JP2012013815A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】マルチギャップ構造を用いた場合において、低コストにより表示画質を向上させることが可能な液晶表示装置を提供する。
【解決手段】ゲイン補正部424は、映像信号D1の輝度階調の遷移態様に応じて、オーバードライブ処理後の映像信号D2に対して、セルギャップの値ごとに異なるゲイン補正を行う。そして、ゲイン補正後の映像信号D3に基づいて、液晶表示パネル2内の各画素20R,20G,20Bに対する表示駆動が行われる。オーバードライブ処理を用いた表示駆動の際に、色の異なる画素20R,20G,20B間での応答速度のばらつきが低減され、色づき現象が抑えられる。また、映像信号D1の輝度階調の遷移態様に応じて、各色の画素20R,20G,20Bに共通のオーバードライブ処理を行う。これにより、コストの増加が回避される。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数種類のセルギャップを有するマルチギャップ構造を用いた液晶表示装置に関する。
近年、液晶TVやプラズマディスプレイ(PDP;Plasma Display Panel)に代表されるようにディスプレイの薄型化が流れとしてあり、なかでもモバイル用ディスプレイの多くは液晶系(液晶表示装置)であり、忠実な色の再現性が望まれている。
液晶表示装置は、一般に、画素電極やTFT(Thin Film Transistor;薄膜トランジスタ)等が設けられた基板(TFT基板)と、対向電極やカラーフィルタ等が設けられた基板(対向基板)との間に、液晶層が挟持(封止)された構造となっている。このうち、カラーフィルタは、赤(R:Red)、緑(G:Green)、青(B:Blue)に対応する画素ごとに色分けされて配設されている。これにより、Rに対応する画素では赤色表示が、Gに対応する画素では緑色表示が、Bに対応する画素では青色表示がそれぞれなされ、液晶表示装置全体としてカラー表示が実現されるようになっている。
ところで、このような液晶表示装置の視野角特性は、液晶層を挟持する基板間のギャップ(液晶セルのセルギャップ)に大きく依存することが知られている。具体的には、液晶層を透過(通過)する光(表示光)の透過率が最大となるときの実効的な液晶層の厚み(リタデーション;セルギャップd×液晶層を構成する液晶組成物の屈折率異方性Δn)は、液晶層を通過する光の波長に依存して変化する。このため、上記したR,G,Bの画素ごとに表示光の透過率が異なることになってしまう。
そこで、例えばカラーフィルタの膜厚を表示光の波長の長さに応じて異ならせる(R,G,Bの画素ごとに異ならせる)ことにより、セルギャップの値を複数種類設けるようにしたマルチギャップ構造の液晶表示装置が提案されている(例えば、特許文献1)。このマルチギャップ構造の液晶表示装置では、例えばR,G,Bの画素ごとに、異なるセルギャップの値となるように設定されている。これにより、マルチギャップ構造の液晶表示装置では、従来の一般的な構造(セルギャップの値が各色の画素で共通となっている構造)の液晶表示装置と比べ、表示光の透過率を高めることができ、高輝度が実現されるようになっている。
特開平7−159770号公報 特公平8−8671号公報 特開2005−208600号公報
ところで、液晶表示装置では、液晶の応答速度の遅さに起因した動画特性を向上させるため、従来より様々な手法が提案されている。例えばその手法の1つとして、オーバードライブ処理が挙げられる(例えば、特許文献2,3)。このオーバードライブ処理は、現在のフレーム期間の映像信号と1つ前のフレーム期間の映像信号との輝度階調差(輝度階調の遷移態様)に応じて、現在のフレーム期間の映像信号の輝度階調を変化させる処理である。これにより、表示駆動の際に画素に印加される電圧(駆動電圧)に補正がなされる(液晶の光学応答波形における立ち上がりが急峻となる)こととなり、液晶の応答速度を改善することが可能となっている。
そこで、上記したマルチギャップ構造の液晶表示装置においてもこのようなオーバードライブ処理を採用することにより、高輝度特性に加えて動画特性も高め、表示画質を更に向上させることが考えられる。
ところが、マルチギャップ構造の液晶表示装置においてオーバードライブ処理を採用した場合、以下の問題が生じてしまう。すなわち、セルギャップの値が異なると、それに応じて液晶の応答速度も異なることから、各色に対応する画素ごと(例えばR,G,Bの画素ごと)に液晶の応答速度が異なることになる。その結果、液晶表示装置全体として、色づき現象(映像信号により規定される色度点から色がずれてしまう現象)が生じてしまう。
このようなマルチギャップ構造に起因した色づき現象を抑える(もしくは回避する)ための対策としては、オーバードライブ処理の際に、色ごとに(セルギャップの値が異なる画素ごとに)異なるLUT(ルックアップテーブル)を用いることが考えられる。ところが、この手法を用いた場合、LUTの種類が増えてしまうことから、例えばメモリの容量が増大し、コストアップとなってしまう。
このようにして、マルチギャップ構造の液晶表示装置では、オーバードライブ処理の際に発生する色づき現象を、コスト増を伴うことなく抑えることが困難であるため、改善するための手法の提案が望まれる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、マルチギャップ構造を用いた場合において、低コストにより表示画質を向上させることが可能な液晶表示装置を提供することにある。
本発明の液晶表示装置は、光源部と、複数の色に対応する画素を含んで構成され、光源部から照射される光を変調することにより映像表示を行う液晶表示パネルと、入力映像信号に対して所定のオーバードライブ処理を行うオーバードライブ処理部と、このオーバードライブ処理がなされた後の映像信号に対して所定のゲイン補正を行うゲイン補正部と、このゲイン補正がなされた後の映像信号に基づいて、液晶表示パネル内の各画素に対する表示駆動を行う駆動部とを備えたものである。上記液晶表示パネルは、一対の基板と、これら一対の基板間に配設され、上記画素を構成する液晶セルとにより構成されている。この液晶セルのセルギャップには、画素の色に対応して複数の値が設けられている。上記オーバードライブ処理部は、入力映像信号の輝度階調の遷移態様に応じて、各色の画素に共通のオーバードライブ処理を行い、上記ゲイン補正部は、入力映像信号の輝度階調の遷移態様に応じて、セルギャップの値ごとに異なるゲイン補正を行う。
本発明の液晶表示装置では、入力映像信号の輝度階調の遷移態様に応じて、オーバードライブ処理がなされた後の映像信号に対して、液晶セルのセルギャップの値ごとに異なるゲイン補正が行われる。そして、このゲイン補正後の映像信号に基づいて、液晶表示パネル内の各画素に対する表示駆動がなされる。これにより、セルギャップの値が異なることに起因した、オーバードライブ処理を用いた表示駆動の際の、色の異なる画素間(セルギャップが異なる液晶セル間)での液晶の応答速度のばらつきが低減される。また、オーバードライブ処理の際には、入力映像信号の輝度階調の遷移態様に応じて、各色の画素に共通の処理がなされる。これにより、このオーバードライブ処理の際に、例えば色ごとに(セルギャップの値が異なる液晶セルごとに)異なるLUT(ルックアップテーブル)を用いる必要がなくなり、コストの増加が回避される。
本発明の液晶表示装置によれば、入力映像信号の輝度階調の遷移態様に応じて、オーバードライブ処理がなされた後の映像信号に対して液晶セルのセルギャップの値ごとに異なるゲイン補正を行うと共に、このゲイン補正後の映像信号に基づいて液晶表示パネル内の各画素に対する表示駆動を行うようにしたので、オーバードライブ処理を用いた表示駆動の際に、色の異なる画素間での応答速度のばらつきを低減し、色づき現象を抑えることができる。また、入力映像信号の輝度階調の遷移態様に応じて、各色の画素に共通のオーバードライブ処理を行うようにしたので、コストの増加を回避することができる。よって、マルチギャップ構造を用いた液晶表示装置において、低コストにより表示画質を向上させることが可能となる。
本発明の一実施の形態に係る液晶表示装置の全体構成を表すブロック図である。 図1に示した画素の詳細構成例を表す回路図である。 図1に示した液晶表示パネルの構成例を模式的に表す断面図である。 図1に示したオーバードライブ処理部の詳細構成例を表すブロック図である。 図4に示したオーバードライブ処理用LUTの一例を表す模式図である。 映像信号が低階調から高階調へ遷移する際の一般的なオーバードライブ処理について説明するための図である。 映像信号が高階調から低階調へ遷移する際の一般的なオーバードライブ処理について説明するための図である。 比較例1に係る一般的なオーバードライブ処理の際のLUTの使用態様について説明するための模式図である。 比較例1に係るオーバードライブ処理をマルチギャップ構造の液晶表示パネルに適用した際の問題点(色づき現象)について説明するためのタイミング波形図である。 比較例2に係るオーバードライブ処理の際のLUTの使用態様について説明するための模式図である。 比較例3に係るオーバードライブ処理部の構成例を表すブロック図である。 比較例3に係るオーバードライブ処理およびゲイン補正を表す流れ図である。 比較例3に係るオーバードライブ処理およびゲイン補正を用いた際の問題点について説明するためのタイミング波形図である。 実施の形態に係るオーバードライブ処理およびゲイン補正の一例を表す流れ図である。 図4に示したゲイン補正用LUTの一例を表す模式図である。 変形例に係る液晶表示パネルの構成を模式的に表す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態(R,G,Bの画素ごとにセルギャップが異なる液晶表示パネルの例)
2.変形例(R,BとBとの間でセルギャップが異なる液晶表示パネルの例等)
<実施の形態>
[液晶表示装置の全体構成]
図1は、本発明の一実施の形態に係る液晶表示装置(液晶表示装置1)のブロック構成を表すものである。液晶表示装置1はいわゆる透過型の液晶表示装置であり、バックライト3(光源部)と、透過型の液晶表示パネル2とを備えている。この液晶表示装置1はまた、画像処理部41、オーバードライブ処理部42、フレームメモリ43、タイミング制御部44、バックライト駆動部50、データドライバ51およびゲートドライバ52を備えている。これらのうち、タイミング制御部42、データドライバ51およびゲートドライバ52が、本発明における「駆動部」の一具体例に対応している。
バックライト3は、液晶表示パネル2に対して光を照射する光源であり、例えばLED(Light Emitting Diode)や、CCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp)などを用いて構成されている。
(液晶表示パネル2)
液晶表示パネル2は、後述するゲートドライバ52から供給される駆動信号に従って、後述するデータドライバ51から供給される映像電圧に基づいてバックライト3から照射される光を変調することにより、入力映像信号Dinに基づく映像表示を行うものである。この液晶表示パネル2は、全体としてマトリクス状に配列された複数の画素20を含んでいる。
図2は、各画素20内の画素回路の回路構成例を表したものである。画素20は、液晶素子22、TFT素子21および補助容量素子23を有している。この画素20には、駆動対象の画素を線順次で選択するためのゲート線Gと、駆動対象の画素に対して映像電圧(データドライバ51から供給される映像電圧)を供給するためのデータ線Dと、補助容量線Csとが接続されている。
液晶素子22は、データ線DからTFT素子21を介して一端に供給される映像電圧に応じて、表示動作を行うものである。この液晶素子22は、例えばVA(Vertical Alignment)モードやTN(Twisted Nematic)モードの液晶よりなる液晶層(後述する液晶層204)を、一対の電極(後述する画素電極203および対向電極205)で挟み込んだものである。液晶素子22における一対の電極のうちの一方(一端)は、TFT素子21のドレインおよび補助容量素子23の一端に接続され、他方(他端)は接地されている。補助容量素子23は、液晶素子22の蓄積電荷を安定化させるための容量素子である。この補助容量素子23の一端は、液晶素子22の一端およびTFT素子21のドレインに接続され、他端は補助容量線Csに接続されている。TFT素子21は、液晶素子22および補助容量素子23の一端同士に対して映像電圧を供給するためのスイッチング素子であり、MOS−FET(Metal Oxide Semiconductor−Field Effect Transistor)により構成されている。このTFT素子21のゲートはゲート線G、ソースはデータ線Dにそれぞれ接続されると共に、ドレインは液晶素子22および補助容量素子23の一端同士に接続されている。
図3は、液晶表示パネル2の断面構成例を模式的に表したものである。この液晶表示パネル2では、上記した画素20として複数の色に対応するもの、すなわち、ここでは赤(R)に対応する画素20R、緑(G)に対応する画素20Gおよび青(B)に対応する画素20Bが設けられている。各画素20R,20G,20Bは、液晶表示パネル2内に個別にマトリクス配置されている。液晶表示パネル2は、TFT基板200Aと対向基板200Bとの間(一対の基板間)に、各画素20R,20G,20Bを構成する液晶層204(液晶セル)が挟持(封止)された構造となっている。
TFT基板200Aでは、例えばガラス等からなる透明基板202Aの表面(液晶層204側の面)に、画素電極203およびTFT素子21等の駆動素子が形成されている。これらの画素電極203およびTFT素子21は、画素20R,20G,20Bごとに配置されている。
対向基板200Bでは、例えばガラス等からなる透明基板202Bの表面(液晶層204側の面)に、ブラックマトリクス(BM)層207、カラーフィルタ206R,206G,206Bおよび対向電極205がこの順に形成されている。カラーフィルタ206Rは画素20R内に配置されており、赤色光を透過するフィルタである。カラーフィルタ206Gは画素20G内に配置されており、緑色光を透過するフィルタである。カラーフィルタ206Bは画素20B内に配置されており、青色光を透過するフィルタである。すなわち、これらのカラーフィルタ206R,206G,206Bは、画素20R,20G,20Bごとに色分けされて配置されている。これにより、画素20Rでは赤色表示が、画素20Gでは緑色表示が、画素20Bでは青色表示がそれぞれなされ、液晶表示装置1全体としてカラー表示が実現されるようになっている。ブラックマトリクス層207は、各画素20R,20G,20Bの境界領域に配置されており、光を遮断する遮光層として機能するものである。対向電極205は対向基板200B上に一様に形成されており、各画素20R,20G,20Bに共通の共通電極である。
ここで、液晶表示パネル2では、液晶セルのセルギャップ(TFT基板200Aと対向基板200Bとの間の距離)に、画素20R,20G,20Bの色に対応して複数の値が設けられている。すなわち、この液晶表示パネル2はマルチギャップ構造を有している。具体的には、ここでは図3に示したように、画素20Rにおけるセルギャップdr、画素20Gにおけるセルギャップdgおよび画素20Bにおけるセルギャップdbがそれぞれ、互いに異なる値となっている(dr>dg>db)。これは、以下の理由によるものである。
すなわち、まず、一般に液晶表示装置の視野角特性は、液晶セルのセルギャップに大きく依存する。具体的には、液晶層を透過(通過)する光(表示光)の透過率Tが最大となるときの実効的な液晶層の厚み(リタデーション;セルギャップd×液晶層を構成する液晶組成物の屈折率異方性Δn)は、液晶層を通過する表示光の波長λに依存する。詳細には、u=(2d×Δn/λ)とすると、表示光の透過率Tは、一般に以下の(1)式により表わされる。このため、従来の一般的な液晶表示装置(セルギャップdの値が各色の画素で共通となっているもの)では、各色の画素(例えば、上記した画素20R,20G,20B)ごとに表示光の透過率Tが異なることになってしまう。
T=sin2[((1+u21/2・π/2)/(1+u2)] ……(1)
そこで、本実施の形態の液晶表示パネル2では、カラーフィルタ206R,206G,206Bの膜厚を表示光の波長λの長さに応じて異ならせることにより、上記したマルチギャップ構造を実現している。具体的には、まず、画素20Rを透過する赤色光、画素20Gを透過する青色光、画素20Bを透過する青色光の波長λをそれぞれ、λr,λg,λbとすると、λr>λg>λbである。したがって、カラーフィルタ206R,206G,206Bの膜厚をそれぞれ、Hr,Hg,Hbとすると、ここではHr<Hg<Hbとすることにより、セルギャップdr,dg,dbの値を、上記したようにdr>db>dbとなるように設定している。これにより、液晶表示パネル2では、表示光の透過率Tを、この表示光の波長λに依存せずに最大となるように設定することができる。したがって、液晶表示装置1では、従来の一般的な液晶表示装置(セルギャップdの値が各色の画素で共通となっているもの)と比べ、表示光の透過率を高めることができ、高輝度が実現されるようになっている。
図1に示した画像処理部41は、外部から入力される入力映像信号Dinに対して所定の画像処理(例えば、コントラスト改善処理や鮮鋭度改善処理など)を行い、そのような画像処理後の映像信号をオーバードライブ処理部42へ出力するものである。
オーバードライブ処理部42は、画像処理部41から入力される映像信号D1に対して後述する所定のオーバードライブ処理を施すと共に、このオーバードライブ処理後の映像信号に対して後述する所定のゲイン補正を施すことにより、映像信号D4を生成するものである。ここで、映像信号D1が本発明における「入力映像信号」の一具体例に対応する。なお、このオーバードライブ処理部の詳細構成については後述する(図4)。
フレームメモリ43は、オーバードライブ処理部42において上記したオーバードライブ処理およびゲイン補正を行うときに用いられるものであり、映像信号D1を一旦保持するためのフレームメモリである。このようなフレームメモリとしては、例えばSRAM(Static Random Access Memory)などの種々のメモリを用いることができる。
タイミング制御部44は、バックライト駆動部50、ゲートドライバ52およびデータドライバ51の駆動タイミングを制御すると共に、オーバードライブ処理部42から供給される映像信号D4をデータドライバ51へ供給するものである。
ゲートドライバ52は、タイミング制御部44によるタイミング制御に従って、液晶表示パネル2内の各画素20に対し、前述したゲート線Gに沿って線順次書き込み駆動を行うものである。
データドライバ51は、液晶表示パネル2の各画素20へそれぞれ、タイミング制御部44から供給される映像信号に基づく映像電圧を供給するものである。具体的には、この映像信号に対してD/A(デジタル/アナログ)変換を施すことにより、アナログ信号である映像信号(上記映像電圧)を生成し、各画素20へ出力するようになっている。
バックライト駆動部50は、タイミング制御部44によるタイミング制御に従って、バックライト3の点灯動作(発光動作)を制御するものである。
[オーバードライブ処理部42の詳細構成]
図4は、オーバードライブ処理部42の詳細構成例を、フレームメモリ43と共にブロック図で表したものである。オーバードライブ処理部42は、静止画/動画判定部421、オーバードライブ値出力部422、ゲイン補正部423およびセレクタ424を有している。これらのうち、オーバードライブ値出力部422が本発明における「オーバードライブ処理部」の一具体例に対応し、ゲイン補正部423が本発明における「ゲイン補正部」の一具体例に対応する。
なお、図中において、映像信号D1r,D1g,D1bはそれぞれ、画素20R,画素20G,画素20Bに対応する映像信号D1のことを意味する。同様に、映像信号D2r,D2g,D2bはそれぞれ、画素20R,画素20G,画素20Bに対応する映像信号D2のことを意味し、映像信号D3r,D3g,D3bはそれぞれ、画素20R,画素20G,画素20Bに対応する映像信号D3のことを意味し、映像信号D4r,D4g,D4bはそれぞれ、画素20R,画素20G,画素20Bに対応する映像信号D4のことを意味する。また、映像信号D1(N)は、現在のフレーム期間(フレーム期間N)における映像信号D1のことを意味し、映像信号D1(N−1)は、1つ前の(直前の)フレーム期間(フレーム期間(N−1))における映像信号D1のことを意味する。
静止画/動画判定部421は、画像処理部41から入力される現在のフレーム期間の映像信号D1(N)と、フレームメモリ43に保持されている直前のフレーム期間の映像信号D1(N−1)とを用いて、映像信号D1(N)が静止画であるのか動画であるのかの判定を行うものである。具体的には、詳細は後述するが、映像信号D1(N)の輝度階調と映像信号D1(N−1)の輝度階調との階調差が、所定の設定値(閾値)よりも大きいか否かに応じて、静止画であるのか動画であるのかの判定を行う。このようにして判定された結果、静止画であると判定された場合には、選択制御信号SEL=「1」が出力される一方、動画であると判定された場合には、選択制御信号SEL=「0」が出力されるようになっている。
オーバードライブ値出力部422は、映像信号D1の輝度階調の遷移態様に応じて、各色に対応する映像信号D1r,D1g,D1bに共通のオーバードライブ処理を行い、オーバードライブ処理後の映像信号D2を出力するものである。具体的には、現在のフレーム期間の映像信号D1(N)における輝度階調と、直前のフレーム期間の映像信号D1(N−1)における輝度階調とに基づいて、現在のフレーム期間の映像信号D2(D2r,D2g,D2b)における輝度階調を決定する。この際、オーバードライブ値出力部422は、例えば、映像信号D1r,D1g,D1bに共通の所定のLUT(オーバードライブ処理用LUT422A)を用いて、このようなオーバードライブ処理を行う。
図5は、オーバードライブ処理用LUT422Aの一例を模式的に表したものである。このオーバードライブ処理用LUT422Aでは、現在のフレーム期間の映像信号D1(N)における輝度階調と、直前のフレーム期間の映像信号D1(N−1)における輝度階調と、現在のフレーム期間の映像信号D2における輝度階調とが、対応付けて規定されている。ここでは、映像信号D1(N),D1(N−1),D2の輝度階調がそれぞれ、一例として0〜1023階調の範囲で示されている。また、図5中には、これらの階調の一部のみを代表して示している。このオーバードライブ処理用LUT422Aでは、基本的に、映像信号D1(N),D1(N−1)間の輝度階調差よりも映像信号D2,D1(N−1)間の輝度階調差のほうが大きくなるように、映像信号D2の輝度階調が設定されている。
ゲイン補正部423は、映像信号D1の輝度階調の遷移態様に応じて、セルギャップの値の異なる画素20に対応する映像信号D2(オーバードライブ処理後の映像信号)ごとに、異なるゲイン補正を行い、ゲイン補正後の映像信号D3を出力するものである。具体的には、現在のフレーム期間の映像信号D1(N)における輝度階調と、直前のフレーム期間の映像信号D1(N−1)における輝度階調とに基づいて、現在のフレーム期間の映像信号D2(D2r,D2g,D2b)に対して、色ごとに異なるゲイン補正を行う。これにより、現在のフレーム期間の映像信号D3(D3r,D3g,D3b)における輝度階調が決定されるようになっている。この際、ゲイン補正部423は、セルギャップの値dr,dg,dbごと(映像信号D2r,D2g,D2bごと)に異なるゲイン値Gainを、これらの映像信号D2r,D2g,D2bに対して乗算することにより、ゲイン補正を行う。また、ゲイン補正部423は、例えば、映像信号D2r,D2g,D2bごとに異なる所定のLUT(ゲイン補正用LUT423A)を用いて、このようなゲイン補正を行うようになっている。このゲイン補正用LUT423Aは、詳細は後述する(図15)が、現在のフレーム期間の映像信号D1(N)における輝度階調と、直前のフレーム期間の映像信号D1(N−1)における輝度階調と、ゲイン値Gainとを、対応付けて規定したものである。なお、このゲイン補正部423におけるゲイン補正の詳細については後述する。
セレクタ424は、静止画/動画判定部421から出力される選択制御信号SELの値に応じて、映像信号D1(D1r,D1g,D1b)と、ゲイン補正後の映像信号D3(D3r,D3g,D3b)とのうちの一方を選択的に出力するものである。このようにして選択された映像信号は、映像信号D4(D4r,D4g,D4b)として出力されるようになっている。具体的には、セレクタ424は、選択制御信号SEL=「1」のとき(静止画のとき)には、映像信号D1を映像信号D4として出力する。すなわち、画像処理部41から入力された映像信号D1を、オーバードライブ処理およびゲイン補正を行わずに、そのまま映像信号D4として出力するようになっている。一方、選択制御信号SEL=「0」のとき(動画のとき)には、映像信号D3を映像信号D4として出力する。すなわち、オーバードライブ処理およびゲイン補正がそれぞれなされた後の映像信号D3を、映像信号D4として出力するようになっている。
[液晶表示装置の作用・効果]
続いて、本実施の形態の液晶表示装置1の作用および効果について説明する。
(1.表示動作の概要)
この液晶表示装置1では、図1に示したように、まず、画像処理部41が入力映像信号Dinに対して前述した所定の画像処理を行い、画像処理後の映像信号D1を生成する。次いで、オーバードライブ処理部42は、フレームメモリ43を用いて、映像信号D1に対して後述する所定のオーバードライブ処理および所定のゲイン補正をそれぞれ行い、映像信号D4を生成する。次に、オーバードライブ処理部42から出力される映像信号D4は、タイミング制御部44を介してデータドライバ51へ供給される。データドライバ51は、映像信号D4に対してD/A変換を施し、アナログ信号である映像電圧を生成する。そして、ゲートドライバ52およびデータドライバ51から出力される各画素20への駆動電圧によって、画素20ごとに表示駆動動作がなされる。
具体的には、図2に示したように、ゲートドライバ52からゲート線Gを介して供給される選択信号に応じて、TFT素子21のオン・オフ動作が切り替えられる。これにより、データ線Dと液晶素子22および補助容量素子23との間が選択的に導通される。その結果、データドライバ51から供給される映像電圧が液晶素子22へと供給され、表示駆動動作がなされる。
すると、データ線Dと液晶素子22および補助容量素子23との間が導通された画素20では、バックライト3からの照明光が液晶表示パネル2において変調され、表示光として出射される。これにより、入力映像信号Dinに基づく映像表示が、液晶表示装置1において行われる。
(2.オーバードライブ処理等)
次に、図6〜図15を参照して、本発明の特徴的部分の1つである、オーバードライブ処理部42によるオーバードライブ処理(およびゲイン補正)について、比較例(比較例1〜3)と比較しつつ詳細に説明する。
(比較例1)
図6および図7は、比較例1に係る従来の一般的なオーバードライブ処理の概要を表したものである。具体的には、図6は、映像信号が低階調から高階調へ遷移する際のオーバードライブ処理の概要を、図7は、映像信号が高階調から低階調へ遷移する際のオーバードライブ処理の概要を表している。これらの図において、(A)は映像信号の信号波形を、(B)は液晶の光学応答波形を、それぞれタイミング図で示している。また、(C),(D)はそれぞれ、オーバードライブ処理を用いた場合および用いない場合における、黒帯(図6)または白帯(図7)が画面内を移動する際の表示態様を模式的に示している。
まず、図6に示した低階調(黒側)から高階調(白側)への遷移の際には、図6(A)中の矢印で示したように、現在のフレーム期間(Nフレーム期間)における映像信号の輝度階調を高くする(白側に変化させる)ことにより、オーバードライブ処理を行う。これにより、図6(B)中の矢印で示したように、表示駆動の際に画素に印加される電圧(駆動電圧)に補正がなされ(液晶の光学応答波形における立ち上がりが急峻となり)、液晶の応答速度が改善される。これにより、オーバードライブ処理を用いない場合(図6(C))には、図中の符号P11で示した黒帯が画面内を移動した際に、図中の符号P12で示した尾引きが発生するのに対し、オーバードライブ処理を用いた場合(図6(D))には尾引きが発生しないようになる。
一方、図7に示した高階調(白側)から低階調(黒側)への遷移の際には、図7(A)中の矢印で示したように、現在のフレーム期間(Nフレーム期間)における映像信号の輝度階調を低くする(黒側に変化させる)ことにより、オーバードライブ処理を行う。これにより、図7(B)中の矢印で示したように、表示駆動の際に駆動電圧に補正がなされ(液晶の光学応答波形における立ち上がりが急峻となり)、液晶の応答速度が改善される。これにより、オーバードライブ処理を用いない場合(図7(C))には、図中の符号P21で示した白帯が画面内を移動した際に、図中の符号P22で示した尾引きが発生するのに対し、オーバードライブ処理を用いた場合(図7(D))には尾引きが発生しないようになる。
このような従来のオーバードライブ処理の際には、オーバードライブ処理用LUT422Aは、例えば図8に示したようにして用いられるようになっている。すなわち、まず、オーバードライブ処理用のIC(Integrated Circuit)901Bの外部のメモリ901A内に、R,G,Bの映像信号に共通の1つのLUT422Aが設けられる。また、IC901B内には、1次バッファ用のLUTがR,G,Bの映像信号に共通に1つ設けられると共に、実際の処理ブロックにおいて、R,G,Bの色ごとに異なるLUT(ただし、使用するデータ自体はR,G,B間で共通)が設けられるようになっている。
ところが、このような従来のオーバードライブ処理を、例えば図3に示したようなマルチギャップ構造の液晶表示パネル2に適用した場合、以下の問題が生じてしまう。具体的には、例えば図9(A),(B)に示したように、セルギャップの値dr,dg,dbが異なると、それに応じて液晶の応答速度も異なることから、画素20R,20G,20Bごとに、オーバードライブ処理を用いた際の液晶の応答速度が異なることになる。その結果、液晶表示装置全体として、色づき現象(映像信号により規定される色度点から色がずれてしまう現象)が生じてしまう。具体的には、図9(B)に示した例では、セルギャップの大小関係がdr>dg>dbであることから、液晶の応答速度は、R画素(画素20R)、G画素(画素20G)、B画素(画素20B)の順に速くなり、ここでは全体として青方向への色づき現象が生ずる。
(比較例2)
そこで、例えば図10に示した比較例2のようにして、オーバードライブ処理の際にオーバードライブ処理用LUTを用いることが考えられる。すなわち、この比較例2では、上記比較例1のようなマルチギャップ構造に起因した色づき現象を抑えるため、オーバードライブ処理の際に、色ごとに(セルギャップの値が異なる画素20ごとに)、異なるオーバードライブ処理用LUT用いている。具体的には、外部のメモリ902Aおよびオーバードライブ処理用のIC902B(1次バッファおよび実際の処理ブロック)の双方において、R,G,Bの映像信号ごとに異なるオーバードライブ処理用LUT922R,922G,922Bを用いている。
しかしながら、この比較例2の手法を用いた場合、オーバードライブ処理用LUTの種類が増えてしまう(R、G,B用の3つに増えてしまう)ことから、外部のメモリ902Aの容量およびIC902B内のメモリの容量が増大し、コストアップとなってしまう。
(比較例3)
一方、図11〜図13に示した比較例3では、映像信号に対して従来の(比較例1の)オーバードライブ処理を行った後に、このオーバードライブ処理後の映像信号に対して所定のゲイン補正を行っている。ただし、この比較例3のゲイン補正では、以下説明するように、本実施の形態のゲイン補正とは異なり、映像信号の輝度階調の遷移態様に依存しない固定(一定)のゲイン値を用いてゲイン補正を行っている。
図11は、この比較例3に係るオーバードライブ処理部(オーバードライブ処理部304)のブロック構成を、フレームメモリ43と共に表わしたものである。このオーバードライブ処理部304は、図4に示した本実施の形態のオーバードライブ処理部42において、ゲイン補正部423の代わりにゲイン補正部303を設けたものであり、他は同様の構成となっている。
ゲイン補正部303は、オーバードライブ処理後の映像信号D2に対して、セルギャップの値の異なる画素20に対応する映像信号D2r,D2g,D2bごとに、異なるゲイン補正を行い、ゲイン補正後の映像信号D303を出力するものである。ここで、この映像信号D3は、R,G,Bに対応する映像信号D303r,D303g,D303bからなるものとする。この際、ゲイン補正部303は、セルギャップの値dr,dg,dbごと(映像信号D2r,D2g,D2bごと)に異なるゲイン値Gainを、これらの映像信号D2r,D2g,D2bに対して乗算することにより、ゲイン補正を行う。ただし、このゲイン補正部303は、本実施の形態のゲイン補正部423とは異なり、ゲイン補正用LUT423Aを用いずにゲイン補正を行っている。すなわち、ゲイン補正部303は、ゲイン補正部423とは異なり、現在のフレーム期間の映像信号D1(N)と、直前のフレーム期間の映像信号D1(N−1)との輝度階調の遷移態様に依存しない固定(一定)のゲイン値Gainを用いて、ゲイン補正を行っている。
なお、これによりセレクタ424は、ここでは、選択制御信号SELの値に応じて、映像信号D1(D1r,D1g,D1b)と、ゲイン補正後の映像信号D3303(D303r,D303g,D303b)とのうちの一方を選択的に出力するようになっている。そして、このようにして選択された映像信号は、映像信号D304(R,G,Bに対応するD304r,D304g,D304b)として出力されるようになっている。
ここで、図12は、比較例3に係るオーバードライブ処理およびゲイン補正を流れ図で表わしたものである。
まず、静止画/動画判定部421が、前述したように、映像信号D1(N)が静止画であるのか動画であるのかの判定を行う(ステップS901)。具体的には、映像信号D1(N)の輝度階調と映像信号D1(N−1)の輝度階調との階調差が、所定の設定値(閾値)よりも大きいか否かに応じて、静止画であるのか動画であるのかの判定を行う。ここで、(階調差<設定値)であることにより、ステップS901において映像信号D1(N)が静止画であると判定された場合、セレクタ424は、この映像信号D1を映像信号D404として出力(D304=D1)する(ステップS902)。すなわち、この場合には映像信号D1(N)が静止画であることから、以下説明するオーバードライブ処理およびゲイン補正を行う必要がないため、これで図12に示した全体の処理が終了となる。
一方、ステップS901において、(階調差≧設定値)であることにより、映像信号D1(N)が静止画であると判定された場合、以下説明するオーバードライブ処理およびゲイン補正が行われる。すなわち、まず、オーバードライブ値出力部422は、オーバードライブ処理用LUT422Aから、映像信号D1(N)および映像信号D1(N−1)の輝度階調の遷移態様(輝度階調差)に応じて、映像信号D2(オーバードライブ値)を読み出す(ステップ903)。これにより、映像信号D1に対するオーバードライブ処理後の映像信号D2が、オーバードライブ値出力部422から出力される。
次いで、ゲイン補正部303は、オーバードライブ処理前の現在のフレーム期間の映像信号D1(D1(N))と、オーバードライブ処理後の現在のフレーム期間の映像信号D2との間で、輝度階調の大小(高低)を判定する。具体的には、ここでは、映像信号D1の輝度階調が映像信号D2の輝度階調よりも小さい(低い)(D1<D2)か否かを判定する(ステップS904)。
ここで、(D1<D2)であると判定された場合(ステップS905:Y)、ゲイン補正部303は、映像信号D1(N),D1(N−1)の輝度階調の遷移態様に依存しない固定(一定)のゲイン値Gainを用いて、以下の(2)式によりゲイン補正を行う(ステップS905)。これにより、映像信号D2に対するゲイン補正後の映像信号D303が生成される。一方、(D1>D2)であると判定された場合(ステップS905:N)、ゲイン補正部303は、上記した固定(一定)のゲイン値Gainを用いて、以下の(3)式によりゲイン補正を行う(ステップS906)。これにより、映像信号D2に対するゲイン補正後の映像信号D303が生成される。
D303=(D2−D1)×Gain+D1 ……(2)
D303=(D1−D2)×Gain+D1 ……(3)
次に、セレクタ424は、このようにして生成されたゲイン補正後の映像信号D303を、映像信号D404として出力(D304=D303)する(ステップS907)。これにより、図12に示した全体の処理が終了となる。
このようにして、この比較例3では、オーバードライブ処理の際には、上記比較例1と同様に、映像信号D1の輝度階調の遷移態様に応じて、各色(映像信号D1r,D1g,D1b)に共通の処理がなされる。したがって、上記比較例2とは異なり、オーバードライブ処理の際に、色ごと(セルギャップの値が異なる画素20ごと)に異なるオーバードライブ処理用LUTを用いる必要がなくなり、コストの増加が回避される。
また、オーバードライブ処理後の映像信号D2に対して、色ごと(セルギャップの値が異なる画素20ごと)に異なるゲイン補正が行われる。そして、このゲイン補正後の映像信号D303に基づいて、液晶表示パネル内の各画素20R,20G,20Bに対する表示駆動がなされる。したがって、比較例3では上記比較例1と比べ、オーバードライブ処理を用いた表示駆動の際の色づき現象が、低減もしくは回避される。
ところが、この比較例3のゲイン補正では、後述する本実施の形態のゲイン補正とは異なり、上記したように、映像信号D1の輝度階調の遷移態様に依存しない固定(一定)のゲイン値Gainを用いている。このことに起因して、比較例3では以下の問題が生ずる。
図13は、比較例3に係るオーバードライブ処理およびゲイン補正を用いた際の問題点を、タイミング波形図を用いて表したものである。具体的には、(A),(B)は、一例として0階調から128階調へと遷移する際の波形を、(C),(D)は、一例として0階調から512階調へと遷移する際の波形を示している。また、(A),(C)は映像信号の信号波形を、(B),(D)は液晶の光学応答波形を示している。
まず、図13(A),(B)に示した0階調から128階調への遷移の際には、比較例3のゲイン補正を行わない場合、前述した図9と同様の色づき現象が生ずる。すなわち、液晶の応答速度が、R画素(画素20R)、G画素(画素20G)、B画素(画素20B)の順に速くなり、全体として青方向への色づき現象が生じている。
一方、図13(C),(D)に示した0階調から512階調への遷移の際には、0階調から128階調への遷移の際とは異なり、ほとんど色づき現象が生じていない。すなわち、液晶の応答速度が、R画素(画素20R)、G画素(画素20G)およびB画素(画素20B)において、略同一の速さとなっている。
このように、マルチギャップ構造の液晶表示装置では、映像信号の輝度階調の遷移態様に応じて、オーバードライブ処理の際の画素20R,20G,20B間での応答速度の異なり具合(異なる程度)が、大きく変化する。すなわち、図13(A),(B)に示したように、色づき現象が大きく発生してしまう程度に応答速度が異なることなる輝度階調の遷移の場合と、図13(C),(D)に示したように、色づき現象がほとんど生じない程度に応答速度が略同一となる輝度階調の遷移の場合とがある。
このため、比較例3のように、映像信号D1の輝度階調の遷移態様に依存しない固定(一定)のゲイン値Gainを用いてゲイン補正を行った場合、輝度階調の遷移態様によって、色づき現象の改善効果(低減効果)が異なってしまう。また、場合によっては、そのようなゲイン補正を行うことによって、逆に色づき減少が発生してしまうことになる。具体的には、例えば図13(B)中の矢印で示したように、0階調から128階調への遷移の際において、R画素,B画素の応答速度がG画素の応答速度と一致するような固定(一定)のゲイン値Gainを用いた場合、この階調遷移では色づき現象の発生をほぼ回避することができる。しかしながら、このGain値を他の階調遷移に適用しても、色づき現象の改善効果(低減効果)がほとんどない場合があり得る。また、例えば図13(D)中の矢印で示したように、0階調から512階調への遷移の際に適用すると、ゲイン補正によって逆に色づき減少が発生してしまう。具体的には、この例では、液晶の応答速度が、B画素(画素20B)、G画素(画素20G)、R画素(画素20R)の順に速くなり、全体として赤方向への色づき現象が生じてしまう。
(本実施の形態)
そこで、本実施の形態では、図4に示したオーバードライブ処理部42において、以下のようなオーバードライブ処理およびゲイン補正を行っている。具体的には、まず、オーバードライブ値出力部422が、映像信号D1の輝度階調の遷移態様に応じて、各色に対応する映像信号D1r,D1g,D1bに共通のオーバードライブ処理を行い、オーバードライブ処理後の映像信号D2を出力する。そして、ゲイン補正部423は、映像信号D1の輝度階調の遷移態様に応じて、セルギャップの値の異なる画素20R,20G,20Bに対応する映像信号D2r,D2g,D2bごとに異なるゲイン補正を行い、ゲイン補正後の映像信号D3を生成する。これにより、本実施の形態では、上記比較例3と同様の利点を有しつつ、図13において説明した比較例3における問題を回避することができる。以下、このような本実施の形態のオーバードライブ処理について、詳細に説明する。
図14は、本実施の形態のオーバードライブ処理およびゲイン補正を流れ図で表わしたものである。まず、本実施の形態では、図12に示した上記比較例3の場合(ステップS901〜S903)と同様にして、ステップS101〜S103の各処理を行う。すなわち、静止画/動画判定部421による静止画/動画判定(ステップS101)、セレクタ424による映像信号D1を映像信号D1として出力する処理(ステップS102)、およびオーバードライブ値出力部422によるオーバードライブ処理(ステップS103)をそれぞれ行う。
次いで、本実施の形態では、ゲイン補正部423が、ゲイン補正用LUT423Aから、映像信号D1(N)および映像信号D1(N−1)の輝度階調の遷移態様(輝度階調差)に応じて、R,G,Bの色ごとに異なるゲイン値Gainを読み出す(ステップ903)。
次いで、ゲイン補正部423は、比較例3におけるステップS904と同様にして、映像信号D1の輝度階調が映像信号D2の輝度階調よりも小さい(低い)(D1<D2)か否かを判定する(ステップS105)。
ここで、(D1<D2)であると判定された場合(ステップS105:Y)、ゲイン補正部423は、映像信号D1(N),D1(N−1)の輝度階調の遷移態様に応じたゲイン値Gainを用いて、以下の(4)式によりゲイン補正を行う(ステップS106)。これにより、映像信号D2に対するゲイン補正後の映像信号D3が生成される。一方、(D1>D2)であると判定された場合(ステップS105:N)、ゲイン補正部423は、上記した輝度階調の遷移態様に応じたゲイン値Gainを用いて、以下の(5)式によりゲイン補正を行う(ステップS107)。これにより、映像信号D2に対するゲイン補正後の映像信号D3が生成される。このように、ゲイン補正部423は、セルギャップの値dr,dg,dbごと(映像信号D2r,D2g,D2bごと)に異なるゲイン値Gainを、これらの映像信号D2r,D2g,D2bに対して乗算することにより、ゲイン補正を行う。
D3=(D2−D1)×Gain+D1 ……(4)
D3=(D1−D2)×Gain+D1 ……(5)
次に、セレクタ424は、比較例3におけるステップS907と同様にして、このようにして生成されたゲイン補正後の映像信号D3を、映像信号D4として出力(D4=D3)する(ステップS108)。これにより、図14に示した全体の処理が終了となる。
ここで、図15は、上記したゲイン補正の際に用いられる、ゲイン補正用LUT423Aの一例を模式的に表したものである。このゲイン補正用LUT423では、現在のフレーム期間の映像信号D1(N)における輝度階調と、直前のフレーム期間の映像信号D1(N−1)における輝度階調と、色ごと(映像信号D2r,D2g,D2bごと)に異なるゲイン値Gainとが、対応付けて規定されている。ここでは、映像信号D1(N),D1(N−1)の輝度階調がそれぞれ、一例として0〜1023階調の範囲で示されている。また、図15中には、これらの階調の一部のみを代表して示している。このゲイン補正用LUT423Aでは、表示駆動の際に、輝度階調の遷移態様に応じた液晶の応答波形がセルギャップの値に依存せずに各画素20R,20G,20Bで略同一となるように、ゲイン値Gainが設定されている。
また、このゲイン補正用LUT423Aでは、映像信号D1(N),D1(N−1)の輝度階調の遷移態様に応じて、ゲイン値Gainの設定領域が複数の分割領域(ここでは、4つの分割領域A1,A2,A3,A4)に分割されている。具体的には、ゲイン値Gainの設定領域において、図中の輝度遷移点P31の左上側(D1(N),D1(N−1)の双方の低階調側)が、分割領域A1となっている。また、図中の輝度遷移点P32の右上側(D1(N)の低階調側かつD1(N−1)の高階調側)が、分割領域A2となっている。図中の輝度遷移点P33の左下側(D1(N)の高階調側かつD1(N−1)の低階調側)が、分割領域A3となっている。図中の輝度遷移点P34の右下側(D1(N),D1(N−1)の双方の高階調側)が、分割領域A4となっている。これらの分割領域A1〜A4では、分割領域A1におけるゲイン値Gain=G1、分割領域A2におけるゲイン値Gain=G2、分割領域A3におけるゲイン値Gain=G3、分割領域A4におけるゲイン値Gain=G4となっている。すなわち、分割領域A1〜A4ごとに個別にゲイン値Gainが設定されている。なお、ゲイン値G1,G2,G3,G4はそれぞれ、R,G,Bの色ごとに設定されたゲイン値を総称して示したものである。ここで、ゲイン値G1,G2,G3,G4のうちの一部が同一の値であってもよく、また、それらの大小関係については、表示駆動の際の色づき現象を低減(回避)できるように任意に設定することが可能である。なお、一例として、(G1<G2=G3=G4)という大小関係に設定することが考えられる。
更に、このゲイン補正用LUT423Aでは、複数の分割領域A1〜A4のうちの隣接する分割領域同士の境界領域(ここでは、5つの境界領域A12,A13,A24,A34,A0)では、ゲイン値Gainが補間生成されたものとなっている。ここで、境界領域A12は、分割領域A1,A2同士の境界領域(分割領域A1,A2の間に位置する領域)である。また、境界領域A13は、分割領域A1,A3同士の境界領域(分割領域A1,A3の間に位置する領域)である。境界領域A24は、分割領域A2,A4同士の境界領域(分割領域A2,A4の間に位置する領域)である。境界領域A34は、分割領域A3,A4同士の境界領域(分割領域A3,A4の間に位置する領域)である。境界領域A0は、分割領域A1,A2,A3,A4同士の境界領域(分割領域A1,A2,A3,A4の間に位置する領域)であり、ここでは上記した輝度遷移点P31,P32,P33,P34の4点の内側に形成される矩形状の領域となっている。これらの境界領域A12,A13,A24,A34,A0におけるゲイン値Gainは、それぞれ、以下の(6)式により表すことができる。なお、(6)式の係数α1〜α5,β1〜β5,γ5,δ5はそれぞれ、補間生成する際の補間係数である。
境界領域A12:Gain=G1×α1+G2×β1
境界領域A13:Gain=G1×α2+G3×β2
境界領域A24:Gain=G2×α3+G4×β3
境界領域A34:Gain=G3×α4+G4×β4
境界領域A0 :Gain=G1×α5+G2×β5+G3×γ5+G4×δ5…(6)
このようにして本実施の形態では、映像信号D1の輝度階調の遷移態様に応じて、オーバードライブ処理後の映像信号D2に対して、セルギャップの値ごとに異なるゲイン補正が行われる。そして、このゲイン補正後の映像信号D3に基づいて、液晶表示パネル2内の各画素20R,20G,20Bに対する表示駆動がなされる。これにより、セルギャップの値が異なることに起因した、オーバードライブ処理を用いた表示駆動の際の、色の異なる画素20R,20G,20B間(セルギャップが異なる画素20間)での液晶の応答速度のばらつきが低減される。また、オーバードライブ処理の際には、映像信号D1の輝度階調の遷移態様に応じて、各色の画素20R,20G,20Bに共通の処理がなされる。これにより、このオーバードライブ処理の際に、例えば色ごとに(セルギャップの値が異なる画素20R,20G,20Bごとに)異なるオーバードライブ処理用LUTを用いる必要がなくなり、コストの増加が回避される。
以上のように本実施の形態では、映像信号D1の輝度階調の遷移態様に応じて、オーバードライブ処理後の映像信号D2に対してセルギャップの値ごとに異なるゲイン補正を行うと共に、このゲイン補正後の映像信号D3に基づいて液晶表示パネル2内の各画素20R,20G,20Bに対する表示駆動を行うようにしたので、オーバードライブ処理を用いた表示駆動の際に、色の異なる画素20R,20G,20B間での応答速度のばらつきを低減し、色づき現象を抑えることができる。また、映像信号D1の輝度階調の遷移態様に応じて、各色の画素20R,20G,20Bに共通のオーバードライブ処理を行うようにしたので、コストの増加を回避することができる。よって、マルチギャップ構造を用いた液晶表示装置において、低コストにより表示画質を向上させることが可能となる。
<変形例>
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はこの実施の形態に限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、セルギャップが、画素20R,20G,20Bごとに異なる値となっている(dr>dg>db)場合について説明したが、セルギャップの値が複数種類設けられていればよく、他のマルチギャップ構造を用いてもよい。すなわち、例えば図16に示した液晶表示パネル2Aのように、セルギャップが、画素20R,20G同士で互いに同一の値になっていると共に、画素20Bにおいて画素20R,20Gよりも小さい値となっている(dr=dg>db)ようにしてもよい。したがって、ここではカラーフィルタ206R,206G,206Bの厚みは、Hr=Hg<Hbとなっている。このようなマルチギャップ構造からなる液晶表示パネル2Aにおいても、上記実施の形態で説明したオーバードライブ処理およびゲイン補正を適用することができ、同様の効果を得ることが可能である。
また、上記実施の形態で説明したオーバードライブ処理用LUTおよびゲイン補正用LUTの構成や値については、図5および図15に示したものには限られず、他の構成や値のものを用いるようにしてもよい。
更に、オーバードライブ処理部のブロック構成は、上記実施の形態で説明したものには限られず、他のブロック構成のものを用いるようにしてもよい。
加えて、上記実施の形態では、画素20が、赤(R)に対応する画素20Rと、緑(G)に対応する画素20Gと、青(B)に対応する画素20Bとからなる場合について説明したが、画素20を構成する色の数や種類はこれには限られず、他のものを用いてもよい。
また、上記実施の形態では、ノーマリーブラックモードの液晶について説明したが、ノーマリーホワイトの液晶においても、本発明を適用することが可能である。
更に、上記実施の形態において説明したオーバードライブ処理およびゲイン補正の各動作は、ハードウェア(回路)で行われるようにしてもよいし、ソフトウェア(プログラム)で行われるようにしてもよい。
1…液晶表示装置、2,2A…液晶表示パネル、20,20R,20G,20B…画素、200A…TFT基板、200B…対向基板、201A,201B…偏光板、202A,202B…透明基板、203…画素電極、204…液晶層、205…対向電極、206R,206G,206B…カラーフィルタ、207…ブラックマトリクス層、21…TFT素子、22…液晶素子、23…補助容量素子、3…バックライト、41…画像処理部、42…オーバードライブ処理部、421…静止画/動画判定部、422…オーバードライブ値出力部、422A…オーバードライブ処理用LUT、423…ゲイン補正部、423A…ゲイン補正用LUT、424…セレクタ、43…フレームメモリ、44…タイミング制御部、50…バックライト駆動部、51…データドライバ、52…ゲートドライバ、Din…入力映像信号、D1〜D4…映像信号、D…データ線、G…ゲート線、Cs…補助容量線、dr,dg,db…セルギャップ、Hr,Hg,Hb…カラーフィルタの膜厚、SEL…選択制御信号、Gain…ゲイン値、A1,A2,A3,A4…分割領域、A0,A12,A13,A24,A34…境界領域。

Claims (9)

  1. 光源部と、
    複数の色に対応する画素を含んで構成され、前記光源部から照射される光を変調することにより映像表示を行う液晶表示パネルと、
    入力映像信号に対して所定のオーバードライブ処理を行うオーバードライブ処理部と、
    前記オーバードライブ処理がなされた後の映像信号に対して所定のゲイン補正を行うゲイン補正部と、
    前記ゲイン補正がなされた後の映像信号に基づいて、前記液晶表示パネル内の各画素に対する表示駆動を行う駆動部と
    を備え、
    前記液晶表示パネルは、一対の基板と、これら一対の基板間に配設され、前記画素を構成する液晶セルとにより構成され、
    前記液晶セルのセルギャップには、前記画素の色に対応して複数の値が設けられ、
    前記オーバードライブ処理部は、前記入力映像信号の輝度階調の遷移態様に応じて、各色の画素に共通のオーバードライブ処理を行い、
    前記ゲイン補正部は、前記入力映像信号の輝度階調の遷移態様に応じて、前記セルギャップの値ごとに異なるゲイン補正を行う
    液晶表示装置。
  2. 前記ゲイン補正部は、前記セルギャップの値ごとに異なるゲイン値を前記オーバードライブ処理後の映像信号に対して乗算することにより、前記ゲイン補正を行う
    請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記ゲイン補正部は、前記入力映像信号の輝度階調の遷移態様と前記ゲイン値とを対応付けて規定する所定のゲイン補正用LUT(ルックアップテーブル)を用いて、前記ゲイン補正を行う
    請求項2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記ゲイン補正用LUTでは、前記入力映像信号の輝度階調の遷移態様に応じて、前記ゲイン値の設定領域が複数の分割領域に分割されている
    請求項3に記載の液晶表示装置。
  5. 前記複数の分割領域のうちの隣接する分割領域同士の境界領域では、前記ゲイン値が補間生成されたものとなっている
    請求項4に記載の液晶表示装置。
  6. 前記ゲイン補正部は、前記表示駆動の際に、前記輝度階調の遷移態様に応じた前記液晶セルの応答波形が前記セルギャップの値に依存せずに各画素で略同一となるように、前記ゲイン補正を行う
    請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  7. 前記画素が、赤(R)に対応する画素と、緑(G)に対応する画素と、青(B)に対応する画素とからなる
    請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  8. 前記セルギャップが、R,G,Bに対応する画素ごとに異なる値となっている
    請求項7に記載の液晶表示装置。
  9. 前記セルギャップが、R,Gに対応する画素同士で互いに同一の値になっていると共に、Bに対応する画素においてR,Gに対応する画素よりも小さい値となっている
    請求項7に記載の液晶表示装置。
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