JP2012026466A - 電磁弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】流量の変動に対する差圧変動量をより小さくすることができる電磁弁を提供する。
【解決手段】主弁体404の先端に円錐部404aを備える。このような構成とすれば、流動するブレーキ液が主弁体404の円錐部404aに当たったときに、ブレーキ液が円錐部404aの円錐面に対して当たった角度とほぼ同じ角度で跳ね返されるが、跳ね返ったブレーキ液の進行方向がブレーキ液を流動させたい方向に対して大きく傾斜しないため、球面の場合よりも流動抵抗が小さくなって円滑に流れることが可能となる。さらに、円錐部404aの母線が球面の接線と一致させられており、球面と円錐面との境界部が段差のない連続した面とされているため、これらの面によりブレーキ液が流動する際に整流される。このため、ブレーキ液の流量の変動に対する差圧変動量を小さくすることが可能となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、通電によって弁体の位置を移動させることで差圧状態を形成することができる電磁弁に関するもので、例えば車輪のロック傾向を回避するためのABS(アンチロックブレーキシステム)のアクチュエータに用いるものに好適である。
従来、特許文献1において、ABSのアクチュエータに適用される電磁弁が提案されている。この特許文献1に示された電磁弁は、コイルへの通電時に吸引されるプランジャが、有底円筒状のスリーブ内に摺動自在に収容され、プランジャに追従作動して流路を開閉する弁部材が、ガイドに設けたガイド穴に摺動自在に保持されている。また、弁部材はプランジャに当接し、プランジャおよび弁部材はスプリングにより開弁向きに付勢されている。そして、コイルに通電していないときには全開となり、コイルに通電しているときには全閉となる、常開型のオンオフ制御電磁弁である。
また、同様の構成の電磁弁において、コイルへの通電量を制御して電磁弁の上下流間の差圧をリニアに調整する常開型の差圧制御電磁弁も知られている。
これら従来の電磁弁では、弁体の先端が球面とされ、球面がシートに形成された弁座に接離させられることで閉弁および開弁動作が行われる。そして、電磁弁が差圧制御弁として用いられる場合には、コイルへの通電量を制御することで弁体と弁座との間の隙間を調節し、電磁弁の上下流間に所望の差圧が発生させられるようにしている。
特開2002−347597号公報
しかしながら、流体がシートに設けられた弁座に繋がる流路を通じて弁座と弁体との隙間を流れるに際し、球面とされた弁体の先端に当たった流体が円滑に流れることができず、流量の変動による差圧変動が大きくなるという問題がある。
具体的には、電磁弁によって発生させられる差圧には流量依存性があり、流量が大きくなるほど差圧が大きくなるという関係が有る。そして、弁体の先端が球面である場合には、流量の変動に応じた差圧変動量が大きい。このため、コイルへの通電量を同じにしていても、流量の変化に応じて差圧も変化してしまい、所望の差圧からのバラツキが大きくなる。また、製品間のバラツキによってコイルへの通電量を同じにしたときの流量にバラツキが生じることがある。このような場合にも、流量に応じた差圧変動量が大きいと、製品間において、コイルへの通電量を同じにしたときの流量のバラツキが大きくなり、引いては発生させられる差圧もバラツキが生じる。特に、低温時においては流体の粘度が高くなるため、高温時などとの流量の変動が大きく、差圧変動が大きくなる。
なお、ここでは差圧制御弁として常開型の電磁弁を例に挙げているが、常閉型の電磁弁とすることもできる。このような常閉型の電磁弁についても、弁体の先端が球面とされることから、上記と同様の問題が発生する。
本発明は上記点に鑑みて、流量の変動に対する差圧変動量をより小さくすることができる電磁弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、コイル(413)への通電量を調整することにより、弁体(404)と弁座(403b)との間の距離を制御し、第1流路(403a)の流体圧力と第2流路(401d)の流体圧力との間の差圧を制御する電磁弁において、弁座(403b)と接するシート部が球面、シート部よりも先端側が円錐部(404a)となる弁体(404)とし、円錐部(404a)の母線と球面の接線とが一致していることを特徴としている。
このように、弁体(404)の先端に円錐部(404a)を備えた構造としている。このような構成の場合、流体が弁体(404)の円錐部(404a)に当たったときに、流体が円錐部(404a)の円錐面に対して当たった角度とほぼ同じ角度で跳ね返されるが、例えば、円錐部を有さず先端のすべてが球面状の弁体と比較して、跳ね返った流体の進行方向が流体を流動させたい方向に対して大きく傾斜しないため、球面の場合よりも流動抵抗が小さくなって円滑に流れることが可能となる。さらに、円錐部(404a)の円錐面の母線が球面の接線と一致させられており、球面と円錐面との境界部が段差のない連続した面とされているため、これらの面により流体が流動する際に整流される。このため、流体の流量の変動に対する差圧変動量を小さくすることが可能となる。
このような円錐部(404a)の先端形状は尖った形状にすることができるが、請求項2に記載したように、円錐部(404a)の先端が球面(404b)とされていても良いし、請求項3に記載したように、円錐部(404a)の先端が平面(404c)とされていても良い。これらの形状の場合、円錐部(404a)の先端形状は尖った形状とされる場合と比較して、多少流動抵抗が大きくなるものの、請求項1と同様の効果を得ることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態にかかる常開型の電磁弁がアクチュエータのハウジングに組み付けられた状態を示す正面断面図である。 図1の電磁弁の要部の正面断面図である。 主弁体404の先端に円錐部404aを設けた場合と、主弁体404の先端をすべて球面とした場合のブレーキ液の流量に対する差圧値の関係を示す図である。 本発明の第2実施形態にかかる常開型の電磁弁の要部の正面断面図である。 本発明の第3実施形態にかかる常開型の電磁弁の要部の正面断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る常開型の電磁弁がアクチュエータのハウジングに組み付けられた状態を示す正面断面図、図2は図1の電磁弁の要部の正面断面図である。
図1に示すように、車両のマスタシリンダ(以下、M/Cという)2とホイールシリンダ(以下、W/Cという)1との間に、ブレーキ液圧を制御する液圧制御用アクチュエータ3が配設されている。液圧制御用アクチュエータ3は、アルミニウム合金製のハウジング3aを備え、このハウジング3aには、電磁弁4が挿入される段付円柱状の凹部3b、M/C2とW/C1との間でブレーキ液を流通させるための流路3cが形成されている。
電磁弁4は、磁性体にて形成された段付円筒状のガイド401を備えている。このガイド401は、一端側がハウジング3aの凹部3b内に挿入され、他端はハウジング3aの外に突出している。そして、凹部3bの開口端部をかしめることにより、ガイド401がハウジング3aに液密に固定されている。
ガイド401には、シャフト402を摺動自在に保持するガイド穴401a、シート403が圧入されるシート挿入穴401b、さらには、シート挿入穴401bの一部である空間401cをM/C2側の流路3cに連通させる連通穴401dが形成されている。より詳細には、空間401cは、シート挿入穴401bのうち、ガイド401、シャフト402およびシート403によって区画された空間である。なお、連通穴401dは、本発明の第2流路に相当する。
円柱状のシャフト402は、非磁性体(例えばステンレス)で形成され、シート403側の端部がガイド401のガイド穴401aから突き出て空間401cに延びており、その先端に球面の主弁体404が形成されている。
金属製の円筒状のシート403には、ガイド401内の空間401cとW/C1側の流路3cとを連通させる主流路403aが、その径方向中心部に形成されている。この主流路403aにおける空間401c側の端部に、主弁体404が接離するテーパ状の主弁座403bが形成され、主流路403aの途中には、主流路403aよりも通路面積が小さいオリフィス403cが形成されている。そして、主弁体404は、主弁座403bに接離することにより、ガイド401内の空間401c(あるいは、ガイド401の連通穴401dやM/C2側の流路3c)と主流路403aとの間を開閉する。なお、主流路403aは、本発明の第1流路に相当する。W/C1側の流路3cには凹部3bとW/C1との間においてポンプ6の吐出口が接続されている。
また、シート403における径方向中心からずれた位置には、ガイド401内の空間401cとW/C1側の流路3cとを連通させる副流路403dが、主流路403aに対して並列に形成されている。換言すると、副流路403dは、主流路403aをバイパスして、W/C1側の流路3cとM/C2側の流路3cに接続されている。
この副流路403dの途中に、テーパ状の副弁座403eが形成されている。副流路403d内において、副弁座403eよりもW/C1側の流路3cに近い側に、金属製の球状の副弁体405が移動可能に挿入されている。そして、副弁体405は、圧力差によって移動して副弁座403eと接離することにより、副流路403dとW/C1側の流路3cとの間を開閉する。
また、シート403における空間401c側の端部には、主流路403aを囲むようにして、後述するスプリング412の一端を受けるシート部ばね受け面403fが形成されている。
ガイド401におけるシート挿入穴401bの開口端部側には、異物流入防止用のフィルタ407が挿入されている。そして、フィルタ407によって、副弁体405の開弁時の位置が決定されるようになっている。また、ガイド401の外周にも、連通穴401dを囲むようにして、異物流入防止用のフィルタ408が配置されている。
ガイド401の他端の外周側にはスリーブ410が嵌入されており、このスリーブ410は、非磁性体金属(例えばステンレス)で形成され、一端が開口した有底円筒状を成しており、底面が略球形状を成している。
そして、スリーブ410とガイド401とによって区画形成された空間(以下、スリーブ内空間という)に磁性体金属製の略円柱状のプランジャ411が配置され、このプランジャ411はスリーブ410内を摺動可能になっている。なお、プランジャ411がスリーブ410の底面に接することにより、プランジャ411の紙面上向きへの移動が規制される。
プランジャ411の外周面には、プランジャ411の一端から他端まで連続して延びるプランジャ溝411aが形成されている。そして、スリーブ内空間におけるスリーブ410の底面側の空間と、スリーブ内空間におけるプランジャ411とガイド401との対向面間の空間とが、プランジャ溝411aにより連通されている。
スリーブ410の周囲には、通電時に磁界を形成するコイル413が巻回されたスプール414が配置されている。スプール414の外周には磁路部材をなすヨーク415が配置されている。そして、ECU(電子制御ユニット)5からコイル413への通電により発生する電磁力により、プランジャ411が駆動される。なお、ECU5は、車両の運動状態等に基づきABS制御等を実行すべくコイル413への通電状態を制御する。
シャフト402とシート403とに挟持されたスプリング412によって、シャフト402がプランジャ411側に付勢されており、シャフト402とプランジャ411は常時当接して一体的に作動する。
スプリング412は、圧縮コイルスプリングであり、主弁体404が主弁座403bから離れる向きに、すなわち開弁向きに、プランジャ411およびシャフト402を付勢している。また、コイル413への通電により発生する電磁力により、主弁体404が主弁座403bに近づく向きに、すなわち閉弁向きに、プランジャ411およびシャフト402が付勢される。
主流路403aは、ガイド401内の空間401cのうち、スプリング412の内側に位置する内側空間に連通されている。連通穴401dは、ガイド401内の空間401cのうち、スプリング412の外側に位置する外側空間に連通されている。
このようにな構造により、本実施形態の電磁弁の基本構造が構成されている。そして、さらに本実施形態の電磁弁では、主弁体404の先端形状を従来に対して変更している。これについて、図2を参照して説明する。
図2に示すように、主弁体404の先端のうち主弁座403bと接離するシート部については球面とされているが、このシート部よりもさらに先端側において、主弁体404には先端に行くほど先細りとなる円錐部404aが備えられている。この円錐部404aは、その円錐面の母線と主弁体404の先端の球面の接線とが一致するように構成されている。このため、主弁体404の中心線と平行な断面(例えば図2の断面)において、円錐部404aの円錐面によって形成される両直線の成す角度θ1が、弁座403bの二辺が成すシート角度θ2よりも大きくなる。また、主弁体404の先端をすべて球面にした場合よりも、円錐部404aにおいて、さらに主弁体404の先端が突出させられた構造となる。このような構造の主弁体404については、例えば型成形もしくは切削加工によって形成することができる。
次に、上記構成を備えた電磁弁4の基本的な作動について説明する。この電磁弁4は、通常時はECU5からコイル413へ通電されない状態、すなわち非通電状態になっており、非通電時においては、スプリング412によりシャフト402およびプランジャ411がスリーブ410の底面側に向かって付勢され、プランジャ411がスリーブ410の底面に接している。そして、シャフト402の主弁体404がシート403の主弁座403bから離れた状態となり、W/C1側の流路3cとM/C2側の流路3c間は、シート403の主流路403a、ガイド401内の空間401c、およびガイド401の連通穴401dを介して連通状態となる。
この状態でポンプ6が作動すると、W/C1側とM/C2側との圧力差により副弁体405がシート403の副弁座403e側に向かって移動され、副弁体405が副弁座403eに当接してシート403の副流路403dが閉じられる。したがって、ポンプ6が作動した際には、シート403の主流路403aおよび副流路403dのうち主流路403aのみを介してW/C1側からM/C2側へブレーキ液が流動される。
そして、ポンプ6の作動が中止されると、副弁体405は、W/C1側とM/C2側との圧力差により移動して、シート403の副弁座403eから離れた状態となり、W/C1側の流路3cとM/C2側の流路3c間は、シート403の副流路403d、ガイド401内の空間401c、およびガイド401の連通穴401dを介して連通状態となる。したがって、ポンプ6の作動が中止された際には、シート403の主流路403aおよび副流路403dを介して、M/C2側からW/C1側へブレーキ液が速やかに戻され得るようになる。
ポンプ6の作動によるW/C1の増圧が必要になると、ECU5はポンプ6を作動させると共に、コイル413へ通電することで主流路403aを閉じる。これにより、W/C圧が上昇する。そして、コイル413への通電量に応じて電磁弁4の上下流間に発生させられる差圧量がリニアに調整される。これにより、コイル413への通電量に応じてW/C圧が制御される。
このような動作において、コイル413への通電量に応じて電磁弁4の上下流間に発生させる差圧量をリニアに調整する際に、従来のように、主弁体404の先端が完全な球面形状とされていると、流量の変動による差圧変動が大きくなるという問題が発生する。すなわち、流動するブレーキ液が球面とされた主弁体404の先端に当たったときに、ブレーキ液が球面に対して当たった角度とほぼ同じ角度で跳ね返され、跳ね返ったブレーキ液の進行方向がブレーキ液を流動させたい方向、つまり流路403aから空間401cに抜ける方向に対して大きく傾斜するため、流動抵抗が大きくなって円滑に流れることができず、上記問題が発生する。
これに対して、本実施形態の電磁弁4は、主弁体404の先端に円錐部404aを備えた構造としている。そして、流動するブレーキ液が主弁体404の円錐部404aに当たったときに、ブレーキ液が円錐部404aの円錐面に対して当たった角度とほぼ同じ角度で跳ね返されるが、跳ね返ったブレーキ液の進行方向がブレーキ液を流動させたい方向に対して大きく傾斜しないため、球面の場合よりも流動抵抗が小さくなって円滑に流れることが可能となる。
さらに、円錐部404aの円錐面が球面の接線と一致させられており、球面と円錐面との境界部が段差のない連続した面とされているため、これらの面によりブレーキ液が流動する際に整流される。このため、ブレーキ液の流量の変動に対する差圧変動量を小さくすることが可能となる。
図3は、本実施形態のように主弁体404の先端に円錐部404aを設けた場合と、従来のように主弁体404の先端をすべて球面とした場合のブレーキ液の流量に対する差圧値の関係を調べた結果を示した図である。
この図に示されるように、従来のように主弁体404の先端をすべて球面とした場合と比較して、本実施形態のように主弁体404の先端に円錐部404aを設けた場合には、ブレーキ液の流量の変化に対する差圧変動量が小さくなる。例えば、ブレーキ液の流量がA1からA2に変化した場合に、従来構造だとPaからPbに変化していたものが本実施形態の構造だとP1からP2に変化することになり、従来構造の場合の差圧変動量(Pb−Pa)よりも本実施形態の構造の場合の差圧変動量(P2−P1)の方が小さくなる。
このため、例えば、コイル413への通電量を同じにしている場合においてブレーキ液の流量が変化したときに、発生させられる差圧が変化することになるが、その差圧の所望の差圧からのバラツキを小さくすることができる。
また、製品間のバラツキによってコイル413への通電量を同じにしたときの流量にバラツキが生じることがあるが、このような場合にも、本実施形態のように流量に応じた差圧変動量が小さくできることにより、製品間において、コイル413への通電量を同じにしたときの流量のバラツキが従来構造の場合よりも小さくできる。したがって、コイル413への通電量を同じにした場合に発生させられる差圧のバラツキも小さくなる。
このように、本実施形態の電磁弁4によれば、流量の変動に対する差圧変動量を従来構造より小さくすることが可能となる。これにより、コイル413への通電量を同じにしている場合においてブレーキ液の流量が変化したときの所望の差圧からのバラツキを小さくできると共に、製品間でのバラツキによってコイル413への通電量を同じにしたときの流量のバラツキがある場合でも、発生させられる差圧のバラツキを小さくすることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して主弁体404の先端形状を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、異なる部分についてのみ説明する。
図4は、本実施形態にかかる電磁弁4の主弁体404近傍の拡大断面図である。この図に示すように、主弁体404の先端には、第1実施形態と同様に円錐部404aが形成され、かつ、円錐部404aの頂点を丸めて球面404bとしてある。この球面404bは、主弁体404の先端のうち主弁座403bと接離するシート部の球面404bよりも半径が小さくされている。
このような構成の電磁弁4では、円錐部404aの先端に球面404bが形成されているため、電磁弁4の上下流間に差圧を形成する際に、ブレーキ液が球面404bに当たって跳ね返るときに、跳ね返ったブレーキ液の進行方向がブレーキ液を流動させたい方向に対して大きく傾斜することになる。このため、第1実施形態のように円錐部404aの先端が尖っている場合と比較して、流動抵抗が増加する。しかしながら、球面404bは円錐部404aの先端にしか形成されていないため、流動抵抗の増加量は少ない。したがって、本実施形態の電磁弁4によっても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、上述したように、主弁体404については、型成形もしくは切削加工によって形成することができるが、型成形にて形成する場合には、円錐部404aの先端に球面404bが形成されることがある。このように、主弁体404を製造するに当たって、意図的ではなく球面404bが形成されるような場合があっても、第1実施形態と同様の効果を奏することが可能である。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態も、第1実施形態に対して主弁体404の先端形状を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、異なる部分についてのみ説明する。
図5は、本実施形態にかかる電磁弁4の主弁体404近傍の拡大断面図である。この図に示すように、主弁体404の先端には、第1実施形態と同様に円錐部404aが形成され、かつ、円錐部404aの頂点を無くして平面404cとしてある。つまり、円錐部404aを円錐台形状としてある。
このような構成の電磁弁4では、円錐部404aの先端に平面404cが形成されているため、電磁弁4の上下流間に差圧を形成する際に、第2実施形態のような球面404bが形成されている場合よりも流動抵抗が増加する。しかしながら、本実施形態でも、平面404cは円錐部404aの先端にしか形成されていないため、流動抵抗の増加量は少ない。したがって、本実施形態の電磁弁4によっても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、上述したように、主弁体404については、型成形もしくは切削加工によって形成することができるが、切削加工にて形成する場合には、円錐部404aの先端に平面404cが形成されることがある。このように、主弁体404を製造するに当たって、意図的ではなく平面404cが形成されるような場合があっても、第1実施形態と同様の効果を奏することが可能である。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、常開型の電磁弁4について、主弁体404の先端に円錐部404aを設ける場合について説明したが、常閉型の電磁弁についても同様の構造を採用することができる。つまり、常閉型の電磁弁であっても、コイルへの通電量に応じて電磁弁の上下流間に発生させられる差圧量をリニアに調整することができるが、このように差圧量をリニアに調整するものにおいて主弁体の先端に円錐部を設けることにより、上記各実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、上記各実施形態では、電磁弁4をW/C1とM/C2との間において流体であるブレーキ液に差圧を発生させるシステムに適用した場合について説明したが、他のシステムに適用されても良い。
401 ガイド
402 シャフト
403 シート
403b 主弁座
404 主弁体
404a 円錐部
404b 球面
404c 平面
411 プランジャ
412 スプリング
413 コイル
401d 連通穴(第2流路)
403a 主流路(第1流路)

Claims (3)

  1. 弁座(403b)および前記弁座(403b)よりも流体流れ上流側に形成された第1通路(403a)が構成されたシート(403)と、
    前記弁座(403b)よりも流体流れ上流側の第1通路(403a)と前記弁座(403b)よりも流体流れ下流側の第2通路(401d)との間を開閉する弁体(404)と、
    通電時に磁界を形成するコイル(413)と、
    前記コイル(413)への通電により前記弁体(404)が前記弁座(403b)に接する方向もしくは前記弁体(404)を前記弁座(403b)から離す方向に移動させられるプランジャ(411)と、
    前記弁体(404)を有すると共に前記プランジャ(411)の移動に伴って移動させられるシャフト(402)とを備え、
    前記コイル(413)への通電量が調整されることにより、前記弁体(404)と前記弁座(403b)との間の距離が制御され、前記第1流路(403a)の流体圧力と前記第2流路(401d)の流体圧力との間の差圧を制御する電磁弁であって、
    前記弁体(404)は、前記弁座(403b)と接するシート部が球面とされていると共に、前記シート部よりも先端側において円錐部(404a)を備え、前記円錐部(404a)の母線と前記球面の接線とが一致させられていることを特徴とする電磁弁。
  2. 前記円錐部(404a)の先端が球面(404b)とされていることを特徴とする請求項1に記載の電磁弁。
  3. 前記円錐部(404a)の先端が平面(404c)とされていることを特徴とする請求項1に記載の電磁弁。
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