JP2009167809A - 内燃機関用センサの取付方法、取付構造、および取付ブラケット - Google Patents
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Abstract
【課題】カムシャフトを検出対象とし、シリンダヘッドの開口部を覆うカバー部材に支持される内燃機関用センサの取付けに際し、センサの検出対象に対する位置関係についての精度が確保でき、センサの検出精度の確保が図れるとともに、センサの支持部分等についてのリークテストが可能なサブアッシー化が実現でき、内燃機関の生産性の向上を図ることができるセンサ取付構造を提供すること。
【解決手段】カムシャフト1のロータ2を検出対象とし、ヘッドカバー20に支持されるカム角センサ10の取付構造であって、ヘッドカバー20の嵌合孔22に対して所定の保持力をもって嵌合可能な嵌合部31と、ヘッドカバー20に支持された状態のカム角センサ10に対して固定される連結支持部32とを有するブラケット30と、嵌合部31を介してカムキャップ4に対して螺挿されることで、ブラケット30をカムキャップ4に対して固定する取付ボルト40とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】カムシャフト1のロータ2を検出対象とし、ヘッドカバー20に支持されるカム角センサ10の取付構造であって、ヘッドカバー20の嵌合孔22に対して所定の保持力をもって嵌合可能な嵌合部31と、ヘッドカバー20に支持された状態のカム角センサ10に対して固定される連結支持部32とを有するブラケット30と、嵌合部31を介してカムキャップ4に対して螺挿されることで、ブラケット30をカムキャップ4に対して固定する取付ボルト40とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、内燃機関においてカムシャフトの回転角度を検出するために備えられるカム角センサ用として好適な、内燃機関用センサの取付方法、取付構造、および取付ブラケットに関する。
内燃機関(エンジン)には、例えば自動車エンジン等のように、カムシャフトの回転角度を検出するためのカム角センサを備えるものがある。カム角センサは、カムシャフトに設けられるロータ(シグナルプレート等とも称される)を検出対象とし、このロータに形成された突起や溝等を感知する。カム角センサによる検出信号は、例えばエンジンにおける気筒毎の燃料噴射タイミングや点火タイミングの制御等に用いられる。
こうしたカム角センサの取付構造には、検出精度の確保やメンテナンス性の向上等を図る観点から、カム角センサが、エンジンにおいてシリンダヘッドの上面側開口部を覆うヘッドカバーに対して、感知側が下向きとなる姿勢(ロータを上方から感知する姿勢)で支持固定されるものがある。また、ヘッドカバーとしては、比較的軽量で安価等の理由から合成樹脂製のものが用いられている。しかし、樹脂製のヘッドカバーが用いられる場合、ヘッドカバーを構成する樹脂材の熱膨張や吸湿による変形やクリープ等により、カム角センサの位置精度の確保が難しいという面がある。カム角センサの位置ずれは、検出精度の低下を招くことがある。そこで、このようにカム角センサが樹脂製のヘッドカバーに対して支持される取付構造(以下「センサ取付構造」という。)においては、従来、カム角センサの位置ずれ防止のため、ヘッドカバーに支持されるカム角センサが、カムシャフトを支持する部分に対して金属部分を介して支持されている。つまり、カム角センサがカムシャフトを支持する部分に対して金属部分を介して支持されることで、ヘッドカバーの熱膨張変形等によるカム角センサの支持位置に対する影響が抑制され、カムシャフトに設けられるロータに対するカム角センサの位置ずれが防止される。
従来のセンサ取付構造の一例として、特許文献1に記載されている構造が挙げられる。特許文献1には、カム角センサが、シリンダヘッド側に設けられるカムジャーナルとともにカムシャフトを支持するカムキャップとして機能する部材(カムキャップ構造体)に対して支持される構造が開示されている。つまり、特許文献1に開示されているセンサ取付構造においては、カム角センサが金属部分を介して支持されることとなる、カムシャフトを支持する部分が、カムキャップの部分とされている。
具体的には、図6に示すように、カムシャフト101は、シリンダヘッド側に設けられるカムジャーナル103と、カムキャップとして機能するカムキャップ部104aを有するカムキャップ構造体104とにより構成される軸受部によって回転可能に支持される。このようにカムシャフト101の軸受部を構成するカムキャップ構造体104には、カムキャップ部104aと一体的に形成されるセンサ支持部104bが設けられる。これらカムキャップ構造体104を構成する各部は、シリンダヘッドと同一の金属材料により構成される。そして、カム角センサ110は、カムキャップ構造体104のセンサ支持部104bが有する孔部104cに対して挿入された状態で支持される。ここで、カム角センサ110は、カムシャフト101が有する検出対象となるロータ102を検出する位置および姿勢で支持される。また、カム角センサ110の孔部104cに対する支持部においては、シール部材としてのOリング106が介装される。
このようにカムキャップ構造体104によりカムシャフト101を支持する部分(以下「カムシャフト支持部分」という。)であるカムキャップ部104aに対して金属部分を介して支持されるカム角センサ110が、樹脂製のヘッドカバー120に対して支持固定される。カム角センサ110のヘッドカバー120に対する支持固定には、筒状のカム角センサ110の外周面から径方向外側に延設されるフランジ部111が用いられる。すなわち、ヘッドカバー120においては、カム角センサ110の取付用のセンサ支持孔121が設けられる。そして、このセンサ支持孔121に挿入された状態となるカム角センサ110が、フランジ部111がヘッドカバー120に対して外側からボルト107により固定されることで、ヘッドカバー120に対して支持固定される。なお、図示は省略するが、カム角センサ110とヘッドカバー120のセンサ支持孔121との間には、樹脂製のヘッドカバー120の熱膨張変形等によるカム角センサ110の位置誤差を吸収する、シール部材としてのリング状のガスケットが介装される。
また、従来のセンサ取付構造の他の例として、図7に示すようなものがある。なお、図7においては、図6に示すセンサ取付構造と共通する部分については同一の符号を用いる。図7に示すセンサ取付構造においては、図6に示すセンサ取付構造の場合と同様、カム角センサ110が金属部分を介して支持されることとなるカムシャフト支持部分が、カムキャップ204の部分とされている。そして、本構造においては、カム角センサ110が、カムシャフト支持部分であるカムキャップ204に対して、取付ボルト240によりヘッドカバー220と共締めされることで直接的に締結固定されている。
具体的には、図7に示すように、ヘッドカバー220が、カムキャップ204に対して支持されるとともに取付ボルト240を貫通させるボルト孔223を形成するボス部222を有する。また、ヘッドカバー220においては、カム角センサ110の取付用のセンサ支持孔221が設けられる。つまり、このヘッドカバー220のセンサ支持孔221に対して挿入された状態となるカム角センサ110が、カムシャフト101のロータ102に対応する位置および姿勢で支持される。そして、ヘッドカバー220のセンサ支持孔221に対して挿入された状態のカム角センサ110が、ヘッドカバー220に対して外側に位置するフランジ部111が用いられて、取付ボルト240により、カムキャップ204に対してヘッドカバー220とともに締結固定される。すなわち、取付ボルト240がカム角センサ110のフランジ部111を貫通するとともにヘッドカバー220のボルト孔223を介してカムキャップ204に形成されるネジ穴204aに螺挿されることにより、カム角センサ110とヘッドカバー220とがカムキャップ204に対して共締めされる。
ここで、カム角センサ110のフランジ部111とカムキャップ204との間には、金属製のスリーブ209が介装される。つまり、スリーブ209は、ヘッドカバー220のボルト孔223に挿入された状態で、フランジ部111およびカムキャップ204から取付ボルト240による締結力を受ける。また、カム角センサ110のセンサ支持孔221に対する支持部分においては、シール部材としてのOリング206が介装され、ヘッドカバー220のボス部222のカムキャップ204に対する支持部分においては、同じくシール部材としてのOリング208が介装される。
また、従来のセンサ取付構造の他の例として、特許文献2に記載されている構造が挙げられる。特許文献2には、カム角センサが、金属製の固定体を介して、シリンダヘッドに形成される取付ボス部に対してボルト締結により支持される構造が開示されている。つまり、特許文献2に開示されているセンサ取付構造においては、カム角センサが金属部分を介して支持されることとなる、カムシャフトを支持する部分が、前記取付ボス部が形成されるシリンダヘッドに設けられるカムジャーナル(前記カムジャーナル103参照)となる。言い換えると、特許文献2に開示されているセンサ取付構造においては、カム角センサが、カムシャフトの軸受部を構成するカムジャーナル、このカムジャーナルが形成されるシリンダヘッドにおいて形成される前記取付ボス部、および前記固定体の、各金属部分を介して支持されることとなる。シリンダヘッドの取付ボス部とカム角センサとの間に介在する固定体は、カム角センサのフランジ部(前記フランジ部111参照)に締結固定されるブラケット部分やこのブラケット部分をシリンダヘッドの取付ボス部に固定するためのボルト等を有する。
ところで、エンジンの組立ラインにおいては、エンジンについての全体的な組立てが行われるメインラインと、これに付随してエンジンの各部を構成する部品の組立てが行われるサブラインとが存在する。つまり、サブラインにおいてアセンブル(アッシー化)された組立体(サブアッシー)が、メインラインにおいてエンジンの本体側に組み付けられることとなる。
一方で、エンジンの組立ラインにおいては、その組立後の状態について、エア等を用いたリークテスト(洩れ試験)が行われる。つまり、リークテストにより、エンジンの内部からのオイル等の洩れが事前に検査され、エンジンについての品質保証がなされる。このようにエンジンについて行われるリークテストは、従来、メインラインにおけるエンジンについての全体的な組立てが完了した後に行われている。しかし、エンジンの全体的な組立てが完了した後にリークテストが行われることについては、次のような問題がある。すなわち、エンジンの全体的な組立完了状態において、リークテストによる検査結果がNGの場合(エア等のリーク部分が存在する場合)、部品点数が多いこと等からリーク部分の判明が困難となる。このため、検査結果がNGの場合、組立完了状態のエンジンを完全にばらした後に再度組み立てる必要性が生じることがある。こうしたメインラインにおいて生じたリークに対する対処は、工数を増加させ、生産性の低下につながる。
したがって、エンジンについて行われるリークテストに関しては、前記のようにメインラインとサブラインが存在するエンジンの組立ラインにおいて、サブアッシーの段階でリークテストが行われることが、生産性の観点から好ましい。すなわち、サブアッシーの段階でリークテストが行われることにより、リークテストによる検査結果がNGの場合であっても、部品点数が少ないこと等からリーク部分の判明が容易となり、リークに対する対処も簡易なものとなる。
そして、上述のようなセンサ取付構造においても、リークテストによる検査対象部分が含まれる。具体的には、リークテストによる検査対象部分として、カム角センサのヘッドカバーに対する支持部分(挿入部分)が挙げられる。
これらのことから、カム角センサの取付構造については、リークテストが可能なサブアッシー化が望まれる。つまり、エンジンの組立ラインにおいては、サブアッシーの段階でのリークテストにより品質保証がなされることで、生産性の向上が図られる。
この点、上述のような従来のセンサ取付構造においては、リークテストが可能なサブアッシー化を図ることが困難である。すなわち、図6に示すセンサ取付構造(特許文献1参照)においては、カム角センサ110が、ヘッドカバー120およびカムキャップ構造体104それぞれに対して支持された状態でのリークテストが必要となる。言い換えると、本構造は、ヘッドカバー120に対して挿入支持されるカム角センサ110が、カムシャフト101を支持するカムキャップ構造体104に対して挿入支持される構造であるため、カム角センサ110がヘッドカバー120に対してのみ挿入支持された状態ではリークテストができないこととなる。したがって、図6に示すセンサ取付構造では、カムキャップ構造体104との関係において、カム角センサ110のヘッドカバー120に対する支持部分についてリークテスト可能なサブアッシー化が困難あるいは不可能となる。
また、図7に示すセンサ取付構造においては、カムキャップ204に対して取付ボルト240によって締結固定されるヘッドカバー220は、エンジンの組立ラインにおけるメインラインにて組み付けられることとなる。したがって、カムキャップ204に対して取付ボルト240によってヘッドカバー220と共締めされるカム角センサ110も、メインラインにて組み付けられることとなる。このため、本構造においても、カム角センサ110のヘッドカバー220に対する支持部分についてリークテスト可能なサブアッシー化ができない。また、本構造においては、カム角センサ110がメインラインにてヘッドカバー220に対して組み付けられることとなるので、カム角センサ110のヘッドカバー220に対する挿入工程等がメインラインで必要となる。このため、本構造は作業性の面で好ましくない。
また、特許文献2に記載されているセンサ取付構造も、カム角センサのヘッドカバーに対する支持部分についてリークテスト可能なサブアッシー化が考慮された構造となっていない。具体的には、特許文献2のセンサ取付構造においては、固定体が有するボルトが、固定体のブラケットおよびヘッドカバーを貫通するとともに、シリンダヘッド側の取付ボス部に対して螺挿されることにより、カム角センサを支持した状態のヘッドカバーおよびブラケットが、シリンダヘッド側に対して固定されることとなる。このため、固定体が有するボルトがシリンダヘッド側の取付ボス部に対して螺挿されていない状態では、カム角センサを支持するヘッドカバーおよび固定体を含む構成は、サブアッシー化されているとは言えない。また、カム角センサを支持する固定体がヘッドカバーに対して固定されている旨の記載もない。したがって、特許文献2のセンサ取付構造では、カム角センサ、ヘッドカバー、および固定体を含む構成については、シリンダヘッド側とは別体としてのサブアッシー化が考慮されていない。
特開2006−189010号公報 (第12−13頁、第19図)
特開2007−107387号公報
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、カムシャフトを検出対象とし、シリンダヘッドの開口部を覆うカバー部材に支持される内燃機関用センサの取付けに際し、センサの検出対象に対する位置関係についての精度が確保でき、センサの検出精度の確保が図れるとともに、センサの支持部分等についてのリークテストが可能なサブアッシー化が実現でき、内燃機関の生産性の向上を図ることができる内燃機関用センサの取付方法、取付構造、および取付ブラケットを提供することにある。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、内燃機関のカムシャフトに設けられる被検出部を検出対象とし、前記カムシャフトを支持するシリンダヘッドが有する開口部を覆うカバー部材に支持される内燃機関用センサの取付方法であって、前記シリンダヘッド側に設けられ前記カムシャフトを支持する部分に対して係合する固定部材を挿通させる固定用孔部を有するとともに、前記カバー部材に設けられる被嵌合部に対して所定の保持力をもって嵌合可能な嵌合部と、前記カバー部材に支持された状態の前記内燃機関用センサに対して固定されることにより、前記内燃機関用センサを前記嵌合部に対して連結支持する連結支持部とを有するブラケットを用い、前記嵌合部を、前記被嵌合部に対して嵌合させるとともに、前記カバー部材に支持された状態の前記内燃機関用センサを、前記連結支持部に対して固定することにより、前記内燃機関用センサと前記カバー部材と前記ブラケットとを含む組立体を構成した後、前記固定部材を、前記固定用孔部を介して前記カムシャフトを支持する部分に対して係合させることで、前記組立体を、前記カムシャフトを支持する部分に対して固定することにより、前記内燃機関用センサを、前記被検出部に対して、該被検出部を検出可能な状態に取り付けるものである。
請求項2においては、内燃機関のカムシャフトに設けられる被検出部を検出対象とし、前記カムシャフトを支持するシリンダヘッドが有する開口部を覆うカバー部材に支持される内燃機関用センサの取付方法であって、前記シリンダヘッド側に設けられ前記カムシャフトを支持する部分に対して係合する固定部材を挿通させる固定用孔部を有するとともに、前記カバー部材に設けられる被嵌合部に対して所定の保持力をもって嵌合可能な嵌合部と、前記カバー部材に支持された状態の前記内燃機関用センサに対して固定されることにより、前記内燃機関用センサを前記嵌合部に対して連結支持する連結支持部とを有するブラケットを用い、前記嵌合部を、前記被嵌合部に対して嵌合させるとともに、前記カバー部材に支持された状態の前記内燃機関用センサを、前記連結支持部に対して固定することにより、前記内燃機関用センサと前記カバー部材と前記ブラケットとを含む組立体を構成する組立工程と、前記組立体における、前記内燃機関用センサの前記カバー部材に対する支持部分を含む部分についてのリークテストを行うリークテスト工程と、前記固定部材を、前記固定用孔部を介して前記カムシャフトを支持する部分に対して係合させることで、前記組立体を、前記カムシャフトを支持する部分に対して固定することにより、前記内燃機関用センサを、前記被検出部に対して、該被検出部を検出可能な状態に取り付ける取付工程と、を備えるものである。
請求項3においては、内燃機関のカムシャフトに設けられる被検出部を検出対象とし、前記カムシャフトを支持するシリンダヘッドが有する開口部を覆うカバー部材に支持される内燃機関用センサの取付構造であって、前記カバー部材に設けられる被嵌合部に対して所定の保持力をもって嵌合可能な嵌合部と、前記カバー部材に支持された状態の前記内燃機関用センサに対して固定されることにより、前記内燃機関用センサを前記嵌合部に対して連結支持する連結支持部とを有するブラケットと、前記嵌合部を介して、前記シリンダヘッド側に設けられ前記カムシャフトを支持する部分に対して係合することで、前記ブラケットを前記カムシャフトを支持する部分に対して固定する固定部材と、を備えるものである。
請求項4においては、内燃機関のカムシャフトに設けられる被検出部を検出対象とし、前記カムシャフトを支持するシリンダヘッドが有する開口部を覆うカバー部材に支持される内燃機関用センサの取付ブラケットであって、前記シリンダヘッド側に設けられ前記カムシャフトを支持する部分に対して係合する固定部材を挿通させる固定用孔部を有するとともに、前記カバー部材に設けられる被嵌合部に対して所定の保持力をもって嵌合可能な嵌合部と、前記カバー部材に支持された状態の前記内燃機関用センサに対して固定されることにより、前記内燃機関用センサを前記嵌合部に対して連結支持する連結支持部と、を有するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
すなわち、本発明によれば、カムシャフトを検出対象とし、シリンダヘッドの開口部を覆うカバー部材に支持される内燃機関用センサの取付けに際し、センサの検出対象に対する位置関係についての精度が確保でき、センサの検出精度の確保が図れるとともに、センサの支持部分等についてのリークテストが可能なサブアッシー化が実現でき、内燃機関の生産性の向上を図ることができる。
すなわち、本発明によれば、カムシャフトを検出対象とし、シリンダヘッドの開口部を覆うカバー部材に支持される内燃機関用センサの取付けに際し、センサの検出対象に対する位置関係についての精度が確保でき、センサの検出精度の確保が図れるとともに、センサの支持部分等についてのリークテストが可能なサブアッシー化が実現でき、内燃機関の生産性の向上を図ることができる。
本発明は、自動車エンジン等の内燃機関(以下「エンジン」という。)において、エンジンを構成するシリンダヘッドに対して設けられる樹脂製のヘッドカバーに、内燃機関用センサが支持される構成において、金属製のブラケットを用いること等により、センサの位置精度の確保、およびヘッドカバーに対するセンサの支持部分等についてのリークテストが可能なサブアッシー化の実現を図ろうとするものである。以下、本発明の実施の形態を説明する。なお、以下に説明する実施の形態においては、内燃機関用センサを、エンジンにおいてカムシャフトの回転角度を検出するためのカム角センサとする。
本実施形態に係る内燃機関用センサの取付方法(以下「センサ取付方法」という。)および取付構造(以下「センサ取付構造」という。)は、図1に示すように、エンジンのカムシャフト1に設けられる被検出部としてのロータ2を検出対象とし、カムシャフト1を支持するシリンダヘッド5が有する開口部を覆うカバー部材としてのヘッドカバー20に支持されるカム角センサ10についてのものである。
カムシャフト1は、エンジンにおいて、クランクシャフトの回転を、機関バルブ(吸・排気バルブ)を開閉させるための動弁機構に伝達する。カムシャフト1は、タイミングチェーン等を介してクランクシャフトに連動して回転する。すなわち、本実施形態に係るエンジンは、クランクシャフトを回転可能に支持するシリンダブロックと、このシリンダブロックに取り付けられるとともにカムシャフトを回転可能に支持するシリンダヘッドとを備える構成(いわゆるオーバーヘッドカムシャフト式のエンジン)である。
カムシャフト1は、シリンダヘッド5において、複数設けられる軸受部によって軸方向に複数箇所で支持されることで回転可能に軸支される。カムシャフト1を支持する軸受部は、図1に示すように、シリンダヘッド5に形成されるカムジャーナル3と、このカムジャーナル3とともにカムシャフト1を支承するカムキャップ4とを有する。すなわち、カムジャーナル3に対してカムキャップ4が固定されること等により、それぞれが有する半円状の軸受面同士が対向した状態で、孔状の軸受面が形成される。この軸受面に対して、カムシャフト1が、軸受メタルを介する等して貫通した状態で支承される。なお、図示は省略するが、カムシャフト1においては、その回転運動を動弁機構における直線運動として伝達するためのカムが、エンジンの気筒数等に応じて複数設けられる。また、カムシャフト1においては、前記のとおりカム角センサ10の検出対象となるロータ2が設けられる。
ロータ2は、カムシャフト1の一側端部に設けられ、カムシャフト1と一体的に回転する。ロータ2は、略円板形状を有するとともに、その外縁部分に、カム角センサ10の感知用の突起や溝等の被感知部(図示略)を有する。すなわち、ロータ2は、その略円板形状の径方向がカムシャフト1の径方向となるようにカムシャフト1に対して同心配置される。そして、カムシャフト1の回転によるロータ2の回転にともなって移動する前記被感知部が、カム角センサ10により感知される。
カム角センサ10は、カムシャフト1に設けられるロータ2の被感知部を感知することで、カムシャフト1の回転角度を検出する。カム角センサ10による検出信号は、例えばエンジンにおける気筒毎の燃料噴射タイミングや点火タイミングの制御等に用いられる。
カム角センサ10は、全体として略筒状に構成され、その一端側に検出対象を感知する感知部を有する。したがって、カム角センサ10は、その感知部によってロータ2の被感知部が感知できる姿勢で、ロータ2に対して所定の位置関係で、ヘッドカバー20に支持される。本実施形態では、図1に示すように、カム角センサ10は、エンジンにおいて略水平方向に支持されるカムシャフト1に設けられるロータ2に対して上方に設けられる。つまり、カム角センサ10は、その感知側が下向きとなる姿勢(ロータ2を上方から感知する姿勢)で、ヘッドカバー20に支持される。
また、カム角センサ10は、フランジ部11を有する。フランジ部11は、略筒状のカム角センサ10において、筒軸方向の中途部にて、外周面から径方向外側に延設される板状の部分である。したがって、フランジ部11は、前記のとおりカム角センサ10がヘッドカバー20に支持される姿勢において、略水平板状の部分となる。カム角センサ10は、フランジ部11がヘッドカバー20の外側(図1において上側)の面部(以下「外側面部」という。)20aに沿う状態(接触した状態)で、ヘッドカバー20に支持される。つまり、カム角センサ10は、ヘッドカバー20を貫通するとともに、フランジ部11がヘッドカバー20の外側面に対して支持された状態で、ヘッドカバー20に支持される。
ヘッドカバー20は、シリンダヘッド5において上方(図1において上方)に開口する上面側開口部を覆う。ヘッドカバー20は、軽量化や低コスト化の観点から、合成樹脂を材料として構成される。ヘッドカバー20は、その内側(図1において下側)の端面として形成される支持面24により、シリンダヘッド5に対して支持される。
また、ヘッドカバー20は、カム角センサ10を支持するためのセンサ支持孔21を有する。すなわち、センサ支持孔21は、カム角センサ10をヘッドカバー20に貫通させるための孔部であり、このセンサ支持孔21に対してカム角センサ10が挿入された状態で支持される。したがって、センサ支持孔21は、ヘッドカバー20において、カム角センサ10が挿入可能な形状を有するとともに、その挿入された状態のカム角センサ10がロータ2に対して所定の位置関係となるような位置に形成される。
また、カム角センサ10のセンサ支持孔21に対する支持部分においては、シール部材としてのOリング6が介装される。すなわち、Oリング6は、略筒状のカム角センサ10に外嵌され、カム角センサ10の外周面とセンサ支持孔21を形成する内周面との間に介在する。Oリング6により、カム角センサ10のヘッドカバー20に対する支持部分における液密性が確保される。
そして、本実施形態のセンサ取付構造は、例えばシリンダヘッド5を構成する材料と同じ材料(例えばアルミニウム合金)等の金属材料により構成されるブラケット30と、ヘッドカバー20をブラケット30とともにカムキャップ4に対して固定するための固定部材としての取付ボルト40とを備える。
ブラケット30は、ヘッドカバー20に設けられる被嵌合部に対して所定の保持力をもって嵌合可能な嵌合部31と、ヘッドカバー20に支持された状態(以下カム角センサ10について「支持状態」ともいう。)のカム角センサ10に対して固定されることにより、カム角センサ10を嵌合部31に対して連結支持する連結支持部32とを有する。
嵌合部31は、ヘッドカバー20に設けられる被嵌合部としての嵌合孔22に対して所定の保持力をもって嵌合可能な部分として構成される。具体的には、ヘッドカバー20において円形状の孔部分として形成される嵌合孔22に対して、ブラケット30の嵌合部31は、嵌合孔22の円形状と略同径の筒状部分を有する。この嵌合部31が嵌合孔22に嵌合することにより、ブラケット30がヘッドカバー20に対して固定されることとなる。なお、嵌合部31とヘッドカバー20との嵌合形状は、嵌合部31がヘッドカバー20の被嵌合部に対して所定の保持力をもって嵌合可能な形状であれば、特に限定されるものではない。また、嵌合部31の嵌合孔22に対する嵌合に関する「所定の保持力」については後述する。
連結支持部32は、嵌合部31がヘッドカバー20に嵌合した状態(以下ブラケット30について「嵌合状態」ともいう。)のブラケット30において、カム角センサ10のフランジ部11が固定される支持部32aと、この支持部32aを嵌合部31に対して連結する連結部32bとを含む。
連結支持部32を構成する支持部32aは、ブラケット30が嵌合状態となっているヘッドカバー20において、前記のとおりカム角センサ10のフランジ部11が沿う状態となるヘッドカバー20の外側面部20aと略同一平面を形成する。したがって、支持部32aは、嵌合状態のブラケット30において、支持状態のカム角センサ10のフランジ部11に沿って重なる略水平板状の部分となる。そして、互いに重なった状態となる支持部32aとフランジ部11とが、固定ボルト7が用いられて互いに連結される。すなわち、固定ボルト7が、互いに重なった状態となる支持部32aとフランジ部11とを貫通した状態で、ナット7aにより締結される。これにより、連結支持部32がカム角センサ10に対して固定される。
連結支持部32を構成する連結部32bは、ブラケット30において前記のとおり支持部32aを嵌合部31に対して連結する。本実施形態では、連結部32bは、互いに高さ位置(図1において上下方向の位置)が異なる嵌合部31と支持部32aとを連結する。したがって、本実施形態では、連結部32bは、支持部32aに対して略垂直方向となる壁状部分として構成される。この連結部32bによって支持部32aが嵌合部31に対して連結されることにより、フランジ部11を介して支持部32aに固定されるカム角センサ10が、嵌合部31に対して連結支持されることとなる。つまり、支持部32aと連結部32bとを含む連結支持部32により、カム角センサ10が嵌合部31に対して連結支持される。
以上のように、嵌合部31と連結支持部32とを有するブラケット30においては、嵌合部31と連結支持部32とが、アルミニウム合金等の金属材料により一体的に構成される。そして、このブラケット30は、本実施形態では、ヘッドカバー20に対する嵌合状態で、ヘッドカバー20の外側に向けて形成される凹部23内に収まった状態となる。具体的には、嵌合部31が嵌合する嵌合孔22は、凹部23の底部分、つまりヘッドカバー20の内側部分に設けられる。また、連結支持部32においては、前記のとおり支持部32aがヘッドカバー20の外側面部20aと略同一平面を形成するとともに、この支持部32aが、連結部32bによってヘッドカバー20の内側に位置する嵌合部31に連結される。したがって、嵌合状態のブラケット30においては、嵌合孔22に嵌合する嵌合部31が、ヘッドカバー20の内側(凹部23の底側)に位置する部分となるとともに、連結支持部32を構成する支持部32aが、ヘッドカバー20における最も外側に位置する部分となる。これらのことから、嵌合状態のブラケット30は、ヘッドカバー20の外側面部20aよりも外側にはみ出ることなく、凹部23内に収まった状態となる。
取付ボルト40は、ブラケット30の嵌合部31を介して、シリンダヘッド5側に設けられカムシャフト1を支持する部分(以下「カムシャフト支持部分」という。)に対して係合することで、ブラケット30をカムシャフト支持部分に対して固定する。
本実施形態では、取付ボルト40が係合するとともにブラケット30が固定されるカムシャフト支持部分は、カムジャーナル3とともにカムシャフト1を支持するカムキャップ4の部分となる。つまり、取付ボルト40は、ブラケット30の嵌合部31を介してカムキャップ4に螺挿されることで、カムキャップ4に対して係合する。このため、カムキャップ4においては、その上側(カムシャフト1を支持する側と反対側)の面である支持面4bに開口するネジ穴4aが設けられている。
したがって、ブラケット30の嵌合部31は、カムキャップ4に対して係合する取付ボルト40を挿通させる固定用孔部としてのボルト孔33を有する。そして、取付ボルト40は、ボルト孔33を介してカムキャップ4のネジ穴4aに螺挿される。これにより、ブラケット30が、カムシャフト支持部分であるカムキャップ4に対して固定される。つまり、ブラケット30の嵌合部31が、その有するボルト孔33を貫通する取付ボルト40のネジ穴4aに対する締結により、取付ボルト40の頭部に設けられるフランジ部41と、カムキャップ4(の支持面4b)とによって挟まれた状態で固定されることで、ブラケット30がカムキャップ4に対して固定される。
取付ボルト40によるブラケット30の固定部分、つまり嵌合部31のカムキャップ4に対する固定部分においては、ブラケット30とカムキャップ4との間に、ヘッドカバー20の一部が挟まれた状態となる。具体的には、ブラケット30の嵌合部31においてヘッドカバー20の嵌合孔22に対する嵌合部分となる筒状部分の周囲に形成される挟持面31aと、カムキャップ4においてネジ穴4aが開口する支持面4bとにより、ヘッドカバー20において嵌合孔22を形成する部分(嵌合孔22の周囲の部分)が挟まれた状態となる。
そして、ヘッドカバー20のカムキャップ4に対する接触部分においては、シール部材としてのOリング8が介装される。Oリング8は、カムキャップ4において支持面4bに開口するように設けられる嵌合溝4cに対して嵌合された状態で、ヘッドカバー20におけるカムキャップ4の支持面4bに対する接触面とカムキャップ4との間に介在する。Oリング8により、ブラケット30とカムキャップ4とにより挟まれるヘッドカバー20の部分、つまり取付ボルト40によるブラケット30の固定部分における液密性が確保される。
このように、ブラケット30は、支持状態のカム角センサ10とヘッドカバー20とを連結する機能(連結機能)と、そのカム角センサ10とヘッドカバー20とを連結した状態での取付ボルト40によるカムキャップ4に対する固定を保持する機能(固定保持機能)とを有する。すなわち、ブラケット30の連結機能は、嵌合部31がヘッドカバー20の嵌合孔22に嵌合させられることで、ヘッドカバー20に対して固定されるとともに、連結支持部32がフランジ部11に固定されることで、支持状態のカム角センサ10に対して固定されることにより発揮される。また、ブラケット30の固定保持機能は、嵌合部31の部分が取付ボルト40によってカムキャップ4に対して締結される一方、連結支持部32に対してカム角センサ10が固定されるとともに、このカム角センサ10を支持するヘッドカバー20が取付ボルト40による固定部分においてブラケット30とカムキャップ4との間に挟まれた状態となることで発揮される。
以上のようなセンサ取付構造が用いられて行われる、本実施形態のセンサ取付方法について説明する。以下に説明するセンサ取付方法においては、カム角センサ10がヘッドカバー20に対してブラケット30が用いられて組み付けられることにより、カム角センサ10とヘッドカバー20とブラケット30とを含む組立体が構成される。かかる組立体は、メインラインとサブラインとが存在するエンジンの組立ラインにおいて、ヘッドカバー20に対するカム角センサ10の組付けが行われるサブラインにて構成される。つまり、本実施形態のセンサ取付構造によれば、カム角センサ10がヘッドカバー20に支持された状態でのサブアッシー化が可能となる。そして、サブラインにて構成された組立体が、メインラインにおいて、カムシャフト支持部分(カムキャップ4)に対して固定されることで、エンジンの本体側に組み付けられることとなる。
すなわち、本実施形態のセンサ取付方法においては、ブラケット30が用いられ、ブラケット30の嵌合部31が、ヘッドカバー20の嵌合孔22に対して嵌合させられるとともに、ヘッドカバー20に支持された状態のカム角センサ10が、ブラケット30の連結支持部32に対して固定されることにより、カム角センサ10とヘッドカバー20とブラケット30とを含む組立体が構成される。かかる組立体が構成された後、取付ボルト40が、嵌合部31のボルト孔33を介してカムシャフト支持部分であるカムキャップ4に対して螺挿させられることで、前記組立体が、カムキャップ4に対して固定される。これにより、カム角センサ10が、カムシャフト1のロータ2に対して、このロータ2を検出可能な状態に取り付けられる。
このような本実施形態のセンサ取付方法およびセンサ取付構造によれば、カム角センサ10の取付けに際し、カム角センサ10のロータ2に対する位置関係についての精度が確保でき、カム角センサ10の検出精度の確保が図れるとともに、カム角センサ10のヘッドカバー20に対する支持部分等についてのリークテストが可能なサブアッシー化が実現でき、エンジンの生産性の向上を図ることができる。
すなわち、樹脂製のヘッドカバー20に支持されるカム角センサ10が、金属製のブラケット30および取付ボルト40が用いられて、カムシャフト支持部分を構成するカムキャップ4に対して連結支持されることから、カム角センサ10が、カムシャフト支持部分に対して金属部分を介して強固かつ堅牢に支持されることとなる。これにより、カムシャフト支持部分により支持されるカムシャフト1に設けられるロータ2に対する、カム角センサ10の位置精度を確保することができる。
また、ブラケット30が用いられることで、カム角センサ10を支持するヘッドカバー20のサブアッシー化が可能となる。すなわち、ブラケット30により、前述したような連結機能、つまり支持状態のカム角センサ10とヘッドカバー20とを連結する機能が発揮されることにより、カム角センサ10とヘッドカバー20とブラケット30とが一体的となる組立体の構成、つまりカム角センサ10を支持するヘッドカバー20のサブアッシー化の実現が可能となる。
そして、前記のとおりサブアッシー化された組立体においては、リークテストによる検査対象部分として、カム角センサ10のヘッドカバー20に対する支持部分が含まれる。つまり、前記のとおりカム角センサ10とヘッドカバー20とブラケット30とを含む組立体は、リークテストが可能な組立体となる。これにより、エンジンの組立ラインにおいてメインラインに対するサブラインの段階でのリークテストによる品質保証が可能となるので、リーク部分が存在するという検査結果が得られた場合における対処が簡易なものとなり、メインラインにおける組立完了状態のエンジンについてリークテストが行われる場合に比べて、エンジンの生産性の向上を図ることができる。
このように、サブアッシー化された組立体についてリークテストが行われる本実施形態のセンサ取付方法について、図2および図3を加えて具体的に説明する。なお、以下の説明では、前記のとおりカム角センサ10とヘッドカバー20とブラケット30とを含む組立体を「サブアッシー50」とする(図2参照)。
以下に説明する本実施形態のセンサ取付方法は、サブアッシー50が構成される組立工程と、サブアッシー50についてのリークテストが行われるリークテスト工程と、リークテストが行われた後のサブアッシー50がカムシャフト支持部分に対して取り付けられる取付工程とを備える。
組立工程においては、ブラケット30が用いられ、ブラケット30の嵌合部31が、ヘッドカバー20の嵌合孔22に対して嵌合させられるとともに、ヘッドカバー20に支持された状態のカム角センサ10が、ブラケット30の連結支持部32に対して固定されることにより、サブアッシー50が構成される。
すなわち、まず、ブラケット30がヘッドカバー20に対して固定される。ここでは、ブラケット30の嵌合部31が、ヘッドカバー20の嵌合孔22に対して所定の保持力をもって嵌合させられことで、ブラケット30がヘッドカバー20に対して固定される。次に、ブラケット30が固定された状態のヘッドカバー20に対して、カム角センサ10が支持される。ここでは、カム角センサ10がヘッドカバー20のセンサ支持孔21にOリング6を介した状態で挿嵌されるとともに、フランジ部11がヘッドカバー20の外側面部20aに対して支持されることで、カム角センサ10がヘッドカバー20に対して支持される。そして、カム角センサ10のフランジ部11とブラケット30の連結支持部32とが、固定ボルト7によって固定されることで、カム角センサ10とブラケット30とが互いに連結される。このようにして、ヘッドカバー20に対してブラケット30を介してカム角センサ10が取り付けられる。これにより、カム角センサ10とヘッドカバー20とがブラケット30によって連結され、図2に示すようなサブアッシー50が構成される。
次に、リークテスト工程が行われる。リークテスト工程においては、サブアッシー50における、カム角センサ10のヘッドカバー20に対する支持部分(以下「センサ支持部分」ともいう。)を含む部分についてのリークテストが行われる。
本実施形態では、エアを用いたリークテスト(エアリークテスト)が行われる。エアリークテストに際しては、一般的な方法が用いられる。すなわち、リークテストに際しては、検査対象物において、検査対象部分を含む密閉空間が形成される。この検査対象物に形成された密閉空間に対して、エア供給源から、一定の圧力に加圧されたエア(圧縮エア)が送り込まれる。そして、リークテスト装置(リークテスタ)が用いられて、密閉空間内の圧力が検出され、その圧力変化からエアの洩れ量が測定される。このエアの洩れ量に基づいて、密閉空間におけるリーク部分の有無が判定される。
そこで、本実施形態においては、図3に示すように、リークテストマスキング9が用いられることで、リークテストによる検査対象部分であるセンサ支持部分を含む密閉空間25が形成される。リークテストマスキング9は、サブアッシー50に対して、ヘッドカバー20の支持面24等に密着した状態でセットされる。リークテストマスキング9は、そのサブアッシー50にセットされた状態で密閉空間25に連通可能な位置に、エア注入口9aを有する。
そして、サブアッシー50に対してリークテストマスキング9がセットされて密閉空間25が形成された状態で、エア注入口9aから密閉空間25内に圧縮エアが注入され、ヘッドカバー20に対して内圧がかけられる。これにより、密閉空間25内の圧力変化からエアの洩れ量が測定され、このエアの洩れ量に基づいて、少なくともセンサ支持部分におけるリークの有無が判定される。
このようにしてサブアッシー50についてリークテストが行われるに際しては、ブラケット30のヘッドカバー20に対する固定について、少なくともリークテストが可能な程度の保持力が要求される。すなわち、ブラケット30のヘッドカバー20に対する固定部分となる、嵌合部31の嵌合孔22に対する嵌合部分について、少なくとも前記のようなリークテストが可能な程度の保持力が要求される。したがって、ブラケット30の嵌合部31の、ヘッドカバー20の嵌合孔22に対する嵌合に関する「所定の保持力」とは、少なくともセンサ支持部分についてのリークテストが可能な程度の大きさの保持力となる。
具体的には、サブアッシー50についてのリークテストに際しては、前記のとおり密閉空間25に圧縮エアが注入されることにより、ヘッドカバー20に内圧がかかる。そして、センサ支持部分におけるエアの洩れ量が測定されるためには、密閉空間25にて圧縮エアによってヘッドカバー20に内圧がかかった状態において、カム角センサ10のヘッドカバー20に対する支持状態が保持される必要がある。また、センサ支持部分は、Oリング6によりシールされている。つまり、センサ支持部分においては、Oリング6のシールによる保持力が存在する。
そこで、ブラケット30の嵌合部31によるヘッドカバー20に対する保持力としては、サブアッシー50についてのリークテストに際し、密閉空間25に注入される圧縮エアによる内圧に対して、Oリング6のシールによる保持力とともに、カム角センサ10のヘッドカバー20に対する支持状態が保持される程度の大きさが必要とされる。したがって、嵌合部31の嵌合孔22に対する嵌合に関する「所定の保持力」は、少なくとも、サブアッシー50についてのリークテストに際し、密閉空間25内に注入される圧縮エアによる内圧に対して、カム角センサ10のヘッドカバー20に対する支持状態が保持される程度の大きさの保持力となる。言い換えると、前記「所定の保持力」は、少なくとも、サブアッシー50についてのリークテストに際し、リークテストに必要な程度の圧縮エアが密閉空間25に注入されることによっても、カム角センサ10のセンサ支持孔21からの抜けが起こらず、ブラケット30の嵌合部31によるヘッドカバー20に対する固定状態が維持される程度の大きさの保持力と言える。
したがって、嵌合部31の嵌合孔22に対する嵌合に関する「所定の保持力」は、センサ支持部分におけるOリング6のシールによる保持力や、サブアッシー50についてのリークテストに際して密閉空間25に供給される圧縮エアの圧力等との関係において定まる。こうした「所定の保持力」は、例えば、ブラケット30の嵌合部31の、ヘッドカバー20の嵌合孔22に対する圧入による固定等により実現される。
以上のようにしてリークテストが行われたサブアッシー50が、エンジンの組立ラインにおけるメインラインへと供給される。
そして、取付工程が行われる。取付工程においては、取付ボルト40が、ブラケット30のボルト孔33を介してカムキャップ4に対して螺挿させられることで、サブアッシー50が、カムキャップ4に対して固定される。これにより、カム角センサ10が、カムシャフト1のロータ2に対して、このロータ2を検出可能な状態に取り付けられる。
すなわち、サブラインで構成されてリークテストによる品質保証が行われたサブアッシー50が、メインラインにて、エンジンの本体側となるカムシャフト支持部分を構成するカムキャップ4に対して固定されることで、検出対象であるロータ2に対して所定の配置で取り付けられる。具体的には、サブアッシー50が、カムキャップ4の支持面4bに対する所定のセット状態で、取付ボルト40によってカムキャップ4に対して固定される。ここで、サブアッシー50についての支持面4bに対する所定のセット状態とは、ヘッドカバー20の嵌合孔22の周囲の部分が、ブラケット30の挟持面31aと、カムキャップ4の支持面4bとの間に挟まれた状態となるとともに、ブラケット30のボルト孔33が、カムキャップ4のネジ穴4aに対応する位置となる状態である。
このように、サブアッシー50が取付ボルト40によってカムキャップ4に固定された状態においては、カム角センサ10は、ロータ2に対して、カムシャフト1を支持するカムキャップ4、カムキャップ4に対して取付ボルト40により固定されるブラケット30の各金属部分を介して精度よく強固かつ堅牢に位置決めされた状態となる。つまり、サブアッシー50が取付ボルト40によってカムキャップ4に固定された状態においては、カム角センサ10とロータ2との位置精度が確保される状態となる。
以上のようにして、本実施形態におけるカム角センサ10の取付けが行われる。このようなセンサ取付方法およびセンサ取付構造によれば、ヘッドカバー20についてのサブラインにおいてサブアッシー化が可能になるとともに、そのサブアッシーについてのリークテストによる品質保証が可能となる。
また、本実施形態のセンサ取付構造においては、次のような効果が得られる。本実施形態のセンサ取付構造では、取付ボルト40によるブラケット30のカムキャップ4に対する固定部分が、ヘッドカバー20における凹部23の底部分(嵌合孔22の周囲の部分)が、ブラケット30の挟持面31aとカムキャップ4の支持面4bとの間に挟まれる構成となっている。このため、ヘッドカバー20をカムキャップ4に固定するための固定具である取付ボルト40の短縮化が容易となる。これにより、樹脂製のヘッドカバー20の熱膨張変形等による、ヘッドカバー20が有するセンサ支持孔21の位置の、取付ボルト40による締結部(ネジ穴4a)の位置に対する位置度変化に対しての取付精度の向上が図れる。
すなわち、例えば図7に示すような従来のセンサ取付構造においては、ヘッドカバー220をカムキャップ204に固定するための固定具となる取付ボルト240により、カム角センサ110とヘッドカバー220とが共締めされる構成となっている。このため、カム角センサ110のロータ102に対する位置関係から、取付ボルト240について短縮化を図ることが困難となり、取付ボルト240が比較的長くなってしまう。ヘッドカバー220をカムキャップ204に固定するための取付ボルト240が長くなると、取付ボルト240による締結部(取付ボルト240のカムキャップ204に対する螺挿部)と、ヘッドカバー220におけるカム角センサ110の支持部(センサ支持孔221)との位置関係について、樹脂製のヘッドカバー220の熱膨張変形等による影響が大きくなる。このため、図7に示すような従来のセンサ取付構造のように、ヘッドカバー220をカムキャップ204に固定するための取付ボルト240が比較的長くなる構造においては、カム角センサ110の取付位置が、ヘッドカバー220の熱膨張変形等による影響を受けやすくなり、カム角センサ110の取付位置について高い取付精度を得ることが困難となる。
この点、本実施形態のセンサ取付構造においては、前記のとおりヘッドカバー20をカムキャップ4に固定するための取付ボルト40の短縮化が容易となることから、カム角センサ10の取付位置について高い取付精度を得ることができる。つまり、本実施形態のセンサ取付構造においては、ヘッドカバー20の熱膨張変形等にともなう、カム角センサ10が支持されるセンサ支持孔21と、取付ボルト40が螺挿されるネジ穴4aとの位置ずれに起因する、カム角センサ10の取付精度の悪化を抑制することができる。
以上説明した本実施形態のセンサ取付構造が備えるブラケット30について、その形状等は、本実施形態に特に限定されるものではない。例えば、エンジンには、カムシャフト1が吸気側と排気側に設けられ2本のカムシャフト1を備えるもの(いわゆるDOHC(Double Overhead Camshaft))式のエンジンがある。かかる構成のエンジンの場合、本実施形態のセンサ取付構造が備えるブラケット30は、各カムシャフト1に対して(別体として)設けられてもよく、両方のカムシャフト1に対して共通の部材として(一体として)設けられてもよい。
また、ブラケット30を構成する材料については、シリンダヘッド5を構成する材料であるアルミニウム合金等のほか、例えば鋳鉄等、シリンダヘッド5と同等あるいはそれ以上の剛性・強度を有し、樹脂製のヘッドカバー20と比べて、カム角センサ10の取付精度の確保に際して十分な剛性・強度を有する材料であれば、特に限定されない。
さらに、本実施形態のセンサ取付構造では、取付対象となる内燃機関用センサが、カムシャフト1の回転角度を検出するためのカム角センサ10であるが、これに限定されるものではない。本発明に係る内燃機関用センサとしては、カムシャフト1に設けられる被検出部を検出対象とし、ヘッドカバー20に支持されるものであればよい。
ところで、カム角センサを支持するヘッドカバーについてのサブアッシー化、およびサブアッシー化された組立体についてのリークテストの可能化を図る観点からは、次のようなセンサ取付構造であってもよい。センサ取付構造の別形態について、図4および図5を用いて説明する。なお、以下の説明においては、前述した実施形態と重複する部分については、同一の符号を用いる等して適宜説明を省略する。
図4に示すように、本形態のセンサ取付構造においては、ヘッドカバー70がカムキャップ4に対して支持されるボス部72を備え、このボス部72を貫通してカムキャップ4に螺挿されることでカム角センサ10とヘッドカバー70とをカムキャップ4に対して共締めする第一の固定部材としての取付ボルト90と、カム角センサ10をヘッドカバー70に対して固定する第二の固定部材としてのセンサ固定ボルト95とが備えられる。
ヘッドカバー70が備えるボス部72は、カム角センサ10を支持するヘッドカバー70をカムキャップ4に対して支持する部分となる。このため、ボス部72は、ヘッドカバー70において他の部分よりも内側(図4において下側)に突出する部分となり、その突出先端側(図4において下側)の面(以下「先端面」という。)72aが、カムキャップ4の支持面4bに対して支持される。つまり、ボス部72は、ヘッドカバー70が支持するカム角センサ10のロータ2に対する位置関係について、カム角センサ10のロータ2に対する高さ位置を確保するための部分として機能する。また、ボス部72は、取付ボルト90を貫通させるボルト孔73を有する。つまり、ボス部72が、取付ボルト90を貫通させるボルト孔73を形成する。
また、ヘッドカバー70においては、カム角センサ10の取付用のセンサ支持孔71が設けられる。つまり、このヘッドカバー70のセンサ支持孔71に対して挿入された状態となるカム角センサ10が、カムシャフト1のロータ2に対応する位置および姿勢で支持される。そして、ヘッドカバー70のセンサ支持孔71に対して挿入された状態のカム角センサ10が、ヘッドカバー70に対して外側に位置するフランジ部11が用いられて、取付ボルト90により、カムキャップ4に対してヘッドカバー70とともに締結固定される。すなわち、取付ボルト90がカム角センサ10のフランジ部11を貫通するとともにヘッドカバー70のボルト孔73を介してカムキャップ4に形成されるネジ穴4aに螺挿されることにより、カム角センサ10およびヘッドカバー70がカムキャップ4に対して共締めされる。
ここで、カム角センサ10のフランジ部11とカムキャップ4との間には、金属製のスリーブ59が介装される。つまり、スリーブ59は、ヘッドカバー70のボルト孔73に挿入された状態で、フランジ部11およびカムキャップ4から取付ボルト90による締結力を受ける。スリーブ59は、ヘッドカバー70のボルト孔73に挿入された状態でヘッドカバー70の外側となる側(図4において上側)の端部に、フランジ部59aを有する。このスリーブ59のフランジ部59aは、スリーブ59がボルト孔73に挿入された状態で、ヘッドカバー70においてボルト孔73の外側開口部に形成される拡径部73aに対して嵌合した状態となる。そして、ボルト孔73に挿入された状態のスリーブ59は、そのフランジ部59aが、支持状態のカム角センサ10により、フランジ部11とヘッドカバー70との間に挟まれた状態となることで、ヘッドカバー70に対して保持された状態となる。
また、ヘッドカバー70が有するボス部72のカムキャップ4に対する支持部分においては、シール部材としてのOリング58が介装される。Oリング58は、カムキャップ4において支持面4bに開口するように設けられる嵌合溝4cに対して嵌合された状態で、ヘッドカバー70におけるカムキャップ4の支持面4bに対する接触面となる先端面72aとカムキャップ4との間に介在する。Oリング58により、取付ボルト90によるヘッドカバー70のカムキャップ4に対する固定部分における液密性が確保される。
また、カム角センサ10は、フランジ部11が用いられて、センサ固定ボルト95により、ヘッドカバー70に対して固定される。そこで、フランジ部11においては、カム角センサ10のヘッドカバー70に対する固定用に、延設部11aが形成される。本形態では、図4に示すように、延設部11aは、カム角センサ10において略筒状部分となる本体部分を介して、取付ボルト90が貫通する側の部分と反対側(図4において右側)に設けられる。このフランジ部11に設けられる延設部11aの部分を、センサ固定ボルト95が貫通する。そして、ヘッドカバー70側においては、センサ固定ボルト95が螺挿されるネジ穴76が形成される。かかる構成により、カム角センサ10がヘッドカバー70に対して支持された状態において、センサ固定ボルト95が、延設部11aを介してヘッドカバー70のネジ穴76に対して螺挿されることで、カム角センサ10が、ヘッドカバー70に対して直接固定される。
以上のような構成を備える本形態のセンサ取付構造においても、支持状態のカム角センサ10とヘッドカバー70とのサブアッシー化が可能となる。具体的には、図5に示すように、本形態のセンサ取付構造においては、スリーブ59が、前記のとおりボルト孔73に挿入された状態で、フランジ部59aによってヘッドカバー70(の拡径部73a)とカム角センサ10(のフランジ部11)との間に挟まれることで、ヘッドカバー70に保持される。また、支持状態のカム角センサ10は、フランジ部11の延設部11aが用いられて、センサ固定ボルト95により、ヘッドカバー70に対して固定される。これにより、カム角センサ10とヘッドカバー70とスリーブ59とを含むサブアッシー100が構成される。
このように、本形態において構成されるサブアッシー100においても、カム角センサ10のヘッドカバー70に対する支持部分についてのリークテストが可能となる。すなわち、サブアッシー100についてのリークテストに際しては、前述した実施形態の場合と同様にして、リークテストマスキング9が用いられることで、カム角センサ10のヘッドカバー70に対する支持部分を含む密閉空間75が形成される。そして、密閉空間75に対して、圧縮エアが注入されることとなる。
本形態のセンサ取付構造は、前述した実施形態に対して、ブラケット30が用いられない構造となっている。その分、本形態のセンサ取付構造は、前述した実施形態に比べて安く生産することが可能となる。
1 カムシャフト
2 ロータ(被検出部)
3 カムジャーナル
4 カムキャップ
5 シリンダヘッド
10 カム角センサ(内燃機関用センサ)
20 ヘッドカバー(カバー部材)
22 嵌合孔(被嵌合部)
30 ブラケット
31 嵌合部
32 連結支持部
33 ボルト孔(固定用孔部)
40 取付ボルト(固定部材)
50 サブアッシー(組立体)
2 ロータ(被検出部)
3 カムジャーナル
4 カムキャップ
5 シリンダヘッド
10 カム角センサ(内燃機関用センサ)
20 ヘッドカバー(カバー部材)
22 嵌合孔(被嵌合部)
30 ブラケット
31 嵌合部
32 連結支持部
33 ボルト孔(固定用孔部)
40 取付ボルト(固定部材)
50 サブアッシー(組立体)
Claims (4)
- 内燃機関のカムシャフトに設けられる被検出部を検出対象とし、前記カムシャフトを支持するシリンダヘッドが有する開口部を覆うカバー部材に支持される内燃機関用センサの取付方法であって、
前記シリンダヘッド側に設けられ前記カムシャフトを支持する部分に対して係合する固定部材を挿通させる固定用孔部を有するとともに、前記カバー部材に設けられる被嵌合部に対して所定の保持力をもって嵌合可能な嵌合部と、前記カバー部材に支持された状態の前記内燃機関用センサに対して固定されることにより、前記内燃機関用センサを前記嵌合部に対して連結支持する連結支持部とを有するブラケットを用い、
前記嵌合部を、前記被嵌合部に対して嵌合させるとともに、前記カバー部材に支持された状態の前記内燃機関用センサを、前記連結支持部に対して固定することにより、前記内燃機関用センサと前記カバー部材と前記ブラケットとを含む組立体を構成した後、
前記固定部材を、前記固定用孔部を介して前記カムシャフトを支持する部分に対して係合させることで、前記組立体を、前記カムシャフトを支持する部分に対して固定することにより、前記内燃機関用センサを、前記被検出部に対して、該被検出部を検出可能な状態に取り付けることを特徴とする内燃機関用センサの取付方法。 - 内燃機関のカムシャフトに設けられる被検出部を検出対象とし、前記カムシャフトを支持するシリンダヘッドが有する開口部を覆うカバー部材に支持される内燃機関用センサの取付方法であって、
前記シリンダヘッド側に設けられ前記カムシャフトを支持する部分に対して係合する固定部材を挿通させる固定用孔部を有するとともに、前記カバー部材に設けられる被嵌合部に対して所定の保持力をもって嵌合可能な嵌合部と、前記カバー部材に支持された状態の前記内燃機関用センサに対して固定されることにより、前記内燃機関用センサを前記嵌合部に対して連結支持する連結支持部とを有するブラケットを用い、前記嵌合部を、前記被嵌合部に対して嵌合させるとともに、前記カバー部材に支持された状態の前記内燃機関用センサを、前記連結支持部に対して固定することにより、前記内燃機関用センサと前記カバー部材と前記ブラケットとを含む組立体を構成する組立工程と、
前記組立体における、前記内燃機関用センサの前記カバー部材に対する支持部分を含む部分についてのリークテストを行うリークテスト工程と、
前記固定部材を、前記固定用孔部を介して前記カムシャフトを支持する部分に対して係合させることで、前記組立体を、前記カムシャフトを支持する部分に対して固定することにより、前記内燃機関用センサを、前記被検出部に対して、該被検出部を検出可能な状態に取り付ける取付工程と、
を備えることを特徴とする内燃機関用センサの取付方法。 - 内燃機関のカムシャフトに設けられる被検出部を検出対象とし、前記カムシャフトを支持するシリンダヘッドが有する開口部を覆うカバー部材に支持される内燃機関用センサの取付構造であって、
前記カバー部材に設けられる被嵌合部に対して所定の保持力をもって嵌合可能な嵌合部と、前記カバー部材に支持された状態の前記内燃機関用センサに対して固定されることにより、前記内燃機関用センサを前記嵌合部に対して連結支持する連結支持部とを有するブラケットと、
前記嵌合部を介して、前記シリンダヘッド側に設けられ前記カムシャフトを支持する部分に対して係合することで、前記ブラケットを前記カムシャフトを支持する部分に対して固定する固定部材と、
を備えることを特徴とする内燃機関用センサの取付構造。 - 内燃機関のカムシャフトに設けられる被検出部を検出対象とし、前記カムシャフトを支持するシリンダヘッドが有する開口部を覆うカバー部材に支持される内燃機関用センサの取付ブラケットであって、
前記シリンダヘッド側に設けられ前記カムシャフトを支持する部分に対して係合する固定部材を挿通させる固定用孔部を有するとともに、前記カバー部材に設けられる被嵌合部に対して所定の保持力をもって嵌合可能な嵌合部と、
前記カバー部材に支持された状態の前記内燃機関用センサに対して固定されることにより、前記内燃機関用センサを前記嵌合部に対して連結支持する連結支持部と、
を有することを特徴とする内燃機関用センサの取付ブラケット。
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