JP2014093857A - 電池電圧均等化装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電池の電圧均等化において、電池の分極抵抗を含む内部抵抗による目標電圧とのずれを縮減し、迅速にかつ効率よく各電池を目標電圧に到達させる。
【解決手段】複数の電池E1〜E4の電圧の平均電圧を求める平均電圧算出部12と、電池の各隣接する2つ電池間で、スイッチSW11〜SW32及びインダクタL1〜L3を介して電流を流し、各電池の電圧均等化を開始させる均等化開始部14と、電池の電圧均等化の開始直後の、電池の内部抵抗による初期電圧の変動電圧を観測する変動電圧観測部13と、均等化の開始時の初期電圧と平均電圧との電圧差が最も大きい電池の電圧を観測し、該電池の電圧が平均電圧に達した後、更に均等化を継続させ、該電池の電圧が、平均電圧から初期電圧の変動電圧に相当する電圧分変化した時点で、複数の電池の電圧均等化を停止させる均等化停止部15と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、直列に接続された充電可能な複数の電池を備えた組電池を対象に、各電池の電圧又は充電状態を均等化するための電池電圧均等化装置及び方法に関する。
複数の充電可能な電池を直列に接続して高電圧の組電池を実現する技術が実用化されている。この種の組電池は、近年では、例えば、電気自動車又はエンジンとモータを併用するハイブリッド車への実装において注目されている。ところが、多数の電池を直列に接続した状態で充電を行うと、各電池の電圧(又は、電池の残容量即ち充電状態)が不均一になることがある。
また、組電池が電気自動車等に搭載される場合には、モータ駆動時の放電と減速時の回生電流による充電とが繰り返され、この充放電の繰り返しによっても電池の電圧が不均一になることがある。
そして、電池の電圧の不均一化は、一部の電池の劣化を促進させるおそれがあり、また、組電池全体として効率の低下を引き起こすことがある。電池の電圧の不均一化は、各電池の製造時のばらつきや、経年劣化等により生じ得る。このため、複数の電池の電圧を均等化する技術が提案されている。
図4は、アクティブバランスと称される電池電圧均等化回路の構成例を示す。この構成例では、組電池100は、2つの電池E1,E2を有し、各電池E1,E2は、互いに直列に接続されている。そして、組電池100には、負荷200が接続されている。電池電圧均等化回路は、図3に示すように、インダクタL1、スイッチSW1,SW2、ドライバ回路D1,D2、及び電池コントローラ10を有する。
電池コントローラ10は、各電池E1,E2の電圧をモニタしている。以下の説明では、電池E1の電圧が電池E2の電圧よりも高いものとする。そして、電池コントローラ10は、電池E1,E2の電圧(又は充電状態)の均等化(バランス)を行うときは、所定のデューティ比及び所定の周波数を有するパルス列信号を出力する。
ドライバ回路D1は反転ドライバであり、ドライバ回路D2は非反転ドライバである。よって、電池コントローラ10がパルス列信号を出力すると、スイッチSW1,SW2は、交互にオン/オフ状態が切り替わる。即ち、スイッチSW1がオン状態のときにスイッチSW2はオフ状態に、スイッチSW1がオフ状態のときにスイッチSW2はオン状態となるよう制御される。
スイッチSW1がオン状態に、スイッチSW2がオフ状態に制御されると、電池E1の正極からスイッチSW1及びインダクタL1を介して電池E1の負極へ向かう電流が流れる。この電流によってインダクタL1に電気エネルギーが蓄積される。
続いて、スイッチSW1がオフ状態に、スイッチSW2がオン状態に制御されると、インダクタL1に蓄積された電気エネルギーにより、スイッチSW2及びインダクタL1を介して電池E2を充電する方向に電流が流れる。上述のスイッチング動作を繰り返すことにより、電池E1から電流が電池E2へ流れ、電池E1と電池E2の電圧(充電状態)が徐々に均等化される。
ただし、各電池は分極抵抗を含む内部抵抗を有し、各電池の特性のばらつきや劣化度によって、それぞれの内部抵抗が異なる。そして、各電池に対して或る終了電圧を目標値として電圧の均等化を行う場合に、放電又は充電の動作によって観測される各電池の電圧は、各電池の内部抵抗の影響を受け、各電池が本来出力する電圧からずれた電圧となる。
図5は、上述の電圧均等化を行った場合の電池の電圧変化の一例を示している。図5において、横軸は時間を表し、縦軸は各電池の電圧を表している。V1及びV2は、均等化を行う直前の電池E1及びE2のそれぞれの初期電圧である。また、Vavは、電池E1及びE2の平均電圧である。曲線41は電池E1の電圧の変化を表し、曲線42は電池E2の電圧の変化を表している。
図5に示すように、平均電圧Vavを均等化の終了の目標電圧として、電池E1及びE2に対して均等化を行うと、電池間で充放電電流が流れることにより、放電する電池E1では内部抵抗による初期電圧降下ΔV1が生じ、充電される電池E2では内部抵抗による初期電圧上昇ΔV2が生じる。
その後、均等化を継続して行うことにより、電池E1及びE2の電圧が、均等化の終了の目標電圧である平均電圧Vavに達する。電池E1及びE2の電圧が、該平均電圧Vavに達した時点t1で均等化を終了する。すると、均等化の終了後、分極及び内部抵抗による電圧降下及び電圧上昇が解消し、電池E1の電圧は、約初期電圧降下ΔV1の電圧分、上昇し、電池E2の電圧は、初期電圧上昇ΔV2の電圧分、下降する。
即ち、各電池E1,E2に対して電圧を監視しながら、或る終了電圧を目標として均等化を行ったとしても、各電池E1,E2が実際に到達する電圧は、それぞれの内部抵抗の影響を受けて目標電圧にはならずにずれてしまう。電池の分極による影響を低減させて均等化を行う手法は種々提案され、例えば下記の特許文献1等には、電池の分極が解消されるのを待って、電池の電圧均等化を行う技術等について記載されている。
特開2006−246646号公報
電池は、分極抵抗を含む内部抵抗を有する。そのため、各電池に対して或る終了電圧を目標として電池間で充放電させて均等化を行う場合、観測される各電池の電圧値は、各電池の内部抵抗の影響を受けた電圧となる。従って、各電池に対して、電圧を監視しながら終了電圧を目標として電圧の均等化を行っても、各電池が実際に到達する電圧は、目標電圧と異なるものとなる。
また、目標電圧とのずれを補正するために、分極の解消を待って繰り返し均等化を行う手法では、最終的に目標電圧に近い電圧に均等化されるまでに長時間掛かってしまう。また、目標電圧に近づくにつれて均等化の電流が小さくなり、均等化の効率が低下してしまうという問題があった。
本発明は、電池の電圧均等化において、電池の分極抵抗を含む内部抵抗による目標電圧とのずれを縮減し、迅速にかつ効率よく各電池を目標電圧に到達させることができる電池電圧均等化装置及び方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する一形態としての電池電圧均等化装置は、直列に接続された充電可能な3個以上の複数の電池の各電圧又は充電状態を均等化する電池電圧均等化装置であって、前記複数の電池の電圧を観測し、該複数の電池の平均電圧を算出する平均電圧算出手段と、前記直列に接続された複数の電池の各隣接する2つ電池間で、スイッチ及びインダクタを介して電流を流し、各電池の電圧均等化を開始させる均等化開始手段と、前記均等化開始手段による電池の電圧均等化の開始直後の、前記電池の分極抵抗を含む内部抵抗による初期電圧の変動電圧を観測する変動電圧観測手段と、前記電池の電圧均等化の開始時の初期電圧と前記平均電圧との電圧差が最も大きい電池の電圧を観測し、該電池の電圧が前記平均電圧に達した後、更に前記均等化を継続させ、該電池の電圧が、前記平均電圧から前記初期電圧の変動電圧に相当する電圧分変化した時点で、前記複数の電池の電圧均等化を停止させる均等化停止手段と、を備えたものである。
また、他の形態としての電池電圧均等化方法は、直列に接続された充電可能な3個以上の複数の電池の各電圧又は充電状態を均等化する電池電圧均等化方法であって、前記複数の電池の電圧を観測し、該複数の電池の平均電圧を算出する第1のステップと、前記直列に接続された複数の電池の各隣接する2つ電池間で、スイッチ及びインダクタを介して電流を流し、各電池の電圧均等化を開始させる第2のステップと、前記第2のステップによる電池の電圧均等化の開始直後の、前記電池の分極抵抗を含む内部抵抗による初期電圧の変動電圧を観測する第3のステップと、前記電池の電圧均等化の開始時の初期電圧と前記平均電圧との電圧差が最も大きい電池の電圧を観測し、該電池の電圧が前記平均電圧に達した後、更に前記均等化を継続させ、該電池の電圧が、前記平均電圧から前記初期電圧の変動電圧に相当する電圧分変化した時点で、前記複数の電池の電圧均等化を停止させる第4のステップと、を含むものである。
本発明によれば、複数の電池の電圧均等化において、電池の分極抵抗を含む内部抵抗による目標電圧とのずれを縮減し、迅速にかつ効率よく各電池を目標電圧に到達させることができる。
本発明による電池電圧均等化装置の構成例を示す図である。 本発明による電圧均等化の各電池の電圧の変化の一例を示す図である。 本発明による電圧均等化の動作例のフローを示す図である。 従来の電池電圧均等化回路の構成例を示す図である。 従来の電圧均等化の各電池の電圧の変化の一例を示す図である。
図1は、本発明による電池電圧均等化装置の構成例を示す。図1において、電池E1,E2,E3,E4は、直列に接続され、組電池100を構成する。なお、図1には4個の電池の組電池の例を示しているが、本発明は、電池が4個のものに限定されるものではなく、少なくとも3個の電池を有する組電池に対して適用可能である。
この直列に接続された各電池E1,E2,E3,E4と並列に、それぞれスイッチSW11,SW12,SW21,SW22,SW31,SW32が接続される。即ち、電池E1にはスイッチSW11が、電池E2にはスイッチSW12,SW21が、電池E3にはスイッチSW22,SW31が、電池E4にはスイッチSW32が接続される。
そして、インダクタL1は一端が電池E1,E2の接続点に接続され、他端がスイッチSW11,SW12の接続点に接続される。インダクタL2は一端が電池E2,E3の接続点に接続され、他端がスイッチSW21,SW22の接続点に接続される。インダクタL3は一端が電池E3,E4の接続点に接続され、他端がスイッチSW31,SW32の接続点に接続される。
このような電池電圧均等化回路において、各隣接する2個ずつの電池E1とE2、E2とE3、E3とE4でそれぞれ一対のペアを組み、各ペアの電池同士で電荷を移動し合うスイッチングコンバータをスイッチ及びインダクタにより構成する。
このスイッチングコンバータにより、各ペアの電池に対して、一方の電池に並列接続されたスイッチをオンにし、他方の電池に並列接続されたスイッチをオフにしてインダクタに電気エネルギーを蓄積させる。次に、該蓄積した電気エネルギーにより、一方の電池に並列接続されたスイッチをオフにし、他方の電池に並列接続されたスイッチをオンにして、他方の電池を充電する。こうすることにより、各電池の電圧が均等化される。
例えば、電池E1と電池E2のペアにおいて、電池E1から電池E2へ電荷を移動させる場合、スイッチSW11をオンにし、スイッチSW12をオフにする。スイッチSW11がオンになると、電池E1→スイッチSW11→インダクタL1→電池E1の閉ループが形成され、電池E1からインダクタL1に電気エネルギーが移動する。
その後、スイッチSW11をオフにし、スイッチSW12をオンにすると、インダクタL1に移動した電気エネルギーは、インダクタL1→電池E2→スイッチSW12→インダクタL1の閉ループにより、電池E2に移動する。このような動作を繰り返すことにより、電池E1から電池E2に電流が流れ、電池E1と電池E2とが徐々に均等化される。
逆に、電池E2から電池E1へ電荷を移動させる場合には、スイッチSW12をオンにし、スイッチSW11をオフにする。すると、電池E2→インダクタL1→スイッチSW12→電池E2の閉ループが形成され、電池E2からインダクタL1に電気エネルギーが移動する。
その後、スイッチSW12をオフにし、スイッチSW11をオンにすると、インダクタL1に移動した電気エネルギーは、インダクタL1→スイッチSW11→電池E1→インダクタL1の閉ループにより、電池E1に移動する。このような動作を繰り返すことにより、電池E2から電池E1に電流が流れ、電池E1と電池E2とが徐々に均等化される。
他の隣接する電池E2と電池E3のペア、及び電池E3と電池E4のペアにおいても、それぞれ上述の動作と同様に、各ペアの2個の電池の間で充放電を行わせ、各電池の電圧(充電状態)が等しくなるよう均等化することができる。
なお、スイッチSW11,SW12,SW21,SW22,SW31,SW32は、図4に示したように、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)等のスイッチ素子を用いることができる。そして、該スイッチのオン/オフを、電池コントローラ10から出力されるパルス列信号により、反転ドライバ回路D1及び非反転ドライバ回路D2を介して制御する構成とすることができる。
上述の電池電圧均等化回路により均等化を行う場合、まず、電池コントローラ10は、電圧観測部11により、電池E1,E2,E3,E4の電圧V1,V2,V3,V4を観測し、平均電圧算出部12により該複数の電池の平均電圧Vavを求める。平均電圧Vavは、Vav=(V1+V2+V3+V4)÷4により算出する。
そして、電池コントローラ10は、均等化開始部14により均等化制御部16に対して均等化を開始させる。均等化制御部16は、スイッチSW11,SW12,SW21,SW22,SW31,SW32のオン/オフを制御して、各隣接する2つ電池間で、インダクタL1,L2,L3を介して充放電電流を流し、各電池の電圧均等化を実施する。均等化制御部16は、電池E1とE2間の電圧均等化と、電池E2とE3間の電圧均等化と、電池E3とE4間の電圧均等化を同時に実施するのがより好ましい。
電池コントローラ10は、初期観測部13により、均等化の開始直後の、各電池E1,E2,E3,E4の分極抵抗を含む内部抵抗による初期電圧の変動電圧ΔV1,ΔV2,ΔV3,ΔV4を観測する。
電池コントローラ10は、その後、均等化制御部16により均等化を実施させながら、均等化の開始時の初期電圧と前述の平均電圧Vavとの電圧差が最も大きい電池の電圧を電圧観測部11により観測する。そして、該電池の電圧が該平均電圧Vavに達した後も、更に均等化を継続して実施させる。
ここで、均等化の開始時の初期電圧と平均電圧Vavとの電圧差が最も大きい電池がE1であるとする。電池コントローラ10は、初期電圧と平均電圧Vavとの電圧差が最も大きい電池E1の電圧を、電圧観測部11により観測する。そして、図2に示すように、該電池E1の電圧が平均電圧Vavに達した時点t1の後も、目標とする平均電圧Vavから更に初期電圧の変動電圧ΔV1に相当する電圧分変化した時点t2で、電池の電圧均等化を均等化停止部15により停止させる。即ち、電池E1の電圧と平均電圧Vavの大小関係が逆転(クロス)した後も均等化を継続させ、|Vav−電池E1の電圧|=ΔV1になった時点で電池の電圧均等化を均等化停止部15により停止させる。電池E1の初期電圧V1>平均電圧Vavの場合は電池E1の電圧がVav−ΔV1になった時点で、また、電池E1の初期電圧V1<平均電圧Vavの場合は電池E1の電圧がVav+ΔV1になった時点で、電圧均等化を停止させる。なお、図2において、曲線21は電池E1の電圧を、曲線22は電池E2の電圧を、曲線23は電池E3の電圧を、曲線24は電池E4の電圧を表している。
電池の電圧均等化を停止させた時点t2以降は、分極及び内部抵抗による電圧降下及び電圧上昇の解消により、各電池E1,E2,E3,E4の電圧は、略初期の変動電圧ΔV1,ΔV2,ΔV3,ΔV4の分、徐々に上昇又は下降する。分極解消の時点t3以降は、各電池E1,E2,E3,E4の電圧は、それぞれ平均電圧Vavに近い電圧となる。
分極の大きさは、電池の容量、即ち電圧に依存するため、初期電圧と平均電圧Vavとの電圧差が最も大きい電池が、他の電池に比べて分極が最も大きい。従って、初期電圧と平均電圧Vavとの電圧差が最も大きい電池E1の分極の解消時間内に、他の電池E2,E3,E4の分極の解消時間は収まることとなる。
そこで、図2に示すように、電池E1の電圧が、均等化の目標電圧である平均電圧Vavに達した後、更に該平均電圧Vavから初期電圧の変動電圧ΔV1に相当する電圧分変化した時点t2まで均等化を行う。そして、該時点t2で均等化を停止することにより、電池E1の分極の解消の時点t3までの間に、他の電池の分極は解消され、各電池E1,E2,E3,E4の電圧は、それぞれ平均電圧Vavに近い電圧となる。
図3に、上述の電池電圧均等化の動作フローを示す。電池コントローラは、複数の電池の電圧を測定し、該複数の電池の平均電圧を算出する(ステップS1)。次に直列に接続された電池の各隣接する2つ電池間で、スイッチ及びインダクタを介して電流を流し、各電池の電圧均等化を開始させる(ステップS2)。
上記ステップS2による電池の電圧均等化の開始直後の、電池の分極抵抗を含む内部抵抗による初期電圧の変動電圧を観測する(ステップS3)。このステップS3による初期電圧の変動電圧の観測の後、電池の電圧均等化の開始時の初期電圧と平均電圧との電圧差が最も大きい電池E1の電圧を観測する(ステップS4)。
該電池E1の電圧が平均電圧に達した後、更に該均等化を継続して実施させ、該電池E1の電圧が、平均電圧を横切って平均電圧から初期の変動電圧に相当する電圧分変化したか否かを監視する(ステップS5)。該電池E1の電圧が初期の変動電圧に相当する電圧分変化したことが観測されると、各電池の電圧均等化を停止させる(ステップS6)。
このように、分極の最も大きい電池の電圧を監視し、該電池の電圧が目標電圧を横切って、初期の変動電圧ΔV1に相当する電圧分まで変化する時点まで均等化を行う。こうすることにより、均等化停止後に1回の分極解消を待つ時間で、電池の分極抵抗を含む内部抵抗による目標電圧とのずれを縮減し、各電池の電圧を目標電圧に迅速にかつ効率よく到達させることが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成または実施形態を採ることができる。
例えば、平均電圧は電圧均等化を実施している間、随時更新しても良い。この場合、ステップS5において、随時更新した平均電圧を用いて、該電池E1の電圧が平均電圧を横切って平均電圧から初期の変動電圧に相当する電圧分変化したか否かを監視する。
10 電池コントローラ
11 電圧観測部
12 平均電圧算出部
13 変動電圧観測部
14 均等化開始部
15 均等化停止部
16 均等化制御部
100 組電池
D1 反転ドライバ回路
D2 非反転ドライバ回路
E1〜E4 電池
L1〜L3 インダクタ
SW11〜SW32 スイッチ

Claims (2)

  1. 直列に接続された充電可能な3個以上の複数の電池の各電圧又は充電状態を均等化する電池電圧均等化装置であって、
    前記複数の電池の電圧を観測し、該複数の電池の平均電圧を算出する平均電圧算出手段と、
    前記直列に接続された複数の電池の各隣接する2つ電池間で、スイッチ及びインダクタを介して電流を流し、各電池の電圧均等化を開始させる均等化開始手段と、
    前記均等化開始手段による電池の電圧均等化の開始直後の、前記電池の分極抵抗を含む内部抵抗による初期電圧の変動電圧を観測する変動電圧観測手段と、
    前記電池の電圧均等化の開始時の初期電圧と前記平均電圧との電圧差が最も大きい電池の電圧を観測し、該電池の電圧が前記平均電圧に達した後、更に前記均等化を継続させ、該電池の電圧が、前記平均電圧から前記初期電圧の変動電圧に相当する電圧分変化した時点で、前記複数の電池の電圧均等化を停止させる均等化停止手段と、
    を備えたことを特徴とする電池電圧均等化装置。
  2. 直列に接続された充電可能な3個以上の複数の電池の各電圧又は充電状態を均等化する電池電圧均等化方法であって、
    前記複数の電池の電圧を観測し、該複数の電池の平均電圧を算出する第1のステップと、
    前記直列に接続された複数の電池の各隣接する2つ電池間で、スイッチ及びインダクタを介して電流を流し、各電池の電圧均等化を開始させる第2のステップと、
    前記第2のステップによる電池の電圧均等化の開始直後の、前記電池の分極抵抗を含む内部抵抗による初期電圧の変動電圧を観測する第3のステップと、
    前記電池の電圧均等化の開始時の初期電圧と前記平均電圧との電圧差が最も大きい電池の電圧を観測し、該電池の電圧が前記平均電圧に達した後、更に前記均等化を継続させ、該電池の電圧が、前記平均電圧から前記初期電圧の変動電圧に相当する電圧分変化した時点で、前記複数の電池の電圧均等化を停止させる第4のステップと、
    を含むことを特徴とする電池電圧均等化方法。
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