JP2012011958A - 車体前部構造 - Google Patents
車体前部構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012011958A JP2012011958A JP2010152381A JP2010152381A JP2012011958A JP 2012011958 A JP2012011958 A JP 2012011958A JP 2010152381 A JP2010152381 A JP 2010152381A JP 2010152381 A JP2010152381 A JP 2010152381A JP 2012011958 A JP2012011958 A JP 2012011958A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bead
- curved
- dashboard lower
- dashboard
- panel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Abstract
【解決手段】湾曲形成された湾曲部10aを有するダッシュボードロア10と、ダッシュボードロア10の湾曲部10aに対応する位置のキャビン側に接合される制振材固定パネル26とを備え、制振材固定パネル26に上下方向に沿って延びる上下ビード111,112を形成し、ビード111,112は、ダッシュボードロア10の湾曲部10aよりも緩やかになるように湾曲形成されている。
【選択図】図4
Description
制振材の固定方法としては、例えば、制振材を押さえるプレートを利用し、このプレートとダッシュボードロアとの間に制振材を挟み込んだ状態で、ダッシュボードロアにプレートをスポット溶接により固定する方法がある。
このように構成することで、ダッシュボードロアのボード湾曲部の折れ変形を、制振パネルのビードにより抑制することができる。また、ボード湾曲部の湾曲形状と制振パネルの湾曲形状との曲率の差により、これらボード湾曲部と制振パネルとの間に閉断面構造が形成される。このため、制振パネルを薄肉化した場合であっても十分膜振動を抑制可能な剛性構造を得ることができ、制振パネルの材料コストや重量を低減することが可能になる。
このように構成することで、屈曲部の剛性を高めることができ、屈曲部の変形を抑制することが可能になる。
このように構成することで、ダッシュボードロアに配管取付用開口部を形成した場合であってもビードを上下方向に長く形成することができる。この長く形成できる分、さらにダッシュボードロアの剛性を高めることが可能になる。
このように構成することで、フロントサイドフレーム後端の支持剛性を高めることができる。
このように構成することで、制振パネルによるダッシュボードロアの補強効率を高めることができる。
(ダッシュボードロア)
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において、車両の進行方向前方を単に前方、進行方向後方を単に後方、車幅方向右方を単に右方、車幅方向左方を単に左方、重力方向上方を単に上方、重力方向下方を単に下方などと表現して説明する場合がある。
図1は、ダッシュボードロアをキャビン側からみた斜視図、図2は、ダッシュボードロアをキャビン側からみた平面図、図3は、ダッシュボードロアをエンジンルーム側からみた平面図である。
各ガセット18a,18bの車幅方向中央側端部には、ダッシュボードロア10を挟んで各フロントサイドフレーム4a,4bの後端がスポット溶接により接合されている。一方、各ガセット18a,18bの車幅方向外側端部には、それぞれフロントピラー5a,5bがスポット溶接により接合されている。
なお、図2中、Mは、ダッシュボードロア10と、各フロントサイドフレーム4a,4bの後端とのスポット溶接部を示している。
一方、傾斜壁12の車幅方向中央には、上方に向かって膨出するトンネル部13が一体形成されている。このトンネル部13を挟んで左側を運転席側ステップ部14とし、右側を助手席側ステップ部15としている。
そして、それぞれ左右のクロスメンバ23a,23bの一端がステアリングジョイントカバー21にスポット溶接により接合されている。換言すれば、左右のクロスメンバ23a,23bは、ステアリングジョイントカバー21を介して連結した状態になっている。一方、左クロスメンバ23aの他端は、左側に配置されている左フロントサイドフレーム4aにスポット溶接により接合されている。さらに、右クロスメンバ23bの他端は、右側に配置されている右フロントサイドフレーム4bにスポット溶接により接合されている。
また、縦壁11のキャビン3側の面には、センタフレーム28の右側に近接配置された制振パネル90が接合されている。
(制振材固定パネル)
図4は、制振パネルの斜視図であって、配管取付用開口部近傍を示す。図5は、図4のA−A線に沿う断面図、図6は、図4のB−B線に沿う断面図である。
制振材固定パネル26は、平板状の金属部材にプレス加工等を施して凹凸が形成されたものであって、ダッシュボードロア10の縦壁11における配管取付用開口部86の周辺、およびその下方全体を覆うように形成されたパネル本体101と、パネル本体101の右側に一体形成されているビード部102とにより構成されている。
パネル本体101の配管取付用開口部86に対応する部位には、エアコン配管86a(図4参照)を取り付けるための配管取付面103がダッシュボードロア10側(前側)に向かって僅かに突出するように形成されている。これにより、配管取付面103が配管取付用開口部86の周辺に当接するようになっている。
また、配管取付面103には、配管取付用開口部86よりも僅かに大きく形成された開口部104が形成されており、この開口部104を介して配管取付用開口部86が露出した状態になっている。
ここで、パネルフランジ部101aの左側(切り欠き部72側)と、ダッシュボードロア10の屈曲部27との重なり部は、互いにスポット溶接により接合されている。
シート取付部105の中央部、および左上側には、それぞれセット用孔106,106が形成されている。これらセット用孔106は、メルシート76の位置を決定するためのものであって、ダッシュボードロア10側に向かって突出形成されている。一方、メルシート76には、セット用孔106に対応する位置に不図示の嵌合孔が形成されている。この嵌合孔とセット用孔106とが嵌合することにより、制振材固定パネル26にメルシート76が係合され、メルシート76の位置が決定される。
ビード部102は、制振材固定パネル26におけるパネル本体101の右側であって、かつ上下方向略中央からダッシュボードロア10の屈曲部27に至る間に延在するように形成されている。
ここで、図5に詳示するように、ビード部102は、ダッシュボードロア10のビード部102に対応する部位の湾曲部10aの形状よりも緩やかに形成された湾曲部102aを有している。このように、ダッシュボードロア10の湾曲部10aの曲率と、ビード部102の湾曲部102aの曲率との差により、両者10,102の間に空間が形成される。換言すればダッシュボードロア10とビード部102との間に閉断面構造112が形成される。
なお、ビードフランジ部114は、平板状に延出形成されているが、上下ビード111,112の上端を、ビードフランジ部114の先端まで延出させてもよい。また、ビードフランジ部114に、上下ビード111,112とは別に、複数のビードを形成してもよい。
また、ダッシュボードロア10のセンタフレーム28を挟んで制振材固定パネル26とは反対側に取り付けられているマスタシリンダスチフナ25の下方には、左側のフロントサイドフレーム4aのスポット溶接部Mが設定された状態になっている。
したがって、上述の実施形態によれば、制振材固定パネル26を構成するビード部102に形成されている各上下ビード111,112が、垂直ビード111a,112aと、湾曲ビード111b,112bとからなり、これら湾曲ビード111b,112bが、ダッシュボードロア10の湾曲部10aの形状よりも緩やかな湾曲形状になっているので、ダッシュボードロア10の湾曲部10aの折れ変形を、ビード部102により抑制することができる。また、ダッシュボードロア10の湾曲部10aの曲率と、ビード部102の湾曲部102aの曲率との差により、両者10,102の間に閉断面構造112が形成される。このため、制振材固定パネル26やメルシート76を薄肉化した場合であっても十分膜振動を抑制可能な剛性構造を得ることができ、制振材固定パネル26やメルシート76の材料コスト、および重量を低減することが可能になる。
さらに、ビード部102は、制振材固定パネル26におけるパネル本体101の右側であって、かつ上下方向略中央からダッシュボードロア10の屈曲部27に至る間に延在するように形成されている。このため、ダッシュボードロア10の屈曲部27自体、この屈曲部27と縦壁11との間の接続部近傍、および湾曲部10aの剛性を高めることができ、これらの変形を抑制することが可能になる。
一方、ダッシュボードロア10には、マスタシリンダスチフナ25の下方に、左側のフロントサイドフレーム4aのスポット溶接部Mが設定されている。このように、マスタシリンダスチフナ25を接合することにより、このマスタシリンダスチフナ25の下方、つまり、左側のフロントサイドフレーム4aの後端が接合される箇所の支持剛性も高めることができる。
例えば、上述の実施形態では、制振材固定パネル26を構成するビード部102に2つの上下ビード111,112を形成した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、ビード部102に上下ビードを3つ以上形成してもよいし、1つだけ形成してもよい。
Claims (5)
- 湾曲形成されたボード湾曲部を有するダッシュボードロアと、
前記ダッシュボードロアの前記ボード湾曲部に対応する位置の車室側に接合される制振パネルとを備え、
前記制振パネルに上下方向に沿って延びるビードを形成し、
このビードは、前記ボード湾曲部よりも緩やかになるように湾曲形成されていることを特徴とする車体前部構造。 - 前記ダッシュボードロアは、前記ボード湾曲部よりも上部に前後方向に沿って屈曲延出する屈曲部を有し、
前記ビードは、この上端が前記屈曲部に到達するまで延出していることを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。 - 前記制振パネルに、エアコン配管を取り付けるための配管取付用開口部を有する取付面を前記ダッシュボードロア側に向かって突出形成すると共に、前記配管取付用開口部の左右方向側方に、前記ビードを形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車体前部構造。
- 前記ビードの下方を、前記ダッシュボードロアとフロントサイドフレームとの接合部として設定したことを特長とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の車体前部構造。
- 前記ビードは、上部に形成され、かつ前記ボード湾曲部に対応する位置に形成された湾曲ビードと、この湾曲ビードの下部に形成され上下方向に沿って延在する垂直ビードとにより構成され、
前記湾曲ビードと、前記垂直ビードとが連続的に形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の車体前部構造。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010152381A JP5081279B2 (ja) | 2010-07-02 | 2010-07-02 | 車体前部構造 |
BRPI1103621-4A BRPI1103621A2 (pt) | 2010-07-02 | 2011-06-30 | estrutura frontal de veÍculo |
CN201110189356.0A CN102328696B (zh) | 2010-07-02 | 2011-07-01 | 车身前部构造 |
US13/175,412 US8480164B2 (en) | 2010-07-02 | 2011-07-01 | Frontal structure of vehicle |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010152381A JP5081279B2 (ja) | 2010-07-02 | 2010-07-02 | 車体前部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012011958A true JP2012011958A (ja) | 2012-01-19 |
JP5081279B2 JP5081279B2 (ja) | 2012-11-28 |
Family
ID=45598892
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010152381A Expired - Fee Related JP5081279B2 (ja) | 2010-07-02 | 2010-07-02 | 車体前部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5081279B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59126776U (ja) * | 1983-02-17 | 1984-08-25 | トヨタ自動車株式会社 | 自動車のダツシユパネル装置 |
JP2000177637A (ja) * | 1998-12-21 | 2000-06-27 | Mitsubishi Motors Corp | 車体前部構造 |
JP2002274291A (ja) * | 2001-03-23 | 2002-09-25 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 車両用空調装置 |
JP2006193086A (ja) * | 2005-01-14 | 2006-07-27 | Toyota Motor Corp | ダッシュパネル補強構造 |
-
2010
- 2010-07-02 JP JP2010152381A patent/JP5081279B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59126776U (ja) * | 1983-02-17 | 1984-08-25 | トヨタ自動車株式会社 | 自動車のダツシユパネル装置 |
JP2000177637A (ja) * | 1998-12-21 | 2000-06-27 | Mitsubishi Motors Corp | 車体前部構造 |
JP2002274291A (ja) * | 2001-03-23 | 2002-09-25 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 車両用空調装置 |
JP2006193086A (ja) * | 2005-01-14 | 2006-07-27 | Toyota Motor Corp | ダッシュパネル補強構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5081279B2 (ja) | 2012-11-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4677025B2 (ja) | 車体前部構造 | |
JP5075949B2 (ja) | 車体前部構造 | |
JP5352740B2 (ja) | 車体前部構造 | |
WO2012032884A1 (ja) | 車体後部構造 | |
JP4918153B2 (ja) | 車体前部構造 | |
JP5478724B2 (ja) | 車体前部構造 | |
JP6106006B2 (ja) | 自動車の前部車体構造 | |
JP5352741B2 (ja) | 車体前部構造 | |
JP5001409B2 (ja) | 車体前部構造 | |
JP7095476B2 (ja) | 車両前部構造 | |
JP2012106517A (ja) | ステアリングハンガビーム構造 | |
JP5515956B2 (ja) | 車両の上部車体構造 | |
JP5081279B2 (ja) | 車体前部構造 | |
JP5179544B2 (ja) | 車体前部構造 | |
JP5496727B2 (ja) | 自動車の前部車体構造 | |
JP2007126064A (ja) | 車両のフロア構造 | |
JP5934168B2 (ja) | 車体後部構造 | |
JP2021024405A (ja) | 車体のフロアトンネル構造 | |
JP2010105536A (ja) | 車体前部構造 | |
JP2010228501A (ja) | 車室前部の車体構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120412 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120417 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120515 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120814 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120831 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150907 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |