JP2010283448A - 映像再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】映像再生装置において、デジタルフィルタ処理の強度を適切に調整して、適切なフィルタ効果を得る。
【解決手段】テレビジョン受像機1は、DTVデコーダ2と、デジタルフィルタ4と、ブロックノイズ検出部8と、MPU9とを備える。DTVデコーダ2は、デジタルテレビジョン信号に含まれる圧縮されたデジタル映像信号を伸張し、また、その圧縮されたデジタル映像信号のビットレートを検出する。デジタルフィルタ4は、伸張されたデジタル映像信号に対してデジタルフィルタ処理を施し、ブロックノイズ検出部8は、デジタルフィルタ処理が施された後のデジタル映像信号に基く映像を表示するときに現れるブロックノイズのレベルを検出する。MPU9は、DTVデコーダ2により検出されたビットレートに加えて、ブロックノイズ検出部8により検出されたブロックノイズのレベルに応じて、デジタルフィルタ処理の強度を調整する。
【選択図】図1
【解決手段】テレビジョン受像機1は、DTVデコーダ2と、デジタルフィルタ4と、ブロックノイズ検出部8と、MPU9とを備える。DTVデコーダ2は、デジタルテレビジョン信号に含まれる圧縮されたデジタル映像信号を伸張し、また、その圧縮されたデジタル映像信号のビットレートを検出する。デジタルフィルタ4は、伸張されたデジタル映像信号に対してデジタルフィルタ処理を施し、ブロックノイズ検出部8は、デジタルフィルタ処理が施された後のデジタル映像信号に基く映像を表示するときに現れるブロックノイズのレベルを検出する。MPU9は、DTVデコーダ2により検出されたビットレートに加えて、ブロックノイズ検出部8により検出されたブロックノイズのレベルに応じて、デジタルフィルタ処理の強度を調整する。
【選択図】図1
Description
本発明は、デジタル映像信号に基く映像を表示する映像再生装置に関するものである。
従来から、デジタル映像信号に基く映像を表示する映像再生装置において、テレビジョン放送局から放送されるデジタルテレビジョン信号を受信して、デジタルテレビジョン信号に含まれるデジタル映像信号に基く映像を表示するテレビジョン受像機がある。デジタルテレビジョン信号は、MPEG形式で圧縮されたデジタル映像信号を含んでおり、テレビジョン受像機は、テレビジョン信号に含まれる圧縮されたデジタル映像信号を伸張して、その伸張したデジタル映像信号に基く映像を表示するようになっている。
一般的に、MPEG形式等のDCT(離散コサイン変換)を用いて圧縮されたデジタル映像信号を伸張して、その伸張したデジタル映像信号に基く映像を表示すると、ブロックノイズやモスキートノイズ等のノイズが現れ、画質が劣化する。
そこで、従来のテレビジョン受像機では、このようなノイズによる画質劣化を改善するために、伸張したデジタル映像信号に対してデブロッキング処理やスムージングフィルタ処理などのデジタルフィルタ処理(ノイズを低減するための信号補正処理)を施し、デジタルフィルタ処理を施した後のデジタル映像信号に基く映像を表示するようにしている。
一方、ビットレートを変数にした特性曲線を用いてデブロックフィルタの強度を設定し、ビットレートが低下するに従って、デブロックフィルタの強度を強くするようにした映像再生装置が知られている(例えば特許文献1)。また、マクロブロックベースでオーバーラップスムージング及びインループデブロッキングの区分的な処理を実行することによって、小容量のメモリを使用することができるようにした映像再生装置が知られている(例えば特許文献2参照)。また、補間されたビデオデータと隣接ビデオデータとに対して決定された境界強度値に基いて、ローパスフィルタのフィルタリングレベルを決定するようにした映像再生装置が知られている(例えば特許文献3参照)。
ところで、ブロックノイズやモスキートノイズ等のノイズは、デジタル映像信号の圧縮率が高い場合に、顕著に現れる。圧縮されたデジタル映像信号のビットレートは、デジタル映像信号の圧縮率に対応し、デジタル映像信号の圧縮率が高いほど、圧縮されたデジタル映像信号のビットレートが低くなり、デジタル映像信号の圧縮率が低いほど、圧縮されたデジタル映像信号のビットレートが高くなる。一方、デジタルフィルタ処理の強度が強すぎると、ブロックノイズやモスキートノイズを低減することができるものの、映像全体が不鮮明にボケた状態になってしまい、デジタルフィルタ処理の強度が弱すぎると、ブロックノイズやモスキートノイズを十分に低減することができない。
従って、デジタルフィルタ処理の強度は、デジタル映像信号の圧縮率に応じて(圧縮されたデジタル映像信号のビットレートに応じて)、適切に調整する必要がある。例えば、EU地域においては、デジタルテレビジョン信号におけるMPEGの圧縮率(デジタル映像信号の圧縮率)が各国によって異なっており、受信するデジタルテレビジョン信号におけるMPEGの圧縮率に応じて、デジタルフィルタ処理の強度を適切に調整することが望ましい。
また、ブロックノイズやモスキートノイズ等のノイズは、デジタル映像信号の圧縮率が同じであっても、映像の細かさ(空間周波数)や映像の動きによって、現れ方が異なる。すなわち、ブロックノイズやモスキートノイズ等のノイズは、デジタル映像信号の圧縮率が同じであっても、映像が細かいほど(空間周波数が高いほど)、また、映像の動きが大きいほど、強く現れる。
このため、粗い映像や動きの小さい映像に対して、ノイズが現れずかつ映像が鮮明となるように、デジタルフィルタ処理の強度を設定すると、その設定では、細かい映像や動きの大きい映像に対しては、デジタルフィルタ処理の強度が弱すぎて、ノイズが強く現れてしまう。逆に、細かい映像や動きの大きい映像に対して、ノイズが現れずかつ映像が鮮明となるように、デジタルフィルタ処理の強度を設定すると、その設定では、粗い映像や動きの小さい映像に対しては、デジタルフィルタ処理の強度が強すぎて、映像が不鮮明にボケてしまう。
つまり、デジタル映像信号の圧縮率に応じてデジタルフィルタ処理の強度を設定するだけ(すなわち同じ圧縮率に対してデジタルフィルタ処理の強度を一定に保ったまま)では、映像の細かさ(空間周波数)や映像の動きによって、映像にノイズが現れたり、映像が不鮮明にボケてしまったりするので、適切なフィルタ効果を得ることができない。なお、上述した特許文献1乃至特許文献3に開示の内容を適用したとしても、上記の問題を解決することはできない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、デジタルフィルタ処理の強度を適切に調整して、適切なフィルタ効果を得ることができることができる映像再生装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、圧縮されたデジタル映像信号を伸張する伸張手段と、伸張手段により伸張されたデジタル映像信号に対してデジタルフィルタ処理を施すデジタルフィルタとを備え、デジタルフィルタによりデジタルフィルタ処理が施された後のデジタル映像信号に基く映像を表示する映像再生装置において、デジタルフィルタにおけるデジタルフィルタ処理の強度を調整するフィルタ強度調整手段と、伸張手段により伸張される圧縮されたデジタル映像信号のビットレートを検出するビットレート検出手段と、デジタルフィルタによりデジタルフィルタ処理が施された後のデジタル映像信号に基く映像を表示するときに現れるブロックノイズのレベルを検出するブロックノイズ検出手段とを備え、フィルタ強度調整手段は、ビットレート検出手段により検出されたビットレートに応じて、デジタルフィルタにおけるデジタルフィルタ処理の強度を調整すると共に、ブロックノイズ検出手段により検出されたブロックノイズのレベルに応じて、デジタルフィルタにおけるデジタルフィルタ処理の強度を調整するものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の映像再生装置において、デジタルフィルタは、デジタル映像信号に対して施すデジタルフィルタ処理として、デブロックフィルタ処理、及びスムージングフィルタ処理を施すものである。
請求項3の発明は、請求項1に記載の映像再生装置において、フィルタ強度調整手段は、ブロックノイズ検出手段により検出されたブロックノイズのレベルに応じて、デジタルフィルタにおけるデジタルフィルタ処理の強度を徐々に変化させながら調整するものである。
請求項4の発明は、請求項1に記載の映像再生装置において、圧縮されたデジタルテレビジョン信号を受信するテレビジョン受信手段をさらに備え、伸張手段は、テレビジョン受信手段により受信された圧縮されたデジタルテレビジョン信号に含まれる圧縮されたデジタル映像信号を伸張するものである。
請求項1乃至請求項3の発明によれば、デジタルフィルタ処理の強度は、圧縮されたデジタル映像信号のビットレートに応じて(すなわちデジタル映像信号の圧縮率に応じて)調整されることに加え、デジタルフィルタ処理が施された後のデジタル映像信号に基く映像に現れるブロックノイズのレベルに応じて(すなわち実際に表示される映像に現れるブロックノイズのレベルに応じて)調整される。これにより、映像の細かさが変化したり、映像の動きの大きさが変化したりして、デジタル映像信号の圧縮率に応じてデジタルフィルタ処理の強度を調整するだけでは、映像にノイズが現れたり、映像が不鮮明にボケてしまって、適切なフィルタ効果を得ることができない場合でも、実際に表示される映像に現れるブロックノイズのレベルに応じてデジタルフィルタ処理の強度が調整されることにより、適切なフィルタ効果を得ることができる。すなわち、映像の細かさや映像の動きによらずに、常に、デジタルフィルタ処理の強度を適切に調整して、適切なフィルタ効果を得ることができる。これにより、ノイズのない映像な鮮明な映像を得ることができる。
請求項4の発明によれば、デジタルテレビジョン信号を受信して、デジタルテレビジョン信号に基く映像を表示する装置において、請求項1と同様の効果が得られる。
以下、本発明を具体化した実施形態による映像再生装置について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態による映像再生装置であるテレビジョン受像機の構成を示す。テレビジョン受像機1は、テレビジョン放送局から放送されるデジタルテレビジョン信号を受信して、デジタルテレビジョン信号に含まれるデジタル映像信号に基く映像(デジタルテレビジョン信号に基く映像)を表示する装置である。
テレビジョン受像機1は、DTVデコーダ2と、外部入力部3と、デジタルフィルタ4と、映像処理部5と、ディスプレイ6と、スピーカ7と、ブロックノイズ検出部8と、テレビジョン受像機1の動作を制御するMPU9等を備える。
DTVデコーダ2は、MPU9による制御のもと、受信周波数がデジタルテレビジョン信号の放送チャンネルに対応する周波数に設定されることにより、その放送チャンネル(その周波数)のデジタルテレビジョン信号をアンテナ1aを介して受信し、受信したデジタルテレビジョン信号を復調処理して、TS(Transport Stream:MPEG形式で圧縮されたデジタル映像信号及びデジタル音声信号などを多重化した信号)を生成する。DTVデコーダ2によって、テレビジョン受信手段が構成されている。
また、DTVデコーダ2は、TSをデコード処理して、TSからMPEG形式で圧縮されたデジタル映像信号及びデジタル音声信号を復元し、それらTSから復元した圧縮されたデジタル映像信号及びデジタル音声信号(すなわち、受信したデジタルテレビジョン信号に含まれる圧縮されたデジタル映像信号及びデジタル音声信号)を伸張する。DTVデコーダ2により伸張されたデジタル映像信号は、MPU9による制御のもと、デジタルフィルタ4に供給され、また、DTVデコーダ2により伸張されたデジタル音声信号は、MPU9による制御のもと、スピーカ7に供給される。DTVデコーダ2によって、伸張手段が構成されている。
また、DTVデコーダ2は、TSから復元した圧縮されたデジタル映像信号(すなわち、受信したデジタルテレビジョン信号に含まれる圧縮されたデジタル映像信号)のビットレートを検出する。DTVデコーダ2により検出されたビットレートは、MPU9に与えられる。DTVデコーダ2によって、ビットレート検出手段が構成されている。
外部入力部3は、外部装置が接続され、外部装置からデジタル映像信号及びデジタル音声信号が入力される。外部装置からは、圧縮されていないデジタル映像信号及びデジタル音声信号が入力される。外部入力部3に入力されたデジタル映像信号は、MPU9による制御のもと、デジタルフィルタ4に供給され、また、外部入力部3に入力されたデジタル音声信号は、MPU9による制御のもと、スピーカ7に供給される。
デジタルフィルタ4は、MPU9による制御のもと、供給されたデジタル映像信号(DTVデコーダ2により伸張されたデジタル映像信号、又は、外部装置から外部入力部3に入力されたデジタル映像信号)に対してデジタルフィルタ処理を施す。本明細書におけるデジタルフィルタ処理とは、デジタル映像信号に基く映像を表示するときに現れるノイズを低減するための信号補正処理である。
デジタルフィルタ4は、デジタル映像信号に対して施すデジタルフィルタ処理として、ブロックノイズを低減するためのデブロックフィルタ処理、及びモスキートノイズを低減するためのスムージングフィルタ処理を施す。ブロックノイズとは、マクロブロック(デジタル映像信号を圧縮するために映像を複数の領域に分割したときの各領域)の境界部分において、映像が不連続に見えるノイズである。モスキートノイズとは、輪郭がはっきりしている部分の周辺などにおいて、映像が細かく乱れて見える(蚊の大群がまとわり付いているように見える)ノイズである。
デジタルフィルタ4は、デジタルフィルタ処理の強度(デブロックフィルタ処理の強度、及びスムージングフィルタ処理の強度)が設定可能になっており、デジタルフィルタ処理の強度が設定されることにより、その設定された強度でデジタル映像信号にデジタルフィルタ処理を施すようになっている。デジタルフィルタ4におけるデジタルフィルタ処理の強度は、MPU9によって設定される。デジタルフィルタ4によりデジタルフィルタ処理が施されたデジタル映像信号は、映像処理部5に供給される。
映像処理部5は、供給されたデジタル映像信号(デジタルフィルタ4によりデジタルフィルタ処理が施された後のデジタル映像信号)に対して、各種画質補正処理(輝度補正やホワイトバランス補正等)、スケーリング処理等の映像処理を施す。映像処理部5により映像処理が施された後のデジタル映像信号は、ディスプレイ6に供給される。
ディスプレイ6は、デジタル映像信号が供給されることにより、そのデジタル映像信号に基く映像を表示する。スピーカ7は、デジタル音声信号が供給されることにより、そのデジタル音声信号に基く音声を出力する。
ブロックノイズ検出部8は、デジタルフィルタ4によりデジタルフィルタ処理が施された後のデジタル映像信号に基く映像をディスプレイ6に表示するときに現れるブロックノイズのレベルを検出する。ブロックノイズ検出部8は、デジタルフィルタ4によりデジタルフィルタ処理が施され、さらに、映像処理部5により映像処理が施された後のデジタル映像信号に基いて、デジタル映像信号に基く映像の各マクロブロック位置を検出し、隣接するマクロブロックの境界近傍での輝度差などに基いてブロックノイズのレベルを検出する。ブロックノイズ検出部8により検出されたブロックノイズのレベルは、MPU9に与えられる。
MPU9は、ユーザによる不図示の操作手段(例えばリモートコントローラ)の操作を受けて、テレビジョン受像機1の各種動作を制御する。MPU9は、テレビジョン受像機1の動作を制御するためのプログラムや各種データを記憶したメモリを有しており、このメモリに記憶しているプログラムや各種データに基いて、テレビジョン受像機1の各種動作を制御する。
MPU9は、DTVデコーダ2の受信周波数をデジタルテレビジョン信号の放送チャンネルに対応する周波数に設定することにより、デジタルテレビジョン信号の受信を行う。これにより、デジタルテレビジョン信号がDTVデコーダ2によって受信され、DTVデコーダ2によって、受信中のデジタルテレビジョン信号に含まれる圧縮されたデジタル映像信号及びデジタル音声信号が復元され、受信中のデジタルテレビジョン信号に含まれ圧縮されたデジタル映像信号及びデジタル音声信号が伸張されると共に、受信中のデジタルテレビジョン信号に含まれ圧縮されたデジタル映像信号のビットレートが検出される。
また、MPU9は、DTVデコーダ2により伸張されたデジタル映像信号及びデジタル音声信号をデジタルフィルタ4及びスピーカ7に供給するように制御することにより、デジタルテレビジョン信号に基く映像及び音声の再生を行う。これにより、DTVデコーダ2により伸張されたデジタル映像信号は、デジタルフィルタ4によりデジタルフィルタ処理が施され、さらに、映像処理部5により映像処理が施された上で、ディスプレイ6に供給され、デジタルテレビジョン信号に基く映像(デジタルフィルタ処理及び映像処理が施された後のデジタル映像信号に基く映像)がディスプレイ6に表示される。また、DTVデコーダ2により伸張されたデジタル音声信号は、スピーカ7に供給され、デジタルテレビジョン信号に基く音声がスピーカ7から出力される。
また、MPU9は、外部装置から外部入力部3に入力されたデジタル映像信号及びデジタル音声信号をデジタルフィルタ4及びスピーカ7に供給するように制御することにより、外部装置から入力されるデジタル映像信号及びデジタル音声に基く映像及び音声の再生を行う。これにより、外部装置から外部入力部3に入力されたデジタル映像信号は、デジタルフィルタ4によりデジタルフィルタ処理が施され、さらに、映像処理部5により映像処理が施された上で、ディスプレイ6に供給され、外部装置から入力されるデジタル映像信号に基く映像(デジタルフィルタ処理及び映像処理が施された後のデジタル映像信号に基く映像)がディスプレイ6に表示される。また、外部装置から外部入力部3に入力されたデジタル音声信号は、スピーカ7に供給され、外部装置から入力されるデジタル音声信号に基く音声がスピーカ7から出力される。
また、MPU9は、映像の再生を行うとき、デジタルフィルタ4におけるデジタルフィルタ処理の強度(デブロックフィルタ処理の強度、及びスムージングフィルタ処理の強度)を設定し、その設定を適宜変更することにより、デジタルフィルタ4におけるデジタルフィルタ処理の強度を調整する。
デジタルテレビジョン信号に基く映像を再生する場合には、MPU9は、再生する映像における伸張される前の圧縮されたデジタル映像信号のビットレートに応じて(すなわちデジタル映像信号の圧縮率に応じて)、デジタルフィルタ処理の強度を調整すると共に、デジタルフィルタ処理が施された後のデジタル映像信号に基く映像に現れるブロックノイズのレベルに応じて(すなわち実際に再生される映像に現れるブロックノイズのレベルに応じて)、デジタルフィルタ処理の強度を調整する。すなわち、デジタルテレビジョン信号に基く映像を再生する場合には、MPU9は、DTVデコーダ2により検出されたビットレートに応じて、デジタルフィルタ4におけるデジタルフィルタ処理の強度を調整すると共に、ブロックノイズ検出部8により検出されたブロックノイズのレベルに応じて、デジタルフィルタ4におけるデジタルフィルタ処理の強度を調整する。
また、外部装置から入力されるデジタル映像信号に基く映像を再生する場合には、MPU9は、デジタルフィルタ処理が施された後のデジタル映像信号に基く映像に現れるブロックノイズのレベルに応じて(すなわち実際に再生される映像に現れるブロックノイズのレベルに応じて)、デジタルフィルタ処理の強度を調整する。すなわち、外部装置から入力されるデジタル映像信号に基く映像を再生する場合には、MPU9は、ブロックノイズ検出部8により検出されたブロックノイズのレベルに応じて、デジタルフィルタ4におけるデジタルフィルタ処理の強度を調整する。
図2は、上記テレビジョン受像機1のデジタルテレビジョン信号に基く映像を再生するときの動作フローチャートを示す。MPU9は、映像の再生を開始すると(#1でYES)、まず、伸張される前の圧縮されたデジタル映像信号のビットレートを検出する(#2)。すなわち、MPU9は、DTVデコーダ2により検出されたビットレートを取得する。
そして、MPU9は、検出したビットレートに応じて、デジタルフィルタ4におけるデジタルフィルタ処理の強度を調整する(#3)。すなわち、MPU9は、予め記憶している各ビットレートにおける適切なデジタルフィルタ処理の強度に従って、検出したビットレートが高い(すなわちデジタル映像信号の圧縮率が低い)ほど、デジタルフィルタ処理の強度(デブロックフィルタ処理の強度、及びスムージングフィルタ処理の強度)を弱く設定し、検出したビットレートが低い(すなわちデジタル映像信号の圧縮率が高い)ほど、デジタルフィルタ処理の強度(デブロックフィルタ処理の強度、及びスムージングフィルタ処理の強度)を強く設定する。
その後、MPU9は、デジタルフィルタ4によりデジタルフィルタ処理が施された後のデジタル映像信号に基く映像に現れるブロックノイズのレベル(ディスプレイ6に実際に再生される映像に現れるブロックノイズのレベル)を検出する(#4)。すなわち、MPU9は、ブロックノイズ検出部8により検出されたブロックノイズのレベルを取得する。
そして、MPU9は、検出したブロックノイズのレベルに応じて、デジタルフィルタ4におけるデジタルフィルタ処理の強度を調整する(#5)。すなわち、MPU9は、検出したブロックノイズのレベルが予め記憶している目標レベル(適切なブロックノイズのレベル)を超えてしまった場合(すなわち、デジタルフィルタ処理の強度が弱すぎて、ブロックノイズを十分に低減できていない場合)には、デジタルフィルタ処理の強度(デブロックフィルタ処理の強度、及びスムージングフィルタ処理の強度)を強め、一方、検出したブロックノイズのレベルが目標レベル未満の場合(すなわち、デジタルフィルタ処理の強度が強すぎて、映像が不鮮明にボケた状態になっている場合)には、デジタルフィルタ処理の強度(デブロックフィルタ処理の強度、及びスムージングフィルタ処理の強度)を弱める。このとき、MPU9は、ブロックノイズのレベルが目標レベルに徐々に近づいていくように、検出したブロックノイズのレベルに応じて、デジタルフィルタの強度を徐々に変化させながら調整する(デジタルフィルタの強度を少しずつ強め又は弱める)。例えば、検出したブロックノイズのレベルをAとし、目標レベルをBとすると、ブロックノイズのレベルが(A+B)/2となるように、デジタルフィルタの強度を調整する。
MPU9は、映像の再生を終了せずに、映像の再生を継続している間(#6でNO)、上記#4以降の処理を繰り返す。従って、MPU9は、デジタルテレビジョン信号に基く映像の再生中、常時、デジタルフィルタ4によりデジタルフィルタ処理が施された後のデジタル映像信号に基く映像に現れるブロックノイズのレベル(実際に再生される映像に現れるブロックノイズのレベル)を検出して、その検出したブロックノイズのレベルに応じて、デジタルフィルタ4におけるデジタルフィルタ処理の強度(デブロックフィルタ処理の強度、及びスムージングフィルタ処理の強度)を調整する。また、MPU9は、デジタルフィルタ処理が施された後のデジタル映像信号に基く映像に現れるブロックノイズのレベルに応じてデジタルフィルタ処理の強度を調整するとき、デジタルフィルタ処理の強度を徐々に変化させながら(ブロックノイズのレベルが目標レベルに徐々に近づいていくように)調整する。
なお、外部装置から入力されるデジタル映像信号に基く映像を再生するときには、上記#2及び#3の処理が省略される。
このような構成のテレビジョン受像機1によれば、デジタルフィルタ4におけるデジタルフィルタ処理の強度は、圧縮されたデジタル映像信号のビットレートに応じて(すなわちデジタル映像信号の圧縮率に応じて)調整されることに加え、デジタルフィルタ4によりデジタルフィルタ処理が施された後のデジタル映像信号に基く映像に現れるブロックノイズのレベルに応じて(すなわち実際に表示される映像に現れるブロックノイズのレベルに応じて)調整される。
これにより、映像の細かさが変化したり、映像の動きの大きさが変化したりして、デジタル映像信号の圧縮率に応じてデジタルフィルタ処理の強度を調整するだけでは、映像にノイズが現れたり、映像が不鮮明にボケてしまって、適切なフィルタ効果を得ることができない場合でも、実際に表示される映像に現れるブロックノイズのレベルに応じてデジタルフィルタ処理の強度が調整されることにより、適切なフィルタ効果を得ることができる。すなわち、映像の細かさや映像の動きによらずに、常に、デジタルフィルタ処理の強度を適切に調整して、デジタルフィルタ処理による適切なフィルタ効果を得ることができる。これにより、ノイズのない映像な鮮明な映像を得ることができる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られず、種々の変形が可能である。例えば、ブロックノイズ検出部は、デジタルフィルタによりデジタルフィルタ処理が施された後、映像処理部により映像処理が施される前のデジタル映像信号に基いて、ブロックノイズのレベルを検出するようにしてもよい。また、映像の再生中、常時、ビットレートを検出して、その検出したビットレートに応じて、デジタルフィルタにおけるデジタルフィルタ処理の強度を調整するようにしてもよい。また、本発明は、MPEG形式以外の形式で圧縮されたデジタル映像信号を伸張し、デジタルフィルタ処理を施して、映像を再生する装置にも適用可能である。
1 テレビジョン受像機(映像再生装置)
1a アンテナ
2 DTVデコーダ(テレビジョン受信手段、伸張手段、ビットレート検出手段)
3 外部入力部
4 デジタルフィルタ
5 映像処理部
6 ディスプレイ
7 スピーカ
8 ブロックノイズ検出部
9 MPU(フィルタ強度調整手段)
1a アンテナ
2 DTVデコーダ(テレビジョン受信手段、伸張手段、ビットレート検出手段)
3 外部入力部
4 デジタルフィルタ
5 映像処理部
6 ディスプレイ
7 スピーカ
8 ブロックノイズ検出部
9 MPU(フィルタ強度調整手段)
Claims (4)
- 圧縮されたデジタル映像信号を伸張する伸張手段と、前記伸張手段により伸張されたデジタル映像信号に対してデジタルフィルタ処理を施すデジタルフィルタとを備え、前記デジタルフィルタによりデジタルフィルタ処理が施された後のデジタル映像信号に基く映像を表示する映像再生装置において、
前記デジタルフィルタにおけるデジタルフィルタ処理の強度を調整するフィルタ強度調整手段と、
前記伸張手段により伸張される圧縮されたデジタル映像信号のビットレートを検出するビットレート検出手段と、
前記デジタルフィルタによりデジタルフィルタ処理が施された後のデジタル映像信号に基く映像を表示するときに現れるブロックノイズのレベルを検出するブロックノイズ検出手段とを備え、
前記フィルタ強度調整手段は、
前記ビットレート検出手段により検出されたビットレートに応じて、前記デジタルフィルタにおけるデジタルフィルタ処理の強度を調整すると共に、前記ブロックノイズ検出手段により検出されたブロックノイズのレベルに応じて、前記デジタルフィルタにおけるデジタルフィルタ処理の強度を調整する、
ことを特徴とする映像再生装置。 - 前記デジタルフィルタは、
デジタル映像信号に対して施すデジタルフィルタ処理として、デブロックフィルタ処理、及びスムージングフィルタ処理を施す、
ことを特徴とする請求項1に記載の映像再生装置。 - 前記フィルタ強度調整手段は、
前記ブロックノイズ検出手段により検出されたブロックノイズのレベルに応じて、前記デジタルフィルタにおけるデジタルフィルタ処理の強度を徐々に変化させながら調整する、
ことを特徴とする請求項1に記載の映像再生装置。 - 圧縮されたデジタルテレビジョン信号を受信するテレビジョン受信手段をさらに備え、
前記伸張手段は、
前記テレビジョン受信手段により受信された圧縮されたデジタルテレビジョン信号に含まれる圧縮されたデジタル映像信号を伸張する、
ことを特徴とする請求項1に記載の映像再生装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2009133164A JP2010283448A (ja) | 2009-06-02 | 2009-06-02 | 映像再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009133164A JP2010283448A (ja) | 2009-06-02 | 2009-06-02 | 映像再生装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012133285A1 (ja) * | 2011-03-31 | 2012-10-04 | シャープ株式会社 | 信号処理装置、制御プログラム、および集積回路 |
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2009
- 2009-06-02 JP JP2009133164A patent/JP2010283448A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2012133285A1 (ja) * | 2011-03-31 | 2012-10-04 | シャープ株式会社 | 信号処理装置、制御プログラム、および集積回路 |
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