JP2012004277A - 不揮発性半導体記憶装置および不揮発性半導体記憶装置の製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置および不揮発性半導体記憶装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の実施形態は、電極間の短絡を防止することができ、電極との接触面積を大きくすることができる導電性ナノマテリアルを含む抵抗変化層を有する不揮発性半導体記憶装置および不揮発性半導体記憶装置の製造方法を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、基板の主面上を第1の方向に延在する第1の配線と、前記第1の方向と非平行な第2の方向に延在する第2の配線と、前記第1の配線と前記第2の配線との間に挟持され前記第1の配線と前記第2の配線とを介して印加される電圧または供給される電流により第1の抵抗状態と第2の抵抗状態との間を可逆的に変化可能な導電性ナノマテリアルを含む抵抗変化層と、を備え、前記抵抗変化層は、前記第1の方向及び前記第2の方向に対して略垂直な第3の方向に沿って密度が変化していることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置が提供される。
【選択図】図6

Description

本発明の実施形態は、不揮発性半導体記憶装置および不揮発性半導体記憶装置の製造方法に関する。
不揮発性半導体記憶装置(ReRAM;抵抗変化型メモリ)に設けられる抵抗変化素子(抵抗変化層)の材料として、カーボンナノチューブやフラーレンなどの炭素系ナノマテリアル(以下、単に炭素系ナノマテリアルと称する)が検討されている。
ここで、炭素系ナノマテリアルを含む抵抗変化層は、構造上、間隙を有することになる。そのため、抵抗変化層を挟んで電極を形成するような場合には、抵抗変化層の形成後に電極が形成される際に抵抗変化層の間隙が導電体物質で埋まってしまい電極間が短絡するおそれがある。この場合、抵抗変化層を挟んで形成された電極間が短絡すると、抵抗変化層に電圧を印加することができず、抵抗変化を生じさせることができないという問題がある。
また、抵抗変化層の膜厚が薄くなるほど電極間の距離が短くなるので、短絡が起こりやすくなる。そのため、抵抗変化層の薄膜化、ひいては不揮発性半導体記憶装置の高集積化が困難となる。さらに、炭素系ナノマテリアル同士の間に間隙が生ずるため、抵抗変化層と電極との接触面積が小さくなり密着性が不足して、剥がれが生じやすくなるおそれがある。加えて、抵抗変化層と電極との接触面積が小さくなることで接触抵抗が高くなるおそれもある。
特開2008−166591号公報
本発明の実施形態は、電極間の短絡を防止することができ、電極との接触面積を大きくすることができる導電性ナノマテリアルを含む抵抗変化層を有する不揮発性半導体記憶装置および不揮発性半導体記憶装置の製造方法を提供する。
実施形態によれば、基板の主面上を第1の方向に延在する第1の配線と、前記第1の方向と非平行な第2の方向に延在する第2の配線と、前記第1の配線と前記第2の配線との間に挟持され前記第1の配線と前記第2の配線とを介して印加される電圧または供給される電流により第1の抵抗状態と第2の抵抗状態との間を可逆的に変化可能な導電性ナノマテリアルを含む抵抗変化層と、を備え、前記抵抗変化層は、前記第1の方向及び前記第2の方向に対して略垂直な第3の方向に沿って密度が変化していることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置が提供される。
また、他の実施形態によれば、基板の主面上を第1の方向に延在する第1の配線と、前記第1の方向と非平行な第2の方向に延在する第2の配線と、前記第1の配線と前記第2の配線との間に挟持され前記第1の配線と前記第2の配線とを介して印加される電圧または供給される電流により第1の抵抗状態と第2の抵抗状態との間を可逆的に変化可能な導電性ナノマテリアルを含む抵抗変化層と、を有する不揮発性半導体記憶装置の製造方法であって、前記抵抗変化層を形成する工程において、前記第1の方向及び前記第2の方向に対して略垂直な第3の方向に沿って密度を変化させること、を特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法が提供される。
本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する模式回路図である。 メモリセルアレイの一例を例示する模式斜視図である。 他の実施形態に係るメモリセルアレイの一例を例示する模式斜視図である。 他の実施形態に係るメモリセルアレイの一例を例示する模式斜視図である。 メモリ層の構成を例示する模式断面図である。 抵抗変化層の構成を例示する模式図である。 不揮発性半導体記憶装置の製造方法について例示をする模式工程断面図である。 抵抗変化層の形成について例示をする模式工程断面図である。 分散液の層の厚み寸法と形成される抵抗変化層の密度との関係を例示する模式図である。 抵抗変化層の形成について例示をする模式工程断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。また、図中の矢印X、矢印Y、矢印Zは互いに直交する方向を表している。
図1は、本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置1を例示する模式回路図である。 図2は、メモリセルアレイ10の一例を例示する模式斜視図である。
図3、図4は、他の実施形態に係るメモリセルアレイの一例を例示する模式斜視図である。
なお、図2〜図4においては、メモリ層60などを取り囲むようにして形成される絶縁層66(例えば、図5を参照)を省略して描いている。
図1に示すように、不揮発性半導体記憶装置1には、メモリセルアレイ10、ワード線選択回路20a、ワード線駆動回路20b、ビット線選択回路30a、ビット線駆動回路30bが設けられている。
メモリセルアレイ10には、互いに交差するワード線WL(WL1、WL2)及びビット線BL(BL1、BL2)、並びにワード線WLとビット線BLとの交差部に配置されたメモリセル11(11a〜11d)が設けられている。
すなわち、基板40(図5を参照)の主面上を第1の方向に延在する第1の配線(例えば、X方向に延在するワード線WL)と、第1の方向と非平行な第2の方向に延在する第2の配線(例えば、Y方向に延在するビット線BL)と、が設けられている。また、第1の配線と第2の配線との間に挟持され第1の配線と第2の配線とを介して印加される電圧または供給される電流により第1の抵抗状態と第2の抵抗状態との間を可逆的に変化可能な導電性ナノマテリアルを含む抵抗変化層63(図5を参照)が設けられている。
ワード線WLは、Y方向に所定ピッチをもって配列され、X方向に延びるように形成されている。ビット線BLは、X方向に所定ピッチをもって配列され、Y方向に延びるように形成されている。メモリセル11(11a〜11d)は、X方向及びY方向に形成される面上にマトリクス状に配置されている。
また、各メモリセル11には、直列接続されたダイオード12と抵抗変化素子13とが設けられている。ダイオード12は、記憶(書き込み)/再生(読み出し)時における回り込み電流(sneak current)を防止するために配置されている。抵抗変化素子13は、電圧の印加または電流の供給により低抵抗状態と高抵抗状態とを繰り返し変化させることができる。そして、この2つの状態における抵抗値に基づいてデータを不揮発的に記憶する。ダイオード12のアノードは、ワード線WLに接続され、ダイオード12のカソードは、抵抗変化素子13の一端に接続されている。抵抗変化素子13の他端は、ビット線BLに接続されている。
ワード線選択回路20aには、複数の選択トランジスタ14(14a、14b)が設けられている。選択トランジスタ14の一端は、ワード線WLの一端に接続され、選択トランジスタ14の他端は、ワード線駆動回路20bに接続されている。選択トランジスタ14のゲートには、信号Sa(Sa1、Sa2)が供給される。そして、信号Saを制御することにより、ワード線WLを選択的にワード線駆動回路20bに接続することができるようになっている。
ワード線駆動回路20bは、メモリセル11に記憶されているデータの消去、メモリセル11へのデータの書き込み、及びメモリセル11からのデータの読み出しに必要な電圧をワード線WLへ印加する。または、データの消去、データの書き込み、データの読み出しに必要な電流をワード線WLへ供給する。
ビット線選択回路30aには、複数の選択トランジスタ15(15a、15b)が設けられている。選択トランジスタ15の一端は、ビット線BLの一端に接続され、選択トランジスタ15の他端は、ビット線駆動回路30bに接続されている。選択トランジスタ15のゲートには、信号Sb(Sb1、Sb2)が供給される。そして、信号Sbを制御することにより、ビット線BLを選択的にビット線駆動回路30bに接続することができるようになっている。
ビット線駆動回路30bは、メモリセル11に記憶されているデータの消去、メモリセル11へのデータの書き込み、及びメモリセル11からのデータの読み出しに必要な電圧をビット線BLへ印加する。または、データの消去、データの書き込み、データの読み出しに必要な電流をビット線BLへ供給する。また、ビット線駆動回路30bは、ビット線BLを介して読み出されたデータを外部に出力する。
次に、図2〜図4を参照して、メモリセルアレイの構成について例示をする。
図2に示すように、メモリセルアレイ10は、ワード線WLとビット線BLとの交差部にメモリ層60を配置したいわゆるクロスポイント型の構成を有している。
メモリセルアレイ10は、基板40の主面上に第1導電層50、メモリ層60、第2導電層70の順に下層から上層へとZ方向に積層された構成を有する。ここで、第1導電層50は、前述したワード線WLとして機能する。メモリ層60は、前述したメモリセル11として機能する。第2導電層70は、前述したビット線BLとして機能する。
第1導電層50は、Y方向に所定ピッチをもって、X方向に延びるストライプ状に形成されている。第1導電層50は、導電性材料(例えば、金属など)から形成されている。第1導電層50は、耐熱性が高く、且つ電気抵抗値の低い材料から形成されることが望ましい。例えば、タングステン(W)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、及びこれらの窒化物、もしくはこれらを積層したものなどを例示することができる。
メモリ層60は、第1導電層50上に設けられ、X方向及びY方向においてマトリクス状に配置されている。
第2導電層70は、X方向に所定ピッチをもって、Y方向に延びるストライプ状に形成されている。第2導電層70は、メモリ層60の上面と接するように形成されている。第2導電層70は、耐熱性が高く、且つ電気抵抗値の低い材料から形成されることが望ましい。例えば、タングステン(W)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、及びこれらの窒化物、もしくはこれらを積層したものなどを例示することができる。なお、第1導電層50と第2導電層70とを同じ材料から形成することもできるし、異なる材料から形成することもできる。
また、図2に例示をしたメモリセルアレイ10は、第1導電層50、メモリ層60、第2導電層70が一層ずつ設けられたものであるがこれに限定されるわけではない。
例えば、図3に例示をしたメモリセルアレイ10aのように、前述したメモリセルアレイ10の構成に加えて、さらに上層(Z方向)に絶縁層を介して第1導電層50、メモリ層60、第2導電層70が積層された構成を有するものであってもよい。
また、例えば、図4に例示をしたメモリセルアレイ10bのように、前述したメモリセルアレイ10の第2導電層70の上層(Z方向)に形成されたメモリ層60、及びこのメモリ層60の上層(Z方向)に形成された第1導電層50を有する構成であってもよい。すなわち、メモリセルアレイは、図4に例示をしたメモリセルアレイ10bのように、上下のメモリ層60において第2導電層70を共有する構成であってもよい。
次に、メモリ層60の構成に関してさらに例示をする。
図5は、メモリ層60の構成を例示する模式断面図である。なお、図5は、図2に例示をしたメモリセルアレイ10における断面を表したものである。
図5に示すように、メモリ層60は、ダイオード層61、第1電極層62、抵抗変化層63、第2電極層64の順に下層から上層へとZ方向に積層された構成を有する。
ダイオード層61は、第1導電層50の上層(Z方向)に形成されている。ダイオード層61は、前述したダイオード12として機能する。ダイオード層61は、例えば、MIM(Metal-Insulator-Metal)構造、PIN構造(P+poly-Silicon - Intrinsic - N+poly-Silicon)を有するものとすることができる。
第1電極層62は、ダイオード層61の上層(Z方向)に形成されている。
第1電極層62は、以下に示す「化合物群g1」から選択される少なくとも1種類以上の窒化物、炭化物の何れかから形成されるようにすることができる。或いは、これらの混合体から形成されるようにすることができる。すなわち、化合物群g1から選択される少なくとも1種類以上の窒化物と炭化物との混合体から形成されるようにすることができる。

化合物群g1:Ti−N、Ti−Si−N、Ta−N、Ta−Si−N、Si−N、Ti−C、Ta−C、Si−C、W−N

また、第1電極層62は、以下に示す「元素群g2」から選択される少なくとも1種類以上の元素と、「元素群g3」から選択される少なくとも1種類以上の元素と、を含み積層状に形成されたもの(積層膜)とすることもできる。

元素群g2:水素(H)、ボロン(B)、窒素(N)、シリコン(Si)、チタン(Ti)

元素群g3:タングステン(W)、タンタル(Ta)、シリコン(Si)、イリジウム(Ir)、ルビジウム(Ru)、金(Au)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、コバルト(Co)

抵抗変化層63は、後述する導電性ナノマテリアルを含み、第1電極層62の上層(Z方向)に形成されている。抵抗変化層63は、前述した抵抗変化素子13として機能する。すなわち、抵抗変化層63の電気抵抗には、異なる二つ以上の状態が存在し、その状態を可逆的に変化させることができるようになっている。例えば、第1電極層62と第2電極層64とを介して抵抗変化層63に電圧を印加することにより、抵抗変化層63の電気抵抗が、二つ以上の状態から選ばれる一つの状態から、他の状態へと変化するものを例示することができる。一例としては、抵抗変化層63の電気抵抗が、低抵抗状態から高抵抗状態へ、高抵抗状態から低抵抗状態へと変化するものを例示することができる。
そして、この様な電気抵抗の状態の違いを、例えば、2値データ("0"及び"1")に対応させてデータを記憶保持する。
電気抵抗の状態が変化する原理は明確ではないが、電界の印加による導電性ナノマテリアルの構造変化、例えば、微小なナノオーダースケールの導電体同士の間における間隔変動、欠陥導入と修復、sp2結合とsp3結合との間における変化などによるものと考えられる。
抵抗変化層63は、導電性ナノマテリアルを含んだものとすることができる。一例としては、導電性ナノマテリアルから形成された抵抗変化層63を例示することができる。ここで、導電性ナノマテリアルは微小なナノオーダースケールの導電体(例えば、カーボンなど)からなる立体構造体である。導電性ナノマテリアルとしては、例えば、カーボンナノチューブ、フラーレン、グラフェン、カーボンナノリボンなどの炭素系ナノマテリアルや、シリコン系ナノマテリアルなどを例示することができる。また、カーボンナノチューブとしては、シングルウォール、ダブルウォール、マルチウォールなどのカーボンナノチューブを例示することができる。ただし、例示をしたものに限定されるわけではなく、導電性を有するナノマテリアルであればよい。
抵抗変化層63の膜厚は、例えば、5nm(ナノメートル)以上70nm(ナノメートル)以下とすることができる。
抵抗変化層63は、第1の方向(例えば、X方向)及び第2の方向(例えば、Y方向)に対して略垂直な第3の方向(例えば、Z方向)に沿って密度が変化している。
なお、抵抗変化層63の密度の変化に関する詳細は後述する。
第2電極層64は、抵抗変化層63の上面と第2導電層70の下面との間に形成されている。第2電極層64は、前述した第1電極層62の材料と同様の材料から形成するようにすることができる。
絶縁層66は、マトリクス状に配置された各メモリ層60の間に形成されている。絶縁層66は、いわゆる素子間絶縁層として機能する。絶縁層66は、絶縁性材料から形成するようにすることができる。例えば、ポリイミドやフタロシアニン系有機分子材料などから形成するようにすることができる。
次に、抵抗変化層63の構成に関してさらに例示をする。
図6は、抵抗変化層の構成を例示する模式図である。
前述したように、メモリ層60は、ダイオード層61、第1電極層62、抵抗変化層63、第2電極層64の順に下層から上層へとZ方向に積層された構成を有する。
ここで、導電性ナノマテリアル(例えば、炭素系ナノマテリアル)を含む抵抗変化層は、ナノオーダレベルの立体構造体となっている。そのため、密度(充填率)、即ち単位体積当たりに占める原子の割合が、多元系金属酸化物から形成された膜と比べて充填率で25%〜75%程度低くなる。その結果、導電性ナノマテリアルを含む抵抗変化層には間隙が生ずることになる。この間隙は、いづれの導電性ナノマテリアルを含む場合においても存在する。例えば、シングルウォール、ダブルウォール、マルチウォールのカーボンナノチューブ、やフラーレンなどのいづれの炭素系ナノマテリアルを含む場合においても存在する。そして、導電性ナノマテリアルの分子構造が大きくなるほど最密充填率は小さくなる傾向にある。
この様な場合、密度が低い抵抗変化層の上に第2電極層64を形成すると、間隙内に第2電極層64の材料が侵入しやすくなる。特に、CVD(Chemical Vapor Deposition;化学気相成長)法を用いて第2電極層64を形成すると、第2電極層64の材料がより顕著に間隙内に侵入する。そして、間隙内に侵入した第2電極層64の材料が第1電極層62と接触すると、第2電極層64と第1電極層62とが電気的に接続されて短絡が発生し、メモリセル(メモリ層60)の正常動作ができなくなる。
この短絡を抑制する方法として、抵抗変化層の厚膜化が考えられるが、膜厚寸法の増加には、プロセス時間の増大、アスペクト比の増大による微細加工の難易度上昇というデメリットがある。
また、抵抗変化層の密度を高くすれば、間隙内に第2電極層64の材料が侵入し難くなるので短絡を抑制することができる。しかしながら、抵抗変化層の密度を単に高くすれば、スイッチング特性(低抵抗状態と高抵抗状態との切替に関する特性)が低下するという新たな問題が生じる。
そのため、本実施の形態においては、膜厚方向(Z方向)において均一な密度を有する抵抗変化層とするのではなく、膜厚方向(Z方向)において密度が変化する抵抗変化層とすることで、短絡の抑制とスイッチング特性の低下抑制とを図るようにしている。
例えば、図6(a)に示すように、抵抗変化層の形成後に形成される電極側(図6(a)に例示をしたものの場合には第2電極層64の側)の抵抗変化層の密度が高くなるようにしている。図6(a)に示すものの場合には、抵抗変化層68の密度が抵抗変化層67の密度より高くなるようにしている。
すなわち、抵抗変化層63は、第3の方向(膜厚方向;Z方向)における基板40の側の第1の端部63bと、第1の端部63bとは反対側の第2の端部63cと、を有し、第2の端部63cの側の密度が第3の方向(膜厚方向;Z方向)における中央部の密度より高くなるようにしている。
この場合、例えば、第2の端部63cの側の密度を第3の方向(膜厚方向;Z方向)における中央部の密度の3倍以上とすることができる。図6(a)に示すものの場合には、抵抗変化層68の密度(充填率)を抵抗変化層67の密度(充填率)の3倍以上とすることができる。例えば、抵抗変化層68の充填率を75%程度、抵抗変化層67の充填率を25%程度とすることができる。
この様にすれば、密度の高い抵抗変化層68により第2電極層64の材料が抵抗変化層の間隙内に侵入することを抑制することができる。そのため、第2電極層64と第1電極層62との間における短絡を抑制することができる。また、密度の低い抵抗変化層67によりスイッチング特性が低下することを抑制することができる。
また、短絡が起こりにくくなるので抵抗変化層の厚み寸法をその分薄くすることができる。そのため、不揮発性半導体記憶装置の高集積化を容易とすることができる。
また、導電性ナノマテリアル同士の間の間隙が小さくなるので、抵抗変化層68と第2電極層64との接触面積を大きくすることができる。そのため、抵抗変化層68と第2電極層64との密着性を向上させることができる。また、抵抗変化層68と第2電極層64との間における接触抵抗を低減させることができる。
また、図6(b)に示すように、抵抗変化層の形成前に形成される電極側(図6(b)に例示をしたものの場合には第1電極層62の側)の抵抗変化層の密度をも高くするようにすることができる。図6(b)に示すものの場合には、抵抗変化層69の密度が抵抗変化層67の密度より高くなるようにすることができる。
すなわち、第1の端部63bの側の密度が第3の方向(膜厚方向;Z方向)における中央部の密度より高くなるようにすることができる。
この場合、例えば、第1の端部63bの側の密度を第3の方向(膜厚方向;Z方向)における中央部の密度の3倍以上とすることができる。図6(b)に示すものの場合には、抵抗変化層69の密度(充填率)を抵抗変化層67の密度(充填率)の3倍以上とすることができる。例えば、抵抗変化層69の充填率を75%程度、抵抗変化層67の充填率を25%程度とすることができる。
この様にすれば、密度の高い抵抗変化層69により間隙内に侵入した第2電極層64の材料が第1電極層62に到達することを抑制することができる。そのため、第2電極層64と第1電極層62との間における短絡をより確実に抑制することができる。また、密度の低い抵抗変化層67によりスイッチング特性が低下することを抑制することができる。
また、短絡が起こりにくくなるので抵抗変化層の厚み寸法をさらに薄くすることができる。そのため、不揮発性半導体記憶装置の高集積化をさらに容易とすることができる。 また、前述した抵抗変化層68と第2電極層64との場合と同様に、抵抗変化層69と第1電極層62との接触面積を大きくすることができる。そのため、抵抗変化層69と第1電極層62との密着性を向上させることができる。また、抵抗変化層69と第1電極層62との間における接触抵抗を低減させることができる。
なお、図6(a)、図6(b)においては、密度の異なる層を設けるようにしたが、これに限定されるわけではない。例えば、密度が段階的に変化したり、密度が漸次変化したりしてもよい。
次に、不揮発性半導体記憶装置1の作用、すなわち、メモリセル11への書き込み動作、読み出し動作、及び消去動作を実行する場合について例示をする。
なお、一例として、図1に示したメモリセル11aが選択され、メモリセル11aを対象として各種動作を実行する場合について例示をする。また、メモリセル11aに所定の電圧を印加して書き込み動作や消去動作を実行する場合について例示をする。
先ず、書き込み動作(セット動作)について例示をする。
書き込み動作においては、選択されたワード線WL1の電位が、選択されたビット線BL1の電位よりも相対的に高く設定される。例えば、ビット線BL1を接地電位とするのであれば、ワード線WL1に正の電位が与えられるようにすればよい。
この様にして選択されたメモリセル11aに所定の電圧が印加されると、そのメモリセル11a内に電位勾配が生じて電流パルスが流れる。この電流パルスによって、抵抗変化素子13の電気抵抗が高抵抗状態から低抵抗状態に変化する。
また、この書き込み動作時にワード線WL1に印加される電圧のパルス幅は、消去動作時に印加される電圧のパルス幅よりも長いものとされる。すなわち、書き込み動作時には、消去動作時よりも長時間に亘ってワード線WL1に電圧が印加される。
なお、書き込み動作時には、非選択のワード線WL2、及び非選択のビット線BL2は、すべて同電位にバイアスしておくことが望ましい。また、書き込み動作前のスタンバイ時には、すべてのワード線WL1、WL2、及びすべてのビット線BL1、BL2をプリチャージしておくことが望ましい。
次に、消去動作(リセット動作)について例示をする。
消去動作においては、選択されたワード線WL1の電位が、選択されたビット線BL1の電位よりも相対的に高く設定される。例えば、ビット線BL1を接地電位とするのであれば、ワード線WL1に正の電位が与えられるようにすればよい。
この様にして選択されたメモリセル11aに大電流パルスが流れると、それにより生じたジュール熱、及び残留熱によって、消去動作が実行される。或いは、前述した大電流パルスによる印加電圧、若しくは電流エネルギーそのものにより、消去動作が実行される。この消去動作においては、抵抗変化素子13の電気抵抗が低抵抗状態から高抵抗状態に変化する。
また、前述したように、この消去動作時にワード線WL1に印加される電圧のパルス幅は、書込動作時に印加される電圧のパルス幅よりも短いものとされる。すなわち、消去動作時には、書き込み動作時よりも短時間でワード線WL1に電圧が印加される。
以上のようにして、消去動作時のパルス幅と、書き込み動作時のパルス幅とを使い分けることにより、消去動作と書き込み動作とを区別して実行することができる。
次に、読み出し動作について例示をする。
読み出し動作においては、電流パルス(読み出し電流パルス)が、選択されたビット線BL1から選択されたメモリセル11aに与えられる。そして、ビット線駆動回路30bにおいて、ビット線BL1からの電流が読み出され、メモリセル11aの電気抵抗値が測定されることにより、読み出し動作が実行される。ただし、メモリセル11aに与える電流パルス(読み出し電流パルス)は、メモリセル11aを構成する抵抗変化層が抵抗状態の変化を起こさない程度の微小な値とされている。
本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置1によれば、密度の高い部分(例えば、抵抗変化層68)により抵抗変化層の形成後に形成される電極(図6に例示をしたものの場合には第2電極層64)の材料が抵抗変化層の間隙内に侵入することを抑制することができる。また、密度の低い部分(例えば、抵抗変化層67)によりスイッチング特性が低下することを抑制することができる。また、密度の高い部分(例えば、抵抗変化層68)と第2電極層64との接触面積を大きくすることができるので、抵抗変化層と第2電極層64との密着性を向上させたり、抵抗変化層と第2電極層64との間における接触抵抗を低減させたりすることができる。そのため、不揮発性半導体記憶装置1の動作の安定化を図ることができる。
また、第1の端部63bの側の密度をも高くする場合(例えば、抵抗変化層69を設ける場合)には、密度の高い部分(例えば、抵抗変化層69)と第1電極層62との接触面積を大きくすることができるので、抵抗変化層と第1電極層62との密着性を向上させたり、抵抗変化層と第1電極層62との間における接触抵抗を低減させたりすることができる。
また、短絡が起こりにくくなるので抵抗変化層の厚み寸法をその分薄くすることができる。そのため、不揮発性半導体記憶装置の高集積化を容易とすることができる。
次に、本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置1の製造方法について例示をする。 なお、一例として、図2に例示をしたメモリセルアレイ10を有する不揮発性半導体記憶装置1の製造方法について例示をする。
図7は、不揮発性半導体記憶装置1の製造方法について例示をする模式工程断面図である。
まず、図7(a)に示すように、基板40の主面上に、第1導電層50、ダイオード層61、第1電極層62、抵抗変化層63、第2電極層64、ストッパ層72、エッチングマスク90を、下からこの順番で形成する。すなわち、各層を第1の方向(X軸方向)及び第2の方向(Y軸方向)に対して略垂直な方向(Z軸方向)に積層して積層体を形成する。なお、エッチングマスク90には第1の方向(X軸方向)に延在する開口90aが設けられている。
ここで、第1導電層50、ダイオード層61、第1電極層62、第2電極層64、ストッパ層72、第2導電層70の形成方法としては、例えばスパッタリング法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法(例えば、熱CVD法、プラズマCVD法など)などを例示することができる。
この場合、CVD法を用いて第2電極層64を形成するようにすれば、抵抗変化層63の間隙内に第2電極層64の材料がより侵入しやすくなる。そのため、第2電極層64の形成にはスパッタリング法を用いるようにすることが好ましい。
なお、抵抗変化層63の形成に関する詳細は後述する。
次に、図7(b)に示すように、積層体(第1導電層50〜エッチングマスク90が積層されたもの)にエッチング処理を行い、素子分離領域80を形成させる。すなわち、エッチングマスク90の開口90aを介してエッチング処理を行うことで前記積層体に第1の素子分離領域80を形成させる。エッチング処理は、基板40と第1導電層50との界面深さまで行う。
次に、図7(c)に示すように、素子分離領域80が形成されたものの表面に、例えばプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いて第1の絶縁層66bを形成させる。原料ガスとしては、例えばSiH/Oを例示することができる。これにより、抵抗変化層63やダイオード層61の側面を含む側壁に、不純物の少ない高品質な絶縁層を形成することができる。
第1の絶縁層66bは、素子分離領域80の表面と、エッチングマスク90の主面とに形成される。そのため、素子分離領域80及びその近傍に、溝80aが形成される。
次に、図7(d)に示すように、第1の絶縁層66bの表面に、例えばスピンコート法を用いて第2の絶縁層66cを形成する。この際に用いられる塗布剤としては、例えばポリシラザンなどを例示することができる。溝80aに塗布剤が充填されることで第2の絶縁層66cが形成されると、素子分離領域80は第1の絶縁層66bと第2の絶縁層66cとによって埋込が行われることになる。すなわち、素子分離領域80に絶縁層66が形成されることになる。この様にして、第1の方向(X軸方向)の絶縁層66が形成される。
次に、図7(e)に示すように、積層体の上面を、例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing )法を用いて平坦化する。平坦化は、ストッパ層72がなくなるまで行うようにする。すなわち、絶縁層66となる材料が堆積した積層体の主面を平坦化して第2電極層64を露出させる。なお、ストッパ層72と第2導電層70とを一体化させる場合には、平坦化の終点をストッパ層72が露出するまでとすることができる。
次に、図7(f)に示すように、積層体の上面に第2導電層70、エッチングマスク90を、下からこの順番で形成する。なお、エッチングマスク90には第2の方向(Y軸方向)に延在する開口90bが設けられている。
そして、前述したものと同様にして、素子分離領域80と絶縁層66の形成、平坦化などを行う。
すなわち、まず、エッチングマスク90の開口90bを介してエッチング処理を行い素子分離領域80を形成させる。エッチング処理は、第2電極層64と第2導電層70との界面深さまで行う。次に、スピンコート法などを用いて絶縁層66を形成する。そして、積層体の上面を、例えばCMP法を用いて平坦化し、第2導電層70を露出させる。
以上のようにして、ワード線WLである第1導電層50、ダイオード層61、第1電極層62、抵抗変化層63、第2電極層64、ビット線BLである第2導電層70が所望の形状に加工される。なお、図3、図4に例示をしたもののように、積層構造のメモリセルアレイとする場合には、同様の手順を繰り返せばよい。
次に、抵抗変化層の形成についてさらに例示をする。
図8は、抵抗変化層の形成について例示をする模式工程断面図である。
なお、図8は、図6(a)に例示をした抵抗変化層63を形成する場合である。
まず、図8(a)に示すように、前述のようにして基板40の主面上に第1導電層50、ダイオード層61、第1電極層62を下からこの順番で形成し、第1電極層62の表面に抵抗変化層67を積層するようにして形成する。
例えば、水、アルコール等に導電性ナノマテリアルを分散させた分散液を第1電極層62の表面に供給し、これを乾燥させることで抵抗変化層67を形成するようにすることができる。この場合、分散液の供給には、スプレー法、インクジェット法、スピンコート法など各種の方法を用いることができる。また、乾燥は、ベーク炉などを用いて行うようにすることができる。
次に、図8(b)に示すように、抵抗変化層67の表面に、抵抗変化層67より密度の高い抵抗変化層68を積層するようにして形成する。抵抗変化層67の表面に抵抗変化層68が積層されることで、抵抗変化層63が形成されることになる。
抵抗変化層68の形成方法は、抵抗変化層67の形成方法と同様とすることができる。すなわち、水、アルコール等に導電性ナノマテリアルを分散させた分散液を抵抗変化層67の表面に供給し、これを乾燥させることで抵抗変化層68を形成するようにすることができる。この場合、分散液の供給には、スプレー法、インクジェット法、スピンコート法など各種の方法を用いることができる。また、乾燥は、ベーク炉などを用いて行うようにすることができる。
この場合、形成される抵抗変化層の密度は、分散液中の導電性ナノマテリアルの分散濃度により制御することができる。すなわち、抵抗変化層68の形成に用いられる分散液の分散濃度を、抵抗変化層67の形成に用いられる分散液の分散濃度より高くすることで、形成される抵抗変化層68の密度が抵抗変化層67の密度より高くなるようにすることができる。
例えば、抵抗変化層67の形成に用いられる分散液の分散濃度を0.5重量%程度、抵抗変化層68の形成に用いられる分散液の分散濃度を2重量%程度とすることができる。
また、形成される抵抗変化層の密度は、分散液中の導電性ナノマテリアルの寸法により制御することもできる。例えば、導電性ナノマテリアルの断面寸法(例えば、直径寸法)を小さく、または、長さ寸法を短くすることで形成される抵抗変化層の密度を高くするようにすることができる。
例えば、導電性ナノマテリアルがカーボンナノチューブの場合、抵抗変化層67の形成に用いられるカーボンナノチューブの直径寸法を10nm(ナノメートル)程度、長さ寸法を500nm(ナノメートル)程度とし、抵抗変化層68の形成に用いられるカーボンナノチューブの直径寸法を2nm(ナノメートル)程度、長さ寸法を100nm(ナノメートル)程度とすることができる。
また、形成される抵抗変化層の密度は、供給された分散液の層の厚み寸法により制御することもできる。
本発明者らの得た知見によれば、分散液を供給し、これを乾燥させることで抵抗変化層を形成する場合、供給された分散液の層の厚み寸法を小さくすれば形成される抵抗変化層の密度を高くすることができる。
図9は、分散液の層の厚み寸法と形成される抵抗変化層の密度との関係を例示する模式図である。
図9(a)に示すように、分散液163aの層の厚み寸法H1が大きい場合には形成される抵抗変化層の密度が低くなる。これに対して、図9(b)に示すように、分散液163bの層の厚み寸法H2が小さい場合には形成される抵抗変化層の密度が高くなる。
分散液163aの層の厚み寸法H1が大きい場合には、導電性ナノマテリアルが膨らんだ状態で溶剤が除去されるので、形成される抵抗変化層の密度が低くなると考えられる。 これに対して、分散液163bの層の厚み寸法H2が小さい場合には、導電性ナノマテリアルが押しつぶされた状態で溶剤が除去されるので、形成される抵抗変化層の密度が高くなると考えられる。
この場合、密度が高く厚み寸法の小さい抵抗変化層が形成されることになるが、分散液の供給、乾燥を繰り返すことで、密度の高い抵抗変化層の厚みを所望の寸法とすることができる。また、分散液の供給、乾燥を繰り返すことで、先に形成された抵抗変化層の間隙に次に供給された分散液中の導電性ナノマテリアルが侵入し、形成される抵抗変化層の密度がさらに高くなる。
以上に例示をしたように、抵抗変化層67の形成においては、供給された分散液の層の厚み寸法を大きくし密度の低い抵抗変化層67が形成されるようにすることができる。また、抵抗変化層68の形成においては、供給された分散液の層の厚み寸法を小さくし、必要に応じて分散液の供給、乾燥を繰り返すことで密度が高く且つ所望の厚み寸法を有する抵抗変化層68が形成されるようにすることができる。
次に、図8(c)に示すように、抵抗変化層68の表面に第2電極層64を積層するようにして形成する。
この場合、CVD法を用いて第2電極層64を形成するようにすれば、抵抗変化層63の間隙内に第2電極層64の材料がより侵入しやすくなる。そのため、第2電極層64の形成にはスパッタリング法を用いるようにすることが好ましい。
図10も、抵抗変化層の形成について例示をする模式工程断面図である。
なお、図10は、図6(b)に例示をした抵抗変化層63aを形成する場合である。
まず、図10(a)に示すように、前述のようにして基板40の主面上に第1導電層50、ダイオード層61、第1電極層62を下からこの順番で形成し、第1電極層62の表面に次に形成される抵抗変化層67より密度の高い抵抗変化層69を積層するようにして形成する。
次に、図10(b)に示すように、抵抗変化層69の表面に、抵抗変化層69より密度の低い抵抗変化層67を積層するようにして形成する。
次に、図10(c)に示すように、抵抗変化層67の表面に、抵抗変化層67より密度の高い抵抗変化層68を積層するようにして形成する。抵抗変化層67の表面に抵抗変化層68が積層されることで、抵抗変化層63aが形成されることになる。
次に、図10(d)に示すように、抵抗変化層68の表面に第2電極層64を積層するようにして形成する。
この場合、CVD法を用いて第2電極層64を形成するようにすれば、抵抗変化層63aの間隙内に第2電極層64の材料がより侵入しやすくなる。そのため、第2電極層64の形成にはスパッタリング法を用いるようにすることが好ましい。
なお、抵抗変化層67、抵抗変化層68、抵抗変化層69の形成方法や密度の制御方法に関しては前述したものと同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
また、分散液中の導電性ナノマテリアルの分散濃度、分散液中の導電性ナノマテリアルの寸法、供給された分散液の層の厚み寸法を制御することで、形成される抵抗変化層の密度を変化させることができるが、これらを単独で用いてもよいし、適宜組み合わせて用いてもよい。
また、図6(a)、図6(b)に例示をしたような密度の異なる層を有する抵抗変化層を形成してもよいし、密度が段階的に変化したり密度が漸次変化したりする様な抵抗変化層を形成してもよい。この場合、密度が段階的に変化したり密度が漸次変化したりするように、抵抗変化層を形成する工程を複数回に分けて行うようにすることができる。
以上に例示をしたように、本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、抵抗変化層を形成する工程において、第1の方向(例えば、X方向)及び第2の方向(例えば、Y方向)に対して略垂直な第3の方向(例えば、Z方向)における密度を変化させるようにしている。
また、抵抗変化層を形成する工程において、導電性ナノマテリアルを分散させた分散液を供給し、これを乾燥させることで抵抗変化層を形成するようにしている。
また、抵抗変化層を形成する工程において、分散液中の導電性ナノマテリアルの分散濃度、分散液中の導電性ナノマテリアルの寸法、供給された分散液の層の厚み寸法、からなる群より選択された少なくとも1種により密度を変化させるようにしている。
また、形成される抵抗変化層は、第3の方向(例えば、Z方向)における基板40の側の第1の端部63bと、第1の端部63bとは反対側の第2の端部63cと、を有し、抵抗変化層を形成する工程において、第2の端部63cの側の密度を第3の方向(例えば、Z方向)における中央部の密度より高くするようにしている。
また、抵抗変化層を形成する工程において、さらに第1の端部63bの側の密度を第3の方向(例えば、Z方向)における中央部の密度より高くするようにしている。
本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法によれば、密度の高い部分(例えば、抵抗変化層68)により抵抗変化層の形成後に形成される電極(図8、図10に例示をしたものの場合には第2電極層64)の材料が抵抗変化層の間隙内に侵入することを抑制することができる。そのため、第2電極層64と第1電極層62との間における短絡を抑制することができる。また、密度の低い部分(例えば、抵抗変化層67)によりスイッチング特性が低下することを抑制することができる。また、密度の高い部分(例えば、抵抗変化層68)と第2電極層64との接触面積を大きくすることができるので、抵抗変化層と第2電極層64との密着性を向上させたり、抵抗変化層と第2電極層64との間における接触抵抗を低減させたりすることができる。
また、第1の端部63bの側の密度をも高くする場合(例えば、抵抗変化層69を設ける場合)には、密度の高い部分(例えば、抵抗変化層69)と第1電極層62との接触面積を大きくすることができるので、抵抗変化層と第1電極層62との密着性を向上させたり、抵抗変化層と第1電極層62との間における接触抵抗を低減させたりすることができる。
また、短絡が起こりにくくなるので抵抗変化層の厚み寸法をその分薄くすることができる。そのため、不揮発性半導体記憶装置の高集積化を容易とすることができる。
そのため、歩留まりや生産性の向上を図ることができる。
以上、本実施の形態について例示をした。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。
前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
例えば、不揮発性半導体記憶装置1が備える各要素の形状、寸法、数、材質、配置などは、例示をしたものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、メモリ層60にダイオード層61を有するものを例示したがこれに限定されるわけではない。例えば、抵抗変化層63が電圧の印加方向によって電気抵抗を変化させるものであれば、ダイオード層61を省略することができる。
また、メモリ層60において抵抗変化層63の上面に第2電極層64を設けるようにしたがこれに限定されるわけではない。例えば、抵抗変化層63がジュール熱によりその抵抗値を変化させるものであれば、抵抗変化層63と第2電極層64との間にヒータ層を設けるようにすることができる。この場合、ヒータ層は、電圧を印加することで発熱する層とすることができる。
なお、ヒータ層を設ける場合には、密度の高い部分(例えば、抵抗変化層68)によりヒータ層の材料が抵抗変化層の間隙内に侵入することを抑制することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1 不揮発性半導体記憶装置、10 メモリセルアレイ、11 メモリセル、12 ダイオード、13 抵抗変化素子、20a ワード線選択回路、20b ワード線駆動回路、30a ビット線選択回路、30b ビット線駆動回路、40 基板、50 第1導電層、60 メモリ層、61 ダイオード層、62 第1電極層、63 抵抗変化層、63a 抵抗変化層、63b 第1の端部、63c 第2の端部、64 第2電極層、66 絶縁層、67 抵抗変化層、68 抵抗変化層、69 抵抗変化層、70 第2導電層、80 素子分離領域、90 エッチングマスク、163a 分散液、163b 分散液、BL ビット線、WL ワード線

Claims (10)

  1. 基板の主面上を第1の方向に延在する第1の配線と、
    前記第1の方向と非平行な第2の方向に延在する第2の配線と、
    前記第1の配線と前記第2の配線との間に挟持され前記第1の配線と前記第2の配線とを介して印加される電圧または供給される電流により第1の抵抗状態と第2の抵抗状態との間を可逆的に変化可能な導電性ナノマテリアルを含む抵抗変化層と、
    を備え、
    前記抵抗変化層は、前記第1の方向及び前記第2の方向に対して略垂直な第3の方向に沿って密度が変化していることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記抵抗変化層は、前記第3の方向における前記基板の側の第1の端部と、前記第1の端部とは反対側の第2の端部と、を有し、
    前記第2の端部の側の密度が前記第3の方向における中央部の密度より高いこと、を特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記抵抗変化層は、前記第1の端部の側の密度が前記第3の方向における中央部の密度より高いこと、を特徴とする請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記抵抗変化層は、前記第2の端部の側の密度が前記第3の方向における中央部の密度の3倍以上であること、を特徴とする請求項2または3に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 前記抵抗変化層は、前記第1の端部の側の密度が前記第3の方向における中央部の密度の3倍以上であること、を特徴とする請求項2〜4のいずれか1つに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 基板の主面上を第1の方向に延在する第1の配線と、
    前記第1の方向と非平行な第2の方向に延在する第2の配線と、
    前記第1の配線と前記第2の配線との間に挟持され前記第1の配線と前記第2の配線とを介して印加される電圧または供給される電流により第1の抵抗状態と第2の抵抗状態との間を可逆的に変化可能な導電性ナノマテリアルを含む抵抗変化層と、
    を有する不揮発性半導体記憶装置の製造方法であって、
    前記抵抗変化層を形成する工程において、前記第1の方向及び前記第2の方向に対して略垂直な第3の方向沿って密度を変化させること、を特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  7. 前記抵抗変化層を形成する工程において、前記導電性ナノマテリアルを分散させた分散液を供給し、これを乾燥させることで抵抗変化層を形成すること、を特徴とする請求項6記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  8. 前記抵抗変化層を形成する工程において、前記分散液中の導電性ナノマテリアルの分散濃度、前記分散液中の導電性ナノマテリアルの寸法、供給された前記分散液の層の厚み寸法、からなる群より選択された少なくとも1種により前記密度を変化させること、を特徴とする請求項7記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  9. 前記抵抗変化層は、前記第3の方向における前記基板の側の第1の端部と、前記第1の端部とは反対側の第2の端部と、を有し、
    前記抵抗変化層を形成する工程において、前記第2の端部の側の密度を前記第3の方向における中央部の密度より高くすること、を特徴とする請求項6〜8のいずれか1つに記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  10. 前記抵抗変化層を形成する工程において、前記第1の端部の側の密度を前記第3の方向における中央部の密度より高くすること、を特徴とする請求項9記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
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