JP2012028618A - 上部ユニットケースの開閉装置 - Google Patents

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Kazuhito Ishida
一仁 石田
Masahisa Kato
正久 加藤
Kumiko Kuriki
くみ湖 栗城
Yukio Shiobara
由季央 塩原
Yoichiro Nishimura
陽一郎 西村
Tomohisa Higuchi
智久 樋口
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Abstract

【課題】上部ユニットケース3を閉止するときには制動作用を発揮し、開き回動するとき軽快に移動できる開閉装置を提供する。
【解決手段】下部ユニットケース2の下部案内部材6と上部ユニットケース3の上部案内部材7とに沿って移動可能に連結された移動体10には、上部案内部材7に嵌合する第1回転体12と、下部案内部材6に嵌合する第2回転体13及び第3回転体14とがそれぞれ回転可能に設けられる。上部ユニットケースを閉止動作するとき、カム状のブレーキ体22は第2回転体13と一体的に回転する第1の被摺接部材20における円周面に対して摩擦力が増大する方向に移動し、上部ユニットケースを開放動作するとき、前記ブレーキ体22が第1の被摺接部材20における円周面に対して摩擦力が減少する方向に移動するように構成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、下部ユニットケースに対して、開閉回動可能に装着される上部ユニットケースの開閉装置に係り、より詳しくはその上部ユニットケースの閉止方向への動作を任意の位置で停止(制動)または緩慢に閉まることができるようにした上部ユニットケースの開閉装置の構成に関する。
従来から、プリンタ、ファクシミリ、複写機等の画像記録装置において、給紙部、記録部等を搭載した下部ユニットケースに対して、原稿読取部を搭載した上部ユニットケースの一側をヒンジを介して開閉回動可能に装着し、メンテナンス時や紙詰まり処理などに際して上部ユニットケースを一旦大きく開いた状態から閉じるとき、閉じ終わり区間で、上部ユニットケースの回動に制動を掛ける構成が種々提案されている。
例えば、特許文献1に記載の技術では、上部ユニットケースと下部ユニットケースとをガススプリングにて連結すると共に、上部ユニットケースの下面自由端側に下向きにコイルスプリングを配置し、上部ユニットケースの閉じ終わり区間でコイルスプリングの一端が下部ユニットケースにおける受け部で支持されて、上部ユニットケースが急激に閉じるのを防止する構成が開示されている。
他方、特許文献2では、上部ユニットケース(カバー)の側面に下向きに突設させた円弧状のガイド部材(案内部材)には、円弧状のガイド溝が形成され、下部ユニットケース(筐体)の一側に設けたボルト軸をガイド溝に挿通すると共に、このボルトの頭とバネ材にて案内部材を挟み付けすることにより、上部ユニットケースの任意の回動角度で位置保持できるように構成し、さらに、上部ユニットケースが下部ユニットケースに対して閉止位置では、下部ユニットケースに設けたトーションスプリングにて上部ユニットケースを上向き付勢する技術が開示されている。
特開平11-38714号公報(図1及び図2参照) 実公平1−29815号公報(第3図及び第6図参照)
しかしながら、特許文献 1及び2の開閉装置では、ガススプリングなどの寸法の大きい部品を必要とする。上部ユニットケースを下部ユニットケースに対して閉じるときの速度を緩慢にするために、ガススプリングに代えて直線状のオイルダンパーを設けたり、ヒンジ部にロータリオイルダンパーを付加することも考えられるが、このようにすると、開閉装置の構成がますます複雑になったり、下部ユニットケース等の製品全体に占める開閉装置の割合が大きくなり、製品が大型化するという問題があった。
本発明は、構成部品の簡素化及び小型化を図りながら、上部ユニットケースの閉止方向の移動時に、任意の回動角度で緩慢に閉まるようにした開閉装置を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明の上部ユニットケースの開閉装置は、下部ユニットケースと上部ユニットケースとを一側に設けたヒンジ部を介して上下開閉回動可能に装着し、前記下部ユニットケースには下部案内部材を前記ヒンジ部側から開放端部側に延びるように備え、前記上部ユニットケースには上部案内部材を、前記ヒンジ部側から開放端部側に延びるように備え、前記下部案内部材と上部案内部材とに沿って移動可能に連結する移動体には、前記上部案内部材に嵌まって移動可能な回転体と、前記下部案内部材に嵌まって移動可能な回転体とをそれぞれ備え、少なくとも一つの前記回転体と一体的に回転する第1の被摺接部材の円周面に対して接離可能なカム状ブレーキ体からなるブレーキ機構を備え、前記第1の被摺接部材を有する回転体に隣接して補助回転体を前記移動体に備え、前記第1の被摺接部材を有する回転体と補助回転体とを前記1つの案内部材に嵌め入れ、前記上部ユニットケースの閉止動作時と開き動作時とで前記第1の被摺接部材を有する回転体の回転方向が逆転するように前記第1の被摺接部材を有する回転体と補助回転体とをギヤ連結し、前記ブレーキ機構は、前記上部ユニットケースを閉止動作するとき、前記第1の被摺接部材における円周面に対して摩擦力が増大する方向に前記ブレーキ体が移動し、前記上部ユニットケースを開放動作するとき、前記ブレーキ体が前記第1の被摺接部材における円周面に対して摩擦力が減少する方向に移動するように構成されているものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の上部ユニットケースの開閉装置において、前記補助回転体には第2の被摺接部材が設けられ、この第2の被摺接部材における円周面と前記第1の被摺接部材の円周面とが対向するように配置され、前記カム状のブレーキ体は前記第1及び第2の被摺接部材の両円周面の隙間に対して接離可能に構成されているものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の上部ユニットケースの開閉装置において、前記ブレーキ機構は、前記移動体と前記ブレーキ体の間に配置されて前記カム状ブレーキ体を前記第1の被摺接部材方向に付勢するバネ手段を備えたものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の上部ユニットケースの開閉装置において、前記下部案内部材と前記上部案内部材とは、その一方が凸湾曲状に形成され、他方が直線状に形成され、前記上部ユニットケースを前記下部ユニットケースに対して開放する動作につれて、前記移動体が前記上下両部材に沿って前記開放端部側から前記ヒンジ部側に順次移動し、前記上部ユニットケースを前記下部ユニットケースに対して閉止する動作につれて、前記移動体が前記上下両部材に沿って前記ヒンジ部側から前記開放端部側に順次移動するように構成されているものである。
請求項1に記載の発明によれば、上部ユニットケースを閉じ方向に押圧すると、下部案内部材と上部案内部材とに沿って移動可能に連結された移動体が開放端部に近づくように移動するとき、ブレーキ機構におけるブレーキ体が前記回転体における被摺接部材の円周面に当接することで、上部ユニットケースの閉じ方向への移動に負荷が掛かって制動作用が発揮されるので、ゆっくり閉めることができる。他方、上部ユニットケースを開くときには、前記ブレーキ体が前記被摺接部材の円周面から離間するので、制動(負荷)がかからず、軽快に開くことができる。そして、開閉装置の構成を簡単且つ小型化することができるという効果を奏する。
そして、請求項1に記載の発明によれば、上部ユニットケース3の閉止動作時と開き動作時とで前記第1の被摺接部材を有する回転体の回転方向が逆転するための構成が極めて簡単且つ小型化できる。
請求項2に記載の発明によれば、補助回転体には第2の被摺接部材が設けられ、この第2の被摺接部材における円周面と前記第1の被摺接部材の円周面とが対向するように配置され、前記カム状のブレーキ体は前記第1及び第2の被摺接部材の両円周面の隙間に対して接離可能に構成することで、請求項1の発明と同様の作用効果を奏することができる。
請求項3に記載の発明によれば、第1の被摺接部材に対するカム状ブレーキ体の配置や姿勢の自由度が向上する。
請求項4に記載の発明によれば、上部ユニットケースを閉じ動作する方向に負荷(荷重)を掛けるときのみ、移動体がヒンジ部から離間する方向に移動し、且つその移動速度は増大しないので、ゆっくり閉めることができる。他方、上部ユニットケースを開くときには、逆に軽快に開くことができる。そして、そのための構成が、下部案内部材または上部案内部材のいずれか一方が凸湾曲状に形成され、他方が直線状に形成され、この両案内部材に沿って移動可能に連結される移動体だけであるので、構造がシンプル且つ小型化することができるという効果を奏する。
下部案内部材と上部案内部材の第1実施例を示し、(A)は第1実施例の下部ユニットケースに対して上部ユニットケースが開いた途中の状態を示す斜視図、(B)は上部ユニットケースを閉じた状態の斜視図である。 (A)は第1実施例の下部ユニットケースに対して上部ユニットケースが開いた途中の状態を示す概略側面図、(B)は上部ユニットケースを閉じた状態の概略側面図である。 第1実施例のブレーキ機構を示す側断面図である。 (A)は上部ユニットケースを閉じ方向に移動させるときの第2回転体個所の作用説明図、(B)は上部ユニットケースを開き方向に移動させるときの第2回転体個所の作用説明図である。 (A)は圧縮バネによる付勢手段の要部断面図、(B)は図5(A)のVB-VB 線矢視断面図である。 付勢手段の他の実施例を示す図である。 第3回転体14側にブレーキ機構を配置した状態を示し、(A)は第3回転体の位置でのブレーキ作用状態を示し、(B)はブレーキ作用解除状態を示す。 第2実施例のブレーキ機構を示す側面図であり、(A)は第2回転体13側にブレーキ機構を配置した状態を示し、(B)は第3回転体14側にブレーキ機構を配置した状態を示す。 下部案内部材が上向き凸湾曲状であり上部案内部材が直線状の実施例を示し、(A)は下部ユニットケースに対して上部ユニットケースが開いた途中の状態を示す概略側面図、(B)は上部ユニットケースを閉じた状態の概略側面図である。 第2実施例のブレーキ機構を示し、(A)はカム状ブレーキ体等の側面視を示し、(B)図10(A)のXB−XB線矢視断面図である。
本発明の第1実施例を図1〜図5を参照して説明する。
本実施例の画像記録装置1は、プリンタ機能、コピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能を備えた多機能装置(MFD:Multi Function Device )に本発明を適用したものであり、図1及び図2に示すように、画像記録装置1における合成樹脂製の下部ユニットケース2の一側部に、上部ユニットケース3はヒンジ部4を介して上下回動可能に連結されている。
なお、図示しないが、下部ユニットケース2内にはインクジェット式等の記録部が給紙カセットより上側に配置されており、給紙カセットから給送された用紙(被記録媒体)が、後側に着脱可能に配置されたUターン状の搬送経路体を介して記録部に搬送され、記録後の用紙は給紙カセットの上方であって下部ユニットケース2の側面に開口した開口部から排紙されるように構成されている。給紙カセットも開口部から差込み可能に配置されている。
上部ユニットケース3には、コピー機能やファクシミリ機能における原稿読取などのための原稿自動送り装置及び画像読取装置と、原稿載置用ガラス板及びその上面を覆う原稿カバー体と、各種操作ボタンや液晶表示部等を備えた操作パネル部とが設けられている(共に図示せず)。
次に、本発明の下部ユニットケース2と上部ユニットケース3とを開閉可能とする開閉装置について説明する。下部ユニットケース2には下部案内部材6がヒンジ部4側から開放端部側に延びるように設けられ、同様に上部ユニットケース3にも上部案内部材7がヒンジ部4側から開放端部側に延びるように設けられている。下部案内部材6と上部案内部材7とに沿ってのみ移動可能に連結される移動体10は側面視三角形状のフレーム11を有する。
フレーム11の上側頂部には、枢軸12aを介して第1回転体12が回転可能に装着されている。フレーム11の下辺部の各頂部には、それぞれ回転自在な支軸17を介して第2回転体13、第3回転体14が回転可能に装着されている。
第1回転体12は上部案内部材7に沿って転がり移動可能であり、第2回転体13及び第3回転体14は下部案内部材6に沿って転がり移動可能である。ここで第2回転体13はヒンジ部4に近い側に配置され、第3回転体14は開放端部に近い側に配置されているものとする。第1実施例では、下部案内部材6はヒンジ部4側から開放端部側に向かって実質的に水平状且つ直線状に延びるように形成されている。他方、上部案内部材7は、ヒンジ部4側から開放端部側に下向き凸湾曲線状に延びるように形成されている(図1(A)、図1(B)、図2(A)及び図2(B)参照)。
下部案内部材6及び上部案内部材7は共に断面コ字状に形成され、第1〜第3回転体12、13、14が上記各案内溝15、16内に沿って転がるように構成されている。下部案内部材6は下部ユニットケース2の上面2aに設けられ、案内溝15は下部ユニットケース2の側方の外面に向かって開口するように配置されている。上部案内部材7は上部ユニットケース3の側面板3aの内面にて案内溝16が内向きに開口するように配置されている(図3参照)。上部ユニットケース3が下部ユニットケース2に対して閉止された状態で、下向き凸湾曲状の上部案内部材7の中途部が下部ユニットケース2と干渉しないように、側面板3a及び上部案内部材7は下部ユニットケース2の側面板2bよりも外側に位置している(図3参照)。
第1実施例では、円板状または円筒状の第1の被摺接部材20が第2回転体13と一体的に回転するように設けられている。実施例では、フレーム11を挟んで第2回転体13と反対側にて支軸17に固定されている。フレーム11には第1の被摺接部材20の円周面に対して接離可能なカム状ブレーキ体22からなるブレーキ機構21が備えられている。カム状ブレーキ体22は板状であって、板の厚さの一側端面に凸湾曲状のカム面22aが形成されている。
カム状ブレーキ体22にその板の厚さ方向に貫通させて固定した丸軸23がフレーム11に穿設されたガイド溝24に対して移動自在且つ回動自在に嵌まっている。この状態で、カム面22aが常時第1の被摺接部材20の円周面に対面するようにカム状ブレーキ体22をフレーム11の裏面(第2回転体13の配置面と反対側の面)に配置する。そして、カム状ブレーキ体22のカム面22aが第1の被摺接部材20における円周面に押圧される方向に付勢するバネ手段が移動体10のフレーム11とカム状ブレーキ体22の間に配置されている。その第1実施例では、図3、図5(A)及び図5(B)に示すように、カム状ブレーキ体22の配置と反対側のフレーム11の面にて固定されたケース25の内径部位に圧縮バネ(押しバネ)26の一端を固定する。この圧縮バネ26の他端を丸軸23の切欠き側面に押圧させる。この場合、圧縮バネ26の軸線はガイド溝24の延びる方向に沿っている。なお、カム状ブレーキ体22を第2回転体13の配置面と同じ側に配置したときには、圧縮バネ26やケース25は第2回転体13の配置面と反対側の面に配置する。
第1の被摺接部材20を有する第2回転体13の上側に隣接して、補助回転体18がフレーム11に回転軸27を介して装着されて、第2回転体13と補助回転体18とは同じ下部案内部材6の案内溝15内に嵌め入れられている。第2回転体13の側面に固定された歯車28と補助回転体18の側面に固定された歯車29とは互いに噛み合う。
そして、上部ユニットケース3を閉止動作させるとき(移動体10がヒンジ部4から離れる方向(閉止方向)に移動するときに相当)、上部ユニットケース3の下向きに回動移動につれて、移動体10が下方に押されるので、第2回転体13が下部案内部材6の案内溝15における下側案内面15bに当接して転がり、且つ補助回転体18は案内溝15における上下両側案内面15a、15bに当接しない(図4(A)参照)。逆に、上部ユニットケース3を開き動作させるとき(移動体10がヒンジ部4に接近する方向(開き方向)に移動するときに相当)、上部ユニットケース3が上向きに回動移動するので、移動体10が引き上げられるから、補助回転体18は案内溝15における上側案内面15aに当接して転がり(図4(B)参照)、第2回転体13は下両側案内面15bから離れるように構成されている。そして、上部ユニットケース3の閉止動作時と開き動作時とで第2回転体13の回転方向が逆転するように、歯車28、29で連結されているので、上部ユニットケース3の閉止動作時には、第2回転体13及び支軸17は矢印B方向(図4(A)において時計周り)に回転し、上部ユニットケース3を開き動作時には、第2回転体13及び支軸17が矢印A方向(図4(B)において反時計周り)に回転することを保障することができる。
上部ユニットケース3を閉止動作するとき、第1の被摺接部材20における円周面に対して摩擦力が増大する方向にカム状ブレーキ体22が移動(回動)し、上部ユニットケースを開放動作するとき、カム状ブレーキ体22が第1の被摺接部材20における円周面に対して摩擦力が減少する方向に移動(回動)するように、ブレーキ機構における丸軸23(ガイド溝24)とカム面22aとの位置を決定すべきである。なお、丸軸23の中心から第1の被摺接部材20における円周面とカム面22aとの接触点までの距離が大きくなると、上記摩擦力が増大し、上記距離が小さくなると摩擦力が減少し、または接触しなくなるようにカム面22aを形成すべきである。また、第1の被摺接部材20における円周面とカム状ブレーキ体22のカム面22aのいずれか一方または双方は摩擦係数の大きい部材を使用することが好ましい。
上記構成により、ユーザーが上部ユニットケース3を下部ユニットケース2に対して開放する動作につれて、移動体10が上下両レール6、7に沿って開放端部側からヒンジ部4側に近づく方向に順次移動する。また、上部ユニットケース3を下部ユニットケース2に対して閉止する動作につれて、移動体10が上下両レール6、7に沿ってヒンジ部4側から開放端部側に近づく方向に順次移動する。
上部ユニットケース3を閉止動作するとき、上述のように、第1の被摺接部材20における円周面に対して摩擦力が増大する方向にカム状ブレーキ体22が移動(回動)するので、移動体10の移動速度が遅くなり、摩擦力が一定以上になると移動体10は停止する。移動体10が停止した状態では、上部ユニットケース3が半開き状態または完全閉止状態とすることができる。逆に上部ユニットケース3を開放動作するときは、カム状ブレーキ体22が第1の被摺接部材20における円周面に対して摩擦力が減少する方向に移動(回動)するので、移動体10を軽快に動かし、上部ユニットケース3を軽い力で開くことができる。
なお、カム状ブレーキ体22に対する付勢手段として、第2実施例では、図6に示すように、弾性力を有する金属板や合成樹脂製の板バネ30の基端をフレーム11に固定し、この板バネ30の自由端を丸軸23に押圧するように配置するようにしても良い。これらの付勢手段に代えて、カム状ブレーキ体22の自重により、常時カム面22aが第1の被摺接部材20における円周面に押圧するように構成しても良い。
図7(A)及び図7(B)に示す実施例(変形例)では、第3回転体14側にブレーキ機構21を配置したものである。その場合、第1の被摺接部材20を有する第3回転体14の上側に隣接して、補助回転体18がフレーム11に回転軸27を介して装着されて、第3回転体14と補助回転体18とは同じ下部案内部材6の案内溝15内に嵌め入れられている。第3回転体14の側面に固定された歯車28と補助回転体18の側面に固定された歯車29とは互いに噛み合う。
この変形例でも、第1実施例と同様にブレーキ機構21を設けることができる。同じ構成については同じ符号を付して図7(A)及び図7(B)を示し、詳細な説明は省略する。他の実施例として、第1回転体12にブレーキ機構21を設けても良い。これらの場合の作用効果も第1実施例と同様であるので、詳細な説明は省略する。
さらに他の変形例として、上記第1実施例及びその変形例において、補助回転体18を第2回転体13(第3回転体14)の下方に配置する。そして、上部ユニットケース3の開閉動作時における、補助回転体18及び第2回転体13(第3回転体14)の下部案内部材6の案内溝15内への当接関係を逆にするように構成する。これらの場合、第1の被摺接部材20における円周面に対するカム状ブレーキ体22の配置関係は、図4や図7の場合と左右逆にする。即ち、第2回転体13(第3回転体14)の支軸17よりも左側に丸軸23及びガイド溝24を配置し、カム状ブレーキ体22の向きも逆にするのである。第1回転体12についても同様に構成できる。このように構成しても、第1実施例及びその変形例と同じ作用効果を奏することができる。
図8(A)は第2実施例を示す。この実施例では、第2回転体13の上方に配置されている補助回転体18に円板状または円筒状の第2の被摺接部材31が設けられている。この第2の被摺接部材31は補助回転体18と一体的に回転するように回転軸27に取付けられている。この第2の被摺接部材31における円周面と第2回転体13における第1の被摺接部材20の円周面とが対向するように配置されている。そして、第2回転体13の側面に固定された歯車28と補助回転体18の側面に固定された歯車29とは互いに噛み合う。また、カム状のブレーキ体32を第1及び第2の被摺接部材20、31の両円周面の隙間に対して接離可能となるように配置する。このカム状のブレーキ体32はくさび型のカム面32aに形成されており、このくさびのカム面32aが第1及び第2の被摺接部材20、31の両円周面に対して接離可能に設けられる。
そのため、カム状ブレーキ体32にその板の厚さ方向に貫通させて固定した丸軸33がフレーム11に穿設されたガイド溝34に対して移動自在且つ回動自在に嵌まっている。この状態で、カム面32aが常時両被摺接部材20、31の円周面に対面するようにカム状ブレーキ体32をフレーム11に配置する。そして、カム状ブレーキ体32のカム面32aが両被摺接部材20、31における円周面に押圧される方向に付勢するバネ手段が移動体10のフレーム11とカム状ブレーキ体32の間に配置されている。バネ手段の実施例としては、図6のものと同様で、弾性力を有する金属板や合成樹脂製の板バネ35の基端をフレーム11に固定し、この板バネ35の自由端を丸軸33に押圧するように配置するようにしても良い。
この第2実施例においても第1実施例とその変形例と同様に、上部ユニットケース3を閉止動作させるとき(移動体10がヒンジ部4から離れる方向(閉止方向)に移動するときに相当)、上部ユニットケース3の下向きに回動移動につれて、移動体10が下方に押されるので、第2回転体13が下部案内部材6の案内溝15における下側案内面15bに当接して転がり、且つ補助回転体18は案内溝15における上下両側案内面15a、15bに当接しない(図8(A)参照)。逆に、上部ユニットケース3を開き動作させるとき(移動体10がヒンジ部4に接近する方向(開き方向)に移動するときに相当)、上部ユニットケース3が上向きに回動移動するので、移動体10が引き上げられるから、補助回転体18は案内溝15における上側案内面15aに当接して転がり、第2回転体13は下両側案内面15bから離れるように構成されている。そして、歯車28、29が噛合っているので、上部ユニットケース3の閉止動作時には、第2回転体13及び第1の被摺接部材20は矢印B1方向(図8(A)において時計周り)に回転し、補助回転体18及び第2の被摺接部材31は矢印B2方向(図8(A)において反時計周り)に回転する。両被摺接部材20、31の左側に位置するカム状ブレーキ体32のカム面32aは、バネ手段により両被摺接部材20、31における円周面に押圧される方向(食い込む方向)に付勢される。これにより、上部ユニットケース3を閉止動作するとき、両被摺接部材20、31における円周面に対して摩擦力が増大する方向にカム状ブレーキ体32が移動するので、移動体10の移動速度が遅くなり、摩擦力が一定以上になると移動体10は停止する。移動体10が停止した状態では、上部ユニットケース3が半開き状態または完全閉止状態とすることができる。
上部ユニットケース3の閉止動作時と開き動作時とで第2回転体13(第1の被摺接部材20)と補助回転体18(第2の被摺接部材31)の回転方向が逆転するので、開き動作時にはバネ手段の付勢力に抗してカム状ブレーキ体32を両被摺接部材20、31における円周面から離間する方向(摩擦力が減少する方向)に押すことになる。その結果、移動体10を軽快に動かし、上部ユニットケース3を軽い力で開くことができる。
図8(B)は第2実施例の変形例であり、第3回転体14の上方に配置されている補助回転体18に円板状または円筒状の第2の被摺接部材31が設けられている。この第2の被摺接部材31は補助回転体18と一体的に回転するように回転軸27に取付けられている。この第2の被摺接部材31における円周面と第3回転体14における第1の被摺接部材20の円周面とが対向するように配置されている。そして、カム状のブレーキ体32を第1及び第2の被摺接部材20、31の両円周面の隙間に対して接離可能となるように配置する。その他の構成は第2実施例(図8(A)参照)と同じであり、この場合の作用効果も第2実施例と同様であるので、詳細な説明は省略する。
さらに他の変形例として、上記第2実施例及びその変形例において、補助回転体18を第2回転体13(第3回転体14)の下方に配置する。そして、上部ユニットケース3の開閉動作時における、補助回転体18及び第2回転体13(第3回転体14)の下部案内部材6の案内溝15内への当接関係を逆にするように構成する。これらの場合、両被摺接部材20、31における円周面に対するカム状ブレーキ体32の配置関係は、図8(A)や図8(B)の場合と左右逆にする。即ち、第2回転体13(第3回転体14)の支軸17よりも右側に丸軸33及びガイド溝34を配置し、カム状ブレーキ体22の向きも逆にするのである。第1回転体12についても同様に構成できる。このように構成しても、第1実施例及びその変形例と同じ作用効果を奏することができる。
図10(A)及び図10(B)に示すブレーキ機構の第2実施例では、円板状または円筒状の第1の被摺接部材は第2回転体13または第3回転体14と同一部材にて兼用しているが、これらと一体的に回転するように設けても良い。フレーム11には第1の被摺接部材としての第2回転体13(第3回転体14)の円周面に対して接離可能なカム状ブレーキ体37はその基部の支持軸38がフレーム11に穿設されたガイド溝34に対して移動自在且つ回動自在に嵌まっている。カム状ブレーキ体37は板状であって、板の厚さの一側端面に凸湾曲状のカム面37aが形成されている(図10(A)参照)。
そして、カム面37aが常時第1の被摺接部材[即ち、第2回転体13(第3回転体14)]の円周面に対面するようにカム状ブレーキ体37をフレーム11の片面(第2回転体13(第3回転体14)の配置面と同一の面)に配置する。そして、カム状ブレーキ体37のカム面37aが第1の被摺接部材における円周面に押圧される方向に付勢するコイルバネや捩じりバネ等のバネ手段39がフレーム11とカム状ブレーキ体37の間に配置されている。この実施例でも、第2回転体13(第3回転体14)の側面に固定された歯車28と補助回転体18の側面に固定された歯車29とは互いに噛み合っている。このように構成しても、上記各実施例と同様の作用効果を奏することができる。なお、同じ構成については同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
さらに他の実施例では、図9(A)及び図9(B)に示すように、上部案内部材7は、上部ユニットケース3の閉止時において、ヒンジ部4側から開放端部側に向かって実質的に水平状且つ直線状に延びるように形成され、下部案内部材6は、ヒンジ部4側から開放端部側に上向き凸湾曲線状に延びるように形成し、移動体10の第1回転体12を下部案内部材6に回転可能に嵌合し、第2回転体13及び第3回転体14を上部案内部材7に回転可能に嵌合する構成であっても良い。これらの場合、本発明のブレーキ機構をいずれの回転体に関連させて設けても良い。
上記の各場合において、各回転体12、13、14、補助回転体18が下部案内部材6及び上部案内部材7の案内溝15、16に対して移動方向と直交する脱落しないように、下部案内部材6及び上部案内部材7に突条(上下ガイド片)を設ける。
本発明は上記の実施形態の他、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態を採用することができる。例えば、下部ユニットケース2及び上部ユニットケース3は種々の電気製品や家具などの什器類に対して適用できる。
このようにして、本発明は、構成部品の簡素化及び小型化を図りながら、上部ユニットケース3の閉止方向の移動時に、任意の回動角度で緩慢に閉まり、上部ユニットケース3の開放動作時には、移動体10の移動を軽快にすることができるという効果を奏する。
1画像記録装置
2下部ユニットケース
3上部ユニットケース
4ヒンジ部
6下部案内部材
7上部案内部材
10移動体
12第1回転体
13第2回転体
14第3回転体
15下部案内部材の案内溝
16上部案内部材の案内溝
18補助回転体
20第1の被摺接部材
21ブレーキ機構
22、32カム状ブレーキ体
26圧縮バネ
28、29歯車
30、35板バネ

Claims (4)

  1. 下部ユニットケースと上部ユニットケースとを一側に設けたヒンジ部を介して上下開閉回動可能に装着し、
    前記下部ユニットケースには下部案内部材を前記ヒンジ部側から開放端部側に延びるように備え、前記上部ユニットケースには上部案内部材を、前記ヒンジ部側から開放端部側に延びるように備え、
    前記下部案内部材と上部案内部材とに沿って移動可能に連結する移動体には、前記上部案内部材に嵌まって移動可能な回転体と、前記下部案内部材に嵌まって移動可能な回転体とをそれぞれ備え、
    少なくとも一つの前記回転体と一体的に回転する第1の被摺接部材の円周面に対して接離可能なカム状ブレーキ体からなるブレーキ機構を備え、
    前記第1の被摺接部材を有する回転体に隣接して補助回転体を前記移動体に備え、前記第1の被摺接部材を有する回転体と補助回転体とを前記1つの案内部材に嵌め入れ、
    前記上部ユニットケースの閉止動作時と開き動作時とで前記第1の被摺接部材を有する回転体の回転方向が逆転するように前記第1の被摺接部材を有する回転体と補助回転体とをギヤ連結し、
    前記ブレーキ機構は、前記上部ユニットケースを閉止動作するとき、前記第1の被摺接部材における円周面に対して摩擦力が増大する方向に前記ブレーキ体が移動し、前記上部ユニットケースを開放動作するとき、前記ブレーキ体が前記第1の被摺接部材における円周面に対して摩擦力が減少する方向に移動するように構成されていることを特徴とする上部ユニットケースの開閉装置。
  2. 前記補助回転体には第2の被摺接部材が設けられ、この第2の被摺接部材における円周面と前記第1の被摺接部材の円周面とが対向するように配置され、前記カム状のブレーキ体は前記第1及び第2の被摺接部材の両円周面の隙間に対して接離可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の上部ユニットケースの開閉装置。
  3. 前記ブレーキ機構は、前記移動体と前記ブレーキ体の間に配置されて前記カム状ブレーキ体を前記第1の被摺接部材方向に付勢するバネ手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の上部ユニットケースの開閉装置。
  4. 前記下部案内部材と前記上部案内部材とは、その一方が凸湾曲状に形成され、他方が直線状に形成され、前記上部ユニットケースを前記下部ユニットケースに対して開放する動作につれて、前記移動体が前記上下両部材に沿って前記開放端部側から前記ヒンジ部側に順次移動し、前記上部ユニットケースを前記下部ユニットケースに対して閉止する動作につれて、前記移動体が前記上下両部材に沿って前記ヒンジ部側から前記開放端部側に順次移動するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の上部ユニットケースの開閉装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024116760A1 (ja) * 2022-11-30 2024-06-06 スガツネ工業株式会社 ヒンジ装置

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