JP2012027182A - 分極反転領域の形成方法およびその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】気泡の取り込みを低減した絶縁膜を電極上に作成することで、電界が電極周囲に漏れることを防げる分極反転領域の形成方法およびその装置を提供する。
【解決手段】強誘電体結晶基板1の表側に第1電極3を形成し裏側に第2電極4を形成する電極形成工程と、電極形成工程後、強誘電体結晶基板1の表側に絶縁膜2を形成する絶縁膜形成工程と、絶縁膜形成工程後、第1電極3と第2電極4の間に電圧を印加する電圧印加工程と、を行い、第1電極3と第2電極4に挟まれた強誘電体結晶基板の領域に分極反転領域を形成する方法において、絶縁膜形成工程は、強誘電体結晶基板1の表側に絶縁材料2を被せたものを真空ラミネートする。
【選択図】図2

Description

本発明は、分極反転領域の形成方法およびその装置に関する。
LiNbO3、LiTaO3などの強誘電体結晶の誘電分極方向を周期的に180度反転(分極反転)させることにより擬似的に位相整合をさせる方法は、擬似位相整合(QPM:Quasi Phase Matching)と呼ばれている。上記技術により、安価なレーザー光源を用いて、より高い周波数のレーザー光を得ることが可能になる。
分極反転領域を形成する方法としては、Ti拡散法、電子ビーム照射法、電圧印加法などさまざまな手法が研究開発されてきている。特に電圧印加法の進歩は目覚しい(例えば特許文献1)。電圧印加法は、例えば特許文献1に記載されているように、強誘電体結晶の上面に上面電極を設け、下面の略全面に下面電極を形成し、両電極間に高電圧をパルス印加するものである。
電圧印加法による分極反転では、電界が電極周囲にも漏れ出し、電極の周囲の広い範囲で分極反転領域が形成されてしまう。これを防止するため、絶縁液体や絶縁樹脂によって電極を覆い、電界の漏れを低減する方法がある(例えば特許文献2ではフロリナートを使用)。
特開2010−134425号公報
徳田勝彦 他8名「MgOドープSLT基板を用いた周期分極反転デバイス」、島津評論、2007年9月28日発行、Vol.64、No.1・2、p.13−23
電圧印加法によって分極反転領域を形成する場合、電極からの漏れ電界を抑制するために電極周囲を絶縁膜で被覆することが有効であるが、その際、電極と絶縁樹脂膜との間に気泡を取り込むと、気泡での電界漏れによって分極反転領域を高精度に形成することが出来ないということを発明者は見出した。
上記の課題を解決するべく、本発明は、気泡の取り込みを低減した絶縁膜を電極上に作成することで、電界が電極周囲に漏れることを防げる分極反転領域の形成方法およびその装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の分極反転領域の形成方法は、強誘電体結晶基板の表側に第1電極を形成し裏側に第2電極を形成する電極形成工程と、電極形成工程後、強誘電体結晶基板の表側に絶縁膜を形成する絶縁膜形成工程と、絶縁膜形成工程後、第1電極と第2電極の間に電圧を印加する電圧印加工程と、を行い、第1電極と第2電極に挟まれた強誘電体結晶基板の領域に分極反転領域を形成する方法において、絶縁膜形成工程は、強誘電体結晶基板の表側に絶縁材料を被せたものを真空ラミネートする。
上記方法によれば、強誘電体結晶基板の表側と絶縁膜との間を真空ラミネートにより密着させることができ、第1電極の端に気泡が入ることを低減できる。第1電極の周囲の強誘電体結晶基板と絶縁膜の間に隙間(気泡)が無くなると第1電極の周囲に電界が漏れることを防げるので、分極反転領域の寸法精度を向上できる。
また、上記分極反転領域の形成方法において、電極形成工程は、第1電極が櫛歯状の電極であり、この櫛歯状部分の電極の周期は擬似位相整合を生じる周期で形成されている。
上記の方法によれば、分極反転領域の寸法精度が向上した擬似位相整合素子を製造することができる。

また、本発明に係る分極反転領域形成装置は、強誘電体結晶基板の表側に第1電極を形成し裏側に第2電極を形成する電極形成装置と、強誘電体結晶基板の表側に絶縁膜を形成する絶縁膜形成装置と、第1電極と前記第2電極の間に電圧を印加する電圧印加装置とを備え、この絶縁膜形成装置は、強誘電体結晶基板の表側に絶縁材料を被せたものを真空ラミネートすることを特徴とする。
上記装置によれば、強誘電体結晶基板の表側と絶縁膜との間を真空ラミネートにより密着させることができ、第1電極の端に気泡が入ることを低減できる。第1電極の周囲の強誘電体結晶基板と絶縁膜の間に隙間(気泡)が無くなると第1電極の周囲に電界が漏れることを防げるので、分極反転領域の寸法精度を向上できる。
また、上記分極反転領域形成装置において、電極形成装置は、第1電極が櫛歯状の電極であり、この櫛歯状部分の電極の周期は擬似位相整合を生じる周期で形成されている。
上記装置によれば、分極反転領域の寸法精度が向上した擬似位相整合素子を製造することができる。
本発明によれば、電圧を印加する電極近傍での気泡発生を抑制し、高精度の分極反転領域を形成することができる。
本発明の第1の実施形態における電圧印加前の強誘電体結晶基板の上面図 本発明の第1の実施形態における電圧印加前の強誘電体結晶基板のA−A断面図 比較例1による電圧印加前の強誘電体結晶基板の断面図 比較例2による電圧印加前の強誘電体結晶基板の断面図 本発明の実施例の分極反転の様子を示す断面図 比較例1の分極反転の様子を示す断面図 比較例2の分極反転の様子を示す断面図 本発明に係る分極反転領域の形成方法の概略フロー図 本実施形態に示した分極反転領域の形成方法を行うためのシステム構成を示す図
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。なお、本発明は、下記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施することができるものである。
本実施例では強誘電体結晶基板として定比組成のニオブ酸リチウム(LiNbO3)を用いた。基板の大きさは、直径3インチ、厚さ0.5mmである。
図1に、本発明の第1の実施形態における電圧印加前の強誘電体結晶基板の上面図を示す。図2に本発明の第1の実施形態における電圧印加前の強誘電体結晶基板のA−A断面図を示す。強誘電体結晶基板に第1電極3と第2電極4と絶縁樹脂膜2を形成する各工程のフロー図を図8に示した。
まず、電極形成工程について説明する。強誘電体結晶基板1の第1面側(+Z面側)と第2面側(−Z面側)のそれぞれの全面に導電膜を形成する。導電膜としては、例えば、クロムと金をこの順に強誘電体結晶基板1へ積層した金属膜である。導電膜の製造方法としては、例えば、真空蒸着法又はスパッタリング法により形成される。ここでは、スパッタリング法を用い、クロム膜を50nm、金膜を200nm積層した2層構造の金属膜を形成した。その後、第1面側(+Z面側)の金属膜を、櫛歯状の電極に加工した。その際、櫛歯状部分の各電極間が分極反転周期に対応した周期になるようにした。
その工程の概略を以下に述べる。強誘電体結晶基板1の第1面側(+Z面側)の金属膜上にフォトレジストをスピンコートで塗布した後、90℃でプリベークを実施した。その後、露光機によって、このフォトレジスト膜に櫛歯状パターンのフォトマスクを用いて強誘電体結晶基板1の第1面側へ投影しフォトレジスト膜を感光させた。その後、フォトレジスト膜を現像、洗浄、130℃でポストベークし、櫛歯状部分が分極反転周期に対応した周期になるレジストパターンを形成した。なお、擬似位相整合を生じる周期に関しては、非特許文献1に記載されている。その後、レジストパターンに覆われていない金属膜部分をエッチングによって除去した。最後に、レジストパターンを剥離して、周期パターンを有する電極3を形成した。本実施例では櫛歯状部分のレジストパターンは、ライン幅約11μm、周期約27μmのストライプパターンとした。
次に、電極3を形成した強誘電体結晶基板1に絶縁樹脂膜2を形成する絶縁膜形成工程について説明する。絶縁樹脂膜の素材には感光性のドライフィルムレジストを用い、この強誘電体結晶基板1全体をポリエチレンテレフタレートフィルムで覆うように真空ラミネート装置で加工した。具体的には、電極3が形成された強誘電体結晶基板1の第1面側(+Z面側)上に強誘電体結晶基板1の全面を覆うドライフィルムレジストを載せ、これらをドライフィルムレジストより大きいポリエチレンテレフタレートフィルムで上下から挟んだ状態にして、真空ラミネート装置で真空引きと加圧を行い、強誘電体結晶基板1にドライフィルムレジストを圧着させた。厚さ約50μmのドライフィルムレジスト、厚さ約40μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを使用した。ラミネート条件としては、例えば温度80℃、圧力0.3MPa、加圧時間30秒である。ラミネートが終了すると、減圧し、大気開放してからポリエチレンテレフタレートフィルムを取り除く。本実施例では、ラミネートするための気密部材としてポリエチレンテレフタレートフィルムを使用したが、気密性を有する他の部材を用いても良い。
上記の工程後には、強誘電体結晶基板1の第1面側(+Z面側)に全面絶縁樹脂膜が形成されており、電圧印加のための電極を出しておくために、絶縁樹脂膜の一部をそれぞれ除去する必要がある。絶縁樹脂膜の一部を除去するため、絶縁樹脂膜(ドライフィルムレジスト)を所定パターンになるように絶縁樹脂膜を感光させた。なお、ドライフィルムレジストは先のレジストとは異なり、ネガレジストである。その後、絶縁樹脂膜を現像、洗浄した後、紫外線を照射して絶縁樹脂膜を硬化させた。そして、180℃でベークした。このようにして、第1電極の一部である第1電極3aを剥き出しにした。次に、先の加熱乾燥によって絶縁樹脂の蒸気が電極表面に再付着するので、それを酸素プラズマ洗浄で除去した。
この後、電圧印加装置によって第1電極3aと第2電極4の間に高電圧を印加して、強誘電体結晶1の第1電極3と第2電極4に挟まれた領域を分極反転することで、強誘電体結晶1に周期分極反転構造を形成する。分極反転のための条件としては、第1電極3aをプラス、第2電極4をマイナスの電位として、3kVを10ms、1.5kVを50msのパルスシーケンスを1回印加した。
その後、ダイシング装置によってチップ状に分割する。なお、電圧印加工程とダイシング工程の順番は、逆にしても良い。
図9は、本実施形態に示した分極反転領域の形成方法を行うためのシステム構成を示す図である。図9の矢印は、矢印前後の装置間で搬送装置によって強誘電体結晶基板1が搬送されることを示す(以下、強誘電体結晶基板1が各装置間を搬送されることの説明を省略する)。このシステムは、少なくとも電極形成装置110、絶縁膜形成装置130、及び電圧印加装置150を備え、さらに、ダイシング装置160を備えることがより望ましい。
まず、電極形成装置110について詳細に述べる。電極形成装置110は、電極膜形成装置111、フォトレジスト膜塗布装置112、プリベーク炉113、露光装置114、現像装置115、ポストベーク炉116、エッチング装置117、及びレジスト剥離装置118を備える。電極膜形成装置111は、例えば蒸着装置やスパッタリング装置であり、強誘電体結晶基板1の第1面側(+Z面側)と第2面側(−Z面側)のそれぞれの全面に導電膜を形成する。導電膜は、単層膜であってもよいし、互いに異なる材料を積層させた積層膜であってもよい。後者の場合、この積層膜は、例えばクロムと金をこの順に積層させた金属膜である。フォトレジスト膜塗布装置112は、第1電極3と第2電極4となる導電膜上に、フォトレジスト膜をスピンコート法で塗布する。プリベーク炉113は、フォトレジスト膜塗布装置112で塗布されたフォトレジスト膜を90℃でプリベークする。
電極膜形成装置をでた強誘電体結晶基板1は、露光装置114に搬送装置で搬送される。露光装置114は、フォトマスクを用いて、フォトレジスト膜に複数の櫛歯状パターンを感光させる。現像装置115は、現像液を保持している容器を有しており、この容器内に強誘電体結晶基板1を所定の間浸漬させることにより、感光後のフォトレジスト膜を現像する。現像後の強誘電体結晶基板1は、純水で洗浄された後、エアーガン又はスピンドライヤーを用いて水分を除去する。ポストベーク炉116は、現像装置115で処理された後の強誘電体結晶基板1を130℃でポストベークし、現像後のフォトレジスト膜を硬化させる。エッチング装置117は、エッチング液を保持している容器を有しており、この容器内に強誘電体結晶基板1を所定の間浸漬させることにより、フォトレジスト膜をマスクとして、第1電極3となる導電膜をエッチングする。これにより、第1電極3が形成される。
エッチング後の強誘電体結晶基板1は、純水で洗浄された後、エアーガン又はスピンドライヤーを用いて水分を除去する。また導電膜が、互いに異なる材料を積層させた積層膜である場合、エッチング液が互いに異なる複数のエッチング装置117を準備し、複数のエッチング装置117それぞれで上記した処理を行なう。レジスト剥離装置118は、レジスト剥離液を保持している容器を有しており、この容器内に強誘電体結晶基板1を所定の間浸漬させることにより、フォトレジスト膜を剥離する。フォトレジスト膜を剥離した後の強誘電体結晶基板1は、純水で洗浄された後、エアーガン又はスピンドライヤーを用いて水分を除去する。
次に絶縁膜形成装置130について詳細に述べる。絶縁樹脂膜形成装置130は絶縁樹脂膜2を形成する装置であり、真空ラミネート装置131、露光装置132、現像装置133、紫外線硬化装置134、ポストベーク炉135、酸素プラズマ洗浄装置136を有している。真空ラミネート装置131は、電極が形成された強誘電体結晶基板1にドライフィルムレジスト(感光性)を圧着させる装置である。絶縁樹脂膜の素材には感光性のドライフィルムレジストを用い、この強誘電体結晶基板1全体をポリエチレンテレフタレートフィルムで覆うように真空ラミネート装置で加工した。具体的には、電極3が形成された強誘電体結晶基板1の第1面側(+Z面側)上に強誘電体結晶基板1の全面を覆うドライフィルムレジストを載せ、これらをドライフィルムレジストより大きいポリエチレンテレフタレートフィルムで上下から挟んだ状態にして、真空ラミネート装置で真空引きと加圧を行い、強誘電体結晶基板1にドライフィルムレジストを圧着させた。厚さ約50μmのドライフィルムレジスト、厚さ約40μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを使用した。ラミネート条件としては、例えば温度80℃、圧力0.3MPa、加圧時間30秒である。ラミネートが終了すると、減圧し、大気開放してからポリエチレンテレフタレートフィルムが除去される。
本実施例では、ラミネートするための気密部材としてポリエチレンテレフタレートフィルムを使用したが、気密性を有する他の部材を用いても良い。露光装置132は、フォトマスクを用いて、ドライフィルムレジストに所定のパターンを感光させる。現像装置133は、現像液を保持している容器を有しており、強誘電体結晶基板1を自動搬送させながら現像、純水洗浄及び約60℃で温風乾燥する装置である。紫外線硬化装置134は、現像装置133で処理された後の強誘電体結晶基板1に紫外線を照射して硬化させる装置である。紫外線の照射時間および照射強度は、使用するドライフィルムレジストの厚さや材質に応じて予め処理条件調査を行って設定する。ポストベーク炉135は、紫外線硬化後の強誘電体結晶基板1を熱硬化させる装置である。酸素プラズマ洗浄装置136は、ポストベークによって電極上に再付着した絶縁樹脂材料を酸素プラズマによって洗浄する装置である。
電圧印加装置150は、強誘電体結晶基板に形成された第1電極と第2電極の間に電圧を印加する装置であり、高電圧電源を有している。電圧印加装置によって第1電極3aと第2電極4の間に高電圧を印加して、強誘電体結晶1の第1電極3と第2電極4に挟まれた領域を分極反転することで、強誘電体結晶1に周期分極反転構造を形成する。分極反転のための条件としては、第1電極3aをプラス、第2電極4をマイナスの電位として、3kVを10ms、1.5kVを50msのパルスシーケンスを1回印加した。
ダイシング装置160は、強誘電体結晶基板1の裏面にダイシングテープを貼り付けた後、擬似位相整合素子単位に個片化する。なお、ダイシング装置160を用いて強誘電体結晶基板1を個片化した後に電圧印加装置150による電圧印加工程を行なっても良い。
(比較例1)
図2のA−A断面に相当する部分に関する比較例1の断面図を図3に示す。比較例1として、絶縁樹脂膜が無いものを作製した。絶縁膜形成工程を除いた点以外は上記本発明の実施例と同じ工程を行った。
(比較例2)
図2のA−A断面に相当する部分に関する比較例2の断面図を図4に示す。絶縁膜形成工程以外は上記本発明の実施例と同じ工程を行った。絶縁膜形成工程の絶縁膜形成に、ドライフィルムレジストの代わりに、液状の感光性レジストを適用した。液状のレジストのパターニングは、電極形成工程で適用したレジストパターニング手順と同様である。
実施例の分極反転が進行する様子(模式図)を図5に、比較例1、2の電圧印加後の分極反転が進行する様子(模式図)を図6、7に示す。
図6に示すように、比較例1の絶縁樹脂が全く無い場合には、第1電極3と第2電極4間の強誘電体結晶基板1で分極反転が進行すると、第1電極3の端のところでも分極反転が進行し始め、最終的には、電極の無いところでも分極反転して、形状が矩形でない精度の悪いものが形成されてしまう。
図7に示すように、比較例2では絶縁樹脂は形成しているが、真空ラミネート法を用いていないので、電極とレジストの境界で気泡が抜けきれず、その気泡がある領域で電界が漏れ出し、その領域で分極反転が進行してしまい、分極反転領域の幅の精度を低下させてしまう。
一方、本発明の実施例のように真空ラミネート法で絶縁樹脂膜を形成した場合には気泡の発生が低減でき、高精度の分極反転領域を形成することができた。
1 強誘電体結晶基板
2 真空ラミネート工程で形成した絶縁樹脂膜
2−2 真空ラミネート工程を適用しないで形成した絶縁樹脂膜
3 第1電極
3a 第1電極の絶縁樹脂膜に覆われていない部分
3b 第1電極の絶縁樹脂膜に覆われた部分
4 第2電極
5 分極反転領域
5−2 横方向に大きく広がった分極反転領域
6a 分極方向
6b 逆の分極方向
7 気泡
100 電極形成装置
111 電極膜形成装置
112 フォトレジスト膜塗布装置
113 プリベーク炉
114 露光装置
115 現像装置
116 ポストベーク炉
117 エッチング装置
118 レジスト剥離装置
130 絶縁樹脂膜形成装置
131 真空ラミネート装置
132 露光装置
133 現像装置
134 紫外線硬化装置
135 ポストベーク炉
136 酸素プラズマ洗浄装置
150 電圧印加装置
160 ダイシング装置

Claims (4)

  1. 強誘電体結晶基板の表側に第1電極を形成し裏側に第2電極を形成する電極形成工程と、
    前記電極形成工程後、前記強誘電体結晶基板の表側に絶縁膜を形成する絶縁膜形成工程と、
    前記絶縁膜形成工程後、前記第1電極と前記第2電極の間に電圧を印加する電圧印加工程と、
    を行い、前記第1電極と前記第2電極に挟まれた強誘電体結晶基板の領域に分極反転領域を形成する方法において、
    前記絶縁膜形成工程は、前記強誘電体結晶基板の表側に絶縁材料を被せたものを真空ラミネートすることを特徴とする分極反転領域の形成方法。
  2. 請求項1に記載の分極反転領域の形成方法において、前記電極形成工程は、前記第1電極が櫛歯状の電極であり、前記櫛歯状部分が擬似位相整合を生じる周期で形成されていることを特徴とする分極反転領域の形成方法。
  3. 強誘電体結晶基板の表側に第1電極を形成し裏側に第2電極を形成する電極形成装置と、
    前記強誘電体結晶基板の表側に絶縁膜を形成する絶縁膜形成装置と、
    前記第1電極と前記第2電極の間に電圧を印加する電圧印加装置と、
    を備えた分極反転領域形成装置において、
    前記絶縁膜形成装置は、前記強誘電体結晶基板の表側に絶縁材料を被せたものを真空ラミネートすることを特徴とする分極反転領域形成装置。
  4. 請求項3に記載の分極反転領域形成装置において、前記電極形成装置は、前記第1電極が櫛歯状の電極であり、前記櫛歯状部分が擬似位相整合を生じる周期で形成されていることを特徴とする分極反転領域形成装置。

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