JP2012020045A - 放射線画像処理装置および方法並びにプログラム - Google Patents

放射線画像処理装置および方法並びにプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2012020045A
JP2012020045A JP2010161705A JP2010161705A JP2012020045A JP 2012020045 A JP2012020045 A JP 2012020045A JP 2010161705 A JP2010161705 A JP 2010161705A JP 2010161705 A JP2010161705 A JP 2010161705A JP 2012020045 A JP2012020045 A JP 2012020045A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image processing
image
band
images
breast
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010161705A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5467958B2 (ja
Inventor
Junya Morita
順也 森田
Masahiko Yamada
雅彦 山田
Sadataka Akahori
貞登 赤堀
Tomoyuki Takahashi
知幸 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2010161705A priority Critical patent/JP5467958B2/ja
Priority to EP11174223A priority patent/EP2407925A1/en
Priority to CN2011101987360A priority patent/CN102339470A/zh
Priority to US13/184,967 priority patent/US20120014585A1/en
Publication of JP2012020045A publication Critical patent/JP2012020045A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5467958B2 publication Critical patent/JP5467958B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/10Segmentation; Edge detection
    • G06T7/11Region-based segmentation
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/10Image acquisition modality
    • G06T2207/10116X-ray image
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/30Subject of image; Context of image processing
    • G06T2207/30004Biomedical image processing
    • G06T2207/30068Mammography; Breast

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
  • Image Analysis (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

【課題】比較読影を行うに際し、周波数特性を一致させるように画像処理を行う。
【解決手段】多重解像度変換部200が、比較読影を行う2つの乳房画像MA,MBを多重解像度変換して帯域画像FAj、FBjを生成する。領域分割部202が、乳房画像MA,MBを各組織領域に領域分割する。画像処理部204が領域分割結果を用いて、対応する周波数帯域の帯域画像FAj、FBjにおいて、対応する組織の見え方が同一となるように、帯域画像FAj、FBjに画像処理を施す。再構成部206が処理済みの帯域画像FAj′、FBj′を再構成して、処理済みの乳房画像MA′,MB′を生成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、乳房画像等の放射線画像を比較読影する際に、放射線画像に画像処理を施す放射線画像処理装置および方法、並びに放射線画像処理プログラムに関するものである。
近年、乳がんの早期発見を促すため、乳房を撮影するための放射線画像撮影装置(マンモグラフィと呼ばれる)を用いた画像診断が注目されている。マンモグラフィで撮影された乳房の放射線画像(乳房画像)は、専用の操作端末等で画像処理された後、ネットワークを介してサーバや閲覧端末に送信される。医師は、閲覧端末に送信された乳房画像をディスプレイに映し出して読影することにより、腫瘤や石灰化等の病変の有無を調べる。
ここで、上述した画像処理は、乳房画像を読影しやすくするために行われる。画像処理は、具体的には、読影の対象となる領域の濃度、コントラスト、階調、ダイナミックレンジ、周波数特性およびノイズ等の画像特性が適切となり、所望とされる画質を有する乳房画像が得られるように、乳房画像から画像処理を行うための画像処理条件を決定し、決定した画像処理条件に基づいて画像処理が行われる。
ところで、放射線画像を用いて診断を行う際には、複数の画像を比較して、その変化や差異を観察することが広く行われている。例えば、同一患者について異なる時期に撮影された複数の画像を高精細な表示装置に並べて表示して、相互に比較して読影することにより、腫瘍等の病変の有無または病変の進行状態の診断を行うことができる。また乳房画像の場合は、同時期に撮影されることが多い左右の乳房画像を比較することにより診断を行うこともある。
しかしながら、例えば過去画像と現在画像とが異なる機種の撮影装置で撮影された場合、または同じ撮影装置であっても異なる撮影条件で撮影された場合には、画像間で画像特性が大きく異なるものとなる。この画像特性の相違が比較読影の障害になり、診断精度および診断効率を低下させてしまうことがあった。このため、比較読影を行う乳房画像間において、画像特性を一致させて、画像の見え方が同じとなるように画像処理を行う各種手法が提案されている。例えば、乳房に含まれる乳腺および脂肪等の組織の構造の違いを考慮し、組織の類似度および関心度に応じて、対応する領域の画像特性を一致させるように画像処理を行う手法が提案されている(特許文献1参照)。
一方、骨部および軟部を含む放射線画像を多重解像度変換して周波数帯域が異なる複数の帯域画像を生成し、帯域画像において骨部および軟部のそれぞれについて適したコントラストとなるように処理を行い、処理された帯域画像を再構成することにより、処理済みの放射線画像を生成する手法も提案されている(特許文献2参照)。
特開2009−136376号公報 特開2003−283927号公報
ところで、乳房画像には乳腺領域、脂肪領域および病変の他、大胸筋領域の様々な構造物が含まれる。また、乳房画像のみならず、患者の各種部位を撮影することにより取得した放射線画像には、骨部領域および軟部領域が含まれ、撮影部位によっては、血管、縦隔等の様々な構造物が含まれる。放射線画像においては、これらの構造物の周波数特性は異なるものとなる。例えば乳腺組織は高周波成分が、脂肪組織は低周波成分を多く含むものとなる。このように、放射線画像には周波数特性が異なる様々な構造物が含まれているため、画像特性を一致させる際には周波数特性も一致させる必要がある。
しかしながら、特許文献1に記載された手法は、比較読影を行う乳房画像の濃度およびコントラストを一致させるように画像処理を行うものであるため、周波数特性を一致させるように画像処理を行うことができない。また、特許文献2に記載された手法は、多重解像度変換を行って、構造物毎にコントラストを強調するものであり、比較読影に適するように画像処理を行うものではない。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、比較読影を行うに際し、周波数特性を一致させるように画像処理を行うことを目的とする。
本発明による放射線画像処理装置は、比較の対象となる複数の放射線画像を多重解像度変換して、周波数帯域が異なる複数の帯域画像を生成する多重解像度変換手段と、
前記周波数帯域が対応する複数の帯域画像に対して、前記放射線画像に含まれる構造物の解剖学的情報に基づいて見え方を一致させる画像処理条件による画像処理を施す画像処理手段と、
前記画像処理が施された帯域画像を再構成して、処理済みの放射線画像を生成する再構成手段とを備えたことを特徴とするものである。
「比較の対象となる複数の放射線画像」とは、例えば同一患者について同時期に撮影された左右の乳房画像、または同一患者について異なる時期に撮影された乳房画像等の放射線画像を用いることができる。
なお、本発明による放射線画像処理装置においては、前記画像処理手段を、前記周波数帯域が対応する複数の帯域画像において、前記解剖学的情報に基づいて対応する構造物の領域を求め、対応する構造物の画像特性が一致するように画像処理を行う手段としてもよい。
また、本発明による放射線画像処理装置においては、前記画像処理手段を、前記周波数帯域が対応する複数の帯域画像において、特定の構造物を重みづけて画像処理を行う手段としてもよい。
また、本発明による放射線画像処理装置においては、前記解剖学的情報を、乳腺、脂肪および大胸筋の領域の少なくとも1つを特定する情報としてもよい。
本発明による放射線画像処理方法は、比較の対象となる複数の放射線画像を多重解像度変換して、周波数帯域が異なる複数の帯域画像を生成し、
前記周波数帯域が対応する複数の帯域画像に対して、前記放射線画像に含まれる構造物の解剖学的情報に基づいて見え方を一致させる画像処理を施し、
前記画像処理が施された帯域画像を再構成して、処理済みの放射線画像を生成することを特徴とするものである。
なお、本発明による放射線画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして提供してもよい。
本発明によれば、比較の対象となる複数の放射線画像が多重解像度変換されて、周波数帯域が異なる複数の帯域画像が生成され、周波数帯域が対応する複数の帯域画像に対して、放射線画像に含まれる構造物の解剖学的情報に基づいて、見え方を一致させる画像処理が施され、画像処理が施された帯域画像が再構成されて、処理済みの放射線画像が生成される。このため、周波数帯域が対応する帯域画像毎に、含まれる構造物に対して見え方が同一となるように画像処理が施されることとなり、これにより、処理済みの放射線画像においては、対応する周波数帯域の周波数特性が、複数の放射線画像間で一致することとなる。したがって、周波数特性が異なる様々な構造物が放射線画像に含まれていても、放射線画像に含まれる構造物の周波数特性を一致させることができ、その結果、複数の放射線画像の比較読影を精度良く行うことができる。
また、特定の構造物を重みづけて画像処理を行うことにより、特定の構造物の周波数特性を優先的に一致させることができるため、特定の構造物の比較読影をより精度良く行うことができる。
本実施形態による放射線画像処理装置を含むシステムの構成を示す概略ブロック図 マンモグラフィ撮影装置の構成を示す概略図 マンモグラフィ撮影装置における撮影台の内部構成図 放射線画像処理装置が行う画像処理プログラムの機能を示す概略ブロック図 多重解像度変換を説明するための図 乳房画像を示す図 乳房画像を領域分割した画像を示す図 一方の乳房画像のヒストグラムの例を示す図 他方の乳房画像のヒストグラムの例を示す図 一方の乳房画像から生成した帯域画像のヒストグラムの例を示す図 他方の乳房画像から生成した帯域画像のヒストグラムの例を示す図 累積ヒストグラムを用いた画像処理条件の設定方法を説明するための図 本実施形態において行われる処理を示すフローチャート
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本実施形態による放射線画像処理装置を含むシステムの構成を示す概略ブロック図である。図1に示すように、このシステムは、本発明による放射線画像処理装置10と、医用施設等に設置されたマンモグラフィ撮影装置40と、マンモグラフィ撮影装置40の操作等を行う操作卓42と、マンモグラフィ撮影装置40で撮影された乳房画像を保存する画像データベース(画像DB)44と、高精細なモニタ(不図示)を有する、読影を行う医師の端末装置46とから構成されている。
放射線画像処理装置10は、ワークステーション等のコンピュータによって構成されており、主として各構成要素の動作を制御する中央処理装置(CPU)12と、装置の制御プログラムが格納されたり、プログラム実行時の作業領域となる主メモリ14と、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ等のモニタ装置28の表示を制御するグラフィックボード16と、医用施設のネットワーク50と接続される通信インターフェース(通信I/F)18と、本発明による放射線画像処理プログラムを含む各種のアプリケーションソフト等を保存するハードディスク装置20と、CD−ROMドライブ22と、キーボード30のキー操作を検出して指示入力としてCPU12に出力するキーボードコントローラ24と、位置入力装置としてのマウス32の状態を検出してモニタ装置28上のマウスポインタの位置やマウス32の状態等の信号をCPU12に出力するマウスコントローラ26とから構成されている。
図2はマンモグラフィ撮影装置40の構成を示す概略図である。図2に示すように、マンモグラフィ撮影装置40は、立設状態に設置される基台112と、基台112の略中央部に配設される旋回軸114に固定されるアーム部材116と、被験者118の乳房に対して放射線(X線)を曝射するX線源を収納し、アーム部材116の一端部に固定されるX線源収納部120と、乳房を透過したX線を検出してX線画像情報を取得する検出器を収納し、アーム部材116の他端部に固定される撮影台122と、撮影台122に対して乳房を圧迫する圧迫板124とを備えている。
X線源収納部120、撮影台122および圧迫板124が連結されたアーム部材116は、旋回軸114を中心として矢印A方向に旋回することで、被験者118の乳房に対する撮影方向が調整可能に構成される。圧迫板124は、アーム部材116に連結された状態でX線源収納部120および撮影台122間に配設されており、矢印B方向に変位可能に構成される。
X線源収納部120には、被験者118の顔面近傍をX線の曝射から保護するため、X線を遮断する部材からなるフェースガードシート128が配設される。また、基台112には、被験者118の撮影部位および撮影方向等の撮影情報、並びに被験者118のID情報等を表示するとともに、必要に応じて、圧迫板124による乳房の圧迫状態が解除されるまでの圧迫残り時間に係る情報を表示する表示器130が配設される。
図3はマンモグラフィ撮影装置40における撮影台122の内部構成図であり、撮影台122および圧迫板124間に被験者118の撮影部位である乳房136を配置した状態を示す。なお、参照符号138は、被験者118の胸壁を示す。
撮影台122の内部には、乳房136を透過したX線に基づくX線画像情報を蓄積し、電気信号として出力する検出器140と、検出器140に蓄積記録されたX線画像情報を読み取るために、検出器140に読取光を照射する読取光源部142と、X線の曝射条件の1つである曝射時間を決定するため、乳房136を透過したX線の線量を検出する線量検出器(自動露出制御用X線検出器、以下、「AEC(Automatic Exposure Control)センサ144」という。)と、検出器140に蓄積されている不要電荷を除去するために、検出器140に消去光を照射する消去光源部146とを備える。
検出器140は、直接変換方式かつ光読出方式のX線検出器であって、乳房136を透過したX線に基づくX線画像情報を静電潜像として蓄積し、読取光源部142からの読取光により走査されることで、静電潜像に応じた電流を発生する。
読取光源部142は、例えば、複数のLEDチップを一列に並べて構成されるライン光源と、ライン光源から出力された読取光を検出器140上に線状に照射させる光学系とを有し、検出器140の第2導電層である線状電極の延在方向と直交する方向にLEDチップが配列されたライン光源を線状電極の延在方向(矢印C方向)に移動させることで検出器140の全面を露光走査する。
AECセンサ144は、例えば、乳房136の乳腺密度が高い部分に対応する部位に移動させてX線の線量を検出できるよう、検出器140に沿って矢印C方向に移動可能に構成される。消去光源部146は、短時間で発光/消光し、かつ残光の非常に小さいLEDチップを2次元状に配列して構成することができる。
乳房136を透過したX線は、検出器140によってX線画像情報として検出され、乳房136のX線画像(乳房画像)がX線画像形成部(図示せず)により形成される。一方、X線画像情報の読み取られた検出器140には、消去光源部146から消去光が照射されることで、残存するX線画像情報の消去処理が行われる。
被験者118の乳房撮影を行う場合には、被験者118のポジショニングを行い、操作卓42(図1)を操作して撮影を行う。また、操作卓42は、被験者を識別するための被験者識別情報(被験者ID)および撮影者を識別するための撮影者IDを入力する入力手段を備え、ここで入力された被験者IDおよび撮影者IDと、マンモグラフィ撮影装置40で撮影された乳房画像とは関連づけられて画像DB44に保存される。
なお、乳房画像は、例えば、DICOM(Digital Image and Communication in Medicine)規格の画像ファイル(DICOMファイル)として画像DB44に保存することができ、この場合には、DICOMファイルのヘッダに、被験者IDおよび撮影者IDの他に、撮影日および撮影施設等の情報が記録される。
なお、検出器140は、直接変換方式かつ光読出方式のX線検出器に限定されるものではなく、蓄積性蛍光体を有してなるイメージングプレート(蓄積性蛍光体シート)IPでもよいし、半導体等を利用した極めて多数個のX線検出素子をX線検出面に2次元的に配列したフラットパネル型X線検出器(フラットパネルディテクタ)FPDであってもよい。
次に、被験者118のポジショニング、撮影手順について説明する。撮影者(放射線技師)は、指定された撮影方法にしたがってマンモグラフィ撮影装置40を所定の状態に設定する。例えば、乳房136の撮影方向としては、上部から放射線Xを照射して撮影を行う頭尾方向(CC)撮影、側面から放射線Xを照射して撮影を行う側面方向(ML)撮影、斜め方向から放射線Xを照射して撮影を行う内外側斜位(MLO)撮影があり、これらの撮影方向に応じて、アーム部材116を旋回軸114を中心に旋回させる。なお、図2は、頭尾方向(CC)撮影を行う場合を示す。
以上の準備作業が完了した後、マンモグラフィ撮影装置40に被験者118を誘導して乳房136の位置決めを開始する。すなわち、放射線技師は、乳房136を撮影台122に載置した後、圧迫板移動スイッチ(不図示)をONにし、圧迫板124を撮影台122に対して矢印B方向(図2)に移動させ、乳房136を徐々に圧迫させる。
圧迫圧力が撮影に必要な圧迫圧力に達したことが不図示の圧力センサにより検出されると、圧迫板124の移動が停止させられ、撮影許可が出力される。そこで、放射線技師が曝射スイッチ(不図示)をONにすると、乳房136の放射線撮影が行われる。
乳房撮影が完了すると、圧迫板124を撮影台122から離間する方向に移動させることで、乳房136の圧迫が解除される。なお、乳房136の撮影では、一人の被験者118に対して、左右の乳房136のCC撮影、ML撮影、MLO撮影といった複数回の撮影が行われる。
次いで、放射線画像処理装置10が行う画像処理について説明する。図4は放射線画像処理装置10が行う画像処理プログラムの機能を示す概略ブロック図である。図4に示すように、放射線画像処理装置10が行う画像処理プログラムの機能は、多重解像度変換部200、領域分割部202、画像処理部204、再構成部206および関心度設定部208により実行される。
多重解像度変換部200は、比較読影の対象となる2つの乳房画像(ここではMA,MBとする)に対して多重解像度変換を行って、周波数帯域が異なる複数の帯域画像を生成する。図5は多重解像度変換を説明するための図である。なお、多重解像度変換は、乳房画像MA,MBのいずれに対しても同様に行われるため、ここでは乳房画像MAに対する多重解像度変換についてのみ説明する。
まず、多重解像度変換部200、乳房画像MAに対してσ=1のガウシアンフィルタによりフィルタリング処理を行って、乳房画像MAを1/2に縮小して縮小画像MA1を生成する。次いで、多重解像度変換部200は、例えば3次Bスプライン補間等の補間演算を行って、縮小画像MA1を乳房画像MAと同一サイズに拡大して拡大画像MA1′を生成する。そして、乳房画像MAから拡大画像MA1′を減算して、第1の帯域画像FA1を生成する。次いで、縮小画像MA1に対してσ=1のガウシアンフィルタによりフィルタリング処理を行って、縮小画像MA1をさらに1/2に縮小して縮小画像MA2を生成し、縮小画像MA2を縮小画像MA1と同一サイズに拡大して拡大画像MA2′を生成する。そして、拡大画像MA1′から拡大画像MA2′を減算して、第2の帯域画像FA2を生成する。さらに、所望とする周波数帯域の帯域画像が生成されるまで上記の処理を繰り返すことにより、複数の周波数帯域の帯域画像FAj(j=1〜n)を生成する。
なお、最低周波数帯域の帯域画像は、乳房画像MAの周波数成分を表すものではなく、乳房画像MAを縮小した画像となる。また、図4においては、説明を簡単にするために、3つの周波数帯域の帯域画像FA1〜FA3,FB1〜FB3のみを示している。ここで、乳房画像MA,MBおよび最低周波数帯域の帯域画像FAn,FBnの各画素の信号値はその画素の濃度を表し、帯域画像FAj,FBj(j≠n)の各画素の信号値は、その画素におけるその周波数帯域の周波数成分の大きさを表すものとなる。
なお、ウェーブレット変換等の他の多重解像度変換の手法を用いることにより、周波数帯域が異なる複数の帯域画像FAj,FBjを生成するようにしてもよい。また、乳房画像MA,MBのサイズを変更することなく、高周波成分を低減するフィルタリング処理により周波数帯域が異なる複数の帯域画像を生成するようにしてもよい。
領域分割部202は、乳房画像MA,MBを領域分割する。図6は乳房画像を示す図、図7は領域分割した乳房画像を示す図である。図6に示す乳房画像は、図7に示すように各構造物の領域(乳房全体領域、乳腺領域、脂肪領域、大胸筋領域、素抜け領域(非乳房領域))に分割することができる。
まず、領域分割部202は、例えば特開2005−65855号公報に記載された手法を用いて、乳房画像MA,MBを乳房領域と素抜け領域とに分割する。素抜け領域は、画像上で特に高濃度を呈しているため、画像全体の濃度ヒストグラムで高濃度側に現れるピークが素抜け領域に相当する。領域分割部202は、そのピーク値から一定値引いた値をしきい値として2値化処理を行うことで、乳房画像MA,MBを乳房領域と素抜け領域とに分割する。あるいは、濃度ヒストグラムで高濃度側から探索を行い、最初に既定値以下となる点をしきい値として2値化処理を行うようにしてもよい。
次いで、領域分割部202は、乳房領域の輪郭であるスキンラインを抽出する。乳房領域と素抜け領域との境界点を順次探索し、探索した画素を繋ぐことでスキンラインを抽出することができる。
一方、大胸筋領域については、大胸筋領域と脂肪領域との境界は比較的エッジがはっきりしているため、スキンラインから胸壁側に向けて微分オペレータによる走査を行い、大きな微分値をもつ点を大胸筋領域の境界点として抽出する。そして、抽出された境界点を結ぶ曲線を算出し、曲線に対して胸壁側(素抜け領域と反対側)を大胸筋領域として検出する。
そして、領域分割部202は、大胸筋領域およびその近傍の脂肪領域の濃度値から乳腺と脂肪領域を分離するためのしきい値を算出する。このしきい値がやや大きめの値になるようにパラメータ設定することで、確実に脂肪組織のみで構成される画素を抽出することができる。そしてこのしきい値に基づいて、乳房領域を乳腺領域と脂肪領域とに分割する。
なお、乳房画像によっては、大胸筋領域が存在しない場合もある。このため、より簡便には、大胸筋領域を抽出することなく、公知のしきい値決定方法(判別分析等)を利用して、画素値をしきい値処理して乳房領域を乳腺領域と脂肪領域とに分割するようにしてもよい。
画像処理部204は、帯域画像FAj,FBjを解析し、対応する周波数帯域の帯域画像FAj,FBjの見え方が同じとなるように、帯域画像FAj,FBjに画像処理を施す。このため、画像処理部204は、まず対応する周波数帯域の帯域画像FAj,FBjの見え方が同じとなるようにするための画像処理条件を設定する。なお、ここでは、帯域画像FAjの見え方が、帯域画像FBjの見え方と一致するように、帯域画像FAjのみに対して画像処理を施すものとして説明する。
まず、画像処理部204は、帯域画像FAj,FBjの各組織領域(すなわち乳腺領域、脂肪領域および大胸筋領域)のそれぞれから画像情報を抽出する。ここでは、画像情報として各組織領域の信号値のヒストグラムを求める場合について説明する。なお、本実施形態においては、領域分割部202により乳房画像MA,MBが各組織領域に分割されている。また、乳房画像MA,MBと各帯域画像FAj,FBjとは、同一組織についての画素位置を対応づけることができる。したがって、乳房画像MA,MBの領域分割結果を用いることにより、帯域画像FAj,FBjを、乳腺領域、脂肪領域および大胸筋領域の各組織領域に分割することができる。
ここで、説明のために、乳房画像MA,MBのヒストグラムの算出について説明する。乳腺は乳房画像MA,MB上に白く高輝度な組織領域として現れ、脂肪領域は乳腺に比べて輝度が低くなる。このように各組織領域に含まれる濃度値は特定の範囲内に分布する傾向があり、乳房画像MA(図8(a))の乳房全体の濃度値のヒストグラムHAは図8(b)に示すようになる。さらに、乳房画像MAの乳腺領域G、脂肪領域F、大胸筋領域Kの各組織領域別のヒストグラムHA−G、HA−F、HA−Kは図8(c)に示すように求められる。同様に、乳房画像MB(図9(a))の乳房全体の濃度値のヒストグラムHBは図9(b)に示すようになり、乳房画像MBの乳腺領域G、脂肪領域F、大胸筋領域Kの各組織領域別のヒストグラムHB−G、HB−F、HB−Kは図9(c)に示すように求められる。
同様にして帯域画像FAj,FBjのヒストグラムも求めることができる。すなわち、帯域画像FAj(図10(a))においては、帯域画像FAjの乳房全体の信号値のヒストグラムHAjは、例えば図10(b)に示すようになり、乳房画像MAの領域分割結果を用いて、乳腺領域G、脂肪領域F、大胸筋領域Kの各組織領域別のヒストグラムHAj−G、HAj−F、HAj−Kを求めることができる(図10(c))。同様に、帯域画像FBj(図11(a))においては、帯域画像FBjの乳房全体の信号値のヒストグラムHBjは、例えば図11(b)に示すようになり、乳房画像MBの領域分割結果を用いて、乳腺領域G、脂肪領域F、大胸筋領域Kの各組織領域別のヒストグラムHBj−G、HBj−F、HBj−Kを求めることができる(図11(c))。
そして、画像処理部204は、対応する周波数帯域の帯域画像FAj,FBjについて、帯域画像FAj,FBjの各組織領域の関心度に応じて重みを設定し、各重みに応じて帯域画像FAj,FBjの各組織領域の画像情報を利用して、帯域画像FAj,FBjの画像特性を一致させるように画像処理条件を設定する。例えば、乳腺領域のみ関心度を1、他の領域の関心度を0と設定した場合、領域分割部202で求められた領域分割結果に基づいて、帯域画像FAj,FBj中の乳腺領域のみから画像処理条件を設定する。なお、ここでは、乳腺領域のみ関心度を1、他の領域の関心度を0と設定したが、例えば乳腺領域の関心度を0.8、大胸筋の関心度を0.2と設定しておいて、領域分割部202で求められた領域分割結果に基づいて、帯域画像FAj,FBj中の乳腺領域から求められる画像処理条件と、帯域画像FAj,FBj中の大胸筋領域から求められる画像処理条件とを重み付け平均して、画像処理条件を設定してもよい。なお、重みは、前述のようにあらかじめ領域分割部202において決定される組織領域毎に設定し、テーブル等により保存しておいてもよい、また、特許文献1に記載された手法を用いて、帯域画像FAj,FBjの各組織領域の類似度および関心度に応じて画像毎に重みを設定してもよい。特許文献1の手法を用いる場合、具体的には、各組織領域毎の形態(面積あるいは形状)の類似度および関心度から、各組織領域の重みを(類似度)×(関心度)と設定し、この重みに応じて各組織領域毎にどの程度画像特性を一致させるかに応じて画像処理条件を設定すればよい。
なお、関心度は、ユーザがキーボード30を用いて放射線画像処理装置10に入力することにより、関心度設定部208において、各組織領域ごとに設定される。ここで、乳房の場合は乳腺が多い乳腺領域に腫瘍が発生しやすく、他の組織領域よりも関心が高くなる。そこで、乳腺領域等の関心領域を観察しやすくするために、脂肪領域、胸筋領域等の非関心領域の影響が小さくなるように関心度を設定しておく。
一方、同じ被写体の同じ乳房であっても2枚の乳房画像MA,MBの片方に腫瘍が存在する場合には、腫瘍は乳腺と濃度値が似通っている上に乳腺領域と重なって表れることが多いため、乳房画像MA,MBを組織領域に分割すると腫瘍は乳腺領域に含まれるように分割が行われる。このため、腫瘍が現れている乳腺領域の面積は腫瘍がない乳腺領域の面積より大きくなると考えられる。そこで、各組織領域毎の類似度は、例えば下記の式(1)により求める。なお、式(1)において面積1,2は類似度を算出する組織領域のそれぞれの面積である。
類似度=1−2×|面積1−面積2|/(面積1+面積2) (1)
ここで、同じ部位を撮影した画像の見え方が一致している場合には、濃度値だけではなくコントラストや階調が似ている場合が多い。したがって、周波数帯域が対応する帯域画像の見え方が一致している場合には、信号値だけではなくコントラストや階調が似ている場合が多い。このため、ここでは、比較する2枚の乳房画像MA,MBの帯域画像FAj,FBjの各組織領域それぞれ得られた信号値のヒストグラムと、帯域画像FAj,FBjの各組織領域の重みとから、重みの大きい組織領域ほど信号値、コントラスト、階調等が近似するように画像処理条件を設定する手法について、以下説明する。
まず、図10(c)に示すような帯域画像FAjの各組織領域のヒストグラムに対して重み(例えば0.40、0.27、0.08)を掛け合わせて加えたヒストグラムHA′(図10(d))を求める。同様に図11(c)に示すような帯域画像FBjの各組織領域のヒストグラムに対して重みを掛け合わせて加えたヒストグラムHB′(図11(d))を求め、ヒストグラムHA′とヒストグラムHB′とが一致するように、帯域画像FAjの信号値を調整する。このように調整することにより、重みの大きい組織領域の影響を大きくして、重みの小さい組織領域の影響を小さくすることができる。
具体的には、図12に示すように信号値の累積ヒストグラムHA−C、HB−Cを作成し、一方の帯域画像(FAj)の信号値を他方の帯域画像(FBj)における同じ累積頻度の信号値に変換することで実現させることができる。全ての信号値においてX1−>X2(X2−>X1)のような信号変換テーブルを作成すれば、ヒストグラムHA′、HB′を一致させることができる。このようにして作成された信号変換テーブルを、その周波数帯域の帯域画像FAj,FBjの画像処理条件として設定する。
このようにして、周波数帯域毎に帯域画像FAj,FBjの重みづけヒストグラムを作成して、画像処理条件を求めることで、ポジショニング等の違いによりあまり参照したくない領域の影響を抑えつつ、関心度の高い領域の影響を大きくするように、帯域画像FAj,FBjの画像特性を近似させることができる。これは、乳房画像MA,MBにおけるある周波数帯域の周波数特性を一致させることに相当する。したがって、処理済みの帯域画像FAj,FBjを、後述するように再構成することにより生成した処理済みの乳房画像MA,MBにおいて、関心度の高い領域の影響を大きくするように周波数特性を一致させることができる。
一方、最低周波数帯域の帯域画像FAn,FBnについては、乳房画像MA,MBを縮小したものとなっており、各画素の信号値は濃度を表すものとなっている。したがって、最低周波数帯域の帯域画像FAn,FBnについて上記と同様に信号変換テーブルを算出し、算出した信号変換テーブルにより最低周波数帯域の帯域画像FAn,FBnに画像処理を施すことにより、乳房画像MA,MB全体の画像特性を近似させることができる。したがって、処理済みの帯域画像FAj,FBjを、後述するように再構成することにより生成した処理済みの乳房画像MA,MBにおいて、関心度の高い領域の影響を大きくするように、濃度、階調およびコントラストの特性を一致させることができる。
なお、ここでは、重みづけヒストグラムを一致させることで、各周波数帯域の帯域画像の信号値、コントラスト、階調等の画像特性を片方に一致させるときの画像処理条件の設定について述べたが、特定の基準画像に両方の帯域画像の画像特性を合わせるように画像処理条件を設定してもよい。
画像処理部204は、設定された信号変換テーブルにしたがって、各周波数帯域の帯域画像FAj,FBjの見え方が一致するように、帯域画像FAj,FBjのいずれか一方に画像処理を施す。例えば、図12に示すように累積ヒストグラムを用いて信号変換テーブルを作成している場合には、帯域画像FAjのみに対して画像処理を施して処理済みの帯域画像FApjを生成する。なお、特定の基準画像に両方の画像特性を合わせるように画像処理条件を設定した場合には、双方の帯域画像FAj,FBjに対して画像処理を施して処理済みの帯域画像FApj,FBpjを生成する。
再構成部206は、処理済みの帯域画像FApj,FBpjを図5に示す処理と逆の処理を行うことにより再構成して、処理済み乳房画像MAp,MBpを生成する。具体的には、帯域画像FAjに対してのみ画像処理を施した場合、最低周波数帯域の処理済みの帯域画像FApnを拡大して拡大画像FApn″を生成し、最低周波数帯域の次の周波数帯域の処理済みの帯域画像FApn−1に拡大画像FApn″を加算して縮小画像FApn−1を生成する。そして、縮小画像FApn−1を拡大して拡大画像FApn−1″を生成し、次に高い周波数帯域の処理済みの帯域画像FApn−2に拡大画像FApn−1″を加算して縮小画像FApn−2を生成する。この処理を最高周波数帯域の処理済み帯域画像FAp1まで繰り返すことにより、処理済み乳房画像MApを生成する。
一方、帯域画像FBjにも画像処理を施した場合には、処理済み帯域画像FApjと同様に再構成を行って、処理済み乳房画像MBpを生成すればよい。
なお、CPU12は、画像処理プログラムを実行することにより放射線画像処理装置10の多重解像度変換部200、領域分割部202、画像処理部204、再構成部206および関心度設定部208として機能する。
次いで、本実施形態において行われる処理について説明する。図13は本実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。なお、ここでは、端末装置46において、画像DB44に保存されている乳房画像を用いて比較読影を行う場合の処理について説明する。なお、比較読影を行う乳房画像は、同一患者について同時期に撮影された左右の乳房画像であってもよく、同一患者について異なる時期に撮影された2つの乳房画像を用いてもよい。端末装置46から比較読影の指示がなされることによりCPU12が処理を開始し、画像DB44から比較読影を行う2つの乳房画像MA,MBを取得する(ステップST1)。そして、CPU12は、2つの乳房画像MA,MBを多重解像度変換して、帯域制限画像FAj,FBjを生成する(ステップST2)。さらに、CPU12は、乳房画像MA,MBを領域分割する(ステップST3)。なお、ステップST3の処理を先に行ってもよく、ステップST2およびステップST3の処理を並列に行ってもよい。
そして、CPU12は、領域分割結果に応じて各周波数帯域の帯域画像FAj,FBjに対して施す画像処理条件を設定し(ステップST4)、設定した画像処理条件により、各周波数帯域の帯域画像FAj,FBjに対して画像処理を施して、処理済みの帯域画像FAj′,FBj′を生成する(ステップST5)。そして、CPU12は、処理済みの帯域画像FAj′,FBj′を再構成して、処理済みの乳房画像MA,MBを生成する(ステップST6)。
そして、CPU12は処理済みの乳房画像を端末装置46に送信し(ステップST7)、処理を終了する。端末装置46においては、送信された乳房画像がモニタに表示され、医師による比較読影が行われる。
このように、本実施形態においては、比較の対象となる乳房画像MA,MBを多重解像度変換して周波数帯域が異なる複数の帯域画像帯域画像FAj、FBjを生成し、周波数帯域が対応する帯域画像FAj、FBjに対して、乳房画像MA,MBに含まれる乳腺組織、脂肪組織および大胸筋組織の画像特性が一致するように画像処理条件を設定して画像処理を施し、画像処理が施された帯域画像FApj,FBpjを再構成して、処理済みの乳房画像MAp,MBpを生成するようにしたものである。
このため、周波数帯域が対応する帯域画像FAj、FBj毎に、含まれる構造物に対して見え方が同一となるように画像処理が施されることとなり、これにより、対応する周波数帯域の周波数特性が、処理済みの乳房画像MAp,MBp間で一致することとなる。したがって、周波数特性が異なる様々な構造物が乳房画像MA,MBに含まれていても、乳房画像MA,MBに含まれる構造物の周波数特性を一致させることができ、その結果、乳房画像MA,MBの比較読影を精度よく行うことができる。
なお、上記実施形態においては、各組織領域の類似度および関心度に応じて、各組織領域を重みづけして画像処理条件を設定しているが、あらかじめ組織領域毎に重みを設定しておくようにしてもよい。この場合、例えば乳腺領域を重みづけるモード、脂肪領域を重みづけるモード等、組織領域毎に重みづけを合わせるモードをあらかじめ用意しておき、読影時に医師であるユーザが、関心度の高い領域に応じて、いずれのモードを用いるかを選択できるようにしておくことが好ましい。
また、上記実施形態では、放射線画像撮影装置としてマンモグラフィを例示したが、本発明はこれに限らず、マンモグラフィ以外の他の放射線画像撮影装置から放射線画像が入力されるものに対しても適用することが可能である。
また、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいことはいうまでもない。
10 放射線画像処理装置
12 中央処理装置(CPU)
14 主メモリ
18 通信インターフェース
20 ハードディスク装置
28 モニタ装置
30 キーボード
32 マウス
40 マンモグラフィ撮影装置
44 画像DB
200 多重解像度変換部
202 領域分割部
204 画像処理部
206 再構成部
208 関心度設定部

Claims (6)

  1. 比較の対象となる複数の放射線画像を多重解像度変換して、周波数帯域が異なる複数の帯域画像を生成する多重解像度変換手段と、
    前記周波数帯域が対応する複数の帯域画像に対して、前記放射線画像に含まれる構造物の解剖学的情報に基づいて見え方を一致させる画像処理を施す画像処理手段と、
    前記画像処理が施された帯域画像を再構成して、処理済みの放射線画像を生成する再構成手段とを備えたことを特徴とする放射線画像処理装置。
  2. 前記画像処理手段は、前記周波数帯域が対応する複数の帯域画像において、前記解剖学的情報に基づいて対応する構造物の領域を求め、対応する構造物の画像特性が一致するように画像処理を行う手段であることを特徴とする請求項1記載の放射線画像処理装置。
  3. 前記画像処理手段は、前記周波数帯域が対応する複数の帯域画像において、特定の構造物を重みづけて画像処理を行う手段であることを特徴とする請求項2記載の放射線画像処理装置。
  4. 前記解剖学的情報が、乳腺、脂肪および大胸筋の領域の少なくとも1つを特定する情報であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の放射線画像処理装置。
  5. 比較の対象となる複数の放射線画像を多重解像度変換して、周波数帯域が異なる複数の帯域画像を生成し、
    前記周波数帯域が対応する複数の帯域画像に対して、前記放射線画像に含まれる構造物の解剖学的情報に基づいて見え方を一致させる画像処理を施し、
    前記画像処理が施された帯域画像を再構成して、処理済みの放射線画像を生成することを特徴とする放射線画像処理方法。
  6. 比較の対象となる複数の放射線画像を多重解像度変換して、周波数帯域が異なる複数の帯域画像を生成する手順と、
    前記周波数帯域が対応する複数の帯域画像に対して、前記放射線画像に含まれる構造物の解剖学的情報に基づいて見え方を一致させる画像処理を施す手順と、
    前記画像処理が施された帯域画像を再構成して、処理済みの放射線画像を生成する手順とをコンピュータに実行させることを特徴とする放射線画像処理プログラム。
JP2010161705A 2010-07-16 2010-07-16 放射線画像処理装置および方法並びにプログラム Active JP5467958B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010161705A JP5467958B2 (ja) 2010-07-16 2010-07-16 放射線画像処理装置および方法並びにプログラム
EP11174223A EP2407925A1 (en) 2010-07-16 2011-07-15 Radiation image processing apparatus, radiation image processing method, and radiation image processing program
CN2011101987360A CN102339470A (zh) 2010-07-16 2011-07-15 放射线图像处理装置以及放射线图像处理方法
US13/184,967 US20120014585A1 (en) 2010-07-16 2011-07-18 Radiation image processing apparatus, radiation image processing method, and radiation image processing program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010161705A JP5467958B2 (ja) 2010-07-16 2010-07-16 放射線画像処理装置および方法並びにプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012020045A true JP2012020045A (ja) 2012-02-02
JP5467958B2 JP5467958B2 (ja) 2014-04-09

Family

ID=44545511

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010161705A Active JP5467958B2 (ja) 2010-07-16 2010-07-16 放射線画像処理装置および方法並びにプログラム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20120014585A1 (ja)
EP (1) EP2407925A1 (ja)
JP (1) JP5467958B2 (ja)
CN (1) CN102339470A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10383602B2 (en) 2014-03-18 2019-08-20 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus and method for visualizing anatomical elements in a medical image

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8781187B2 (en) * 2011-07-13 2014-07-15 Mckesson Financial Holdings Methods, apparatuses, and computer program products for identifying a region of interest within a mammogram image
JP6146956B2 (ja) * 2012-03-13 2017-06-14 キヤノン株式会社 装置、表示制御方法、及びプログラム
JP5528518B2 (ja) * 2012-09-28 2014-06-25 富士フイルム株式会社 放射線画像生成装置および方法
US9626476B2 (en) 2014-03-27 2017-04-18 Change Healthcare Llc Apparatus, method and computer-readable storage medium for transforming digital images
JP6643194B2 (ja) 2016-06-22 2020-02-12 富士フイルム株式会社 マンモグラフィ装置、制御装置、マンモグラフィ装置の制御方法、及びマンモグラフィ装置の制御プログラム
JP6625021B2 (ja) 2016-06-22 2019-12-25 富士フイルム株式会社 マンモグラフィ装置、制御装置、マンモグラフィ装置の制御方法、及びマンモグラフィ装置の制御プログラム
JP6625020B2 (ja) * 2016-06-22 2019-12-25 富士フイルム株式会社 マンモグラフィ装置、制御装置、マンモグラフィ装置の制御方法、及びマンモグラフィ装置の制御プログラム
JP6678541B2 (ja) * 2016-08-31 2020-04-08 富士フイルム株式会社 画像処理装置、方法およびプログラム

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003275196A (ja) * 2002-03-26 2003-09-30 Konica Corp 医用画像処理方法および医用画像処理装置
JP2003283927A (ja) * 2002-02-22 2003-10-03 Agfa Gevaert Nv 画像のコントラストを強調する方法
JP2005005846A (ja) * 2003-06-10 2005-01-06 Canon Inc 画像処理装置
JP2006041744A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 M & C:Kk 画像処理装置及び画像処理方法
JP2008142178A (ja) * 2006-12-07 2008-06-26 Canon Inc 放射線画像処理装置
JP2009136376A (ja) * 2007-12-04 2009-06-25 Fujifilm Corp 画像処理装置およびそのプログラム

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6175658B1 (en) * 1998-07-10 2001-01-16 General Electric Company Spatially-selective edge enhancement for discrete pixel images
US7139416B2 (en) 2002-02-22 2006-11-21 Agfa-Gevaert N.V. Method for enhancing the contrast of an image
DE10305221B4 (de) * 2003-02-07 2007-09-06 GSF - Forschungszentrum für Umwelt und Gesundheit GmbH Verfahren zur Reduktion von Rauschstrukturen in Arrays von Pixelwerten
JP2005065855A (ja) 2003-08-21 2005-03-17 Fuji Photo Film Co Ltd 乳腺領域閾値決定方法および装置並びにプログラム
DE102006005803A1 (de) * 2006-02-08 2007-08-09 Siemens Ag Verfahren zur Rauschreduktion in bildgebenden Verfahren
DE102007061935A1 (de) * 2007-12-21 2009-06-25 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren zur Qualitätssteigerung von computertomographischen Aufnahmeserien durch Bildverarbeitung und CT-System mit Recheneinheit

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003283927A (ja) * 2002-02-22 2003-10-03 Agfa Gevaert Nv 画像のコントラストを強調する方法
JP2003275196A (ja) * 2002-03-26 2003-09-30 Konica Corp 医用画像処理方法および医用画像処理装置
JP2005005846A (ja) * 2003-06-10 2005-01-06 Canon Inc 画像処理装置
JP2006041744A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 M & C:Kk 画像処理装置及び画像処理方法
JP2008142178A (ja) * 2006-12-07 2008-06-26 Canon Inc 放射線画像処理装置
JP2009136376A (ja) * 2007-12-04 2009-06-25 Fujifilm Corp 画像処理装置およびそのプログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10383602B2 (en) 2014-03-18 2019-08-20 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus and method for visualizing anatomical elements in a medical image

Also Published As

Publication number Publication date
US20120014585A1 (en) 2012-01-19
EP2407925A1 (en) 2012-01-18
JP5467958B2 (ja) 2014-04-09
CN102339470A (zh) 2012-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5467958B2 (ja) 放射線画像処理装置および方法並びにプログラム
US9098935B2 (en) Image displaying apparatus, image displaying method, and computer readable medium for displaying an image of a mammary gland structure without overlaps thereof
JP2012035068A (ja) 放射線画像処理装置および方法並びにプログラム
JP5399278B2 (ja) 乳腺含有率推定装置及び方法
US9123108B2 (en) Image processing device, radiographic image capture system, image processing method, and image processing storage medium
CN105705096B (zh) 用于显示医学图像的方法和设备
US10278660B2 (en) Medical imaging apparatus and method for displaying a selected region of interest
JP5145169B2 (ja) 医用画像の撮影支援装置及びプログラム
JP5145170B2 (ja) 医用画像の評価装置
JP5026939B2 (ja) 画像処理装置およびそのプログラム
DK2807630T3 (en) Processing and display of a breast image
US20120157819A1 (en) Imaging method and imaging device for displaying decompressed views of a tissue region
JP2015535466A (ja) トモシンセシス医療用画像データ読影におけるワークフロー効率を改善するためのシステム及び方法
US20180185000A1 (en) Image processing device, radiation imaging system, image processing method, and image processing program
JP4188532B2 (ja) 画像間演算方法および装置並びに画像表示方法および装置
JP5541989B2 (ja) 放射線画像処理装置および方法並びにプログラム
JP2018033745A (ja) 画像処理装置、方法およびプログラム
JP5940474B2 (ja) 体動検出装置および方法
US20210393226A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and image processing program
JP2005124617A (ja) 医用画像診断支援システム
US9582892B2 (en) Radiation imaging apparatus, radiation imaging method, and program
JP2001285858A (ja) 画像撮影方法および画像撮影装置
JP5572020B2 (ja) 放射線画像処理装置および方法並びにプログラム
JP2006239270A (ja) 異常陰影検出装置、異常陰影検出方法およびそのプログラム
US20230146430A1 (en) Image processing device, image processing method, and image processing program

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5467958

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250