JP2014131503A - ベーカリー用油脂組成物 - Google Patents
ベーカリー用油脂組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014131503A JP2014131503A JP2013222698A JP2013222698A JP2014131503A JP 2014131503 A JP2014131503 A JP 2014131503A JP 2013222698 A JP2013222698 A JP 2013222698A JP 2013222698 A JP2013222698 A JP 2013222698A JP 2014131503 A JP2014131503 A JP 2014131503A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mass
- oil
- bakery
- composition
- monoacylglycerol
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Edible Oils And Fats (AREA)
- Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
- Fats And Perfumes (AREA)
Abstract
【解決手段】
a:ジアシルグリセロール 0.1〜30質量%、
b:有機酸モノアシルグリセロール 1〜20質量%、
c:プロピレングリコール脂肪酸エステル 2〜10質量%、
d:飽和モノアシルグリセロール 5〜30質量%、
e:不飽和モノアシルグリセロール 1〜10質量%、及び
f:トリアシルグリセロール 10〜60質量%
を含有するベーカリー用油脂組成物、並びにこれを油相とするベーカリー用乳化組成物。
【選択図】なし
Description
上記モノアシルグリセロールは、小麦粉の澱粉と複合体を形成することで生地の機械への付着を抑制してパン製造の効率化に寄与すると同時に、焼成後のパンにおいて澱粉の老化を防ぐことも知られている(特許文献1、2参照)。
また、コハク酸モノアシルグリセロールやジアセチル酒石酸モノアシルグリセロール等の有機酸モノアシルグリセロールは、小麦粉中のグルテンに作用してグルテンネットワークを緻密化し、生地の伸展性を向上させることが知られている(特許文献3、4参照)。
このような問題を回避するために、乳化組成物中にジアシルグリセロールを共存させることでモノアシルグリセロールのニート相を安定化して結晶化を抑制することが報告されている(特許文献1参照)。
また、トリアシルグリセロール、ジアシルグリセロール、有機酸モノアシルグリセロール、モノアシルグリセロール、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びリン脂質を特定量含有する油相を有する乳化組成物をパン生地に添加することで、パン生地の発酵時や焼成後にボリュームが向上し、生地伸展性や機械耐性が良く、焼成後のパンの食感等が向上することも報告されている(特許文献5参照)。この特許文献5に記載の乳化組成物にはモノアシルグリセロールとして、飽和モノアシルグリセロールが用いられている。
また、特定組成のモノアシルグリセロールと、ジアシルグリセロールと、有機酸モノアシルグリセロールとを特定量含有する油脂組成物において、モノアシルグリセロールの結晶化が抑制され、この油脂組成物を含む乳化組成物をパン生地に練り込むと、生地の成形性が向上すると共に、食感と風味が良好で品質に優れたパン類が得られることも報告されている(特許文献6参照)。
本発明は、ベーカリー製品の製造において生地に練り込んで使用する乳化組成物であって、乳化安定性が良好であり、食感と風味のいずれも良好で、しかも焼き縮みの少ないベーカリー製品に仕上げることができる乳化組成物の提供、並びに当該乳化組成物の油相として好適な油脂組成物の提供に関する。
そして、この乳化組成物を練り込んだ生地を用いて焼き上げたベーカリー製品は、良好なサクミ感を有し、且つ風味にも優れていた。さらに、このベーカリー製品はトースター等で加熱しても縮みにくく、いわゆる焼き縮み現象が生じにくいものであった。
本発明はこれらの知見に基づき完成されるに至ったものである。
a:ジアシルグリセロール 0.1〜30質量%、
b:有機酸モノアシルグリセロール 1〜20質量%、
c:プロピレングリコール脂肪酸エステル 2〜10質量%、
d:飽和モノアシルグリセロール 5〜30質量%、
e:不飽和モノアシルグリセロール 1〜10質量%、及び
f:トリアシルグリセロール 10〜60質量%
を含有するベーカリー用油脂組成物。
また、本発明は、前記油脂組成物を油相成分とするベーカリー用乳化組成物を提供するものである。
また、本発明は、前記ベーカリー用乳化組成物を含有する生地から製造されるベーカリー製品を提供するものである。
本発明に用いる有機酸モノアシルグリセロールは、モノアシルグリセロールを構成するグリセリンの3位のヒドロキシル基と有機酸とがエステル結合した構造を有する化合物であることが好ましい。すなわち、上記有機酸モノアシルグリセロールは、グリセリンが有する1位及び2位のヒドロキシル基のいずれか1つに脂肪酸がエステル結合し、3位のヒドロキシル基に有機酸がカルボキシル基を介してエステル結合した構造を有する化合物であることが好ましい。
本発明に用いる有機酸モノアシルグリセロールを構成する有機酸は、分子内にカルボキシル基を少なくとも2つ有するポリカルボン酸であることが好ましく、より好ましくはジカルボン酸である。当該ポリカルボン酸としては、例えば、コハク酸、クエン酸、酒石酸、ジアシル酒石酸が挙げられる。本発明に用いる有機酸モノアシルグリセロールとしては、コハク酸モノアシルグリセロール、クエン酸モノアシルグリセロール、酒石酸モノアシルグリセロール、ジアシル酒石酸モノアシルグリセロール等から選ばれる1種又は2種以上を挙げることができるが、なかでもコハク酸モノアシルグリセロールもしくはジアシル酒石酸モノアシルグリセロール又はこれらの組み合わせが好適に用いられる。より好ましくは、コハク酸モノアシルグリセロールもしくはジアセチル酒石酸モノアシルグリセロール又はこれらの組み合わせを用いるのが好ましい。
本発明に用いる有機酸モノアシルグリセロールには、塩の形態のものも含まれる。
下記に、コハク酸モノアシルグリセロール(式(1))、クエン酸モノアシルグリセロール(式(2))及びジアセチル酒石酸モノアシルグリセロール(式(3))の一般的な構造を示す。
また、本発明に用いる有機酸モノアシルグリセロールを構成するモノアシルグリセロールの構成脂肪酸は、飽和脂肪酸を含むことが好ましい。本発明に用いる有機酸モノアシルグリセロールを構成するモノアシルグリセロールの全構成脂肪酸に占める飽和脂肪酸の割合は、製パン作業性とベーカリー製品の保形成の観点から50質量%以上であることが好ましく、より好ましくは70質量%以上であり、さらに好ましくは90質量%以上であり、さらに好ましくは95質量%以上である。本発明に用いる有機酸モノアシルグリセロールを構成するモノアシルグリセロールの構成脂肪酸としては、例えば、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、及びベヘン酸から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
本発明に用いるプロピレングリコール脂肪酸エステルの構成脂肪酸は、乳化安定性の観点から炭素数12〜22の脂肪酸が好ましく、当該炭素数は16〜22であることがより好ましい。炭素数16〜22の脂肪酸としては、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、アラキジン酸、及びベヘン酸から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。プロピレングリコール脂肪酸エステルの構成脂肪酸は、ベーカリー製品の保形性及び乳化安定性の観点から、ステアリン酸、ベヘン酸及びオレイン酸から選ばれる1種又は2種以上が好ましく、ベヘン酸であることがより好ましい。
本発明の油脂組成物中、飽和モノアシルグリセロールの含有量は5〜30質量%である。乳化安定性、製パン作業性、ベーカリー製品の食感及び老化防止の観点から、本発明の油脂組成物中の飽和モノアシルグリセロールの含有量は10質量%以上であることが好ましく、より好ましくは15質量%以上であり、さらに好ましくは18質量%以上である。また、乳化安定性、製パン作業性、ベーカリー製品の風味の観点から、本発明の油脂組成物中の飽和モノアシルグリセロールの含有量は28質量%以下であることが好ましく、より好ましくは26質量%以下であり、さらに好ましくは24質量%以下である。
本発明の油脂組成物中、不飽和モノアシルグリセロールの含有量は1〜10質量%である。乳化安定性、製パン作業性、ベーカリー製品の食感及び保形成の観点から、本発明の油脂組成物中の不飽和モノアシルグリセロールの含有量は1.1質量%以上であることが好ましく、より好ましくは1.2質量%以上である。また、ベーカリー製品の風味及び保形性の観点から、本発明の油脂組成物中の飽和モノアシルグリセロールの含有量は6質量%以下であることが好ましく、より好ましくは4質量%以下であり、さらに好ましくは2質量%以下である。
本発明の油脂組成物中のリン脂質含有量に特に制限はないが、乳化安定性、ベーカリー製品の風味の観点から、0.1質量%以上であることが好ましく、0.5質量%以上であることがより好ましく、1.0質量%以上であることがさらに好ましい。また、同様の観点から、本発明の油脂組成物中のリン脂質含有量は10質量%以下であることが好ましく、より好ましくは8質量%以下であり、さらに好ましくは5質量%以下である。なお、レシチンにはリン脂質以外の成分を含むものが多いが、このようなレシチンを用いる場合には、リン脂質としての含有量が上記濃度範囲内となるように前記油脂組成物中に含有させる。
上記エステル交換反応は、通常には、アルカリ又は酸性触媒等を用いた化学反応法やリパーゼ等の油脂加水分解酵素を用いた生化学反応法等により行うことができる。また、上記エステル化反応は、例えば上記原料油脂由来の脂肪酸組成物とグリセリンとを酵素の存在下で反応させることで行うことができる。
上記原料油脂として、例えば、ナタネ油、コーン油、大豆油、パーム油、サフラワー油、オリーブ油、綿実油、米油、ひまわり油、ごま油、ラード、牛脂、魚油、並びに、これらの分別油、エステル交換油及び硬化油から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
油脂のアシルグリセロール組成は後述する方法で測定することができる。
本発明の乳化組成物は、水相成分として、糖類(成分g)、水(成分h)及び特定の乳化剤(成分i)を特定量含有することが好ましい。
HLB=20×(乳化剤の親水基部分の分子量)/(乳化剤の分子量)
このような乳化剤として、ショ糖脂肪酸エステル、ポリソルベート、ポリグリセリン脂肪酸エステル、及びリゾレシチン等のレシチン誘導体等から選ばれる1種又は2種以上を挙げることができるが、水への分散性と乳化安定性の観点からショ糖脂肪酸エステルが好適に用いられる。ショ糖脂肪酸エステルを構成する脂肪酸として、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、及びエルカ酸から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。水相成分中の上記乳化剤の含有量は好ましくは1〜10質量%である。乳化安定性の観点から、水相成分中の上記乳化剤の含有量は1.5質量%以上であることがより好ましく、さらに好ましくは2質量%以上である。また、ベーカリー製品の風味の観点から、水相成分中の上記乳化剤の含有量は8質量%以下であることがより好ましく、さらに好ましくは6質量%以下である。
本発明のベーカリー用乳化組成物は、上記油相成分と、上記水相成分とを通常の方法で乳化混合することで得ることができる。例えば、80℃程度まで加熱した本発明の油脂組成物をホモミキサーを用いて攪拌し、ここに40℃程度まで加熱した上記水相成分からなる水溶液を加えて攪拌乳化することで得られうる。本発明の乳化組成物を安定した水中油型の乳化組成物とするために、本発明の乳化組成物において、水相成分は、上記油相成分に対して質量比(水相質量/油相質量)で1.5以上であることが好ましく、1.5〜4であることがより好ましい。このようにして調製した乳化組成物では、モノアシルグリセロールのニート相が安定化し、油滴の界面にモノアシルグリセロールが液晶状態で存在しうる。モノアシルグリセロールが結晶化せずに液晶の状態で存在することで、乳化組成物が生地に馴染みやすくなってパン等のベーカリー製品の品質が向上する。油滴の界面に液晶の層が存在することは、X線回析により確認することができる。
本発明の乳化組成物を配合した生地を焼成することで、本発明のベーカリー製品が得られる。本発明のベーカリー製品は、食感と風味が良好で、しかも、トースター等で加熱した際の焼き縮みがより少ない。
a:ジアシルグリセロール 0.1〜30質量%、
b:有機酸モノアシルグリセロール 1〜20質量%、
c:プロピレングリコール脂肪酸エステル 2〜10質量%、
d:飽和モノアシルグリセロール 5〜30質量%、
e:不飽和モノアシルグリセロール 1〜10質量%、及び
f:トリアシルグリセロール 10〜60質量%
を含有するベーカリー用油脂組成物。
前記ジアシルグリセロールの含有量が好ましくは0.2質量%以上であり、より好ましくは0.4質量%以上であり、さらに好ましくは1質量%以上であり、さらに好ましくは2質量%以上であり、さらに好ましくは5質量%以上であり、さらに好ましくは7質量%以上であり、さらに好ましくは8質量%以上であり、さらに好ましくは9質量%以上である、前記<1>に記載のベーカリー用油脂組成物。
<3>
前記ジアシルグリセロールの含有量が好ましくは25質量%以下であり、より好ましくは20質量%以下であり、さらに好ましくは15質量%以下である、前記<1>又は<2>に記載のベーカリー用油脂組成物。
<4>
前記ジアシルグリセロールの含有量が好ましくは0.2〜25質量%であり、より好ましくは0.4〜25質量%であり、さらに好ましくは1〜25質量%であり、さらに好ましくは2〜25質量%であり、さらに好ましくは5〜25質量%であり、さらに好ましくは7〜25質量%であり、さらに好ましくは8〜20質量%であり、さらに好ましくは9〜15質量%である、前記<1>に記載のベーカリー用油脂組成物。
前記ジアシルグリセロールの全構成脂肪酸に占める不飽和脂肪酸の割合が好ましくは90質量%以上であり、より好ましくは91質量%以上であり、さらに好ましくは92質量%以上である、前記<1>〜<4>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
<6>
前記ジアシルグリセロールの全構成脂肪酸に占める不飽和脂肪酸の割合が好ましくは100質量%以下であり、より好ましくは98質量%以下である、前記<1>〜<5>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
<7>
前記ジアシルグリセロールの全構成脂肪酸に占める不飽和脂肪酸の割合が好ましくは90〜100質量%であり、より好ましくは91〜98質量%であり、さらに好ましくは92〜98質量%である、前記<1>〜<4>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
前記ジアシルグリセロールを構成する不飽和脂肪酸の炭素数が好ましくは14〜24であり、より好ましくは16〜22である、前記<1>〜<7>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
<9>
前記ジアシルグリセロールの全構成脂肪酸に占めるオレイン酸の割合が好ましくは20質量%以上であり、より好ましくは25質量%以上であり、さらに好ましくは30質量%以上であり、さらに好ましくは35質量%以上である、前記<1>〜<8>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
<10>
前記ジアシルグリセロールの全構成脂肪酸に占めるオレイン酸の割合が好ましくは90質量%以下であり、より好ましくは80質量%以下であり、さらに好ましくは70質量%以下である、前記<1>〜<9>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
<11>
前記ジアシルグリセロールの全構成脂肪酸に占めるオレイン酸の割合が好ましくは20〜90質量%であり、より好ましくは25〜80質量%であり、さらに好ましくは30〜70質量%であり、さらに好ましくは35〜70質量%である、前記<1>〜<8>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
前記ジアシルグリセロールに占めるオレイン−オレインジアシルグリセロールの割合が好ましくは50質量%以上であり、より好ましくは55質量%以上である、前記<1>〜<11>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
<13>
前記ジアシルグリセロールに占めるオレイン−オレインジアシルグリセロールの割合が好ましくは98質量%以下であり、より好ましくは90質量%以下である、前記<1>〜<12>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
<14>
前記ジアシルグリセロールに占めるオレイン−オレインジアシルグリセロールの割合が好ましくは50〜98質量%であり、より好ましくは55〜90質量%である、前記<1>〜<11>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
前記ジアシルグリセロールの全構成脂肪酸に占めるリノール酸の割合が好ましくは15質量%以上であり、より好ましくは20質量%以上であり、さらに好ましくは30質量%以上であり、さらに好ましくは35質量%以上である、前記<1>〜<14>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
<16>
前記ジアシルグリセロールの全構成脂肪酸に占めるリノール酸の割合が好ましくは65質量%以下であり、より好ましくは60質量%以下であり、さらに好ましくは55質量%以下であり、さらに好ましくは50質量%以下である、前記<1>〜<15>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
前記ジアシルグリセロールの全構成脂肪酸に占めるリノール酸の割合が好ましくは15〜65質量%であり、より好ましくは20〜60質量%であり、さらに好ましくは30〜55質量%であり、さらに好ましくは35〜50質量%である、前記<1>〜<14>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
前記ジアシルグリセロールの全構成脂肪酸に占めるリノレン酸の割合が好ましくは1質量%以上であり、より好ましくは2質量%以上である、前記<1>〜<17>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
<19>
前記ジアシルグリセロールの全構成脂肪酸に占めるリノレン酸の割合が好ましくは15質量%未満であり、より好ましくは13質量%以下であり、さらに好ましくは10質量%以下であり、さらに好ましくは9質量%以下である、前記<1>〜<18>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
<20>
前記ジアシルグリセロールの全構成脂肪酸に占めるリノレン酸の割合が好ましくは1質量%以上15質量%未満であり、より好ましくは1〜13質量%であり、さらに好ましくは2〜10質量%であり、さらに好ましくは2〜9質量%である、前記<1>〜<17>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
前記ジアシルグリセロールの全構成脂肪酸に占める飽和脂肪酸の割合が好ましくは1質量%以上であり、より好ましくは2質量%以上である、前記<1>〜<20>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
<22>
前記ジアシルグリセロールの全構成脂肪酸に占める飽和脂肪酸の割合が好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは7質量%以下であり、さらに好ましくは6質量%以下である、前記<1>〜<21>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
<23>
前記ジアシルグリセロールの全構成脂肪酸に占める飽和脂肪酸の割合が好ましくは1〜10質量%であり、より好ましくは1〜7質量%であり、さらに好ましくは2〜6質量%である、前記<1>〜<20>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
前記ジアシルグリセロールを構成する飽和脂肪酸の炭素数が好ましくは14〜24であり、より好ましくは16〜22である、前記<1>〜<23>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
<25>
前記ジアシルグリセロールの全構成脂肪酸中、炭素数12以下の脂肪酸の割合が好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下であり、さらに好ましくは1質量%以下である、前記<1>〜<24>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
前記ジアシルグリセロールに占める1,3−ジアシルグリセロールの割合が好ましくは50質量%以上であり、より好ましくは52質量%以上であり、さらに好ましくは54質量%以上であり、さらに好ましくは56質量%である、前記<1>〜<25>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
<27>
前記ジアシルグリセロールに占める1,3−ジアシルグリセロールの割合が好ましくは90質量%以下であり、より好ましくは80質量%以下である、前記<1>〜<26>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
<28>
前記ジアシルグリセロールに占める1,3−ジアシルグリセロールの割合が好ましくは50〜90質量%であり、より好ましくは52〜90質量%であり、さらに好ましくは54〜90質量%であり、さらに好ましくは56〜80質量%である、前記<1>〜<25>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
前記有機酸モノアシルグリセロールの含有量が好ましくは2質量%以上であり、より好ましくは3質量%以上であり、さらに好ましくは5質量%以上であり、さらに好ましくは6質量%以上である、前記<1>〜<28>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
<30>
前記有機酸モノアシルグリセロールの含有量が好ましくは18質量%以下であり、より好ましくは16質量%以下であり、さらに好ましくは14質量%以下であり、さらに好ましくは12質量%以下であり、さらに好ましくは10質量%以下である、前記<1>〜<29>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
<31>
前記有機酸モノアシルグリセロールの含有量が好ましくは2〜18質量%であり、より好ましくは3〜16質量%であり、さらに好ましくは5〜14質量%であり、さらに好ましくは6〜12質量%であり、さらに好ましくは6〜10質量%である、前記<1>〜<28>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
<32>
前記有機酸モノアシルグリセロールを構成する有機酸が好ましくはポリカルボン酸であり、より好ましくはジカルボン酸である、前記<1>〜<31>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
<33>
前記有機酸モノアシルグリセロールが好ましくはコハク酸モノアシルグリセロール、クエン酸モノアシルグリセロール、酒石酸モノアシルグリセロール、及びジアシル酒石酸モノアシルグリセロールから選ばれる1種又は2種以上であり、より好ましくはコハク酸モノアシルグリセロールもしくはジアシル酒石酸モノアシルグリセロール又はこれらの組み合わせであり、さらに好ましくはコハク酸モノアシルグリセロールもしくはジアセチル酒石酸モノアシルグリセロール又はこれらの組み合わせである、前記<1>〜<32>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
前記有機酸モノアシルグリセロールを構成するモノアシルグリセロールの構成脂肪酸の炭素数が好ましくは12〜22であり、より好ましくは14〜22であり、さらに好ましくは16〜20である、前記<1>〜<33>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
<35>
前記有機酸モノアシルグリセロールを構成するモノアシルグリセロールの全構成脂肪酸中、飽和脂肪酸の割合が好ましくは50質量%以上であり、より好ましくは70質量%以上であり、さらに好ましくは90質量%以上であり、さらに好ましくは95質量%以上である、前記<1>〜<34>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
<36>
前記有機酸モノアシルグリセロールを構成するモノアシルグリセロールの構成脂肪酸が好ましくはミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、及びベヘン酸から選ばれる1種又は2種以上である、前記<1>〜<35>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
<37>
前記プロピレングリコール脂肪酸エステルの含有量が好ましくは2.2質量%以上であり、より好ましくは2.4質量%以上である、前記<1>〜<36>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
<38>
前記プロピレングリコール脂肪酸エステルの含有量が好ましくは8質量%以下であり、より好ましくは6質量%以下であり、さらに好ましくは4質量%以下である、前記<1>〜<37>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
前記プロピレングリコール脂肪酸エステルの含有量が好ましくは2.2〜8質量%であり、より好ましくは2.4〜6質量%であり、さらに好ましくは2.4〜4質量%である、前記<1>〜<36>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
前記プロピレングリコール脂肪酸エステルの構成脂肪酸の炭素数が好ましくは12〜22であり、より好ましくは16〜22である、前記<1>〜<39>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
<41>
前記プロピレングリコール脂肪酸エステルの構成脂肪酸が好ましくはパルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、アラキジン酸、及びベヘン酸から選ばれる1種又は2種以上であり、より好ましくはステアリン酸、ベヘン酸、及びオレイン酸から選ばれる1種又は2種以上であり、さらに好ましくはベヘン酸である、前記<1>〜<40>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
前記飽和モノアシルグリセロールの含有量が好ましくは10質量%以上であり、より好ましくは15質量%以上であり、さらに好ましくは18質量%以上である、前記<1>〜<41>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
<43>
前記飽和モノアシルグリセロールの含有量が好ましくは28質量%以下であり、より好ましくは26質量%以下であり、さらに好ましくは24質量%以下である、前記<1>〜<42>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
<44>
前記飽和モノアシルグリセロールの含有量が好ましくは10〜28質量%であり、より好ましくは15〜26質量%であり、さらに好ましくは18〜24質量%である、前記<1>〜<41>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
前記飽和モノアシルグリセロールの構成脂肪酸の炭素数が好ましくは14〜24であり、より好ましくは16〜22である、前記<1>〜<44>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
<46>
前記飽和モノアシルグリセロールの構成脂肪酸が好ましくはミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、及びベヘン酸から選ばれる1種又は2種以上である、前記<1>〜<45>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
前記不飽和モノアシルグリセロールの含有量が好ましくは1.1質量%以上であり、より好ましくは1.2質量%以上である、前記<1>〜<46>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
<48>
前記不飽和モノアシルグリセロールの含有量が好ましくは6質量%以下であり、より好ましくは4質量%以下であり、さらに好ましくは2質量%以下である、前記<1>〜<47>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
<49>
前記不飽和モノアシルグリセロールの含有量が好ましくは1.1〜6質量%であり、より好ましくは1.1〜4質量%であり、さらに好ましくは1.2〜2質量%である、前記<1>〜<46>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
前記不飽和モノアシルグリセロールの構成脂肪酸の炭素数が好ましくは14〜22であり、より好ましくは16〜22である、前記<1>〜<49>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
<51>
前記不飽和モノアシルグリセロールの構成脂肪酸が好ましくはパルミトオレイン酸、オレイン酸、リノール酸、及びリノレン酸から選ばれる1種又は2種以上である、前記<1>〜<50>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
前記トリアシルグリセロールの含有量が好ましくは20質量%以上であり、より好ましくは25質量%以上である、前記<1>〜<51>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
<53>
前記トリアシルグリセロールの含有量が好ましくは55質量%以下であり、より好ましくは50質量%以下である、前記<1>〜<52>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
<54>
前記トリアシルグリセロールの含有量が好ましくは20〜55質量%であり、より好ましくは25〜50質量%である、前記<1>〜<51>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
好ましくはリン脂質を含有する、前記<1>〜<54>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
<56>
前記リン脂質が好ましくはフォスファチジルコリン、フォスファチジルエタノールアミン、フォスファチジルイノシトール、フォスファチジン酸及びこれらの酵素処理物から選ばれる1種又は2種以上である、前記<55>に記載のベーカリー用油脂組成物。
<57>
前記リン脂質が好ましくは天然レシチン又はその酵素分解物である、前記<55>に記載のベーカリー用油脂組成物。
<58>
前記天然レシチンが好ましくは大豆レシチンもしくは卵黄レシチン又はこれらの組み合わせである、前記<57>に記載のベーカリー用油脂組成物。
<59>
前記リン脂質の含有量が好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.5質量%以上であり、さらに好ましくは1質量%以上である、前記<55>〜<58>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
<60>
前記リン脂質の含有量が好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは8質量%以下であり、さらに好ましくは5質量%以下である、前記<55>〜<59>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
<61>
前記リン脂質の含有量が好ましくは0.1〜10質量%であり、より好ましくは0.5〜8質量%であり、さらに好ましくは1〜5質量%である、前記<55>〜<60>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物。
前記<1>〜<61>のいずれか1つに記載のベーカリー用油脂組成物を油相成分とするベーカリー用乳化組成物。
<63>
g:糖類 30〜70質量%、
h:水 20〜60質量%、及び
i:HLB値が10以上の乳化剤 1〜10質量%
を含む水相成分を含有し、
油相成分の含有量に対する水相成分の含有量が、質量比で1.5〜4である、前記<62>に記載のベーカリー用乳化組成物。
前記糖類が好ましくは単糖類、二糖類、三糖類、四糖類、五糖類、六糖類、澱粉加水分解物、及びこれらを還元した糖アルコールから選ばれる1種又は2種以上である、前記<63>に記載のベーカリー用乳化組成物。
<65>
前記水相成分中、前記糖類の含有量が好ましくは40質量%以上である、前記<63>又は<64>に記載のベーカリー用乳化組成物。
<66>
前記水相成分中、前記糖類の含有量が好ましくは65質量%以下であり、より好ましくは55質量%以下である、前記<63>〜<65>のいずれか1つに記載のベーカリー用乳化組成物。
<67>
前記水相成分中、前記糖類の含有量が好ましくは40〜65質量%であり、より好ましくは40〜55質量%である、前記<63>又は<64>に記載のベーカリー用乳化組成物。
前記水相成分中の水の含有量が好ましくは25質量%以上であり、より好ましくは30質量%以上であり、さらに好ましくは35質量%以上である、前記<63>〜<67>のいずれか1つに記載のベーカリー用乳化組成物。
<69>
前記水相成分中の水の含有量が好ましくは58質量%以下であり、より好ましくは55質量%以下であり、さらに好ましくは50質量%以下である、前記<63>〜<68>のいずれか1つに記載のベーカリー用乳化組成物。
<70>
前記水相成分中の水の含有量が好ましくは25〜58質量%であり、より好ましくは30〜55質量%であり、さらに好ましくは35〜50質量%である、前記<63>〜<67>のいずれか1つに記載のベーカリー用乳化組成物。
前記のHLB値が10以上の乳化剤のHLB値が好ましくは11以上である、前記<63>〜<70>のいずれか1つに記載のベーカリー用乳化組成物。
<72>
前記のHLB値が10以上の乳化剤が好ましくはショ糖脂肪酸エステル、ポリソルベート、ポリグリセリン脂肪酸エステル、及びレシチン誘導体から選ばれる1種又は2種以上である、前記<63>〜<71>のいずれか1つに記載のベーカリー用乳化組成物。
<73>
前記ショ糖脂肪酸エステルの構成脂肪酸が好ましくはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、及びエルカ酸からなる群から選ばれる1種又は2種以上である、前記<72>に記載のベーカリー用乳化組成物。
<74>
前記水相成分中、HLB値が10以上の乳化剤の含有量が好ましくは1.5質量%以上であり、より好ましくは2質量%以上である、前記<63>〜<73>のいずれか1つに記載のベーカリー用乳化組成物。
<75>
前記水相成分中、HLB値が10以上の乳化剤の含有量が好ましくは8質量%以下であり、より好ましくは6質量%以下である、前記<63>〜<74>のいずれか1つに記載のベーカリー用乳化組成物。
前記水相成分中、HLB値が10以上の乳化剤の含有量が好ましくは1.5〜8質量%であり、より好ましくは2〜6質量%である、前記<63>〜<73>のいずれか1つに記載のベーカリー用乳化組成物。
<77>
好ましくは水中油型である、前記<62>〜<76>のいずれか1つに記載のベーカリー用乳化組成物。
前記<62>〜<77>のいずれか1つに記載のベーカリー用乳化組成物を含有する生地から製造されるベーカリー製品。
前記<62>〜<77>のいずれか1つに記載のベーカリー用乳化組成物を含有する生地を焼成することを含む、ベーカリー製品の製造方法。
なお、下記実施例において、表中の「TAG」はトリアシルグリセロールを、「DAG」はジアシルグリセロールを、「MAG」はモノアシルグリセロールを意味する。
アシルグリセロール組成:
ガラス製サンプル瓶に、油脂サンプル約10mgとトリメチルシリル化剤(「シリル化剤TH」、関東化学製)0.5mLを加え、密栓し、70℃で15分間加熱した。これに水1.0mLとヘキサン1.5mLを加え、振とうした。静置後、上層をガスクロマトグラフィー(GLC)に供して分析した。
日本油化学会編「基準油脂分析試験法」中の「脂肪酸メチルエステルの01調製法(2.4.1.−1996)」に従って脂肪酸メチルエステルを調製し、得られたサンプルを、American Oil Chemists. Society Official Method Ce 1f−96(GLC法)により測定した。
ウインタリングにより飽和脂肪酸を低減させた大豆油脂肪酸455質量部と、菜種油脂肪酸195質量部と、グリセリン107質量部とを、リポザイムIM(ノボザイムス社)を使用して40℃、0.07hPaで5時間エステル化反応を行った。次いで酵素を濾別し、235℃で分子蒸留して未反応の脂肪酸とモノアシルグリセロールとを留去し、更に脱色、水洗した。こうして得られた油脂150質量部に10%クエン酸水溶液7.5質量部を加え、60℃で20分間攪拌した後、110℃で脱水した。これを235℃で2時間脱臭することで油脂Aを得た。なお、大豆油脂肪酸及び菜種油脂肪酸は、大豆白絞油(昭和産業社製)及び菜種白絞油(昭和産業社製)をそれぞれ酵素(商品名:リパーゼAYアマノ、天野エンザイム社製)で加水分解することで調製した。
菜種白絞油(日清オイリオ製)、ジアシルグリセロール高含有油脂(上記油脂A又はB)、不飽和モノアシルグリセロール(商品名:エキセルO−95R、花王社製)、コハク酸モノアシルグリセロール(商品名:ステップSS、花王社製)、飽和モノアシルグリセロール(商品名:エキセルT−95、花王社製)、大豆レシチン(商品名:イェルキンTS、ADM社製)、プロピレングリコールモノステアレート(商品名:カオーホモテックスPS−200V、花王社製)、プロピレングリコールモノオレート(商品名:リケマールPO−100V、理研ビタミン社製)、プロピレングリコールモノベヘネート(商品名:リケマールPB−100、理研ビタミン社製)を下記表1に示す割合で混合し、80℃に加熱して攪拌溶解することで調製した。
ソルビトール(商品名:ソルビトール70W、花王社製)、マルトテトラオース(商品名:フジオリゴ#450、日本食品化工社製)、ショ糖脂肪酸エステル(商品名:リョートーシュガーエステルS−1170、HLB:11、三菱化学社製)及び水を下記表1に示す割合で混合し、40℃に加熱して攪拌溶解することで水相成分を得た。
なお、表1の上段に記載の各成分の数値は油相成分(油脂組成物)と水相成分の合計を100質量%としたときの配合量(質量%)を示す。
比較品4及び7は、油相中にプロピレングリコール脂肪酸エステルを含有しない例であり、比較品5は逆に、油相中のプロピレングリコール脂肪酸エステルの含有量を本発明で規定するよりも高めた例である。
調製例2で調製した乳化組成物について乳化安定性を試験した。具体的には、各乳化組成物について、その80mLを硬質ガラス容器(胴径40mm、高さ120mm)に採取し、50℃で1時間経過した後の離水量を比較した。乳化安定性の評価基準を下記に示す。
4:離水量が3mL未満である。
3:離水量が3mL以上5mL未満である。
2:離水量が5mL以上20mL未満である。
1:離水量が20mL以上である。
乳化安定性に顕著に劣る比較品5を除き、上記各乳化組成物を用いて下記方法によりパンを製造した。
続いて上記中種発酵生地に、強力小麦粉(日清製粉社製)30.0質量部、上白糖5.0質量部、食塩2.0質量部、脱脂粉乳2.0質量部、水25.0質量部を加えて、上記縦型ミキサーを用いて低速で3分間、続いて高速3分間混捏後、ショートニング5.0質量部を添加し、さらに低速で3分間続いて中速で2分間、さらに高速で3分間混捏して本捏生地を得た(捏上生地温度28.0±0.5℃)。
本捏生地を28.0℃(湿度80%)で30分間静置してフロアータイムをとり、混捏時の生地のダメージを回復させてから、約225gの生地に分割した。分割生地を28.0℃(湿度80%)で20分間静置してベンチタイムをとり、分割による生地ダメージを回復させてからモルダーで成形した。成形した生地6個を焼き型に充填し、38.0℃(湿度80%)で60分間発酵(ホイロ)させた後、205℃のオーブンで40分間焼成した。焼成後、室温(約20.0℃)で45分間静置して冷却し、ビニール袋に入れて密閉した上で20.0℃にて24時間保存し、試験用の食パンとした。本発明品1〜16及び比較品1〜4、6及び7の各乳化組成物を用いて得られたパンを、それぞれ本発明品1α〜16α及び比較品1α〜4α、6α及び7αとした。
上記調製例3で製造したパンを厚さ2.2cmにスライス後、トースターで加熱した(1000W、2分)。得られたトーストについて、専門パネル10名にて、サクミ感、風味の各要素を指標にして品質を評価した。また、トースターによる加熱前後の形状に基づき、保形性を評価した。結果を上記表1に示す。
なお、表1には、上記調製例3において、パン生地のベタつきを指標にした製パン作業性の評価結果も併せて示す。
製パン作業性、サクミ感、風味及び保形性の評価基準は下記のとおりである。
4:ベタつきのない生地で、非常に扱いやすい。
3:ほとんどベタつきを感じない生地で、扱いやすい。
2:ややベタつきがある生地で、やや扱いにくい。
1:非常にベタつきのある生地で、扱いにくい。
4:ヒキが無く、歯切れが非常に良い。
3:ヒキがほとんど無く、歯切れが良い。
2:ややヒキがあり、歯切れが悪い。
1:ヒキがあり噛み切りにくい。
4:乳化組成物の異味・異臭を感じない。
3:乳化組成物由来の異味・異臭をほとんど感じない。
2:乳化組成物由来の異味・異臭を感じる。
1:乳化組成物由来の異味・異臭が強い。
5:トースターによる加熱後の体積縮小率が6.5%以下である。
4:トースターによる加熱後の体積縮小率が6.5%超7%以下である。
3:トースターによる加熱後の体積縮小率が7%超9%以下である。
2:トースターによる加熱後の体積縮小率が9%超11%以下である。
1:トースターによる加熱後の体積縮小率が11%超である。
ここで、体積縮小率は下記手法により算出した値である。
レーザー体積計VM−2000V(アステックス社)を用いて、スライスしたパンの体積をトースターによる加熱の前後で測定し、その値から体積縮小率を算出した。表1にはこの縮小率も併せて示した。
これに対し、本発明品1〜16の乳化組成物はいずれも乳化安定性が高く、パン生地に練り込めば生地のベトつきが抑えられ、扱いやすい生地となった。また、これらの生地を焼成して得られるパンはサクミ感、風味、及び保型性のいずれも良好であった(本発明品1α〜16α)。
Claims (7)
- a:ジアシルグリセロール 0.1〜30質量%、
b:有機酸モノアシルグリセロール 1〜20質量%、
c:プロピレングリコール脂肪酸エステル 2〜10質量%、
d:飽和モノアシルグリセロール 5〜30質量%、
e:不飽和モノアシルグリセロール 1〜10質量%、及び
f:トリアシルグリセロール 10〜60質量%
を含有するベーカリー用油脂組成物。 - 前記ジアシルグリセロールの含有量が5〜30質量%である、請求項1に記載のベーカリー用油脂組成物。
- リン脂質を含有する、請求項1又は2に記載のベーカリー用油脂組成物。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載のベーカリー用油脂組成物を油相成分とするベーカリー用乳化組成物。
- g:糖類 30〜70質量%、
h:水 20〜60質量%、及び
i:HLB値が10以上の乳化剤 1〜10質量%
を含む水相成分を含有し、
油相成分の含有量に対する水相成分の含有量が、質量比で1.5〜4である、請求項4に記載のベーカリー用乳化組成物。 - 前記のHLB値が10以上の乳化剤が、ショ糖脂肪酸エステル、ポリソルベート、ポリグリセリン脂肪酸エステル、及びレシチン誘導体から選ばれる1種又は2種以上である、請求項5に記載のベーカリー用乳化組成物。
- 請求項4〜6のいずれか1項に記載のベーカリー用乳化組成物を含有する生地から製造されるベーカリー製品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2013222698A JP6307780B2 (ja) | 2012-12-05 | 2013-10-25 | ベーカリー用油脂組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2012266308 | 2012-12-05 | ||
| JP2012266308 | 2012-12-05 | ||
| JP2013222698A JP6307780B2 (ja) | 2012-12-05 | 2013-10-25 | ベーカリー用油脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2014131503A true JP2014131503A (ja) | 2014-07-17 |
| JP6307780B2 JP6307780B2 (ja) | 2018-04-11 |
Family
ID=51410925
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2013222698A Active JP6307780B2 (ja) | 2012-12-05 | 2013-10-25 | ベーカリー用油脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP6307780B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102272154B1 (ko) * | 2020-12-22 | 2021-07-05 | 주식회사농심 | 유화성 유지 조성물 및 면질 개량제 |
Citations (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003092986A (ja) * | 2001-09-26 | 2003-04-02 | Nof Corp | 練込用油脂組成物、製造方法及び用途 |
| JP2005000048A (ja) * | 2003-06-11 | 2005-01-06 | Kao Corp | ベーカリー製品用油脂組成物 |
| JP2005176733A (ja) * | 2003-12-19 | 2005-07-07 | Kao Corp | 液体油を含有するパン類 |
| JP2005185165A (ja) * | 2003-12-25 | 2005-07-14 | Kao Corp | 液体油を含有するパン類 |
| JP2005341857A (ja) * | 2004-06-02 | 2005-12-15 | Kao Corp | パン用冷凍生地 |
| JP2005341856A (ja) * | 2004-06-02 | 2005-12-15 | Kao Corp | パン類 |
| JP2011072270A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Kao Corp | 乳化油脂組成物 |
| JP2012005439A (ja) * | 2010-06-25 | 2012-01-12 | Kao Corp | ベーカリー用油脂組成物 |
| JP2012024079A (ja) * | 2010-06-25 | 2012-02-09 | Kao Corp | ベーカリー用油脂組成物 |
-
2013
- 2013-10-25 JP JP2013222698A patent/JP6307780B2/ja active Active
Patent Citations (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003092986A (ja) * | 2001-09-26 | 2003-04-02 | Nof Corp | 練込用油脂組成物、製造方法及び用途 |
| JP2005000048A (ja) * | 2003-06-11 | 2005-01-06 | Kao Corp | ベーカリー製品用油脂組成物 |
| JP2005176733A (ja) * | 2003-12-19 | 2005-07-07 | Kao Corp | 液体油を含有するパン類 |
| JP2005185165A (ja) * | 2003-12-25 | 2005-07-14 | Kao Corp | 液体油を含有するパン類 |
| JP2005341857A (ja) * | 2004-06-02 | 2005-12-15 | Kao Corp | パン用冷凍生地 |
| JP2005341856A (ja) * | 2004-06-02 | 2005-12-15 | Kao Corp | パン類 |
| JP2011072270A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Kao Corp | 乳化油脂組成物 |
| JP2012005439A (ja) * | 2010-06-25 | 2012-01-12 | Kao Corp | ベーカリー用油脂組成物 |
| JP2012024079A (ja) * | 2010-06-25 | 2012-02-09 | Kao Corp | ベーカリー用油脂組成物 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102272154B1 (ko) * | 2020-12-22 | 2021-07-05 | 주식회사농심 | 유화성 유지 조성물 및 면질 개량제 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP6307780B2 (ja) | 2018-04-11 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5242219B2 (ja) | 乳化油脂組成物 | |
| CN104619186B (zh) | 可塑性油脂组合物 | |
| JP5350964B2 (ja) | 乳化油脂組成物 | |
| JP2013215176A (ja) | 油中水型乳化組成物 | |
| JP5401243B2 (ja) | 乳化油脂組成物 | |
| JP5944115B2 (ja) | ベーカリー用油脂組成物 | |
| JP5350963B2 (ja) | 乳化油脂組成物 | |
| JP6307780B2 (ja) | ベーカリー用油脂組成物 | |
| CN101217880B (zh) | 面包糕点制品用含油脂组合物 | |
| CN103355434B (zh) | 油脂组合物 | |
| JP5601900B2 (ja) | ベーカリー用油脂組成物 | |
| JP5944116B2 (ja) | ベーカリー用油脂組成物 | |
| US20090226563A1 (en) | Fat-and-oil containing composition for bakery product | |
| JP2008173091A (ja) | ベーカリー製品 | |
| JP4425625B2 (ja) | ベーカリー製品用マスキング剤 | |
| JP2025034195A (ja) | ケーキの製造方法 | |
| WO2012008309A1 (ja) | 油中水型乳化組成物 | |
| JP2022175885A (ja) | 製パン練り込み用油脂組成物 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160909 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170719 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170801 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170927 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20170927 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180213 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180223 |
|
| R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6307780 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
