JP2012008200A - 液晶表示装置、液晶表示装置用セル基板、液晶表示装置の評価方法、及び液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

液晶表示装置、液晶表示装置用セル基板、液晶表示装置の評価方法、及び液晶表示装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】液晶表示装置において、表示に悪影響を与えることなく、柱状スペーサの形成状態或いは位置ズレなどの評価を行うことができる。
【解決手段】この発明の液晶表示装置においては、表示領域200に形成されたパターン116を備えたスイッチング素子基板110と、対向して配置される遮光層125を備えるカラーフィルタ基板120と、基板間に間隙を形成する柱状スペーサ101と、表示領域200を囲むように配置され前記の間隙を密封するシール材130と、この密封された間隙に形成された液晶層140と、柱状スペーサ101と共通部材により表示領域外の領域に形成された評価マークSPM1と、評価マークSPM1の近傍のスイッチング素子基板110上にパターン116と共通部材により形成された評価マークSPM2とを備えるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は液晶表示装置、液晶表示装置用セル基板、液晶表示装置の評価方法、及び液晶表示装置の製造方法に関するものである。
近年、液晶表示装置においては、応答速度や表示品質への要求が高まっていることから、狭ギャップ化も含めてギャップ精度や画面内での均一性を向上する手段として、何れかの基板に所定の高さを備えた柱状スペーサを形成することが多くなっている。特許文献1においては、色材層(カラーフィルタ)と遮光層(ブラックマトリクス)を備える対向側基板(カラーフィルタ基板)上に形成され、アレイ側基板(アクティブマトリクス基板)との間の間隔を保持する柱状スペーサに関し、アレイ側基板表面に常時当接する柱状スペーサと常時は当接しない柱状スペーサを混在して配置することにより、表示において発生する各種のムラの発生を防止する技術が開示されている。この文献内でも説明されているとおり、柱状スペーサの近傍では液晶層の配向に悪影響を生じることから、柱状スペーサは、対向側基板に形成されるブラックマトリクスとアレイ側基板に形成される走査線などの遮光層の間に形成され、柱状スペーサ部及び柱状スペーサの近傍に発生する配向異常部を遮光し、表示に悪影響を及ぼさないように構成されている。
特開2005−338770号公報
特許文献1でも説明されているとおり、柱状スペーサと対向側基板の表面或いはアレイ側基板との当接の状態は、常時当接することと、常時は当接しないことも含めて、各種のムラにより発生する表示不良に大きな影響を及ぼす。更にパネルを押し潰す圧力が加わった際の局所ギャップムラの発生にも大きな影響を及ぼす。然しながら、柱状スペーサ、対向側基板上に形成される遮光層、及びアレイ側基板に形成される走査線などの遮光層は独立して位置合わせして形成されることから、其々の間に一定量の位置ズレが発生することは避けられない。更に形成される柱状スペーサの形状や大きさも、形成状況や基板内の面内分布などの影響から、ある一定のバラツキを有する。また、柱状スペーサが当接する対向側基板の表面とアレイ側基板の表面には、各種のパターンが形成されることから、これらパターンにより形成される基板表面の凹凸形状は様々である。これら凹凸形状と柱状スペーサの位置関係により柱状スペーサと対向側基板或いはアレイ側基板の表面との当接の状態、即ち当接する有効接触面積は変化することから、これら位置ズレや柱状スペーサの形成状態により当接の状態も変化する。従って、これら位置ズレや柱状スペーサの形成状態の状況によっては、各種のムラにより発生する表示不良やパネルを押し潰す圧力が加わった際の局所ギャップムラを起因とする不良、即ち、面押し強度の低下を引き起こしてしまう。この様に柱状スペーサの形成状態や対向側基板の表面とアレイ側基板の表面に形成される各種のパターンとの間の相対的な位置関係がこれら不良に大きな影響を及ぼしているのに対して、先に説明のとおり、柱状スペーサの配置部は液晶表示装置の完成品では遮光されている。即ち、少なくとも対向側基板とアレイ側基板が貼り合わされた後は、柱状スペーサを観察して形成状態や位置ズレ量を確認することはできない。従って、これら面押し強度の低下、表示不良などに対し、不良要因に関する解析や製造工程途中での検査などができず、不良品の後工程への流出の防止や不良発生を回避するなどの適切な対策をとることができなかった。
この発明は、上述の様な問題を解決するために為されたもので、表示領域に形成される柱状スペーサについて、外部より確認できない工程において、或いは液晶表示装置の完成状態において、表示に悪影響を与えることなく形成状態或いは位置ズレなどの評価を行うことができ、面押し強度の低下、表示不良など、様々な不良要因に関する解析と不良発生の回避が可能な液晶表示装置、液晶表示装置用セル基板、液晶表示装置の評価方法、及び液晶表示装置の製造方法を得るものである。
本発明の液晶表示装置においては、第一透明基板、この第一透明基板上の表示領域に形成された遮光性パターンを含む複数のパターン、この複数のパターンの一部により構成され配列して配置される複数のスイッチング素子を備えたスイッチング素子基板と、このスイッチング素子基板に対向して位置合わせして配置され、第二透明基板、この第二透明基板上の前記表示領域に形成された複数のカラーフィルタ及びこの複数のカラーフィルタ間を遮光する遮光層を備えるカラーフィルタ基板と、表示領域に形成され、スイッチング素子基板における遮光性パターンとカラーフィルタ基板における遮光層の間に配置され、スイッチング素子基板とカラーフィルタ基板間に所定の間隔を有する間隙を形成する柱状スペーサと、前記の間隙を密封するシール材と、このシール材により密封された前記の間隙に形成された液晶層と、表示領域外側の額縁領域に配置され、柱状スペーサと共通部材により形成された第一の評価マークと、この第一の評価マークの近傍に配置され、スイッチング素子基板上に複数のパターンの何れかと共通部材により形成された第二の評価マークとを備えるものである。
本発明の液晶表示装置、液晶表示装置用セル基板、液晶表示装置の評価方法、及び液晶表示装置の製造方法によれば、表示領域に形成される柱状スペーサの形成状態或いは位置ズレなどの評価を表示領域外の領域に形成される評価マークにより代用して行える。
本発明の実施の形態1の液晶表示装置における液晶パネルの平面図である。 本発明の実施の形態1の液晶表示装置における液晶パネルの断面図である。 本発明の実施の形態1の液晶表示装置における評価マークを示した平面図である。 本発明の実施の形態1の液晶表示装置の製造方法における液晶パネル組み立て工程の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1の液晶パネルの製造工程における基板準備工程でのマザー基板を示した平面図である。 本発明の実施の形態1の液晶パネルの製造工程における液晶滴下工程でのマザー基板を示した平面図である。 本発明の実施の形態1の液晶表示装置におけるセル基板を示した平面図である。 本発明の実施の形態1の液晶表示装置におけるセル基板を示した断面図である。 本発明の実施の形態1のマザー基板のアライメントマークと評価マークの近傍を示した平面図である。 本発明の実施の形態1のセル基板のアライメントマークと評価マークの近傍を示した平面図である。 本発明の実施の形態1の変形例における評価マークの近傍を示した平面図である。 本発明の実施の形態1の変形例における評価マークの近傍を示した平面図である。 本発明の実施の形態1の変形例における評価マークの近傍を示した平面図である。 本発明の実施の形態2の液晶表示装置におけるセル基板を示した断面図である。 本発明の実施の形態2の液晶表示装置における評価マークを示した平面図である。 本発明の実施の形態2の液晶表示装置における評価マークを示した平面図及び断面図である。 本発明の実施の形態2の液晶表示装置における評価マークを示した平面図及び断面図である。 本発明の実施の形態2の変形例における評価マークを示した平面図である。
実施の形態1.
図1及び図2は、本発明の実施の形態1における液晶表示装置を構成する液晶パネルの概略図である。以下、この液晶パネルの構成について図1及び図2を用いて説明する。図1は液晶パネル全体を示した平面図、図2は図1における断面線A−Bでの断面図を示したものである。なお、図は模式的なものであり、示された構成要素の正確な大きさなどを反映するものではない。また、図面が煩雑とならない様、発明の主要部以外の省略や構成の一部簡略化などを適宜行っている。また、以下の図においては、図中、既出の図において説明したものと同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
ここでは、一例としてTFT(hin ilm ransistor)をスイッチング素子に用いて動作される液晶パネルについて説明を行うことにする。図1及び図2に示される様に、この液晶パネル100は、スイッチング素子を備えたスイッチング素子基板110と、スイッチング素子基板110に対して対向して位置合わせして配置され、画像を表示する表示領域200を有する対向基板であるカラーフィルタ基板120と、表示領域200に対応する領域を囲うように配置され、カラーフィルタ基板120とスイッチング素子基板110との間の間隙を密封するシール材130を備えており、このシール材130により密封されたカラーフィルタ基板120とスイッチング素子基板110との間の間隙の少なくとも表示領域200に対応する領域に液晶層140が狭持されている。また、スイッチング素子基板110及びカラーフィルタ基板120は何れも矩形となっており、其々、この所定の形状となるように、少なくとも、この所定の形状よりも大きな外形を持つマザー基板より切り出されることにより形成されている。
上述のスイッチング素子基板110は、第一の透明基板であるガラス基板111の一方の面の上の表示領域200に対応する領域に液晶を配向させる配向膜112と、配向膜112の下部に設けられ液晶を駆動する電圧を印加する透光性を有する複数の導電膜パターンよりなる画素電極113と、画素電極113に電圧を供給するTFTなどのスイッチング素子114と、スイッチング素子114を覆う絶縁膜115と、スイッチング素子114に信号を供給する配線である遮光性を有する複数の導電膜パターンよりなるゲート配線及びソース配線(図示省略)と、これら配線に接続されスイッチング素子114を構成する遮光性を有する複数の導電膜パターンよりなるゲート電極116及びソース・ドレイン電極(図示省略)などを有し、更に表示領域200に対応する領域外側の額縁領域にはスイッチング素子114に供給される信号を外部から受け入れる端子118、端子118から入力された信号をカラーフィルタ基板120に設けられる共通電極へ伝達するためのトランスファ電極(図示省略)などを有している。また、表示領域に形成されたゲート配線及びソース配線は其々が平行に複数本配列して配置されており、これら複数本のゲート配線とソース配線は其々が交差して配置されている。また、画素電極113及びスイッチング素子114、更にスイッチング素子114を構成するゲート電極116及びソース・ドレイン電極はこれら複数本のゲート配線とソース配線の交差により囲まれる画素領域に対応してアレイ状に配列して配置されている。即ち、これらの電極や配線は遮光性パターンを含む複数のパターンにより構成され、これらの複数のパターンの一部によりスイッチング素子114は構成されている。なお、遮光性パターンを含む複数のパターンとしては、上記以外に絶縁膜115やスイッチング素子114を構成する絶縁膜に対して開口部などをパターニング形成した絶縁膜のパターンも形成される。また、ガラス基板111のこれら複数のパターンが形成された面と反対側である他方の面には偏光板131を有している。なお、ここで使用した額縁領域については、液晶パネル100のスイッチング素子基板110上、カラーフィルタ基板120上、或いは両基板間に挟まれる領域において、表示領域200外側に位置する表示領域200を取り囲む額縁状の領域、即ち表示領域200を除く全ての領域のことを言い、本明細書中においては全て同様の意味にて使用する。
一方、上述のカラーフィルタ基板120は、第二の透明基板であるガラス基板121の一方の面の上の表示領域200に対応する領域に液晶を配向させる配向膜122、配向膜122の下部に配置され、スイッチング素子基板110上の画素電極113との間に電界を生じ液晶を駆動する共通電極123、共通電極123下部に設けられるカラーフィルタ124及びカラーフィルタ124間を遮光する遮光層125などを有している。カラーフィルタ124としては、樹脂中に顔料などを分散させた色材層が選択でき、赤、緑、青などの特定の波長範囲の光を選択的に透過するフィルタとして機能し、これら異なる色の色材層が規則的に配列して構成される。遮光層125は、カラーフィルタ124間以外に表示領域200外側の額縁領域にも配置され、表示に不要な額縁領域におけるカラーフィルタ基板120中の光の透過を遮光している。遮光層125としては、酸化クロムなどを用いた金属系の材料や樹脂中に黒色粒子を分散させた樹脂系の材料などを選択することができる。また、ガラス基板121の他方の面には偏光板132を有しており、この偏光板132については、偏光板131と同種の素材からなる偏光板が用いられている。
また、スイッチング素子基板110とカラーフィルタ基板120は、両基板間の表示領域200を囲うように配置されるシール材130と、両基板間の主に表示領域200内に多数配置され基板間を一定の距離に保持し、基板間に所定の間隔を有する間隙を形成する柱状スペーサ101を介して貼り合わされている。更に、スイッチング素子基板110とカラーフィルタ基板120間には、トランスファ材(図示省略)が形成されており、このトランスファ材によりトランスファ電極と共通電極123は電気的に接続され、端子118から入力された信号が共通電極123に伝達される。柱状スペーサ101としては、何れか一方の基板上に樹脂をパターニングして、基板間に形成すべき所定の間隔を高さとして設定された、例えば円柱形状に形成される。また、柱状スペーサ101は、近傍で液晶の配向異常などによる表示不良を発生することから、遮光する必要があり、本実施の形態1では、スイッチング素子基板110とカラーフィルタ基板120の遮光部に配置する。具体的には、本実施の形態1ではスイッチング素子基板110に対しては、遮光層、即ち遮光性パターンよりなるゲート電極116上、或いはゲート電極116に接続されるゲート配線上に配置する。但し、遮光層よりなる配線や電極上であれば良いので、ソース配線、共通配線、ソース電極、ドレイン電極などの上であっても構わない。また、カラーフィルタ基板120に対しては、遮光層125の上に配置する。この様に柱状スペーサ101はスイッチング素子基板110における遮光性パターンとカラーフィルタ基板120における遮光層125との間に配置される。更に、本実施の形態1の液晶パネル100においては、表示領域200外側の額縁領域に柱状スペーサ101の形成状態の評価用に設けられる評価マークが配置される。この柱状スペーサ101の評価用に設けられる評価マークについては、後に詳細に説明を行う。
なお、図2の断面図においては、柱状スペーサ101が全て同じ高さに形成されスイッチング素子基板110の表面に当接して基板間を保持したものを示しているが、この様な構成には限られない。多数設けられる柱状スペーサ101の全てがスイッチング素子基板110の表面に当接する必要は無く、当接するものと当接しないものを規則的に混在させても良い。また一つの柱状スペーサ101の先端部の一部分において先に説明したスイッチング素子基板110の表面のスイッチング素子基板110上に配置されるパターンにより形成される凸部に部分的に当接させる構成であっても構わない。特に、柱状スペーサ101がスイッチング素子基板110の表面に当接するものと当接しないものを混在させる場合や、スイッチング素子基板110上に配置されるパターンにより形成される凸部に部分的に当接する場合においては、柱状スペーサ101に僅かに位置ズレを発生した場合であっても表示ムラに対する影響が大きく、本発明の効果が顕著となる。
この他に、液晶パネル100は駆動信号を発生する駆動用IC(ntegrated ircuit)などを装備した制御基板135、制御基板135を端子118に電気的に接続するFFC(lexible lat able)136を備えている。以上説明のとおり、本実施の形態1の液晶パネル100は構成される。更に、液晶パネル100に対し、表示領域200において表示面が形成されるカラーフィルタ基板120の反対側であるスイッチング素子基板110側の基板面に対向して光源となるバックライトユニット(図示省略)が、バックライトユニットからの光を調整する機能を有する光学シート(図示省略)を介して配置され、これら部材と共に表示領域200の部分が開放された筐体(図示省略)の中に収納され、本実施の形態1の液晶表示装置が構成される。また、液晶表示装置として、更に表示面へ接触する接触物の表示面上の位置を検知するタッチパネル機能を付与するために、この筐体の内側或いは外側の表示領域200の部分に対向するように薄板状のタッチパネル機構のセンサ部を配置しても良い。
続いて、本実施の形態1の液晶パネル100における特徴部分である柱状スペーサ101の位置ズレなどの形成状態の評価用に設けられる評価マークについて詳細に説明を行う。柱状スペーサ101の評価用に設けられる評価マークとしては、具体的には、カラーフィルタ基板120上には柱状スペーサ101のパターニングと同時に同じ樹脂により形成される評価マークSPM1が配置され、スイッチング素子基板110上にはスイッチング素子114、画素電極113、ゲート電極116及びソース・ドレイン電極などを構成する導電膜や絶縁膜のパターンを形成するパターニングと同時に、其々のパターンと同じ材料により形成される評価マークSPM2が配置される。即ち、評価マークSPM1は、柱状スペーサ101と共通部材により形成されており、評価マークSPM2は、スイッチング素子基板110上に形成される導電膜及び絶縁膜のパターンと共通部材により形成されている。具体的には、ここでは、評価マークSPM2はスイッチング素子基板110上に形成されるゲート電極116と同じ金属膜により形成され、ゲート電極116のパターニングと同時に形成される。また、評価マークSPM2は、評価マークSPM1の近傍に配置されており、具体的には、図1の平面図に示す様に評価マークSPM1及び評価マークSPM2は、双方ともに、表示領域200外側の額縁領域の例えばシール材130により囲まれる領域に平面的に重なるように配置され、図2の断面図に示す様に、其々、カラーフィルタ基板120上及びスイッチング素子基板110上に互いに対向して配置される。なお、以下に説明するとおり、評価マークSPM1は、形状や大きさ、或いは評価マークSPM2に対する相対的な位置関係を観察して評価する必要があることから、スイッチング素子基板110或いはカラーフィルタ基板120の何れかの外側の面、即ち、偏光板131或いは偏光板132の形成される面側より観察可能に形成される。つまり、スイッチング素子基板110とカラーフィルタ基板120の基板間におけるスイッチング素子基板110及びカラーフィルタ基板120に形成される遮光性パターン或いは遮光層により完全に隠れない位置に配置される。更に言い換えれば、評価マークSPM1に対応する部分において、スイッチング素子基板110及びカラーフィルタ基板120に形成される遮光性パターン或いは遮光層には、評価マークSPM1を観察可能な一定の開口部或いは除去領域が形成される。
更に、実施の形態1における評価マークSPM1と評価マークSPM2は、図1の平面図に示す様にパネルの端辺に平行な二つの方向、即ち、図1中に示すX方向とY方向に平行な方向に配列する二種類を設けている。図3を用い評価マークSPM1と評価マークSPM2の配置について、更に詳細に説明を行う。図3はX方向に配列する評価マークSPM1と評価マークSPM2の配置について示したものであり、図3(a)は、カラーフィルタ基板120上における評価マークSPM1の配置、図3(b)は、スイッチング素子基板110上における評価マークSPM2の配置、図3(c)は、スイッチング素子基板110及びカラーフィルタ基板120が対向して配置され、評価マークSPM1及び評価マークSPM2も対向して配置された状態を示している。なお、基本的には、Y方向に配列する評価マークSPM1と評価マークSPM2についても、配列方向がX方向とY方向と異なるのみで、それ以外は同様の配置であることから説明を省略する。先ず、図3(a)に示す様に、カラーフィルタ基板120上の更に遮光層125上に評価マークSPM1が複数個、等間隔で配列して配置される。即ち、配列パターンにより形成される。ここでは、其々の評価マークSPM1は、表示領域200内に多数配置される柱状スペーサ101と同じ直径の円を底面に有する円柱形状とし、更に等間隔に配列するピッチP01として、20μmに設定して、9個を配列している。続いて、図3(b)に示す様に、スイッチング素子基板110上に評価マークSPM2が複数個、等間隔で配列して配置された配列パターンにより形成される。ここでは、其々の評価マークSPM2は、配列方向と垂直な方向を長手方向とする矩形形状とし、更に等間隔に配列するピッチP02として、21μmに設定して、8個を配列している。即ち、評価マークSPM1の配列方向と評価マークSPM2の配列方向は一致している。また、評価マークSPM1のピッチP01と評価マークSPM2のピッチP02は互いに異なっており、ピッチP01とピッチP02の差は1μmに設定されている。更に、評価マークSPM1の底面の円の径d1と評価マークSPM2の間隔w1は概ね一致されている。続いて、図3(c)に示す様に、スイッチング素子基板110及びカラーフィルタ基板120が対向して配置され、評価マークSPM1及び評価マークSPM2が重なった状態では、図中X方向における評価マークSPM1と評価マークSPM2の相対的なズレの程度に応じて、評価マークSPM1と評価マークSPM2との間の位置関係が変わる。詳細については、後に説明を行うが、評価マークSPM1と評価マークSPM2は異なるピッチに形成、即ち、異なる等間隔を有する配列パターンにより形成されることから、所謂、バーニヤ(副尺)方式の原理で比較的容易に詳細なズレ量を読み取ることができる。
なお、評価マークSPM1と評価マークSPM2については、位置の目安として用いられることからパターンの端部の位置、即ち、パターン材料の有無による境界線が光学顕微鏡などで線として認識できれば良い。本実施の形態1の様に評価マークが境界線で囲まれる領域にパターン材料を残して形成されるもの(残しパターン)であっても良いし、逆に境界線で囲まれる領域でパターン材料が除去されて形成されるもの(抜きパターン)であっても良い。実施の形態1では、評価マークSPM2について、ゲート電極116と同じ金属膜により形成したが、これに限られず、スイッチング素子基板110上に形成される導電膜及び絶縁膜のパターンと共通部材、或いは遮光性を有する遮光膜に限られず透光性を有する透光性膜により形成されるパターンと共通部材により形成しても良い。
以上、構成について説明を行った本実施の形態1の液晶表示装置は次の様に動作する。例えば制御基板135から電気信号が入力されると、画素電極113及び共通電極123に駆動電圧が加わり、駆動電圧に合わせて液晶の分子の方向が変わる。そして、バックライトユニットの発する光がスイッチング素子基板110、液晶層140及びカラーフィルタ基板120を介して観察者側に透過或いは遮断されることにより、液晶パネル100のカラーフィルタ基板120側の表示領域200に形成される表示面に映像などが表示される。
更に、図示説明を省略したトランスファ材については、シール材130中に導電性の粒子などを混合することにより代用でき省略することも可能である。また、ここでは、端子118をスイッチング素子基板110の二つの端辺に設け、其々に制御基板135を接続する構成としたが、小型の液晶表示装置などの様に、一つの端辺にのみ端子118を設け、一つの制御基板135のみを接続する構成としても良い。更に駆動用ICを制御基板135に載せた状態で接続するのではなく端子118上に配置して駆動用ICの端子を端子118に直接接続する構成としても良い。また、本実施の形態1では、シール材130において、液晶を注入する液晶注入口の図示を省略しているが、液晶の注入方法として、真空中で液晶注入口より注入する方法、所謂、真空注入法を用いて形成する場合には端子118を配置する端辺以外の端辺に液晶注入口を配置し、注液晶入口を封止する封止材を形成すると良い。また、液晶を液滴状で配置して真空中で基板を貼り合わせて注入する方法、所謂、滴下注入法を用いる場合には、本実施の形態1で説明したとおり、液晶注入口及び封止材は省略可能である。
次に、本実施の形態1の液晶表示装置の製造方法について説明を行う。ここでは、面積の大きなマザー基板より液晶パネルを複数枚取り出して製造(多面取り)する方法の一例として、貼り合わされた一対のマザー基板より四枚の液晶パネルを取り出す場合について説明する。また、本発明において特徴的な組み立て工程を中心に説明を行う。以下、本実施の形態1の液晶パネルの組み立て工程について、図4に示すフローチャートに従い、特徴的な工程については、適宜、図5〜図8の詳細説明図面を用いながら説明を行うことにする。
先ず、基板準備工程において、図5に示す様に互いに貼り合わされる前のスイッチング素子基板110を取り出す第一のマザー基板であるマザー基板10とカラーフィルタ基板120を取り出す第二のマザー基板であるマザー基板20を準備する(S0)。図5(a)は、スイッチング素子基板を取り出す第一のマザー基板であるマザー基板10、図5(b)は、カラーフィルタ基板を取り出す第二のマザー基板であるマザー基板20を其々示したものである。
図5(a)に示す様に、マザー基板10には、四枚のスイッチング素子基板110a、110b、110c及び110dが作りこまれており、以降に行われる工程で、スイッチング素子基板110a〜110dがマザー基板10より取り出される。更に、例えばスイッチング素子基板110aには、構成の説明において説明した通り、外部から信号を受け入れる端子118aや、液晶パネルが完成した場合の表示面に対応した領域である表示領域200aに、液晶を駆動する画素電極、スイッチング素子、種々の配線などが複数のパターンにより作りこまれている。また、表示領域200a外側の部分である額縁領域における、後に形成されるシール材の内側となる部分には、表示領域200a内のパターンと同一材料により同時にパターニング形成された評価マークSPM2が作りこまれている。言い換えると、マザー基板10上に評価マークSPM2と表示領域200a内のパターンを共通部材により同時にパターニング形成する工程により形成されている。なお、ここで言う評価マークSPM2と表示領域200a内のパターンを同時にパターニング形成とは、共通部材上に共通の感光性樹脂膜を形成し、共通の露光工程により感光性樹脂膜を露光して感光性樹脂膜のマクスパターンを形成し、更に、形成されたマスクパターンにより共通のエッチング加工工程によりパターンが形成されることを言う。また、スイッチング素子基板110b〜110dについても図示及び説明は省略するが、スイッチング素子基板110aと同様の構成が作りこまれている。これら端子及びスイッチング素子などの作りこみは一般的な液晶パネルにおけるスイッチング素子基板の製造方法と同様で良いことから詳細な製造方法に関する説明は省略する。また、評価マークSPM2の作りこみ自体もスイッチング素子基板110a〜110dに形成される表示領域内のパターンと形成位置が異なるのみの違いで、それらパターンと同じ製造方法により、同時に形成することが可能であることから、詳細な製造方法に関する説明は省略する。また、一般的な液晶パネルにおける製造方法と同様にマザー基板10の周辺部には、表示領域200a〜200d内のパターンと同時にパターニング形成されたアライメントマークARM1が作りこまれている。ここでは、アライメントマークARM1は、評価マークSPM2と同じくゲート電極116と同じ金属膜により十字形状の抜きパターンを形成したものを一例としている。また、アライメントマークARM1は先に説明を行った評価マークSPM2とは独立した別の位置に形成されている。
図5(b)に示す様に、マザー基板20には、四枚のカラーフィルタ基板120a、120b、120c及び120dが作りこまれており、以降に行われる工程で、カラーフィルタ基板120a〜120dがマザー基板20より取り出される。更に、例えばカラーフィルタ基板120aには、構成の説明において説明した通り、液晶パネルが完成した場合の表示面に対応した領域である表示領域200aに、液晶を駆動する共通電極、カラーフィルタ、遮光層(いずれも図示省略)、柱状スペーサ101などが作りこまれている。また、カラーフィルタ基板120b〜120dについても図示及び説明は省略するが、カラーフィルタ基板120aと同様の構成が作りこまれている。また、表示領域200a〜200d以外の部分の例えばシール材130a〜130dの内側に柱状スペーサ101と同一材料により、同時にパターニング形成された評価マークSPM1が作りこまれている。言い換えると、マザー基板20上に評価マークSPM1と柱状スペーサ101を共通部材により同時にパターニング形成する工程により形成されている。なお、ここで言う評価マークSPM1と柱状スペーサ101を同時にパターニング形成とは、少なくとも共通の感光性樹脂膜を形成し、共通の露光工程により感光性樹脂膜を露光して感光性樹脂膜のパターンが形成されることを言い、感光性樹脂膜自体が柱状スペーサ101を構成する場合と、感光性樹脂膜により形成したパターンをマスクとして柱状スペーサ101を構成する部材を加工する場合の何れであっても良い。更に、本実施の形態1では、評価マークSPM1を柱状スペーサ101と同じ円柱形状、同じ大きさに形成している。また、これら共通電極、カラーフィルタ、遮光層、柱状スペーサ101などの作りこみは公知の一般的な液晶パネルにおけるカラーフィルタ基板の製造方法と同様で良いことから、カラーフィルタ基板自体の詳細な製造方法に関する説明は省略する。また、評価マークSPM1の作りこみ自体も柱状スペーサ101と形成位置が異なるのみの違いで、柱状スペーサ101と同じ製造方法により、同時に形成することが可能であることから、詳細な製造方法に関する説明は省略する。また、一般的な液晶パネルにおける製造方法と同様にマザー基板20の周辺部には、表示領域200a〜200d内の遮光層のパターンと同時にパターニング形成されたアライメントマークARM2が作りこまれている。ここでは、アライメントマークARM2は、遮光層に十字形状の抜きパターンを形成したものを一例としている。また、アライメントマークARM2は先に説明を行った評価マークSPM1とは独立した別の位置に形成されている。
なお、先に説明したアライメントマークARM1と続いて説明したアライメントマークARM2は、マザー基板10とマザー基板20の重ね合わせ時に対向する位置に配置される。また、図5(a)及び、図5(b)では、マザー基板10とマザー基板20の四隅の4ヶ所に形成した例を示したが、重ね合わせ時には、対角の2ヶ所をアライメントに使用すれば必要なアライメント機能は得られる。従って、初めから、対角の2ヶ所にのみ配置しても良い。また、マザー基板10とマザー基板20の周辺部に配置されるのが位置合わせの精度上では都合が良いが、例えば、スイッチング素子基板110a〜110d及びカラーフィルタ基板120a〜120d上の表示領域200a〜200d外側の額縁領域などに設けても良く、少なくとも表示領域200a〜200d外に配置されればマザー基板10とマザー基板20上の何れの位置であっても良い。
続いて、基板洗浄工程において、以上説明のとおり準備されたスイッチング素子基板110a〜110dの形成されたマザー基板10を洗浄する(S1)。次に、配向膜材料塗布工程において、マザー基板10の一方の面に、配向膜材料を塗布形成する(S2)。この工程は、例えば、印刷法により有機膜からなる配向膜材料を塗布し、ホットプレートなどにより焼成処理し乾燥させる。その後、ラビング工程において配向膜材料にラビングを行い、配向膜材料表面を配向処理し配向膜112とする(S3)。また、S1〜S3と同様に、カラーフィルタ基板120a〜120dが形成されているマザー基板20についても、洗浄、配向膜材料の塗布、ラビングを行うことにより配向膜122を形成する。
続いて、シール材塗布工程において、スクリーン印刷装置により、シール材を印刷ペーストとして、マザー基板10或いはマザー基板20の一方の面にシール材の塗布を行い、表示領域200を囲う形状のシールパターンを形成する(S4)。具体的には、例えば、図6に示す様にマザー基板20のカラーフィルタ基板120a〜120dの其々に対して、其々の基板を貼り合わせるためのシール材130a〜130dが表示面に対応した領域である表示領域200a〜200dを囲う形状のシールパターンとして形成される。次に、トランスファ材塗布工程において、マザー基板10或いはマザー基板20の一方の面にトランスファ材の塗布処理を行う(S5)。そして、液晶滴下工程において、マザー基板10或いはマザー基板20の一方の面に、シール材130a〜130dで囲まれる領域内に多数の液滴状の液晶を滴下する(S6)。具体的には、例えば、図6に示す様にマザー基板20のカラーフィルタ基板120a〜120dの其々に対して、シール材130a〜130dで囲まれる領域内に多数の液滴状の液晶140dpを全体で所定量の液晶層140が形成されるように滴下する。なお、図6では、液滴状の液晶140dp或いはシール材130a〜130dの図示を優先し、先に図5を用い説明した柱状スペーサ101及び評価マークSPM1については、図面が煩雑とならない様に図示を省略している。また、ここでは、滴下注入法を用いて液晶を充填し、液晶層140を形成する方法を一例としたので、この様に形成したが、真空注入法を用いる場合には、シール材130a〜130dは完全に閉じた形状ではなく一部開口させた液晶注入口が形成される。また、液晶は貼り合わせた後に前記液晶注入口より注入されることから、上記説明した液滴状の液晶140dpの形成処理は省略される。
続いて、貼り合わせ工程において、マザー基板10及びマザー基板20を貼り合わせてセル基板30を形成する(S7)。具体的には、本実施の形態1で得られるセル基板30について、図7は平面図を示したものであり、図8は断面図(図7における断面線C−Dでの断面図)を示したものであるが、セル基板30ではマザー基板10とマザー基板20に形成したアライメントマークARM1とアライメントマークARM2の位置が平面的に所定の範囲内に重なるようにマザー基板10とマザー基板20は位置合わせして重ね合わせられる。なお、図7の平面図中では、便宜上、マザー基板10及びマザー基板20が、更に、アライメントマークARM1及びアライメントマークARM2についても、若干斜め方向にずれた状態で示されているが、マザー基板10の下に配置されるマザー基板20を図示するためであり、実際には、図8の断面図に示す様にほぼ完全に重なるように位置合わせされて貼り合わされている。また、マザー基板10とマザー基板20は位置合わせして重ね合わされたセル基板30の状態では、マザー基板10とマザー基板20に形成した評価マークSPM2と評価マークSPM1の位置は平面的に重なるように配置される。本実施の形態1のセル基板30では、液滴状に形成された液晶140dpがマザー基板10とマザー基板20間に挟まれて均一に拡がり一体化した液晶層140の状態となり、マザー基板10とマザー基板20間の其々のシール材130a〜130dにより囲まれる容積内に満たされる。なお、先に説明したとおり、真空注入法を用いる場合には、シール材130a〜130dは完全に閉じた形状ではなく一部開口させた注入口が形成され、まだ、液晶層140は形成されていない。
続いて、シール硬化工程において、マザー基板10とマザー基板20を貼り合わせた状態で、シール材130a〜130dを完全に硬化させる(S8)。この工程は、例えば、シール材130a〜130dの材質に合わせて熱を加えることや、紫外線を照射することにより行われる。本実施の形態1では、滴下注入法と相性の良い、紫外線を照射する方法により硬化を行った。この工程によりマザー基板10とマザー基板20は位置合わせされた位置関係のまま固定される。また、液晶パネルを軽量化するために基板を薄型化する場合には、この貼り合わされた状態で薬液や機械的研磨による薄型化処理を実施すると良い。このシール硬化工程が完了した段階、或いは薄型化処理が完了した段階において、セル基板30は完成する。なお、このセル基板30は、液晶表示装置製造用の部材である液晶表示装置用セル基板として、所謂、中間製品として販売される場合もある。次に、セル分断工程において、セル基板30を多数の個別セルに分断する(S9)。なお、真空注入法を用いる場合には、先に説明をしたとおりシール材130a〜130dに一部開口させた液晶注入口を形成しておき、上記のセル分断工程後に行う液晶注入工程において、個々のセルに対して液晶注入口から液晶を注入する。この工程は、例えば、液晶を液晶注入口から真空注入により充填することにより液晶層140の形成が行われる。更に、封止工程において、液晶注入口を封止する。この工程は、例えば、光硬化型樹脂で封じ、光を照射することにより行われる。
この様に個々の液晶パネルの形状に分断された後、偏光板貼り付け工程において、セルに偏光板131、132を貼り付け(S10)、制御基板実装工程において、制御基板135を実装する(S11)ことによって、液晶パネル100が完成する。
なお、本実施の形態1においては、評価マークSPM1及び評価マークSPM2を表示領域200外側の額縁領域の例えばシール材130により囲まれる領域に配置した。これは以下の二点の有利な点があり、この配置を選択している。一つは表示領域200に配置される柱状スペーサ101との距離を近く形成できることから、柱状スペーサ101の径などの大きさ或いは位置ズレ量の基板面内分布による影響を少なくできる。従って、柱状スペーサ101と同時形成した評価マークSPM1により代用して行う柱状スペーサ101の形成状態の評価がより正確になることである。もう一つは完成した液晶パネルの状態でも評価マークSPM1及び評価マークSPM2が残存することにより、評価マークSPM1及び評価マークSPM2を用いた評価を行うことができ、結果として評価の自由度が上がることである。然しながら、この態様のみに限られず、例えば、額縁領域のシール材130により囲まれる領域外の領域に配置しても良く、この場合においても、完成した液晶パネルで評価可能であることや、評価の正確性の点においても、本実施の形態1とほぼ同等の効果が得られる。更に、貼り合わせ後の基板分断前の段階でズレ評価を行う場合には、評価マークSPM1は、液晶パネルとして残存される表示領域200外側の額縁領域に限られることなく、表示領域200外であれば、柱状スペーサ101の形成される同じマザー基板上の何れの位置に配置しても良い。製造の際に同じマザー基板上に同時形成していることから、評価マークSPM1の大きさ或いは位置ズレ量などの形成状態は柱状スペーサ101の形成状態と基本的には類似し、柱状スペーサ101の形成状態の評価を評価マークSPM1により代用して行えるという所望の効果は得ることができる。
続いて、本実施の形態1における、評価マークSPM1及び評価マークSPM2を用いた柱状スペーサ101の形成状態の評価方法について、詳細に説明を行う。図9は、マザー基板20に形成される評価マークSPM1及びアライメントマークARM2(図9(a))と、マザー基板10に形成される評価マークSPM2及びアライメントマークARM1(図9(b))を示したものであり、図中では、アライメントマークARM1及びアライメントマークARM2が配置されるアライメントマーク部、評価マークSPM1及び評価マークSPM2の配置される評価マーク部について、其々の近傍付近を図示している。また、評価マークSPM1及び評価マークSPM2は、液晶表示装置の構成の説明において図3を用い説明を行ったとおり、表示領域外のシール内領域に形成されており、其々ピッチP01及びピッチP02の等間隔で配列して配置されている。ピッチP01として20μmに、ピッチP02として21μmに形成されている。また、同じマザー基板10及びマザー基板20上の基板周辺領域にアライメントマークARM1及びアライメントマークARM2が形成されている。次に、図10を用いて、マザー基板10に形成される評価マークSPM2及びアライメントマークARM1と、マザー基板20に形成される評価マークSPM1及びアライメントマークARM2の其々の位置関係と、ズレ評価方法について説明を行う。なお、図10は、図7及び図8を用いて説明を行ったマザー基板10とマザー基板20を貼り合わせて形成されたセル基板30の状態にあたるものであり、図9と同様に、図中、アライメントマークARM1及びアライメントマークARM2が配置されるアライメントマーク部、評価マークSPM1及び評価マークSPM2の配置される評価マーク部について、其々の近傍付近を図示している。また、図では、ズレの状態を強調するために、評価マークSPM1と評価マークSPM2のピッチの差を実際よりも強調して示している。図10(a)は、設計値での位置関係を示しており、マザー基板10とマザー基板20間の重ね合わせ、マザー基板20内に形成される柱状スペーサ101の形成位置、マザー基板10内に形成されるパターンの形成位置、これらにおいて全て理想的にズレがゼロで形成された状態に相当する。アライメントマークARM1とアライメントマークARM2が其々の十字形状のパターンの中心が一致した状態で、8個の評価マークSPM2の中央のパターン間(端から4番目のパターンと5番目のパターン間)に、9個の評価マークSPM1の中央の柱状パターン(端から5番目の柱状パターン)が配置される。即ち、図中矢印の位置で、評価マークSPM2のパターン間より評価マークSPM1の柱状パターンが全て見えている。つまり、この評価マークSPM2のパターン間より評価マークSPM1の柱状パターンが全て見える位置を確認することで、両者間の相対的なズレの程度を確認できる。
例えば、図10(b)は、実際にマザー基板10とマザー基板20の重ね合わせを行った際の状態の一例を示したものであり、この例においては、図中矢印の位置で示す様に評価マークSPM2の左端から6番目と7番目のパターン間において評価マークSPM1の柱状パターンが全て見えている。即ち、図10(a)のズレがゼロの場合では評価マークSPM2の中央のパターン間(端から4番目のパターンと5番目のパターン間)であったものに比べて、評価マークSPM2のパターン2個分移動している。また、評価マークSPM2のパターンと評価マークSPM1の柱状パターンの其々のピッチP01及びピッチP02間の差が1μmであることから、評価マークSPM2のパターン間より評価マークSPM1の柱状パターンが全て見える位置が評価マークSPM2のパターン1個分ずつ移動する毎に1μmずつズレが生じていることになる。つまり、図中では、評価マークSPM2のパターン間の位置の其々に対応して、左側より−3から+3までの1刻みの数値を付しているが、当然、図10(a)と同様に評価マークSPM2のパターン間より評価マークSPM1の柱状パターンが全て見える位置が評価マークSPM2の中央のパターン間(端から4番目のパターンと5番目のパターン間)の場合にはズレ量はゼロとなる。同様に評価マークSPM2のパターン間より評価マークSPM1の柱状パターンが全て見える部分に付される数値が、丁度、右側を+Xとするズレ量のミクロン単位に相当する。つまり、図10(b)の状態ではズレ量は+2μmとなる。
なお、これら評価マークSPM2のパターン間に付している数値については直接パターン形成して目印にしても良いし、ズレ量と位置関係について評価者に対して取り決めを行うのみでも良い。また、ピッチP01及びピッチP02間の差は適宜1μmより変更しても良く、ズレ評価の精度を上げたい場合には0.5μmなど1μmより小さい値としても良い。ピッチP01及びピッチP02間の差を一般的な値とした場合も含めて、ズレ量ΔXは、ΔX = (P02−P01)×N (Nは図10の構成では前記の−3から+3までの1刻みの数値、一般化した場合はズレ読み取り基準位置のズレ量ゼロの場合からの移動数)となる。また、ここでは、評価マークSPM2のパターンと評価マークSPM1のズレ読み取り基準位置を評価マークSPM2のパターン間より評価マークSPM1の柱状パターンが全て見える位置、即ち、評価マークSPM2のパターン間の中心と評価マークSPM1パターンの中心の一致部を基準としたが、図11(a)に示す様に、評価マークSPM2のパターンとSPM1の柱状パターンが完全に重なる位置、即ち、評価マークSPM2パターンの中心と評価マークSPM1バターンの中心の一致部を基準としても良い。また、先に説明したとおり、評価マークSPM2は抜きパターンでも良いことから、図11(b)の様にパターン材料を除去して形成された開口パターンにより形成されたものであっても良い。なお、図11は、ズレがゼロの場合を用いて示しており、矢印で示す位置となる評価マークSPM2のパターンとSPM1の柱状パターンの其々の中心位置の一致部を基準として示している。
また、以上説明を行った評価はあくまでも評価マークSPM1のパターンと評価マークSPM2のパターン間の相対的な位置ズレを評価するものであるが、先に説明してきたとおり、評価マークSPM1の大きさ或いは位置ズレ量などの形成状態は柱状スペーサ101の形成状態と基本的には類似し、柱状スペーサ101の形成状態の評価を評価マークSPM1により代用して行える。即ち、柱状スペーサ101のスイッチング素子基板110上に形成されるゲート電極116などのパターンに対するズレ量は上記説明のズレ量と概ね変わらない値と考えて良い。また、ここで評価される柱状スペーサ101のズレ量は、マザー基板20上に形成される柱状スペーサ101の面内分布も含む形成位置ズレとマザー基板10とマザー基板20間の重ねズレなどの要因が複合して発生する柱状スペーサ101とスイッチング素子基板110上に形成されるパターンとの間での現実的なズレ量が評価されることとなる。また、X方向のズレ評価について説明を行ったが、構成及び製造方法において説明したとおり、Y方向に配列する評価マークSPM1及び評価マークSPM2も備えていることから、同様の評価により、Y方向のズレ評価も同様に行うことができる。なお、X方向、Y方向に限られず、ズレ評価を行いたい特定の方向がある場合、X方向Y方向の両者のズレをベクトルとして評価すれば何れの方向のズレ量も評価できる。また、一組の評価マークSPM1及び評価マークSPM2で直接的に特定の方向のズレについて評価を行う場合には、当該特定方向に配列する評価マークSPM1及び評価マークSPM2を設けるようにしても良い。また、ズレ評価以外に評価マークSPM1の形状や径についても、柱状スペーサ101と形状や大きさ(ここでは円形であることから径)について初期設計を同じにして同時に形成していることから、この評価マークSPM1の柱状パターンの形状や径を評価することにより、柱状スペーサ101の形状や径についてもズレ評価の場合と同様に代用して評価することが可能である。この様にして、柱状スペーサ101のズレ評価と同時に柱状スペーサ101の形状や大きさについても評価することができる。
なお、これら評価は、製造方法の途中で行う場合には、基板間の位置関係が固定されることからシール硬化工程(S8)の完了以降に行うことが適当であり、本実施の形態1の様に評価マークSPM1及び評価マークSPM2がシール材130により囲まれる領域、つまり、液晶パネル100内に残存する部分に形成される場合には、シール硬化工程(S8)の完了以降であれば製品が完成後も含めて、随時、評価を行うことができる。
以上説明の様に、表示領域200内の柱状スペーサ101の形成状態について、柱状スペーサ101のパターニングと同時に同じ樹脂により同時形成される評価マークSPM1を用いて代用して評価できる。評価マークSPM1については、表示領域200の外側の額縁領域に配置することから、表示領域200内の様に表示へ影響しないようにするための制約が無い。具体的には、表示領域200内に配置される柱状スペーサ101の様に近傍を遮光する遮光層を形成する必要が無い。従って、評価マークSPM1は遮光層により観察が阻害されないように形成することが可能であり、基板貼り合わせ工程以降の遮光層により表示領域200内の柱状スペーサ101を本来確認できない工程や、液晶パネル100の完成状態において、特に表示に悪影響を与えることなく柱状スペーサ101とスイッチング素子基板110側パターン間のズレ量、柱状スペーサ101の形状、大きさなど、柱状スペーサ101の形成状態を把握することができる。更に、表示領域200内と比べて位置的な制約も殆ど無いことからパターンを配列してバーニヤ方式を採用することも可能であるなど、容易に詳細な評価を行うことが可能である。また、図2の断面図においては、非常に簡略化した図となっていることから、表示領域200内における柱状スペーサ101の位置ズレについての悪影響が判り難いが、実際の液晶パネルにおいては、柱状スペーサ101の当接するスイッチング素子基板110の表面には、スイッチング素子114を構成するゲート電極116やそれ以外のパターンにより、様々な段差形状が形成されており、微妙なズレにより、柱状スペーサ101とスイッチング素子基板110の表面との当接状態が変わってしまう。当接状態によっては面押し強度の低下、表示不良など、様々な不良が発生することになるが、本実施の形態1においては、上記説明のとおり、柱状スペーサ101とスイッチング素子基板110側パターン間のズレ量、柱状スペーサ101の形状、大きさなど、柱状スペーサ101の形成状態について、詳細に評価、把握することができることから、これら面押し強度の低下、表示不良など、様々な不良要因に関する解析と不良発生の回避が可能となる。また、基板貼り合わせ工程以降(正確には、先に説明したとおり、シール硬化工程(S8)の完了以降)の工程において、適宜、柱状スペーサ101の形成状態を上記説明の評価マークSPM1に対して、評価マークSPM2の位置との間の相対的なズレ量を評価すること、或いは大きさ、形状を評価することを行う評価工程よりなる検査工程を設けることで、不良品の後工程への流出の防止を行うことも可能となる。なお、基板貼り合わせ工程後のシール硬化工程の完了前に、この検査工程を行うことにより、柱状スペーサ101の形成状態、位置ズレ量についての評価結果が悪いものに対して、マザー基板10とマザー基板20間の位置合わせを再調整した後にシール硬化工程を行う不良修復工程を行うようにしても良く、歩留り向上効果が期待される。
また、本実施の形態1においては、比較的容易に正確なズレ量が評価できる評価マークの形態として、バーニヤ方式を採用したものを例にとって説明を行った。然しながら、柱状スペーサ101のパターニングと同時に同じ樹脂により同時形成される評価マークSPM1を配置し、更にスイッチング素子基板110上における評価マークSPM1の近傍に、スイッチング素子基板110上に形成される導電膜や絶縁膜のパターンを形成するパターニングと同時に、其々のパターンと同じ材料により形成される評価マークSPM2を配置すること、つまり、これら評価マークSPM1及び評価マークSPM2の両者を近接して配置することのみであっても、実施の形態1と同様に柱状スペーサ101とスイッチング素子基板110側パターン間のズレ量、柱状スペーサ101の形状、大きさなど、柱状スペーサ101の形成状態を把握することができる。従って、実施の形態1と同様に面押し強度の低下、表示不良など、様々な不良要因に関する解析が可能である。以下において、本発明と同様の効果が得られる変形例として、図12及び図13を用いてバーニヤ方式を用いない評価マークSPM1及び評価マークSPM2について、幾つかの例を説明する。
先ず、比較的簡単な構成例としては、図12(a)の様に一組の評価マークSPM1及び評価マークSPM2を用いた構成であっても良い。また、柱状スペーサ101のパターニングと同時に同じ樹脂により同時形成される評価マークSPM1については、何れの形状であっても良いが、実施の形態1と同様に柱状スペーサ101と同じ形状、同じ大きさ(円の場合には同じ径)に形成することで、実施の形態1でも説明を行ったとおり、柱状スペーサ101の形状と大きさの評価も可能となることから、柱状スペーサ101と同じ形状、同じ大きさに形成することが好ましい。また、スイッチング素子基板110上に形成されるパターンと同時に形成される評価マークSPM2についても、評価マークSPM1の近傍に配置され、評価マークSPM1及び評価マークSPM2間の平面的な相対的なズレ量が把握できる目安になれば良いことから、何れの形状であっても良いが、ここでは、スイッチング素子基板110側より観察できるように図12(a)に示す様に評価マークSPM2を遮光膜に開口部を形成した抜きパターンにより形成している。遮光膜としては、スイッチング素子基板110上に形成される例えばゲート電極116と共通部材により同時にパターニングして外形および開口部の形状を形成している。また、図では、ズレ量がゼロの基準位置を示しているが、評価マークSPM2の開口部の中央に評価マークSPM1が配置され、評価マークSPM2開口部の幅と評価マークSPM1の径が一致するようにした。図12(b)は、一例としてズレを生じた場合の状態を示したものであるが、ズレ量がゼロの基準位置からの相対的な移動量を評価すれば良く、例えば、評価マークSPM1の端部と評価マークSPM2の開口部の端部のズレ量(図中のΔXに相当)について、測長機能を有する光学顕微鏡などを適宜用いることで、評価マークSPM1と評価マークSPM2間の相対的なズレ量について容易に評価することができる。
また、別の構成の例としては、図12(c)或いは図12(d)に示す様に、評価マークSPM2に所定のラインアンドスペース(L/S)を有する格子パターン或いはメッシュパターンを採用することで、パターン端部の位置を目盛として利用することができる。この構成も図12(a)の構成と同様にスイッチング素子基板110上の遮光膜、例えばゲート電極116と共通部材により同時にパターニングして評価マークSPM2を形成することができる。これにより、上記説明の様な測長機能を有しない様な単純な光学顕微鏡でも、ある程度正確な評価マークSPM1のズレ量の評価が可能である。特にパターンの端部を目盛として活用が容易となるように、等間隔の端部を有するパターンにより形成されるのが好ましい。例えば、ラインアンドスペース(L/S)を有するパターンの場合には、L=Sと設定すれば良い。なお、図中に示すとおり、L/S幅としては、本分野で一般的に用いられる写真製版パターニング及びエッチング加工精度で誤差の少ない範囲で形成できる最小値としてL/S=3μm、即ち、L、S共に3μmとしている。これにより、評価マークSPM2は3μmの等間隔の端面を有するパターンにより形成され、目盛として有効となる。また、更に精度の高い目盛形成としては、スイッチング素子基板110上にパターン形成する際の写真製版パターニングに位置合わせが高精度である装置を採用している場合には、以下の方法によって形成可能である。図13に示す様に、異なる層で形成したL/S=3μmの格子パターン(PT−A〜PT−D)を1μmずつずらして配置する。なお、図13(a)では重なり状態を説明するために、格子パターン(PT−A〜PT−D)について、縦方向の配置をずらして図示しているが、実際には図13(b)の様に縦方向は同じ位置に重ねて配置される。この様にして、図13(b)に示す様に1μmの等間隔の端面を有するパターンが得られるので1μm間隔の目盛を有する評価マークSPM2として利用可能である。従って、評価マークSPM2に重ねて評価マークSPM1を配置することで、評価マークSPM1との間の位置ズレ評価の目安として利用でき、1μm単位での、より精度の高い評価が可能である。なお、上記説明した等間隔の端面を利用した目盛は、評価マークSPM1の位置ズレを評価する際の目安のみならず、評価マークSPM1の大きさ(円の場合には径)を評価する目安に用いることもできることは言うまでも無い。
なお、上記説明を行った実施の形態1の液晶表示装置は、一例であり他の構成でも良い。液晶表示装置の動作モードは、TN(wisted ematic)モードや、STN(upper wisted ematic)モード、強誘電性液晶モードなどでもよく、スイッチング素子もTFTに限られず、薄膜ダイオードであっても良い。更に、カラーフィルタ基板120に設けた共通電極123をスイッチング素子基板110側に設置して、画素電極113との間に横方向に液晶に対して電界をかける横電界方式を用いた液晶パネルでも良い。また、透明基板についても一例としてガラスを用いたが、透明であれば透明プラスチックや石英など、他の材質であっても良い。何れにしても、少なくとも、スイッチング素子と遮光層を含む配線或いは電極パターンを備えたスイッチング素子基板と、遮光層を備えた対向基板と、スイッチング素子基板における遮光層と対向基板における遮光層との間に配置される柱状スペーサとを備える液晶表示装置であれば、本実施の形態1で説明を行った液晶表示装置において得られる効果と同様の効果が得られる。
実施の形態2.
続いて、実施の形態1の構成に加えて、カラーフィルタ基板と柱状スペーサ間、カラーフィルタ基板とスイッチング素子基板間のズレについての相対関係が把握できるようにカラーフィルタ基板上の遮光層にも新たな評価マークを配置する構成を有する実施の形態2について説明を行う。なお、実施の形態1との構成の違いはカラーフィルタ基板上の遮光層に形成される評価マークの点のみであり、実施の形態1との相違点の主要な部分は製造方法に関する内容であり、上記構成の違いについても製造方法の途中で説明可能である。従って、以下、本発明の実施の形態2の液晶表示装置についての説明は、基本的には実施の形態2の液晶表示装置の製造方法の説明を行い、適宜、実施の形態1の構成或いは製造方法との相違点を中心に説明を行うこととする。
図14は本発明の実施の形態2における液晶表示装置の製造方法において、実施の形態1と同様にマザー基板10Aとマザー基板20Aを貼り合わせたセル基板30Aの状態の断面概略図を示したものであり、実施の形態1で用いた図8に対応するものである。以下、図8を用い説明した実施の形態1の液晶表示装置の場合との相違点を中心に説明を行う。その他、図1、図2及び図8などを用い説明した実施の形態1の構成と共通する構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施の形態2の液晶パネル100A(図示省略)においては、実施の形態1の液晶パネル100において、図14のマザー基板10Aとマザー基板20Aを貼り合わせたセル基板30Aの状態でも示される様に、柱状スペーサ101と同時形成される評価マークSPM1と、評価マークSPM1の配置される位置近傍のマザー基板10A上、即ち、分断された場合のスイッチング素子基板110A(図示省略)上に形成されるパターンと同時に形成される評価マークSPM2に加え、評価マークSPM1及び評価マークSPM2の配置される位置近傍のマザー基板20A上、即ち、分断された場合のカラーフィルタ基板120A(図示省略)上に複数のカラーフィルタ間を遮光する遮光層125のパターニングと同時に形成される評価マークSPM3を備える点のみが異なっている。
本実施の形態2の液晶パネル100Aに配置される評価マークSPM1〜評価マークSPM3の詳細なパターン形状について、図15を用いて説明を行う。図15(a)は、本実施の形態2において追加されるカラーフィルタ基板120A上に形成される遮光層125と同じ材料により、遮光層125のパターニングと同時に形成される評価マークSPM3である。ここでは評価マークSPM3は遮光層125に形成した開口パターンよりなり、複数個、等間隔で配列して配置される。開口パターンは配列方向と垂直な方向を長手方向とする矩形形状に形成され、更に等間隔に配列するピッチP03として、21μmに設定して、9個を配列している。この図15(a)中に示される遮光層125については、表示領域に形成される遮光層125と連続して一体に形成されていても良く、同時形成されるが表示領域に形成される遮光層125より分断されて孤立して形成されていても良い。図15(b)は、実施の形態1と同様に柱状スペーサ101と同時形成される評価マークSPM1であり、図15(c)は、実施の形態1と同様にスイッチング素子基板110A上に形成されるパターンと同時に形成される評価マークSPM2である。評価マークSPM1及び評価マークSPM2は、実施の形態1において説明を行ったとおり、表示領域外のシール内領域に形成されており、其々ピッチP01及びピッチP02の等間隔で配列して配置されている。ピッチP01として20μmに、ピッチP02として21μmに形成されている。ここでは、評価マークSPM1及び評価マークSPM2の配列する個数は評価マークSPM3と同じ個数である9個を配列している。図15(a)〜図15(c)では、評価マークSPM1〜評価マークSPM3の其々を独立して説明を行っているが、液晶パネル100Aの状態或いは図14で示した様に貼り合わせ工程を完了したセル基板30Aの状態では、配列方向が揃った状態で重なって配置されることになる。
具体的には、図16で示す様に、評価マークSPM1〜評価マークSPM3が重なって配置される。図16(a)は、評価マークSPM2が配置されるスイッチング素子基板110A或いはマザー基板10A側より観察した状態にあたる。図16(b)は、図16(a)における断面線G−Hにおける断面模式図であり、評価マークSPM1〜評価マークSPM3の構成の位置関係のみを示しており、スイッチング素子基板110A或いはマザー基板10A、カラーフィルタ基板120A或いはマザー基板20Aのその他の構成などは省略している。また、図16においては、評価マークSPM1と評価マークSPM2間及び評価マークSPM1と評価マークSPM3間において、其々、ズレ量がゼロの状態を示したものである。本実施の形態2では、実施の形態1で説明した基準位置を評価マークSPM1の柱状パターンと評価マークSPM2のパターンの其々の中心位置の一致部(図中、一致部A)と評価マークSPM1の柱状パターンと評価マークSPM3のパターンの其々の中心位置の一致部(図中、一致部B)を基準としている。ズレ量がゼロの状態を示す図16からも判るように、ズレ量がゼロの状態の基準位置は評価マークSPM1の中央のパターン(端から5番目のパターン)の中心位置と評価マークSPM2のパターンの中心位置の一致部(図中、一致部A)と、評価マークSPM1の中央のパターン(端から5番目のパターン)の中心位置と評価マークSPM3のパターンの中心位置の一致部(図中、一致部B)としている。評価マークSPM1と評価マークSPM2のズレ量に応じて、順次、一致部Aが移動していき、同様に評価マークSPM1と評価マークSPM3のズレ量に応じて、順次、一致部Bが移動していくことになり、其々の間の相対的なズレの程度を確認できる。
例えば、図17は、実際にマザー基板10Aとマザー基板20Aの重ね合わせを行った際の状態の一例を示したものである。この例においては、図中矢印(一致部A)の位置で示す様に評価マークSPM3の左端から4番目の開口パターンと評価マークSPM1の柱状パターンがほぼ重なっている。言い換えると、両者の中心位置がほぼ一致している。即ち、図16のズレがゼロの状態では評価マークSPM3の中央のパターン(端から5番目のパターン)と一致する位置にあったものに比べて、評価マークSPM3のパターン1個分−X方向へ移動している。評価マークSPM3のピッチP03と評価マークSPM1のピッチP01の差は実施の形態1と同様に1μmとしていることから、図17の状態では評価マークSPM1の評価マークSPM3に対する相対的なズレ量は−1μmとなる。また、図中矢印(一致部B)の位置で示す様に評価マークSPM2の左端から6番目のパターンと評価マークSPM1の柱状パターンがほぼ重なっている。即ち、両者の中心位置がほぼ一致している。つまり、図16のズレがゼロの場合では評価マークSPM2の中央のパターン(端から5番目のパターン)と一致する位置にあったものに比べて、評価マークSPM2のパターン1個分+X方向へ移動している。従って、評価マークSPM2のピッチP02と評価マークSPM1のピッチP01の差は実施の形態1と同様に1μmとしていることから、図17の状態では評価マークSPM1の評価マークSPM2に対する相対的なズレ量は+1μmとなる。
また、以上説明のとおり、評価マークSPM1と評価マークSPM2間の相対ズレ量と評価マークSPM1と評価マークSPM3間の相対ズレ量が独立して評価可能であり、評価マークSPM1が共通していることから、評価マークSPM2と評価マークSPM3間の相対ズレ量も見積ることができる。例えば、図17のズレ状況の場合には、評価マークSPM3に対する評価マークSPM2の相対的なズレ量は、先に説明した其々のズレ量の差となることから、−2μmとなることが容易に見積れる。評価マークSPM1〜評価マークSPM3の何れか一つを基準とすれば、三者間の其々の関係を見積もることが可能であることから、先に説明したとおり、基準とする一つの評価マークのピッチに対して、残りの評価マークのピッチが異なれば、バーニヤ方式での評価が可能となる。従って、残りの二者の評価マークのピッチは本実施の形態2のP02とP03の様に等しくしても良く、異ならせても良い。
然しながら、図16(a)では、ズレ量がゼロな場合の平面図からも明らかな様に評価マークSPM2と評価マークSPM3のピッチを一致させていることから、遮光膜により形成している評価マークSPM3の開口部を評価マークSPM2により埋めることができている。本実施の形態2の様に液晶パネル内の額縁領域に評価マークSPM3を配置する場合には、評価マークSPM3の形成される額縁領域における遮光膜125のカラーフィルタ基板120中の光の透過を遮光する役割も重要であることから、評価マークSPM2と評価マークSPM3のピッチを一致させることが望ましい。なお、この評価マークSPM2が遮光膜125の評価マークSPM3の開口部を遮光する役割をさせる場合には、評価マークSPM2が遮光性パターンにより形成されること、或いは少なくとも光の透過を妨げる材料よりなるパターンであることが必要である。具体的には、遮光性パターンとしては、ゲート電極116及びソース・ドレイン電極などと共通部材の金属膜よりなるパターンが挙げられ、光の透過を妨げる材料としては、スイッチング素子114を構成する半導体層であるシリコン膜などが挙げられる。また、本実施の形態2では、評価マークSPM3の遮光膜125に形成した開口部の形状と評価マークSPM2とを同じ大きさの矩形形状に形成して配置されている。これも図16(a)より明らかな様に上記説明の遮光効果に寄与する。従って、この様に遮光膜125に形成した開口部により形成された評価マークSPM3と、スイッチング素子基板110A上に形成されるパターンと同時に形成される評価マークSPM2とは、同じ大きさ、同じ形状に形成して配置されることが好ましい。図16(b)においては、図面では評価マークSPM3の開口部が評価マークSPM2により効果的に遮光されないように見えるが、この図においては、評価マークSPM2と評価マークSPM3間のズレの状態を強調して示しているためである。実際には10μm程度の幅の開口部に対して、基板間の重ね合わせズレ量として、大きくずれたとしても1〜2μmのズレ量となるのが一般的であり、評価マークSPM2により充分に効果的に遮光可能である。
また、上記説明は、評価マークSPM1〜評価マークSPM3の間での直接的なズレについて説明を行ったが、実施の形態1において説明したのと同様に、評価マークSPM1と評価マークSPM2間のズレ量評価により、スイッチング素子基板110A上に形成されるパターンと柱状スペーサ101間のズレ評価を代用して評価することが可能である。更に、評価マークSPM1と評価マークSPM3間のズレ量評価により、カラーフィルタ基板120A上に形成される際の柱状スペーサ101の位置ズレ、具体的には遮光膜125パターンとの間の位置ズレを代用して評価することが可能である。加えて、本実施の形態2では、評価マークSPM2と評価マークSPM3の相対位置関係も評価できることから、スイッチング素子基板110とカラーフィルタ基板120間の重ね合わせズレ量を代用して評価することが可能である。
なお、本実施の形態2では、評価マークSPM3の遮光膜125に形成した開口部の形状と評価マークSPM2とを同じ大きさの矩形形状に形成したことにより上記説明の遮光に関する効果が得られるが、図18に示す様に評価マークSPM2を評価マークSPM3の遮光膜125に形成した開口部の形状に対して、小さめの矩形形状に形成しても良い。なお、図では、ズレ量がゼロな場合を示しており、矢印の位置に評価マークSPM1、評価マークSPM2及び評価マークSPM3の中央のパターン(端から5番目のパターン)が全て一致している。この様に小さめの矩形形状に形成した場合にも、本実施の形態2の主要な効果である柱状スペーサ101のズレ量評価が評価マークSPM1により代用して評価可能となる効果、パーニヤ方式を用いたことによる効果は共通して得ることが可能である。更に、遮光効果についても、実施の形態2からは劣るが、評価マークSPM2と評価マークSPM3の形状を同じ形状である矩形形状に形成していることから、一定の遮光効果については得ることができる。また、評価マークSPM1の柱状パターンの径よりも評価マークSPM2の矩形形状の幅を小さく形成することで、評価マークSPM2により評価マークSPM1が完全に隠れてしまうことが防止できる。従って、図中矢印で示す一致部の観察が何れの基板面側からも行えるなど、評価マークSPM1の観察が容易となる利点もある。また、先にも説明したとおり、図18に示す様に評価マークSPM1のピッチP01と評価マークSPM2のピッチP02を同じ長さにして、評価マークSPM3のピッチP03のみを異なる長さに設定しても良く、最終的には全てのズレの位置関係を評価することが可能である。或いは、評価マークSPM1のピッチP01と評価マークSPM3のピッチP03を同じ長さにして、評価マークSPM2のピッチP02のみを異なる長さに設定しても、更に、評価マークSPM1のピッチP01、評価マークSPM2のピッチP02、評価マークSPM3のピッチP03の全てが異なる長さに設定しても最終的には全てのズレの位置関係を評価することが可能である。即ち、評価マークSPM1、評価マークSPM2、及び評価マークSPM3より選ばれる少なくとも一組において、互いに異なる等間隔を有する配列パターンであれば、同様に全てのズレの位置関係を評価することが可能である。また、本実施の形態2において、実施の形態1と同様に評価マークSPM1の形状や径についても柱状スペーサ101と形状や径について初期設計を同じにして同時に形成していることから、この評価マークSPM1の柱状パターンの形状や径を評価することにより、柱状スペーサ101の形状や径についても代用して評価することができることは言うまでも無い。
なお、本実施の形態2の場合においても、評価マークSPM1、評価マークSPM2、及び評価マークSPM3が、実施の形態1の変形例と同様にバーニヤ方式を用いないものであっても良い。適宜、図12を用いて説明した様な、評価マークSPM1、評価マークSPM2、及び評価マークSPM3が一組の評価マークの構成、或いは評価マークSPM2及び評価マークSPM3に等間隔の端面を利用した目盛を形成した構成を組み合わせても良く、本実施の形態2の効果と実施の形態1の変形例の効果の複合した効果を得ることができる。
10,10A,20,20A マザー基板、30,30A セル基板、101 柱状スペーサ、
110,110a〜110d スイッチング素子基板、
120,120a〜120d カラーフィルタ基板、111,121 ガラス基板、
114 スイッチング素子、116 ゲート電極、124 カラーフィルタ、
125 遮光層、130,130a〜130d シール材、140 液晶層、
200,200a〜200d 表示領域、
SPM1,SPM2,SPM3 評価マーク、ARM1, ARM2 アライメントマーク、

Claims (10)

  1. 第一透明基板と該第一透明基板上の表示領域に形成された遮光性パターンを含む複数のパターンと該複数のパターンの一部により構成され配列して配置されるスイッチング素子とを備えたスイッチング素子基板と、
    前記スイッチング素子基板に対して対向して位置合わせして配置され、第二透明基板と該第二透明基板上の前記表示領域に形成された複数のカラーフィルタ及び該複数のカラーフィルタ間を遮光する遮光層とを備えるカラーフィルタ基板と、
    前記表示領域に形成され、前記スイッチング素子基板における遮光性パターンと前記カラーフィルタ基板における遮光層の間に配置され、前記スイッチング素子基板と前記カラーフィルタ基板間に所定の間隔を有する間隙を形成する柱状スペーサと、
    前記表示領域を囲むように配置され、前記間隙を密封するシール材と、該シール材により密封された前記間隙に形成された液晶層と、
    前記表示領域外側の額縁領域に配置され、前記柱状スペーサと共通部材により形成された第一の評価マークと、該第一の評価マークの近傍に配置され、前記スイッチング素子基板上に前記複数のパターンの何れかと共通部材により形成された第二の評価マークと、
    を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 第二の評価マークが等間隔の端面を有するパターンにより形成されることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 第一の評価マーク及び第二の評価マークが互いに異なる等間隔を有する配列パターンにより形成されることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  4. 第一の評価マーク及び第二の評価マークの近傍に配置され、カラーフィルタ基板上に複数のカラーフィルタ間を遮光する遮光層と共通部材により形成された第三の評価マーク
    を備えたことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の液晶表示装置。
  5. 第一の評価マーク、第二の評価マーク、及び第三の評価マークは、前記第一の評価マーク、第二の評価マーク、及び第三の評価マークより選ばれる少なくとも一組において、互いに異なる等間隔を有する配列パターンにより形成されることを特徴とする請求項4に記載の液晶表示装置。
  6. 第三の評価マークは遮光層を開口して形成された開口パターンにより形成され、第二の評価マークは前記第三の評価マークと同じ大きさ、同じ形状、或いは同じ等間隔を有する配列パターンであって、更に遮光性パターン或いは光の透過を妨げる材料よりなるパターンにより形成されることを特徴とする請求項4或いは請求項5に記載の液晶表示装置。
  7. 第一の評価マークは表示領域に形成された柱状スペーサと同じ大きさ、同じ形状を有するパターンに形成されることを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載の液晶表示装置。
  8. 第一透明基板と該第一透明基板上の表示領域に形成された遮光性パターンを含む複数のパターンと該複数のパターンの一部により構成され配列して配置されるスイッチング素子と前記表示領域外の領域に配置され位置合わせに用いる第一のアライメントパターンとを備えた第一のマザー基板と、
    前記第一のマザー基板に対向して位置合わせして配置され、第二透明基板と該第二透明基板上の前記表示領域に形成された複数のカラーフィルタ及び該複数のカラーフィルタ間を遮光する遮光層と前記表示領域外の領域に配置され、前記第一のアライメントパターンとの間で位置合わせされる第二のアライメントパターンとを備える第二のマザー基板と、
    前記表示領域に形成され、前記第一のマザー基板における遮光性パターンと前記第二のマザー基板における遮光層の間に配置され、前記第一のマザー基板と前記第二のマザー基板に所定の間隔を有する間隙を形成する柱状スペーサと、
    前記表示領域を囲むように配置され、前記間隙を密封するシール材と、該シール材により密封された前記間隙に形成された液晶層と、
    前記表示領域外の領域に配置され、前記柱状スペーサと共通部材により形成された第一の評価マークと、該第一の評価マークの近傍に配置され、前記スイッチング素子基板上に前記複数のパターンの何れかと共通部材により形成された第二の評価マークと、
    を備えたことを特徴とする液晶表示装置用セル基板。
  9. 第一透明基板と該第一透明基板上の表示領域に形成された遮光性パターンを含む複数のパターンと該複数のパターンの一部により構成され配列して配置されるスイッチング素子とを備えたスイッチング素子基板と、
    前記スイッチング素子基板に対向して位置合わせして配置され、第二透明基板と該第二透明基板上の前記表示領域に形成された複数のカラーフィルタ及び該複数のカラーフィルタ間を遮光する遮光層とを備えるカラーフィルタ基板と、
    前記表示領域に形成され、前記スイッチング素子基板における遮光性パターンと前記カラーフィルタ基板における遮光層の間に配置され、前記スイッチング素子基板と前記カラーフィルタ基板間に所定の間隔を有する間隙を形成する柱状スペーサと、
    前記表示領域を囲むように配置され、前記間隙を密封するシール材と、該シール材により密封された前記間隙に形成された液晶層と、
    を備えた液晶表示装置の評価方法であって、
    前記カラーフィルタ基板を取り出すマザー基板上に第一の評価マークと前記柱状スペーサを共通部材により同時にパターニング形成する工程と、
    前記スイッチング素子基板を取り出すマザー基板上に第二の評価マークと前記第一透明基板上の表示領域に形成された複数のパターンの何れかを共通部材により同時にパターニング形成する工程と、
    前記カラーフィルタ基板を取り出すマザー基板と前記スイッチング素子基板を取り出すマザー基板を表示領域外の領域に形成されるアライメントマークにより位置合わせして貼り合わせる工程とを行った後に、
    前記第一の評価マークに対して、前記第二の評価マークの位置との間の相対的なズレ量を評価すること、或いは大きさ、形状を評価することにより、前記柱状スペーサの形成状態を評価することを特徴とする液晶表示装置の評価方法。
  10. 第一透明基板と該第一透明基板上の表示領域に形成された遮光性パターンを含む複数のパターンと該複数のパターンの一部により構成され配列して配置されるスイッチング素子とを備えたスイッチング素子基板と、
    前記スイッチング素子基板に対向して位置合わせして配置され、第二透明基板と該第二透明基板上の前記表示領域に形成された複数のカラーフィルタ及び該複数のカラーフィルタ間を遮光する遮光層とを備えるカラーフィルタ基板と、
    前記表示領域に形成され、前記スイッチング素子基板における遮光性パターンと前記カラーフィルタ基板における遮光層の間に配置され、前記スイッチング素子基板と前記カラーフィルタ基板間に所定の間隔を有する間隙を形成する柱状スペーサと、
    前記表示領域を囲むように配置され、前記間隙を密封するシール材と、該シール材により密封された前記間隙に形成された液晶層と、
    を備えた液晶表示装置の製造方法であって、
    前記カラーフィルタ基板を取り出すマザー基板上に第一の評価マークと前記柱状スペーサを共通部材により同時にパターニング形成する工程と、
    前記スイッチング素子基板を取り出すマザー基板上に第二の評価マークと前記第一透明基板上の表示領域に形成された複数のパターンの何れかを共通部材により同時にパターニング形成する工程と、
    前記カラーフィルタ基板を取り出すマザー基板と前記スイッチング素子基板を取り出すマザー基板を表示領域外の領域に形成されるアライメントマークにより位置合わせして貼り合わせる工程と、
    前記マザー基板を貼り合わせる工程以降において行う、前記第一の評価マークに対して、前記第二の評価マークの位置との間の相対的なズレ量を評価すること、或いは大きさ、形状を評価することにより、前記柱状スペーサの形成状態を評価する評価工程と、
    を備えたことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
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