JP2012010852A - 使い捨ておむつ - Google Patents

使い捨ておむつ Download PDF

Info

Publication number
JP2012010852A
JP2012010852A JP2010148891A JP2010148891A JP2012010852A JP 2012010852 A JP2012010852 A JP 2012010852A JP 2010148891 A JP2010148891 A JP 2010148891A JP 2010148891 A JP2010148891 A JP 2010148891A JP 2012010852 A JP2012010852 A JP 2012010852A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
absorber
disposable diaper
pair
wearer
elastic element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010148891A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5592714B2 (ja
Inventor
Yuuki Takahashi
勇樹 高橋
Emi Amano
絵美 天野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Livedo Corp
Original Assignee
Livedo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Livedo Corp filed Critical Livedo Corp
Priority to JP2010148891A priority Critical patent/JP5592714B2/ja
Publication of JP2012010852A publication Critical patent/JP2012010852A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5592714B2 publication Critical patent/JP5592714B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】装着時に吸収体を着用者の股間部に容易に密着させる。
【解決手段】パンツタイプの使い捨ておむつ1の外装シート4は、着用者の前側を覆う前方部401および後側を覆う後方部403、並びに、両者の間の中間部402を有する。外装シート4上には吸収体20が取り付けられ、着用者からの排泄物が吸収される。吸収体20の両側部上には、長手方向に沿って伸びる一対の弾性部材37が設けられる。弾性部材37は吸収体20の前方部401側および後方部403側の双方の端部上に引上弾性要素36を有し、吸収体20の両端部における一対の弾性部材37の収縮力が、吸収体20の中央部における収縮力よりも大きくなる。これにより、装着時に吸収体20の中央部が引き上げられ、吸収体20を着用者の股間部に容易に密着させることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、パンツタイプの使い捨ておむつに関する。
従来より、着用者からの排泄物を受ける吸収性物品の1つとして、上端に胴部開口を有するとともに下部に一対の脚部開口を有するパンツタイプの使い捨ておむつが利用されている。このような使い捨ておむつでは、着用者の前側を覆う前方部と後側を覆う後方部とが中間部を介して連続する外装シートにおいて、前方部の両側端を後方部の両側端にそれぞれ接合することにより、胴部開口および一対の脚部開口が形成される。また、着用者からの排泄物を吸収する吸収体が、前方部から後方部に亘って外装シート上に取り付けられるとともに、吸収体の両側部上において起立する立体ギャザー部が形成される(このような使い捨ておむつとして、例えば特許文献1参照)。
特開2007−97979号公報
ところで、排泄物を吸収体にて適切に吸収するには、吸収体が着用者の股間部に密着していることが好ましい。しかしながら、パンツタイプの使い捨ておむつの装着では、単に使い捨ておむつを着用者の腰周りまで引き上げても、吸収体が着用者の股間部に密着しない場合があり、排泄物が吸収体から漏出してしまうと、排泄物が脚周り等から外部に漏出することがある。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、装着時に吸収体を着用者の股間部に容易に密着させることを目的としている。
請求項1に記載の発明は、上端に胴部開口を有し、下部に一対の脚部開口を有するパンツタイプの使い捨ておむつであって、着用者の前側を覆う前方部および後側を覆う後方部の間の中間部で折り曲げられ、前記前方部の両側端が、前記後方部の両側端にそれぞれ接合されることにより、前記前方部および前記後方部の上端に胴部開口が形成され、前記前方部および前記後方部の下側において前記中間部の両側方に一対の脚部開口が形成される外装シートと、前記前方部から前記後方部に亘って前記外装シート上に取り付けられて着用者からの排泄物を吸収するとともに、両側部上において一対の弾性部材を有する吸収体とを備え、前記吸収体の前記前方部側および前記後方部側の一方の端部における前記一対の弾性部材の収縮力が、前記吸収体の中央部における収縮力よりも大きい。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の使い捨ておむつであって、前記吸収体が、吸収コアを有する本体部と、前記本体部の少なくとも中央領域の両側部上において起立する一対の側壁部とを有し、前記一対の弾性部材が、前記一対の側壁部に設けられる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の使い捨ておむつであって、前記一対の弾性部材のそれぞれが、起立する側壁部の先端である自由端に沿って設けられる第1弾性要素と、前記第1弾性要素よりも固定端側に設けられる第2弾性要素とを有し、前記第1弾性要素が、前記側壁部の前記前方部側の端部から前記後方部側の端部に亘って伸張状態にて接合され、前記第2弾性要素が、前記一方の端部にて伸張状態にて接合され、前記吸収体の中央部に存在しない。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の使い捨ておむつであって、前記吸収体の前記一方の端部において、前記一対の側壁部が前記本体部上に重ねられて接合される。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の使い捨ておむつであって、前記吸収体の前記前方部側および前記後方部側の双方の端部における前記一対の弾性部材の収縮力が、前記吸収体の中央部における収縮力よりも大きい。
本発明によれば、装着時に吸収体を着用者の股間部に容易に密着させることができる。
また、請求項3の発明では、一対の弾性部材の前方部側または後方部側の端部における収縮力を増大することができ、請求項4の発明では、本体部の中央領域を効率よく引き上げることができ、請求項5の発明では、装着時に吸収体を着用者の股間部にさらに密着させることができる。
使い捨ておむつの外観を示す斜視図である。 展開した状態の使い捨ておむつの平面図である。 吸収体近傍を拡大して示す図である。 使い捨ておむつの断面図である。 使い捨ておむつの他の例を示す図である。 使い捨ておむつのさらに他の例を示す図である。
図1は、本発明の一の実施の形態に係る使い捨ておむつ1の外観を示す斜視図である。図1に示すように、使い捨ておむつ1は、図1中の上側の端部である上端に胴部開口11を有し、下部に一対の脚部開口12を有するパンツタイプであり、着用者からの排泄物を受ける。なお、図1の上下方向は重力方向であるとは限らない。
図2は、使い捨ておむつ1を展開した状態で着用者側から見た平面図である。図2に示すように、使い捨ておむつ1は、外装シート4、外装シート4の内面(すなわち、着用者側の面)上に取り付けられて着用者からの排泄物を吸収する略シート状の吸収体20、および、吸収体20の長手方向(すなわち、図2中における上下方向)の両端部を覆うように外装シート4上に接合される2つのシート部材5(エンドシートまたはエンド押さえシートとも呼ばれる。)を備える。各シート部材5は、図2の横方向に関して外装シート4の幅のおよそ全体に亘って設けられる。以下、図2の横方向を「おむつの幅方向」と呼ぶ。
使い捨ておむつ1では、図2中の上側の部位が着用者の前側(腹側の肌)を覆い、図2中の下側の部位が着用者の後側(背側の肌)を覆う。以下の説明では、着用者の前側および後側を覆う部位をそれぞれ、「前方部401」および「後方部403」と呼び、前方部401と後方部403との間で双方から連続するとともに着用者の股間部(股下部)に対向する部位を「中間部402」と呼ぶ。
使い捨ておむつ1が製造される際には、外装シート4が吸収体20と共に中間部402にて折り曲げられ、中間部402を下側に配置した際の前方部401の左右両側の端部と、後方部403の左右両側の端部とが、加熱および押圧による熱融着により接合される。このように、前方部401の両側端と後方部403の両側端とをそれぞれ接合することにより、図1に示すように、前方部401および後方部403の上端に胴部開口11が形成され、前方部401および後方部403の下側において中間部402の両側方に一対の脚部開口12が形成される。
図3は、図2の吸収体20近傍を拡大して示す図であり、図4は、使い捨ておむつ1を図3中に示すA−Aの位置(すなわち、中間部402)で切断した断面図である。図4では、図示の都合上、使い捨ておむつ1の構成を互いに離して描いている。
図4に示すように、外装シート4は、内側シート41、および、内側シート41の下側(すなわち、着用者とは反対側)にて内側シート41に積層される外側シート42を備える。内側シート41と外側シート42との間には、図2に示すように、複数の脚周り弾性要素43、および、複数の胴周り弾性要素44がホットメルト接着剤等により接合される。使い捨ておむつ1では、脚周り弾性要素43が収縮することにより内側シート41および外側シート42(図4参照)が収縮されてレッグギャザーが形成される。また、胴周り弾性要素44が収縮することにより胴部ギャザーが形成される。なお、複数の胴周り弾性要素44うち、胴部開口11(図1参照)の縁近傍に配置される一部の胴周り弾性要素44は密に並べられており、これらの胴周り弾性要素44により、使い捨ておむつ1が着用者の腰周りにて強くフィットする。
図3および図4に示すように、吸収体20は、略シート状の本体部2、および、本体部2の両側部上(すなわち、おむつの幅方向の両端部)に配置されて本体部2の長手方向のおよそ全長に亘る一対のサイドシート3を備える。本体部2は、図4に示すように、トップシート21、バックシート23、および、トップシート21とバックシート23との間に配置された吸収コア22を備える。図3および図2では、図の理解を容易にするために、吸収コア22の輪郭を太い破線にて描いている。図3に示すように、吸収コア22の長手方向の両端部における幅は、吸収コア22の長手方向の中央部における幅よりも大きい。換言すれば、吸収コア22は、いわゆる砂時計型である。
また、図4のバックシート23はホットメルト接着剤等により外装シート4上に接合され、吸収体20が外装シート4に固定される。図2の使い捨ておむつ1では、吸収体20は前方部401から後方部403に亘って配置されており、吸収体20の各端部は、シート部材5と外装シート4との間に挟まれ、吸収体20が外装シート4上に強固に固定される。
図4に示すように、各サイドシート3は、長手方向の全長に亘って設けられた折り曲げ線39を境界として、本体部2側の部位である帯状の接合部33、および、他方の部位である側壁部34を備える。接合部33は、本体部2の側方エッジ近傍において長手方向のおよそ全長に亘って本体部2の上側(すなわち、着用者側)にホットメルト接着剤を用いて接合される。
接合部33から折り曲げ線39を介して連続する側壁部34は、長手方向における両端部において接合部33上に重ねられ、ホットメルト等の接着剤により接合部33上に固定される。図2では、図の理解を容易にするために、接合部33上に固定される側壁部34の部位341(以下、「側壁接合部341」という。)に平行斜線を付している。
また、側壁部34は、図2および図4に示すように、長手方向における中央において本体部2から上側へと起立する起立部342を備える。詳細には、図4に示す側壁部34では、その先端、すなわち、自由端に沿って弾性要素35(以下、「先端弾性要素35」という。)が伸張状態にて接合され、図3に示すように先端弾性要素35は、吸収体20の長手方向の全長に亘って設けられる。使い捨ておむつ1では、先端弾性要素35が収縮することにより、各側壁部34において、前方部401側の側壁接合部341(図2参照)と後方部403側の側壁接合部341との間の部分が、起立部342として着用者側に向かって起立して立体ギャザーが形成される。
また、図4に示す側壁部34において、先端弾性要素35よりも固定端側(すなわち、接合部33側)には複数の弾性要素36(後述するように、吸収体20の中央部を引き上げるためのものであるため、以下、「引上弾性要素36」という。)が設けられる。図3に示すように引上弾性要素36は、吸収体20の前方部401側および後方部403側の端部のそれぞれに設けられ、伸張状態にて側壁部34に接合される。吸収体20の長手方向に関して、本体部2の中央近傍となる領域201(以下、「中央領域201」という。)の上方(着用者側)には、引上弾性要素36は存在しない。すなわち、引上弾性要素36は吸収体20の中央部に存在しない。各引上弾性要素36は、長手方向に関して1つの側壁接合部341(図2参照)の全体を横断し、本実施の形態では、引上弾性要素36の中央領域201側の端部は、起立部342上に位置する。
図3に示すように、吸収体20の各側部に配置される先端弾性要素35および引上弾性要素36の集合を弾性部材37と定義すると、中央領域201上では、側壁部34の前方部401側の端部から後方部403側の端部に亘って伸びる先端弾性要素35のみが弾性部材37として設けられる。また、本体部2において中央領域201よりも前方部401側および後方部403側の領域202(以下、「端部領域202」という。)の上方では、先端弾性要素35および複数の引上弾性要素36が弾性部材37として設けられる。後述するように、本実施の形態では、先端弾性要素35および引上弾性要素36として、同一のポリウレタン糸が用いられる。したがって、吸収体20の前方部401側および後方部403側の双方の端部における各弾性部材37の収縮力(すなわち、図2のように使い捨ておむつ1を展開して伸ばした状態における収縮力)は、吸収体20の中央部における収縮力よりも大きくなる。
図4の使い捨ておむつ1では、各サイドシート3において側壁部34の自由端側の端部は、内側に折り返されて側壁部34の他の部位と重なっており、これらの互いに重なる部位の間に先端弾性要素35および引上弾性要素36が接合されて固定される。本実施の形態における弾性部材37の形成では、側壁部34の上記部位の間に4本のポリウレタン糸が側壁部34の全長に亘って伸張状態にて接合される。このとき、4本のポリウレタン糸のうち引上弾性要素36となる3本のポリウレタン糸は、端部領域202上においてのみ側壁部34に接着され、中央領域201上では側壁部34に非接着とされる。そして、当該3本のポリウレタン糸を中央領域201上の位置にて超音波振動により切断することにより、側壁部34に孔をあけることなく、吸収体20の両端部上のみに引上弾性要素36が形成される。なお、側壁部34に微小な孔が形成されても問題とならない場合には、側壁部34と共にポリウレタン糸を切断する他の手法が利用されてもよい。
トップシート21は、透液性のシート材料であり、着用者からの排泄物の水分を速やかに捕捉して吸収コア22へと移動させる。トップシート21は、例えば、表面を界面活性剤により親水処理した疎水性繊維(ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等)にて形成された透液性の不織布であり、当該不織布として、例えば、ポイントボンド不織布やエアスルー不織布、スパンボンド不織布が利用される。なお、トップシート21として、セルロースやレーヨン、コットン等の親水性繊維により形成された不織布(例えば、スパンレース不織布)が利用されてもよい。
吸収コア22は、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維等の親水性繊維に粒状の高吸収性ポリマー(SAP(Super Absorbent Polymer))や高吸収性ファイバー等の高吸収性材料を混合したものをティッシュペーパーや透液性不織布等により包み込んで形成され、トップシート21を透過した水分を吸収して迅速に固定する。親水性繊維を包むティッシュペーパーや透液性不織布等は、親水性繊維および吸水性材料とホットメルト接着剤により接合されて、親水性繊維の型崩れ、および、吸水性材料の脱落(特に、吸水後における脱落)を防止する。本実施の形態では、吸収コア22はパルプ繊維およびSAPを含む。
バックシート23としては、疎水性繊維にて形成された撥水性または不透液性の不織布(例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS(スパンボンド・メルトブロー・スパンボンド)不織布)や、撥水性または不透液性のプラスチックフィルムが利用され、バックシート23に到達した排泄物の水分等が、本体部2の外側に染み出すのを防止する。バックシート23にプラスチックフィルムが利用される場合、使い捨ておむつ1のムレを防止して着用者の快適性を向上するという観点からは、透湿性(通気性)を有するプラスチックフィルムが利用されることが好ましい。
サイドシート3のシート本体としては、疎水性繊維にて形成された撥水性または不透液性の不織布(例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS不織布)が利用される。先端弾性要素35および引上弾性要素36としては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状または帯状の天然ゴム等が利用され、本実施の形態では、ポリウレタン糸が先端弾性要素35および引上弾性要素36として利用される。なお、弾性部材37を構成する弾性要素の個数は任意に変更されてよい。
また、シート部材5としては、バックシート23と同様に、疎水性繊維にて形成された撥水性または不透液性の不織布、あるいは、トップシート21と同様に、親水性繊維により形成された不織布や親水処理した疎水性繊維にて形成された透液性の不織布が利用される。
外装シート4の内側シート41および外側シート42としては、バックシート23と同様に、疎水性繊維にて形成された撥水性または不透液性の不織布やプラスチックフィルムが利用され、あるいは、これらの不織布とプラスチックフィルムとが積層された積層シートが利用される。プラスチックフィルムとしては、透湿性(通気性)を有するものが好ましい。また、内側シート41および外側シート42として、トップシート21と同様に、親水性繊維により形成された不織布や親水処理した疎水性繊維にて形成された透液性の不織布が利用されてもよい。
脚周り弾性要素43および胴周り弾性要素44としては、サイドシート3の先端弾性要素35および引上弾性要素36と同様に、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状または帯状の天然ゴム等が利用され、本実施の形態では、ポリウレタン糸が脚周り弾性要素43および胴周り弾性要素44として利用される。
図1に示す使い捨ておむつ1が着用される際には、着用者の両脚が胴部開口11を介して一対の脚部開口12に挿入された後、使い捨ておむつ1が着用者の腰周りまで引き上げられる。このとき、前方部401側および後方部403側の引上弾性要素36(図3参照)の収縮により、吸収体20の中央部(本体部2の中央領域201)が、上方(着用者の頭部側)に引き上げられることにより、吸収体20が着用者の股間部に密着する。
以上に説明したように、図3の使い捨ておむつ1では、吸収体20の両側部上において、吸収体20の長手方向に沿って伸びる一対の弾性部材37が一対の側壁部34に設けられ、吸収体20の前方部401側および後方部403側の双方の端部における一対の弾性部材37の収縮力が、吸収体20の中央部における収縮力よりも大きくされる。これにより、装着時に吸収体20の中央部が、使い捨ておむつ1の上端(胴部開口11の縁)側に引き上げられ、吸収体20を着用者の股間部に容易に密着させる(すなわち、吸収体20の両側端を着用者の鼠径部に沿わせる)ことができ、排泄物を吸収体20にて適切に吸収することが可能となる。
また、使い捨ておむつ1では、先端弾性要素35が吸収体20の前方部401側の端部から後方部403側の端部に亘って伸張状態にて接合され、引上弾性要素36が、吸収体20の各端部にて伸張状態にて接合される。これにより、吸収体20の前方部401側および後方部403側の各端部において、先端弾性要素35および引上弾性要素36の双方の収縮力を利用することができ、弾性部材37の当該端部おける収縮力を増大することができる。
さらに、吸収体20の双方の端部において、一対の側壁部34が本体部2上に重ねられて接合される(すなわち、側壁接合部341が設けられる)ことにより、側壁部34が本体部2上に接合されない場合に比べて、本体部2の中央領域201を効率よく引き上げることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
使い捨ておむつ1では、吸収体20の前方部401側および後方部403側の一方の端部のみに引上弾性要素36が設けられ、当該一方の端部における一対の弾性部材37の収縮力が、吸収体20の中央部(および他方の端部)における収縮力よりも大きくされてもよい。この場合でも、当該一方の端部における一対の弾性部材37の収縮により吸収体20の中央部をある程度引き上げることができ、吸収体20を着用者の股間部に容易に密着させることができる。ただし、吸収体20を着用者の股間部にさらに密着させるには、吸収体20の前方部401側および後方部403側の双方の端部における一対の弾性部材37の収縮力が、吸収体20の中央部における収縮力よりも大きいことが好ましい。
図4の使い捨ておむつ1では、引上弾性要素36が側壁部34に設けられるが、例えば、図5に示すように、接合部33とトップシート21との間に引上弾性要素36が接合されてもよく、また、本体部2の内部に引上弾性要素36が接合されてもよい。さらに、図6に示すように、吸収体20の各側部上において一部の引上弾性要素36a(図6の例では先端弾性要素35から最も離れた引上弾性要素36a)が吸収体20の全長に亘って設けられてもよい。この場合でも、端部領域202における弾性部材37の収縮力が、中央領域201における収縮力よりも大きくなり、吸収体20の中央部(本体部2の中央領域201)を胴部開口11側に引き上げることが可能である。
また、図3の使い捨ておむつ1において、先端弾性要素35が省略されてもよい。この場合、複数の引上弾性要素36により構成される弾性部材37において、吸収体20の中央部における収縮力が0となる。さらに、帯状のポリウレタンフィルムや天然ゴムを弾性部材として設け、端部領域202上における弾性部材の幅を、中央領域201上における幅よりも太くすることにより、吸収体20の端部における一対の弾性部材の収縮力が吸収体20の中央部における収縮力よりも大きくされてもよい。以上のように、吸収体20の端部における弾性部材の収縮力を、吸収体20の中央部における収縮力よりも大きくするための弾性部材の構成は、様々な態様にて実現可能である。
図2の使い捨ておむつ1では、吸収体20の双方の端部において、一対の側壁部34が本体部2上に重ねられて接合される(すなわち、側壁接合部341が設けられる)が、使い捨ておむつ1の設計によっては、一方の端部または双方の端部における側壁接合部341が省略され、吸収体20の長手方向に関して、側壁部34の起立した部位(起立部342)の範囲が広げられてもよい。使い捨ておむつ1では、各側壁部34における起立部342が、本体部2の少なくとも中央領域201の側部上に設けられることにより、吸収体20の側方からの排泄物の漏れが抑制される。なお、長手方向における側壁部34の端部が本体部2上に接合されない場合でも、引上弾性要素36の収縮により、起立部342を介して本体部2の中央領域201をある程度引き上げることが可能である。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせられてよい。
1 使い捨ておむつ
2 本体部
4 外装シート
11 胴部開口
12 脚部開口
20 吸収体
22 吸収コア
34 側壁部
35 先端弾性要素
36,36a 引上弾性要素
37 弾性部材
201 中央領域
401 前方部
402 中間部
403 後方部

Claims (5)

  1. 上端に胴部開口を有し、下部に一対の脚部開口を有するパンツタイプの使い捨ておむつであって、
    着用者の前側を覆う前方部および後側を覆う後方部の間の中間部で折り曲げられ、前記前方部の両側端が、前記後方部の両側端にそれぞれ接合されることにより、前記前方部および前記後方部の上端に胴部開口が形成され、前記前方部および前記後方部の下側において前記中間部の両側方に一対の脚部開口が形成される外装シートと、
    前記前方部から前記後方部に亘って前記外装シート上に取り付けられて着用者からの排泄物を吸収するとともに、両側部上において一対の弾性部材を有する吸収体と、
    を備え、
    前記吸収体の前記前方部側および前記後方部側の一方の端部における前記一対の弾性部材の収縮力が、前記吸収体の中央部における収縮力よりも大きいことを特徴とする使い捨ておむつ。
  2. 請求項1に記載の使い捨ておむつであって、
    前記吸収体が、
    吸収コアを有する本体部と、
    前記本体部の少なくとも中央領域の両側部上において起立する一対の側壁部と、
    を有し、
    前記一対の弾性部材が、前記一対の側壁部に設けられることを特徴とする使い捨ておむつ。
  3. 請求項2に記載の使い捨ておむつであって、
    前記一対の弾性部材のそれぞれが、
    起立する側壁部の先端である自由端に沿って設けられる第1弾性要素と、
    前記第1弾性要素よりも固定端側に設けられる第2弾性要素と、
    を有し、
    前記第1弾性要素が、前記側壁部の前記前方部側の端部から前記後方部側の端部に亘って伸張状態にて接合され、前記第2弾性要素が、前記一方の端部にて伸張状態にて接合され、前記吸収体の中央部に存在しないことを特徴とする使い捨ておむつ。
  4. 請求項3に記載の使い捨ておむつであって、
    前記吸収体の前記一方の端部において、前記一対の側壁部が前記本体部上に重ねられて接合されることを特徴とする使い捨ておむつ。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の使い捨ておむつであって、
    前記吸収体の前記前方部側および前記後方部側の双方の端部における前記一対の弾性部材の収縮力が、前記吸収体の中央部における収縮力よりも大きいことを特徴とする使い捨ておむつ。
JP2010148891A 2010-06-30 2010-06-30 使い捨ておむつ Active JP5592714B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010148891A JP5592714B2 (ja) 2010-06-30 2010-06-30 使い捨ておむつ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010148891A JP5592714B2 (ja) 2010-06-30 2010-06-30 使い捨ておむつ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012010852A true JP2012010852A (ja) 2012-01-19
JP5592714B2 JP5592714B2 (ja) 2014-09-17

Family

ID=45598032

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010148891A Active JP5592714B2 (ja) 2010-06-30 2010-06-30 使い捨ておむつ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5592714B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015066197A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 大王製紙株式会社 テープタイプ使い捨ておむつ
JP2019118503A (ja) * 2017-12-28 2019-07-22 王子ホールディングス株式会社 吸収性物品

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000217862A (ja) * 1999-01-29 2000-08-08 Crecia:Kk 着用感に優れた使い捨て紙おむつ
JP2001046430A (ja) * 1999-08-05 2001-02-20 Kao Corp パンツ型使い捨ておむつ
JP2009511130A (ja) * 2005-10-18 2009-03-19 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 快適な伸縮性積層体を有する吸収性物品
JP2009112494A (ja) * 2007-11-06 2009-05-28 Oji Nepia Kk 使い捨ておむつ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000217862A (ja) * 1999-01-29 2000-08-08 Crecia:Kk 着用感に優れた使い捨て紙おむつ
JP2001046430A (ja) * 1999-08-05 2001-02-20 Kao Corp パンツ型使い捨ておむつ
JP2009511130A (ja) * 2005-10-18 2009-03-19 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 快適な伸縮性積層体を有する吸収性物品
JP2009112494A (ja) * 2007-11-06 2009-05-28 Oji Nepia Kk 使い捨ておむつ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015066197A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 大王製紙株式会社 テープタイプ使い捨ておむつ
JP2019118503A (ja) * 2017-12-28 2019-07-22 王子ホールディングス株式会社 吸収性物品

Also Published As

Publication number Publication date
JP5592714B2 (ja) 2014-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4908255B2 (ja) 吸収性物品
JP4926742B2 (ja) 吸収性物品
JP5602523B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP5670036B2 (ja) 吸収性物品
CA2803341C (en) Disposable diaper
JP5575543B2 (ja) 吸収性物品
JP2008295641A (ja) 吸収性物品
JP5341011B2 (ja) 吸収性物品
JP5977928B2 (ja) 吸収性物品
JP6112981B2 (ja) 吸収性物品
JP4897594B2 (ja) 吸収性物品
JP5592714B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP5231885B2 (ja) 吸収性物品および吸収性物品の製造方法
JP5551528B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP5497375B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP5524722B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP5570876B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP6389422B2 (ja) 吸収性物品
JP6389423B2 (ja) 吸収性物品
JP2019136432A (ja) 使い捨て吸収性物品
JP2012200481A (ja) 吸収性物品
JP2011239914A (ja) 吸収性物品
JP2018094295A (ja) 吸収性物品
JP2018094296A (ja) 吸収性物品
JP2012011114A (ja) 使い捨ておむつ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140703

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140801

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5592714

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250