JP2012007769A - 冷蔵庫 - Google Patents

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育恵 中野
Naoki Yamazaki
直紀 山崎
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Shinya Yamada
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Abstract

【課題】必要に応じて貯蔵室内の収納棚を自動調整し使い勝手を向上させる。
【解決手段】冷蔵庫100は、貯蔵室101の左側面から右側面に渡って架橋状に設置され少なくとも上下方向に設置位置を調整できる棚板102〜104と、貯蔵室に出入される収納物を検出する収納物検出手段106と、棚板の設置位置と棚板に収納されている収納物の収納状況を検出する棚板状況検出手段302と、棚板の設置位置を少なくとも上下方向にそれぞれ調整する棚板位置変更手段202〜204と、収納物検出手段と棚板状況検出手段の情報に基づいて棚板位置変更手段を制御する棚板制御手段308とを備え、棚板の位置調整が必要かつ位置調整が可能な場合に棚板の設置位置を自動調整する。これにより、ユーザは貯蔵室を開けて収納物を貯蔵室に出し入れするだけで棚の設置位置を自動調整することができユーザの使い勝手を向上できる。
【選択図】図1

Description

本発明は自動で棚の設置位置を調整する機能を有する冷蔵庫に関するものである。
一般に、冷蔵庫の貯蔵室には食品を収納するための棚が上下に複数設けられており、近年この棚の上下や前後の設置位置を任意に調節可能な冷蔵庫が登場している。例えば、棚板の左右端縁を下方から支持する支持部を複数設置して棚の上下位置を入れ替えるもの、棚を折りたたみ可能とし半分に折りたたむことで手前に背の高い収納物を収納する空間をつくれるもの、棚の前面に高さ調整用のレバーを取り付け、ユーザがレバーを左右に動かすことで棚支えの位置を連動して調整し高さを連動的に調整できるもの、などがある。
ここで、棚をユーザが手動で調整する場合、あらかじめ収納前に棚を調整しておくか、収納と同時に棚を調整する必要がある。前者の場合、ユーザは棚の調整と収納との2回の作業が必要であり冷蔵庫と収納物の間をいったりきたりする手間がかかる他、事前に調整した空間が実際の収納物に見合わず再調整が必要な場合もある。また、収納とは別に調整のためにドアを開閉するため無駄に冷気を逃がしてしまうことにもなる。一方後者の場合、ユーザの両手がふさがっている場合は収納と同時に棚を調整することはできないため、手をあけるために一旦どこかに収納物をおかなければならなくなる。一般的に棚を調整する必要があるような大きさや高さのある収納物はユーザの両手をふさぐ可能性が高いため、収納と同時に棚を調整する場合は収納物を置く、持ち変えるといった作業を伴うことになる。また、収納作業と同時に調整作業を行うことで収納物を確実に収納できる空間に調整することは可能だが、調整のためにドアを開放している時間が長くなるとそれだけ無駄に冷気を逃がしてしまうことになる。
また、収納物を収納するために棚を調整した後収納物を取り出した場合、収納棚を元の位置に戻さなければ以降使いづらく、戻すためにまたユーザの手間がかかるという問題もある。
これに対し、従来の冷蔵庫としては、ユーザの指示により棚の前後および上下移動の動作を自動化するものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−301356号公報
しかしながら、前記従来の構成では、棚の前後および上下移動をさせるためにはスイッチ押下によるユーザの指示もしくは棚を移動方向へ促すユーザの手動操作が必要であり、両手がふさがったユーザでは指示や操作ができないという課題がある。また、棚は固定位置から固定位置への移動であり自由に位置を調整することができない。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、ユーザが棚の自動調整を必要とする条件を判断しユーザの必要な場合にのみ棚を自動調整させることにより、ユーザの手間を減らし利便性よく使える冷蔵庫を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、前面に開口部を有し、物を貯蔵する貯蔵室と、貯蔵室の左側面から右側面に亘って架橋状に設置されかつ少なくとも上下方向に設置位置を調整できる棚板と、貯蔵室に出入される収納物を検出する収納物検出手段と、棚板の設置位置と棚板に収納されている収納物の収納状況を検出する棚板状況検出手段と、棚板の設置位置を少なくとも上下方向に調整する棚板位置変更手段と、収納物検出手段と棚板状況検出手段の情報に基づいて棚板位置変更手段を制御する棚板制御手段とを備え、棚板の位置調整が必要かつ位置調整が可能な場合に棚板の設置位置を自動調整するようにしたものである。
これによって、ユーザは貯蔵室を開けて収納物を貯蔵室に出し入れするだけで棚の設置位置を自動調整することができるため、棚の調整のための手間を削減できユーザの使い勝手を向上できる。また、収納物の出し入れと同時に棚の位置の調整を行うことができるため、棚の調整のために別途ドアの開閉を行うことも、棚の位置の入れ替え作業のために長時間ドアを開放することもなく無駄に冷気を逃すことを防止できる。また、棚板の位置調整が必要な場合のみ調整することで収納物が収納できる空間があるにも関わらず無駄に棚の位置を調整しエネルギーを消費するようなことはない。
本発明の冷蔵庫、冷蔵庫の操作方法およびプログラムによれば、ユーザは貯蔵室を開けて収納物を貯蔵室に出し入れするだけで必要に応じて棚の設置位置を自動調整することができるようになり、棚を調整する手間が削減され使い勝手が向上できるという効果がある。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の前面構成図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の側面構成図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の制御ブロック図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の収納物収納時の制御フローチャート 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の収納物取り出し時の制御フローチャート 本発明の実施の形態2における冷蔵庫の制御フローチャート 本発明の実施の形態3における冷蔵庫の制御フローチャート 本発明の実施の形態3における全棚板調整処理のフローチャート 本発明の実施の形態5における冷蔵庫の制御フローチャート
第1の発明は、前面に開口部を有し、物を貯蔵する貯蔵室と、貯蔵室の左側面から右側面に渡って架橋状に設置されかつ少なくとも上下方向に設置位置を調整できる棚板と、貯蔵室に出入される収納物を検出する収納物検出手段と、棚板の設置位置と棚板に収納されている収納物の収納状況を検出する棚板状況検出手段と、棚板の設置位置を少なくとも上下方向に調整する棚板位置変更手段と、収納物検出手段と棚板状況検出手段の情報に基づいて棚板位置変更手段を制御する棚板制御手段とを備え、棚板の位置調整が必要かつ位置調整が可能な場合に棚板の設置位置を自動調整するように構成したものである。
これにより、ユーザは貯蔵室を開けて収納物を貯蔵室に出し入れするだけで棚の設置位置を自動調整することができるため、棚の調整のための手間を削減できユーザの使い勝手を向上できる。また、収納物の出し入れと同時に棚の位置の調整を行うことができるため、棚の調整のために別途ドアの開閉を行うことも、棚の位置の入れ替え作業のために長時間ドアを開放することもなく無駄に冷気を逃すことを防止できる。また、棚板の位置調整が必要な場合のみ調整することで収納物が収納できる空間があるにも関わらず無駄に棚の位置を調整しエネルギーを消費するようなことはない。
第2の発明は、第1の発明において、棚板制御手段は、収納物検出手段が貯蔵室への収納物の収納を検出し、棚板の設置位置を上下いずれか一方向に移動することで収納物を収納可能にできると判断した場合に、棚板位置変更手段を制御するように構成したものである。
これにより、収納物収納時ユーザは両手がふさがっていても収納物を簡単に収納することができ使い勝手を向上できる。また両手がふさがっていない場合でも棚の設置位置を調整する必要がある収納物であれば自動的に棚の位置が調整されるため棚を調整する手間が削減され使い勝手を向上できる。
第3の発明は、第1の発明において、棚板制御手段は、収納物検出手段が貯蔵室への収納物の収納を検出し、棚板および該棚板の上下段にある棚板のいずれかまたは全ての設置位置を上下いずれか一方向もしくは両方向に移動することで収納物を収納可能な空間を空けることができると判断した場合に、棚板位置変更手段を制御するように構成したものである。
これにより、収納物を収納しようとしている棚板の上下移動だけでは収納空間を確保できない場合に貯蔵室全体で収納空間を調整することができ、より効率よく収納することができる。特に複数の棚板をユーザが調整する手間を削減できユーザの使い勝手を向上できる。
第4の発明は、第1〜第3のいずれか1つの発明において、棚板制御手段は、収納物検出手段が貯蔵室からの収納物の取り出しを検出し、棚板の設置位置が標準の設置位置ではなくかつ棚板の位置を標準の設置位置に移動させることが可能と判断した場合に、棚板位置変更手段を制御するように構成したものである。
これにより、収納物を取り出した後棚板を元の位置に戻す手間が削減できユーザの使い勝手を向上できる。また、棚板を標準の設置位置に戻す必要がある場合のみ棚板を移動させることで無駄に棚の位置を調整しエネルギーを消費するようなことはない。
第5の発明は、第1〜第4のいずれか1つの発明において、棚板制御手段は、収納物検出手段が貯蔵室からの収納物の取り出しを検出し、棚板および該棚板の上下段にある棚板のいずれかまたは全ての設置位置が標準の設置位置ではなくかつ該棚板および該棚板の上下段にある棚板のいずれかまたは全ての位置を標準の設置位置に移動することが可能と判断した場合に、棚板位置変更手段を制御するように構成したものである。
これにより、棚板の設置位置を標準位置から移動させている全ての棚板を元の位置に戻す手間が削減できユーザの使い勝手を向上できる。特に複数の棚板をユーザが調整する手間を削減できユーザの使い勝手を向上できる。
第6の発明は、第1〜第5のいずれか1つの発明において、収納物検出手段は、貯蔵室に収納されようとしている収納物の高さを検出し、棚板制御手段は、収納物検出手段から取得した収納物の高さと棚板状況検出手段から取得した棚板の設置位置の情報から収納物の高さが棚板で構成される収納空間の高さを超える場合に収納物が収納できる収納空間を空ける必要があると判断するように構成したものである。
これにより、収納物の高さが十分低い場合や、収納物の高さが高くとも収納物の収納空間が確保されている場合は棚の自動調整行わず無駄なエネルギーを消費しない。
第7の発明は、第1〜第6のいずれか1つの発明において、棚板状況検出手段は、棚板上の収納物の最も高い収納物の高さを検出し、棚板制御手段は、棚板状況検出手段から取得した棚板上の収納物の最も高い収納物の高さと該棚板の一段上に設置されている棚板の設置位置の情報から棚板上の収納物の最も高い収納物と一段上の棚板との間に調整可能な空間がある場合に棚板の設置位置を上方向に調整可能と判断するように構成したものである。
これにより、棚板上に既に収納されている収納物を押しつぶすことなく棚板の位置を上方向に調整することができる。
第8の発明は、第1〜第7のいずれか1つの発明において、棚板状況検出手段は、棚板の一段下に設置されている棚板上の収納物の最も高い収納物の高さを検出し、棚板制御手段は、棚板状況検出手段から取得した棚板の設置位置の情報と棚板の一段下に設置されている棚板上の収納物の最も高い収納物の高さの情報から棚板と棚板の一段下に設置されている棚板上の収納物の最も高い収納物との間に調整可能な空間がある場合に棚板の設置位置を下方向に調整可能と判断するように構成したものである。
これにより、一段下の棚板に収納されている収納物を押しつぶすことなく棚板の位置を下方向に調整することができる。
第9の発明は、第1〜第8のいずれか1つの発明において、棚板状況検出手段は、棚板上の収納物の重量を検出し、棚板制御手段は、棚板状況検出手段から取得した棚板上の収納物の重量が棚板の移動時の耐荷重量を満たす場合に棚板の設置位置を調整可能と判断するように構成したものである。
これにより、棚板を移動する際の耐荷重量を超える収納物が棚板上にある場合に無理に棚板を移動させて棚板を破損するようなことを回避することができる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における冷蔵庫の概略構成図(前面)である。図2は本発明の実施の形態1における冷蔵庫の概略構成図(側面)である。図3は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の制御ブロック図である。
図1および図2において、冷蔵庫100は、物を貯蔵する貯蔵室101と、貯蔵室の左側面から右側面に渡って架橋状に設置され少なくとも上下方向に設置位置を調整できる棚板(可動棚)102〜104と、貯蔵室の左側面から右側面に渡って架橋状に設置され設置位置を調整できない最下段の棚板(固定棚)105と、貯蔵室に出入される収納物を検出する収納物検出手段106と、棚板102〜104の設置位置と収納されている収納物の収納状況を検出する棚板状況検出手段302と、棚板102〜104の設置位置を少なくとも上下方向にそれぞれ調整する棚板位置変更手段202〜204と、収納物検出手段106と棚板状況検出手段302の情報に基づいて棚板位置変更手段202〜204を制御する棚板制御手段308と、制御部309と、記憶部310から構成される。
貯蔵室101には、食品などを整理して収納するための複数の棚板102〜105が左側面から右側面に渡って架橋状に設置されている。これら複数の棚板102〜105により貯蔵室101内に複数段に亘る収納空間が形成されている。
収納物検出手段106は、貯蔵室101に出入される収納物を検出するもので、イメージセンサ(カメラ)や赤外線、超音波を使用したセンサで構成され、貯蔵室101の両側面もしくは一方の側面の棚板の前面より手前の位置に配置される。センサ1種類で構成してもよいし複数のセンサを組み合わせて構成してもよい。また、収納物の出入が棚板102〜105のどの棚板に対して行われようとしているかが検出できれば棚板102〜105それぞれに対して設置してもよいし1つであってもよい。
収納物検出手段106は、貯蔵室101に出入される収納物を検出すると棚板102〜105のどの棚板へ出入されようとしているかを検出し、検出信号を棚板制御手段308に送信する。収納物が出入されようとしている棚板は、イメージセンサで撮影した画像を解析して検出してもよいし、複数のセンサを縦列に設置しどのセンサが検出したかにより検出してもよい。
棚板状況検出手段302は、棚板102〜105の設置位置と収納されている収納物の収納状況を検出するもので、イメージセンサ(カメラ)や赤外線、超音波を使用したセンサで構成され、貯蔵室101の両側面もしくは一方の側面に配置される。センサ1種類で構成してもよいし複数のセンサを組み合わせて構成してもよい。棚板102〜105の各棚板の収納状況が検出できれば棚板102〜105それぞれに対して設置してもよいし1つであってもよい。
棚板状況検出手段302は、棚板制御手段308からの棚板状況検出指示を受け指示を受けた棚板の設置位置と収納状況を検出し、検出結果を棚板制御手段308に送信する。
棚板位置変更手段202〜204は、棚102〜104の設置位置を少なくとも上下方向に調整するもので、滑車、ラック・アンド・ピニオンなどのギア、油圧などとモータを組み合わせて構成される。
棚板位置変更手段202〜204は、棚板制御手段308から棚板調整指示を受け指示を受けた棚板の設置位置を指示を受けた方向へ移動させる。
制御部309は、冷蔵庫100の制御機能を提供するもので、マイクロコンピュータなどで形成され、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などのメモリである記憶部310に必要な設定情報を記憶し、冷蔵庫100を機能させている。
棚板制御手段308は、収納物検出手段106と棚板状況検出手段302の情報に基づいて棚板位置変更手段202〜204を制御するもので、制御部309の一部である。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作・作用を図4の制御フローチャートを使用して説明する。
ここでは、棚板104に収納物を収納するものとして説明する。
棚板制御手段308は、制御部309を介して収納物検出手段106から棚板104への収納物の収納の検出信号を受け取ると(S401でYES)、棚板状況検出手段302に棚板104の設置位置と収納状況を検出するよう棚板状況検出指示を送る(S402)。棚板状況検出手段302は制御部309から棚板104の棚板状況検出指示を受けると、棚板104の設置位置と収納状況を検出し制御部309に検出結果を送信する。棚板制御手段308は、収納物検出手段106の検出した結果と棚板状況検出手段302の検出した結果から、収納物が収納できる収納空間を空ける必要があるかどうか判定する(S403)。
収納物が収納できる収納空間を空ける必要がある場合(S403でYES)、棚板104が設置位置を調整できる棚板(可動棚)かどうかを判定する(S404)。棚板104は可動棚であるので(S404でYES)、棚板制御手段308は棚板状況検出手段302の検出結果から棚板104の設置位置を上下いずれか一方向に移動することで収納物を収納可能な空間を空けることができるかどうか判定する(S405)。棚板104の設置位置を調整することで収納物を収納可能な空間を空けることができると判断した場合(S405でYES)、制御部309を介して棚板位置変更手段204に棚板104の設置位置を調整方向に調整する指示を送る(S406)。収納物が収納できる収納空間を空ける必要がない場合(S403でNO)、または棚板104の設置位置を上下いずれか一方向に移動することで収納物を収納可能な空間を空けることができないと判断した場合(S405でNO)は特になにもしない。
次に、設置位置の調整が不可能な棚板105に収納物を収納する場合の動作・作用を図4の制御フローチャートを使用して説明する。なお、S403までは棚板104の場合と同様の処理のため省略する。
棚板制御手段308は、収納物が収納できる収納空間を空ける必要がある場合(S403でYES)、棚板105が設置位置を調整できる棚板(可動棚)かどうかを判定する(S404)。棚板105は固定棚であるので(S404でNO)、棚板制御手段308は棚板状況検出手段302に一段上の棚板104の設置位置と収納状況を検出するよう棚板状況検出指示を送る(S407)。棚板状況検出手段302は制御部309から棚板104の棚板状況検出指示を受けると、棚板104の設置位置と収納状況を検出し制御部309に検出結果を送信する。棚板制御手段308は棚板状況検出手段302の検出結果から棚板104の設置位置を上方向に移動することで収納物を収納可能な空間を空けることができるかどうか判定する(S408)。棚板104の設置位置を調整することで収納物を収納可能な空間を空けることができると判断した場合(S408でYES)、制御部309を介して棚板位置変更手段204に棚板104の設置位置を上方向に調整する指示を送る(S406)。収納物が収納できる収納空間を空ける必要がない場合(S403でNO)、または棚板104の設置位置を上方向に移動することで収納物を収納可能な空間を空けることができないと判断した場合(S408でNO)は特になにもしない。
次に、設置位置の調整が可能な棚板104から収納物を取り出す場合の動作・作用を図5の制御フローチャートを使用して説明する。
棚板制御手段308は、制御部309を介して収納物検出手段106から棚板104からの収納物の取り出し検出信号を受け取ると(S501でYES)、棚板104が設置位置を調整できる棚板(可動棚)かどうかを判定する(S502)。棚板104は可動棚であるので(S502でYES)、棚板状況検出手段302に棚板104の設置位置と収納状況を検出するよう棚板状況検出指示を送る(S503)。棚板状況検出手段302は制御部309から棚板104の棚板状況検出指示を受けると、棚板104の設置位置と収納状況を検出し制御部309に検出結果を送信する。
棚板制御手段308は、棚板状況検出手段302の検出した結果から棚板104の設置位置が標準の設置位置であるか否かを判定する(S504)。棚板104の設置位置が標準の設置位置でない場合(S504でNO)、棚板状況検出手段302に標準設置位置の方向にある棚板の設置位置と収納状況を検出するよう棚板状況検出指示を送る(S505)。棚板104が標準の設置位置より上方向に設置されている場合は棚板105の、標準の設置位置より下方向に設置されている場合は棚板103の設置位置と収納状況を検出するように指示する。棚板状況検出手段302は制御部309から棚板の棚板状況検出指示を受けると、棚板の設置位置と収納状況を検出し制御部309に検出結果を送信する。棚板制御手段308は棚板104の設置位置と棚板状況検出手段302の検出結果から棚板104を標準設置位置に移動することができるかどうか判定する(S506)。棚板104を標準設置位置に移動することができると判断した場合(S506でYES)制御部309を介して棚板位置変更手段204に棚板104の設置位置を標準設置位置に調整する指示を送る(S507)。棚板104の設置位置が標準の設置位置である場合(S504でYES)、または棚板104を標準設置位置に移動することができないと判断した場合(S506でNO)は特になにもしない。
次に、設置位置の調整が不可能な棚板105から収納物を取り出す場合の動作・作用を図5の制御フローチャートを使用して説明する。
棚板制御手段308は、制御部309を介して収納物検出手段106から棚板105からの収納物の取り出し検出信号を受け取ると(S501でYES)、棚板105が設置位置を調整できる棚板(可動棚)かどうかを判定する(S502)。棚板105は固定棚であるので(S502でNO)、棚板制御手段308は棚板状況検出手段302に一段上の棚板104の設置位置と収納状況を検出するよう棚板状況検出指示を送る(S508)。棚板状況検出手段302は制御部309から棚板104の棚板状況検出指示を受けると、棚板104の設置位置と収納状況を検出し制御部309に検出結果を送信する。
棚板制御手段308は、棚板状況検出手段302の検出した結果から棚板104の設置位置が標準の設置位置であるか否かを判定する(S509)。棚板104の設置位置が標準の設置位置でない場合(S509でNO)、棚板状況検出手段302に棚板105の収納状況を検出するよう棚板状況検出指示を送る(S510)。棚板状況検出手段302は制御部309から棚板の棚板状況検出指示を受けると、棚板の設置位置と収納状況を検出し制御部309に検出結果を送信する。棚板制御手段308は棚板104の設置位置と棚板状況検出手段302の検出結果から棚板104を標準設置位置に移動することができるかどうか判定する(S511)。棚板104を標準設置位置に移動することができると判断した場合(S511でYES)制御部309を介して棚板位置変更手段204に棚板104の設置位置を標準設置位置に調整する指示を送る(S507)。棚板104の設置位置が標準の設置位置である場合(S509でYES)、または棚板104を標準設置位置に移動することができないと判断した場合(S511でNO)は特になにもしない。
以上のように、本実施の形態においては、ユーザは貯蔵室を開けて収納物を貯蔵室に出し入れするだけで棚の設置位置を自動調整することができるため、棚の調整のための手間を削減できユーザの使い勝手を向上できる。特に、ユーザは両手がふさがっていても収納物を簡単に収納することができ使い勝手を向上できる。また両手がふさがっていない場合でも棚の設置位置を調整する必要がある収納物であれば自動的に棚の位置が調整されるため棚を調整する手間が削減され使い勝手を向上できる。また、収納物を取り出す場合に棚を元の位置に戻す手間が削減され、次回以降の使い勝手を向上できる。また、収納物の出し入れと同時に棚の位置の調整を行うことができるため、棚の調整のために別途ドアの開閉を行うことも、棚の位置の入れ替え作業のために長時間ドアを開放することもなく無駄に冷気を逃すことを防止できる。また、棚板の位置調整が必要な場合のみ調整することで収納物が収納できる空間があるにも関わらず無駄に棚の位置を調整しエネルギーを消費するようなことはない。
なお、貯蔵室101にドア開閉検出手段311を備え、棚板制御手段308はドア開閉検出手段311がドアの開放を検出した場合に収納物検出手段106に収納物の検出を行うように指示をだしてもよい。これにより、収納物が出し入れされる可能性がある場合に限り検出を行うのでさらに無駄なエネルギー消費を抑えることができる。なお、ドア開閉検出手段311は、機械スイッチや光センサ、ホールICなどのセンサにより構成し、機械的押下、光の有無、磁気の変化などを利用してドアの開閉を検出すればよい。
なお、本実施の形態では収納物検出手段106により収納物が出し入れされる棚板を検出するとして説明したが、棚板102〜105の前面にタッチセンサを設け収納物もしくはユーザの手が接触することでどの棚板に収納されようとしているかを検出してもよい。これにより収納物が収納されようとしている棚板をより正確に検出することができる。
また、棚板102〜104は発光する手段を備え、棚板制御手段308は棚板が設置位置を移動している間発光手段により発行するよう制御してもよい。これにより、棚板が設置位置を移動していることおよびどの棚板が設置位置を移動しているかが明確にわかり棚板の移動終了を待って正式に収納物を収納させることができる。なお、棚板に発光手段を備えず、棚板に照明を当てる手段であってもよい。このとき、貯蔵室内の照明とは異なる色で照明を当てるとよりわかりやすい。
また、冷蔵庫100の表面パネルまたは貯蔵室101に報知手段311を備え、棚板制御手段308は棚板の設置位置の移動状況を音声や表示で報知してもよい。これにより、棚板の移動ができない、完了した、移動中などユーザは状況を理解することができる。特に冷蔵庫100の表面パネルに報知手段311を備えた場合、ユーザが貯蔵室101から収納物を取り出しドアを閉鎖した後、ドアを再度開放せずとも貯蔵室101の棚板の調整ができたかどうかを確認することができて使い勝手が向上できる。
(実施の形態2)
次に、本発明における第2の実施の形態について説明する。
実施の形態2における冷蔵庫の概略構成図および冷蔵庫の制御ブロック図は実施の形態1と同様のため説明を省略する。
以下その動作・作用を図6のフローチャートを使用して説明する。なお、実施の形態1と同様の処理については同符号を配し説明を省略する。
設置位置の調整が可能な棚板104に収納物を収納するものとして説明する。なお、S405までは実施の形態1と同様のため説明を省略する。
棚板制御手段308は、棚板104の設置位置を上下いずれか一方向に移動することで収納物を収納可能な空間を空けることができると判断した場合(S405でYES)、制御部309を介して棚板104の設置位置調整を行う棚板位置変更手段204に棚板104の設置位置を調整方向に調整する指示を送る(S406)。棚板104の設置位置を上下いずれか一方向に移動することで収納物を収納可能な空間を空けることができないと判断した場合(S405でNO)、棚板104の上下方向にある設置位置を調整できる棚板(可動棚)、ここでは棚板103および棚板102を含め移動することで収納物を収納可能な空間を空けることができるかどうか判定する。棚板制御手段308は棚板状況検出手段302に棚板104の上部に設置されている可動棚の棚板103および棚板102の設置位置と収納状況を検出するよう棚板状況検出指示を送る。棚板状況検出手段302は制御部309から棚板103および棚板102の棚板状況検出指示を受けると、棚板103および棚板102の設置位置と収納状況を検出し制御部309に検出結果を送信する。
棚板制御手段308は棚板状況検出手段302の検出結果から棚板104および棚板103、棚板102の設置位置を上方向に移動することで収納物を収納可能な空間を空けることができるかどうか判定する(S609)。棚板104の上下方向にある棚板も含め移動することで収納物を収納可能な空間を空けることができると判断した場合(S609でYES)、制御部309を介して棚板位置変更手段202〜204に各棚板の設置位置を調整方向に調整する指示を送る(S406)。収納物が収納できる収納空間を空ける必要がない場合(S403でNO)、または棚板104の上下方向にある棚板も含め移動することで収納物を収納可能な空間を空けることができないと判断した場合(S405でNOかつS609でNO)は特になにもしない。
以上のように、本実施の形態においては、収納物を収納しようとしている棚板の上下移動だけでは収納空間を確保できない場合に貯蔵室全体で収納空間を調整することができ、より効率よく収納することができる。特に複数の棚板をユーザが調整する手間を削減でき使い勝手を向上できる。
(実施の形態3)
次に、本発明における第3の実施の形態について説明する。
実施の形態3における冷蔵庫の概略構成図および冷蔵庫の制御ブロック図は実施の形態1と同様のため説明を省略する。
以下その動作・作用を図7および図8のフローチャートを使用して説明する。なお、実施の形態1と同様の処理については同符号を配し説明を省略する。
設置位置の調整が可能な棚板104から収納物を取り出すものとして説明する。なお、S507までは実施の形態1と同様のため説明を省略する。
棚板制御手段308は、棚板104の設置位置の制御後、全棚板調整処理を行う(S712)。
棚板制御手段308は、棚板104が標準の設置位置より上方向に設置されていた場合は棚板105の、標準の設置位置より下方向に設置されていた場合は棚板103が設置位置を調整できる棚板(可動棚)かどうかを判定する(S801)。棚板105は固定棚であるので特になにもしない(S801でNO)。棚板103は可動棚であるので(S801でYES)、棚板状況検出手段302の検出した結果から棚板103の設置位置が標準の設置位置であるか否かを判定する(S802)。棚板103の設置位置が標準の設置位置でない場合(S802でNO)、棚板状況検出手段302に標準設置位置の方向にある棚板の設置位置と収納状況を検出するよう棚板状況検出指示を送る(S803)。棚板103が標準の設置位置より上方向に設置されている場合は棚板102の、標準の設置位置より下方向に設置されている場合は棚板104の設置位置と収納状況を検出するように指示する。
ここで、棚板104の棚板状況についてはすでに状況を取得済のため棚板102の棚板状況を取得する。棚板状況検出手段302は制御部309から棚板の棚板状況検出指示を受けると、棚板の設置位置と収納状況を検出し制御部309に検出結果を送信する。棚板制御手段308は棚板102の設置位置と棚板状況検出手段302の検出結果から棚板102を標準設置位置に移動することができるかどうか判定する(S804)。棚板103を標準設置位置に移動することができると判断した場合(S804でYES)制御部309を介して棚板位置変更手段203に棚板103の設置位置を標準設置位置に調整する指示を送る(S805)。棚板制御手段308は、他に調整していない棚板がないか確認し(S806)、他にない場合は処理を終了する(S806でYES)。他にある場合(S806でNO)は対象の棚板に対しS801以降の処理を繰り返す。本例の場合、棚板102について再度調整処理を行う。
以上のように、本実施の形態においては、棚板の設置位置を標準位置から移動させている全ての棚板を元の位置に戻す手間が削減できユーザの使い勝手を向上できる。特に複数の棚板をユーザが調整する手間を削減できユーザの使い勝手を向上できる。
(実施の形態4)
次に、本発明における第4の実施の形態について説明する。
実施の形態4における冷蔵庫の概略構成図および冷蔵庫の制御ブロック図は実施の形態1と同様である。
冷蔵庫100は、実施の形態1に示す図1〜図3に対して、収納物検出手段106は、貯蔵室101に出入される収納物と収納物の高さを検出するものとする。
収納物検出手段106は、貯蔵室101に出入される収納物を検出すると棚板102〜105のどの棚板へ出入されようとしているかと収納物の高さを検出し、検出信号を棚板制御手段308に送信する。収納物の高さは、イメージセンサで撮影した画像を解析して検出してもよいし、複数のセンサを縦列に設置しどのセンサが検出したかにより検出してもよい。
以下その動作・作用を図4および図6のフローチャートを使用して説明する。
設置位置の調整が可能な棚板104に収納物を収納するものとして説明する。
棚板制御手段308は、制御部309を介して収納物検出手段106から棚板104への収納物の収納の検出信号を受け取ると(S401でYES)、棚板状況検出手段302に棚板104および棚板104の一段上の棚板103の設置位置と収納状況を検出するよう棚板状況検出指示を送る(S402)。棚板状況検出手段302は制御部309から棚板の棚板状況検出指示を受けると、棚板の設置位置と収納状況を検出し制御部309に検出結果を送信する。棚板制御手段308は、収納物検出手段106から取得した収納物の高さと棚板状況検出手段302から取得した棚板104および棚板103の設置位置から棚板104に収納物を収納する空間があるかどうか判定し、収納物の高さが棚板104と棚板103とで構成される収納空間の高さを超える場合、収納物が収納できる収納空間を空ける必要があると判断する。
以降は実施の形態1および実施の形態2と同様のため説明を省略する。
以上のように、本実施の形態においては、収納物の高さが十分低い場合や、収納物の高さが高くとも収納物の収納空間が確保されている場合は棚の自動調整行わず無駄なエネルギーを消費しない。
なお、本実施の形態では収納物検出手段106は収納物の高さを検出するものとして説明したが、例えばセンサを貯蔵室101の上部に設置して収納物の大きさをはかり、棚板制御手段308は収納物の大きさにより奥行きが足りない場合は、収納物が収納できる収納空間を空ける必要はないと判断してもよい。さらに、貯蔵室101に報知手段311を備え、棚板制御手段308は棚板の設置位置の移動状況を音声や表示で報知してもよい。これにより、棚板の高さを調整しても収納できない収納物の場合は棚の自動調整行わず無駄なエネルギーを消費しない。また、収納できない収納物であることをユーザに通知することができ、ユーザの作業を効率化することができる。
(実施の形態5)
次に、本発明における第5の実施の形態について説明する。
実施の形態5における冷蔵庫の概略構成図および冷蔵庫の制御ブロック図は実施の形態1と同様のため説明を省略する。
冷蔵庫100は、実施の形態1に示す図1〜図3に対して、棚板状況検出手段302は、棚板102〜105に収納される収納物の最も高い収納物の高さを検出するものとする。
棚板状況検出手段302は、棚板制御手段308からの棚板状況検出指示を受け指示を受けた棚板の設置位置と収納される収納物の最も高い収納物の高さを検出し、検出結果を棚板制御手段308に送信する。
以下その動作・作用を図4〜図7のフローチャートを使用して説明する。
設置位置の調整が可能な棚板104に収納物を収納するものとして説明する。
棚板制御手段308は、制御部309を介して収納物検出手段106から棚板104への収納物の収納の検出信号を受け取ると(S401でYES)、棚板状況検出手段302に棚板104の設置位置と収納状況を検出するよう棚板状況検出指示を送る(S402)。棚板状況検出手段302は制御部309から棚板104の棚板状況検出指示を受けると、棚板104の設置位置と棚板104に収納される収納物の最も高い収納物の高さを検出し制御部309に検出結果を送信する。棚板制御手段308は、収納物検出手段106の検出した結果と棚板状況検出手段302の検出した結果から、収納物が収納できる収納空間を空ける必要があるかどうか判定する(S403)。収納物が収納できる収納空間を空ける必要がある場合(S403でYES)、棚板104が設置位置を調整できる棚板(可動棚)かどうかを判定する(S404)。棚板104は可動棚であるので(S404でYES)、棚板制御手段308は棚板状況検出手段302の検出結果から棚板104の設置位置を上下いずれか一方向に移動することで収納物を収納可能な空間を空けることができるかどうか判定する。
棚板制御手段308は、棚板状況検出手段302に収納物を収納する棚板104の上下に設置される棚板103および棚板105の設置位置と収納状況を検出するよう棚板状況検出指示を送る。棚板状況検出手段302は制御部309から棚板の棚板状況検出指示を受けると、棚板の設置位置と棚板に収納される収納物の最も高い収納物の高さを検出し、検出結果を棚板制御手段308に送信する。棚板制御手段308は、棚板状況検出手段302から取得した棚板104上の収納物の最も高い収納物の高さと棚板103の設置位置の情報から、棚板103と棚板104の収納物との間に調整可能な空間があるかどうか判定し、移動可能な空間がある場合に棚板104の設置位置を上方向に調整可能と判断する。一方、棚板状況検出手段302から取得した棚板104の設置位置と棚板105の上の収納物の最も高い収納物の高さの情報から、棚板104と棚板105の収納物との間に調整可能な空間があるかどうか判定し、移動可能な空間がある場合に棚板104の設置位置を下方向に調整可能と判断する。
以降は実施の形態1〜3と同様のため説明を省略する。
以上のように、本実施の形態においては、棚板上に既に収納されている収納物を押しつぶすことなく棚板の位置を上下方向に調整することができる。
(実施の形態6)
次に、本発明における第6の実施の形態について説明する。
実施の形態6における冷蔵庫の概略構成図および冷蔵庫の制御ブロック図は実施の形態1と同様のため説明を省略する。
冷蔵庫100は、実施の形態1に示す図1〜図3に対して、棚板状況検出手段302は、棚板102〜105に収納される収納物の重量を検出するものとする。
棚板状況検出手段302は、棚板制御手段308からの棚板状況検出指示を受け指示を受けた棚板の設置位置と収納される収納物の重量を検出し、検出結果を棚板制御手段308に送信する。
以下その動作・作用を図9のフローチャートを使用して説明する。なお、図4〜図6と同様の処理については同じ番号を付与し説明を省略する。
設置位置の調整が可能な棚板104に収納物を収納するものとして説明する。
棚板制御手段308は、制御部309を介して収納物検出手段106から棚板104への収納物の収納の検出信号を受け取ると(S401でYES)、棚板状況検出手段302に棚板104の設置位置と収納状況を検出するよう棚板状況検出指示を送る(S402)。棚板状況検出手段302は制御部309から棚板104の棚板状況検出指示を受けると、棚板104の設置位置と棚板104に収納される収納物の重量を検出し制御部309に検出結果を送信する。棚板制御手段308は、収納物検出手段106の検出した結果と棚板状況検出手段302の検出した結果から、収納物が収納できる収納空間を空ける必要があるかどうか判定する(S403)。収納物が収納できる収納空間を空ける必要がある場合(S403でYES)、棚板104が設置位置を調整できる棚板(可動棚)かどうかを判定する(S404)。
棚板104は可動棚であるので(S404でYES)、棚板制御手段308は棚板状況検出手段302の検出結果から棚板104の設置位置を上下いずれか一方向に移動することで収納物を収納可能な空間を空けることができるかどうか判定する(S405)。棚板104の設置位置を調整することで収納物を収納可能な空間を空けることができると判断した場合(S405でYES)、棚板104が収納物を収納した状態で設置位置を移動させることができるかどうか判定する(S909)。棚板状況検出手段302から取得した棚板104上の収納物の重量が棚板104の移動時の耐荷重量を満たす場合(S709でYES)、制御部309を介して棚板位置変更手段204に棚板104の設置位置を調整方向に調整する指示を送る(S406)。収納物が収納できる収納空間を空ける必要がない場合(S403でNO)、または棚板104の設置位置を上下いずれか一方向に移動することで収納物を収納可能な空間を空けることができないと判断した場合(S405でNO)、または収納物を収納した状態で棚板の設置位置を移動させることができないと判断した場合(S909でNO)は特になにもしない。
このように本実施の形態では、棚板の設置位置の移動する前に収納物を収納した状態で棚板の設置位置を移動させることができるかどうか判断する。これにより、棚板を移動する際の耐荷重量を超える収納物が棚板上にある場合に無理に棚板を移動させて棚板を破損するようなことを回避することができる。
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫の棚の操作方法は、収納物の高さや大きさによって棚の位置を自動調整できるので、本棚や食器棚といった収納棚等の用途にも適用できる。
100 冷蔵庫
101 貯蔵室
102〜105 棚板
106 収納物検出手段
202〜204 棚板位置変更手段

Claims (9)

  1. 前面に開口部を有し、物を貯蔵する貯蔵室と、前記貯蔵室の左側面から右側面に渡って架橋状に設置されかつ少なくとも上下方向に設置位置を調整できる棚板と、前記貯蔵室に出入される収納物を検出する収納物検出手段と、前記棚板の設置位置と前記棚板に収納されている収納物の収納状況を検出する棚板状況検出手段と、前記棚板の設置位置を少なくとも上下方向に調整する棚板位置変更手段と、前記収納物検出手段と前記棚板状況検出手段の情報に基づいて前記棚板位置変更手段を制御する棚板制御手段とを備え、前記棚板の位置調整が必要かつ位置調整が可能な場合に前記棚板の設置位置を自動調整する冷蔵庫。
  2. 前記棚板制御手段は、前記収納物検出手段が前記貯蔵室への収納物の収納を検出し、前記棚板の設置位置を上下いずれか一方向に移動することで収納物を収納可能にできると判断した場合に、前記棚板位置変更手段を制御する請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記棚板制御手段は、前記収納物検出手段が前記貯蔵室への収納物の収納を検出し、前記棚板および前記棚板の上下段にある棚板のいずれかまたは全ての設置位置を上下いずれか一方向もしくは両方向に移動することで収納物を収納可能にできると判断した場合に、前記棚板位置変更手段を制御する請求項1に記載の冷蔵庫。
  4. 前記棚板制御手段は、前記収納物検出手段が前記貯蔵室からの収納物の取り出しを検出し、前記棚板の設置位置が標準の設置位置ではなくかつ前記棚板の位置を標準の設置位置に移動させることが可能と判断した場合に、前記棚板位置変更手段を制御する請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  5. 前記棚板制御手段は、前記収納物検出手段が前記貯蔵室からの収納物の取り出しを検出し、前記棚板および前記棚板の上下段にある棚板のいずれかまたは全ての設置位置が標準の設置位置ではなくかつ前記棚板および前記棚板の上下段にある棚板のいずれかまたは全ての位置を標準の設置位置に移動することが可能と判断した場合に、前記棚板位置変更手段を制御する請求項1〜4のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  6. 前記収納物検出手段は、前記貯蔵室に収納されようとしている収納物の高さを検出し、
    前記棚板制御手段は、前記収納物検出手段から取得した収納物の高さと前記棚板状況検出手段から取得した前記棚板の設置位置の情報から収納物の高さが前記棚板で構成される収納空間の高さを超える場合に収納物が収納できる収納空間を空ける必要があると判断する請求項1〜5のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  7. 前記棚板状況検出手段は、前記棚板上の収納物の最も高い収納物の高さを検出し、前記棚板制御手段は、前記棚板状況検出手段から取得した前記棚板上の収納物の最も高い収納物の高さと前記棚板の一段上に設置されている棚板の設置位置の情報から前記棚板上の収納物の最も高い収納物と一段上の棚板との間に調整可能な空間がある場合に前記棚板の設置位置を上方向に調整可能と判断する請求項1〜6のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  8. 前記棚板状況検出手段は、前記棚板の一段下に設置されている棚板上の収納物の最も高い収納物の高さを検出し、前記棚板制御手段は、前記棚板状況検出手段から取得した前記棚板の設置位置の情報と前記棚板の一段下に設置されている棚板上の収納物の最も高い収納物の高さの情報から前記棚板と前記棚板の一段下に設置されている棚板上の収納物の最も高い収納物との間に調整可能な空間がある場合に前記棚板の設置位置を下方向に調整可能と判断する請求項1〜7のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  9. 前記棚板状況検出手段は、前記棚板上の収納物の重量を検出し、前記棚板制御手段は、前記棚板状況検出手段から取得した前記棚板上の収納物の重量が前記棚板の移動時の耐荷重量を満たす場合に前記棚板の設置位置を調整可能と判断する請求項1〜8のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
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