JP2000217862A - 着用感に優れた使い捨て紙おむつ - Google Patents

着用感に優れた使い捨て紙おむつ

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JP2000217862A
JP2000217862A JP11022556A JP2255699A JP2000217862A JP 2000217862 A JP2000217862 A JP 2000217862A JP 11022556 A JP11022556 A JP 11022556A JP 2255699 A JP2255699 A JP 2255699A JP 2000217862 A JP2000217862 A JP 2000217862A
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Japan
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longitudinal
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JP11022556A
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English (en)
Inventor
Kenji Takahata
謙治 高畑
Hiroaki Matsubara
広明 松原
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Cresia KK
Original Assignee
Cresia KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】使い捨て紙おむつの立体ギャザー部が肌に与え
る物理的刺激を解消すること。 【解決手段】透液性トップシート(2)と不透液性バッ
クシート(1)の間に長尺吸収体(3)を挟着し、該透
液性トップシート面の長手方向両側部に、先端縁に長手
方向に沿った収縮力を付与された弾性部材により着用す
る際に起立状となる立体ギャザー(7a)(7b)を設
けた使い捨て紙おむつにおいて、該立体ギャザー先端縁
の長手方向中央部に弾性部材非設置部(13)を形成し
たことを特徴とする着用感に優れた使い捨て紙おむつ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は使い捨て紙おむつに
関し、特に長期間着用しても股下部の肌に違和感がなく
快適な使用感の得られるものである。
【0002】
【従来の技術】使い捨ておむつは、基本的に図1及び図
2に示すように、不透液性バックシート(1)と透液性
トップシート(2)との間に吸収体(3)を介在させ、
平面形状において長手方向の中央部をくびれた形状とし
た本体構造である。そして着用した際に背側となる該不
透液性バックシート(1)外面に、粘着剤を使用したフ
ァスニングテープ(4a)〜(4d)、又はベルクロフ
ァスナー等の機械的ファスナーの一方の係合部材を形成
したファスニングテープを延出させ、長尺本体の長手方
向両側部に着用の際に該長手方向に沿って起立状態とな
る左右の立体ギャザー(7a)(7b)を設けてある。
【0003】該立体ギャザー(7a)(7b)は、例え
ば一側縁部をバックシート(1)の内側面の長手方向の
両側縁部に接合したポリエチレン、ポリプロピレン、P
ET等の撥水性不織布等からなるサイドシート(10
a)(10b)を内側に延長し、長手方向の側縁部に沿
ったシールライン(12a)(12b)にて連続的にト
ップシート(2)にヒートシール等の手段で接合するこ
とにより、さらに延長した内側のサイドシート部分と、
先端縁に長手方向に収縮力を与えられて取付けられた立
体ギャザー用長尺弾性部材(11)とにより形成される
ものであるが、さらに該立体ギャザーは長手方向の両端
部(a1)〜(a4)(図中斜線部分)がトップシート
(2)面に接合されているために、該紙おむつを使用時
に広げた際に起立状に現れる。
【0004】またバックシート(1)の中央部のくびれ
部分のサイドシート(10a)(10b)との接合部分
にはレッグギャザー(5a)(5b)を形成するために
長手方向に沿ったレッグギャザー用弾性部材(6)を挟
着し、さらに着用した時に腹側となる不透液性バックシ
ート(1)外面には、上記ファスニングテープ(4a)
〜(4d)の係合する図示していないフロンタルテープ
としてポリプロピレン製シートや機械的ファスナーの他
方の係合シートを固着してある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような立体ギャザ
ーは紙おむつ着用時において排泄物の横漏れを防止する
目的で設けられており、着用した際に起立して先端縁部
が長手方向に沿って連続して肌に密接する構造となって
いる。
【0006】ところで立体ギャザーの先端縁の弾性部材
の取付構造は、長尺の弾性部材を伸ばした状態でサイド
シート(10a)(10b)の内側延長部の先端縁に沿
って接合し、さらに先端縁部のサイドシートを弾性部材
を内側にして折返し該サイドシートの重なり面を互いに
接合したものである。従って該弾性部材には常時収縮力
が働いており、且つ紙おむつの着用時には立体ギャザー
の先端縁は常に肌に当接しているため、該弾性部材は肌
に対して締め付け力として作用することになる。特に弾
性部材の長手方向中央部、つまり股直下部でこの締め付
け力は最大となり股下部の皮膚への刺激を増大させてい
た。
【0007】また上記の通り立体ギャザーを得るために
は接合部分が2箇所必要である。即ち弾性部材をサイド
シートに接合した主としてホットメルト接着剤による接
合部、及びサイドシートの折り返し重なり面のヒートシ
ールやホットメルト接着剤による接合部の2箇所であ
る。しかしながら該ホットメルト接着剤の場合は該接着
剤による硬化部分が生成されることにより、肌への物理
的な刺激が大きくなっていた。そしてこのような刺激は
ホットメルト接着剤の塗工ムラやサイドシートを透過し
た接着剤があった場合により顕著であった。またヒート
シールの場合はサイドシートの重なり面の融着部や融着
部の端部が同様に硬化するのでサイドシートの平滑性は
損なわれ、同時に物理的刺激が増大していた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点に鑑み種々検討の結果、立体ギャザーの先端縁部の肌
への物理的刺激を緩和した紙おむつを開発したもので、
透液性トップシートと不透液性バックシートの間に長尺
吸収体を挟着し、該透液性トップシート面の長手方向両
側部に、先端縁に長手方向に沿った収縮力を付与された
弾性部材により着用する際に起立状となる立体ギャザー
を設けた使い捨て紙おむつにおいて、該立体ギャザー先
端縁の長手方向中央部に弾性部材非設置部を形成したこ
とを特徴とする着用感に優れた使い捨て紙おむつであ
る。
【0009】また本発明の他の紙おむつは、透液性トッ
プシートと不透液性バックシートの間に長尺吸収体を挟
着し、該透液性トップシート面の長手方向両側部に、先
端縁に長手方向に沿った収縮力を付与された弾性部材に
より着用する際に起立状となる立体ギャザーを設けた使
い捨て紙おむつにおいて、長手方向中央部の該弾性部材
を含む該立体ギャザー先端縁部を切除したことを特徴と
する着用感に優れた使い捨て紙おむつ。そしてこれらい
ずれの場合も、立体ギャザー先端縁の長手方向中央部の
弾性部材非設置部の長さを紙おむつの全長の1/30以
上1/3以下とすることにより、紙おむつ着用時に該弾
性部材非設置部の起立性をより良好に保つことができる
ので、排泄物の漏れを防ぎつつ肌への刺激の一層少ない
紙おむつを得ることが可能となる。
【0010】ここで弾性部材非設置部の長さを紙おむつ
全長の1/30以上としたのは、これ未満では弾性部材
による股下部の肌への締め付け力の緩和が十分ではない
ので従来品と同様に肌への刺激が増大するからである。
なお現在使用されている通常の紙おむつの全長は、子供
用の場合約300mm〜500mm、大人用の場合約750
mm〜1000mmであるから、いずれの場合も弾性体非設
置部の長さは約10mm以上とすればよい。また該弾性部
材非設置部の長さを紙おむつ全長の1/3以下としたの
は、これを超えると立体ギャザーの十分な起立状態が得
られないので漏れが増加するためである。具体的には子
供用の紙おむつでは約100mm〜160mm以下であり、
大人用の場合は約250mm〜300mm以下とするのがよ
い。なおより厳密には弾性部材の種類、伸長倍率、ギャ
ザー長等により立体ギャザーの起立力は異なるが、いず
れの場合も1/3以下であれば立体ギャザーの起立性は
良好であり、漏れ防止効果は維持されることになる。
【0011】
【実施例】以下に本発明の実施例について説明する。
【0012】(実施例1)図3に示すように、内側に延
長したサイドシート(10a)(10b)の先端縁に沿
って設ける、左右の立体ギャザー(7a)(7b)を形
成するための長尺弾性部材をそれぞれ両端部のみに設け
た紙おむつを作製した。即ち該左右の立体ギャザーの長
手方向両端部にそれぞれ端部弾性部材(11a)(11
b)を設け、長手方向中央部は弾性部材非設置部(1
3)としたことにより、この紙おむつを広げて着用する
際には、図4に示すように端部弾性部材(11a)(1
1b)により中央部の弾性部材非設置部(13)は両端
側から引張られるので起立状態を保つことができる。な
お本例では該弾性部材非設置部(13)の長さは該紙お
むつの全長の約1/4とした。
【0013】このように弾性部材を用いないことによる
弾性部材非設置部(13)の立体ギャザー(7a)(7
b)の先端縁は、図3(b)に示すように弾性部材が存
在していないから弾性部材を取付けるための接着剤は用
いられず、さらにサイドシートの折り返し部の接着も不
要であるから同じく接着剤は使用されず、及びヒートシ
ールの融着部もない。従ってこのような紙おむつは、着
用時に肌に当接する立体ギャザーの先端縁に、従来のよ
うな弾性体の収縮による肌への締め付け力が発生せず、
締め付け力が腹側と背中側に分散され、さらに接着剤等
による硬化部分も生じないので、股下部の肌への物理的
刺激が大きく緩和され、肌に対してサイドシートの素材
である不織布本来の滑らかな風合いが得られる。
【0014】また該弾性部材非設置部(13)の立体ギ
ャザー先端縁は弾性部材により拘束されていないので、
この部分のサイドシートは任意の形状に変形し充填材の
ように作用して排泄物の横漏れを防止する。
【0015】(実施例2)図1の従来の紙おむつにおい
て、左右の立体ギャザー(7a)(7b)の長尺弾性部
材(11)が固定されている先端縁部分のうち、長手方
向の中央部分を全長の約1/5の長さにわたって切除し
て、図5に示すように弾性部材非設置部(13)を設け
た紙おむつを作製した。このような紙おむつは図5
(b)に示すように、着用時に股下部の肌に当接する立
体ギャザーの弾性部材非設置部(13)は、接着剤やヒ
ートシール融着部等の硬化部分のないサイドシート(1
0a)(10b)の先端縁であるため、肌に対しての物
理的刺激が少なく着用感に優れたものとなる。さらに該
弾性部材非設置部(13)のサイドシートは任意に変形
できるので充填材として作用し漏れを防ぐ。
【0016】
【発明の効果】このように使い捨ての紙おむつにおいて
立体ギャザーを構成する弾性部材を該立体ギャザーの両
端部にのみ設置した本発明によれば、該立体ギャザーの
防漏性を損なうことなく肌への物理的刺激の極めて小さ
い紙おむつが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の使い捨て紙おむつを示すもので、(a)
は平面図、(b)は(a)のAA’線断面図である。
【図2】従来の使い捨て紙おむつを示す斜視図である。
【図3】本発明の実施例1の紙おむつを示すもので、
(a)は平面図、(b)は(a)のBB’線断面図であ
る。
【図4】本発明の実施例1の紙おむつを示す斜視図であ
る。
【図5】本発明の実施例2の紙おむつを示すもので、
(a)は平面図、(b)は(a)のCC’線断面図であ
る。
【符号の説明】
1 不透液性バックシート 2 透液性トップシート 3 吸収体 4a〜4d ファスニングテープ 5a,5b レッグギャザー 6 レッグギャザー用弾性部材 7a,7b 立体ギャザー 10a,10b サイドシート 11 立体ギャザー用長尺弾性部材 11a,11b 端部弾性部材 12a,12b シールライン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透液性トップシートと不透液性バックシー
    トの間に長尺吸収体を挟着し、該透液性トップシート面
    の長手方向両側部に、先端縁に長手方向に沿った収縮力
    を付与された弾性部材により着用する際に起立状となる
    立体ギャザーを設けた使い捨て紙おむつにおいて、該立
    体ギャザー先端縁の長手方向中央部に弾性部材非設置部
    を形成したことを特徴とする着用感に優れた使い捨て紙
    おむつ。
  2. 【請求項2】透液性トップシートと不透液性バックシー
    トの間に長尺吸収体を挟着し、該透液性トップシート面
    の長手方向両側部に、先端縁に長手方向に沿った収縮力
    を付与された弾性部材により着用する際に起立状となる
    立体ギャザーを設けた使い捨て紙おむつにおいて、長手
    方向中央部の該弾性部材を含む該立体ギャザー先端縁部
    を切除したことを特徴とする着用感に優れた使い捨て紙
    おむつ。
  3. 【請求項3】立体ギャザー先端縁の長手方向中央部の弾
    性部材非設置部の長さが紙おむつの全長の1/30以上
    1/3以下である請求項1又は2記載の着用感に優れた
    使い捨て紙おむつ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003052752A (ja) * 2001-08-21 2003-02-25 Asahi Kasei Corp 衛生材料用トップシート
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WO2017145993A1 (ja) * 2016-02-22 2017-08-31 旭化成株式会社 肌触り感に優れた長繊維不織布

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