JP2012005439A - ベーカリー用油脂組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】乳化安定性に優れ、生地に練りこむことで品質に優れたベーカリー製品を焼き上げることができる乳化組成物に用いられうる油脂組成物を提供する。
【解決手段】モノアシルグリセロール1〜60質量%と、ジアシルグリセロール5〜60質量%とを含有し、該モノアシルグリセロールに含まれる不飽和モノアシルグリセロールの割合が、該モノアシルグリセロールの総量1に対して質量比で0.045〜0.5であるベーカリー用油脂組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、ベーカリー用油脂組成物に関する。
パン類に代表されるベーカリー製品は、一般的に、仕込み−混捏−発酵−ベンチ−成形−ホイロ−焼成等の工程を経て製造される。市場に出回るパン類の大部分は、工場の製造ラインで大量生産されたものであるが、このような大量生産方式では、パン生地に対する機械的付加が大きいために生地に損傷が生じやすく、パンの品質が制約される。通常、パン類の品質はソフト感やしっとり感、口解け感や歯切れの良さ、あるいは風味といった観点から評価されるが、このようなパンの品質には、特に、発酵、成形工程での生地物性が大きく影響する。そのため、パン生地の物性を改良するための生地改良剤が開発されてきている。
現在、上記の生地改良剤として、モノアシルグリセロール、有機酸モノアシルグリセロール、ステアロイル乳酸カルシウム、レシチン等を含有する乳化組成物が広く用いられている。
上記モノアシルグリセロールは、生地の泡(気泡)を安定化する作用があることが知られている。また、小麦粉の澱粉と複合体を形成することで生地の機械への付着を抑制してパン製造の効率化に寄与すると同時に、焼成後のパンにおいて澱粉の老化を防ぐことも知られている(特許文献1、2参照)。
また、コハク酸モノアシルグリセロールやジアセチル酒石酸モノアシルグリセロール等の有機酸モノアシルグリセロールは、小麦粉中のグルテンに作用してグルテンネットワークを緻密化し、生地の進展性が向上することが知られている(特許文献3、4参照)。
モノアシルグリセロールは、液晶状態(ニート相)で使用するとよりソフトなパンが焼き上がることが知られているが、パン製造の作業環境温度(20〜40℃程度)で容易に結晶化してしまう。結晶化したモノアシルグリセロールを含む製剤は生地に馴染みにくいだけでなく、生地中の気泡を安定化することができない。したがって、発酵時や焼成時に生地のボリュームの低下を招きやすく、製造されるパンの品質の向上が制約される。このような問題を回避するために、乳化組成物中にジアシルグリセロールを共存させることでモノアシルグリセロールのニート相を安定化して結晶化を抑制することも報告されているが(特許文献1参照)、これを用いて製造したパンの品質は未だ十分とはいえない。
特開平2−124052号公報 特開平4−197130号公報 特開平5−236919 特開平7−79687号公報
本発明は、乳化安定性に優れ、生地に練りこむことで品質に優れたベーカリー製品を焼き上げることができる乳化組成物に用いられうる油脂組成物を提供することを課題とする。
本発明者等は上記課題に鑑み、鋭意検討を行った結果、飽和モノアシルグリセロールと不飽和モノアシルグリセロールとを所定の割合で含有するモノアシルグリセロール成分を所定濃度含有し、かつジアシルグリセロール成分を所定濃度含有する油脂組成物を用いて調製した乳化組成物が優れた乳化安定性を示すことを見い出した。さらに、この乳化組成物はモノアシルグリセロールが結晶化しにくいため、低温にさらした後であっても生地に均一に練り込みやすく、生地の成形性を向上させることができ、この生地を用いることでソフト感やしっとり感、口解け感や歯切れの良さ、風味のいずれも良好で品質に優れたベーカリー製品が焼き上がることを見い出した。
本発明は、モノアシルグリセロール1〜60質量%と、ジアシルグリセロール5〜60質量%とを含有し、該モノアシルグリセロールに含まれる不飽和モノアシルグリセロールの割合が、該モノアシルグリセロールの総量1に対して質量比で0.045〜0.5であるベーカリー用油脂組成物に関する。
また、本発明は、前記油脂組成物を油相として含有するベーカリー用乳化組成物に関する。
また、本発明は、前記ベーカリー用乳化組成物を含有する生地から製造されるベーカリー製品に関する。
本発明のベーカリー用油脂組成物は、乳化後に生地に練りこむことで、ソフト感、しっとり感、口解け感、歯切れ及び風味のいずれも良好で品質に優れたベーカリー製品を焼き上げることができる。また、本発明のベーカリー用油脂組成物を用いた乳化組成物は、モノアシルグリセロールの結晶化が抑制されるため、乳化安定性に優れると同時に高品質なベーカリー製品の安定供給に寄与する。さらに、本発明のベーカリー用油脂組成物を用いた乳化組成物は、生地の成形性を向上させることでベーカリー製品の製造効率を向上させる。
本発明のベーカリー製品は、ソフト感、しっとり感、口解け感、歯切れ及び風味のいずれも良好で品質に優れる。
本発明のベーカリー用油脂組成物について以下に詳細に説明する。
本発明のベーカリー用油脂組成物は、所定の成分組成のモノアシルグリセロールとジアシルグリセロールとを所定量含有する油脂組成物であって、パン類や菓子類といったベーカリー製品の製造に用いられる。
本発明に用いられるモノアシルグリセロールは、1−モノアシルグリセロールであっても2−モノアシルグリセロールであってもよく、これらの混合物であってもよいが、1−モノアシルグリセロールを含むことが好ましい。なお、本発明における「モノアシルグリセロール」には、有機酸モノアシルグリセロールは含まれない。
本発明に用いられるモノアシルグリセロール中の不飽和モノアシルグリセロールの割合は、モノアシルグリセロールの総量1に対して質量比で0.045〜0.5であることが好ましく、0.045〜0.4であることがより好ましく、0.045〜0.2であることがより好ましく、0.045〜0.1であることがさらに好ましく、0.045〜0.075であることが特に好ましい。前記不飽和モノアシルグリセロールを構成する不飽和脂肪酸は、炭素数14〜22であることが好ましい。このような不飽和脂肪酸の好ましい例としては、パルミトオレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸が挙げられる。
前記モノアシルグリセロールの構成脂肪酸には飽和脂肪酸が含まれ、これにより良好な乳化安定性が得られうる。飽和脂肪酸の炭素数は14〜22であることが好ましい。前記炭素数14〜22の飽和脂肪酸には、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、べヘン酸等が含まれる。
本発明のベーカリー用油脂組成物中のモノアシルグリセロールの含有量は1〜60質量%であり、5〜40質量%であることがより好ましく、10〜35質量%であることがさらに好ましい。
本発明に用いられるジアシルグリセロールに特に制限はないが、良好な口解け感としっとり感とを得る観点から、その構成脂肪酸に占める不飽和脂肪酸の割合は90質量%以上であることが好ましく、90〜100質量%であることがより好ましく、91〜98質量%であることがさらに好ましく、92〜98質量%であることが特に好ましい。また、前記不飽和脂肪酸に占めるトランス型不飽和脂肪酸の割合は0〜5質量%であることが好ましく、0.5〜3.5質量%であることがより好ましい。
また、前記不飽和脂肪酸の好ましい炭素数は14〜24、より好ましくは16〜22であるが、風味及び酸化安定性等の観点から少なくともオレイン酸を含むことが好ましい。ジアシルグリセロールの構成脂肪酸に占めるオレイン酸の割合は、好ましくは20質量%以上であり、より好ましくは25〜90質量%、さらに好ましくは30〜80質量%、特に好ましくは35〜70質量%である。さらに、本発明の油脂組成物はジアシルグリセロールとして2分子のオレイン酸がエステル結合したオレイン−オレインジアシルグリセロールを含有することが好ましいが、その含有量は、ジアシルグリセロールの総量に対して98質量%未満であることが好ましく、50〜90質量%であることがより好ましい。
本発明に用いられるジアシルグリセロールは、良好な風味と酸化安定性を得る観点から、その構成脂肪酸にリノール酸を含むことが好ましい。該構成脂肪酸に占めるリノール酸の割合は、15〜65質量%、より好ましくは20〜60質量%、さらに好ましくは30〜55質量%、特に好ましくは35〜50質量%であることが好ましい。
本発明に用いられるジアシルグリセロールは、良好な風味と酸化安定性を得る観点からその構成脂肪酸にリノレン酸を含有することが好ましい。該構成脂肪酸に占めるリノレン酸の割合は、15質量%未満であることが好ましく、より好ましくは0〜13質量%、さらに好ましくは1〜10質量%、特に好ましくは2〜9質量%である。前記リノレン酸はα−リノレン酸であることが好ましい。
本発明に用いられるジアシルグリセロールの構成脂肪酸に占める飽和脂肪酸の割合は、20質量%未満であることが好ましく、0〜15質量%であることがより好ましく、2〜13質量%であることがさらに好ましく、3〜10質量%であることが特に好ましい。該飽和脂肪酸の炭素数は通常には14〜24であるが、16〜22であることが好ましい。該飽和脂肪酸には、パルミチン酸やステアリン酸が含まれることが好ましい。
本発明に用いられるジアシルグリセロールは、その構成脂肪酸中に炭素数12以下の脂肪酸を含んでもよいが、その割合が多すぎると風味が悪化する。したがって、構成脂肪酸の総量に対する炭素数12以下の脂肪酸の割合は5質量%以下であることが好ましく、0〜2質量%であることがより好ましく、0〜1質量%であることがさらに好ましい。
本発明に用いられるジアシルグリセロールには、良好な風味等を得る観点から1,3−ジアシルグリセロールが含まれることが好ましい。前記ジアシルグリセロールに占める1,3−ジアシルグリセロールの割合は50質量%以上であることが好ましく、52〜100質量%であることがより好ましく、54〜90質量%であることがさらに好ましく、56〜80質量%であることが特に好ましい。
また、本発明に用いられるジアシルグリセロールは、1,2−ジアシルグリセロール及び/又は2,3−ジアシルグリセロールを含んでもよいが、良好な風味を得る観点から、ジアシルグリセロールに占める1,2−ジアシルグリセロール及び/又は2,3−ジアシルグリセロールの割合は、30質量%以下であることが好ましく、5〜25質量%であることがより好ましく、10〜20質量%であることが特に好ましい。
本発明のベーカリー用油脂組成物中のジアシルグリセロールの含有量は5〜60質量%であり、5〜30質量%であることがより好ましく、5〜20質量%であることがさらに好ましい。
本発明のベーカリー用油脂組成物中には、トリアシルグリセロールが含有されていてもよい。本発明のベーカリー用油脂組成物中のトリアシルグリセロールの好ましい含有量は1〜60質量%であり、10〜55質量%であることがより好ましい。本発明に用いられうるトリアシルグリセロールに特に制限はないが、例えば、大豆油、オリーブ油、サフラワー油、コーン油、ナタネ油、綿実油等に由来するトリアシルグリセロールを用いることができる。
本発明のベーカリー用油脂組成物はリン脂質を含有してもよい。本発明のベーカリー用油脂組成物には、当該リン脂質として、フォスファチジルコリン、フォスファチジルエタノールアミン、フォスファチジルイノシトール、フォスファチジン酸等又はこれらの酵素処理物から選ばれる少なくとも1種を含有させることができる。また、上記リン脂質として、大豆レシチンや卵黄レシチン等の天然レシチン又はその酵素分解物を用いることもできる。
本発明のベーカリー用油脂組成物中のリン脂質含有量に特に制限はないが、含有量が0〜10質量%であることが好ましく、0.1〜5質量%であることがより好ましい。なお、レシチンにはリン脂質以外の成分を含むものが多いが、このようなレシチンを用いる場合には、リン脂質としての含有量が上記濃度範囲内となるように前記油相中に含有させる。
本発明のベーカリー用油脂組成物はポリグリセリン脂肪酸エステルを含有してもよい。本発明のベーカリー用油脂組成物中のポリグリセリン脂肪酸エステル含有量に特に制限はないが、油相中における含有量(油相中濃度)が0〜10質量%であることが好ましく、1〜5質量%であることがより好ましい。ポリグリセリン脂肪酸エステルとしてはポリグリセリンモノステアレートを好適に用いることができる。
本発明のベーカリー用油脂組成物は有機酸モノアシルグリセロールを含有してもよい。有機酸モノアシルグリセロールは、モノアシルグリセロールの3位の−OH基を有機酸でエステル化した化合物である。本発明のベーカリー用油脂組成物中の有機酸モノアシルグリセロール含有量に特に制限はないが、含有量が0〜30質量%であることが好ましく、5〜20質量%であることがより好ましい。有機酸モノアシルグリセロールとしては、コハク酸モノアシルグリセロール、クエン酸モノアシルグリセロール、酒石酸モノアシルグリセロール、ジアセチル酒石酸モノアシルグリセロール等を挙げることができるが、なかでもコハク酸モノアシルグリセロールが好適に用いられる。また、有機酸モノアシルグリセロールの構成脂肪酸は炭素数14〜22の飽和脂肪酸であることが好ましい。本発明に用いられる有機酸モノアシルグリセロールは、例えば、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸等を構成脂肪酸とすることができる。
本発明のベーカリー用油脂組成物中のモノアシルグリセロールとジアシルグリセロールは、以下の油脂を配合することにより調製されうる。当該「油脂」とは、モノアシルグリセロール及びジアシルグリセロールのいずれかを少なくとも含有するものであり、植物油、動物油等の原料油脂とグリセリンとのエステル交換反応、又は原料油脂由来の脂肪酸組成物とグリセリンとのエステル化反応等任意の方法により得られうる。エステル交換反応やエステル化反応は、アルカリ又は酸性触媒等を用いた化学反応法やリパーゼ等の油脂加水分解酵素を用いた生化学反応法等により行うことができる。上記エステル交換反応は、例えば原料油脂とグリセリンとをナトリウムメトキシド等の塩基性触媒の存在下で反応させることで行うことができる。また、上記エステル化反応は、例えば上記原料油脂由来の脂肪酸組成物とグリセリンとを酵素の存在下で反応させることで行うことができる。
上記原料油脂は、構成脂肪酸として炭素数16〜22の脂肪酸を有していることが好ましく、炭素数18の不飽和脂肪酸を有することがより好ましい。原料油脂の具体例として、ナタネ油、コーン油、大豆油、パーム油、サフラワー油、オリーブ油、綿実油、米油、ひまわり油、ごま油、ラード、牛脂、魚油、もしくはこれらの分別油、エステル交換油、硬化油、又はこれらの混合油脂が挙げられる。上記のように調製した油脂組成物のアシルグリセロール組成は後述する方法で測定することができる。
本発明のベーカリー用油脂組成物は、上記の反応により得られた油脂と、有機酸モノアシルグリセロール含有製剤中に含有している油脂とを含んでもよい。また、本発明のベーカリー用油脂組成物は、上記の反応により得られた油脂と、前記原料油脂と、有機酸モノアシルグリセロール含有製剤中に含まれる油脂とを含んでもよい。また、本発明のベーカリー用油脂組成物は、精製したモノアシルグリセロール、リン脂質含有製剤中の油脂及び/又はポリグリセリン脂肪酸エステル含有製剤中の油脂をさらに含んでもよい。精製モノアシルグリセロールは、原料油脂を部分分解した後分離精製することで得られうる。
本発明のベーカリー用油脂組成物は、水相中に油相が分散した、水中油型の乳化組成物の油相成分として用いることができる。
本発明のベーカリー用乳化組成物は、水相成分として、糖類、水及び乳化剤を含有する。上記糖類としては、グルコース、マルトース、フルクトース、シュークロース、ラクトース、トレハロース、マルトトリオース、マルトテトラオース、ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、マルチトール等の単糖類、二糖類、三糖類、四糖類、五糖類、六糖類や澱粉加水分解物、又はこれらを還元した糖アルコールが挙げられ、これらの1種又は2種以上の混合物であってもよい。良好な乳化安定性と保存性(防腐性)が得られ、しかもパンに適度の甘みを付与する観点から、水相成分中の糖類の含有量は30〜70質量%であり、好ましくは35〜55質量%である。
水相成分中の水の含有量は、乳化安定性と保存性の観点から20〜60質量%であり30〜60質量%であることが好ましく、35〜60質量%であることがより好ましい。
水相中の乳化剤は、HLB10以上の乳化剤であることが好ましく、HLB11〜15であることがより好ましく、HLB11〜14であることがさらに好ましい。本発明において、HLB値は下記の数式で表されるGriffin法(W.C.Griffin,J.Soc.Cosmetic.Chemists.,1,311(1949))により計算した値である。

HLB=20×(親水基部分の分子量)/(界面活性剤の分子量)

このような乳化剤としては、ショ糖脂肪酸エステル、ポリソルベート、ポリグリセリン脂肪酸エステル、レシチン誘導体(例えばリゾレシチン)等を挙げることができるが、水への分散性と乳化安定性の観点からショ糖脂肪酸エステルが好適に用いられる。ショ糖脂肪酸エステルを構成する脂肪酸として、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、エルカ酸等が挙げられる。水相成分中の上記乳化剤の含有量は好ましくは1〜10質量%、より好ましくは1〜5質量%である。
本発明のベーカリー用乳化組成物は、例えば、上記油相成分と上記水相成分とを通常の方法で乳化混合することで得ることができる。より具体的には、例えば80℃程度まで加熱した上記油脂組成物をホモミキサーを用いて攪拌し、ここに40℃程度まで加熱した上記水相成分を加えて攪拌乳化することで得られうる。本発明のベーカリー用乳化組成物を安定した水中油型の乳化組成物とするために、上記水相は、上記油相に対して質量比(水相/油相)で1.5以上であることが好ましく、1.5〜4であることがより好ましい。このようにして調製した乳化組成物では、モノアシルグリセロールのニート相が安定化し、油滴の界面にモノアシルグリセロールが液晶状態で存在しうる。モノアシルグリセロールが結晶化せずに液晶の状態で存在することで、乳化組成物がパン生地に馴染みやすくなってパンの品質にムラが生じにくくなると同時に、優れた品質のベーカリー製品に仕上げることができる。油滴の界面に液晶の層が存在することは、X線回析により確認することができる。
本発明のベーカリー用油脂組成物を用いたベーカリー用乳化組成物は、ベーカリー製品の製造に用いられる。本発明の乳化組成物を生地に練りこんでおくことで、ソフト感やしっとり感、口解け感や歯切れの良さ、風味のいずれにも優れたベーカリー製品に仕上げることができる。
上記ベーカリー製品に特に制限はなく、食パン、菓子パン、特殊パン、調理パン等が挙げられる。食パンとしては、白パン、黒パン、フランスパン、バラエティーブレッド、ロール類(テーブルロール、バンズ、バターロール等)が挙げられ、特殊パンとしてはマフィン等が挙げられる。調理パンとしては、ホットドック、ハンバーガー等が挙げられ、菓子パンとしてはジャムパン、あんパン、クリームパン、レーズンパン、メロンパン、スイートロール、リッチグッズ(クロワッサン、ブリオッシュ、デニッシュ、ペストリー等)が挙げられる。
また、本発明のベーカリー用乳化組成物は乳化安定性に優れるため、ベーカリー製品の品質にムラが生じにくく、製品のロット間差が抑えられて歩留まりが向上しうる。
また、本発明のベーカリー用乳化組成物を生地に練る込むことで生地の成形性(作業性)が向上し、ベーカリー製品の製造効率が向上する。
以下、本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
なお、下記実施例において、TAGはトリアシルグリセロールを、DAGはジアシルグリセロールを、MAGはモノアシルグリセロールを意味し、特に断わりのない限り、成分組成を示す数値は質量%を意味する。
[分析方法]
アシルグリセロール組成:
ガラス製サンプル瓶に、油脂サンプル約10mgとトリメチルシリル化剤(「シリル化剤TH」、関東化学製)0.5mLを加え、密栓し、70℃で15分間加熱した。これに水1.0mLとヘキサン1.5mLを加え、振とうした。静置後、上層をガスクロマトグラフィー(GLC)に供して分析した。
構成脂肪酸組成:
日本油化学会編「基準油脂分析試験法」中の「脂肪酸メチルエステルの01調製法(2.4.1.−1996)」に従って脂肪酸メチルエステルを調製し、得られたサンプルを、American Oil Chemists. Society Official Method Ce 1f−96(GLC法)により測定した。
[ジアシルグリセロール含有油脂の調製]
ウインタリングにより飽和脂肪酸を低減させた大豆油脂肪酸455部と、菜種油脂肪酸195部と、グリセリン107部とを、リポザイムIM(ノボザイムス社)を使用して40℃、0.07hPaで5時間エステル化反応を行った。次いで酵素を濾別し、235℃で分子蒸留して未反応の脂肪酸とモノアシルグリセロールとを留去し、更に脱色、水洗した。こうして得られた油脂150部に10%クエン酸水溶液7.5部を加え、60℃で20分間攪拌した後、110℃で脱水した。これを235℃で2時間脱臭することで油脂Aを得た。なお、大豆油脂肪酸及び菜種油脂肪酸は、大豆白絞油(昭和産業社製)及び菜種白絞油(昭和産業社製)をそれぞれ酵素(商品名:リパーゼAYアマノ、天野エンザイム社製)で加水分解することで調製した。
ヘキサンに含浸しスラリー化したワコーゲルC−200(和光純薬製)をカラムに充填する。カラム上層から油脂A/ヘキサン混合液を滴下し、60ml/分で通液させる。溶出溶媒は、ヘキサン/酢酸エチル比率を80/20に調整した混合系を用い、油脂を溶出させ、回収する。画分をそれぞれトッピングし、油脂を回収し、ジアシルグリセロール高含有油脂Bを得た。
[調製例1 ベーカリー用油脂組成物の調製]
菜種白絞油(日清オイリオ製)、ジアシルグリセロール含有油脂(上記油脂A又は上記油脂B)、不飽和モノアシルグリセロール(商品名:エキセルO−95R、花王社製)、コハク酸モノアシルグリセロール(商品名:ステップSS−NA、花王社製)、飽和モノアシルグリセロール(商品名:エキセルT−95R、花王社製)、レシチン(商品名:レシチンデラックス、日清オイリオ製)及びポリグリセリンモノステアレート(花王社製)を下記表1に示す割合で混合し、80℃に加熱して攪拌溶解することでベーカリー用油脂組成物を調製した。
[調製例2 ベーカリー用乳化組成物の調製]
ソルビトール(商品名:ソルビトール70W、花王社製)、マルトース(商品名:ハイマルトースMC−45、日本食品化工社製)、ショ糖脂肪酸エステル(商品名:S−1170、三菱化学社製)及び水を下記表1に示す割合で混合し、40℃に加熱して攪拌溶解することで水相成分を得た。
なお、表1の上欄に記載の各成分の数値は油相成分と水相成分の合計質量を100%としたときの質量%を示す。
上記水相成分を調製例1で得たベーカリー用油脂組成物(油相成分)に徐々に添加しながらホモミキサー(特殊機化工業社製)を用いて50℃、7000rpmで攪拌乳化し、水中油型の乳化組成物である本発明品1〜8及び比較品1〜8を得た。得られた各乳化組成物を15℃まで冷却し、冷蔵庫(5℃)にて1日保存した後、下記の試験例に用いた。表1の下欄には、各調製品の油相中におけるモノアシルグリセロール、有機酸モノアシルグリセロール及びジアシルグリセロールの濃度(質量%)並びにモノアシルグリセロールの総量に対する不飽和モノアシルグリセロールの割合(質量比)を併せて示す。
Figure 2012005439
比較品1〜4及び7は、油相成分中におけるモノアシルグリセロール総量に対する不飽和モノアシルグリセロールの割合が本発明よりも低い例であり、比較品8はモノアシルグリセロール総量に対する不飽和モノアシルグリセロールの割合が本発明よりも高い例である。また、比較品5はジアシルグリセロールの含有量が本発明よりも低い例であり、比較品6はジアシルグリセロールの含有量が本発明よりも高い例である。
[試験例1 乳化組成物の安定性]
調製例1で調製した乳化組成物について乳化安定性を試験した。具体的には、本発明品1、5及び8並びに比較品8の乳化組成物について、その80mLを硬質ガラス容器(胴径40mm、高さ120mm)に採取し、50℃で1時間経過した後の離水量を比較した。乳化安定性の評価基準を下記に示す。
<乳化安定性評価基準>
4:離水量が0mLである。
3:離水量が5mL以下である。
2:離水量が5mL以上20mL以下である。
1:離水量が20mL以上である。
結果を表2に示す。
Figure 2012005439
表2の結果から、比較品8の乳化安定性が顕著に劣ることがわかる。すなわち、モノアシルグリセロール総量に対する不飽和モノアシルグリセロールの割合が本発明の範囲を超えると乳化が不安定になりうることがわかった。
[調製例3 パンの調製]
上記各乳化組成物を用いて下記方法によりパンを製造した。
25℃において、強力小麦粉(日清製粉社製)70.0質量部、イースト(オリエンタル酵母社製)3.0質量部、イーストフード(オリエンタル酵母社製)0.1質量部、全卵5.0質量部、ブドウ糖3.0質量部、上記乳化組成物2.0質量部及び水35.0質量部をボール(10コート)に入れ、竪型ミキサー(10コートミキサー、攪拌にフック使用、関東混合機工社製)を用い、25.0±0.5℃の温度下、低速で3分間、続いて高速で2分間混捏した。混捏した生地を28.0℃(湿度80%)で2時間30分発酵(中種発酵)させた(発酵終了温度29.0±0.5℃)。
続いて上記中種発酵生地に、強力小麦粉(日清製粉社製)30.0質量部、砂糖22.0質量部、食塩1.0質量部、脱脂粉乳2.0質量部、水15.0質量部を加えて、上記竪型ミキサーを用いて低速で3分間、続いて高速3分間混捏後、ショートニング6.0質量部を添加し、さらに低速で3分間続いて高速で5分間混捏して本捏生地を得た(捏上生地温度28.0±0.5℃)。
本捏生地を28.0℃(湿度80%)で30分間静置(フロアータイム)することで混捏時の生地のダメージを回復させてから、約80gの生地に分割した。分割生地を28.0℃(湿度80%)で20分間静置(ベンチタイム)して分割による生地ダメージを回復させてから、モルダーで成形した。成形物を天板に載せて38.0℃(湿度80%)で60分間発酵(ホイロ)させた後、210℃のオーブンで10分間焼成した。焼成後、室温(約20.0℃)で30分間静置して冷却し、ビニール袋に入れて密閉した上で20.0℃にて24時間保存し、試験用のパンとした。
[試験例2 パン品質の官能評価]
上記調製例3で製造したパンについて、専門パネル10名にて、ソフト感、しっとり感、口解け感、風味及び歯切れの各要素を指標にして品質を評価した。また、熟練した生地調製作業者1名にて、パン生地成形時の作業性を評価した。パンのソフト感、しっとり感、口解け感、風味及び歯切れの各要素の評価基準を下記表3に、パン生地成形時の作業性に関する評価基準を下記表4に示す。
Figure 2012005439
Figure 2012005439
結果を表5に示す。
Figure 2012005439
なお、表5中の総合評価の基準は下記のとおりである。
<総合評価基準>
4:評価点数の合計点が28以上30以下である。
3:評価点数の合計点が20以上28以下である。
2:評価点数の合計点が10以上20未満である。
1:評価点数の合計点が10未満である。
表5の結果から、ジアシルグリセロールの含有量が本発明より低く有機酸モノアシルグリセロールを含有しない乳化組成物を用いると、パンのソフト感、しっとり感、口解け感が顕著に悪化するだけでなく、生地の成形性(作業性)も顕著に悪化した(比較品5)。また、ジアシルグリセロールの含有量が本発明よりも高く有機酸モノアシルグリセロールを含有しない乳化組成物を用いると、パンの風味に加えて生地の成形性が顕著に悪化した(比較品6)。さらに、モノアシルグリセロール総量に対する不飽和モノアシルグリセロールの割合が本発明よりも低く有機酸モノアシルグリセロールを含有しない乳化組成物を用いると、パンの口解け感と歯切れ、作業性が顕著に悪化した(比較品4)。これらの事象は有機酸モノアシルグリセロールの添加で多少回復しうる傾向があるが十分ではなかった(比較品1〜3、7参照)。また、モノアシルグリセロール総量に対する不飽和モノアシルグリセロールの割合が高すぎると、パンのソフト感、しっとり感、口解け感が劣った(比較品8)。
一方、本発明品1〜8を用いてパンを製造すると、ソフト感、しっとり感、口解け感、風味及び歯切れ並びに作業性のいずれにおいてもバランスよく良好な評価結果が得られ、その総合得点においても20点以上と比較品に比べて顕著に高い点数であった。ここで、各評価項目は官能試験の特質上やむを得ず点数で評価しているが、各評価項目における1点の差は実際の感覚で比較すると歴然とした差が認められるものであった。
[調製例4 低温下でのパンの調製]
5〜10℃の低温において、強力小麦粉(日清製粉社製)70.0質量部、イースト(オリエンタル酵母社製)3.0質量部、イーストフード(オリエンタル酵母社製)0.1質量部、全卵5.0質量部、ブドウ糖3.0質量部、本発明品1、2又は比較品3の乳化組成物2.0質量部及び水35.0質量部をボール(10コート)に入れ、以降は調製例3と同様の方法により試験用のパンを調製した。
[試験例3 パン品質の官能評価]
本発明品1、2及び比較品3の乳化組成物を用いて上記調製例3で製造したパンについて、試験例1と同様の方法でパンの品質及びパン成形時の作業性の評価を行った。結果を表6に示す。
Figure 2012005439
比較品3は、低温環境にさらすとモノアシルグリセロールがより結晶化しやすく、その結果パン生地にかなりなじみにくかった。そして、表6に示すように、調製例2の場合と比べてパンの歯切れがさらに悪化し、生地成形時の作業性も悪化も顕著であった。一方、本発明品は、低温環境にさらしてもモノアシルグリセロールが結晶化しにくく、その結果パン生地に均一になじみやすく、調製例2の場合と同様に優れた品質のパンを製造することができるものであった。

Claims (4)

  1. モノアシルグリセロール1〜60質量%と、ジアシルグリセロール5〜60質量%とを含有し、該モノアシルグリセロールに含まれる不飽和モノアシルグリセロールの割合が、該モノアシルグリセロールの総量1に対して質量比で0.045〜0.5であるベーカリー用油脂組成物。
  2. 請求項1に記載のベーカリー用油脂組成物を油相として含有するベーカリー用乳化組成物。
  3. モノアシルグリセロール1〜60質量%と、ジアシルグリセロール5〜60質量%とを含有し、該モノアシルグリセロールに含まれる不飽和モノアシルグリセロールの割合が、該モノアシルグリセロールの総量1に対して質量比で0.045〜0.5である油相と、
    糖類30〜70質量%、水20〜60質量%及びHLB10以上の乳化剤1〜10質量%を含有する水相と
    を有し、前記油相に対する前記水相の質量比(水相/油相)が1.5〜4である、請求項2に記載のベーカリー用乳化組成物。
  4. 請求項2又は3に記載のベーカリー用乳化組成物を含有する生地から製造されるベーカリー製品。
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