JP2012030694A - 車両用シートスライド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロック時にのみ摩擦部材をロアレールに圧接する。
【解決手段】断面形状が略U字形であって下向屈曲部1aを備えたロアレール1の内部に、断面形状が略逆U字形であって上向屈曲部2aを備えたアッパレール2が設けられ、該アッパレール2の内部にはアッパレール2をロックするロックアームが設けられ、該ロックアームをロック方向へ付勢するロック用ばねが設けられ、アッパレール2の左右位置に、側壁部2bから上向屈曲部2aまで貫通する一対の収容孔2f,2gが形成され、該一対の収容孔2f,2gに一対の摩擦部材8が収容され、該一対の摩擦部材8の間へ挿入され一対の摩擦部材8を左右方向へ押し出して下向屈曲部1aに圧接する楔部材9が設けられ、該楔部材9を付勢する圧接用ばねが設けられ、ロックアームのロック解除動作によりリンクレバーを介して楔部材9を引き戻すための押圧部がロックアームに形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用シートスライド装置に関し、アッパレールがロックされているときは、アッパレールのガタツキを強制的に阻止するようにしたものである。
車両用のシートは、シートを取り付けたアッパレールをロアレールの長さ方向に沿って摺動自在に構成することにより、車体前後方向へ移動可能に設けられている。このため、ロック解除してアッパレールをロアレールに対して摺動させる際の摺動性を良くするために両者の間に転動部材を介在させると共に左右方向および上下方向のがたつきを防止するために両者間に樹脂製のスライダを介在させている。
この樹脂製のスライダは、ロック解除してアッパレールを摺動させる際には摺動抵抗が小さく、ロック時には上下左右方向のガタツキが防止されることが必要である。このため、特許文献1に記載の車両用シートスライド装置では、アッパレールの係止部に弾性変形可能なシューを設けている。
しかし、最近ではシートレイアウトの多様性からシートの移動量を大きく設定する場合があり、例えばワンボックス車のセカンドシートをフロントシートの直後からサードシートの位置まで移動可能に設けた車もあり、ロアレールを長くする傾向がある。そのためにロアレールの寸法のばらつきが大きくなり、特許文献1に記載の構成ではロアレールの寸法のばらつきを吸収しきれず、ロック解除時にロアレールの長さ方向の途中でアッパレールの摺動が重くなったり、逆にロック時にガタが発生するなどの問題がある。
このため、ロアレールの寸法のばらつきが大きくなっても該ばらつきを吸収できるように、特許文献2に記載の車両用シートスライド装置では、ロアレールとアッパレールとの間にバネ部材を介在させている。
特開2003−146119号公報 特開2004−203161号公報
ところが、特許文献2に記載の車両用シートスライド装置は、金属どうしが摺動することになるため異音が生じ易く、アッパレールを移動させたときのフィーリングが悪いという問題がある。
そこで本発明は、上記の課題を解決し、ロック解除時の摺動性を良好にすると共にロック時には確実にガタツキが阻止される車両用シートスライド装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、断面形状が略U字形であって該略U字形の両端部に内側の下方へ向って屈曲する下向屈曲部を備えたロアレールが車体床面に固定され、断面形状が略逆U字形であって該略逆U字形の両端部に外側の上方へ向って屈曲された上向屈曲部を備えたアッパレールが、該アッパレールの側壁部と上向屈曲部との間に前記ロアレールの下向屈曲部を挟んだ状態で摺動自在に前記ロアレールの内部に設けられ、該アッパレールの内部には該アッパレールと略平行な軸心を中心として回動することにより該アッパレールを前記ロアレールに対してロックするロックアームが設けられ、該ロックアームをロック方向へ付勢する付勢手段が設けられている車両用シートスライド装置において、
前記アッパレールの一対の側壁部には、長さ方向で対応する左右位置に、前記ロアレールの前記下向屈曲部に対向する左右で一対の収容孔が形成され、該一対の収容孔に一対の摩擦部材が収容され、該一対の摩擦部材の間へ挿入されることにより夫々の摩擦部材を左右方向へ押し出して夫々の摩擦部材を前記下向屈曲部に圧接させる楔部材が前後方向へ移動自在に設けられ、該楔部材を当該圧接の生じる方向へ付勢するばねが設けられ、該ばねの付勢力に抗して前記楔部材を反圧接方向へ移動させるリンクレバーが前記アッパレールに設けられ、該リンクレバーは前記ロックアームのロック解除動作に連動して前記楔部材を反圧接方向へ移動させることを特徴とする。
この発明によれば、ロックアームがロック位置にあってアッパレールがロックされているときは、ばねの付勢力により楔部材が一対の摩擦部材を左右方向へ押し、押し出された摩擦部材がロアレールの下向屈曲部へ圧接され、これによりアッパレールの左右方向のガタツキが防止される。一方、ロックアームがロック解除位置にあってアッパレールがロック解除されているときは、ロックアームのロック解除動作に連動してリンクレバーが楔部材をばねの付勢力に抗して反圧接方向へ移動させ、左右方向へ押し出されていた一対の摩擦部材への押圧が解除され、一対の摩擦部材によるロアレールの下向屈曲部への圧接がなくなるので、ロアレールに対するアッパレールの摺動抵抗は小さくなる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の車両用シートスライド装置において、
前記一対の摩擦部材およびリンクレバーが、前記アッパレールの長さ方向の前記ロックアームを挟んだ前後位置に夫々配置されていることを特徴とする。
この発明によれば、アッパレールのロック時には、アッパレールの長さ方向のロックアームを挟んだ前後位置において、摩擦部材がロアレールの下向屈曲部へ圧接され、これによりアッパレールの左右方向のガタツキが防止される。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の車両用シートスライド装置において、
前記摩擦部材は、前記下向屈曲部の内側面に当接可能な縦長部と、前記下向屈曲部の下面に当接可能で前記上向屈曲部に形成した収容孔に挿通された横長部と、前記縦長部から内方側へ突出し前記摩擦部材を上方へ押圧するための引上部とからなる略クランク形の断面形状を有し、前記楔部材には前記引上部を上方へ押し上げるテーパ面が形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、楔部材により摩擦部材の縦長部がロアレールの下向屈曲部の内側面へ向って左右方向へ圧接されるのでアッパレールの左右方向のガタツキが防止され、楔部材により引上部が上方へ引上げられ横長部が下向屈曲部の下面に圧接されるのでアッパレールの上下方向のガタツキが防止される。
請求項1に係る車両用シートスライド装置によれば、アッパレールがロックされているときは、一対の摩擦部材がロアレールの下向屈曲部へ圧接されてアッパレールの左右方向のガタツキが防止され、アッパレールがロック解除されているときは、一対の摩擦部材がロアレールの下向屈曲部へ圧接されるのが解除されてアッパレールの移動の際に摺動抵抗は生じないので、ロック時のみアッパレールのガタツキが防止され、ロック解除時にはアッパレールの移動は円滑に行われる。つまり、レールの寸法のバラツキの影響を受けることなく、アッパレールのロック時は左右方向のガタツキが防止され、反対にロック解除時はアッパレールの移動は安定して行われる。
請求項2に係る車両用シートスライド装置によれば、アッパレールの長さ方向の前後の2箇所で左右方向のガタツキが抑制されるので、ロック時のアッパレールのガタツキの発生がより確実に防止される。
請求項3に係る車両用シートスライド装置によれば、アッパレールの左右方向のガタツキとアッパレールの上下方向のガタツキとが抑制されるので、ロック時のアッパレールのガタツキがより確実に防止される。
車両用シートスライド装置の要部を破断して示す斜視図(実施の形態)。 車両用シートスライド装置の要部の分解斜視図(実施の形態)。 車両用シートスライド装置の作用説明図(実施の形態)。 ロック時のスライドロック機構の近傍を示す断面図(実施の形態)。 ロック時の圧接手段の近傍を示す断面図(実施の形態)。 車両用シートスライド装置のロック時の平面図(実施の形態)。 車両用シートスライド装置のロック時の正面図(実施の形態)。 ロック解除時のスライドロック機構の近傍を示す断面図(実施の形態)。 ロック解除時の圧接手段の近傍を示す断面図(実施の形態)。 車両用シートスライド装置のロック解除時の平面図(実施の形態)。 車両用シートスライド装置のロック解除時の正面図(実施の形態)。
以下、本発明による車両用シートスライド装置の実施の形態を説明する。
(構成)
図4に示すように、図示しないボルトを介して車体床面に固定されたロアレール1は、断面形状が略U字形であって左右の側壁部1bの上端部に内側の下方へ向って略逆U字形に屈曲する下向屈曲部1aを備えた形状であり、アッパレール2は、断面形状が略逆U字形であって両側壁部2bの下端部に外側の上方へ向って略逆U字形に屈曲する上向屈曲部2aを備えた形状である。アッパレール2はロアレール1の内部に設けられ、アッパレール2の該上向屈曲部2aと側壁部2bとの間に、ロアレール1の下向屈曲部1aを挟んだ状態で摺動自在に設けられている。そして、アッパレール2の両端近傍であって上向屈曲部2aの外側には、ロアレール1の内部の底面を転がる車輪4が軸4aを介して回転自在に設けられている。
このように構成されたアッパレール2の内部には、図4,図6,図7に示すようにアッパレール2を移動させて任意の位置でロックするためのスライドロック機構3が設けられている。該スライドロック機構3は、前記アッパレール2の長手方向と略平行な回動軸7jを中心として回動することにより該アッパレール2を前記ロアレール1に対してロックするロックアーム5と、該ロックアーム5をロック方向へ付勢する付勢手段としてのロック用ばね6とにより構成されている。
まず、前記ロックアーム5について説明する。前記ロックアーム5は、アッパレール2の内部に軸受ブラケット7を介して回動自在に支持されている。前記ロックアーム5は、図2に示すように相互に平行な一対のアーム部5aを備えており、該一対のアーム部5aの間の部分にはアッパレール2の長さ方向に沿って3つのロック爪5bが形成されている。夫々のアーム部5aの先端部には一対の軸孔5fが形成される一方、軸受ブラケット7には図6,図7に示すようにその両端に一対の軸受部7cが形成されて略コの字形状になっており、該軸受部7cの対向する面に回動軸7jがエンボス成形され、該回動軸7jが前記ロックアーム5の前記軸孔5fに嵌挿されている。該ロックアーム5の前記一対のアーム部5aの間の位置には、ロックアーム5を回動させてロック解除操作するための入力部5cが、上方へ向って形成されている。
前記軸受ブラケット7は、略L字形の一対の軸受ブラケット片7a,7bを組み合わせて構成されており、図7に示すように一方の軸受ブラケット片7bには厚さ方向に板厚分だけオフセットして接合部7dが形成され、該接合部7dに形成された凸部7eが、他方の軸受ブラケット片7aに形成された嵌合孔7fに嵌合され、嵌合部がスポット溶接等されている。そして、軸受ブラケット7の両端の平面部分が2本のリベット16を介してアッパレール2の上壁部2cの下面に結合されている。
図8,図11に示すように、アッパレール2には、上壁部2cから側壁部2bに跨って一対のスリット2dが形成され、該スリット2dの内部に、ロックアーム5のアーム部5aの端部および軸受ブラケット7の軸受部7cが、内側から外側へ向かって挿入され、保持されている。また、一対のスリット2dの間にはスリット2eが形成され、該スリット2eを介して前記入力部5cがアッパレール2の外部へ突出している。該入力部5cを後述するロック用ばね6の付勢力に抗して下方へ押圧してロック解除するため、図示しない押圧手段が設けられている。
前記ロック用ばね6は、このようにアッパレール2の内部に回動自在に取り付けられたロックアーム5をロック方向へ回動付勢するために設けられている。該ロック用ばね6としては図2に示すようにコイルバネが用いられ、その一端はロックアーム5の背面に切り起こし形成されたばね掛け部5eに掛けられ、他端は図10に示すように軸受ブラケット7に形成されたばね掛け凹部7gに嵌合するように掛けられており、アッパレール2の上壁部2cを押圧している。
ロックアーム5の前記ロック爪5bを挿入するためのロック孔2p,2qが、図4に示すようにアッパレール2の一方の側壁部2bおよび上向屈曲部2aに、ロック爪5bの数に対応させて夫々3つずつ形成されている。また、ロアレール1の下向屈曲部1aの左右にはロック孔1pが長さ方向に沿って多数形成されている。これらのロック孔1pのピッチはロック爪5bどうしのピッチと同一であり、ロックアーム5のロック爪5bを、ロック孔2p,1p,2qに挿通させることにより、アッパレール2がロアレール1に対してロックされる。ロック孔1pを左右に設けたのは、シートの左右のアッパレール2の内部に夫々スライドロック機構3を設けているので、シートの左右で同一の部品が兼用できるように、ロアレール1の両方の下向屈曲部1aにロック孔1pを設けたものである。
前記スライドロック機構3を挟んだ前後位置には、スライドロック機構3のロック時に、アッパレール2に設けた摩擦部材をロアレール1に圧接する圧接手段17が夫々配置されている。これらの2つの圧接手段17は同じ構成なので、一方のみについて説明する。
アッパレール2の一対の側壁部2bには、長さ方向で対応する左右位置に、図1,図5に示すようにアッパレール2の前記側壁部2bから前記上向屈曲部2aまで貫通する一対の収容孔2f,2gが夫々左右一対で形成されている。収容孔2fはロアレール1の下向屈曲部1aと対向するように収容孔2gに比べて上下方向に長く形成されており、両者の下端は略同じ位置となっている。そして、該左右一対の収容孔2fには前記ロアレール1の前記下向屈曲部1aに圧接可能な一対の摩擦部材8が収容されている。該摩擦部材8としては、前記下向屈曲部1aの内側面に当接可能な縦長部8aと、下向屈曲部1aの下面に当接可能で前記収容孔2gに収容された横長部8bと、前記縦長部8aの上部から水平方向の内方側へ伸びて前記摩擦部材8を上方へ押圧するための引上部8cとからなる略クランク形の断面形状を有するものが用いられている。そして、前記縦長部8aがアッパレール2の前記側壁部2bに形成された収容孔2fに収容され、前記横長部8bが前記上向屈曲部2aに形成された収容孔2gに収容され、前記引上部8cが前記アッパレール2の内部へ向って突出している。
図1に示すように、前記一対の摩擦部材8の間であって前記引上部8cの下側近傍へ挿入されることにより、前記一対の摩擦部材8を左右方向へ押し出す楔部材9が前後方向へ移動自在に設けられている。該楔部材9は、楔部9aと操作部9bとによって構成されている。楔部9aは、図2に示すように前記縦長部8aを左右方向へ押し出すために先端へ向って幅寸法が小さくなる左右のテーパ面9cと、前記引上部8cを上方へ押し上げるために先端へ向って上下方向の厚さ寸法が小さくなる上下のテーパ面9dとを有する。
図2に示すように、該楔部材9をアッパレール2の長手方向のいずれか一方、この実施の形態ではロック機構3から遠ざかる方向へ付勢して前記摩擦部材8をロアレール1の前記下向屈曲部1aに圧接する圧接用ばね10が設けられている。該圧接用ばね10は以下のようにして取り付けられている。L字形に曲げ形成したフック部11aを有する補強部材11が2本のリベット12を介してアッパレール2の側壁部2bの内面に結合されている。該フック部11aには挿通孔11bが形成され、該挿通孔11bに圧接用ばね10の一方の端部が掛けられている。圧接用ばね10の他方の端部は、前記楔部材9の操作部9bに立設したピン9eに掛けられている。前記補強部材11には、車両の衝突時にシートベルトを介してアッパレール2が上方へ引かれた際に、アッパレール2の左右の側壁部2bが閉じる方向へ変形するのを阻止するために、水平部11cと鉛直部11dとが形成されている。
該圧接用ばね10の付勢力に抗して前記楔部材9を引き戻すリンクレバー13が設けられている。即ち、前記補強部材11が取り付けられた面と同じアッパレール2の側壁部2bの内面にL字形のブラケット14の鉛直部14aが2本のリベット15を介して取り付けられている。そして、ブラケット14の水平部14bを該水平部14bよりも下方の後方へ延長して支持部14cが設けられ、該支持部14cにリンクレバー13の基端部の一方側が固定軸13aを介して回動自在に支持されている。該固定軸13aが配置される側では、干渉を回避するために楔部材9の操作部9bの一部が切り欠かれている。そして、リンクレバー13の基端部であって固定軸13aから離れた他方側の位置と前記楔部材9の操作部9bとが、ピン13bを介して回動自在に結合されている。
前記リンクレバー13が前記水平部14bと接触する部分の面積を小さくするため、水平部14bの上面には、摺動部14dが円弧に沿って突出形成されている。前記リンクレバー13は、中間部を約90度捩ることにより先端部13bが鉛直方向の板面に形成され、前記ロックアーム5のロック解除動作により前記楔部材9が引き戻される方向へ前記リンクレバー13の先端部13bを押圧する押圧部5dが、前記ロックアーム5の背面に形成されている。
(作用)
次に、車両用シートスライド装置の作用を説明する。
この発明によれば、図4に示すようにロック用ばね6の付勢によりロックアーム5がロック位置にあってロックアーム5のロック爪5bがロック孔2p,1p,2qに挿入されてアッパレール2がロックされているときは、図2に示すリンクレバー13の先端部13bがロックアーム5の押圧部5dにより押圧されていないので、圧接用ばね10の付勢力により、前方の楔部材9は前方へ後方の楔部材9は後方へ押圧され、これにより図3(a)の状態から一対の摩擦部材8が上下のテーパ面9dに押し上げられると共に、左右のテーパ面9cにより左右方向へ押し出され、押し出された摩擦部材8がロアレール1の下向屈曲部1aへ圧接され、図3(b)に示すように縦長部8aが下向屈曲部1aの内側面に押圧されかつ横長部8bが下向屈曲部1aの下面に押圧される。これによりアッパレール2の左右方向および上下方向のガタツキが防止されている。一方、図8に示すようにロックアーム5の入力部5cが、図示しない押圧手段により下方へ押圧され、ロックアーム5がロック解除位置にあってアッパレール2がロック解除されているときは、図2のロックアーム5の押圧部5dがリンクレバー13の先端部13bを押圧し、該リンクレバー13が固定軸13aを中心として回動しているので、楔部材9が圧接用ばね10の付勢力に抗して引き戻され、左右方向へ押し出されていた一対の摩擦部材8への圧接が解除され、図9に示すように一対の摩擦部材8によるロアレール1の下向屈曲部1aへの圧接がなくなるので、ロアレール1に対するアッパレール2の移動時には摩擦が作用せず、移動の際の操作が軽くなる。
この車両用シートスライド装置によれば、アッパレール2がロックされているときは、一対の摩擦部材8がロアレール1の下向屈曲部1aへ圧接されてアッパレール2の左右方向のガタツキが防止され、アッパレール2がロック解除されているときは、一対の摩擦部材8がロアレール1の下向屈曲部1aへ圧接されるのが解除されてアッパレール2の移動の際の抵抗とはならないので、ロック時のみアッパレール2のガタツキが防止され、ロック解除時にはアッパレール2の移動は円滑に行われる。つまり、レールの寸法のバラツキの影響を受けることなく、アッパレール2のロック時は左右方向のガタツキが防止され、反対にロック解除時はアッパレール2の移動は安定して行われる。
この発明によれば、アッパレール2のロック時には、アッパレール2の長さ方向のロックアーム5を挟んだ前後位置において、摩擦部材8がロアレール1の下向屈曲部1aへ圧接され、これによりアッパレール2の左右方向のガタツキが防止される。
この車両用シートスライド装置によれば、アッパレール2の長さ方向の前後の2箇所で左右方向のガタツキが抑制されるので、ロック時のアッパレール2のガタツキの発生がより確実に防止される。
この発明によれば、楔部材9により摩擦部材8の縦長部8aがロアレール1の下向屈曲部1aの内側面へ向って左右方向へ圧接されるのでアッパレール2の左右方向のガタツキが防止され、楔部材9により引上部8cが上方へ引上げられ横長部8bが下向屈曲部1aの下面に圧接されるのでアッパレール2の上下方向のガタツキが防止される。
この車両用シートスライド装置によれば、アッパレール2の左右方向のガタツキとアッパレール2の上下方向のガタツキとが抑制されるので、ロック時のアッパレール2のガタツキがより確実に防止される。
なお、本実施の形態ではロックアーム5の前後位置に圧接手段17を設けたが、いずれか一方に設けるようにしてもよい。また、摩擦部材8を縦長部8aと横長部8bと引上部8cとによる構成とし、楔部材9に左右テーパ部9cと上下テーパ部9dを形成したが、摩擦部材9を縦長部8aのみの構成にして楔部材9に左右テーパ部9cのみを形成するようにしてもよい。更に、左右一対の摩擦部材8の引上げ部8cを連結して一体に形成してもよい。
1…ロアレール
1a…下向屈曲部
2…アッパレール
2a…上向屈曲部
2b…側壁部
2f,2g…収容孔
5…ロックアーム
5d…押圧部
6…ロック用ばね(付勢手段)
8…摩擦部材
8a…縦長部
8b…横長部
8c…引上部
9…楔部材
9c…左右のテーパ面
9d…上下のテーパ面
10…圧接用ばね(ばね)
13…リンクレバー
13a…固定軸
17…圧接手段

Claims (3)

  1. 断面形状が略U字形であって該略U字形の両端部に内側の下方へ向って屈曲する下向屈曲部を備えたロアレールが車体床面に固定され、断面形状が略逆U字形であって該略逆U字形の両端部に外側の上方へ向って屈曲された上向屈曲部を備えたアッパレールが、該アッパレールの側壁部と上向屈曲部との間に前記ロアレールの下向屈曲部を挟んだ状態で摺動自在に前記ロアレールの内部に設けられ、該アッパレールの内部には該アッパレールと略平行な軸心を中心として回動することにより該アッパレールを前記ロアレールに対してロックするロックアームが設けられ、該ロックアームをロック方向へ付勢する付勢手段が設けられている車両用シートスライド装置において、
    前記アッパレールの一対の側壁部には、長さ方向で対応する左右位置に、前記ロアレールの前記下向屈曲部に対向する左右で一対の収容孔が形成され、該一対の収容孔に一対の摩擦部材が収容され、該一対の摩擦部材の間へ挿入されることにより夫々の摩擦部材を左右方向へ押し出して夫々の摩擦部材を前記下向屈曲部に圧接させる楔部材が前後方向へ移動自在に設けられ、該楔部材を当該圧接の生じる方向へ付勢するばねが設けられ、該ばねの付勢力に抗して前記楔部材を反圧接方向へ移動させるリンクレバーが前記アッパレールに設けられ、該リンクレバーは前記ロックアームのロック解除動作に連動して前記楔部材を反圧接方向へ移動させることを特徴とする車両用シートスライド装置。
  2. 請求項1に記載の車両用シートスライド装置において、
    前記一対の摩擦部材およびリンクレバーが、前記アッパレールの長さ方向の前記ロックアームを挟んだ前後位置に夫々配置されていることを特徴とする車両用シートスライド装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両用シートスライド装置において、
    前記摩擦部材は、前記下向屈曲部の内側面に当接可能な縦長部と、前記下向屈曲部の下面に当接可能で前記上向屈曲部に形成した収容孔に挿通された横長部と、前記縦長部から内方側へ突出し前記摩擦部材を上方へ押圧するための引上部とからなる略クランク形の断面形状を有し、前記楔部材には前記引上部を上方へ押し上げるテーパ面が形成されていることを特徴とする車両用シートスライド装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016043884A (ja) * 2014-08-26 2016-04-04 株式会社今仙電機製作所 シートレール装置
CN107848443A (zh) * 2015-08-06 2018-03-27 爱信精机株式会社 车用座椅滑动装置

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