JP2012024835A - 通電加熱方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】異形状のブランクを通電加熱により均一に加熱する通電加熱方法を提供する。
【解決手段】左右方向に延出する第一延出部2・2と、上下方向に延出する第二延出部3とを有し、それらが接続されてなるH型のブランク1、に電極10・10、電極20・20、及び電極30・30を取り付け、電極10・10、電極20・20、及び電極30・30によって、第一延出部2・2、第二延出部3の順番で、それらの延出方向に沿って通電することで、ブランク1を加熱する通電加熱工程S10であって、電極30・30は、第二延出部3に対して、第二延出部3の延出方向に直交する方向に位置をずらして配置される。
【選択図】図2

Description

本発明は、ブランクに通電することにより、当該ブランクを加熱する通電加熱方法に関する。
従来、鋼板等により構成される板状のブランクに通電して、当該ブランクを所定の温度(オーステナイト組織が現れる温度)以上に加熱し、冷却した金型により前記ブランクに対してプレス加工を行うと同時に、焼入れを施すホットプレス加工が広く知られている(例えば、特許文献1参照)。当該ホットプレス加工においては、成形前のブランクを加熱することによって、ブランクの成形性を向上させている。
近年、環境及び安全等への配慮から、自動車用鋼板等を成形して得られる成形品の高強度化が進められている。しかし、成形品の高強度化に伴い、複数の成形品を接合する際の精度保証の要求が高まっている。更には、生産性の向上を目的とし、部品点数を削減するために、複数の部品を一体化する等の要求が高まっている。
これらの要求に応えるために種々の工夫がなされている。例えば、複数の部品を一体化するために、所望形状(H型、T型、及び十字型等の異形状)を有する高強度ブランクを用意し、その異形状のブランクを加熱してプレス加工する方法が提案されている。
異形状のブランクを均一に加熱する方法として、加熱炉にて長時間の加熱を行う方法が考えられるが、加熱炉にかかる設備費、及び使用するエネルギー等の観点から好ましくない。
また、上記の異形状のブランクのプレス加工において、特許文献1の技術を用いて通電加熱により異形状のブランクを加熱する場合には、ブランクの一端から対向する他端に向かって通電する通電形態となるため、異形状のブランク内における電流密度が一定とならず、ブランクが不均一に加熱されることとなる。
異形状のブランクを通電加熱する技術としては、電流がブランクの形状に応じた複数の方向に流れるように、複数対の電極を配置する技術が公知となっている。
例えば、図10に示すように、ブランクが平行に延在する二つの第一延出部とそれらを接続する第二延出部とからなるH型形状を有する場合、前記第二延出部の両端部をブランクの外方に突出させるように二つの突出部を形成し、当該二つの突出部に電極を取り付けると共に、前記二つの第一延出部それぞれの両端部に電極を取り付ける。そして、一回目の通電として、前記二つの第一延出部に沿って電流を流し(図10における白塗り矢印参照)、その後、二回目の通電として、前記第二延出部に沿って電流を流す(図10における実線矢印参照)ように制御することで、異形状のブランクを通電加熱する。
しかしながら、上記のようなH型形状のブランクにおいては、前記二つの第一延出部と前記第二延出部とが接続する部分(図10における斜線で示す部分であって、以下、単に「接続部」と記す)で、断面積(電流の流れる方向に直交する方向におけるブランクの断面積)が大きく変化し、ブランク内の電流密度が不均一となって、ブランクを均一に加熱することが困難である。
詳細には、図11に示すように、一回目の通電によって、前記二つの第一延出部が加熱されるが、接続部が充分に加熱されず、二回目の通電によって、前記第二延出部が加熱されたとしても、接続部に加熱不足の部位が残存することとなる。
このように、ブランクの通電加熱においては、ブランクの断面積の急激な変化が加熱温度に大きな影響を及ぼすため、近年の傾向を考慮した異形状のブランク(断面積が急激に変化する部分を有するブランク)を通電加熱により均一に加熱することは困難であった。
特開2008−87001号公報
本発明は、異形状のブランクを通電加熱により均一に加熱する通電加熱方法を提供することを課題とする。
本発明の通電加熱方法は、所定の方向に延出する延出部を複数有し、当該複数の延出部が互いに接続されてなるブランクに複数対の電極を取り付け、前記複数対の電極によって、所定の延出部ごとに当該延出部の延出方向に沿って所定の順番で通電することで、前記ブランクを加熱する通電加熱方法であって、前記複数対の電極のうちの少なくとも一対の電極は、当該一対の電極が通電する延出部に対して、当該延出部の延出方向に直交する方向に位置をずらして配置される。
本発明の通電加熱方法において、前記ブランクは、外方に突出するように形成される突出部を有し、前記突出部には、前記ずらして配置される一対の電極のうちの少なくとも一方が取り付けられることが好ましい。
本発明の通電加熱方法において、前記ずらして配置される一対の電極は、それぞれ異なる延出部の端部に取り付けられることが好ましい。
本発明によれば、異形状のブランクを通電加熱により均一に加熱することができる。
本発明に係るH型のブランクを示す図。 本発明に係る通電加熱方法の態様を示す図。 本発明に係る通電加熱方法におけるH型のブランクの温度分布を示す図。 本発明に係るH型のブランクの別形態に対する通電加熱方法の態様を示す図。 本発明に係るT型のブランクを示す図。 本発明に係るT型のブランクに対する通電加熱方法の態様を示す図。 本発明に係るT型のブランクに対する通電加熱方法の別態様を示す図。 本発明に係る十字型のブランクを示す図。 本発明に係る十字型のブランクに対する通電加熱方法の態様を示す図。 従来のH型のブランクに対する通電加熱方法の態様を示す図。 従来の通電加熱方法におけるH型のブランクの温度分布を示す図。
以下では、図1〜図3を参照して、本発明に係る通電加熱方法の第一実施形態である通電加熱工程S10について説明する。
通電加熱工程S10は、ブランク1を通電により加熱する工程である。通電加熱工程S10の後工程として、ブランク1をプレス加工する工程、ブランク1に焼入れを施す工程等が行われる。
なお、説明の便宜上、図1における上下方向及び左右方向をブランク1の上下方向及び左右方向として以下の説明を行う。
ブランク1は、通電加熱工程S10における加熱対象であり、鋼材等の導電性を有する素材により構成されている。ブランク1は、「異形状」を有する平板部材である。
ここで、「異形状」とは、従来の通電加熱工程において加熱対象として用いられていた矩形状の部材とは異なる形状であることを意味する。例えば、H型、T型、及び十字型等、複数の部品を一体化することによって得られる所望の形状のことを指す。
図1に示すように、ブランク1は、第一延出部2・2と、第二延出部3とを有し、第一延出部2・2の側面に第二延出部3の端部を接続することにより一体的に形成されたH型のブランクである。
第一延出部2・2は、一定の幅(上下方向の長さ)で左右方向に延出され、互いに所定寸法だけ離間した状態で左右方向の位置を合わせて平行に配置されている。
第二延出部3は、上下方向に沿うように、一方の第一延出部2の延出方向における中央部から他方の第一延出部2の延出方向における中央部に向けて一定の幅(左右方向の長さ)で延出されている。
ブランク1は、ブランク1の外方に向けて突出した突出部4・4を有する。
突出部4・4は、通電加熱工程S10の後工程において除去される部分であり、ブランク1における突出部4・4を除いた部分がプレス加工等を経て製品となる。突出部4・4は、それぞれブランク1の上下方向に一定の幅(左右方向の長さ)で突出するように形成されている。
詳細には、一方の突出部4は、上側の第一延出部2から上方に突出し、上側の第一延出部2の延出方向における中央部よりも右方、換言すれば、第二延出部3に対して左右方向の位置が右にずれた位置、に配置されている。また、他方の突出部4は、下側の第一延出部2から下方に突出し、下側の第一延出部2の延出方向における中央部よりも左方、換言すれば、第二延出部3に対して左右方向の位置が左にずれた位置、に配置されている。
以上のように、ブランク1は、第一延出部2・2と第二延出部3とを有するH型のブランクであり、第一延出部2・2と第二延出部3とが接続する部分(図1における斜線で示す部分であって、以下、単に「接続部」と記す)が左右方向における断面積の変化が大きい部分、かつ、上下方向における断面積の変化が大きい部分として形成されている。
更に、ブランク1は、突出部4・4を有し、一方(上側)の突出部4が第二延出部3に対して右にずれた位置に配置され、他方(下側)の突出部4が第二延出部3に対して左にずれた位置に配置されている。
なお、本実施形態においては、突出部4・4は、第二延出部3の幅(左右方向の長さ)と同一幅に設定され、第二延出部3に対して第二延出部3の幅の半分の長さだけずれた位置に配置されている。
図2に示すように、通電加熱工程S10においては、電極10・10、電極20・20、及び電極30・30を用いてブランク1に通電し、加熱する。
電極10・10は、ブランク1に通電する際に使用される電極部材であり、一方の電極10をプラス電極、他方の電極10をマイナス電極とした二つ一組で用いられる。電極10・10は、上側の第一延出部2の両端部に接触するように設けられている。電極10・10は、所望の電流を供給可能な電源装置に接続されており、当該電源装置が作動することによってブランク1に電流を付与する。
本実施形態においては、プラス電極側の電極10が上側の第一延出部2の左端部に取り付けられ、マイナス電極側の電極10が上側の第一延出部2の右端部に取り付けられている。そのため、電極10・10によるブランク1に対する通電方向は右方向となる。
電極20・20は、電極10・10と同様に構成された電極部材である。電極20・20は、下側の第一延出部2の両端部に接触するように設けられている。
本実施形態においては、プラス電極側の電極20が下側の第一延出部2の左端部に取り付けられ、マイナス電極側の電極20が下側の第一延出部2の右端部に取り付けられている。そのため、電極20・20によるブランク1に対する通電方向は右方向となる。
電極30・30は、電極10・10、及び電極20・20と同様に構成された電極部材である。電極30・30は、それぞれ突出部4・4の突出端部に接触するように設けられている。
本実施形態においては、プラス電極側の電極30が上側の突出部4の上端部に取り付けられ、マイナス電極側の電極30が下側の突出部4の下端部に取り付けられている。そのため、電極30・30によるブランク1に対する通電は、上側の電極30から下側の電極30に向けて行われることとなる。
通電加熱工程S10においては、突出部が第二延出部と左右方向の位置を合わせて配置されたブランクに対する従来の通電加熱工程(図10参照)と同様に、ブランク1に対して二回の通電が行われる。
詳細には、一回目の通電として、電極10・10及び電極20・20による通電が行われ(図2における白塗り矢印参照)、その後、二回目の通電として、電極30・30による通電が行われる(図2における実線矢印参照)。
電極10・10、及び電極20・20は、それぞれ第一延出部2・2の延出方向上に配置されている。よって、一回目の通電においては、従来の通電加熱工程(図10参照)と同様に、第一延出部2・2に沿って右方向に電流が流れることとなる。
一方、電極30・30は、突出部4・4が第二延出部3に対して左右方向にずれて配置されているため、第二延出部3の延出方向上に配置されていない。よって、二回目の通電においては、突出部が第二延出部と左右方向の位置を合わせて配置されたブランクに対する従来の通電加熱工程(図10参照)とは異なり、第二延出部3の延出方向に沿った方向(下方向)だけでなく、第一延出部2・2の延出方向に沿った方向(左方向)の通電成分が接続部に付与されることとなる。
このように、ブランクを通電加熱する際の少なくとも一回分の通電(本実施形態においては、二回目の通電)において、電極の位置を変化させて、第二延出部の延出方向に沿った方向の通電成分だけでなく、当該第二延出部と交差する第一延出部の延出方向に沿った方向の通電成分をブランクの接続部に付与することで、第二延出部の延出方向に沿った方向の通電成分のみを付与する場合、つまり突出部が第二延出部と左右方向の位置を合わせて配置された場合(図10参照)と比較して、電流の流れる方向に直交する方向におけるブランクの断面積が接続部で急激に変化することを抑制できる。したがって、ブランクの接続部における加熱不足を防止し、ブランクを均一に加熱することが可能となる。
図3に示すように、従来の通電加熱工程後におけるブランクの温度分布(図11参照)と比較して、ブランク1の接続部における加熱不足が解消されていることが確認できる。
なお、本実施形態のブランク1においては、突出部4・4の幅(左右方向の長さ)を第二延出部3の幅(左右方向の長さ)と同一とし、突出部4・4を第二延出部3に対して第二延出部3の幅の半分の長さだけずれた位置に配置したが、シミュレーション等により最適な温度分布となるように適宜配置することが好ましい。例えば、一方の突出部4を第二延出部3に対して第二延出部3の幅(左右方向の長さ)と同じ長さだけ右方向へずらし、他方の突出部4を第二延出部3に対して第二延出部3の幅の2倍の長さだけ左方向へずらす、又は突出部4・4を共に第二延出部3に対して右方向へずらすこと等も可能である。
また、突出部4・4の突出寸法、及び突出部4・4の幅(左右方向の長さ)等も通電加熱されたブランク1が最適な温度分布となるように適宜設定することが好ましい。
また、本実施形態においては、一回目の通電として、電極10・10及び電極20・20による通電を行い、二回目の通電として、電極30・30による通電を行ったが、通電の順番はこれに限定するものではなく、ブランク1が最適な温度分布となるように適宜設定することが好ましい。
こうして、ブランク1を通電加熱によって均一に加熱することができる。
また、図4に示すように、ブランク1に突出部4・4の代わりに、突出部5・5、及び突出部6・6を設ける構成としてもよい。
突出部5・5、及び突出部6・6は、突出部4・4と同様に、ブランク1の外方に向けて突出している。
なお、前述の実施形態におけるブランク1と共通する部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
突出部5・5は、それぞれブランク1の上下方向に一定の幅(左右方向の長さ)で突出するように形成されている。
詳細には、一方の突出部5は、上側の第一延出部2から上方に突出し、上側の第一延出部2の延出方向における中央部よりも右方、換言すれば、第二延出部3に対して左右方向の位置が右にずれた位置、に配置され、他方の突出部5は、下側の第一延出部2から下方に突出し、下側の第一延出部2の延出方向における中央部よりも左方、換言すれば、第二延出部3に対して左右方向の位置が左にずれた位置、に配置されている。
突出部6・6は、突出部5・5と同様に、それぞれブランク1の上下方向に一定の幅(左右方向の長さ)で突出するように形成されている。
詳細には、一方の突出部6は、上側の第一延出部2から上方に突出し、上側の第一延出部2の延出方向における中央部よりも左方、換言すれば、第二延出部3に対して左右方向の位置が左にずれた位置、に配置され、他方の突出部6は、下側の第一延出部2から下方に突出し、下側の第一延出部2の延出方向における中央部よりも右方、換言すれば、第二延出部3に対して左右方向の位置が右にずれた位置、に配置されている。
このように、本実施形態におけるブランク1は、突出部5・5、及び突出部6・6を有し、一方(上側)の突出部5、及び他方(下側)の突出部6が第二延出部3に対して右にずれた位置に配置され、他方(下側)の突出部5、及び一方(上側)の突出部6が第二延出部3に対して左にずれた位置に配置されている。
なお、本実施形態においては、突出部4・4は、第二延出部3の幅(左右方向の長さ)と同一幅に設定されている。
以上のような、突出部5・5、及び突出部6・6を有するブランク1は、通電加熱工程S10の別形態である通電加熱工程S11にて通電加熱される。
通電加熱工程S11においては、電極10・10、電極20・20、電極40・40、及び電極50・50を用いてブランク1に通電し、加熱する。
電極40・40は、電極10・10、及び電極20・20と同様に構成された電極部材である。電極40・40は、それぞれ突出部5・5の突出端部に接触するように設けられている。
本実施形態においては、プラス電極側の電極40が上側の突出部5の上端部に取り付けられ、マイナス電極側の電極40が下側の突出部5の下端部に取り付けられている。そのため、電極40・40によるブランク1に対する通電は、上側の電極40から下側の電極40に向けて行われることとなる。
電極50・50は、電極40・40と同様に構成された電極部材である。電極50・50は、それぞれ突出部6・6の突出端部に接触するように設けられている。
本実施形態においては、プラス電極側の電極50が上側の突出部6の上端部に取り付けられ、マイナス電極側の電極50が下側の突出部6の下端部に取り付けられている。そのため、電極50・50によるブランク1に対する通電は、上側の電極50から下側の電極50に向けて行われることとなる。
通電加熱工程S11においては、ブランク1に対して三回の通電が行われる。
詳細には、一回目の通電として、電極10・10及び電極20・20による通電が行われ(図4における白塗り矢印参照)、次に、二回目の通電として、電極40・40による通電が行われ(図4における実線矢印参照)、最後に、三回目の通電として、電極50・50による通電が行われる(図4における破線矢印参照)。
電極40・40は、突出部5・5が第二延出部3に対して左右方向にずれて配置されているため、第二延出部3の延出方向上に配置されていない。よって、二回目の通電においては、第二延出部3の延出方向に沿った方向(下方向)だけでなく、第一延出部2・2の延出方向に沿った方向(左方向)の通電成分が接続部に付与されることとなる。
また、電極50・50は、突出部6・6が第二延出部3に対して左右方向にずれて配置されているため、第二延出部3の延出方向上に配置されていない。よって、三回目の通電においては、第二延出部3の延出方向に沿った方向(下方向)だけでなく、第一延出部2・2の延出方向に沿った方向(右方向)の通電成分が接続部に付与されることとなる。
このように、ブランクを通電加熱する際の少なくとも一回分の通電(本実施形態においては、二回目、及び三回目の通電)において、電極の位置を変化させて、第二延出部の延出方向に沿った方向の通電成分だけでなく、当該第二延出部と交差する第一延出部の延出方向に沿った方向の通電成分をブランクの接続部に付与することで、第二延出部の延出方向に沿った方向の通電成分のみを付与する場合、つまり突出部が第二延出部と左右方向の位置を合わせて配置された場合(図10参照)と比較して、電流の流れる方向に直交する方向におけるブランクの断面積が接続部で急激に変化することを抑制できる。したがって、ブランクの接続部における加熱不足を防止し、ブランクを均一に加熱することが可能となる。
なお、本実施形態のブランク1においては、突出部5・5の幅(左右方向の長さ)、及び突出部6・6の幅(左右方向の長さ)を第二延出部3の幅(左右方向の長さ)の半分の長さに設定したが、シミュレーション等により最適な温度分布となるように適宜設定することが好ましい。例えば、突出部5・5と突出部6・6とを異なる幅に設定する、又は突出部5・5、及び突出部6・6をそれぞれ互いに異なる幅に設定すること等も可能である。
また、突出部5・5、及び突出部6・6の突出寸法、並びに突出部5・5、及び突出部6・6の位置等も通電加熱されたブランク1が最適な温度分布となるように適宜設定することが好ましい。
また、本実施形態においては、突出部を4つ(突出部5・5、及び突出部6・6)形成したが、これに限定するものではなく、シミュレーション等により最適な温度分布となるような数だけ形成することが好ましい。そして、形成した突出部に応じて電極を設置し、通電する回数等を適宜設定すればよい。
また、本実施形態においては、一回目の通電として、電極10・10及び電極20・20による通電を行い、二回目の通電として、電極40・40による通電を行い、三回目の通電として、電極50・50による通電を行ったが、通電の順番はこれに限定するものではなく、ブランク1が最適な温度分布となるように適宜設定することが好ましい。
以下では、図5〜図7を参照して、本発明に係る通電加熱方法の第二実施形態である通電加熱工程S20について説明する。
通電加熱工程S20は、ブランク100を通電により加熱する工程である。通電加熱工程S20の後工程として、ブランク100をプレス加工する工程、ブランク100に焼入れを施す工程等が行われる。
なお、説明の便宜上、図5における上下方向及び左右方向をブランク100の上下方向及び左右方向として以下の説明を行う。
図5に示すように、ブランク100は、第一延出部102と、第二延出部103とを有し、第一延出部102の側面に第二延出部103の一端部を接続することにより一体的に形成されたT型のブランクである。
第一延出部102は、一定の幅(上下方向の長さ)で左右方向に延出され、右端部に向かうに従って徐々に下方に湾曲するように形成されている。
第二延出部103は、上下方向に沿うように、第一延出部102の延出方向における中央部から下方に向けて一定の幅(左右方向の長さ)で延出されている。
ブランク100は、ブランク100の外方に向けて突出した突出部104を有する。
突出部104は、通電加熱工程S20の後工程において除去される部分であり、ブランク100における突出部104を除いた部分がプレス加工等を経て製品となる。突出部104は、ブランク100の上方に向けて一定の幅(左右方向の長さ)で突出するように形成されている。
詳細には、突出部104は、第一延出部102から上方に突出し、第一延出部102の延出方向における中央部よりも左方、換言すれば、第二延出部103に対して左右方向の位置が左にずれた位置、に配置されている。
以上のように、ブランク100は、第一延出部102と第二延出部103とを有するT型のブランクであり、第一延出部102と第二延出部103とが接続する部分(図5における斜線で示す部分であって、以下、単に「接続部」と記す)が左右方向における断面積の変化が大きい部分、かつ、上下方向における断面積の変化が大きい部分として形成されている。
更に、ブランク100は、突出部104を有し、突出部104が第二延出部103に対して左にずれた位置に配置されている。
なお、本実施形態においては、突出部104は、第二延出部103の幅(左右方向の長さ)と同一幅に設定され、第二延出部103に対して第二延出部103の幅と同じ長さだけずれた位置に配置されている。
図6に示すように、通電加熱工程S20においては、電極110・110、及び電極120・120を用いてブランク100に通電し、加熱する。
電極110・110は、電極10・10と同様に構成された電極部材である。電極110・110は、第一延出部102の両端部に接触するように設けられている。
本実施形態においては、プラス電極側の電極110が第一延出部102の左端部に取り付けられ、マイナス電極側の電極110が第一延出部102の右端部に取り付けられている。そのため、電極110・110によるブランク100に対する通電は、左側の電極110から右側の電極110に向けて行われることとなる。
電極120・120は、電極110・110と同様に構成された電極部材である。電極120・120は、それぞれ第二延出部103の下端部、及び突出部104の突出端部に接触するように設けられている。
本実施形態においては、プラス電極側の電極120が突出部104の上端部に取り付けられ、マイナス電極側の電極120が第二延出部103の下端部に取り付けられている。そのため、電極120・120によるブランク100に対する通電は、上側の電極120から下側の電極120に向けて行われることとなる。
通電加熱工程S20においては、ブランク100に対して二回の通電が行われる。
詳細には、一回目の通電として、電極110・110による通電が行われ(図6における白塗り矢印参照)、その後、二回目の通電として、電極120・120による通電が行われる(図6における実線矢印参照)。
電極110・110は、第一延出部102の延出方向上に配置されている。よって、一回目の通電においては、第一延出部102に沿って電流が流れることとなる。
一方、電極120・120は、突出部104が第二延出部103に対して左方向にずれて配置されているため、第二延出部103の延出方向上に双方が配置されていない。よって、二回目の通電においては、突出部が第二延出部と左右方向の位置を合わせて配置された場合とは異なり、第二延出部103の延出方向に沿った方向(下方向)だけでなく、第一延出部102の延出方向に沿った方向(右方向)の通電成分が接続部に付与されることとなる。
このように、ブランクを通電加熱する際の少なくとも一回分の通電(本実施形態においては、二回目の通電)において、電極の位置を変化させて、第二延出部の延出方向に沿った方向の通電成分だけでなく、当該第二延出部と交差する第一延出部の延出方向に沿った方向の通電成分をブランクの接続部に付与することで、第二延出部の延出方向に沿った方向の通電成分のみを付与する場合、つまり突出部が第二延出部と左右方向の位置を合わせて配置された場合と比較して、電流の流れる方向に直交する方向におけるブランクの断面積が接続部で急激に変化することを抑制できる。したがって、ブランクの接続部における加熱不足を防止し、ブランクを均一に加熱することが可能となる。
なお、本実施形態のブランク100においては、突出部104の幅(左右方向の長さ)を第二延出部103の幅(左右方向の長さ)と同一とし、突出部104を第二延出部103に対して第二延出部103の幅と同じ長さだけずれた位置に配置したが、シミュレーション等により最適な温度分布となるように適宜配置することが好ましい。
また、突出部104の突出寸法、及び突出部104の幅(左右方向の長さ)等も通電加熱されたブランク100が最適な温度分布となるように適宜設定することが好ましい。
また、本実施形態においては、突出部を1つ(突出部104)形成したが、これに限定するものではなく、シミュレーション等により最適な温度分布となるような数だけ形成することが好ましい。そして、形成した突出部に応じて電極を設置し、通電する回数等を適宜設定すればよい。
また、本実施形態においては、一回目の通電として、電極110・110による通電を行い、二回目の通電として、電極120・120による通電を行ったが、通電の順番はこれに限定するものではなく、ブランク100が最適な温度分布となるように適宜設定することが好ましい。
こうして、ブランク100を通電加熱によって均一に加熱することができる。
また、図7に示すように、ブランク100に突出部104を設けずに、通電加熱工程S20の別形態である通電加熱工程S21にて通電加熱を行う構成としてもよい。
なお、前述の実施形態におけるブランク100と共通する部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
通電加熱工程S21においては、電極130・130、及び電極140を用いてブランク100に通電し、加熱する。
電極130・130は、ブランク100に通電する際に使用される電極部材であり、双方がプラス電極となっている。電極130・130は、第一延出部102の両端部に接触するように設けられている。
電極140は、ブランク100に通電する際に使用される電極部材であり、マイナス電極として電極130・130と共に用いられる。電極140は、第二延出部103の他端部(第一延出部102と接続された側とは逆の端部)に接触するように設けられている。
通電加熱工程S21においては、ブランク100に対して二回の通電が行われる。
詳細には、一回目の通電として、左側の電極130及び電極140による通電が行われ(図7における白塗り矢印参照)、その後、二回目の通電として、右側の電極130及び電極140による通電が行われる(図7における実線矢印参照)。
左側の電極130は、第一延出部102の左端部に取り付けられ、電極140は、第二延出部103の下端部に取り付けられているため、左側の電極130及び電極140の双方が第一延出部102の延出方向上、又は第二延出部103の延出方向上に配置されていない。よって、一回目の通電においては、第二延出部と左右方向の位置を合わせて突出部が設けられた場合とは異なり、第二延出部103の延出方向に沿った方向(下方向)だけでなく、第一延出部102の延出方向に沿った方向(第一延出部102の左端部から右端部へ向かう方向)の通電成分が接続部に付与されることとなる。
また、右側の電極130は、第一延出部102の右端部に取り付けられ、電極140は、第二延出部103の下端部に取り付けられているため、右側の電極130及び電極140の双方が第一延出部102の延出方向上、又は第二延出部103の延出方向上に配置されていない。よって、二回目の通電においては、第二延出部と左右方向の位置を合わせて突出部が設けられた場合とは異なり、第二延出部103の延出方向に沿った方向(下方向)だけでなく、第一延出部102の延出方向に沿った方向(第一延出部102の右端部から左端部へ向かう方向)の通電成分が接続部に付与されることとなる。
このように、少なくとも一対の電極をそれぞれ異なる延出部の端部に取り付け、ブランクを通電加熱する際の少なくとも一回分の通電(本実施形態においては、一回目、及び二回目の通電)において、第一延出部の延出方向に沿った方向の通電成分、及び第二延出部の延出方向に沿った方向の通電成分をブランクの接続部に付与することで、第二延出部の延出方向に沿った方向の通電成分のみを付与する場合、つまり第二延出部と左右方向の位置を合わせて突出部が設けられた場合と比較して、電流の流れる方向に直交する方向におけるブランクの断面積が接続部で急激に変化することを抑制できる。したがって、ブランクの接続部における加熱不足を防止し、ブランクを均一に加熱することが可能となる。
なお、本実施形態においては、一回目の通電として、左側の電極130及び電極140による通電を行い、二回目の通電として、右側の電極130及び電極140による通電を行ったが、通電の順番はこれに限定するものではなく、ブランク100が最適な温度分布となるように適宜設定することが好ましい。
以下では、図8及び図9を参照して、本発明に係る通電加熱方法の第三実施形態である通電加熱工程S30について説明する。
通電加熱工程S30は、ブランク200を通電により加熱する工程である。通電加熱工程S30の後工程として、ブランク200をプレス加工する工程、ブランク200に焼入れを施す工程等が行われる。
なお、説明の便宜上、図8における上下方向及び左右方向をブランク200の上下方向及び左右方向として以下の説明を行う。
図8に示すように、ブランク200は、第一延出部202と、第二延出部203とを有し、互いに直交するように交差させて接続することにより一体的に形成された十字型のブランクである。
第一延出部202は、一定の幅(上下方向の長さ)で左右方向に延出されている。
第二延出部203は、上下方向に沿うように、第一延出部202の延出方向における中央部から上方及び下方に向けて一定の幅(左右方向の長さ)で延出されている。
ブランク200は、ブランク200の外方に向けて突出した突出部204・204、及び突出部205・205を有する。
突出部204・204、及び突出部205・205は、通電加熱工程S30の後工程において除去される部分であり、ブランク200における突出部204・204、及び突出部205・205を除いた部分がプレス加工等を経て製品となる。
突出部204・204は、それぞれブランク200の上下方向に一定の幅(左右方向の長さ)で突出するように形成されている。
詳細には、一方の突出部204は、第二延出部203の上端部から上方に突出し、第二延出部203の上端部の左右方向における中央よりも右方に配置され、他方の突出部204は、第二延出部203の下端部から下方に突出し、第二延出部203の下端部の左右方向における中央よりも左方に配置されている。
突出部205・205は、突出部204・204と同様に、それぞれブランク200の上下方向に一定の幅(左右方向の長さ)で突出するように形成されている。
詳細には、一方の突出部205は、第二延出部203の上端部から上方に突出し、一方(上側)の突出部204と接触しないように第二延出部203の上端部の左右方向における中央よりも左方に配置され、他方の突出部204は、第二延出部203の下端部から下方に突出し、他方(下側)の突出部204と接触しないように第二延出部203の下端部の左右方向における中央よりも右方に配置されている。
以上のように、ブランク200は、第一延出部202と第二延出部203とを有する十字型のブランクであり、第一延出部202と第二延出部203とが接続する部分(図8における斜線で示す部分であって、以下、単に「接続部」と記す)が左右方向における断面積の変化が大きい部分、かつ、上下方向における断面積の変化が大きい部分として形成されている。
更に、ブランク200は、突出部204・204、及び突出部205・205を有し、一方(上側)の突出部204、及び他方(下側)の突出部205がそれぞれ第二延出部203の上端部、及び下端部における右側に配置され、他方(下側)の突出部204、及び一方(上側)の突出部205がそれぞれ第二延出部203の下端部、及び上端部における左側に配置されている。
なお、本実施形態においては、突出部204・204、及び突出部205・205は、同一の幅(左右方向の長さ)、かつ第二延出部203の幅の半分の長さよりも若干小さい長さに設定されている。
図9に示すように、通電加熱工程S30においては、電極210・210、電極220・220、及び電極230・230を用いてブランク200に通電し、加熱する。
電極210・210は、電極10・10と同様に構成された電極部材である。電極210・210は、第一延出部202の両端部に接触するように設けられている。
本実施形態においては、プラス電極側の電極210が第一延出部202の左端部に取り付けられ、マイナス電極側の電極210が第一延出部202の右端部に取り付けられている。そのため、電極210・210によるブランク200に対する通電は、左側の電極210から右側の電極210に向けて行われることとなる。
電極220・220は、電極210・210と同様に構成された電極部材である。電極220・220は、それぞれ突出部204・204の突出端部に接触するように設けられている。
本実施形態においては、プラス電極側の電極220が上側の突出部204の上端部に取り付けられ、マイナス電極側の電極220が下側の突出部204の下端部に取り付けられている。そのため、電極220・220によるブランク200に対する通電は、上側の電極220から下側の電極220に向けて行われることとなる。
電極230・230は、電極220・220と同様に構成された電極部材である。電極230・230は、それぞれ突出部205・205の突出端部に接触するように設けられている。
本実施形態においては、プラス電極側の電極230が上側の突出部205の上端部に取り付けられ、マイナス電極側の電極230が下側の突出部205の下端部に取り付けられている。そのため、電極230・230によるブランク200に対する通電は、上側の電極230から下側の電極230に向けて行われることとなる。
通電加熱工程S30においては、ブランク200に対して三回の通電が行われる。
詳細には、一回目の通電として、電極210・210による通電が行われ(図9における白塗り矢印参照)、次に、二回目の通電として、電極220・220による通電が行われ(図9における実線矢印参照)、最後に、三回目の通電として、電極230・230による通電が行われる(図9における破線矢印参照)。
電極210・210は、第一延出部202の延出方向上に配置されている。よって、一回目の通電においては、第一延出部202に沿って右方向に電流が流れることとなる。
一方、電極220・220は、第一延出部202の延出方向上に配置されているものの、互いに左右方向の位置がずれて配置されている。よって、二回目の通電においては、第二延出部203の延出方向に沿った方向(下方向)だけでなく、当該方向に直交する方向、つまり第二延出部203の幅方向に沿った方向(左方向)の通電成分が接続部に付与されることとなる。
また、電極230・230も同様に、第一延出部202の延出方向上に配置されているものの、互いに左右方向の位置がずれて配置されている。よって、三回目の通電においては、第二延出部203の延出方向に沿った方向(下方向)だけでなく、当該方向に直交する方向、つまり第二延出部203の幅方向に沿った方向(右方向)の通電成分が接続部に付与されることとなる。
このように、ブランクを通電加熱する際の少なくとも一回分の通電(本実施形態においては、二回目、及び三回目の通電)において、第二延出部の延出方向に沿った方向の通電成分だけでなく、当該方向と直交する方向、つまり第二延出部の幅方向に沿った方向の通電成分をブランクの接続部に付与することで、第二延出部の延出方向に沿った方向の通電成分のみを付与する場合と比較して、電流の流れる方向に直交する方向におけるブランクの断面積が接続部で急激に変化することを抑制できる。したがって、ブランクの接続部における加熱不足を防止し、ブランクを均一に加熱することが可能となる。
なお、本実施形態のブランク200においては、突出部204・204、及び突出部205・205を同一の幅(左右方向の長さ)、かつ第二延出部203の幅の半分の長さよりも若干小さい長さに設定したが、シミュレーション等により最適な温度分布となるように適宜設定することが好ましい。
また、突出部204・204、及び突出部205・205の突出寸法、並びに突出部204・204、及び突出部205・205の幅(左右方向の長さ)等も通電加熱されたブランク200が最適な温度分布となるように適宜設定することが好ましい。
また、本実施形態においては、突出部を第二延出部にのみ形成したが、これに限定するものではなく、突出部を第一延出部にのみ、又は第一延出部と第二延出部との両方に形成することも可能である。そして、形成した突出部に応じて電極を設置し、通電する回数等を適宜設定すればよい。
また、本実施形態においては、一回目の通電として、電極210・210による通電を行い、二回目の通電として、電極220・220による通電を行い、三回目の通電として、電極230・230による通電を行ったが、通電の順番はこれに限定するものではなく、ブランク200が最適な温度分布となるように適宜設定することが好ましい。
以上のように、ブランクに取り付けた複数対の少なくとも一対の電極を、当該一対の電極が通電する延出部に対して、当該延出部の延出方向に直交する方向に位置をずらして配置することで、当該延出部の延出方向に沿った一方向の通電成分のみだけでなく、当該延出部の延出方向に直交する方向の通電成分がブランクの接続部に付与される。
これにより、電流の流れる方向に直交する方向におけるブランクの断面積が接続部で急激に変化することを抑制することが可能となる。
したがって、複数の延出部を有するH型、T型、及び十字型等の異形状のブランクの接続部における加熱不足を防止し、ブランクを均一に加熱することができる。
1 ブランク
2 第一延出部
3 第二延出部
4 突出部
10、20、30 電極

Claims (3)

  1. 所定の方向に延出する延出部を複数有し、当該複数の延出部が互いに接続されてなるブランクに複数対の電極を取り付け、
    前記複数対の電極によって、所定の延出部ごとに当該延出部の延出方向に沿って所定の順番で通電することで、前記ブランクを加熱する通電加熱方法であって、
    前記複数対の電極のうちの少なくとも一対の電極は、当該一対の電極が通電する延出部に対して、当該延出部の延出方向に直交する方向に位置をずらして配置される通電加熱方法。
  2. 前記ブランクは、外方に突出するように形成される突出部を有し、
    前記突出部には、前記ずらして配置される一対の電極のうちの少なくとも一方が取り付けられる請求項1に記載の通電加熱方法。
  3. 前記ずらして配置される一対の電極は、それぞれ異なる延出部の端部に取り付けられる請求項1に記載の通電加熱方法。
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