JP6135898B2 - 蓄電素子の充電制御装置、蓄電装置および充電制御方法 - Google Patents

蓄電素子の充電制御装置、蓄電装置および充電制御方法 Download PDF

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Description

蓄電素子の充電可能電力を推定する技術に関する。
充電可能電力は、蓄電素子に入力可能な最大電力である。例えば、ハイブリッド車の中には、二次電池を監視する監視装置が二次電池の充電可能電力を推定し、ハイブリッド制御ECUが、当該充電可能電力を超えない範囲内で、ハイブリッド車の減速時のモータの回生作動により得られる回生エネルギーにより蓄電素子を充電するよう制御するものがある。ここで、従来から、予め計測した所定時間充電後の電流―内部抵抗特性と、所定時間充電したことによって変化する開放電圧の変化量の推定値と、二次電池の上限電圧値とから、所定時間充電した後の二次電池の端子電圧が上限電圧値となる最大充電可能電流値を求め、上限電圧値と最大充電可能電流値とから充電可能電力を推定する技術がある(特許文献1)。
特開2007−147487号公報
ところで、二次電池等の蓄電素子を使用する際、上記上限電圧値だけでなく、安全面上の理由等から、上限電流値も考慮する必要があることが少なくない。しかし、上記従来技術では、充電可能電力を推定するにあたって、上限電圧値しか考慮されておらず、上限電流値については考慮されていない。このため、上記従来技術では、推定した充電可能電力で所定時間充電すると、その所定時間内に充電電流が上限電流値を超えてしまうおそれがある。
本明細書では、蓄電素子に流れる電流が上限電流値を超えることが少ない充電可能電力を推定するための技術を開示する。
本明細書によって開示される充電可能電力推定装置は、処理実行部を備え、前記処理実行部は、前記充電可能電力を推定する実行条件を満たすかを判断する条件判断処理と、前記実行条件を満たすと判断した場合、前記蓄電素子の状態が、前記蓄電素子に流れる電流の値が上限電流値に達する前に当該蓄電素子の端子電圧の値が上限電圧値に達する電圧制限状態であるか、前記蓄電素子の端子電圧の値が前記上限電圧値に達する前に当該蓄電素子に流れる電流の値が前記上限電流値に達する電流制限状態であるか、を判断する状態判断処理と、前記蓄電素子の状態が前記電圧制限状態であると判断した場合、前記蓄電素子の内部抵抗と、前記上限電圧値と、前記実行条件を満たすと判断した実行判断時から基準時間経過時における前記蓄電素子の開放電圧とから、前記蓄電素子の充電可能電力を推定し、前記蓄電素子の状態が前記電流制限状態であると判断した場合、前記蓄電素子の内部抵抗と、前記上限電流値と、前記実行判断時以降で且つ前記基準時間経過前における前記蓄電素子の開放電圧とから、前記蓄電素子の充電可能電力を推定する電力推定処理と、を実行する構成を有する。
上記充電可能電力推定装置では、前記処理実行部は、前記二次電池に流れる電流の値が前記上限電流値であるときの当該二次電池の端子電圧を推定する端子電圧推定処理を実行する構成を有し、前記状態判断処理では、前記端子電圧の推定値が前記上限電圧値以下である場合に、前記蓄電素子の状態が前記電流制限状態であると判断し、前記端子電圧の推定値が前記上限電圧値を超える場合に、前記蓄電素子の状態が前記電圧制限状態であると判断してもよい。
上記充電可能電力推定装置では、前記処理実行部は、前記基準時間経過時、および、前記基準時間経過前の前記蓄電素子の開放電圧を推定する開放電圧推定処理を実行する構成を有し、前記端子電圧推定処理では、前記開放電圧の推定値に基づき、前記端子電圧を推定し、前記電力推定処理では、前記開放電圧の推定値に基づき、前記充電可能電力を推定してもよい。
また、蓄電素子と、充電可能電力推定装置と、を備える蓄電装置でもよい。
なお、本明細書に開示される技術は、故障診断装置、故障診断方法、これらの装置または方法の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の種々の態様で実現することができる。
本明細書によって開示される発明によれば、蓄電素子に流れる電流が上限電流値を超えることが少ない充電可能電力を推定することができる。
一実施形態に係る電池パックの構成を示すブロック図 二次電池の開放電圧、上限電圧値、上限電流値および内部抵抗の関係を示すグラフ 二次電池の充電可能電力推定処理のフローチャート 電圧制限状態時における二次電池の開放電圧、上限電圧値、上限電流値および内部抵抗の関係を示すグラフ 電圧制限状態時における二次電池の電圧、電流および充電可能電力の時間変化を示したグラフ 電流制限状態時における二次電池の開放電圧、上限電圧値、上限電流値および内部抵抗の関係を示すグラフ 電流制限状態時における二次電池の電圧、電流および充電可能電力の時間変化を示したグラフ SOCの現在値と充電可能電力を示すグラフ
(実施形態の概要)
本実施形態の充電可能電力推定装置では、蓄電素子が充電される場合、その蓄電素子が電圧制限状態であるか、電流制限状態であるかを判断する。充電可能電力推定装置は、電圧制限状態であると判断した場合、実行条件を満たすと判断した実行判断時から基準時間経過時における蓄電素子の開放電圧を求め、当該開放電圧、内部抵抗、および上限電圧値から、蓄電素子の充電可能電力を推定する。これに対し、充電可能電力推定装置は、電流制限状態であると判断した場合、上記実行判断時から基準時間経過前における蓄電素子の開放電圧を求め、当該開放電圧、内部抵抗、および上限電流値から、蓄電素子の充電可能電力を推定する。これにより、蓄電素子の状態が電流制限状態であるか電圧制限状態であるかを問わず、一律に、実行判断時から基準時間経過時における蓄電素子の開放電圧に基づき充電可能電力を推定する構成に比べて、蓄電素子に流れる電流が上限電流値を超えることが少ない充電可能電力を推定することが可能である。
この充電可能電力推定装置によれば、二次電池に流れる電流の値が上限電流値であるときの当該二次電池の端子電圧を推定し、その推定値が上限電圧値以下である場合に、蓄電素子の状態が電流制限状態であると判断し、端子電圧の推定値が上限電圧値を超える場合に、蓄電素子の状態が電圧制限状態であると判断する。これにより、電圧比較という比較的簡単な方法により、蓄電素子の状態を判断することができる。
この充電可能電力推定装置によれば、基準時間経過時、および、前記基準時間経過前の前記蓄電素子の開放電圧を推定し、当該開放電圧の推定値に基づき、前記端子電圧を推定し、当該開放電圧の推定値に基づき、前記充電可能電力を推定する。これにより、条件判断処理と電力推定処理とで共通の端子電圧を利用することができる。
(電池パックの電気的構成)
一実施形態の電池パック1について図1から図8を参照しつつ説明する。なお、電池パック1は、蓄電装置の一例である。また、電池パック1は、例えば電気自動車やハイブリット自動車(以下、単に自動車という)に搭載され、図示しない電子制御ユニット(以下、ECUという)からの制御により、電気エネルギーで作動する動力源に電力を供給したり、当該動力源から電力を供給されたりするものである。
例えば、自動車の運転者により自動車のアクセルが踏まれると、電池パック1は放電し、ECUは、その電気エネルギーを運動エネルギーに変換して電動機11(走行用モータ)を駆動させる。一方、運転者によりブレーキが踏まれると、ECUは、電動機11を発電機として作動させ、運動エネルギーを電気エネルギーに変換させる。これにより、電動機11は、いわゆる回生ブレーキによる二次電池5の充電が可能になる。そして、ECUは、後述する充電可能電力値あるいは当該充電可能電力値よりやや小さい値の電力で、電動機11から電池パック1への充電を開始させる。
図1に示すように、電池パック1は、電池モジュール2、当該電池モジュール2を管理するバッテリ−マネージャー(以下、BMという)3、電流センサ4を備える。電池モジュール2は、二次電池5、温度センサ6、電池温度計測部7および電池電圧計測部8を有する。なお、電池温度計測部7及び電池電圧計測部8は、例えば共通の基板上に配置されており、この回路基板を、以下、セルセンサ(以下、CSという)9という。BM3及びCS9は、処理実行部、充電可能電力推定装置の一例である。
二次電池5は、蓄電素子の一例であり、例えばリチウムイオン電池である。なお、蓄電素子は、二次電池5以外にキャパシタなどでもよい。二次電池5及び電流センサ4は、配線10を介して電動機11と直列に接続されている。温度センサ6は、二次電池5に接触して、あるいは、近傍に配置されている。電池温度計測部7は、温度センサ6を用いて接触式あるいは非接触式で二次電池5の温度D[℃]を測定し、その測定結果を、通信ライン16を介してBM3に送信する。電池電圧計測部8は、二次電池5の端子電圧V[V]を測定し、その測定結果を、通信ライン16を介してBM3に送信する。
BM3は、中央処理装置(以下、CPUという)12と、メモリ13と、電流計測部14とを備える。電流計測部14は、電流センサ4を用いて二次電池5への充電電流または電動機11への放電電流(以下、充放電電流という)の電流値I[A]を測定する。なお、BM3と電流センサ4とCS9とを含めた構成をバッテリマネジメントシステム(以下、BMSという)15と呼び、BMS15は処理実行部、充電可能電力推定装置の一例である。
メモリ13には、CS9の動作を制御するための各種のプログラムが記憶されている。CPU12は、メモリ13から読み出したプログラムに従って、後述する充電可能電力推定処理を実行するなど、各部の制御を行う。また、メモリ13には、二次電池5の内部抵抗Rの初期値、および、抵抗係数対応テーブルが記憶されている。ここで、内部抵抗Rの初期値は、例えば、二次電池5の温度が25℃で、二次電池5のSOCが50%の時の値である。抵抗係数は、二次電池5の内部抵抗Rの初期値に対する係数であり、この抵抗係数は、二次電池5の温度と充電状態(State Of Charge、残存容量ともいう 以下、SOCという)とに応じて変わる。上記抵抗係数対応関係テーブルは、二次電池5の温度およびSOCの各組み合わせと、抵抗係数とが対応付けられて記憶されたものである。そして、メモリ13には、SOCと開放電圧(Open Circuit Voltage 以下、OCVともいう)との関係性を示すSOC−OCVマップが記憶されている。更に、メモリ13には、後述する二次電池5の上限電圧値Vmおよび上限電流値Imが記憶されている。
(電流制限状態および電圧制限状態)
二次電池5は、SOCの現在値や温度に応じて、電流制限状態になったり、電圧制限状態になったりする。電流制限状態は、二次電池5の端子電圧の値が上限電圧値Vmに達する前に当該二次電池5に流れる電流の値が上限電流値Imに達するため、電流を制限すべき状態である。電圧制限状態は、二次電池5に流れる電流の値が上限電流値Imに達する前に当該二次電池5の端子電圧の値が上限電圧値Vmに達するため、端子電圧を制限すべき状態である。
図2に示すように、上限電流値Imおよび上限電圧値Vmは、例えば二次電池5の使用可能範囲Pの上限値であり、使用可能範囲Pは、例えば二次電池5を安全に使用するために仕様上定められている範囲である。なお、上限電流値Imおよび上限電圧値Vmは、上記ECUで予め定められた制御範囲の上限値などでもよい。また、同図には、使用可能範囲Pの各下限値として、下限電圧値Vsおよび下限電流値Isが示されている。
図2中の直線F1は、二次電池5が電流制限状態である場合における充放電電流と端子電圧との変化特性を示すグラフである。二次電池5の開放電圧の値は第1電圧値E1であり、内部抵抗は第1抵抗値R1である。この直線F1によれば、二次電池5の端子電圧の値が上限電圧値Vmに達する前に当該二次電池5に流れる電流の値が上限電流値Imに達している。このため、直線F1の状態の二次電池5は電流制限状態であるといえる。
同図中の直線F2は、二次電池5が電圧制限状態である場合における充放電電流と端子電圧との変化特性を示すグラフである。二次電池5の開放電圧の値は第2電圧値E2(>E1)であり、内部抵抗は第2抵抗値R2(>R1)である。この直線F2によれば、二次電池5に流れる電流の値が上限電流値Imに達する前に当該二次電池5の端子電圧の値が上限電圧値Vmに達している。このため、直線F2の状態の二次電池5は電圧制限状態であるといえる。
同図から明らかなように、二次電池5の状態が、電流制限状態および電圧制限状態のいずれであるかは、主として、二次電池5の開放電圧および内部抵抗によって定まる。特に、二次電池5の温度変化が小さく内部抵抗の変化が微少である環境下では、二次電池5の状態が、電流制限状態および電圧制限状態のいずれであるかは、主として、二次電池5の開放電圧によって定まる。なお、二次電池5の開放電圧は、SOCとの相関関係があり、内部抵抗は、二次電池5の劣化度合いと相関関係がある。
(充電可能電力推定処理)
BMS15は、例えば二次電池5から電力が供給されることにより、図3に示す充電可能電力推定処理を実行する。具体的には、CPU12は、まず、ECUから充電可能電力の推定要求があるか否かを判断する(S11)。なお、ECUからの充電可能電力の推定要求は、実行条件の一例であり、S11の処理は条件判断処理の一例である。
CPU12は、ECUから充電可能電力の推定要求があったと判断した場合(S11:YES)、後述するように、ECUからの当該充電可能電力の推定要求時(以下、推定要求時という。)から、予め定められた基準時間T経過時の二次電池5の状態が、電流制限状態なのか電圧制限状態なのかを判断する(S18)。上述したように、二次電池5の状態が、電流制限状態および電圧制限状態のいずれであるかは、主として、二次電池5の内部抵抗および開放電圧によって定まる。そこで、CPU12は、二次電池5の内部抵抗Rの現在値および開放電圧Eの現在値を推定する。
具体的には、CPU12は、電池温度計測部7の測定結果から、二次電池5の現在の温度を検知し(S12)、また、二次電池5のSOCの現在値を推定する(S13)。ここで、CPU12は、次のようにSOCの現在値を推定する。すなわち、CPU12は、例えば自動車が停止しており二次電池5が数時間使用されていない状態で、電池電圧計測部8の測定結果から二次電池5の開放電圧を検知する。そして、CPU12は、メモリ13に記憶された上記SOC−OCVマップを参照して、その検知した開放電圧に対応するSOCを、SOCの初期値として求める。その後、例えば自動車の運転者がイグニッションキーをオン操作することにより、CPU12は、電流計測部14の測定結果を用いて、二次電池5の充放電電流の値を時間経過に伴って積算していく。
そして、CPU12は、上記SOCの初期値に、現時点でのSOCの積算値を加算した値を、SOCの現在値とする。なお、SOCの推定をするには、これ以外に様々な公知技術を利用することができる。CPU12は、S12の処理とS13の処理とを同時に実行してもよいし、S13の処理を先に実行し、次にS12の処理を実行してもよい。
次に、CPU12は、上記二次電池5の温度の値およびSOCの現在値に基づき、二次電池5の内部抵抗Rの現在値を推定する(S14)。CPU12は、まずメモリ13に記憶された上記抵抗係数対応テーブルを参照して、S12で得られた二次電池5の温度の値、および、S13で得られたSOCの現在値に対応する抵抗係数を読み出す。そして、CPU12は、その読み出した係数と、メモリ13に記憶されている内部抵抗Rの上記初期値との積から、二次電池5の内部抵抗Rの現在値を推定する。なお、二次電池5の内部抵抗Rの現在値を推定することは、二次電池5の内部抵抗Rの劣化度合いを推定することであるともいえる。なお、二次電池5の内部抵抗Rの現在値を推定するには、これ以外に様々な公知技術を利用することができる。
次に、CPU12は、上記SOC−OCVマップを参照して、S13で取得したSOCの現在値に対応する二次電池5の開放電圧Eの現在値を推定する(S15)。なお、このS15の処理は開放電圧推定処理の一例である。なお、二次電池5の開放電圧Eの現在値を推定することは、二次電池5のSOCの現在値を推定することであるともいえる。また、CPU12は、S14の処理とS15の処理とを同時に実行してもよいし、S15の処理を先に実行し、次にS14の処理を実行してもよい。なお、開放電圧Eの現在値の推定をするには、これ以外に様々な公知技術を利用することができる。
次に、CPU12は、メモリ13から二次電池5の上限電圧値Vmおよび上限電流値Imを読み出す(S16)。
そして、CPU12は、推定要求時から基準時間T経過時(例えば10秒後)の二次電池5の開放電圧Eの値EXを推定する(S17)。このS17の処理は、開放電圧推定処理の一例である。具体的には、CPU12は、二次電池5の上限電流値Imに上記基準時間Tを乗じて、推定要求時から基準時間T経過時までの電流積算値の変化量ΔCCを推定する。CPU12は、得られた電流積算値の変化量ΔCCを二次電池5の総容量Qで除して、推定要求時から基準時間T経過時までのSOCの変化量を推定する。なお、このSOCの変化量を推定することは、推定要求時から基準時間T経過時までの開放電圧Eの変化量を推定することであるといえる。
CPU12は、そのSOCの変化量と、S13で得たSOCの現在値とを合算して、推定要求時から上記基準時間T経過時のSOCの値を推定する。なお、SOCの変化量は、算出して求めるのではなく、予めメモリ13に記憶しておいてもよい。そしてCPU12は、上記SOC−OCVマップを参照して、推定要求時から上記基準時間T経過時のSOCの値に対応する開放電圧の値を、推定要求時から上記基準時間T経過時の開放電圧Eの値EXとする。なお、推定要求時から上記基準時間T経過時の開放電圧Eの値EXの推定をするには、これ以外に様々な公知技術を利用することができる。
次に、CPU12は、推定要求時から基準時間T経過時の二次電池5の状態が、電流制限状態であるか電圧制限状態であるかを判断する状態判断処理を実行する(S18)。具体的には、CPU12は、上限電流値Im、S14の二次電池5の内部抵抗Rの現在値と、上記基準時間T経過時の開放電圧Eの値EXとから、二次電池5に流れる電流の値が上限電流値Imであると仮定したときの端子電圧V(=EX+R×Im)を推定する。この推定処理は、端子電圧算出処理の一例である。
CPU12は、この端子電圧Vが上限電圧値Vmを超えると判断した場合、二次電池5の状態は電圧制限状態であると判断し(S18:NO)、充電可能電力W1を、次の式1で算出し(S20)、メモリ13に記憶して(S21)、S11に戻る。なお、S20の処理は、電力推定処理の一例である。
<式1>
W1=Vm×(Vm−EX)/R
図4の例では、直線F3は、推定要求時における二次電池5の充放電電流と端子電圧との変化特性を示すグラフである。また、直線F4は、推定要求時から基準時間T経過時における二次電池5の充放電電流と端子電圧との変化特性を示すグラフである。同図中の符号E3は、推定要求時の二次電池5の開放電圧値であり、符号ΔE1は、推定要求時から基準時間T経過時までの開放電圧Eの変化量であり、符号E3+ΔE1は、推定要求時から基準時間T経過時の開放電圧値である。また、符号R3は、二次電池5の内部抵抗Rの値である。
このとき二次電池5の端子電圧V(=E3+ΔE1+R3×Im)は、上限電圧値Vmを超えているため、CPU12は、二次電池5の状態が電圧制限状態であると判断する(S18:NO)。そして、CPU12は、推定要求時から基準時間T経過時に、二次電池5の端子電圧を上限電圧値Vmとしたときの電力W1(=Vm×(Vm−EX)/R)を、充電可能電力と推定する(図4でランダムな点で示した矩形領域を参照)。なお、推定要求時は、実行判断時の一例である。
説明を判り易くするために、以下では、図5に示すように、電圧制限状態の二次電池5を、上記充電可能電力W1で定電力充電した場合について説明する。同図中の符号CTは、推定要求時を示している。同図の上段には、二次電池5の端子電圧について推定要求時からの変化が示されており、中段には、二次電池5に流れる電流について推定要求時からの変化が示されており、下段には、充電可能電力W1が示されている。この充電可能電力W1は、推定要求時から基準時間T経過時に二次電池5に流れる電流値I(=(Vm−EX)/R)と、上限電圧値Vmとの積の値である。
ここで、電圧制限状態では、回生ブレーキによる二次電池5の充電途中で、自動車の運転者のドライバビリティが損なわれる可能性が特に高い。後述する図8に示すように、電圧制限状態では、電流制限状態よりも、二次電池5のSOCが比較的高く、充電時に比較的早く満充電に至る可能性がある。このため、仮に、CPU12が、推定要求時に二次電池5に流れる電流値I(=(Vm−E)/R)と上限電圧値Vmとの積の値、即ち、推定要求時の開放電圧Eの値またはSOCの値に基づき、充電可能電力を推定し、ECUが、その充電可能電力で二次電池5への充電制御を開始すると、二次電池5が比較的短時間で満充電になることがある。そうすると、ECUは、回生ブレーキを使用したブレーキ制御からパッドブレーキを使用したブレーキ制御に切り替える。これにより、運転者にとってブレーキフィールが変わってしまい、ドライバビリティが損なわれてしまう。
これに対し、本実施形態では、CPU12は、推定要求時から基準時間T経過時の開放電圧Eの値EX、または、それに対応するSOCの値に基づき、充電可能電力W1を推定し、ECUは、その充電可能電力W1で二次電池5への充電制御を開始する。ここで、前述したように、電圧制限状態は、端子電圧を制限すべき状態である。また、二次電池5の端子電圧は、充電中、時間経過に伴って増加する傾向にある。このため、ECUは、推定要求時から基準時間T経過時まで、端子電圧Vが上限電圧値Vmを超えることなく、二次電池5の充電制御を継続することができ、ドライバビリティが損なわれる可能性が低い。
一方、CPU12は、この端子電圧Vが上限電圧値Vm以下であると判断した場合、二次電池5の状態は電流制限状態であると判断し(S18:YES)、充電可能電力W2を、次の式2で算出し(S19)、メモリ13に記憶して(S21)、S11に戻る。なお、S19の処理は、電力推定処理の一例である。
<式2>
W2=(E+R×Im)×Im
図6の例では、直線F5は、推定要求時における二次電池5の充放電電流と端子電圧との変化特性を示すグラフである。また、直線F6は、推定要求時から基準時間T経過時における二次電池5の充放電電流と端子電圧との変化特性を示すグラフである。同図中の符号E4は、推定要求時の二次電池5の開放電圧値であり、符号ΔE2は、推定要求時から基準時間T経過時までの開放電圧Eの変化量であり、符号E4+ΔE2は、推定要求時から基準時間T経過時の開放電圧値である。また、符号R4は、二次電池5の内部抵抗Rの値である。
このとき二次電池5の端子電圧V(=E4+R4×Im)は、上限電圧値Vm以下であるため、CPU12は、二次電池5の状態が電流制限状態であると判断する(S18:YES)。そして、CPU12は、推定要求時に、二次電池5に流れる電流を上限電流値Imとしたときの電力W2(=(E+R×Im)×Im)を、充電可能電力と推定する(図6でランダムな点で示した矩形領域を参照)。
説明を判り易くするために、以下では、図7に示すように、電流制限状態の二次電池5を、上記充電可能電力W2で定電力充電した場合について説明する。同図中の符号CTは、推定要求時を示している。同図の上段には、二次電池5の端子電圧について推定要求時からの変化が示されており、中段には、二次電池5に流れる電流について推定要求時からの変化が示されており、下段には、充電可能電力W2、W3が示されている。この充電可能電力W2は、推定要求時の二次電池5の端子電圧値(E+R×Im)と、上限電流値Imとの積の値である。また、充電可能電力W3は、推定要求時から基準時間T経過時の二次電池5の端子電圧値(EX+R×Im)と、上限電流値Imとの積の値である。
ここで、前述したように、電流制限状態は、電流を制限すべき状態である。また、二次電池5に流れる電流は、充電中、時間経過に伴って減少する傾向にある。このため、仮に、CPU12が、上記充電可能電力W3、即ち、推定要求時から基準時間T経過時の開放電圧Eの値EXまたはSOCの値に基づき、充電可能電力を推定し、ECUが、その充電可能電力で二次電池5への充電制御を開始すると、同図の中段に示すように、推定要求時から基準時間T経過時までの間に二次電池5に流れる電流が上限電流値Imを超えてしまう(図7中段1点鎖線参照)。
これに対し、本実施形態では、CPU12は、推定要求時の開放電圧E、または、それに対応するSOCの値に基づき、充電可能電力W2を推定し、ECUは、その充電可能電力W2で二次電池5への充電制御を開始する。このため、ECUは、推定要求時から基準時間T経過時まで、二次電池5に流れる電流が上限電流値Imを超えることなく、二次電池5の充電制御を継続することができる(図7中段実線参照)。なお、電流制限状態では、電圧制限状態よりも、二次電池5のSOCが比較的低く、充電時に満充電に至る可能性が低いため、充電可能電力W2で充電を行っても、ドライバビリティが損なわれる可能性は低い。
(本実施形態の効果)
本実施形態によれば、CPU12は、推定要求時から基準時間T経過時の二次電池5の状態が電流制限状態なのか電圧制限状態なのかを判断する処理を行う。CPU12は、二次電池5の状態が電圧制限状態であると判断した場合は、推定要求時から基準時間経過時に、二次電池5の端子電圧を上限電圧値Vmとしたときの電力W1(=Vm×(Vm−EX)/R)を充電可能電力と推定する。また、CPU12は、二次電池5の状態が電流制限状態であると判断した場合は、推定要求時に、二次電池5に流れる電流を上限電流値Imとしたときの電力W2(=(E+R×Im)×Im)を充電可能電力と推定する。これにより、CPU12は、電流制限状態での二次電池5に流れる電流が上限電流値を超えない充電可能電力を推定することができる。
<他の実施形態>
本明細書で開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
CPU12は、図3のS12〜S15の少なくとも1つの処理を実行せずに、ECU等の外部機器が推定や測定した結果(温度、SOC、内部抵抗)を受ける構成でもよい。この場合、CPU12は、電池温度計測部7、電池電圧計測部8、電流センサ4、電流計測部14の少なくとも1つが不要となる。
上記実施形態では、CPU12は、ECUから充電可能電力の推定要求があったと判断した場合、推定要求時から、予め定められた基準時間T経過時の二次電池5の状態が、電流制限状態なのか電圧制限状態なのかを判断した。しかしこれに限らず、CPU12は、二次電池5の充電が開始したと判断した場合、当該判断時から予め定められた基準時間T経過時の二次電池5の状態が、電流制限状態なのか電圧制限状態なのかを判断してもよい。CPU12は、ECU等からの充電開始信号やブレーキ信号等の外部信号を受けたことを条件に、二次電池5の充電が開始したと判断してもよい。また、CPU12は、上記電流センサ4の測定結果に基づき、配線10に流れる電流の向きを検知する。そして、CPU12は、その検知した方向が、二次電池5の正極から流れ出す放電方向から、二次電池5の正極に流れ込む充電方向に切り替わったことを条件に二次電池5の充電が開始したと判断してもよい。
上記実施形態では、実行条件の一例としてECUから充電可能電力の推定要求を挙げ、また、条件判断処理の一例として、CPU12が、ECUから充電可能電力の推定要求があるか否かを判断することを挙げた。しかしこれに限らず、以下でもよい。すなわち、CPU12は、図3に示す充電可能電力推定処理を実行し、充電可能電力推定処理を実行してから予め定められた一定時間が経過した後、再び充電可能電力推定処理を実行する。つまり、CPU12は、予め定められた一定時間が経過するたびに、換言すれば、周期的に充電可能電力推定処理を実行する。そして、当該予め定められた一定時間が経過したことを実行条件としてもよい。この場合、条件判断処理は、CPU12が、予め定められた一定時間が経過したか否かを判断することである。なお、CPU12が、周期的に充電可能電力推定処理を実行する始期は、例えば自動車の運転者がイグニッションキーをオン操作する等により、CPU12に電源が供給された時としてもよい。
上記実施形態では、CPU12は、二次電池5の内部抵抗Rを、抵抗係数対応テーブルと内部抵抗の初期値とから推定した。しかしこれに限らず、CPU12は、まず、電池電圧計測部8で二次電池5の電圧値を測定し、電流計測部14で二次電池5の電流値を測定する。そして、CPU12は、検出した電圧値および電流値の複数のデータに基づいて直線を求め、求めた直線の傾きから、二次電池5の内部抵抗Rを推定してもよい。
上記実施形態では、CPU12は、初期SOCに積算SOCを加算したSOCを、推定SOCとし、SOC−OCVマップから開放電圧Eを推定した。しかしこれに限らず、CPU12は、まず、電池電圧計測部8で二次電池5の電圧値を測定し、電流計測部14で二次電池5の電流値を測定する。そして、CPU12は、検出した電圧値および電流値の複数のデータに基づいて直線を求める。次にCPU12は、求めた直線の傾きから二次電池5の内部抵抗Rを求める。最後に、CPU12は、上記電流値に上記内部抵抗Rを乗じたものに、上記電圧値を加えることで、開放電圧Eを推定してもよい。
上記実施形態では、CPU12は、初期SOCに積算SOCを加算したSOCを、推定SOCとし、SOC−OCVマップから開放電圧Eを推定した。しかしこれに限らず、CPU12は、まず、電池電圧計測部8で二次電池5の端子電圧値を測定し、電流計測部14で二次電池5へ流れる電流の値を測定する。そして、CPU12は、推定した内部抵抗Rの現在値と当該測定した電圧値/電流値とから、直線を求め、当該直線で電流がゼロの時の電圧を開放電圧Eの現在値として推定してもよい。
上記実施形態では、CPU12は、上記SOCの初期値に、現時点でのSOCの積算値を加算した値を、SOCの現在値とした。しかしこれに限らず、CPU12は、まず、電池電圧計測部8で二次電池5のOCVを測定する。そして、CPU12は、予め定められたSOC−OCVマップを参照して、測定されたOCVに対応するSOCを、SOCの現在値としてもよい。
上記実施形態では、CPU12は、二次電池5に流れる電流の値が上限電流値Imであると仮定したときの端子電圧V(=EX+R×Im)と、メモリ13から読み出した上限電圧値Vmとを比較することで、二次電池5の状態が、電流制限状態か電圧制限状態かの判断を行った。しかし当該判断はこれに限らない。図8から、推定要求時から基準時間T経過時のSOCが閾値以下(例えば70%以下)であれば、CPU12は、二次電池5の状態が電流制限状態であると判断し、充電可能電力を推定する。一方、推定要求時から基準時間T経過時のSOCが閾値より大きい(例えば70%より大きい)のであれば、CPU12は、二次電池5の状態が電圧制限状態であると判断し、充電可能電力を推定する。CPU12は、二次電池5の状態が電流制限状態か電圧制限状態かを、上記のように判断してもよい。
上記実施形態では、CPU12は、二次電池5に流れる電流の値が上限電流値Imであると仮定したときの端子電圧V(=EX+R×Im)と、メモリ13から読み出した上限電圧値Vmとを比較することで、電流制限状態か電圧制限状態かの判断を行った。しかしこれに限らず、CPU12は、電池パック1の使用環境が温度に依存しない場合等では、二次電池5の内部抵抗Rの現在値を一定とみなして判断を行ってもよい。この場合、CPU12は、開放電圧Eの現在値および推定要求時から上記基準時間T経過時の開放電圧Eの値EXのみの推定で、二次電池5の状態は電流制限状態が電圧制限状態かを判断できる。従って、CPU12は、開放電圧と相関関係のあるSOCによって、二次電池5の状態を判断してもよい。
上記実施形態では、CPU12は、二次電池5に流れる電流の値が上限電流値Imであると仮定したときの端子電圧V(=EX+R×Im)と、メモリ13から読み出した上限電圧値Vmとを比較することで、二次電池5の状態が電流制限状態か電圧制限状態かの判断を行った。しかしこれに限らず、CPU12は、二次電池5の端子電圧の値が上限電圧値Vmであると仮定したときの二次電池5に流れる電流値I(=(Vm−EX)/R)を推定し、メモリ13から読み出した上限電流値Imとを比較することで、二次電池5の状態が電流制限状態か電圧制限状態かを判断してもよい。具体的には、上記電流値Iが上限電流値Imよりも大きい場合は、CPU12は、二次電池5の状態は電流制限状態であると判断し、上記電流値Iが上限電流値Im以下の場合は、CPU12は、二次電池5の状態は電圧制限状態であると判断してもよい。
上記実施形態では、電動機11は走行用モータを例に挙げた。しかしこれに限らず、電動機11は、例えば充電スタンドなど、車両の外部から二次電池5に充電する充電装置でもよい。
上記実施形態では、BM3及びCS9を充電可能電力推定装置の一例として挙げた。しかしこれに限らず、BM3及びCS9は放電可能電力推定装置としても各種処理を実行する構成でもよい。具体的には、CPU12は、図3のフローの処理を一部変更して実行する。同図のS11において、CPU12は、放電可能電力の推定要求があるか否かを判断する。そして同図のS16で、CPU12は、メモリ13から、二次電池5の下限電圧値Vsを読み出し、二次電池5の下限電流値Isを読み出す。そして、同図のS18で、CPU12は、端子電圧Vが下限電圧値Vsを超えるか否かを判断する。CPU12は、端子電圧Vが下限電圧値Vsを超えると判断した場合、二次電池5は電流制限状態であると判断し、同図のS19で放電可能電力を(E+R×Is)×Isと推定する。また、CPU12は、端子電圧Vが下限電圧値Vs以下であると判断した場合、二次電池5は電圧制限状態であると判断し、同図のS20で放電可能電力をVs×(Vs−EX)/Rと推定する。
上述した放電可能電力推定装置は、次のような構成として記載することができる。すなわち、蓄電素子の放電可能電力を推定する放電可能電力推定装置であって、処理実行部を備え、前記処理実行部は、前記放電可能電力を推定する実行条件を満たすかを判断する条件判断処理と、前記実行条件を満たすと判断した場合、前記蓄電素子の状態が、前記蓄電素子に流れる電流の値が下限電流値に達する前に当該蓄電素子の端子電圧の値が下限電圧値に達する電圧制限状態であるか、前記蓄電素子の端子電圧の値が前記下限電圧値に達する前に当該蓄電素子に流れる電流の値が前記下限電流値に達する電流制限状態であるか、を判断する状態判断処理と、前記蓄電素子の状態が前記電圧制限状態であると判断した場合、前記蓄電素子の内部抵抗と、前記下限電圧値と、前記実行条件を満たすと判断した実行判断時から基準時間経過時における前記蓄電素子の開放電圧とから、前記蓄電素子の放電可能電力を推定し、前記蓄電素子の状態が前記電流制限状態であると判断した場合、前記蓄電素子の内部抵抗と、前記下限電流値と、前記実行判断時以降で且つ前記基準時間経過前における前記蓄電素子の開放電圧とから、前記蓄電素子の放電可能電力を推定する電力推定処理と、を実行する構成を有する、放電可能電力推定装置。
3:BM、5:二次電池、9:CS、12:CPU、15:BMS

Claims (5)

  1. 蓄電素子の充電を制御するための処理実行部を備えた蓄電素子の充電制御装置であって、
    前記処理実行部は、
    前記処理実行部に処理が要求された時から所定の基準時間が経過した時点で、前記蓄電素子の状態が、前記蓄電素子に流れる電流の値が上限電流値に達する前に当該蓄電素子の端子電圧の値が上限電圧値に達する電圧制限状態となるか、前記蓄電素子の端子電圧の値が前記上限電圧値に達する前に当該蓄電素子に流れる電流の値が前記上限電流値に達する電流制限状態になるか、を判断する状態判断処理と、
    前記状態判断処理の結果に応じて前記電圧制限状態における充電制御と前記電流制限状態における充電制御とを切り換えるための情報を提供する処理とを実行する構成を有する蓄電素子の充電制御装置。
  2. 請求項1において、前記電圧制限状態における充電制御と前記電流制限状態における充電制御とを切り換えるための情報が前記蓄電素子の充電可能電力である蓄電素子の充電制御装置。
  3. 請求項2において、前記蓄電素子の状態が前記電圧制限状態となると判断された場合には、前記充電可能電力を、前記蓄電素子の内部抵抗と、前記上限電圧値と、前記基準時間が経過した時に予測される前記蓄電素子の開放電圧とに基づいて算出し、前記蓄電素子の状態が前記電流制限状態となると判断された場合には、前記充電可能電力を、前記蓄電素子の内部抵抗と、前記上限電流値と、前記処理実行部に処理が要求された時以降で且つ前記基準時間経過前の時に予測される前記蓄電素子の開放電圧とに基づいて算出する電力推定処理を行う蓄電素子の充電制御装置。
  4. 蓄電素子と、請求項1から3のいずれか一項に記載の充電制御装置とを備える蓄電装置。
  5. 蓄電素子の充電を制御するための蓄電素子の充電制御方法であって、
    所定の基準時間内に、前記蓄電素子の状態が、前記蓄電素子に流れる電流の値が上限電流値に達する前に当該蓄電素子の端子電圧の値が上限電圧値に達する電圧制限状態となるか、前記蓄電素子の端子電圧の値が前記上限電圧値に達する前に当該蓄電素子に流れる電流の値が前記上限電流値に達する電流制限状態になるか、を判断する処理と、
    前記状態判断処理の結果に応じて前記電圧制限状態における充電制御と前記電流制限状態における充電制御とを切り換えるための情報を提供する処理とを実行する蓄電素子の充電制御方法。
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