JP2004093971A - 半導体レーザ装置、半導体レーザモジュール及び光送信器 - Google Patents
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Abstract
【課題】波長選択される半導体レーザ素子から出力されるレーザ光の光ファイバヘの高い給合率を得ることができるとともに、光量レベルの安定化を図ることができる半導体レーザ装置、半導体レーザモジュール及び光送信器を提供する。
【解決手段】半導体レーザ装置は、第1の半導体レーザ素子1と、第2の半導体レーザ素子2と、第1の半導体レーザ素子1から出力されたレーザ光を平行にする第1の平行レンズ3と、第2の半導体レーザ素子2から出力されたレーザ光を平行にする第2の平行レンズ4と、第2の平行レンズ4を透過したレーザ光を光ファイバ7側の光軸方向に反射する反射鏡5と、反射鏡5からのレーザ光を受光する受光器6と、レーザ光を外部に送出する光ファイバ7と、受光器6によって受光されたレーザ光の光強度に基づいて、反射鏡5を移動させて光軸調整する制御部8とを有する。
【選択図】 図1
【解決手段】半導体レーザ装置は、第1の半導体レーザ素子1と、第2の半導体レーザ素子2と、第1の半導体レーザ素子1から出力されたレーザ光を平行にする第1の平行レンズ3と、第2の半導体レーザ素子2から出力されたレーザ光を平行にする第2の平行レンズ4と、第2の平行レンズ4を透過したレーザ光を光ファイバ7側の光軸方向に反射する反射鏡5と、反射鏡5からのレーザ光を受光する受光器6と、レーザ光を外部に送出する光ファイバ7と、受光器6によって受光されたレーザ光の光強度に基づいて、反射鏡5を移動させて光軸調整する制御部8とを有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光通信分野に用いられる半導体レーザ装置、半導体レーザモジュール及び光送信器に関し、特に、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)通信分野に用いられる半導体レーザ装置、半導体レーザモジュール及び光送信器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、WDM通信分野においては伝送量の増大に伴い、より狭い間隔で波長を多重化する高密度化が行われており、通信システムは波長が正確に制御され、かつ異なる波長を持つ信号光源を数多く有することが要求されている。
【0003】
しかし異なる種類の信号光源を用いることは通信業者、供給業者に存庫の増大とコストの増大を招くことから、幾つかの異なる発光波長を選択し制御することが可能な半導体レーザモジュールの開発が求められている。
【0004】
従来の波長可変半導体レーザ装置では、半導体レーザ素子が温度調整器上に配置され、半導体レーザ素子の温度環境を変えることにより、発光波長を可変としている。そのような半導体レーザ装置においては光波長フィルタとその透過光を受光する受光器によってレーザ光の波長を検出する波長モニタを用い、その波長モニタから出力される情報に基づいて半導体レーザ素子の温度を制御し波長を制御している。通常、半導体レーザ素子の温度制御には、ペルチェモジュールに温度制御電流を送り、半導体レーザ素子の温度を上昇又は下降させるTEC(Thermo Electric Cooler)が用いられている。
【0005】
さらにレーザ波長の可変長範囲を広げるものとしては、例えば異なる発光波長を持つ複数の活性層を備えた半導体レーザ素子が開発されている。このような半導体レーザ素子は、要求される発光波長に応じて複数の活性層からひとつを選択し、作動させることによって広い可変長範囲を持つ半導体レーザ装置を実現している。
【0006】
このような複数の活性層をもつ半導体レーザ素子を用いた半導体レーザ装置においては、選択された活性層によって発光点が異なるため、そのようなレーザ光を同一の光ファイバに結合させるために、例えば、選択される活性層によってレンズの位置を調整するものや、反射鏡の位置を制御し切り替えを行うものが開発されている(例えば米国特許公開2002−64192号公報、米国特許公開2001−50928号公報参照)。以下、この技術を従来例1という。
【0007】
また、半導体レーザ素子に半導体光合波器(MMI)を集積させた半導体集積素子を用いた半導体レーザ装置が開発されている。以下、この技術を従来例2という。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来例1では、選択される活性層によって反射鏡やレンズ等の光学部品の調整をする場合には、高精度な位置制御が難しく、レーザ光の光ファイバヘの結合率が低下するという課題がある。また、光学部品の経年変化等によって結合率が変動し、光ファイバに送出される光量レベルが変化し、受光側で追随できないという課題もある。
【0009】
従来例2では、半導体光合波器(MMI)を集積させた半導体レーザ素子を用いているため、位置調整を必要とせず、光ファイバに結合するレーザ光量は比較的安定に維持される。しかし、合波によって光損失が生ずるため、十分なレーザ光量を光ファイバに送出できないという課題がある。
【0010】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、波長選択される半導体レーザ素子から出力されるレーザ光の光ファイバヘの高い給合率を得ることができるとともに、光量レベルの安定化を図ることができる半導体レーザ装置、半導体レーザモジュール及び光送信器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体レーザ装置は、半導体レーザ素子と、前記半導体レーザ素子から出力されたレーザ光を反射又は透過する光学部品と、前記半導体レーザ素子から出力されたレーザ光を受光する受光器と、前記半導体レーザ素子から出力されたレーザ光を外部に送出する光ファイバと、前記受光器によって受光されたレーザ光の光強度に基づいて、前記光学部品を移動させて光軸調整する制御部とを有することを特徴とするものである。
【0012】
前記受光器は、前記レーザ光の光軸の周囲に配置された2個以上の受光素子からなるものが好ましい。
【0013】
前記光学部品は、前記半導体レーザ素子から出力されたレーザ光を反射する反射鏡であってもよい。
【0014】
前記光学部品は、前記半導体レーザ素子から出力されたレーザ光を平行にする平行レンズであってもよい。
【0015】
前記半導体レーザ素子は、発光波長の異なる2個以上の活性層を有し、各活性層からレーザ光を選択的に出力可能であってもよい。
【0016】
前記半導体レーザ素子は、発光波長の異なる2個以上の活性層と、前記各活性層からの光を合波して出力する光合波器とを有するものでもよい。
【0017】
前記半導体レーザ素子は、少なくとも2個以上有し、前記光学部品の移動によって前記複数の半導体レーザ素子のいずれかひとつを選択し、選択された半導体レーザ素子から発光されるレーザ光が前記光ファイバに光結合されるものでもよい。
【0018】
半導体レーザ素子から出力されたレーザ光を分岐する光分岐部と、前記光分岐部によって分岐されたレーザ光の一部を光フィルタを介して受光し、受光したレーザ光の波長をモニタする波長モニタ部とを有してもよい。
【0019】
前記受光器は、前記光分岐部によって分岐されたレーザ光の一部を受光し、受光したレーザ光の光強度を検出してもよい。
【0020】
本発明の半導体レーザモジュールは、上記記載の半導体レーザ装置と、前記半導体レーザ装置を封止するパッケージとを有することを特徴とするものである。
【0021】
本発明の光送信機は、上記半導体レーザモジュールの外部に出力されたレーザ光を分岐する外部光分岐部と、前記外部光分岐部によって分岐されたレーザ光の一部を光フィルタを介して受光し、受光したレーザ光の波長をモニタする外部波長モニタ部とを有することを特徴とするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【0023】
(第1の実施形態例)
図1は、本発明の第1の実施形態例に係る半導体レーザ装置及び半導体レーザモジュールの構成を示す説明図である。
本発明の第1の実施形態例に係る半導体レーザ装置は、第1の半導体レーザ素子1と、第2の半導体レーザ素子2と、第1の半導体レーザ素子1から出力されたレーザ光を平行にする第1の平行レンズ3と、第2の半導体レーザ素子2から出力されたレーザ光を平行にする第2の平行レンズ4と、第1の平行レンズ3を透過したレーザ光を光ファイバ7側の光軸方向に反射する反射鏡5と、反射鏡5からのレーザ光を受光する受光器6と、第1の半導体レーザ素子1又は第2の半導体レーザ素子2から出力されたレーザ光を外部に送出する光ファイバ7と、受光器6によって受光されたレーザ光の光強度に基づいて、反射鏡5を移動させて光軸調整する制御部8とを有する。
【0024】
第1の半導体レーザ素子1は、発光波長の異なる2個以上の活性層9と、各活性層9からの光を合波する光合波器(MMI)10とを有し、WDM通信で用いられるLバンドの波長に集積されたレーザ光を出力する。
【0025】
第2の半導体レーザ素子2は、発光波長の異なる2個以上の活性層9と、各活性層9からの光を合波する光合波器10とを有し、WDM通信で用いられるCバンドの波長に集積されたレーザ光を出力する。
【0026】
第1の半導体レーザ素子1及び第2の半導体レーザ素子2の構成により、より広い可変長域を持ち、かつ効率的に光ファイバ7にレーザ光を送出することができる。
【0027】
第1の半導体レーザ素子1から出力されるレーザ光の光軸と第2の半導体レーザ素子2から出力されるレーザ光の光軸とは、垂直となるよう配置されている。
【0028】
第1の平行レンズ3及び第2の平行レンズ4によりレーザ光を平行にすることにより、反射鏡5での光軸調整が容易になる。
【0029】
反射鏡5は、支軸5aを支点として所望の角度に回動できるように構成されている。また、反射鏡5はX軸方向に移動可能な可動板11上に取り付けられている。反射鏡5の回動及び移動手段としては、例えばMEMS(Micro Electro Mechanical switch)等のスイッチが用いられる。
【0030】
第1の半導体レーザ素子1を駆動させる場合には、反射鏡5を実線で示す位置に配置して、出力されたレーザ光は反射鏡5で反射され、光ファイバ7側に送出される。第2の半導体レーザ素子2を駆動させる場合には、反射鏡5の位置を光軸から点線で示す位置まで矢印方向に移動させ、出力されたレーザ光は反射鏡5で反射されることなく、そのまま光ファイバ7側に送出される。
【0031】
受光器6は、レーザ光の光軸を間に挟んで対称になる位置に配置されたフォトダイオードからなる第1の受光素子12及び第2の受光素子13によって構成されている。
【0032】
制御部8は、第1の受光素子12及び第2の受光素子13がそれぞれ受光する光強度の比が一定となるように、支軸5aを支点として反射鏡5を回動させる。これによって、レーザ光の強度分布中心が、第1の受光素子12及び第2の受光素子13間の一定の位置を通過するよう反射鏡5の角度が調整される。さらには反射鏡5の位置を移動させることによって、レーザ光の光軸の位置を調整してもよい。理想的には、2個の受光素子12,13の中心になるはずであるが、光軸が少しでも傾いていると2個の受光素子に均等に入るとは限らないので、反射鏡5の角度調整が必要となる。
【0033】
受光器6と光ファイバ7との間には、半導体レーザ素子1,2から光ファイバ7に向かう方向に進行するレーザ光だけを透過させる光アイソレータ14と、光アイソレータ14からのレーザ光を光軸方向(Z軸方向)と、光軸方向と直交する方向(X軸方向)とに分岐するビームスプリッタ15(光分岐部)と、ビームスプリッタ15によって光軸方向に分岐されたレーザ光を光ファイバ7に集光する集光レンズ16とを有する。
【0034】
ビームスプリッタ15によって光軸方向と直交する方向に分岐されたレーザ光は、レーザ光の波長をモニタする波長モニタ部17に入力される。波長モニタ部17は、レーザ光を光軸方向に反射する反射鏡18と、反射鏡18によって反射されたレーザ光の所定の波長帯のレーザ光だけを透過させる光フィルタ19と、光フィルタ19を透過したレーザ光を受光する第3の受光素子20とからなる。
【0035】
光フィルタ19は光透過材料の両面に光反射膜がコーティングされたエタロンフィルタであり、光透過強度が繰り返し周期特性を持ち、WDM通信に用いられる各波長のモニタができるよう設計されている。
【0036】
波長モニタ部17から出力される情報に基づいて第1の半導体レーザ素子1及び第2の半導体レーザ素子2の温度を制御し波長を制御している。半導体レーザ素子の温度制御には、ペルチェモジュールに温度制御電流を送り、半導体レーザ素子の温度を上昇又は下降させるTEC(Thermo Electric Cooler)が用いられている。
【0037】
上記構成の半導体レーザ装置はパッケージ21内に封止されており、全体として半導体レーザモジュールMを構成している。光ファイバ7の先端部はフェルール22に固定されている。パッケージ21の側部21a内には、窓部23、集光レンズ16を保持するレンズ保持部材24が固定され、レンズ保持部材24の端面にスライドリング25を介してフェルール22が固定されている。
【0038】
次に、本発明の第1の実施形態例に係る半導体レーザ装置の動作について説明する。
【0039】
第1の半導体レーザ素子1から出力されたレーザ光は、第1の平行レンズ3で平行にされ、反射鏡5で反射された後、受光器6、光アイソレータ14を介してビームスプリッタ15によって光軸方向と、光軸に直交する方向に分岐される。ビームスプリッタ15によって光軸方向に分岐されたレーザ光は、集光レンズ16によって光ファイバ7の端部に集光され、外部に送出される。
【0040】
ビームスプリッタ15によって光軸に直交する方向に分岐されたレーザ光は、波長モニタ部17の反射鏡18で反射され、光フィルタ19を通過後、第3の受光素子20で受光される。
【0041】
第2の半導体レーザ素子2を駆動させる場合には、反射鏡5の位置を光軸から点線で示す位置まで矢印方向に移動させる。第2の半導体レーザ素子2から出力されたレーザ光は、第2の平行レンズ4で平行にされた後、反射鏡5で反射されることなく、そのまま光ファイバ7側に送出される。
【0042】
本発明の第1の実施形態例によれば、受光器6によって受光されたレーザ光の光強度に基づいて、制御部8が反射鏡5を移動させて光軸調整するので、反射鏡5を高精度に位置制御でき、光ファイバ7へのレーザ光の結合効率を高めることができる。また、反射鏡5が経時時に位置ズレを生じても、レーザ光の光軸の位置を一定にすることが可能となる。
【0043】
また、半導体レーザ素子1,2の光合波器10による合波では光損失が生じるが、発光点は一箇所であり、レーザ光の放射方向も一定であるため、レーザ波長の切り替えにより異なる活性層9が選択された場合にも、他の光学部品への光結合効率は安定しており、また小さな空間に配置できる。一方、反射鏡5では、発光点が異なる場合、光ファイバ7ヘの光結合効率が変動しやすいが、合波器での損失がないため、大きな光強度を得ることができる。
【0044】
また、半導体レーザ素子1,2の光合波器10で合波されたレーザ光を反射鏡5により切り替え選択することにより、必要な光強度を維持しつつ、波長可変範囲をより広くすることができる。
【0045】
さらに、レーザ光が光フィルタ19に入射される際、その人射角度が異なると両反射膜間の光路長に差を生じ、光フィルタ19の光透過強度波長特性が変動するため、正確に光波長をモニタすることは困難である。しかし、本実施形態例ではレーザ光軸が安定しているため、光フィルタ19ヘの入射角度は常に一定となり、正確な波長モニタが可能となる。
【0046】
なお、第1の実施形態例においては、反射鏡5はMEMSによって移動されるが、通常の反射鏡5を圧電素子等を用いて位置制御してもよい。
【0047】
また、各半導体レーザ素子1,2は光合波器10で合波された後、SOA(半導体光増幅器)によって光強度を増幅してもよい。
【0048】
さらに、受光器6の位置は、反射鏡5と光アイソレータ部14との間に配置されているが、これに限定されず、光ファイバ7よりも前側の位置に配置すればよい。
なお、本実施形態例において、第1の受光素子12及び第2の受光素子13のいずれか1個もしくは2個の受光素子をレーザ光の発光強度を制御するためのパワーモニタに使用してもよい。
【0049】
(第2の実施形態例)
図2は、本発明の第2の実施形態例に係る半導体レーザ装置及び半導体レーザモジュールの構成を示す説明図である。
【0050】
図2に示すように、本発明の第2の実施形態例に係る半導体レーザ装置は、単一の半導体レーザ素子26と、半導体レーザ素子26から出力されたレーザ光を平行にする平行レンズ27と、平行レンズ27からのレーザ光を受光する受光器6と、半導体レーザ素子26から出力されたレーザ光を外部に送出する光ファイバ7と、受光器6によって受光されたレーザ光の光強度に基づいて、平行レンズ27を移動させて光軸調整する制御部8とを有する。
【0051】
半導体レーザ素子26は、発光波長の異なる2個以上の活性層9を有し、各活性層9からレーザ光を選択的に出力可能である。第2の実施形態例は、単一の半導体レーザ素子26を用いるため、要求される可変長が小さい場合に適用される。
【0052】
平行レンズ27は、半導体レーザ素子26の駆動される活性層9によって発光点が異なるため、その位置が調整される。平行レンズ27の移動は、例えばMEMS(Micro Electro Mechanical switch)等のスイッチによって駆動される。
【0053】
(第3の実施形態例)
図3は、本発明の第3の実施形態例に係る半導体レーザ装置及び半導体レーザモジュールの構成を示す説明図である。
図3に示すように、第3の実施形態例では、光分岐部28は、レーザ光を光ファイバ7側に送出させる光と、レーザ光の光軸に対して対称に2分岐されるモニタ光とに合計3分岐されるビームスブリッタによって構成されている。
【0054】
光分岐部28によって分岐された一方のモニタ光は、そのまま、第1の受光素子29で受光される。他方のモニタ光は光フィルタ19を通過した後、第2の受光素子30で受光される。第1の受光素子29及び第2の受光素子30は、それぞれ出力が比較され、レーザ光の波長情報を得る波長モニタとして使用される。また、反射鏡5の位置調整をおこなうためにも用いられる。
【0055】
反射鏡5の位置調整を行う際にはレーザ素子の温度制御によって発光波長を安定させ、光フィルタ19を通過するべき光量の値と、実際に受光素子が受光している受光量を比較し、光軸の調整がなされる。
【0056】
第3の実施形態例によれば、2つの受光素子だけでレーザ光の波長モニタと反射鏡5の位置調整を行うことができるので、第1及び第2の実施形態例に比べ受光素子の数を少なくできる。
【0057】
(第4の実施形態例)
図4は、本発明の第4の実施形態例に係る半導体レーザ装置及び半導体レーザモジュールの構成を示す説明図である。
図4に示すように、第4の実施形態例では、第1〜第5の半導体レーザ素子31〜35と、第1〜第5の半導体レーザ素子31〜35から出力されたレーザ光を平行にする第1〜第5の平行レンズ36〜40と、第2の平行レンズ37を透過したレーザ光を光ファイバ7側の光軸方向に反射する第1の反射鏡41と、第3の平行レンズ38を透過したレーザ光を光ファイバ7側の光軸方向に反射する第2の反射鏡42と、第4の平行レンズ39を透過したレーザ光を光ファイバ7側の光軸方向に反射する第3の反射鏡43と、第5の平行レンズ40を透過したレーザ光を光ファイバ7側の光軸方向に反射する第4の反射鏡44とを有する。
【0058】
各半導体レーザ素子31〜35は、発光波長の異なる2個以上の活性層9と、各活性層9からの光を合波する光合波器10とを有する。第1の半導体レーザ素子31から出力されるレーザ光の光軸と、第2〜第5の半導体レーザ素子32〜35から出力されるレーザ光の光軸とは垂直となるよう配置されている。
【0059】
第1〜第4の反射鏡41〜44は、受光器6によって受光されたレーザ光の光強度に基づいて、制御部8によって、支軸5aを支点として所望の角度に回動されるように構成されている。また、各反射鏡5はX軸方向に移動可能な可動板11上に取り付けられている。反射鏡5の回動及び移動手段としては、例えばMEMS等のスイッチが用いられる。
【0060】
第1の半導体レーザ素子31を駆動させる場合には、第1〜第4の反射鏡41〜44を実線で示す位置に配置して、出力されたレーザ光は反射鏡41〜44で反射されることなく、そのまま光ファイバ7側に送出される。
【0061】
第2の半導体レーザ素子32を駆動させる場合には、第1の反射鏡41の位置を点線で示す位置まで矢印方向に移動させ、出力されたレーザ光は第1の反射鏡41で反射されて光ファイバ7側に送出される。
【0062】
第3の半導体レーザ素子33を駆動させる場合には、第2の反射鏡42の位置を点線で示す位置まで矢印方向に移動させ、出力されたレーザ光は第2の反射鏡42で反射されて光ファイバ7側に送出される。
【0063】
第4の半導体レーザ素子34を駆動させる場合には、第3の反射鏡43の位置を点線で示す位置まで矢印方向に移動させ、出力されたレーザ光は第3の反射鏡43で反射されて光ファイバ7側に送出される。
【0064】
第5の半導体レーザ素子35を駆動させる場合には、第4の反射鏡44の位置を点線で示す位置まで矢印方向に移動させ、出力されたレーザ光は第4の反射鏡44で反射されて光ファイバ7側に送出される。
【0065】
受光器6は、いずれの半導体レーザ素子からのレーザ光も通過する位置に配置されるため、全ての反射鏡の位置調整に用いることが可能である。
【0066】
第4の実施形態例によれば、制御部8は、選択された1個の半導体レーザ素子のレーザ光のみが光ファイバ7に送出されるように、第1〜第4の反射鏡41〜44の位置を制御する。
【0067】
(第5の実施形態例)
図5は、本発明の第5の実施形態例を説明するための説明図である。
第5の実施形態例では、受光器6は、レーザ光の光軸を間に挟んでXY軸方向に二次元的に配置された4個の受光素子45〜48からなり、4個の受光素子45〜48の値に基づいて制御部8は平行レンズ27の位置を制御する。
【0068】
第5の実施形態例によれば、4個の受光素子45〜48で構成される受光器6によって上下左右のレーザ光の光強度がモニタできるため、より精確な平行レンズ27の位置制御が可能となる。
【0069】
なお、第5の実施形態例においては、平行レンズの代わりに、他の光学部品、例えば反射鏡の角度調整を行ってもよい。
【0070】
また、4個の受光素子に限らず、レーザ光の光軸を間に挟んで複数対(6個以上)の受光素子を配置してもよい。このような構成によって、より精確な光学部品の位置制御が可能となる。
【0071】
(第6の実施形態例)
図6は、本発明の第6の実施形態例を説明するための説明図である。
第6の実施形態例では、受光器6は、レーザ光の光軸を間に挟んで第1の受光素子49及び第2の受光素子50を配置するとともに、第1の受光素子49及び第2の受光素子50の後方(光ファイバ7側)にそれぞれ第3の受光素子51及び第4の受光素子52を配置している。制御部8は4個の受光素子の値に基づいて平行レンズ27の位置を制御する。
【0072】
第6の実施形態例によれば、2個の受光素子の後方に2個の受光素子を配置しているので、平行レンズ27における光軸の方向制御を、より精確に行うことができる。
【0073】
なお、第6の実施形態例においては、平行レンズの代わりに、他の光学部品、例えば反射鏡5の角度調整を行ってもよい。
【0074】
また、4個の受光素子に限らず、レーザ光の光軸を間に挟んで複数対(6個以上)の受光素子を配置してもよい。このような構成によって、より精確な光学部品の位置制御が可能となる。
【0075】
(第7の実施形態例)
図7は、本発明の第7の実施形態例に係る光送信器の構成を示す説明図である。
図7に示すように、第7の実施形態例の光送信器は、上記第1〜第6の実施形態例で説明された半導体レーザモジュールMの外部に出力されたレーザ光を分岐する光分岐カプラ53(外部光分岐部)と、光分岐カプラ53によって分岐されたレーザ光の一部を光フィルタを介して受光し、受光したレーザ光の波長をモニタする外部波長モニタ部54とを有することを特徴とするものである。
【0076】
第7の実施形態例によれば、外部波長モニタ部54は、半導体レーザモジュールM内でのレーザ光軸のずれに影響されることなく光強度および光波長をモニタすることができるため、正確な光強度及び光波長制御が可能となる。
【0077】
本発明は、上記実施の形態に限定されることはなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内において、種々の変更が可能である。
【0078】
【発明の効果】
本発明によれば、受光器によって受光されたレーザ光の光強度に基づいて、制御部8が光学部品を移動させて光軸調整するので、光学部品を高精度に位置制御でき、光ファイバへのレーザ光の結合効率を高めることができる。
【0079】
また、光学部品が経時時に位置ズレを生じても、レーザ光の光軸の位置を一定にすることが可能となる。
【0080】
また、半導体レーザ素子の光合波器による合波では光損失が生じるが、発光点は一箇所であり、レーザ光の放射方向も一定であるため、レーザ波長の切り替えにより異なる活性層が選択された場合にも、他の光学部品への光結合効率は安定しており、また小さな空間に配置できる。一方、反射鏡では、発光点が異なる場合、光ファイバヘの光結合効率が変動しやすいが、合波器での損失がないため、大きな光強度を得ることができる。
【0081】
さらに、半導体レーザ素子の光合波器で合波されたレーザ光を反射鏡により切り替え選択することにより、必要な光強度を維持しつつ、波長可変範囲をより広くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態例に係る半導体レーザ装置及び半導体レーザモジュールの構成を示す説明図である。
【図2】本発明の第2の実施形態例に係る半導体レーザ装置及び半導体レーザモジュールの構成を示す説明図である。
【図3】本発明の第3の実施形態例に係る半導体レーザ装置及び半導体レーザモジュールの構成を示す説明図である。
【図4】本発明の第4の実施形態例に係る半導体レーザ装置及び半導体レーザモジュールの構成を示す説明図である。
【図5】本発明の第5の実施形態例を説明するための説明図である。
【図6】本発明の第6の実施形態例を説明するための説明図である。
【図7】本発明の第7の実施形態例に係る光送信器の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1:第1の半導体レーザ素子
2:第2の半導体レーザ素子
3:第1の平行レンズ
4:第2の平行レンズ
5:反射鏡
6:受光器
7:光ファイバ
8:制御部
9:活性層
10:光合波器(MMI)
11:可動板
12:第1の受光素子
13:第2の受光素子
14:光アイソレータ
15:ビームスプリッタ
16:集光レンズ
17:波長モニタ部
18:反射鏡
19:光フィルタ
20:第3の受光素子
21:パッケージ
22:フェルール
23:窓部
24:レンズ保持部材
25:スライドリング
26:半導体レーザ素子
27:平行レンズ
28:光分岐部
29:第1の受光素子
30:第2の受光素子
31〜35:第1〜第5の半導体レーザ素子
36〜40:第1〜第5の平行レンズ
41〜44:第1〜第4の反射鏡
45〜48:受光素子
49〜52:受光素子
53:光分岐カプラ
54:外部波長モニタ部
【発明の属する技術分野】
本発明は光通信分野に用いられる半導体レーザ装置、半導体レーザモジュール及び光送信器に関し、特に、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)通信分野に用いられる半導体レーザ装置、半導体レーザモジュール及び光送信器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、WDM通信分野においては伝送量の増大に伴い、より狭い間隔で波長を多重化する高密度化が行われており、通信システムは波長が正確に制御され、かつ異なる波長を持つ信号光源を数多く有することが要求されている。
【0003】
しかし異なる種類の信号光源を用いることは通信業者、供給業者に存庫の増大とコストの増大を招くことから、幾つかの異なる発光波長を選択し制御することが可能な半導体レーザモジュールの開発が求められている。
【0004】
従来の波長可変半導体レーザ装置では、半導体レーザ素子が温度調整器上に配置され、半導体レーザ素子の温度環境を変えることにより、発光波長を可変としている。そのような半導体レーザ装置においては光波長フィルタとその透過光を受光する受光器によってレーザ光の波長を検出する波長モニタを用い、その波長モニタから出力される情報に基づいて半導体レーザ素子の温度を制御し波長を制御している。通常、半導体レーザ素子の温度制御には、ペルチェモジュールに温度制御電流を送り、半導体レーザ素子の温度を上昇又は下降させるTEC(Thermo Electric Cooler)が用いられている。
【0005】
さらにレーザ波長の可変長範囲を広げるものとしては、例えば異なる発光波長を持つ複数の活性層を備えた半導体レーザ素子が開発されている。このような半導体レーザ素子は、要求される発光波長に応じて複数の活性層からひとつを選択し、作動させることによって広い可変長範囲を持つ半導体レーザ装置を実現している。
【0006】
このような複数の活性層をもつ半導体レーザ素子を用いた半導体レーザ装置においては、選択された活性層によって発光点が異なるため、そのようなレーザ光を同一の光ファイバに結合させるために、例えば、選択される活性層によってレンズの位置を調整するものや、反射鏡の位置を制御し切り替えを行うものが開発されている(例えば米国特許公開2002−64192号公報、米国特許公開2001−50928号公報参照)。以下、この技術を従来例1という。
【0007】
また、半導体レーザ素子に半導体光合波器(MMI)を集積させた半導体集積素子を用いた半導体レーザ装置が開発されている。以下、この技術を従来例2という。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来例1では、選択される活性層によって反射鏡やレンズ等の光学部品の調整をする場合には、高精度な位置制御が難しく、レーザ光の光ファイバヘの結合率が低下するという課題がある。また、光学部品の経年変化等によって結合率が変動し、光ファイバに送出される光量レベルが変化し、受光側で追随できないという課題もある。
【0009】
従来例2では、半導体光合波器(MMI)を集積させた半導体レーザ素子を用いているため、位置調整を必要とせず、光ファイバに結合するレーザ光量は比較的安定に維持される。しかし、合波によって光損失が生ずるため、十分なレーザ光量を光ファイバに送出できないという課題がある。
【0010】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、波長選択される半導体レーザ素子から出力されるレーザ光の光ファイバヘの高い給合率を得ることができるとともに、光量レベルの安定化を図ることができる半導体レーザ装置、半導体レーザモジュール及び光送信器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体レーザ装置は、半導体レーザ素子と、前記半導体レーザ素子から出力されたレーザ光を反射又は透過する光学部品と、前記半導体レーザ素子から出力されたレーザ光を受光する受光器と、前記半導体レーザ素子から出力されたレーザ光を外部に送出する光ファイバと、前記受光器によって受光されたレーザ光の光強度に基づいて、前記光学部品を移動させて光軸調整する制御部とを有することを特徴とするものである。
【0012】
前記受光器は、前記レーザ光の光軸の周囲に配置された2個以上の受光素子からなるものが好ましい。
【0013】
前記光学部品は、前記半導体レーザ素子から出力されたレーザ光を反射する反射鏡であってもよい。
【0014】
前記光学部品は、前記半導体レーザ素子から出力されたレーザ光を平行にする平行レンズであってもよい。
【0015】
前記半導体レーザ素子は、発光波長の異なる2個以上の活性層を有し、各活性層からレーザ光を選択的に出力可能であってもよい。
【0016】
前記半導体レーザ素子は、発光波長の異なる2個以上の活性層と、前記各活性層からの光を合波して出力する光合波器とを有するものでもよい。
【0017】
前記半導体レーザ素子は、少なくとも2個以上有し、前記光学部品の移動によって前記複数の半導体レーザ素子のいずれかひとつを選択し、選択された半導体レーザ素子から発光されるレーザ光が前記光ファイバに光結合されるものでもよい。
【0018】
半導体レーザ素子から出力されたレーザ光を分岐する光分岐部と、前記光分岐部によって分岐されたレーザ光の一部を光フィルタを介して受光し、受光したレーザ光の波長をモニタする波長モニタ部とを有してもよい。
【0019】
前記受光器は、前記光分岐部によって分岐されたレーザ光の一部を受光し、受光したレーザ光の光強度を検出してもよい。
【0020】
本発明の半導体レーザモジュールは、上記記載の半導体レーザ装置と、前記半導体レーザ装置を封止するパッケージとを有することを特徴とするものである。
【0021】
本発明の光送信機は、上記半導体レーザモジュールの外部に出力されたレーザ光を分岐する外部光分岐部と、前記外部光分岐部によって分岐されたレーザ光の一部を光フィルタを介して受光し、受光したレーザ光の波長をモニタする外部波長モニタ部とを有することを特徴とするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【0023】
(第1の実施形態例)
図1は、本発明の第1の実施形態例に係る半導体レーザ装置及び半導体レーザモジュールの構成を示す説明図である。
本発明の第1の実施形態例に係る半導体レーザ装置は、第1の半導体レーザ素子1と、第2の半導体レーザ素子2と、第1の半導体レーザ素子1から出力されたレーザ光を平行にする第1の平行レンズ3と、第2の半導体レーザ素子2から出力されたレーザ光を平行にする第2の平行レンズ4と、第1の平行レンズ3を透過したレーザ光を光ファイバ7側の光軸方向に反射する反射鏡5と、反射鏡5からのレーザ光を受光する受光器6と、第1の半導体レーザ素子1又は第2の半導体レーザ素子2から出力されたレーザ光を外部に送出する光ファイバ7と、受光器6によって受光されたレーザ光の光強度に基づいて、反射鏡5を移動させて光軸調整する制御部8とを有する。
【0024】
第1の半導体レーザ素子1は、発光波長の異なる2個以上の活性層9と、各活性層9からの光を合波する光合波器(MMI)10とを有し、WDM通信で用いられるLバンドの波長に集積されたレーザ光を出力する。
【0025】
第2の半導体レーザ素子2は、発光波長の異なる2個以上の活性層9と、各活性層9からの光を合波する光合波器10とを有し、WDM通信で用いられるCバンドの波長に集積されたレーザ光を出力する。
【0026】
第1の半導体レーザ素子1及び第2の半導体レーザ素子2の構成により、より広い可変長域を持ち、かつ効率的に光ファイバ7にレーザ光を送出することができる。
【0027】
第1の半導体レーザ素子1から出力されるレーザ光の光軸と第2の半導体レーザ素子2から出力されるレーザ光の光軸とは、垂直となるよう配置されている。
【0028】
第1の平行レンズ3及び第2の平行レンズ4によりレーザ光を平行にすることにより、反射鏡5での光軸調整が容易になる。
【0029】
反射鏡5は、支軸5aを支点として所望の角度に回動できるように構成されている。また、反射鏡5はX軸方向に移動可能な可動板11上に取り付けられている。反射鏡5の回動及び移動手段としては、例えばMEMS(Micro Electro Mechanical switch)等のスイッチが用いられる。
【0030】
第1の半導体レーザ素子1を駆動させる場合には、反射鏡5を実線で示す位置に配置して、出力されたレーザ光は反射鏡5で反射され、光ファイバ7側に送出される。第2の半導体レーザ素子2を駆動させる場合には、反射鏡5の位置を光軸から点線で示す位置まで矢印方向に移動させ、出力されたレーザ光は反射鏡5で反射されることなく、そのまま光ファイバ7側に送出される。
【0031】
受光器6は、レーザ光の光軸を間に挟んで対称になる位置に配置されたフォトダイオードからなる第1の受光素子12及び第2の受光素子13によって構成されている。
【0032】
制御部8は、第1の受光素子12及び第2の受光素子13がそれぞれ受光する光強度の比が一定となるように、支軸5aを支点として反射鏡5を回動させる。これによって、レーザ光の強度分布中心が、第1の受光素子12及び第2の受光素子13間の一定の位置を通過するよう反射鏡5の角度が調整される。さらには反射鏡5の位置を移動させることによって、レーザ光の光軸の位置を調整してもよい。理想的には、2個の受光素子12,13の中心になるはずであるが、光軸が少しでも傾いていると2個の受光素子に均等に入るとは限らないので、反射鏡5の角度調整が必要となる。
【0033】
受光器6と光ファイバ7との間には、半導体レーザ素子1,2から光ファイバ7に向かう方向に進行するレーザ光だけを透過させる光アイソレータ14と、光アイソレータ14からのレーザ光を光軸方向(Z軸方向)と、光軸方向と直交する方向(X軸方向)とに分岐するビームスプリッタ15(光分岐部)と、ビームスプリッタ15によって光軸方向に分岐されたレーザ光を光ファイバ7に集光する集光レンズ16とを有する。
【0034】
ビームスプリッタ15によって光軸方向と直交する方向に分岐されたレーザ光は、レーザ光の波長をモニタする波長モニタ部17に入力される。波長モニタ部17は、レーザ光を光軸方向に反射する反射鏡18と、反射鏡18によって反射されたレーザ光の所定の波長帯のレーザ光だけを透過させる光フィルタ19と、光フィルタ19を透過したレーザ光を受光する第3の受光素子20とからなる。
【0035】
光フィルタ19は光透過材料の両面に光反射膜がコーティングされたエタロンフィルタであり、光透過強度が繰り返し周期特性を持ち、WDM通信に用いられる各波長のモニタができるよう設計されている。
【0036】
波長モニタ部17から出力される情報に基づいて第1の半導体レーザ素子1及び第2の半導体レーザ素子2の温度を制御し波長を制御している。半導体レーザ素子の温度制御には、ペルチェモジュールに温度制御電流を送り、半導体レーザ素子の温度を上昇又は下降させるTEC(Thermo Electric Cooler)が用いられている。
【0037】
上記構成の半導体レーザ装置はパッケージ21内に封止されており、全体として半導体レーザモジュールMを構成している。光ファイバ7の先端部はフェルール22に固定されている。パッケージ21の側部21a内には、窓部23、集光レンズ16を保持するレンズ保持部材24が固定され、レンズ保持部材24の端面にスライドリング25を介してフェルール22が固定されている。
【0038】
次に、本発明の第1の実施形態例に係る半導体レーザ装置の動作について説明する。
【0039】
第1の半導体レーザ素子1から出力されたレーザ光は、第1の平行レンズ3で平行にされ、反射鏡5で反射された後、受光器6、光アイソレータ14を介してビームスプリッタ15によって光軸方向と、光軸に直交する方向に分岐される。ビームスプリッタ15によって光軸方向に分岐されたレーザ光は、集光レンズ16によって光ファイバ7の端部に集光され、外部に送出される。
【0040】
ビームスプリッタ15によって光軸に直交する方向に分岐されたレーザ光は、波長モニタ部17の反射鏡18で反射され、光フィルタ19を通過後、第3の受光素子20で受光される。
【0041】
第2の半導体レーザ素子2を駆動させる場合には、反射鏡5の位置を光軸から点線で示す位置まで矢印方向に移動させる。第2の半導体レーザ素子2から出力されたレーザ光は、第2の平行レンズ4で平行にされた後、反射鏡5で反射されることなく、そのまま光ファイバ7側に送出される。
【0042】
本発明の第1の実施形態例によれば、受光器6によって受光されたレーザ光の光強度に基づいて、制御部8が反射鏡5を移動させて光軸調整するので、反射鏡5を高精度に位置制御でき、光ファイバ7へのレーザ光の結合効率を高めることができる。また、反射鏡5が経時時に位置ズレを生じても、レーザ光の光軸の位置を一定にすることが可能となる。
【0043】
また、半導体レーザ素子1,2の光合波器10による合波では光損失が生じるが、発光点は一箇所であり、レーザ光の放射方向も一定であるため、レーザ波長の切り替えにより異なる活性層9が選択された場合にも、他の光学部品への光結合効率は安定しており、また小さな空間に配置できる。一方、反射鏡5では、発光点が異なる場合、光ファイバ7ヘの光結合効率が変動しやすいが、合波器での損失がないため、大きな光強度を得ることができる。
【0044】
また、半導体レーザ素子1,2の光合波器10で合波されたレーザ光を反射鏡5により切り替え選択することにより、必要な光強度を維持しつつ、波長可変範囲をより広くすることができる。
【0045】
さらに、レーザ光が光フィルタ19に入射される際、その人射角度が異なると両反射膜間の光路長に差を生じ、光フィルタ19の光透過強度波長特性が変動するため、正確に光波長をモニタすることは困難である。しかし、本実施形態例ではレーザ光軸が安定しているため、光フィルタ19ヘの入射角度は常に一定となり、正確な波長モニタが可能となる。
【0046】
なお、第1の実施形態例においては、反射鏡5はMEMSによって移動されるが、通常の反射鏡5を圧電素子等を用いて位置制御してもよい。
【0047】
また、各半導体レーザ素子1,2は光合波器10で合波された後、SOA(半導体光増幅器)によって光強度を増幅してもよい。
【0048】
さらに、受光器6の位置は、反射鏡5と光アイソレータ部14との間に配置されているが、これに限定されず、光ファイバ7よりも前側の位置に配置すればよい。
なお、本実施形態例において、第1の受光素子12及び第2の受光素子13のいずれか1個もしくは2個の受光素子をレーザ光の発光強度を制御するためのパワーモニタに使用してもよい。
【0049】
(第2の実施形態例)
図2は、本発明の第2の実施形態例に係る半導体レーザ装置及び半導体レーザモジュールの構成を示す説明図である。
【0050】
図2に示すように、本発明の第2の実施形態例に係る半導体レーザ装置は、単一の半導体レーザ素子26と、半導体レーザ素子26から出力されたレーザ光を平行にする平行レンズ27と、平行レンズ27からのレーザ光を受光する受光器6と、半導体レーザ素子26から出力されたレーザ光を外部に送出する光ファイバ7と、受光器6によって受光されたレーザ光の光強度に基づいて、平行レンズ27を移動させて光軸調整する制御部8とを有する。
【0051】
半導体レーザ素子26は、発光波長の異なる2個以上の活性層9を有し、各活性層9からレーザ光を選択的に出力可能である。第2の実施形態例は、単一の半導体レーザ素子26を用いるため、要求される可変長が小さい場合に適用される。
【0052】
平行レンズ27は、半導体レーザ素子26の駆動される活性層9によって発光点が異なるため、その位置が調整される。平行レンズ27の移動は、例えばMEMS(Micro Electro Mechanical switch)等のスイッチによって駆動される。
【0053】
(第3の実施形態例)
図3は、本発明の第3の実施形態例に係る半導体レーザ装置及び半導体レーザモジュールの構成を示す説明図である。
図3に示すように、第3の実施形態例では、光分岐部28は、レーザ光を光ファイバ7側に送出させる光と、レーザ光の光軸に対して対称に2分岐されるモニタ光とに合計3分岐されるビームスブリッタによって構成されている。
【0054】
光分岐部28によって分岐された一方のモニタ光は、そのまま、第1の受光素子29で受光される。他方のモニタ光は光フィルタ19を通過した後、第2の受光素子30で受光される。第1の受光素子29及び第2の受光素子30は、それぞれ出力が比較され、レーザ光の波長情報を得る波長モニタとして使用される。また、反射鏡5の位置調整をおこなうためにも用いられる。
【0055】
反射鏡5の位置調整を行う際にはレーザ素子の温度制御によって発光波長を安定させ、光フィルタ19を通過するべき光量の値と、実際に受光素子が受光している受光量を比較し、光軸の調整がなされる。
【0056】
第3の実施形態例によれば、2つの受光素子だけでレーザ光の波長モニタと反射鏡5の位置調整を行うことができるので、第1及び第2の実施形態例に比べ受光素子の数を少なくできる。
【0057】
(第4の実施形態例)
図4は、本発明の第4の実施形態例に係る半導体レーザ装置及び半導体レーザモジュールの構成を示す説明図である。
図4に示すように、第4の実施形態例では、第1〜第5の半導体レーザ素子31〜35と、第1〜第5の半導体レーザ素子31〜35から出力されたレーザ光を平行にする第1〜第5の平行レンズ36〜40と、第2の平行レンズ37を透過したレーザ光を光ファイバ7側の光軸方向に反射する第1の反射鏡41と、第3の平行レンズ38を透過したレーザ光を光ファイバ7側の光軸方向に反射する第2の反射鏡42と、第4の平行レンズ39を透過したレーザ光を光ファイバ7側の光軸方向に反射する第3の反射鏡43と、第5の平行レンズ40を透過したレーザ光を光ファイバ7側の光軸方向に反射する第4の反射鏡44とを有する。
【0058】
各半導体レーザ素子31〜35は、発光波長の異なる2個以上の活性層9と、各活性層9からの光を合波する光合波器10とを有する。第1の半導体レーザ素子31から出力されるレーザ光の光軸と、第2〜第5の半導体レーザ素子32〜35から出力されるレーザ光の光軸とは垂直となるよう配置されている。
【0059】
第1〜第4の反射鏡41〜44は、受光器6によって受光されたレーザ光の光強度に基づいて、制御部8によって、支軸5aを支点として所望の角度に回動されるように構成されている。また、各反射鏡5はX軸方向に移動可能な可動板11上に取り付けられている。反射鏡5の回動及び移動手段としては、例えばMEMS等のスイッチが用いられる。
【0060】
第1の半導体レーザ素子31を駆動させる場合には、第1〜第4の反射鏡41〜44を実線で示す位置に配置して、出力されたレーザ光は反射鏡41〜44で反射されることなく、そのまま光ファイバ7側に送出される。
【0061】
第2の半導体レーザ素子32を駆動させる場合には、第1の反射鏡41の位置を点線で示す位置まで矢印方向に移動させ、出力されたレーザ光は第1の反射鏡41で反射されて光ファイバ7側に送出される。
【0062】
第3の半導体レーザ素子33を駆動させる場合には、第2の反射鏡42の位置を点線で示す位置まで矢印方向に移動させ、出力されたレーザ光は第2の反射鏡42で反射されて光ファイバ7側に送出される。
【0063】
第4の半導体レーザ素子34を駆動させる場合には、第3の反射鏡43の位置を点線で示す位置まで矢印方向に移動させ、出力されたレーザ光は第3の反射鏡43で反射されて光ファイバ7側に送出される。
【0064】
第5の半導体レーザ素子35を駆動させる場合には、第4の反射鏡44の位置を点線で示す位置まで矢印方向に移動させ、出力されたレーザ光は第4の反射鏡44で反射されて光ファイバ7側に送出される。
【0065】
受光器6は、いずれの半導体レーザ素子からのレーザ光も通過する位置に配置されるため、全ての反射鏡の位置調整に用いることが可能である。
【0066】
第4の実施形態例によれば、制御部8は、選択された1個の半導体レーザ素子のレーザ光のみが光ファイバ7に送出されるように、第1〜第4の反射鏡41〜44の位置を制御する。
【0067】
(第5の実施形態例)
図5は、本発明の第5の実施形態例を説明するための説明図である。
第5の実施形態例では、受光器6は、レーザ光の光軸を間に挟んでXY軸方向に二次元的に配置された4個の受光素子45〜48からなり、4個の受光素子45〜48の値に基づいて制御部8は平行レンズ27の位置を制御する。
【0068】
第5の実施形態例によれば、4個の受光素子45〜48で構成される受光器6によって上下左右のレーザ光の光強度がモニタできるため、より精確な平行レンズ27の位置制御が可能となる。
【0069】
なお、第5の実施形態例においては、平行レンズの代わりに、他の光学部品、例えば反射鏡の角度調整を行ってもよい。
【0070】
また、4個の受光素子に限らず、レーザ光の光軸を間に挟んで複数対(6個以上)の受光素子を配置してもよい。このような構成によって、より精確な光学部品の位置制御が可能となる。
【0071】
(第6の実施形態例)
図6は、本発明の第6の実施形態例を説明するための説明図である。
第6の実施形態例では、受光器6は、レーザ光の光軸を間に挟んで第1の受光素子49及び第2の受光素子50を配置するとともに、第1の受光素子49及び第2の受光素子50の後方(光ファイバ7側)にそれぞれ第3の受光素子51及び第4の受光素子52を配置している。制御部8は4個の受光素子の値に基づいて平行レンズ27の位置を制御する。
【0072】
第6の実施形態例によれば、2個の受光素子の後方に2個の受光素子を配置しているので、平行レンズ27における光軸の方向制御を、より精確に行うことができる。
【0073】
なお、第6の実施形態例においては、平行レンズの代わりに、他の光学部品、例えば反射鏡5の角度調整を行ってもよい。
【0074】
また、4個の受光素子に限らず、レーザ光の光軸を間に挟んで複数対(6個以上)の受光素子を配置してもよい。このような構成によって、より精確な光学部品の位置制御が可能となる。
【0075】
(第7の実施形態例)
図7は、本発明の第7の実施形態例に係る光送信器の構成を示す説明図である。
図7に示すように、第7の実施形態例の光送信器は、上記第1〜第6の実施形態例で説明された半導体レーザモジュールMの外部に出力されたレーザ光を分岐する光分岐カプラ53(外部光分岐部)と、光分岐カプラ53によって分岐されたレーザ光の一部を光フィルタを介して受光し、受光したレーザ光の波長をモニタする外部波長モニタ部54とを有することを特徴とするものである。
【0076】
第7の実施形態例によれば、外部波長モニタ部54は、半導体レーザモジュールM内でのレーザ光軸のずれに影響されることなく光強度および光波長をモニタすることができるため、正確な光強度及び光波長制御が可能となる。
【0077】
本発明は、上記実施の形態に限定されることはなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内において、種々の変更が可能である。
【0078】
【発明の効果】
本発明によれば、受光器によって受光されたレーザ光の光強度に基づいて、制御部8が光学部品を移動させて光軸調整するので、光学部品を高精度に位置制御でき、光ファイバへのレーザ光の結合効率を高めることができる。
【0079】
また、光学部品が経時時に位置ズレを生じても、レーザ光の光軸の位置を一定にすることが可能となる。
【0080】
また、半導体レーザ素子の光合波器による合波では光損失が生じるが、発光点は一箇所であり、レーザ光の放射方向も一定であるため、レーザ波長の切り替えにより異なる活性層が選択された場合にも、他の光学部品への光結合効率は安定しており、また小さな空間に配置できる。一方、反射鏡では、発光点が異なる場合、光ファイバヘの光結合効率が変動しやすいが、合波器での損失がないため、大きな光強度を得ることができる。
【0081】
さらに、半導体レーザ素子の光合波器で合波されたレーザ光を反射鏡により切り替え選択することにより、必要な光強度を維持しつつ、波長可変範囲をより広くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態例に係る半導体レーザ装置及び半導体レーザモジュールの構成を示す説明図である。
【図2】本発明の第2の実施形態例に係る半導体レーザ装置及び半導体レーザモジュールの構成を示す説明図である。
【図3】本発明の第3の実施形態例に係る半導体レーザ装置及び半導体レーザモジュールの構成を示す説明図である。
【図4】本発明の第4の実施形態例に係る半導体レーザ装置及び半導体レーザモジュールの構成を示す説明図である。
【図5】本発明の第5の実施形態例を説明するための説明図である。
【図6】本発明の第6の実施形態例を説明するための説明図である。
【図7】本発明の第7の実施形態例に係る光送信器の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1:第1の半導体レーザ素子
2:第2の半導体レーザ素子
3:第1の平行レンズ
4:第2の平行レンズ
5:反射鏡
6:受光器
7:光ファイバ
8:制御部
9:活性層
10:光合波器(MMI)
11:可動板
12:第1の受光素子
13:第2の受光素子
14:光アイソレータ
15:ビームスプリッタ
16:集光レンズ
17:波長モニタ部
18:反射鏡
19:光フィルタ
20:第3の受光素子
21:パッケージ
22:フェルール
23:窓部
24:レンズ保持部材
25:スライドリング
26:半導体レーザ素子
27:平行レンズ
28:光分岐部
29:第1の受光素子
30:第2の受光素子
31〜35:第1〜第5の半導体レーザ素子
36〜40:第1〜第5の平行レンズ
41〜44:第1〜第4の反射鏡
45〜48:受光素子
49〜52:受光素子
53:光分岐カプラ
54:外部波長モニタ部
Claims (11)
- 半導体レーザ素子と、
前記半導体レーザ素子から出力されたレーザ光を反射又は透過する光学部品と、
前記半導体レーザ素子から出力されたレーザ光を受光する受光器と、
前記半導体レーザ素子から出力されたレーザ光を外部に送出する光ファイバと、
前記受光器によって受光されたレーザ光の光強度に基づいて、前記光学部品を移動させて光軸調整する制御部と、
を有することを特徴とする半導体レーザ装置。 - 前記受光器は、前記レーザ光の光軸の周囲に配置された2個以上の受光素子からなることを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ装置。
- 前記光学部品は、前記半導体レーザ素子から出力されたレーザ光を反射する反射鏡であることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体レーザ装置。
- 前記光学部品は、前記半導体レーザ素子から出力されたレーザ光を平行にする平行レンズであることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体レーザ装置。
- 前記半導体レーザ素子は、発光波長の異なる2個以上の活性層を有し、各活性層からレーザ光を選択的に出力可能であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つの項に記載の半導体レーザ装置。
- 前記半導体レーザ素子は、発光波長の異なる2個以上の活性層と、前記各活性層からの光を合波して出力する光合波器とを有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つの項に記載の半導体レーザ装置。
- 前記半導体レーザ素子は、少なくとも2個以上有し、
前記光学部品の移動によって前記複数の半導体レーザ素子のいずれかひとつを選択し、選択された半導体レーザ素子から発光されるレーザ光が前記光ファイバに光結合されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つの項に記載の半導体レーザ装置。 - 半導体レーザ素子から出力されたレーザ光を分岐する光分岐部と、
前記光分岐部によって分岐されたレーザ光の一部を光フィルタを介して受光し、受光したレーザ光の波長をモニタする波長モニタ部と、
を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1つの項に記載の半導体レーザ装置。 - 前記受光器は、前記光分岐部によって分岐されたレーザ光の一部を受光し、受光したレーザ光の光強度を検出することを特徴とする請求項8に記載の半導体レーザ装置。
- 前記請求項1乃至9のいずれか1つの項に記載の半導体レーザ装置と、
前記半導体レーザ装置を封止するパッケージと、
を有することを特徴とする半導体レーザモジュール。 - 前記請求項10に記載の半導体レーザモジュールと、
前記半導体レーザモジュールの外部に出力されたレーザ光を分岐する外部光分岐部と、
前記外部光分岐部によって分岐されたレーザ光の一部を光フィルタを介して受光し、受光したレーザ光の波長をモニタする外部波長モニタ部と、
を有することを特徴とする光送信器。
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- 2002-08-30 JP JP2002255940A patent/JP2004093971A/ja active Pending
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