JP2012029900A - 輸液スタンド - Google Patents

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Abstract

【課題】輸液容器の出口ポートを適正な向きに保持できる輸液スタンドを提供する。
【解決手段】輸液スタンド10は、容器保持部22と、点滴筒保持部26と、輸液ポンプ保持部24とを備える。容器保持部22には、容器保持部22に保持された状態の輸液容器80の出口ポート85を容器保持部22から下方に突出させる切欠き部22dが設けられる。また、容器保持部22の下方には、容器保持部22に保持された状態の輸液容器80の出口ポート85が奥側に指向することを防止するサポート部44が設けられる。
【選択図】図3

Description

本発明は、輸液、輸血等を行う際に使用される輸液スタンドに関し、より詳しくは、輸液バッグ、輸液ポンプおよび輸液セットを収納でき、かつ持ち運びが容易な輸液スタンドに関する。
輸液剤を点滴する場合に使用される輸液スタンドは、一般に、キャスターを備えた支柱の上部に、輸液剤を収容した輸液容器(輸液バッグ)を懸垂するためのフックの付いたハンガー部を設けた金属製の道具であり、ガードル台と呼ばれている。この様な輸液スタンドは、病院のベットサイドで使用する場合には便利であるが、輸液剤を点滴しながら病院内を歩行したり、トイレに行ったりする場合などには、床の段差等によるスムーズな移動ができないことや、また場所をとる等使いにくい点も多い。特に、在宅で使用する場合には、病院内に比べ段差やスペースの問題が更に重大な障害となり使い難いものとなっていた。
このような問題を解決する目的で、下記特許文献1では、輸液バッグ、輸液ポンプおよび輸液セットを収納でき、かつ持ち運びが容易な輸液スタンドが提案されている。特許文献1にて提案された輸液スタンドは、輸液スタンド本体と蓋体とから構成されるものであり、輸液スタンドには、輸液スタンドを持ち運び可能にする把持部と、輸液容器の移動および転倒を抑制する輸液容器収納部と、輸液ポンプの移動および転倒を抑制する輸液ポンプ収納部と、輸液セットの点滴筒を保持する点滴筒保持部とが設けられている。
特許第4349702号公報
ところで、一般に、輸液容器は、軟質樹脂製の可撓性を有するシート材を重ね、その周縁部を融着または接着によりシールして、袋状に構成されたものである。このため、このような輸液容器を、特許文献1の輸液スタンドの輸液容器収納部に収納した場合、輸液容器の下側の周縁部が輸液容器収納部によって折り曲げられ、この結果、輸液容器に設けられた出口ポートが輸液スタンド本体の奥側を向いてしまう可能性がある。このように出口ポートが輸液スタンド本体の奥側を向いてしまうと、出口ポートに穿刺されたびん針に接続されたチューブに折れ曲がりが発生し、円滑な輸液が確保しがたくなることが懸念される。また、輸液容器収納部に収納した後に、輸液容器の出口ポートにびん針を穿刺する場合に、出口ポートが輸液スタンド本体の奥側に向いていると、出口ポートにびん針を穿刺しにくい。
本発明は上記の課題を考慮してなされたものであり、輸液容器の出口ポートを適正な向きに保持できる輸液スタンドを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、輸液容器、輸液セットおよび輸液ポンプを収容可能であり、持ち運びが可能な輸液スタンドであって、前記輸液容器に設けられた出口ポートを下方に向けた状態で前記輸液容器を保持可能な容器保持部と、前記容器保持部の下方に設けられ、前記輸液セットに設けられた点滴筒を保持する点滴筒保持部と、前記容器保持部の下方に設けられ、前記輸液ポンプを保持する輸液ポンプ保持部と、を備え、前記容器保持部には、前記容器保持部に保持された状態の前記輸液容器の前記出口ポートを前記容器保持部から下方に突出させる切欠き部が設けられ、前記容器保持部の下方には、前記容器保持部に保持された状態の前記輸液容器の前記出口ポートが奥側に指向することを防止するサポート部が設けられる、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、容器保持部に保持させたときに出口ポートが奥側に向きやすい輸液容器を用いる場合でも、サポート部により出口ポートが奥側に向くことを防止できる。このため、出口ポートに穿刺されたびん針に接続されたチューブの折れ曲りが防止され、円滑な輸液を確保できる。
上記の輸液スタンドにおいて、前記サポート部は、前記容器保持部を下方から支持するとよい。
上記の構成によれば、容器保持部の強度の向上を図ることができ、輸液容器を安定して保持できる。
上記の輸液スタンドにおいて、前記輸液スタンドは、プラスチックダンボール材により構成されるとよい。
プラスチックダンボール材を用いることにより、輸液スタンドを安価に製造することができることから、より多くの患者に提供しやすく、また、ひとりの患者が使用した後、使い捨てとする1回使用品として用いることができる。また、軽量かつ適度の強度をもたせることができることから持ち運びが容易となり、しかも、輸液スタンドに輸液剤や他の液体が付着した場合でも、それを洗い流したり拭き取ったりすることで容易に除去することができる。
上記の輸液スタンドにおいて、前記輸液スタンドは、前記容器保持部、前記点滴筒保持部、前記輸液ポンプ保持部および前記サポート部が設けられ、前面が開放したスタンド本体と、前記スタンド本体の前面側を開閉可能な蓋部とから構成され、前記スタンド本体は、背面板と、前記背面板の左右端部から前面側に屈曲する左右の側面板とを有し、前記蓋部は、下端が前記スタンド本体の下部に対して折り曲げ可能に設けられた前面板と、前記前面板の左右端部から張り出し、前記前面板に対して折り曲げ可能な左右の拡張部とを有し、前記左右の拡張部は、それぞれ、前記左右の側面板に着脱可能に構成されているとよい。
上記の構成によれば、板状の各部材により全体として箱状に構成されるので、取り扱いが容易であり、また、蓋部を閉めた状態では内部の収容物(輸液容器等)が隠されるため、意匠性の向上を図ることができる。
上記の輸液スタンドにおいて、前記点滴筒保持部と前記輸液ポンプ保持部は、共通の板状部材に形成された複数の孔または切欠きにより構成されるとよい。
上記の構成によれば、点滴筒保持部と輸液ポンプ保持部とを簡単な構造で構成することができる。
上記の輸液スタンドにおいて、前記前面板には、前記蓋部を閉めた状態で、前記輸液ポンプ保持部に保持された状態の前記輸液ポンプを操作可能にする切欠き部が設けられるとよい。
上記の構成によれば、蓋部を閉めた状態でも輸液ポンプを操作でき、輸液ポンプの操作のために蓋部を開ける必要がないので、使い勝手を向上できる。
上記の輸液スタンドにおいて、前記前面板には、前記点滴筒保持部に保持された状態の前記点滴筒を視認可能にする切欠き部が設けられるとよい。
上記の構成によれば、蓋部を閉めた状態でも点滴筒の状態を確認することができるので、使い勝手を向上できる。
上記の輸液スタンドにおいて、前記スタンド本体の上部には第1把持片が設けられ、前記蓋部の上部には第2把持片が設けられ、前記第1把持片と前記第2把持片とが重なって一体となることで、人手によって把持可能な把持部が構成されるとよい。
上記の構成によれば、スタンド本体と蓋部とにそれぞれ設けられた第1把持片と第2把持片とによって把持部が構成されるので、把持部を把持することにより輸液スタンドを持ち上げた際には、第1把持片と第2把持片とによって輸液スタンドがバランスよく吊られ、これによって輸液スタンドを安定して持ち運ぶことができる。
本発明に係る輸液スタンドによれば、輸液容器の出口ポートを適正な向きに保持できるので、出口ポートに穿刺されたびん針に接続されたチューブの折れ曲りが防止され、円滑な輸液を効果的に確保できる。また、輸液容器が輸液容器保持部に保持された状態でも、輸液容器の出口ポートにびん針を穿刺しやすい。
蓋部を開いた状態の本発明の一実施形態に係る輸液スタンドを示す斜視図である。 輸液容器、輸液ポンプおよび輸液セットの平面図である。 輸液容器、輸液ポンプおよび輸液セットを保持し、蓋部を開いた状態の一実施形態に係る輸液スタンドを示す斜視図である。 輸液容器、輸液ポンプおよび輸液セットを収納し、蓋部を閉じた状態の一実施形態に係る輸液スタンドを示す斜視図である。 内箱と外箱を分離した状態の参考例に係る輸液スタンドを示す斜視図である。 図6Aは、内箱に輸液容器をセットする手順を示す第1の図であり、図6Bは、内箱に輸液容器をセットする手順を示す第2の図である。 輸液容器、輸液ポンプおよび輸液セットを保持し、蓋部を開いた状態の参考例に係る輸液スタンドを示す斜視図である。 輸液容器、輸液ポンプおよび輸液セットを収納し、蓋部を閉じた状態の参考例に係る輸液スタンドを示す斜視図である。
以下、本発明に係る輸液スタンドについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る輸液スタンド10の全体斜視図である。この輸液スタンド10は、輸液剤を点滴する場合に使用されるものであり、輸液剤を収容した輸液容器80(輸液バッグ)、輸液ポンプ82および輸液セット84(図2参照)を内部に収納し、点滴を実施する患者自身が持ち運べるように構成されたものである。なお、図1において、矢印L、R、Fr、Rrは、それぞれ、輸液スタンド10の左側、右側、前側(前面側/手前側)、背面側(奥側/後方側)を示している。
図1に示すように、輸液スタンド10は、複数の板状部材により全体として箱状に構成されており、輸液容器80、輸液ポンプ82および輸液セット84を保持可能に構成されたスタンド本体12と、スタンド本体12の前面側を開閉可能な蓋部14とを有する。
スタンド本体12は、底面板16と、底面板16の後端部から上方に屈曲する背面板18と、背面板18の左右端部から前面側に屈曲する左右の側面板20a、20bと、背面板18の上端から延出する第1上部片21と、背面板18の前面側上部寄りの位置に設けられた容器保持部22と、背面板18の前面側下部の左右一方(図1では左側)に設けられた輸液ポンプ保持部24と、背面板18の前面側下部の左右他方(図1では右側)に設けられた点滴筒保持部26とを有する。
底面板16は、左右方向に長手方向を向けた略長方形の部分である。背面板18は、上下方向に長手方向を向けた略長方形の部分であり、図示例では、上方に向かうに従って前方に寄るように傾斜している。この傾斜角度は、例えば、3度〜10度程度である。
左右の側面板20a、20bは、上下方向に長尺な形状を呈しており、図示例では、上方に向かうに従って、前縁部が後方に寄るように傾斜し、後縁部が前方に寄るように傾斜している。このため、側面板20a、20bは、上方に向かうに従って、幅(前後方向の寸法)が小さくなっている。
言い換えれば、スタンド本体12の前後方向の大きさ(厚さ)は、下方ほど大きくなっており、これにより輸液スタンド10を置いたときの安定性を確保している。左右の側面板20a、20bの一方(図示例では、左側の側面板20a)には、輸液セット84の第2チューブ92を挿入可能な切欠き部28が形成されている。
第1上部片21は、背面板18に対して折り曲げ線30の箇所で折り曲げ可能に設けられた中間部32と、中間部32に対して折り曲げ線33の箇所で折り曲げ可能に設けられた第1把持片34とを有する。第1把持片34の左右方向の略中央部には、人手を入れて引っ掛けるための、左右方向に延在する孔部35が形成されている。
容器保持部22は、輸液容器80を保持することが可能なように構成されており、スタンド本体12の上段部に位置している。ここで、輸液容器80を保持するとは、輸液容器80の移動および転倒を抑制することも含む意味である。図示例の容器保持部22は、上方に開口した有底の箱状に形成され、接着等の適宜の接合手段により、背面板18の前面と、左右の側面板20a、20bとに接合して固定されている。
また、容器保持部22には、前面板22aから底板22bにわたって切欠き部22c、22dが形成されている。切欠き部22cは、前面板22aを左右に分断しており、切欠き部22dは、切欠き部22cの下部と連なるように形成され、底板22bの前寄りの部分のみを切り欠いている。なお、切欠き部22cを設けない構成も採用し得るが、切欠き部22cを設けた場合、容器保持部22に輸液容器80を収納したときに輸液容器80の表面を露出させることができるため、輸液容器80の表面に記載された情報を視認しやすい。
輸液ポンプ保持部24は、輸液ポンプ82を保持することが可能なように構成されている。点滴筒保持部26は、点滴筒90を保持することが可能なように構成されている。ここで、輸液ポンプ82を保持するとは、輸液ポンプ82の移動および転倒を抑制することも含む意味である。同様に、点滴筒90を保持するとは、点滴筒90の移動および転倒を抑制することも含む意味である。
図1に示すように、輸液ポンプ保持部24および点滴筒保持部26は、共通の板状部材に形成された孔部または切欠き部により構成されている。具体的には、スタンド本体12の下部に設けられた下側保持部形成部材38の上面部38aの左右方向一方側(図1では左寄りの箇所)に形成した第1孔部40により輸液ポンプ保持部24が構成され、下側保持部形成部材38における左右方向他方側(図1では右寄りの箇所)で上面部38aから前面部38bにわたって形成された第2孔部42により点滴筒保持部26が構成されている。
第1孔部40は、輸液ポンプ82を挿入可能であり、挿入した輸液ポンプ82を正面側に向けて起立姿勢に保持できるように形状および大きさが設定される。図示例の第1孔部40は、左右方向に長尺の略長方形状に形成されている。下側保持部形成部材38の前面部38bには、第1孔部40に輸液ポンプ82が保持されたときに輸液ポンプ82の表示部99および操作ボタン100が前面側に露出するように位置、形状および大きさが設定された開口部43が形成されている。
第2孔部42は、点滴筒90を挿入および係合可能であり、挿入した点滴筒90を起立姿勢に保持できるように形状および大きさが設定される。図示例の第2孔部42の形成範囲は、下側保持部形成部材38の上面部38aのみならず、前面部38bにも及んでおり、第2孔部42に点滴筒90が保持された状態で点滴筒90が前面側に露出するようになっている。また、上面部38aにおいて、第2孔部42の後部には、第2孔部42と連通する凹部45が形成されている。この凹部45は、第2孔部42の後部を部分的に切り欠いて形成したものであり、輸液セット84の第2チューブ92を挿入できる大きさに設定されている。
図1に示すように、スタンド本体12において、容器保持部22の下方にはサポート部44が設けられている。このサポート部44は、その前面が背面板18よりも前方側に位置しており、容器保持部22に保持された状態の輸液容器80の出口ポート85が奥側に指向することを防止するとともに、容器保持部22を下方から支持して容器保持部22の強度を確保する機能を有する。サポート部44の前面は、スタンド本体12の前後方向の中央位置よりも前方側に位置するのが好ましい。サポート部44は容器保持部22を力学的に支持することは必ずしも必要ではなく、出口ポート85が奥側に指向することを防止できればよく、容器保持部22と分離させていてもよい。
蓋部14は、スタンド本体12の底面板16の前端部に対して折り曲げ線46の箇所で折り曲げ可能に設けられた略四角形(略長方形または略正方形)の前面板48と、前面板48の左右端部から張り出し、前面板48に対して折り曲げ線56、57の箇所で折り曲げ可能な左右の拡張部50a、50bと、前面板48の先端から延出する第2上部片52とを有する。
前面板48は、スタンド本体12の前面側の略全体を覆う大きさを有している。前面板48において、スタンド本体12の第1孔部40に対応する箇所には、蓋部14を閉めた状態で輸液ポンプ保持部24に保持された輸液ポンプ82の操作を可能とする第1開口部53が形成されている。なお、第1開口部53は、蓋部14を閉めた状態で輸液ポンプ82の表示部99を視認できるようにも形成されている。また、前面板48において、スタンド本体12の第2孔部42に対応する箇所には、蓋部14を閉めた状態で点滴筒保持部26に保持された点滴筒90の視認を可能とする第2開口部54が形成されている。
左右の拡張部50a、50bは、前面板48に対してそれぞれ折り曲げ線56、57の箇所で折り曲げ可能に設けられており、それらの内面には、結合片として、面ファスナを構成する一方のシート58、59(例えばメスシート)が取り付けられている。一方、スタンド本体12の左右の側面板20a、20bには、結合片として、面ファスナを構成する他方のシート60、61(例えばオスシート)が取り付けられている。
このように拡張部50a、50bに設けられたシート(結合片)58、59と、側面板20a、20bに設けられたシート(結合片)60、61とによりそれぞれ一対の面ファスナ(結合手段)が構成される。したがって、蓋部14を閉じた状態で、拡張部50a、50bを折り曲げ線56、57の箇所で側面板20a、20b側に折り曲げ、拡張部50a、50bに取り付けられたシート58、59を、側面板20a、20bに取り付けられたシート60、61に重ねることで、側面板20a、20bと拡張部50a、50bとが結合し、蓋部14が閉じた状態が保持される。
左右の側面板20a、20bのうち、スタンド本体12の切欠き部28が設けられた側と同じ側の側面板(図示例では左側の側面板20a)には、輸液セット84の第2チューブ92を挿入可能な切欠き部64が形成されている。
第2上部片52は、前面板48に対して折り曲げ線66の箇所で折り曲げ可能に設けられた中間部67と、中間部67に対して折り曲げ線68の箇所で折り曲げ可能に設けられた第2把持片70とを有する。第2把持片70の左右方向の略中央部には、人手を入れて引っ掛けるための左右方向に延在する孔部69が形成されている。
第2把持片70の内面には、結合片として、面ファスナを構成する一方のシート71、72(例えばメスシート)が取り付けられている。一方、スタンド本体12の第1把持片34には、結合片として、面ファスナを構成する他方のシート73、74(例えばオスシート)が取り付けられている。
このように第1把持片34に設けられたシート(結合片)73、74と第2把持片70に設けられたシート(結合片)71、72とによりそれぞれ一対の面ファスナ(結合手段)が構成される。したがって、蓋部14を閉じた状態で、中間部32、67を折り曲げ線30、66の箇所で内側に折り曲げ、第1把持片34と第2把持片70とを重ね合わせることで、シート71、73同士およびシート72、74同士が結合され、第1把持片34と第2把持片70とにより人手によって把持可能な把持部76(図4参照)が構成される。
本実施形態において、輸液スタンド10の主たる構成材料は、プラスチックダンボール材である。プラスチックダンボール材は、例えば、ポリプロピレン樹脂(PP)を原材料とする中空構造の板状部材であり、軽さと強度を両立し、しかもコストパフォーマンスに優れた材料である。
上記のように構成された輸液スタンド10は、図2に示す輸液容器80、輸液ポンプ82および輸液セット84を収納することが可能である。
輸液容器80は、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィンのような軟質樹脂製の可撓性を有するシート材を重ね、その周縁部を融着または接着によりシールして、袋状に構成されたものであり、その内部には輸液剤が収容されている。輸液容器80の下部には、出口ポート85が設けられている。
輸液セット84は、びん針86(穿刺針)と、一端がびん針86に連結された可撓性を有する第1チューブ88と、第1チューブ88の他端に連結された点滴筒90と、一端が点滴筒90の下端に連結された可撓性を有する第2チューブ92と、第2チューブ92の途中位置に取り付けられたクランプ94と、第2チューブ92の他端に連結されたコネクタ96とを有する。
びん針86は、出口ポート85に穿刺可能であり、出口ポート85にびん針86が穿刺されると、びん針86内のルーメンと輸液容器80の内部とが連通状態となり、輸液剤がびん針86を介して第1チューブ88側に流入可能となる。点滴筒90は、輸液剤の滴下および貯留を行い、第2チューブ92へ輸液剤を送る。点滴筒90から流出した輸液剤は、第2チューブ92を通ってコネクタ96へと達する。第2チューブ92の途中位置には、第2チューブ92の流路を開閉するクランプ94が設けられている。
輸液ポンプ82は、第2チューブ92を押圧することで輸液剤を移送する装置であり、あらかじめ設定した移送速度および移送量で輸液剤を移送することができるように構成されている。輸液ポンプ82には、モータ、押圧部等を含む駆動部98と、動作状態を表示する表示部99と、人手によって操作される操作ボタン(操作入力部)100とが設けられている。
本発明の一実施形態に係る輸液スタンド10は、基本的には以上のように構成されるものであり、以下、その作用及び効果について説明する。
輸液容器80、輸液セット84および輸液ポンプ82を輸液スタンド10に収納するには、以下のような手順で行うことができる。まず、図3の状態にするまでの手順について説明する。内部の輸液剤185が輸液容器80の下半分に移動するように、輸液容器80の上部を持って持ち上げ、容器保持部22に収納する。この場合、出口ポート85が切欠き部22dを通して容器保持部22の下方に突出するように、容器保持部22に対して輸液容器80を位置させる。
次に、輸液剤185が入っていない、輸液容器80の上部寄りの部分を後ろ側に折り曲げ、折り曲げた部分80bを容器保持部22に収納する。このように、輸液容器80は、全体が伸ばされた状態で収容されるのではなく、折り曲げた状態でコンパクトに収容されるので、輸液スタンド10の高さ寸法を低減できる。したがって、輸液スタンド10を軽量かつコンパクトな構成にすることができる。
容器保持部22に輸液容器80を収納したら、出口ポート85に輸液セット84のびん針86を穿刺する。この場合、容器保持部22の下方の、切欠き部22dに対応する箇所に設けられたサポート部44により、出口ポート85が奥側(Rr方向側)に向くことが防止されるため、びん針86に接続された第1チューブ88の折れ曲りが防止される。また、サポート部44は、容器保持部22を下方から支持するため、容器保持部22の強度が確保される。
次に、点滴筒90を点滴筒保持部26に挿入して保持させるとともに、輸液ポンプ82を輸液ポンプ保持部24に挿入して保持させる。第1チューブ88は、容器保持部22の下方の余った空間に収納する。第2チューブ92は、必要な長さ分だけ輸液スタンド10の外側に出るように切欠き部28に挿入し、残りの部分は容器保持部22の下方の余った空間に収納する。
次に、蓋部14を閉じ、左側の拡張部50aをシート58、60により固定するとともに、右側の拡張部50bをシート59、61により固定する。また、第1把持片34と第2把持片70とをシート71、72、73、74により結合する。これにより、図4に示すように、輸液スタンド10の内部に輸液容器80、輸液セット84および輸液ポンプ82が収納された状態となる。
以上のように、本実施形態に係る輸液スタンド10によれば、容器保持部22に保持させたときに出口ポート85が奥側に向きやすい輸液容器80を用いる場合でも、サポート部44により出口ポート85が奥側に向くことを防止できる。このため、出口ポート85に穿刺されたびん針86に接続された第1チューブ88の折れ曲りが防止され、円滑な輸液を確保できる。また、サポート部44は、容器保持部22を下方から支持するので、容器保持部22の強度が確保され、輸液容器80を安定して保持できる。
本実施形態に係る輸液スタンド10は、プラスチックダンボール材で構成されているため、輸液スタンド10を安価に製造することができ、より多くの患者に提供しやすい。また、軽量かつ適度の強度をもたせることができることから持ち運びが容易となる。しかも、紙製のダンボールと異なり、プラスチックダンボール材は、液体が浸透することがなく、輸液スタンド10に輸液剤や他の液体が付着した場合でも、それを洗い流したり拭き取ったりすることで容易に除去することができる。また、ひとりの患者が使用した後、使い捨てとする1回使用品として用いることができるので、患者が安全に安心して使用することができる。
さらに、プラスチックダンボール材の波状材の断面部を熱シールや塞栓剤の充填等で封止することにより、液体の浸入を防ぐことができ、より取り扱いが容易である。
輸液スタンド10は、板状の各部材により全体として箱状に構成されるので、取り扱いが容易であり、また、蓋部14を閉めた状態では内部の収容物(輸液容器80等)が隠されるため、意匠性の向上を図ることができる。
点滴筒保持部26と輸液ポンプ保持部24は、共通の板状部材に形成された第1孔部40と第2孔部42により構成されるので、点滴筒保持部26と輸液ポンプ保持部24とを簡単な構造で構成することができる。
蓋部14の前面板48には第1開口部53が設けられるので、蓋部14を閉めた状態で、輸液ポンプ保持部24に保持された状態の輸液ポンプ82を操作できる。したがって、輸液ポンプ82の操作のために蓋部14を開ける必要がないので、使い勝手を向上できる。
蓋部14の前面板48には第2開口部54が設けられるので、点滴筒保持部26に保持された状態の点滴筒90を視認できる。したがって、蓋部14を閉めた状態でも点滴筒90の状態を確認することができるので、使い勝手を向上できる。
スタンド本体12と蓋部14とにそれぞれ設けられた第1把持片34と第2把持片70とによって把持部76が構成されるので、把持部76を把持することにより輸液スタンド10を持ち上げた際には、第1把持片34と第2把持片70とによって輸液スタンド10がバランスよく吊られ、これによって輸液スタンド10を安定して持ち運ぶことができる。
図5は、変形例に係る輸液スタンド110の斜視図である。輸液スタンド110は、内箱112と外箱114とを有し、図5では、内箱112と外箱114とが分離した状態を示している。輸液スタンド110は、上述した輸液スタンド10と同様にプラスチックダンボール材で構成されているため、安価に製造することができるとともに、清掃性が良好である。また、ダンボール材の断面が封止されているため、より清掃性も向上する。
内箱112は、輸液容器80、輸液セット84および輸液ポンプ82を収容可能に構成されており、具体的には、底面板116と、底面板116の後端部から上方に屈曲する背面板118と、背面板118の左右端部から前面側に屈曲する左右の側面板120a、120bと、背面板118の上端から延出する容器取付板122と、背面板118の前面側下部の左右一方(図5では左側)に設けられた輸液ポンプ保持部124と、背面板118の前面側下部の左右他方(図5では右側)に設けられた点滴筒保持部126とを有する。
容器取付板122は、背面板118に対して折り曲げ線127の箇所で折り曲げ可能に設けられている。容器取付板122の先端寄りの左右方向の略中央部には、人手が入る大きさの開口部128が形成されている。また、容器取付板122における、背面側に折り曲げたときに後方を向く面(図5で見えている面)には、輸液容器80を引っ掛けるフック130が左右方向に互いに離間して複数設けられている。輸液容器80の大きさや重さによっては、フック130は1つでもよい。なお、フック130は、開口部128よりも折り曲げ線127側に設けられている。
輸液ポンプ保持部124は、輸液ポンプ82を保持することが可能なように構成されている。点滴筒保持部126は、点滴筒90を保持することが可能なように構成されている。図5に示すように、輸液ポンプ保持部124および点滴筒保持部126は、共通の板状部材に形成された孔部または切欠き部により構成されている。具体的には、内箱112の下部に設けられた下側保持部形成部材132の上面部132aの左右方向一方側(図5では左寄りの箇所)に形成した第1孔部134により輸液ポンプ保持部124が構成され、下側保持部形成部材132の左右方向他方側(図5では右寄りの箇所)で上面部132aから前面部132bにわたって形成された第2孔部136により点滴筒保持部126が構成されている。
第1孔部134は、輸液ポンプ82を挿入可能であり、挿入した輸液ポンプ82を正面側に向けて起立姿勢に保持できるように形状および大きさが設定される。図示例の第1孔部134は、左右方向に長尺の略長方形状に形成されている。下側保持部形成部材132の前面部132bには、第1孔部134に輸液ポンプ82が保持されたときに輸液ポンプ82の表示部99および操作ボタン100が前面側に露出するように位置、形状および大きさが設定された開口部138が形成されている。
第2孔部136は、点滴筒90を挿入および係合可能であり、挿入した点滴筒90を起立姿勢に保持できるように形状設定される。図示例の第2孔部136の形成範囲は、下側保持部形成部材132の上面部132aのみならず、前面部132bにも及んでおり、第2孔部136に点滴筒90が保持された状態で点滴筒90が前面側に露出するようになっている。
外箱114は、上記のように構成された内箱112を収納でき、かつ収納された内箱112が外箱114内で大きくガタつくことがないように、内箱112よりも僅かに大きく構成されている。具体的には、外箱114は、前面が開放した本体部140と、本体部140の前面側を開閉可能な蓋部142とを有する。本体部140は、底面板144と、底面板144の後端部から上方に屈曲する背面板146と、背面板146の左右端部から前面側に屈曲する左右の側面板148a、148bと、背面板146の上端から延出する第1上部片150とを有する。
底面板144は、左右方向に長手方向を向けた略長方形の部分である。背面板146は、略四角形(略長方形または略正方形)の部分であり、図示例では、底面板144に対して直角に延在している。なお、背面板146は、第1実施形態における背面板146(図1参照)と同様に、上方に向かうに従って前方に寄るように、背面板146に直角な方向に対して例えば3度〜10度程度の角度をもって傾斜してもよい。
左右の側面板148a、148bは、上下方向に長尺な形状を呈しており、図示例では、略長方形状に形成されている。なお、側面板148a、148bは、第1実施形態における側面板148a、148b(図1参照)と同様に、下方に向かうに従って幅(前後方向の寸法)が大きくなるように形成し、輸液スタンド110を置いたときの安定性を向上させてもよい。
第1上部片150は、背面板146に対して折り曲げ線151の箇所で折り曲げ可能に設けられた中間部152と、中間部152に対して折り曲げ線153の箇所で折り曲げ可能に設けられた第1把持片154とを有する。第1把持片154の左右方向の略中央部には、人手を入れて引っ掛けるための左右方向に延在する孔部155が形成されている。
蓋部142は、本体部140の底面板144の前端部に対して折り曲げ線156の箇所で折り曲げ可能に設けられた略四角形(略長方形または略正方形)の前面板158と、前面板158の左右端部から張り出し、前面板158に対して折り曲げ線166、167の箇所で折り曲げ可能な左右の拡張部160a、160bと、前面板158の先端から延出する第2上部片162とを有する。
前面板158は、本体部140の前面側の略全体を覆う大きさを有している。前面板158において、本体部140の第1孔部134に対応する箇所には、蓋部142を閉めた状態で輸液ポンプ保持部124に保持された輸液ポンプ82の操作を可能とする第1開口部163が形成されている。なお、第1開口部163は、蓋部142を閉めた状態で輸液ポンプ82の表示部99を視認できるようにも形成されている。また、前面板158において、本体部140の第2孔部136に対応する箇所には、蓋部142を閉めた状態で点滴筒保持部126に保持された点滴筒90の視認を可能とする第2開口部164が形成されている。
左右の拡張部160a、160bは、前面板158に対して折り曲げ線166、167の箇所で折り曲げ可能に設けられており、それらの内面には、結合片として、面ファスナを構成する一方のシート168、169(例えばメスシート)が取り付けられている。一方、本体部140の左右の側面板148a、148bには、結合片として、面ファスナを構成する他方のシート170、171(例えばオスシート)が取り付けられている。
このように拡張部160a、160bに設けられたシート(結合片)168、169と、側面部に設けられたシート(結合片)170、171とにより、それぞれ一対の面ファスナ(結合手段)が構成される。したがって、蓋部142を閉じた状態で、拡張部160a、160bを折り曲げ線166、167の箇所で側面板148a、148b側に折り曲げ、拡張部160a、160bに取り付けられたシート168、169を、側面板148a、148bに取り付けられたシート170、171に重ねることで、側面板148a、148bと拡張部160a、160bとが結合し、蓋部142が閉じた状態が保持される。
第2上部片162は、前面板158に対して折り曲げ線174の箇所で折り曲げ可能に設けられた中間部175と、中間部175に対して折り曲げ線176の箇所で折り曲げ可能に設けられた第2把持片177とを有する。第2把持片177の左右方向の略中央部には、人手を入れて引っ掛けるための左右方向に延在する孔部178が形成されている。
第2把持片177の内面には、結合片として、面ファスナを構成する一方のシート180、181(例えばメスシート)が取り付けられている。一方、本体部140の第1把持片154には、結合片として、面ファスナを構成する他方のシート182、183(例えばオスシート)が取り付けられている。
このように第1把持片154に設けられたシート(結合片)182、183と第2把持片177に設けられたシート(結合片)180、181とにより面ファスナ(結合手段)が構成される。したがって、蓋部142を閉じた状態で、中間部152、175を折り曲げ線151、174の箇所で内側に折り曲げ、第1把持片154と第2把持片177とを重ね合わせることで、シート180、182同士およびシート同士181、183が結合され、第1把持片154と第2把持片177とにより人手によって把持可能な把持部184(図8参照)が構成される。
上記のように構成された輸液スタンド110への輸液容器80、輸液セット84および輸液ポンプ82の収納作業は、以下のような手順で行うことができる。まず、図6Aに示すように、内部の輸液剤185が輸液容器80の下半分に移動するように、輸液容器80の上部を持って持ち上げ、この状態の輸液容器80を、上方に向かせた(鉛直に立てた)容器取付板122のフック130に引っ掛ける。なお、輸液容器80の上部に設けられた引っ掛け用の孔部80a(図2も参照)にフック130を挿入することで、輸液容器80が引っ掛かるようになっている。
次に、容器取付板122を、内箱112の背面側に折り曲げる。すると、図6Bに示すように、輸液剤185が入っていない、輸液容器80の上部寄りの部分80bが、容器取付板122とともに背面側に折り曲げられる。これにより、輸液容器80は、輸液剤185が入った部分が背面板146の前面側にあり、輸液剤185が入っていない部分80bが背面板146の後面側にあるように折り曲げられた状態で、内箱112に保持される。
内箱112に輸液容器80をセットしたら、出口ポート85に輸液セット84のびん針86を穿刺する。次に、点滴筒90を点滴筒保持部126に挿入して保持させるとともに、輸液ポンプ82を輸液ポンプ保持部124に挿入して保持させる。第1チューブ88は、左右の側面板148a、148b間の余った空間に収納する。
次に、この状態の内箱112を、蓋部142を開けた状態の外箱114の内側に置く(図7参照)。第2チューブ92は、必要な長さ分だけ外側に出るように、内箱112および外箱114の上部から外側に引き回し、残りの部分は左右の側面板148a、148b間の余った空間に収納する。
なお、輸液セット84の内箱112へのセット(びん針86の穿刺、点滴筒90と輸液ポンプ82の収納、および第1チューブ88と第2チューブ92の収納)は、内箱112を外箱114の内側に置いた後に行ってもよい。
次に、蓋部142を閉じ、シート168、170により左側の拡張部160aを左側の側面板148aに固定するとともに、シート169、171により右側の拡張部160bを右側の148bに固定する。また、シート180、181、182、183により、第1把持片154と第2把持片177とを結合する。これにより、図8に示すように、輸液スタンド110の内部に輸液容器80、輸液セット84および輸液ポンプ82が収納された状態となる。
以上のように、変形例に係る輸液スタンド110は、プラスチックダンボール材で構成されているため、輸液スタンド110を安価に製造することができ、より多くの患者に提供しやすい。また、軽量かつ適度の強度をもたせることができることから持ち運びが容易となる。しかも、紙製のダンボールと異なり、プラスチックダンボール材は、液体が浸透することがなく、輸液スタンド110に輸液剤や他の液体が付着した場合でも、それを洗い流したり拭き取ったりすることで容易に除去することができる。
輸液スタンド110は、板状の各部材により全体として箱状に構成されるので、取り扱いが容易であり、また、蓋部142を閉めた状態では内部の収容物(輸液容器80等)が隠されるため、意匠性の向上を図ることができる。
輸液容器80は、全体が伸ばされた状態で収容されるのではなく、折り曲げた状態でコンパクトに収容されるので、輸液スタンド110の高さ寸法を低減できる。したがって、輸液スタンド110を軽量かつコンパクトな構成にすることができる。
点滴筒保持部126と輸液ポンプ保持部124は、共通の板状部材に形成された第1孔部134と第2孔部136により構成されるので、点滴筒保持部126と輸液ポンプ保持部124とを簡単な構造で構成することができる。
蓋部142の前面板158には第1開口部163が設けられるので、蓋部142を閉めた状態で、輸液ポンプ保持部124に保持された状態の輸液ポンプ82を操作できる。したがって、輸液ポンプ82の操作のために蓋部142を開ける必要がないので、使い勝手を向上できる。
蓋部142の前面板158には第2開口部164が設けられるので、点滴筒保持部126に保持された状態の点滴筒90を視認できる。したがって、蓋部142を閉めた状態でも点滴筒90の状態を確認することができるので、使い勝手を向上できる。
本体部140と蓋部142とにそれぞれ設けられた第1把持片154と第2把持片177とによって把持部184が構成されるので、把持部184を把持することにより輸液スタンド110を持ち上げた際には、第1把持片154と第2把持片177とによって輸液スタンド110がバランスよく吊られ、これによって輸液スタンド110を安定して持ち運ぶことができる。
上記において、本発明について好適な実施の形態を挙げて説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。
10…輸液スタンド 12…スタンド本体
14…蓋部 18…背面板
20a、20b…側面板 22…容器保持部
34…第1把持片 44…サポート部
48…前面板 50a、50b…拡張部
70…第2把持片 76…把持部

Claims (8)

  1. 輸液容器、輸液セットおよび輸液ポンプを収容可能であり、持ち運びが可能な輸液スタンドであって、
    前記輸液容器に設けられた出口ポートを下方に向けた状態で前記輸液容器を保持可能な容器保持部と、
    前記容器保持部の下方に設けられ、前記輸液セットに設けられた点滴筒を保持する点滴筒保持部と、
    前記容器保持部の下方に設けられ、前記輸液ポンプを保持する輸液ポンプ保持部と、を備え、
    前記容器保持部には、前記容器保持部に保持された状態の前記輸液容器の前記出口ポートを前記容器保持部から下方に突出させる切欠き部が設けられ、
    前記容器保持部の下方には、前記容器保持部に保持された状態の前記輸液容器の前記出口ポートが奥側に指向することを防止するサポート部が設けられる、
    ことを特徴とする輸液スタンド。
  2. 請求項1記載の輸液スタンドにおいて、
    前記サポート部は、前記容器保持部を下方から支持する、
    ことを特徴とする輸液スタンド。
  3. 請求項1記載の輸液スタンドにおいて、
    前記輸液スタンドは、プラスチックダンボール材により構成される、
    ことを特徴とする輸液スタンド。
  4. 請求項3記載の輸液スタンドにおいて、
    前記輸液スタンドは、
    前記容器保持部、前記点滴筒保持部、前記輸液ポンプ保持部および前記サポート部が設けられ、前面が開放したスタンド本体と、
    前記スタンド本体の前面側を開閉可能な蓋部とから構成され、
    前記スタンド本体は、背面板と、前記背面板の左右端部から前面側に屈曲する左右の側面板とを有し、
    前記蓋部は、下端が前記スタンド本体の下部に対して折り曲げ可能に設けられた前面板と、前記前面板の左右端部から張り出し、前記前面板に対して折り曲げ可能な左右の拡張部とを有し、
    前記左右の拡張部は、それぞれ、前記左右の側面板に着脱可能に構成されている、
    ことを特徴とする輸液スタンド。
  5. 請求項4記載の輸液スタンドにおいて、
    前記点滴筒保持部と前記輸液ポンプ保持部は、共通の板状部材に形成された複数の孔または切欠きにより構成される、
    ことを特徴とする輸液スタンド。
  6. 請求項4または5記載の輸液スタンドにおいて、
    前記前面板には、前記蓋部を閉めた状態で、前記輸液ポンプ保持部に保持された状態の前記輸液ポンプを操作可能にする切欠き部が設けられる、
    ことを特徴とする輸液スタンド。
  7. 請求項4〜6のいずれか1項に記載の輸液スタンドにおいて、
    前記前面板には、前記点滴筒保持部に保持された状態の前記点滴筒を視認可能にする切欠き部が設けられる、
    ことを特徴とする輸液スタンド。
  8. 請求項4〜7のいずれか1項に記載の輸液スタンドにおいて、
    前記スタンド本体の上部には第1把持片が設けられ、
    前記蓋部の上部には第2把持片が設けられ、
    前記第1把持片と前記第2把持片とが重なって一体となることで、人手によって把持可能な把持部が構成される、
    ことを特徴とする輸液スタンド。
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