JP2012017205A - 糸巻取装置 - Google Patents

糸巻取装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012017205A
JP2012017205A JP2010157286A JP2010157286A JP2012017205A JP 2012017205 A JP2012017205 A JP 2012017205A JP 2010157286 A JP2010157286 A JP 2010157286A JP 2010157286 A JP2010157286 A JP 2010157286A JP 2012017205 A JP2012017205 A JP 2012017205A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diameter side
speed profile
traverse
traverse guide
lead ratio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010157286A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsufumi Muta
勝文 牟田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP2010157286A priority Critical patent/JP2012017205A/ja
Priority to EP11171020.8A priority patent/EP2404855B1/en
Priority to CN201110192167.9A priority patent/CN102311013B/zh
Publication of JP2012017205A publication Critical patent/JP2012017205A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H54/00Winding, coiling, or depositing filamentary material
    • B65H54/02Winding and traversing material on to reels, bobbins, tubes, or like package cores or formers
    • B65H54/28Traversing devices; Package-shaping arrangements
    • B65H54/2884Microprocessor-controlled traversing devices in so far the control is not special to one of the traversing devices of groups B65H54/2803 - B65H54/325 or group B65H54/38
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H54/00Winding, coiling, or depositing filamentary material
    • B65H54/02Winding and traversing material on to reels, bobbins, tubes, or like package cores or formers
    • B65H54/10Winding and traversing material on to reels, bobbins, tubes, or like package cores or formers for making packages of specified shapes or on specified types of bobbins, tubes, cores, or formers
    • B65H54/103Winding and traversing material on to reels, bobbins, tubes, or like package cores or formers for making packages of specified shapes or on specified types of bobbins, tubes, cores, or formers forming frusto-conical packages or forming packages on frusto-conical bobbins, tubes, cores or formers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
    • B65H2701/30Handled filamentary material
    • B65H2701/31Textiles threads or artificial strands of filaments

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Winding Filamentary Materials (AREA)

Abstract

【課題】 リード比を設定してコーン形状のパッケージを生成する場合において、トラバースガイドを適切な速度プロファイルで駆動する糸巻取装置を提供する。
【解決手段】 コーン形状のパッケージ53を生成する糸巻取装置11であって、トラバースガイド17と、トラバース駆動部19とを備えるとともに、パッケージ53の小径側領域でのトラバース時間に対する大径側領域でのトラバース時間との比の値、若しくは、パッケージの大径側領域でのトラバース速度に対する小径側領域でのトラバース速度との比の値、を設定リード比として設定するリード比設定部43と、リード比設定部43により設定される設定リード比に応じて、パッケージ53の大径側領域と小径側領域のうち、少なくともいずれかの領域でのトラバースガイド17の速度プロファイルを調整する速度プロファイル調整部44と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、糸を巻取ボビンに巻き取る糸巻取装置に関する。
従来、糸をトラバース(綾振り)しながら巻取ボビンに巻き取る糸巻取装置において、コーン形状のパッケージを生成する際に、小径側領域と大径側領域とでトラバースガイドのトラバース速度を変化させる糸巻取装置が知られている(例えば、特許文献1)。コーン形状のパッケージでは、パッケージ形状や解舒性を良好にするため、パッケージの小径側領域でのトラバース速度を高速にし、大径側領域でのトラバース速度を低速にする。
コーン形状のパッケージにおける大径側領域でのトラバースガイドのトラバース速度に対する小径側領域でのトラバースガイドのトラバース速度の比の値はリード比と呼ばれている。例えば、小径側領域でのトラバースガイドのトラバース速度と、大径側領域でのトラバースガイドのトラバース速度の比を1.3:1.0とした場合には、リード比は1.3と表現される。また、リード比は、小径側領域でのトラバースガイドのトラバース時間に対する大径側領域でのトラバースガイドのトラバース時間の比の値として表現される場合もある。
ところで、糸巻取装置のトラバースガイドは、サーボモータ等のトラバース駆動装置によって駆動されており、パッケージの端部においてトラバースガイドを反転させる場合には、トラバース駆動装置を反転動作させる必要がある。例えば、リード比を1.3に設定した場合には、小径側領域のトラバース速度:大径側領域のトラバース速度が1.3:1.0となるようにトラバース駆動装置を制御する。
特開平10−109823号公報
しかしながら、リード比が1.0より大きい場合は、リード比が1.0である場合より小径側領域のトラバース速度が増大するため、トラバースガイドを反転させる場合の加速度が増大する。その結果、トラバース駆動装置に供給される電流が上昇し、定格を超える最大電流が流れる場合もある。これにより、同じ巻き条件でも、リード比が1.0である場合に比べて、トラバース駆動装置の発熱量が上昇したり、限界トルクヘの到達が容易になってしまい、糸巻取装置のスペックダウンに繋がる問題がある。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものである。第1の目的は、リード比を設定してコーン形状のパッケージを生成する場合において、トラバースガイドを適切な速度プロファイルで駆動する糸巻取装置を提供することである。第2の目的は、1.0より大きいリード比が設定された場合に、特にパッケージの小径側領域での速度プロファイルを適切なものとして、トラバース駆動装置に供給される電流値のピークの抑制及び、トラバース駆動装置の発熱量を抑制する糸巻取装置を提供することである。第3の目的は、1.0より大きいリード比が設定された場合に、特にパッケージの大径側領域での速度プロファイルを適切なものとして、トラバースガイドのクイックターンにより、パッケージの耳高を抑制する糸巻取装置を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、第1の発明は、コーン形状のパッケージを生成する糸巻取装置であって、トラバースガイドと、トラバース駆動部と、リード比設定部と、速度プロファイル調整部と、を備える。トラバースガイドは、前記パッケージに巻き取られる糸をトラバースする。トラバース駆動部は、前記トラバースガイドを前記パッケージの巻取幅の方向に対して往復駆動する。リード比設定部は、前記パッケージの小径側領域での前記トラバースガイドのトラバース時間に対する大径側領域での前記トラバースガイドのトラバース時間の比の値、若しくは、前記パッケージの大径側領域での前記トラバースガイドのトラバース速度に対する小径側領域での前記トラバースガイドのトラバース速度の比の値であるリード比を設定リード比として設定する。速度プロファイル調整部は、前記リード比設定部により設定される設定リード比に応じて、パッケージの大径側領域と小径側領域のうち、少なくともいずれかの領域でのトラバースガイドの速度プロファイルを調整する。
第2の発明は、第1の発明であって、前記速度プロファイル調整部は、前記パッケージの大径側領域と小径側領域の両方での前記トラバースガイドの速度プロファイルを調整する。
第3の発明は、第1又は第2のいずれかの発明であって、前記速度プロファイル調整部は、前記リード比設定部で設定した設定リード比が1.0より大きい場合に、前記設定リード比に対応する前記小径側領域の速度プロファイルとして第1小径側速度プロファイルに調整する。前記リード比が1.0である基準リード比の場合の小径側領域の速度プロファイルを第2小径側速度プロファイルと仮定する。この場合、前記第1小径側速度プロファイルのトラバースガイドの加速度が、前記第2小径側速度プロファイルのトラバースガイドの加速度以下となるように、前記速度プロファイル調整部は前記速度プロファイルを調整する。
第4の発明は、第1又は第2のいずれかの発明であって、前記速度プロファイル調整部は、前記リード比設定部で設定した設定リード比が1.0より大きい場合に、前記設定リード比に対応する前記小径側領域の速度プロファイルとして第1小径側速度プロファイルに調整する。前記リード比が1.0である基準リード比の場合の小径側領域の速度プロファイルを第2小径側速度プロファイルと仮定する。前記リード比を前記設定リード比と同一とし、かつ、トラバースガイドの加速時間を前記第2小径側速度プロファイルにおけるトラバースガイドの加速時間と同一とした場合の小径側領域の速度プロファイルを第3小径側速度プロファイルと仮定する。この場合、前記第1小径側速度プロファイルのトラバースガイドの加速度が、前記第3小径側速度プロファイルのトラバースガイドの加速度よりも小さくなるように、前記速度プロファイル調整部は前記速度プロファイルを調整する。
第5の発明は、第1又は第2のいずれかの発明であって、前記速度プロファイル調整部は、前記リード比設定部で設定した設定リード比が1.0より大きい場合に、前記設定リード比に対応する前記大径側領域の速度プロファイルとして第1大径側速度プロファイルに調整する。前記リード比が1.0である基準リード比の場合の大径側領域の速度プロファイルを第2大径側速度プロファイルと仮定する。この場合、前記第1大径側速度プロファイルのトラバースガイドの加速度が、前記第2大径側速度プロファイルのトラバースガイドの加速度以上となるように、前記速度プロファイル調整部は前記速度プロファイルを調整する。
第6の発明は、第1又は第2のいずれかの発明であって、前記速度プロファイル調整部は、前記リード比設定部で設定した設定リード比が1.0より大きい場合に、前記設定リード比に対応する前記大径側領域の速度プロファイルとして第1大径側速度プロファイルを調整する。前記リード比が1.0である基準リード比の場合の大径側領域の速度プロファイルを第2大径側速度プロファイルと仮定する。前記リード比を前記設定リード比と同一とし、かつ、トラバースガイドの加速時間を前記第2大径側速度プロファイルにおけるトラバースガイドの加速時間と同一としたときの大径側領域の速度プロファイルを第3大径側速度プロファイルと仮定する。この場合、前記第1大径側速度プロファイルのトラバースガイドの加速度を、前記第3大径側速度プロファイルのトラバースガイドの加速度よりも大きくなるように、前記速度プロファイル調整部は前記速度プロファイルを調整する。
第7の発明は、第3の発明であって、前記第1小径側速度プロファイルのトラバースガイドの加速時間を、前記第2小径側速度プロファイルのトラバースガイドの加速時間以上とする。
第8の発明は、第4の発明であって、前記第1小径側速度プロファイルのトラバースガイドの加速時間を、前記第3小径側速度プロファイルのトラバースガイドの加速時間よりも大きくする。
第9の発明は、第5の発明であって、前記第1大径側速度プロファイルのトラバースガイドの加速時間を、前記第2大径側速度プロファイルのトラバースガイドの加速時間以下とする。
第10の発明は、第6の発明であって、前記第1大径側速度プロファイルのトラバースガイドの加速時間を、前記第3大径側速度プロファイルのトラバースガイドの加速時間よりも小さくする。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
第1の発明によれば、リード比設定部により設定される設定リード比に応じて、パッケージの大径側領域と小径側領域のうち、少なくともいずれかの領域でのトラバースガイドの速度プロファイルを調整する速度プロファイル調整部を備えている。このため、リード比に応じて自在にトラバース駆動部の速度プロファイルを調整できる。その結果、リード比を設定してコーン形状のパッケージを生成する場合において、トラバースガイドを適切な速度プロファイルにて駆動することができる。
第2の発明によれば、速度プロファイル調整部は、パッケージの大径側領域と小径側領域の両方でのトラバースガイドの速度プロファイルを調整する。このため、リード比を設定してコーン形状のパッケージを生成する場合において、大径側領域と小径側領域の両方において、トラバースガイドを適切な速度プロファイルにて駆動することができる。
第3の発明によれば、速度プロファイル調整部は、リード比設定部で設定した設定リード比が1.0より大きい場合に、設定リード比に対応する小径側領域の速度プロファイルとして第1小径側速度プロファイルに調整する。リード比が1.0である基準リード比の場合の小径側領域の速度プロファイルを第2小径側速度プロファイルと仮定する。このときに、第1小径側速度プロファイルのトラバースガイドの加速度が、第2小径側速度プロファイルのトラバースガイドの加速度以下となるように、速度プロファイル調整部は速度プロファイルを調整する。このため、1.0より大きいリード比が設定された場合に、パッケージの小径側領域でのトラバース駆動部の電流値のピークを抑制でき、トラバース駆動部の発熱量の上昇を抑制できる。その結果、パッケージの小径側領域でトラバース駆動部を高速で動作させることができるため、糸巻取装置の生産性の低下を抑制することができる。
第4の発明によれば、速度プロファイル調整部は、リード比設定部で設定した設定リード比が1.0より大きい場合に、設定リード比に対応する小径側領域の速度プロファイルとして第1小径側速度プロファイルに調整する。リード比が1.0である基準リード比の場合の小径側領域の速度プロファイルを第2小径側速度プロファイルと仮定する。リード比を設定リード比と同一とし、かつ、トラバースガイドの加速時間を第2小径側速度プロファイルにおけるトラバースガイドの加速時間と同一とした場合の小径側領域の速度プロファイルを第3小径側速度プロファイルと仮定する。このときに、第1小径側速度プロファイルのトラバースガイドの加速度が、第3小径側速度プロファイルのトラバースガイドの加速度よりも小さくなるように、速度プロファイル調整部は速度プロファイルを調整する。このため、1.0より大きいリード比が設定された場合に、パッケージの小径側領域でのトラバース駆動部の電流値のピークを抑制でき、トラバース駆動部の発熱量の上昇を抑制できる。その結果、パッケージの小径側領域でトラバース駆動部を高速で動作させることができるため、糸巻取装置の生産性の低下を抑制することができる。
第5の発明によれば、速度プロファイル調整部は、リード比設定部で設定した設定リード比が1.0より大きい場合に、設定リード比に対応する大径側領域の速度プロファイルとして第1大径側速度プロファイルに調整する。リード比が1.0である基準リード比の場合の大径側領域の速度プロファイルを第2大径側速度プロファイルと仮定する。このときに、第1大径側速度プロファイルのトラバースガイドの加速度が、第2大径側速度プロファイルのトラバースガイドの加速度以上となるように、速度プロファイル調整部は速度プロファイルを調整する。このため、1.0より大きいリード比が設定された場合に、パッケージの大径側領域でのトラバースガイドの加速度を大きくすることができ、トラバースガイドをクイックターンさせることができる。その結果、パッケージの大径側領域での耳高が抑制され、解舒性に優れたコーン形状のパッケージを生成することができる。
第6の発明によれば、速度プロファイル調整部は、リード比設定部で設定した設定リード比が1.0より大きい場合に、設定リード比に対応する大径側領域の速度プロファイルとして第1大径側速度プロファイルに調整する。リード比が1.0である基準リード比の場合の大径側領域の速度プロファイルを第2大径側速度プロファイルと仮定する。リード比を設定リード比と同一とし、かつ、トラバースガイドの加速時間を第2大径側速度プロファイルにおけるトラバースガイドの加速時間と同一としたときの大径側領域の速度プロファイルを第3大径側速度プロファイルと仮定する。このときに、第1大径側速度プロファイルのトラバースガイドの加速度が、第3大径側速度プロファイルのトラバースガイドの加速度よりも大きくなるように、速度プロファイル調整部は速度プロファイルを調整する。このため、1.0より大きいリード比が設定された場合に、パッケージの大径側領域でのトラバースガイドの加速度を大きくすることができ、トラバースガイドをクイックターンさせることができる。その結果、パッケージの大径側領域での耳高が抑制され、解舒性に優れたコーン形状のパッケージを生成することができる。
第7の発明によれば、第1小径側速度プロファイルのトラバースガイドの加速時間を、第2小径側速度プロファイルのトラバースガイドの加速時間以上とする。このため、1.0より大きいリード比が設定された場合に、パッケージの小径側領域でのトラバースガイドは時間を掛けて反転することとなる。これにより、トラバース駆動部の電流値のピークを抑制でき、トラバース駆動部の発熱量の上昇を抑制できる。その結果、パッケージの小径側領域でトラバース駆動部を高速で動作させることができるため、糸巻取装置の生産性を向上することができる。
第8の発明によれば、第1小径側速度プロファイルのトラバースガイドの加速時間を、第3小径側速度プロファイルのトラバースガイドの加速時間よりも大きくする。このため、1.0より大きいリード比が設定された場合に、パッケージの小径側領域でのトラバースガイドは時間を掛けて反転することとなる。これにより、トラバース駆動部の電流値のピークを抑制でき、トラバース駆動部の発熱量の上昇を抑制できる。その結果、パッケージの小径側領域でトラバース駆動部を高速で動作させることができるため、糸巻取装置の生産性の低下を抑制することができる。
第9の発明によれば、第1大径側速度プロファイルのトラバースガイドの加速時間を、第2大径側速度プロファイルのトラバースガイドの加速時間以下とする。このため、1.0より大きいリード比が設定された場合に、パッケージの大径側領域でのトラバースガイドの加速度を大きくすることができ、トラバースガイドをクイックターンさせることができる。その結果、パッケージの大径側領域での耳高が抑制され、解舒性に優れたコーン形状のパッケージを生成することができる。
第10の発明によれば、第1大径側速度プロファイルのトラバースガイドの加速時間を、第3大径側速度プロファイルのトラバースガイドの加速時間よりも小さくする。このため、1.0より大きいリード比が設定された場合に、パッケージの大径側領域でのトラバースガイドの加速度を大きくすることができ、トラバースガイドをクイックターンさせることができる。その結果、パッケージの大径側領域での耳高が抑制され、解舒性に優れたコーン形状のパッケージを生成することができる。
本発明の実施例1に係る糸巻取装置11を示す正面簡略図及びブロック図。 実施例1に係るパッケージ53の小径側領域の速度プロファイルを示す図。 実施例1に係るパッケージ53の大径側領域の速度プロファイルを示す図。 実施例2に係るパッケージ53の小径側領域の速度プロファイルを示す図。 実施例2に係るパッケージ53の大径側領域の速度プロファイルを示す図。
次に、発明の実施の形態について図を用いて説明する。
本発明の実施例1に係る糸巻取装置11について、図1から図3を用いて説明する。
本実施例の糸巻取装置11は、図1に示すように、給糸ボビン51の糸Yをトラバース装置12でトラバース(綾振り)させながら巻取チューブ52に巻き取って糸層を形成し、コーン形状のパッケージ53を生成する糸巻取装置である。尚、図1に示す糸巻取装置11は1台であるが、このような糸巻取装置11を複数台列設することで、自動ワインダが構成される。
本明細書では、巻取チューブ52及びパッケージ53を総称して巻取ボビンBとする。すなわち、糸層が形成されていない巻取ボビンBが巻取チューブ52であり、糸層が形成された巻取ボビンBがパッケージ53である。また、パッケージ53の小径側領域と大径側領域は、それぞれパッケージ53の幅方向中央部を境にして、小径側半分、大径側半分の領域を意味する。
まず糸巻取装置11の概略について説明する。図1に示すように、糸巻取装置11は、巻取ボビンBを着脱可能に支持するクレードル13と、巻取ボビンBの周面に接触して従動回転可能な接触ローラ14とを備えている。クレードル13は揺動軸15を中心に揺動自在に構成されており、巻取ボビンBの両端を回転自在に支持する。巻取ボビンBに糸Yが巻取られることで巻取ボビンBの径が増大すると、クレードル13が揺動し、これによって巻取ボビンBの周面と接触ローラ14との適度な接触が保たれる。
クレードル13には、巻取ボビン駆動部としての巻取ボビン駆動モータ18が設けられている。巻取ボビン駆動モータ18の駆動軸は、巻取ボビンBをクレードル13に把持させたときに、巻取ボビンBと相対回転不能に連結され(いわゆるダイレクトドライブ方式)、巻取ボビン駆動モータ18により巻取ボビンBを積極的に回転駆動して糸Yを巻き取る。
また、クレードル13には、巻取ボビン回転速度センサ32、及び、巻取ボビン径センサ33が設けられている。巻取ボビン回転速度センサ32は、巻取ボビンBの回転速度を検出する。巻取ボビン径センサ33は、巻取ボビンBの径を検出する。巻取ボビン径センサ33はロータリエンコーダ等で構成され、クレードル13の揺動角を検出することで巻取ボビンBの径を検出する。
接触ローラ14の近傍には、トラバース装置12が設けられている。トラバース装置12によって、糸Yがトラバース(綾振り)されながら巻取ボビンBに巻き取られる。トラバース装置12は、糸Yと係合して糸Yをトラバースするトラバースガイド17と、トラバースガイド17を巻取ボビンBの巻取幅の方向に対して往復駆動する、トラバース駆動部としてのトラバースガイド駆動モータ19とを備えている。トラバースガイド17は、揺動自在に構成したアーム部材16の先端に設けられている。アーム部材16をトラバースガイド駆動モータ19により図1の矢印のように往復駆動させることでトラバースガイド17を往復移動させる。本実施例ではトラバースガイド駆動モータ19としてサーボモータを用いているが、ステップモータ等を用いてもよい。
給糸ボビン51と接触ローラ14との間の糸走行経路中には、給糸ボビン51側から順に、テンション付与装置20、糸継装置21、ヤーンクリアラ22が設けられている。テンション付与装置20は糸Yに適切なテンションを付与するものである。ヤーンクリアラ22は、検出部の部分を通過する糸Yの太さをセンサで検出し、センサからの信号をアナライザ23で分析することで、スラブ等の糸欠点を検出する。ヤーンクリアラ22には、糸欠点を検出した時に直ちに糸Yを切断するためのカッタが付設されている。糸継装置21は、ヤーンクリアラ22が糸欠点を検出して行う糸切断時や給糸ボビン51からの糸Yの糸切れ時に、給糸ボビン51側の下糸と、巻取ボビンB側の上糸とを糸継ぎする。
糸継装置21の下側と上側には、給糸ボビン51側の下糸を吸引捕捉して糸継装置21に案内する下糸捕捉案内部24と、巻取ボビンB側の上糸を吸引捕捉して糸継装置21に案内する上糸捕捉案内部27が設けられる。下糸捕捉案内部24はパイプ状に構成されており、軸25を中心に上下回動可能に設けられるとともに、その先端側には吸引口26を設けている。上糸捕捉案内部27もパイプ状に構成されており、軸28を中心に上下回動可能に設けられるとともに、その先端側にマウス29を設けている。下糸捕捉案内部24及び上糸捕捉案内部27には負圧源が接続されており、先端の吸引口26及びマウス29に吸引作用を生じさせる。
次に、糸巻取装置11の動作を制御するための構成について説明する。本実施例では図1に示すように、巻取ボビンBを駆動する巻取ボビン駆動モータ18と、トラバースガイド17を駆動するトラバースガイド駆動モータ19とは、別個独立に設けられており、巻取ボビンBとトラバースガイド17とは別個独立に駆動が制御される。そして、トラバースガイド駆動モータ19によるトラバースガイド17の駆動は、速度プロファイルに基づいて制御される。
ここで速度プロファイルとは、トラバースガイド17の駆動についての情報であって、トラバースガイド17のトラバース時間、トラバース速度、トラバースガイド17の加速時間、及びトラバースガイド17の加速度等の設定を含む。速度プロファイルは、パッケージ53の小径側領域と大径側領域とで別々に調整されるものである。尚、別々に調整されるとは、小径側領域と大径側領域とで個別に、又は独立して調整されることも含まれる。パッケージ53の小径側領域ではトラバースガイド17の駆動は第1小径側速度プロファイルに基づいて制御され、パッケージ53の大径側領域ではトラバースガイド17の駆動は第1大径側速度プロファイルに基づいて制御される。
また、リード比とは、前述の通りコーン形状のパッケージ53における大径側領域でのトラバースガイド17のトラバース速度に対する小径側領域でのトラバースガイド17のトラバース速度の比の値である。例えば、小径側領域でのトラバースガイド17のトラバース速度と、大径側領域でのトラバースガイド17のトラバース速度の比を1.3:1.0とした場合には、リード比は1.3と表現される。リード比の表現としては、130パーセント:100パーセントのように、百分率で表現する場合もある。リード比は、トラバース速度の比の値ではなく、トラバース時間の比の値、すなわち、小径側領域でのトラバースガイド17のトラバース時間に対する大径側領域でのトラバースガイド17のトラバース時間の比の値として表現する場合もある。本実施例では、リード比はトラバース時間の比の値として説明する。
図1に示すように、糸巻取装置11には、糸巻取装置11を個別に制御するユニット制御部41が設けられている。ユニット制御部41には、巻取ボビン駆動制御部31と、トラバース制御部34とが接続されている。巻取ボビン駆動制御部31はユニット制御部41からの制御信号に基づいて巻取ボビン駆動モータ18の駆動と停止等を制御する。トラバース制御部34はユニット制御部41からの制御信号に基づいてトラバースガイド駆動モータ19の駆動と停止等を制御する。また、ユニット制御部41は機台制御部42に接続されており、機台制御部42は自動ワインダを構成する複数の糸巻取装置11を統括して制御する。
ユニット制御部41、機台制御部42、巻取ボビン駆動制御部31及び、トラバース制御部34は、演算部としてのCPUや、記憶部としてのROM、RAM等を備えている。トラバース制御部34のROMには、トラバース制御部34が備えるCPU等のハードウェアを速度プロファイルに基づく制御部として動作させる制御ソフトウェアが記憶されている。
巻取ボビン回転速度センサ32で検出される巻取ボビンBの回転速度信号は、ユニット制御部41、巻取ボビン駆動制御部31及びトラバース制御部34へ送信される。巻取ボビン径センサ33で検出される巻取ボビンBの径信号は、ユニット制御部41へ送信され、ユニット制御部41から巻取ボビン駆動制御部31及びトラバース制御部34へ転送される。
機台制御部42は、リード比設定部43を備えている。トラバース制御部34は、速度プロファイル調整部44を備えている。リード比設定部43は、パッケージ53の小径側領域でのトラバースガイド17のトラバース時間に対する大径側領域でのトラバースガイド17のトラバース時間の比の値をリード比(例えば1.3)として設定する。設定したリード比は設定リード比とされる。速度プロファイル調整部44は、設定リード比に応じて、第1小径側速度プロファイルと第1大径側速度プロファイルをそれぞれ調整する(図2c、図3c参照。)。第1小径側速度プロファイルと第1大径側速度プロファイルについては後に詳述する。
機台制御部42は、リード比設定部43により設定された設定リード比を糸巻取装置11のユニット制御部41に送信する。ユニット制御部41は、受信した設定リード比をトラバース制御部34へ転送する。設定リード比を受信したトラバース制御部34は、設定リード比に基づいて決定された第1小径側速度プロファイル及び第1大径側速度プロファイルに従ってトラバースガイド17を駆動させるよう、トラバースガイド駆動モータ19の駆動と停止等を制御する。
続いて、本実施例の糸巻取装置11において速度プロファイル調整部44により調整される、第1小径側速度プロファイル、及び第1大径側速度プロファイルについて説明する。
図2はパッケージ53の小径側領域の速度プロファイルを示している。図3はパッケージ53の大径側領域の速度プロファイルを示している。それぞれ横軸がトラバース時間であり、縦軸がトラバース速度である。本実施例において速度プロファイル調整部44により調整される第1小径側速度プロファイルは図2cに示している。第1大径側速度プロファイルは図3cに示している。一方、図2aに示す第2小径側速度プロファイル及び、図2bに示す第3小径側速度プロファイルは、第1小径側速度プロファイルと対比説明するために示しており、図3aに示す第2大径側速度プロファイル及び図3bに示す第3大径側速度プロファイルは、第1大径側速度プロファイルと対比説明するために示している。
尚、図2では、パッケージ53の小径側領域における端部からパッケージ53の幅方向中央部に向けて、トラバースガイド17の速度が増大する場合(加速度が正の場合)のみを示しているが、トラバースガイド17の速度が減少する場合(加速度が負の場合)についても同様の速度プロファイルに調整される。また、図3では、パッケージ53の大径側領域における端部からパッケージ53の幅方向中央部に向けて、トラバースガイド17の速度が増大する場合(加速度が正の場合)のみを示しているが、トラバースガイド17の速度が減少する場合(加速度が負の場合)についても同様の速度プロファイルに調整される。
まず、図2aに示す第2小径側速度プロファイルは、リード比を1.0とした場合の小径側領域の速度プロファイルである。図3aに示す第2大径側速度プロファイルは、リード比を1.0とした場合の大径側領域の速度プロファイルである。リード比を1.0とした場合とは、リード比設定部43を操作してリード比を1.0と入力することにより、設定リード比が1.0となる場合である。リード比が1.0である場合を「基準リード比」とする。リード比設定部43の機能をオフにした場合にも、リード比は設定されないことにより、リード比が付いていない状態、すなわち、設定リード比が1.0となる場合がある。
第2小径側速度プロファイルと第2大径側速度プロファイルの決定条件は、コーン形状のパッケージ53の巻き条件よって決定される。第2小径側速度プロファイルの決定条件には、トラバース時間t1、トラバース速度v1、トラバースガイド17の加速時間t11、トラバースガイド17の加速度v1/t11等が含まれる。第2大径側速度プロファイルの決定条件には、トラバース時間T1、トラバース速度V1、トラバースガイド17の加速時間T11、トラバースガイド17の加速度V1/T11等が含まれる。巻き条件には、巻き幅、ワインド数、巻き方(プレシジョン巻き、ランダム巻き等)等が含まれる。尚、本実施例の第2小径側速度プロファイルと第2大径側速度プロファイルは、小径側領域のトラバース時間t1と大径側領域のトラバース時間T1は等しく、小径側領域のトラバース速度v1と大径側領域のトラバース速度V1は等しく、小径側領域の加速時間t11と大径側領域の加速時間T11は等しく、小径側領域の加速度(v1/t11)と大径側領域の加速度(V1/T11)は等しく設定されている。
これに対して、図2bに示す第3小径側速度プロファイルは、設定リード比(例えば1.3)と同一のリード比とした場合の小径側領域の速度プロファイルである。図3bに示す第3大径側速度プロファイルは、設定リード比(例えば1.3)と同一のリード比とした場合の大径側領域の速度プロファイルである。
図2aと図2bに基づいて、第2小径側速度プロファイルと第3小径側速度プロファイルを比較すると、リード比が1.0と1.3とで異なるため、第3小径側速度プロファイルのトラバース時間t2は第2小径側速度プロファイルのトラバース時間t1より減少している。トラバースガイド17は、トラバース時間t1よりも短いトラバース時間t2でパッケージ53の幅方向中央部に移動しなければならないため、第3小径側速度プロファイルのトラバース速度v2は、トラバース時間t2が減少した分、第2小径側速度プロファイルのトラバース速度v1より増大している。また、第3小径側速度プロファイルの加速時間t11は、第2小径側速度プロファイルの加速時間t11と同一である。このため、第3小径側速度プロファイルの加速度(v2/t11)は、第2小径側速度プロファイルの加速度(v1/t11)より増大している。
このように、パッケージ53の小径側領域において、トラバースガイド17の加速度が増大した速度プロファイルにすると、トラバースガイド駆動モータ19に供給される電流が上昇し、定格を超える最大電流が流れる場合がある。これにより、同じ巻き条件でも、リード比が1.0である場合に比べて、トラバースガイド駆動モータ19の発熱量が上昇したり、限界トルクヘの到達が容易になってしまい、糸巻取装置11のスペックダウンに繋がる場合がある。
そこで本実施例の第1小径側速度プロファイルでは、このような問題を解消するため、図2cに示すように、加速度をリード比が1.0である第2小径側速度プロファイルの加速度(v1/t11)以下としている。具体的には、第1小径側速度プロファイルの加速度を第2小径側速度プロファイルの加速度(v1/t11)と同一としている。また、第1小径側速度プロファイルにおいて、加速度は小さくしたが、速度プロファイルの調整に関わらず、トラバース距離と平均トラバース速度が等しくなるようにするため、トラバース時間t2は第3小径側速度プロファイルと同一とし、トラバース速度v3、加速時間t31、及びトラバース速度v3でトラバースする時間t32については第3小径側速度プロファイルとは異ならせている。
次に図3aと図3bに基づいて、第2大径側速度プロファイルと第3大径側速度プロファイルを比較すると、リード比が1.0と1.3とで異なるため、第3大径側速度プロファイルのトラバース時間T2は第2大径側速度プロファイルのトラバース時間T1より増大している。トラバースガイド17は、トラバース時間T1よりも長いトラバース時間T2でパッケージ53の幅方向中央部に移動しなければならないため、第3大径側速度プロファイルのトラバース速度V2は、トラバース時間T2が増大した分、第2大径側速度プロファイルのトラバース速度V1より減少している。また、第3大径側速度プロファイルの加速時間T11は、第2大径側速度プロファイルの加速時間T11と同一である。このため、第3大径側速度プロファイルの加速度(V2/T11)は、第2大径側速度プロファイルの加速度(V1/T11)より減少している。
一方、本実施例の第1大径側速度プロファイルでは、耳高の問題を解消するため、図3cに示すように、加速度をリード比が1.0である第2大径側速度プロファイルの加速度(V1/T11)以上としている。具体的には、第1大径側速度プロファイルの加速度を第2大径側速度プロファイルの加速度(V1/T11)と同一としている。また、第1大径側速度プロファイルにおいて、加速度は大きくしたが、速度プロファイルの調整に関わらず、トラバース距離と平均トラバース速度が等しくなるようにするため、トラバース時間T2は第3大径側速度プロファイルと同一とし、トラバース速度V3、加速時間T31、及びトラバース速度V3でトラバースする時間T32については第3大径側速度プロファイルとは異ならせている。
以上説明した実施例1に係る糸巻取装置11によれば、次のような効果を有する。
速度プロファイル調整部44は、パッケージ53の大径側領域と小径側領域の両方でのトラバースガイド17の速度プロファイルを調整する。このため、リード比を設定してコーン形状のパッケージ53を生成する場合において、大径側領域と小径側領域の両方において、トラバースガイド17を適切な速度プロファイルにて駆動することができる。
また、速度プロファイル調整部44は、リード比設定部43で設定した設定リード比が1.0より大きい場合に、第1小径側速度プロファイルのトラバースガイド17の加速度を、第2小径側速度プロファイルのトラバースガイド17の加速度以下とした。このため、1.0より大きいリード比が設定された場合に、パッケージ53の小径側領域でのトラバースガイド駆動モータ19の電流値のピークを抑制でき、トラバースガイド駆動モータ19の発熱量の上昇を抑制できる。その結果、パッケージ53の小径側領域でトラバースガイド駆動モータ19を高速で動作させることができるため、糸巻取装置11の生産性の低下を抑制することができる。
また、速度プロファイル調整部44は、リード比設定部43で設定した設定リード比が1.0より大きい場合に、第1大径側速度プロファイルのトラバースガイド17の加速度を、リード比が1.0である第2大径側速度プロファイルのトラバースガイド17の加速度以上とした。このため、1.0より大きいリード比が設定された場合に、パッケージ53の大径側領域でのトラバースガイド17の加速度を大きくすることができ、トラバースガイド17をクイックターンさせることができる。その結果、パッケージ53の大径側領域での耳高が抑制され、解舒性に優れたコーン形状のパッケージ53を生成することができる。
また、第1小径側速度プロファイルのトラバースガイド17の加速時間は、第2小径側速度プロファイルのトラバースガイド17の加速時間以上となった。これにより、1.0より大きいリード比が設定された場合に、パッケージ53の小径側領域でのトラバースガイド17は時間を掛けて反転することとなる。従って、トラバースガイド駆動モータ19の電流値のピークを抑制でき、トラバースガイド駆動モータ19の発熱量の上昇を抑制できる。その結果、パッケージ53の小径側領域でトラバースガイド駆動モータ19を高速で動作させることができるため、糸巻取装置11の生産性の低下を抑制することができる。
また、第1大径側速度プロファイルのトラバースガイド17の加速時間は、第2大径側速度プロファイルのトラバースガイド17の加速時間以下となった。これにより、1.0より大きいリード比が設定された場合に、パッケージ53の大径側領域でのトラバースガイド17の加速度を大きくすることができ、トラバースガイド17をクイックターンさせることができる。その結果、パッケージ53の大径側領域での耳高が抑制され、解舒性に優れたコーン形状のパッケージ53を生成することができる。
本発明の実施例2に係る糸巻取装置11について、図4、図5を用いて説明する。本実施例に係る糸巻取装置11は、以下の2点で実施例1と大きく異なっている。第1の相違点は、第1小径側速度プロファイルのトラバースガイド17の加速度が、第3小径側速度プロファイルのトラバースガイド17の加速度よりも小さく、第2小径側速度プロファイルのトラバースガイド17の加速度よりも大きい点である。第2の相違点は、第1大径側速度プロファイルのトラバースガイド17の加速度が、第3大径側速度プロファイルのトラバースガイド17の加速度よりも大きく、第2大径側速度プロファイルのトラバースガイド17の加速度よりも小さい点である。その他の構成や制御については実施例1と同様であるため、詳しい説明は省略する。
図4はパッケージ53の小径側領域の速度プロファイルを示している。図5はパッケージ53の大径側領域の速度プロファイルを示している。それぞれ横軸がトラバース時間であり、縦軸がトラバース速度である。本実施例において速度プロファイル調整部44により調整される第1小径側速度プロファイルは図4cに示しており、第1大径側速度プロファイルは図5cに示している。一方、図4aに示す第2小径側速度プロファイル及び、図4bに示す第3小径側速度プロファイルは、第1小径側速度プロファイルと対比説明するために示している。図5aに示す第2大径側速度プロファイル及び図5bに示す第3大径側速度プロファイルは、第1大径側速度プロファイルと対比説明するために示している。第2小径側速度プロファイル、第3小径側速度プロファイル、第2大径側速度プロファイル、及び、第3大径側速度プロファイルについては実施例1と同様の設定であるため、詳しい説明は省略する。
尚、図4では、パッケージ53の小径側領域における端部からパッケージ53の幅方向中央部に向けて、トラバースガイド17の速度が増大する場合(加速度が正の場合)のみを示しているが、トラバースガイド17の速度が減少する場合(加速度が負の場合)についても同様の速度プロファイルに調整される。また、図5では、パッケージ53の大径側領域における端部からパッケージ53の幅方向中央部に向けて、トラバースガイド17の速度が増大する場合(加速度が正の場合)のみを示しているが、トラバースガイド17の速度が減少する場合(加速度が負の場合)についても同様の速度プロファイルに調整される。
本実施例の第1小径側速度プロファイルは、図4cに示すように、加速度を第3小径側速度プロファイルの加速度(v2/t11)より小さく、第2小径側速度プロファイルの加速度(v1/t11)よりも大きくしている。また、第1小径側速度プロファイルにおいて、速度プロファイルの調整に関わらず、トラバース距離と平均トラバース速度が等しくなるようにするため、トラバース時間t2は第3小径側速度プロファイルと同一とし、トラバース速度v4、加速時間t41、及びトラバース速度v4でトラバースする時間t42については第3小径側速度プロファイルとは異ならせている。
また、本実施例の第1大径側速度プロファイルでは、図5cに示すように、加速度を第3大径側速度プロファイルの加速度(V2/T11)よりも大きく、第2大径側速度プロファイルの加速度(V1/T11)よりも小さくしている。また、第1大径側速度プロファイルにおいて、速度プロファイルの調整に関わらず、トラバース距離と平均トラバース速度が等しくなるようにするため、トラバース時間T2は第3大径側速度プロファイルと同一とし、トラバース速度V4、加速時間T41、及びトラバース速度V4でトラバースする時間T42については第3大径側速度プロファイルとは異ならせている。
以上説明した実施例2に係る糸巻取装置11によれば、次のような効果を有する。
速度プロファイル調整部44は、リード比設定部43で設定した設定リード比が1.0より大きい場合に、第1小径側速度プロファイルのトラバースガイド17の加速度を、第3小径側速度プロファイルのトラバースガイド17の加速度よりも小さくした。このため、1.0より大きいリード比が設定された場合に、パッケージ53の小径側領域でのトラバースガイド駆動モータ19の電流値のピークを抑制でき、トラバースガイド駆動モータ19の発熱量の上昇を抑制できる。その結果、パッケージ53の小径側領域でトラバースガイド駆動モータ19を高速で動作させることができるため、糸巻取装置11の生産性の低下を抑制することができる。
また、速度プロファイル調整部44は、リード比設定部43で設定した設定リード比が1.0より大きい場合に、第1大径側速度プロファイルのトラバースガイド17の加速度を、第3大径側速度プロファイルのトラバースガイド17の加速度よりも大きくした。このため、1.0より大きいリード比が設定された場合に、パッケージ53の大径側領域でのトラバースガイド17の加速度を大きくすることができ、トラバースガイド17をクイックターンさせることができる。その結果、パッケージ53の大径側領域での耳高が抑制され、解舒性に優れたコーン形状のパッケージ53を生成することができる。
また、第1小径側速度プロファイルのトラバースガイド17の加速時間は、第3小径側速度プロファイルのトラバースガイド17の加速時間よりも大きくなる。そのため、1.0より大きいリード比が設定された場合に、パッケージ53の小径側領域でのトラバースガイド17は時間を掛けて反転することとなる。これにより、トラバースガイド駆動モータ19の電流値のピークを抑制でき、トラバースガイド駆動モータ19の発熱量の上昇を抑制できる。その結果、パッケージ53の小径側領域でトラバースガイド駆動モータ19を高速で動作させることができるため、糸巻取装置11の生産性の低下を抑制することができる。
また、第1大径側速度プロファイルのトラバースガイド17の加速時間は、第3大径側速度プロファイルのトラバースガイド17の加速時間よりも小さくなる。そのため、1.0より大きいリード比が設定された場合に、パッケージ53の大径側領域でのトラバースガイド17の加速度を大きくすることができる。これにより、トラバースガイド17をクイックターンさせることができる。その結果、パッケージ53の大径側領域での耳高が抑制され、解舒性に優れたコーン形状のパッケージ53を生成することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。例えば、トラバースガイド17の加速時において、速度は直線状に加速するようにしたが、階段状や曲線状に加速するようにしてもよい。
また、実施例1において、第1小径側速度プロファイルのトラバースガイド17の加速度を第2小径側速度プロファイルのトラバースガイド17の加速度(v1/t11)と同一としているが、第1小径側速度プロファイルのトラバースガイド17の加速度を第2小径側速度プロファイルのトラバースガイド17の加速度(v1/t11)より小さくしてもよい。この場合、トラバースガイド17の加速度は小さくなるが、速度プロファイルの調整に関わらず、トラバース距離と平均トラバース速度が等しくなるようにするため、加速時間を増大させたり、トラバース速度を増大させたりするように調整する。また、同様に、第1大径側速度プロファイルのトラバースガイド17の加速度を第2大径側速度プロファイルのトラバースガイド17の加速度(V1/T11)と同一としているが、第1大径側速度プロファイルのトラバースガイド17の加速度を第2大径側速度プロファイルのトラバースガイド17の加速度(V1/T11)より大きくしてもよい。この場合、トラバースガイド17の加速度は大きくなるが、速度プロファイルの調整に関わらず、トラバース距離と平均トラバース速度が等しくなるようにするため、加速時間を減少させたり、トラバース速度を減少させたりするように調整する。
また、実施例1、2における第1小径側速度プロファイル及び、第1大径側速度プロファイルは、比較となる第2小径側速度プロファイルや第3小径側速度プロファイル、第2大径側速度プロファイルや第3大径側速度プロファイルに対して、トラバースガイド17の加速度の大小関係を基準として速度プロファイルを調整したが、これに限定されず、トラバースガイド17の加速時間の大小関係を基準として速度プロファイルを調整してもよい。
また、実施例1、2におけるリード比は、トラバース時間の比の値として説明したが、トラバース速度の比の値として設定してもよい。尚、パッケージ53の巻き方をプレシジョン巻き(パッケージ53の径が巻太りにより大きくなっても、トラバース装置12によるワインド数を一定値に維持してパッケージ53を巻き取る方法であり、綾角がパッケージ53の径の増大につれて小さくなる)とする場合、リード比をトラバース時間の比の値で設定しなければ、パッケージ53を所定のワインド数で巻くことができない。一方、パッケージ53の巻き方をランダム巻き(巻取速度一定でトラバース速度も一定でパッケージ53を巻き取る方法であり、パッケージ53の径の変化に伴ってワインド数が変化する)とする場合、リード比をトラバース時間の比の値として設定しても、トラバース速度の比の値として設定しても、いずれでもパッケージ53を巻き取ることが可能である。
また、糸巻取装置11の動作を制御するための構成については実施例に限定されず、例えば、巻取ボビン駆動制御部31とトラバース制御部34を、ユニット制御部41に設けてもよく、機台制御部42に設けたリード比設定部43をユニット制御部41に設けてもよい。
また、巻取ボビンBの駆動は、巻取ボビン駆動モータ18により直接駆動する構成としたが、巻取ボビンBの表面に駆動ローラを接触させて巻取ボビンBを駆動させるようにしてもよい。接触ローラ14の形状は両端の径が異なるコーン形状であるが、両端の径が同一である円筒形状であってもよい。
また、トラバース装置12は、アーム部材16の長手方向が糸巻取装置11の設置方向(上下方向)に対して平行になるように構成したが、アーム部材16の長手方向が糸巻取装置11の設置面に対して垂直になるように構成されていてもよい。また、トラバース装置12は、トラバースガイド駆動モータ19によってアーム部材16を往復駆動させる構成としたが、接触ローラ14の近傍に無端状のタイミングベルト31を配置し、このタイミングベルト31にトラバースガイド17を取り付けるとともに、タイミングベルト31を、例えばパルスモータによって往復駆動する構成としてもよい。
以上説明した本発明の技術的範囲は、上記実施例に限定されるものではなく、上記実施例の形状に限定されない。
本発明の技術的範囲は、本明細書及び図面に記載した事項から明らかになる本発明が真に意図する技術的思想の範囲全体に、広く及ぶものである。
11 糸巻取装置
12 トラバース装置
13 クレードル
14 接触ローラ
15 揺動軸
16 アーム部材
17 トラバースガイド
18 巻取ボビン駆動モータ
19 トラバースガイド駆動モータ
20 テンション付与装置
21 糸継装置
22 ヤーンクリアラ
23 アナライザ
24 下糸捕捉案内部
25 軸
26 吸引口
27 上糸捕捉案内部
28 軸
29 マウス
31 巻取ボビン駆動制御部
32 巻取ボビン回転速度センサ
33 巻取ボビン径センサ
34 トラバース制御部
41 ユニット制御部
42 機台制御部
43 リード比設定部
44 速度プロファイル調整部
51 給糸ボビン
52 巻取チューブ
53 パッケージ
B 巻取ボビン
Y 糸

Claims (10)

  1. コーン形状のパッケージを生成する糸巻取装置であって、
    前記パッケージに巻き取られる糸をトラバースするトラバースガイドと、
    前記トラバースガイドを前記パッケージの巻取幅の方向に対して往復駆動するトラバース駆動部と、
    前記パッケージの小径側領域での前記トラバースガイドのトラバース時間に対する大径側領域での前記トラバースガイドのトラバース時間の比の値、若しくは、前記パッケージの大径側領域での前記トラバースガイドのトラバース速度に対する小径側領域での前記トラバースガイドのトラバース速度の比の値であるリード比を設定リード比として設定するリード比設定部と、
    前記リード比設定部により設定される前記設定リード比に応じて、前記パッケージの大径側領域と小径側領域のうち、少なくともいずれかの領域での前記トラバースガイドの速度プロファイルを調整する速度プロファイル調整部と、
    を備えたことを特徴とする糸巻取装置。
  2. 請求項1に記載の糸巻取装置であって、
    前記速度プロファイル調整部は、前記パッケージの大径側領域と小径側領域の両方での前記トラバースガイドの速度プロファイルを調整することを特徴とする糸巻取装置。
  3. 請求項1又は2のいずれか1項に記載の糸巻取装置であって、
    前記速度プロファイル調整部は、前記リード比設定部で設定した前記設定リード比が1.0より大きい場合に、前記設定リード比に対応する前記小径側領域の速度プロファイルを第1小径側速度プロファイルに調整し、
    前記リード比が1.0である基準リード比の場合の小径側領域の速度プロファイルを第2小径側速度プロファイルとしたときに、
    前記第1小径側速度プロファイルの前記トラバースガイドの加速度を、前記第2小径側速度プロファイルの前記トラバースガイドの加速度以下とすることを特徴とする糸巻取装置。
  4. 請求項1又は2のいずれか1項に記載の糸巻取装置であって、
    前記速度プロファイル調整部は、前記リード比設定部で設定した前記設定リード比が1.0より大きい場合に、前記設定リード比に対応する前記小径側領域の速度プロファイルを第1小径側速度プロファイルに調整し、
    前記リード比が1.0である基準リード比の場合の小径側領域の速度プロファイルを第2小径側速度プロファイルとし、
    前記リード比を前記設定リード比と同一とし、かつ、前記トラバースガイドの加速時間を前記第2小径側速度プロファイルにおける前記トラバースガイドの加速時間と同一とした場合の小径側領域の速度プロファイルを第3小径側速度プロファイルとしたときに、
    前記第1小径側速度プロファイルのトラバースガイドの加速度を、前記第3小径側速度プロファイルの前記トラバースガイドの加速度よりも小さくすることを特徴とする糸巻取装置。
  5. 請求項1又は2のいずれか1項に記載の糸巻取装置であって、
    前記速度プロファイル調整部は、前記リード比設定部で設定した前記設定リード比が1.0より大きい場合に、前記設定リード比に対応する前記大径側領域の速度プロファイルを第1大径側速度プロファイルに調整し、
    前記リード比が1.0である基準リード比の場合の大径側領域の速度プロファイルを第2大径側速度プロファイルとしたときに、
    前記第1大径側速度プロファイルの前記トラバースガイドの加速度を、前記第2大径側速度プロファイルの前記トラバースガイドの加速度以上とすることを特徴とする糸巻取装置。
  6. 請求項1又は2のいずれか1項に記載の糸巻取装置であって、
    前記速度プロファイル調整部は、前記リード比設定部で設定した前記設定リード比が1.0より大きい場合に、前記設定リード比に対応する前記大径側領域の速度プロファイルを第1大径側速度プロファイルに調整し、
    前記リード比が1.0である基準リード比の場合の大径側領域の速度プロファイルを第2大径側速度プロファイルとし、
    前記リード比を前記設定リード比と同一とし、かつ、前記トラバースガイドの加速時間を前記第2大径側速度プロファイルにおける前記トラバースガイドの加速時間と同一としたときの大径側領域の速度プロファイルを第3大径側速度プロファイルとしたときに、
    前記第1大径側速度プロファイルの前記トラバースガイドの加速度を、前記第3大径側速度プロファイルの前記トラバースガイドの加速度よりも大きくすることを特徴とする糸巻取装置。
  7. 請求項3に記載の糸巻取装置であって、
    前記第1小径側速度プロファイルの前記トラバースガイドの加速時間を、前記第2小径側速度プロファイルの前記トラバースガイドの加速時間以上とすることを特徴とする糸巻取装置。
  8. 請求項4に記載の糸巻取装置であって、
    前記第1小径側速度プロファイルの前記トラバースガイドの加速時間を、前記第3小径側速度プロファイルの前記トラバースガイドの加速時間よりも大きくすることを特徴とする糸巻取装置。
  9. 請求項5に記載の糸巻取装置であって、
    前記第1大径側速度プロファイルの前記トラバースガイドの加速時間を、前記第2大径側速度プロファイルの前記トラバースガイドの加速時間以下とすることを特徴とする糸巻取装置。
  10. 請求項6に記載の糸巻取装置であって、
    前記第1大径側速度プロファイルの前記トラバースガイドの加速時間を、前記第3大径側速度プロファイルの前記トラバースガイドの加速時間よりも小さくすることを特徴とする糸巻取装置。
JP2010157286A 2010-07-09 2010-07-09 糸巻取装置 Pending JP2012017205A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010157286A JP2012017205A (ja) 2010-07-09 2010-07-09 糸巻取装置
EP11171020.8A EP2404855B1 (en) 2010-07-09 2011-06-22 Yarn winding device
CN201110192167.9A CN102311013B (zh) 2010-07-09 2011-07-04 纱线卷绕装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010157286A JP2012017205A (ja) 2010-07-09 2010-07-09 糸巻取装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012017205A true JP2012017205A (ja) 2012-01-26

Family

ID=44675443

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010157286A Pending JP2012017205A (ja) 2010-07-09 2010-07-09 糸巻取装置

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP2404855B1 (ja)
JP (1) JP2012017205A (ja)
CN (1) CN102311013B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102799139A (zh) * 2012-06-15 2012-11-28 欧瑞传动电气有限公司 电子导丝控制装置及其控制方法
DE102015204302A1 (de) 2014-03-19 2015-09-24 Murata Machinery, Ltd. Garnwickelmaschine und Wickelverfahren

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109748143B (zh) * 2018-10-24 2022-03-08 华东理工大学 一种电子往复式多级精密卷绕控制方法
CN114277469B (zh) * 2021-12-21 2022-11-29 苏州汇川控制技术有限公司 卷装端面形状的调节方法、装置和存储介质
DE102022107472A1 (de) 2022-03-30 2023-10-05 Rieter Automatic Winder GmbH Fadenchangiervorrichtung

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH082814A (ja) * 1994-06-21 1996-01-09 Murata Mach Ltd 巻取装置
JP2000007219A (ja) * 1998-06-18 2000-01-11 Murata Mach Ltd 羽根トラバース装置
JP2004338843A (ja) * 2003-05-14 2004-12-02 Murata Mach Ltd トラバース装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10109823A (ja) * 1996-10-01 1998-04-28 Murata Mach Ltd 巻取装置
TW387854B (en) * 1998-06-18 2000-04-21 Murata Machinery Ltd Reciprocating device on blades
CN100335390C (zh) * 2003-02-07 2007-09-05 Tstm株式会社 丝条的卷取方法以及装置
ITMI20061122A1 (it) * 2006-06-09 2007-12-10 Colombo Filippetti Spa Procedimento per la movimentazione di un elemento guida-filo nelle macchine roccatrici e relativo dispositivo d'azionamento

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH082814A (ja) * 1994-06-21 1996-01-09 Murata Mach Ltd 巻取装置
JP2000007219A (ja) * 1998-06-18 2000-01-11 Murata Mach Ltd 羽根トラバース装置
JP2004338843A (ja) * 2003-05-14 2004-12-02 Murata Mach Ltd トラバース装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102799139A (zh) * 2012-06-15 2012-11-28 欧瑞传动电气有限公司 电子导丝控制装置及其控制方法
DE102015204302A1 (de) 2014-03-19 2015-09-24 Murata Machinery, Ltd. Garnwickelmaschine und Wickelverfahren

Also Published As

Publication number Publication date
EP2404855A3 (en) 2015-11-04
CN102311013B (zh) 2015-10-21
CN102311013A (zh) 2012-01-11
EP2404855A2 (en) 2012-01-11
EP2404855B1 (en) 2019-08-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5494324B2 (ja) 糸巻取装置
JP5884280B2 (ja) 糸巻取装置及び糸巻取方法
JP4523053B2 (ja) 糸条巻取機
JP2005335954A (ja) 綾巻きボビンを製造する繊維機械の巻き取り装置を運転する方法及び装置
JP2012017205A (ja) 糸巻取装置
JP2012224436A (ja) 糸巻取機
JP2015178403A (ja) 糸巻取機及び巻取方法
JP2006306588A (ja) 繊維機械における糸の弛み取り装置
JP2012144323A (ja) 紡糸巻取装置及び紡糸巻取設備
JP2012153476A (ja) 糸巻取装置
EP2366649A2 (en) Yarn winding machine
JP2011195217A (ja) 糸巻取機
EP2530040B1 (en) Yarn winding device
JP2012250810A (ja) 糸巻取装置
JP2007238245A (ja) 糸巻取装置
JP2007284196A (ja) 自動ワインダー
JP5538478B2 (ja) 光ファイバの巻取方法および巻取装置、ならびに光ファイバの製造方法
EP2700601A2 (en) Yarn winding unit and yarn winding machine
JP2007161449A (ja) 糸巻取装置及び糸巻取方法
JP4712549B2 (ja) ワインダー
JP2007230708A (ja) 糸巻取装置及び糸巻取方法
JP2011026060A (ja) トラバース装置の制御装置
JP2007238275A (ja) 糸巻取装置
JP2015189565A (ja) 糸条巻取装置と糸条巻取方法
JP2004250139A (ja) 糸条巻取機におけるトラバース方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130425

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140128

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140603

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20141028