JP2012020759A - パレット形成部材 - Google Patents

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金信 丸山
Shinichi Yanai
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Abstract

【課題】中空部を有した桁における局所的な剛性の低下を抑えることの可能なパレット形成部材を提供する。
【解決手段】デッキボードは、互いに交わる第一の辺と第二の辺とを有し、上部中央桁21Cは、デッキボードに突設される平板状の長辺側平面壁4Xと、デッキボードに突設される平板状の短辺側平面壁4Yと、長辺側平面壁4Xと短辺側平面壁4Yとを連結する角壁4Rとを有し、長辺側平面壁4Xは、第一の辺と平行な互いに向い合う内側面4Xiと外側面4Xeとを有し、短辺側平面壁4Yは、第二の辺と平行な互いに向い合う内側面4Yiと外側面4Yeとを有し、角壁4Rは、長辺側平面壁4X、及び短辺側平面壁4Yよりも厚く、リブは、長辺側平面壁4Xと交わるように長辺側平面壁4Xの外側面4Xeに連結され、角壁4Rに連結されない。
【選択図】図6

Description

本発明は、ガスアシスト成型法によって成型されるパレット形成部材に関する。
従来から、特許文献1に記載のように、種々の物品の運搬や保管を行うための合成樹脂パレットが知られている。特許文献1に記載の合成樹脂製パレットは、ガスアシスト成型法で形成された2枚のパレット形成部材が互いに連結されることによって形成されている。このようなパレット形成部材には、デッキボードから突出する筒状の桁が形成されている。また桁の外周面には、デッキボードに突設されてデッキボードを補強する複数のリブが連結されている。
実開平5−81027号公報
ところで、ガスアシスト成型法では、パレット形成部材のうち樹脂温度が高い部分で優先的に中空部が形成される。そのため、パレット形成部材のうち単位表面積当たりの樹脂が多い部分、換言すると断面積が大きい部分で中空部が大きくなる。
一方、特許文献1に記載のパレット形成部材では、デッキボードに突設される平板状の二つの桁壁が、屈曲した角壁によって連結され、この角壁の外側面に補強用のリブが連結されている。これら桁とリブとの連結部分の厚さは、リブの厚さや桁の厚さよりも自ずと大きくなる。また、このような角壁では、桁壁よりも高い剛性が必要とされるため、桁壁よりも厚く形成されることが少なくない。それゆえに、補強用のリブが中実構造になる特別な構成が無い限り、上記連結部分の樹脂温度が高くなる結果、この連結部分に非常に大きな中空部が形成されることになる。
そのため、パレット形成部材の軽量化を中空部により図ることができる一方、上記連結部分の肉厚が極端に薄くなってしまい、桁における剛性の低下を抑える点では、改善の余地が残るものとなっている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、中空部を有した桁における局所的な剛性の低下を抑えることの可能なパレット形成部材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明は、矩形板状のボードと、前記ボードに突設されて中空部を有する筒状の桁と、前記ボードに突設されて前記桁の外周面と連結されるリブとを備えるパレット形成部材であって、前記ボードは、互いに交わる第一の辺と第二の辺とを有し、前記桁は、前記ボードに突設される平板状の第一の平面壁と、前記ボードに突設される平板状の第二の平面壁と、前記第一の平面壁と前記第二の平面壁とを連結する角壁とを有し、前記第一の平面壁は、前記第一の辺と平行な互いに向い合う内側面と外側面とを有し、前記第二の平面壁は、前記第二の辺と平行な互いに向い合う内側面と外側面とを有し、前記角壁は、前記第一の平面壁及び前記第二の平面壁よりも厚く、前記リブは、前記第一の平面壁と交わるように前記第一の平面壁の外側面に連結され、前記角壁に連結されない。
この発明によれば、平面壁が角壁よりも薄く形成されるため、平面壁を形成する樹脂が角壁を形成する樹脂よりも早く硬化する。そして、樹脂の硬化が相対的に早い部分である平面壁にリブが連結される。そのため、リブと平面壁との連結部分が、リブや平面壁よりも厚くなるものの、角壁とリブとが連結される構成と比較して、連結部分の肉厚が極端に薄くなることが抑えられる。その結果、中空部を有した桁における局所的な剛性の低下を抑えることができる。
この発明では、前記角壁は、前記第一の平面壁を延長した領域と前記第二の平面壁を延長した領域とが重なる部分で最も厚くなるように屈曲し、前記リブは、前記第一の平面壁に向けて拡がるように形成されて前記第一の平面壁と連結する連結端部を有し、前記第一の辺と平行な方向では、前記連結端部が前記第二の平面壁よりも厚く、前記連結端部と前記第二の平面壁の外側面との距離が、前記連結端部の厚さ以上であることが好ましい。
この発明によれば、第一の平面壁を延長した領域と第二の平面壁を延長した領域とが重なる部分で中空部が形成されやすくなる。この際、第二の平面壁の外側面と連結端部とが近くなるほど、角壁における中空部と連結端部における中空部とが自ずと近くなる。そして、これらの中空部が近くなるほど、角壁における中空部と連結端部における中空部との間の肉厚が薄くなる。この点、上述した構成では、第二の平面壁よりも連結端部が厚く、かつ、第二の平面壁の外側面から連結端部の厚さ以上に連結端部が離れる。そのため、第二の平面壁を延長した領域と連結端部とが過剰に近くなることがない。それゆえに、角壁に形成される中空部と連結端部に形成される中空部との間の肉厚が極端に薄くなることを抑えることができる。
この発明では、前記第一の平面壁の厚さと前記第二の平面壁の厚さとが等しいことが好ましい。この発明によれば、圧入された樹脂の収縮率が桁壁間で略等しくなる。そのため、パレット形成部材における撓み量を抑えることができ、ひいてはパレット形成部材にストレスが残留することを抑えることができる。
この発明では、前記リブの厚さが、前記第一の平面壁の厚さ及び前記第二の平面壁の厚さと等しいことが好ましい。この発明によれば、圧入された樹脂の収縮率がリブと桁壁との間で略等しくなる。そのため、パレット形成部材における撓み量を抑えることができ、ひいてはパレット形成部材にストレスが残留することを抑えることができる。
この発明では、前記パレット形成部材は、四方差しのパレット形成部材であって、前記桁は、前記ボードの中央に形成される中央桁であることが好ましい。この発明によれば、上述のような態様でリブと連結される桁が、ボードの中央に形成される。それゆえに、フォークリフトのフォークが接触しやすい中央桁の角及びその近傍における桁壁の肉厚を確保できる。
この発明では、前記ボードにおける前記第一の辺の中間に中間桁を有し、前記リブは、前記中央桁と前記中間桁とを連結することが好ましい。
この発明によれば、中空部を有した桁における局所的な剛性の低下を抑え、かつ、ボードの強度をリブによって確保することもできる。
本発明によれば、中空部を有した桁における局所的な剛性の低下を抑えることの可能なパレット形成部材を提供することができる。
この発明に係るパレット形成部材の一実施の形態について、パレット形成部材により形成された合成樹脂製パレットを載荷面側から見た斜視構造を示す斜視図。 パレット形成部材により形成された合成樹脂製パレットを接地面側から見た斜視構造を示す斜視図。 上部パレット形成部材を載荷面側から見た斜視構造を示す斜視図。 上部パレット形成部材を内側から見た斜視構造を示す斜視図。 中央桁における角壁の近傍をパレット形成部材の内側から見た斜視構造を示す拡大斜視図。 図5のA−A断面構造の模式図を示す拡大断面模式図。 中央桁における角壁の変形例を示す拡大断面模式図。
以下、この発明にかかるパレット形成部材を具体化した一実施の形態について図を参照して説明する。
まず、合成樹脂製パレット1の全体構造について図1及び図2を参照して説明する。図1及び図2に示されるように、合成樹脂製パレット1は、互いに対向する上部パレット形成部材2と下部パレット形成部材3とが溶着された直方体形状に形成されている。上部パレット形成部材2は、矩形板状のデッキボード20と、デッキボード20から下部パレット形成部材3に向けて延びる筒状の上部桁21とを有している。一方、下部パレット形成部材3は、矩形板状の接地ボード30と、接地ボード30から上部パレット形成部材2に向けて延びる筒状の下部桁31とを有している。そして互いに対向する上部桁21の突端と下部桁31の突端とが溶着されることによって、合成樹脂製パレット1が形成されている。これら上部パレット形成部材2と下部パレット形成部材3とは、ポリプロピレンや高密度ポリエチレンを用いたガスアシスト成型法によって成型されている。
なお、上部パレット形成部材2のデッキボード20には、デッキボード20の外表面である載荷面20Tからデッキボード20の載荷側内表面20Sまでを貫通する複数の嵌合孔20Hが形成されている。複数の嵌合孔20Hの各々には、フォークリフトのフォーク等に対して合成樹脂製パレット1が滑ることを防止するべく、ゴム製のグロメットが嵌入されている。またデッキボード20の載荷面20Tには、載荷面20Tに載置される物品が載荷面20Tに対して滑ることを防止するべく、複数の滑り止めテープ20Lが敷設されている。
次に、合成樹脂製パレット1が有する上部桁21の構成について図3、図4を参照して詳細に説明する。なお、図3及び図4は、下部パレット形成部材3に融着される前の上部パレット形成部材2を外側及び内側から見た上部パレット形成部材2の斜視構造を示す。
図3及び図4に示されるように、デッキボード20の内表面である載荷側内表面20Sには、三本の上部桁21がデッキボード20の長辺方向に沿って一列に配列され、これら三本の上部桁21によって一つの桁列21BLが構成されている。そして、デッキボード20の載荷側内表面20Sには、3列の桁列21BLがデッキボード20の短辺方向に並んでいる。つまり、デッキボード20の載荷側内表面20Sには、合計9つの上部桁21が該載荷側内表面20Sから垂直に突設されている。これらデッキボード20の載荷側内表面20Sから垂直に突設された上部桁21の各々は、載荷側内表面20Sに対する法線の方向において互いに同じ大きさの幅(高さ)を有している。なお、上述した桁の内部には、ガスアシスト成型時に利用されたガスの圧入部が形成されている。
上述した9つの上部桁21のうち、デッキボード20における一対の長辺の中央に形成された上部桁21を、上部長辺中間桁21Aとする。またデッキボード20における一対の短辺の中央に形成された桁を、上部短辺中間桁21Bとする。またデッキボード20の
中央に形成された桁を、上部中央桁21Cとする。またデッキボード20の四隅に形成された桁を、上部隅桁21Eとする。
図4に示されるように、上部長辺中間桁21A、及び上部短辺中間桁21Bの内部には、それぞれデッキボード20の長辺方向及び短辺方向に延びる格子状の桁内リブ1RA、及び桁内リブ1RBが、デッキボード20の載荷側内表面20Sから垂直に突設されている。また上部中央桁21C、及び上部隅桁21Eの内部にも、デッキボード20の長辺方向及び短辺方向に延びる格子状の桁内リブ1RC、及び桁内リブ1REが、これもまたデッキボード20の載荷側内表面20Sから垂直に突設されている。このようなリブが上部桁21内に設けられることによって、各上部桁21における周壁の剛性が高められている。
上部中央桁21Cと上部長辺中間桁21Aとの間には、これら上部中央桁21Cの外周面と上部長辺中間桁21Aの外周面とを連結するように、桁間リブたる複数の上部短辺リブ1RYが架設されている。複数の上部短辺リブ1RYの各々は、デッキボード20の短辺方向に延びる直線状に形成され、かつ、デッキボード20の載荷側内表面20Sから垂直に突設されている。また上部短辺中間桁21Bと上部隅桁21Eとの間にも、これら上部短辺中間桁21Bの外周面と上部隅桁21Eの外周面とを連結するように、複数の上部短辺リブ1RYが架設されている。
上部中央桁21Cと上部短辺中間桁21Bとの間には、これら上部中央桁21Cの外周面と上部短辺中間桁21Bの外周面とを連結するように、桁間リブたる複数の上部長辺リブ1RXが架設されている。複数の上部長辺リブ1RXの各々は、デッキボード20の長辺方向に延びる直線状に形成され、かつ、デッキボード20の載荷側内表面20Sから垂直に突設されている。また上部長辺中間桁21Aと上部隅桁21Eとの間にも、これら上部長辺中間桁21Aの外周面と上部隅桁21Eの外周面とを連結するように、複数の上部長辺リブ1RXが架設されている。
これら桁間を連結するリブの各々は、上述した桁内のリブよりも低く形成されている。なお、上部短辺リブ1RYの各々は、フォークリフトのフォークの仕様、あるいはパレットトラックの仕様に合わせて、上部長辺リブ1RXよりも低く形成されている。このようなリブが桁間に設けられることによって、デッキボード20における載荷面20Tの剛性が高められ、ひいては、合成樹脂製パレット1の剛性が高められている。
次に、上述した各上部桁21と桁間リブとの連結構造について詳細に説明する。なお、上部長辺中間桁21A、上部短辺中間桁21B、及び上部隅桁21Eの各々の上部中央桁21C側には、上部中央桁21Cと同様の態様で、桁間リブが連結されている。また、上部中央桁21Cにおける四つの角部の各々においても、互いに同様の態様で、桁間リブが連結されている。そのため、以下では、上部中央桁21Cにおける一つの角部と桁間リブとの連結構造についてのみ詳細に説明する。図5は、上部中央桁21Cの斜視構造を示す斜視図であって、上部中央桁21Cにおける一つの角部を拡大して示す。図6は、図5のA−A線における断面構造を示す部分断面図である。なお、図6においては、角壁4Rを明確にするため、角壁4Rの領域にドットを付して示す。
図5及び図6に示されるように、上部中央桁21Cは、互いに対向する一対の長辺側平面壁4Xと、互いに対向する一対の短辺側平面壁4Yと、隣接する長辺側平面壁4Xと短辺側平面壁4Yとを連結する四つの角壁4Rとから構成されている。
一対の長辺側平面壁4Xの各々は、平板状に形成され、載荷側内表面20Sから垂直に突設されている。また、一対の長辺側平面壁4Xの各々は、デッキボード20の長辺方向
と平行な互いに向い合う外側面4Xeと内側面4Xiとを有する。この長辺側平面壁4Xにおける短辺方向の幅(厚さWx)は、該長辺側平面壁4Xの長辺方向における全幅にわたり略一定である。
一対の短辺側平面壁4Yの各々は、これもまた平板状に形成され、載荷側内表面20Sから垂直に突設されている。また、一対の短辺側平面壁4Yの各々は、デッキボード20の短辺方向と平行な互いに向い合う外側面4Yeと内側面4Yiとを有する。この短辺側平面壁4Yにおける短辺方向の幅(厚さWy)は、該短辺側平面壁4Yの短辺方向における全幅にわたり略一定である。なお、本実施の形態では、上記長辺側平面壁4Xの厚さWxと上記短辺側平面壁4Yの厚さWyとが等しい。
四つの角壁4Rの各々は、長辺側平面壁4Xの一端から短辺側平面壁4Yの一端へ屈曲した曲板形状に形成され、載荷側内表面20Sから垂直に突設されている。四つの角壁4Rの各々は、長辺方向と平行な仮想面によって短辺側平面壁4Yと区分され、また短辺方向と平行な仮想面によって長辺側平面壁4Xと区分される。また、四つの角壁4Rの各々は、長辺側平面壁4Xの外側面4Xeと短辺側平面壁4Yの外側面4Yeとに連続する外側面4Reを有している。そして、四つの角壁4Rの各々は、長辺側平面壁4Xの内側面4Xiと短辺側平面壁4Yの内側面4Yiとに連続する内側面4Riを有している。
角壁4Rの内側面4Riは、高さ方向に延びる曲率中心Pに対して曲率半径Rc1を有する曲面である。また、角壁4Rの外側面4Reは、上記曲率中心Pに対して曲率半径Rc2を有する曲面を介し、長辺側平面壁4Xにおける外側面4Xeの延長面と短辺側平面壁4Yにおける外側面4Yeの延長面とが連結された面である。このような角壁4Rには、特にフォークリフトのフォーク等が頻繁に接触するため、上部中央桁21Cにおける他の部分と比較して、高い剛性が必要とされている。そこで、角壁4Rでは、曲率半径の径方向における幅(厚さWr)が、下記[条件A]、[条件B]を満たすかたちに形成されている。
[条件A]角壁4Rの厚さWrが、角壁4Rの全体にわたり、長辺側平面壁4Xの厚さWx、及び短辺側平面壁4Yの厚さWyより大きい(Wr>Wx,Wy)。
[条件B]角壁4Rの厚さWrは、長辺側平面壁4Xを長辺方向に延長した領域と短辺側平面壁4Yを短辺方向に延長した領域とが重なる部分で最も大きい。
長辺側平面壁4Xの外側面4Xeには、該外側面4Xeと直交するように複数の上部短辺リブ1RYが連結されている。また短辺側平面壁4Yの外側面4Yeには、該外側面4Yeと直交するように複数の上部長辺リブ1RXが形成されている。つまり、上部中央桁21Cに連結される桁間リブは、長辺側平面壁4Xと交わるように長辺側平面壁4Xの外側面4Xeに連結され、あるいは短辺側平面壁4Yと交わるように短辺側平面壁4Yの外側面4Yeに連結され、いずれの角壁4Rにも連結されていない。
なお、上部短辺リブ1RYは、長辺側平面壁4Xの外側面4Xeと対向する上部長辺中間桁21Aの外側面とも直交するように、上部長辺中間桁21Aに連結されている。また、上部長辺リブ1RXは、短辺側平面壁4Yの外側面4Yeと対向する上部短辺中間桁21Bの外側面とも直交するように、上部短辺中間桁21Bに連結されている。また、角壁4Rの駄肉を可能な限り少なくすべく角壁4Rの曲率半径Rc1,Rc2を調整し、例えば上部パレット形成部材2の設計上、長辺側平面壁4Xと短辺側平面壁4Yとが直接重なるかたちに角壁4Rを形成する場合もある。すなわち角壁4Rの厚さWrが、あたかも長辺側平面壁4Xの厚さWx及び短辺側平面壁4Yの厚さWyと同厚となるように設計される場合もある。しかしこのような場合であっても、角壁4Rの厚さWrは長辺側平面壁4Xと短辺側平面壁4Yとの重複部分たる矩形形状の対角線の長さに相当する。それゆえに
、角壁4Rの厚さWrが上記[条件A]、[条件B]を満たすかたちに形成されていることに何ら変わりはない。
上部短辺リブ1RYは、長辺側平面壁4Xの外側面4Xeと連結する部分に、該外側面4Xeに向けて長辺方向に拡がるかたちの短辺連結部1REyを有している。上部短辺リブ1RYにおける長辺方向の幅(厚さWRy)は、この短辺連結部1REyを除く部分で、短辺方向の略全幅にわたり略一定である。
ここで、上記短辺連結部1REyに対しては、長辺方向や短辺方向の他、多数の方向からの歪みによる応力が作用する。そのため、短辺連結部1REyには、上部短辺リブ1RYにおける他の部分と比較して、高い剛性が必要とされている。また、上述したように、上部短辺リブ1RYと長辺側平面壁4Xとの連結部分の厚さは、これら上部短辺リブ1RYの厚さや長辺側平面壁4Xの厚さよりも自ずと大きくなる。それゆえに、短辺連結部1REyにおける樹脂温度が成型時に高くなる結果、この短辺連結部1REyに非常に大きな中空部が形成されることとなる。そこで、上部短辺リブ1RYは、下記[条件C]〜[条件F]を満たすかたちに形成されている。
[条件C]上部短辺リブ1RYの厚さWRyが、長辺側平面壁4Xの厚さWx、及び短辺側平面壁4Yの厚さWyと等しい(WRy=Wx=Wy)。
[条件D]短辺連結部1REyの厚さWREyは、長辺側平面壁4Xの厚さWx、及び短辺側平面壁4Yの厚さWyより大きい(WREy>Wx=Wy)。
[条件E]角壁4Rに最も近い上部短辺リブ1RYは、長辺側平面壁4Xにおける角壁4R側の端部から、距離Leyだけ離れている(Ley>0)。
[条件F]長辺方向において、短辺側平面壁4Yの外側面4Yeと短辺連結部1REyとの距離Lyが、短辺連結部1REyの厚さWREy以上である(Ly≧WREy)。
なお、短辺連結部1REyにおける長辺方向の両側部がR形状に形成されているため、上述した厚さWREyとは、以下のようにして得られる。すなわち、短辺連結部1REyにおける両側部の曲率半径を半径Ryとすると、短辺連結部1REyの厚さWREyは、上部短辺リブ1RYの厚さWRyに、2倍の半径Ryを加えた値である。
一方、上部長辺リブ1RXは、短辺側平面壁4Yの外側面4Yeと連結する部分に、該外側面4Yeに向けて短辺方向に拡がるかたちの長辺連結部1RExを有している。上部長辺リブ1RXにおける長辺方向の幅(厚さWRx)は、長辺連結部1RExを除く部分で、長辺方向の略全幅にわたり略一定である。
ここで、上記長辺連結部1RExに対しても、短辺連結部1REyと同様に、長辺方向や短辺方向の他、多数の方向からの歪みによる応力が作用する。そのため、長辺連結部1RExには、上部長辺リブ1RXにおける他の部分と比較して、高い剛性が必要とされている。また、上部長辺リブ1RXと短辺側平面壁4Yとの連結部分の厚さは、これら上部長辺リブ1RXの厚さや短辺側平面壁4Yの厚さよりも自ずと大きくなる。それゆえに、長辺連結部1RExの樹脂温度が成型時に高くなる結果、この長辺連結部1RExに非常に大きな中空部が形成されることとなる。そこで、上部長辺リブ1RXは、上部短辺リブ1RYと同様に、下記[条件G]〜[条件J]を満たすかたちに形成されている。
[条件G]上部長辺リブ1RXの厚さWRxが、長辺側平面壁4Xの厚さWx、及び短辺側平面壁4Yの厚さWyと等しい(WRx=Wx=Wy)。
[条件H]長辺連結部1RExの厚さWRExは、長辺側平面壁4Xの厚さWx、及び短辺側平面壁4Yの厚さWyより大きい(WREx>Wx=Wy)。
[条件I]角壁4Rに最も近い上部長辺リブ1RXは、長辺側平面壁4Xにおける角壁4R側の端部から、距離Lexだけ離れている(Lex>0)。
[条件J]短辺方向において、長辺側平面壁4Xの外側面4Xeと長辺連結部1RExとの距離Lxが、長辺連結部1RExの厚さWREx以上である(Lx≧WREx)。
なお、長辺連結部1RExにおける短辺方向の両側部がR形状に形成されているため、上述した厚さWRExとは、以下のようにして得られる。すなわち、長辺連結部1RExにおける両側部の曲率半径を半径Rxとすると、長辺連結部1RExの厚さWRExは、上部長辺リブ1RXの厚さWRxに、2倍の半径Rxを加えた値である。
ところで、ガスアシスト成型法では、上部パレット形成部材2のうち樹脂温度が高い部分で優先的に中空部が形成される。そのため、上部パレット形成部材2のうち単位表面積当たりの樹脂が多い部分、換言すると断面積が大きい部分で中空部が大きくなる。すなわち、長辺側平面壁4X、短辺側平面壁4Y、角壁4R、上部短辺リブ1RY、及び上部長辺リブ1RXが載荷側内表面20Sと連結する部分に中空部が形成される。特に、長辺連結部1REx、短辺連結部1REy、及び各角壁4Rにおいては、上述の如く特に厚さが嵩むため、高さ方向に向けて突出する中空部が他の部分よりも形成されやすくなる。なお、図6には、このような高さ方向に延びるリブ中空部Ha,Hb、及び角壁中空部Hcを示している。
この点、上述した構成では、長辺側平面壁4Xが角壁4Rよりも薄く形成されるため、長辺側平面壁4Xにおける樹脂が角壁4Rにおける樹脂よりも早く硬化する。そして、樹脂の硬化が相対的に早い部分である長辺側平面壁4Xに、上部短辺リブ1RYが連結される。そのため、上部短辺リブ1RYと長辺側平面壁4Xとの連結部分が、上部短辺リブ1RYや長辺側平面壁4Xよりも厚くなるものの、角壁4Rと上部短辺リブ1RYとが連結される構成と比較して、該連結部分に形成されるリブ中空部Hbを小さくする(低くする)ことができる。ひいては、短辺連結部1REyの肉厚が極端に薄くなること、及び角壁4Rの肉厚が極端に薄くなること、それらを抑えることができるため、短辺連結部1REyにおける局所的な剛性の低下を抑えることができる。
また、短辺側平面壁4Yが角壁4Rよりも薄く形成されるため、短辺側平面壁4Yにおける樹脂が角壁4Rにおける樹脂よりも早く硬化する。そして、樹脂の硬化が相対的に早い部分である短辺側平面壁4Yに上部長辺リブ1RXが連結される。そのため、上部長辺リブ1RXと短辺側平面壁4Yとの連結部分が、上部長辺リブ1RXや短辺側平面壁4Yよりも厚くなるものの、角壁4Rと上部長辺リブ1RXとが連結される構成と比較して、該連結部分に形成されるリブ中空部Haを小さくする(低くする)ことができる。ひいては、長辺連結部1RExの肉厚が極端に薄くなること、及び角壁4Rの肉厚が極端に薄くなること、それらを抑えることができるため、長辺連結部1RExにおける局所的な剛性の低下を抑えることができる。
また、角壁4Rに最も近い上部長辺リブ1RXは、短辺側平面壁4Yにおける角壁4R側の端部から、距離Lexだけ離れている。また、長辺側平面壁4Xよりも長辺連結部1RExが厚く、かつ、長辺側平面壁4Xの外側面4Xeから長辺連結部1RExの厚さWREx以上に、該長辺連結部1RExが離れる。つまり、角壁4Rと長辺連結部1RExとの間に、樹脂温度の低くなる短辺側平面壁4Yが介在する。そのため、上部長辺リブ1RXに形成されるリブ中空部Haが、上部長辺リブ1RXの領域に留まりやすく、また角壁4Rに形成される角壁中空部Hcが、該角壁4Rの領域に留まりやすくなる。
その結果、上部長辺リブ1RXに形成されるリブ中空部Haと角壁4Rに形成される角
壁中空部Hcとが互いに連通し難くなるため、長辺連結部1RExの近傍や角壁4Rの近傍における剛性が低くなることを、より確実に抑えることができる。
同じく、上述した構成では、角壁4Rに最も近い上部短辺リブ1RYは、長辺側平面壁4Xにおける角壁4R側の端部から、距離Leyだけ離れている。また、短辺側平面壁4Yよりも短辺連結部1REyが厚く、かつ、短辺側平面壁4Yの外側面4Yeから短辺連結部1REyの厚さWREy以上に、該短辺連結部1REyが離れている。つまり、角壁4Rと短辺連結部1REyとの間に、樹脂温度の低くなる長辺側平面壁4Xが介在する。そのため、上部短辺リブ1RYに形成されるリブ中空部Hbが、上部短辺リブ1RYの領域に留まりやすく、また角壁4Rに形成される角壁中空部Hcが、該角壁4Rの領域に留まりやすくなる。
その結果、リブ中空部Hbと角壁中空部Hcとが互いに連通し難くなるため、短辺連結部1REyの近傍や角壁4Rの近傍において剛性が低くなることを、より確実に抑えることができる。
ちなみに、上部パレット形成部材2を構成する各部材の厚さは、上部パレット形成部材2の重量増加を抑えつつ、その剛性を十分に確保するうえで、以下に示される範囲が好ましい。
・デッキボード20の厚さ:2.5mm〜5.0mm
・長辺側平面壁4Xの厚さWx:3.0mm〜10.0mm
・短辺側平面壁4Yの厚さWy:3.0mm〜10.0mm
・上部長辺リブ1RXの厚さWRx:3.0mm〜10.0mm
・上部短辺リブ1RYの厚さWRy:3.0mm〜10.0mm
・長辺連結部1RExの厚さWREx:5.0mm〜14.0mm
・短辺連結部1REyの厚さWREy:5.0mm〜14.0mm
なお、例えば上部長辺リブ1RXの厚さWRxの称呼寸法が5.5mmである場合、上部長辺リブ1RXの製品寸法が±0.5mmの幅で変動して5.0mm〜6.0mmの範囲内となることはいうまでもない。このことは、各桁壁の厚さ(製品寸法)にもいえることである。
以上説明したように、本実施の形態におけるパレット形成部材によれば、以下のような効果が得られるようになる。
(1)樹脂の硬化が相対的に早い部分である長辺側平面壁4Xに、上部短辺リブ1RYが連結され、同じく、樹脂の硬化が相対的に早い部分である短辺側平面壁4Yに上部長辺リブ1RXが連結される。そのため、角壁4Rと上部長辺リブ1RXとが連結される構成、及び角壁4Rと上部短辺リブ1RYとが連結される構成と比較して、リブ中空部Ha,Hbを小さくすることができる。ひいては、長辺連結部1REx、短辺連結部1REy、及び角壁4Rの肉厚が極端に薄くなること、それらを抑えることができるため、上部中央桁21Cでの局所的な剛性の低下を抑えることができる。
(2)角壁4Rと長辺連結部1RExとの間には、樹脂温度の低くなる短辺側平面壁4Yが介在し、同じく、角壁4Rと短辺連結部1REyとの間には、樹脂温度の低くなる長辺側平面壁4Xが介在する。そのため、リブ中空部Haが上部長辺リブ1RXの領域に留まりやすく、リブ中空部Hbが上部短辺リブ1RYの領域に留まりやすく、そして角壁4Rに形成される角壁中空部Hcが該角壁4Rの領域に留まりやすくなる。その結果、リブ中空部Haと角壁中空部Hcとが互いに連通し難く、リブ中空部Hbと角壁中空部Hcとが互いに連通し難くなる。そのため、長辺連結部1RExの近傍、短辺連結部1REyの近傍、及び角壁4Rの近傍、これらにおける剛性が低くなることを、より確実に抑えるこ
とができる。
(3)上部短辺リブ1RYの厚さWRyが、長辺側平面壁4Xの厚さWx、及び短辺側平面壁4Yの厚さWyと等しく、また、上部長辺リブ1RXの厚さWRxが、長辺側平面壁4Xの厚さWx、及び短辺側平面壁4Yの厚さWyと等しい。このような構成によれば、圧入された樹脂の収縮率が、上部長辺リブ1RX、上部短辺リブ1RY、長辺側平面壁4X、及び短辺側平面壁4Yにおいて、互いに略等しくなる。そのため、合成樹脂製パレット1における撓み量を抑えることができ、ひいては合成樹脂製パレット1が形成されたときに、パレット形成部材にストレスが残留することを抑えることができる。
(4)フォークリフトのフォークが接触しやすい上部中央桁21Cの角壁、及びその近傍において、肉厚を確保できる。それゆえに、特に高い剛性が求められる部位に対し、その剛性を高めることができる。
(5)上部長辺中間桁21A、上部短辺中間桁21B、及び上部隅桁21Eの各々の上部中央桁21C側には、上部中央桁21Cと同様の態様で、桁間リブが連結されている。それゆえに、上述した効果が、上部長辺中間桁21A、上部短辺中間桁21B、及び上部隅桁21Eの各々に対して得ることもできる。
なお、上記実施の形態は、以下のような態様をもって実施することもできる。
・角壁4Rの形状は、多角柱状であってもよい。図7は、変形例において、先の図6に対応する図であり、角壁4Rの平面形状を示す平面図である。図7に示されるように、角壁4Rは、長辺側平面壁4Xの一端と短辺側平面壁4Yの一端とを連結する六角柱状に形成され、載荷側内表面20Sから垂直に突設されている。角壁4Rは、長辺方向と平行な仮想面によって短辺側平面壁4Yと区分され、また短辺方向と平行な仮想面によって長辺側平面壁4Xと区分される。また、角壁4Rは、長辺側平面壁4Xの外側面4Xeと短辺側平面壁4Yの外側面4Yeとに連続する外側面4Reを有している。そして、角壁4Rは、長辺側平面壁4Xの内側面4Xiと短辺側平面壁4Yの内側面4Yiとに連続する内側面4Riを有している。
角壁4Rの内側面4Riは、高さ方向に延びる平面である。また、角壁4Rの外側面4Reは、該内側面4Riと平行な平面を介し、長辺側平面壁4Xにおける外側面4Xeの延長面と短辺側平面壁4Yにおける外側面4Yeの延長面とが連結された面である。このような構成からなる角壁4Rであれ、上記[条件A]〜[条件J]を満たす構成であれば、上記(1)〜(5)に準じた効果を得ることができる。なお、上述した角壁4Rにおける厚さとは、長辺側平面壁4Xの近傍では、短辺方向の幅であり、短辺側平面壁4Yの近傍では、長辺方向の幅である。
・角壁4Rは、上述した単一の円弧形状や単一の平板形状の他、複数の円弧形状の組み合わせ、複数の平板形状の組み合わせ、あるいは円弧形状と平板形状との組み合わせ等であってもよい。要するに、角壁4Rは、長辺側平面壁4Xと短辺側平面壁4Yとを連結させる桁壁であって、長辺側平面壁4Xや短辺側平面壁4Yよりも厚い形状であり、かつ、桁間リブが連結されない構成であればよい。このような形状としても、上記(1)〜(5)に準じた効果を得ることができる。
・長辺側平面壁4Xの外側面4Xeには、上部短辺リブ1RYが連結され、短辺側平面壁4Yの外側面4Yeには、上部長辺リブ1RXが連結される。デッキボード20における剛性が十分に得られる構成であれば、長辺側平面壁4Xと上部短辺リブ1RYとの連結、あるいは短辺側平面壁4Yと上部長辺リブ1RXとの連結が割愛される構成であってもよい。
・長辺側平面壁4Xの外側面4Xeや短辺側平面壁4Yの外側面4Yeに連結されるリブは、桁と桁とを連結する桁間リブに限られず、桁と桁とを連結しないリブとしてもよい。このようなリブが桁に連結されるとしても、上記(1)〜(5)に準じた効果が得られるとともに、少なからず該桁の周辺における剛性を高めることはできる。
・長辺連結部1RExにおける短辺方向の両側部、及び短辺連結部1REyにおける長辺方向の両側部は、R形状に形成されている。これを変更して、長辺連結部1RExにおける短辺方向の両側部、及び短辺連結部1REyにおける長辺方向の両側部の少なくとも一方が、桁壁に向けた広がり形状を備えないかたちであってもよい。このような構成であっても、上記(1)〜(5)に準じた効果は得られる。
・上部中央桁21Cの内部に設けられる桁内リブ1RCも、上部長辺リブ1RX、及び上部短辺リブ1RYと同様に、角壁4Rに連結されない構成が望ましい。
・長辺側平面壁4Xの厚さWxと短辺側平面壁4Yの厚さWyとが、互いに異なる構成であってもよい。また、上部長辺リブ1RXの厚さWRxと上部短辺リブ1RYの厚さWRyとが、互いに異なる構成であってもよい。また、桁壁の厚さと桁間リブの厚さとが、互いに異なる構成であってもよい。このような構成であれ、角壁が各平面壁よりも厚く、かつ、桁間リブが、平面壁と交わるように該平面壁の外側面に連結され、角壁に連結されない構成であれば、上記(1),(2)に準じた効果を得ることができる。また、デッキボード20に形成される各部の厚さを適宜変更できるため、上部パレット形成部材2で満たされる仕様の範囲を拡大できることにおいて優れている。
・短辺方向において、長辺側平面壁4Xの外側面4Xeと長辺連結部1RExとの距離Lxが、長辺連結部1RExの厚さWREx以上である。これを変更して、短辺方向において、長辺側平面壁4Xの外側面4Xeと長辺連結部1RExとの距離Lxが、長辺連結部1RExの厚さWREx未満であってもよい。
また、長辺方向において、短辺側平面壁4Yの外側面4Yeと短辺連結部1REyとの距離Lyが、短辺連結部1REyの厚さWREy以上である。これを変更して、長辺方向において、短辺側平面壁4Yの外側面4Yeと短辺連結部1REyとの距離Lyが、短辺連結部1REyの厚さWREy未満であってもよい。
これらの構成であっても、長辺側平面壁4Xに上部短辺リブ1RYが連結され、短辺側平面壁4Yに上部長辺リブ1RXが連結され、角壁4Rと各桁間リブとが連結される構成であれば、上記(1)に準じた効果を得ることができる。
・合成樹脂製パレット1は、上部パレット形成部材2と下部パレット形成部材3とから形成されるとしたが、これに限られず、上部パレット形成部材2のみを所謂スキッドパレットとして使用してもよい。この場合、ガス圧入部を介して中空部に雨水等が浸入することを阻止すべく、ガス圧入部を例えば溶着等の方法により閉塞することが望ましい。
・デッキボード20は、矩形板状のボードであればよく、例えば載荷面20Tが正方形であってもよい。
・上部パレット形成部材2を構成する樹脂材料には、ポリプロピレンや高密度ポリエチレンの他、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィンが用いられる。なお、高密度ポリエチレンを用いて形成される上部パレット形成部材2の場合には、上述した他の樹脂材料と比較して、桁の肉厚が薄くなることによって桁の剛性が著しく低下する。それゆえに、上述した連結構造が適用されることによって、上記(1)〜(5)に記載の効果がより顕著になる。
・四方差しのパレット形成部材における桁に限られず、二方差しのパレット形成部材における桁にも、上述した構成を適用することは可能である。このような構成であっても、上記(1)〜(5)に準じた効果を得ることができる。
P…曲率中心、Ha,Hb…リブ中空部、Hc…角壁中空部、1…合成樹脂製パレット、1RA,1RB,1RC,1RE…桁内リブ、1RX…上部長辺リブ、1RY…上部短辺リブ、1REx…長辺連結部、1REy…短辺連結部、2…上部パレット形成部材、20…デッキボード、21…上部桁、21A…上部長辺中間桁、21B…上部短辺中間桁、21C…上部中央桁、21E…上部隅桁、3…下部パレット形成部材、30…接地ボード、4R…角壁、4X…長辺側平面壁、4Y…短辺側平面壁、4Re,4Xe,4Ye…外側面、4Ri,4Xi,4Yi…内側面。

Claims (6)

  1. 矩形板状のボードと、
    前記ボードに突設されて中空部を有する筒状の桁と、
    前記ボードに突設されて前記桁の外周面と連結されるリブと
    を備えるパレット形成部材であって、
    前記ボードは、互いに交わる第一の辺と第二の辺とを有し、
    前記桁は、前記ボードに突設される平板状の第一の平面壁と、前記ボードに突設される平板状の第二の平面壁と、前記第一の平面壁と前記第二の平面壁とを連結する角壁とを有し、
    前記第一の平面壁は、前記第一の辺と平行な互いに向い合う内側面と外側面とを有し、
    前記第二の平面壁は、前記第二の辺と平行な互いに向い合う内側面と外側面とを有し、
    前記角壁は、前記第一の平面壁及び前記第二の平面壁よりも厚く、
    前記リブは、前記第一の平面壁と交わるように前記第一の平面壁の外側面に連結され、前記角壁に連結されない
    ことを特徴とするパレット形成部材。
  2. 前記角壁は、前記第一の平面壁を延長した領域と前記第二の平面壁を延長した領域とが重なる部分で最も厚くなるように屈曲し、
    前記リブは、前記第一の平面壁と連結する連結端部を有し、
    前記連結端部は、前記第一の平面壁に向けて拡がるように形成され、
    前記第一の辺と平行な方向では、
    前記連結端部が前記第二の平面壁よりも厚く、
    前記連結端部と前記第二の平面壁の外側面との距離が、前記連結端部の厚さ以上である
    請求項1に記載のパレット形成部材。
  3. 前記第一の平面壁の厚さと前記第二の平面壁の厚さとが等しい
    請求項1又は2に記載のパレット形成部材。
  4. 前記リブの厚さが、前記第一の平面壁の厚さ及び前記第二の平面壁の厚さと等しい
    請求項3に記載のパレット形成部材。
  5. 前記パレット形成部材は、四方差しのパレット形成部材であって、
    前記桁は、前記ボードの中央に形成される中央桁である
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のパレット形成部材。
  6. 前記ボードにおける前記第一の辺の中間に中間桁を有し、
    前記リブは、前記中央桁と前記中間桁とを連結する
    請求項5に記載のパレット形成部材。
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