JP2012017661A - 燃料ポンプの取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】シリンダヘッドカバーを軽量化できるとともに、燃料ポンプ用のブラケットの設置自由度を向上することができる燃料ポンプの取付構造を提供する。
【解決手段】シリンダヘッド11の上面にガスケット12を介して合成樹脂製のシリンダヘッドカバー13を装着する。前記シリンダヘッド11の上面に金属材料よりなるブラケット31を締付ボルト32によって締め付け固定する。前記シリンダヘッドカバー13の上面に膨出部13dを一体に形成し、該膨出部13dに開口部13e及び収容筒部13fを一体に形成する。前記ブラケット31に一体に形成された取付筒部31dを前記開口部13e及び収容筒部13fの内部に挿入する。前記取付筒部31dの内部に燃料ポンプ33を挿入し、締付ボルトによって固定する。前記取付筒部31dの外周面と、前記収容筒部13fの内周面との間にシール部材39を介在する。
【選択図】図1

Description

この発明は、エンジンのシリンダヘッドに対し、例えば吸排気カムシャフトの軸力を利用して燃料を加圧するとともに、加圧した燃料をエンジンの蓄圧配管等に供給する燃料ポンプを取り付けるための取付構造に関する。
この種の燃料ポンプの取付構造として、図11及び図12に示すものが提案されている。金属材料よりなるシリンダヘッドカバー13に取付台座71が一体に形成され、該取付台座71に形成された取付孔71aに燃料ポンプ33が挿入されるとともに、燃料ポンプ33のフランジ部33aと、前記取付台座71の上面との間にシール部材34が介在されている。前記フランジ部33a及びシール部材34に締付ボルト35が貫通され、該締付ボルト35が前記取付台座71のネジ孔71bに螺合され、燃料ポンプ33がシリンダヘッドカバー13に取り付けられている。
前記燃料ポンプ33には加圧シリンダ36が設けられ、該加圧シリンダ36にはプランジャー37が上下方向に往復動可能に収容されている。排気カムシャフト21には前記プランジャー37の下端に連結されたタペット37aと対応してポンプ駆動カム38が嵌合固定され、前記排気カムシャフト21及びポンプ駆動カム38が回転されると、前記プランジャー37が上下方向に往復移動される。この動作によって、燃料が加圧され、加圧された燃料はエンジンのコモンレール等の蓄圧配管に供給される。このようにして、蓄圧配管に蓄えられた燃料は、燃料噴射弁を介してエンジンの燃焼室に噴射供給される。
ところが、上記従来の燃料ポンプの取付構造においては、カム38によって前記燃料ポンプ33に大きな外力が繰り返し作用するので、前記シリンダヘッドカバー13として、鉄やアルミニウム合金等の金属材料を用いる必要があって、軽量化等を図ることができないという問題があった。
上記の問題を解消するため、特許文献1には、次のような燃料ポンプの取付構造が開示されている。即ち、シリンダヘッドカバーが合成樹脂により形成されるとともに、シリンダヘッドの上面に、前記シリンダヘッドカバーの内側に位置するように金属製のブラケットが取り付けられている。前記燃料ポンプは前記ブラケットに支持され、燃料ポンプがポンプ駆動カムによって作動される際に、シリンダヘッドカバーに大きな外力が作用しないようになっている。
特開2000‐291503号公報
ところが、上記特許文献1の燃料ポンプの取付構造は、シリンダヘッドカバーを軽量化することができる反面、次の二つの問題があった。第1にシリンダヘッドカバー内には、前記ブラケットを収容するスペースに余裕がないので、燃料ポンプ取付用のブラケットの設置自由度が低下する。第2にシリンダヘッドカバーの内部にブラケットを収容する構成のため、シリンダヘッドの上面にシリンダヘッドカバー及びブラケットを締付ボルトにより共締めすることができず、締付ボルトの本数が増加して、組付作業が面倒となる。
この発明の第1の目的は、上記従来の技術に存する問題点を解消して、シリンダヘッドカバーを軽量化することができると共に、ブラケットの設置自由度を向上することができる燃料ポンプの取付構造を提供することにある。
この発明の第2の目的は、上記の第1の目的に加えて、シリンダヘッドカバー及びブラケット用の締付ボルトの本数を低減して、組付作業を容易に行なうことができる燃料ポンプの取付構造を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、シリンダヘッドの上面にシリンダヘッドカバーを接合するとともに、シリンダヘッドの上面に前記シリンダヘッドカバーの外側に位置するようにブラケットを取り付け、該ブラケットに燃料ポンプを装着し、該燃料ポンプを前記シリンダヘッドカバーに設けた開口部に挿入し、該開口部の内周面と燃料ポンプの外周面との間にシール部材を介在したことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記シリンダヘッドカバーとブラケットは、共通の締付ボルトによってシリンダヘッドに共締めされていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2において、前記ブラケットには燃料ポンプを挿入する取付筒部が形成され、該取付筒部と燃料ポンプとの間にはシール部材が介在され、前記シリンダヘッドカバーの上面又は内面には、前記開口部を形成する収容筒部が形成され、該収容筒部の内部には前記取付筒部が挿入され、該取付筒部の外周面と、前記収容筒部の内周面との間にはシール部材が介在されていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3において、前記ブラケットには前記シリンダヘッドカバーの外周縁に設けた被押圧部の上面を押圧する押圧部が設けられていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4において、前記ブラケットには締付ボルトを貫通させ、かつシリンダヘッドの上面に接触される筒状の被締付台座が一体に形成され、該台座の外周面にはシリンダヘッドカバーに設けた筒状の被押圧部が嵌合されていることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4において、前記ブラケットに形成された押圧部の下面とシリンダヘッドの上面との間には、前記締付ボルトに嵌合されたカラーが介在され、該カラーの外側には前記シリンダヘッドカバーに設けた筒状の被押圧部が嵌合されていることを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項において、前記シリンダヘッドカバーにはその一部を切欠いて側方へ延びる延在部が設けられ、ブラケットは該延在部を跨ぐように取り付けられていることを要旨とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7において、前記ブラケットには底部に取付台座を有する脚部が設けられ、前記取付台座の内側に段差状押圧部が形成され、該段差状押圧部がシリンダヘッドカバーの延在部におけるフランジ部に係合して押圧するように構成されていることを要旨とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8において、前記延在部は有蓋四角箱状に形成され、前記段差状押圧部が延在部の少なくともコーナ部におけるフランジ部に係合して押圧するように構成されていることを要旨とする。
(作用)
請求項1〜9のいずれか一項に記載の発明は、シリンダヘッドに、シリンダヘッドカバーの外側に位置するように燃料ポンプ用のブラケットが取り付けられている。このため、シリンダヘッドカバーの狭い内部空間にブラケットを収容する構成と比較して、広い設置スペースを確保することができ、ブラケットの設置位置の自由度が向上する。
請求項2に記載の発明は、シリンダヘッドに対しシリンダヘッドカバーとブラケットが共通の締付ボルトにより共締されているため、締付ボルトの本数が低減され、シリンダヘッドに対するシリンダヘッドカバー及びブラケットの組付作業又は分解作業が容易となる。
請求項1〜9のいずれか一項に記載の発明は、燃料ポンプ用のブラケットの設置位置の自由度を向上することができる。
請求項2記載の発明は、上記の効果に加えて、シリンダヘッドカバー専用の締付ボルトの本数を低減して、シリンダヘッドに対するシリンダヘッドカバー及びブラケットの組付作業又は分解作業を容易に行うことができる。
この発明の燃料ポンプの取付構造を具体化した第1の実施形態を示す図3の1−1線拡大断面図。 図3の2−2線拡大断面図。 (a)はシリンダヘッドカバー、ブラケット及び燃料ポンプの平面図、(b)は(a)の3−3線拡大断面図。 この発明の燃料ポンプの取付構造を具体化した第2実施形態を示す拡大断面図。 シリンダヘッドカバーにブラケットを取り付けた状態を示す斜視図。 シリンダヘッドカバーとブラケットの分解斜視図。 (a)はこの発明の燃料ポンプの取付構造の別の実施形態を示し、シリンダヘッドカバーとブラケットの分解斜視図、(b)はブラケットの取付台座を示す断面図。 この発明の燃料ポンプの取付構造の別の実施形態を示す部分縦断面図。 この発明の燃料ポンプの取付構造の別の実施形態を示す部分縦断面図。 この発明の燃料ポンプの取付構造の別の実施形態を示す部分縦断面図。 従来の燃料ポンプの取付構造を示す平面図。 図11の4−4線拡大断面図。
(第1の実施形態)
以下、この発明を具体化した燃料ポンプの取付構造の第1の実施形態を図1〜図3に従って説明する。
図1に示すように、シリンダヘッド11の上面にはガスケット12を介してシリンダヘッドカバー13が接合され、図3(a)(b)に示すように、複数本の段付きの締付ボルト14によってシリンダヘッド11に締め付け固定されている。前記シリンダヘッドカバー13の外周縁には、前記締付ボルト14を貫通させる貫通孔13aを有する被押圧部13bが一体に形成され、該被押圧部13bが締付ボルト14によって、シリンダヘッド11に取り付けられ、前記ガスケット12が被押圧部13bによって圧縮されている。
図1に示すように、前記シリンダヘッド11の上面には、アルミニウム合金、マグネシウム合金等よりなる平面ほぼ長四角形のブラケット31がその両端において複数〔本実施形態では図3(a)に示すように合計4〕本の締付ボルト32によって取り付けられている。即ち、該ブラケット31の両端部には、取付台座31aがそれぞれ2箇所に、かつ一体に形成され、各台座31aには前記締付ボルト32を貫通するボルト挿通孔31bが形成されている。前記台座31aのシリンダヘッドカバー13側の内側面には、押圧段部31cが形成されている。前記シリンダヘッドカバー13の外周縁には、前記押圧段部31cと対応するように前記被押圧部13cが一体に形成されている。そして、前記取付台座31aが締付ボルト32によってシリンダヘッド11の上面に締め付けられるため、押圧段部31cによって被押圧部13cが下方に押圧される。この結果、ガスケット12も押圧され、シリンダヘッド11に対し、締付ボルト32によって、シリンダヘッドカバー13及びブラケット31が共締めされている。図3において、符号「14」はシリンダヘッドカバー13の専用の締付ボルトを示し、符号「32」は、シリンダヘッドカバー13とブラケット31の共締用の締付ボルトを示す。
図1に示すように、前記ブラケット31の下面には、円筒状をなす取付筒部31dが一体に形成され、該取付筒部31dの上下方向に貫通する貫通孔の内部には、燃料ポンプ33が貫通されている。前記燃料ポンプ33の上部外周面にはフランジ部33aが一体に形成され、該フランジ部33aの下面と前記ブラケット31の上面との間には、シール部材34が介在され、燃料ポンプ33の外周面と取付台座31aの内周面との隙間のシールを行うようにしている。前記フランジ部33a及びシール部材34には、図2に示すようにボルト挿通孔33b,34aが形成され、ボルト挿通孔33b,34aには締付ボルト35が貫通され、締付ボルト35を前記ブラケット31に形成したネジ孔31eに螺合することによって、ブラケット31に燃料ポンプ33が締め付け固定されている。
図1に示すように、前記シリンダヘッドカバー13の上面には、膨出部13dが一体に成形されている。該膨出部13dの中心部には、前記ブラケット31の取付筒部31dを遊挿するための開口部13eが一体に形成されている。前記膨出部13dの内面には、前記開口部13eと同心状に、かつ該開口部13eよりも大径の収容筒部13fが一体に形成され、該収容筒部13fの内周面と前記取付筒部31dの外周面との間にシール部材39が介在されている。このシール部材39によって、取付筒部31dと収容筒部13fとの間の空間がシールされている。前記シリンダヘッドカバー13の膨出部13d以外の上面とブラケット31の下面との間には、広い第1隙間G1が形成され、前記膨出部13dの上面と、ブラケット31の下面との間には狭い、第2隙間G2が形成されている。
図1に示すように、前記燃料ポンプ33の下部には加圧シリンダ36が設けられ、該加圧シリンダ36にはプランジャー37が上下方向の往復動可能に収容されている。前記排気カムシャフト21には前記プランジャー37の下端に連結されたタペット37aと対応してポンプ駆動カム38が嵌合固定され、前記ポンプ駆動カム38が矢印方向に回転されると、前記プランジャー37がポンプ動作のために上下方向に往復移動されるようになっている。
次に、前記のように構成されたエンジンの動作について説明する。
エンジンの運転中においては、排気カムシャフト21が回転されて、ポンプ駆動カム38が回転され、燃料ポンプ33のプランジャー37及びタペット37aが上下方向に往復動され、加圧された燃料がエンジンのコモンレール等の蓄圧配管に供給される。このように、蓄圧配管に蓄えられた燃料は、燃料噴射弁を介してエンジンの燃焼室に噴射供給される。
そして、上記第1の実施形態の燃料ポンプの取付構造によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)第1の実施形態では、シリンダヘッドカバー13の外側に金属製のブラケット31を取り付け、該ブラケット31に燃料ポンプ33を取り付けたので、ブラケット31をシリンダヘッドカバー13の狭い内部空間に収容する背景の技術で述べた取付構造と比較して、ブラケット31の配設位置が排気カムシャフト21、カム22及びカム38等に制約されることはない。従って、ブラケット31の配設位置の自由度を向上することができる。
(2)第1の実施形態では、シリンダヘッド11の上面に、前記シリンダヘッドカバー13の外側に位置するようにブラケット31を締付ボルト32によって取り付けた。又、ブラケット31の取付台座31aに押圧段部31cを設け、該押圧段部31cによって、前記シリンダヘッドカバー13の外周縁に設けられた被押圧部13cの上面を下方に押圧するようにした。このため、シリンダヘッドカバー13の被押圧部13cと、ブラケット31の取付台座31aとを締付ボルト32によって共締めすることができ、シリンダヘッドカバー13をシリンダヘッド11に締め付ける専用の締付ボルト14を4本不要にして、ボルトの本数を低減することができるとともに、シリンダヘッド11へのシリンダヘッドカバー13及びブラケット31の組付作業又は分解作業を容易に行うことができる。
(3)第1の実施形態では、シリンダヘッド11の上面に対し、前記シリンダヘッドカバー13の外側に位置するようにブラケット31を締付ボルト32によって取り付けた。このため、前記シリンダヘッドカバー13を合成樹脂により成形して軽量化を図ることができる。又、前記ブラケット31を例えばアルミニウム合金やマグネシウム合金により形成し、該ブラケット31に燃料ポンプ33を取り付けることによって、燃料ポンプ33の取付剛性を向上することができる。
(4)第1の実施形態では、前記収容筒部13fの内周面と取付筒部31dの外周面との間にシール部材39を介在した。このため、シール部材39がシリンダヘッドカバー13の内側に収容され、シール部材39の汚損を抑制することができる。
(5)第1の実施形態では、前記シリンダヘッドカバー13の上面と、ブラケット31の下面との間に隙間G1,G2を設けたので、シリンダヘッドカバー13内の熱が前記ブラケット31に直接伝達されるのを回避することができ、ブラケット31の温度上昇を抑制して、その熱劣化を抑制することができる。又、ブラケット31から放熱されるので、シリンダヘッド11の過熱防止の一助となる。
(第2の実施形態)
次に、この発明を具体化した燃料ポンプの取付構造の第2の実施形態を図4〜図6に従って説明する。なお、以下の各実施形態において、前述した第1の実施形態の構成と同じ構成は、同一の符号を付して、説明を省略あるいは簡略化する。
図4及び図5に示すように、シリンダヘッドカバー13の下端部外周に形成されたフランジ部13gに貫通孔13aを有する被押圧部13bが一体に形成されている。図6に示すように、シリンダヘッドカバー13は、その1つのコーナ部(図6の右上コーナ部)が切欠かれた形状にされることによって側方へ延びる延在部(図6の右下コーナ部)13hを有している。該延在部13hは有蓋四角箱状に形成され、被押圧部としてのフランジ部13gを有しているが、そのフランジ部13gには貫通孔13a及び被押圧部13bは形成されていない。
前記シリンダヘッドカバー13の延在部13hを跨ぐように、燃料ポンプ33の支持用のブラケット40が取り付けられる。該ブラケット40は、菱形板状をなすブラケット本体41と、その四側面からそれぞれ下方へ逆L字状をなすように延出され下端部に取付台座42を有する脚部43とから構成されている。このブラケット40は、アルミニウム合金、マグネシウム合金等の金属により形成されている。
図4に示すように、ブラケット本体41の中央下面には、円筒状をなす取付筒部44が一体に垂下形成され、該取付筒部44の上下方向に貫通する貫通孔45の内部には、燃料ポンプ33が貫通されている。該燃料ポンプ33の上部外周面には鍔部46が一体に形成され、該鍔部46の下面がブラケット40の上面に支持されている。この鍔部46にはボルト挿入孔47が形成され、該ボルト挿入孔47にボルト48が貫通されてブラケット本体41の雌ねじ孔49に螺合することにより、燃料ポンプ33がブラケット本体41に締め付け固定されている。
前記ブラケット40の貫通孔45の上端部は拡径され、そこには燃料ポンプ33の外周面とブラケット本体41の内周面との隙間をシールするシール材50が介在されている。前記取付筒部44の外周面には環状溝51が設けられ、該環状溝51にはシール部材52が嵌着されている。一方、シリンダヘッドカバー13の延在部13hの中心にはブラケット40の取付筒部44が収容される収容筒部53が形成されている。そして、前記シール部材52によって、シリンダヘッドカバー13の収容筒部53とブラケット40の取付筒部44との間がシールされるようになっている。
前記ブラケット40の各取付台座42は脚部43の底部から外方へ直角に延び、その取付台座42にはボルト貫通孔54が形成されている。各取付台座42の内側(下側)には押圧部としての段差状押圧部55が設けられ、シリンダヘッドカバー13の延在部13hにおける被押圧部としてのフランジ部13gに係合してそのフランジ部13gを押圧するように構成されている。そして、ブラケット40をシリンダヘッドカバー13の延在部13hを跨ぐようにして配置し、その段差状押圧部55をシリンダヘッドカバー13の延在部13hのフランジ部13gに係合させた状態で、締付ボルト32をボルト貫通孔54に貫通させてシリンダヘッド11のねじ孔11aに締め付ける。このため、ブラケット40及びシリンダヘッドカバー13をシリンダヘッド11に共締めすることができる。
この場合、ブラケット40の段差状押圧部55がシリンダヘッドカバー13のフランジ部13gを下方へ押圧するため、ガスケット12が押圧されて圧縮され、シリンダヘッドカバー13及びブラケット40の共締めが効果的に行われる。さらに、シリンダヘッドカバー13の延在部13hは前述のように有蓋四角箱状に形成され、ブラケット40の段差状押圧部55が延在部13hの2箇所のコーナ部におけるフランジ部13gに係合して同フランジ部13gを押圧することから、シリンダヘッドカバー13及びブラケット40の共締めが一層有効に働く。
さて、図5及び図6に示すように、ブラケット40をシリンダヘッド11に組み付けるときには、ブラケット40がシリンダヘッドカバー13の延在部13hを跨ぐようにしてブラケット40を組み付ける。このとき、図4に示すように、ブラケット40の取付台座42の段差状押圧部55がシリンダヘッドカバー13の延在部13hにおけるフランジ部13gに係合して同フランジ部13gを押圧する。この状態で、取付台座42のボルト貫通孔54に締付ボルト32を貫通させてシリンダヘッド11のねじ孔11aに螺合する。このようにしてブラケット40がシリンダヘッド11に組み付けられるときにシリンダヘッドカバー13がブラケット40に押圧され、ブラケット40とシリンダヘッドカバー13が同時にシリンダヘッド11に組み付けられる。
その後、燃料ポンプ33をブラケット40の取付筒部44の貫通孔45に挿入し、燃料ポンプ33の鍔部46をブラケット40の上面に支持する。その状態で、鍔部46のボルト挿入孔47にボルト48を挿通してブラケット本体41の雌ねじ孔49に螺合し、締め付ける。このようにして、燃料ポンプ33がシリンダヘッド11に装着される。
第2の実施形態の燃料ポンプ33の取付構造によれば、前述した燃料ポンプ用のブラケットの設置位置の自由度を向上することができるとともに、シリンダヘッドカバー専用の締付ボルトの本数を低減して、シリンダヘッドに対するシリンダヘッドカバー及びブラケットの組付作業又は分解作業を容易に行うことができる効果以外に、以下のような効果を得ることができる。
(a)第2の実施形態の燃料ポンプ33の取付構造では、前記シリンダヘッドカバー13にはその一部を切欠いた形状にして側方へ延びる延在部13hを設け、ブラケット40は該延在部13hを跨ぐように組み付けられ、該ブラケット40に燃料ポンプ33が装着されている。従って、シリンダヘッドカバー13の切欠き形状の分だけシリンダヘッドカバー13の軽量化及び小型化を図ることができる。
(b)前記ブラケット40には複数の取付台座42が設けられ、各取付台座42の内側に段差状押圧部55が形成され、該段差状押圧部55がシリンダヘッドカバー13の延在部13hにおけるフランジ部13gに係合して押圧し、その状態でブラケット40の取付台座42が締付ボルト32によりシリンダヘッド11に締め付け固定されている。そのため、ブラケット40の取付台座42に設けられた段差状押圧部55がシリンダヘッドカバー13のフランジ部13gをシリンダヘッド11に対して真上から押圧した状態で、ブラケット40をシリンダヘッドカバー13と共にシリンダヘッド11に効果的に共締めすることができる。
(c)前記延在部13hは有蓋四角箱状に形成され、前記段差状押圧部55が延在部13hの少なくともコーナ部におけるフランジ部13gに係合して押圧するように構成されている。従って、段差状押圧部55がシリンダヘッドカバー13の延在部13hを有効に押圧することができ、シリンダヘッドカバー13のフランジ部13gとブラケット40の取付台座42との共締めを効果的に行うことができる。
(d)シリンダヘッドカバー13が合成樹脂製であっても、前述のようにシリンダヘッドカバー13の延在部13hがブラケット40で補強されていることから、シリンダヘッドカバー13に補強を施す必要はない。
(変更例)
なお、前記各実施形態を以下のように変更して実施することも可能である。
・図7(a)に示すように、ブラケット40として、そのブラケット本体41を正方形板状に形成し、2つの取付台座42をブラケット本体41のコーナ部に設けるとともに、残りの2つの取付台座42をブラケット本体41の辺部に設けるように構成することもできる。この場合、ブラケット本体41の2箇所のコーナ部に設けた取付台座42がシリンダヘッドカバー13の延在部13hのフランジ部13gの2箇所のコーナ部を押圧することができる。しかも、ブラケット本体41の辺部に設けられた取付台座42の段差状押圧部55がシリンダヘッドカバー13の延在部13hのフランジ部13gの直線部分に広い接触面積をもって押圧することができる。
さらに、図7(b)に示すように、ブラケット本体41のコーナ部に設けた脚部43の取付台座42内面を外側へ膨らむ断面円弧状の円弧面61に形成してもよい。この場合、取付台座42内側の段差状押圧部55がシリンダヘッドカバー13の延在部13hのコーナ部におけるフランジ部13gに一層広い接触面積をもって押圧することができる。
・図8に示すように、前記シリンダヘッドカバー13の上面に収容筒部13fを一体に形成し、シリンダヘッドカバー13の内面に前記開口部13eを形成し、前記収容筒部13f内にシール部材39をシリンダヘッドカバー13の上方向から収容する。前記ブラケット31に前記締付ボルト35を螺合するためのナット62を埋設するようにしてもよい。
この実施形態においては、前記ポンプ駆動カム38が回転されて、プランジャー37が押し上げられる際の衝撃を前記締付ボルト35及びナット62によって適切に分担することができる。
・図9に示すように、前記ブラケット31の取付台座31aの下部に円筒状の筒部31fを一体に形成するとともに、前記シリンダヘッドカバー13の被押圧部13cを外方向に延長して、前記筒部31fを挿入する嵌合筒部13jを形成するようにしてもよい。この実施形態においては、嵌合筒部13j及び筒部31fの嵌合構造によってシリンダヘッドカバー13にブラケット31を強固に連結することができる。
・図10に示すように、前記シリンダヘッド11の上面と、ブラケット31の台座31aの下面との間に筒状のカラー63を介在するとともに、該カラー63を前記シリンダヘッドカバー13の嵌合筒部13jに嵌入するようにしてもよい。この実施形態においては、前記カラー63によってブラケット31の剛性を向上することができる。
・前記ブラケット31,40を高剛性の耐熱樹脂材あるいはセラミック材によって成形してもよい。
・前記シール部材34あるいはシール部材39をOリングに変更してもよい。
11…シリンダヘッド、13…シリンダヘッドカバー、13b,13c…被押圧部、13e…開口部、13f,53…収容筒部、13g,33a…フランジ部、13h…延在部、14,32,35…締付ボルト、31,40…ブラケット、31a,42…取付台座、31d,44…取付筒部、33…燃料ポンプ、34,39,52…シール部材、43…脚部、55…段差状押圧部、63…カラー。

Claims (9)

  1. シリンダヘッドの上面にシリンダヘッドカバーを接合するとともに、シリンダヘッドの上面に前記シリンダヘッドカバーの外側に位置するようにブラケットを取り付け、該ブラケットに燃料ポンプを装着し、該燃料ポンプを前記シリンダヘッドカバーに設けた開口部に挿入し、該開口部の内周面と燃料ポンプの外周面との間にシール部材を介在したことを特徴とする燃料ポンプの取付構造。
  2. 請求項1において、前記シリンダヘッドカバーとブラケットは、共通の締付ボルトによってシリンダヘッドに共締めされていることを特徴とする燃料ポンプの取付構造。
  3. 請求項1又は2において、前記ブラケットには燃料ポンプを挿入する取付筒部が形成され、該取付筒部と燃料ポンプとの間にはシール部材が介在され、前記シリンダヘッドカバーの上面又は内面には、前記開口部を形成する収容筒部が形成され、該収容筒部の内部には前記取付筒部が挿入され、該取付筒部の外周面と、前記収容筒部の内周面との間にはシール部材が介在されていることを特徴とする燃料ポンプの取付構造。
  4. 請求項2又は3において、前記ブラケットには前記シリンダヘッドカバーの外周縁に設けた被押圧部の上面を押圧する押圧部が設けられていることを特徴とする燃料ポンプの取付構造。
  5. 請求項4において、前記ブラケットには締付ボルトを貫通させ、かつシリンダヘッドの上面に接触される筒状の被締付台座が一体に形成され、該台座の外周面にはシリンダヘッドカバーに設けた筒状の被押圧部が嵌合されていることを特徴とする燃料ポンプの取付構造。
  6. 請求項4において、前記ブラケットに形成された押圧部の下面とシリンダヘッドの上面との間には、前記締付ボルトに嵌合されたカラーが介在され、該カラーの外側には前記シリンダヘッドカバーに設けた筒状の被押圧部が嵌合されていることを特徴とする燃料ポンプの取付構造。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項において、前記シリンダヘッドカバーにはその一部を切欠いて側方へ延びる延在部が設けられ、ブラケットは該延在部を跨ぐように取り付けられていることを特徴とする燃料ポンプの取付構造。
  8. 請求項7において、前記ブラケットには底部に取付台座を有する脚部が設けられ、前記取付台座の内側に段差状押圧部が形成され、該段差状押圧部がシリンダヘッドカバーの延在部におけるフランジ部に係合して押圧するように構成されていることを特徴とする燃料ポンプの取付構造。
  9. 請求項8において、前記延在部は有蓋四角箱状に形成され、前記段差状押圧部が延在部の少なくともコーナ部におけるフランジ部に係合して押圧するように構成されていることを特徴とする燃料ポンプの取付構造。
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