JP2012027407A - 帯電装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】像担持体1を帯電させる、円筒状の帯電部材20を含む帯電装置2において、帯電部材の円周面のうち、像担持体を帯電させる帯電面に絶縁性のギャップ部材21が設けられており、ギャップ部材により、像担持体の表面と、帯電部材の円周面とが、所定間隔離れている帯電装置2、帯電装置を含むプロセスカートリッジ、該プロセスカートリッジを含む画像形成装置を提供する。
【選択図】図3
Description
実施例の説明の前に、用語の説明を行う。
図1に本実施例の画像形成装置100の構成例を示す。画像形成装置100の画像形成部10は、像担持体1Y、1M、1C、1Kを含む。該像担持体1Y、1M、1C、1Kは、中間転写ベルト50の搬送方向に沿って設けられている。像担持体とは、例えば、感光体ドラムである。以下では、像担持体1Y、1M、1C、1Kをまとめていう場合は、像担持体1という。像担持体1Y、1M、1C、1Kとは、各色のトナー(例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)による画像を担持可能なものであり、有機光導電層を有する。該画像は、書き込み装置3により像担持体1に対して、書き込まれる。
[帯電装置]
次に、本実施例の帯電装置について詳細に説明する。図3に、本実施形態1の帯電装置2の拡大図を示す。図3に示すように、帯電装置2は、帯電部材20を含むものである。帯電部材20は像担持体1の近傍に配置される。帯電部材20は、円筒状であり、帯電部材20の長手方向は、図3の紙面の奥行き方向となる。また、帯電部材20には、電圧印加手段25により電圧が印加される。
[ギャップ部材の固定手法]
次に、ギャップ部材を固定するために固定手法について説明する。図5に示すように、ギャップ部材21をらせん状に巻き、帯電部材20の両端20dと20eとを接着剤などの固定剤で固定するようにしてもよい。以下に、その他の固定手法を2つ説明する。
<第1の固定手法>
図7に第1固定手法について示す。図7に示すように、第1の固定手法では、回転軸121を断面略D字形状にする。つまり、円柱状の回転軸121を切り欠くことで、切り欠き部121aを形成する。また、ギャップ部材21が巻かれている、円筒状の取付部材22を用いる。取付部材22の中央には、長手方向に沿っており、かつ、回転軸断面略D字形状が係合される貫通孔22aを有する。つまり、取付部材22の内周には、平面部22bを有する。
<第2の固定手法>
次に、第2の固定手法について説明する。第2の固定手法を図8に示す。第2の固定手法では、回転軸121は円柱状であり、回転軸121の途中部分に、取付孔121bが設けられる。また、ギャップ部材21が巻かれている、円筒状の取付部材23を用いる。取付部材23の中央には、長手方向に沿っており、かつ、回転軸121が係合する貫通孔23aを有する。また、取付部材23の円周面には、取付孔121bと対応した、取付孔23bが設けられている。取付孔23bは、取付部材23の円周面を貫通して設けられている。
[ギャップ部材21の材質]
次に、ギャップ部材21の好ましい材質について説明する。ギャップ部材21に使用可能な材料としては、電気的に絶縁性で線材に加工できる材料であればよい。有機材料としては高密度のポリエチレン、ポリプロピレンに代表されるポリオレフィン類や、ポリテトラフルオロエチレン、ポリパーフルオロアルキルエーテル、ポリフッ化ビニリデン等に代表されるフッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂等がある。無機材料としては強化ガラス繊維等があるが、これらに限定されるものではない。
[帯電部材20の材質]
次に、帯電部材20の材質について説明する。帯電部材20および回転軸121の材質としては、体積抵抗1.0×1010Ω・cm以下の導電性素材であればよい。例えば、アルミニウム、ニッケル、クロム、ニクロム、銅、金、銀、白金などの金属、酸化スズ、酸化インジウムなどの金属酸化物を、蒸着又はスパッタリングにより、円筒状のプラスチック、強化ガラス等に被覆したものを用いればよい。その他には、アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ニッケル合金、マグネシウム合金、チタニウム合金、ステンレスなどを、切削加工し円柱状にした物や、押し出し、引き抜きなどの工法でドラム状に素管化後、切削、仕上げ、研摩などの表面処理をして円筒状にした物などを用いればよい。
[接触する箇所の個数]
図6記載のように、ギャップ部材21が帯電部材20の円周面に設けられていることから、ギャップ部材21が、像担持体1の表面1aと接触する場合がある(またはギャップ部材21と像担持体1の表面1aとが常に接触する場合もある)。以下では、この接触する箇所の個数を接触個数Aという。
[ギャップ部材の巻き数]
次に、ギャップ部材21が紐状であり、らせん状に巻く場合の好ましい巻き数について説明する。ギャップ部材21の主成分がナイロン系樹脂(ポリアミド)であり、帯電部材20の半径が略6mmであり、帯電部材20の長さ(長手方向の長さ)が略330mmであり、ギャップ部材21間が略同間隔である場合には、ギャップ素材21の巻き数は10周以下であることが好ましい。何故なら、この場合には、温度や湿度の変化によりギャップ部材21が大きく伸縮することが実験的に判明したからである。また、この場合の、紐状のギャップ部材の直径は、25um〜100umであるとした。ギャップ部材21が大きく伸縮すると、像担持体1や、帯電部材20にダメージを与える場合がある。ここで、機械的なダメージについて説明する。ギャップ部材21が伸びた場合には、ギャップ部材21の張力が弱くなり、帯電部材20の回転に伴い、ギャップ部材のズレが生じる。そうすると、ギャップ部材21や帯電部材20がダメージを受ける。また、ギャップ部材21が縮んだ場合には、ギャップ部材21の張力が強くなるので、ギャップ部材21や帯電部材20がダメージを受ける。
L={A2+(n×π×D)2}1/2
[所定間隔Rについて]
次に、像担持体1の表面1aと、帯電装置20の帯電面20cとの所定間隔Rの好ましい例について説明する。該所定間隔Rは、短いことが好ましい。換言すると、紐状のギャップ部材21の太さは細いことが望ましい。何故なら、所定間隔Rが短い場合には、帯電部材20への印加電圧を小さくすることができ、電力コストを削減できるからである。しかし、所定間隔Rが、25um未満であり、ギャップ部材21の素材がナイロン系樹脂またはポリオレフィン系樹脂の場合には、ギャップ部材21の太さが細くなることから、強度不足になり、破断する可能性があることが実験的に判明した。従って、ギャップ部材21の素材がナイロン系樹脂またはポリオレフィン系樹脂の場合には、所定間隔R(つまり、ギャップ部材21の太さ)を25um以上にすることが好ましい。
[プロセスカートリッジ]
次に、プロセスカートリッジについて説明する。図2に示すように、プロセスカートリッジとは、帯電装置2、現像装置4又はクリーニング装置6と像担持体1などを一体的にカートリッジ化したものである。更に、プロセスカートリッジとは、画像形成装置100に対して、着脱可能にすることが好ましい。着脱可能にすることにより、プロセスカートリッジを構成するモジュールが破損した場合であっても、プロセスカートリッジを脱着して、プロセスカートリッジのみの修理、または交換を行うことができる。
[画像形成装置]
次に、プロセスカートリッジを装着させた画像形成装置100について説明する。画像形成装置100は、電圧印加手段25(図3参照)を有する。上述のように、電圧印加手段25は、印家電圧Vで、像担持体1を帯電する。この印加電圧Vを直流電圧にするか、または、直流電圧に交流電圧を重畳したものにすることが好ましい。何故なら、像担持体1の帯電電位を均等にすることができ、結果として、中間転写ベルト50に品質のよい画像を転写できるからである。
<脂肪酸金属塩>
脂肪酸金属塩の例としては、ラウリン酸塩、ミリスチン酸、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩、ベヘン酸塩、リグノセリン酸塩、セロチン酸塩、モンタン酸塩、メリシン酸塩等の長鎖アルキルカルボン酸塩等の、疎水性部位の末端に陰イオン(アニオン)を有し、これと、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属イオン、マグネシウム、カルシウムなどのアルカリ土類金属イオン、アルミニウム、亜鉛等の金属イオン等が結合した化合物がある。
<飽和炭化水素ワックス>
飽和炭化水素ワックスとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、80℃〜130℃の範囲にシャープな融解熱のピークを持ち、融解後の融液粘度が低いものが好ましい。飽和炭化水素ワックスの例としては、脂肪族飽和炭化水素、脂肪族不飽和炭化水素、脂環式飽和炭化水素、脂環式不飽和炭化水素や芳香族炭化水素に分類される炭化水素、カルナウバロウ、米ぬかロウ、キャンデリラロウ等の植物性天然ワックス類、蜜ロウ、雪ロウ等の動物性天然ワックス類が例として挙げられる。
<その他の配合物>
この他に、保護剤と像担持体1の表面1aとの親和性を高め、保護層形成の補助をする配合物として、界面活性剤のような両親媒性の有機化合物を、添加物として併用してもよい。両親媒性の有機化合物は、主材料の持つ表面特性を大きく変化させることがあるため、その添加量としては、前記像担持体用保護剤の総質量に対して、0.01質量%〜3質量%程度であることが好ましく、0.05質量%〜2質量%程度であることがより好ましい。
[シミュレーション結果]
次に、シミュレーション結果について説明する。図11に、シミュレーション結果を示す。まず、図11の記載について説明する。巻き付け回数は、ギャップ部材21を帯電部材20にらせん状に巻いた場合の、巻きつけ回数をいう(図5参照)。所定間隔Rは図6で説明したとおりである。ギャップ部材材料は、ギャップ部材21の材料をいう。帯電部材抵抗は、帯電部材20の体積抵抗をいう。印加電圧は、電圧印加手段25により印加された、重畳された直流電圧および交流電圧の値をいう。帯電電位は、未露光部分の像担持体1の帯電電位をいう。
≪目視2by2画像≫
◎:極めて優れている(全面にわたってムラが感知できないレベル)
○:実用上問題ないレベル(◎と並べて見るとわずかに周期ムラが感知できるレベル)
△:実用上許容できるレベル(◎と並べて見ると周期ムラが感知できるレベル)
×:使用不可(単独で明らかに周期ムラが感知できる)
≪目視ベタ≫
◎:極めて優れている(全面にわたってムラが感知できないレベル)
○:実用上問題ないレベル(◎と並べて見るとわずかにムラが感知できるレベル)
△:実用上許容できるレベル(◎と並べて見るとムラが感知できるレベル)
×:使用不可(単独で明らかにムラが感知できる)
≪目視白紙≫
◎:極めて優れている(全面にわたって異常な細線が感知できないレベル)
○:実用上問題ないレベル(◎と並べるとわずかに斜め線汚れが感知できるレベル)
△:実用上許容できるレベル(◎と並べて見ると斜め線汚れが感知できるレベル)
×:使用不可(単独で明らかに斜め線汚れが感知できる)
≪拡大2by2≫
◎:極めて優れている(ドットが非常にそろっている;Rrが0.9以上)
○:実用上問題ないレベル(視野毎のドットの大きさに差異がある場所が少数ある;Rrが0.8以上0.9未満)
△:実用上許容できるレベル(視野毎のドットの大きさに差異がある場所がある;Rrが0.6以上0.8未満)
×:使用不可(複数領域のドットの大きさが明らかに異なる;Rrが0.6未満)
次に、実験例1〜実験例23の前提条件について説明する。なお、以下の説明中の「部」は、質量部を表わす。
<像担持体1の作成>
導電性円筒状支持体として、外径40mm、肉厚0.8mmのアルミニウムシリンダーを用いた。このアルミニウムシリンダー上に、下記組成の下引き層用塗工液、電荷発生層用塗工液、電荷輸送層用塗工液を順次、浸漬塗布、乾燥を繰り返すことにより、3.5μmの下引き層、0.2μmの電荷発生層、約30μmの電荷輸送層を形成して、感光層を有する像担持体1を作成した。
〔下引き層用塗工液〕
下記組成の下引き層用塗工液を前記アルミニウムシリンダー上に浸漬塗布した後、120℃で25分間加熱乾燥して、3.5μmの下引き層を形成した。
〔下引き層用塗工液組成〕
アルキッド樹脂 6部
(ベッコゾール 1307−60−EL、大日本インキ化学工業社製)
メラミン樹脂 4部
(スーパーベッカミン G−821−60、大日本インキ化学工業社製)
酸化チタン(CR−EL、石原産業社製) 40部
メチルエチルケトン 200部
〔電荷発生層用塗工液〕
下記組成の電荷発生層用塗工液を前記下引き層上に浸漬塗布した後、120℃で20分間加熱乾燥して、0.2μmの電荷発生層を形成した。
〔電荷発生層用塗工液組成〕
オキソチタニウムフタロシアニン顔料 2部
ポリビニルブチラール 0.2部
(エスレックBM−S、積水化学工業(株)製)
テトラヒドロフラン 50部
〔電荷輸送層用塗工液〕
下記組成の電荷輸送層用塗工液を前記電荷発生層上に浸漬塗布した後、135℃で20分間加熱乾燥して、電荷輸送層を形成した。浸漬塗布工程では、引き上げ速度及び周辺雰囲気調整し、塗工液の付着量が均等になるようにした。
〔電荷輸送層用塗工液組成〕
下記構造式で表される電荷輸送物質(D−1) 10部
(パンライトTS−2050:帝人化成社製)
シリコーンオイル 0.002部
(KF−50、信越化学工業社製)
テトラヒドロフラン 100部
得られた像担持体1の感光層の厚み(下引き層、電荷発生層及び電荷輸送層の合計)を、渦電流式の膜厚測定器(万能型膜厚計 LZ−200 (株)ケット科学研究所製、LHP−20(NFe)型プローブ)を用いて、像担持体回転軸方向に沿って10箇所測定して平均したところ、感光層の厚みは全域で30.0±0.2μmの範囲であった。この像担持体1の両端にフランジを設けた。
<帯電部材の作成>
導電性円筒状支持体として、外径12mm、肉厚1mmのマグネシウム合金シリンダーを用いた。このマグネシウム合金シリンダー上に、下記組成の表面層をスプレー塗布し乾燥することにより、100μmの表面層を形成して、帯電部材を得た。
〔表面層用塗工液〕
下記組成の表面層用塗工液を前記マグネシウム合金シリンダー上にスプレー塗布した後、120℃で25分間加熱乾燥して、100μmの表面層を形成した。
〔表面層用塗工液組成〕
パーフルオロアルキルアクリレート 95部
ケッチェンブラック 5部
メチルエチルケトン/トルエン=1/1 900部
得られた帯電部材の電気抵抗の測定はローラー状帯電部材を円柱状のアルミニウム製ドラムに押圧して接触させ、帯電部材およびアルミニウム製ドラムを等速で回転させながら、ローラー基材とアルミニウム製ドラムの間に直流10Vの電圧を印加し、アルミニウム製ドラムと直列に接続した抵抗体にかかる電圧を測定することによって求めた。更に、帯電部材とアルミニウム製ドラムの接触部分の、ニップ幅および長さより求めた接触面積並びに、被覆層の肉厚より、作製した帯電部材の体積抵抗率を算出した。
<ギャップ形成部材の取り付け>
帯電部材20の両端に回転軸121(図5参照)を取り付ける。そして、ギャップ素材21は、紐状の直径50μmのポリフッ化ビニリデン性の線材を用いた。該ギャップ部材21を帯電部材20の表面に緩みなく5周巻き付け、ギャップ部材21の両端を回転軸121に固定した。
実験例2〜6では、ギャップ部材21の太さをそれぞれ、10、20、25、100、150μmとした。また、実験例2〜6では、実験例1の像担持体1の未露光部表面電位と同レベルとなるように、直流電圧、交流電圧を調整した。それ以外の条件は実験例1と同様である。
実験例7〜11では、ギャップ部材21の巻き付け回数を、2、3、8、10、20回とした。それ以外の条件は、実験例1の条件と同様である。
実験例12では、ギャップ部材21の材質をナイロン製の線材とした。それ以外の条件は、実験例1の条件と同様である。
実験例13〜17では、帯電部材20の体積抵抗を、5.0×102、1.0×103、1.0×107、1.0×1012、5.0×1012Ω・cmとした。また、実験例13〜17では、実験例1の像担持体1の未露光部表面電位と同レベルとなるように、直流電圧、交流電圧を調整した。それ以外の条件は、実験例1の条件と同様である。
実験例18〜20では、それぞれ所定間隔Rを、50μm(実験例1と同様)、25μm(実験例4と同様)、100μm(実験例5と同様)とした。また、実験例18〜20では、帯電部材20へ印加させる電圧を直流電圧のみとした(つまり、交流電圧=0とし)。そして、実験例1の像担持体1の未露光部表面電位と同レベルとなるように、直流電圧を調整した。それ以外の条件は、実験例1の条件と同様である。
(実験例21〜23)
実験例21〜23では、像担持体の非画像領域に接するように、帯電部材20両端にギャップテープを1周分巻いた。ギャップテープは、ポリエチレンテレフタレート製であり、ギャップテープの厚さは、実験例21では厚さ25umとし、実験例22では厚さ50umとし、実験例21では厚さ100umとした。また、帯電部材20への印加電圧は、像担持体の未露光部表面電位が実施例1と同レベルとなるように、直流電圧、交流電圧を調整した。それ以外の条件は実験例1と同様である。
<実験例1、4、5と実験例2、3、6の比較>
所定間隔Rが良好な範囲(25um〜100um)である実験例1、4、5と、所定間隔Rがこの範囲外となる実験例2、3、6との比較結果について説明する。図11では、所定間隔Rが該良好な範囲の場合、画像品質の評価が良くなることが示されている。特に、所定間隔Rが大きくなると、一定の帯電電位を得るために必要な印加電圧が大きくなりがちであり、僅かに画像欠陥の痕跡が現れる場合があった。
<実験例1、8、9、10と実験例7、11の比較>
帯電部材20へのギャップ部材21の巻き付け回数が良好な範囲(3回〜10回)である実験例1、8、9、10と、この範囲外である実験例7、11との比較結果について説明する。なお、この実験では、ギャップ部材21を10回、らせん巻きすることと、ギャップ部材21の長さが330mmであることは同義である。図11では、巻き付け回数が良好な範囲の場合、画像品質の評価が良くなることが示されている。特に、巻き付け回数が3回を下回ると、所定間隔Rの変動により、画像濃度の左右差が僅かに発生する傾向が認められた。
<実験例1と実験例12の比較>
実験例1と実験例12との比較結果について説明する。実験例12では、ギャップ部材21としてフッ素樹脂を用いていないことから、ギャップ部材の変質・劣化に伴うと考えられる画像欠陥の痕跡が、経時的に現れる場合があった。従って、ギャップ部材21の主成分として、フッ素樹脂とすることが好ましい。
<実験例1、14〜16と実験例13、17の比較>
帯電部材20の体積抵抗が良好な範囲内(1×103Ω・cm乃至1×1012Ω・cm)である実験例1、14〜16と、帯電部材20の体積抵抗がこの範囲外である実験例13、17との比較結果について説明する。図11では、帯電部材20の体積抵抗が良好な範囲の場合、画像品質の評価が良くなることが示されている。特に、帯電部材20の体積抵抗が小さくなるとギャップ部材21近傍で過帯電が発生し、極僅かに、黒ベタ画像やハーフトーン画像に白スジ状画像欠陥の痕跡が現れる場合があった。一方、帯電部材20の体積抵抗が大きくなると一定の帯電電位を得るために必要な印加電圧が大きくなりがちであり、極僅かに、白紙画像上に黒スジ上の画像欠陥の痕跡が現れる場合があった。
<実験例1、4、5と実験例18〜20の比較>
直流電圧に交流電圧を重畳して印加した実験例1、4、5と、直流電圧のみを印加した実験例18〜20との比較結果について説明する。図11では、像担持体1に対して直流電圧に交流電圧を重畳して印加することにより、像担持体1の帯電電位の調整が容易であり、より均一な帯電を得ることができるため、より高品質の画像を得ることができることが示されている。従って、帯電装置2が印加する印加電圧を直流電圧と交流電圧とを重畳したものとすることが好ましい。
<実験例1と実験例21〜23の比較>
実験例1と実験例21〜23と比較結果について説明する。実験例21〜23のように、帯電部材20の両端にギャップテープを設けることで、帯電部材20と像担持体1の所定間隔Rを形成した場合には、帯電部材20のたわみや像担持体1の振れにより発生する、帯電電位のムラに起因する画像のムラ、欠陥が発生し、十分な画像品質を得ることは困難であることが確認された。
2 帯電装置
4 現像装置
4a 現像スリーブ
4b 現像剤攪拌搬送部材
4c 現像剤攪拌搬送部材
6 クリーニング装置
20 帯電部材
20a 基体
20b 被覆層
21 ギャップ部材
22 取付部材
23 取付部材
Claims (15)
- 像担持体を帯電させる、円筒状の帯電部材を含む帯電装置において、
前記帯電部材の円周面のうち前記像担持体を帯電させる帯電面に、絶縁性のギャップ部材が設けられており、
前記ギャップ部材により、前記像担持体の表面と前記帯電部材の前記帯電面とが、所定間隔離れている帯電装置。 - 前記ギャップ部材は紐状であり、該ギャップ部材の延伸方向が前記帯電部材の円周面の円周方向に対して斜めに巻かれていることを特徴とする請求項1記載の帯電装置。
- 前記ギャップ部材は、前記帯電部材の長手方向にらせん状に巻かれていることを特徴とする請求項2記載の帯電装置。
- 前記帯電面に被覆層が設けられ、該被覆層は電気伝導性物質を含有し、前記帯電部材の体積抵抗は、1×103Ω・cm乃至1×1012Ω・cmであることを特徴とする請求項1〜3何れか1項に記載の帯電装置。
- 前記ギャップ部材と前記像担持体の表面と接触する箇所の数は、3点以上であることを特徴とする請求項1〜4何れか1項に記載の帯電装置。
- 前記ギャップ部材の主成分がナイロン系樹脂であり、前記帯電部材の半径が略6mmであり、前記帯電部材の長さが略330mmであり、前記ギャップ部材間は略等間隔である場合には、前記ギャップ部材の巻き数は10周以下であることを特徴とする請求項3〜5何れか1項に記載の帯電装置。
- 前記ギャップ部材の主成分がナイロン系樹脂またはポリオレフィン系樹脂の場合には、前記所定間隔は、25um以上であることを特徴とする請求項1〜6何れか1項に記載の帯電装置。
- 前記所定間隔は、100um以下であることを特徴とする請求項1〜7何れか1項に記載の帯電装置。
- 前記ギャップ部材は、フッ素樹脂を主成分とすることを特徴とする請求項1〜5何れか1項に記載の帯電装置。
- 前記ギャップ部材は、前記帯電部材から着脱可能であることを特徴とする請求項1〜9何れか1項に記載の帯電装置。
- 前記像担持体と、請求項1〜10何れか1項に記載の帯電装置を含むプロセスカートリッジ。
- 請求項11記載のプロセスカートリッジを含む画像形成装置。
- 前記帯電装置に対して、直流電圧、または、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧を印加する電圧印加手段を有する請求項12記載の画像形成装置。
- 前記像担持体の表面に、該表面を保護するための保護剤を塗布する保護剤塗布手段を有することを特徴とする請求項12または13記載の画像形成装置。
- 前記プロセスカートリッジは、着脱可能であることを特徴とする請求項12〜14何れか1項に記載の画像形成装置。
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