JP2012015463A - Yagレーザアニーリング装置及びyagレーザ光によるアニーリング方法 - Google Patents

Yagレーザアニーリング装置及びyagレーザ光によるアニーリング方法 Download PDF

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Abstract

【課題】アモルファスシリコンのアニーリングに高調波のYAGレーザ光を使用した場合においても、安定して大きな結晶粒径のポリシリコンが得られるYAGレーザアニーリング装置及びYAGレーザ光によるアニーリング方法を提供する。
【解決手段】YAGレーザアニーリング装置1は、レーザ光源2からP偏光又はS偏光のYAGレーザ光を出射する。レーザ光の光路上には、偏光ビームスプリッタ3と、λ/4板4と、部分透過ミラー5と、レーザ光の位相を遅らせる位相遅延部6とがこの順に配置されている。そして、レーザ光源2から出射した1パルスのレーザ光を部分透過ミラー5及び位相遅延部6により複数個のパルスに分割して、アニーリング用のレーザ光として順次取り出し、レーザ光の照射時間を延長するとともに、アモルファスシリコンを徐々に冷却し、結晶粒径を拡大する。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ光源から出射したYAGレーザ光により、アモルファスシリコンをアニーリングし、多結晶化するYAGレーザアニーリング装置及びYAGレーザ光によるアニーリング方法に関し、特に、高調波のYAGレーザ光を使用した場合にも、安定して大きな結晶粒径のポリシリコンが得られるYAGレーザ光アニーリング装置及びYAGレーザ光によるアニーリング方法に関する。
従来、例えば液晶表示装置等のガラス基板上に薄膜トランジスタ回路等を形成する際には、ガラス基板上に例えば真空蒸着法又は化学気相成長法等によりアモルファスシリコンを薄膜状に形成し、これをアニーリング(焼鈍)することによりシリコンを多結晶化することが行われている。
このアモルファスシリコンのアニーリングには、例えばエキシマレーザ等を媒体としたガスレーザ、又はNd、Nd:YAG、若しくはYb等を媒体とした固体レーザが使用され、アモルファスシリコンにレーザ光を照射してレーザ光照射部位を局所的に溶融させ、溶融部位を冷却させることにより多結晶化することが行われている。レーザ光照射部位のみでアモルファスシリコンを局所的に溶融させることにより、例えばガラス基板又は回路接合部等の熱に弱い下地部分を損傷することなく、多結晶化したシリコン膜により、トランジスタ回路等を形成することが可能となる。従って、レーザ光を使用した種々のアニーリング技術が提案されている。
例えば、低出力のレーザ光照射装置を使用したアニーリング処理においては、単位面積あたりのレーザ光のエネルギー密度を高めるために、レーザ光の照射面積を小さくしている。そして、レーザ光照射部位をパルス波間でオーバーラップさせながら、レーザ光をアニーリング処理対象部位に沿って走査させていく方法が採用されている。この方法を採用した場合、多結晶化後の結晶粒径は、レーザ光の出力の安定性に大きく影響されてしまうという問題点がある。
この問題点を解決するために、特許文献1には、高出力のエキシマレーザ光を使用して大面積を一度にアニーリングする技術が開示されている。この特許文献1においては、レーザ光の照射面積を100cm以上、照射時間を50n秒以上とし、エネルギー変化幅を300mJ/cm以下とした所定のパルス波形のレーザ光を処理対象部位に少なくとも1回照射することにより、広い面積を一度にアニーリングして処理効率を向上させ、また、多結晶化後の結晶粒径も大型化することが開示されている。
しかしながら、特許文献1の技術においても、アニーリング処理後のポリシリコンの結晶粒径は、小さく(50nm程度のサブミクロンオーダー)、従って、単位面積あたりの結晶粒界の数が増え、トランジスタ回路として十分な電子移動度が得られないという問題点がある。また、特許文献1の技術においては、大面積を一度にアニーリング処理するため、冷却による多結晶化過程において、膜厚方向の温度差が発生し、安定して結晶粒径を大きくすることができないという問題点がある。
従って、特許文献1における問題点を解決するためには、レーザ光を処理対象部位に沿って走査させていくアニーリング処理を行う必要がある。特許文献2には、照射するレーザパルスの周波数を1乃至10kHzとし、照射ビームの集光幅を1パルスあたりの走査距離の半値全幅により規定し、ビーム集光幅を1パルスあたりの照射時間の半値全幅に対して適正化することにより、多結晶化処理後にミクロンオーダーの大きな結晶粒径が得られることが開示されている。そして、特許文献2の技術においては、レーザ光源として、波長が330乃至800nmの可視光レーザを使用することが開示されており、レーザ光の一例として、Nd:YAGレーザの第2又は第3高調波を使用することが開示されている。
特開2000−216087号公報 特開2005−72487号公報
しかしながら、上記従来技術においては、以下のような問題点がある。上述の如く、特許文献1の技術においては、アニーリング処理後のポリシリコンの結晶粒径は、小さく、トランジスタ回路として十分な回路特性が得られず、結晶粒径を安定して大きくすることが困難であるという問題点がある。
特許文献2の技術においては、レーザ光源として波長が長いレーザ(YAGレーザ)を使用している。Nd:YAGレーザ光(以下、YAGレーザの媒体であるYAGの結晶成分の一部を他の元素で置換した場合におけるレーザ光を、まとめてYAGレーザと称する)は、基本波の中心波長がλ=1064nmと長く、基本波ではアモルファスシリコン膜を溶融することが困難である。従って、特許文献2の技術においては、YAGレーザ光を第2又は第3高調波にすることにより330乃至800nmの波長を得、これによりアモルファスシリコン膜に対する吸収特性を高めてアモルファスシリコン膜を溶融し、その後、凝固させることによりポリシリコン化している。
しかしながら、高調波のレーザ光は、アモルファスシリコン膜に対する吸収特性は高まるものの、レーザ光照射時間が短縮されてしまう。また、例えば第3高調波のYAGレーザ光は、基本波の出力の30%程度の出力しか得られず、アモルファスシリコンを十分に溶融させることができない。また、溶融部位の冷却は、レーザ光照射部位が溶融部位から移動した後に急速に進行する。従って、アニーリング後のポリシリコンの結晶粒径が不均一になったり、安定して大きな結晶を得ることができないという問題点がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、アモルファスシリコンのアニーリングに高調波のYAGレーザ光を使用した場合においても、安定して大きな結晶粒径のポリシリコンが得られるYAGレーザアニーリング装置及びYAGレーザ光によるアニーリング方法を提供することを目的とする。
本発明に係るYAGレーザアニーリング装置は、P偏光及びS偏光のいずれか一方の第1の直線偏光であるYAGレーザ光を出射するレーザ光源と、前記レーザ光源から前記第1の直線偏光のレーザ光が入射され、この第1の直線偏光のレーザ光は透過し、他方の第2の直線偏光のレーザ光は入射方向に対して傾斜させて反射する偏光ビームスプリッタと、前記偏光ビームスプリッタから入射した第1の直線偏光のレーザ光を第1の円偏光のレーザ光に変換して出射するλ/4板と、前記λ/4板から入射した第1の円偏光のレーザ光の一部をその偏光方向を逆転させた第2の円偏光のレーザ光として前記λ/4板へ向けて反射し、入射した第1の円偏光のレーザ光の残部を透過する部分透過ミラーと、前記部分透過ミラーを透過した第1の円偏光のレーザ光が入射し、屈折率が空気の屈折率より大きい材料により形成されたレーザ光路と、このレーザ光路を伝達してきたレーザ光をその偏光方向を逆転させた第2の円偏光のレーザ光として反射する全反射ミラーとを備えた位相遅延部と、を有し、前記部分透過ミラーは、前記位相遅延部からの反射光の一部を前記λ/4板へ向けて透過し、残部を前記位相遅延部に向けて反射し、前記λ/4板は、前記部分透過ミラーからの第2の円偏光のレーザ光を前記第2の直線偏光に変換して前記偏光ビームスプリッタへ向けて出射することを特徴とする。なお、本発明におけるYAGレーザの媒体としては、YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)の他、Nd:YAG(ネオジム:YAG)及びEr:Yag(エルビジウム:YAG)等、YAGの結晶成分の一部を他の元素で(例えばドーピングにより)置換したものを使用することができる。
例えば、前記レーザ光路は、ガラスロッドにより形成されている。又は、前記レーザ光路は、長手方向を平行にして複数個配置されたガラスロッドと隣接するガラスロッド同士を連結するように配置された全反射プリズムとにより形成されている。
上述のYAGレーザアニーリング装置において、例えば前記位相遅延部は、前記レーザ光路上に介在するように配置された1又は複数個の第2の部分透過ミラーを有する。
本発明に係るYAGレーザ光によるアニーリング方法は、上述のYAGレーザアニーリング装置を使用し、前記レーザ光源からP偏光及びS偏光のいずれか一方の第1の直線偏光であるYAGレーザ光を出射させる工程と、前記レーザ光源から出射した前記第1の直線偏光のレーザ光を前記偏光ビームスプリッタに透過させる工程と、前記偏光ビームスプリッタから前記第1の直線偏光のレーザ光を前記λ/4板に入射させ、第1の円偏光のレーザ光に変換して出射させる工程と、前記λ/4板から前記第1の円偏光のレーザ光を前記部分透過ミラーに入射させ、前記部分透過ミラーにて第1の円偏光のレーザ光の一部をその偏光方向を逆転させた第2の円偏光のレーザ光として前記λ/4板へ向けて反射させ、前記第1の円偏光のレーザ光の残部を透過させる工程と、前記部分透過ミラーから反射した前記第2の円偏光のレーザ光を前記λ/4板に入射させて第2の直線偏光のレーザ光に変換した後、前記偏光ビームスプリッタに入射させ、前記偏光ビームスプリッタで入射方向に対して傾斜する方向に反射させることによりアニーリング用のYAGレーザ光として取り出す工程と、前記部分透過ミラーを透過した前記第1の円偏光のレーザ光を前記部分透過ミラーと前記位相遅延部との間で1又は複数回反射させた後、偏光方向を逆転させた第2の円偏光のレーザ光として前記部分透過ミラーに入射させ、前記λ/4板により第2の直線偏光のレーザ光に変換した後、前記偏光ビームスプリッタに入射させ、前記偏光ビームスプリッタで入射方向に対して傾斜する方向に反射させることによりアニーリング用のYAGレーザ光として取り出す工程と、を有することを特徴とする。
本発明に係るYAGレーザアニーリング装置は、偏光ビームスプリッタ、λ/4板、部分透過ミラー及び位相遅延部を有し、レーザ光源からP偏光又はS偏光のいずれか一方の第1の直線偏光のレーザ光を出射させると、部分透過ミラーで反射されたレーザ光は、アニーリング用の第2の直線偏光のレーザ光として取り出される。そして、部分透過ミラーを透過したレーザ光は、部分透過ミラーと位相遅延部との間で1又は複数回反射されることにより位相が遅延された後、アニーリング用の第2の直線偏光のレーザ光として取り出される。これにより、1パルスのYAGレーザ光を複数個のパルス波に分割して、所定の遅延時間ごとにアモルファスシリコンに照射することが可能となる。従って、高調波のYAGレーザ光を使用した場合においても、1パルスのYAGレーザ光を出射するだけで、複数個のパルス波によりレーザ光照射時間を長くすることができ、アモルファスシリコンを十分に溶融させることができる。
また、複数個のパルス波に分割されたYAGレーザ光は、レーザ強度が一度高くなってから徐々に低くなるようにアモルファスシリコンに照射されるため、溶融部位を徐々に冷却することができる。これにより、安定して大きな結晶粒径のポリシリコンを得ることができる。
よって、本発明のYAGレーザ光によるアニーリング方法は、生産性が高い。
本発明の第1実施形態に係るYAGレーザアニーリング装置を示す模式図である。 (a)は部分透過ミラーによる反射光のレーザ強度の時間変化を一例として示す図、(b)は本発明の実施形態に係るYAGレーザアニーリング装置によるレーザ出力を一例として示す模式図である。 部分透過ミラーの透過率を変化させたときの反射光のレーザ強度の時間変化を一例として示す図である。 本発明の第2実施形態に係るYAGレーザアニーリング装置において、位相遅延部を示す模式図である。 本発明の第3実施形態に係るYAGレーザアニーリング装置を示す模式図である。 本発明の第3実施形態に係るYAGレーザアニーリング装置の変形例を示す模式図である。
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態について具体的に説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るYAGレーザアニーリング装置を示す模式図、図2(a)は部分透過ミラーによる反射光のレーザ強度の時間変化を一例として示す図、図2(b)は本発明の実施形態に係るYAGレーザアニーリング装置によるレーザ出力を一例として示す模式図である。図1に示すように、本発明のYAGレーザアニーリング装置1は、レーザ光源2と、偏光ビームスプリッタ3と、λ/4板4と、部分透過ミラー5と、位相遅延部6とにより構成されており、レーザ光源2から出射するYAGレーザ光の光路に沿って、偏光ビームスプリッタ3、λ/4板4、部分透過ミラー5及び位相遅延部6がこの順に、例えば直線的に配置されている。
レーザ光源2は、固体の例えばYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)をレーザ媒体として誘導放出によりYAGレーザ光を発生させるものである。本発明においては、YAGレーザの媒体としては、Nd:YAG(ネオジム:YAG)及びEr:Yag(エルビジウム:YAG)等、YAGの結晶成分の一部を他の元素で(例えばドーピングにより)置換したものも使用することができる。
レーザ光源2にて発生するYAGレーザ光の基本波は、例えば中心波長がλ=1064nmと長く、基本波ではアモルファスシリコン膜を溶融することが困難である。従って、本発明においては、YAGレーザ光の基本波を例えば1又は複数の波長変換器を用いて例えば第2高調波、第3高調波又は第4高調波に変換して使用する。即ち、本実施形態のYAGレーザ光は、中心波長がλ=532nmの第2高調波、中心波長がλ=355nmの第3高調波、又は中心波長がλ=266nmの第4高調波により構成されており、波長が例えば250乃至550nmであり、レーザ光のエネルギー密度は、例えばアニーリング対象のアモルファスシリコンの照射面において、例えば0.3乃至1.5J/cmである。この第2高調波、第3高調波又は第4高調波は、アモルファスシリコン膜に対する吸収特性が高く、アモルファスシリコン膜を溶融することができる。アモルファスシリコン膜は、溶融後、凝固することによりポリシリコン膜に変化する。
本発明においては、レーザ光源2からは、直線偏光のP偏光又はS偏光の(第1の)高調波YAGレーザ光を出射させる。なお、本実施形態においては、図1に示すように、レーザ光源2が出射する高調波YAGレーザ光は、P偏光のレーザ光である。
偏光ビームスプリッタ3は、例えば柱状の直角プリズムを2個貼り合わせたものであり、接合面には、例えば誘電体多層膜又は金属薄膜からなるコーティングが施されている。これにより、偏光ビームスプリッタ3は、コーティング膜部分にて、P偏光及びS偏光のうちのいずれか一方のレーザ光を透過させ、他方のレーザ光を反射するように構成されている。従って、偏光ビームスプリッタに、P偏光とS偏光とが混在したレーザ光を入射させると、P偏光及びS偏光の各偏光成分のレーザ光を分離できるように構成されている。図1に示すように、本実施形態においては、偏光ビームスプリッタ3は、直角プリズム同士の接合面が例えばレーザ光源2からの出射光の光路に対して45°傾斜するように配置されており、コーティング膜部分にてP偏光のレーザ光を透過し、S偏光のレーザ光を入射方向に対して90°傾斜した方向へと反射するように構成されている。
λ/4板4は、例えば人工水晶等により板状に成形されており、入射光の位相を入射面に対して直交する2方向のいずれかの方向でπ/2ずらすように構成されている。即ち、λ/4板4を透過することにより、入射光の位相は以下のように変換される。例えば、入射光が、下記数式1で示されるように、入射面に直交する2方向(x方向及びy方向)の成分Ex及びEyを有する直線偏光のレーザ光であるときに、この入射光がλ/4板を透過すると、y方向の成分Eyの位相がπ/2だけ進むとする。
Figure 2012015463
このとき、λ/4板を透過した後のレーザ光は、x成分Ex及びy成分Eyの夫々が、下記数式2により示される。
Figure 2012015463
従って、λ/4板を通過することにより、直線偏光のレーザ光は、レーザ光源2側から見たときに時計回りの回転方向を有する円偏光のレーザ光となる。一方、例えば下記数式3で示される(レーザ光源2側から見たときに反時計まわりの回転方向を有する)円偏光のレーザ光をλ/4板に上記の場合と逆側から入射させた際には、x成分の位相がπ/2だけ進むとする。
Figure 2012015463
このとき、λ/4板を透過した後のレーザ光は、x成分Ex及びy成分Eyの夫々が、下記数式4により示される。
Figure 2012015463
従って、λ/4板を通過することにより、円偏光のレーザ光は直線偏光のレーザ光となる。また、数式1乃至4により、例えばλ/4板にP偏光のレーザ光を透過させ、部分透過ミラー又は全反射ミラーにて鏡像として反射させた場合、反射光を再度λ/4板に透過させることにより、取り出されるレーザ光はP偏光のレーザ光に対してπ/2の位相差を有するレーザ光、即ち、S偏光のレーザ光となる。
部分透過ミラー5は、例えば透明のガラス板の表面に例えばクロム等の金属膜、誘電体膜、又は金属膜及び誘電膜を組み合わせた膜をコーティングしたものである。部分透過ミラー5は、例えば表面のコーティング膜の膜厚を調整することにより、その透過率(反射率)を調整することができるように構成されており、入射光の一部を鏡像として反射し、入射光の残部を透過させるように構成されている。なお、本実施形態においては、部分透過ミラー5の透過率を0.5(50%)として説明する。
位相遅延部6は、例えば屈折率が空気の屈折率よりも大きいガラスロッド等の光透過性材料により形成されレーザ光路となる光路部材6aと、例えば光路部材6aの端部に固定された全反射ミラー6bとにより構成されている。光路部材6aは、屈折率が例えば1.5乃至2.5である。また、光路部材6aは、レーザ光路となる部分の長さが長いことが好ましいが、装置全体が大型化しない範囲で、例えば300乃至600mmの長さである。本実施形態においては、光路部材6aは、屈折率が1.81のガラスロッドにより構成されており、長さが例えば336mmである。これにより、本実施形態においては、後述する遅延時間Δtを4.06n秒に設定する。即ち、例えば屈折率がnの光路部材を使用し、後述する遅延時間を例えばΔtに設定しようとする場合においては、光速度をc(=3×10m/秒)として、ガラスロッドの長さは、(光速度)×(遅延時間)/(光路部材の屈折率×2(往復分))=c×Δt/2nとなる。例えば、屈折率nが1.81のガラスロッドを使用して、遅延時間Δtを20n秒に設定しようとする場合においては、ガラスロッドの長さは、(3×10)×(20×10−9)/(1.81×2)=1.65mにする。また、例えば屈折率が1.50の光路部材を使用して、遅延時間Δtを20n秒延長しようとする場合においても、同様の計算式により、光路部材の長さを2m延長する。全反射ミラー6bは、入射光を鏡像として全反射する。
次に、本実施形態に係るYAGレーザアニーリング装置の動作について説明する。先ず、レーザ光源2にて基本波のYAGレーザ光を発生させ、これを例えば1又は複数の波長変換器を用いて第2、第3又は第4高調波のYAGレーザ光に変換する。次に、この高調波のYAGレーザ光のうち、P偏光のレーザ光成分のみをフィルタリングにより取り出し、レーザ光源2から出射させる。
レーザ光源2から出射されたP偏光のYAGレーザ光は、先ず、偏光ビームスプリッタ3に入射する。そして、入射光は、偏光ビームスプリッタ3のプリズム部分を透過していき、やがて、直角プリズム同士の接合面のコーティング膜部分に到達する。このコーティング膜は、P偏光のレーザ光を透過するように構成されているため、入射光はそのまま直進し、やがて偏光ビームスプリッタ3を透過する。
偏光ビームスプリッタ3を透過したP偏光のYAGレーザ光は、次に、λ/4板4に入射する。上述の如く、λ/4板4は、直線偏光のレーザ光を円偏光のレーザ光に変換し、円偏光のレーザ光を直線偏光のレーザ光に変換するように構成されている。従って、入射光は、λ/4板4を透過する間に、上記数式1及び2に示すような位相変換を受け、図1に示すように、レーザ光源2側から見たときに時計回りの回転方向を有する(第1の)円偏光のレーザ光に変換される。
λ/4板4を透過した(第1の)円偏光のレーザ光は、やがて、部分透過ミラー5に到達する。本実施形態においては、部分透過ミラー5の透過率は0.5であるため、入射光のうちの半分が部分透過ミラー5を透過し、残りの半分が鏡像として反射される。従って、部分透過ミラー5における反射光は、入射光に対して偏光方向が逆転され、レーザ光源2側から見たときに半時計回りの回転方向を有する(第2の)円偏光のレーザ光となる。従って、部分透過ミラー5における反射光は、例えば上記数式3で示すような成分を有する。
部分透過ミラー5で反射された(第2の)円偏光のレーザ光は、再度λ/4板4に到達し、λ/4板4を透過する。このとき、上記数式4に示すような位相変換を受ける。即ち、レーザ光源2から出射されたレーザ光に対して位相がπ/2だけ遅れることになる。従って、レーザ光源2から出射されたときにP偏光であったYAGレーザ光は、S偏光のYAGレーザ光となる。
そして、このS偏光のYAGレーザ光は、偏光ビームスプリッタ3に入射される。レーザ光源2から出射されたP偏光は、偏光ビームスプリッタ3のコーティング膜部分を透過することができたが、反射して再度、偏光ビームスプリッタ3に入射したYAGレーザ光はS偏光であるため、YAGレーザ光は、直角プリズム同士の接合面のコーティング膜部分において、入射方向に対して90°傾斜した方向に反射される。これにより、反射光が再度レーザ光源2へ向けて出射されることはなく、レーザ光源2から安定してP偏光のYAGレーザ光のみを出射することができる。
一方、部分透過ミラー5を透過した(第1の)円偏光のレーザ光の残りの半分は、やがて、位相遅延部6のガラスロッド(光路部材6a)に到達する。この光路部材6aは光透過性材料により形成されているため、レーザ光は光路部材6aを透過していく。そして、光路部材6aの端部の全反射ミラー6bに到達し、鏡像として全反射される。従って、光路部材6aに(第1の)円偏光として入射したYAGレーザ光は、全反射ミラー6bによる反射により、その偏光方向が逆転され、レーザ光源2側から見たときに半時計回りの回転方向を有する(第2の)円偏光のレーザ光となる。
全反射ミラー6bで反射された(第2の)円偏光のYAGレーザ光は、再度、光路部材6aに沿って進み、やがて部分透過ミラー5に到達する。本実施形態においては、レーザ光源2から出射した時の50%のレーザ光が部分透過ミラー5に再度入射することとなるが、再度、部分透過ミラー5における透過率により、その一部(レーザ光源2から出射時の25%)は、部分透過ミラー5をレーザ光源2側から見たときに反時計回りの回転方向を有する(第2の)円偏光のレーザ光として透過し、上記の場合と同様に、λ/4板4及び偏光ビームスプリッタ3を経て、S偏光の出力光として取り出される。一方、残りの25%のレーザ光は、部分透過ミラー5で、再度鏡像として反射され、レーザ光源2側から見たときに時計回りの回転方向を有する(第1の)円偏光のレーザ光として再度位相遅延部6に入射され、所定の遅延時間Δt後に、順次、出射時の12.5%、6.25%・・・がS偏光の出力光として取り出されることになる。
即ち、本実施形態においては、位相遅延部6による光路長の分だけ、取り出されるレーザ光の出力時間が遅延することになる。例えば、YAGレーザ光の速度を3.0×10m/秒としたときに、本実施形態においては、光路部材6aの屈折率1.81及び長さ336mmより、出力光ごとに4.06n秒の遅延時間Δtが発生する。従って、出力光の相対強度は、例えば図2(a)に示すように、時間の経過と共に徐々に減衰していくものとなる。
このように、本実施形態のYAGレーザアニーリング装置によれば、1パルスのYAGレーザ光を複数個のパルス波に分割して、所定の遅延時間Δtごとにアモルファスシリコンに照射することが可能となる。従って、高調波のYAGレーザ光を使用した場合においても、1パルスのYAGレーザ光を出射するだけで、複数個のパルス波を照射してレーザ光照射時間を長くすることができ、アモルファスシリコンを十分に溶融させることができる。
また、図2(b)に示すように、本実施形態においては、出力光のパルス波形をオーバーラップさせて出力することができる。従って、出力光を合成した波形は、図2(b)に破線で示すようにレーザ強度が一度高くなってから徐々に低くなるような形状となる。従って、YAGレーザ光は、レーザ強度が徐々に低くなるようにアモルファスシリコンに照射され、溶融部位を徐々に冷却することができる。これにより、安定して大きな結晶粒径のポリシリコンを得ることができる。
なお、本実施形態においては、レーザ光源2がP偏光のYAGレーザ光を出射し、S偏光の出力レーザ光を得ているが、本発明におけるYAGレーザアニーリング装置は、例えばレーザ光源2がS偏光のYAGレーザ光を出射し、P偏光の出力レーザ光を得るように構成されていてもよい。
また、本実施形態においては、部分透過ミラーの透過率は0.5であるが、部分透過ミラーの透過率は、0又は1でない限り、本発明の効果を得ることができる。図3は、部分透過ミラーの透過率を10%ずつ変化させた場合において、反射光のレーザ強度の時間変化を示す図である。図3に示すように、0.1乃至0.9のいずれの透過率においても、複数個のパルスによりレーザ光照射時間を長くできるという効果が得られ、出力光のパルス波形は、レーザ強度が一度高くなってから徐々に低くなるような形状となる。但し、部分透過ミラーの透過率が小さくなると2番目以降のレーザ光パルスの出力が小さくなり、レーザ光出力の立ち下がりが早まってしまうので、部分透過ミラーの透過率は、0.5以上であることが好ましい。
更に、本実施形態においては、レーザ光路は、ガラスロッド(光路部材6a)であるが、本発明においては、レーザ光路は屈折率が空気の屈折率よりも大きい光透過性材料により形成されていればよく、例えば液体によりレーザ光路が形成されていてもよい。
次に、本発明の第2実施形態に係るYAGレーザアニーリング装置について説明する。図4は、本発明の第2実施形態に係るYAGレーザアニーリング装置において、位相遅延部を示す模式図である。図4に示すように、本実施形態においては、位相遅延部6は、第1実施形態におけるガラスロッド(光路部材6a)が長手方向を平行にして5個配置されている。そして、隣接するガラスロッド同士を連結するように、4個の全反射プリズム6cが配置されている。これにより、ガラスロッド6a及び全反射プリズム6cによりレーザ光路が形成されている。そして、5個のガラスロッド6aのうちの1個には、端部に全反射ミラー6bが固定されている。これにより、位相遅延部6に入射したレーザ光は、5個のガラスロッド6aと4個の全反射プリズム6aにより形成されたレーザ光路を透過し、全反射ミラー6bで鏡像として全反射され、再度ガラスロッド6a及び全反射プリズム6cによるレーザ光路を通過して出射されるように構成されている。
即ち、第1実施形態においては、1個のガラスロッド6aによりレーザ光路を構成していたが、本実施形態においては、ガラスロッド6aを複数個並置することによりレーザ光路を延長することができるため、レーザ光照射時間を更に長くすることができる。従って、例えば、第1実施形態と同じ屈折率及び長さのガラスロッド6aを5個使用した場合には、レーザ光路長は5倍程度となるため、出力光ごとの遅延時間Δtは、20.3n秒となり(図2(a)におけるカッコ内の数値は、本実施形態における時間軸の目盛りである)、アモルファスシリコンの溶融時間を十分に長く確保することができる。また、溶融部位の冷却時間も第1実施形態に比して長く確保することができ、ポリシリコンの形成を安定して行い、結晶粒径を安定的に大きくすることができる。
また、位相遅延部6のレーザ光路長を第1実施形態と同一とする場合においては、1個あたりのガラスロッド6aの長さを短くすることができ、ガラスロッド6aの長手方向に装置全体の大きさを小型化することができる。
次に、本発明の第3実施形態に係るYAGレーザアニーリング装置について説明する。図5は本発明の第3実施形態に係るYAGレーザアニーリング装置を示す模式図である。第1実施形態においては、ガラスロッド6aへの入射光は、おおよそガラスロッド6aの長手方向に平行に入射させたが、本実施形態においては、ガラスロッド6aへの入射光は、ガラスロッド6aの長手方向に垂直な面から若干傾斜させて入射させる。
また、図5に示すように、本実施形態においては、ガラスロッド6aにおけるレーザ光の入射面及びこれと対向する面上には、複数枚の全反射ミラー6bが設置されている。これにより、ガラスロッド6a内でレーザ光が複数回全反射されることにより位相が遅延された後、再度入射面から出射されるように構成されている。更に、本実施形態においては、複数個の全反射ミラー6bにより形成されたレーザ光の光路上には、1又は複数枚(図5においては7枚)の(第2の)部分透過ミラー6dが設置されており、部分透過ミラー6dへの入射光の一部を反射し、残部を透過するように構成されている。
本実施形態においては、レーザ光路を形成するように、ガラスロッド6aの一対の対向面には全反射ミラー6bが設置されているため、1個のガラスロッド6a内でレーザ光を複数回反射させることが可能となり、レーザ光路を反射回数に比例して延長することができ、第1実施形態に比して、レーザ光照射時間を長くすることができる。また、第2実施形態のようにガラスロッド6aを複数個設置しなくても、全反射ミラー6bを複数枚設置するだけで第2実施形態と同様の光路延長が可能となるため、第2実施形態に比して装置全体の大きさを小型化することができる。
また、レーザ光の光路上に1又は複数枚の(第2の)部分反射ミラー6dを設置することにより、第1及び第2実施形態に比して、1パルスのレーザ光が分割される数は増加する。よって、図2に示すような各隣接パルス波間は、(第2の)部分反射ミラー6dによって分割された1又は複数個のパルス波により補間される。これにより、各パルス波間におけるレーザビーム強度を緩やかに変化させることができる。従って、アモルファスシリコンの溶融部は、第1及び第2実施形態に比して更に緩やかに冷却されることになり、大きな結晶粒径のポリシリコンを安定して形成することができる。
なお、本実施形態においては、ガラスロッド6aへの入射光をガラスロッド6aの長手方向に対して垂直な面から入射させているが、第1実施形態と同様に、ガラスロッド6aの長手方向の一端部側から、ガラスロッド6aの端面に対して若干傾斜させてレーザ光を入射させ、おおよそガラスロッド6aの長手方向に沿って、レーザ光を複数回反射させるように構成してもよい。この場合には、ガラスロッド6aの長手方向の両端面に夫々全反射ミラー6bを設置する。
また、本実施形態においては、全反射ミラー6bは、複数枚設置されているが、例えば複数枚の全反射ミラー6bを結合して1枚としてもよい。同様に、(第2の)部分透過ミラー6dが複数枚ある場合についても、複数枚の部分反射ミラー6dを結合して1枚としてもよい。
次に、本第3実施形態のYAGレーザアニーリング装置の変形例について説明する。図6は、本発明の第3実施形態に係るYAGレーザアニーリング装置の変形例を示す模式図である。図6に示すように、本変形例においては、偏光ビームスプリッタ3、λ/4板4及び部分透過ミラー5は、ガラスロッド6a内に設置されている。その他の構成については、第3実施形態と同様である。YAGレーザアニーリング装置1をこのように構成することにより、第3実施形態に比して、レーザ光路を長くすることができ、レーザパルス間ごとの遅延時間Δtを若干延長することができる。
また、本変形例においては、YAGレーザアニーリング装置1のレーザ光源2以外の構成を全てガラスロッド6a内に一体化することができるため、装置全体を小型化することができる。
なお、第1及び第2実施形態の構成において、本変形例と同様に、偏光ビームスプリッタ3、λ/4板4及び部分透過ミラー5をガラスロッド6a内に設置してもよい。
1:YAGレーザアニーリング装置、2:レーザ光源、3:偏光ビームスプリッタ、4:λ/4板、5:部分透過ミラー、6:位相遅延部、6a:光路部材(ガラスロッド)、6b:全反射ミラー、6c:全反射プリズム、6d:(第2の)部分透過ミラー

Claims (5)

  1. P偏光及びS偏光のいずれか一方の第1の直線偏光であるYAGレーザ光を出射するレーザ光源と、
    前記レーザ光源から前記第1の直線偏光のレーザ光が入射され、この第1の直線偏光のレーザ光は透過し、他方の第2の直線偏光のレーザ光は入射方向に対して傾斜させて反射する偏光ビームスプリッタと、
    前記偏光ビームスプリッタから入射した第1の直線偏光のレーザ光を第1の円偏光のレーザ光に変換して出射するλ/4板と、
    前記λ/4板から入射した第1の円偏光のレーザ光の一部をその偏光方向を逆転させた第2の円偏光のレーザ光として前記λ/4板へ向けて反射し、入射した第1の円偏光のレーザ光の残部を透過する部分透過ミラーと、
    前記部分透過ミラーを透過した第1の円偏光のレーザ光が入射し、屈折率が空気の屈折率より大きい材料により形成されたレーザ光路と、このレーザ光路を伝達してきたレーザ光をその偏光方向を逆転させた第2の円偏光のレーザ光として反射する全反射ミラーとを備えた位相遅延部と、を有し、
    前記部分透過ミラーは、前記位相遅延部からの反射光の一部を前記λ/4板へ向けて透過し、残部を前記位相遅延部に向けて反射し、
    前記λ/4板は、前記部分透過ミラーからの第2の円偏光のレーザ光を前記第2の直線偏光に変換して前記偏光ビームスプリッタへ向けて出射することを特徴とするYAGレーザアニーリング装置。
  2. 前記レーザ光路は、ガラスロッドにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載のYAGレーザアニーリング装置。
  3. 前記レーザ光路は、長手方向を平行にして複数個配置されたガラスロッドと隣接するガラスロッド同士を連結するように配置された全反射プリズムとにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載のYAGレーザアニーリング装置。
  4. 前記位相遅延部は、前記レーザ光路上に介在するように配置された1又は複数個の第2の部分透過ミラーを有することを特徴とする請求項2又は3に記載のYAGレーザアニーリング装置。
  5. 前記請求項1乃至4のいずれか1項に記載のYAGレーザアニーリング装置を使用し、
    前記レーザ光源からP偏光及びS偏光のいずれか一方の第1の直線偏光であるYAGレーザ光を出射させる工程と、
    前記レーザ光源から出射した前記第1の直線偏光のレーザ光を前記偏光ビームスプリッタに透過させる工程と、
    前記偏光ビームスプリッタから前記第1の直線偏光のレーザ光を前記λ/4板に入射させ、第1の円偏光のレーザ光に変換して出射させる工程と、
    前記λ/4板から前記第1の円偏光のレーザ光を前記部分透過ミラーに入射させ、前記部分透過ミラーにて第1の円偏光のレーザ光の一部をその偏光方向を逆転させた第2の円偏光のレーザ光として前記λ/4板へ向けて反射させ、前記第1の円偏光のレーザ光の残部を透過させる工程と、
    前記部分透過ミラーから反射した前記第2の円偏光のレーザ光を前記λ/4板に入射させて第2の直線偏光のレーザ光に変換した後、前記偏光ビームスプリッタに入射させ、前記偏光ビームスプリッタで入射方向に対して傾斜する方向に反射させることによりアニーリング用のYAGレーザ光として取り出す工程と、
    前記部分透過ミラーを透過した前記第1の円偏光のレーザ光を前記部分透過ミラーと前記位相遅延部との間で1又は複数回反射させた後、偏光方向を逆転させた第2の円偏光のレーザ光として前記部分透過ミラーに入射させ、前記λ/4板により第2の直線偏光のレーザ光に変換した後、前記偏光ビームスプリッタに入射させ、前記偏光ビームスプリッタで入射方向に対して傾斜する方向に反射させることによりアニーリング用のYAGレーザ光として取り出す工程と、
    を有することを特徴とするYAGレーザ光によるアニーリング方法。
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