JP2014010172A - 光トライプレクサモジュール - Google Patents

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Atsushi Kanda
神田  淳
Akira Oki
明 大木
Toshio Ito
敏夫 伊藤
Kota Asaka
航太 浅香
Takeshi Kurosaki
武志 黒崎
Ryoko Yoshimura
了行 吉村
Mikio Yoneyama
幹夫 米山
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Abstract

【課題】複数の光素子を1つの光ファイバに光結合させる小型で低コストの光トライプレクサモジュールを提供する。
【解決手段】第1の波長帯の光および第2の波長帯の光を送信すると共に第3の波長帯の光を受信するためのコアを有する光ファイバ7を接続可能な光トライプレクサモジュール100であって、第1の波長帯の光を発光する第1の光素子1と、第2の波長帯の光を発光する第2の光素子2と、第3の波長帯の光を受光する第3の光素子3と、3つの光素子のそれぞれの光路を光ファイバ7のコアに結合するための光ファイバ結合用の集光レンズ8と、3つの光素子のそれぞれと光ファイバ結合用の集光レンズ8との間の光路上に設けられた光合分波手段11,12及び光アイソレータ13とを備える光トライプレクサモジュール100。
【選択図】図2

Description

本発明は、光通信用光送受信素子を組み合わせた光トライプレクサモジュールに関するものである。
PON(Passive Optical Network)光通信システムは、通信事業者の局舎側終端装置(Optical Line Terminal: OLT)とサービスを受ける複数の加入者終端装置(Optical Network Unit: ONU)とを、光ファイバと光スプリッタで構成された光伝送路系で結んで、時分割等の多重方法により光伝送路系を共有してデータをやり取りする光アクセスシステムである。
現在日本においては、GE−PONと呼ばれる伝送速度1.25Gbps(以降1Gbpsと略す)のPONシステムが商用化されているが、将来の大容量化に対応するため、10G−EPONと呼ばれる伝送速度10.3125Gbps(以降10Gbpsと略す)のシステム開発が進められている。10G−EPONシステムにおいては、サービス導入時に既存設備を生かしたスムーズなサービス展開が図れるように、一つの光伝送路系にGE−PON(1Gbps)の加入者と10G−EPON(10Gbps)の加入者が混在できるようなシステム規格が標準化制定されている(非特許文献1)。
従って10G−EPONのOLTは、GE−PON用ONUと10G−EPON用ONUのどちらとも光信号を送受信可能な機能を有する必要がある。すなわちOLTの光送受信部品は、波長1575−1580nm帯の光送信(10Gbps下り)、1480−1500nm帯の光送信(1Gbps下り)、波長1260−1280nm帯の光受信(10Gbps上り)、波長1260−1360nm帯の光受信(1Gbps上り)の4つの機能を有している。そこで、OLT装置を小型化し、OLT装置に接続する光ファイバ本数を削減するために、OLT装置の光送受信部品として10Gbps送信、1Gbps送信、10Gbps及び1Gbps受信の3つの機能を一体化したトライプレクサモジュールの開発が行われている(非特許文献2)。
非特許文献2に記載されたトライプレクサモジュールの構成例を図1に示す。10Gbps送信用の発光素子(レーザダイオード、以下LD)を有するモジュール(10Gbps Transmitter Optical Sub-assembly、以下TOSA)4と、1Gbps送信用の発光素子を有するモジュール(1Gbps TOSA)5と、10Gbps/1Gbps受信用の受光素子(アバランシェフォトダイオード、以下APD)を有するモジュール(10Gbps/1Gbps Receiver Optical Sub-assembly、以下ROSA)6とが一つの筐体に収められている。2つの送信光と1つの受信光の合分波には、2枚の波長分割多重フィルタ(以下WDMフィルタ)11、12を用いている。
図1の例では、2番目に調芯するLDとレンズ間の距離ずれを補正してトレランスを向上させるための第3のレンズ16が2枚のWDMフィルタ11、12間に挿入されているが、基本的な光学系はコリメート光学系であり、光ファイバ側に設けられた第1のレンズ8と素子側に設けられた第2のLD結合レンズ9、10、17とのそれぞれ間で平行光を形成している。これによって、第1のレンズ8と第2のLD結合レンズ9、10、17の間の光路長を自由に伸ばして設計することが可能になり、WDMフィルタ11、12など3波長を合分波するための部品を配置する空間を確保している。
また図1には図示されていないが、2つのWDMフィルタ11、12の間には、10Gbps送信用LDと1Gbps送信用LD4、5から出力された光の戻り光を遮断するための共用光アイソレータが設けられている。
非特許文献2で示されたようなコリメート光学系は、光路長を自由に伸ばす設計が容易な他に、各光素子と光ファイバの光結合を高効率で作製することが比較的容易な利点を有している。
IEEE Std 802.3 av, "75. Physical Medium Dependent (PMD) sublayer and medium for passive optical networks, type 10GBASE-PR and 10/1GBASE-PRX" 白井聡他、「10G−EPON OLT用トリプレクサモジュールの開発」、電子情報通信学会2011年総合大会、C−4−24、2011年
しかしながら、非特許文献2の例のように複数の光素子を光ファイバに光結合させるためにはレンズ数が多くなる傾向にあり、小型化が困難である欠点を有している。またコリメートレンズは一般的に非球面レンズなどの高精度で比較的高価な種類のレンズで形成されており、球レンズなどの比較的安価な種類のレンズで形成可能な集光光学系に比べて低コスト化が困難である欠点を有している。
一方集光光学系はコリメート光学系に比べて小型化や低コスト化が容易であるが、光素子と光ファイバの位置ずれに対する光結合トレランスが小さく設計の自由度が小さい問題点を有していた。
本発明は上記従来の問題に鑑みなされたものであって、本発明の課題は、小型・低コスト化をはかりながら、複数の光素子を1つの光ファイバに光結合させる効率の両立を犠牲にすること無く、部品を配置するための空間の確保が容易に得られる光トライプレクサモジュールを提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載された発明は、第1の波長帯の光および第2の波長帯の光を送信すると共に第3の波長帯の光を受信するためのコアを有する光ファイバを接続可能な光トライプレクサモジュールであって、前記第1の波長帯の光を発光する第1の光素子と、前記第2の波長帯の光を発光する第2の光素子と、前記第3の波長帯の光を受光する第3の光素子と、前記3つの光素子のそれぞれの光路を前記光ファイバのコアに結合するための光ファイバ結合用の集光レンズと、前記3つの光素子のそれぞれと前記光ファイバ結合用の集光レンズとの間の光路上に設けられた光合分波手段とを備え、前記合分波手段は、前記光ファイバ結合用の集光レンズと前記第3の光素子とに光結合され、前記第1の波長帯の光および前記第2の波長帯の光と、前記第3の波長帯の光とを合分波する第1の波長分割多重フィルタと、前記第1の光素子および第2の光素子と光結合され、前記第1の波長帯の光と前記第2の波長帯の光とを合分波する第2の波長分割多重フィルタと、第1の波長分割多重フィルタと第2の波長分割多重フィルタとの間に設けられ、前記第1の波長帯の光および前記第2の波長帯の光について、前記第1の波長分割多重フィルタから前記第2の波長分割多重フィルタへの伝搬を遮断する光アイソレータとを有し、前記第1の光素子、前記第2の光素子および第3の光素子は、それぞれ、前記光ファイバのコアを出た光が前記光ファイバ結合用の集光レンズによって集光する像点位置に配置されていることを特徴とする光トライプレクサモジュール。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載の光トライプレクサモジュールであって、前記第1の光素子の光出力部に設けられた第1の光素子用の集光レンズと、前記第2の光素子の光出力部に設けられた第2の光素子用の集光レンズとをさらに備え、前記第1の光素子用の集光レンズは、第1の光素子で発光された第1の波長帯の光を前記第2の波長分割多重フィルタに集光し、前記第2の光素子用の集光レンズは、第2の光素子で発光された第2の波長帯の光を前記第2の波長分割多重フィルタに集光し、前記第1の光素子および第2の光素子の前記第2の波長分割多重フィルタ上の集光点と、前記光ファイバのコアを出た光が前記光ファイバ結合用の集光レンズによって集光する像点とが一致することを特徴とする。
請求項3に記載された発明は、請求項1または2に記載の光トライプレクサモジュールであって、前記集光レンズの倍率は1倍以上2倍以下であることを特徴とする。
請求項4に記載された発明は、請求項2または3に記載の光トライプレクサモジュールであって、前記光ファイバ結合用の集光レンズの主点と前記第2の波長分割多重フィルタとの間の距離が2mm以上6mm以下であることを特徴とする。
従来の光トライプレクサモジュールの構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係る光トライプレクサモジュールの構成例を示す図である。 本発明の実施形態の効果を説明する10Gbps送信用LDと光ファイバの結合効率のシミュレーション結果を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図2は本実施形態の光トライプレクサモジュールの構成例を示す図である。本実施形態では、光トライプレクサモジュールとして10G−EPON OLT用光トライプレクサモジュールを例に挙げて説明するが、これに限定されない。光トライプレクサモジュール100は、TOSA4、TOSA5、ROSA6が一つの筐体15に、それぞれの受光面、発光面が筐体15の内部に向けられた状態で収められており、一端に光送受信用の光ファイバ7が接続可能に構成されている。TOSA4、TOSA5、ROSA6は、それぞれ筐体15の異なる面に配置されている。具体的には、例えば、光ファイバ7の接続面が上面であるとすると、TOSA4が下面に設けられ、TOSA5が右側面に設けられ、ROSA6が左側面に設けられている。
また、光トライプレクサモジュール100は、光ファイバ7との接続部分に光ファイバ結合レンズ8を備え、筐体15内に、2枚のWDMフィルタ11、12とを備えている。また筐体15内には、光ファイバ結合レンズ8に隣接して配置される第1のWDMフィルタ11と、光ファイバ結合レンズ8と離れて配置される第2のWDMフィルタ12との間に、アイソレータ13を備えている。
TOSA4は、発光素子(LD)1を有するモジュールであり、LD1の発光面側にLD結合レンズ9を備えている。LD1は、例えば波長1575−1580nm帯の10Gbps送信用の発光素子を用いることができる。LD結合レンズ9は、LD1で発光した光を第2のWDMフィルタ12に集光する集光レンズである。LD結合レンズ9と第2のWDMフィルタ12とは、LD1からの光がLD結合レンズ9によって集光する像点(集光点)に第2のWDMフィルタ12が位置するように配置されている。具体的には、LD結合レンズ9の焦点距離をf1、LD1からLD結合レンズ9までの距離(光路長)をa、LD結合レンズ9から第2のWDMフィルタ12までの距離(光路長)をbとすると、1/a+1/b=1/f1を満たす位置に配置される。
TOSA5は、LD2を有するモジュールであり、LD2の発光面側にLD結合レンズ10を備えている。LD2は、例えば波長1480−1500nm帯の1Gbps送信用の発光素子を用いることができる。LD結合レンズ10は、LD2で発光した光を第2のWDMフィルタ12に集光する集光レンズである。LD結合レンズ10と第2のWDMフィルタ12とは、LD2からの光がLD結合レンズ10によって集光する像点に第2のWDMフィルタ12が位置するように配置されている。具体的には、LD結合レンズ10の焦点距離をf2、LD2からLD結合レンズ10までの距離(光路長)をc、LD結合レンズ10から第2のWDMフィルタ12までの距離(光路長)をdとすると、1/c+1/d=1/f2を満たす位置に配置される。
ROSA6は、受光素子(APD)3を有するモジュールである。APD3は、例えば波長1260−1280nm帯/波長1260−1360nm帯の10Gbps/1Gbps受信用の受光素子を用いることができる。また、ROSA6の受光面側の筐体15の内部には、バンドパスフィルタ14を設けることができ、ROSA6のAPD3に入射する迷光等の不要な光成分を遮断している。
WDMフィルタ11、12は、TOSA4、5からの2つの送信光とROSA6への1つの受信光の合分波を行う。第1のWDMフィルタ11は、ROSA6の受信波長帯の光と、TOSA4、5の送信波長帯の光を合分波し、第2のWDMフィルタ12は、TOSA4の送信波長帯の光とTOSA5の送信波長帯の光を合分波する機能を有する。すなわち、第1のWDMフィルタ11は、ROSA6の受信波長帯の光を反射し、TOSA4、5の送信波長帯の光を透過する特性を備える。また第2のWDMフィルタ13は、TOSA5の送信波長帯の光を反射し、TOSA4の送信波長帯の光は透過する特性を備える。本実施形態においては、具体的には、第1のWDMフィルタ11は1360nm以下の短波長の光を反射し1480nm以上の長波長の光を通過させる特性を有し、第2のWDMフィルタ12は1500nm以下の短波長の光を反射し1575nm以上の長波長の光を通過させる特性を有している。
アイソレータ13は、LD4、5から出力された光の戻り光を遮断するための共用光アイソレータである。
本実施形態の光トライプレクサモジュール100は、図1で示した従来の構成とは異なり、光ファイバ結合レンズ8から各素子までの光路がコリメート系でなく集光系で形成されている。すなわち、光ファイバ7との光結合を行うレンズ8はコリメートレンズではなく集光レンズを用いている。球レンズ等の集光レンズは、高価な非球面レンズ等のコリメートレンズよりも安価に構成することができる。
さらに本実施形態の光トライプレクサモジュール100では、ROSA6と、第2のWDMフィルタ12とが、光ファイバのコアから出た光が光ファイバ結合レンズ8によって集光する像点にROSA6のAPD3および第2のWDMフィルタ12が位置するように配置されており、さらに、LD結合レンズ9、10が、第2のWDMフィルタ12に対して、LD1、2から出力された光のLD結合レンズ9、10による像点に第2のWDMフィルタ12が位置するように配置されている。すなわち、LD1、2の第2のWDMフィルタ12上の集光点と光ファイバのコアから出た光が光ファイバ結合レンズ8によって集光する像点とが一致している。この構成とすることで、光トライプレクサモジュール100内の光路上に設けられた、各フィルタ11、12、発光素子3、レンズ8において光の結合効率が低下しないので、コリメート系で構成したのと同様のファイバ結合効率を得られる。
光ファイバ結合レンズ8は、具体的には、光ファイバ結合レンズ8の焦点距離をf3、第2のWDMフィルタ12から光ファイバ結合レンズ8までの距離をe、光ファイバ結合レンズ8から光ファイバ7のコアの入出力端部までの距離をgとすると、1/e+1/g=1/f3を満たす位置に配置される。このとき、光ファイバ結合レンズ8からROSA6のAPD3までの光路長は、第2のWDMフィルタ12から光ファイバ結合レンズ8までの距離(光路長)と等しい長さeとなるように設定する。
光トライプレクサモジュール100において、10Gbps送信用のLD1から光が出射されると、LD結合レンズ9によって集光される。このLD結合レンズ9による像点は、第2のWDMフィルタ12上に位置するように調整されているので、WDMフィルタを小型化でき、フィルタのケラレの問題、すなわち光がフィルタを透過する場合の透過率低下抑圧やフィルタで反射する場合の反射率低下抑圧の観点、迷光の問題を改善できる。
第2のWDMフィルタ12上に集光された光は、光アイソレータ13、第1のWDMフィルタ11を通過して光ファイバ結合レンズ8で光ファイバ7のコアに集光される。このとき第2のWDMフィルタ12から光ファイバ結合レンズ8に到達して光ファイバ結合レンズ8によって集光する像点位置に光ファイバ7のコアの入出力端部が位置するように配置されているので、光ファイバ7への結合効率としてコリメート系と同様の効率を得ることができる。
1Gbps送信用のLD2から出射された光も同様にして、LD結合レンズ10によって第2のWDMフィルタ12上に集光され、第2のWDMフィルタ12で反射されて光アイソレータ13、第1のWDMフィルタ11を通過して光ファイバ結合レンズ8で光ファイバ7のコアに集光される。
一方光ファイバ7から出射した光は光ファイバ結合レンズ8によって集光されるが、第1のWDMフィルタ11で反射されて集光点に設けられた10Gbps/1Gbps受信用のAPD3に入射される。このとき、光ファイバ7のコアを出た光が光ファイバ結合レンズ8に到達して光ファイバ結合レンズ8によって集光する像点位置にAPD3が位置するように配置されているので、光ファイバ7との結合効率としてコリメート系と同様の効率を得ることができる。なお、透過した1480nm以上の長波長の光は、アイソレータ13でカットされる。
また、APDはLDに比べて集光のスポット径が大きくても良いので、少なくとも10Gbps/1GbpsAPD結合レンズが不要となる。またLD4、5と光ファイバ結合レンズ8との間の結合効率を向上させるための第3以上のレンズも不要である。
本実施形態によれば、コリメート系と同様の結合効率を得ることができ、レンズ数、特にコリメートレンズ数が削減されることにより、より小型化、低コスト化を図ることが可能になる。
また、本実施形態の光トライプレクサモジュール100では、光ファイバ結合レンズ8の倍率が1倍の光学系で形成されていることが好ましい。光ファイバ結合レンズ8の焦点距離は、光ファイバ結合レンズ8と第2のWDMフィルタ12上の集光点との間に第1のWDMフィルタ11や光アイソレータ13を空間配置可能な程度に適度に長い焦点距離であることが望ましいが、光ファイバ結合レンズ8の倍率を1倍にすることで、各素子の角度ずれや距離ずれに対する結像のずれが拡大されることなく、結合効率の低下を抑圧することが可能となる。
図3に、光ファイバ結合レンズ8の光学特性が倍率1倍、焦点距離約2mmである場合に10Gbps送信用LD1と光ファイバ7を光結合させた結合効率のシミュレーション結果を示す。比較のために、従来のコリメート光学系(2枚レンズ系)を用いて設計した、10Gbps送信用LD1と光ファイバ7の光結合効率のシミュレーションを示している。図3によれば、集光系の構成となる本実施形態の光トライプレクサモジュールでも、広い範囲で光結合効率低下を抑圧した、コリメート光学系に遜色ない結果が実現できていることが判る。
なお、本発明は光送受信器の小型化において効果を発揮するが、小型化は部品の寸法によって制限される。すなわち、光ファイバ結合レンズ8と第2のWDMフィルタ12の間に第1のWDMフィルタ11と光アイソレータが配置されているが、一般にWDMフィルタの寸法は最小で約1mm角程度、光アイソレータの光軸方向寸法は最小1mm程度であるから、本実施形態の構成は、光ファイバ結合レンズ8の主点と第2のWDMフィルタの間の距離が約2mm程度以上の場合において特に有効である。
また光ファイバ結合レンズ8の倍率が1倍の場合、光ファイバ結合レンズ8の主点と第2のWDMフィルタ12上の集光点との間の距離は光ファイバ結合レンズ8の焦点距離の2倍に等しくなるが、光通信用集光レンズ(結合用レンズ)として市販されているものは焦点距離3mm程度以下のものが殆どであるから、本実施形態の構成は、光ファイバ結合レンズ8の主点と第2のWDMフィルタの間の距離が約6mm程度以下の場合において効果を発揮することがわかる。
また、本発明の実施形態における光ファイバ結合レンズ8の倍率は必ずしも1倍である必要は無いが、倍率が2倍以上になると各素子の角度ずれや距離ずれに対する結像のずれが2倍以上に拡大され、光結合効率は1倍の場合の半分以下に低下してしまう。よって、本実施形態の構成は、光ファイバ結合レンズ8の倍率が1倍以上2倍以下の場合において特に有効であり、より発明の効果を発揮させるためには倍率が1倍に近いことが望ましい。
また、図2に示す実施形態では、TOSA4、5のそれぞれに、LD結合レンズ9、10を設けた形態を例に挙げて説明したが、LD結合レンズ9、10が無くても光ファイバ結合レンズ8のみによる集光で10Gbps送信用LD1、1Gbps送信用LD2と光ファイバ7を結合させる形態もあり得る。この場合、上記実施形態で光ファイバ結合レンズ8と第2のWDMフィルタ12とが、光ファイバのコアから出た光が光ファイバ結合レンズ8によって集光する像点に第2のWDMフィルタ12が位置するように構成していた配置に代えて、光ファイバのコアから出た光が光ファイバ結合レンズ8によって集光する像点に各LD1、LD2が位置するように構成される必要がある。
すなわち、本発明では光ファイバ7のコアから出た光の光ファイバ結合レンズ8による像点位置にLD1、LD2、APD3が配置される必要があるが、図2に示す実施形態では、LD結合レンズ9、10を用いることによって、実質的な像点位置を短縮することで光トライプレクサモジュール100全体の小型化を可能としている。また、光ファイバ7およびLD1と、光ファイバ7およびLD2と、光ファイバ7およびAPD3とのそれぞれの光路長を全て一致させる形態はWDMフィルタ等の物理的な大きさを考慮すると大変困難であり、また本実施形態では市販の一般的なTOSAを想定しており、TOSAは通常、キャップ等にレンズが付いた形態でアセンブリされ販売されているので、図2に示すLD結合レンズ9、10を設けた構成とすることが好ましい。
本発明によれば、集光光学系を用いて小型・低コスト化をはかりながら、複数の光素子を1つの光ファイバに光結合させる効率の両立を犠牲にすること無く、部品を配置するための空間の確保が容易に得られる光トライプレクサモジュールを実現できる。
1 10Gbps送信用LD
2 1Gbps送信用LD
3 10Gbps/1Gbps受信用APD
4 10Gbps TOSA
5 1Gbps TOSA
6 10Gbps/1Gbps ROSA
7 光ファイバ
8 光ファイバ結合レンズ
9 10GbpsLD結合レンズ
10 1GbpsLD結合レンズ
11 第1のWDMフィルタ
12 第2のWDMフィルタ
13 光アイソレータ
14 光BPF
15 トライプレクサ筐体
16 LD−レンズ間距離ずれ補正用第3レンズ
17 10Gbps/1GbpsAPD結合レンズ

Claims (4)

  1. 第1の波長帯の光および第2の波長帯の光を送信すると共に第3の波長帯の光を受信するためのコアを有する光ファイバを接続可能な光トライプレクサモジュールであって、
    前記第1の波長帯の光を発光する第1の光素子と、
    前記第2の波長帯の光を発光する第2の光素子と、
    前記第3の波長帯の光を受光する第3の光素子と、
    前記3つの光素子のそれぞれの光路を前記光ファイバのコアに結合するための光ファイバ結合用の集光レンズと、
    前記3つの光素子のそれぞれと前記光ファイバ結合用の集光レンズとの間の光路上に設けられた光合分波手段と
    を備え、
    前記合分波手段は、
    前記光ファイバ結合用の集光レンズと前記第3の光素子とに光結合され、前記第1の波長帯の光および前記第2の波長帯の光と、前記第3の波長帯の光とを合分波する第1の波長分割多重フィルタと、
    前記第1の光素子および第2の光素子と光結合され、前記第1の波長帯の光と前記第2の波長帯の光とを合分波する第2の波長分割多重フィルタと、
    第1の波長分割多重フィルタと第2の波長分割多重フィルタとの間に設けられ、前記第1の波長帯の光および前記第2の波長帯の光について、前記第1の波長分割多重フィルタから前記第2の波長分割多重フィルタへの伝搬を遮断する光アイソレータとを有し、
    前記第1の光素子、前記第2の光素子および第3の光素子は、それぞれ、前記光ファイバのコアを出た光が前記光ファイバ結合用の集光レンズによって集光する像点位置に配置されていることを特徴とする光トライプレクサモジュール。
  2. 前記第1の光素子の光出力部に設けられた第1の光素子用の集光レンズと、前記第2の光素子の光出力部に設けられた第2の光素子用の集光レンズとをさらに備え、
    前記第1の光素子用の集光レンズは、第1の光素子で発光された第1の波長帯の光を前記第2の波長分割多重フィルタに集光し、前記第2の光素子用の集光レンズは、第2の光素子で発光された第2の波長帯の光を前記第2の波長分割多重フィルタに集光し、
    前記第1の光素子および第2の光素子の前記第2の波長分割多重フィルタ上の集光点と、前記光ファイバのコアを出た光が前記光ファイバ結合用の集光レンズによって集光する像点とが一致することを特徴とする請求項1に記載の光トライプレクサモジュール。
  3. 前記集光レンズの倍率は1倍以上2倍以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の光トライプレクサモジュール。
  4. 前記光ファイバ結合用の集光レンズの主点と前記第2の波長分割多重フィルタとの間の距離が2mm以上6mm以下であることを特徴とする請求項2または3に記載の光トライプレクサモジュール。
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