JP2012224436A - 糸巻取機 - Google Patents

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    • B65H2701/31Textiles threads or artificial strands of filaments

Abstract

【課題】コーン形状のパッケージを作成する糸巻取機のパッケージの品質を高める技術を提供する。
【解決手段】糸Yを巻き取ることによってコーン形状のパッケージPを作成する糸巻取機100であって、前記パッケージPの外周面に接した状態で該パッケージPとともに回転するタッチローラ73と、前記パッケージPに巻き取られる糸Yを綾振する綾振ガイド61と、前記綾振ガイド61の駆動を制御する制御部91と、を備え、前記制御部91は、前記綾振ガイド61の駆動を制御することで、前記パッケージPと前記タッチローラ73との駆動点が該パッケージPの小径側へ移動することを抑制する、とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、糸を巻き取ることによってコーン形状のパッケージを作成する糸巻取機の技術に関する。
従来より、ボビンを回転させることによって糸を巻き取り、該ボビン上にパッケージを作成する糸巻取機が知られている(特許文献1参照)。糸巻取機には、パッケージの外周面に接した状態で該パッケージとともに回転するタッチローラが設けられている。また、糸巻取機には、糸を綾振する綾振ガイドが設けられている。
綾振ガイドによって綾振された糸は、タッチローラの外周面に沿ってパッケージに導かれる。タッチローラは、パッケージの外周面と接触することによって該パッケージの形状を整える。
図6Aに示すように、従来の糸巻取機200により作成されたパッケージPには、該パッケージPの両端部分の外径がパッケージPの巻き幅方向の中央部分の外径より大きくなる、いわゆる耳高SS・SLが発生する。これは、綾振ガイド161が反転するパッケージPの両端部分では糸Yの密度が高くなるのに対し、パッケージPの巻き幅方向の中央部分では巻き取られた糸Yの密度が低くなることに起因する。
そこで、パッケージPの両端部分に耳高SS・SLが発生することを防ぐため、綾振ガイド161の駆動を脈動的に変化させるクリーピング制御が提案されている(特許文献2参照)。
更に、図6Aに示すように、コーン形状のパッケージPにおいては、小径側の耳高SSが大径側の耳高SLよりも大きくなる。これは、周速度が速いパッケージPの大径側よりも周速度が遅い小径側のほうが耳部とその内側の糸Yの密度差が大きくなり易いことに起因する。
ここで、駆動点Dについて説明する。駆動点Dは、パッケージPの周速度とタッチローラ173の周速度が一致する箇所である。具体的に説明すると、パッケージPはコーン形状であり、タッチローラ173は略円筒形状であるため、パッケージPの周速度とタッチローラ173の周速度は、駆動点Dの一点で一致する。
図6Aに示すように、駆動点Dは、パッケージPの小径側の耳高SSが大きくなるに従って、該パッケージPの小径側へ移動する(図6A中矢印参照)。これは、パッケージPの小径側の耳高SSが大きくなることによって、小径側におけるタッチローラ173との摩擦力が増すことによる。こうして、パッケージPに従動して回転するタッチローラ173の回転速度は徐々に低下していくこととなる。
一方、タッチローラ173の回転速度が低下すると、パッケージPの大径側の周速度とタッチローラ173の周速度との差異は大きくなる。すると、パッケージPの大径側において、タッチローラ173の外周面に沿って導かれる糸Yの張力が高くなり、綾振ガイド161が反転したときの糸Yの軌道が内側(中央部分側)にズレる場合があった(図6B中矢印参照)。こうして、図6Bに示すように、ボビンB上に作成されたパッケージPは、大径側の端面SWがボビンBの傾斜角に垂直な線Axに対して傾く(垂直とならずにテーパ状となる)という問題を生じていたのである。
その後、更にパッケージPの巻き太りに応じて密度分布が変化し、駆動点Dは、パッケージPの大径側へ移動する場合があった(図7A中矢印参照)。これは、パッケージPの小径側の端部分から中央部分にかけてパッケージPとタッチローラ173との摩擦力が増すことによる。こうして、パッケージPに従動して回転するタッチローラ173の回転速度は徐々に増加していくこととなる。
一方、タッチローラ173の回転速度が増加すると、パッケージPの大径側の周速度とタッチローラ173の周速度との差異は小さくなる。すると、パッケージPの大径側において、タッチローラ173の外周面に沿って導かれる糸Yの張力が低くなり、綾振ガイド161が反転したときの糸Yの軌道が当初の位置に戻ることとなる(図7B中矢印参照)。こうして、ボビンB上に作成されたパッケージPは、巻き取られた糸Yの一部が大径側の端面SWに滑り落ちる、いわゆる綾落ちが発生するという問題を生じていたのである。
そこで、パッケージとタッチローラの駆動点が該パッケージの小径側へ移動することを抑制するため、タッチローラの一部が独立して回転する構成が提案されている(特許文献3参照)。但し、このような構成においては、糸がタッチローラの隙間に挟まる場合やパッケージの外周面に凹凸ができる場合があった。
従って、上記のような問題を解決し、パッケージの品質を高める技術が求められていた。
特開2007−238275号公報 特開2007−230708号公報 実開平6−61866号公報
本発明は、コーン形状のパッケージを作成する糸巻取機のパッケージの品質を高める技術を提供することを目的としている。
第1の発明は、糸を巻き取ることによってコーン形状のパッケージを作成する糸巻取機に関する。糸巻取機は、タッチローラと、綾振ガイドと、制御部と、を備える。タッチローラは、パッケージの外周面に接した状態で該パッケージとともに回転する。綾振ガイドは、パッケージに巻き取られる糸を綾振する。制御部は、綾振ガイドの駆動を制御することで、パッケージとタッチローラとの駆動点が該パッケージの小径側へ移動することを抑制する。
これにより、パッケージの大径側の端面がボビンの傾斜角に垂直な線に対して傾くという問題や綾落ちが発生するという問題を回避することができ、パッケージの品質を高めることが可能となる。
第2の発明は、第1の発明に係る糸巻取機に関する。制御部は、綾振ガイドの駆動を脈動的に変化させるクリーピング制御を可能とする。制御部は、少なくともパッケージの巻き始め期間において、パッケージの小径側と大径側でトラバース幅を変化させるパターンが異なる第一制御モードに基づきクリーピング制御を実施して、パッケージとタッチローラとの駆動点が該パッケージの小径側へ移動することを抑制する。
上述したように、パッケージの巻き始め期間では、駆動点がパッケージの小径側に移動し易い。従って、少なくともパッケージの巻き始め期間に第一制御モードに基づきクリーピング制御を実施することにより、パッケージの巻き始め期間に発生し易いパッケージの小径側での耳高を抑制することができる。その結果、パッケージの大径側の端面がボビンの傾斜角に垂直な線に対して傾くという問題や綾落ちが発生するという問題を回避することができ、パッケージの品質を高めることが可能となる。
第3の発明は、第2の発明に係る糸巻取機に関する。前記パターンは、トラバース幅の変化長さと、パッケージの端面と綾振ガイドの端点の軌跡により形成される仮想面積の変化と、トラバース幅の変化周期と、の少なくともいずれかである。
これにより、綾振ガイドの端点が変化され、特にパッケージの小径側での耳高を抑制することができる。その結果、パッケージの大径側の端面がボビンの傾斜角に垂直な線に対して傾くという問題や綾落ちが発生するという問題を回避することができ、パッケージの品質を高めることが可能となる。
第4の発明は、第1の発明に係る糸巻取機に関する。制御部は、綾振ガイドの駆動を脈動的に変化させるクリーピング制御を可能とする。制御部は、少なくともパッケージの巻き始め期間において、パッケージの小径側のみでトラバース幅を変化させるパターンが異なる第二制御モードに基づきクリーピング制御を実施して、パッケージとタッチローラとの駆動点が該パッケージの小径側へ移動することを抑制する。
これにより、パッケージの巻き始め期間で発生し易い小径側における耳高の発生を優先的に抑制できる。その結果、パッケージの大径側の端面がボビンの傾斜角に垂直な線に対して傾くという問題や綾落ちが発生するという問題を回避することができ、パッケージの品質を高めることが可能となる。
第5の発明は、第4の発明に係る糸巻取機に関する。前記パターンは、トラバース幅の変化長さと、パッケージの端面と綾振ガイドの端点の軌跡により形成される仮想面積の変化と、トラバース幅の変化周期と、の少なくともいずれかである。
これにより、綾振ガイドの端点が変化され、パッケージの小径側での耳高を抑制することができる。その結果、パッケージの大径側の端面がボビンの傾斜角に垂直な線に対して傾くという問題や綾落ちが発生するという問題を回避することができ、パッケージの品質を高めることが可能となる。
第6の発明は、第2から請求項5のいずれかの発明に係る糸巻取機に関する。制御部は、パッケージの巻き始め期間のみにおいて、第一制御モード又は第二制御モードを実施する。
これにより、パッケージの巻き始め期間で発生し易い小径側での耳高の発生を抑制して、以降は特殊な制御を行なわないので、糸巻取機は所望のパッケージを形成することができる。
第7の発明は、第2から請求項5のいずれかの発明に係る糸巻取機に関する。制御部は、クリーピング制御が予め設定された制御態様で一定となる第三制御モードを実施可能とする。制御部は、パッケージの巻き始め期間では第一制御モード又は第二制御モードを実施し、パッケージの巻き始め期間の経過後では第三制御モードを実施する。
これにより、パッケージの巻き始め期間で発生し易い小径側での耳高の発生を第一制御モード又は第二制御モードにより抑制して、以降は一般的にパッケージの端面を柔らかくするクリーピング制御を第三制御モードにより実施することにより、糸巻取機は所望のパッケージを形成することができる。
第8の発明は、第2から第7のいずれかの発明に係る糸巻取機に関する。糸巻取機は、パッケージの巻き始め期間であるか否かを検出する検出部を備える。制御部は、検出部の検出結果に基づいて綾振ガイドの駆動を制御する。
これにより、綾振ガイドの駆動を正確に制御できる。
第9の発明は、第8の発明に係る糸巻取機に関する。検出部は、パッケージの糸層の厚さを検出する。
これにより、パッケージの小径側への駆動点の移動を適切に抑制することができる。即ち、コーン形状のパッケージでは、パッケージの外径は巻き幅方向の位置に応じて異なる。一方、ボビンBの表面からの距離であるパッケージの糸層の厚さは、巻き幅方向の位置に関係なく略一定である。従って、パッケージの糸層の厚さに基づき巻き始め期間であるか否かを検出することにより、第一制御モード又は第二制御モードに基づくクリーピング制御を正確に行なうことができる。
第10の発明は、第8の発明に係る糸巻取機に関する。検出部は、パッケージに巻き取られる糸の長さを検出する。
これにより、パッケージの巻き始め期間であるか否かを正確に判断できる。
第11の発明は、第8の発明に係る糸巻取機に関する。検出部は、糸の巻き取りを開始したときからの経過時間を検出する。
これにより、糸巻取機は簡単な構成によりパッケージの巻き始め期間であるか否かを正確に判断できる。
第12の発明は、第8の発明に係る糸巻取機に関する。検出部は、パッケージの外径を検出する。
これにより、パッケージの巻き始め期間であるか否かを正確に判断できる。
第13の発明は、第2から第12のいずれかの発明に係る糸巻取機に関する。糸巻取機は、綾振ガイドのトラバース幅を設定できるトラバース幅設定部と、少なくとも第一制御モードと第二制御モードのいずれかを設定可能な制御パターン設定部と、を具備する。
これにより、クリーピング制御の設定を正確に行なうことができる。
第14の発明は、第1から第13のいずれかの発明に係る糸巻取機に関する。糸巻取機は、パッケージに巻き取られる糸を供給する給糸部と、切断された糸を継ぎ合わせる糸継装置と、パッケージに巻き取られた糸の糸端を捕捉して糸継装置へ案内する糸案内部と、を具備する。
これにより、給糸部と糸継装置と糸案内部を具備する一般的な糸巻取機を提供できる。糸継動作を行ないながらパッケージを巻き取る糸巻取機では、パッケージ側の糸端を捕捉する糸案内部の配置の都合上、タッチローラ上の糸のプリント長が長くならざるを得ない。プリント長が長くなると、パッケージに対する糸道が両端で不安定になるため、上記の課題が生じ易い。給糸部と糸継装置と糸案内部とを備えた糸巻取機においても、駆動点がパッケージの小径側へ移動することを防止して、品質の高いパッケージを作成することができる。
本発明により、コーン形状のパッケージを作成する糸巻取機のパッケージの品質を高める技術を提供できる。
本発明の一実施形態に係る糸巻取機100の全体構成を示す図。 コーン形状のパッケージPを作成している状態を示す図。 第一制御モードの制御態様を示す図。 第二制御モードの制御態様を示す図。 パッケージPの巻き始め期間では第一制御モードを実施し、パッケージPの巻き始め期間の経過後では第三制御モードを実施するとした制御態様を示す図。 従来技術における図。(6A)駆動点DがパッケージPの小径側へ移動している状態を示す図。(6B)パッケージPの大径側の端面SWがボビンBの傾斜角に垂直な線Axに対して傾いた状態を示す図。 従来技術における図。(7A)駆動点DがパッケージPの大径側へ移動している状態を示す図。(7B)綾落ちが発生する状態を示す図。
まず、図1を用いて本発明の一実施形態に係る糸巻取機100について説明する。図1に示すように、糸巻取機100は、巻取部7と、綾振装置6と、給糸部5を備えている。また、糸巻取機100には、糸案内部であるサクションアーム8が備えられている。
巻取部7は、糸YをパッケージPに巻き取る部分であり、クレードル71とパッケージ駆動部72とタッチローラ73を備えている。クレードル71には、ベアリング(図示せず)、パッケージ駆動部72等が設けられている。ベアリングは、ボビンBを脱着可能であり、ボビンBの両端を回転自在に把持する。クレードル71は、揺動軸15を中心に揺動可能である。これにより、クレードル71は、糸Yが巻かれることによってパッケージPの外径が大きくなった場合でも、タッチローラ73がパッケージPの外周面を一定の荷重で押すことを可能としている。
パッケージ駆動部72は、ボビンB及び該ボビンB上に作成されたパッケージPを回転させる。パッケージ駆動部72のサーボモータは、ボビンBをクレードル71のベアリングに把持させたときにボビンBと相対回転不能に連結され(いわゆるダイレクトドライブ方式)、パッケージ駆動部72によりボビンBを積極的に回転駆動して糸Yを巻き取る。タッチローラ73は、ボビンBの周面に接触して従動回転する。なお、パッケージ駆動部72は、パッケージ駆動制御部92からの制御信号に基づいて駆動する。なお、本パッケージ駆動部72は、パッケージPを回転させる動力源としてサーボモータを用いているが、例えばステップモータやインダクションモータなどであっても良く、モータの種類は問わない。
綾振装置6は、ボビンB(パッケージP)の近傍に設けられる。綾振装置6によって、糸Yが綾振されながらボビンBに巻き取られる。綾振装置6は、綾振ガイド61、綾振ガイド駆動部62を備えている。綾振ガイド61は、糸Yを引っ掛けた状態で糸Yを綾振するフック状の部材である。なお、綾振ガイド61の形状は、フック形状に限定されず、尖端が開放されたフォーク状でも良い。綾振ガイド駆動部62は、綾振ガイド61をボビンBの巻取幅の方向、つまり、ボビンBの第1の端部(図示左側の端部)と第2の端部(図示右側の端部)の両端を往復するように駆動させることで綾振ガイド61を往復移動させる。なお、綾振ガイド駆動部62は、トラバース制御部91からの制御信号に基づいて駆動する。
給糸部5は、ボビンBに巻き取られる糸Yを供給する部分である。給糸部5には、給糸ボビン1が装着される。給糸部5とタッチローラ73との間の糸走行経路中には、給糸部5側から順に、テンション付与装置2、糸継装置3、切断装置としてのヤーンクリアラ4が設けられている。テンション付与装置2は、糸Yに適切なテンションを付与するものである。ヤーンクリアラ4は、検出部の部分を通過する糸Yの太さをセンサで検出し、センサからの信号をアナライザ93で分析することで、スラブ等の糸欠点を検出する。ヤーンクリアラ4には、糸欠点を検出したために糸Yを切断(クリアラーカット)したり、糸欠点ではないが、トラバース不良により巻き取りを中断するために糸Yを切断(アディショナルカット)するためのカッタが付設されている。糸継装置3は、ヤーンクリアラ4による糸切断時や給糸ボビン1からの糸Yの糸切れ時に、給糸ボビン1側の下糸と、パッケージP側の上糸との糸端を糸継ぎする糸継動作を行なう。
サクションアーム8は、パッケージPに巻き取られた糸Yの上糸を捕捉して糸継装置3へ案内する。詳細には、サクションアーム8が上方へ回動することによってパッケージPに巻き取られた糸Yの上糸を捕捉し、サクションアーム8が下方へ回動することによって捕捉した糸Yを糸継装置3へ案内する。
次に、図2を用いて綾振装置6及び巻取部7の構成について更に詳しく説明する。
上述したように、綾振装置6は、糸Yを綾振する綾振ガイド61と該綾振ガイド61を駆動する綾振ガイド駆動部62を備える。
綾振ガイド61は、糸Yを引っ掛けるフック部61aが設けられたアーム部材である。綾振ガイド61は、フック部61aに糸Yを引っ掛けた状態でボビンBの巻取幅の方向に往復し(図中矢印参照)、該糸Yを綾振する。
綾振ガイド駆動部62は、主にサーボモータによって構成される。綾振ガイド駆動部62は、サーボモータのモータ軸を正転又は逆転させることによって綾振ガイド61を往復させる。なお、本綾振ガイド駆動部62は、綾振ガイド61を駆動する動力源としてサーボモータを用いているが、例えばステップモータやインダクションモータ、リニアモータなどであっても良く、モータの種類は問わない。また、サーボモータのモータ軸の方向、即ち、綾振ガイド61の取り付け方向なども限定しない。
このように、本糸巻取機100は、アーム部材に糸Yを引っ掛けて該糸Yを綾振する、いわゆるアーム式トラバース装置を綾振装置6として採用している。しかし、例えばベルト部材に糸Yを引っ掛けて該糸Yを綾振する、いわゆるベルト式トラバース装置であっても良い。また、いわゆる羽根トラバース装置であっても良い。
上述したように、巻取部7は、ボビンBを脱着可能に支持するクレードル71とボビンB及び該ボビンB上に作成されたパッケージPを回転させるパッケージ駆動部72を備える。また、巻取部7には、タッチローラ73が備えられている。
タッチローラ73は、パッケージPの外周面に接した状態で該パッケージPとともに回転する部材である。タッチローラ73は、パッケージPの外周面を押すことによって該パッケージPの形状を整える。なお、本タッチローラ73は、略円筒形状の回転体であるが、例えばコーン形状の回転体であっても良い。
このように、本糸巻取機100は、パッケージ駆動部72によってパッケージPが回転され、該パッケージPの回転に伴ってタッチローラ73が従動するように構成されている。しかし、例えばパッケージ駆動部72によってタッチローラ73が回転され、該タッチローラ73の回転に伴ってパッケージPが従動するように構成されていても良い。
次に、綾振ガイド61の制御態様について詳しく説明する。
図3は、第一制御モードの制御態様を示す図である。本図の縦軸は、経過時間を示している。本図の横軸は、パッケージPの小径側と大径側のトラバース幅を示している。なお、トラバース幅とは、綾振ガイド61の原点Oからの移動距離である。
第一制御モードでは、小径側と大径側でクリーピング制御が異なることを特徴としている。具体的に説明すると、第一制御モードは、大径側のクリーピング制御に対して小径側のクリーピング制御の頻度が増加している。つまり、下記の式に示すように、大径側のクリーピング周期t1に対して小径側のクリーピング周期t2は、同等であるか、短縮している。
クリーピング周期:t1≧t2
なお、本明細書において、「クリーピングパターン」とは、(1)トラバース幅の変化長さ(例えば、パッケージPの端面からの縮小長さである、図3のTAの大きさ)と、(2)パッケージPの端面と綾振ガイド61の端点の軌跡により形成される仮想面積(小径側の仮想面積α・大径側の仮想面積β)の変化と、(3)トラバース幅の変化周期(長さを変化する周期、仮想面積を変化させる周期)と、の少なくともいずれかである。
本実施例では、仮想面積の変化をクリーピングパターンとして説明する。
クリーピングパターンを仮想面積αと仮想面積βとした場合、仮想面積αは仮想面積β以上の大きさである(α≧β)。即ち、パッケージPの小径側でのクリーピングの量は、大径側でのクリーピングの量よりも多くなっている。そして、仮想面積αは、パッケージPの巻き取りの進行とともに大きくなる(図3において、α1<α2<α3)。これにより、パッケージPの巻き始め期間において、パッケージPとタッチローラ73との駆動点DがパッケージPの小径側へ移動することを抑制できる。
このように、本糸巻取機100は、少なくともパッケージPの巻き始め期間に第一制御モードに基づきクリーピング制御を実施することにより、パッケージPの巻き始め期間に発生し易いパッケージPの小径側での耳高SSを抑制することができる。つまり、綾振ガイド61の端点が変化され、パッケージPの小径側での耳高SSを抑制することができる。その結果、パッケージPの大径側の端面SWがボビンBの傾斜角に垂直な線Axに対して傾くという問題や綾落ちが発生するという問題を回避することができ、パッケージPの品質を高めることが可能となる。
なお、図4に示すように、第二制御モードは、大径側でクリーピング制御を行なわず、パッケージPの小径側のみでクリーピング制御を行なう。
これにより、本糸巻取機100は、パッケージPの巻き始め期間で発生し易い小径側における耳高SSの発生を優先的に抑制できる。つまり、綾振ガイド61の端点が変化され、パッケージPの小径側での耳高SSを抑制することができる。その結果、パッケージPの大径側の端面SWがボビンBの傾斜角に垂直な線Axに対して傾くという問題や綾落ちが発生するという問題を回避することができ、パッケージPの品質を高めることが可能となる。
また、本糸巻取機100においては、パッケージPの巻き始め期間のみにおいて、第一制御モード又は第二制御モードを実施するように構成されている。なお、本願におけるパッケージPの巻き始め期間とは、糸Yが巻かれていない空のボビンBに糸Yを巻き始めてからの所定の期間をいう。
このように、本糸巻取機100は、パッケージPの巻き始め期間で発生し易い小径側での耳高SSの発生を抑制して、以降は特殊な制御を行なわないので、糸巻取機100は所望のパッケージPを形成することができる。
更に、本糸巻取機100は、クリーピング制御が予め設定された制御態様で一定となる第三制御モードを実施可能としている。従って、本糸巻取機100は、パッケージPの巻き始め期間では第一制御モード又は第二制御モードを実施し、パッケージPの巻き始め期間の経過後では第三制御モードを実施することも可能である。なお、第三制御モードは、パッケージPの端面を柔らかくすることができる。
図5は、パッケージPの巻き始め期間では第一制御モードを実施し、パッケージPの巻き始め期間の経過後では第三制御モードを実施するとした制御態様を示す図である。本図には、パッケージPの巻き始め期間をT1、パッケージPの巻き始め期間の経過後をT2として記載している。
このような構成により、本糸巻取機100は、パッケージPの巻き始め期間で発生し易い小径側での耳高SSの発生を第一制御モードにより抑制して、以降は一般的にパッケージPの端面を柔らかくするクリーピング制御を第三制御モードにより実施することにより、糸巻取機100は所望のパッケージを形成することができる。
ところで、本糸巻取機100は、ユニット制御部9と電気的に接続された機台制御部10を備えている(図1参照)。機台制御部10には、トラバース幅設定部101と制御パターン設定部102が設けられており、オペレータがトラバース幅や制御パターンを任意に設定することを可能としている。
このように、本糸巻取機100は、トラバース幅設定部101と制御パターン設定部102を具備することで、クリーピング制御の設定を正確に行なうことができる。
次に、糸巻取機100がパッケージPの巻き始め期間であるか否かを判断する構成について説明する。
本糸巻取機100は、巻取長検出部(検出部)11の検出結果に基づいてパッケージPの巻き始め期間であるか否かを判断する。
このように、本糸巻取機100は、巻取長検出部11の検出結果に基づいてパッケージPの巻き始め期間であるか否かを判断することで、綾振ガイド61の駆動を正確に制御できる。
本糸巻取機100は、糸継装置3とヤーンクリアラ4の間に巻取長検出部11を備えている(図1参照)。糸巻取機100のユニット制御部9は、巻取長検出部11の検出結果であるパッケージPに巻き取られた糸Yの長さに基づいて、パッケージPの巻き始め期間であるか否かを判断する。
具体的に説明すると、巻取長検出部11は、糸Yから一定周期のパルス信号を検出し、該パルス信号をユニット制御部9へ送信する。そして、ユニット制御部9は、糸Yの巻き取りを開始したときから受信したパルス信号を積算することによって、パッケージPに巻かれた糸Yの長さを認識し、該パッケージPの糸層L(図2参照)の厚さを把握するのである。例えば、ユニット制御部9は、糸Yの巻き取りを開始したときから積算されたパルス信号数や糸Yの巻取速度、糸Yの種類(番手)などに基づいて、糸層L(図2参照)の厚さを把握する。
なお、本糸巻取機100では、糸層Lの厚さが60mm以下のときをパッケージPの巻き始め期間と定義している。つまり、本糸巻取機100は、糸層Lの厚さが60mmを超えると、第一制御モード又は第二制御モードを停止するように構成されている。しかし、例えば糸層Lの厚さが25mm以下のときをパッケージPの巻き始め期間と定義しても良く、具体的な数値は限定しない。
このように、本糸巻取機100は、パッケージPに巻き取られる糸Yの長さを検出することで、パッケージPの巻き始め期間であるか否かを正確に判断できる。
上記実施形態では、ユニット制御部9は、巻取長検出部11の検出結果に基づいて、パッケージPの巻き始め期間であるか否かを判断した。本発明は当該実施形式に限定されず、例えば、糸Yの巻き取りを開始したときからの経過時間を測定するタイマー(検出部)(不図示)をユニット制御部9内に設けても良い。糸巻取機100のユニット制御部9は、糸Yの巻き取りを開始したときからの経過時間に基づいて、パッケージPに巻かれた糸Yの長さを認識し、該パッケージPの糸層L(図2参照)の厚さを把握する。例えば、ユニット制御部9は、糸Yの巻き取りを開始したときからの経過時間や糸Yの巻取速度、糸Yの種類(番手)などに基づいて、糸層L(図2参照)の厚さを把握する。
なお、このような構成においては、糸継装置3による糸端どうしの継ぎ合わせなど、糸Yの巻き取りを中断しているときにはタイマー機能を停止する。これにより、糸巻取機100は、糸Yの巻き取りを開始したときからの経過時間を正確に検出することができる。
このように、本糸巻取機100は、糸Yの巻き取りを開始したときからの経過時間を検出することで、パッケージPの巻き始め期間であるか否かを簡単な構成により正確に判断できる。
更に別実施形態として、クレードル71の傾きを検出する角度センサ(検出部)(不図示)を巻取部7に設けても良い。糸巻取機100のユニット制御部9は、角度センサが検出するクレードル71の傾き角度に基づいて、パッケージPの糸層L(図2参照)の厚さを把握する。
なお、クレードル71の傾き角度は、パッケージPの外径と相関関係を有する。そのため、クレードル71の傾き角度を検出する角度センサは、間接的にパッケージPの外径を検出している。従って、クレードル71の傾き角度を検出するのではなく、直接的にパッケージPの外径を検出する構成であっても成立する。
このように、本糸巻取機100は、パッケージPの外径を検出することで、パッケージPの巻き始め期間であるか否かを正確に判断できる。
その他の実施形態として、以下のように構成することも可能である。まず、糸巻取機100は、パッケージPに導かれる糸Yの走行速度を検出する速度検出センサを糸Yの走行経路に沿って備えていても良い。この場合、糸巻取機100は、速度検出センサが検出した糸Yの走行速度と綾振ガイド61の駆動速度から綾角R(図2参照)を算出する。次に、綾角RやパッケージPの周速度、パッケージPの回転数から該パッケージPの外径を算出する。糸巻取機100は、算出されたパッケージPの外径に基づいて、糸層L(図2参照)の厚さを把握する。
上記実施例及び別実施例では、パッケージPの糸層Lの厚さを把握するとした。これは、第一制御モード又は第二制御モード及び第三制御モードを設定する上で、メリットがあるからである。即ち、コーン形状のパッケージPでは、パッケージPの外径の絶対値は大径側端部と小径側端部とで異なる。一般的に、糸巻取機100では、次工程のためにパッケージPの大径側端部の外径を把握している。しかし、パッケージPの大径側端部の外径に基づく設定では、パッケージPの小径側への駆動点Dの移動の抑制のための第一制御モード等の設定を直感的に行なうことができない。糸層Lの厚さに基づく設定を可能とすることで、オペレータは第一制御モード等を正確に設定することができる。
このように、パッケージPの糸層Lの厚さを把握することで、パッケージPの小径側への駆動点Dの移動を適切に抑制することができる。即ち、コーン形状のパッケージPでは、パッケージPの外径は巻き幅方向の位置に応じて異なる。一方、ボビンBの表面からの距離であるパッケージPの糸層Lの厚さは、巻き幅方向の位置に関係なく略一定である。従って、パッケージPの糸層Lの厚さに基づき巻き始め期間であるか否かを検出することにより、第一制御モード又は第二制御モードに基づくクリーピング制御を正確に行なうことができる。
また、上記の説明においては、第一制御モード又は第二制御モードを開始する時期について言及していない。しかし、少なくとも糸Yの巻き取りを開始したときから直ちに第一制御モード又は第二制御モードを実施する必要はなく、糸層Lが所定の厚さになったときから実施することも可能である。
なお、駆動点DがパッケージPの小径側へ移動することを抑制する他の方法として、綾振ガイド61のリード比を適宜に設定することが挙げられる。リード比とは、パッケージPの小径側における綾振ガイド61の駆動速度と大径側における綾振ガイド61の駆動速度の比である(小径側における綾振ガイド61の駆動時間と大径側における綾振ガイド61の駆動時間の比も同義)。
しかし、このような方法を用いた場合、大径側よりも小径側における綾振ガイド61の駆動速度が速くなるため、このときの駆動速度が許容範囲を超えないようにリード比を設定する必要が生じる。そのため、近年求められている糸Yの巻き取りの高速化に対応することができなかった。更に、リード比を極端に大きくした場合では、パッケージPの大径側における糸Yの密度が高くなり過ぎるため、パッケージPの品質が低下するという懸念もあった。
本発明の一実施形態に係る糸巻取機100では、綾振ガイド61の駆動速度が許容範囲を超えることがないため、糸Yの巻き取りの高速化に対応することが可能となる。
なお、本願では、本発明の一実施形態に係る糸巻取機として自動ワインダを用いて説明したが、例えば空気紡績機や撚糸機、巻返し機等、他の糸巻取機であっても良い。
1 給糸ボビン
2 テンション付与装置
3 糸継装置
4 ヤーンクリアラ
5 給糸部
6 綾振装置
61 綾振ガイド
62 綾振ガイド駆動部
7 巻取部
71 クレードル
72 パッケージ駆動部
73 タッチローラ
8 サクションアーム(糸案内部)
9 ユニット制御部(制御部)
91 トラバース制御部(制御部)
92 パッケージ駆動制御部(制御部)
10 機台制御部
11 巻取長検出部(検出部)
101 トラバース幅設定部
102 制御パターン設定部
B ボビン
SS 耳高
SL 耳高
Y 糸

Claims (14)

  1. 糸を巻き取ることによってコーン形状のパッケージを作成する糸巻取機であって、
    前記パッケージの外周面に接した状態で該パッケージとともに回転するタッチローラと、
    前記パッケージに巻き取られる糸を綾振する綾振ガイドと、
    前記綾振ガイドの駆動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記綾振ガイドの駆動を制御することで、前記パッケージと前記タッチローラとの駆動点が該パッケージの小径側へ移動することを抑制する、ことを特徴とする糸巻取機。
  2. 前記制御部は、前記綾振ガイドのトラバース幅を脈動的に変化させるクリーピング制御を可能とし、
    少なくとも前記パッケージの巻き始め期間において、前記パッケージの小径側と大径側で前記トラバース幅を変化させるパターンが異なる第一制御モードに基づき前記クリーピング制御を実施して、前記パッケージと前記タッチローラとの駆動点が該パッケージの小径側へ移動することを抑制する、ことを特徴とする請求項1に記載の糸巻取機。
  3. 前記パターンは、前記トラバース幅の変化長さと、前記パッケージの端面と前記綾振ガイドの端点の軌跡により形成される仮想面積の変化と、前記トラバース幅の変化周期と、の少なくともいずれかである、ことを特徴とする請求項2に記載の糸巻取機。
  4. 前記制御部は、前記綾振ガイドのトラバース幅を脈動的に変化させるクリーピング制御を可能とし、
    少なくとも前記パッケージの巻き始め期間において、前記パッケージの小径側のみで前記トラバース幅を変化させるパターンが異なる第二制御モードに基づき前記クリーピング制御を実施して、前記パッケージと前記タッチローラとの駆動点が該パッケージの小径側へ移動することを抑制する、ことを特徴とする請求項1に記載の糸巻取機。
  5. 前記パターンは、前記トラバース幅の変化長さと、前記パッケージの端面と前記綾振ガイドの端点の軌跡により形成される仮想面積の変化と、前記トラバース幅の変化周期と、の少なくともいずれかである、ことを特徴とする請求項4に記載の糸巻取機。
  6. 前記制御部は、前記パッケージの巻き始め期間のみにおいて、前記第一制御モード又は第二制御モードを実施する、ことを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の糸巻取機。
  7. 前記制御部は、前記クリーピング制御が予め設定された制御態様で一定となる第三制御モードを実施可能とし、
    前記パッケージの巻き始め期間では前記第一制御モード又は第二制御モードを実施し、前記パッケージの巻き始め期間の経過後では前記第三制御モードを実施する、ことを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の糸巻取機。
  8. 前記パッケージの巻き始め期間であるか否かを検出する検出部を備え、
    前記制御部は、前記検出部の検出結果に基づいて前記綾振ガイドの駆動を制御する、ことを特徴とする請求項2から請求項7のいずれか一項に記載の糸巻取機。
  9. 前記検出部は、前記パッケージの糸層の厚さを検出する、ことを特徴とする請求項8に記載の糸巻取機。
  10. 前記検出部は、前記パッケージに巻き取られる糸の長さを検出する、ことを特徴とする請求項8に記載の糸巻取機。
  11. 前記検出部は、糸の巻き取りを開始したときからの経過時間を検出する、ことを特徴とする請求項8に記載の糸巻取機。
  12. 前記検出部は、前記パッケージの外径を検出する、ことを特徴とする請求項8に記載の糸巻取機。
  13. 前記綾振ガイドのトラバース幅を設定できるトラバース幅設定部と、
    少なくとも前記第一制御モードと第二制御モードのいずれかを設定可能な制御パターン設定部と、を具備する、ことを特徴とする請求項2から請求項12のいずれか一項に記載の糸巻取機。
  14. 前記パッケージに巻き取られる糸を供給する給糸部と、
    切断された糸を継ぎ合わせる糸継装置と、
    前記パッケージに巻き取られた糸の糸端を捕捉して前記糸継装置へ案内する糸案内部と、を具備する、ことを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の糸巻取機。
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