JP2012021931A - 組電池の異常検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電圧値を直接検出することなく所定の判定電圧との比較結果を検出するように簡易に構成された異常検出装置において、内部抵抗異常の誤検出を防止する。
【解決手段】検知ユニット20(1)〜20(n)は、直列接続されたn個の電池セルCL(1)〜CL(n)のセル電圧Vc(1)〜Vc(n)を判定電圧と比較する。いずれかのセル電圧が判定電圧より低下した電池セルの有無を示す判定信号が生成されたときに、異常監視回路30は、検知ユニット20(1)〜20(n)の動作期間における電流サンプリング値が判定電流よりも小さいと、内部抵抗異常(過上昇)を検出する。異常監視回路30は、バッテリ電流Ibに少なくとも基づいて、各電池セルに生じている分極電圧を推定するとともに、負の分極電圧が所定レベルを超えると、内部抵抗異常の検出を禁止する。
【選択図】図1

Description

この発明は、組電池の異常検出装置に関し、より特定的には、直列接続された複数の電池セルを有する組電池における電池セルの内部抵抗上昇を検出する技術に関する。
多数の電池セル(電池モジュール)を直列接続した組電池が一般的に用いられている。たとえば、ハイブリッド自動車等において、このような組電池が電動機駆動用の電源として用いられている。
特開2005−345124号公報(特許文献1)には、組電池において、複数の電池モジュール間で共通のA/Dコンバータを共有する構成が記載されている。特に、特開2005−345124号公報(特許文献1)では、複数の電池モジュール間で共有される、電圧値検出用の第1A/Dコンバータと、電流検出用の第2A/Dコンバータとを非同期に動作させることによって、電圧検出値および電流検出値の同期を確保するためのデータ収集装置の構成が開示されている。
これにより、電池セル(電池モジュール)の電圧および電流を同期して検出することによって、電池電圧が電流によって変化しても内部抵抗を正確に検出できるので、内部抵抗の異常(上昇)を誤検出することが防止できる。
特開2005−345124号公報
組電池において電池セル単位での過充電および過放電を検知するためには、電池セル毎に電圧監視機能を持たせることが必要である。特に、電池セル毎に電圧値(アナログ値)を取得可能な構成とした場合には、電流センサによって取得される電流値との組み合わせに基づいて、内部抵抗の異常(過上昇)を検出することが可能である。特開2005−345124号公報(特許文献1)には、このような構成の下で、電池セル(電池モジュール)間で電圧検出用のA/Dコンバータを共有した上で、電流検出値と電圧検出値とを同期させるためのデータ収集装置が記載されている。
しかしながら、電池セル毎に電圧検出値を出力可能な構成とすると、検出器(センサ)の配置個数や取り扱う信号数が増加することから、異常検出装置の構成が複雑化することによるコスト上昇が懸念される。
したがって、電池セル毎の電圧監視機能については、電圧検出値を直接取り扱うのではなく、過充放電の閾値となる判定電圧との比較結果のみを出力する構成とすることによって、装置の簡素化、すなわち、低コスト化を図ることができる。一方、このような装置の簡素化と両立して、いかに異常検出の精度を確保するかが問題となる。
ここで、二次電池である各電池セルは、電極活物質の電気化学反応によって起電力を発生している。この電気化学反応は、電極活物質の表面付近で起こりやすい一方で、電極活物質の内部における反応には拡散のための遅延時間が生じる。このため、電極内部と表面部における不均衡に起因して、時間経過に応じて変化する動的な分極電圧が発生することが知られている。分極電圧は、放電時には負電圧方向に発生する一方で、充電時には正電圧方向に発生する。
このため、電池セルの出力電圧は、内部抵抗が正常であっても、分極電圧によって大きく低下するケースがある。かかるケースにおいて、内部抵抗の異常(過上昇)を誤検出してしまうことが懸念される。
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、組電池の電池セル毎の電圧監視機能として、電圧値を直接検出することなく所定の判定電圧との比較結果を検出するように簡易に構成された異常検出装置において、内部抵抗異常(過上昇)の誤検出を防止することである。
この発明のある局面では、直列接続された複数の電池セルを有する組電池の異常検出装置は、複数の検知ユニットと、電流検出器と、異常監視回路とを備える。複数の検知ユニットは、複数の電池セルのそれぞれに対応して設けられ、各々が対応の電池セルの出力電圧と所定の判定電圧との電圧比較を実行するように構成される。電流検は、複数の電池セルの電流を検出するように構成される。複数の検知ユニットは、開始トリガに応答して順次動作するとともに電圧比較の結果を反映した信号を順次伝達することによって、複数の電池セルのいずれかの出力電圧が判定電圧よりも低下したか否かを示す異常検出信号を出力するように構成される。異常監視回路は、複数の検知ユニットからの信号と、電流検出器による電流検出値に基づいて、複数の電池セルのいずれかで内部抵抗が上限値よりも上昇する内部抵抗異常が発生したか否かを監視するように構成される。そして、異常監視回路は、各電池セルに発生している分極電圧を推定するための分極電圧推定部と、推定された分極電圧に応じて、内部抵抗異常の検出のための判定電流をデフォルト値から低下させる判定電流設定部と、電流比較部とを含む。電流比較部は、異常検出信号によって複数の電池セルのいずれかの出力電圧が判定電圧よりも低下したことが示された場合に、電流検出値が判定電流よりも低いときに、内部抵抗異常の発生を検知するように構成される。
好ましくは、判定電流設定部は、推定された分極電圧が負電圧である場合に、分極電圧の絶対値が大きくなると判定電流を相対的に低下させるように構成される。
また好ましくは、判定電流設定部または電流比較部は、推定された分極電圧が、負電圧である第1の基準電圧よりも低下したときに、内部抵抗異常の検出をマスクするように動作する。
さらに好ましくは、判定電流設定部または電流比較部は、内部抵抗異常の検出が一旦マスクされた場合には、分極電圧が、第1の基準電圧よりも高い第2の基準電圧よりも高くなったときに、内部抵抗異常の検出を再開するように動作する。
特にこのような構成では、第1の基準電圧は、複数の電池セルの温度が低いほど高い電圧に設定される。あるいは、第2の基準電圧は、複数の電池セルの温度が低いほど高い電圧に設定される。
この発明によれば、組電池の電池セル毎の電圧監視機能として、電圧値を直接検出することなく所定の判定電圧との比較結果を検出するように簡易に構成された異常検出装置において、内部抵抗異常(過上昇)の誤検出を防止することができる。
本発明の実施の形態による組電池の異常検出装置が適用される電気システムの構成を示す概略ブロック図である。 図1に示された検知ユニットの構成例を説明するブロック図である。 異常監視回路による内部抵抗異常の検出手法を説明する概念図である。 電池セルの出力電圧に対する分極電圧の影響を説明するための概念図である。 バッテリ電流の変化と分極電圧の変化との関係を説明する波形図である。 異常監視回路による内部抵抗異常検出を実現するための機能ブロック図である。 バッテリ電流およびバッテリ温度に基づき分極値を求めるマップの構成イメージを説明する概念図である。 本発明の実施の形態による組電池の異常検出装置における、分極電圧を考慮したセル抵抗異常の検出手法を説明する波形図である。 分極判定のための基準電圧の設定を説明する概念図である。 本発明の実施の形態による組電池の異常検出装置による内部抵抗異常検出の制御処理手順を説明するフローチャートである。 本実施の形態による組電池の異常検出装置が適用される組電池の他の構成例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は原則的に繰返さないものとする。
図1は、本発明の実施の形態による組電池の異常検出装置および当該異常検出装置が適用される電気システム200の構成を示す概略ブロック図である。
図1を参照して、電気システム200は、たとえばハイブリッド自動車や電気自動車等の電力によって車両駆動力を発生可能な機構を備えた車両に搭載される。電気システム200は、組電池10と、組電池10の異常検出装置100と、負荷12とを備える。
組電池10は、直列接続された複数個の電池セルCL(1)〜CL(n)を含む(n:2以上の整数)。組電池10は、直流電力を負荷12へ供給する。また、組電池10は負荷12から供給される直流電力によって充電される。なお、以下では、電池セルCL(1)〜CL(n)を総称して、単に電池セルCLとも称する。
負荷12は、モータおよびモータを駆動するインバータ(いずれも図示せず)を含む。このモータは、力行動作によって車輪の駆動力を発生したり、車輪の駆動力によって回転されることにより、回生制動により交流電力を発生したりするように構成される。なお、上記モータをハイブリッド車両に搭載されるエンジンの始動および/または組電池10の充電のために発電するモータとして用いてもよい。また、図示しないインバータは、組電池10からの直流電力を交流電力に変換してモータに供給したり、モータによって生成された交流電力を直流電力に変換して組電池10に供給したりする。
異常検出装置100は、電池セルCL(1)〜CL(n)にそれぞれ対応して設けられた検知ユニット20(1)〜20(n)と、伝送回路25と、異常監視回路30とを含む。
検知ユニット20(1)〜20(n)へは、対応する電池セルCL(1)〜CL(n)のそれぞれの出力電圧Vc(1)〜Vc(n)が入力される。検知ユニット20(1)は、異常監視回路30から開始トリガTRGを与えられるのに応答して作動して、電池セルCL(1)の出力電圧Vc(1)と所定の判定電圧Vxとを比較する。そして、検知ユニット20(1)は、電圧比較結果に従って、検出信号OD(1)を出力する。具体的には、検知ユニット20(1)は、出力電圧Vc(1)が判定電圧Vxよりも低下すると(Vc(1)<Vx)、論理ハイレベル(以下、単にHレベルとも表記する)の検出信号OD(1)を出力する。一方、検知ユニット20(1)は、出力電圧Vc(1)が判定電圧Vxを下回っていないとき(Vc(1)≧Vx)には、論理ローレベル(以下、単にLレベルとも表記する)の検出信号OD(1)を出力する。
検知ユニット20(2)は、前段の検知ユニット20(1)から検出信号OD(1)が出力されるのに応答して動作して、電池セルCL(2)の出力電圧Vc(2)と所定の判定電圧Vxとを比較する。そして、検知ユニット20(2)は、検知ユニット20(1)での電圧比較結果と、自身での電圧比較結果との論理和を取る態様で、検出信号OD(2)を出力する。
すなわち、検出信号OD(1)がHレベルであるときには、検知ユニット20(2)は、Vc(2)≧Vxであっても、Hレベルの検出信号OD(2)を出力する。これに対して、検出信号OD(1)がLレベルであるときには、検知ユニット20(2)は、Vc(2)と判定電圧Vxとの比較結果に従って、すなわち、VC(2)<VxのときはHレベルの検出信号OD(2)を出力する一方で、VC(2)≧VxのときにはLレベルの検出信号OD(2)を出力する。
図2は、第i番目の検知ユニット20(i)の構成例を示すブロック図である。図2には、i=2〜nの検知ユニット20(i)の構成が示される。
図2を参照して、検知ユニット20(i)は、電圧比較器21と、論理ゲート22とを有する。電圧比較器21は、検知ユニット20(i)に対応する電池セルCL(i)の出力電圧Vc(i)と,所定の判定電圧Vxとを比較して、Vc(i)<Vxとなったときには、出力電圧をHレベルに設定する一方で、Vc(i)≧Vxのときには出力電圧をLレベルに設定する。
論理ゲート22は、電圧比較器21の出力信号と、前段の検知ユニット20(i−1)からの検出信号OD(i−1)の間の論理和(OR)演算結果を、検知ユニット20(i)の検出信号OD(i)として出力する。
再び図1を参照して、各検知ユニット20(検知ユニット20(1)〜20(n)を包括的に表記するもの。以下同じ)での電圧比較結果が反映された検出信号OD(検出信号OD(1)〜OD(n)を包括的に表記するもの。以下同じ)は、論理和演算を行ないながら、次段の検知ユニット20へ順次伝達される。この結果、検知ユニット20(1)〜20(n)は、開始トリガTRGに応答して順次動作する。
各検知ユニット20の動作時間は同様であるから、結果的には、一定周期で対応の電池セルCL(1)〜CL(n)の出力電圧Vc(1)〜Vc(n)が、順番に判定電圧Vxとの比較される。そして、最終段の検知ユニット20(n)が出力する検出信号OD(n)は、開始トリガTRGに応答した、電池セルCL(1)〜CL(n)と判定電圧Vxとの一連の電圧比較において、出力電圧が判定電圧Vxよりも低下した電池セルが存在するか否かを示す信号であって、たとえば1ビットのデジタル信号である。
伝送回路25は、最終段の検知ユニット20(n)が出力した検出信号OD(n)を、フォトカプラ等で絶縁した上で、最終的な判定信号FVを生成する。すなわち、判定信号FVは、開始トリガTRGに応答して生成されて、異常監視回路30へ入力される。上述のように、判定信号FVは、電池セルCL(1)〜CL(n)のいずれかで出力電圧が判定電圧Vxよりも低下する異常(以下、「セル電圧低下異常」とも称する)が発生しているか否かを示す。具体的には、電池セルCL(1)〜CL(n)のいずれかで出力電圧が判定電圧Vxよりも低下したときには、判定信号FVはHレベルに設定される。一方で、電池セルCL(1)〜CL(n)の全ての出力電圧が判定電圧Vxを下回っていないときには、判定信号FVはLレベルとされる。
電流センサ15は、組電池10の通過電流であるバッテリ電流Ibを検出する。電池セルCL(1)〜CL(n)が直列接続されているので、バッテリ電流Ibは、電池セルCL(1)〜CL(n)に共通である。電流センサ15によって、バッテリ電流Ibの電流値を求めることができる。温度センサ17は、組電池10の温度(バッテリ温度Tb)を検出する。電圧センサ16は、電池セルCL(1)〜CL(n)全体の出力電圧、すなわち、組電池10の出力電圧Vbを検出する。
その一方で、電池セルCL(1)〜CL(n)の出力電圧Vc(1)〜Vc(n)については、電圧値を検出するための電圧センサは配置されていない。なお、以下では、電池セルCL(1)〜CL(n)の出力電圧Vc(1)〜Vc(n)を総称して、セル電圧Vcとも称する。
異常検出装置100は、各電池セルの電圧値に直接基づくのではなく、各セル電圧Vcと判定電圧Vxとの電圧比較結果に基づいて、電池セルの異常発生を検出する。すなわち、異常検出装置100は、電池セル毎の電圧監視に関して、多数の電池セルCL(1)〜CL(n)の電圧値(アナログ値)を検出する電圧センサを非配置とする簡易な構成とされていることが理解される。
異常監視回路30は、上位ECU(Electronic Control Unit)からの開始指示信号STRに応答して電池セルCL(1)〜CL(n)の異常検出動作を実行する。すなわち、異常監視回路30は、開始指示信号STRに応答して、検知ユニット20(1)へ与えられる開始トリガTRGを生成する。
さらに、異常監視回路30は、開始トリガTRGに応答して返送された判定信号FVと、電流センサ15の出力のサンプリング値とに基づいて、上記電圧低下異常の発生時には、内部抵抗の過上昇(以下、単に「内部抵抗異常」とも称する)が発生しているか否かを判定する。
そして、異常監視回路30は、電池セルCL(1)〜CL(n)の異常検出結果(少なくとも、セル電圧低下異常および内部抵抗異常に関する検出結果を含む)を示す信号RSLを、上位ECUへ出力する。
なお、本実施の形態における内部抵抗異常の検出と直接関連しないために図示は省略しているが、各電池セルの出力電圧Vc(1)〜Vc(n)が、上限電圧(判定電圧Vxよりも高い)を超えているかどうかを判定する検知ユニット(図示せず)をさらに設けることが好ましい。これにより、電池セルCL(1)〜CL(n)の各々の過充電側の電圧異常についても監視可能に、異常検出装置100を構成することができる。
次に、異常監視回路30による内部抵抗異常の検出について詳細に説明する。なお、異常監視回路30は、集積回路(IC)等のマイクロコンピュータによって構成することが可能であり、予め格納されたプログラムの実行によるソフトウェア処理および/または予め作製された専用の電子回路(図示せず)によるハードウェア処理によって、以下に説明する異常検出動作を実行するように構成される。
図3は、異常監視回路30による内部抵抗異常の検出手法を説明する概念図である。
図3を参照して、電池セルの内部抵抗は、バッテリ電流Ibによって生じる、開放電圧Voからの電圧降下によって検出できる。すなわち、セル電圧Vcは、内部抵抗に相当する傾きに従って、バッテリ電流Ibの増大に応じて低下することとなる。
電池セルの内部抵抗が上昇すると、図3に示したIb−Vc直線の傾き(負値)が急になり、同一のバッテリ電流Ibにおける出力電圧Vcが低下することになる。そして、内部抵抗異常を検出する閾値に相当する内部抵抗の境界値を定めることにより、内部抵抗が当該境界値の下でセル電圧Vc=Vxとなったときの電流Ixを求めることができる。
このように求めた電流Ixは、電池セルCL(1)〜CL(n)のいずれかの出力電圧が判定電圧Vxを下回ったときのバッテリ電流Ibと比較することによって、内部抵抗異常検出の判定電流とすることができる。すなわち、セル電圧低下異常の検出時には、バッテリ電流Ib<Ixのときには内部抵抗異常を検出する一方で、Ib≧Ixのときには内部抵抗異常を検出しないようにすることで、各電池セルの出力電圧値を取得するための電圧センサを非配置とする構成の異常検出装置100によっても、異常検出動作において、内部抵抗異常の発生有無を判定することができる。
しかしながら、図4に示すように、一定電流の放電が継続されると、負の分極電圧の発生によって、上述の異常検出動作では内部抵抗異常を誤検出する虞がある。
図4を参照して、時刻t1から、バッテリ電流Ib=I1(I1<Ix)による放電が継続される。時刻t1では、バッテリ電圧Vbは、開放電圧Voから、内部抵抗とバッテリ電流との積に依存する電圧降下ΔV1の発生によって低下する。さらに、電極活物質の表面と内部との間での電気化学反応の時間差に応じて、分極電圧Vdynが発生する。
図5には、バッテリ電流の変化と分極電圧の変化との関係を説明するために概念的な波形図が示される。
図5を参照して、図5(a)に示すようにバッテリ電流Ibが変化した場合、図5(b)に示すように、分極電圧Vdynは、放電の継続により負電圧方向に変化し、充電の継続により正電圧方向に変化する。すなわち、バッテリ電流Ib>0のとき(放電時)には、その時点での分極電圧Vdynの変化量は基本的に負となり、バッテリ電流Ib<0のとき(充電時)には、その時点での分極電圧Vdynの変化量は基本的に正となる。また、バッテリ電流Ibが一定のまま十分な時間が経過すれば、分極電圧Vdynは、バッテリ電流Ibに依存した一定値に収束する。すなわち、分極電圧Vdynは、一定の字定数を有する一次遅れの挙動を示す。この時定数は、電気化学反応における反応関与物質(たとえば、リチウムイオン)の拡散速度等に対応する。また、分極電圧Vdynは、複数の異なる時定数に従って発生する一次遅れ電圧の和となって現れることが一般的である。
再び図4を参照して、バッテリ電流Ib(Ib=I1)が正のため、分極電圧Vdynは負電圧方向に生じる。
内部抵抗が上昇した異常セルのセル電圧102は、内部抵抗による電圧降下が大きいために、バッテリ電流が発生した時刻t1の直後に、分極電圧Vdynが発生していない段階で判定電圧Vxよりも低下する。このとき、I1<Ixであるために、内部抵抗異常が検出される。
一方、内部抵抗が上昇していない正常セルのセル電圧105は、内部抵抗による電圧降下の影響によっては、判定電圧Vxよりも低下することがない。このため、内部抵抗異常は検出されない。しかしながら、判定電流Ixよりも小さい電流での放電が継続することにより、分極電圧の影響によってセル電圧105が低下する。そして、セル電圧105が判定電圧Vxよりも低下すると、内部抵抗が正常であるにもかかわらず、I1<Ixであるために、内部抵抗異常が誤検出されてしまう。
したがって、簡易化された構成を有する本実施の形態による異常検出装置100では、このような分極電圧の発生による内部抵抗異常の誤検出を防止するために、以下のような検出手法を採用する。
図6には、異常監視回路30による内部抵抗異常検出を実現するための機能ブロック図が示される。図6に示される各ブロックの機能は、異常監視回路30によるソフトウェア処理および/またはハードウェア処理によって実現される。
図6を参照して、異常監視回路30は、電流サンプリング部32と、最大値抽出部34と、分極電圧推定部36と、Ix設定部38と、電流比較部40とを含む。
電流サンプリング部32は、開始指示信号STRが入力されると、開始トリガTRGを生成する。さらに、開始トリガTRGに応答した検知ユニット20(1)〜20(n)の動作期間内に、電流サンプリング部32は、1回または複数回にわたって電流センサ15によって検出されたバッテリ電流Ibをサンプリングする。
最大値抽出部34は、電流サンプリング部32によって抽出された電流サンプリング値のうちの最大値を抽出して、最大電流Imaxを出力する。電流サンプリング部32のサンプリング回数が1回のときには、当該電流サンプリング値がそのまま最大電流Imaxとされる。
電流比較部40は、判定信号FVがHレベルに設定されたとき、すなわち、いずれかの電池セルで出力電圧が判定電圧Vxよりも低下したときに、内部抵抗異常の有無を示す異常検出信号RSLを出力する。
電流比較部40は、最大値抽出部34からの最大電流Imaxと、Ix設定部38によって設定される判定電流Ixとを比較する。そして、Imax<Ixのときに、内部抵抗異常を検出して異常検出信号RSLをHレベルに設定する。一方、Imax≧Ixのときには、電流比較部40は、異常検出信号RSLをLレベルに設定するので、内部抵抗異常は検出されない。
Ix設定部38は、分極電圧推定部36によって推定された分極電圧Vdynに応じて、判定電流Ixを設定する。具体的には、負の分極電圧の絶対値が大きくなると、判定電流Ixを図3に示した通常値(デフォルト値)よりも低下させて、内部抵抗異常が検出され難くする。好ましくは、Ix=0に変化させることによって、内部抵抗異常の検出をマスク(禁止)する。
ここで、分極電圧推定部36による分極電圧推定の一例を説明する。なお、分極電圧の推定手法については、以下の例示に限定されるものではなく、公知の手法を適宜用いることが可能である点について確認的に記載する。
分極電圧Vdynの大きさは過去の充放電の履歴に応じて決定されると考えられる。また、その時点に近いほど影響は大きく、充電または放電の電流量が大きいほど影響は大きいと考えられる。したがって、分極電圧Vdynは、次の(1)式によって求めることができる。
Figure 2012021931
(1)式において、Vdyn(t0)は、時間t=t0での分極電圧を示し、τは時定数を示す。時定数τは、平均的な電流状態時における分極電圧の変化速度に対応するように実験的に求めることができる。
さらに、fdyn{st(t)}は、予め求められた、バッテリ状態量に対する分極電圧の依存性を示す。以下に説明するように、ここでのバッテリ状態量は、少なくともバッテリ電流Ibを含み、好ましくは、バッテリ電流Ibおよびバッテリ温度Tbの両方を含む。
バッテリ電流Ibが一定のまま時間が十分に経過すれば、分極電圧Vdynは、バッテリ電流Ibに依存した一定値に収束する。すなわち、fdyn{st(t)}は、現時点でのバッテリ状態量(少なくともバッテリ電流Ib)が一定のまま時間が十分に経過した場合における分極電圧Vdynの収束値に対応する。以下では、このfdynを分極値とも称する。
(1)式によれば、現時点でのバッテリ状態量に基づいて分極値fdynを逐次推定し、推定された分極値fdynを、時間軸方向に沿って時定数τによる減衰を伴って積分することにより、任意の時点t0における分極電圧Vdyn(t0)を求めることができる。
さらに、コンピュータにより所定周期Δt毎の離散的データ処理によって分極電圧Vdynを逐次推定するために、式(1)を離散化することによって、下記(2)式が得られる。
Figure 2012021931
式(2)によれば、分極電圧Vdynの初期値を設定しておけば、その後は、現時点での分極値fdyn{st(t0)}および、分極電圧Vdynの前回推定値Vdtn(t0−Δt)を用いて、現時点での分極電圧Vdyn(t0)を逐次推定することができる。
なお、式(1),(2)中の分極値fdynについては、バッテリ電流Ibを一定にして分極電圧を測定する実験を予め実施することにより、バッテリ電流Ibに基づき分極値fdynを求めるマップを予め作成することができる。
また、同一のバッテリ電流Ibであっても、分極の発生度合いにはバッテリ温度Tbが影響を与えることから、バッテリ電流Ibおよびバッテリ温度Tbに基づいて分極値fdynを推定することが好ましい。この場合には、バッテリ電流Ibおよびバッテリ温度Tbを変数とする分極値fdyn(Ib,Tb)について、実験結果に基づくマップを予め作成しておくことが可能である。
図7には、分極値fdyn(Ib,Tb)のマップイメージが示されている。基本的に、放電時(Ib>0)にはfdyn(Ib,Tb)<0に設定され、充電時(Ib<0)にはfdyn(Ib,Tb)>0に設定される。なお、放電、充電時の電流が大きいほど分極値の絶対値|fdyn(Ib,Tb)|は相対的に大きく設定される。また、温度に関しては、バッテリ温度Tbが低いほど分極値の絶対値|fdyn(Ib,Tb)|は相対的に大きく設定される。そして、各時点でのバッテリ電流Ibおよびバッテリ温度Tbに基づき、上記マップを参照して、式(5)中でのfdyn{st(t0)}に相当する、分極値fdyn(Ib,Tb)が読出される。
一般に、分極電圧推定部36の推定は、組電池10のSOC推定の一部として実行される。したがって、分極電圧Vdynは、SOC推定演算の実行周期に従って逐次更新されるように推定されている。このため、分極電圧推定部36は、SOC推定のための機能ブロックと共通化することができる。なお、本実施の形態では、複数の異なる時定数をそれぞれ用いた式(5)を複数個使用して、これらの式でそれぞれ算出されたVdyn(t0)の和に従って、分極電圧Vdynを算出するものとする。また、分極電圧Vdynは、各電池セルCLに共通するバッテリ電流Ibに基づいて算出することができるので、各電池セルCLに共通の値とすることができる。
図8は、本発明の実施の形態による、分極電圧を考慮したセル抵抗異常の検出手法を説明する波形図である。
図8を参照して、図4と同様に、時刻t1〜t3の間、判定電流Ixよりも小さいバッテリ電流Ib(Ib>0)が継続的に発生する。すなわち、各電池セルCLは継続的に放電する。
バッテリ電圧Vbは、バッテリ電流Ibが生じる時刻t1に、内部抵抗に応じた電圧降下によって開放電圧Voからステップ状に低下する。さらに、継続的なバッテリ電流Ibによる放電に伴って、バッテリ電圧Vbは、分極電圧の影響により徐々に低下する。なお、電池セルCL(1)〜CL(n)の各々に電圧センサは設けられていないが、セル電圧Vcについても、バッテリ電圧Vbと同様の電圧降下および分極電圧が発生する。
分極電圧推定部36(図6)によって推定される分極電圧Vdynは、時刻t1より負方向に発生する。そして、時刻t2において、分極電圧Vdynは基準電圧V1よりも低くなる。分極判定をオフからオンに遷移する際の閾値となる基準電圧V1は、負電圧である。
Ix設定部38は、Vdyn<V1になると、各電池セルCLに誤検出につながるレベルの分極電圧が発生していると判断して、分極判定をオンにする。分極判定がオンされると、判定電流Ixは、図3に示した通常値(デフォルト値)よりも低下される。一例として、Ix設定部38は、分極判定をオンしている間は、内部抵抗異常の検出をマスク(禁止)するために、Ix=0に設定する。
なお、内部抵抗異常の検出をマスク(禁止)する際には、判定電流Ix=0に設定する代わりに、電流比較部40が、分極判定がオンされている間は、異常検出信号RSLをLレベルに固定するようにしてもよい。
時刻t3から、これまで放電していた組電池10が充電される。すなわち、時刻t3以降では、Ib<0の状態が継続する。これにより、時刻t3まで低下していた分極電圧Vdynは、時刻t3より上昇する。しかしながら、分極電圧Vdynが、基準電圧V2よりも高くなる時刻t4までの間、分極判定はオンのまま維持される。そして、Ix設定部38は、時刻t4では、誤検出につながるレベルの分極電圧が解消したと判定して、分極判定をオフに復帰させる。そして、分極判定がオフされると、判定電流Ixは、図3に示した通常値(デフォルト値)に復帰する。これにより、通常の内部抵抗異常の検出が再開できる。分極判定をオンからオフに遷移する際の閾値となる基準電圧V2は、基準電圧V1と共通としてもよいが、基準電圧V1よりも高い電圧に設定することが好ましい。
なお、電流比較部40が、分極判定がオンされている間は異常検出信号RSLをLレベルに固定するようにしている場合には、分極判定がオフされると、当該固定を解除する。これにより、最大電流Imaxと、判定電流Ix(デフォルト値)との通常の比較結果に従って、異常検出信号RSLが生成されるようになる。
また、上述のように、分極電圧は同程度の電流に対して、低温時ほど大きくなる温度依存性を有する。したがって、図9に示すように、分極判定のための基準電圧V1,V2は、バッテリ温度Tbに応じて可変に設定することが好ましい。具体的には、分極電圧が大きくなる低温時には誤検出の可能性が高まるので、負の分極電圧Vdynに対して分極判定がオンし易くなるように、基準電圧V1,V2を相対的に高く設定する。一方で、高温時には、分極判定がオンし難くなるように、基準電圧V1,V2を相対的に低く設定する。
次に、本発明の実施の形態による組電池の異常検出装置による内部抵抗異常検出について、異常監視回路30による制御処理手順の形式でフローチャートを用いて説明する。
図10を参照して、異常監視回路30は、ステップS100により、内部抵抗異常の異常検出動作が開始されたか否かを判定する。ステップS100による判定は、たとえば上位ECUからの開始指示信号STRが発生されたか否かによって判定される。開始指示信号STRの非発生時には、以降のステップS110〜S200の処理は実行されない。
一方、開始指示信号STRが発生されると、ステップS100がYES判定とされて、ステップS110に処理が進められる。異常監視回路30は、ステップS110では、検知ユニット20(1)への開始トリガTRGを発生する。この開始トリガTRGに応答して、検知ユニット20(1)〜20(n)が順次動作することによる、電池セルCL(1)〜CL(n)と判定電圧Vxとの電圧比較が順次実行されることになる。
さらに、異常監視回路30は、ステップS120により、開始トリガTRGに応答した検知ユニット20(1)〜20(n)の動作期間において、1回または複数回にわたって電流センサ15によって検出されたバッテリ電流Ibをサンプリングする。すなわち、ステップS110およびS120の処理は、図6の電流サンプリング部32の機能に対応する。
異常監視回路30は、ステップS120による電流サンプリング処理が終了すると、ステップS130に処理を進めて、取得された電流サンプリング値のうちの最大値である最大電流Imaxを抽出する。サンプリング回数が1回のときには、当該電流サンプリング値がそのまま最大電流Imaxとされる。すなわち、ステップS130の処理は、図6の最大値抽出部34の機能に対応する。
さらに、異常監視回路30は、ステップS140により、分極電圧Vdynを推定する。ステップS140による処理は、図6の分極電圧推定部36と同様に実行することができる。
異常監視回路30は、ステップS150により、ステップS140で求めた分極電圧Vdynに基づいて、各電池セルCLに誤検出につながるレベルの分極電圧が発生しているか否かを判定する。すなわち、ステップS150では、分極電圧Vdynと基準電圧V1またはV2との比較に従って、分極判定が実行される。
分極判定がオフのときには、ステップS160がNO判定とされるので、異常監視回路30は、ステップS165により、通常の内部抵抗異常検出を実行するために、判定電流Ixをデフォルト値に設定する。
分極判定がオフのときには、ステップS160がYES判定とされるので、異常監視回路30は、ステップS170により、内部抵抗異常が検出され難くなるように、判定電流Ixをデフォルト値よりも低下させる。好ましくは、内部抵抗異常の検出をマスクするために、判定電流Ix=0に設定される。
異常監視回路30は、ステップS180により、ステップ130で求められた最大電流Imaxを、ステップS165またはS170により設定された判定電流Ixと比較する。
異常監視回路30は、Imax<Ixのとき(S180のYES判定時)には、ステップS190に処理を進めて、いずれかの電池セルで内部抵抗が閾値よりも上昇している、すなわち内部抵抗異常が発生していると判定として、「異常あり」の検出結果を出力する。
一方、Imax≧Ixのとき(S180のNO判定時)には、異常監視回路30は、ステップS200に処理を進めて、内部抵抗異常が発生していないと判定して、「異常なし」の検出結果を出力する。なお、判定信号FVによってセル電圧低下異常が検知されない場合には、ステップS180はNO判定とされて、内部抵抗異常は発生していないと判定される。
このように、本実施の形態による組電池の異常検出装置は、電池セル毎の電圧監視機能について電圧値を直接検出しない簡易な構成において、分極電圧の発生に起因する誤検出を防止した上で、内部抵抗が所定レベルよりも上昇しているか否か(内部抵抗異常)を検出することができる。
なお、本実施の形態で説明したように、分極判定がオンされた場合には、内部抵抗異常の検出をマスク(禁止)することが、誤検出防止の観点からは好ましい。一方で、内部抵抗異常の検出機会を確保する観点からは、Ix>0の範囲に止めて、分極電圧Vdynに応じて判定電流Ixをデフォルト値からΔIxだけ低下するようにしてもよい。たとえば、ΔIxは、分極電圧Vdynを内部抵抗(正常値)で除算することによって設定することができる。
また、図11に示すように、図1に示した組電池10を1つの電池ブロックとして、このような電池ブロックを複数個(B0〜B7)組合せることによって、組電池10を構成してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、複数の電池セルが直列接続された組電池における電池セルの内部抵抗の過上昇の検出に適用することができる。
10 組電池、12 負荷、15 電流センサ、16 電圧センサ、17 温度センサ、20 検知ユニット、21 電圧比較器、22 論理ゲート、25 伝送回路、30 異常監視回路、32 電流サンプリング部、34 最大値抽出部、36 分極電圧推定部、38 設定部、40 電流比較部、100 異常検出装置、102,105 セル電圧推移、200 電気システム、CL(1)〜CL(n) 電池セル、ECU 上位、FV 判定信号、Ib バッテリ電流、Imax 最大電流、Ix 判定電流(内部抵抗異常)、OD(1)〜OD(n) 検出信号、RSL 異常検出信号、STR 開始指示信号、TRG 開始トリガ、Tb バッテリ温度、V1,V2 基準電圧(分極判定)、Vb バッテリ電圧、Vc,Vc(1)〜Vc(n) セル電圧、Vdyn 分極電圧、Vo 開放電圧、Vx 判定電圧(セル電圧低下)、fdyn 分極値。

Claims (6)

  1. 直列接続された複数の電池セルを有する組電池の異常検出装置であって、
    前記複数の電池セルのそれぞれに対応して設けられ、各々が対応の電池セルの出力電圧と所定の判定電圧との電圧比較を実行するように構成された複数の検知ユニットと、
    前記複数の電池セルの電流を検出するための電流検出器とを備え、
    前記複数の検知ユニットは、開始トリガに応答して順次動作するとともに前記電圧比較の結果を反映した信号を順次伝達することによって、前記複数の電池セルのいずれかの出力電圧が前記判定電圧よりも低下したか否かを示す異常検出信号を出力するように構成され、
    前記異常検出装置は、
    前記複数の検知ユニットからの前記信号と、前記電流検出器による電流検出値に基づいて、前記複数の電池セルのいずれかで内部抵抗が上限値よりも上昇する内部抵抗異常が発生したか否かを監視するための異常監視回路をさらに備え、
    前記異常監視回路は、
    各前記電池セルに発生している分極電圧を推定するための分極電圧推定部と、
    推定された前記分極電圧に応じて、前記内部抵抗異常の検出のための判定電流をデフォルト値から低下させる判定電流設定部と、
    前記異常検出信号によって前記複数の電池セルのいずれかの出力電圧が前記判定電圧よりも低下したことが示された場合に、前記電流検出値が前記判定電流よりも低いときに、前記内部抵抗異常の発生を検知するための電流比較部とを含む、組電池の異常検出装置。
  2. 前記判定電流設定部は、推定された前記分極電圧が負電圧である場合に、前記分極電圧の絶対値が大きくなると前記判定電流を相対的に低下させる、請求項1記載の組電池の異常検出装置。
  3. 前記判定電流設定部または前記電流比較部は、推定された前記分極電圧が、負電圧である第1の基準電圧よりも低下したときに、前記内部抵抗異常の検出をマスクするように動作する、請求項1または2記載の組電池の異常検出装置。
  4. 前記判定電流設定部または前記電流比較部は、前記内部抵抗異常の検出が一旦マスクされた場合には、前記分極電圧が、前記第1の基準電圧よりも高い第2の基準電圧よりも高くなったときに、前記内部抵抗異常の検出を再開するように動作する、請求項3記載の組電池の異常検出装置。
  5. 前記第1の基準電圧は、前記複数の電池セルの温度が低いほど高い電圧に設定される、請求項3記載の組電池の異常検出装置。
  6. 前記第2の基準電圧は、前記複数の電池セルの温度が低いほど高い電圧に設定される、請求項4記載の組電池の異常検出装置。
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