JP2012027291A - 光モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】適切な調整許容量でレーザダイオードと光ファイバとの光結合をすることを可能とすると共に、小型化を容易に低コストで実現することができる光モジュールを提供する。
【解決手段】光モジュール10は、レーザダイオード14a〜14dから出射された波長λ1〜λ4の光をそれぞれ集光する第1の集光レンズ18a〜18dと、集光された波長λ1と波長λ3の光を合波する第1の合波フィルタ21aと、集光された波長λ2と波長λ4の光を合波する第2の合波フィルタ21bと、第1の合波フィルタ21aにより合波された光と第2の合波フィルタ21bにより合波された光とを合成する合成フィルタ22と、その合成フィルタ22により合成された光を集光する第2の集光レンズ19とからなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ケーブルに接続される光モジュールに関するものである。
光通信に用いられる送信用光モジュールは、レーザダイオード(LD:Laser Diode)からの光を信号光として用いており、この信号光をレンズにより集光して通信用の光ファイバに結合している。受信用光モジュールは、光ファイバを通して送られてきた信号光を、レンズにより集光して受信用のフォトダイオード(PD:Photodiode)で受光している。また、1本の光ファイバを用いて前記の送信と受信の双方を行う一心双方向の送受信光モジュールもある。
このような光デバイスと光ファイバとの光結合を2レンズで行う場合、光ファイバと一方のレンズとで平行ビームを形成し、また他方のレンズと光デバイスとで平行ビームを形成し、形成した2つの平行ビームの位置合わせが行われる。このような平行ビーム光学系を利用した光モジュールを開示している文献として、例えば特許文献1,2,3が挙げられる。
特開2008−90231号公報 特開2005−309370号公報 米国特許第6201908号明細書
しかしながら、平行ビーム光学系を利用した光モジュールでは、大きな光出力を得るための平行ビームの調整が複雑となり、光モジュールの生産性が低くなるという問題がある。具体的には、平行ビームの調整には±数μm程度の精度が要求され、また角度の許容量が小さく調整軸も多くなる。さらに、調整ができたか否かは平行ビームを示す画像を視覚的に確認することにより判定するので調整の度合いの数値化が困難であり、このことが平行ビームの調整をさらに困難にしている。
特に、特許文献1の光モジュールでは、平行ビーム光学系を採用しているため、4つの光フィルタ、光ファイバのファイバ端に設けられるファイバコリメートレンズ、レーザダイオードに集光位置をもつ4つのコリメートレンズが必要となる。この光モジュールの組み立てでは、まずファイバコリメートレンズが基準となる所定の位置に設置され、設置されたファイバコリメートレンズに対してビームが平行となるよう光ファイバ、光フィルタ、コリメートレンズの位置が調整される。
また、光モジュールを組み立てる際、レーザダイオードと光ファイバとを高効率で光結合するためには、レーザダイオードのスポットサイズ(約1μm)と光ファイバのスポットサイズ(約5μm)とを一致させる必要もある。この場合、まずレーザダイオードとコリメートレンズとを組み立て、その後に光ファイバとファイバコリメートレンズとを組み立てるのが良い。光ファイバとファイバコリメートレンズとを先に組み立ててしまうと、レーザダイオードのスポットサイズは約1μmであるため、この精度で光ファイバとレーザダイオードとを光結合する必要が生じるからである。しかし、特許文献1の光モジュールでは、1本の光ファイバに4つのレーザダイオードを光結合する必要があるため、最後にレーザダイオードとコリメートレンズとを組み立てる必要があり、光結合に高い精度が要求されることとなる。
また、コリメートレンズ間の光結合は角度に対する許容誤差が小さいという問題もある。図9は、コリメートレンズに対する光線入射角度のずれによる光結合の結合損失の試験結果を示す図である。この試験では、図9(B)に示すように、コリメートレンズと対物レンズとの離間距離を5mm、コリメートレンズとファイバ端とのワークディスタンスを1.762mm、対物レンズとレーザダイオードとのワークディスタンスを0.297mmとしている。そして、レーザダイオードを光軸と直交する方向に位置ずれさせることにより光の入射角度を変更し、各位置での結合損失を測定している。図9(A)は、光線入射角度が5度ずれることによって、−0.5dBもの結合損失が生じてしまうことを示している。このため、特許文献1の光モジュールでは、光の入射角度に対しても高い精度での調整が必要となってしまう。
また、特許文献1の光モジュールでは、4つの光フィルタを用いて波長の異なる4つの光を合波しているが、光モジュールの小型化を考慮した場合は光フィルタと入射光との角度を45度にする必要がある。この場合、4つの光の波長間隔が小さくなると、光フィルタの光入射角依存性により、光フィルタの角度を高い精度で調整することや、コリメートレンズを透過した光の広がり角度を高い精度で調整することが必要となってくる。
本発明は上述した実状に鑑みてなされたもので、適切な調整許容量でレーザダイオードと光ファイバとの光結合をすることを可能とすると共に、小型化を容易に低コストで実現することができる光モジュールを提供することを目的とする。
本発明による光モジュールは、少なくとも4つの光素子から出射された互いに波長の異なる光を合波して各光素子と光ファイバとを光結合する光モジュールで、第1の光素子から出射された第1の波長λ1、第2の光素子から出射された第2の波長λ2、第3の光素子から出射された第3の波長λ3、第4の光素子から出射された第4の波長λ4の光をそれぞれ集光する第1の集光レンズと、集光された第1の波長λ1と第3の波長λ3の光を合波する第1の合波フィルタと、集光された第2の波長λ2と第4の波長λ4の光を合波する第2の合波フィルタと、第1の合波フィルタにより合波された光と第2の合波フィルタにより合波された光とを合成する合成フィルタと、その合成フィルタにより合成された光を集光する第2の集光レンズとからなる。
本発明による光モジュールは、光ファイバと合成フィルタとの間の光路中に光アイソレータを配したものとすることができる。
また、第1〜第4の波長は、λ1<λ2<λ3<λ4とすることができる。
また、第2の集光レンズの一方のビームウエスト位置を第1の合波フィルタの面上、第2の合波フィルタの面上とすることができる。
また、第2の集光レンズの像倍率は、例えば等倍とされる。
本発明の光モジュールによれば、適切な調整許容量でレーザダイオードと光ファイバとの光結合をすることを可能とすると共に、小型化を容易に低コストで実現することができる。
図1は、本実施形態に係る光モジュールの例を示す図である。 図2は、光アイソレータについて説明する概念図である。 図3は、本実施形態に係る光アイソレータの結合損失と常光および異常光間の分離距離との関係を示す図である。 図4は、P波透過損失と波長との関係を示す図である。 図5は、スポットサイズおよび入射光の広がり角度とビームウエストからの距離との関係を示す図である。 図6は、S波透過損失と波長との関係を示す図である。 図7は、P波挿入損失およびS波挿入損失と波長との関係を示す図である。 図8は、本実施形態に係る光モジュールの寸法の一例を示す図である。 図9は、コリメートレンズに対する光線入射角度のずれによる光結合の結合損失の試験結果を示す図である。
本発明による光モジュールの概略を説明する。図1は、本実施形態に係る光モジュール10の例を示す図である。光モジュール10は、波長の異なる信号光(波長λ1〜λ4)を発生させる4つのレーザダイオード14a〜14dからなる送信用の光モジュールである。
この光モジュール10は、ファイバ集光レンズホルダー11、合波フィルタホルダー12、レーザダイオード14a〜14d、スリーブ15、送信ユニット16a〜16d、ジョイントスリーブ17a〜17d、第1の集光レンズ18a〜18d、第2の集光レンズ19、光アイソレータ20、第1と第2の合波フィルタ21a,21b(WDM(Wavelength Division Multiplexing)フィルタ)、合成フィルタ22を備える。ここで、第1の合波フィルタ21aは、送信ユニット16a,16cにより出射される光の進行方向に対して約45度の角度となるように設置される。また、第2の合波フィルタ21bは、送信ユニット16b,16dにより出射される光の進行方向に対して約45度の角度となるように設置される。合成フィルタ22は、第1と第2の合波フィルタ21a,21bにより合波された光の進行方向に対して約45度の角度となるように設置される。合成フィルタ22は、偏波を合成するフィルタである。本実施形態では、合成フィルタ22は、第1の合波フィルタ21aにより合波された光のP波(parallel)成分と第2の合波フィルタ21bにより合波された光のS波(senkrecht)成分とを合成する。
ファイバ集光レンズホルダー11の一方の端部には、光ファイバ13を収容保持するスリーブ15が接合され、反対側の端部に波長λ1の信号光を発光するレーザダイオード14aが実装された送信ユニット16aが接合される。また、ファイバ集光レンズホルダー11の一方の側面には、波長λ3の信号光を発光するレーザダイオード14cが実装された送信ユニット16cが接合される。
ファイバ集光レンズホルダー11の反対側の側面には、第2の合波フィルタ21bを収容する合波フィルタホルダー12が接合される。さらに、この合波フィルタホルダー12の側面には、波長λ2の信号光を発光するレーザダイオード14bが実装された送信ユニット16bが接合される。また、この合波フィルタホルダー12のもう1つの側面には、波長λ4の信号光を発光するレーザダイオード14dが実装された送信ユニット16dが接合される。
ファイバ集光レンズホルダー11内の光路中には、第1の合波フィルタ21a、合成フィルタ22、第2の集光レンズ19、光アイソレータ20が配される。合波フィルタホルダー12内の光路中には、第2の合波フィルタ21bが配される。光アイソレータ20は、入射光の偏波状態に依存しない偏波無依存型のアイソレータであり、ファイバ集光レンズホルダー11の寸法に適合するよう、圧入、樹脂、YAG(yttrium-aluminum-garnet)レーザによる溶接等で固定される。なお、この光アイソレータ20は、第2の集光レンズ19と合成フィルタ22との間に配することとしてもよい。
図2は、光アイソレータ20について説明する概念図である。この光アイソレータ20は、図2に示すように、ルチルなどからなる複屈折結晶板20a,20d、ファラデー回転子20b、λ/2波長板20cを備える。光アイソレータ20に光が順方向に入射する場合(図2(A)の場合)、複屈折結晶板20aは、入射光の偏波方向に応じて、入射光を常光(まっすぐ進む光)と異常光(屈折して進む光)の2つの成分に分離する。常光と異常光との間の分離距離は、一般に結晶光軸方向の1/10程度となる。ファラデー回転子20bおよびλ/2波長板20cは、順方向に入射した光の偏波方向を光の進行方向に対してそれぞれ時計回りに回転させる。そして、複屈折結晶板20dは、常光と異常光とを再び結合させ、結合した光を光ファイバ13に入射させる。
一方、光ファイバ13から光が出射された場合(図2(B)の場合)、複屈折結晶板20dは、光を常光と異常光とに分離するが、λ/2波長板20cは、常光と異常光の偏波方向を光の進行方向に対して時計回りに回転させる。そして、ファラデー回転子20bは、常光と異常光の偏波方向を光の進行方向に対して反時計回りに回転させるため、複屈折結晶板20aを常光と異常光とが透過すると、光は分離したままの状態となる。
光アイソレータ20は、この原理を利用してレーザダイオード14a〜14dから出射された光の反射光の光路を逸らすことにより反射光を除去する。しかし、複屈折結晶板20a,20dの厚さが例えば0.5mmであって、入射光が平行ビームである場合には、光アイソレータ20が常光と異常光とを分離する分離距離はたかだか50μm程度であるので、分離距離を十分大きくすることができない。そのため、本実施形態に係る光アイソレータ20は、第1の集光レンズ18a〜18dと第2の集光レンズ19を用いた集光ビーム光学系を採用している。これにより、上記反射光を効果的に除去することができる。
図3は、本実施形態に係る光アイソレータ20の結合損失と常光および異常光間の分離距離との関係を示す図である。常光および異常光の間の分離距離が50μmである場合は図3には示されていないが、レーザダイオード14a〜14dと光ファイバ13との間の結合損失を十分大きくすることができることが推測される(少なくとも−77dB以下)。なお、図3の例では、光ファイバ13と第2の集光レンズ19との間の距離を4.35mm、集光位置が第1の集光レンズ18から5.8mmとなる非球面レンズを用い、第2の集光レンズ19の像倍率は約1(略等倍)としている。像倍率を約1とすることにより、第2の集光レンズ19の集光特性のばらつきを低減することができる。
図1の説明に戻ると、ファイバ集光レンズホルダー11内には、光ファイバ13のファイバ端に一方のビームウエスト位置をもつ第2の集光レンズ19が配される。第2の集光レンズ19の他方のビームウエスト位置は、第1の合波フィルタ21aの面上になるように設定される。また、送信ユニット16a〜16d内には、第1の集光レンズ18a〜18dが配される。
第1の集光レンズ18aの一方のビームウエスト位置はレーザダイオード14aの発光部に位置するように設定され、第1の集光レンズ18aの他方のビームウエスト位置は第1の合波フィルタ21aの第1の集光レンズ18a側の面上になるように設定される。また、第1の集光レンズ18bの一方のビームウエスト位置はレーザダイオード14bの発光部に位置するように設定され、第1の集光レンズ18bの他方のビームウエスト位置は第2の合波フィルタ21bの第1の集光レンズ18b側の面上になるように設定される。また、第1の集光レンズ18cの一方のビームウエスト位置はレーザダイオード14cの発光部に位置するように設定され、第1の集光レンズ18cの他方のビームウエスト位置は第1の合波フィルタ21aの第1の集光レンズ18c側の面上になるように設定される。さらに、第1の集光レンズ18dの一方のビームウエスト位置はレーザダイオード14dの発光部に位置するように設定され、第1の集光レンズ18dの他方のビームウエスト位置は第2の合波フィルタ21bの第1の集光レンズ18d側の面上になるように設定される。
そして、第2の集光レンズ19の光路は、第1の合波フィルタ21a、第2の合波フィルタ21b、および、合成フィルタ22を用いて4方向に分岐される。レーザダイオード14aと光ファイバ13とは、ファイバ集光レンズホルダー11の光透過孔11a,11dを介して光結合され、レーザダイオード14bと光ファイバ13とは、合波フィルタホルダー12の光透過孔12a,12c、および、ファイバ集光レンズホルダー11の光透過孔11c,11dを介して光結合され、レーザダイオード14cと光ファイバ13とは、ファイバ集光レンズホルダー11の光透過孔11b,11dを介して光結合され、レーザダイオード14dと光ファイバ13とは、合波フィルタホルダー12の光透過孔12b,12c、および、ファイバ集光レンズホルダー11の光透過孔11c,11dを介して光結合される。
それぞれの送信ユニット16a〜16dは、x,y,z方向に位置を調整して調芯され、接着もしくは溶接などにより固定される。そして、レーザダイオード14aからの信号光(波長λ1)は、光路中に配された第1の集光レンズ18a、第1の合波フィルタ21a、合成フィルタ22、第2の集光レンズ19、光アイソレータ20を経由して光ファイバ13に入射する。レーザダイオード14bからの信号光(波長λ2)は、第1の集光レンズ18b、第2の合波フィルタ21b、合成フィルタ22、第2の集光レンズ19、光アイソレータ20を経由して光ファイバ13に入射する。レーザダイオード14cからの信号光(波長λ3)は、第1の集光レンズ18c、第1の合波フィルタ21a、合成フィルタ22、第2の集光レンズ19、光アイソレータ20を経由して光ファイバ13に入射する。レーザダイオード14dからの信号光(波長λ4)は、第1の集光レンズ18d、第2の合波フィルタ21b、合成フィルタ22、第2の集光レンズ19、光アイソレータ20を経由して光ファイバ13に入射する。
この光モジュール10では、波長がλ1<λ2<λ3<λ4の関係を有する場合に、例えば、レーザダイオード14aから出射された波長λ1の光のP波成分とレーザダイオード14cから出射された波長λ3の光のP波成分とを第1の合波フィルタ21aを用いてWDM方式により合波する。図4は、P波透過損失と波長との関係を示す図である。例えば、λ1は1295.56nm、λ2は1300.05nm、λ3は1304.58nm、λ4は1309.14nmであるものとする。
図4には、第1の合波フィルタ21aに入射する光の広がり角度が±0.5度の場合のP波透過損失のばらつきが示されている。第1および第2の合波フィルタ21a,21bのP波の透過特性は、入射光の広がり角度に大きく影響されるが、この程度のばらつきにおいては、波長λ1の光のP波透過損失はほぼ0dBであり、波長λ3のP波透過損失は−20dB以下となるので、波長λ1の光のP波成分と波長λ3の光のP波成分とが効率よく合波される。
図5は、スポットサイズおよび入射光の広がり角度とビームウエストからの距離との関係を示す図である。本実施形態では、第1の集光レンズ18a〜18dおよび第2の集光レンズ19のビームウエスト位置は第1または第2の合波フィルタ21a,21bの面上に設定される。この場合、入射光の広がり角度は約0度となり、スポットサイズは最小となる。また、ビームウエスト位置を第1または第2の合波フィルタ21a,21bの面上から±50μmの範囲に設定することにより、入射光の広がり角度を±0.5度以下にすることができる。このようにビームウエスト位置を第1または第2の合波フィルタ21a,21bの略面上とすることにより、入射光の広がり角度を約0度とすることができ、第1または第2の合波フィルタ21a,21bの性能を十分に発揮させることができるようになる。
さらに、この光モジュール10では、レーザダイオード14bから出射された波長λ2の光のS波成分とレーザダイオード14dから出射された波長λ4の光のS波成分とを第2の合波フィルタ21bを用いてWDM方式により合波する。図6は、S波透過損失と波長との関係を示す図である。
図6には、第2の合波フィルタ21bに入射する光の広がり角度が±0.5度の場合のS波透過損失のばらつきが示されている。光の広がり角度がこの程度のばらつきであれば、波長λ2の光のS波透過損失は約0dBであり、波長λ4のS波透過損失は−20dB以下となるので、波長λ2の光のS波成分と波長λ4の光のS波成分とが効率よく合波される。
第1の合波フィルタ21aにより合波された光のP波成分と、第2の合波フィルタ21bにより合波された光のS波成分とは、合成フィルタ22により合成される。図7は、P波挿入損失およびS波挿入損失と波長との関係を示す図である。
図7に示すように、4つの入射光の波長λ1(1295.56nm)、λ2(1300.05nm)、λ3(1304.58nm)、λ4(1309.14nm)については、P波挿入損失は−0.05dB以上であり、S波挿入損失は−20dB以下となる。よって、合成フィルタ22は効率よくP波を透過し、またS波を反射するので、第1の合波フィルタ21aにより合波された光のP波成分と、第2の合波フィルタ21bにより合波された光のS波成分とを効率よく合成することができる。
光モジュール10を組み立てる際には、まず、第1の合波フィルタ21aと第2の合波フィルタ21bとを固定し、光ファイバ13の位置をx,y,z方向に調整して、第2の集光レンズ19のビームウエスト位置が第1の合波フィルタ21aのフィルタ面上および第2の合波フィルタ21bのフィルタ面上となるよう調芯する。ビームウエスト位置がフィルタ面上となっているか否かは、第1の合波フィルタ21aおよび第2の合波フィルタ21bで反射される反射光、あるいは、第1の合波フィルタ21aおよび第2の合波フィルタ21bを透過する透過光のパワーをモニターすることにより判定できる。
その後、各送信ユニット16a〜16dは、第1の集光レンズ18a、18cのビームウエスト位置が第1の合波フィルタ21aのフィルタ面上となるように、また、第1の集光レンズ18b、18dのビームウエスト位置が第2の合波フィルタ21bのフィルタ面上となるようにx,y,z方向に位置を調整して調芯固定される。
本実施形態に係る光モジュール10では、波長がλ1<λ2<λ3<λ4の関係を有する場合に、波長λ1の光と波長λ3の光とを第1の合波フィルタ21aで合波し、波長λ2の光と波長λ4の光とを第2の合波フィルタ21bで合波することとしたので、できるだけ波長が離れた光を合波することにより第1および第2の合波フィルタ21a,21bの性能を十分に発揮することができるようにしている。
図8は、本実施形態に係る光モジュール10の寸法の一例を示す図である。上述してきたような光モジュール10の構成を採用することにより、例えば、ファイバ集光レンズホルダー11の端部から送信ユニット16aの端部までの長さが18mm、送信ユニット16bの端部から送信ユニット16cの端部までの長さが13mmというように、光モジュール10を小型化することができる。
10…光モジュール、11…ファイバ集光レンズホルダー、12…合波フィルタホルダー、13…光ファイバ、14a〜14d…レーザダイオード、15…スリーブ、16a〜16d…送信ユニット、17a〜17d…ジョイントスリーブ、18a〜18d…第1の集光レンズ、19…第2の集光レンズ、20…光アイソレータ、20a,20d…複屈折結晶板、20b…ファラデー回転子、20c…λ/2波長板、21a…第1の合波フィルタ、21b…第2の合波フィルタ、22…合成フィルタ。

Claims (6)

  1. 少なくとも4つの光素子から出射された互いに波長の異なる光を合波して各光素子と光ファイバとを光結合する光モジュールであって、
    第1の光素子から出射された第1の波長λ1、第2の光素子から出射された第2の波長λ2、第3の光素子から出射された第3の波長λ3、第4の光素子から出射された第4の波長λ4の光をそれぞれ集光する第1の集光レンズと、
    集光された前記第1の波長λ1と前記第3の波長λ3の光を合波する第1の合波フィルタと、
    集光された前記第2の波長λ2と前記第4の波長λ4の光を合波する第2の合波フィルタと、
    前記第1の合波フィルタにより合波された光と前記第2の合波フィルタにより合波された光とを合成する合成フィルタと、
    前記合成フィルタにより合成された光を集光する第2の集光レンズと、
    を備えることを特徴とする光モジュール。
  2. 前記光ファイバと前記合成フィルタとの間の光路中に光アイソレータが配されていることを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
  3. 前記第1〜第4の波長は、λ1<λ2<λ3<λ4であることを特徴とする請求項1または2に記載の光モジュール。
  4. 前記第2の集光レンズの一方のビームウエスト位置が前記第1の合波フィルタの面上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光モジュール。
  5. 前記第2の集光レンズの一方のビームウエスト位置が前記第2の合波フィルタの面上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光モジュール。
  6. 前記第2の集光レンズの像倍率が、等倍であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の光モジュール。
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