JP2012006328A - プリンターおよび印刷方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】普通紙と同様の色調でレシート用紙の表面にインクジェット印刷するプリンターを提供する。
【解決手段】感熱発色性媒体に印刷するプリンターであって、印刷する部分だけを加熱して発色させるサーマル印刷部126と、感熱発色性媒体の表面にインクを吐出することにより当該表面に印刷を行うインクジェット印刷部130と、サーマル印刷部およびインクジェット印刷部による印刷動作を制御する制御部190と、を備え、制御部は、サーマル印刷用ルックアップテーブル、および、インクジェット印刷用ルックアップテーブル、を格納するルックアップテーブル格納部192と、印刷データを印刷データに変換するハーフトーン処理部195と、を有し、インクジェット印刷用ルックアップテーブルは、印刷データの表色系における階調値と、感熱発色性媒体の表面においてインクが普通紙と同様に発色するために必要なインク量との関係を示すプリンター。
【選択図】図1
【解決手段】感熱発色性媒体に印刷するプリンターであって、印刷する部分だけを加熱して発色させるサーマル印刷部126と、感熱発色性媒体の表面にインクを吐出することにより当該表面に印刷を行うインクジェット印刷部130と、サーマル印刷部およびインクジェット印刷部による印刷動作を制御する制御部190と、を備え、制御部は、サーマル印刷用ルックアップテーブル、および、インクジェット印刷用ルックアップテーブル、を格納するルックアップテーブル格納部192と、印刷データを印刷データに変換するハーフトーン処理部195と、を有し、インクジェット印刷用ルックアップテーブルは、印刷データの表色系における階調値と、感熱発色性媒体の表面においてインクが普通紙と同様に発色するために必要なインク量との関係を示すプリンター。
【選択図】図1
Description
本発明は、プリンターに関する。より詳しくは、例えば感熱発色性を有するロール紙に対してサーマル印刷とインクジェット印刷の両方が可能なプリンターおよび印刷方法に関する。
小売店において商品の決済情報を印刷したレシートを生成するために、レジスターとともに用いられる小型のプリンターが広く普及している。この種のプリンターの出力態様として、小売店における販売促進等のために、印刷出力されるレシート上に、小売店のロゴや小売店における商品の広告やキャンペーンなどの販促情報(以下、「マーケティングメッセージ」と称する。)を、決済情報の印刷スペースの空き領域(例えば、決済情報の上下やレシートの裏面)を用いて印刷することが行われつつある。
レシート上にマーケティングメッセージを印刷して顧客に提供する方法として、従来から主に2種類の方法が用いられている。1つは、裏面側などに予め所定のマーケティングメッセージを印刷したロール紙をプリンターに設置して使用する方法である。この方法では、マーケティングメッセージを予めロール紙に印刷することができるので、カラー印刷や精細な写真などの印刷が可能である一方で、印刷するマーケティングメッセージの内容を定期的に変更したり、店舗毎に異なる内容を印刷するなどの柔軟な対応が難しいという課題がある。
レシート上にマーケティングメッセージを印刷する他の方法は、決済情報の印刷時に、決済情報の印刷に用いるのと同じ印刷機構か、又はそれとは別に備えられた専用の印刷機構を用いてマーケティングメッセージをレシート毎に印刷する方法である。この方法では、プリンターに記憶させたマーケティングメッセージのデータを必要に応じて変更したり、店舗毎に異なる内容を印刷するなどの対応を容易に行うことができる。
しかしながら、例えば決済情報をドットインパクト方式やサーマル方式で印刷している場合、マーケティングメッセージを同じ方式で印刷すると、印刷可能な色数に制限があった。また、マーケティングメッセージをカラー印刷するためのインクジェット印刷機構をプリンターに設けた場合でも、レシート用紙がサーマル方式に対応した感熱発色性の用紙である場合は、普通紙と比べて色調が異なるという課題があった。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、感熱発色性を有する感熱発色性媒体に印刷するプリンターであって、前記感熱発色性媒体の表面に接触して印刷する部分だけを加熱して当該部分を発色させるサーマル印刷部と、前記感熱発色性媒体の表面にインクを吐出することにより当該表面に印刷を行うインクジェット印刷部と、前記サーマル印刷部および前記インクジェット印刷部による印刷動作を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記サーマル印刷部でサーマル印刷すべき印刷データを前記サーマル印刷に適した表色系のサーマル印刷データに変換するために用いるサーマル印刷用ルックアップテーブル、および、前記インクジェット印刷部でインクジェット印刷すべき印刷データを前記インクジェット印刷に適した表色系のインクジェット印刷データに変換するために用いるインクジェット印刷用ルックアップテーブル、を格納するルックアップテーブル格納部と、前記サーマル印刷用ルックアップテーブルおよび前記インクジェット印刷用ルックアップテーブルを参照して、取得した印刷データを前記サーマル印刷データおよび前記インクジェット印刷データに変換するハーフトーン処理部と、を有し、前記インクジェット印刷用ルックアップテーブルは、前記印刷データの表色系における階調値と、前記感熱発色性媒体の表面において前記インクが普通紙と同様に発色するために必要なインク量との関係を示すことを特徴とするプリンターを提供する。
このようなプリンターによれば、例えば感熱発色性のレシート用紙(感熱発色性媒体)にサーマル印刷で価格などの決済情報を印刷しつつ、インクジェット印刷でロゴや広告などのマーケティングメッセージを印刷する場合に、当該マーケティングメッセージを普通紙と同様の色調でレシート用紙の表面にインクジェット印刷することができる。
また、上記プリンターにおいて、前記インクジェット印刷部は、前記感熱発色性媒体の表面における前記インクを吐出する領域に対して、前記インクの吐出に先んじて、吐出された前記インクの前記表面における定着性を高める定着剤を吐出することが好ましい。
これにより、顔料系インクなどのように普通紙に比べて感熱発色性媒体への定着性に劣るインクでインクジェット印刷されたロゴや広告などの定着性を高めて用紙表面で滲みにくくすることができる。
また、本発明は、上記課題を解決することを目的として、感熱発色性を有する感熱発色性媒体に印刷する印刷方法であって、前記感熱発色性媒体の表面に接触して印刷する部分だけを加熱して当該部分を発色させるサーマル印刷段階と、前記感熱発色性媒体の表面にインクを吐出することにより当該表面に印刷を行うインクジェット印刷段階と、前記サーマル印刷段階においてサーマル印刷すべき印刷データを前記サーマル印刷に適した表色系のサーマル印刷データに変換するために用いるサーマル印刷用ルックアップテーブル、および、前記インクジェット印刷段階でインクジェット印刷すべき印刷データを前記インクジェット印刷に適した表色系のインクジェット印刷データに変換するために用いるインクジェット印刷用ルックアップテーブルを参照して、取得した印刷データを前記サーマル印刷データおよび前記インクジェット印刷データに変換するハーフトーン処理段階と、を有し、前記インクジェット印刷用ルックアップテーブルは、前記印刷データの表色系における階調値と、前記感熱発色性媒体の表面において前記インクが普通紙と同様に発色するために必要なインク量との関係を示すことを特徴とする印刷方法を提供する。
また、上記印刷方法における前記インクジェット印刷段階において、前記感熱発色性媒体の表面における前記インクを吐出する領域に対して、前記インクの吐出に先んじて、吐出された前記インクの前記表面における定着性を高める定着剤を吐出することが好ましい。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
以下、添付図面に基づいて本発明の一実施形態について説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また、実施形態における特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の実施形態に係るプリンター100およびプリンター100に対して各種の制御命令を送信するホストコンピューター200の概略構成を示す図である。プリンター100は、図1に示すように、ロール紙収納部120、搬送ローラー122、ロール紙センサー124、サーマル印刷部126、インクジェット印刷部130、抵抗検出部140、排紙機構150、切断機構160、制御部190、ルックアップテーブル格納部192、およびハーフトーン処理部195が、本体外面を覆う筐体110の内部に配されている。また、筐体110の上面には排紙口170、スタッカー172、および警告表示用LED180が設けられている。なお、インク残量センサー138は、本発明のインク残量検出部の一例である。
ロール紙収納部120は、感熱発色性を有するロール紙を収容する。このロール紙は、先端が引き出されて搬送ローラー122によって所定の搬送経路(図1にロール紙収納部120から排紙口170にかけて矢印を付して示す経路)に沿って排紙口170へと搬送される。ロール紙センサー124は、上記搬送経路上にロール紙が存在するか否かを検出する。
インクジェット印刷部130は、キャリッジ131、インクジェットヘッド132、インク吐出センサー133、プラテン134、インクカートリッジ136、およびインク残量センサー138を有し、制御部190からの印刷データ(インクジェット印刷データ)および印刷を指示する旨の制御命令に基づいて、キャリッジ131がロール紙の搬送方向に直交する方向に移動しつつ、インクカートリッジ136から供給されるインクがインクジェットヘッド132からロール紙の表面に吐出されることによってロール紙にインクジェット印刷を行うことができる。
なお、インクジェットヘッドから吐出されたインクのうち印刷に供されなかったものは、プラテン134で回収される。また、インクカートリッジ136内のインク残量は、インク残量センサー138によって適宜チェックされる。また、インクジェットヘッド132からのインクの吐出状況は、インク吐出センサー133でチェックされる。インクジェット印刷部130は、本例では、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)による表色系でカラー印刷可能な構成となっている。なお、インクジェット印刷部130が搭載するインクの種類や数については、本例に限られない。
サーマル印刷部126は、ロール紙の表面に接触することにより当該表面における印刷する部分だけを加熱して当該部分を発色させるサーマルヘッドを有し、制御部190からの印刷データ(インクジェット印刷データ)および印刷を指示する旨の制御命令に基づいて、例えば商品の価格や数量などの決済情報をロール紙の表面に印刷する。
排紙機構150は、インクジェット印刷部130よりも排紙口170側に設けられ、切断機構160を挟むように設けられた排紙ローラー151,152を有する。排紙ローラー151,152は、インクジェット印刷部130を通過したロール紙を排紙口170から本体外部へ排紙する。
切断機構160は、固定刃および可動刃で構成され、排紙機構150によって排紙されるロール紙を固定刃と可動刃とで挟むことでロール紙を所定の長さで切断する。なお、切断機構160によって切断されたロール紙は、排紙ローラー152によって排紙口170から本体外部へ排紙されてスタッカー172上に載置されるので取り出し易い。
なお、プリンター100の本体外部にスタッカー172を有しない形態である場合は、切断機構160は、排紙機構150によって排紙されるロール紙を切断せずにロール紙に対して部分的な切り込みを入れても良い。これにより、排紙後のロール紙が残りのロール紙と部分的につながったままであるので紛失しにくく切り離しも容易である。また、本例では、排紙ローラー152が特に排紙口170の近傍に設けられているので、上記のように本体外部にスタッカー172がない場合でも、切断機構160で切断されたロール紙(レシート)の後端部分を排紙ローラー152で挟持しつつ当該レシートの大部分を排紙口170の外側に露出させた状態で保持することができるので、レシートが取り出し易い。また、この場合、レシートが完全にプリンター100から離れない(排紙ローラー152で後端部分が挟持されている)ので紛失しにくい。
警告表示用LED180は、例えばロール紙収納部120に収容されたロール紙がなくなったことがロール紙センサー124で検出された場合、あるいは、インクカートリッジ136内のインク残量が少なくなった(あるいは無くなった)ことがインク残量センサー138で検出された場合に、警告表示として、それぞれの状況に応じた点灯状態あるいは点灯色で点灯する。なお、警告表示の方法は本例の警告表示用LED180に限られず、例えば筐体110の外部にLCDなどを設けて警告内容などを具体的に表示しても良い。
ルックアップテーブル格納部192は、例えばROMやEEPROMなどの不揮発性メモリーを有し、例えばレジなどに内蔵されるホストコンピューター200から送信される印刷データにおけるサーマル印刷部126でサーマル印刷すべきデータを、後述のハーフトーン処理部195においてサーマル印刷に適した表色系のサーマル印刷データに変換するために用いるサーマル印刷用ルックアップテーブルを格納する。また、ルックアップテーブル格納部192は、ホストコンピューター200から送信される印刷データにおけるインクジェット印刷部130でインクジェット印刷すべきデータを、後述のハーフトーン処理部195においてインクジェット印刷に適した表色系のインクジェット印刷データに変換するために用いるインクジェット印刷用ルックアップテーブルを格納する。
例えば、ホストコンピューター200からサーマル印刷部126でサーマル印刷すべきデータとしてRGB表色系の印刷データが送信され、サーマル印刷部126ではモノクロ表色系のサーマル印刷を行う場合、ルックアップテーブル格納部192は、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)各色の階調値で構成される色成分を、モノクロの階調値で示される色成分の何れかと対応付けるサーマル印刷用ルックアップテーブルを格納する。また、ホストコンピューター200からインクジェット印刷部130でインクジェット印刷すべきデータとしてRGB表色系の印刷データが送信され、インクジェット印刷部130ではCMYK表色系のインクジェット印刷を行う場合、ルックアップテーブル格納部192は、RGB各色の階調値で構成される色成分を、CMYK各色の階調値で示される色成分の何れかと対応付けるインクジェット印刷用ルックアップテーブルを格納する。
ここで、ルックアップテーブル格納部192が格納する上記インクジェット印刷用ルックアップテーブルは、普通紙を印刷対象とする通常の色変換ルックアップテーブルと異なる。すなわち、上記インクジェット印刷用ルックアップテーブルは、インクジェット印刷部130でインクジェット印刷すべき印刷データとしてホストコンピューター200から送信されるデータに用いられているRGB表色系における各色の階調値で構成される色成分と、感熱発色性を有するロール紙の表面において当該色成分に対応するCMYK表色系の色成分として普通紙と同様の色調で発色するために必要なインク量との関係を示す。
ハーフトーン処理部195は、ホストコンピューター200から送信される印刷データを取得し、当該印刷データをサーマル印刷部126によるサーマル印刷用のサーマル印刷データおよびインクジェット印刷部130によるインクジェット印刷用のインクジェット印刷データに変換する。ここで、ハーフトーン処理部195は、ルックアップテーブル格納部192が格納する上記サーマル印刷用ルックアップテーブルおよび上記インクジェット印刷用ルックアップテーブルを参照して、取得した印刷データを上記サーマル印刷データおよび上記インクジェット印刷データに変換する。そして、ハーフトーン処理部195は、変換したサーマル印刷データおよびインクジェット印刷データを制御部190へと出力する。
制御部190は、演算処理回路とバッファメモリー等から構成され、ハーフトーン処理部195から出力されるサーマル印刷データおよびインクジェット印刷データを受け取り、バッファメモリーへ記憶する。そして、制御部190は、ホストコンピューター200から送信される印刷命令を受け取り、当該印刷命令の内容に応じてプリンター100の各部に対して制御命令を出力する。
より具体的には、制御部190は、ホストコンピューター200からロール紙に印刷すべき内容を示す印刷データとともに印刷命令が送られると、当該印刷データに基づいて変換されたサーマル印刷データおよびインクジェット印刷データをハーフトーン処理部195から受け取り、ホストコンピューター200からの印刷命令に応じて、サーマル印刷部126によるロール紙への決済情報のサーマル印刷を実行させる。そして、制御部190は、搬送ローラー122を駆動させて決済情報が印刷されたロール紙をインクジェット印刷部130による印刷位置まで搬送させて、インクジェット印刷部130によるロール紙へのロゴマークおよびマーケティングメッセージなどのインクジェット印刷データの印刷を実行させる。そして、制御部190は、排紙機構150を駆動させて印刷済みのロール紙を排紙口170から本体外部へ排紙させる。
また、制御部190は、ロール紙センサー124や、インクジェット印刷部130のインク吐出センサー133およびインク残量センサー138などの各センサーの検出結果を受け取り、その検出結果に応じた制御命令を出力する。例えば、制御部190は、例えばインク残量センサー138によって検出されるインク残量が、インクジェット印刷部130で印刷すべきインクジェット印刷データに応じたインクジェット印刷を行うために必要なインク量を下回っている場合は、インク残量が警告レベルを下回っている旨を示す態様で警告表示用LED180を点灯させるべく警告表示用LED180に対して制御命令を出力する。
ここで、制御部190は、インクカートリッジ136のインク残量が不足しているか否かの判定を、例えば、インクジェット印刷部130による印刷動作開始前に行う。また、制御部190は、上記検出結果やサーマル印刷部126およびインクジェット印刷部130の印刷動作の状況などをホストコンピューター200へ送信してもよい。
このように、本実施形態に係るプリンター100は、普通紙と同量でインクを吐出してもその色調が異なる感熱発色性のロール紙(感熱発色性媒体)に対してインクジェット印刷でロゴや広告などのマーケティングメッセージを印刷する場合でも、当該ロール紙に印刷されたマーケティングメッセージが普通紙に印刷された場合と同様の色調で発色するように適切な量のインクをロール紙の表面に吐出することができる。
なお、ルックアップテーブル格納部192は、上記インクジェット印刷用ルックアップテーブルに加えて、RGB表色系における各色の階調値で構成される色成分と、当該色成分に対応するCMYK表色系の色成分として普通紙の表面において最適な色調で発色するために必要なインク量との関係を示すインクジェット印刷用ルックアップテーブルを格納してもよい。また、この場合、ハーフトーン処理部195は、ロール紙収納部120に収納されているロール紙が感熱発色性のロール紙であるか、あるいは普通紙であるかに応じて、ホストコンピューター200から送信される印刷データをインクジェット印刷データに変換する際に参照するインクジェット印刷用ルックアップテーブルを選択する。ここで、ロール紙収納部120に収納されているロール紙の種類に関する情報は、ロール紙収納部120やロール紙の搬送経路などにセンサーを設けて識別してもよく、また、プリンター100のオペレーターが操作パネル(不図示)を通じて入力してもよい。
また、本実施形態に係るプリンター100の他の例として、インクジェット印刷部130は、吐出されたインクがロール紙の表面で定着するのを促進する定着剤を収容するカートリッジを有し、感熱発色性を有する上記ロール紙の表面におけるインクを吐出する領域に対して、インクの吐出に先んじて、吐出されたインクがロール紙の表面で定着するのを促進する定着剤をインクジェットヘッド132から吐出してもよい。これにより、顔料系インクなどのように普通紙に比べて感熱発色性を有するロール紙への定着性に劣るインクによるインクジェット印刷の定着性を高めて用紙表面で滲みにくくすることができる。
図2は、プリンター100によってロール紙に決済情報およびマーケティングメッセージが印刷されたレシートの一例を示す。本例では、レシートにおける図2に「A1」で示す領域にロゴが、図2に「A3」で示す領域にマーケティングメッセージが、それぞれインクジェット印刷部130によってカラー印刷されている。また、図2に「A2」で示す領域にはサーマル印刷部126によって購入品目や価格などの決済情報(レシートデータ)がサーマル印刷されている。
そして、この例では、図2に「A1」で示す領域にロゴを印刷する際、および、図2に「A3」で示す領域にマーケティングメッセージを印刷する際に、ホストコンピューター200から送信される印刷データの表色系で表された色成分と、普通紙と同様の色調で発色するために必要なCMYKのインク量との関係を示すインクジェット印刷用ルックアップテーブルが参照されて色変換が行われている。
図3および図4は、プリンター100によってロール紙に対して印刷する際の動作フローの一例を示す。本動作フローでは、まず、ロール紙の有無がロール紙センサー124によって検出される(ステップS100)。そして、ロール紙収納部120に収納されていたロール紙が無くなったことなどによりロール紙センサー124によってロール紙が検出されなければ(ステップS105:NO)、制御部190は、ロール紙を補充すべき旨の警告を示す態様で警告表示用LED180を点灯させる(ステップS110)。
一方、ロール紙が検出された場合(ステップS105:YES)は、制御部190は、インクジェット印刷部130のインク残量センサー138から、インクカートリッジ136内のインク残量の検出データを取得する(ステップS115)。そして、インクカートリッジ136内のインク残量が、上記警告レベルのインク量を下回っていれば(ステップS120:NO)、制御部190は、インク残量が警告レベルを下回っている旨の警告を示す態様で警告表示用LED180を点灯させる(ステップS125)。
一方、インクカートリッジ136内のインク残量が、予め定められた警告レベルのインク量を上回っていれば(ステップS120:YES)、ハーフトーン処理部195は、ホストコンピューター200から送信されるロゴマークの印刷データを取得する(ステップS130)。そして、ハーフトーン処理部195は、さらに、ルックアップテーブル格納部192が格納する感熱発色性のロール紙用のインクジェット印刷用ルックアップテーブルを取得し(ステップS135)、当該インクジェット印刷用ルックアップテーブルを参照して、取得したロゴマークの印刷データをインクジェット印刷データに変換する(ステップS140)。そして、制御部190は、ハーフトーン処理部195から出力されるインクジェット印刷データを受け取り、ホストコンピューター200からの印刷命令に応じてインクジェット印刷部130によってロゴマークをインクジェット印刷させる(ステップS145)。
次に、ハーフトーン処理部195は、ホストコンピューター200から送信されるレシートデータを取得し(ステップS150)、さらに、ルックアップテーブル格納部192が格納するサーマル印刷用ルックアップテーブルを取得する(ステップS155)。そして、ハーフトーン処理部195は、取得したサーマル印刷用ルックアップテーブルを参照して、レシートデータをサーマル印刷データに変換する(ステップS160)。そして、制御部190は、ハーフトーン処理部195から出力されるサーマル印刷データを受け取り、ホストコンピューター200からの印刷命令に応じてサーマル印刷部126によってレシートデータをサーマル印刷させる(ステップS165)。
次に、制御部190は、ロール紙に印刷したレシートデータに関連するマーケティングメッセージ(関連付けマーケティングメッセージ)を印刷すべき旨の指令を受け付ける(ステップS170)。そして、制御部190が、関連付けマーケティングメッセージを印刷すべき旨の指令をホストコンピューター200から受け取った場合(ステップS175:YES)、ハーフトーン処理部195は、関連付けマーケティングメッセージのデータをホストコンピューター200から受け取り、さらに、ルックアップテーブル格納部192が格納する感熱発色性のロール紙用のインクジェット印刷用ルックアップテーブルを取得する。そして、ハーフトーン処理部195は、インクジェット印刷用ルックアップテーブルを参照して、関連付けマーケティングメッセージのデータをインクジェット印刷データに変換する(ステップS180)。
一方、制御部190が、関連付けマーケティングメッセージを印刷すべき旨の指令をホストコンピューター200から受け取っていない場合は(ステップS175:NO)、ハーフトーン処理部195は、制御部190のバッファメモリーに記憶されている定型のマーケティングメッセージ(定型マーケティングメッセージ)のデータを取得し、さらに、ルックアップテーブル格納部192が格納する感熱発色性のロール紙用のインクジェット印刷用ルックアップテーブルを取得する。そして、ハーフトーン処理部195は、インクジェット印刷用ルックアップテーブルを参照して、定型マーケティングメッセージのデータをインクジェット印刷データに変換する(ステップS185)。
そして、制御部190は、ホストコンピューター200からの印刷命令に応じて、インクジェット印刷部130によって関連付けマーケティングメッセージまたは定型マーケティングメッセージをインクジェット印刷させる(ステップS190)。インクジェット印刷部130によるロール紙へのマーケティングメッセージの印刷が終わると、ロール紙は切断機構160によって所定の長さに切断され(ステップS195)、排紙機構150によって排紙口170から本体外部へ排紙される(ステップS200)。以上により、本フローは終了する。
このように、本実施形態に係るプリンター100は、普通紙と同量でインクを吐出してもその色調が異なる感熱発色性のロール紙に対してインクジェット印刷でロゴや広告などのマーケティングメッセージを印刷する場合でも、当該ロール紙に印刷されたマーケティングメッセージが普通紙に印刷された場合と同様の色調で発色するように、印刷に供するインク量が適切に調整されるので、感熱発色性のロール紙にも良好なカラー印刷を行うことができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることができることは当業者に明らかである。
100…プリンター、110…筐体、120…ロール紙収納部、122…搬送ローラー、124…ロール紙センサー、126…サーマル印刷部、130…インクジェット印刷部、131…キャリッジ、132…インクジェットヘッド、133…インク吐出センサー、134…プラテン、136…インクカートリッジ、138…インク残量センサー、140…抵抗検出部、150…排紙機構、151,152…排紙ローラー、160…切断機構、170…排紙口、172…スタッカー、180…警告表示用LED、190…制御部、195…ハーフトーン処理部、200…ホストコンピューター
Claims (4)
- 感熱発色性を有する感熱発色性媒体に印刷するプリンターであって、
前記感熱発色性媒体の表面に接触して印刷する部分だけを加熱して当該部分を発色させるサーマル印刷部と、
前記感熱発色性媒体の表面にインクを吐出することにより当該表面に印刷を行うインクジェット印刷部と、
前記サーマル印刷部および前記インクジェット印刷部による印刷動作を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記サーマル印刷部でサーマル印刷すべき印刷データを前記サーマル印刷に適した表色系のサーマル印刷データに変換するために用いるサーマル印刷用ルックアップテーブル、および、前記インクジェット印刷部でインクジェット印刷すべき印刷データを前記インクジェット印刷に適した表色系のインクジェット印刷データに変換するために用いるインクジェット印刷用ルックアップテーブル、を格納するルックアップテーブル格納部と、
前記サーマル印刷用ルックアップテーブルおよび前記インクジェット印刷用ルックアップテーブルを参照して、取得した印刷データを前記サーマル印刷データおよび前記インクジェット印刷データに変換するハーフトーン処理部と、を有し、
前記インクジェット印刷用ルックアップテーブルは、前記印刷データの表色系における階調値と、前記感熱発色性媒体の表面において前記インクが普通紙と同様に発色するために必要なインク量との関係を示すことを特徴とするプリンター。 - 前記インクジェット印刷部は、前記感熱発色性媒体の表面における前記インクを吐出する領域に対して、前記インクの吐出に先んじて、吐出された前記インクの前記表面における定着性を高める定着剤を吐出することを特徴とする請求項1に記載のプリンター。
- 感熱発色性を有する感熱発色性媒体に印刷する印刷方法であって、
前記感熱発色性媒体の表面に接触して印刷する部分だけを加熱して当該部分を発色させるサーマル印刷段階と、
前記感熱発色性媒体の表面にインクを吐出することにより当該表面に印刷を行うインクジェット印刷段階と、
前記サーマル印刷段階においてサーマル印刷すべき印刷データを前記サーマル印刷に適した表色系のサーマル印刷データに変換するために用いるサーマル印刷用ルックアップテーブル、および、前記インクジェット印刷段階でインクジェット印刷すべき印刷データを前記インクジェット印刷に適した表色系のインクジェット印刷データに変換するために用いるインクジェット印刷用ルックアップテーブルを参照して、取得した印刷データを前記サーマル印刷データおよび前記インクジェット印刷データに変換するハーフトーン処理段階と、
を有し、
前記インクジェット印刷用ルックアップテーブルは、前記印刷データの表色系における階調値と、前記感熱発色性媒体の表面において前記インクが普通紙と同様に発色するために必要なインク量との関係を示すことを特徴とする印刷方法。 - 前記インクジェット印刷段階において、前記感熱発色性媒体の表面における前記インクを吐出する領域に対して、前記インクの吐出に先んじて、吐出された前記インクの前記表面における定着性を高める定着剤を吐出することを特徴とする請求項3に記載の印刷方法。
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JP (1) | JP2012006328A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017030232A (ja) * | 2015-07-31 | 2017-02-09 | 株式会社リコー | 画像処理システム、処理実行制御装置、画像処理方法及び制御プログラム |
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2010
- 2010-06-28 JP JP2010145925A patent/JP2012006328A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017030232A (ja) * | 2015-07-31 | 2017-02-09 | 株式会社リコー | 画像処理システム、処理実行制御装置、画像処理方法及び制御プログラム |
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