JP2012024066A - 猫用遊具 - Google Patents

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Abstract

【課題】猫が運動不足やストレス解消に利用する猫用遊具で、支柱を鉛直方向に組み立て、天井や上部に固定して設置する、突っ張りタイプの猫用遊具において、商品の規格により、限られた高さしか使えず、安定性のある突っ張りタイプの購入を諦めていた猫オーナーに対して、設置を可能にする猫用遊具を提供する事を課題とする。
【解決手段】高さを調節する補助具を備え、この補助具を必要に応じて使用して、支柱と固定アジャスターと相互補完して使用することで、設置場所の高さに合わせて調節して、設置する事が可能となり、様々な場所で突っ張りタイプとして固定して使用可能とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、支柱を垂直方向に連結して組み立てて、猫が登ったり降りたりして遊ぶ猫用遊具において、天井の高さが様々な住居で、それぞれの高さに対応して固定して設置できる猫用遊具に関するものである。
ペットブームで、ペットを飼う人が増えている。都会では猫に人気がある。おとなしく飼育しやすいことからマンション等の住宅環境も影響していると思われる。しかし半面、室内飼育により運動不足で肥満やストレスがたまりやすい傾向にある。そこで、猫が運動不足やストレスを解消させる為に、自由に登って遊ばせるキャットタワーと云う名称の猫用遊具が広く利用されている。
大きくは2種類あり、1種類は背が低く、据え置きタイプと呼ばれるもので、高くても180cm程度までの物が市販されている。もう1種類は背が高く、天井まで届いて上部を固定する特徴を持ち、突っ張りタイプと呼ばれるもので、安定性を持たせる為に、本体に固定アジャスターが付いていて、上部を突っ張るように固定させる構造である。230cm以上の高さの設定が多く、最大は260cm程度の高さまでの規格が一般的である。市販品では240cm〜260cm又は230cm〜250cmといった規格が多く固定アジャスターの高さ調節の最大幅20cm程度の高さの設置許容範囲を持っている。日本家屋の標準的な室内の天井高さを基準にしている為、各社同じような高さの規格となっている。
猫は、野生の本能で高い所を好む傾向にあり、背の高い商品に人気がある。しかし猫が跳躍する時に加わる力は非常に強いため、これらの猫用遊具は転倒の危険性が常にあると言っても過言ではない。特に置いているだけの据え置きタイプは、安定性に不安がある。一方で天井まで届く突っ張りタイプは安定性を持たせる為に、天井と本体を固定アジャスターで調節して固定して設置する構造を持たせているが、高さが住居により様々で、市販品では設置できない場合もある。
マンションなどでは260cmを超える天井高さがのものがある。逆に標準的な住居より低い天井や、さらには梁などの関係で、230cm以下の設置希望場所も多い。ところが突っ張りタイプの商品群の規格は、日本家屋の天井の高さを基準として、そのカバー率で決めている為に、各社同じような規格になっている。その為に、その規格からはみ出た高さの設置場所しか無い場合、猫オーナーが安定性を求めて、突っ張りタイプを使用したいと思っても、該当する商品が無い場合が多い。購入を諦める事になる。偶然に設置可能な場合もあるが、それ以外は背の高い突っ張りタイプの商品を諦めて据え置きタイプにするか、あるいは自力で個人的に改造を試みる事になる。個人的な工夫で、高さを合わせる為に、床に木の板を重ねたり、支柱の増設や、逆に支柱を取りはずして設置しようとする。この場合、製造元の規格により違うが、一般的には本体の固定アジャスターの高さの調節幅は最大約20cm程度であり、支柱の高さは通常1本30cm〜40cmである為、固定アジャスターの高さの調節幅は支柱よりも短い、その為に支柱を1本増減すると10cm〜20cmほど合致しない空白ができてしまう事になる。その空白に設置場所の高さが該当すると固定できない事になる。高い天井の場合は、届かないので支柱を増設しても、大きすぎて収まらない場合もあり、低い場所では、支柱を取り外して設置しようとするが、固定アジャスターが届かずに固定できないと云う事もあり、個人が自力で工夫して何とか設置しようとするが、購入しても結局は標準の規格以外の場所での設置は、突っ張りタイプとしては使用できない事態が発生し、不便を強いられている。
アジャスターの高さの調節幅が、最大約20cm前後までである理由は、通常、固定アジャスターは金属の棒ネジ式で支柱の中をそのネジが上下して、天井を突っ張って固定する構造であるが、その固定アジャスターの調節幅が長くなればなるほど金属の棒ネジだけなので安定性に不安がある。加えて固定アジャスターを長くしすぎると、調節幅が最小の時に起こる問題として、固定アジャスターの金属の棒ネジが支柱の反対側の連結パーツまで届いてしまい、不具合が生じる事になる為である。
特開2002−315465特開号公報
しかしながら、特許文献1記載の提案は、様々な高さの使用場所に、固定して設置を可能にする構造にはなってはいない。
高さを隙間無く合わせるために、1本1本の長さの違う支柱を何種類も使用する方法も考えられるが、効率性の問題があり現実的では無いと言える。
そこで本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、高い天井や、低い天井、あるいは梁などの関係で設置場所が低い場所などでも、安定性のある突っ張りタイプの使用を諦めていた猫オーナーにも、高さを調整する補助具を付けて支柱と固定アジャスターと相互補完して使用しながら、様々な高さの場所で、隙間無く、しっかりと固定できるようにするものである。その結果、設置場所に悩む事も無く、しかも上部がしっかりと固定されて、安定して使用する事が可能となる事を目的とする。
本発明は、上記課題を解決する為に、検討を加えた結果、支柱の長さと固定アジャスターの調節幅の関係から、空白がある事を突き止め、それが原因で適合しない設置場所が存在していたのである。そこで空白の問題を解決する為に、まず高さを調節する補助具を加えた。そして、この高さを調節する補助具及び固定アジャスター、それと支柱の、これらそれぞれの部材の寸法に相関関係を持たせて各部材の寸法を決めたのである。従来、固定アジャスターと支柱の長さの関係には、標準的な天井高さの中で高さを調節して固定する概念しか存在しなかった。これら商品高さの規格は、日本の家屋の標準の高さのカバー率で決められた事が起因している。つまり、偶然に設置できる事はあるが、その商品の高さの規格からはみ出した時の、対応手段や設置方法は、機能的には持っていないのである。本発明は、標準外の高さでも対応できるように機能を持たせて解決を試み、その結果、高さを調整する補助具を付けて支柱と固定アジャスターと相互補完して使用する事で様々の高さの場所で使用できるように、課題を解決するための手段を見出したのである。
請求項1に係る発明は、猫が自由に登ったり降りたりする組み立て式の猫用遊具で、支柱を鉛直方向に複数本連結して組み立て、天井や上部と猫用遊具の上端部を固定して使用する突っ張りタイプにおいて、安定性を持たせる為に、猫用遊具にある固定アジャスターで調節して天井や上部と固定して設置するが、天井が標準的な住居より高い場合や逆に低い場合、更には梁などの関係で設置する場所が低い場合でも、安定性のある突っ張りタイプが使用できるように、高さを調節する補助具を備えている。この補助具を必要に応じて使用して、支柱の増減と固定アジャスターの調節機能とで相互補完して使用することで、設置場所の高さに合わせて調節して設置する事が可能となり、様々な高さの設置場所で、突っ張りタイプとして固定して使用できる事を特徴とする猫用遊具。
請求項2に係る発明は、様々な設置場所の高さに合わせる為に、各部材の長さの値は、あらかじめ計算されて決められている。それは、固定アジャスターの高さ調節の最大幅の値と、高さを調節する補助具の高さの値を合計した値が、支柱の長さの値と棚板の厚さの値の合計の値よりも大きい値で、且つ、固定アジャスターの調節の最大幅の値は、高さを調節する補助具の高さの値より大きい値に設定することによって決められる、請求項1に記載の猫用遊具。
請求項3に係る発明は、支柱を、高さを調節する補助具としても使える請求項1または2に記載の猫用遊具。
請求項4に係る発明は、高さを調節する補助具は、分割しても、又複数個あっても良い、請求項1〜3に記載の猫用遊具。
請求項5に係る発明は、出窓や、家具の上など、設置する天地の範囲が狭い場所でも、高さに合わせて1本から複数本の支柱を使用して固定して設置できる事を特徴とする請求項1〜4に記載の猫用遊具
本発明は、一例として支柱は同じ規格である事から、高さを合わせるために取り外した支柱は、別の場所の支柱としても組み込み使用する事ができる為、無駄が無く効率的で機能的でもある。
本発明の高さを調整する補助具は、紙管を使用しているが、原材料は限定するものでは無い。又、一例として円筒状にしているが形状は限定するものではない。
本発明において、標準的な高さ以外の、高い天井や、低い天井、さらに梁などの関係で設置場所が低い場合など、従来なら、据え置きタイプしか使用できず、安定性のある突っ張りタイプの使用を諦めていた猫オーナーにも、支柱と固定アジャスターと高さを調節する補助具を組み合わせて相互補完して使用する事で、しっかりと固定できて、安定性抜群に使用する事ができるようになる。
引越しや模様替えで、設置場所の高さが変わり、固定して設置使用できない場合もあったが、本発明は、そのような時でも設置可能であり、継続して使え、個人で改造を加えたり、買い換えをしなくても良い事になる。
安定性のある突っ張りタイプを、それぞれの高さに合った、高さ別の商品として数種類を発売する選択肢もあったが、多くの問題があり実現できていなかった。一つには製造元においての効率性であり、流通上でも問屋の倉庫や小売店の店頭でのスペースの効率性の問題などがあった。しかし本発明により、設置場所に対して極めて汎用性の高い、突っ張りタイプの商品としての提案が可能となる。
設置場所の高さに合わせて自由に調節できる事で、今まで出来なかった、出窓や家具の上など、設置する天地の範囲が狭い場所でも突っ張りタイプとして、使用する事が可能になった。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一例として第一実施形態に係る猫用遊具の上方斜視図を示す。図に示すように、床板6の上に支柱2を複数本鉛直方向に組み立てて、中間部には、棚板5や、部屋7を備えて基本形としている。設置を安定させるために、支柱の上端部にある固定アジャスター4で突っ張るように固定する構造である。
図1において、高さが高い天井や、低い天井、あるいは梁などの関係で本体が収まらないときには、支柱2を増設したり、取り外したりして、固定アジャスター4と、必要に応じて高さを調節する補助具3を相互補完して使用する事で、隙間無くしっかりと突っ張りタイプとして固定して設置できる。もちろん、高さを調節する補助具3を取り外して高さを合わせたりもできる。
図1において、一例として、各サイズの設定は、支柱2を30cm、高さを調整する補助具3は15cm、固定アジャスター4の高さの調節幅は最大20cm、棚板の厚みは1.5cmに設定した。そうする事で、高さを合わせる為に支柱を増減しても、隙間無くしっかりと固定できる構造となる。
図1においては、全て同じ支柱2を使っているので、高さを合わせる為に、主軸の支柱2を取り外しても、違う場所への設置も可能である。
(変形例)
次に、本発明の第一実施形態に係る猫用遊具の変形例を示す。
図5は、本発明の第一実施形態に係る変形例の猫用遊具11の斜視図を示す。出窓や家具の上など、設置する天地の範囲が狭い場所でも、安定性をもたせる為に、支柱を1本からでも、突っ張りタイプとして使用できるようにしたもので、図5は支柱12を2本使用しているが、高さに合わせて順次支柱12を追加して、固定アジャスター14と必要に応じて高さを調節する補助具13を相互補完して使用する事で、しっかりと突っ張りタイプとして固定して使用できる。もちろん、高さを調節する補助具3を取り外して高さを合わせたりもできる。
図5において、一例として、各サイズの設定は、支柱12を20cm、高さを調整する補助具13は10cm、固定アジャスター14の高さの調整幅は最大15cm、棚板の厚みは1.5cmに設定した。そうする事で、高さを合わせる為に支柱12を増減してもしっかりと固定できるのである。
本発明の第一実施形態を示す斜視図である。 第一実施形態の、上端部を構成する部材の斜視図である。 支柱2と高さを調節する補助具3の斜視図である。 固定アジャスター4を構成する部材の斜視図である。 本発明の第一実施形態の変形例11を示す斜視図である。
1・・・・第一実施形態本体
2・・・・支柱
3・・・・高さを調節する補助具
3a・・・連結ネジ
4・・・・固定アジャスター
4a・・・固定アジャスターカバー
4b・・・固定アジャスター上部パーツ
4c・・・固定アジャスターレバー
4d・・・固定アジャスター蝶ネジ
4e・・・固定アジャスター棒ネジ
5・・・・棚板
6・・・・床板
7・・・・部屋
8・・・・玩具ロープ
9・・・・座金
10・・・連結用棒ネジ
11・・・第一実施形態変形例
12・・・支柱
13・・・高さを調節する補助具
14・・・固定アジャスター
15・・・棚板
16・・・床板

Claims (5)

  1. 猫が自由に登ったり降りたりする組み立て式の猫用遊具で、支柱を鉛直方向に複数本連結して組み立て、天井や上部と猫用遊具の上端部を固定して使用する突っ張りタイプにおいて、安定性を持たせる為に、猫用遊具にある固定アジャスターで調節して天井や上部と固定して設置するが、天井が標準的な住居より高い場合や逆に低い場合、更には梁などの関係で設置する場所が低い場合でも、安定性のある突っ張りタイプが使用できるように、高さを調節する補助具を備えている。この補助具を必要に応じて使用して、支柱の増減と固定アジャスターの調節機能とで相互補完して使用することで、設置場所の高さに合わせて調節して設置する事が可能となり、様々な高さの設置場所で、突っ張りタイプとして固定して使用できる事を特徴とする猫用遊具。
  2. 様々な設置場所の高さに合わせる為に、各部材の長さの値は、あらかじめ計算されて決められている。それは、固定アジャスターの高さ調節の最大幅の値と、高さを調節する補助具の高さの値を合計した値が、支柱の長さの値と棚板の厚さの値の合計の値よりも大きい値で、且つ、固定アジャスターの調節の最大幅の値は、高さを調節する補助具の高さの値より大きい値に設定することによって決められる、請求項1に記載の猫用遊具。
  3. 支柱を、高さを調節する補助具としても使える、請求項1または2に記載の猫用遊具。
  4. 高さを調節する補助具は、分割しても、又複数個あっても良い、請求項1〜3に記載の猫用遊具
  5. 出窓や、家具の上など、設置する天地の範囲が狭い場所でも、高さに合わせて1本から複数本の支柱を使用して固定して設置できる事を特徴とする請求項1〜4に記載の猫用遊具。
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