JP2012020688A - 頭部保護プロテクター - Google Patents

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Abstract

【課題】育児器具の座席をベッド状態または椅子状態に切り換えた場合において、それぞれに適した使用形態に容易に変更可能であって、且つ椅子状態とした育児器具に適用した場合おいても、乳幼児の快適性や外観を損ねることがない頭部保護プロテクターを提供する。
【解決手段】頭部保護プロテクター11は、ベースマット部12と、ベースマット部12の両側縁部から立ち上がる左右の側壁部13、14と、ベースマット部12の上縁部から立ち上がる頭頂壁部15と、頭頂壁部15の両側縁部と左右の側壁部13、14とを連結し、頭頂壁部15が立ち上がり位置からベースマット部12と当接する折り畳み位置まで倒れることを許容する連結壁部16、17とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、育児器具に用いられる頭部保護プロテクターに関するものであり、特に、育児器具の座席部に着脱可能に取り付けられる頭部保護プロテクターに関するものである。
乳幼児を寝かせる、または着座させるために用いる育児器具の典型例として、自動車用のチャイルドシートがある。チャイルドシートを年齢の幼い乳幼児に対して用いる場合には、チャイルドシートの背もたれ部を倒してベッド状態とし、乳幼児を寝かせて用いる。年齢の幼い乳幼児は、頭蓋骨が未発達であり頭部が非常に脆弱であるため、頭部の保護に対して特に注意を払う必要がある。したがって、チャイルドシートの使用時において乳幼児の頭部を保護するために、頭部保護プロテクターが、従来から用いられている。このような頭部保護プロテクターとして、特開平10−226252号公報(特許文献1)が、開示されている。
特許文献1に記載の頭部保護プロテクターは、乳幼児の側頭部を保護する左右の側壁部と、乳幼児の頭頂部を保護する頭頂壁部を有し、これらがU字状に連なるように一体的に形成されている。この頭部保護プロテクターによって、乳幼児の頭頂部および側頭部を覆い、乳幼児の頭部を衝突時の衝撃から保護することができるとしている。
特開平10−226252号公報
チャイルドシートは、乳幼児がある程度成長して大きくなると、背もたれ部を起こして椅子状態として用いるようになる。椅子状態として用いられるチャイルドシートに、特許文献1に記載の頭部保護プロテクターを適用した場合においては、以下の課題が生じる。すなわち、頭部保護プロテクターの頭頂壁部が、不要な部材となってしまうことである。つまり、チャイルドシートが椅子状態として用いられている場合には、衝突事故時に着座する乳幼児の頭部に対して負荷される衝撃は、主に頭部の左右方向または後方向から負荷されることになる。このため、頭部の上方側に位置する頭頂壁部の頭部保護部材としての意義が、薄れてしまうこととなる。また、この頭頂壁部によって、乳幼児の視界が不必要に狭められるとともに、外観上も好ましくないといった問題もある。しかしながら、上記のように、特許文献1に記載の頭部保護プロテクターは、左右の側壁部および頭頂壁部がU字状に連なるように一体的に形成されているため、頭頂壁部のみを取り外して用いることはできない。したがって、チャイルドシートを椅子状態で用いる場合には、使用者は、頭部保護プロテクター自体を取り外して使用するしかなかった。その一方で、側方または後方からの衝突事故を想定した場合、安全性の観点から、乳幼児の側頭部および後頭部を保護することは非常に重要である。しかしながら、頭部保護プロテクターを取り外してしまうと、乳幼児の側頭部とチャイルドシート側壁部との間に隙間が生じてしまうため、事故時に幼児の頭部とチャイルドシート側壁部とが衝突してしまう恐れが生じる。したがって、椅子状態においても頭部保護プロテクターを用いることが望ましい。
また、乳幼児の成長段階によっては、椅子状態とベッド状態とを状況に応じて頻繁に切り換えて使用する場合もある。この場合、特許文献1に記載の頭部保護プロテクターにおいては、椅子状態とベッド状態とを切り換える度に、頭部保護プロテクターの着脱を行わなければならないといった利便上の課題もあった。
本発明の目的は、育児器具の座席をベッド状態または椅子状態に切り換えた場合において、それぞれに適した使用形態に容易に変更可能であって、且つ椅子状態とした育児器具に適用した場合おいても、乳幼児の快適性や外観を損ねることがない頭部保護プロテクターを提供することである。
本発明に係る頭部保護プロテクターは、乳幼児の頭部を保護するために育児器具の座席に着脱可能に取り付けられるものであって、ベースマット部と、ベースマット部の両側縁部から立ち上がる左右の側壁部と、ベースマット部の上縁部から立ち上がる頭頂壁部と、頭頂壁部の両側縁部と左右の側壁部とを連結し、頭頂壁部が立ち上がり位置からベースマット部と当接する折り畳み位置まで倒れることを許容する連結部とを備える。
この構成によれば、ベッド状態の育児器具に適用する場合には、上記の頭頂壁部を立ち上げて用いることによって、上記左右の側壁部および頭頂壁部により、乳幼児の頭部の左右方向または上方向より負荷される衝撃から乳幼児の頭部を効果的に保護することができる。また、椅子状態の育児器具に適用する場合には、頭頂壁部をベースマット部と重ねるようにして折り畳んで用いることによって、乳幼児の側頭部および後頭部を保護することが可能な椅子状態の育児器具に適した使用形態に容易に変更することができる。すなわち、育児器具をベッド状態または椅子状態に切り換えた場合においても、その度に着脱することなく、育児器具の状態に適した使用形態に容易に変更可能な頭部保護プロテクターを提供することができる。
なお、上記連結部は、平板状の連結壁部であって、連結壁部の一方側の側縁部が頭頂壁部の側縁部と連結し、他方側の側縁部が側壁部と連結していてもよい。
また、上記連結壁部は、三角形の形状を有しており、その第一の辺を形成する側縁部が頭頂壁部の側縁部と連結し、第二の辺を形成する側縁部が側壁部と連結し、第三の辺を形成する上縁部が頭頂壁部の側縁部から側壁部まで延在する自由端となっていてもよい。
好ましくは、連結壁部は、頭頂壁部が立ち上がり位置にある状態においては、その一方の面が側壁部の内壁面と面接触するように重なって位置し、頭頂壁部が折り畳み位置にある状態においては、他方の面が側壁部の内壁面と面接触するように重なって位置する。この構成によれば、頭頂壁部が立ち上がり位置または折り畳み位置にある状態において、連結壁部が側壁部に沿うように密着することとなる。したがって、使用時における乳幼児の快適性を向上させるとともに、乳幼児の頭部を収容する空間を効果的に確保することができる。
好ましくは、頭頂壁部または連結壁部は、変形に対して平面形状を保つように弾性復元力を発生させる弾性板材を含み、弾性板材は、頭頂壁部が立ち上がっている状態、および頭頂壁部がベースマット部と当接する位置にある状態において略平面形状となるように配置され、それぞれの状態が、弾性板材の弾性力によって保持される。この構成によれば、弾性板材によって、頭頂壁部の立ち上がり状態および折り畳み状態をある一定の力で保持することができる。また、頭頂壁部を一方の状態から他方の状態へと切り換える場合に、使用者が思案点を超える位置にまで頭頂壁部を回動させると、弾性復元力によって頭頂壁部が半ば自動的に他方の状態の位置にまで回動することになる。したがって、切り換え作業を容易且つ快適に行うことができる。
好ましくは、弾性板材は、樹脂製板材である。この構成によれば、上記の効果をもたらす弾性板材を安価に製造することができる。
好ましくは、育児器具は、チャイルドシートである。この構成によれば、チャイルドシートをベッド状態または椅子状態のいずれの状態で使用する場合においても好適に適用可能な頭部保護プロテクターを提供することができる。
本発明によれば、ベッド状態の育児器具に適用する場合には、上記の頭頂壁部を立ち上げて用いることによって、上記左右の側壁部および頭頂壁部により、乳幼児の頭部の左右方向または上方向より負荷される衝撃から乳幼児の頭部を効果的に保護することができる。また、椅子状態の育児器具に適用する場合には、頭頂壁部をベースマット部と重ねるようにして折り畳んで用いることによって、乳幼児の側頭部および後頭部を保護することが可能な椅子状態の育児器具に適した使用形態に容易に変更することができる。すなわち、育児器具をベッド状態または椅子状態に切り換えた場合においても、その度に着脱することなく、育児器具の状態に適した使用形態に容易に変更可能な頭部保護プロテクターを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る頭部保護プロテクターを、ベッド状態のチャイルドシートに適用した場合の外観図である。 図1に示す頭部保護プロテクターを右上方から見た外観図である。 図1に示す頭部保護プロテクターを左上方から見た外観図である。 本発明の一実施形態に係る頭部保護プロテクターを、椅子状態のチャイルドシートに適用した場合の外観図である。 図4に示す頭部保護プロテクターを正面から見た外観図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。まず、図1〜図3を用いて、本発明の一実施形態に係る頭部保護プロテクター11を、ベッド状態のチャイルドシート41に適用した場合の構成について説明する。図1は、頭部保護プロテクター11を、ベッド状態のチャイルドシート41に適用した外観図である。図2は、図1に示す頭部保護プロテクター11を右上方から見た外観図であり、図3は、図1に示す頭部保護プロテクター11を左上方から見た外観図である。なお、図1においては、理解の容易の観点から、横たわる乳幼児を一点鎖線により示している。また、以下の説明中における左右方向は、乳幼児から見た方向を基準とする。
図1〜図3を参照して、本発明の一実施形態に係る頭部保護プロテクター11は、チャイルドシート41に着脱可能に取り付けられる乳幼児の頭部を保護するための部材である。チャイルドシート41は、乳幼児を下方から支持する座部42と、座部42にリクライニング可能に取り付けられた背もたれ部43とを有している。頭部保護プロテクター11は、背もたれ部43の左側壁部44と、右側壁部45との間において、横たわる乳幼児の頭部に相当する位置に配置され、乳幼児の頭部を包み込むように背もたれ部43に取り付けられている。
頭部保護プロテクター11は、乳幼児の後頭部を背面から支えるベースマット部12と、ベースマット部12の左側縁部から立ち上がる左側壁部13と、ベースマット部12の右側縁部から立ち上がる右側壁部14と、ベースマット部12の上縁部から立ち上がる頭頂壁部15とを備える。左側壁部13および右側壁部14は、使用時に乳幼児の左右の側頭部と当接し、乳幼児の左右方向より負荷される衝撃から乳幼児の頭部を保護する部材である。頭頂壁部15は、乳幼児の頭頂部と当接し、乳幼児の上方向より負荷される衝撃から乳幼児の頭部を保護する部材である。本実施形態においては、左側壁部13、右側壁部14、および頭頂壁部15は、いずれも所定の厚みを有する平板状の布製部材によって構成されている。また、ベースマット部12の下端部には、後述する肩ベルト孔32、33が、左右一対となるように設けられている。
頭部保護プロテクター11は、頭頂壁部15と左側壁部13とを連結する左連結壁部16と、頭頂壁部15と右側壁部14とを連結する右連結壁部17とを備えている。左連結壁部16および右連結壁部17は、三角形の形状を有した平板状の布製部材である。左連結壁部16を画定する三辺の側縁部のうち、第一の辺を形成する側縁部20が、頭頂壁部15の左側縁部18と連結し、第二の辺を形成する側縁部19が左側壁部13と連結している。なお、左連結壁部16の第三の辺を形成する上縁部21は、どの部材とも接続しておらず、頭頂壁部15の左側縁部18から左側壁部13まで延在する自由端となっている。同様に、右連結壁部17を画定する三辺の側縁部のうち、第一の辺を形成する側縁部22が、頭頂壁部15の右側縁部24と連結し、第二の辺を形成する側縁部23が右側壁部14と連結している。そして、右連結壁部17の第三の辺を形成する上縁部25は、頭頂壁部15の右側縁部24から右側壁部14まで延在する自由端となっている。
左右連結壁部16、17は、頭頂壁部15を左右側壁部13、14に連結し、頭頂壁部15の立ち上がり位置を規定する連結部材である。より具体的には、図2および図3に示すように頭頂壁部15が立ち上がった状態において、左連結壁部16の第一の辺を形成する側縁部20と、第二の辺を形成する側縁部19とのなす角度をθとし、当該側縁部19と、ベースマット部12とのなす角度をθとすると、頭頂壁部15は、左連結壁部16によって、ベースマット部12から角度(θ+θ)の位置に立ち上がるように規定されている。同様に、右連結壁部17の第一の辺を形成する側縁部22と、第二の辺を形成する側縁部23とのなす角度をθとし、当該側縁部23と、ベースマット部12とのなす角度をθとすると、頭頂壁部15は、右連結壁部17によって、ベースマット部12から角度(θ+θ)の位置に立ち上がるように規定されている。このように、頭頂壁部15は、これら左右連結壁部16、17によって、左右側壁部13、14に連結され、且つベースマット部12から角度(θ+θ)の立ち上がり位置より後方へ倒れることが防止される。
なお、本実施形態においては、頭頂壁部15が、ベースマット部12から略垂直に立ち上がるように構成されている。すなわち、角度(θ+θ)が、約90°となっている。さらに、本実施形態においては、角度θと角度θとが、ほぼ等しい角度となるように構成されている。すなわち、角度θ、θは、ともに約45°となっている。このような構成は、頭頂壁部15を後述するように折り畳んだ状態として用いる場合に、有利な効果をもたらす。これについては、後述する。
ベッド状態のチャイルドシート41に頭部保護プロテクター11を適用する場合には、図1〜図3に示すように、頭頂壁部15を立ち上げて使用する。そうすると、乳幼児の側頭部および頭頂部を、左右側壁部13、14および頭頂壁部15によって囲うことができるため、乳幼児の左右方向および上方向から負荷される衝撃に対して、頭部を効果的に保護することができる。なお、ベースマット部12、頭頂壁部15、および左右側壁部13、14は、内部に衝撃吸収材を含むことが好ましい。これにより、衝突時に乳幼児の頭部に負荷される衝撃を大幅に軽減させることができる。
次に、図4および図5を用いて、本発明の一実施形態に係る頭部保護プロテクター11を、椅子状態のチャイルドシート41に適用した場合の構成について説明する。図4は、本発明の一実施形態に係る頭部保護プロテクター11を、椅子状態のチャイルドシート41に適用した場合の外観図である。図5は、図4に示す頭部保護プロテクター11を正面から見た外観図である。なお、図4においては、図1と同様に、理解の容易の観点から着座する乳幼児を一点鎖線により示している。
図4および図5を参照して、本実施形態に係る頭部保護プロテクター11は、頭頂壁部15と左右側壁部13、14とを連結する左右連結壁部16、17とを備え、且つこれら左右連結壁部16、17によって、頭頂壁部15が上記立ち上がり位置から折り畳み位置まで回動して倒れることを可能としている。より具体的には、頭頂壁部15が立ち上がり位置にあるときの左右連結壁部16、17が、左右側壁部13、14との連結部分である側縁部19、23を基端として前方側へ180°回動することにより、頭頂壁部15を上記立ち上がり位置からベースマット部12と当接する折り畳み位置まで倒れさせる構成となっている。
本実施形態に係る頭部保護プロテクター11は、このような構成を備えることから、チャイルドシート41の状態に合わせて容易に使用形態を変更することが可能である。すなわち、図1に示すようにチャイルドシート41をベッド状態として用いる場合には、頭頂壁部15を立ち上げて用いることによって、乳幼児の左右方向または上方向より負荷される衝撃から、乳幼児の頭部を保護することができる。また、図4に示すようにチャイルドシート41を椅子状態として用いる場合には、頭頂壁部15をベースマット部12と重ねるようにして折り畳むことによって、乳幼児の側頭部および後頭部のみを保護することが可能となる。これにより、頭部保護プロテクター11を椅子用の使用形態として用いた場合に、着座した乳幼児の視界を不必要に遮ることなく、左右または後方からの衝撃に対して、乳幼児の側頭部および後頭部を効果的に保護することができる。
また、椅子用の使用形態においては、頭頂壁部15が乳幼児の後頭部の背後に収まる構成であるため、よりコンパクトな外観とすることができる。さらに、二重に重ねられたベースマット部12および頭頂壁部15によって乳幼児の後頭部を保護することができるため、乳幼児の後方からの衝突に対してより効果的に乳幼児の頭部を保護することができる。
また、チャイルドシート41をベッド状態または椅子状態に頻繁に切り換える必要がある場合においても、使用者は、その度に頭部保護プロテクター11を着脱する必要がなく、頭頂壁部15を立ち上げる、または倒すという容易な作業によって、椅子用またはベッド用の使用形態に変更することができる。したがって、このような構成は、利便性の観点からも非常に有利である。
また、左右側壁部13、14の厚みや柔らかさを適切に選択することにより、頭部保護プロテクター11が椅子用の使用形態として用いられているときに、着座している乳幼児が眠ってしまった場合、当該左右側壁部13、14を非常に好適な寄り掛かり用の部材として機能させることも可能である。
なお、本実施形態に係る頭部保護プロテクター11は、頭頂壁部15が立ち上がっている状態において、左連結壁部16の一方側の側面26が左側壁部13の内壁面27と面接触するように構成され、且つ右連結壁部17の一方側の側面28が右側壁部14の内壁面29と面接触するように構成される。また、頭頂壁部15が折り畳まれた状態においては、左連結壁部16の他方側の側面30が左側壁部13の内壁面27と面接触するように構成され、且つ右連結壁部17の他方側の側面31が右側壁部14の内壁面29と面接触するように構成される。この構成によれば、頭頂壁部15が立ち上がり状態または折り畳み状態である場合に、左右連結壁部16、17が、左右側壁部13、14に沿うように密着することとなる。したがって、頭部保護プロテクター11をベッド用の使用形態または椅子用の使用形態として用いる場合の乳幼児の快適性を向上させることができるとともに、乳幼児の頭部を収容する空間を効果的に確保することができる。
また、本実施形態に係る頭部保護プロテクター11は、図2、図3、図5に示した角度θと角度θとが、互いにほぼ等しくなるように構成されている。この構成によれば、頭部保護プロテクター11を折り畳み形態にした場合に、頭頂壁部15とベースマット部12とを確実に面接触させることができる。すなわち、頭頂壁部15を折り畳んだ時に、頭頂壁部15をベースマット部12に密着させることができるため、乳幼児の後頭部を支持する頭部保護プロテクター11をよりコンパクトにすることができる。これにより、頭部保護プロテクター11を椅子用の使用形態として用いた場合における乳幼児の快適性を向上させることができる。
また、本実施形態に係る頭部保護プロテクター11においては、左右連結壁部16、17の内部に、変形に対して平面形状を保つように弾性復元力を発生させる弾性板材(図示せず)が、内設されている。そして、この弾性板材は、図1〜図3に示す頭頂壁部15が立ち上がっている状態、および、図4および図5に示す頭頂壁部15が折り畳まれている状態において略平面形状となるように配置されている。すなわち、この弾性板材は、頭部保護プロテクター11のベッド用の使用形態または椅子用の使用形態を、ある一定の弾性力により保持することが可能である。
さらに、このように配置された弾性板材によって、頭部保護プロテクター11をベッド用または椅子用の一方の使用形態から他方の使用形態に切り換える場合において、切り換え作業の快適性を向上させることができる。すなわち、使用者が、一方の使用形態の位置にある頭頂壁部15を、思案点を超える位置まで回動させると、弾性板材の弾性復元力によって頭頂壁部15が半ば自動的に他方の使用形態の位置にまで回動することとなる。ここで、思案点とは、頭頂壁部15に対して掛かる弾性復元力の作用方向が反転するポイントである。この構成により、使用者は、頭部保護プロテクター11の使用形態の切り換え作業を容易且つ快適に行うことができる。
ここで、この弾性板材は、汎用の樹脂製板材によって構成されることが好ましい。これにより、上記のような効果をもたらす弾性板材を安価に製造することができるため、製造コストを削減することができる。
このように、本実施形態に係る頭部保護プロテクター11は、上記した種々の構成を備えることから、ベッド用または椅子用のいずれの使用形態として用いられた場合においても、乳幼児の快適性を確保しつつ、乳幼児の頭部を衝撃から確実に保護することが可能である。さらに、ベッド用または椅子用のそれぞれの使用形態が一定の力により保持され、且つ、これら使用形態の切り換え作業を快適に行うことができることから、使用に際しての利便性にも優れるものである。
次に、図1および図4を参照して、本実施形態に係る頭部保護プロテクター11をチャイルドシート41に取り付ける方法について説明する。頭部保護プロテクター11は、チャイルドシート41に設けられた左右の肩ベルト46、47と、チャイルドシート41の背もたれ部43および頭部保護プロテクター11に設けられた係合して一対となる係合部材とを利用して背もたれ部43に取り付けられている。具体的には、ベースマット部12の裏面側に、背もたれ部43の延在方向に沿って延びる係合溝48と係合する係合部(図示せず)が設けられている。この係合部と係合溝48とを係合させることにより、頭部保護プロテクター11が背もたれ部43に摺動可能に連結されている。また、上記したように、ベースマット部12の下端部には、左右一対となる肩ベルト孔32、33が設けられている。ここで、チャイルドシート41の左側の肩ベルト46を肩ベルト孔32に挿通し、右側の肩ベルト47を肩ベルト孔33に挿通することによって、頭部保護プロテクター11の上下方向への移動が規制される。このようにして、頭部保護プロテクター11が、チャイルドシート41に取り付けられている。
なお、チャイルドシート41の背もたれ部43の表面と、ベースマット部12の裏面とに、面ファスナ等の連結用の部材を別途取り付け、これらを連結することによって頭部保護プロテクター11を、チャイルドシート41に取り付けてもよい。
また、本実施形態においては、頭頂壁部と左右側壁部とを連結させる部材として平板状の連結壁部を用いた場合について述べたが、これに限らず、例えば紐状の部材を連結部材として用いてもよいし、棒状部材やバネ部材、またはゴム状部材等を用いてもよい。また、上記においては、左右の連結壁部を三角形の板状部材によって構成した場合について述べたが、これに限らず、連結壁部は四角形であってもよいし、多角形もしくは曲線状の形状を有していてもよい。
また、本実施形態においては、頭頂壁部のベースマット部からの立ち上がり角度(θ+θ)が約90°となるように構成されている場合について述べたが、これに限らず、頭頂壁部がベースマット部から所定の角度で立ち上がる構成であってもよい。また、角度θと角度θとが、ほぼ同じ角度となるように連結壁部を構成した場合について述べたが、これに限らず、角度θと角度θとが、異なる角度となるような構成であってもよい。
また、本実施形態においては、頭部保護プロテクターが、頭頂壁部が立ち上がっている状態において連結壁部の一方の面が側壁部内壁面と面接触し、頭頂壁部が折り畳まれた状態において連結壁部の他方の面が側壁部の内壁面と面接触するように構成された場合について述べたが、これに限らず、それぞれの状態において連結壁部と側壁部との間に隙間が形成される構成であってもよい。
また、本実施形態においては、連結壁部に弾性板材を内設した場合について述べたが、これに限らず、頭頂壁部に弾性板材を内設してもよいし、連結壁部および頭頂壁部の双方に内設してもよい。また、弾性板材は、樹脂製板材のみならず、弾性を有する如何なる材料によって構成されてもよい。
また、上記の説明においては、頭部保護プロテクターをチャイルドシートに適用した場合について述べたが、本発明に係る頭部保護プロテクターは、ベビーカーやベビーチェア、ベビーラック等といった座席構造を有する育児器具全般に適用することが可能である。
以上、図面を参照して本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、本発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
本発明は、乳幼児の頭部を保護するために育児器具の座席に取り付ける頭部保護プロテクターに関するものであり、座席構造を有する育児器具全般に有利に利用される。
11 頭部保護プロテクター、12 ベースマット部、13,44 左側壁部、14,45 右側壁部、15 頭頂壁部、16 左連結壁部、17 右連結壁部、18,19,20,22,23,24 側縁部、21,25 上縁部、26,27,28,29,30,31 側面、32,33 肩ベルト孔、41 チャイルドシート、42 座部、43 背もたれ部、46,47 肩ベルト、48 係合溝。

Claims (7)

  1. 乳幼児の頭部を保護するために育児器具の座席に着脱可能に取り付けられる頭部保護プロテクターであって、
    ベースマット部と、
    前記ベースマット部の両側縁部から立ち上がる左右の側壁部と、
    前記ベースマット部の上縁部から立ち上がる頭頂壁部と、
    前記頭頂壁部の両側縁部と前記左右の側壁部とを連結し、前記頭頂壁部が立ち上がり位置から前記ベースマット部と当接する折り畳み位置まで倒れることを許容する連結部と、を備える、頭部保護プロテクター。
  2. 前記連結部は、平板状の連結壁部であって、
    前記連結壁部の一方側の側縁部が前記頭頂壁部の側縁部と連結し、他方側の側縁部が前記側壁部と連結する、請求項1に記載の頭部保護プロテクター。
  3. 前記連結壁部は、三角形の形状を有しており、その第一の辺を形成する側縁部が前記頭頂壁部の側縁部と連結し、第二の辺を形成する側縁部が前記側壁部と連結し、第三の辺を形成する上縁部が前記頭頂壁部の側縁部から前記側壁部まで延在する自由端となる、請求項2に記載の頭部保護プロテクター。
  4. 前記連結壁部は、前記頭頂壁部が前記立ち上がり位置にある状態おいては、その一方の面が前記側壁部の内壁面と面接触するように重なって位置し、
    前記頭頂壁部が前記折り畳み位置にある状態においては、他方の面が前記側壁部の内壁面と面接触するように重なって位置する、請求項2または3に記載の頭部保護プロテクター。
  5. 前記頭頂壁部または前記連結壁部は、変形に対して平面形状を保つように弾性復元力を発生させる弾性板材を含み、
    前記弾性板材は、前記頭頂壁部が前記立ち上がり位置にある状態、および前記頭頂壁部が前記折り畳み位置にある状態において略平面形状となるように配置され、
    前記それぞれの状態が、前記弾性板材の弾性力によって保持される、請求項2〜4のいずれかに記載の頭部保護プロテクター。
  6. 前記弾性板材は、樹脂製板材である、請求項5に記載の頭部保護プロテクター。
  7. 前記育児器具は、チャイルドシートである、請求項1〜6のいずれかに記載の頭部保護プロテクター。
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