JP2012006492A - 車両搭載用カート - Google Patents

車両搭載用カート Download PDF

Info

Publication number
JP2012006492A
JP2012006492A JP2010144455A JP2010144455A JP2012006492A JP 2012006492 A JP2012006492 A JP 2012006492A JP 2010144455 A JP2010144455 A JP 2010144455A JP 2010144455 A JP2010144455 A JP 2010144455A JP 2012006492 A JP2012006492 A JP 2012006492A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
cart
leg
cart body
load support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010144455A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5528922B2 (ja
JP2012006492A5 (ja
Inventor
Shinichiro Karino
信一郎 狩野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
WATARI DENKI KK
Original Assignee
WATARI DENKI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by WATARI DENKI KK filed Critical WATARI DENKI KK
Priority to JP2010144455A priority Critical patent/JP5528922B2/ja
Publication of JP2012006492A publication Critical patent/JP2012006492A/ja
Publication of JP2012006492A5 publication Critical patent/JP2012006492A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5528922B2 publication Critical patent/JP5528922B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Handcart (AREA)

Abstract

【課題】カートを持ち上げて車両に運び入れる作業が不要となり、搭載作業の負担を軽減できる車両搭載用カートを提供する。
【解決手段】車両搭載用カート1を車両12に積み込む際には、車外用車輪5を用いてカート本体2を車両12のトランクフロア13の近傍に横付けし、カート本体2に設けた車内用荷重支持部3をトランクフロア13に載せてカート本体2の重量を車両12に支持させた状態で、脚4を関節機構6で折り曲げつつカート本体2をトランクフロア13の奥に押し込む。これにより、カート本体2を持ち上げることなく車両12に積み込むことができる。脚4の車両当たり部15を車両12のバンパー14等に押し付けることで関節機構6を折り曲げているので、トランクフロア13の下面と路面Rとの隙間Gの大小に拘わらず様々な車両に対して搭載作業の負担を軽減できる。
【選択図】図8

Description

本発明は、スーパーマーケットやショッピングセンター等の店舗で用いる車両搭載用カートに関する。
スーパーマーケットやショッピングセンター等の店舗で用いられるショッピングカート(以下、カート)は、通常、店舗所有のものである。従って、顧客は、店舗で購入・精算した商品をカートに載せて駐車場の自家用車まで運び、商品をカートから自家用車に移し替えた後、空のカートを駐車場に設置された所定のカート置き場に返却する必要がある。
これに対し、顧客が自家用車に載せ降ろし可能な自前のカートを用意しておくことができれば、カートをカート置き場に返却する必要はなくなる。すなわち、顧客は、自前のカートを駐車場に停めた自家用車から降ろして店舗にて商品の購入・精算に使用した後、駐車場において商品及びカートを自家用車に運び入れ、そのまま帰宅できる。
カートを自家用車に搭載するには、搭載スペースを小さくするため、カートの脚を折り畳む等する必要があり、種々の発明が提案されている(特許文献1、2等)。しかし、これらのカートにおいては、脚を折り畳む等してコンパクトにしたカートを持ち上げ、自家用車(車両)に運び入れるようにしているため、カートを車両に搭載する際の作業負担が大きい。
車両に搭載する際の作業負担の軽減を図った車両搭載用カートとして、前方に切り欠きを有する側面視略円状(C字状)の脚を円周方向に沿って伸縮可能に構成し、その脚の上部に運搬物収納部を配設し、脚の下部にキャスターを配設したものが知られている(特許文献3)。この車両搭載用カートは、車両のトランクフロアに後方から脚の切り欠きを挿入することで運搬物収納部をトランクフロア上に着座させ、その後、脚をその円周方向に沿って上方に収縮させることで脚をトランク内に収容している。
かかる車両搭載用カートによれば、カートを持ち上げて車両に運び入れる作業が不要になるので、車両に搭載する際の作業負担を小さくできる。
特開2002−316648号公報 特開2007−030856号公報 特開2005−335610号公報
ところで、この車両搭載用カートは、側面視略円状(C字状)の脚の切り欠きを車両のトランクフロアに挿入することで、脚の上部に設けた運搬物収納部をトランクフロア上に着座させているので、このとき脚の下部は、トランクフロアの下面と地面(路面)との間に差し入れられることになる。
よって、この車両搭載用カートにおいては、トランクフロアの下面と路面との間に、脚の下部を差し入れるための隙間が必要となり、この隙間が狭い車両(例えば軽自動車や車高の低い乗用車等)には用いることができず、対応可能な車両が限定されてしまう。
以上の事情を考慮して創案された本発明の目的は、トランクフロアの下面と路面との隙間が狭い車両に対しても、カートを持ち上げて車両に運び入れる作業が不要となり、様々な車両に対して搭載作業の負担を軽減できる車両搭載用カートを提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1に係る発明は、車両に載せ降ろしされる車両搭載用カートであって、運搬物が載置されるカート本体と、該カート本体に取り付けられ、車両に載せられるときに前記カート本体の重量を支持する車内用荷重支持部と、前記カート本体に取り付けられた脚と、該脚に前記車内用荷重支持部よりも下方に位置して取り付けられ、車両から降ろされたときに前記カート本体の重量を支持する車外用車輪とを備え、前記脚が、前記脚を折り曲げることで、前記車外用車輪を前記車内用荷重支持部と同等の高さ以上に移動させる関節機構を有することを特徴とする車両搭載用カートである。
請求項2に係る発明は、前記脚が、前記関節機構よりも下方に、前記カート本体を車両に搭載する方向に移動させるとき車両に押し付けられる車両当たり部を有し、該車両当たり部が車両に押し付けられることで、前記脚が前記関節機構で折れ曲がる請求項1に記載の車両搭載用カートである。
請求項3に係る発明は、前記車内用荷重支持部が、前記カート本体の側部から突出されており、前記車両当たり部が車両に押し付けられる前に、前記車内用荷重支持部が車内に接地する請求項2に記載の車両搭載用カートである。
請求項4に係る発明は、前記車内用荷重支持部が、前記カート本体の側部から突出する突出位置と前記カート本体の下部に引き込まれる収納位置とに移動可能である請求項1乃至3いずれかに記載の車両搭載用カートである。
請求項5に係る発明は、前記車内用荷重支持部が、車両に載せられたとき車内を走行する車内用車輪を有する請求項1乃至4いずれかに記載の車両搭載用カートである。
請求項6に係る発明は、前記関節機構が、前記カート本体の内方に折れ曲がる内方関節部と、該内方関節部より上方に配置され前記カート本体の外方に折れ曲がる外方関節部とを有する請求項1乃至5いずれかに記載の車両搭載用カートである。
請求項7に係る発明は、請求項1乃至6いずれかに記載の車両搭載用カートの各構成要素を有する車両搭載用カートの組立キットである。
本発明に係る車両搭載用カートによれば次のような効果を発揮できる。
(1)請求項1に係る車両搭載用カートを車両に積み込む際には、車外用車輪を用いてカート本体を車両のトランクフロア等の近傍に横付けし、カート本体に設けた車内用荷重支持部をトランクフロア等に載せてカート本体の重量を車両に支持させた状態で、脚を関節機構で折り曲げつつカート本体をトランクフロア等の奥に押し込む。これにより、カート本体を持ち上げることなく車両に積み込むことができ、搭載作業の負担を軽減できる。また、車両のトランクフロアの下面と路面との隙間に従来例のように脚を差し入れる必要がないので、その隙間が狭い車両に対しても搭載作業の負担を軽減できる。
(2)請求項2に係る車両搭載用カートによれば、脚には関節機構よりも下方の部分に車両当たり部が設けられており、カート本体を車両のトランクフロア等の奥に押し込む際に、車両当たり部が車両に押し付けられることで脚が関節機構の部分で折れ曲がる。このように、カート本体を車両のトランクフロア等の奥に押し込む作業に伴って脚が関節機構で折れ曲がるので、搭載作業を容易にスムーズに行える。
(3)請求項3に係る車両搭載用カートによれば、カート本体に取り付けられた車内用荷重支持部がカート本体の側部から突出されており、脚の車両当たり部が車両に押し付けられる前に、カート本体の車内用荷重支持部が車両のトランクフロア等に載せられる。従って、カート本体の重量が車内用荷重支持部によって車両に確実に支持された状態で、脚を関節機構で折り曲げることができ、搭載作業の確実性を高められる。
(4)請求項4に係る車両搭載用カートによれば、車内用荷重支持部がカート本体の側部から突出する突出位置とカート本体の下部に引き込まれる収納位置とに移動可能なので、カートを車両に積み込む際には車内用荷重支持部を突出位置に移動することで搭載作業の確実性を高めることができ、カートを店舗内で商品の購入・精算に使用する際には車内用荷重支持部を収納位置に移動することで車内用荷重支持部が店舗内にて邪魔にならない。
(5)請求項5に係る車両搭載用カートによれば、カート本体に取り付けた車内用荷重支持部が車内を走行する車内用車輪を有するので、カート本体を車両のトランクフロア等の奥に押し込む際に車内用車輪がトランクフロア等の上を走行することになる。よって、カート本体を車両のトランクフロア等の奥にスムーズに押し込むことができ、搭載作業性が向上する。
(6)請求項6に係る車両搭載用カートによれば、関節機構が、カート本体の内方に折れ曲がる内方関節部と、内方関節部より上方に配置されカート本体の外方に折れ曲がる外方関節部とを有するので、カート本体の一側に配設されて内方関節部でカート本体の内方に折れ曲がった脚の先端が、カート本体の他側に配設されて外方関節部でカート本体の外方に折れ曲がった脚の根本と干渉することを回避できる。
(7)請求項7に係る車両搭載用カートの組立キットによれば、キットを組み立てることで、請求項1乃至6のいずれかに記載の車両搭載用カートの作用効果を奏することができる。
本発明の一実施形態を示す車両搭載用カートを車外で使用する際の斜視図である。 前記車両搭載用カートを車内に搭載した際の斜視図である。 前記車両搭載用カートの関節機構を示す斜視図である。 前記関節機構の側面図である。 前記関節機構を折曲可能状態と折曲不可能状態とに切り替える切替機構を示す斜視図である。 前記車両搭載用カートの脚に設けた高さ調節機構の側断面図である。 前記車両搭載用カートを車両に搭載する際の第1ステップを示す説明図である。 図7に続く第2ステップを示す説明図である。 図8に続く第3ステップを示す説明図である。 図9に続く第4ステップを示す説明図である。
本発明の好適実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1、図2に示すように、本実施形態に係る車両搭載用カート1は、車両に載せ降ろしされるものであって、運搬物が載置されるカート本体2と、カート本体2に取り付けられ車両に載せられるときにカート本体2の重量を支持する車内用荷重支持部3と、カート本体2に取り付けられた脚4と、脚4の下部に車内用荷重支持部3より下方に位置して取り付けられ車両から降ろされたときにカート本体2の重量を支持する車外用車輪5と、脚4を折り曲げることで車外用車輪5を車内用荷重支持部3と同等の高さ以上に移動させる関節機構6とを有する。
カート本体2は、上方が開放された四角箱状の上段載置部7と、同様の構成の下段載置部8と、上段載置部7と下段載置部8との四隅を連結する連結柱9と、上段載置部7に接続された手押しバー10とを備えている。上段載置部7及び下段載置部8の底面と側面は、板に限られず網や格子等から構成されていてもよい。上段載置部7及び下段載置部8には、図7に示すように、買い物籠11が夫々載置される。なお、各載置部7、8に直接商品を載せてもよい。本実施形態では、カート本体2に、上下二段の載置部7、8を設けたが、いずれか一方を省略して一段の載置部としたり、三段以上の載置部を設けてもよい。
カート本体2の四隅には、下方に延出された脚4が夫々取り付けられている。脚4の下部には、車両から降ろされたときにカート本体2の重量を支持する車外用車輪5が、車内用荷重支持部3よりも下方に位置して取り付けられている。車外用車輪5は、図示しないキャスター機構を有し、首振り自在となっている。脚6の上部には、脚6を折り曲げることで、車外用車輪5を車内用荷重支持部3と同等の高さ以上に移動させる関節機構6が設けられている。
関節機構6よりも下方の脚4には、図7、図8に示すように、カート本体2を車両12のトランクフロア13等に搭載する方向に移動させたとき、車両12のバンパー14等に押し付けられる車両当たり部15が配設されている。これにより、カート本体2を車両12のトランクフロア13等の奥に押し込む作業に伴って、車両当たり部15がバンパー14やトランクフロア13の角部等に押し付けられ、脚4が関節機構6で折れ曲がる。車両当たり部15には、車両12のバンパー14やトランクフロア13の角部等が傷つかないようにするため、ゴムや樹脂等からなる防護部材16(図2では省略)が設けられている。
図7に示すように、カート本体2の下部には、カート本体2を車両12のトランクフロア13等に載せるとき、カート本体3の重量を支持する車内用荷重支持部3が取り付けられている。車内用荷重支持部3は、図1、図2に示すように、カート本体2の左右に前後方向に間隔を隔てて2個ずつ計4個配設されており、車両12のトランクフロア13等に載せられたときトランクフロア13等の上を走行する車内用車輪17を有する。
車内用荷重支持部3は、カート本体2の側部から突出する突出位置(図2、図7参照)とカート本体2の下部に引き込まれる収納位置(図1、図7参照)とにスライド移動可能となっている。図7に示すように、車内用荷重支持部3が突出位置に引き出されたとき、脚4の車両当たり部15が車両12のバンパー14等に押し付けられる前に、車内用荷重支持部3が車両12のトランクフロア13等に接地する。これにより、カート本体2の重量が車内用荷重支持部3によって車両12に確実に支持された状態で、脚4が関節機構6で折れ曲がることになる。
図2、図3に示すように、脚4の関節機構6は、カート本体2の内方に折れ曲がる内方関節部18と、内方関節部18より上方に配置されカート本体2の外方に折れ曲がる外方関節部19とを有する。脚4は、四角筒からなり、関節機構6の部分で、上部脚4a、中部脚4b、下部脚4cに上下に三分割されており、上部脚4aと中部脚4bとが外方関節部19で接続され、中部脚4bと下部脚4cとが内方関節部18で接続されている。
外方関節部19は、四角筒からなる上部脚4aの幅方向外方(カート本体2の幅方向外方)の一辺と、四角筒からなる中部脚4bの幅方向外方の一辺とを繋ぐ蝶番を有し、上部脚4aに対して中部脚4bが幅方向外方にのみ略180度折れ曲がることを許容する。内方関節部18は、四角筒からなる中部脚4bの幅方向内方(カート本体2の幅方向内方)の一辺と、四角筒からなる下部脚4cの幅方向内方の一辺とを繋ぐ蝶番を有し、中部脚4bに対して下部脚4cが幅方向内方にのみ略90度折れ曲がることを許容する。
図3、図4に示すように、四角筒からなる脚4の内部には、関節機構6を伸ばした状態で保持し、外方関節部19及び内方関節部18での折れ曲がりを防止するストッパ20が、上下方向に移動可能に収容されている。ストッパ20は、脚4の内面よりも一回り小さな寸法の四角柱からなり、図4に示すように、上部脚4aと中部脚4bと下部脚4cとを跨いで貫通する位置(脚伸直位置)とされたとき、外方関節部19及び内方関節部18の折れ曲がりを防止し、図3に示すように、中部脚4bよりも上方の上部脚4a内に引き上げられた位置(脚屈曲位置)とされたとき、外方関節部19及び内方関節部18の折れ曲がりを許容する。ストッパ20の下端には、逆さ四角錐状に形成された尖り部21が形成されている。尖り部21は逆さ円錐状でもよい。
図4に示すように、下部脚4cの内部には、尖り部21が着座することでストッパ20を脚伸直位置に位置決めする位置決め部材22が設けられている。位置決め部材22には、尖り部21が嵌る穴23が形成されている。また、上部脚4aの内部には、バネ受け24が設けられており、バネ受け24とストッパ20の上面との間には、ストッパ20を下方に付勢するバネ(コイルバネ)25が配設されている。バネ25により、ストッパ20の尖り部21が位置決め部材22の穴23に押し付けられ、ストッパ20が脚伸直位置に保持される。
ストッパ20の上面には、ストッパ20をバネ25に抗して引き上げるための紐体(ワイヤ、チェーン等)26が接続されている。紐体26は、バネ受け24の中央に形成された穴27を通って上方に引き出され、図1に示す脚4の内部、連結柱9の内部、上段載置部7の底板の縁28の内部又は下段載置部8の底板の縁29の内部等を通って手押しバー10に至り、手押しバー10に配設した切替機構29に接続されている。
図5に示すように、切替機構29は、中空の手押しバー10の内部に上下方向に移動可能且つ軸回りに回転可能に収容されたロッド30を有し、ロッド30の下面に、ストッパ20に接続された紐体26が接続されている。ロッド30の側部には、操作レバー31が取り付けられ、操作レバー31は、手押しバー10の側部に形成されたスリット32を通って外部に突出されている。スリット32は、操作レバー10の内方(カート本体2の幅方向内方)に上下方向に沿って形成された第1縦スリット33と、第1縦スリット33の上端から前方(カート本体2の進行方向前方)に向けて形成された第1横スリット34と、第1横スリット34の端部から外方(カート本体2の幅方向外方)に向けて形成された第2横スリット35と、第2横スリット35から下方に形成された第2縦スリット36とから構成される。
操作レバー31を図5に示すように第1縦スリット33の下端に位置させると(図1参照)、図4に示すようにバネ25で下方に付勢されたストッパ20が位置決め部材22に押し付けられて脚伸直位置となる。操作レバー31を第1縦スリット33に沿って引き上げて第1横スリット34及び第2横スリット35を介して第2縦スリット36に位置させると(図2参照)、ストッパ20がバネ25に抗して図3に示す脚屈曲位置に引き上げられ、操作レバー31がバネ25の力によって第2縦スリット36の下部に押し付けられて位置が保持される。このように、切替機構29は、操作レバーを第1縦スリット33の位置(図1参照)とすることで脚4の関節機構6を折曲不可能状態とし、操作レバーを第2縦スリット36の位置(図2参照)に引き上げることで脚4の関節機構6を折曲可能状態とする。
切替機構29は、図1、図2に示すように、手押しバー10の左右に夫々配設されている。右側の切替機構29のロッド30には、右側の前後2本の脚4のストッパ20に接続された紐体26が纏めて接続され、左側の切替機構29のロッド30には、左側の前後2本の脚4のストッパ20に接続された紐体26が纏めて接続されている。これにより、各脚4のストッパ20は、左右の切替機構29によって、左右別々に脚伸直位置と脚屈曲位置とに移動される。すなわち、各脚4は、左右の切替機構29によって、左右別々に、伸直が保持される状態と関節機構6で屈曲が許容される状態とに切り替えられる。
図6に示すように、脚4には、図7に示す車内用荷重支持部3の高さを車両(自家用車)12のトランクフロア13の高さに合わせて調節するため、高さ調節機構37が設けられている。高さ調節機構37は、脚4の下端に設けられた凸部38を車外用車輪5のキャスター支持部39に設けられた凹部40に挿入し、その挿入長さを調節することで脚4の全長を変化させるものである。凸部38には、上下に間隔を隔てて複数のボルト挿通穴41が形成されており、キャスター支持部39には、ボルト42をネジ止めする固定穴43が形成されている。どのボルト挿通穴41を用いてボルト42を固定穴43にネジ止めするかによって脚4の全長を変化させ、図7に示すように、車内用荷重支持部3の高さを車両(自家用車)12のトランクフロア13の高さに合わせて調節する。
以上の構成からなる本実施形態の作用を述べる。
図1に示す車両搭載用カート(以下カートという)1により、スーパーマーケットやショッピングセンター等の店舗にて商品を購入・精算する際には、各脚4の関節機構6を伸直状態に保持し、車内用荷重支持部3の車内用車輪17をカート本体2の下部に引き込む収納位置に移動させておく。かかるカート1は、車外用車輪5を用いて通常のショッピングカートと同様に移動させることができ、その移動の際、カート本体2の下部に引き込まれた車内用車輪17は、店舗内にて邪魔にならない。購入・精算した商品は、カート本体2の上段載置部7及び下段載置部8に、図7に示す買い物籠11を介して或いは直接載置される。
購入・精算した商品が載置されたカート1は、車外用車輪5を用いて店舗から駐車場まで移動される。図7に示すように、カート1を駐車場に停車した車両(自家用車)12に横付けする前に、車両12に近いサイドの車内用荷重支持部3(車内用車輪17)をカート本体2の側部から突出する突出位置に引き出し、その位置に固定する。なお、車両12に対してカート2を逆サイドから横付けする場合には、そちらサイドの車内用荷重支持部3(車内用車輪17)を引き出すことになる。その後、カート1を車両12に近付けて横付けすると、車内用荷重支持部3が車両12のトランクフロア13に載せられ、カート本体2の重量が車両12に支持される。車内用荷重支持部3の高さは、図6に示す脚14の高さ調節機構37によって、車両(自家用車)12のトランクフロア13の高さに合わせて予め調節されている。
車内用荷重支持部3をトランクフロア13に載せてカート本体2の重量を車両12に支持させたなら、車両12に近い側(図7の右側)の切替機構29の操作レバー31を引き上げて前方に捻り(図8参照)、右側の脚4の関節機構6のストッパ20を図3に示す脚屈曲位置まで引き上げて、右側の脚4の関節機構6を屈曲可能とした状態で、カート本体2をトランクフロア13の奥に押し込む。この押し込みに伴って、右側の脚4の車両当たり部15の防護部材16が車両12のバンパー14やトランクフロア13の角部等に押し付けられ、右側の脚4の関節機構6が内方関節部18で折れ曲がる。このとき、左側の脚4は、関節機構6のストッパ20が図4に示す脚伸直位置となっているので、左側の脚4の関節機構6が折れ曲がることはなく、カート1の転倒を防止できる。なお、カート本体2をトランクフロア13の奥に押し込むとき、脚4の下端に取り付けた車外用車輪5は、キャスターの作用によって向きが変わる。
カート本体2を更にトランクフロア13の奥に押し込むと、図8に示すように、関節機構6(内方関節部18)で折れ曲がった右側の脚4の車外用車輪5が、左側の脚4に接触する。この接触の前に、左側の切替機構29の操作レバー31を引き上げて前方に捻り(図9参照)、左側の脚4の関節機構6のストッパ20を図3に示す脚屈曲位置まで引き上げて、左側の脚4の関節機構6を屈曲可能としておく。こうすれば、図8に示すように、右側の脚4の車外用車輪5が左側の脚4に接触した後、図9に示すように、左側の脚4が右側の脚4の車外用車輪5によって押し上げられ、左側の脚4の関節機構6が外方関節部19で折れ曲がる。左側の脚4が折れ曲がって路面Rから離脱したとき、カート本体2はトランクフロア13に殆ど載せられた状態となっているので、作業者はカート本体2を小さな力で車両12の方向に支えるだけで、カート本体2がトランクフロア13から落下することを防止できる。
その後、図10に示すように、カート本体2を更にトランクフロア13の奥に押し込み、左側の脚4の関節機構6を外方関節部19で略180度折り曲げ、右側の脚4の関節機構6を内方関節部18で略90度折り曲げる。これにより、左側の脚4の車外用車輪5が車内用車輪17より遙かに高い位置となり、右側の脚4の車外用車輪5が車内用車輪17より僅かに高い位置となるため、車内用車輪17のトランクフロア13上の走行に支障が生じることはない。最後に、左右の脚4を図示しないベルトやマジックテープ(登録商標)等の固定具によってカート本体2に折り曲げた状態で固定する。こうして、商品を積んだままのカート1を、持ち上げることなく車両12のトランクフロア13に積み込むことができる。車両12からカート1を降ろす場合には、上述した作業と逆の手順を行うことで、カート1を持ち上げることなく車両12から出すことができる。
以上述べたように、本実施形態に係る車両搭載用カート1を車両12に積み込む際には、車外用車輪5を用いてカート本体2を車両12のトランクフロア13の近傍に横付けし、カート本体2に設けた車内用荷重支持部3(車内用車輪17)をトランクフロア13に載せてカート本体2の重量を車両12に支持させた状態で、脚4を関節機構6で折り曲げつつカート本体2をトランクフロア13の奥に押し込む。これにより、カート本体2を持ち上げることなく車両12に積み込むことができ、搭載作業の負担を軽減できる。また、車両12のトランクフロア13の下面と路面Rとの隙間Gに従来例のように脚4を差し入れる必要がないので、その隙間Gが狭い車両12(軽自動車や車高の低い乗用車等)を含む様々な車両に対して、搭載作業の負担を軽減できる。
また、この車両搭載用カート1においては、脚4には関節機構6よりも下方の部分に車両当たり部15が設けられており、カート本体2を車両12のトランクフロア13の奥に押し込む際に、車両当たり部15が車両12のバンパー14やトランクフロア13の角部等に押し付けられることで脚4が関節機構6で折れ曲がる。このように、カート本体2を車両12のトランクフロア13の奥に押し込む作業に伴って脚4が関節機構6で折れ曲がるので、搭載作業を容易にスムーズに行える。
また、この車両搭載用カート1においては、車両12に積み込む際、カート本体2に取り付けられた車内用荷重支持部3がカート本体2の側部から突出されており、脚4の車両当たり部15が車両12に押し付けられる前に、カート本体2の車内用荷重支持部3が車両12のトランクフロア13に載せられる。従って、カート本体2の重量が車内用荷重支持部3によって車両12に確実に支持された状態で、脚4を関節機構6で折り曲げることができ、搭載作業の確実性を高められる。
また、この車両搭載用カート1においては、車内用荷重支持部3がカート本体2の側部から突出する突出位置とカート本体2の下部に引き込まれる収納位置とに移動可能となっているので、カート1を車両12に積み込む際には車内用荷重支持部3を突出位置に移動することで搭載作業の確実性を高めることができ、カート1を店舗内で商品の購入・精算に使用する際には車内用荷重支持部3を収納位置に移動することで車内用荷重支持部3が店舗内にて邪魔にならない。
また、この車両搭載用カート1においては、カート本体2に取り付けた車内用荷重支持部3が車内のトランクフロア13を走行する車内用車輪17を有するので、カート本体2を車両12のトランクフロア13の奥に押し込む際に車内用車輪17がトランクフロア13の上を走行することになる。よって、カート本体2をトランクフロア13の奥にスムーズに押し込むことができ、搭載作業性が向上する。
また、この車両搭載用カート1においては、関節機構6が、カート本体2の内方に折れ曲がる内方関節部18と、内方関節部18より上方に配置されカート本体2の外方に折れ曲がる外方関節部19とを有するので、図10に示す脚4の折曲完了状態では、カート本体2の一側(図10では右側)に配設されて内方関節部18でカート本体2の内方に略90度折れ曲がった脚4の先端の室外用車輪5が、カート本体2の他側(図10では左側)に配設されて外方関節部19でカート本体2の外方に略180度折れ曲がった脚4の根本の関節機構6と干渉することを回避できる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明を逸脱しない範囲内であれば、様々な実施形態が含まれる。
例えば、本発明に係る車両搭載用カート1は、車両12のトランクフロア13に積み込まれるものに限られず、車両12のシート部(後席又は前席)や、荷台(屋根無し)に積み込まれるものであってもよい。また、車両搭載用カート1のカート本体2に、乳児・幼児用のシートを取り付けることで、ベビーカートとして利用してもよい。また、車内用荷重支持部3に、車両12のトランクフロア13等の上を滑る橇状部材や柱部材等を設け、車内用車輪17を省略してもよい。また、トランクフロア13上を走行する車内用車輪17にブレーキを設け、車両12の走行中にカート1がトランクフロア13内で移動することを防止してもよい。また、トランクフロア13に車内用車輪17が嵌る窪みや車内用車輪17を固定するアンカー等を設けることで、カート1の移動を防止してもよい。
また、脚4の関節機構6をカート本体2の前後(進行方向前後)に折れ曲がるように構成し、車内用荷重支持部3をカート本体2の前部に配設することで、カート1を前部から車両12のトランクフロア13等に積み込むようにしてもよい。また、上述した車両搭載用カート1の各構成要素(請求項1乃至6いずれかに記載の車両搭載用カートの各構成要素)をばらばらにして箱詰め又は袋詰めした車両搭載用カート1の組立キットを製造販売することも考えられる。
1 車両搭載用カート
2 カート本体
3 車内用荷重支持部
4 脚
5 車外用車輪
6 関節機構
12 車両
15 車両当たり部
17 車内用車輪
18 内方関節部
19 外方関節部

Claims (7)

  1. 車両に載せ降ろしされる車両搭載用カートであって、
    運搬物が載置されるカート本体と、
    該カート本体に取り付けられ、車両に載せられるときに前記カート本体の重量を支持する車内用荷重支持部と、
    前記カート本体に取り付けられた脚と、
    該脚に前記車内用荷重支持部よりも下方に位置して取り付けられ、車両から降ろされたときに前記カート本体の重量を支持する車外用車輪とを備え、
    前記脚が、前記脚を折り曲げることで、前記車外用車輪を前記車内用荷重支持部と同等の高さ以上に移動させる関節機構を有する
    ことを特徴とする車両搭載用カート。
  2. 前記脚は、前記関節機構よりも下方に、前記カート本体を車両に搭載する方向に移動させるとき車両に押し付けられる車両当たり部を有し、該車両当たり部が車両に押し付けられることで、前記脚が前記関節機構で折れ曲がる請求項1に記載の車両搭載用カート。
  3. 前記車内用荷重支持部は、前記カート本体の側部から突出されており、前記車両当たり部が車両に押し付けられる前に、前記車内用荷重支持部が車内に接地する請求項2に記載の車両搭載用カート。
  4. 前記車内用荷重支持部は、前記カート本体の側部から突出する突出位置と前記カート本体の下部に引き込まれる収納位置とに移動可能である請求項1乃至3いずれかに記載の車両搭載用カート。
  5. 前記車内用荷重支持部は、車両に載せられたとき車内を走行する車内用車輪を有する請求項1乃至4いずれかに記載の車両搭載用カート。
  6. 前記関節機構は、前記カート本体の内方に折れ曲がる内方関節部と、該内方関節部より上方に配置され前記カート本体の外方に折れ曲がる外方関節部とを有する請求項1乃至5いずれかに記載の車両搭載用カート。
  7. 請求項1乃至6いずれかに記載の車両搭載用カートの各構成要素を有する車両搭載用カートの組立キット。
JP2010144455A 2010-06-25 2010-06-25 車両搭載用カート Active JP5528922B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010144455A JP5528922B2 (ja) 2010-06-25 2010-06-25 車両搭載用カート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010144455A JP5528922B2 (ja) 2010-06-25 2010-06-25 車両搭載用カート

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2012006492A true JP2012006492A (ja) 2012-01-12
JP2012006492A5 JP2012006492A5 (ja) 2012-06-07
JP5528922B2 JP5528922B2 (ja) 2014-06-25

Family

ID=45537560

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010144455A Active JP5528922B2 (ja) 2010-06-25 2010-06-25 車両搭載用カート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5528922B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9731741B1 (en) * 2016-09-27 2017-08-15 Yolanda Lorraine Lucas Collapsible cart

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9731741B1 (en) * 2016-09-27 2017-08-15 Yolanda Lorraine Lucas Collapsible cart

Also Published As

Publication number Publication date
JP5528922B2 (ja) 2014-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8061754B1 (en) Heavy duty cargo bed extender with ramp for pickup trucks
US8302975B2 (en) Transport system, in particular having movable pallets
ES2641486T3 (es) Baca para transportar y bajar escaleras
JP2008239019A (ja) トレーラ
JP5932673B2 (ja) 台車の制動構造
JP5528922B2 (ja) 車両搭載用カート
US20080084035A1 (en) Cart with caster lift
JP2020069836A (ja) 集配用運搬車
JP5967808B2 (ja) 6輪の運搬用台車
KR101147796B1 (ko) 보조바퀴가 구비된 운반용 수레
JP6067165B1 (ja) 運搬用車両
KR102165003B1 (ko) 장애물 및 충격완화용 핸드카
JP7245512B2 (ja) 収納庫兼用運搬車
JP6578569B2 (ja) 台車牽引具
JP2010195069A (ja) 荷物運搬台車
JP3204279U (ja) 手押し運搬車の連結具及び該連結具で連結された連結手押し運搬車
JP4129332B2 (ja) 貨物自動車用のステップ装置
JP6908407B2 (ja) 自転車用のキャリア装置
WO2023119679A1 (ja) 台車、台車システム
KR102413171B1 (ko) 조립판 이동 대차
JP3147206U (ja) 自転車用トレーラ
US20140152035A1 (en) Dropped floor public interface transaction area for retail vehicles
JP2000313338A (ja) ハンドカート
JP4411584B2 (ja) 荷搬送台車
JP3735783B2 (ja) 運搬用台車

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120423

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130524

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140325

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140416

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5528922

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250