JP2012021702A - 屋外設備機器の設置構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】屋外設備機器を支持するための支持強度を確保し、しかも建物周囲に配設される配管を好適に配設する。
【解決手段】建物基礎11の側方には設備基礎23が設けられ、建物10の屋外側において屋外設備機器21が設備基礎23の上に設置されている。設備基礎23は、地中において屋外設備機器21の荷重を地盤に伝えるべく設けられた下側基礎部31と、下側基礎部31により下方から支持され屋外設備機器21が載置される上側基礎部32とを備えている。上側基礎部32は、互いに離間させて設けられ下側基礎部31から上方に起立する複数の起立部36を有し、複数の起立部36の間に、地中に埋められる配管37を配設するための配管スペース38が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、屋外設備機器の設置構造に関するものである。
住宅等の建物が構築された敷地において、例えばヒートポンプ式温水装置からなる給湯設備や、発電設備といった屋外設備機器が建物の屋外側に設置されていることがある。また、屋外設備機器の設置構造として、例えば特許文献1には、屋外設備機器取付具が建物基礎の上面に対して取り付けられるとともに、その屋外設備機器取付具により屋外設備機器が支持される構成が記載されている。この構成において屋外設備機器取付具は、建物基礎から水平方向に延び且つ屋外設備機器が載置される取付基部を有しており、取付基部に載置された屋外設備機器は地面から上方に離間した位置にて固定されている。
特開平8−75269号公報
しかしながら、例えば、屋外設備機器としてヒートポンプ式温水装置が設置される場合を想定すると、重量物である貯水タンクが屋外設備機器取付具により支持されることになるため、その貯水タンクを支持するための支持強度が不足することがあると考えられる。
また、建物の側方に屋外設備機器を設置する場合、その建物側方には給水又は排水に用いられる給排水管等の配管が設けられることから、屋外設備機器と配管との干渉が生じることが懸念される。ゆえに、屋外設備機器を設置する場合には、建物の周囲に配管を配設する点でも改善を要することとなる。
本発明は、屋外設備機器を支持するための支持強度を確保し、しかも建物周囲に配設される配管を好適に配設することができる屋外設備機器の設置構造を提供することを主たる目的とする。
上記課題を解決するために、第1の発明の屋外設備機器の設置構造は、建物基礎の側方に設けられた設備基礎を有し、建物の屋外側において屋外設備機器が前記設備基礎の上に設置される屋外設備機器の設置構造であって、前記設備基礎は、地中において前記屋外設備機器の荷重を地盤に伝えるべく設けられた下側基礎部と、前記下側基礎部により下方から支持され前記屋外設備機器が載置される上側基礎部と、を備えており、前記上側基礎部は、互いに離間させて設けられ前記下側基礎部から上方に起立する複数の起立部を有し、前記複数の起立部の間に、地中に埋められる配管を配設するための配管スペースが設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、屋外設備機器が設置される設備基礎は、下側基礎部と上側基礎部とを有する上下二部構造となっており、地中に埋設された下側基礎部により屋外設備機器の荷重が支えられる構成となっている。このため、屋外設備機器を支持するための支持強度を確保することができる。また、配管スペースが上側基礎部の起立部の間に形成されているため、屋外設備機器の下方を配管スペースとして有効利用できる。この場合、屋外設備機器と配管との干渉を抑制できる。以上により、屋外設備機器を支持するための支持強度を確保し、しかも建物周囲に配設される配管を好適に配設することができることとなる。
なお、配管スペースが下側基礎部の上方に設けられる上記構成によれば、屋外設備機器の荷重により地面が押圧されたとしても、それに起因して配管が潰れることはなく、配管の保護を図ることができる。また、配管スペースが下側基礎部の下方にある構成と比べて、給排水管等の配管のメンテナンスが容易となる。つまり、地中に埋設される配管についてメンテナンスを行う際、下側基礎部がメンテナンス作業の邪魔になることを抑制できる。
第2の発明では、前記配管スペースは、前記設備基礎の隣となる前記建物基礎の長手方向に沿う方向に延ばして設けられ、該配管スペースの延在方向における一端側及び他端側には、前記配管スペースに対して前記配管を導入する配管導入口が設けられている。
上記構成によれば、配管スペースの延びる方向が建物基礎の長手方向に沿う方向(すなわち建物の外周に沿う方向)となっているため、建物基礎の長手方向に沿って配管を配設しようとする場合にこれを容易に実現できる。また、配管スペースには、配管導入口が設けられているため、配管スペース内への配管の導入も容易に行えるようになっている。
第3の発明では、前記下側基礎部が、長尺状をなす複数の第1プレキャストコンクリート部材が並列に配置されて構成される一方、前記上側基礎部の起立部が、長尺状をなす複数の第2プレキャストコンクリート部材が前記第1プレキャストコンクリート部材に交差する向きに配置されて構成され、前記第1プレキャストコンクリート部材と前記第2プレキャストコンクリート部材とが連結金具により連結されている。
上記構成によれば、工場にて製造されたプレキャストコンクリート部材を用いて設備基礎を構築するため、建物の施工現場では、設備基礎のためのコンクリート打ちが不要となり、プレキャストコンクリート部材の組み付け及び連結の作業のみで設備基礎を構築できる。この場合、建物施工現場において作業面で有利となる上に、コンクリートの養生期間を要しないため施工に要する期間も短縮できる。
また、上下それぞれ複数のプレキャストコンクリート部材を交差させた状態で配置し、かつ連結金具により連結することにより、下側基礎部及び上側基礎部として十分な強度を確保できる。
第4の発明では、前記建物の側方には該建物に沿って延びる屋外通路が設けられており、前記配管は、前記屋外通路に沿って延び通路下方の地中に設けられる給排水管であり、前記給排水管が前記配管スペースを通過させて設けられている。
上記構成によれば、設備基礎に形成される配管スペースを使って、給排水管を好適に配設できる。なお、給排水管は、上水の供給に利用されるもの、下水の排出に利用されるものを含むこと以外に、温水の供給に利用されるものを含む。
例えば、狭小敷地に設置される建物では、建物周囲の屋外通路が狭くなることが考えられる。こうした場合にも、上記のとおり設備基礎の配管スペースを使うことで、給排水管を好適に配設できる。
第5の発明では、前記上側基礎部は、前記複数の起立部の上端部に連結されて設けられ前記配管スペースを上方から覆う上板部を有しており、前記屋外設備機器は前記上板部に載置されている。
上記構成によれば、屋外設備機器の荷重は、複数の起立部に対してそれぞれ個別に伝わるのではなく、上板部を介して複数の起立部に伝わることとなる。この場合、上板部を具備しない構成と比べて、屋外設備機器の荷重が複数の起立部に分散されることとなり、好適なる荷重の伝達を行わせることができる。
第6の発明では、前記設備基礎には、前記下側基礎部に対する前記上側基礎部の相対的な揺れを低減させる制振装置が設けられている。
下側基礎部と上側基礎部とにより上下二部構造とされている設備基礎において、下側基礎部に対する上側基礎部の相対的な揺れを低減させることは、地震発生時において屋外設備機器の揺れを低減させる上で効果的である。
第7の発明では、前記屋外設備機器は建物壁に近接した位置にて前記設備基礎に設置されており、前記屋外設備機器における前記建物壁と対向する面には緩衝材が設けられている。
上記構成によれば、屋外設備機器が建物壁に対して相対的に揺れたとしても、屋外設備機器が建物壁に接触した際の衝撃を緩衝材により緩和できる。したがって、地震発生時において建物壁への接触に伴う屋外設備機器の損傷を防止できる。
設備基礎及びその周辺の構成を示す縦断面図。 設備基礎の平面図。 敷地周辺の平面図。 別の設備基礎の構成を示す図。
以下、本発明を具体化した一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、設備基礎及びその周辺の構成を示す縦断面図、図2は、設備基礎の平面図である。
図1、図2に示すように、住宅等の建物10は建物基礎11の上に構築されている。建物基礎11は、鉄筋コンクリート造の布基礎であり、地中に埋設された基礎スラブとしてのフーチング部12と、フーチング部12から上方に延びる立ち上がり部13とを有している。建物基礎11の立ち上がり部13に囲まれた内側空間は床下空間17となっている。なお、建物基礎11は、砕石よりなる砕石層18の上に設置されている。
建物10の屋外側には屋外設備機器21が設置されている。屋外設備機器21は、例えば給湯設備としてのヒートポンプ式電気給湯装置である。ヒートポンプ式電気給湯装置は貯湯タンクを有しており、貯湯タンク内に湯水が貯留されることを含めると、数100kg程度の重量物となっている。なお、屋外設備機器21としては、ヒートポンプ式電気給湯装置の他に、家庭用コージェネレーションシステムを構築するための燃料電池ユニットなど比較的重量の大きい設備機器が挙げられる。
屋外設備機器21は屋外において設備基礎23の上に設置されている。設備基礎23は、建物基礎11と同様に、鉄筋コンクリート造となっており、平面視で言って建物10の屋外側、すなわち建物基礎11を挟んで床下空間17とは反対側に配置されている。設備基礎23は、地中において屋外設備機器21の荷重を地盤に伝えるべく設けられた下側基礎部31と、下側基礎部31により下方から支持され屋外設備機器21が載置される上側基礎部32とを有する上下二部構造となっている。下側基礎部31は矩形板状に形成されており、その長辺部が建物基礎11と平行に延びるように設置されている。下側基礎部31は、その板面が地面と平行に延びる状態で建物基礎11のフーチング部12と横並びに配置されており、下側基礎部31の下面(下端)はフーチング部12の下面(下端)とほぼ同じ深さにある。なお、下側基礎部31はフーチング部12とともに砕石層18の上に設置されている。
上側基礎部32は、下側基礎部31から上方に離間して配置された上板部35と、上板部35を下方から支持する複数の起立部36とを有している。上板部35は矩形板状に形成されており、下側基礎部31と平行に延びている。上板部35の上面はグランドレベルGL(地上面)より高い位置にあり、上板部35の上面に屋外設備機器21が載置されている。起立部36は、それぞれ円柱状をなしており、下側基礎部31に立設され、起立部36の上面はグランドレベルGLと同じ高さとなっている。
起立部36は、各4つを一組として二列に設けられており、一方の列の起立部36と、他方の列の起立部36とは所定距離L1を隔てて対向配置されている。この場合、二列に並ぶ起立部36の間、すなわち対向配置された起立部36の間の領域が、給排水管や電気配管等の配管37が配設される配管スペース38となっている。配管37には、屋外設備機器21や建物10内の建物設備に接続された給排水管や電気配管などが含まれる。各列の起立部36は、それぞれ設備基礎23に隣接する建物基礎11の長手方向に沿って配列されており、換言すれば、建物基礎11の立ち上がり部13に平行に並ぶようにして配列されている。
二列の起立部36の内側(対向する起立部36の内側)には、配管スペース38の内外を仕切る仕切板41が設けられている。仕切板41は、下側基礎部31に対して立設されており、上板部35の下方において配管スペース38を四方から囲むように形成されている。そして、仕切板41の内側における直方体状の空間が配管スペース38となっている。また、配管スペース38の延在方向(建物基礎11の長手方向に沿う方向)における一端側及び他端側の仕切板41には、配管スペース38に対して配管37を導入するための配管導入口41aが設けられている。配管37は、配管スペース38の外側の地中部分から、配管導入口41aを介して配管スペース38内に導入されるものとなっている。
なお、本実施形態では、配管スペース38内に土砂を入れない構成となっており、仕切板41は、配管スペース38内にその周囲の土砂が入らないようにするための柵部材である。配管導入口41aには、配管37との間の隙間を塞ぐべく弾性材料よりなる塞ぎ材が設けられているとよい。ただし、配管スペース38内に土砂を敷き詰める構成であってもよい。
設備基礎23には、屋外設備機器21を上板部35に固定するためのアンカーボルト42が設けられている。アンカーボルト42は、起立部36を貫通して上下方向に設けられており、その下端部が下側基礎部31に埋め込まれ、上端部が上板部35よりも上方に突出する構成となっている。この場合、下側基礎部31と上板部35とはアンカーボルト42により連結されているとも言える。
ここで、起立部36の構成について補足説明すると、起立部36は、アンカーボルト42を内部配筋とする円柱状のコンクリート構造体であり、かつその外周が金属製又は樹脂製(例えば塩化ビニル樹脂製)のパイプ部材36aにより覆われたものとなっている。その起立部36の製造に際しては、アンカーボルト42を挿通させた状態でパイプ部材36aを配置し、その後、パイプ部材36a内にモルタル等の充填材(グラウト)を充填する。この充填材の固化により起立部36が出来上がる。起立部36がパイプ部材36aにより覆われている構成を採用することにより、同起立部36の耐久性向上や耐電性向上等が図られている。
なお、下側基礎部31は、起立部36の作成前に予め出来上がっていてもよいし、起立部36と一緒に作成されるものであってもよい。また、上板部35は、起立部36の作成後に、生コンクリートの打設により作成されるものであってもよいし、板状のプレキャストコンクリート材が設置されることで作成されるものであってもよい。
設備基礎23の下側基礎部31と建物基礎11のフーチング部12とは、地中において同じ深さ位置に設けられており、それら両者相互の位置ずれ防止を図るべく端面部同士が埋め込みボルト等により連結されている。つまり、下側基礎部31とフーチング部12とは地中において連続して設けられている。ただし、下側基礎部31とフーチング部12とは、構造的には連結されず各々独立して設けられている。
ここで、上側基礎部32の上板部35が建物基礎11に近づけて設けられており、かつ上板部35上に屋外設備機器21が設置される構成では、その上板部35の一部が建物基礎11のフーチング部12の真上に位置する、すなわち上板部35とフーチング部12とが上下にオーバーラップすることが考えられる(図1参照)。かかる場合、上板部35においてフーチング部12の真上になる部分とそれ以外の部分とで、屋外設備機器21の荷重による沈み込み量に差が生じ、ひいては上板部35の傾き(屋外設備機器21の傾き)が生じることが懸念される。この点、本実施形態では、フーチング部12と同じ深さ位置に下側基礎部31が設けられており、上板部35がフーチング部12だけでなく、それに連続して設けられる下側基礎部31にも対向して設けられるため、屋外設備機器21の荷重は、下側基礎部31とフーチング部12とにそれぞれかかることとなる。したがって、上板部35の傾きを抑え、結果として屋外設備機器21が傾くことを抑制できる。
設備基礎23には、下側基礎部31に対する上側基礎部32の相対的な揺れを抑制する制振装置45が設けられている。制振装置45は、配管スペース38を利用して、同スペース38内に設けられている。制振装置45はその下部が下側基礎部31にアンカーボルト等により固定され、その上部が上側基礎部32の上板部35にアンカーボルト等により固定されている。制振装置45は水平方向に伸縮するダンパ部を有しており、ダンパ部の伸縮によって下側基礎部31の水平方向への揺れが抑制されるようになっている。
屋外設備機器21において建物10の外壁15と対向する面には、クッション材等からなる緩衝材46が設けられている。緩衝材46は外壁15と屋外設備機器21との隙間において、屋外設備機器21が外壁15に接触した際の衝撃を緩和する。
本実施形態では、図3に示すように、建物10が構築される敷地として、間口に比べて奥行きが長い略長方形状の敷地51を想定しており、その敷地51内において建物側方に形成される屋外通路に屋外設備機器21が設置される構成としている。
敷地51は道路52と隣り合っており、道路52と直交する方向に延びている。敷地51の奥行き方向に延びる敷地境界線53と建物10との間には屋外通路55が設けられており、その屋外通路55に屋外設備機器21が設けられている。ここで、敷地51が狭小地であることから、屋外通路55の幅寸法が比較的幅狭となっている。
屋外通路55の下方となる地中には、配管37が、屋外通路55の延びる方向に沿って設けられている。なお、配管37には、建物10から延びる配管(給排水管等)だけでなく、屋外設備機器21から延びる配管が含まれている。これらの配管37は、屋外設備機器21の真下において、設備基礎23の配管スペース38を通過して設けられている。この場合、建物10と隣地境界までの幅(屋外通路55の幅に相当)が比較的狭くても、その限られた場所に設備基礎23と配管37とを好適に配置できる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
設備基礎23において、地中に埋設された下側基礎部31により屋外設備機器21の荷重が支えられる構成となっているため、屋外設備機器21を支持するための支持強度を確保することができる。上側基礎部32は、互いに離間させて設けられ下側基礎部31から上方に起立する複数の起立部36を有し、複数の起立部36の間に配管スペース38が設けられているため、屋外設備機器21の下方を配管スペース38として有効利用できる。この場合、屋外設備機器21と配管37との干渉を抑制できる。以上により、屋外設備機器21を支持するための支持強度を確保し、しかも建物周囲に配設される配管37を好適に配設することができることとなる。
また、上記構成によれば、屋外設備機器21の荷重により地面が押圧されたとしても、その荷重が配管37に作用することない。したがって、屋外設備機器21の荷重に起因して配管37が潰れることはなく、配管37の保護を図ることができる。また、配管スペース38が下側基礎部31の下方にある構成と比べて、給排水管等の配管37のメンテナンスが容易となる。つまり、地中に埋設される配管37についてメンテナンスを行う際、下側基礎部31がメンテナンス作業の邪魔になることを抑制できる。
設備基礎23は、建物基礎11に対して構造的に独立して設けられているため、屋外設備機器21の荷重が建物基礎11に直接作用することはない。そのため、屋外設備機器21の荷重が作用することに起因して建物基礎11が劣化するといった不都合を抑制でき、建物基礎11の耐久性向上を図ることもできる。
配管スペース38は建物基礎11の長手方向に沿う方向に延ばして設けられ、該配管スペース38の延在方向における一端側及び他端側には、配管スペース38に対して配管37を導入するための配管導入口41aが設けられているため、建物10の周囲に配管37を設ける場合にこれを容易に実現でき、しかも、配管導入口41aを利用して配管スペース38内への配管37の導入も容易に行うことができる。
屋外通路55に沿って通路下方の地中に設けられる配管37(給排水管等)を配管スペース38を通過させて配置したことにより、狭小敷地であって、建物から隣地までのスペース(屋外通路55に相当)が狭い場合であっても、その配管37を好適に配設できる。
上側基礎部32に、複数の起立部36の上端部に連結して上板部35を設け、その上板部35の上に屋外設備機器21を載置する構成とした。この場合、屋外設備機器21の荷重は、複数の起立部36に対してそれぞれ個別に伝わるのではなく、上板部35を介して複数の起立部36に伝わることとなる。したがって、上板部35を具備しない構成と比べて、屋外設備機器21の荷重が複数の起立部36に分散されることとなり、好適なる荷重の伝達を行わせることができる。
設備基礎23には制振装置45が設けられているため、地震発生時において下側基礎部31に対する上板部35の相対的な揺れを低減させることができる。したがって、屋外設備機器21の揺れを低減させることができ、ひいては地震発生時において屋外設備機器21が破損することを抑制できる。
屋外設備機器21において建物10の外壁15との間には緩衝材46が設けられているため、地震発生時において屋外設備機器21と外壁15とが接触しても、その接触に伴う屋外設備機器21の損傷を緩衝材46により防止できる。
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
(1)設備基礎23を、複数のプレキャストコンクリート部材を用いて構築する構成であってもよい。この構成を図4を用いて説明する。図4において、(a)は設備基礎及びその周辺の構成を示す縦断面図であり、(b)は、設備基礎の平面図である。
設備基礎23において、下側基礎部31は、長尺状をなす複数の第1プレキャストコンクリート部材(以下、第1PC61という)が並列に配置されて構成される一方、上側基礎部32の起立部36は、長尺状をなす複数の第2プレキャストコンクリート部材(以下、第2PC62という)が第1PC61に交差する向きに配置されて構成されている。本実施形態では、第1PC61は、設備基礎23の隣となる建物基礎11の長手方向に直交する方向に沿って設けられ、その第1PC61に直交する向きで第2PC62が設けられている。各PC61,62は工場において製造され、建物施工現場に運搬されるコンクリートブロックである。そして、第1PC61と第2PC62とが連結金具としてのアンカーボルト63により連結されている。図4の構成では、上側基礎部32に上板部35が設けられておらず、起立部36としての第2PC62の上端部に、屋外設備機器21が設置される構成となっている。
第2PC62(起立部36)は、建物基礎11の長手方向に沿って二列に設けられており、その間に配管スペース38が形成されている。配管スペース38は、第1PC61の上方において建物基礎11の長手方向に延びる方向に設けられている。
上記構成によれば、工場にて製造されたプレキャストコンクリート部材を用いて設備基礎23を構築するため、建物の施工現場では、設備基礎23のためのコンクリート打ちが不要となり、プレキャストコンクリート部材の組み付け及び連結の作業のみで設備基礎23を構築できる。この場合、建物施工現場において作業面で有利となる上に、コンクリートの養生期間を要しないため施工に要する期間も短縮できる。
また、上下それぞれ複数のプレキャストコンクリート部材を交差させた状態で配置し、かつアンカーボルト63により連結することにより、下側基礎部31及び上側基礎部32として十分な強度を確保できる。
上側基礎部32として上板部35を具備しない構成とすることにより、配管スペース38の上方が開放された状態で、設備基礎23の上に屋外設備機器21が設置される。かかる構成では、配管スペース38内の配管37のメンテナンス作業を容易に実施できるようになる。
なお、下側基礎部31において、第1PC61同士の間の隙間を配管スペースとし、その配管スペースに配管37を配設する構成としてもよい。
(2)配管スペース38は、建物基礎11の長手方向に沿って延びるもの以外に、建物基礎11の長手方向に直交する方向に沿って延びるものであってもよい。また、異なる二方向に配管を配設できる構成であってもよい。
(3)上側基礎部32に設けられる上板部35はコンクリート製でなくてもよく、金属や合成樹脂からなる板材であってもよい。また、同じく上板部35として、1又は複数の開口部(孔部)を有する板材を用いたり、メッシュ状の板材を用いたりすることも可能である。
(4)設備基礎23の上に設置される屋外設備機器21は、ヒートポンプ式電気給湯装置などの重量物でなくてもよく、空調室外機など比較的軽量な設備機器が屋外設備機器21として設備基礎23に設置される構成であってもよい。
10…建物、11…建物基礎、15…外壁(建物壁)、21…屋外設備機器、23…設備基礎、31…下側基礎部、32…上側基礎部、35…上板部、36…起立部、37…配管、38…配管スペース、41…仕切板、41a…配管導入口、45…制振装置、46…緩衝材、61…第1PC(第1プレキャストコンクリート部材)、62…第2PC(第2プレキャストコンクリート部材)、63…アンカーボルト(連結金具)。

Claims (7)

  1. 建物基礎の側方に設けられた設備基礎を有し、建物の屋外側において屋外設備機器が前記設備基礎の上に設置される屋外設備機器の設置構造であって、
    前記設備基礎は、地中において前記屋外設備機器の荷重を地盤に伝えるべく設けられた下側基礎部と、前記下側基礎部により下方から支持され前記屋外設備機器が載置される上側基礎部と、を備えており、
    前記上側基礎部は、互いに離間させて設けられ前記下側基礎部から上方に起立する複数の起立部を有し、
    前記複数の起立部の間に、地中に埋められる配管を配設するための配管スペースが設けられていることを特徴とする屋外設備機器の設置構造。
  2. 前記配管スペースは、前記設備基礎の隣となる前記建物基礎の長手方向に沿う方向に延ばして設けられ、該配管スペースの延在方向における一端側及び他端側には、前記配管スペースに対して前記配管を導入する配管導入口が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の屋外設備機器の設置構造。
  3. 前記下側基礎部が、長尺状をなす複数の第1プレキャストコンクリート部材が並列に配置されて構成される一方、
    前記上側基礎部の起立部が、長尺状をなす複数の第2プレキャストコンクリート部材が前記第1プレキャストコンクリート部材に交差する向きに配置されて構成され、
    前記第1プレキャストコンクリート部材と前記第2プレキャストコンクリート部材とが連結金具により連結されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の屋外設備機器の設置構造。
  4. 前記建物の側方には該建物に沿って延びる屋外通路が設けられており、
    前記配管は、前記屋外通路に沿って延び通路下方の地中に設けられる給排水管であり、
    前記給排水管が前記配管スペースを通過させて設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の屋外設備機器の設置構造。
  5. 前記上側基礎部は、前記複数の起立部の上端部に連結されて設けられ前記配管スペースを上方から覆う上板部を有しており、
    前記屋外設備機器は前記上板部に載置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の屋外設備機器の設置構造。
  6. 前記設備基礎には、前記下側基礎部に対する前記上側基礎部の相対的な揺れを低減させる制振装置が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の屋外設備機器の設置構造。
  7. 前記屋外設備機器は建物壁に近接した位置にて前記設備基礎に設置されており、
    前記屋外設備機器における前記建物壁と対向する面には緩衝材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の屋外設備機器の設置構造。
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