JP2012023925A - 残存容量均一化装置及び方法、及び残存容量均一化装置セット - Google Patents

残存容量均一化装置及び方法、及び残存容量均一化装置セット Download PDF

Info

Publication number
JP2012023925A
JP2012023925A JP2010161801A JP2010161801A JP2012023925A JP 2012023925 A JP2012023925 A JP 2012023925A JP 2010161801 A JP2010161801 A JP 2010161801A JP 2010161801 A JP2010161801 A JP 2010161801A JP 2012023925 A JP2012023925 A JP 2012023925A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switching element
secondary batteries
remaining capacity
closed circuit
changeover switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010161801A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5070319B2 (ja
Inventor
Kouichi Yamanoue
耕一 山野上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Visteon Global Technologies Inc
Original Assignee
Visteon Global Technologies Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Visteon Global Technologies Inc filed Critical Visteon Global Technologies Inc
Priority to JP2010161801A priority Critical patent/JP5070319B2/ja
Priority to US13/183,235 priority patent/US8836168B2/en
Priority to CN201110206173.5A priority patent/CN102340160B/zh
Publication of JP2012023925A publication Critical patent/JP2012023925A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5070319B2 publication Critical patent/JP5070319B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J7/00Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries
    • H02J7/0013Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries acting upon several batteries simultaneously or sequentially
    • H02J7/0014Circuits for equalisation of charge between batteries
    • H02J7/0016Circuits for equalisation of charge between batteries using shunting, discharge or bypass circuits
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J7/00Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries

Abstract

【課題】少数のインダクタンス及びスイッチング素子を使用し、組電池を構成する直列接続した複数の二次電池の残存容量の均一化を図る。
【解決手段】本発明は、組電池の基準ノード101に接続したインダクタンス20と、第1及び第2スイッチング素子31、32とを備え、基準ノードの高電位側に接続する第1切替えスイッチ群51から第1切替えスイッチを一つずつ次々に選択して第1閉回路を形成し、基準ノードの低電位側に接続する第2切替えスイッチ群52から第2切替えスイッチを一つずつ次々に選択して第2閉回路を形成し、第1及び第2閉回路の組合せごとに所定期間、第1及び第2スイッチング素子の導通時間の比率が、第1及び第2閉回路の二次電池の数の比率の逆比となるように、第1及び第2スイッチング素子を交互にオン/オフさせ、第1及び第2切替えスイッチを次々に切り替えるサイクルを繰り返す。
【選択図】図1

Description

本発明は、組電池を構成する直列接続した複数の二次電池の残存容量(「充電状態」又は「SOC(state of charge)」ともいう。)を均一化する残存容量均一化装置及び方法、及び残存容量均一化装置セットに係り、より詳細には、1つのインダクタンスと、高速で交互にオン/オフする一対のスイッチング素子とを利用した残存容量均一化装置及び方法、及び残存容量均一化装置セットに関する。
電気自動車やハイブリッド車両には、通常、100個以上の二次電池を直列接続した組電池が使用される。しかし、組電池の充放電を繰り返すと、組電池を構成する個々の二次電池の残存容量の差が増大して、残存容量が不均一となる。その結果、組電池の実効容量が減少して、組電池の寿命が短くなる。このため、組電池を構成する二次電池の残存容量を均一化する技術が要請されている。
組電池を構成する二次電池の残存容量を均一化する技術の一例が、下記の特許文献1に記載されている。この特許文献1に記載の技術によれば、直列接続した2つの二次電池B1とB2の接点にインダクタンスの一端を接続し、インダクタンスの他端を二次電池B1の他端に接続することで形成される第1閉回路に電流を流す第1モードと、インダクタンスの他端を二次電池B2の他端に接続することで形成される第2閉回路に電流を流す第2モードとを短時間ずつ交互に繰り返す動作を適当な期間実行することによって、二次電池B1及びB2の電圧を均等化している。
特開2001−185229号公報
ところで、上記の特許文献1に記載の技術では、2つの二次電池ごとに1つのインダクタンスを設ける必要がある。このため、例えば、100個の二次電池が直列接続された組電池については、50個のインダクタンスを設ける必要がある。その結果、二次電池の数が増加すると、インダクタンスの数も増加して、装置の寸法及び製造コストが増大してしまう。
また、上記特許文献1に記載の技術では、2つの二次電池ごとに、第1及び第2モードを交互に繰り返すための一対のスイッチング素子を設ける必要がある。このスイッチング素子は、高い切替え周波数でスイッチングを行うため、電気的放射ノイズや伝導ノイズが生じる。このため、二次電池の数が増加すると、スイッチング素子の数も増加して、ノイズが増大してしまう。
そこで、本発明は、少数のインダクタンス及びスイッチング素子を利用して、組電池を構成する直列接続した複数の二次電池の残存容量の均一化を図ることができる残存容量均一化装置及び方法、及び残存容量均一化装置セットを提供することを目的としている。
上記の目的を達成するため、本発明の第1の残存容量均一化装置は、組電池を構成する直列接続した複数の二次電池の残存容量を均一化する残存容量均一化装置であって、組電池の互いに隣接した二次電池の間の基準ノードに、一端が接続したインダクタンスと、インダクタンスの他端に、それぞれの一端が接続した第1及び第2スイッチング素子と、前記第1スイッチング素子の他端と前記組電池のうち前記基準ノードよりも高電位側に接続された各二次電池の高電位側ノードとを接続することができる第1切替えスイッチ群と、第2スイッチング素子の他端と組電池のうち前記基準ノードよりも低電位側に接続された各二次電池の低電位側ノードとを接続することができる第2切替えスイッチ群と、第1及び第2スイッチング素子及び第1及び第2切替えスイッチ群のオン/オフを制御する制御部と、を備え、制御部は、第1切替えスイッチ群から第1切替えスイッチを一つずつ次々に選択して導通状態にして、選択された第1切替えスイッチ、当該第1切替えスイッチが接続した高電位側ノードと前記基準ノードとの間の二次電池、前記第1スイッチング素子及び前記インダクタンスを含む第1閉回路を形成し、第2切替えスイッチ群から第2切替えスイッチを一つずつ次々に選択して導通状態にして、選択された第2切替えスイッチ、当該第2切替えスイッチが接続した低電位側ノードと前記基準ノードとの間の二次電池、前記第2スイッチング素子及び前記インダクタンスを含む第2閉回路を形成し、第1及び第2切替えスイッチの選択によってそれぞれ決定される前記第1及び第2閉回路の組合せごとに所定期間、第1スイッチング素子の導通時間と前記第2スイッチング素子の導通時間との比率が、第1閉回路に含まれる二次電池の数と前記第2閉回路に含まれる二次電池の数との比率の逆比となるように、第1及び第2スイッチング素子を交互にオン/オフさせ、第1及び第2切替えスイッチをそれぞれ次々に選択するサイクルを繰り返す、ことを特徴としている。
このように構成された本発明の第1の残存容量均一化装置によれば、第1スイッチング素子の導通時間と第2スイッチング素子の導通時間との比率が、第1閉回路に含まれる二次電池の数と第2閉回路に含まれる二次電池の数との比率の逆比となるように、第1及び第2スイッチング素子が交互にオン/オフされる。その結果、第1閉回路に含まれる二次電池の合計電圧と、第2閉回路に含まれる二次電池の合計電圧とが等しくなる。さらに、第1及び第2切替えスイッチをそれぞれ一つずつ次々に切替えることによって、第1及び第2閉回路の組合せが次々に切り替えられる。そして、第1及び第2閉回路の組合せごとに第1及び第2スイッチ素子が同様に交互にオン/オフされる。その結果、種々の第1及び第2閉回路の組合せにおいて、そのときの第1閉回路の二次電池の合計電圧と第2閉回路の二次電池の合計電圧とが等しくなる。さらに、第1及び第2切替えスイッチを次々に切り替えるサイクルを繰り返すことによって、組電池の各二次電池の電圧(残存容量)が最終的に互いに等しくなるように収束する。したがって、本発明によれば、少数のインダクタンス及びスイッチング素子によって、組電池を構成する直列接続した複数の二次電池の残存容量の均一化を図ることができる。
また、本発明の第1の残存容量均一化装置において好ましくは、制御部は、第1及び第2閉回路の組合せごとに、所定期間中、前記第1スイッチング素子の導通時間と前記第2スイッチング素子の導通時間との比率を維持したまま、前記第1及び第2スイッチング素子のオン/オフ1周期あたりの前記第1及び第2スイッチング素子それぞれの導通時間を、当該所定期間の開始時に短くし、時間の経過に従って長くする。
二次電池の残存容量のばらつきが大きい場合、第1及び第2スイッチング素子を交互にオン/オフさせると、第1及び第2スイッチング素子に過大な均等化電流が流れることがある。かかる過大な均等化電流が流れると、第1及び第2スイッチング素子が破損するおそれがある。一方、1及び第2スイッチング素子を交互にオン/オフさせるにつれて、二次電池の残存容量が均一化され、第1及び第2スイッチング素子に流れる電流も小さくなる傾向がある。そこで、第1及び第2スイッチング素子のオン/オフ1周期あたりの第1及び第2スイッチング素子それぞれの導通時間を、当該所定期間の開始時に短くし、時間の経過に従って長くすることによって、第1又は第2スイッチング素子に過大な均等化電流が流れることを防止することができる。
また、本発明において好ましくは、制御部は、第1及び第2スイッチング素子のオン/オフを制御する駆動信号を出力する駆動信号出力部と、インダクタンスの他端の端子電圧を測定する電圧測定部と、第1及び第2スイッチング素子が同時に非導通時の端子電圧を中間電位とし、中間電位に対して高電位側に所定のオフセットを設けた第1閾値電圧と、中間電位に対して低電位側に所定のオフセットを設けた第2閾値電圧とを設定する閾値設定部と、測定した端子電圧と第1閾値電圧とを比較して、第1スイッチング素子が導通状態である第1オン時間を求め、且つ、測定した端子電圧と前記第2閾値電圧とを比較して、第2スイッチング素子が導通状態である第2オン時間を求めるオン時間検出部と、を有し、駆動信号出力部は、第1オン時間と第2オン時間との比率が、第1閉回路に含まれる二次電池の数と第2閉回路に含まれる二次電池の数との比率の逆比となるように、駆動信号をフィードバック制御する。
一般に、第1及び第2スイッチング素子のオン/オフを制御する駆動信号に対して、第1及び第2スイッチング素子の実際のオン/オフは、時間遅れを伴うことが知られている。例えば、第1及び第2スイッチング素子をMOSFETで構成した場合、MOSFETのゲート駆動電圧の変化に対するドレイン電流の変化にはある程度の時間遅れを伴う。一方、本発明では、第1及び第2スイッチング素子は、二次電池数の逆比で正確に交互にオン/オフすることが要請されている。そこで、第1及び第2閾値電圧に基づいて、第1スイッチング素子が導通状態である第1オン時間、及び第2スイッチング素子が導通状態である第2オン時間を求めて駆動信号をフィードバック制御することによって、第1オン時間と第2オン時間との比率の正確さを確保することができる。
また、本発明の第1の残存容量均一化装置セットは、複数の組電池を直列接続した組電池セットを構成する直列接続した複数の二次電池の残存容量を均一化する残存容量均一化装置セットであって、組電池の各々について、請求項1記載の第1の残存容量均一化装置が設けられ、隣接する組電池どうしが、少なくとも1つの二次電池を共有する、ことを特徴としている。
組電池セットを構成する多数の二次電池の残存容量を1つの残存容量均一化装置によって均一化する場合、残存容量均一化装置の第1及び第2スイッチング素子には、例えば、組電池セットの両端電圧の半分の高い耐電圧が要求される。そこで、本発明の第1の残存容量均一化装置セットによれば、組電池セットを複数の組電池に分け、各組電池ごとに、第1の残存容量均一化装置によって二次電池を均一化する。更に、隣接する組電池どうしが少なくとも1つの二次電池を共有しているため、組電池セット全体の二次電池の残存容量も均一化される。したがって、本発明によれば、各残存容量均一化装置の第1及び第2スイッチング素子に要求される耐電圧を低下させつつ、少数のインダクタンス及びスイッチング素子によって、組電池を構成する直列接続した複数の二次電池の残存容量の均一化を図ることができる。
また、本発明の第1の残存容量均一化方法は、組電池を構成する直列接続した複数の二次電池の残存容量を均一化する残存容量均一化方法であって、組電池の互いに隣接した二次電池の間の基準ノードに一端が接続したインダクタンスと、インダクタンスの他端に一端が接続した第1スイッチング素子と、第1スイッチング素子の他端と組電池のうち基準ノードよりも高電位側に接続された各二次電池の高電位側ノードから選択された1つの高電位側ノードとを接続する第1切替えスイッチと、選択された高電位側ノードと基準ノードとの間の二次電池と、を含む第1閉回路を形成し、インダクタンスと、インダクタンスの他端に一端が接続した第2スイッチング素子と、第2スイッチング素子の他端と組電池のうち基準ノードよりも低電位側に接続された各二次電池の低電位側ノードから選択された1つの低電位側ノードとを接続する第2切替えスイッチと、選択された低電位側ノードと前記基準ノードとの間の二次電池と、を含む第2閉回路を形成し、第1切替えスイッチの接続する高電位側ノードを次々に切替え、且つ、第2切替えスイッチの接続する低電位側ノードを次々に切り替え、前記第1及び第2切替えスイッチの接続する高電位側ノード及び低電位側ノードによってそれぞれ決定される前記第1及び第2閉回路の組合せごとに、所定期間、第1スイッチング素子の導通時間と第2スイッチング素子の導通時間との比率が、第1閉回路に含まれる二次電池の数と第2閉回路に含まれる二次電池の数との比率の逆比となるように、第1及び第2スイッチング素子を交互にオン/オフさせ、第1切替えスイッチの接続する高電位側ノード及び第2切替えスイッチの接続する低電位側ノードを次々に切り替えるサイクルを繰り返す、ことを特徴としている。
本発明の第1の残存容量均一化方法によれば、第1スイッチング素子の導通時間と第2スイッチング素子の導通時間との比率が、第1閉回路に含まれる二次電池の数と第2閉回路に含まれる二次電池の数との比率の逆比となるように、第1及び第2スイッチング素子が交互にオン/オフされる。その結果、第1閉回路に含まれる二次電池の合計電圧と、第2閉回路に含まれる二次電池の合計電圧とが等しくなる。さらに、第1及び第2切替えスイッチをそれぞれ次々に切替えることによって、第1及び第2閉回路の組合せがそれぞれ次々に切り替えられる。そして、第1及び第2閉回路の組合せごとに第1及び第2スイッチ素子が同様に交互にオン/オフされる。その結果、種々の第1及び第2閉回路の組合せにおいて、そのときの第1閉回路の二次電池の合計電圧と第2閉回路の二次電池の合計電圧とが等しくなる。さらに、第1及び第2切替えスイッチをそれぞれ次々に切り替えるサイクルを繰り返すことによって、組電池の各二次電池の電圧(残存容量)が最終的に互いに等しくなるように収束する。したがって、本発明によれば、少数のインダクタンス及びスイッチング素子によって、組電池を構成する直列接続した複数の二次電池の残存容量の均一化を図ることができる。
また、本発明の第2の残存容量均一化装置は、組電池を構成する直列接続した複数の二次電池の残存容量を均一化する残存容量均一化装置であって、組電池の最高電位端子に、一端が接続した第1スイッチング素子と、組電池の最低電位端子に、一端が接続した第2スイッチング素子と、第1及び第2スイッチング素子の他端に、一端が接続したインダクタンスと、インダクタンスの他端と複数の二次電池の間の各ノードとを接続することができる切替えスイッチ群と、第1及び第2スイッチング素子及び切替えスイッチ群のオン/オフを制御する制御部と、を備え、制御部は、切替えスイッチ群から切替えスイッチを一つずつ次々に選択して導通状態にして、選択された切替えスイッチ、当該切替えスイッチと接続したノードよりも高電位側に接続された二次電池、第1スイッチング素子及びインダクタンスを含む第1閉回路を形成すると共に、選択された切替えスイッチ、当該切替えスイッチと接続したノードよりも低電位側に接続された二次電池、第2スイッチング素子、及び前記インダクタンスを含む第2閉回路を形成し、選択ノードの選択によって決定される第1及び第2閉回路の組合せごとに所定期間、第1スイッチング素子の導通時間と第2スイッチング素子の導通時間との比率が、第1閉回路に含まれる二次電池の数と第2閉回路に含まれる二次電池の数との比率の逆比となるように、第1及び第2スイッチング素子を交互にオン/オフさせ、切替えスイッチ群から切替えスイッチを次々に選択するサイクルを繰り返す、ことを特徴としている。
このように構成された本発明の第2の残存容量均一化装置によれば、第1スイッチング素子の導通時間と第2スイッチング素子の導通時間との比率が、第1閉回路に含まれる二次電池の数と第2閉回路に含まれる二次電池の数との比率の逆比となるように、第1及び第2スイッチング素子が交互にオン/オフされる。その結果、第1閉回路に含まれる二次電池の合計電圧と、第2閉回路に含まれる二次電池の合計電圧とが等しくなる。さらに、切替えスイッチを一つずつ次々に切替えることによって、第1及び第2閉回路の組合せが次々に切り替えられる。そして、第1及び第2閉回路の組合せごとに第1及び第2スイッチ素子が同様に交互にオン/オフされる。その結果、種々の第1及び第2閉回路の組合せにおいて、そのときの第1閉回路の二次電池の合計電圧と第2閉回路の二次電池の合計電圧とが等しくなる。さらに、切替えスイッチを次々に選択するサイクルを繰り返すことによって、組電池の各二次電池の電圧(残存容量)が最終的に互いに等しくなるように収束する。したがって、本発明によれば、少数のインダクタンス及びスイッチング素子によって、組電池を構成する直列接続した複数の二次電池の残存容量の均一化を図ることができる。
また、本発明の第2の残存容量均一化装置において好ましくは、制御部は、第1及び第2閉回路の組合せごとに、所定期間中、第1スイッチング素子の導通時間と第2スイッチング素子の導通時間との比率を維持したまま、第1及び第2スイッチング素子のオン/オフ1周期あたりの第1及び第2スイッチング素子のそれぞれの導通時間を、当該所定期間の開始時に短くし、時間の経過に従って長くする。
二次電池の残存容量のばらつきが大きい場合、第1及び第2スイッチング素子を交互にオン/オフさせると、第1及び第2スイッチング素子に過大な均等化電流が流れることがある。かかる過大な均等化電流が流れると、第1及び第2スイッチング素子が破損するおそれがある。一方、1及び第2スイッチング素子を交互にオン/オフさせるにつれて、二次電池の残存容量が均一化され、第1及び第2スイッチング素子に流れる電流も小さくなる傾向がある。そこで、前記第1及び第2スイッチング素子のオン/オフ1周期あたりの前記第1及び第2スイッチング素子それぞれの導通時間を、当該所定期間の開始時に短くし、時間の経過に従って長くすることによって、過大な均等化電流が流れることを防止することができる。
また、本発明の第2の残存容量均一化装置において好ましくは、制御部は、第1及び第2スイッチング素子のオン/オフを制御する駆動信号を出力する駆動信号出力部と、インダクタンスの他端の端子電圧を測定する電圧測定部と、第1及び第2スイッチング素子が同時に非導通時の前記端子電圧を中間電位とし、中間電位に対して高電位側に所定のオフセットを設けた第1閾値電圧と、中間電位に対して低電位側に所定のオフセットを設けた第2閾値電圧とを設定する閾値設定部と、測定した端子電圧と第1閾値電圧とを比較して、第1スイッチング素子が導通状態である第1オン時間を求め、且つ、測定した端子電圧と第2閾値電圧とを比較して、第2スイッチング素子が導通状態である第2オン時間を求めるオン時間検出部と、を有し、駆動信号出力部は、第1オン時間と前記第2オン時間との比率が、前記第1閉回路に含まれる二次電池の数と前記第2閉回路に含まれる二次電池の数との比率の逆比となるように、駆動信号をフィードバック制御する。
一般に、第1及び第2スイッチング素子のオン/オフを制御する駆動信号に対して、第1及び第2スイッチング素子の実際のオン/オフは、時間遅れを伴うことが知られている。例えば、第1及び第2スイッチング素子をMOSFETで構成した場合、MOSFETのゲート駆動電圧の変化に対するドレイン電流の変化にはある程度の時間遅れを伴う。一方、本発明では、第1及び第2スイッチング素子は、二次電池数の逆比で正確に交互にオン/オフすることが求められている。そこで、第1及び第2閾値電圧に基づいて、第1スイッチング素子が導通状態となっている第1オン時間、及び第2スイッチング素子が導通状態となっている第2オン時間を求めて駆動信号をフィードバック制御することによって、第1オン時間と第2オン時間との比率の正確さを確保することができる。
また、本発明の第2の残存容量均一化装置セットは、複数の組電池を直列接続した組電池セットを構成する直列接続した複数の二次電池の残存容量を均一化する残存容量均一化装置セットであって、組電池の各々について、請求項6記載の第2の残存容量均一化装置が設けられ、隣接する組電池どうしが、少なくとも1つの二次電池を共有する、ことを特徴としている。
組電池セットを構成する多数の二次電池の残存容量を1つの残存容量均一化装置によって均一化する場合、残存容量均一化装置の第1及び第2スイッチング素子には、例えば、組電池セットの両端電圧の半分の高い耐電圧が要求される。そこで、本発明の第2の残存容量均一化装置セットによれば、組電池セットを複数の組電池に分け、各組電池ごとに、第2の残存容量均一化装置によって二次電池を均一化する。更に、隣接する組電池どうしが少なくとも1つの二次電池を共有しているため、組電池セット全体の二次電池の残存容量も均一化される。したがって、本発明によれば、各残存容量均一化装置の第1及び第2スイッチング素子に要求される耐電圧を低下させつつ、少数のインダクタンス及びスイッチング素子によって、組電池を構成する直列接続した複数の二次電池の残存容量の均一化を図ることができる。
また、本発明の第2の残存容量均一化方法は、組電池を構成する直列接続した複数の二次電池の残存容量を均一化する残存容量均一化方法であって、組電池の最高電位端子に一端が接続した第1スイッチング素子と、前記第1スイッチング素子の他端に一端が接続したインダクタンスと、前記インダクタンスの他端と前記二次電池の間の各ノードから選択された1つの選択ノードとを接続する切替えスイッチと、選択ノードよりも高電位側に接続された二次電池とを含む第1閉回路を形成するとともに、組電池の最低電位端子に一端が接続した第2スイッチング素子と、第2スイッチング素子の他端に一端が接続したインダクタンスと、切替えスイッチ群と、選択ノードよりも低電位側に接続された二次電池とを含む第2閉回路を形成し、切替えスイッチの接続する選択ノードを次々に切替え、選択ノードの選択によって決定される第1及び第2閉回路の組合せごとに所定期間、第1スイッチング素子の導通時間と第2スイッチング素子の導通時間との比率が、第1閉回路に含まれる二次電池の数と第2閉回路に含まれる二次電池の数との比率の逆比となるように、第1及び第2スイッチング素子を交互にオン/オフさせ、切替えスイッチの接続する選択ノードを次々に切り替えるサイクルを繰り返す、ことを特徴としている。
本発明の第2の残存容量均一化方法によれば、第1スイッチング素子の導通時間と第2スイッチング素子の導通時間との比率が、第1閉回路に含まれる二次電池の数と第2閉回路に含まれる二次電池の数との比率の逆比となるように、第1及び第2スイッチング素子が交互にオン/オフされる。その結果、第1閉回路に含まれる二次電池の合計電圧と、第2閉回路に含まれる二次電池の合計電圧とが等しくなる。さらに、切替えスイッチを一つずつ次々に切替えることによって、第1及び第2閉回路の組合せが次々に切替えられる。そして、第1及び第2閉回路の組合せごとに第1及び第2スイッチ素子が同様に交互にオン/オフされる。その結果、種々の第1及び第2閉回路の組合せにおいて、そのときの第1閉回路の二次電池の合計電圧と第2閉回路の二次電池の合計電圧とが等しくなる。さらに、切替えスイッチを次々に選択するサイクルを繰り返すことによって、組電池の各二次電池の電圧(残存容量)が最終的に互いに等しくなるように収束する。したがって、本発明によれば、少数のインダクタンス及びスイッチング素子によって、組電池を構成する直列接続した複数の二次電池の残存容量の均一化を図ることができる。
このように、本発明の残存容量均一化装置及び方法、及び残存容量均一化装置セットによれば、少数のインダクタンス及びスイッチング素子を利用して、組電池を構成する直列接続した複数の二次電池の残存容量の均一化を図ることができる。
本発明の第1実施形態による残存容量均一化装置の回路図である。 本発明の第1実施形態による残存容量均一化装置における、切替えスイッチのオン/オフのタイミングチャートである。 本発明の第1実施形態による残存容量均一化装置における、第1及び第2スイッチング素子のオン/オフのタイミングチャートである。 本発明の第1実施形態による残存容量均一化装置における、第1及び第2スイッチング素子のオン/オフのタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態による残存容量均一化装置における、第1及び第2スイッチング素子のオン/オフタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態における個々の二次電池の電圧測定用の回路図である。 本発明の第2実施形態おける個々の二次電池の電圧測定のタイミングチャートである。 本発明の第3実施形態による残存容量均一化装置における制御部のブロック回路図である。 本発明の第3実施形態における第1及び第2スイッチング素子31及び32の中間ノード102の端子電圧の波形図である。 本発明の第4実施形態による残存容量均一化装置セットの回路図である。 本発明の第5実施形態による残存容量均一化装置の回路図である。 本発明の第5実施形態による残存容量均一化装置における、切替えスイッチのオン/オフのタイミングチャートである。 本発明の第5実施形態による残存容量均一化装置における、第1スイッチング素子31及び第2スイッチング素子32のオン/オフのタイミングチャートである。 本発明の第5実施形態による残存容量均一化装置における、第1スイッチング素子31及び第2スイッチング素子32のオン/オフのタイミングチャートである。 本発明の第6実施形態による残存容量均一化装置セットの回路図である。
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
(第1実施形態)
まず、図1〜図4を参照して、本発明の第1の残存容量均一化装置及び第1の残存容量均一化方法の実施形態を説明する。図1は、第1実施形態による残存容量均一化装置の回路図である。
第1実施形態による残存容量均一化装置は、組電池10を構成する直列接続された8つの二次電池11〜18の残存容量(SOC)を均一化するためのものである。
なお、図1には、8つの二次電池11〜18が直列接続された組電池10を対象とした例を示すが、二次電池の数はこれに限定されない。二次電池の数は、好ましくは3つ以上であり、より好ましくは4つ以上である。
組電池10の互いに隣接した2つの二次電池14及び15の間の基準ノード101には、インダクタンス20の一端が接続されている。基準ノード101は、任意の隣接した二次電池の間に設けることができるが、基準ノード101の高電位側の二次電池11〜14の数と、低電位側の二次電池15〜18の数とが同数となるように、直列接続した二次電池11〜18の列を二等分する位置に設けるのが好ましい。
なお、直列接続した二次電池の数が奇数である場合には、直列接続した二次電池のちょうど中央の二次電池の高電圧側又は低電圧側端子を基準ノードとするのがよい。
一方、インダクタンス20の他端は、第1及び第2スイッチング素子31及び32それぞれの一端に接続されている。第1スイッチング素子31は、Pch(Pチャネル型)−MOSFETで構成され、第2スイッチング素子32は、Nch(Nチャネル型)−MOSFETで構成されている。
なお、第1及び第2スイッチング素子は、互いに同じチャネル型(Pチャネル型又はNチャネル型)のMOSFETであってもよいし、バイポーラトランジスタであってもよい。
また、第1スイッチング素子31の他端は、第1切替えスイッチ群51によって、組電池10のうち基準ノード101よりも高電位側に接続された各二次電池11〜14の高電位側ノードと接続することができる。第1切替えスイッチ群51は、各二次電池11〜14の高電位側ノードとそれぞれ接続することができる4つの切替えスイッチS1a〜S4aから構成されている。
また、第2スイッチング素子32の他端は、第2切替えスイッチ群52によって、組電池10のうち基準ノード101よりも低電位側に接続された各二次電池15〜18の低電位側ノードと接続することができる。第2切替えスイッチ群52は、各二次電池15〜18の低電位側ノードとそれぞれ接続することができる4つの切替えスイッチS1b〜S4bから構成されている。
なお、各切替えスイッチは、MOSFETのような半導体スイッチでもよいし、リレースイッチでもよい。
そして、第1及び第2スイッチング素子31及び32のオン/オフ、及び第1及び第2切替えスイッチ群51及び52の各切替えスイッチS1a〜S4a、S1b〜S4bのオン/オフは、制御部40によって制御される。
なお、図1では、第1切替えスイッチ群51を構成する各切替えスイッチS1a〜S4a、及び、第2切替えスイッチ群52を構成する各切替えスイッチS1b〜S4bそれぞれのオン/オフを制御する制御信号を、制御部40から各切替えスイッチS1a〜S4a、S1b〜S4bに送る配線の図示を省略している。
制御部40は、第1切替えスイッチ群51を構成する切替えスイッチS1a〜S4aの中から第1切替えスイッチを一つずつ次々に選択して導通状態(オン)にする。選択された第1切替えスイッチが導通状態となる結果、その第1切替えスイッチ、その第1切替えスイッチが接続した高電位側ノードと基準ノード101との間の二次電池、第1スイッチング素子31及びインダクタンス20を含む第1閉回路が形成される。
制御部40はまた、第2切替えスイッチ群52を構成する切替えスイッチS1b〜S4bの中から第2切替えスイッチを一つずつ次々に選択して導通状態(オン)にする。選択された第2切替えスイッチが導通状態となる結果、その第2切替えスイッチ、その第2切替えスイッチが接続した低電位側ノードと基準ノード101との間の二次電池、第2スイッチング素子32及びインダクタンス20を含む第2閉回路が形成される。
第1及び第2閉回路の組合せが、所定期間T=100msごとに切り替えられるように、制御部40は、下記の動作例のように、第1及び第2切替えスイッチをそれぞれ一つずつ次々に選択する。
なお、所定期間は、原則的に、第1及び第2閉回路の各組合せにおいて、互いに同一の長さであってもよいし、互いに異なった長さであってもよい。例えば、第1閉回路に含まれる二次電池の残存容量と、第2閉回路に含まれる二次電池の残存容量との差が大きい場合には、その組合せにおける通電期間を、他の組合せにおける通電期間よりも長くすることが好ましい。
制御部40はまた、第1及び第2スイッチング素子31及び32を交互にオン/オフさせる。本実施形態では、第1スイッチング素子31及び第2スイッチング素子32は、周期τ=5μs、即ち、周波数f=200kHzでオン/オフする。
ここで、制御部40は、以下に詳細に説明するように、第1スイッチング素子31の導通時間と第2スイッチング素子32の導通時間との比率が、第1閉回路に含まれる二次電池の数と第2閉回路に含まれる二次電池の数との比率の逆比となるように、第1及び第2スイッチング素子31及び32を交互にオン/オフさせる。
そして、制御部40は、第1及び第2切替えスイッチをそれぞれ一つずつ次々に選択するサイクルを繰り返す。
なお、上記サイクルは、組電池が車両に搭載されている場合、車両の電源スイッチが投入されている間中、又は、組電池に車両外部の充電装置が接続されている間中、繰り返すのが好ましい。
また、電源スイッチが投入されている場合、又は、充電装置が接続されている場合に、各二次電池の電圧を測定し、二次電池のうちの最大電圧と、最小電圧との差分が所定値を超えている間だけ、上記サイクルを繰り返すようにしてもよい。このように、差分が大きい場合にだけ上記サイクルを繰り返すようにすれば、均等化装置そのものが消費する電力の低減を図ることができる。
次に、図2〜図4のタイミングチャートを参照して、第1実施形態の均等化装置の動作例、即ち、第1の残存容量均一化方法の例について説明する。
まず、図2に示すように、期間T1の間、第1切替えスイッチ群51から選択された第1切替えスイッチS1aと、第2切替えスイッチ群52から選択された第2切替えスイッチS1bとが、それぞれ導通状態(オン)となる。その結果、図1において、インダクタンス20と、第1スイッチング素子31と、第1切替えスイッチS1aと、二次電池14とを含む第1閉回路が形成されるとともに、インダクタンス20と、第2スイッチング素子32と、第2切替えスイッチS1bと、二次電池15とを含む第2閉回路が形成される。
ここで、図3(a)に、期間T1における第1スイッチング素子31及び第2スイッチング素子32のオン/オフのタイミングチャートを模式的に示す。
期間T1の第1閉回路に含まれる二次電池の数は「1」であり、第2閉回路に含まれる二次電池の数も「1」である。このため、期間T1の間、第1スイッチング素子31の導通時間と第2スイッチング素子32の導通時間との比率が、第1閉回路に含まれる二次電池の数「1」と第2閉回路に含まれる二次電池の数「1」との比率「1:1」の逆比となるように、第1及び第2スイッチング素子を交互にオン/オフさせる。したがって、第1スイッチング素子31の導通時間と第2スイッチング素子32の導通時間との比率は、「1:1」となる。
すなわち、期間T1の間、第1スイッチング素子31は、周期τのうち、50%のデューティー率のオン期間τ01の間だけ導通状態となり、第2スイッチング素子32は、周期τのうち、残りの50%のデューティー率のオン期間τ02の間だけ導通状態となる。
なお、第1及び第2スイッチング素子31及び32が同時に導通状態となることを防止するため、オン期間τ01とオン期間τ02との間には、デッドタイムが設けられている。このデッドタイムは、例えば、500nsである。
このように、期間T1の間、第1及び第2スイッチング素子31及び32が交互に「1:1」の比率で開閉することによって、第1閉回路中の二次電池14の電圧V14と、第2閉回路中の二次電池15の電圧V15とが等しくなる。したがって、「V14=V15」となる。
続いて、図2に示すように、期間T2の間、第1切替えスイッチ群51から新たに選択された第1切替えスイッチS2aと、第2切替えスイッチ群52から選択された第2切替えスイッチS1bとが、それぞれ導通状態(オン)となる。その結果、図1において、インダクタンス20と、第1スイッチング素子31と、第1切替えスイッチS2aと、2つの二次電池13及び14とを含む第1閉回路が形成されるとともに、インダクタンス20と、第2スイッチング素子32と、第2切替えスイッチS1bと、1つの二次電池15とを含む第2閉回路が形成される。
ここで、図3(b)に、期間T2における第1スイッチング素子31及び第2スイッチング素子32のオン/オフのタイミングチャートを模式的に示す。
期間T2の第1閉回路に含まれる二次電池の数は「2」であり、第2閉回路に含まれる二次電池の数は「1」である。このため、期間T2の間、第1スイッチング素子31の導通時間と第2スイッチング素子32の導通時間との比率が、第1閉回路に含まれる二次電池の数「2」と第2閉回路に含まれる二次電池の数「1」との比率「2:1」の逆比となるように、第1及び第2スイッチング素子を交互にオン/オフさせる。したがって、第1スイッチング素子31の導通時間と第2スイッチング素子32の導通時間との比率は、「1:2」となる。
すなわち、期間T2の間、第1スイッチング素子31は、周期τのうち、約33.3%のデューティー率のオン期間τ01の間だけ導通状態となり、第2スイッチング素子32は、周期τのうち、残りの約66.7%のデューティー率のオン期間τ02の間だけ導通状態となる。
このように、期間T2の間、第1及び第2スイッチング素子31及び32が交互に「1:2」の比率で開閉することによって、第1閉回路中の2つの二次電池13及び14の合計電圧(V13+V14)と、第2閉回路中の1つの二次電池15の電圧V15の2倍の電圧とが等しくなる。したがって、「(V13+V14)=V15×2」となる。
続いて、図2に示すように、期間T3の間、第1切替えスイッチ群51から選択された第1切替えスイッチS2aと、第2切替えスイッチ群52から新たに選択された第2切替えスイッチS2bとが、それぞれ導通状態(オン)となる。その結果、図1において、インダクタンス20と、第1スイッチング素子31と、第1切替えスイッチS2aと、2つの二次電池13及び14とを含む第1閉回路が形成されるとともに、インダクタンス20と、第2スイッチング素子32と、第2切替えスイッチS1bと、2つの二次電池15及び16とを含む第2閉回路が形成される。
ここで、図3(c)に、期間T3における第1スイッチング素子31及び第2スイッチング素子32のオン/オフのタイミングチャートを模式的に示す。
期間T3の第1閉回路に含まれる二次電池の数は「2」であり、第2閉回路に含まれる二次電池の数は「2」である。このため、期間T3の間、第1スイッチング素子31の導通時間と第2スイッチング素子32の導通時間との比率が、第1閉回路に含まれる二次電池の数「2」と第2閉回路に含まれる二次電池の数「2」との比率「2:2」の逆比となるように、第1及び第2スイッチング素子を交互にオン/オフさせる。したがって、第1スイッチング素子31の導通時間と第2スイッチング素子32の導通時間との比率は、「1:1」となる。
すなわち、期間T3の間、第1スイッチング素子31は、周期τのうち、50%のデューティー率のオン期間τ01の間だけ導通状態となり、第2スイッチング素子32は、周期τのうち、残りの50%のデューティー率のオン期間τ02の間だけ導通状態となる。
このように、期間T3の間、第1及び第2スイッチング素子31及び32が交互に「1:1」の比率で開閉することによって、第1閉回路中の2つの二次電池13及び14の合計電圧(V13+V14)と、第2閉回路中の2つの二次電池15及び16の電圧(V15+V15)とが等しくなる。したがって、「(V13+V14)=(V15+V16)」となる。
続いて、図2に示すように、期間T4の間、第1切替えスイッチ群51から選択された第1切替えスイッチS2aと、第2切替えスイッチ群52から新たに選択された第2切替えスイッチS3bとが、それぞれ導通状態(オン)となる。その結果、図1において、インダクタンス20と、第1スイッチング素子31と、第1切替えスイッチS2aと、2つの二次電池13及び14とを含む第1閉回路が形成されるとともに、インダクタンス20と、第2スイッチング素子32と、第2切替えスイッチS1bと、3つの二次電池15〜17とを含む第2閉回路が形成される。
ここで、図3(d)に、期間T4における第1スイッチング素子31及び第2スイッチング素子32のオン/オフのタイミングチャートを模式的に示す。
期間T4の第1閉回路に含まれる二次電池の数は「2」であり、第2閉回路に含まれる二次電池の数は「3」である。このため、期間T4の間、第1スイッチング素子31の導通時間と第2スイッチング素子32の導通時間との比率が、第1閉回路に含まれる二次電池の数「2」と第2閉回路に含まれる二次電池の数「3」との比率「2:3」の逆比となるように、第1及び第2スイッチング素子を交互にオン/オフさせる。したがって、第1スイッチング素子31の導通時間と第2スイッチング素子32の導通時間との比率は、「3:2」となる。
すなわち、期間T4の間、第1スイッチング素子31は、周期τのうち、60%のデューティー率のオン期間τ01の間だけ導通状態となり、第2スイッチング素子32は、周期τのうち、残りの40%のデューティー率のオン期間τ02の間だけ導通状態となる。
このように、期間T4の間、第1及び第2スイッチング素子31及び32が交互に「3:2」の比率で開閉することによって、第1閉回路中の2つの二次電池13及び14の合計電圧(V13+V14)と、第2閉回路中の3つの二次電池15〜17の電圧(V15+V16+V17)の2/3倍の電圧とが等しくなる。したがって、「(V13+V14)=(V15+V16+V17)×(2/3)」となる。
続いて、図2に示すように、期間T5の間、第1切替えスイッチ群51から新たに選択された第1切替えスイッチS3aと、第2切替えスイッチ群52から選択された第2切替えスイッチS3bとが、それぞれ導通状態(オン)となる。その結果、図1において、インダクタンス20と、第1スイッチング素子31と、第1切替えスイッチS2aと、3つの二次電池12〜14とを含む第1閉回路が形成されるとともに、インダクタンス20と、第2スイッチング素子32と、第2切替えスイッチS1bと、3つの二次電池15〜17とを含む第2閉回路が形成される。
ここで、図4(a)に、期間T5における第1スイッチング素子31及び第2スイッチング素子32のオン/オフのタイミングチャートを模式的に示す。
期間T5の第1閉回路に含まれる二次電池の数は「3」であり、第2閉回路に含まれる二次電池の数も「3」である。このため、期間T5の間、第1スイッチング素子31の導通時間と第2スイッチング素子32の導通時間との比率が、第1閉回路に含まれる二次電池の数「3」と第2閉回路に含まれる二次電池の数「3」との比率「3:3」の逆比となるように、第1及び第2スイッチング素子を交互にオン/オフさせる。したがって、第1スイッチング素子31の導通時間と第2スイッチング素子32の導通時間との比率は、「1:1」となる。
すなわち、期間T5の間、第1スイッチング素子31は、周期τのうち、50%のデューティー率のオン期間τ01の間だけ導通状態となり、第2スイッチング素子32は、周期τのうち、残りの50%のデューティー率のオン期間τ02の間だけ導通状態となる。
このように、期間T5の間、第1及び第2スイッチング素子31及び32が交互に「1:1」の比率で開閉することによって、第1閉回路中の3つの二次電池12〜14の合計電圧(V12+V13+V14)と、第2閉回路中の3つの二次電池15〜17の電圧(V15+V16+V17)とが等しくなる。したがって、「(V12+V13+V14)=(V15+V16+V17)」となる。
続いて、図2に示すように、期間T6の間、第1切替えスイッチ群51から新たに選択された第1切替えスイッチS4aと、第2切替えスイッチ群52から選択された第2切替えスイッチS3bとが、それぞれ導通状態(オン)となる。その結果、図1において、インダクタンス20と、第1スイッチング素子31と、第1切替えスイッチS2aと、4つの二次電池11〜14とを含む第1閉回路が形成されるとともに、インダクタンス20と、第2スイッチング素子32と、第2切替えスイッチS1bと、3つの二次電池15〜17とを含む第2閉回路が形成される。
ここで、図4(b)に、期間T6における第1スイッチング素子31及び第2スイッチング素子32のオン/オフのタイミングチャートを模式的に示す。
期間T6の第1閉回路に含まれる二次電池の数は「4」であり、第2閉回路に含まれる二次電池の数は「3」である。このため、期間T6の間、第1スイッチング素子31の導通時間と第2スイッチング素子32の導通時間との比率が、第1閉回路に含まれる二次電池の数「4」と第2閉回路に含まれる二次電池の数「3」との比率「4:3」の逆比となるように、第1及び第2スイッチング素子を交互にオン/オフさせる。したがって、第1スイッチング素子31の導通時間と第2スイッチング素子32の導通時間との比率は、「3:4」となる。
すなわち、期間T6の間、第1スイッチング素子31は、周期τのうち、約43%のデューティー率のオン期間τ01の間だけ導通状態となり、第2スイッチング素子32は、周期τのうち、残りの約57%のデューティー率のオン期間τ02の間だけ導通状態となる。
このように、期間T6の間、第1及び第2スイッチング素子31及び32が交互に「3:4」の比率で開閉することによって、第1閉回路中の4つの二次電池11〜14の合計電圧(V11+V12+V13+V14)と、第2閉回路中の3つの二次電池15〜17の電圧(V15+V16+V17)の(4/3)倍の電圧とが等しくなる。したがって、「(V11+V12+V13+V14)=(V15+V16+V17)×(4/3)」となる。
続いて、図2に示すように、期間T7の間、第1切替えスイッチ群51から選択された第1切替えスイッチS4aと、第2切替えスイッチ群52から新たに選択された第2切替えスイッチS4bとが、それぞれ導通状態(オン)となる。その結果、図1において、インダクタンス20と、第1スイッチング素子31と、第1切替えスイッチS2aと、4つの二次電池11〜14とを含む第1閉回路が形成されるとともに、インダクタンス20と、第2スイッチング素子32と、第2切替えスイッチS1bと、4つの二次電池15〜18とを含む第2閉回路が形成される。
ここで、図4(c)に、期間T7における第1スイッチング素子31及び第2スイッチング素子32のオン/オフのタイミングチャートを模式的に示す。
期間T7の第1閉回路に含まれる二次電池の数は「4」であり、第2閉回路に含まれる二次電池の数も「4」である。このため、期間T7の間、第1スイッチング素子31の導通時間と第2スイッチング素子32の導通時間との比率が、第1閉回路に含まれる二次電池の数「4」と第2閉回路に含まれる二次電池の数「4」との比率「4:4」の逆比となるように、第1及び第2スイッチング素子を交互にオン/オフさせる。したがって、第1スイッチング素子31の導通時間と第2スイッチング素子32の導通時間との比率は、「1:1」となる。
すなわち、期間T7の間、第1スイッチング素子31は、周期τのうち、50%のデューティー率のオン期間τ01の間だけ導通状態となり、第2スイッチング素子32は、周期τのうち、残りの50%のデューティー率のオン期間τ02の間だけ導通状態となる。
このように、期間T7の間、第1及び第2スイッチング素子31及び32が交互に「1:1」の比率で開閉することによって、第1閉回路中の4つの二次電池11〜14の合計電圧(V11+V12+V13+V14)と、第2閉回路中の4つの二次電池15〜18の電圧(V15+V16+V17+V18)とが等しくなり、「V11+V12+V13+V14=V15+V16+V17+V18」となる。
そして、上記の期間T1〜T7のサイクルを繰り返すことによって、各二次電池11〜18の残存容量、即ち、電圧V11〜V18が、互いに等しくなるように収束する。すなわち、実質的に、「V11=V12=V13=V14=V15=V16=V17=V18」となる。これにより、各二次電池11〜18の残存容量の均等化を図ることができる。
このように、本実施形態による残存容量均一化装置及び方法によれば、1つのインダクタンス及び一対のスイッチング素子を利用して、組電池を構成する直列接続した複数の二次電池の残存容量の均一化を図ることができる。そして、二次電池の数が増加しても、インダクタンス及びスイッチング素子の数を増加する必要はない。このため、二次電池の数が増加しても、装置寸法及びコストの増大の回避を図ることができ、また、スイッチング素子による騒音の増大の回避を図ることができる。
なお、本実施形態では、二次電池の数の増加に伴って、切替えスイッチの数が増加する。しかし、切替えスイッチの切替え周波数(例えば、f=10Hz、(所定期間T=100ms))は、第1及び第2スイッチング素子の切替え周波数(例えばf=200kHz(周期τ=5μs))よりも遥かに低いため、切替えスイッチによる騒音は大きな問題とならない。
また、本実施形態では、8つの二次電池の残存容量を均等化する例を説明したが、二次電池の数は、これに限定されず、例えば、100個以上直接接続した二次電池の残存容量を均等化することもできる。
また、本実施形態では、基準ノード101に近い第1及び第2切替えスイッチから順番に導通状態とした例について説明したが、本発明では、第1及び第2切替えスイッチの選択順序はこれに限定されず、例えば、基準ノード101から遠い順に第1及び第2切替えスイッチを選択するようにしてもよい。
また、第1及び第2切替えスイッチの選択によってそれぞれ決定される前記第1及び第2閉回路の組合せは、全ての組合せを選択してもよいし、そのうちの一部の組合せだけを選択するサイクルを繰り返ようにしてもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第1の残存容量均一化装置の第2実施形態を説明する。
第2実施形態の残存容量均一化装置の構成は、第1実施形態のものと同じであるので、その詳細な説明を省略する。また、第2実施形態の残存容量均一化装置の動作も基本的に第1実施形態のものと同じである。ただし、第2実施形態では、制御部40は、第1及び第2閉回路の組合せごとに、所定期間中、第1スイッチング素子31の導通時間τ01と第2スイッチング素子32の導通時間τ02との比率を維持したまま、第1及び第2スイッチング素子31及び32のオン/オフ1周期あたりの第1及び第2スイッチング素子それぞれの導通時間τ01及びτ02を、当該所定期間の開始時に短くし、時間の経過に従って徐々に長くする。
図5に、第2実施形態による残存容量均一化装置における、第1及び第2スイッチング素子のオン/オフタイミングチャートを示す。図5(a)は、所定期間Tのうちの初期のタイミングチャートを示し、図5(b)は、所定期間Tのうちの中期のタイミングチャートを示し、図5(c)は、所定期間Tのうちの終期のタイミングチャートを示す。
所定期間Tを通じて、第1及び第2スイッチング素子31及び32の交互オン/オフ周期は一定に保たれている。そして、導通時間τ01及びτ02の長さは、図5(a)に示す所定期間Tの初期では短く、図5(b)に示す中期では初期よりも長く、図5(c)に示す終期では、更に中期よりも長くなっている。
なお、図5に示した例では、導通時間τ01の長さと導通時間τ02の長さとの比率は、所定期間Tを通じて、「1:1」で一定のままである。また、例えば、図3(b)に示したように比率が「1:2」の場合も、その比率を維持したまま、導通時間τ01及びτ02の長さを徐々に長くするのがよい。
このように、第1及び第2スイッチング素子の交互にオン/オフ周期を一定に保ちつつ、所定期間の初期の導通時間を短くすることによって、第1及び第2スイッチング素子に過大な均等化電流が流れることを防止することができる。
なお、導通時間τ01及びτ02の長さは、段階的に長くしてもよいし、連続的に長くしてもよい。また、導通時間τ01及びτ02の長さを、次に説明するように、各二次電池の電圧に基づいて決定するようにしてもよい。
まず、後で説明するように、各二次電池の電圧を測定し、「制御目標電圧」を下記の式(1)のように設定する。
(制御目標電圧)=(閉回路に含まれる二次電池の合計電圧)×(デューティー率)・・・(1)
ここで、「デューティー率」は、第1閉回路を導通させるように、第1スイッチング素子31を導通状態にさせる時間の割合、及び、第2閉回路を導通させるように、第2スイッチング素子32を導通状態にさせる時間の割合をさす。
また、第1及び第2スイッチング素子の間の電圧を測定して、「実測電圧」とする。
次いで、「コイル電流」を下記の(2)式により求める
(コイル電流)=((制御目標電圧)−(実測電圧))/(インダクタンスの直流抵抗)・・・(2)
次いで、下記の(3)式により与えられる「制御目標電流」が、所定の閾値以下となるように、第1スイッチング素子31の導通時間τ01と、第2スイッチング素子32の導通時間τ02とを制御する。
(制御目標電流)=(コイル電流)×(τ01+τ02)/τ・・・(3)
所定の閾値は、例えば、第1及び第2スイッチング素子の耐電流特性に応じて設定するとよい。
そして、所定期間T中に、第1及び第2スイッチング素子31及び32の交互開閉を繰り返すことによって、「制御目標電圧」と「実測電圧」との差が小さくなる。このため、「コイル電流」を閾値以下に維持しながら、第1及び第2スイッチング素子の導通時間の合計(τ01+τ02)を増加させることができる。
以下に、図6及び図7を参照して、組電池を構成する個々の二次電池の電圧を測定する方法について説明する。図6は、組電池を構成する個々の二次電池の電圧を測定するための回路図であり、図7に、組電池を構成する個々の二次電池の電圧を測定するためのタイミングチャートである。
図7に示すタイミングチャートでは、二次電池の電圧を測定するに当たり、切替えスイッチS1a〜S4aを順番に1ms(ミリ秒)ずつ導通状態とする。その際、各切替えスイッチの導通状態の期間の終わりに、それぞれ100μs(マイクロ秒)程度の間、リセットスイッチSRをオンとする。具体的には、二次電池V13の電圧を測定する場合には、その低電位側の切替えスイッチS1aをオンにし、続いて、切替えスイッチS1aをオフとしてから、次の二次電池V12の低電池側の切替えスイッチS2aをオンにする。そして、V−A/DをA/D変換して、二次電池V13の電圧を記憶させる。
なお、電圧測定中は、第1スイッチング素子31は、オフであることが望ましい。第1及び第2スイッチング素子31及び32の交互開閉時に二次電池の電圧測定を行うと、切替えスイッチでの電圧降下のために正確な電圧測定が困難となるからである。
(第3実施形態)
次に、図8及び図9を参照して、本発明の第1の残存容量均一化装置の第3実施形態を説明する。
第3実施形態の残存容量均一化装置の構成は、基本的には第1実施形態のものと同じである。ただし、図8に示すように、第3実施形態における制御部40は、第1及び第2スイッチング素子31及び32のオン/オフを制御する駆動信号を出力する駆動信号出力部41の他に、電圧測定部42と、閾値設定部43と、オン時間検出部44とを有している。
電圧測定部42は、インダクタンス20の他端102の端子電圧、即ち、第1スイッチング素子31と第2スイッチング素子32との間のノード102の端子電圧を測定する。また、閾値設置部43は、第1及び第2スイッチング素子31及び32が同時に非導通時の端子電圧を中間電位V0とし、中間電位V0に対して高電位側に所定のオフセットを設けた第1閾値電圧Vth1と、中間電位V0に対して低電位側に所定のオフセットを設けた第2閾値電圧Vth2とを設定する。そして、オン時間検出部44は、測定された端子電圧と第1閾値電圧Vth1とを比較して、第1スイッチング素子31が導通状態である第1オン時間τ01を求め、且つ、測定された端子電圧と第2閾値電圧Vth2とを比較して、第2スイッチング素子32が導通状態である第2オン時間τ02を求める。
なお、第1閾値電圧Vth1のオフセット量と、第2閾値電圧Vth2のオフセット量とは等しくてもよいし、異なっていてもよい。
ここで、図9に、第1及び第2スイッチング素子31及び32の中間ノード102の端子電圧を曲線Iで示す。第1及び第2スイッチング素子31及び32を構成するMOSFETでは、ゲート駆動電圧の変化に対するドレイン電流の変化は、ある程度の時間遅れを伴うことが知られている。このため、曲線Iに示すように、端子電圧の電圧波形がなまった形状となることがある。その結果、第1スイッチング素子31の導通時間と第2スイッチング素子32の導通時間との比率が、第1閉回路に含まれる二次電池の数と第2閉回路に含まれる二次電池の数との比率の正確な逆比からずれてしまうおそれがある。
そこで、本実施形態では、オン時間検出部44は、曲線Iで示された端子電圧が、第1閾値電圧Vth1以上となっている時間を第1オン時間τ01として求め、また、端子電圧が、第2閾値電圧Vth2以下となっている時間を第2オン時間τ01として求める。そして、駆動信号出力部41は、第1オン時間τ01と第2オン時間τ02との比率が、第1閉回路に含まれる二次電池の数と第2閉回路に含まれる二次電池の数との比率の逆比となるように、駆動信号をフィードバック制御する。例えば、二次電池の数の比率が「1:1」である場合に、第1オン時間τ01と第2オン時間τ02とが等しくなるようにフィードバック制御が行われる。第3実施形態では、組電池を構成する二次電池の数に関係なく、第1及び第2スイッチング素子31及び32が一対だけであるため、フィードバック制御を容易に行うことができる。
なお、オン時間検出部44は、端子電圧を示す曲線Iと第1閾値電圧Vth1を表す線とで囲まれた面積と、曲線Iと第2閾値電圧Vth2を表す線とで囲まれた面積との比率が、第1閉回路に含まれる二次電池の数と第2閉回路に含まれる二次電池の数との比率の逆比となるように、駆動信号をフィードバック制御してもよい。
(第4実施形態)
次に、図10を参照して、本発明の第1の残存容量均一化装置セットの実施例を説明する。図10は、第4実施形態による残存容量均一化装置セットの回路図である。
図10に示すように、第4実施形態による残存容量均一化装置セットは、2つ組電池を直列接続した組電池セットを構成する直列接続した15の二次電池11〜25の残存容量を均一化する2組の残存容量均一化装置1及び2から構成された残存容量均一化装置セットである。
1つ目の残存容量均一化装置1は、組電池セットのうち、直列接続した二次電池11〜18により構成された第1の組電池の残存容量を均一化するためのものである。また、2つ目の残存容量均一化装置2は、組電池セットのうち直列接続した二次電池18〜25により構成された第2の組電池の残存容量を均一化するためのものである。
2つの残存容量均一化装置1及び2は、それぞれ独立に、第1実施形態で説明した動作により、各組電池に含まれる二次電池の残存容量をそれぞれ均一化する。その際に、二次電池18が、2つの組電池に共通に含まれているため、二つの組電池からなる組電池セットに含まれる全ての二次電池11〜25の残存容量が均一化される。
なお、2つの残存容量均一化装置1及び2は、同時に駆動してもよいし、交互に駆動してもよい。また、2つの組電池が共有する二次電池は、2つ以上であってもよい。また、2つの残存容量均一化手段が対象とする二次電池の数は、互いに等しくてもよいし、ことなっていてもよい。さらに、3つ以上の残存容量均一化手段により、組電池セットの二次電池を分担して、残存容量の均一化を図ってもよい。
このように、2つの残存容量均一化手段によって、組電池セットの二次電池を分担して残存容量均一化を行うことによって、残存容量均一化手段の第1及び第2スイッチング素子に印加される電圧が緩和される。例えば、1つ当たり4Vの電圧を有する二次電池を100個直列接続した組電池を、1つの残存容量均一化手段によって均一化させる場合、その第1及び第2スイッチング素子31及び32は、400Vの耐電圧が要求される。しかし、この組電池を2つの残存容量均一化手段で分担すれば、各均等化手段の第1及び第2スイッチング素子に要求される耐電圧は200Vに低減される。さらに、この組電池を4の残存容量均一化手段で均等に分担すれば、各均等化手段の第1及び第2スイッチング素子に要求される耐電圧は100Vまで低減される。
(第5実施形態)
次に、図11〜図14を参照して、本発明の第2の残存容量均一化装置及び第2の残存容量均一化方法の実施形態を説明する。図11は、第5実施形態による残存容量均一化装置の回路図である。
第5実施形態による残存容量均一化装置は、組電池10を構成する直列接続された8つの二次電池11〜18の残存容量(SOC)を均一化するためのものである。
なお、図11には、8つの二次電池11〜18が直列接続された組電池10を対象とした例を示すが、二次電池の数はこれに限定されない。二次電池の数は、好ましくは3つ以上であり、より好ましくは4つ以上である。
組電池10の最高電位端子、即ち、二次電池11の高電位側端子に、第1スイッチング素子31の一端が接続されている。また、組電池10の最低電位端子、即ち、二次電池18の低電位側端子に、第2スイッチング素子32の一端が接続されている。そして、第1及び第2スイッチング素子31及び32の他端、即ち、第1スイッチング素子31と第2スイッチング素32との間に、インダクタンス20の一端が接続されている。インダクタンス20の他端は、切替えスイッチ群53を介して、複数の二次電池の間の各ノードと接続されている。
第1及び第2スイッチング素子31及び32のオン/オフ、及び切替えスイッチ群53の各切替えスイッチS1〜S7のオン/オフは、制御部40によって制御される。
なお、図11では、各切替えスイッチS1〜S7それぞれのオン/オフを制御する制御信号を、制御部40から各切替えスイッチS1〜S7に送る配線の図示を省略している。
制御部40は、切替えスイッチ群53から切替えスイッチを一つずつ次々に選択して導通状態(オン)にする。選択された切替えスイッチが導通状態となることによって、その選択された切替えスイッチ、その切替えスイッチと接続したノードよりも高電位側に接続された二次電池、第1スイッチング素子31及びインダクタンス20を含む第1閉回路が形成される。同時に、その選択された切替えスイッチ、その切替えスイッチと接続したノードよりも低電位側に接続された二次電池、第2スイッチング素子32、及びインダクタンス20を含む第2閉回路が形成される。
第1及び第2閉回路の組合せが、所定期間T=100msごとに切り替えられるように、制御部40は、下記の動作例のように、切替えスイッチS1〜S7を順次に選択する。
なお、所定期間は、原則的に、第1及び第2閉回路の各組合せにおいて、互いに同一の長さであってもよいし、互いに異なった長さであってもよい。例えば、第1閉回路に含まれる二次電池の残存容量と、第2閉回路に含まれる二次電池の残存容量との差が大きい場合には、その組合せにおける通電期間の長さを、他の組合せにおける通電期間の長さよりも長くすることが好ましい。
制御部40はまた、第1及び第2スイッチング素子31及び32を交互にオン/オフさせる。本実施形態では、第1スイッチング素子31及び第2スイッチング素子32は、周期τ=5μs、即ち、周波数f=200kHzでオン/オフする。
ここで、制御部40は、以下に詳細に説明するように、第1スイッチング素子31の導通時間と第2スイッチング素子32の導通時間との比率が、第1閉回路に含まれる二次電池の数と第2閉回路に含まれる二次電池の数との比率の逆比となるように、第1及び第2スイッチング素子31及び32を交互にオン/オフさせる。
そして、制御部40は、切替えスイッチS1〜S7を次々に選択するサイクルを繰り返す。
なお、上記サイクルは、組電池が車両に搭載されている場合、車両の電源スイッチが投入されている間中、又は、組電池に車両外部の充電装置が接続されている間中、繰り返すのが好ましい。
次に、図12〜図14のタイミングチャートを参照して、第5実施形態の均等化装置の動作例、即ち、第1の残存容量均一化方法の例について説明する。
まず、図12に示すように、期間T1の間、切替えスイッチ群53から選択された切替えスイッチS1が、それぞれ導通状態(オン)となる。その結果、図11において、第1スイッチング素子31と、インダクタンス20と、切替えスイッチS1と、二次電池11とを含む第1閉回路が形成されるとともに、第2スイッチング素子32と、インダクタンス20と、切替えスイッチS1と、7つの二次電池12〜18とを含む第2閉回路が形成される。
ここで、図13(a)に、期間T1における第1スイッチング素子31及び第2スイッチング素子32のオン/オフのタイミングチャートを模式的に示す。
期間T1の第1閉回路に含まれる二次電池の数は「1」であり、第2閉回路に含まれる二次電池の数は「7」である。このため、期間T1の間、第1スイッチング素子31の導通時間と第2スイッチング素子32の導通時間との比率が、第1閉回路に含まれる二次電池の数「1」と第2閉回路に含まれる二次電池の数「7」との比率「1:7」の逆比となるように、第1及び第2スイッチング素子を交互にオン/オフさせる。したがって、第1スイッチング素子31の導通時間と第2スイッチング素子32の導通時間との比率は、「7:1」となる。
すなわち、期間T1の間、第1スイッチング素子31は、周期τのうち、87.5%のデューティー率のオン期間τ01の間だけ導通状態となり、第2スイッチング素子32は、周期τのうち、残りの約12.5%のデューティー率のオン期間τ02の間だけ導通状態となる。
なお、第1及び第2スイッチング素子31及び32が同時に導通状態となることを防止するため、期間τ01と期間τ02との間には、デッドタイムが設けられている。このデッドタイムは、例えば、500nsである。
このように、期間T1の間、第1及び第2スイッチング素子31及び32が交互に「7:1」の比率で開閉することによって、第1閉回路中の二次電池11の電圧V11と、第2閉回路中の7つの二次電池12〜18の合計電圧(V12+V13+V14+V15+V16+V17+V18)の(1/7)倍の電圧とが等しくなる。したがって、「V11=(V12+V13+V14+V15+V16+V17+V18)×(1/7)」となる。
続いて、図12に示すように、期間T2の間、切替えスイッチ群53から新たに選択された切替えスイッチS2が導通状態(オン)となる。その結果、図11において、第1スイッチング素子31と、インダクタンス20と、切替えスイッチS2と、2つの二次電池11及び12とを含む第1閉回路が形成されるとともに、第2スイッチング素子32と、インダクタンス20と、切替えスイッチS2と、6つの二次電池13〜18とを含む第2閉回路が形成される。
ここで、図13(b)に、期間T2における第1スイッチング素子31及び第2スイッチング素子32のオン/オフのタイミングチャートを模式的に示す。
期間T2の第1閉回路に含まれる二次電池の数は「2」であり、第2閉回路に含まれる二次電池の数は「6」である。このため、期間T2の間、第1スイッチング素子31の導通時間と第2スイッチング素子32の導通時間との比率が、第1閉回路に含まれる二次電池の数「2」と第2閉回路に含まれる二次電池の数「6」との比率「2:6」の逆比となるように、第1及び第2スイッチング素子を交互にオン/オフさせる。したがって、第1スイッチング素子31の導通時間と第2スイッチング素子32の導通時間との比率は、「6:2」となる。
すなわち、期間T2の間、第1スイッチング素子31は、周期τのうち、75%のデューティー率のオン期間τ01の間だけ導通状態となり、第2スイッチング素子32は、周期τのうち、残りの約25%のデューティー率のオン期間τ02の間だけ導通状態となる。
このように、期間T2の間、第1及び第2スイッチング素子31及び32が交互に「6:2」の比率で開閉することによって、第1閉回路中の2つの二次電池11及び12の合計電圧(V13+V14)と、第2閉回路中の6つの二次電池13〜18の合計電圧(V13+V14+V15+V16+V17+V18)の(2/6)倍の電圧とが等しくなる。したがって、「(V13+V14)=(V13+V14+V15+V16+V17+V18)×(2/6)」となる。
続いて、図12に示すように、期間T3の間、切替えスイッチ群53から新たに選択された切替えスイッチS3が導通状態(オン)となる。その結果、図11において、第1スイッチング素子31と、インダクタンス20と、切替えスイッチS3と、3つの二次電池11〜13とを含む第1閉回路が形成されるとともに、第2スイッチング素子32と、インダクタンス20と、切替えスイッチS3と、5つの二次電池14〜18とを含む第2閉回路が形成される。
ここで、図13(c)に、期間T3における第1スイッチング素子31及び第2スイッチング素子32のオン/オフのタイミングチャートを模式的に示す。
期間T3の第1閉回路に含まれる二次電池の数は「3」であり、第2閉回路に含まれる二次電池の数は「5」である。このため、期間T3の間、第1スイッチング素子31の導通時間と第2スイッチング素子32の導通時間との比率が、第1閉回路に含まれる二次電池の数「3」と前記第2閉回路に含まれる二次電池の数「5」との比率「3:5」の逆比となるように、第1及び第2スイッチング素子を交互にオン/オフさせる。したがって、第1スイッチング素子31の導通時間と第2スイッチング素子32の導通時間との比率は、「5:3」となる。
すなわち、期間T3の間、第1スイッチング素子31は、周期τのうち、62.5%のデューティー率のオン期間τ01の間だけ導通状態となり、第2スイッチング素子32は、周期τのうち、残りの37.5%のデューティー率のオン期間τ02の間だけ導通状態となる。
このように、期間T3の間、第1及び第2スイッチング素子31及び32が交互に「5:3」の比率で開閉することによって、第1閉回路中の3つの二次電池11〜13の合計電圧(V11+V12+V13)と、第2閉回路中の5つの二次電池14〜18の合計電圧(V14+V15+V16+V17+V18)の(3/5)倍の電圧とが等しくなる。したがって、「(V11+V12+V13)=(V14+V15+V16+V17+V18)×(3/5)」となる。
続いて、図12に示すように、期間T4の間、第1切替えスイッチ群53から新たに選択された切替えスイッチS4が導通状態(オン)となる。その結果、図11において、第1スイッチング素子31と、インダクタンス20と、切替えスイッチS4と、4つの二次電池11〜14とを含む第1閉回路が形成されるとともに、第2スイッチング素子32と、インダクタンス20と、第2切替えスイッチS4と、4つの二次電池15〜18とを含む第2閉回路が形成される。
ここで、図13(d)に、期間T4における第1スイッチング素子31及び第2スイッチング素子32のオン/オフのタイミングチャートを模式的に示す。
期間T4の第1閉回路に含まれる二次電池の数は「4」であり、第2閉回路に含まれる二次電池の数も「4」である。このため、期間T4の間、第1スイッチング素子31の導通時間と第2スイッチング素子32の導通時間との比率が、第1閉回路に含まれる二次電池の数「4」と前記第2閉回路に含まれる二次電池の数「4」との比率「4:4」の逆比となるように、第1及び第2スイッチング素子を交互にオン/オフさせる。したがって、第1スイッチング素子31の導通時間と第2スイッチング素子32の導通時間との比率は、「1:1」となる。
すなわち、期間T4の間、第1スイッチング素子31は、周期τのうち、50%のデューティー率のオン期間τ01の間だけ導通状態となり、第2スイッチング素子32は、周期τのうち、残りの50%のデューティー率のオン期間τ02の間だけ導通状態となる。
このように、期間T4の間、第1及び第2スイッチング素子31及び32が交互に「1:1」の比率で開閉することによって、第1閉回路中の4つの二次電池11〜14の合計電圧(V11+V12+V13+V14)と、第2閉回路中の4つの二次電池15〜18の電圧(V15+V16+V17+V18)とが等しくなる。したがって、「(V11+V12+V13+V14)=(V15+V16+V17+V18)」となる。
続いて、図12に示すように、期間T5の間、第1切替えスイッチ群53から新たに選択された切替えスイッチS5が導通状態(オン)となる。その結果、図11において、第1スイッチング素子31と、インダクタンス20と、第1切替えスイッチS5と、5つの二次電池11〜15とを含む第1閉回路が形成されるとともに、第2スイッチング素子32と、インダクタンス20と、切替えスイッチS5と、3つの二次電池16〜18とを含む第2閉回路が形成される。
ここで、図14(a)に、期間T5における第1スイッチング素子31及び第2スイッチング素子32のオン/オフのタイミングチャートを模式的に示す。
期間T5の第1閉回路に含まれる二次電池の数は「5」であり、第2閉回路に含まれる二次電池の数は「3」である。このため、期間T5の間、第1スイッチング素子31の導通時間と第2スイッチング素子32の導通時間との比率が、第1閉回路に含まれる二次電池の数「5」と前記第2閉回路に含まれる二次電池の数「3」との比率「5:3」の逆比となるように、第1及び第2スイッチング素子を交互にオン/オフさせる。したがって、第1スイッチング素子31の導通時間と第2スイッチング素子32の導通時間との比率は、「3:5」となる。
すなわち、期間T5の間、第1スイッチング素子31は、周期τのうち、37.5%のデューティー率のオン期間τ01の間だけ導通状態となり、第2スイッチング素子32は、周期τのうち、残りの62.5%のデューティー率のオン期間τ02の間だけ導通状態となる。
このように、期間T5の間、第1及び第2スイッチング素子31及び32が交互に「3:5」の比率で開閉することによって、第1閉回路中の5つの二次電池11〜15の合計電圧(V11+V12+V13+V14+V15)と、第2閉回路中の3つの二次電池16〜18の電圧(V16+V17+V18)の(5/3)倍とが等しくなる。したがって、「(V11+V12+V13+V14+V15)=(V16+V17+V18)×(5/3)」となる。
続いて、図12に示すように、期間T6の間、切替えスイッチ群53から新たに選択された第1切替えスイッチS6が導通状態(オン)となる。その結果、図11において、第1スイッチング素子31と、インダクタンス20と、第1切替えスイッチS6と、6つの二次電池11〜16とを含む第1閉回路が形成されるとともに、第2スイッチング素子32と、インダクタンス20と、切替えスイッチS6と、2つの二次電池17及び18とを含む第2閉回路が形成される。
ここで、図14(b)に、期間T6における第1スイッチング素子31及び第2スイッチング素子32のオン/オフのタイミングチャートを模式的に示す。
期間T6の第1閉回路に含まれる二次電池の数は「6」であり、第2閉回路に含まれる二次電池の数は「2」である。このため、期間T6の間、第1スイッチング素子31の導通時間と第2スイッチング素子32の導通時間との比率が、第1閉回路に含まれる二次電池の数「6」と前記第2閉回路に含まれる二次電池の数「2」との比率「6:2」の逆比となるように、第1及び第2スイッチング素子を交互にオン/オフさせる。したがって、第1スイッチング素子31の導通時間と第2スイッチング素子32の導通時間との比率は、「2:6」となる。
すなわち、期間T6の間、第1スイッチング素子31は、周期τのうち、25%のデューティー率のオン期間τ01の間だけ導通状態となり、第2スイッチング素子32は、周期τのうち、残りの75%のデューティー率のオン期間τ02の間だけ導通状態となる。
このように、期間T6の間、第1及び第2スイッチング素子31及び32が交互に「2:6」の比率で開閉することによって、第1閉回路中の6つの二次電池11〜16の合計電圧(V11+V12+V13+V14+V15+V16)と、第2閉回路中の2つの二次電池17及び18の電圧(V17+V18)の(6/2)倍の電圧とが等しくなり、「(V11+V12+V13+V14+V15+V16)=(V17+V18)×(6/2)」となる。
続いて、図12に示すように、期間T7の間、第1切替えスイッチ群53から選択された切替えスイッチS7が導通状態(オン)となる。その結果、図11において、第1スイッチング素子31と、インダクタンス20と、切替えスイッチS7と、7つの二次電池11〜17とを含む第1閉回路が形成されるとともに、第2スイッチング素子32と、インダクタンス20と、第2切替えスイッチS7と、1つの二次電池18とを含む第2閉回路が形成される。
ここで、図4(c)に、期間T7における第1スイッチング素子31及び第2スイッチング素子32のオン/オフのタイミングチャートを模式的に示す。
期間T7の第1閉回路に含まれる二次電池の数は「7」であり、第2閉回路に含まれる二次電池の数は「1」である。このため、期間T7の間、第1スイッチング素子31の導通時間と第2スイッチング素子32の導通時間との比率が、第1閉回路に含まれる二次電池の数「7」と第2閉回路に含まれる二次電池の数「1」との比率「7:1」の逆比となるように、第1及び第2スイッチング素子を交互にオン/オフさせる。したがって、第1スイッチング素子31の導通時間と第2スイッチング素子32の導通時間との比率は、「1:7」となる。
すなわち、期間T7の間、第1スイッチング素子31は、周期τのうち、12.5%のデューティー率のオン期間τ01の間だけ導通状態となり、第2スイッチング素子32は、周期τのうち、残りの87.5%のデューティー率のオン期間τ02の間だけ導通状態となる。
このように、期間T7の間、第1及び第2スイッチング素子31及び32が交互に「1:7」の比率で開閉することによって、第1閉回路中の7つの二次電池11〜17の合計電圧(V11+V12+V13+V14+V15+V16+V17)と、第2閉回路中の1つの二次電池18の電圧(V18)の7倍の電圧とが等しくなり、「(V11+V12+V13+V14+V15+V16+V17)=(V18)×7」となる。
そして、上記の期間T1〜T7のサイクルを繰り返すことによって、各二次電池11〜18の残存容量、即ち、電圧V11〜V18が、互いに等しくなるように収束する。すなわち、実質的に、「V11=V12=V13=V14=V15=V16=V17=V18」となる。これにより、各二次電池11〜18の残存容量の均等化を図ることができる。
このように、本実施形態による残存容量均一化装置及び方法によれば、1つのインダクタンス及び一対のスイッチング素子を利用して、組電池を構成する直列接続した複数の二次電池の残存容量の均一化を図ることができる。そして、二次電池の数が増加しても、インダクタンス及びスイッチング素子の数を増加する必要はない。このため、二次電池の数が増加しても、装置寸法及びコストの増大の回避を図ることができ、また、スイッチング素子による騒音の増大の回避を図ることができる。
なお、本実施形態では、8つの二次電池の残存容量を均等化する例を説明したが、二次電池の数は、これに限定されず、例えば、100個以上直接接続した二次電池の残存容量を均等化することもできる。
また、本実施形態では、最高電位端子側の切替えスイッチS1から順番に導通状態とした例について説明したが、本発明では、切替えスイッチの選択順序はこれに限定されず、例えば、最低電池端子側の切替えスイッチS7から順番に切替えスイッチを選択するようにしてもよい。また、全ての切替えスイッチを順次に選択してもよいし、そのうちの一部の切替えスイッチだけを順次に選択するサイクルを繰り返ようにしてもよい。
また、上記の第5実施形態による残存容量均一化装置に、上記の第2実施形態において説明した技術を組み合わせてもよい。すなわち、第5実施形態による残存容量均一化手段において、制御部40が、第1及び第2閉回路の組合せごとに、所定期間中、第1スイッチング素子31の導通時間τ01と第2スイッチング素子32の導通時間τ02との比率を維持したまま、第1及び第2スイッチング素子31及び32のオン/オフ1周期あたりの第1及び第2スイッチング素子それぞれの導通時間τ01及びτ02を、当該所定期間の開始時に短くし、時間の経過に従って徐々に長くするようにしてもよい。
また、上記の第5実施形態による残存容量均一化装置に、上記の第3実施形態において説明した技術を組み合わせてもよい。すなわち、第5実施形態による残存容量器に塚手段において、制御部40が、第1スイッチング素子31が導通状態である第1オン時間τ01と第2スイッチング素子32が導通状態である第2オン時間τ02との比率が、第1閉回路に含まれる二次電池の数と第2閉回路に含まれる二次電池の数との比率の逆比となるように、第1及び第2スイッチング素子のオン/オフを制御する駆動信号をフィードバック制御するようにしてもよい。
ところで、第5実施形態の残存容量均一化装置を接続した組電池を充電する際に、この残存容量均一化装置を利用して、個々の組電池の充電電圧を変更することができる。
組電池を構成する一つの二次電池が満充電の場合に、満充電以上の充電を行おうとすると、その二次電池の温度が上昇する。一般に、二次電池の温度が上昇して、所定値に達することが検知されると、充電は中止される。その場合、直列接続された他の二次電池が満充電になっていないことがある。そこで、この残存容量均一化装置を利用すれば、満充電となって温度上昇した二次電池の充電電圧目標値を小さくして発熱を抑制した上で、他の二次電池の所定電圧を印加して充電を継続させることができる。
図11に示す組電池10の最低電位端子を接地し、最高電位端子に外部充電器を接続した場合、組電池10には全体電圧Vaが印加される。ここで、切替えスイッチS7を接続して、第1及び第2スイッチング素子31及び32を「1:7」の比率で交互に導通状態とすることにより、二次電池18に全体電圧Vaの(1/8)が充電される。その際、比率を調整することによって、二次電池18を任意の電圧で充電することができる。
続いて、切替えスイッチS6を接続し、二次電池18の電圧(Va/8)に電圧αを加えた電圧で充電するように、第1及び第2スイッチング素子31及び32の交互に導通状態となる時間の比率を調整する。その結果、二次電池17が電圧αで充電される。このように、第5実施形態による残存容量均一化装置を利用して個々の二次電池の電圧を個別に制御することができる。
(第6実施形態)
次に、図15を参照して、本発明の第2の残存容量均一化装置セットの実施例を説明する。図15は、第6実施形態による残存容量均一化装置セットの回路図である。
図15に示すように、第6実施形態による残存容量均一化装置セットは、2つ組電池を直列接続した組電池セットを構成する直列接続した15の二次電池11〜25の残存容量を均一化する2組の残存容量均一化装置1及び2から構成された残存容量均一化装置セットである。
1つ目の残存容量均一化装置3は、組電池セットのうち、直列接続した二次電池11〜18により構成された第1の組電池の残存容量を均一化するためのものである。また、2つ目の残存容量均一化装置4は、組電池セットのうち直列接続した二次電池18〜25により構成された第2の組電池の残存容量を均一化するためのものである。
2つの残存容量均一化装置3及び4は、それぞれ独立に、第5実施形態で説明した動作により、各組電池に含まれる二次電池の残存容量をそれぞれ均一化する。その際に、二次電池18が、2つの組電池に共通に含まれているため、二つの組電池からなる組電池セットに含まれる全ての二次電池11〜25の残存容量が均一化される。
なお、2つの残存容量均一化装置3及び4は、同時に駆動してもよいし、交互に駆動してもよい。また、2つの組電池が共有する二次電池は、2つ以上であってもよい。また、2つの残存容量均一化手段が対象とする二次電池の数は、互いに等しくてもよいし、異なってもよい。さらに、3つ以上の残存容量均一化手段により、組電池セットの二次電池を分担して、残存容量の均一化を図ってもよい。
このように、2つの残存容量均一化手段によって、組電池セットの二次電池を分担して残存容量均一化を行うことによって、残存容量均一化手段の第1及び第2スイッチング素子に印加される電圧が緩和される。例えば、1つ当たり4Vの電圧を有する二次電池を100個直列接続した組電池を、1つの残存容量均一化手段によって均一化させる場合、その第1及び第2スイッチング素子31及び32は、400Vの耐電圧が要求される。しかし、この組電池を2つの残存容量均一化手段で分担すれば、各均等化手段の第1及び第2スイッチング素子に要求される耐電圧は200Vに低減される。さらに、この組電池を4つの残存容量均一化手段で均等に分担すれば、各均等化手段の第1及び第2スイッチング素子に要求される耐電圧は100Vまで低減される。
1〜4 残存容量均一化装置
10 組電池
11〜18 二次電池
20 インダクタンス
31 第1スイッチング素子
32 第2スイッチング素子
40 制御部
41 駆動信号出力部
42 電圧測定部
43 閾値設置部
44 オン時間検出部
51 第1切替えスイッチ群
52 第2切替えスイッチ群
53 切替えスイッチ群
101 基準ノード

Claims (10)

  1. 組電池を構成する直列接続した複数の二次電池の残存容量を均一化する残存容量均一化装置であって、
    前記組電池の互いに隣接した二次電池の間の基準ノードに、一端が接続したインダクタンスと、
    前記インダクタンスの他端に、それぞれの一端が接続した第1及び第2スイッチング素子と、
    前記第1スイッチング素子の他端と前記組電池のうち前記基準ノードよりも高電位側に接続された各二次電池の高電位側ノードとを接続することができる第1切替えスイッチ群と、
    前記第2スイッチング素子の他端と前記組電池のうち前記基準ノードよりも低電位側に接続された各二次電池の低電位側ノードとを接続することができる第2切替えスイッチ群と、
    前記第1及び第2スイッチング素子及び前記第1及び第2切替えスイッチ群のオン/オフを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1切替えスイッチ群から第1切替えスイッチを一つずつ次々に選択して導通状態にして、選択された第1切替えスイッチ、当該第1切替えスイッチが接続した高電位側ノードと前記基準ノードとの間の二次電池、前記第1スイッチング素子及び前記インダクタンスを含む第1閉回路を形成し、
    前記第2切替えスイッチ群から第2切替えスイッチを一つずつ次々に選択して導通状態にして、選択された第2切替えスイッチ、当該第2切替えスイッチが接続した低電位側ノードと前記基準ノードとの間の二次電池、前記第2スイッチング素子及び前記インダクタンスを含む第2閉回路を形成し、
    前記第1及び第2切替えスイッチの選択によってそれぞれ決定される前記第1及び第2閉回路の組合せごとに所定期間、前記第1スイッチング素子の導通時間と前記第2スイッチング素子の導通時間との比率が、前記第1閉回路に含まれる二次電池の数と前記第2閉回路に含まれる二次電池の数との比率の逆比となるように、前記第1及び第2スイッチング素子を交互にオン/オフさせ、
    前記第1及び第2切替えスイッチを次々に切り替えるサイクルを繰り返す、
    ことを特徴とする残存容量均一化装置。
  2. 前記制御部は、前記第1及び第2閉回路の組合せごとに、前記所定期間中、前記第1及び第2閉回路の組合せごとに前記第1スイッチング素子の導通時間と前記第2スイッチング素子の導通時間との比率を維持したまま、前記第1及び第2スイッチング素子のオン/オフ1周期あたりの前記第1及び第2スイッチング素子それぞれの導通時間を、当該所定期間の開始時に短くし、時間の経過に従って長くする、ことを特徴とする請求項1記載の残存容量均一化装置。
  3. 前記制御部は、前記第1及び第2スイッチング素子のオン/オフを制御する駆動信号を出力する駆動信号出力部と、
    前記インダクタンスの他端の端子電圧を測定する電圧測定部と、
    前記第1及び第2スイッチング素子が同時に非導通時の前記端子電圧を中間電位とし、前記中間電位に対して高電位側に所定のオフセットを設けた第1閾値電圧と、前記中間電位に対して低電位側に所定のオフセットを設けた第2閾値電圧とを設定する閾値設定部と、
    測定した前記端子電圧と前記第1閾値電圧とを比較して、前記第1スイッチング素子が導通状態である第1オン時間を求め、且つ、測定した前記端子電圧と前記第2閾値電圧とを比較して、前記第2スイッチング素子が導通状態である第2オン時間を求めるオン時間検出部と、を有し、
    前記駆動信号出力部は、前記第1オン時間と前記第2オン時間との比率が、前記第1閉回路に含まれる二次電池の数と前記第2閉回路に含まれる二次電池の数との比率の逆比となるように、前記駆動信号をフィードバック制御する、ことを特徴とする請求項1又は2記載の残存容量均一化装置。
  4. 複数の組電池を直列接続した組電池セットを構成する直列接続した複数の二次電池の残存容量を均一化する残存容量均一化装置セットであって、
    前記組電池の各々について、請求項1記載の前記残存容量均一化装置が設けられ、
    隣接する組電池どうしが、少なくとも1つの二次電池を共有する、ことを特徴とする残存容量均一化装置セット。
  5. 組電池を構成する直列接続した複数の二次電池の残存容量を均一化する残存容量均一化方法であって、
    前記組電池の互いに隣接した二次電池の間の基準ノードに一端が接続したインダクタンスと、前記インダクタンスの他端に一端が接続した第1スイッチング素子と、前記第1スイッチング素子の他端と前記組電池のうち前記基準ノードよりも高電位側に接続された各二次電池の高電位側ノードから選択された1つの高電位側ノードとを接続する第1切替えスイッチと、前記選択された高電位側ノードと前記基準ノードとの間の二次電池と、を含む第1閉回路を形成し、
    前記インダクタンスと、前記インダクタンスの他端に一端が接続した第2スイッチング素子と、前記第2スイッチング素子の他端と前記組電池のうち前記基準ノードよりも低電位側に接続された各二次電池の低電位側ノードから選択された1つの低電位側ノードとを接続する第2切替えスイッチと、前記選択された低電位側ノードと前記基準ノードとの間の二次電池と、を含む第2閉回路を形成し、
    前記第1切替えスイッチの接続する高電位側ノードを次々に切替え、且つ、前記第2切替えスイッチの接続する低電位側ノードを次々に切り替え、
    前記第1及び第2切替えスイッチの接続する高電位側ノード及び低電位側ノードによってそれぞれ決定される前記第1及び第2閉回路の組合せごとに、所定期間、前記第1スイッチング素子の導通時間と前記第2スイッチング素子の導通時間との比率が、前記第1閉回路に含まれる二次電池の数と前記第2閉回路に含まれる二次電池の数との比率の逆比となるように、前記第1及び第2スイッチング素子を交互にオン/オフさせ、
    前記第1切替えスイッチの接続する高電位側ノード及び第2切替えスイッチの接続する低電位側ノードを次々に切り替えるサイクルを繰り返す、
    ことを特徴とする残存容量均一化方法。
  6. 組電池を構成する直列接続した複数の二次電池の残存容量を均一化する残存容量均一化装置であって、
    前記組電池の最高電位端子に、一端が接続した第1スイッチング素子と、
    前記組電池の最低電位端子に、一端が接続した第2スイッチング素子と、
    前記第1及び第2スイッチング素子の他端に、一端が接続したインダクタンスと、
    前記インダクタンスの他端と前記複数の二次電池の間の各ノードとを接続することができる切替えスイッチ群と、
    前記第1及び第2スイッチング素子及び前記切替えスイッチ群のオン/オフを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記切替えスイッチ群から切替えスイッチを一つずつ次々に選択して導通状態にして、選択された切替えスイッチ、当該切替えスイッチと接続したノードよりも高電位側に接続された二次電池、前記第1スイッチング素子及び前記インダクタンスを含む第1閉回路を形成すると共に、選択された切替えスイッチ、当該切替えスイッチと接続したノードよりも低電位側に接続された二次電池、前記第2スイッチング素子、及び前記インダクタンスを含む第2閉回路を形成し、
    前記選択ノードの選択によって決定される前記第1及び第2閉回路の組合せごとに所定期間、前記第1スイッチング素子の導通時間と前記第2スイッチング素子の導通時間との比率が、前記第1閉回路に含まれる二次電池の数と前記第2閉回路に含まれる二次電池の数との比率の逆比となるように、前記第1及び第2スイッチング素子を交互にオン/オフさせ、
    前記切替えスイッチ群から切替えスイッチを次々に選択するサイクルを繰り返す、
    ことを特徴とする残存容量均一化装置。
  7. 前記制御部は、前記第1及び第2閉回路の組合せごとに、前記所定期間中、前記第1スイッチング素子の導通時間と前記第2スイッチング素子の導通時間との比率を維持したまま、前記第1及び第2スイッチング素子のオン/オフ1周期あたりの前記第1及び第2スイッチング素子のそれぞれの導通時間を、当該所定期間の開始時に短くし、時間の経過に従って長くする、ことを特徴とする請求項6記載の残存容量均一化装置。
  8. 前記制御部は、前記第1及び第2スイッチング素子のオン/オフを制御する駆動信号を出力する駆動信号出力部と、
    前記インダクタンスの他端の端子電圧を測定する電圧測定部と、
    前記第1及び第2スイッチング素子が同時に非導通時の前記端子電圧を中間電位とし、前記中間電位に対して高電位側に所定のオフセットを設けた第1閾値電圧と、前記中間電位に対して低電位側に所定のオフセットを設けた第2閾値電圧とを設定する閾値設定部と、
    測定した前記端子電圧と前記第1閾値電圧とを比較して、前記第1スイッチング素子が導通状態である第1オン時間を求め、且つ、測定した前記端子電圧と前記第2閾値電圧とを比較して、前記第2スイッチング素子が導通状態である第2オン時間を求めるオン時間検出部と、を有し、
    前記駆動信号出力部は、前記第1オン時間と前記第2オン時間との比率が、前記第1閉回路に含まれる二次電池の数と前記第2閉回路に含まれる二次電池の数との比率の逆比となるように、前記駆動信号をフィードバック制御する、ことを特徴とする請求項6又は7記載の残存容量均一化装置。
  9. 複数の組電池を直列接続した組電池セットを構成する直列接続した複数の二次電池の残存容量を均一化する残存容量均一化装置セットであって、
    前記組電池の各々について、請求項6記載の前記残存容量均一化装置が設けられ、
    隣接する組電池どうしが、少なくとも1つの二次電池を共有する、ことを特徴とする残存容量均一化装置セット。
  10. 組電池を構成する直列接続した複数の二次電池の残存容量を均一化する残存容量均一化方法であって、
    前記組電池の最高電位端子に一端が接続した第1スイッチング素子と、前記第1スイッチング素子の他端に一端が接続したインダクタンスと、前記インダクタンスの他端と前記二次電池の間の各ノードから選択された1つの選択ノードとを接続する切替えスイッチと、前記選択ノードよりも高電位側に接続された二次電池とを含む第1閉回路を形成し、
    前記組電池の最低電位端子に一端が接続した第2スイッチング素子と、前記第2スイッチング素子の他端に一端が接続した前記インダクタンスと、前記切替えスイッチ群と、前記選択ノードよりも低電位側に接続された二次電池とを含む第2閉回路を形成し、
    前記切替えスイッチの接続する選択ノードを次々に切替え、
    前記選択ノードの選択によって決定される前記第1及び第2閉回路の組合せごとに所定期間、前記第1スイッチング素子の導通時間と前記第2スイッチング素子の導通時間との比率が、前記第1閉回路に含まれる二次電池の数と前記第2閉回路に含まれる二次電池の数との比率の逆比となるように、前記第1及び第2スイッチング素子を交互にオン/オフさせ、
    前記切替えスイッチの接続する選択ノードを次々に切り替えるサイクルを繰り返す、
    ことを特徴とする残存容量均一化方法。
JP2010161801A 2010-07-16 2010-07-16 残存容量均一化装置及び方法、及び残存容量均一化装置セット Expired - Fee Related JP5070319B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010161801A JP5070319B2 (ja) 2010-07-16 2010-07-16 残存容量均一化装置及び方法、及び残存容量均一化装置セット
US13/183,235 US8836168B2 (en) 2010-07-16 2011-07-14 Remaining capacity equalizing device and method, and remaining capacity equalizing device set
CN201110206173.5A CN102340160B (zh) 2010-07-16 2011-07-15 残余容量均匀化装置和方法以及残余容量均匀化装置套件

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010161801A JP5070319B2 (ja) 2010-07-16 2010-07-16 残存容量均一化装置及び方法、及び残存容量均一化装置セット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012023925A true JP2012023925A (ja) 2012-02-02
JP5070319B2 JP5070319B2 (ja) 2012-11-14

Family

ID=45466391

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010161801A Expired - Fee Related JP5070319B2 (ja) 2010-07-16 2010-07-16 残存容量均一化装置及び方法、及び残存容量均一化装置セット

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8836168B2 (ja)
JP (1) JP5070319B2 (ja)
CN (1) CN102340160B (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013198276A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Evtd Co Ltd バランス補正装置および蓄電システム
WO2014115713A1 (ja) * 2013-01-25 2014-07-31 Fdk株式会社 バランス補正装置及び蓄電装置
WO2014141989A1 (ja) * 2013-03-11 2014-09-18 株式会社豊田自動織機 電圧均等化装置及び電圧均等化方法
JP2015033237A (ja) * 2013-08-02 2015-02-16 住友電気工業株式会社 蓄電装置、充電方法及び放電方法
JP2015181333A (ja) * 2014-03-04 2015-10-15 株式会社リコー 蓄電状態調整回路、蓄電状態調整装置、蓄電池パック及びスイッチ回路の制御方法

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2962864B1 (fr) * 2010-07-16 2012-08-17 Converteam Technology Ltd Dispositif d'equilibrage de la tension aux bornes d'un condensateur d'un ensemble de condensateurs, et systeme de conversion de tension comportant un tel dispositif d'equilibrage
JP6073686B2 (ja) * 2010-12-28 2017-02-01 三洋電機株式会社 電池の劣化度の検出方法
CN106848444A (zh) * 2016-11-25 2017-06-13 惠州市蓝微新源技术有限公司 一种电池组降压方法及降压电路
EP3555948B1 (en) 2016-12-16 2023-05-10 Milwaukee Electric Tool Corporation Battery pack switch
WO2018112454A2 (en) 2016-12-16 2018-06-21 Milwaukee Electric Tool Corporation Battery pack interface
AU2018240551B2 (en) 2017-03-24 2021-07-22 Milwaukee Electric Tool Corporation Terminal configuration for a battery pack
TWM578899U (zh) 2017-06-30 2019-06-01 美商米沃奇電子工具公司 電氣組合、動力工具系統、電動馬達總成、電動馬達、電池組以及馬達總成
CN107757411A (zh) * 2017-11-08 2018-03-06 刘永红 一种具有可拆卸式电池组的电动汽车
USD887980S1 (en) 2018-02-16 2020-06-23 Milwaukee Electric Tool Corporation Interface portion of a battery pack
US11239670B2 (en) * 2018-09-16 2022-02-01 Richard Landry Gray Cell balancing battery module and electrical apparatus
CN110034597B (zh) * 2019-04-18 2024-03-22 华南理工大学 基于LC双极性谐振的Cells-to-Cells均衡电路及其控制方法
EP3790149A1 (en) * 2019-09-09 2021-03-10 Aptiv Technologies Limited Backup power supply system
JP7415145B2 (ja) 2019-12-16 2024-01-17 株式会社今仙電機製作所 車両用電源装置
CN113794251B (zh) * 2021-09-03 2023-10-27 华南理工大学 退役动力电池组的分层均衡电路及实现方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07322516A (ja) * 1994-05-25 1995-12-08 Okamura Kenkyusho:Kk 電池の充電制御装置及び方法
JPH10257683A (ja) * 1997-03-07 1998-09-25 Japan Storage Battery Co Ltd 組電池の充放電回路
JP2001008374A (ja) * 1999-05-27 2001-01-12 Lockheed Martin Corp 自律電池等化回路
JP2001185229A (ja) * 1999-12-28 2001-07-06 Fdk Corp 直列接続された2次電池のバランス補正方法および装置
JP2006067742A (ja) * 2004-08-27 2006-03-09 Fdk Corp 直列接続した2次電池のバランス補正装置およびその補正方法
JP2010154628A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Fdk Corp 蓄電モジュールの電圧補正制御方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6841971B1 (en) * 2002-05-29 2005-01-11 Alpha Technologies, Inc. Charge balancing systems and methods
US7245108B2 (en) * 2002-11-25 2007-07-17 Tiax Llc System and method for balancing state of charge among series-connected electrical energy storage units
US7352154B2 (en) * 2004-01-14 2008-04-01 Vanner, Inc. Electrical system control for a vehicle
JP4805781B2 (ja) * 2006-09-07 2011-11-02 三恭金属株式会社 燃料タンクキャップ

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07322516A (ja) * 1994-05-25 1995-12-08 Okamura Kenkyusho:Kk 電池の充電制御装置及び方法
JPH10257683A (ja) * 1997-03-07 1998-09-25 Japan Storage Battery Co Ltd 組電池の充放電回路
JP2001008374A (ja) * 1999-05-27 2001-01-12 Lockheed Martin Corp 自律電池等化回路
JP2001185229A (ja) * 1999-12-28 2001-07-06 Fdk Corp 直列接続された2次電池のバランス補正方法および装置
JP2006067742A (ja) * 2004-08-27 2006-03-09 Fdk Corp 直列接続した2次電池のバランス補正装置およびその補正方法
JP2010154628A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Fdk Corp 蓄電モジュールの電圧補正制御方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013198276A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Evtd Co Ltd バランス補正装置および蓄電システム
WO2014115713A1 (ja) * 2013-01-25 2014-07-31 Fdk株式会社 バランス補正装置及び蓄電装置
JP2014147148A (ja) * 2013-01-25 2014-08-14 Fdk Corp バランス補正装置及び蓄電装置
WO2014141989A1 (ja) * 2013-03-11 2014-09-18 株式会社豊田自動織機 電圧均等化装置及び電圧均等化方法
JP2015033237A (ja) * 2013-08-02 2015-02-16 住友電気工業株式会社 蓄電装置、充電方法及び放電方法
JP2015181333A (ja) * 2014-03-04 2015-10-15 株式会社リコー 蓄電状態調整回路、蓄電状態調整装置、蓄電池パック及びスイッチ回路の制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN102340160B (zh) 2015-07-08
US20120013194A1 (en) 2012-01-19
CN102340160A (zh) 2012-02-01
US8836168B2 (en) 2014-09-16
JP5070319B2 (ja) 2012-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5070319B2 (ja) 残存容量均一化装置及び方法、及び残存容量均一化装置セット
KR101076786B1 (ko) 직렬연결 배터리 스트링을 위한 지능제어 전하균일 장치 및방법
US10559963B2 (en) Balance correction apparatus and electric storage system
JP5474934B2 (ja) 直列接続バッテリーストリングのための2段均等充電方法及び装置
JP5714975B2 (ja) 充電装置
US20110316344A1 (en) Inductive cell balancing
US9160179B2 (en) Charging apparatus and charging method
JP5953349B2 (ja) 充電器、および電気システム
JP6065782B2 (ja) 蓄電装置、充電方法及び放電方法
WO2013065364A1 (ja) 充放電制御装置
CN103493331A (zh) 单元平衡电路以及单元平衡装置
JP2013121242A (ja) Soc推定装置及び電池パック
JP2012257392A (ja) 組電池の容量調節装置
WO2015133401A1 (ja) 制御ユニット、蓄電池システム、電池セルバランス方法およびプログラム
JP2013192371A (ja) 蓄電装置、充電方法及び放電方法
JP2014093857A (ja) 電池電圧均等化装置及び方法
JP2016154423A (ja) 電圧バランス装置
KR102155153B1 (ko) 상이한 개수들의 저장 소자들을 브릿징하여, 두 개의 브랜치들을 구비한 배터리를 밸런싱하는 방법
JP2012228047A (ja) 組電池の容量調節回路
KR101739170B1 (ko) 엘씨 공진을 이용한 배터리 셀 저항 산출 시스템 및 방법
KR101975139B1 (ko) 전압 밸런스 보정 회로
JP5980031B2 (ja) 蓄電素子を直列接続した蓄電装置の電荷転送回路
JP6541931B1 (ja) 電力変換装置および電源システム
EP4009507A1 (en) Battery storage system with temperature management
JP2015171307A (ja) 電池電圧均等化装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120419

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120718

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120802

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120820

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150824

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees