JP2012012191A - エレベータ - Google Patents
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Abstract
【課題】エレベータの給油装置の取付け作業等を安全に行えるようにする。
【解決手段】実施形態によればエレベータの給油装置50は、メインロープ25を挟むように対向配置された第1および第2タンク53a、53bと、第1および第2タンク53a、53b内のオイル54を浸潤可能で、一方の端部がメインロープ25を挟み込むように対向配置されて、メインロープ25に接しながらオイル54を供給するニードルフェルト54a、54bと、メインロープ25を取り囲み第1および第2タンク53a、53bを連結する保持部材57と、を有する。第1および第2タンク53a、53bの底部には、ボールローラ60が取り付けられる。第1および第2タンク53a、53bは、一体となって水平移動する。
【選択図】 図4
【解決手段】実施形態によればエレベータの給油装置50は、メインロープ25を挟むように対向配置された第1および第2タンク53a、53bと、第1および第2タンク53a、53b内のオイル54を浸潤可能で、一方の端部がメインロープ25を挟み込むように対向配置されて、メインロープ25に接しながらオイル54を供給するニードルフェルト54a、54bと、メインロープ25を取り囲み第1および第2タンク53a、53bを連結する保持部材57と、を有する。第1および第2タンク53a、53bの底部には、ボールローラ60が取り付けられる。第1および第2タンク53a、53bは、一体となって水平移動する。
【選択図】 図4
Description
本発明の実施形態は、メインロープに給油する給油装置を有するエレベータに関する。
ロープ式のエレベータの乗りかごは、昇降路内の例えば上方に配置された巻上げ機のメインシーブに懸架されたメインロープに、吊り下げられている。エレベータ設置スペースの省スペース化等に伴い、メインロープは小径化される。
メインロープが小径化されると、メインロープそのものの強度が要求されるようになる。この要求に応じるために、鉄芯タイプのメインロープが用いられている。鉄心タイプのメインロープは、ロープそのものに油を浸み込ませることは困難である。このため、このメインロープに給油するために、巻上げ機の付近に給油装置が配置される。
巻上げ機が昇降路上方に配置される場合には、給油装置は、巻上げ機のメインシーブの付近に取り付けられる。この給油装置が取り付けられる設置場所は狭いことが多い。この場合、給油装置を取り付ける作業や保守作業は、メインロープやその他周辺装置を損傷させる可能性等があるため慎重に行う必要があり、作業性が悪い。
一方、エレベータをより小さい場所に設置するために、巻上げ機のメインシーブ、乗りかご上部にあるシーブ、および釣合い錘に取り付けられるシーブは、各シーブの回転軸が互いに平行に配置されないことがある。この場合、メインロープは捩じられながら各シーブを移動する。
給油装置は、メインロープに効率よくオイルを供給するために、捩じられる度合いがなるべく小さい場所に設置する必要がある。このため給油装置は、他に設置可能な空間があっても、メインシーブ付近に取り付けられることが多い。給油装置の設置場所の制約は、エレベータの設置条件をより厳しくすることもある。
本発明の実施形態は上記課題を解決するためのものであり、その目的は、エレベータの給油装置に係る設置作業や保守作業を安全に且つ効率よく行えるようにすることである。
上記目的を達成するための実施形態に係るエレベータは、駆動用モータを備えて昇降路内に配置された巻上げ機と、前記昇降路上方に配置されて、前記駆動用モータと共に回転軸周りを回転可能な円板状のメインシーブと、前記メインシーブの周方向側面に懸架されて、乗りかごおよび釣合い錘を吊り下げるメインロープと、前記メインシーブの下方に配置され水平支持板上で且つ前記メインシーブの下方に配置されて、前記メインロープに給油可能な給油装置と、を有し、前記給油装置は、メインロープを挟むように対向配置されて、それぞれの内部にオイルが貯蔵されて上方に開口部が形成された2つのタンクからなるオイルタンク対と、それぞれが弾性特性を備えて、内部に前記オイルタンク対内のオイルを浸潤可能で、それぞれの一方の端部が前記メインロープを挟み込むように対向配置されて、前記メインロープに接しながら前記オイルを供給し続けるように構成された多孔質部材からなる多孔質部材対と、前記メインロープを取り囲みながら、前記各タンクを連結する保持部材と、前記各タンクの底部外側にそれぞれ配置されて、前記オイルタンク対が一体となって、前記水平支持板上を水平移動可能に構成されたボールローラと、を有することを特徴とする。
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態のエレベータについて、図1〜図6を用いて説明する。図1は、本実施形態に係るエレベータの構成を示す概略正面図である。図2は、図1のメインシーブ20、乗りかご30、釣合い錘40等の位置関係を模式的に示す概略上面図である。図3は、図2のIII−III矢視の展開図で、メインシーブ20、第1および第2かごシーブ31、32、第1および第2カウンタシーブ41、42の回転軸が互いに平行になるように模式的に展開した状態を示す。
第1の実施形態のエレベータについて、図1〜図6を用いて説明する。図1は、本実施形態に係るエレベータの構成を示す概略正面図である。図2は、図1のメインシーブ20、乗りかご30、釣合い錘40等の位置関係を模式的に示す概略上面図である。図3は、図2のIII−III矢視の展開図で、メインシーブ20、第1および第2かごシーブ31、32、第1および第2カウンタシーブ41、42の回転軸が互いに平行になるように模式的に展開した状態を示す。
図4は、図1の給油装置50およびその周辺を示す概略正面図である。図5は、図4のV−V矢視上面図である。なお、図5では、給油装置収容部51の図示は両略している。図6は、図4のVI−VI矢視側面図である。
先ず、本実施形態のエレベータの構成について説明する。
本実施形態のエレベータは、巻上げ機1と、この巻上げ機1に取り付けられたメインシーブ20と、このメインシーブ20に懸架された複数のメインロープ25と、このメインロープ25に給油するための給油装置50と、を有する。さらに、このエレベータは、昇降路3内に鉛直に配置されたかごレール35に沿って上下移動する乗りかご30と、昇降路3内に鉛直に配置されたカウンタレール45に沿って上下移動する釣合い錘40と、を有する。
巻上げ機1は、駆動用モータ(図示せず)を備え、昇降路3の上方に配置される。この巻上げ機1は、カウンタレール45の上方に設けられた巻上げ機架台18の上に固定される。この巻上げ機架台18は、カウンタレール45の上端に取り付けられるやぐら構造物10の上に固定される。
やぐら構造物10は、4つの曲げ板部材15を有する。曲げ部材それぞれは、1つの板材が同じ向きに2箇所曲げられて形成され、2つの水平部15aおよび1つの鉛直部15bを有する。
やぐら構造物10は、2つの曲げ板部材15が水平(図1の左右)に並ぶように配列されて曲げ板部材対16をなし、この曲げ板部材対16が鉛直(図1の上下)方向に2層積み重ねられて構成されている。曲げ板部材対16は、各曲げ板部材15の各鉛直部15b同士が互いに対向するように水平(図1における左右)方向に並んで配置される。すなわち鉛直部15bの間の鉛直な仮想面に対して面対称になるように配置される。このやぐら構造物10によって、巻上げ機1と、カウンタレール45の上端部と、の間に空間が形成される。
メインシーブ20は、起動用モータの回転と共に回転する略円板状である。本実施形態では、巻上げ機1の駆動用モータに取り付けられている。詳細な図示は省略するが、このメインシーブ20の周方向側面には、複数の溝が形成されている。この溝は、回転軸方向に互いに平行に配列される。
メインロープ25は、メインシーブ20の各溝にそれぞれ1本ずつ懸架される。メインシーブ20が回転するときに、メインロープ25はメインシーブ20の各溝に沿って移動する。この移動により、乗りかご30や釣合い錘40が昇降路3内を移動できる。
また、メインロープ25の両端は、昇降路3の上方の壁面に設けられた2つのロープ固定部、すなわち、第1ロープ固定部5aおよび第2ロープ固定部5bにそれぞれ固定される。
乗りかご30の上部には2つのかごシーブ、すなわち第1かごシーブ31および第2かごシーブ32が取り付けられている。第1および第2かごシーブ31、32は、これらの回転軸が水平で且つ互いに平行に配置されている。乗りかご30は、第1および第2かごシーブ31、32にメインロープ25が掛けられて、昇降路3内に吊り下げられる。乗りかご30が昇降路3内を上下移動するときには、第1および第2かごシーブ31、32が、メインロープ25上を回転しながら移動する。
釣合い錘40の上部には2つのカウンタシーブ、すなわち第1カウンタシーブ41および第2カウンタシーブ42が取り付けられている。第1および第2カウンタシーブ41、42は、これらの回転軸が水平で且つ互いに平行に配置されている。釣合い錘40は、第1および第2カウンタシーブ41、42にメインロープ25が掛けられて、昇降路3内に吊り下げられる。釣合い錘40が昇降路3内を上下移動するときには、第1および第2カウンタシーブ41、42が、メインロープ25上を回転しながら移動する。
本実施形態では、メインシーブ20の回転軸と、第1および第2かごシーブ31、32それぞれの回転軸とは、互いに平行に配置される。これに対して、メインシーブ20の回転軸と、第1および第2カウンタシーブ41、42それぞれの回転軸とは、所定の角度を有するように配置される。これは、乗りかご30および釣合い錘40を省スペースに収容するためである。このため、メインロープ25は、メインシーブ20および第1カウンタシーブ41の間で捩じられる。
給油装置50は、メインシーブ20および第1カウンタシーブ41の間にあるメインロープ25を給油する。この給油装置50は、上述したやぐら構造物10に取り付けられた給油装置収容部51の内部に収容されている。
給油装置収容部51は、水平支持板51aと、この水平支持板51aの端部から垂直に延びる垂直部51bと、を有する。水平支持板51aの上に給油装置50が配置される。また、給油装置収容部51の底部、すなわち水平支持板51aには、メインロープ25が貫通する穴が形成されている。垂直部51bは、やぐら構造物10の曲げ板部材15にボルト90等により連結される(図6)。
この給油装置50は、2つのタンク、すなわち、第1タンク53aおよび第2タンク53bを有する。第1および第2タンク53a、53bそれぞれの内部には、メインロープ25に供給するためのオイル54が貯蔵されている。第1および第2タンク53a、53bは、直方体状の箱型で上部が開口している。第1および第2タンク53a、53bは、メインロープ25を挟むように水平に並んで配列される。
第1タンク53aには、所定の厚みを有する長方形状の第1ニードルフェルト54aが浸漬されている。同様に、第2タンク53bには、第1ニードルフェルト54aとほぼ同じ形状の第2ニードルフェルト54bが浸漬されている。第1および第2ニードルフェルト54a、54bは、それぞれ弾性特性を備えた多孔質の部材であり、オイル54を浸潤可能である。
第1ニードルフェルト54aの一方の端部(長方形の短辺側の端部)は、第1タンク53aのオイル54に浸漬されて、もう一方の端部はメインロープ25に接触する。同様に、第2ニードルフェルト54bの一方の端部は、第2タンク53bのオイル54に浸漬されて、もう一方の端部はメインロープ25に接触する。オイル54が浸潤された第1および第2ニードルフェルト54a、54bは、互いにメインロープ25を挟み込みながら、メインロープ25にオイル54を供給する。
第1および第2タンク53a、53bの上側縁面の上方には、第1および第2タンク53a、53bを互いに連結して、且つ第1および第2ニードルフェルト54a、54bを各上側縁面に固定するための保持部材57が取り付けられている。この保持部材57は、貫通穴57aが形成された長方形の板状で、この貫通穴57aをメインロープ25が通り抜けた状態で、第1および第2ニードルフェルト54a、54bそれぞれを、第1および第2タンク53a、53bの上側縁面に上方から押し付けてボルト90等で固定する。
第1および第2ニードルフェルト54a、54bとメインロープ25の接触状態は、メインシーブ20および第1カウンタシーブ41の間のメインロープ25が捩じられていない状態、すなわち、ほぼ鉛直に延びる状態で調整される。この状態を初期状態としている。
第1および第2タンク53a、53bそれぞれの底部外側には、ボールローラ60がそれぞれ配置される。このボールローラ60は、給油装置収容部51の水平支持板51a上を転がるように構成される。このボールローラ60によって、第1および第2タンク53a、53bは、一体となって当該水平支持板51a上を水平移動することができる。
続いて、本実施形態の作用について説明する。本実施形態では、乗りかご30が昇降路3の上方から下方に移動しているときに、メインロープ25が給油される場合について説明する。
巻上げ機1の駆動用モータが回転すると、この回転に伴いメインシーブ20が回転する。メインシーブ20の回転によって、メインロープ25がメインシーブ20の溝上を移動する。メインシーブ20は、図3における時計周りに回転するときに、乗りかご30は上方から下方に向かって移動する。
図3の状態、すなわち、乗りかご30が、釣合い錘40よりも昇降路3内の上方にある状態から下方に向かって移動すると、メインシーブ20および第1カウンタシーブ41の間にあるメインロープ25は、メインシーブ20を図3における左方から右方に通り超えるように移動する。すなわち、メインシーブ20および第1カウンタシーブ41の間にあるメインロープ25は、メインシーブ20を通り超える前に給油装置50で給油される。メインシーブ20を通り超えた後に、当該メインロープ25は第1かごシーブ31に係合する。
メインシーブ20の回転軸と第1カウンタシーブ41の回転軸が上記のような位置関係にあるため、メインロープ25は、メインシーブ20および第1カウンタシーブ41の間で捩じられる。捩じられる度合いは、釣合い錘40の昇降路3内の上下方向位置に依存する。
釣合い錘40が下方から上方に行くに従って、捩じられる度合いが大きくなる。釣合い錘40が下方に行くに従って、メインシーブ20および第1カウンタシーブ41の間にあるメインロープ25の捩じられる度合いが小さくなる。すなわち、メインシーブ20および第1カウンタシーブ41の間にあるメインロープ25は、より鉛直に近づく。
給油装置50は、上述したように、メインシーブ20および第1カウンタシーブ41の間、すなわちメインロープ25が捩じられる位置で給油する。このため、第1および第2ニードルフェルト54a、54bには、メインロープ25が捩じられる方向に所定の力が作用する。
メインシーブ20および第1カウンタシーブ41の間にあるメインロープ25の捩じられる度合いが大きくなるに従って、第1および第2ニードルフェルト54a、54bに作用する力は大きくなる。すなわち、釣合い錘40が下方から上方に移動するに従って、当該力が大きくなる。当該力は、乗りかご30および釣合い錘40が移動しているときは、時々刻々と変化する。
当該力は、第1および第2ニードルフェルト54a、54bに伝達された後に、第1および第2タンク53a、53bに伝達される。第1および第2タンク53a、53bに伝達される力によって、各ボールローラ60が給油装置収容部51の水平支持板51a上を水平移動する。
すなわち、メインシーブ20および第1カウンタシーブ41の間のメインロープ25が捩じられ度合いに応じて、第1および第2タンク53a、53bは一体となって平行移動する。この例では、給油装置50の保持部材57を通る鉛直軸を回転中心として、第1および第2タンク53a、53bは水平支持板51a上を回転する。
第1および第2タンク53a、53bが底面上を回転自在に構成されているため、メインロープ25が捩じられても、第1および第2ニードルフェルト54a、54bとメインロープ25の接触状態は、上述した初期状態を保つことができる。これにより、給油装置50は、メインロープ25が捩じられる度合いによらず、メインロープ25に安定的に給油を行うことが可能になる。
以上の説明からわかるように本実施形態によれば、給油装置50をメインロープ25が捩じられる位置に配置しても安定的に給油させることができるため、メインシーブ20よりも下方に給油装置50を取り付けることができる。これにより、給油装置50およびメインシーブ20の間の空間を、作業領域として用いることができるため、給油装置50に係る設置作業や保守作業を安全に且つ効率よく行うことが可能になる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態のエレベータについて、図7および図8を用いて説明する。図7は、本実施形態に係るエレベータの給油装置50の構成の一部を示す部分正断面図である。図7では、メインロープ25の図示を省略している。図8は、図7の下面図である。
第2の実施形態のエレベータについて、図7および図8を用いて説明する。図7は、本実施形態に係るエレベータの給油装置50の構成の一部を示す部分正断面図である。図7では、メインロープ25の図示を省略している。図8は、図7の下面図である。
本実施形態は、第1実施形態(図1〜図6)の変形例であって、第1の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
本実施形態の給油装置50の第1および第2タンク53a、53bは、それぞれ半円柱状である。また、これらの底部には、それぞれオイル供給用穴55が形成されている。第1および第2タンク53a、53bは、保持部材57で一体に組み立てられて、円筒形状をなす。
第1および第2タンク53a、53bは、一体になって円筒状のタンク収容部59に収容される。このとき、第1および第2タンク53a、53bの底部外側と、タンク収容部59の底部内側とは、互いに間隙を形成するように収容される。タンク収容部59の底部内側面、すなわち当該間隙には、第1および第2ニードルフェルト54a、54bが敷かれている。第1および第2タンク53a、53b内のオイル54は、重力によって、各オイル供給用穴55から第1および第2ニードルフェルト54a、54bに供給される。
本実施形態では、第2の実施形態の効果に加え、第1および第2ニードルフェルト54a、54bにオイル54を効率よく浸潤させることができる。
[第3の実施形態]
第3の実施形態のエレベータについて、図9および図10を用いて説明する。図9は、本実施形態に係るエレベータの給油装置50の構成を示す概略正面図である。図10は、図9のX−X矢視上面図である。なお、本実施形態は、第1の実施形態(図1〜図6)の変形例であって、第1の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
第3の実施形態のエレベータについて、図9および図10を用いて説明する。図9は、本実施形態に係るエレベータの給油装置50の構成を示す概略正面図である。図10は、図9のX−X矢視上面図である。なお、本実施形態は、第1の実施形態(図1〜図6)の変形例であって、第1の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
本実施形態の給油装置50の第1および第2タンク53a、53bは、それぞれ半円柱状である。これら第1および第2タンク53a、53bは、詳細な図示は省略するが、第1の実施形態と同様に、保持部材57で互いに連結される。連結された第1および第2タンク53a、53bは、1つの円柱状をなす。この保持部材57は、メインロープ25を取り囲み、且つ第1および第2ニードルフェルト54a、54bを固定する。
第1および第2タンク53a、53bの外周の円筒面には、回転自在なローラ部材63が取り付けられている。このローラ部材63は、回転軸が鉛直になるように配置された円板状である。
給油装置収容部51の垂直部51bには、1枚の板が鉛直軸周りに環状に形成された円筒部51cが取り付けられている。第1および第2タンク53a、53bは、それぞれ水平支持板51aの上に置かれ、垂直部51bに取り付けられた押え部材51d等で上方から押えられる。
給油装置収容部51の水平支持板51aの上に、第1および第2タンク53a、53bがあるときに、第1および第2タンク53a、53bは、それぞれに取り付けられたローラ部材63が円筒部51cの内面に接触しながら、当該円筒部51c内を回転可能に構成されている。このとき、第1および第2タンク53a、53bの底部は、水平支持板51a上を滑りながら回転する。
これにより、メインロープ25が捩じられて第1および第2ニードルフェルト54a、54bに、力が作用したときに、当該力の作用する方向に回転移動することが可能になる。したがって、本実施形態は、第1の実施形態と同様の果を得ることができる。
[その他の実施形態]
上記実施形態の説明は、本発明を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
上記実施形態の説明は、本発明を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、第3の実施形態の第1および第2タンク53a、53bの底部に、第1の実施形態で説明したボールローラ60を取り付けてもよい。
1…巻上げ機、3…昇降路、5a……第1ロープ固定部、5b…第2ロープ固定部、10…やぐら構造物、15…曲げ板部材、15a…水平部、15b…鉛直部、16…曲げ板部材対、18…巻上げ機架台、20…メインシーブ、25…メインロープ、30…乗りかご、31…第1かごシーブ、32…第2かごシーブ、35…かごレール、40…釣合い錘、41…第1カウンタシーブ、42…第2カウンタシーブ、45…カウンタレール、50…給油装置、51…給油装置収容部、51a…水平支持板、51b…垂直部、51c…円筒部、51d…押え部材、53a…第1タンク、53b…第2タンク、54…オイル、54a…第1ニードルフェルト、54b…第2ニードルフェルト、55…オイル供給用穴、57…保持部材、57a…貫通穴、59…タンク収容部、60…ボールローラ、63…ローラ部材、90…ボルト
Claims (6)
- 駆動用モータを備えて昇降路内に配置された巻上げ機と、
前記昇降路上方に配置されて、前記駆動用モータと共に回転軸周りを回転可能な円板状のメインシーブと、
前記メインシーブの周方向側面に懸架されて、乗りかごおよび釣合い錘を吊り下げるメインロープと、
前記メインシーブの下方に配置された水平支持板上で且つ前記メインシーブの下方に配置されて、前記メインロープに給油可能な給油装置と、
を有し、
前記給油装置は、
メインロープを挟むように対向配置されて、それぞれの内部にオイルが貯蔵されて上方に開口部が形成された2つのタンクからなるオイルタンク対と、
それぞれが弾性特性を備えて、内部に前記オイルタンク対内のオイルを浸潤可能で、それぞれの一方の端部が前記メインロープを挟み込むように対向配置されて、前記メインロープに接しながら前記オイルを供給し続けるように構成された多孔質部材からなる多孔質部材対と、
前記メインロープを取り囲みながら、前記各タンクを連結する保持部材と、
前記各タンクの底部外側にそれぞれ配置されて、前記オイルタンク対が一体となって、前記水平支持板上を水平移動可能に構成されたボールローラと、
を有することを特徴とするエレベータ。 - 前記各タンクそれぞれは半円柱状で、前記オイルタンク対は前記各タンクを組み合わせて1つの円柱状をなし、
前記オイルタンク対の外周面には、回転自在なローラ部材が取り付けられて、
前記水平支持板上に、前記オイルタンク対を収容する円筒状の収容器を有し、
前記オイルタンク対が前記収容器内にあるときに、
前記オイルタンク対が、前記ローラが前記収容器内面に接触しながら、前記収容器内を回転可能に構成されていること、
を特徴とする請求項1に記載のエレベータ。 - 前記保持部材は、前記各多孔質部材を前記各タンクの上部に固定するように構成されて、
前記各多孔質部材の前記一方の端部の反対側の端部が、前記各タンク内の前記オイルに浸漬された状態で前記各開口部から取出し可能に固定されていること、
を特徴とする請求項1または請求項2に記載のエレベータ。 - 前記各タンクの底部には、オイル供給用穴が形成されて、
前記各多孔質部材それぞれは、前記各タンクの下方にそれぞれ配置されて、前記各オイル供給穴から供給される前記オイルが浸潤されるように構成されていること、
を特徴とする請求項1または請求項2に記載のエレベータ。 - 前記メインロープが捩じられながら前記保持部材を通過するときに、
前記オイルタンク対は、捩じられる方向に沿って水平移動可能に構成されていること、
を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のエレベータ。 - 前記メインロープが捩じられながら前記保持部材を通過するときに、
前記オイルタンク対は、捩じられる方向に沿って、前記保持部材を通る鉛直軸周りに回転するように構成されていること、
を特徴とする請求項5に記載のエレベータ。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016023030A (ja) * | 2014-07-18 | 2016-02-08 | 東芝エレベータ株式会社 | エレベータ装置 |
CN105605393A (zh) * | 2016-03-10 | 2016-05-25 | 河南科技大学 | 一种钢丝绳润滑装置 |
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2010
- 2010-07-02 JP JP2010151906A patent/JP2012012191A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016023030A (ja) * | 2014-07-18 | 2016-02-08 | 東芝エレベータ株式会社 | エレベータ装置 |
CN105605393A (zh) * | 2016-03-10 | 2016-05-25 | 河南科技大学 | 一种钢丝绳润滑装置 |
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