JP2012011015A - 食器洗い機 - Google Patents
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Abstract
【課題】食器洗い機内部に収納されている食器類が洗浄済みであるか否かを使用者に報知するとともに、省エネルギーを実現した食器洗い機を実現すること。
【解決手段】運転コースの運転終了時に、表示部8による所定の運転終了報知を行った後、その運転終了報知を停止し、その後においては、初めて操作部7に触れられた時、または、初めて扉体に触れられた時あるいは初めて扉体が開放もしくは引き出された時のみ、表示部8の「洗浄済み」ランプによって食器類6が洗浄済みであることを報知する食器洗い機としたものであり、運転終了後、次に使用する際に、食器洗い機内部に収納されている食器類6が洗浄済みであるか否かを使用者に報知することができるとともに、その時まで運転終了報知を停止することにより、省エネルギーを実現することができる。
【選択図】図5
【解決手段】運転コースの運転終了時に、表示部8による所定の運転終了報知を行った後、その運転終了報知を停止し、その後においては、初めて操作部7に触れられた時、または、初めて扉体に触れられた時あるいは初めて扉体が開放もしくは引き出された時のみ、表示部8の「洗浄済み」ランプによって食器類6が洗浄済みであることを報知する食器洗い機としたものであり、運転終了後、次に使用する際に、食器洗い機内部に収納されている食器類6が洗浄済みであるか否かを使用者に報知することができるとともに、その時まで運転終了報知を停止することにより、省エネルギーを実現することができる。
【選択図】図5
Description
本発明は食器類等の被洗浄物を収納して洗浄する食器洗い機に関するものである。
昨今のライフスタイルの多様化に伴い、家族間でも食事の時間が異なり、食事を終えて食器類を食器洗い機に投入しようとした場合、すでに食器洗い機内に食器類が収納されている場合がある。そのとき、収納されている食器類がすでに洗浄済みのものであるのか、これから洗浄するものであるのかが判らないという課題がある。
この課題を解決するために、食器類が洗浄済みであるか否かを判定する洗浄状態判定手段を備えて、洗浄が終了してから食器類が洗浄済みでなくなったと判断するまで、内部に収納されている食器類が洗浄済みであることを使用者に報知し続けるようにした食器洗い機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
従来のこの種の食器洗い機では、例えば、図6に動作フローを示すように、洗い、すすぎ、乾燥の一連の工程が終了した時点で洗浄済み表示部を点灯させ、その後、扉体の開閉を検知するオンオフスイッチによって扉体が開かれたことを検知するまで、洗浄済み表示部を点灯し続けることにより、内部に収納されている食器類が洗浄済みであることを使用者に知らせるというものであった。
しかしながら、このような従来の構成では、洗浄が終了して以降、扉体が開かれたこと等により食器類が洗浄済みでなくなったと判断するまで、洗浄済み表示部を点灯し続けるため、夕食が終わって食器類の洗浄を行い、それ以降使用する者がなかった場合など、翌朝まで洗浄済み表示部が点灯されたままで、省エネルギーの観点から課題があった。点灯によって消費される電気エネルギーは、洗浄時のそれと比較して些少なものであるが、多数集まれば相当のエネルギーを無駄に消費していることになり、地球環境の観点からも課題である。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、食器洗い機内部に収納されている食器類が洗浄済みであるか否かを使用者に報知するとともに、省エネルギーを実現した食器洗い機を提供することを目的としている。
本発明は上記目的を達成するために、食器類を収納する洗浄槽と、食器類を前記洗浄槽に収納する際に開放もしくは引き出される扉体と、洗い、すすぎ、乾燥の各工程を逐次制御する制御手段と、前記各工程を組み合わせてなる運転コースの設定などの運転操作を行う操作手段と、運転状態を報知する報知手段とを備え、前記制御手段は、前記運転コースの運転終了時に、前記報知手段による所定の運転終了報知を行った後、その運転終了報知を停止し、その後においては、初めて前記操作手段に触れられた時、または、初めて前記扉体に触れられた時あるいは初めて前記扉体が開放もしくは引き出された時のみ、前記報知手段によって食器類が洗浄済みであることを報知する食器洗い機である。
これによって、食器洗い機内部に収納されている食器類が洗浄済みであるか否かを使用者に報知することができるとともに、省エネルギーを実現することができる。
本発明の食器洗い機は、食器類等の被洗浄物を収納して洗浄する食器洗い機において、食器洗い機内部に収納されている食器類が洗浄済みであるか否かを使用者に報知することができるとともに、省エネルギーを実現することができる。
第1の発明は、食器類を収納する洗浄槽と、食器類を前記洗浄槽に収納する際に開放もしくは引き出される扉体と、洗い、すすぎ、乾燥の各工程を逐次制御する制御手段と、前記各工程を組み合わせてなる運転コースの設定などの運転操作を行う操作手段と、運転状態を報知する報知手段とを備え、前記制御手段は、前記運転コースの運転終了時に、前記報知手段による所定の運転終了報知を行った後、その運転終了報知を停止し、その後においては、初めて前記操作手段に触れられた時、または、初めて前記扉体に触れられた時あるいは初めて前記扉体が開放もしくは引き出された時のみ、前記報知手段によって食器類が洗浄済みであることを報知することにより、運転終了後、次に使用する際に、食器洗い機内部に収納されている食器類が洗浄済みであるか否かを使用者に報知することができるとともに、その時まで運転終了報知を停止することにより、省エネルギーを実現することができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、前記制御手段は、運転コースの運転終了後所定時間以内に、前記操作手段に触れられた時、または、前記扉体に触れられた時あるいは前記扉体が開放もしくは引き出された時は、前記報知手段による洗浄済み報知を行わないことにより、運転終了後すぐに、食器類を取り出したり、別のコースを運転したりする時に、余計な洗浄済み報知をしないようにして、使い勝手を向上させることができる。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、前記制御手段は、前記報知手段によって食器類が洗浄済みであることを報知した後、再度前記操作手段に触れられた時、または、再度前記扉体に触れられた時あるいは前記扉体が閉成もしくは戻された時に、前記報知手段による洗浄済み報知を終了することにより、洗浄済み報知によって使用者が洗浄槽内に収納されている食器類が洗浄済みであることを認識した後は、次の動作によって洗浄済み報知を終了して、余計な洗浄済み報知を続行しないようにして、使い勝手を向上させるとともに、省エネルギーを実現することができる。
第4の発明は、上記第1〜第3のいずれかの発明において、前記制御手段は、前記報知手段によって食器類が洗浄済みであることを報知した後、所定時間経過した時、前記報知手段による洗浄済み報知を終了することにより、洗浄済み報知によって使用者が洗浄槽内に収納されている食器類が洗浄済みであることを認識した後、次の動作を行わず放置したとしても、必要以上の報知を続行しないようにできるので、使い勝手を向上させるとともに、省エネルギーを実現することができる。
第5の発明は、上記第1〜第4のいずれかの発明において、洗い工程より前に食器類の予洗を行う予洗工程を備え、前記制御手段は、前記予洗工程のみよりなる予洗コースを実行した場合は、その運転終了後初めて前記操作手段に触れられた時、または、初めて前記扉体に触れられた時あるいは初めて前記扉体が開放もしくは引き出された時にも、前記報知手段による洗浄済み報知を行わないことにより、本洗浄を行っていない予洗のみが行われた後は、操作手段や扉体に触れても洗浄済み報知は行われないので、収納されている食器類は洗浄が終了していないことを使用者に確実に認識させることができる。
第6の発明は、上記第1〜第5のいずれかの発明において、前記報知手段は、電球、液晶表示、機械的表示等による表示装置であることにより、洗浄槽内に収納されている食器類が洗浄済みであることを視覚に訴えて確実に使用者に認識させることができ、誤認識を防止することができ、使い勝手を向上させることができる。
第7の発明は、上記第1〜第6のいずれかの発明において、前記報知手段は、ブザー、メロディー、音声等による音声装置であることにより、洗浄槽内に収納されている食器類が洗浄済みであることを聴覚に訴えて確実に使用者に認識させることができ、誤認識を防止することができ、使い勝手を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施形態1における食器洗い機の外観を示す外観斜視図、図2は同食器洗浄機の内部構成を示す側断面図、図3は同食器洗い機の操作部および表示部を示す図、図4は同食器洗い機の運転コースの運転終了までの動作を示すフローチャート、図5は同食器洗い機の運転コースの運転終了後の動作を示すフローチャートである。
図1は本発明の実施形態1における食器洗い機の外観を示す外観斜視図、図2は同食器洗浄機の内部構成を示す側断面図、図3は同食器洗い機の操作部および表示部を示す図、図4は同食器洗い機の運転コースの運転終了までの動作を示すフローチャート、図5は同食器洗い機の運転コースの運転終了後の動作を示すフローチャートである。
図1、図2および図3において、食器洗い機本体1の正面側は上扉体2と下扉体3とに上下に2分割された扉体によって開閉自在に構成され、扉体を開くことにより食器洗い機本体1内に配設された洗浄槽4の正面側の開口部5を大きく開放して、被洗浄物である食器類6の洗浄槽4に対する出し入れが容易にできるように構成されている。下扉体3の下方の食器洗い機本体1前面には運転コースの設定などの運転操作を行う操作部7および運転状態を表示する表示部8が設けられている。
なお、操作部7および表示部8は、図1においては模式的に記載してあり、具体的には図3に記載した通りである。操作部7および表示部8は、内容を示す文字が各部に印刷された樹脂製または薄い金属製の一枚の板状に前面が形成されており、操作部7のすぐ後方には各部の文字に対応させてスイッチが配設され、表示部8のすぐ後方には各部の文字に対応させてLEDランプが配設されている。「洗浄済み」等の表示部8は、LEDランプ以外に、電球、7セグメント数字表示による液晶表示、機械的表示等の表示装置が使用可能である。
食器洗い機本体1の下部には洗浄水を貯留する貯留部9内に連通する洗浄ポンプ10が配置され、洗い工程において、洗浄ポンプ10によって圧送される洗浄水は洗浄槽4の内底部に回転自在に支持された洗浄ノズル11から噴射される。洗浄槽4内には食器類6を収容する食器かご12が配置され、洗い工程においては、ヒータ13によって加熱された洗浄水が回転する洗浄ノズル11から噴出され、食器類6は満遍なく洗浄される。
食器洗い機本体1内には、洗浄ポンプ10、ヒータ13、送風ファン、給水装置、排水
装置等の動作を制御する制御装置(図示せず)が備えられており、この制御装置は操作部7からの入力信号を受けて、洗い工程、すすぎ工程、乾燥工程等のすべての工程を制御し実行する。この制御装置は、上記洗い工程、すすぎ工程、乾燥工程を組み合わせて設定された「標準コース」、「強力コース」、「少量コース」、「乾燥のみコース」等の各種コースの動作シーケンスをあらかじめ記憶させたメモリを備えており、操作部7を操作して選択、設定されたコースに応じて、メモリから読み出した動作シーケンスに従って必要な工程を実行する。
装置等の動作を制御する制御装置(図示せず)が備えられており、この制御装置は操作部7からの入力信号を受けて、洗い工程、すすぎ工程、乾燥工程等のすべての工程を制御し実行する。この制御装置は、上記洗い工程、すすぎ工程、乾燥工程を組み合わせて設定された「標準コース」、「強力コース」、「少量コース」、「乾燥のみコース」等の各種コースの動作シーケンスをあらかじめ記憶させたメモリを備えており、操作部7を操作して選択、設定されたコースに応じて、メモリから読み出した動作シーケンスに従って必要な工程を実行する。
また、下扉体3には、上扉体2と下扉体3とを食器洗い機本体1(洗浄槽4でもよい)に閉成してロックするロック手段14と、押し込んでロック手段14を解除する等の操作によって上扉体2と下扉体3とを連動して開放する扉体操作部15とが設けられている。上扉体2と下扉体3を閉めるには、下扉体3を手動にて押すことによって上扉体2と下扉体3とが連動して閉じられる構成である。また、食器洗い機本体1(洗浄槽4でもよい)の側面前部に、下扉体3の開閉を検知するオンオフスイッチ等の扉体開閉検知手段16を設けてある。
以上のように構成した食器洗い機について、主として図4、図5を用いて、その動作、作用を説明する。まず、図4に示すように、使用者は、図3に示した操作部7の「電源切/入」ボタンを押して電源を入れ(ステップS1)、「コース」ボタンを押すたびに切り替わる表示部8を見ながら希望の運転コースを選択した後(ステップS2)、「一時停止/スタート」ボタンを押すと選択した運転コースの運転がスタートする(ステップS3)。
制御装置は、扉体開閉検知手段16からの信号によって扉体(上扉体2および下扉体3)が完全に閉じているかを確認し(ステップS4)、扉体が開いていれば、表示部8の「扉体開」ランプを点灯させて使用者に報知し(ステップS5)、扉体が閉じていれば、選択された運転コースに応じて、洗い工程、すすぎ工程および乾燥工程を実行し(ステップS6〜S8)、洗浄を終了し(ステップS9)、洗浄終了表示として表示部8の「洗浄済み」ランプを点灯して、使用者に洗浄が終了したことを報知する(ステップS10)。そして、第1の所定時間が経過すると(ステップS11)、「洗浄済み」ランプを消灯する(ステップS12)とともに、電源も切って運転を終了する。
以降、次の使用者が使用するまで、電源は切れているが制御装置には通電されており、制御装置は、操作部7に触れられるか、扉体に触れられるか、扉体が開放されるかを監視し続けている。また、直前の運転終了から第2の所定時間が経過するか否かを計測している。
その後、遅れて食事をした等のため、次の使用者が汚れた食器類6を洗浄しようとした時、図5に示すように、上記の運転以降に操作部7に初めて触れられたことを制御装置が検知すると(ステップS13)、直前の運転終了から第2の所定時間を経過しているかを判断して(ステップS14)、経過していれば、表示部8の「洗浄済み」ランプを点灯して、新たな使用者に、食器洗い機内に収納されている食器類6がすでに洗浄済みであることを報知する(ステップS15)。この報知によって、新たな使用者は、収納されている食器類6がすでに洗浄済みであることを認識し、収納されている食器類6を食器洗い機から取り出して、新たな汚れている食器類6のみを収納して洗浄を行うことができる。
なお、新たな使用者が操作部7に触れたことを制御装置に検知させる方法としては、操作部7のいずれかのボタンが押されることを検知する方法や、操作部7および表示部8を備える前面パネルを静電容量式のタッチパネルにして触れたことを検知する方法等が適用可能である。
新たな使用者が操作部7に触れなくても、上記の運転以降に扉体(上扉体2もしくは下扉体3)に初めて触れるか初めて扉体が開いたことを検知すると(ステップS16)、制御装置は、直前の運転終了から第2の所定時間を経過しているかを判断し(ステップS14)、経過していれば、表示部8の「洗浄済み」ランプを点灯して、新たな使用者に、食器洗い機内に収納されている食器類6がすでに洗浄済みであることを報知する(ステップS15)。なお、新たな使用者が扉体に触れたことを制御装置に検知させる方法としては、下扉体3に設けた扉体操作部15が押されることを検知する方法や、静電容量式のタッチパネル方式によって上扉体2もしくは下扉体3に触れたことを検知する方法等が適用可能である。
ステップS14で直前の運転コースの運転終了後第2の所定時間が経過していない場合は、操作部7に触れられたり、扉体に触れられたり、扉体が開放されたとしても、「洗浄済み」ランプ点灯による洗浄済み報知は行わずに、監視を終了する。このようにすることによって、運転終了後すぐに、食器類6を取り出したり、別のコースを運転したりする場合には、余計な洗浄済み報知をしないようにしてある。そして、ステップS1の電源を入れる前の状態に戻して、次回の運転に支障がないようにしてある。
次に、ステップS15で点灯した「洗浄済み」ランプを見て食器洗い機内に収納されている食器類6がすでに洗浄済みであることを認識した新たな使用者は、収納されている食器類6を食器洗い機から取り出して、新たな汚れている食器類6のみを収納して洗浄を行うことになるが、以降は、もはや「洗浄済み」ランプを点灯し続ける必要はない。
そこで、制御装置は、操作部7に触れられたことを検知すると(ステップS18)、「洗浄済み」ランプを消灯して(ステップS19)、直前の運転終了以降の監視を終了する。また、操作部7に触れられなくても、扉体(上扉体2もしくは下扉体3)に触れるか扉体が閉じられたことを検知すると(ステップS20)、上記と同様に、「洗浄済み」ランプを消灯して(ステップS19)、直前の運転終了以降の監視を終了する。
ここで、ステップS15で「洗浄済み」ランプを点灯して食器洗い機内に収納されている食器類6がすでに洗浄済みであることを報知した状態で長時間放置されることが想定されるため、上記のステップS18およびステップS20の前に、「洗浄済み」ランプを点灯してから第3の所定時間が経過したか否かを判定し(ステップS17)、第3の所定時間が経過すれば、操作部7や扉体に触れられなくても、また、扉体が閉じられなくても、「洗浄済み」ランプを消灯して(ステップS19)、直前の運転終了以降の監視を終了する。そして、ステップS1の電源を入れる前の状態に戻して、次回の運転に支障がないようにしてある。
以上のように動作するよう構成することにより、「洗浄済み」ランプを点灯して食器洗い機内に収納されている食器類6がすでに洗浄済みであることを報知した後は、必要以上に「洗浄済み」ランプが点灯し続けることを無くして、使い勝手を向上させるとともに、省エネルギーを実現している。
なお、本実施の形態では、ステップS10で運転コースによる洗浄が終了したことを報知する方法を、ステップS15で食器洗い機内に収納されている食器類6がすでに洗浄済みであることを報知する方法と同じ、表示部8の「洗浄済み」ランプを点灯することとしたが、「洗浄済み」ランプの「点灯」と「点滅」で区別したり、「洗浄済み」ランプとは別のランプを点灯あるいは点滅させたりする別な方法によって行ってもよい。
また、食器洗い機内に収納されている食器類6がすでに洗浄済みであることを報知する
報知手段は、LEDランプによる表示装置としたが、ブザー、メロディー、音声等による音声装置としてもよく、食器洗い機内(洗浄槽4内)に収納されている食器類6が洗浄済みであることを聴覚に訴えて確実に使用者に認識させることができる。また、表示装置と音声装置とを併用すれば、食器類6が洗浄済みであることを視覚と聴覚に訴えて確実に使用者に認識させることができ、より効果的である。
報知手段は、LEDランプによる表示装置としたが、ブザー、メロディー、音声等による音声装置としてもよく、食器洗い機内(洗浄槽4内)に収納されている食器類6が洗浄済みであることを聴覚に訴えて確実に使用者に認識させることができる。また、表示装置と音声装置とを併用すれば、食器類6が洗浄済みであることを視覚と聴覚に訴えて確実に使用者に認識させることができ、より効果的である。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2における食器洗い機は、上記実施の形態1の食器洗い機の洗い工程(図4のステップS6)より前に、食器類6に付着した汚れを落ちやすい状態のうちに粗方落としておく、あるいは落ちにくい種類の汚れを膨潤させて食器類6の表面から落ちやすい状態にしておくための予洗を行う予洗工程を備えている。他の構成および基本の動作は実施の形態1と同じであり、詳細な説明は省略する。
本発明の実施の形態2における食器洗い機は、上記実施の形態1の食器洗い機の洗い工程(図4のステップS6)より前に、食器類6に付着した汚れを落ちやすい状態のうちに粗方落としておく、あるいは落ちにくい種類の汚れを膨潤させて食器類6の表面から落ちやすい状態にしておくための予洗を行う予洗工程を備えている。他の構成および基本の動作は実施の形態1と同じであり、詳細な説明は省略する。
このような予洗工程を備えた食器洗い機においては、通常、予洗工程のみを行う「予洗コース」を備えており、この「予洗コース」を運転した後の状態と、洗い工程を含むコースを運転した、いわゆる本洗浄を行った後の状態とを、いかにして区別して使用者に認識させるかという特有の課題がある。
本実施の形態では、ステップS2において予洗工程のみよりなる「予洗コース」を選択して実行させることが可能であり、この「予洗コース」を実行した場合は、制御装置は、「予洗コース」の運転終了後、初めて操作部7に触れられた時、または、初めて扉体に触れられた時あるいは初めて扉体が開放された時にも、表示部8の「洗浄済み」ランプ点灯による洗浄済み報知を行わないように構成してある。これにより、本洗浄を行っていない予洗のみが行われた後は、食器洗い機内に収納されている食器類6は洗浄が終了していないことを新たな使用者に確実に認識させるようにしている。
なお、上記実施の形態1および2では、食器洗い機本体1の正面に設けた扉体を開閉して食器類6の出し入れを行う卓上型の食器洗い機としたが、キッチンに組み込まれて正面に設けた扉体を下方に開いて食器類の出し入れを行うタイプや、前面に設けた扉体を前方に引き出して上方開口部から食器類の出し入れを行うタイプのビルトイン型の食器洗い機に対しても、本発明は適用することができる。扉体を前方に引き出してタイプのビルトイン型食器洗い機の場合は、上記各実施の形態の扉体の「開く」を「引き出す」に、また「閉じる」を「戻す」に、それぞれ置き換えることにより、実現することができる。
以上のように、本発明の食器洗い機によれば、運転コースの運転終了時に、報知手段による所定の運転終了報知を行った後、その運転終了報知を停止し、その後においては、初めて操作手段に触れられた時、または、初めて扉体に触れられた時あるいは初めて扉体が開放もしくは引き出された時のみ、報知手段によって食器類が洗浄済みであることを報知することにより、運転終了後、次に使用する際に、食器洗い機内部に収納されている食器類が洗浄済みであるか否かを使用者に報知することができるとともに、その時まで運転終了報知を停止することにより、省エネルギーを実現することができる。
また、運転コースの運転終了後所定時間以内に、操作手段に触れられた時、または、扉体に触れられた時あるいは扉体が開放もしくは引き出された時は、報知手段による洗浄済み報知を行わないことにより、運転終了後すぐに、食器類を取り出したり、別のコースを運転したりする時に、初めて操作手段や扉体に触れた場合であっても余計な洗浄済み報知をしないようにして、使い勝手を向上させることができる。
また、報知手段によって食器類が洗浄済みであることを報知した後、再度操作手段に触れられた時、または、再度扉体に触れられた時あるいは扉体が閉成もしくは戻された時に
、報知手段による洗浄済み報知を終了することにより、洗浄済み報知によって使用者が洗浄槽内に収納されている食器類が洗浄済みであることを認識した後は、次の動作によって洗浄済み報知を終了して、余計な洗浄済み報知を続行しないようにして、使い勝手を向上させるとともに、省エネルギーを実現することができる。
、報知手段による洗浄済み報知を終了することにより、洗浄済み報知によって使用者が洗浄槽内に収納されている食器類が洗浄済みであることを認識した後は、次の動作によって洗浄済み報知を終了して、余計な洗浄済み報知を続行しないようにして、使い勝手を向上させるとともに、省エネルギーを実現することができる。
また、報知手段によって食器類が洗浄済みであることを報知した後、所定時間経過した時、報知手段による洗浄済み報知を終了することにより、洗浄済み報知によって使用者が洗浄槽内に収納されている食器類が洗浄済みであることを認識した後、次の動作を行わず放置したとしても、必要以上の報知を続行しないようにできるので、使い勝手を向上させるとともに、省エネルギーを実現することができる。
さらに、洗い工程より前に食器類の予洗を行う予洗工程を備えた食器洗い機においては、予洗工程のみよりなる予洗コースを実行した場合は、その運転終了後初めて操作手段に触れられた時、または、初めて扉体に触れられた時あるいは初めて扉体が開放もしくは引き出された時にも、報知手段による洗浄済み報知を行わないことにより、本洗浄を行っていない予洗のみが行われた後は、操作手段や扉体に触れても洗浄済み報知は行われないので、収納されている食器類は洗浄が終了していないことを使用者に確実に認識させることができる。
以上のように、本発明にかかる食器洗い機は、食器類等の被洗浄物を収納して洗浄する食器洗い機において、食器洗い機内部に収納されている食器類が洗浄済みであるか否かを使用者に報知することができるとともに、省エネルギーを実現することが可能となるので、卓上型およびビルトイン型の特に家庭用の食器洗い機等として有用である。
1 食器洗い機本体
2 上扉体(扉体)
3 下扉体(扉体)
4 洗浄槽
6 食器類
7 操作部(操作手段)
8 表示部(報知手段)
10 洗浄ポンプ
11 洗浄ノズル
12 食器かご
13 ヒータ
16 扉体開閉検知手段
2 上扉体(扉体)
3 下扉体(扉体)
4 洗浄槽
6 食器類
7 操作部(操作手段)
8 表示部(報知手段)
10 洗浄ポンプ
11 洗浄ノズル
12 食器かご
13 ヒータ
16 扉体開閉検知手段
Claims (7)
- 食器類を収納する洗浄槽と、食器類を前記洗浄槽に収納する際に開放もしくは引き出される扉体と、洗い、すすぎ、乾燥の各工程を逐次制御する制御手段と、前記各工程を組み合わせてなる運転コースの設定などの運転操作を行う操作手段と、運転状態を報知する報知手段とを備え、前記制御手段は、前記運転コースの運転終了時に、前記報知手段による所定の運転終了報知を行った後、その運転終了報知を停止し、その後においては、初めて前記操作手段に触れられた時、または、初めて前記扉体に触れられた時あるいは初めて前記扉体が開放もしくは引き出された時のみ、前記報知手段によって食器類が洗浄済みであることを報知する食器洗い機。
- 前記制御手段は、運転コースの運転終了後所定時間以内に、前記操作手段に触れられた時、または、前記扉体に触れられた時あるいは前記扉体が開放もしくは引き出された時は、前記報知手段による洗浄済み報知を行わない請求項1記載の食器洗い機。
- 前記制御手段は、前記報知手段によって食器類が洗浄済みであることを報知した後、再度前記操作手段に触れられた時、または、再度前記扉体に触れられた時あるいは前記扉体が閉成もしくは戻された時に、前記報知手段による洗浄済み報知を終了する請求項1または2記載の食器洗い機。
- 前記制御手段は、前記報知手段によって食器類が洗浄済みであることを報知した後、所定時間経過した時、前記報知手段による洗浄済み報知を終了する請求項1〜3のいずれか1項記載の食器洗い機。
- 洗い工程より前に食器類の予洗を行う予洗工程を備え、前記制御手段は、前記予洗工程のみよりなる予洗コースを実行した場合は、その運転終了後初めて前記操作手段に触れられた時、または、初めて前記扉体に触れられた時あるいは初めて前記扉体が開放もしくは引き出された時にも、前記報知手段による洗浄済み報知を行わない請求項1〜4のいずれか1項記載の食器洗い機。
- 前記報知手段は、電球、液晶表示、機械的表示等による表示装置である請求項1〜5のいずれか1項記載の食器洗い機。
- 前記報知手段は、ブザー、メロディー、音声等による音声装置である請求項1〜6のいずれか1項記載の食器洗い機。
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