JP2012015648A - 画像処理装置、表示装置、および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、表示装置、および画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】鮮鋭化処理による画質劣化を避けることができ、より精細で鮮明な画像を提供することができる画像処理装置、表示装置、および画像処理方法を提供する。
【解決手段】実施形態の画像処理装置は、鮮鋭化処理手段と、ノイズ量検出手段と、鮮鋭化処理制御手段と、を備える。前記鮮鋭化処理手段は、入力された画像に鮮鋭化処理を行う。前記ノイズ量検出手段は、前記入力された画像に含まれるノイズのノイズ量を検出する。前記鮮鋭化処理制御手段は、前記ノイズ量検出手段により検出されたノイズ量の増加に伴って、前記鮮鋭化処理手段により行う前記鮮鋭化処理の効果を抑制する。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、画像処理装置、表示装置、および画像処理方法に関する。
高精細な画像を表示する従来技術として、入力された画像に対して、エッジを強調する鮮鋭化処理を施す技術が開示されている(特許文献1参照)。
特開2005−138493号公報
しかしながら、従来技術においては、入力された画像がノイズ成分を含むものであるか否かに関わらず、入力された画像に対して同様の鮮鋭化処理が行われているため、入力された画像がノイズ成分を多く含むものであった場合に、鮮鋭化処理によりノイズ成分が強調されて画質劣化を招いてしまう、という課題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、鮮鋭化処理による画質劣化を避けることができ、より精細で鮮明な画像を提供することができる画像処理装置、表示装置、および画像処理方法を提供することを目的とする。
実施形態の画像処理装置は、鮮鋭化処理手段と、ノイズ量検出手段と、鮮鋭化処理制御手段と、を備える。前記鮮鋭化処理手段は、入力された画像に鮮鋭化処理を行う。前記ノイズ量検出手段は、前記入力された画像に含まれるノイズのノイズ量を検出する。前記鮮鋭化処理制御手段は、前記ノイズ量検出手段により検出されたノイズ量の増加に伴って、前記鮮鋭化処理手段により行う前記鮮鋭化処理の効果を抑制する。
図1は、本実施形態にかかるテレビジョン受信装置の構成を示すブロック図である。 図2は、本実施形態にかかる画像処理装置の構成を示すブロック図である。 図3は、本実施形態にかかる鮮鋭化処理部の構成を示すブロック図である。 図4は、ノイズ量判定ステップと制御レベルとを対応付けたテーブルを示す図である。 図5は、ノイズ量判定ステップおよび制御レベルの判定処理の流れを示すフローチャートである。 図6は、鮮鋭化処理の効果の制御例を示す図である。 図7は、本実施形態にかかる画像処理装置の構成を示すブロック図である。 図8は、本実施形態にかかる画像処理装置の構成を示すブロック図である。 図9は、本実施形態にかかる画像処理装置の構成を示すブロック図である。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態にかかるテレビジョン受信装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態にかかるテレビジョン受信装置10において、デジタルテレビジョン放送受信用のアンテナ11で受信したデジタルテレビジョン放送信号は、入力端子12を介してチューナ部13に供給される。このチューナ部13は、入力されたデジタルテレビジョン放送信号から所望のチャンネルの信号を選局して復調している。また、チューナ部13の出力は、デコーダ部14でデコードされるとともに、直接、セレクタ19にも供給されている。
アナログテレビジョン放送受信用のアンテナ15で受信したアナログテレビジョン放送信号は、入力端子16を介してチューナ部17に供給される。このチューナ部17は、入力されたアナログテレビジョン放送信号から所望のチャンネルの信号を選局して復調している。チューナ部17から出力された信号は、A/D(Analog-To-Digital)変換部18によりデジタル化された後、セレクタ19に供給される。
セレクタ19は、チューナ部13から供給された信号から画像・音声信号などを分離する。セレクタ19で分離された画像・音声信号は、制御部23を介してHDD(Hard Disk Drive)ユニットにて記録されても良い。セレクタ19は、2種類の画像・音声信号から1つを選択して、信号処理部20に入力している。信号処理部20は、後述する画像処理装置1を備え、当該画像処理装置1が入力された画像信号に所定の信号処理(鮮鋭化処理など)を施して、映像表示器22に表示させている。映像表示器22としては、例えば、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等のフラットパネルディスプレイが採用される。また、信号処理部20は、入力された音声信号に所定の信号処理を施し、アナログ化してスピーカ21に出力することにより、音声再生を行っている。
ここで、テレビジョン受信装置10では、上述した各種の受信動作を含む種々の動作が制御部23によって統括的に制御されている。制御部23は、CPU(Central Processing Unit)等を内蔵したマイクロプロセッサであり、操作キーなどの操作部24からの操作情報、またはリモートコントローラ26から送信された操作情報を受光部25を介して受けることにより、その操作内容が反映されるように各部を制御している。この場合、制御部23は、メモリ27を使用している。メモリ27は、主として、CPUが実行する制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)と、CPUに作業エリアを提供するためのRAM(Random Access Memory)と、各種設定情報および制御情報等が格納される不揮発性メモリとを備えている。
図2は、本実施形態にかかる画像処理装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、画像処理装置1は、鮮鋭化処理部201、ノイズ量検出部202、ノイズ量判定情報出力部203、鮮鋭化処理制御部204などを備えている。なお、画像処理装置1の各部は、各々がマイクロコントローラなどチップで構成されても良いし、1チップで構成されていても良い。また、画像処理装置1の各部は、CPUがROM等に記憶されたプログラムをRAMの作業エリアに展開し、その展開したプログラムを順次実行することで実現されても良い。
鮮鋭化処理部201は、ノイズ量検出部202を介して、セレクタ19から入力された画像信号101を受け取り、当該入力された画像信号101に対して高解像度化するための画像処理(鮮鋭化処理)を施して、画像信号101以上の高解像度の画像信号103を生成する。例えば、鮮鋭化処理部201は、1440×1080の解像度の画像信号101からHD解像度(1920×1080)の画像信号103を生成する。なお、鮮鋭化処理部201は、鮮鋭化処理制御部204からの制御信号102に従って鮮鋭化処理を行うものとする。
ここで、鮮鋭化処理とは、画像信号101に含まれる所定の画像信号を強調化し、その画像信号101以上の解像度の画像信号103を生成する処理である。この鮮鋭化処理には、画像信号101と鮮鋭化処理後の画像信号103の解像度が同じであり、画像信号101に含まれる所定の画像信号を強調化する処理のみが行われる場合も含まれる。
図3は、本実施形態にかかる鮮鋭化処理部の構成を示すブロック図である。鮮鋭化処理部201は、鮮鋭化帯域フィルタ301、仮の高解像度画像生成部302、差分検出部303、コアリング処理部304、非線形処理部305、ゲイン調整部306、高解像度画像生成部307などを備えている。
鮮鋭化帯域フィルタ301は、入力された画像信号101に含まれる所定の帯域の画像信号を抽出して強調化処理を施した後に、画像信号101に加算した画像信号104を差分検出部303へ出力する。すなわち、鮮鋭化帯域フィルタ301は、画像信号101に含まれる所定の帯域の画像信号を強調化するアンシャープマスクである。また、鮮鋭化帯域フィルタ301は、所定の帯域よりも低い帯域には鮮鋭化処理をしないようにする。あるいは、鮮鋭化フィルタ301は、所定の帯域よりも低い帯域には鮮鋭化処理を弱めるようにしても良い。例えば、鮮鋭化帯域フィルタ301が高い帯域の画像信号を強調化するアンシャープマスクである場合は、画像信号101に含まれる細密な模様等のあるテクスチャ部分、線や境目等のあるエッジ部分、及び背景等の平坦部分のうち、テクスチャ部分を抽出して強調化を施した画像信号104を出力する。
具体的には、鮮鋭化帯域フィルタ301は、フィルタ処理部308、コアリング処理部309、非線形処理部310、ゲイン調整部311、補正部312を備える。フィルタ処理部308は、画像信号101から所定の帯域の画像信号を抽出し、コアリング処理部309へ出力する。
コアリング処理部309は、一定レベル(コアリングレベル)以下をノイズとみなし「0」に置き換えるコアリング処理を行い、コアリング処理後の画像信号を非線形処理部310へ出力する。コアリング処理部309のコアリングレベルは制御信号102をもとに設定される。例えば、制御信号102によりコアリングレベルが小さく設定された場合は、小振幅のノイズについては処理が行われなくなることから、コアリング処理部309における鮮鋭化処理の効果は強くなる。逆に、制御信号102によりコアリングレベルが大きく設定された場合は、小振幅のノイズに対しても処理が行われることから、コアリング処理部309における鮮鋭化処理の効果は抑制される。
非線形処理部310は、一定レベル(非線形レベル)を境に、入力(画素値)と出力(画素値)との特性が変わる(例えば、等価な関係から出力が緩やかな関係に変わる)、非線形の変換処理を行い、変換処理後の画像信号をゲイン調整部311へ出力する。非線形処理部310の非線形レベルは制御信号102をもとに設定される。例えば、制御信号102により非線形レベルが大きく設定された場合は、その非線形レベル以降の入力に対する出力が緩やかなものになることから、鮮鋭化処理の効果は強くなる。逆に、制御信号102により非線形レベルが小さく設定された場合は、その非線形レベルまでが入力と出力とが等価な関係であり、非線形レベル以降の入力に対する出力が緩やかになることから、鮮鋭化処理の効果は抑制される。
ゲイン調整部311は、入力された映像信号101のゲインを調整し、調整後の画像信号を補正部312へ出力する。ゲイン調整部311におけるゲインの調整量は、制御信号102をもとに設定される。例えば、制御信号102によりゲインの調整量が大きく設定された場合は、ゲイン調整部311における鮮鋭化処理の効果は強くなる。逆に、制御信号102によりゲインの調整量が小さく設定された場合は、ゲイン調整部311における鮮鋭化処理の効果は抑制される。
補正部312は、画像信号101に対するフィルタ処理部308、コアリング処理部309、非線形処理部310、ゲイン調整部311の処理を施した後の画像信号、すなわち、画像信号101に含まれる所定の帯域の画像信号を抽出して強調化処理を施した後の画像信号を、入力された画像信号101に加算した画像信号104を差分検出部303へ出力する。
高解像度画像生成部307は、第1解像度の画像信号101から本来の画素値を推定して画素を増やすことにより、第1解像度以上の高解像度な第2解像度の画像信号103を生成する。具体的には、高解像度画像生成部307は、画像信号101に含まれる所定の帯域の画像信号を強調化した画像信号104と、画像信号101から生成した仮の高解像度画像の画像信号106との差分から生成されたパラメータ107を、画像信号101から隣り合う画素の情報を元に間の画素を補間した画像信号に加えて、画像信号103を生成する。また、高解像度画像生成部307は、画像信号101をフレームバッファ(図示しない)などに保持しており、前述した比較と復元の処理を繰り返す間は、保持している画像信号101を、高解像度画像の画像信号105として仮の高解像度画像生成部302へ出力する。画像信号105は、仮の高解像度画像生成部302を介して画像信号106として差分検出部303へ出力される。
差分検出部303は、鮮鋭化帯域フィルタ301により生成された画像信号104と、仮の高解像度画像生成部302により生成された画像信号106との差分を検出する。差分検出部303により検出された差分値(差分信号)はコアリング処理部304へ出力される。コアリング処理部304、非線形処理部305、ゲイン調整部306は、差分検出部303により検出された差分信号を調整する調整部である。
コアリング処理部304は、一定レベル(コアリングレベル)以下をノイズとみなし「0」に置き換えるコアリング処理を差分信号に行い、コアリング処理後の信号を非線形処理部305へ出力する。コアリング処理部305のコアリングレベルは制御信号102をもとに設定される。例えば、制御信号102によりコアリングレベルが小さく設定された場合は、小振幅のノイズについては処理が行われなくなることから、コアリング処理部305における鮮鋭化処理の効果は強くなる。逆に、制御信号102によりコアリングレベルが大きく設定された場合は、小振幅のノイズに対しても処理が行われることから、コアリング処理部304における鮮鋭化処理の効果は抑制される。
非線形処理部305は、一定レベル(非線形レベル)を境に、入力と出力との特性が変わる(例えば、等価な関係から出力が緩やかな関係に変わる)、非線形の変換処理を行い、変換処理後の信号をゲイン調整部306へ出力する。非線形処理部305の非線形レベルは制御信号102をもとに設定される。例えば、制御信号102により非線形レベルが大きく設定された場合は、その非線形レベル以降の入力に対する出力が緩やかなものになることから、鮮鋭化処理の効果は強くなる。逆に、制御信号102により非線形レベルが小さく設定された場合は、その非線形レベルまでが入力と出力とが等価な関係であり、非線形レベル以降の入力に対する出力が緩やかになることから、鮮鋭化処理の効果は抑制される。
ゲイン調整部306は、入力された信号のゲインを調整する。ゲイン調整部306によりゲインを調整した後の信号は、パラメータ107として高解像度画像生成部307へ出力される。ゲイン調整部306におけるゲインの調整量は、制御信号102をもとに設定される。例えば、制御信号102によりゲインの調整量が大きく設定された場合は、ゲイン調整部306における鮮鋭化処理の効果は強くなる。逆に、制御信号102によりゲインの調整量が小さく設定された場合は、ゲイン調整部306における鮮鋭化処理の効果は抑制される。
図2に戻り、ノイズ量検出部202は、セレクタ19から入力された画像信号101に含まれるノイズのノイズ量を検出する。本実施形態では、ノイズ量検出部202は、任意の期間(以下、ノイズ量平均値取得期間とする)毎に、入力された画像信号101から検出したノイズ量の平均値を算出する。そして、ノイズ量検出部202は、算出したノイズ量の平均値を、画像信号101に含まれるノイズのノイズ量としてノイズ量判定情報出力部203に出力する。
ノイズ量判定情報出力部203は、テレビジョン受信装置10の電源がオンされたり、セレクタ19により信号処理部20に入力される信号が切り替えられたり、またはチューナ部13,17により選局されるチャンネルが切り替えられたりした場合に、ノイズ量検出部202から出力されたノイズ量の平均値を取得する。
次いで、ノイズ量判定情報出力部203は、取得したノイズ量の平均値に対応するノイズ量の段階(以下、ノイズ量判定ステップとする)に応じた制御レベルを判定する。ここで、制御レベルとは、鮮鋭化処理部201により行われる鮮鋭化処理の効果を抑制するレベルを示すものであり、ノイズ量判定ステップが高くなるに従って高くなる。そして、ノイズ量判定情報出力部203は、判定した制御レベルを含むノイズ量判定情報を鮮鋭化処理制御部204に出力する。
図4は、ノイズ量判定ステップと制御レベルとを対応付けたテーブルを示す図である。本実施形態では、ノイズ量判定情報出力部203は、図4に示すテーブルから、ノイズ量検出部202から取得したノイズ量の平均値に対応するノイズ量判定ステップと対応付けられた制御レベルを読み出す。次いで、ノイズ量判定情報出力部203は、読み出した制御レベルが、前々回の制御レベル(x)と同じか否かを判断する。そして、ノイズ量判定情報出力部203は、読み出した制御レベルが制御レベル(x)と同じ場合、制御レベル(x)を含むノイズ量判定情報を出力する。
一方、ノイズ量判定情報出力部203は、読み出した制御レベルが制御レベル(x)と異なる場合。当該読み出した制御レベルが、前回の制御レベル(y)と同じか否かを判断する。そして、ノイズ量判定情報出力部203は、読み出した制御レベルが制御レベル(y)と同じ場合、読み出した制御レベルを含むノイズ量判定情報を出力し、読み出した制御レベルが制御レベル(y)と異なる場合、制御レベル(x)を含むノイズ量判定情報を出力する。これにより、ノイズ量判定情報出力部203から出力されるノイズ量判定情報が含む制御レベルがノイズ量平均値取得期間毎に切り替わることによるチャタリングの発生を防止できる。なお、本実施形態では、ノイズ量判定情報出力部203は、前回の制御レベル(x)および前々回の制御レベル(y)をメモリ27に一時的に記憶しておくものとする。
図5は、ノイズ量判定ステップおよび制御レベルの判定処理の流れを示すフローチャートである。テレビジョン受信装置10の電源のオン、信号処理部20に入力される信号の切り替え、またはチューナ部13,17により選局されるチャンネルの切り替えが行われると、ノイズ量判定情報出力部203は、まず、制御レベル(0)を含むノイズ量判定情報を鮮鋭化処理制御部204に出力する(ステップS501)。
次いで、ノイズ量判定情報出力部203は、ノイズ量平均値取得期間が経過する度に、ノイズ量検出部202からノイズ量の平均値を取得する(ステップS502)。次いで、ノイズ量判定情報出力部203は、取得したノイズ量の平均値に対応するノイズ量判定ステップがノイズ量判定ステップ(n)以上であるか否かを判断する(ステップS503)。取得したノイズ量の平均値に対応するノイズ量判定ステップがノイズ量判定ステップ(n)以上であると判断した場合(ステップS503:Yes)、ノイズ量判定情報出力部203は、ノイズ量判定ステップ(n)に応じた制御レベル(n)が前々回の制御レベルの判定結果(以下、制御レベル(x)とする)と同じか否かを判断する(ステップS504)。
制御レベル(n)が前々回の制御レベル(x)と同じ場合(ステップS504:Yes)、ノイズ量判定情報出力部203は、制御レベル(x)を、取得したノイズ量の平均値に対応するノイズ量判定ステップに応じた制御レベルと判定する(ステップS505)。一方、制御レベル(n)が前々回の制御レベル(x)と異なる場合(ステップS504:No)、ノイズ量判定情報出力部203は、制御レベル(n)が前回の制御レベルの判定結果(以下、制御レベル(y)とする)と同じか否かを判断する(ステップS506)。
制御レベル(n)が前回の制御レベル(y)と同じ場合(ステップS506:Yes)、ノイズ量判定情報出力部203は、制御レベル(n)を、取得したノイズ量の平均値に対応するノイズ量判定ステップに応じた制御レベルと判定する(ステップS507)。一方、制御レベル(n)が前回の制御レベル(y)と異なる場合(ステップS506:No)、ノイズ量判定情報出力部203は、制御レベル(x)を、取得したノイズ量の平均値に対応するノイズ量判定ステップに応じた制御レベルと判定する(ステップS505)。
ノイズ量判定情報出力部203は、取得したノイズ量の平均値に対応するノイズ量判定ステップがノイズ量判定ステップ(n)より低いと判断した場合(ステップS503:No)、取得したノイズ量の平均値に対応するノイズ量判定ステップがノイズ量判定ステップ(n−1)以上であるか否かを判断する(ステップS508)。取得したノイズ量の平均値に対応するノイズ量判定ステップがノイズ量判定ステップ(n−1)以上であると判断した場合(ステップS508:Yes)、ノイズ量判定情報出力部203は、上述したステップS504〜ステップS507と同様にして、制御レベルの判定を行う(ステップS509〜ステップS512)。
一方、ノイズ量判定情報出力部203は、取得したノイズ量の平均値に対応するノイズ量判定ステップがノイズ量判定ステップ(n−1)より低いと判断した場合(ステップS508:No)、上述したステップS503〜ステップS512と同様にして、取得したノイズ量の平均値に対応するノイズ量判定ステップとノイズ量判定ステップとの比較、および制御レベルの判定を行う(ステップS513〜ステップS521)。
図2に戻り、鮮鋭化処理制御部204は、鮮鋭化処理部201に対して制御信号102を出力することにより、鮮鋭化処理部201により行う鮮鋭化処理の効果を制御するものである。具体的には、鮮鋭化処理制御部204は、ノイズ量判定情報出力部203から出力された制御レベルに応じて(つまり、ノイズ量検出部202により検出されたノイズ量の平均値に応じて)、鮮鋭化処理部201により行う鮮鋭化処理の効果を制御するものである。より具体的には、鮮鋭化処理制御部204は、ノイズ量判定情報出力部203から出力された制御レベルが高くなるのに伴って(つまり、ノイズ量検出部202により検出されたノイズ量の平均値の増加に伴って)、鮮鋭化処理部201により行う鮮鋭化処理の効果を抑制するものである。
本実施形態では、鮮鋭化処理制御部204は、ノイズ量判定情報出力部203から出力された制御レベルが高くなるに伴って、鮮鋭化帯域フィルタ301の効果および調整部(コアリング処理部304、非線形処理部305、ゲイン調整部306)の効果を抑制する。
図6は、鮮鋭化処理の効果の制御例を示す図である。鮮鋭化処理制御部204は、ノイズ量判定情報出力部203から出力された制御レベルが高くなるのに伴って、制御信号102をもとに、フィルタ処理部308のフィルタを広帯域に設定する。これにより、フィルタ処理部308において鮮鋭化の対象となる高帯域を抑制することができる。
また、鮮鋭化処理制御部204は、ノイズ量判定情報出力部203から出力された制御レベルが高くなるのに伴って、制御信号102をもとに、コアリング処理部309,304におけるコアリングレベルを大きく設定する。これにより、コアリング処理部309,304において小振幅のノイズに対しても処理が行われることから、鮮鋭化処理の効果を抑制することができる。
また、鮮鋭化処理制御部204は、ノイズ量が多くなるに伴って、制御信号102をもとに、非線形処理部310,305における非線形レベルを小さく設定する。これにより、非線形レベル以降の入力に対する出力が緩やかなものになることから、鮮鋭化処理の効果を抑制することができる。
さらに、鮮鋭化処理制御部204は、ノイズ量が多くなるに伴って、制御信号102をもとに、ゲイン調整部311,306におけるゲインの調整量を小さく設定する。これにより、鮮鋭化処理の効果を抑制することができる。
このように第1の実施形態のテレビジョン受信装置10によれば、入力された画像信号101から検出されたノイズ量の増加に伴って、鮮鋭化処理の効果を抑制することにより、ノイズを多く含む画像信号に対する鮮鋭化処理によりノイズが強調されることを防止できるので、鮮鋭化処理による画質劣化を避けることができかつより精細で鮮明な画像を提供することができる。
(第2の実施形態)
本実施形態は、符号化画像を符号化する際の符号化実施情報と復号化画像から検出したノイズ量とを用いて鮮鋭化処理の効果を抑制する際に、当該効果をより抑制する条件に合わせた制御を行う。なお、以下の説明では、第1の実施形態と同様の箇所についての説明を省略し、第1の実施形態と異なる箇所についてのみ説明を行う。
図7は、本実施形態にかかる画像処理装置の構成を示すブロック図である。図7に示すように、画像処理装置70は、復号化部701、符号化方式出力部702、符号化情報出力部703、鮮鋭化処理制御部704、鮮鋭化処理部201、ノイズ量検出部202、ノイズ量判定情報出力部203などを備えている。なお、第1の実施形態にかかる画像処理装置1と同様の箇所については、画像処理装置1と同じ符号を付して説明を省略する。
復号化部701は、入力された画像信号が所定の符号化方式により符号化された符号化画像信号705である場合に、当該符号化画像信号705を復号化する。復号化部701が復号化を行う復号化方式は、例えば、H.264/MPEG−4AVC、MPEG−2などであっても良い。復号化部701は、復号化した復号化画像信号706をノイズ量検出部202に出力するとともに、ノイズ量検出部202を介して鮮鋭化処理部201に出力する。また、復号化部701は、符号化画像信号705を復号化する際に得た、符号化画像信号を符号化する際に採用された符号化実施情報を符号化方式出力部702および符号化情報出力部703へ出力する。なお、本実施形態では、ノイズ量検出部202は、復号化画像信号706からノイズ量を検出するものとする。また、本実施形態では、鮮鋭化処理部201は、復号化画像信号706に対して鮮鋭化処理を行うものとする。
具体的には、符号化実施情報は、H.264/MPEG−4 AVC、MPEG−2などの符号化方式にかかる情報、フィールドまたはフレームのピクチャタイプ、量子化情報などである。ピクチャタイプは、MPEGにおいて定められている動画を構成している最小単位の構造であるGOP(Group Of Pictures)を構成する、Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャなどである。量子化情報は、符号化する際の量子化時における精度を示す情報であり、例えばフィールドまたはフレームにおける量子化ステップ、マクロブロックの量子化スケールのフィールドまたはフレーム平均値などである。
復号化部701は、符号化実施情報をその内容に応じて分類して符号化方式出力部702および符号化情報出力部703に出力する。具体的には、復号化部701は、符号化実施情報における符号化方式にかかる情報は符号化方式出力部702に分類して出力する。また、復号化部701は、符号化実施情報におけるピクチャタイプや量子化情報などの情報は符号化情報出力部703に分類して出力する。
符号化方式出力部702は、復号化部701からH.264/MPEG−4 AVC、MPEG−2などの、符号化画像信号705の符号化方式の種類を取得する。符号化方式出力部702は、取得した符号化方式の種類を鮮鋭化処理制御部704に出力する。
符号化情報出力部703は、符号化画像信号705のフィールドまたはフレームごとに、そのフィールドまたはフレームのピクチャタイプや量子化情報を復号化部701から取得する。符号化情報出力部703は、取得したピクチャタイプや量子化情報を鮮鋭化処理制御部704に出力する。
鮮鋭化処理制御部704は、符号化方式出力部702から出力された符号化方式の種類や符号化情報出力部703から出力されたピクチャタイプや量子化情報などの符号化実施情報に応じて、鮮鋭化処理部201における鮮鋭化処理の効果の強弱を制御するものである。
例えば、鮮鋭化処理制御部704は、符号化情報出力部703から出力された符号化画像信号705の量子化の精度を示す量子化情報(量子化ステップ、量子化スケールなど)に応じて、すなわち量子化の精度の高低を条件に、鮮鋭化処理部201における鮮鋭化処理の効果の強弱を制御する。
鮮鋭化処理制御部704は、量子化ステップ、量子化スケールが大きく、符号化画像信号705の量子化の精度が低い場合は、制御信号102をもとに、コアリング処理部309,304におけるコアリングレベルを大きく設定し、非線形処理部310,305における非線形レベルを小さく設定し、ゲイン調整部311,306におけるゲインの調整量を小さく設定する。これにより、鮮鋭化処理制御部704は、鮮鋭化処理部201による鮮鋭化処理の効果を抑制する。
一方、鮮鋭化処理制御部704は、量子化ステップ、量子化スケールが小さく、符号化画像信号705の量子化の精度が高い場合は、制御信号102をもとに、コアリング処理部309,304におけるコアリングレベルを小さく設定し、非線形処理部310,305における非線形レベルを大きく設定し、ゲイン調整部311,306におけるゲインの調整量を大きく設定する。これにより、鮮鋭化処理制御部704は、鮮鋭化処理部201による鮮鋭化処理の効果を強くする。
量子化ステップ、量子化スケールが大きく、符号化画像信号705の量子化の精度が低い場合は、符号化歪みが発生し易い。この符号化歪みによる歪成分を含む画像信号に鮮鋭化処理を強く施すと、画質劣化を引き起こすことがある。したがって、符号化画像信号705の量子化の精度が低い場合は、鮮鋭化処理の効果を抑制することで、符号化歪みによる歪成分が鮮鋭化処理による増幅されることを抑制することができる。なお、鮮鋭化処理制御部704が、ノイズ量判定情報出力部203から出力された制御レベルに応じて、鮮鋭化処理の効果を制御する処理については、第1の実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
また、鮮鋭化処理制御部704は、符号化実施情報および制御レベルを用いて鮮鋭化処理部201の効果を抑制する際に、当該効果をより抑制する条件に合わせた制御を行うものとする。
具体的には、鮮鋭化処理制御部704は、符号化画像信号705の量子化の精度が低い場合にコアリング処理部309,304における鮮鋭化処理の効果を抑制する制御信号102、および制御レベルが高い場合にコアリング処理部309,304における鮮鋭化処理の効果を抑制する制御信号102のうち、コアリングレベルを最も大きく設定する制御信号102を鮮鋭化処理部201に出力する。
また、鮮鋭化処理制御部704は、符号化画像信号705の量子化の精度が低い場合に非線形処理部310,305における鮮鋭化処理の効果を抑制する制御信号102、および制御レベルが高い場合に非線形処理部310,305における鮮鋭化処理の効果を抑制する制御信号102のうち、非線形レベルを最も小さく設定する制御信号102を鮮鋭化処理部201に出力する。
また、鮮鋭化処理制御部704は、符号化画像信号の量子化の精度が低い場合にゲイン調整部311,306における鮮鋭化処理の効果を抑制する制御信号102、および制御レベルが高い場合にゲイン調整部311,306における鮮鋭化処理の効果を抑制する制御信号102のうち、ゲインの調整量を最も小さく設定する制御信号102を鮮鋭化処理部201に出力する。
このように、第2の実施形態のテレビジョン受信装置10によれば、符号化実施情報および制御レベルを用いて鮮鋭化処理部201の効果を抑制する際に、当該効果をより抑制する条件に合わせた制御を行うことにより、各条件の中でノイズなどの影響が大きい条件を基準にして鮮鋭化の効果を抑制することができる。
(第3の実施形態)
本実施形態は、入力された画像から検出した周波数ヒストグラムと入力された画像から取得したノイズ量とを用いて鮮鋭化処理の効果を抑制する際に、当該効果をより抑制する条件に合わせた制御を行う。なお、以下の説明では、第1の実施形態と同様の箇所についての説明を省略し、第1の実施形態と異なる箇所についてのみ説明を行う。
図8は、本実施形態にかかる画像処理装置の構成を示すブロック図である。図8に示すように、画像処理装置80は、ヒストグラム取得部801、鮮鋭化処理制御部802、鮮鋭化処理部201、ノイズ量検出部202、ノイズ量判定情報出力部203などを備えている。なお、第1の実施形態にかかる画像処理装置1と同様の箇所については、画像処理装置1と同じ符号を付して説明を省略する。
ヒストグラム取得部801は、入力された画像信号101のフィールドまたはフレームごとに、周波数成分を横軸、その出現度数(画素数)を縦軸とした周波数ヒストグラムを取得する。ヒストグラム取得部801は、取得した周波数ヒストグラムを鮮鋭化処理制御部802へ出力する。この周波数ヒストグラムの検出により、鮮鋭化処理制御部802では、画像信号101のフィールドまたはフレームにおいて各周波数成分に対応する画素がどの程度存在するかを判定することができる。すなわち、主に低い周波数成分の画素から構成されるフィールドまたはフレームが、主に高い周波数成分の画素から構成されるフィールドまたはフレームかを判定できる。なお、本実施形態では、ノイズ量検出部202の後段にヒストグラム取得部801が設けられているが、ノイズ量検出部202の前段にヒストグラム取得部801を設けても良い。
鮮鋭化処理制御部802は、ヒストグラム取得部801から出力された周波数ヒストグラムに応じて、鮮鋭化処理部201における鮮鋭化処理の効果の強弱を制御する。
例えば、鮮鋭化処理制御部802は、画像信号101を構成する画素の周波数成分に応じて、鮮鋭化処理部201における鮮鋭化処理の効果の強弱を制御する。
鮮鋭化処理制御部802は、画像信号101が主に高い周波数成分の画素から構成されるフィールドまたはフレームの場合には、制御信号102をもとに、コアリング処理部309,304におけるコアリングレベルを大きく設定し、非線形処理部310,305における非線形レベルを小さく設定し、ゲイン調整部311,306におけるゲインの調整量を小さく設定する。これにより、鮮鋭化処理制御部802は、鮮鋭化処理部201による鮮鋭化処理の効果を抑制する。
一方、鮮鋭化処理制御部802は、画像信号101が主に低い周波数成分の画素から構成されるフィールドまたはフレームの場合には、制御信号102をもとに、コアリング処理部309,304におけるコアリングレベルを小さく設定し、非線形処理部310,305における非線形レベルを大きく設定し、ゲイン調整部311,306におけるゲインの調整量を大きく設定する。これにより、鮮鋭化処理制御部802は、鮮鋭化処理部201による鮮鋭化処理の効果を強くする。
このように、主に高い周波数成分の画素から構成されるフィールドまたはフレームの場合は、鮮鋭化処理の効果を抑制することにより、高い周波数成分に含まれるノイズが鮮鋭化処理により増幅されることを抑制することができる。
また、鮮鋭化処理制御部802は、周波数ヒストグラムおよび制御レベルを用いて鮮鋭化処理部201の効果を抑制する際に、当該効果をより抑制する条件に合わせた制御を行うものとする。
具体的には、鮮鋭化処理制御部802は、画像信号101が主に高い周波数成分の画素から構成されるフィールドまたはフレームの場合にコアリング処理部309,304における鮮鋭化処理の効果を抑制する制御信号102、および制御レベルが高い場合にコアリング処理部309,304における鮮鋭化処理の効果を抑制する制御信号102のうち、コアリングレベルを最も大きく設定する制御信号102を鮮鋭化処理部201に出力する。
また、鮮鋭化処理制御部802は、画像信号101が主に高い周波数成分の画素から構成されるフィールドまたはフレームの場合に非線形処理部310,305における鮮鋭化処理の効果を抑制する制御信号102、および制御レベルが高い場合に非線形処理部310,305における鮮鋭化処理の効果を抑制する制御信号102のうち、非線形レベルを最も小さく設定する制御信号102を鮮鋭化処理部201に出力する。
また、鮮鋭化処理制御部802は、画像信号101が主に高い周波数成分の画素から構成されるフィールドまたはフレームの場合にゲイン調整部311,306における鮮鋭化処理の効果を抑制する制御信号102、および制御レベルが高い場合にゲイン調整部311,306における鮮鋭化処理の効果を抑制する制御信号102のうち、ゲインの調整量を最も小さく設定する制御信号102を鮮鋭化処理部201に出力する。
このように、第3の実施形態のテレビジョン受信装置10によれば、周波数ヒストグラムおよび制御レベルを用いて鮮鋭化処理部201の効果を抑制する際に、当該効果をより抑制する条件に合わせた制御を行うことにより、各条件の中でノイズなどの影響が大きい条件を基準にして鮮鋭化の効果を抑制することができる。
(第4の実施形態)
本実施形態は、符号化画像を符号化する際の符号化実施情報と、復号化画像から検出された周波数ヒストグラムと、復号化画像から検出したノイズ量と、を用いて鮮鋭化処理の効果を抑制する際に、当該効果をより抑制する条件に合わせた制御を行う。なお、以下の説明では、第1〜3の実施形態と同様の箇所についての説明を省略し、第1〜3の実施形態と異なる箇所についてのみ説明を行う。
図9は、本実施形態にかかる画像処理装置の構成を示すブロック図である。図9に示すように、画像処理装置90は、鮮鋭化処理制御部901、ヒストグラム取得部801、復号化部701、符号化方式出力部702、符号化情報出力部703、鮮鋭化処理部201、ノイズ量検出部202、ノイズ量判定情報出力部203などを備えている。なお、第1〜3の実施形態にかかる画像処理装置1,70,80と同様の箇所については、画像処理装置1,70,80と同じ符号を付して説明を省略する。
鮮鋭化処理制御部901は、符号化画像を符号化する際の符号化実施情報と、復号化画像から取得した周波数ヒストグラムと、復号化画像から検出したノイズ量とを用いて鮮鋭化処理の効果を抑制する際に、当該効果をより抑制する条件に合わせた制御を行なうものとする。
具体的には、鮮鋭化処理制御部901は、符号化画像信号705の量子化の精度が低い場合にコアリング処理部309,304における鮮鋭化処理の効果を抑制する制御信号102、復号化画像信号706が主に高い周波数成分の画素から構成されるフィールドまたはフレームの場合にコアリング処理部309,304における鮮鋭化処理の効果を抑制する制御信号102、および制御レベルが高い場合にコアリング処理部309,304における鮮鋭化処理の効果を抑制する制御信号102のうち、コアリングレベルを最も大きく設定する制御信号102を鮮鋭化処理部201に出力する。
また、鮮鋭化処理制御部901は、符号化画像信号705の量子化の精度が低い場合に非線形処理部310,305における鮮鋭化処理の効果を抑制する制御信号102、復号化画像信号706が主に高い周波数成分の画素から構成されるフィールドまたはフレームの場合に非線形処理部310,305における鮮鋭化処理の効果を抑制する制御信号102、および制御レベルが高い場合に非線形処理部310,305における鮮鋭化処理の効果を抑制する制御信号102のうち、非線形レベルを最も小さく設定する制御信号102を鮮鋭化処理部201に出力する。
また、鮮鋭化処理制御部901は、符号化画像信号705の量子化の精度が低い場合にゲイン調整部311,306における鮮鋭化処理の効果を抑制する制御信号102、復号化画像信号706が主に高い周波数成分の画素から構成されるフィールドまたはフレームの場合にゲイン調整部311,306における鮮鋭化処理の効果を抑制する制御信号102、および制御レベルが高い場合にゲイン調整部311,306における鮮鋭化処理の効果を抑制する制御信号102のうち、ゲインの調整量を最も小さく設定する制御信号102を鮮鋭化処理部201に出力する。
このように、第4の実施形態のテレビジョン受信装置10によれば、符号化画像を符号化する際の符号化実施情報と、復号化画像から取得した周波数ヒストグラムと、復号化画像から検出したノイズ量とを用いて鮮鋭化処理の効果を抑制する際に、当該効果をより抑制する条件に合わせた制御を行なうことにより、各条件の中でノイズなどの影響が大きい条件を基準にして鮮鋭化の効果を抑制することができる。
以上説明したとおり、第1から第4の実施形態によれば、鮮鋭化処理による画質劣化を避けることができかつより精細で鮮明な画像を提供することができる。
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
1,70,80,90 画像処理装置
10 テレビジョン受信装置
201 鮮鋭化処理部
202 ノイズ量検出部
203 ノイズ量判定情報出力部
204,704,802,901 鮮鋭化処理制御部
301 鮮鋭化帯域フィルタ
302 仮の高解像度画像生成部
303 差分検出部
304,309 コアリング処理部
305,310 非線形処理部
306,311 ゲイン調整部
307 高解像度画像生成部
308 フィルタ処理部
312 補正部
701 復号化部
702 符号化方式出力部
703 符号化情報出力部
801 ヒストグラム取得部

Claims (9)

  1. 入力された画像に鮮鋭化処理を行う鮮鋭化処理手段と、
    前記入力された画像に含まれるノイズのノイズ量を検出するノイズ量検出手段と、
    前記ノイズ量検出手段により検出されたノイズ量の増加に伴って、前記鮮鋭化処理手段により行う前記鮮鋭化処理の効果を抑制する鮮鋭化処理制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記鮮鋭化処理手段は、前記入力された画像に含まれる所定の帯域の画像信号を強調化するアンシャープマスクを有し、
    前記鮮鋭化処理制御手段は、前記ノイズ量検出手段により検出されたノイズ量の増加に伴って、前記アンシャープマスクの効果を抑制することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記鮮鋭化処理制御手段は、さらに、前記入力された画像から当該入力された画像以上の解像度の仮の高解像度画像を生成する仮の高解像度生成部と、前記アンシャープマスクで生成された画像と前記仮の高解像度画像との差分を検出する差分検出部と、前記検出された差分を調整する調整部と、前記調整された差分を加えて、前記入力された画像から当該入力された画像以上の解像度の高解像度画像を生成する高解像度生成部と、を有し、
    前記鮮鋭化処理制御手段は、さらに、前記ノイズ量検出手段により検出されたノイズ量の増加に伴って、前記調整部の効果を抑制することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記アンシャープマスクおよび前記調整部は、予め設定されたコアリングレベル以下のノイズを除去するコアリング処理、予め設定された非線形レベルを境に入力と出力の特性を変形する非線形処理、およびゲインを調整するゲイン調整を含み、
    前記鮮鋭化処理制御手段は、前記ノイズ量検出手段により検出されたノイズ量の増加に伴って、前記コアリングレベルを大きくし、前記非線形レベルを小さくし、および前記ゲインの調整量を小さくする制御の少なくともいずれか一つを行なうことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 符号化された符号化画像を復号化する復号化手段と、
    前記符号化画像を生成する際の符号化実施情報を取得する取得手段と、をさらに備え、
    前記鮮鋭化処理手段は、前記復号化手段により復号化された復号化画像に前記鮮鋭化処理を行い、
    前記ノイズ量検出手段は、前記復号化画像に含まれるノイズのノイズ量を検出し、
    前記鮮鋭化処理制御手段は、さらに、前記取得手段により取得した前記符号化実施情報に応じて、前記鮮鋭化処理の効果を制御し、前記符号化実施情報と前記ノイズ量とを用いて前記鮮鋭化処理の効果を抑制する際に、当該効果をより抑制する条件に合せた制御を行うことを特徴とする請求項1から4のいずれか一に記載の画像処理装置。
  6. 前記入力された画像から各周波数成分に対応する画素がどの程度存在するかを示す周波数ヒストグラムを取得する取得手段をさらに備え、
    前記鮮鋭化処理制御手段は、前記取得された周波数ヒストグラムに応じて、前記鮮鋭化処理の効果を制御し、前記周波数ヒストグラムと前記ノイズ量とを用いて前記鮮鋭化処理の効果を抑制する際に、当該効果をより抑制する条件に合わせた制御を行なうことを特徴とする請求項1から4のいずれか一に記載の画像処理装置。
  7. 符号化された符号化画像を復号化する復号化手段と、
    前記符号化画像を生成する際の符号化実施情報を取得する取得手段と、
    前記復号化手段により復号化された復号化画像から各周波数成分に対応する画素がどの程度存在するかを示す周波数ヒストグラムを取得する取得手段と、をさらに備え、
    前記鮮鋭化処理手段は、前記復号化手段により復号化された復号化画像に前記鮮鋭化処理を行い、
    前記ノイズ量検出手段は、前記復号化画像に含まれるノイズのノイズ量を検出し、
    前記鮮鋭化処理制御手段は、前記取得手段により取得した前記符号化実施情報に応じて、前記鮮鋭化処理の効果を制御し、前記検出された周波数ヒストグラムに応じて、前記鮮鋭化処理の効果を制御し、前記符号化実施情報と前記周波数ヒストグラムと前記ノイズ量とを用いて前記鮮鋭化処理の効果を抑制する際に、当該効果をより抑制する条件に合わせた制御を行なうことを特徴とする請求項1から4のいずれか一に記載の画像処理装置。
  8. 入力された画像に鮮鋭化処理を行う鮮鋭化処理手段と、
    前記鮮鋭化処理手段により前記鮮鋭化処理が行われた画像を表示する表示手段と、
    前記入力された画像に含まれるノイズのノイズ量を検出するノイズ量検出手段と、
    前記ノイズ量検出手段により検出されたノイズ量の増加に伴って、前記鮮鋭化処理手段により行う前記鮮鋭化処理の効果を抑制する鮮鋭化処理制御手段と、
    を備えたことを特徴とする表示装置。
  9. 画像処理装置で事項される画像処理方法であって、
    前記画像処理装置は、制御部および記憶部を備え、
    前記制御部は、
    鮮鋭化処理手段が、入力された画像に鮮鋭化処理を行う工程と、
    ノイズ量検出手段が、前記入力された画像に含まれるノイズのノイズ量を検出する工程と、
    鮮鋭化処理制御手段が、前記ノイズ量検出手段により検出されたノイズ量の増加に伴って、前記鮮鋭化処理手段により行う前記鮮鋭化処理の効果を抑制する工程と、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。



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