JP2012013254A - 空調システムの制御方法及び空調システム - Google Patents

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Abstract

【課題】風量切り替え時において適正開度に調節するまでに要する時間を可及的に短縮することができる空調システムの制御方法及び空調システムを提供する。
【解決手段】ファン4の風量が強風に切り替わったとき、中風や弱風の過去の適正開度が強風における現在の適正開度よりも大きい場合には、中風や弱風の過去の適正開度を現在の適正開度に更新する。また、ファン4の風量が弱風に切り替わったとき、強風や中風の過去の適正開度が弱風における現在の適正開度よりも小さい場合には、強風や中風の過去の適正開度を現在の適正開度に更新する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ファンコイルユニットを使用した空調システムの制御方法及び空調システムに関する。
ファンコイルユニットを使用した空調システムとしては、本出願人が既に提案しているもの(下記特許文献1)の他にも種々提案されている。即ち、この種の空調システムにおいては、コイルに入る水の温度とコイルから出る水の温度との温度差を適切なものとすることが効率の点で好ましい。そして、適切な温度差を確保するためにはコイルに過剰な水が供給されないように制御することが必要となり、下記特許文献2においては、所定の温度差が得られるまで弁を閉じてコイルへの水の供給を停止する方法が提案されている。また、下記特許文献3や下記特許文献4においては、温度差が小さい場合に弁の開度を小さくして流量を調節する点が記載されている。
一方、ファンの風量は一般に例えば強風、中風、弱風というように段階的に切り替えることができるようになっている。該ファンの風量が切り替わると所定の温度差を確保するために供給すべき水の流量も異なってくる。そのため、ファンの風量が切り替わる毎に、その風量に適した水の流量となるように弁の開度を調節する必要がある。そして、ファンの風量が切り替わったときに、できるだけ早く弁の開度を適正開度に調節することが望ましい。かかる観点から本発明者は、過去に調節した各風量に対する適正開度を記憶手段に記憶しておき、ファンの風量が切り替わったときには、記憶手段に記憶している適正開度に弁の開度を設定するという方法を考え出した。該方法では過去のデータを使用するので、風量切り替え時において水の流量を素早く調節できるというメリットがある。
しかしながら、実際には熱源などの運用環境等が過去の状況から大きく変化している場合もあり、そのような場合においては、過去において適正であった開度を現在に当てはめても所定の温度差が確保できず、そこから更に調節することが必要になる。
特許第3530445号公報 特許第3128043号公報 特許第3516883号公報 特開2005−300118号公報
それゆえに本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ、風量切り替え時において適正開度に調節するまでに要する時間を可及的に短縮することができる空調システムの制御方法及び空調システムを提供することを課題とする。
本発明は上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係る空調システムの制御方法は、風量が二段階以上に切り替え可能なファンを有するファンコイルユニットと、該ファンコイルユニットのコイルに供給する流体の流量を調節するための制御弁とを備えた空調システムにおける制御方法であって、ファンの風量が切り替わると、制御弁の開度を、記憶手段に記憶している現在の風量に対する適正開度に設定し、且つ、コイルの入口側と出口側との間の流体の温度差が目標値になっているか否かを判断して前記温度差が目標値になっていない場合には、前記温度差が目標値になるように制御弁の開度を調節すると共に記憶手段に記憶している現在の風量に対する適正開度を前記温度差が目標値になったときの新しい適正開度に更新し、更に、該現在の風量における新しい適正開度と記憶手段に記憶している他の風量に対する適正開度との間に、風量の強弱と適正開度との間の所定の相関関係が成立するか否かを判断して、所定の相関関係が成立しない場合には、記憶手段に記憶している他の風量に対する適正開度を所定の相関関係が成立するように更新することを特徴とする。
該方法にあっては、ファンの風量が切り替わると、まず制御弁の開度を記憶手段に記憶している現在の風量に対する適正開度に設定する。そして、仮に、過去から状況が変化していてその適正開度で目標値となる所定の温度差が得られなかった場合には、更にそこから制御弁の開度を調節して適正開度とし、その新しい適正開度を記憶手段に記憶する。即ち、記憶手段に記憶している過去の適正開度を現在における新しい適正開度に更新する。そして更に、記憶手段に記憶している他の風量に対する適正開度に関しても修正が必要であるか否かをチェックする。即ち、現在の風量における新しい適正開度と記憶手段に記憶している他の風量に対する適正開度との間に、風量の強弱と適正開度との間の所定の相関関係が成立するか否かを判断基準として、修正の要否を決定する。そして、現在の風量における新しい適正開度と記憶手段に記憶している他の風量に対する適正開度との間に所定の相関関係が成立していない場合には、所定の相関関係が成立するように、記憶手段に記憶している他の風量に対する適正開度を更新する。
特に、現在の風量における新しい適正開度と記憶手段に記憶している他の風量に対する適正開度とを比較してその大小関係により前記所定の相関関係の成否を判断することが好ましい。
このように現在の風量における新しい適正開度と記憶手段に記憶している他の風量に対する適正開度の大小関係により前記所定の相関関係の成否を判断する場合には、更に以下のようにすることが好ましい。即ち、他の風量が現在の風量よりも弱く且つ記憶手段に記憶している他の風量に対する適正開度が現在の風量における新しい適正開度よりも大きい場合、及び、他の風量が現在の風量よりも強く且つ記憶手段に記憶している他の風量に対する適正開度が現在の風量における新しい適正開度よりも小さい場合には、記憶手段に記憶している他の風量に対する適正開度が前記所定の相関関係に適合していないと判断して、記憶手段に記憶している他の風量に対する適正開度を現在の風量における新しい適正開度に更新することが好ましい。この場合における所定の相関関係は、例えばファンの風量が強風、中風、弱風と三段階に切り替え可能であるならば、「強風の適正開度≧中風の適正開度≧弱風の適正開度」である。
また以下のようにすることも好ましい。即ち、他の風量が現在の風量よりも弱く且つ記憶手段に記憶している他の風量に対する適正開度が現在の風量における新しい適正開度以上の場合には、記憶手段に記憶している他の風量に対する適正開度が前記所定の相関関係に適合していないと判断して、記憶手段に記憶している他の風量に対する適正開度を現在の風量における新しい適正開度よりも小さい開度に更新し、他の風量が現在の風量よりも強く且つ記憶手段に記憶している他の風量に対する適正開度が現在の風量における新しい適正開度以下の場合には、記憶手段に記憶している他の風量に対する適正開度が前記所定の相関関係に適合していないと判断して、記憶手段に記憶している他の風量に対する適正開度を現在の風量における新しい適正開度よりも大きい開度に更新することも好ましい。この場合における所定の相関関係は、例えばファンの風量が強風、中風、弱風と三段階に切り替え可能であるならば、「強風の適正開度>中風の適正開度>弱風の適正開度」である。
但し、現在の風量における新しい適正開度と記憶手段に記憶している他の風量に対する適正開度の単なる大小関係によって判断するのではなく、記憶手段に記憶している他の風量に対する適正開度が、現在の風量における新しい適正開度に対して、所定の比率以上あるいは所定の比率を超える、又は、所定の比率以下あるいは所定の比率未満であるか否かによって判断してもよい。この場合における所定の相関関係は、例えばファンの風量が強風、中風、弱風と三段階に切り替え可能であるならば、「強風の適正開度>中風の適正開度×a>弱風の適正開度×b」等である。ここで、a、bは1を超える係数であってa<bである。
また、本発明に係る空調システムは、風量が二段階以上に切り替え可能なファンを有するファンコイルユニットと、該ファンコイルユニットのコイルに供給する流体の流量を調節するための制御弁とを備えた空調システムであって、ファンの各風量に対する適正開度を記憶する記憶手段と、制御弁の開度を制御する制御手段とを備え、制御手段は、制御弁の開度を、記憶手段に記憶している現在の風量に対する適正開度に設定し、且つ、コイルの入口側と出口側との間の流体の温度差が目標値になっているか否かを判断して前記温度差が目標値になっていない場合には、前記温度差が目標値になるように制御弁の開度を調節すると共に記憶手段に記憶している現在の風量に対する適正開度を前記温度差が目標値になったときの新しい適正開度に更新し、更に、該現在の風量における新しい適正開度と記憶手段に記憶している他の風量に対する適正開度との間に、風量の強弱と適正開度との間の所定の相関関係が成立するか否かを判断して、所定の相関関係が成立しない場合には、記憶手段に記憶している他の風量に対する適正開度を所定の相関関係が成立するように更新することを特徴とする。
以上のように、本発明に係る空調システムの制御方法及び空調システムにあっては、過去の適正開度を記憶してそれを利用すると共に、過去から状況が変化している場合にはその状況変化の影響を、記憶手段に記憶している他の風量の適正開度にフィードバックすることによって、ファンの風量が切り替わったときに制御弁の開度制御に要する時間を短縮することができる。
本発明の一実施形態における空調システムの概略全体構成図。 同実施形態における空調システムの制御系を示すブロック図。 同実施形態における空調システムにおいて、ファンの風量が切り替わったときに行う他の風量に対する適正開度の更新処理を示すフローチャート。面図。
以下、本発明の一実施形態にかかる空調システムとその制御方法について図1〜図3を参酌しつつ説明する。本実施形態における空調システムは、図1に示すように、流体としての冷水又は温水(冷水等という。)を作る熱源機1と、該熱源機1と配管で接続されて該配管を介して熱源機1から冷水等が供給されるファンコイルユニット2とを有している。熱源機1は例えばビルの地下室や屋上等に設置され、ファンコイルユニット2はビルの各室に設置される。本実施形態における空調システムは、シングルコイル型のファンコイルユニット2に二本の配管が接続された2管式のものである。即ち、ファンコイルユニット2は、熱交換器であるコイル3と該コイル3に室内の空気を吹き付けるためのファン4とが床面等に設置可能なハウジング5内に収容された一体型の構成であって、本実施形態ではコイル3を一つ備えたシングルコイル型のものである。該コイル3の入口側には往管6が接続されて該往管6を介して熱源機1から冷水等がコイル3に供給され、コイル3の出口側には復管7が接続されて、コイル3内を流れた冷水等は復管7を介して熱源機1に戻される。また、ファン4は駆動源としてのファンモータ8によって駆動されるが、その風量が段階的に切り替わる構成となっている。具体的には、強風、中風、弱風の三段階に切り替え可能となっている。
また、復管7にはコイル3に供給される冷水等の流量を制御するための制御弁9が接続されている。該制御弁9には、例えば電磁比例制御弁のように入力信号に応じて流量(開度)が調節できる流量調整弁が使用される。また、復管7には該復管6内を熱源機1に向けて戻っていく冷水等の温度を検出するために温度センサ10が設置されている。該温度センサ10は復管7の表面に取り付けられ、具体的には制御弁9とコイル3との間に配置されて、コイル3の出口側における冷水等の温度(出口温度)を検出するようになっている。なお、空調システムには、冷水等を圧送するためのポンプや、往管6の過剰圧力を復管7に逃がすためのバイパス弁等が設けられるが、それらの図示は省略されている。
更に、空調システムには、ファンコイルユニット2の運転を制御するために、パワーユニット11とコントローラ12がそれぞれファンコイルユニット2毎に設けられ、これらのパワーユニット11やファンコイルユニット2を集中制御するための上位制御装置13が設けられている。
パワーユニット11は図示しない電源回路を内蔵し、ファン4や制御弁9等の制御要素の動作に必要な電力を供給するとともに、各種の入力信号に基づいてそれらの制御要素の動作を制御する。具体的には、パワーユニット11は、図2に示すように、制御手段としてのCPU20と、記憶手段としての記憶装置21と、CPU20からの動作指令に基づいてファンモータ8及び制御弁9のアクチュエータ(図示省略)をそれぞれ駆動する駆動回路22,23と、パワーユニット11と上位制御装置13との間で通信を行うための通信回路24とを備えている。
CPU20は、例えばマイクロプロセッサユニットやその動作に必要な各種の周辺回路を集積したワンチップマイコンとして構成される。CPU20には、上述した温度センサ10とコントローラ12が接続され、温度センサ10から出口温度の信号が送られると共に、コントローラ12から後述の各操作に応じた信号が送られる。記憶装置21は、CPU20にて実行する各種の制御プログラムや該制御プログラムの実行に必要な各種のデータを記憶し、特に、ファン4の各風量に対応した制御弁9の適正開度がそれぞれ記憶されると共に、CPU20の指令によってそれらのデータが更新される。この記憶装置21としては、例えばEEPROM等の各種のメモリが使用される。
また、コントローラ12は、操作者が室温や送風の強さ(ファン4の風量)等を設定するためのものであって、例えば各室の壁面に設置される。そのためコントローラ12には、室温や送風の強さ、運転モードを指定する各種の設定スイッチが設けられ、該コントローラ12は、それらのスイッチ類の操作に応じた信号をCPU20に出力する。また、コントローラ12は、ファンコイルユニット2が設置された室内の温度を検出する室温サーミスタ等の温度センサを内蔵しており、室温に対応した信号をCPU20に出力可能である。
次に、図3のフローチャートを参照しつつ、ファン4の風量が切り替わったときの処理について説明する。尚、ファン4の風量は、例えば、室内温度と設定温度との差が大きい場合には弱風から中風、強風へと強くなり、逆に、室内温度と設定温度との差が小さくなるとそれに伴ってファン4の風量も強風から中風、弱風へと弱くなる。このようにファン4の風量が切り替わると、CPU20は記憶装置21から現在の風量に対する過去の適正開度を読み出す。例えば、ファン4の風量が中風から強風へと切り替わった場合にはその強風に対する適正開度を記憶装置21から読み出す。そして、CPU20は、制御弁9の駆動回路23に信号を送って制御弁9の開度を過去の適正開度に設定する。CPU20には温度センサ10から出口温度の信号が送られるので、CPU20は出口温度が目標の温度になっているか否かを判断する。尚、本実施形態では、コイル3の入口側における冷水等の温度(入口温度)は熱源機1の送水設定温度であると考えて、入口温度と出口温度との間の温度差が目標の温度差(目標値)となっているか否かの判断を、出口温度が目標の温度になっているか否かで判断する。
そして、出口温度が目標の温度となっていない場合には、出口温度が目標の温度となるようにCPU20は制御弁9の駆動回路23に信号を送って制御弁9の開度を制御する(ステップS11)。出口温度が目標の温度になると、そのときの制御弁9の開度が適正開度であると判断し、CPU20は、記憶装置21に記憶している現在の風量に対する適正開度を新しい適正開度(現在開度)に更新する。次に、CPU20は、他の風量に対する適正開度の更新処理(修正処理)へと進み(ステップS12)、現在の風量が強風である場合にはステップS12からステップS14へと進み、現在の風量が中風である場合にはステップS12からステップS13、ステップS15へと進み、現在の風量が弱風である場合にはステップS13からステップS16へと進む。フローチャートでは強風、中風、弱風に場合分けして説明しているが、実際には、CPU20は既に現在の風量を把握しているため、その風量に応じたステップへと進むことになる。
そして、現在の風量が強風の場合には、CPU20は、記憶装置21に記憶している中風に対する過去の適正開度(中風の記録開度)と弱風に対する過去の適正開度(弱風の記録開度)を読み出してそれぞれ現在開度と比較する。仮に、中風の記録開度が現在開度よりも大きい場合には中風の記録開度を現在開度に更新する。同様に、弱風の記録開度が現在開度よりも大きい場合には弱風の記録開度も現在開度に更新する。このような判断は、ファン4の風量の強弱と制御弁9の適正開度との間における所定の相関関係に適合しているか否かで行う。即ち、かかる所定の相関関係とは「強風の適正開度≧中風の適正開度≧弱風の適正開度」である。従って、現在の風量が強風である場合、中風の記録開度や弱風の記録開度が現在開度よりも大きい場合にはこの相関関係には適合しないため、それらを更新する一方、中風の記録開度や弱風の記録開度が現在開度と等しいかあるいは現在開度よりも小さい場合には上述の相関関係に適合すると判断してそれらの更新は行わない。そして、中風の記録開度や弱風の記録開度を更新する場合、中風や弱風の記録開度を現在開度に置き換えるという更新処理を行う。
同様に、現在の風量が中風の場合には、記憶装置21に記憶している強風に対する過去の適正開度(強風の記録開度)と弱風の記録開度を読み出して現在開度と比較する。そして、強風の記録開度が現在開度よりも小さい場合には強風の記録開度を現在開度に更新し、弱風の記録開度が現在開度よりも大きい場合には弱風の記録開度も現在開度に更新する。また同様に、現在の風量が弱風の場合には、記憶装置21から強風の記録開度と中風の記録開度を読み出して現在開度と比較する。そして、強風の記録開度や中風の記録開度が現在開度よりも小さい場合には強風の記録開度や中風の記録開度を現在開度に更新する。
このように本実施形態における空調システムの制御方法では、ファン4の風量が切り替わったときに、その風量における過去の適正開度を利用するので、目標となる出口温度を素早く確保できる。また、過去から熱源機1等の状況が変化している場合には、現在開度を他の風量に対する適正開度として記憶することによって状況変化を他の風量に対する適正開度に容易にフィードバックすることができる。従って、現在の風量から他の風量に切り替わったときに、制御弁9の開度制御に要する時間を短縮化できる。特に、現在開度をそのまま他の風量に対する適正開度として更新処理するので、複雑な処理が不要であり、制御の確実性も確保できる。
尚、本実施形態のように現在開度と記憶装置21に記憶している他の風量に対する適正開度(他の風量の記録開度)の大小関係により所定の相関関係の成否を判断する場合であっても、上述したような相関関係とは異なる相関関係を用いて判断することもできる。例えば、「強風の適正開度>中風の適正開度>弱風の適正開度」という相関関係を用いて更新処理を行ってもよい。例えば、記憶装置21に記憶している他の風量が現在の風量よりも弱く且つ他の風量の記録開度が現在開度以上の場合には、上述の相関関係を満たしていないと判断して、他の風量の記録開度を現在開度よりも小さい開度に更新し、他の風量が現在の風量よりも強く且つ他の風量の記録開度が現在開度以下の場合には、同様に上述の相関関係を満たしていないと判断して、他の風量の記録開度を現在開度よりも大きい開度に更新する。具体的には、現在の風量が強風である場合、仮に中風の記録開度や弱風の記録開度が現在開度以上であったならば、その中風や弱風の記録開度を現在開度よりも小さい開度、例えば中風の記録開度を現在開度の70%等、弱風の記録開度を現在開度の40%等に更新する。どの程度小さい開度とするかについては、予め強風、中風、弱風における適正開度の比率を実験により求めておいたり、あるいは、理論上の計算値等から求めたりする。同様に、現在の風量が弱風である場合、仮に中風の記録開度や強風の記録開度が現在開度以下であったならば、その中風や強風の記録開度を現在開度よりも大きい開度に更新する。このような更新処理を行うことにより、風量が切り替わったときにおける制御弁9の開度制御をより一層素早く行うことが可能となる。
また、上記実施形態では現在開度と他の風量の記録開度との大小関係によって所定の相関関係の成否を判断したが、他の風量の記録開度が現在開度に対して、所定の比率以上あるいは所定の比率を超える、又は、所定の比率以下あるいは所定の比率未満であるか否かによって所定の相関関係の成否を判断してもよい。この場合における所定の相関関係は例えば「強風の適正開度>中風の適正開度×a>弱風の適正開度×b」(但し、a、bは1を超える係数であってa<bである。)とすることができる。
例えば、現在の風量が強風である場合、中風の記録開度が現在開度の例えば90%未満であるか否かを判断して、90%以上である場合には現在開度と中風の記録開度との間に所定の相関関係が成立していないと判断して中風の記録開度を修正する。この修正比率は任意であるが例えば中風の記録開度を現在開度の85%と修正する。同様に弱風の記録開度が現在開度の例えば80%未満であるか否かを判断して、80%以上である場合には現在開度と弱風の記録開度との間に所定の相関関係が成立していないと判断して弱風の記録開度を修正する。この修正比率も任意であるが例えば弱風の記録開度を現在開度の75%とする。一方、現在の風量が弱風である場合、中風の記録開度が現在開度の例えば110%を超えるか否かを判断して、110%以下の場合には現在開度と中風の記録開度との間に所定の相関関係が成立していないと判断して中風の記録開度を修正する。同様に強風の記録開度が現在開度の例えば120%を超えるか否かを判断して、120%以下の場合には現在開度と強風の記録開度との間に所定の相関関係が成立していないと判断して強風の記録開度を修正する。これらの修正比率も任意であって、中風の記録開度を現在開度の例えば115%と修正し、強風の記録開度を現在開度の例えば125%と修正する。
尚、熱源機1から冷水を供給する場合と温水を供給する場合とで制御方法が異なるようにしてもよいし、同じ制御方法としてもよい。
また、強、中、弱の三段階の切り替えの場合について説明したが、二段階の切り替えや四段階以上の切り替えの場合にも適用可能である。
また、2管式のものの他に、4管式(ダブルコイル型で温水と冷水を同時に供給可能なタイプ)にも適用できる。
更に、パワーユニット11やコントローラ12をファンコイルユニット2に対して必ずしも1:1に対応して設けていなくてもよい。例えば、一室に複数のファンコイルユニット2を設ける場合のように複数のファンコイルユニット2を一括制御する場合には、一括制御の対象となる複数のファンコイルユニット2に対してパワーユニット11とコントローラ12を一つずつ設けてもよい。
また、出口温度を検出するための温度センサ10をコイル3と制御弁9との間に配置したが、温度センサ10の配置箇所はコイル3と制御弁9との間には限定されず、復管7の何れの箇所に温度センサ10を配置することができる。更に、復管7にのみ温度センサ10を設けたが、往管6にも温度センサを設けて両温度センサ間の温度差によって制御してもよい。
また更に、復管7に制御弁9を配置したが、往管6に制御弁9を配置してもよい。
1 熱源機
2 ファンコイルユニット
3 コイル
4 ファン
5 ハウジング
6 往管
7 復管
8 ファンモータ
9 制御弁
10 温度センサ
11 パワーユニット
12 コントローラ
13 上位制御装置
20 CPU(制御手段)
21 記憶装置(記憶手段)
22 駆動回路
23 駆動回路
24 通信回路

Claims (5)

  1. 風量が二段階以上に切り替え可能なファンを有するファンコイルユニットと、該ファンコイルユニットのコイルに供給する流体の流量を調節するための制御弁とを備えた空調システムにおける制御方法であって、
    ファンの風量が切り替わると、制御弁の開度を、記憶手段に記憶している現在の風量に対する適正開度に設定し、且つ、コイルの入口側と出口側との間の流体の温度差が目標値になっているか否かを判断して前記温度差が目標値になっていない場合には、前記温度差が目標値になるように制御弁の開度を調節すると共に記憶手段に記憶している現在の風量に対する適正開度を前記温度差が目標値になったときの新しい適正開度に更新し、
    更に、該現在の風量における新しい適正開度と記憶手段に記憶している他の風量に対する適正開度との間に、風量の強弱と適正開度との間の所定の相関関係が成立するか否かを判断して、所定の相関関係が成立しない場合には、記憶手段に記憶している他の風量に対する適正開度を所定の相関関係が成立するように更新することを特徴とする空調システムの制御方法。
  2. 現在の風量における新しい適正開度と記憶手段に記憶している他の風量に対する適正開度とを比較してその大小関係により前記所定の相関関係の成否を判断する請求項1記載の空調システムの制御方法。
  3. 他の風量が現在の風量よりも弱く且つ記憶手段に記憶している他の風量に対する適正開度が現在の風量における新しい適正開度よりも大きい場合、及び、他の風量が現在の風量よりも強く且つ記憶手段に記憶している他の風量に対する適正開度が現在の風量における新しい適正開度よりも小さい場合には、記憶手段に記憶している他の風量に対する適正開度が前記所定の相関関係に適合していないと判断して、記憶手段に記憶している他の風量に対する適正開度を現在の風量における新しい適正開度に更新する請求項2記載の空調システムの制御方法。
  4. 他の風量が現在の風量よりも弱く且つ記憶手段に記憶している他の風量に対する適正開度が現在の風量における新しい適正開度以上の場合には、記憶手段に記憶している他の風量に対する適正開度が前記所定の相関関係に適合していないと判断して、記憶手段に記憶している他の風量に対する適正開度を現在の風量における新しい適正開度よりも小さい開度に更新し、
    他の風量が現在の風量よりも強く且つ記憶手段に記憶している他の風量に対する適正開度が現在の風量における新しい適正開度以下の場合には、記憶手段に記憶している他の風量に対する適正開度が前記所定の相関関係に適合していないと判断して、記憶手段に記憶している他の風量に対する適正開度を現在の風量における新しい適正開度よりも大きい開度に更新する請求項2記載の空調システムの制御方法。
  5. 風量が二段階以上に切り替え可能なファンを有するファンコイルユニットと、該ファンコイルユニットのコイルに供給する流体の流量を調節するための制御弁とを備えた空調システムであって、
    ファンの各風量に対する適正開度を記憶する記憶手段と、制御弁の開度を制御する制御手段とを備え、
    制御手段は、制御弁の開度を、記憶手段に記憶している現在の風量に対する適正開度に設定し、且つ、コイルの入口側と出口側との間の流体の温度差が目標値になっているか否かを判断して前記温度差が目標値になっていない場合には、前記温度差が目標値になるように制御弁の開度を調節すると共に記憶手段に記憶している現在の風量に対する適正開度を前記温度差が目標値になったときの新しい適正開度に更新し、更に、該現在の風量における新しい適正開度と記憶手段に記憶している他の風量に対する適正開度との間に、風量の強弱と適正開度との間の所定の相関関係が成立するか否かを判断して、所定の相関関係が成立しない場合には、記憶手段に記憶している他の風量に対する適正開度を所定の相関関係が成立するように更新することを特徴とする空調システム。
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