JP2012009297A - 電池の製造方法および電極製造装置 - Google Patents

電池の製造方法および電極製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電極芯材にほぼ一定な塗工幅で塗工液を塗工することにより電極板を作成する電極製造装置とそれを用いた電池の製造方法を提供する。
【解決手段】ポンプの回転数を制御することにより,ダイに送出する塗工液の流量を調整しつつ,ダイとバックアップローラとの間の隙間の間隔(ダイギャップ)を調整する。電極製造装置の制御部1600は,塗工幅−ダイギャップマップ選択部1630と,ダイギャップ算出部1640とを有している。塗工幅−ダイギャップマップ選択部1630は,流量と粘度の測定値と,塗工液流量−塗工液粘度マップに基づいて,ダイギャップを算出するのに用いる塗工幅−ダイギャップマップを選択する。ダイギャップ算出部1640は,塗工幅の規格値と測定値とを入力されるとともに,塗工幅−ダイギャップマップに基づいて,設定すべきダイギャップを求める。
【選択図】図6

Description

本発明は,電池の製造方法および電極製造装置に関する。さらに詳細には,電極芯材(正極芯材および負極芯材)に所定の幅と厚みの合材層を形成して電極板(正極板および負極板)を作成する電池の製造方法および電極製造装置に関するものである。
電池は,携帯電話やパーソナルコンピュータ等の電子機器,ハイブリッド車両や電気自動車等の車両など,多岐にわたる分野で利用されている。このような電池は,正極板と負極板と電解質とを備えるものである。また,正極板と負極板とを絶縁するために,これらの間にセパレータを設けることが一般的である。
電極板(正極板および負極板)は,電極芯材(正極芯材および負極芯材)に塗工液を所定の幅と厚みで塗工して乾燥させることにより作成される。この塗工による塗工幅と塗工厚がばらつくと,その電極板を用いて製造された電池の出力特性等,電池性能にもばらつきが生じる。したがって,塗工幅と塗工厚をほぼ一定にするような技術が開発されてきている。
例えば,特許文献1には,ポンプからの塗工液の吐出量を調整することにより,所定の塗工厚で基材に塗工液を塗工する技術が開示されている。特許文献1によれば,設定された塗工層の幅および厚みと,基材の搬送速度と,ポンプの1回転あたりの吐出量とからポンプの回転数を制御することにより,所定の塗工厚で基材に塗工層を塗工することができるとしている。また,塗工厚検出手段により検出した塗工厚に基づいて,ポンプの回転数にフィードバックする技術が開示されている。
特許文献2には,塗工幅の測定値と,塗工幅の設定値とを比較した結果に基づいて,吐出口と芯材との間の間隙の大きさにフィードバックする技術が開示されている。このように吐出口と芯材との間の間隙の大きさを調整することにより,所望の塗工幅で芯材に塗工液を塗工することができるとしている。また,芯材に塗工液を塗工した塗工層を乾燥炉で乾燥させた後に,乾燥後の塗工層の単位面積あたりの重量を測定する重量測定手段による測定値に基づいて,ポンプの回転数にフィードバックする技術が開示されている。
特公平7−85788号公報 特開2007−258078号公報
しかし,特許文献1のように,塗工厚検出手段を有する場合であっても,フィードバックの結果が実際の塗工厚に反映されるまでには時間がかかる。実際には,ポンプの回転数を変えて吐出口からの吐出量が安定した後に,ダイギャップを制御するからである。これでは,塗工幅および塗工厚を高い精度で制御することはできない。すなわち,充分な歩留まりを実現することはできない。特許文献2のように,重量測定手段を有する場合であっても同様である。
本発明は,前述した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,電極芯材にほぼ一定な塗工幅で塗工液を塗工することにより電極板を作成する電極製造装置とそれを用いた電池の製造方法を提供することである。
この課題の解決を目的としてなされた本発明の電極製造装置は,電極芯材を巻き出す巻き出し部と,電極芯材に塗工液を塗工する塗液供給部と,塗液供給部による塗工の際に電極芯材を支持する電極芯材支持部と,塗液供給部に塗工液を送出する塗工液送出部と,塗工液を塗工した電極芯材の塗工液を乾燥させる乾燥炉と,乾燥炉の内部で塗工液を乾燥させた電極芯材を巻き取る巻取り部とを有するものである。そして,塗工液送出部から塗液供給部への塗工液の流量を調整する塗工液流量調整部と,塗工液送出部から塗液供給部への塗工液の流量を測定する流量測定部と,塗液供給部が電極芯材に塗工した塗工幅を測定する塗工幅測定部と,塗液供給部と電極芯材支持部との間隔(以下,「隙間」という)を変更する間隔変更部と,塗工幅と隙間との関係を記憶した塗工幅隙間関係記憶部と,制御部とを有し,制御部は,流量測定部から入力される塗工液の流量の測定値に基づいて,塗工液流量調整部に設定する塗工液の流量を変更する流量変更制御部と,少なくとも流量測定部から入力される塗工液の流量の測定値に基づいて,塗工幅隙間関係記憶部から塗工幅と隙間との関係を抽出する関係抽出部と,関係抽出部により抽出された塗工幅と隙間との関係と,塗工幅測定部により測定された塗工幅の測定値とから間隔変更部に設定する隙間の変更量を算出するための間隔算出部とを有するものである。かかる電極製造装置では,フィードバックの結果が実際の塗工厚に反映されるまでの時間が短い。そのため,電極板の歩留まりが向上する。
上記に記載の電極製造装置であって,流量と塗工液流量調整部との関係を記憶した流量関係記憶部を有し,流量変更制御部は,流量関係記憶部から抽出した流量と塗工液流量調整部との関係に基づいて,塗工液流量調整部に設定する流量の値を定めるとよい。器差によらず,塗工液の流量を一定にできるからである。
上記に記載の電極製造装置であって,流量変更制御部により設定される塗工液の流量を,関係抽出部に入力するための変更済み流量入力部を有するとよい。フィードバックの結果が実際の塗工厚に反映されるまでの時間を,より短いものとすることができるからである。
上記に記載の電極製造装置であって,塗工液を貯蔵するタンクと,タンクから塗液供給部までのいずれかの箇所に位置するとともに塗工液の粘度を測定する粘度計とを有し,関係抽出部は,流量測定部により測定された測定値と,粘度計により測定された測定値とに基づいて,塗工幅と隙間との関係を間隔算出部に入力するものであるとよい。塗工液の粘度も考慮して,狙いとする塗工幅で塗工するための隙間を決定することができるからである。
上記に記載の電極製造装置であって,間隔算出部は,関係抽出部から抽出される塗工幅と隙間との間の複数の関係から,直線補間により,隙間を算出するものであるとよい。このようにしても,狙いとする塗工幅で塗工するための隙間を決定することができるからである。
上記に記載の電極製造装置であって,間隔算出部は,関係抽出部から抽出される塗工幅と隙間との間の複数の関係から,関数近似により,隙間を算出するものであるとよい。このようにしても,狙いとする塗工幅で塗工するための隙間を決定することができるからである。
また,本発明に係る電池の製造方法は,正極芯材の少なくとも片側の一部に塗工液を塗工してその塗工液を乾燥させることにより正極板とするとともに,負極芯材の少なくとも片側の一部に塗工液を塗工してその塗工液を乾燥させることにより負極板とする電極板作成工程と,正極板と負極板とが交互になるように,これらの間にセパレータを挟んで積層して積層電極体とする積層電極体作成工程と,積層電極体を電池容器の内部に挿入するとともに,電池容器の内部に電解液を注入した後にその注入口を封止することにより電池とする電池組立工程とを有する。そして,電極板作成工程では,塗液供給部から正極芯材もしくは負極芯材に塗工する塗工液の流量を調整しつつ,正極芯材または負極芯材と塗液供給部との間の間隔(以下,「塗工隙間」という)を調整する。かかる電池の製造方法では,フィードバックの結果が実際の塗工厚に反映されるまでの時間が短い。そのため,電極板の歩留まりが向上する。
上記に記載の電池の製造方法であって,少なくとも塗工液の流量に応じた,塗工幅と塗工隙間との関係を予め記憶しておき,電極板作成工程では,塗工液の流量の測定値が塗工液の流量の規格値よりも大きい場合に,塗工液の流量を少なくし,塗工液の流量の測定値が塗工液の流量の規格値よりも小さい場合に,塗工液の流量を多くするとともに,塗工液の流量の測定値に基づいて,塗工幅と塗工隙間との関係を抽出し,抽出された塗工幅と塗工隙間との関係と,塗工幅の測定値とから設定する塗工隙間の変更量を算出し,その算出した塗工隙間で塗工を行うとよい。塗工液の流量に応じて,好適なフィードバックを行うことができるからである。
上記に記載の電池の製造方法であって,塗工隙間の変更量の算出を,直線補間により行うとよい。このようにしても,狙いとする塗工幅で塗工するための隙間を決定することができるからである。
上記に記載の電池の製造方法であって,塗工隙間の変更量の算出を,関数近似により行うとよい。このようにしても,狙いとする塗工幅で塗工するための隙間を決定することができるからである。
上記に記載の電池の製造方法であって,塗工液の流量と塗工液の粘度に応じた,塗工幅と塗工隙間との関係を予め記憶しておき,電極板作成工程では,塗工液の粘度を測定し,塗工液の流量の測定値および塗工液の粘度の測定値に基づいて,塗工幅と塗工隙間との関係を抽出するとよい。塗工液の粘度も考慮して,狙いとする塗工幅で塗工するための隙間を決定することができるからである。
本発明によれば,電極芯材にほぼ一定な塗工幅で塗工液を塗工することにより電極板を作成する電極製造装置とそれを用いた電池の製造方法が提供されている。
実施形態に係るバッテリの構造を説明するための断面図である。 実施形態に係るバッテリの捲回電極体を説明するための斜視図である。 実施形態に係るバッテリにおける捲回電極体の捲回構造を説明するための展開図である。 実施形態に係るバッテリの正極板(負極板)の構造を示す斜視断面図である。 実施形態に係る電極製造装置の構造を説明するための概略構成図である。 第1の実施形態に係る電極製造装置の制御系を説明するためのブロック図である。 実施形態に係る電極製造装置により作成された負極板を説明するための斜視断面図である。 実施形態に係る電池の製造方法に用いられる捲回装置である。 第2の実施形態に係る電極製造装置の制御系を説明するためのブロック図である。 第3の実施形態に係る電極製造装置の制御系を説明するためのブロック図である。
以下,本発明を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,リチウムイオン二次電池の製造方法および電極製造装置について,本発明を具体化したものである。
(第1の実施形態)
1.リチウムイオン二次電池
本実施の形態に係るバッテリは,円筒型のリチウムイオン二次電池である。図1に,本形態のバッテリ10の断面図を示す。バッテリ10は,図1に示すように,電池容器11および蓋12からなる電池ケースにより密閉されたものである。バッテリ10には,捲回電極体100と,正極集電板110と,負極集電板120とが内蔵されている。また,電池容器11の内部には電解液が注入されている。
捲回電極体100は,電解液中で充放電を繰り返し,発電に直接寄与するものである。正極集電板110は,後述する捲回電極体100の正極芯材と接続された正極集電体である。その材質は,アルミニウムである。負極集電板120は,後述する捲回電極体100の負極芯材と接続された負極集電体である。その材質は,銅である。図1から正極集電板110と負極集電板120とが接続された捲回電極体100を抜き出した斜視図を図2に示す。
電池容器101の内部に注入された電解液は,有機溶媒に電解質を溶解させたものである。有機溶媒として例えば,プロピレンカーボネート(PC)やエチレンカーボネート(EC),ジメチルカーボネート(DMC),エチルメチルカーボネート(EMC)等のエステル系溶媒や,エステル系溶媒にγ−ブチラクトン(γ−BL),ジエトキシエタン(DEE)等のエーテル系溶媒等を配合した有機溶媒が挙げられる。また,電解質である塩として,過塩素酸リチウム(LiClO)やホウフッ化リチウム(LiBF),六フッ化リン酸リチウム(LiPF)などのリチウム塩を用いることができる。
図3は,捲回電極体100の捲回構造を示す展開図である。捲回電極体100は,図3に示すように,内側から正極板P,セパレータS,負極板N,セパレータTの順に積み重ねた状態で捲回されたものである。ここで,セパレータSとセパレータTとは同じ材質のものである。上記の捲回順の理解のために符号をS,Tとして区別しただけである。
正極板は,正極芯材であるアルミ箔にリチウムイオンを吸蔵・放出可能な正極活物質を含む合材を塗布したものである。正極活物質として,ニッケル酸リチウム(LiNiO),マンガン酸リチウム(LiMnO),コバルト酸リチウム(LiCoO)等のリチウム複合酸化物などが用いられる。負極板は,負極芯材である銅箔にリチウムイオンを吸蔵・放出可能な負極活物質を含む合材を塗布したものである。負極活物質として,非晶質炭素,難黒鉛化炭素,易黒鉛化炭素,黒鉛等の炭素系物質が用いられる。
図3に示すように正極板Pには,正極塗工部P1と,正極非塗工部P2とがある。正極塗工部P1は,正極芯材に正極活物質等を塗工した箇所である。正極非塗工部P2は,正極芯材に正極活物質等を塗工していない箇所である。したがって正極塗工部P1の厚みは,正極非塗工部P2の厚みよりも厚い。
負極板Nには,負極塗工部N1と,負極非塗工部N2とがある。負極塗工部N1は,負極芯材に負極活物質等を塗工した箇所である。負極非塗工部N2は,負極芯材に負極活物質等を塗工していない箇所である。したがって負極塗工部N1の厚みは,負極非塗工部N2の厚みよりも厚い。
図3中の矢印Aは,正極板P,負極板N,セパレータS,Tの幅方向(図2でいえば縦方向)を示している。図3中の矢印Bは,正極板P,負極板N,セパレータS,Tの長手方向(図2の捲回電極体100の周方向)を示している。正極塗工部P1の幅方向の塗工幅は,負極塗工部N1の幅方向の塗工幅よりもやや狭い。電解液中のリチウムイオンの濃度が高い場合に,負極活物質にリチウムイオンを吸蔵させることによりその濃度の上昇を抑制するためである。電解液中のリチウムイオンの濃度が上昇しすぎると,リチウムがデンドライト状に析出することがある。そうすると,電池性能が低下する。
図4は,正極板P(もしくは負極板N)の斜視断面図である。図4中の括弧外の各符号は,正極の場合の各部を,括弧内の各符号は,負極の場合の各部を示している。図4中の矢印Aが示す方向は,図3中の矢印Aが示す方向と同じである。すなわち,正極板Pの幅方向である。図4中の矢印Bが示す方向は,図3中の矢印Bが示す方向と同じである。すなわち,正極板Pの長手方向である。
図4に示すように,正極板Pは,帯状の正極芯材PBの両面の一部に正極合材層PAが形成されたものである。図4中左側には,正極板Pの正極非塗工部P2が幅方向に突出している。正極非塗工部P2は,帯状に形成されている。正極非塗工部P2は,正極芯材PBの両面ともに正極活物質が塗布されていない領域である。したがって正極非塗工部P2では,正極芯材PBがむき出したままの状態にある。一方,図4中右側には,正極非塗工部P2に対応するような突出部はない。正極塗工部P1では,正極芯材PBの両面に一様の厚みで正極合材層PAが形成されている。
負極板Nは,図4の括弧内に示したように,帯状の負極芯材NBの両面の一部に負極合材層NAが形成されたものである。また,正極と同様に,負極塗工部N1および負極非塗工部N2がある。ただし,図3に示したように,捲回時には,正極非塗工部P2と負極非塗工部N2とは,反対側に突出した状態で捲回されることとなる。
2.電極製造装置
ここで,本形態に係る電極製造装置について説明する。電極製造装置は,正極板Pおよび負極板Nの製造に用いられるものである。装置の構成については,正極板Pおよび負極板Nの製造に際して違いはない。そこで,以下,負極板Nを製造するものとして説明する。
図5に,電極製造装置1000を示す。電極製造装置1000は,図5に示すように,巻き出し部1100と,ダイ1210と,ダイ駆動用モータ1211と,バックアップローラ1220と,ポンプ1230と,ポンプ用モータ1231と,タンク1240と,粘度計1241と,流量計1250と,塗工幅測定器1260と,乾燥炉1300と,重量測定器1410と,巻取り部1500と,制御部1600と,記憶部1700とを有している。
巻き出し部1100は,負極芯材NBを巻き出すためのものである。ダイ1210は,塗工液を負極芯材NBに塗工するための塗液供給部である。ダイ駆動用モータ1211は,ダイ1210を動かすための駆動部である。この駆動により,ダイ1210は,バックアップローラ1220の中心軸に垂直な方向に平行移動することとなる。そして,ダイ1210とバックアップローラ1220との間の隙間の間隔(ダイギャップ,以下「ダイギャップ」という)が変更されることとなる。このダイギャップは,塗工液の塗工厚を決定することとなるものである。そのため,ダイ駆動用モータ1211は,ダイギャップを変更するための間隔変更部である。バックアップローラ1220は,負極芯材NBを搬送するとともに,ダイ1210による塗工液の供給に際して,負極芯材NBを支持するための電極芯材支持部である。
ポンプ1230は,タンク1240に収納されている塗工液をダイ1210に送り出すための塗工液送出部である。例えば,ポンプ1230には,塗工液を送り出すための羽根が設けられている。ポンプ用モータ1231は,ポンプ1230の羽根を回転させるための塗工液流量調整部である。そのため,ポンプ用モータ1231の回転数を制御することにより,負極芯材NBに供給される塗工液の流量が定まることとなる。
タンク1240は,塗工液が貯蔵されている容器である。粘度計1241は,タンク1240に貯蔵されている塗工液の粘度を測定するための測定器である。流量計1250は,ポンプ1230からダイ1210に向けて送り出される塗工液の流量を測定するための流量測定部である。塗工幅測定器1260は,ダイ1210により負極芯材NBに塗工された塗工幅を測定するための塗工幅測定部である。
乾燥炉1300は,負極芯材NBに塗工された塗工液を乾燥させるためのものである。重量測定器1410は,X線やβ線等の複数の放射線を照射して透過させることにより,乾燥された負極合材層NAの単位面積当たりの重量を測定するためのものである(特許文献2の段落[0021]参照)。巻取り部1500は,負極合材層NAを形成された負極芯材NBを巻き取るためのものである。
制御部1600は,塗工幅および塗工厚を制御するためのものである。その詳細については後述する。なお,制御部1600は,電極製造装置1000に関するその他の制御をも行う。記憶部1700は,制御部1600による制御に際して適宜読み出される情報が記憶されているものである。その詳細については後述する。
3.電極製造装置の制御方法
3−1.電極製造装置の制御系の概略構成
ここで,電極製造装置1000の制御方法について説明する。本形態の電極製造装置1000は,塗工液を塗工する際に,所定の幅および所定の膜厚で塗工する制御に特徴のあるものである。より具体的には,塗工液の流量を制御すると同時に,ダイギャップをも制御する。図6に,本形態の電極製造装置1000の制御系の概略構成を表したブロック図を示す。ここでも,正極および負極のうち,代表として負極について説明する。
図6に示すように,記憶部1700は,制御部1600の各部が用いるマップを記憶するとともに,規格値等を記憶するための複数の記憶部を有している。記憶部1700は,流量規格値記憶部1710と,塗工液流量−塗工液粘度マップ記憶部1720と,塗工幅−ダイギャップマップ記憶部1730と,塗工幅規格値記憶部1740とを有している。記憶部1700は,図6に示したものの他に,その他の制御に用いられる記憶部をも有している。
流量規格値記憶部1710は,塗工幅および塗工厚が規格値となるような塗工液の流量の規格値を記憶するためのものである。塗工液流量−塗工液粘度マップ記憶部1720は,表1に示すような,塗工液流量−塗工液粘度マップを記憶するためのものである。塗工幅−ダイギャップマップ記憶部1730は,表2−表5に示すような,塗工幅−ダイギャップマップを記憶するための塗工幅隙間関係記憶部である。塗工幅規格値記憶部1740は,本形態の電極製造装置1000による塗工で狙いとする塗工幅の規格値を記憶するためのものである。
図6に示すように,制御部1600は,ポンプ回転数制御部1610と,ポンプ用モータ制御部1620と,塗工幅−ダイギャップマップ選択部1630と,ダイギャップ算出部1640と,ダイ駆動用モータ制御部1650とを有している。また,制御部1600は,図6に示したものの他に,その他の制御を行うための制御部を有している。
ポンプ回転数制御部1610は,流量計1250から塗工液の流量の値を入力されるとともに,流量規格値記憶部1710から塗工液の流量の規格値を読み出して,ポンプ用モータ制御部1620にポンプ用モータ1231のモータ回転数を与えるための流量変更制御部である。ポンプ用モータ制御部1620は,ポンプ回転数制御部1610から与えられたポンプ用モータ1231のモータ回転数に従って,実際にポンプ用モータ1231の制御を行うためのものである。
塗工幅−ダイギャップマップ選択部1630は,流量計1250から塗工液の流量の値と,粘度計1241から塗工液の粘度の値とを入力されるとともに,塗工液流量−塗工液粘度マップ記憶部1720から塗工液流量−塗工液粘度マップを読み出して,ダイギャップを算出するために用いられる塗工幅−ダイギャップマップを選択するための関係抽出部である。
ダイギャップ算出部1640は,塗工幅規格値記憶部1740から塗工幅の規格値と,塗工幅測定器1260から塗工幅の測定値とを入力されるものである。そして,これらの入力値と,塗工幅−ダイギャップマップ選択部1630により選択された塗工幅−ダイギャップマップを塗工幅−ダイギャップマップ記憶部1730から読み出して,設定すべきダイギャップの値を算出するための間隔算出部である。
ダイ駆動用モータ制御部1650は,ダイギャップ算出部1640により算出されたダイギャップを設定するために,ダイ駆動用モータ1211に回転数を与えるためのものである。ここで設定すべきダイギャップは,ダイ1210で塗工される塗工層の厚みに,搬送される電極芯材の厚みを加えたものである。ただし,両面塗工において2面目に塗工する場合には,ダイギャップの値は,上記の値に加えて既に塗工して乾燥された塗工層の厚みをも加える必要がある。したがって,ダイギャップの値を制御することは,ダイ1210と,負極芯材NBとの間の間隔を制御することと同じである。そして,ダイ1210と,負極芯材NBとの間の間隔を,塗工隙間ということとする。塗工隙間は,塗工層の塗工厚とほとんど同じである。
3−2.電極製造装置の制御手順
本形態に係る電極製造装置の制御手順では,塗工液の流量を制御すると同時に,ダイギャップをも制御する。つまり,図6で,ポンプ用モータ制御部1620によりポンプ用モータ1231の回転数を制御するとともに,ダイ駆動用モータ制御部1650によりダイ駆動用モータ1211の回転数をも同時に制御するのである。
3−2−1.ポンプ回転数
まず,図6に示すように,ポンプ回転数制御部1610に,流量計1250により測定された塗工液の流量の値が入力される。ポンプ回転数制御部1610は,流量規格値記憶部1710から塗工液の流量の規格値を読み出す。そして,ポンプ回転数制御部1610は,流量の測定値と流量の規格値とを比較することにより,ポンプの回転数を定める。
次に,ポンプ回転数制御部1610により定められたポンプ用モータ回転数がポンプ用モータ制御部1620に伝えられる。ポンプ用モータ制御部1620は,その与えられた回転数でポンプ用モータ1231を回転させる。具体的には,塗工液の流量の測定値が規格値よりも多ければ,ポンプの回転数を小さいものとし,塗工液の流量の測定値が規格値よりも少なければ,ポンプの回転数を大きいものとする。これにより,ダイ1210への塗工液の供給量が制御される。
3−2−2.ダイギャップ
続いて,ダイギャップの制御について説明する。ダイギャップの制御には,流量計1250により測定された塗工液の流量の値と,粘度計1241により測定された塗工液の粘度の値と,塗工幅測定器1260により測定された塗工幅の値と,塗工幅規格値記憶部1740に記憶された塗工幅規格値Wとが用いられる。そして,これらの値を基にして,ダイギャップGの値が設定されることとなる。それに際して,表1−表5を用いる。
ここで,塗工幅規格値Wは,製品に定められた一定値である。塗工幅規格値Wには,正極用塗工幅規格値WPと,負極用塗工幅規格値WNとがある。正極用塗工幅規格値WPは,正極板Pに塗工される正極塗工部P1の幅方向(図3および図4の矢印Aの方向)の長さの規格値である。負極用塗工幅規格値WNは,負極板Nに塗工される負極塗工部N1の幅方向(図3および図4の矢印Aの方向)の長さの規格値である。
一方,表1の塗工液流量−塗工液粘度マップにおける塗工液の流量のうち,表1に掲載されている最小のものをHとする。単位は,mL/min(6×10mL/min=1m/s)である。ダイ1210とバックアップローラ1220との間の距離であるダイギャップを,Gとする。これらH,Gの値は,説明の便宜上おいた値である。なお,
30 ≦ WN ≦ 500 mm
100 ≦ H ≦ 800 mL/min
10 ≦ G ≦ 200 μm
である。ただし,これらはあくまで例示であり,必ずしもこれ以外のものに適用できないわけではない。
まず,図6に示すように,流量計1250で測定された塗工液の流量の値と,粘度計1241で測定された塗工液の粘度の値とが,塗工幅−ダイギャップマップ選択部1630に入力される。ここで,流量計1250で測定された流量の値が(H+32.5)mL/minであったとする。粘度計1241で測定された粘度の値が1500mPa・sであったとする。塗工幅測定器1260による測定値は,(WN+1)mmであったとする。
次に,表1に示した塗工液流量−塗工液粘度マップには,その塗工液流量とその塗工液粘度での塗工幅−ギャップマップが格納されている。例えば,(H+30)mL/min,1000mPa・sのマップ7−6には,表2で示す塗工幅−ギャップマップが格納されている。この塗工幅−ギャップマップでは,塗工液がその流量と粘度であった場合に,塗工幅に対して,ダイギャップとして設定すべき値をマップとしたものである。表3−表5についても同様である。表2〜表5では,塗工幅が大きいほど,ダイギャップの値が小さい。逆に,塗工幅が小さいほど,ダイギャップの値は大きい。
なお,この塗工幅−ギャップマップを作成するには,その塗工液流量と塗工液粘度の条件で,ダイギャップを設定して塗工すればよい。そのときの塗工幅の実測値を,塗工幅−ギャップマップの塗工幅のところに入れてやればよい。塗工幅−ギャップマップは,このように塗工幅の実測値を表に書き込んだものであるため,当該マップの塗工幅の欄には,とびとびの不規則な値が入っているのである。
そのために,表1に示した塗工液流量−塗工液粘度マップから,1500mPa・sよりすぐ下の粘度(1000mPa・s)とすぐ上の粘度(2000mPa・s)とを抽出する。一方,表1から,流量計1250の測定値(H+32.5)mL/minのすぐ下の流量((H+30)mL/min)の値とすぐ上の流量((H+35)mL/min)の値とを抽出する。そして,これらの塗工液の粘度と塗工液の流量との組み合わせを満足するマップを抽出する。
すなわち,
1)(H+30)mL/min,1000mPa・sのマップ7−6(表2)と,
2)(H+30)mL/min,2000mPa・sのマップ7−7(表3)と,
3)(H+35)mL/min,1000mPa・sのマップ8−6(表4)と,
4)(H+35)mL/min,2000mPa・sのマップ8−7(表5)と
である。
続いて,これらのマップ(表2−表5)を用いて,マップ7−6からG1を,マップ7−7からG2を,マップ8−6からG3を,マップ8−8からG4を,それぞれ導く。ここで,G1,G2,G3,G4はそれぞれ,
G1: (H+30)mL/min,1000mPa・sのとき
G2: (H+30)mL/min,2000mPa・sのとき
G3: (H+35)mL/min,1000mPa・sのとき
G4: (H+35)mL/min,2000mPa・sのとき
に,負極用塗工幅規格値WNで塗工するために設定すべきダイギャップの値である。
このときG1を以下のように直線補間を用いて求める。塗工幅は(WN+1)mmであるから,表2よりその値のすぐ上の欄(WN+1.8)とすぐ下の欄(WN+0.9)とを用いるのである。
G1=G+4+{(G+2)−(G+4)}
*{(WN+1)−(WN+0.9)}/{(WN+1.8)−(WN+0.9)}
………(1)
式(1)より,G1=G+3.78μmが得られる。表3から同様にG2=G+1.6μm,表4からG3=G+6μm,表5からG4=G+3.56μmが得られる。
次に,G1とG2とから,流量が(H+30)mL/min,粘度1500mPa・sのときのダイギャップの値G5を求める。そうすると,G5=G+2.69μmである。そして,G3とG4とから,流量が(H+35)mL/min,粘度1500mPa・sのときのダイギャップの値G6を求める。そうすると,G6=G+4.78μmである。
続いて,G5とG6とから,流量が(H+32.5)mL/min,粘度1500mPa・sのときのダイギャップの値GXを求める。そうすると,GX=3.735μmである。いうまでもなく,これが電極製造装置1000に設定すべきダイギャップの値である。したがって,ダイギャップがGXとなるように,ダイ駆動用モータ1211に信号を与える。実際には,そのときに設定されているダイギャップと,設定すべきダイギャップGXとの差だけ,ダイ1210を動かしてやればよい。
以上のように,ポンプ1230の回転数とダイギャップとを調整することにより,所望の塗工幅および塗工厚で塗工液を塗工することができる。塗工の最中に塗工幅等が規格値からずれた場合であっても,フィードバックによりこれらのずれを規格値の範囲内に収めることができる。
Figure 2012009297
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4.電池の製造方法
本実施の形態に係るリチウムイオン二次電池の製造方法は,正極板Pおよび負極板Nの作成に上記の電極製造装置1000を用いることに特徴のあるものである。
4−1.電極板作成工程
図5に示した電極製造装置1000を用いて負極板Nを作成する。まず,負極芯材NBを巻き出し部1100から送り出す。次に,ダイ1210から負極用塗工液を負極芯材NBに塗工する。この塗工の際に,バックアップローラ1220は負極芯材NBを支持しつつ,搬送している。ここでは,前述したように,ポンプの回転数を変化させる制御と,ダイギャップの値を変化させる制御とを同時に行うのである。これにより,負極芯材NBの上に負極用の塗工液が所望の塗工幅および塗工厚で塗工される。
次に,塗工液を塗工された負極芯材NBは,乾燥炉1300の内部に搬送される。乾燥炉1300の内部では,負極芯材NBに塗工された塗工液の乾燥が行われる。そのために,塗工された負極芯材NBに熱風が吹き付けられる。もしくは,赤外線を用いた加熱を行ってもよい。その他にも別の加熱装置を用いることができる。このようにして,塗工液を乾燥された負極芯材NBには,負極合材層NAが形成されている。この後,負極合材層NAの形成された負極芯材NBは,巻取り部1500に巻き取られる。
図5に示した電極製造装置1000は,電極芯材の片面のみを塗工・乾燥する装置である。したがって,負極芯材NBの両面を塗工するには,その片側の面に負極合材層NAを形成した後に,その反対側の面に負極合材層NAを形成することとすればよい。これにより,負極板が作成される。つまり,電極製造装置1000に,負極芯材NBを2回通せばよい。これにより,図7に示した負極板が作成される。図7には,塗工幅が塗工幅規格値WNである負極板が示されている。この負極板を図7のLに沿ってスリットすることにより,図3や図4に示した負極板Nが作成される。
ただし,図5の電極製造装置1000の代わりに両面を塗工・乾燥する電極製造装置を用いれば,その電極製造装置1000に負極芯材NBを通紙する回数は1回でよい。両面塗工を行う電極製造装置は,図5の乾燥炉1300の下流に,塗工面の反対側の面に塗工するダイと,その下流に乾燥炉を配置したものであればよい。なお,この後スリットを施す前に,負極板Nにロールプレスを施してもよい。
正極板Pについても,負極板Nと同様に作成することができる。正極板Pの塗工幅および塗工厚も,上記と同様の制御方法により制御される。ただし,負極芯材NBの代わりに正極芯材PBを用いるとともに,負極用塗工液の代わりに正極用塗工液を用いることとなる。また,正極芯材PBに塗工された塗工液の乾燥条件は,負極芯材NBに塗工された塗工液の乾燥条件とは異なっていてよい。また,正極板Pと負極板Nとを作成する順序は,どちらが先であってもよい。
4−2.電極体作成工程
続いて,図8に示す捲回装置2000を用いて,正極板Pおよび負極板Nに,セパレータS,Tを重ねて捲回する。捲回装置2000は,正極板供給部2001と,負極板供給部2002と,セパレータ供給部2003,2004と,捲回軸2005とを有している。ここで,図3に示したように,内側から正極板P,セパレータS,負極板N,セパレータTの順番に積層されるように積み重ねて捲回する。捲回軸2005が図8の矢印Hの向きに回転することにより,捲回電極体100が作成される。
4−3.電池組立工程
続いて,電池容器11に捲回電極体100を挿入する。そして電池容器13の内部に電解液を注入する。そして蓋12をして封止する。これにより,本形態の電池セル10が組み立てられる。この後,コンディショニングやエージングなどの処理や,各種の検査工程を行うとよい。以上の工程を経ることにより,本形態の電池セル10が製造される。
以上詳細に説明したように,本形態に係る電池の製造方法では,電極芯材に塗工液を塗工する際に,ポンプの流量と,ダイギャップとを同時に調整する。そのため,正極板Pおよび負極板Nの塗工幅をほぼ規格値とするように塗工することができる。これにより,塗工幅がほとんど一定な正極板Pおよび負極板Nを用いる電池の製造方法が実現されている。
5.従来との比較
従来においては,塗工幅および塗工厚の測定値が所望の値からずれている場合には,まず,ポンプからの塗工液の供給量を変化させ,ポンプからの塗工液の供給が安定した後に,ダイギャップを変化させる制御を行っていた。しかし,このような制御では,塗工幅および塗工厚が規格値からずれているときに,それらを規格内のものとするために時間がかかりすぎてしまう。
したがって,従来の電池の製造方法では,本形態の電池の製造方法よりも規格を満たさない製品が製造される割合が高い。つまり,本形態の電池の製造方法では,従来の電池の製造方法に比べて歩留まりが向上している。
6.変形例
6−1.補間方法
本形態では,G1とG3とからG5を求めるとともに,G2とG4とからG6を求めた。そして,G5とG6とからGXの値を求めた。しかし,G1とG2とからG7を求め,G3とG4とからG8を求めるようにしてもよい。このようにしても,ダイギャップGXの値を求めることができるからである。また,スプライン補間など,その他の補間方法を用いてもよい。
6−2.関数近似
また,その他に関数を用いることとしてもよい。例えば,表2〜表5の代わりに,狙いとする塗工幅とダイギャップとの関係を関数形で近似したものを用いることができる。その場合には,補間をとる必要がない。同様に,表1の塗工液流量−塗工液粘度マップについても,流量もしくは粘度のいずれかについて関数を用いることができる。
6−3.塗工液の粘度を一定とする場合
本形態では,塗工液の粘度を考慮して,ダイギャップを算出した。しかし,塗工液の粘度を測定せずに,ダイギャップを算出することとしてもよい。そのために,例えば,表1の1−6から11−6までのマップを用いることとすればよい。粘度の測定値に関わらず,一律に上記のマップを用いるのである。これはあくまで例示であり,1−5から11−5までのマップを用いるようにしてもよい。もちろん,その他のマップを用いてもよい。ただし,塗工液の通常の粘度に近いものを用いることが好ましい。
6−4.重量測定器
本形態では,塗工幅をダイギャップおよびポンプの回転数により定めることとした。しかし,ポンプからの流量の代わりに,重量測定器1410で代用することとしてもよい。単位面積当たりの塗工層(乾燥済み)の重量により塗工液の供給量を定めても,狙いとする塗工幅および塗工厚で塗工することができることに変わりないからである。
6−5.流量計と重量測定器との組み合わせ
さらに,流量計と重量測定器1410とを組み合わせるようにしてもよい。つまり,流量計1250の測定値から定めたポンプ回転数を,重量測定器1410により補正するのである。これにより,さらに高い精度でフィードバックを行うことができる。
7.まとめ
以上詳細に説明したように,本形態に係る電池の製造方法では,電極芯材に塗工液を塗工する際に,ポンプの流量と,ダイギャップとを同時に調整する。そのため,正極板Pおよび負極板Nの塗工幅をほぼ規格値とするように塗工することができる。これにより,塗工幅がほとんど一定な正極板Pおよび負極板Nを用いる電池の製造方法が実現されている。
また,本形態の電極製造装置1000は,電極芯材に塗工液を塗工する際に,ポンプの流量と,ダイギャップとを同時に調整する。そのため,塗工した塗工層の塗工幅や塗工厚が規格値からずれた場合に,そのずれを短い時間で修正することができる。これにより,所定の塗工幅および塗工厚で塗工することができる電極製造装置が実現されている。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,円筒形状の捲回体を用いた円筒型電池のみならず,角型電池にも用いることができる。すなわち,円筒形状の捲回体に扁平プレスを施すことにより,扁平形状の捲回体が作成される。
本形態では,表2−表5に示した塗工幅−ギャップマップを用いた。これらのマップは,塗工幅とダイギャップとの関係を定めたものである。これらの塗工幅−ギャップマップを用いる代わりに,塗工幅−塗工隙間マップを用いてもよい。
(第2の実施形態)
ここで,第2の実施形態について説明する。本形態の電極製造装置および電池の製造方法は,第1の実施形態のものとほぼ同様である。本形態の塗工幅や塗工厚の制御方法が第1の実施形態とやや異なっている。したがって,この相違点について説明する。
本形態の制御系のブロック図を図9に示す。図9は,図6に示したブロック図に対応する図である。図9に示すブロック図が図6に示すブロック図と異なる点は,流量規格値記憶部1710の代わりに,流量−ポンプ回転数マップ記憶部1750を有している点である。流量−ポンプ回転数マップ記憶部1750は,ポンプの回転数と塗工液の流量との関係が記憶されている流量関係記憶部である。
本形態に係るポンプの回転数の制御方法について説明する。ポンプ回転数制御部1610は,流量計1250から塗工液の流量の測定値を入力されるとともに,流量−ポンプ回転数マップ記憶部1750から流量−ポンプ回転数マップを読み出す。流量−ポンプ回転数マップでは,ポンプの回転数と塗工液の流量とがほぼ比例する関係にある。
ポンプ回転数制御部1610は,塗工液の流量の規格値にほとんど近い値となるようなポンプの回転数を設定する。ここで,塗工液の流量の規格値からのわずかなずれは,ポンプ1230の器差に起因するものである。したがって,器差がゼロであれば,ポンプ回転数制御部1610が設定するポンプの回転数の値は,塗工液の流量が規格値となる範囲内の値である。
このように本形態の電極製造装置では,第1の実施形態の電極製造装置1000と異なりポンプ1230の器差をも吸収することができる。これにより,第1の実施形態よりも好適な塗工幅および塗工厚で,塗工を行うことができる。
以上詳細に説明したように,本形態に係る電池の製造方法では,電極芯材に塗工液を塗工する際に,ポンプの流量と,ダイギャップとを同時に調整する。そのため,正極板Pおよび負極板Nの塗工幅をほぼ規格値とするように塗工することができる。これにより,塗工幅がほとんど一定な正極板Pおよび負極板Nを用いる電池の製造方法が実現されている。
また,本形態の電極製造装置1000は,電極芯材に塗工液を塗工する際に,ポンプの流量と,ダイギャップとを同時に調整する。そのため,塗工した塗工層の塗工幅や塗工厚が規格値からずれた場合に,そのずれを短い時間で修正することができる。これにより,所定の塗工幅および塗工厚で塗工することができる電極製造装置が実現されている。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,円筒形状の捲回体を用いた円筒型電池のみならず,角型電池にも用いることができる。すなわち,円筒形状の捲回体に扁平プレスを施すことにより,扁平形状の捲回体が作成される。
(第3の実施形態)
ここで,第3の実施形態について説明する。本形態の電極製造装置および電池の製造方法は,第2の実施形態のものとほぼ同様である。本形態の塗工幅や塗工厚の制御方法が第2の実施形態とやや異なっている。したがって,この相違点について説明する。
本形態の制御系のブロック図を図10に示す。図10のブロック図は,図9に示したブロック図とほとんど同じである。ただし,制御部1600は,図9に示したものに加えて変更済み流量入力部1660を有している。
変更済み流量入力部1660は,ポンプ回転数制御部1610がポンプ用モータ制御部1620に新たに設定するポンプ1230の回転数による塗工液の流量を入力されるものである。また,変更済み流量入力部1660は,塗工幅−ダイギャップマップ選択部1630に変更後の塗工液の流量を入力するためのものである。
塗工幅−ダイギャップマップ選択部1630は,流量計1250により測定された流量の測定値ではなく,変更済み流量入力部1660により入力された塗工液の流量に基づいて,ダイギャップを決定する。
したがって,本形態の電極製造装置は,第2の実施形態で用いた電極製造装置に比べて,より早くフィードバックをかけることができる。
以上詳細に説明したように,本形態に係る電池の製造方法では,電極芯材に塗工液を塗工する際に,ポンプの流量と,ダイギャップとを同時に調整する。そのため,正極板Pおよび負極板Nの塗工幅をほぼ規格値とするように塗工することができる。これにより,塗工幅がほとんど一定な正極板Pおよび負極板Nを用いる電池の製造方法が実現されている。
また,本形態の電極製造装置1000は,電極芯材に塗工液を塗工する際に,ポンプの流量と,ダイギャップとを同時に調整する。そのため,塗工した塗工層の塗工幅や塗工厚が規格値からずれた場合に,そのずれを短い時間で修正することができる。これにより,所定の塗工幅および塗工厚で塗工することができる電極製造装置が実現されている。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,円筒形状の捲回体を用いた円筒型電池のみならず,角型電池にも用いることができる。すなわち,円筒形状の捲回体に扁平プレスを施すことにより,扁平形状の捲回体が作成される。
また,第1の実施形態において図6に示したブロック図に,変更済み流量入力部1660を設けるようにしてもよい。
10…バッテリ
11…電池容器
12…蓋
100…捲回電極体
110…正極集電板
120…負極集電板
1000…電極製造装置
1100…巻き出し部
1210…ダイ
1211…ダイ駆動用モータ
1220…バックアップローラ
1230…ポンプ
1231…ポンプ用モータ
1240…タンク
1241…粘度計
1250…流量計
1260…塗工幅測定器
1300…乾燥炉
1410…重量測定器
1500…巻取り部
1600…制御部
1610…ポンプ回転数制御部
1620…ポンプ用モータ制御部
1630…塗工幅−ダイギャップマップ選択部
1640…ダイギャップ算出部
1650…ダイ駆動用モータ制御部
1700…記憶部
1710…流量規格値記憶部
1720…塗工液流量−塗工液粘度マップ記憶部
1730…塗工幅−ダイギャップマップ記憶部
1740…塗工幅規格値記憶部
1750…流量−ポンプ回転数マップ記憶部
2000…捲回装置
2001…正極板供給部
2002…負極板供給部
2003,2004…セパレータ供給部
2005…捲回軸
P…正極板
PA…正極合材層
PB…正極芯材
P1…正極塗工部
P2…正極非塗工部
N…負極板
NA…負極合材層
NB…負極芯材
N1…負極塗工部
N2…負極非塗工部
S,T…セパレータ

Claims (11)

  1. 電極芯材を巻き出す巻き出し部と,
    前記電極芯材に塗工液を塗工する塗液供給部と,
    前記塗液供給部による塗工の際に前記電極芯材を支持する電極芯材支持部と,
    前記塗液供給部に塗工液を送出する塗工液送出部と,
    塗工液を塗工した前記電極芯材の塗工液を乾燥させる乾燥炉と,
    前記乾燥炉の内部で塗工液を乾燥させた前記電極芯材を巻き取る巻取り部とを有する電極製造装置において,
    前記塗工液送出部から前記塗液供給部への塗工液の流量を調整する塗工液流量調整部と,
    前記塗工液送出部から前記塗液供給部への塗工液の流量を測定する流量測定部と,
    前記塗液供給部が前記電極芯材に塗工した塗工幅を測定する塗工幅測定部と,
    前記塗液供給部と前記電極芯材支持部との間隔(以下,「隙間」という)を変更する間隔変更部と,
    塗工幅と隙間との関係を記憶した塗工幅隙間関係記憶部と,
    制御部とを有し,
    前記制御部は,
    前記流量測定部から入力される塗工液の流量の測定値に基づいて,前記塗工液流量調整部に設定する塗工液の流量を変更する流量変更制御部と,
    少なくとも前記流量測定部から入力される塗工液の流量の測定値に基づいて,前記塗工幅隙間関係記憶部から塗工幅と隙間との関係を抽出する関係抽出部と,
    前記関係抽出部により抽出された塗工幅と隙間との関係と,前記塗工幅測定部により測定された塗工幅の測定値とから前記間隔変更部に設定する隙間の変更量を算出するための間隔算出部とを有することを特徴とする電極製造装置。
  2. 請求項1に記載の電極製造装置であって,
    流量と前記塗工液流量調整部との関係を記憶した流量関係記憶部を有し,
    前記流量変更制御部は,
    前記流量関係記憶部から抽出した流量と前記塗工液流量調整部との関係に基づいて,前記塗工液流量調整部に設定する流量の値を定めることを特徴とする電極製造装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電極製造装置であって,
    前記流量変更制御部により設定される塗工液の流量を,前記関係抽出部に入力するための変更済み流量入力部を有することを特徴とする電極製造装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれかに記載の電極製造装置であって,
    塗工液を貯蔵するタンクと,
    前記タンクから前記塗液供給部までのいずれかの箇所に位置するとともに塗工液の粘度を測定する粘度計とを有し,
    前記関係抽出部は,
    前記流量測定部により測定された測定値と,前記粘度計により測定された測定値とに基づいて,塗工幅と隙間との関係を前記間隔算出部に入力するものであることを特徴とする電極製造装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の電極製造装置であって,
    前記間隔算出部は,
    前記関係抽出部から抽出される塗工幅と隙間との間の複数の関係から,直線補間により,隙間を算出するものであることを特徴とする電極製造装置。
  6. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の電極製造装置であって,
    前記間隔算出部は,
    前記関係抽出部から抽出される塗工幅と隙間との間の複数の関係から,関数近似により,隙間を算出するものであることを特徴とする電極製造装置。
  7. 正極芯材の少なくとも片側の一部に塗工液を塗工してその塗工液を乾燥させることにより正極板とするとともに,
    負極芯材の少なくとも片側の一部に塗工液を塗工してその塗工液を乾燥させることにより負極板とする電極板作成工程と,
    前記正極板と前記負極板とが交互になるように,これらの間にセパレータを挟んで積層して積層電極体とする積層電極体作成工程と,
    前記積層電極体を電池容器の内部に挿入するとともに,前記電池容器の内部に電解液を注入した後にその注入口を封止することにより電池とする電池組立工程とを有する電池の製造方法において,
    前記電極板作成工程では,
    塗液供給部から前記正極芯材もしくは前記負極芯材に塗工する塗工液の流量を調整しつつ,
    前記正極芯材または前記負極芯材と前記塗液供給部との間の間隔(以下,「塗工隙間」という)を調整することを特徴とする電池の製造方法。
  8. 請求項7に記載の電池の製造方法であって,
    少なくとも塗工液の流量に応じた,塗工幅と塗工隙間との関係を予め記憶しておき,
    前記電極板作成工程では,
    塗工液の流量の測定値が塗工液の流量の規格値よりも大きい場合に,塗工液の流量を少なくし,
    塗工液の流量の測定値が塗工液の流量の規格値よりも小さい場合に,塗工液の流量を多くするとともに,
    塗工液の流量の測定値に基づいて,塗工幅と塗工隙間との関係を抽出し,
    抽出された塗工幅と塗工隙間との関係と,塗工幅の測定値とから設定する塗工隙間の変更量を算出し,
    その算出した塗工隙間で塗工を行うことを特徴とする電池の製造方法。
  9. 請求項8に記載の電池の製造方法であって,
    塗工隙間の変更量の算出を,直線補間により行うことを特徴とする電池の製造方法。
  10. 請求項8に記載の電池の製造方法であって,
    塗工隙間の変更量の算出を,関数近似により行うことを特徴とする電池の製造方法。
  11. 請求項8から請求項10までのいずれかに記載の電池の製造方法であって,
    塗工液の流量と塗工液の粘度に応じた,塗工幅と塗工隙間との関係を予め記憶しておき,
    前記電極板作成工程では,
    塗工液の粘度を測定し,
    塗工液の流量の測定値および塗工液の粘度の測定値に基づいて,塗工幅と塗工隙間との関係を抽出することを特徴とする電池の製造方法。
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