JP2012003161A - 光ファイバモジュール - Google Patents

光ファイバモジュール Download PDF

Info

Publication number
JP2012003161A
JP2012003161A JP2010139973A JP2010139973A JP2012003161A JP 2012003161 A JP2012003161 A JP 2012003161A JP 2010139973 A JP2010139973 A JP 2010139973A JP 2010139973 A JP2010139973 A JP 2010139973A JP 2012003161 A JP2012003161 A JP 2012003161A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
optical fiber
incident
light sources
optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010139973A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5542539B2 (ja
Inventor
Hideaki Tamiya
英明 田宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DMG Mori Co Ltd
Original Assignee
Mori Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mori Seiki Co Ltd filed Critical Mori Seiki Co Ltd
Priority to JP2010139973A priority Critical patent/JP5542539B2/ja
Publication of JP2012003161A publication Critical patent/JP2012003161A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5542539B2 publication Critical patent/JP5542539B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)

Abstract

【課題】複数の光源からの光をノイズなく高精度に1本の光ファイバに入射可能とすることで、低コストでありながらも光照射のハイパワー化や、カラーバランスの調整、光源の長寿命化などを容易に達成することが可能な光ファイバモジュールを提供することを目的とする。
【解決手段】光ファイバ3と、光ファイバ3に対して光を入射させる複数の光源5a,5b,5cとを有する光ファイバモジュール1-1である。複数の光源5a,5b,5cは、各光源5a,5b,5cから光ファイバ3に入射させる各入射光ha,hb,hcの入射光軸φha,φhb,φhcと、各入射光ha,hb,hcが光ファイバ3で反射した各反射光の光軸とをずらして配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は光ファイバモジュールに関し、特には1本の光ファイバに対して複数の光源からの光をノイズなく効率的に入射させることを可能にした光ファイバモジュールに関する。
光源と光源からの光を伝搬する光ファイバとを組み合わせた光ファイバモジュールは、光源から離れた位置に光を伝搬して供給する構成であり、光供給部に対する光源の温度上昇の影響を抑えた光照射が可能である。このような光ファイバモジュールは、例えば光学式変位測定装置の光供給源として有効に用いられており、装置内の温度上昇を防止した精度の高い変位測定を可能としている。
ところで、以上のような光ファイバモジュールに対しては、光量の増加による光照射のハイパワー化や、カラーバランスの調整、光源の長寿命化などが要求されている。そこで、複数本の光ファイバを溶融接合させたファイバカプラを用い、各ファイバに対してそれぞれ光源を結合させた構成の光ファイバモジュールが用いられている(例えば下記特許文献1,2参照)。
特開平11−133273号公報 特開2003−185876号公報
しかしながら、ファイバカプラを用いた構成の光ファイバモジュールでは、ファイバカプラ製造に高度な技術が要求される。コア系が数マイクロメートルの偏波保存ファイバを用いた場合であれば、さらに製造の難易度が高くなり、歩留まりも著しく低下する。しかも、製造中に光ファイバうちの1本が破損した場合には、ファイバカプラの全てを交換する必要があるが、そのリスクを避けるために接合による分岐前後に光コネクタを設けるとコストが掛る。
そこで本発明は、複数の光源からの光をノイズなく高精度に1本の光ファイバに入射可能とすることで、低コストでかつ容易に製造可能でありながらも光照射のハイパワー化や、カラーバランスの調整、光源の長寿命化などを容易に達成することが可能な光ファイバモジュールを提供することを目的とする。
このような目的を達成するための本発明の光ファイバモジュールは、光ファイバと、この光ファイバに対して光を入射させる複数の光源とを有した構成であり、複数の光源の配置状態に特徴がある。すなわち複数の光源は、これらの各光源から1本の光ファイバに入射させる各入射光の光軸と、これらの各入射光が当該光ファイバで反射した各反射光の光軸とがずれるように配置されている。
このような構成の光ファイバモジュールでは、複数の各光源から1つの光ファイバに入射させる各入射光の光軸と、これらの入射光が光ファイバで反射した各反射光の光軸とがずれているため、各光源に対する各反射光の入射と、これによる迷光の発生が抑えられる。したがって、複数の各光源から1つの光ファイバに光を入射させる構成でありながらも、各光源から照射される光に迷光によるノイズ成分が加わることが防止され、1本の光ファイバから波長精度の高い光照射を行うことが可能になる。
以上説明したように本発明の光ファイバモジュールによれば、複数の光源からの光をノイズなく高精度に1本の光ファイバに入射可能となるため、ファイバカプラと比較して低コストでかつ容易に製造可能でありながらも光照射のハイパワー化や、カラーバランスの調整、光源の長寿命化などを容易に達成することが可能となる。
第1実施形態の光ファイバモジュールの光学構成を説明する斜視図である。 第1実施形態の光ファイバモジュールの光学構成を説明する要部断面図および平面図である。 第1実施形態の光ファイバモジュールの組み立て構成を説明する図である。 第2実施形態の光ファイバモジュールの光学構成を説明する斜視図である。 第2実施形態の光ファイバモジュールの光学構成を説明する要部断面図および平面図である。 第2実施形態の光ファイバモジュールの組み立て構成を説明する図である。 第3実施形態の光ファイバモジュールの光学構成を説明する斜視図である。 第3実施形態の光ファイバモジュールの光学構成を説明する要部断面図および平面図である。 第4実施形態の光ファイバモジュールの光学構成を説明する斜視図である。 第5実施形態の光ファイバモジュールの光学構成を説明する平面図である。
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて、次に示す順に実施の形態を説明する。
1.第1実施形態(複数の光源に共通の集光レンズを設けた例)
2.第2実施形態(光源毎に集光レンズを設けた例)
3.第3実施形態(偏波保存ファイバを用いた例)
4.第4実施形態(偏波保存ファイバと偏光板を組み合わせた例)
5.第5実施形態(さらに光源を増加した例)
尚、各実施形態においては共通の構成要素には同一の符号を付して説明を行う。また各実施の形態においては、光ファイバモジュールの光学構成、組み立て構成、適用例の順に説明を行い、共通する構成要素の重複する説明は一部を省略する。
≪1.第1実施形態≫
<光ファイバモジュールの光学構成>
図1および図2は、第1実施形態の光ファイバモジュール1-1の光学構成を説明する図面であり、図1は斜視図、図2(1)は要部断面図、図2(2)は光の入射方向から見た平面図である。これらの図に示す光ファイバモジュール1-1は、1本の光ファイバ3と、複数の光源5a,5b,5cと、1つの集光レンズ7とを備えて構成されている。以下、各構成要素の詳細を説明する。
光ファイバ3は、一般的な構成の光ファイバ3であって良く、光を伝搬する円筒形のコア31と、コア31の周囲を覆う同心円状のクラッド33とで構成されている。コア31とクラッド33とは、屈折率差を有する材料で構成されており、コア31の屈折率n1に対して、クラッド33の屈折率n2>n1に設定されている。このような光ファイバ3は、一方の端部においてコア31を露出させた端面部分が光源5a,5b,5cからの光hの受光面3sとなる。尚、本第1実施形態において、受光面3sは、光ファイバ3のファイバ軸Φ3に対して垂直をなす平面であり、研磨面として仕上げられている。
このような構成の光ファイバ3は、コア31の屈折率n1とクラッド33の屈折率n2とによって決まる固有の最大受光角を有している。最大受光角は、ファイバ軸Φ3に対する角度である。そして、この最大受光角の範囲内で受光面3sに入射された光が、コア31とクラッド33との界面で全反射して伝搬され、光ファイバ3におけるもう一方の端面から放出される構成となっている。
次に、複数の光源5a,5b,5cは、光ファイバ3に対して入射させる光(以下、入射光ha,hb,hcと記する)を放出するものである。具体的には、光源5a,5b,5cは、半導体レーザやガスレーザや固体レーザでも良いし、スーパルミネッセンスダイオードなどのLEDでも良い。また光源5a,5b,5cからの入射光ha,hb,hcの波長は、光ファイバ3が伝送可能な、紫外線から可視域および赤外線までが想定される。
これらの光源5a,5b,5cは、それぞれから放出された入射光ha,hb,hcが、集光レンズ7で集光された状態で光ファイバ3の受光面3sにそれぞれ入射されるように配置されている。また各光源5a,5b,5cは、受光面3sに入射せた入射光ha,hb,hcが、光ファイバ3で伝搬されるように、上述した光ファイバ3の最大受光角の範囲内に配置されている。特に本実施形態においては、このような最大受光角の範囲においての各光源5a,5b,5cの配置状態が特徴的である。
すなわち、複数の光源5a,5b,5cは、光ファイバに対して異なる方向から光を入射させるように配置されている。このような状態において、さらに各光源5a,5b,5cは、各入射光軸φha,φhb,φhcに対して、全ての反射光軸φRa,φRb,φRcが重ならずにずれるように配置されている。
つまり、各光源5a,5b,5cから光ファイバ3の受光面3sへの入射光ha,hb,hcの各光軸を、入射光軸φha,φhb,φhcとする。また、光ファイバ3の受光面3sにおいて各入射光ha,hb,hcが反射した反射光Ra,Rb,Rcの各光軸を、反射光軸φRa,φRb,φRcとする。そして、入射光軸φha,φhb,φhcの全てが、反射光軸φRa,φRb,φRcの何れとも重ならずにずれるように、各光源5a,5b,5cが配置されているのである。
以上のような各光源5a,5b,5cのさらに好ましい配置は、以下のようである。
すなわち図2(1)を参照し、受光面3sに対して垂直なファイバ軸Φ3に対する各入射光軸φha,φhb,φhcの角度を、各入射光ha,hb,hcの入射角θ1a,θ1b,θ1cとする。また各入射光ha,hb,hcにおいての入射光軸φha,φhb,φhcに対する光の集光角度を、集光角θa,θb,θcとする。これらの各入射角θ1a,θ1b,θ1c、および集光角θa,θb,θcは、それぞれ固有の値であって良い。
この場合において各光源5a,5b,5cは、各入射光ha,hb,hcの入射角θ1a,θ1b,θ1cが、各集光角θa,θb,θcよりも大きく、θ1a>θa,θ1b>θb,θ1c>θcとなるように配置されている。
さらに図2(2)を参照し、ファイバ軸Φ3を中心にした各入射光ha,hb,hcの入射光軸φha,φhb,φhcと、各反射光Ra,Rb,Rcの反射光軸φRa,φRb,φRcとのなす角度を挟角θ2とする。これらの挟角θ2は、入射光ha,hb,hc毎に複数の値を有する。代表して光源5aを例にとると、光源5aから入射光haの入射光軸φhaに対しては、他の光源5b,5cからの入射光hb,hcの反射による反射光Rb,Rcについての各反射光軸φRb,φRcとの間に、それぞれ挟角θ2a−b’,θ2a−c’が設定される。これら複数の挟角θ2a−b’,θ2a−c’は、それぞれ異なる値であって良い。図面においては、光源5aについてのみ図示してあるが、他の光源5b,5cについても同様である。尚、挟角θ2a−b’,θ2a−c’,θ2b−a’,θ2b−c’,θ2c−a’,θ2c−a’は、それぞれが固有の値であって良い。
また、反射光Ra,Rb,Rcにおいての反射光軸φRa,φRb,φRcに対する光の発散角度を、発散角θa’,θb’,θc’とする。これらの発散角θa’,θb’,θc’は、反射光Ra,Rb,Rcの元となる入射光の集光角θa,θb,θcと略同一の値となる。
この場合において各光源5a,5b,5cは、これらの各光源5a,5b,5cに対して設定される各挟角θ2が、目的とする入射光の集光角θa,θb,θcと各反射光の発散角θa’θb’,θc’との和よりも大きくなるように配置されている。本実施形態においては、例えば光源5aであれば、全ての(2つの)挟角θ2a−b’,θ2a−c’のそれぞれが、集光角θaと各発散各θb’,θc’との和よりも大きいことが必須である。以下に3つの光源5a,5b,5cを用いた場合の条件の式(1)で表す。尚、光源5aからの入射光haが反射した反射光Raとのなす挟角は180°になるため、上記の範囲に含まれる。
Figure 2012003161
尚、以上のような光学構成において、光ファイバ3と各光源5a,5b,5cとの間に配置される集光レンズ7は、各光源5a,5b,5cから放出された入射光ha,hb,hcを光ファイバ3の受光面3sに集光するように配置される。
<光ファイバモジュールの組み立て構成>
次に、第1実施形態の光学構成を有する光ファイバモジュール1-1の組み立て構成を、図3(1)の斜視図および図3(2)の要部断面図を用いて説明する。
光ファイバモジュール1-1は、光ファイバ3の受光面3s側の端部を内設した状態で固定する筐体101と、筐体101に固定された光ファイバ3の受光面3sに対して所定状態で各光源5a,5b,5cを固体するための固定用冶具102とを備えている。
筐体101は、光ファイバ3の端部が挿入される内部空間Aを有している。筐体101の内部空間Aに挿入された光ファイバ3の端部は、円筒形の接続端子(フェルール103)を介して筐体101に固定された状態で保持される。
このような筐体101において、光ファイバ3が挿入された内部空間A内には、光ファイバ3の受光面3sに対向させて集光レンズ7が固定される。筐体101の内部空間Aにおいて、集光レンズ7は、光軸を光ファイバ3のファイバ軸Φ3と一致させた状態で固定される。筐体101と集光レンズ7との固定は、接着剤を使用しても良いし、筐体101を高熱にした状態で集光レンズ7を挿入し、その後常温に戻して集光レンズ7を固定する膨張係数差を利用した固定方法を使っても良い。
筐体101の内部空間Aは、固定用冶具102によって筐体101に固定された各光源5a、5b、5cから照射された光hが、さえぎられることなく集光レンズ7を透過して光ファイバ3の受光面3sに入射される形状を有している。
以上のような内部空間Aを有する筐体101において、保持した光ファイバ3の受光面3s側の外壁面101a,101b,101cは、各光源5a,5b,5cから受光面3sへの入射光ha,hb,hcの入射光軸φha,φhb,φhcに対して垂直な各平面として形成されている。
固定用冶具102は、各光源5a,5b,5cを内設する保持スリーブ102-1と、保持スリーブ102-1を内設した状態で筐体101に対して固定される固定スリーブ102-2とで構成されている。
保持スリーブ102-1は、筒状体であって、各光源5a,5b,5cを内設して保持する。各光源5a,5b,5cは、これらから照射される入射光ha,hb,hcの入射光軸φha,φhb,φhcを、それぞれ同心円状に囲む状態で保持スリーブ102-1内に保持される。各保持スリーブ102-1と光源5a,5b,5cとの固定は、接着剤を用いても良いし、レーザ溶接を用いて光源5a,5b,5cの全周を保持スリーブ102-1に固定しても良い。レーザ溶接を用いることにより、接着剤による固定と比較して、より信頼性の高い固定が可能になる。
固定スリーブ102-2は、筒状体の一方の端縁を筒状体の軸に対して垂直な外周方向に広げた形状である。この固定スリーブ102-2は、保持スリーブ102-1を内設した状態で筐体101の各外壁面101a,101b、101cに固定される。固定スリーブ102-2を、筐体101の各外壁面101a,101b、101cに固定した状態においては、各光源5a,5b,5cから照射される入射光ha,hb,hcは、光ファイバ3の受光面3sに対して入射角度θ1a,θ1b,θ1cで照射される。
以上の固定用治具102を用いた各部材の固定は、次のように行う。先ず、光源5a,5b,5cを内設した保持スリーブ102-1を、固定スリーブ102-2に嵌入する。次いで、筐体101の外壁面101a,101b、101cにおいて固定スリーブ102-2をx−y方向に位置調整する。この際、各光源5a,5b,5cからの入射光ha,hb,hcが、光ファイバ3の受光面3sに入射角度θ1a,θ1b,θ1cで入射するように、筐体101に対しての固定スリーブ102-2の位置決めを行う。
この状態で、固定スリーブ102-2に陥入した保持スリーブ102-1を、同心軸上においてz方向に摺動させて位置調整する。この際、各光源5a,5b,5cからの入射光ha,hb,hcが、集光レンズ7を通過して光ファイバ3の受光面3sにフォーカスするように、固定スリーブ102-2に対する保持スリーブ102-1の位置決めを行い、固定スリーブ102-2と保持スリーブ102-1とを固定する。
その後、さらに筐体101の外壁面101a,101b、101cに対する固定スリーブ102-2のx−y方向の位置を微調整する。これにより、各光源5a,5b,5cからの入射光ha,hb,hcが、光ファイバ3の受光面3sの中心に入射するように、筐体101に対しての固定スリーブ102-2の位置決めを行い、筐体101と固定スリーブ102-2とを固定する。
以上により、光ファイバ3の受光面3sに対して光源5a,5b,5cが調芯固定される。この調芯固定に際しては、光ファイバ3の他端面から放出される光を検出し、検出強度が最大となるように位置決めを行う。
位置決めされた筐体101と固定スリーブ102-2、および位置決めされた保持スリーブ102-1と固定スリーブ102-2の固定は、接着剤またはレーザ溶接によって行われる。レーザ溶接によれば、接着剤による固定と比較して、より信頼性の高い固定が可能になる。尚、保持スリーブ102-1と固定スリーブ102-2との固定をレーザ溶接によって行う場合には、保持スリーブ102-1と固定スリーブ102-2とが接する面の全周にかけて貫通溶接しても良い。
以上により、図1および図2を用いて説明した光学構成を有する光ファイバモジュール1-1が組み立てられている。尚、光源5a,5b,5cが劣化した際の交換は、筐体101に対して固定用冶具102毎交換すれば良いため、メンテナンス性に優れている。
<効果>
以上のような光ファイバモジュール1-1では、複数の各光源5a,5b,5cから1つの光ファイバ3に入射させる各入射光ha,hb,hcの入射光軸φha,φhb,φhcと、これらが光ファイバ3で反射した各反射光Ra,Rb,Rcの反射光軸φRa,φRb,φRcとがずれている。このため、各光源5a,5b,5cへの各反射光φRa,φRb,φRcの入射と、これによる迷光の発生が抑えられる。
特に、図2(1)を用いて説明したように、各光源5a,5b,5cは、それぞれから受光面3sに対して照射される各入射光ha,hb,hcの入射角θ1a,θ1b,θ1cが、各集光角θa,θb,θcよりも大きく、θ1a>θa,θ1b>θb,θ1c>θcとなるように配置されている。これにより、例えば光源5aから照射された入射光haが受光面3sで反射した場合、その反射光Raが光源5aに戻ることを完全に防止することができる。同様に、光源5bから照射された入射光hbが受光面3sで反射した場合、その反射光Rbが光源5bに戻ることを完全に防止することができ、光源5cから照射された入射光hcが受光面3sで反射した場合、その反射光Rcが光源5cに戻ることを完全に防止することができる。
さらに、図2(2)を用いて説明したように、各光源5a,5b,5cは、各入射光軸φha,φhb,φhcと各反射光軸φRa,φRb,φRcとのなす各挟角θ2が、目的とする入射光ha,hb,hcの集光角θa,θb,θcと各反射光Ra,Rb,Rcの発散角θa’、θb’,θc’との和のそれぞれの値よりも大きく、上記式(1)となるように配置されている。これにより、各光源5a,5b,5cに、他の光源5a,5b,5cからの照射に起因する反射光Ra,Rb,Rcが入射することを完全に防止することができる。
以上から、本第1実施形態の光ファイバモジュール1-1によれば、複数の各光源5a,5b,5cから1つの光ファイバ3に入射光ha,hb,hc光を入射させる構成でありながらも、各光源5a,5b,5cから照射される光に迷光によるノイズ成分が加わることが防止され、1本の光ファイバ3から波長精度の高い光照射を行うことが可能になる。
この結果、次の適用例で詳細に説明するように、本第1実施形態の光ファイバモジュール1-1を用いることにより、ファイバカプラと比較して低コストでかつ容易に製造可能でありながらも光照射のハイパワー化や、カラーバランスの調整、光源の長寿命化などを容易に達成することが可能となる。
<光ファイバモジュールの適用例−1>
第1実施形態の光ファイバモジュール1-1は、それぞれ波長の異なる光を放出する光源5a,5b,5cを用いることができる。これにより、例えばDVD、CD、Blu−rayDisc等、各種ディスクの記録・再生装置の光源として、光ファイバモジュール1-1を用いることができる。この場合、光源5a,5b,5cからの出力を切り替えることで、記録・再生の対象となるディスクに合わせた波長を光ファイバ3の受光部3sに入射光として入射させ、他端からディスクに照射する。
<光ファイバモジュールの適用例−2>
第1実施形態の光ファイバモジュール1-1は、それぞれ波長の異なる光として、赤(R),緑(G),青(B)の3色の波長の光を放出する光源5a,5b,5cを用いることができる。これにより、光ファイバモジュール1-1を、プロジェクタをはじめとするハイパワーの照明系に用いることができる。この場合、例えば各光源5a,5b,5cからの入射光ha,hb,hcの光量を検出し、検出した値に基づいて各色波長の光源5a,5b,5cの出力を調整してカラーバランスをコントロールすることができる。
<光ファイバモジュールの適用例−3>
第1実施形態の光ファイバモジュール1-1は、同一波長の光を放出する放出する光源5a,5b,5cを用いることができる。これにより、光ファイバモジュール1-1を、特に信頼性を必要とする産業機器の照明系に用いることができる。この場合、光源5a,5b,5cのうちのいくつかを予備の光源とし、照明に使用している光源が劣化したときに、順に予備の光源に切り替える。これにより、見かけ上の光源の劣化を抑えることが可能になる。さらに、照明に使用している光源からの入射光の光量を検出し、検出した値に基づいて光源の劣化状態を把握すれば、光源の寿命が来る前に光源を交換することも可能である。
以上の光ファイバモジュール1-1を用いた各種装置においては、光源5a,5b,5cを装置本体から離して冷却することで、光源の長寿命化などが実現できる。
≪2.第2実施形態≫
<光ファイバモジュールの光学構成>
図4および図5は、第2実施形態の光ファイバモジュール1-2の光学構成を説明する図面であり、図4は斜視図、図5(1)は要部断面図、図5(2)は光の入射方向から見た平面図である。これらの図に示す光ファイバモジュール1-2が、第1実施形態の光ファイバモジュールと異なるところは、各光源5a,5b,5cにそれぞれ個別に集光レンズ9が設けられているところにあり、他の構成は同様である。
すなわち光ファイバモジュール1-2は、1本の光ファイバ3と、複数の光源5a,5b,5cと、各光源5a,5b,5cに対応する数の集光レンズ9とを備えて構成されている。各集光レンズ9は、各光源5a,5b,5cの光照射面側に配置されており、各光源5a,5b,5cの光軸に対して、レンズの軸を一致させて配置される。さらに、光源5a,5b,5cおよびレンズ9は、光源5a,5b,5cから照射された光を、光ファイバ3の受光面3sの中心にフォーカスさせる状態で設けられている。
このような集光レンズ9には、非球面レンズを用いることが好ましい。これにより光源5a,5b,5cから受光面3sに照射させた入射光ha,hb,hcのフォーカス径を、極力小さくした設計にすることが可能である。
このような構成の光ファイバモジュール1-2においても、集光レンズ9を伴う光源5a,5b,5cの配置状態は、第1実施形態と同様である。
つまり、各光源5a,5b,5cは、受光面3sに対して異なる方向から入射せた入射光ha,hb,hcが、光ファイバ3で伝搬されるように、上述した光ファイバ3の最大受光角の範囲内に配置されている。このような状態において、さらに各光源5a,5b,5cは、各入射光軸φha,φhb,φhcに対して、全ての反射光軸φRa,φRb,φRcが重ならずにずれるように配置されている。
また図5(1)を参照し、各光源5a,5b,5cは、各入射光ha,hb,hcの入射角θ1a,θ1b,θ1cが、各集光角θa,θb,θcよりも大きく、θ1a>θa,θ1b>θb,θ1c>θcとなるように配置されている。
さらに図5(2)を参照し、各光源5a,5b,5cは、これらの各光源5a,5b,5cに対して設定される各挟角θ2が、目的とする入射光の集光角θa,θb,θcと各反射光の発散角θa’θb’,θc’との和よりも大きくなるように配置されている。本実施形態においては、例えば光源5aであれば、全ての(2つの)挟角θ2a−b’,θ2a−c’のそれぞれが、集光角θaと各発散各θb’,θc’との和のそれぞれの値よりも大きいことが必須である。以下に3つの光源5a,5b,5cを用いた場合の条件の式(1)で表す。尚、光源5aからの入射光haが反射した反射光Raとのなす挟角は180°になるため、上記の範囲に含まれる。
Figure 2012003161
<光ファイバモジュールの組み立て構成>
次に、上述した光学構成を有する光ファイバモジュール1-2の組み立て構成を、図6(1)の斜視図および図6(2)の要部断面図を用いて説明する。これらの図に示す光ファイバモジュール1-2の組み立て構成が、第1実施形態の組み立て構成と異なるところは、集光レンズ9の固定に係る部分にあり他の構成は同様である。
光ファイバモジュール1-2は、第1実施形態と同様に、光ファイバ3の受光面3s側の端部を内設した状態で固定する筐体101と、筐体101に固定された光ファイバ3の受光面3sに対して所定状態で各光源5a,5b,5cを固体するための固定用冶具102とを備えている。
このうち、筐体101は、光ファイバ3の端部が挿入される内部空間A’を有しているが、この内部空間A’には集光レンズは固定されておらず、固定用冶具102によって筐体101に固定された各光源5a、5b、5cから照射された光が、さえぎられることなく光ファイバ3の受光面に入射される形状として構成されている。
以上のような内部空間A’を有する筐体101において、保持した光ファイバ3の受光面3s側の外壁面101a,101b、101cは、各光源5a,5b,5cから受光面3sへの入射光ha,hb,hcの入射光軸φha,φhb,φhcに対して垂直な平面として形成されている。これは第1実施形態と同様である。
固定用冶具102は、各光源5a、5b、5cと各集光レンズ9とを内設する保持スリーブ102-1’と、保持スリーブ102-1’を内設した状態で筐体101に対して固定される固定スリーブ102-2とで構成されている。
保持スリーブ102-1’は、筒状体であって、各光源5a,5b,5cと集光レンズ9とを内設して保持する。各光源5a,5b,5cは、これらから照射される入射光ha,hb,hcの入射光軸φha,φhb,φhcを、それぞれ同心円状に囲む状態で保持スリーブ102-1’内に保持される。また集光レンズ9の軸は、各光源5a,5b,5cからの入射光軸φha,φhb,φhcに対して一致している。
各保持スリーブ102-1’と光源5a,5b,5cとの固定は第1実施形態と同様であり、接着剤を用いても良いし、レーザ溶接を用いて光源5a,5b,5cの全周を保持スリーブ102-1’に固定しても良い。レーザ溶接を用いることにより、接着剤による固定と比較して、より信頼性の高い固定が可能になる。また各保持スリーブ102-1’と集光レンズ9との固定は、接着剤を使用しても良いし、保持スリーブ102-1’を高熱にした状態で集光レンズ9を挿入し、その後常温に戻して集光レンズ9を固定する膨張係数差を利用した固定方法を使っても良い。
固定スリーブ102-2は、第1実施形態と同様であり、筒状体の一方の端縁を筒状体の軸に対して垂直な外周方向に広げた形状である。この固定スリーブ102-2は、保持スリーブ102-1’を内設した状態で筐体101の各外壁面101a,101b、101cに固定される。固定スリーブ102-2を、筐体101の各外壁面101a,101b、101cに固定した状態においては、各光源5a,5b,5cから照射されて集光レンズ9で集光された入射光ha,hb,hcは、光ファイバ3の受光面3sに対して入射角度θ1a,θ1b,θ1cで照射される。
以上の固定用治具102を用いた各部材の固定は、次のように行う。先ず、光源5a,5b,5cおよび集光レンズ9を内設した保持スリーブ102-1’を、固定スリーブ102-2に嵌入する。次いで、筐体101の外壁面101a,101b、101cにおいて固定スリーブ102-2をx−y方向に位置調整する。この際、各光源5a,5b,5cからの入射光ha,hb,hcが、光ファイバ3の受光面3sに入射角度θ1a,θ1b,θ1cで入射するように、筐体101に対しての固定スリーブ102-2の位置決めを行う。
この状態で、固定スリーブ102-2に陥入した保持スリーブ102-1’を、同心軸上においてz方向に摺動させて位置調整する。この際、各光源5a,5b,5cからの入射光ha,hb,hcが、集光レンズ9を通過して光ファイバ3の受光面3sにフォーカスするように、固定スリーブ102-2に対する保持スリーブ102-1’の位置決めを行い、固定スリーブ102-2と保持スリーブ102-1’とを固定する。
その後、さらに筐体101の外壁面101a,101b、101cに対する固定スリーブ102-2のx−y方向の位置を微調整する。これにより、各光源5a,5b,5cからの入射光ha,hb,hcが、光ファイバ3の受光面3sの中心に入射するように、筐体101に対しての固定スリーブ102-2の位置決めを行い、筐体101と固定スリーブ102-2とを固定する。
以上により、光ファイバ3に対して光源5a,5b,5cが調芯固定される。この調芯固定に際しては、光ファイバ3の他端面から放出される光を検出し、検出強度が最大となるように位置決めを行う。
位置決めされた筐体101と固定スリーブ102-2、および位置決めされた保持スリーブ102-1’と固定スリーブ102-2との固定は、接着剤またはレーザ溶接によって行われる。レーザ溶接によれば、接着剤による固定と比較して、より信頼性の高い固定が可能になる。尚、保持スリーブ102-1’と固定スリーブ102-2との固定をレーザ溶接によって行う場合には、保持スリーブ102-1’と固定スリーブ102-2とが接する面の全周にかけて貫通溶接しても良い。
以上により、図4および図5を用いて説明した光学構成を有する光ファイバモジュール1-2が組み立てられている。尚、光源5a,5b,5cが劣化した際の交換は、筐体101に対して固定用冶具102毎交換すれば良いため、メンテナンス性に優れている。
<効果>
以上のような光ファイバモジュール1-2であっても、集光レンズ9を伴う光源5a,5b,5cの配置状態(光学構成)は、式(1)他に示したように第1実施形態と同様である。したがって第1実施形態の光ファイバモジュール1-1と同様に、複数の各光源5a,5b,5cから1つの光ファイバ3に入射光ha,hb,hc光を入射させる構成でありながらも、各光源5a,5b,5cから照射される光に迷光によるノイズ成分が加わることが防止され、1本の光ファイバ3から波長精度の高い光照射を行うことが可能になる。
この結果、本第2実施形態の光ファイバモジュール1-2であっても、複数の光源5a,5b,5cからの光をノイズなく高精度に1本の光ファイバ3に入射可能となる。このため、先の第1実施形態の適用例1〜3で詳細に説明したように、低コストでありながらも光照射のハイパワー化や、カラーバランスの調整、光源の長寿命化などを容易に達成することが可能となる。
以上の他、特に本第2実施形態の光ファイバモジュール1-2は、各光源5a,5b,5cに対して、それぞれ個別に集光レンズ9を設けた構成であり、各光源5a,5b,5cの光軸に対して、集光レンズ9の光軸を一致させている。これにより、光ファイバ3の受光面3sには、各光源5a,5b,5cからの入射光ha,hb,hcをより小さいスポット径でフォーカスさせて集光することが可能になる。集光レンズ9を非球面レンズとすることで、さらに効果的にスポット径を小さく集光可能である。
したがって、例えば光ファイバ3として、コア31の径がより小さいシングルモードの光ファイバを用いた場合であっても、光源5a,5b,5cからの入射光ha,hb,hcを効率よく受光面3sに結合させることができる。例えば、光源5a,5b,5cからの入射光ha,hb,hcの波長が633nmである場合、シングルモードの光ファイバ3のコア径は、直径約5μmと非常に小さい。このような光ファイバ3に対しても、効率よく光源5a,5b,5cからの入射光ha,hb,hcを結合させることが可能になる。
<光ファイバモジュールの適用例1〜3>
本第2実施形態の光ファイバモジュール1-2は、第1実施形態で説明した光ファイバモジュールの適用例1〜3と同様に用いることができる。
≪3.第3実施形態≫
<光ファイバモジュールの光学構成>
図7および図8は、第3実施形態の光ファイバモジュール1-3の光学構成を説明する図面であり、図7は斜視図、図8(1)は要部断面図、図8(2)は光の入射方向から見た平面図である。これらの図に示す光ファイバモジュール1-3は、第2実施形態の光ファイバモジュールにおいて、通常の光ファイバを偏波保存ファイバ3’に置き換え、これに合わせて各光源5a,5b,5cの配置状態を設定したものであり、他の構成は第2実施形態と同様である。
すなわち偏波保存ファイバ3’は、コア31と、コア31を囲むクラッド33と、さらに2つの偏波モード間に伝搬定数差を発生させて偏波保持能力を高めるための応力付与部35とを備えた光ファイバである。例えば、偏波保存ファイバ3’がパンダファイバであれば、コア31を挟むように2つの応力付与部35を配置する。このような偏波保存ファイバ3’は、応力付与部35を設けたことによってコア31に誘起される位相差により、例えば図面上矢印で示した応力付与部35の方向に偏波軸が発生している。尚、偏波保存ファイバ3’は、パンダファイバに限定されることはなく、楕円ジャケット型等であっても良い。
このような偏波保存ファイバ3’を用いた場合、光源5a,5b,5cは、直線偏光の光を放出するものを用いる。具体的な光源5a,5b,5cとしては、第1実施形態で例示した半導体レーザやガスレーザや固体レーザでも良いし、スーパルミネッセンスダイオードなどのLEDでも良く、この中から直線偏光の光を放出するものを選択して用いる。
これらの光源5a,5b,5cは、それぞれから放出される光(入射光ha,hb,hc)の各偏波軸が、偏波保存ファイバ3’の偏波軸と平行または垂直となる向きに配置する。
このような構成の光ファイバモジュール1-3においても、集光レンズ9を伴う光源5a,5b,5cの配置状態は、第1実施形態および第2実施形態と同様である。
つまり、各光源5a,5b,5cは、受光面3sに入射せた入射光ha,hb,hcが、偏波保存ファイバ3’で伝搬されるように、上述した偏波保存ファイバ3’の最大受光角の範囲内に配置されている。このような状態において、さらに各光源5a,5b,5cは、各入射光軸φha,φhb,φhcに対して、全ての反射光軸φRa,φRb,φRcが重ならずにずれるように配置されている。
また図8(1)を参照し、各光源5a,5b,5cは、各入射光ha,hb,hcの入射角θ1a,θ1b,θ1cが、各集光角θa,θb,θcよりも大きく、θ1a>θa,θ1b>θb,θ1c>θcとなるように配置されている。
さらに図8(2)を参照し、各光源5a,5b,5cは、これらの各光源5a,5b,5cに対して設定される各挟角θ2が、目的とする入射光の集光角θa,θb,θcと各反射光の発散角θa’θb’,θc’との和よりも大きくなるように配置されている。本実施形態においては、例えば光源5aであれば、全ての(2つの)挟角θ2a−b’,θ2a−c’のそれぞれが、集光角θaと各発散各θb’,θc’との和のそれぞれの値よりも大きいことが必須である。以下に3つの光源5a,5b,5cを用いた場合の条件の式(1)で表す。尚、光源5aからの入射光haが反射した反射光Raとのなす挟角は180°になるため、上記の範囲に含まれる。
Figure 2012003161
<光ファイバモジュールの組み立て構成>
上述した光学構成を有する光ファイバモジュール1-3の組み立て構成は、第2実施形態において図6(1)の斜視図および図6(2)の要部断面図を用いて説明したと同様である。ただし、光源5,5b,5cの偏波軸は、偏波保存ファイバ3’の偏波軸と平行または垂直であることとする。
<効果>
以上のような光ファイバモジュール1-3であっても、集光レンズ9を伴う光源5a,5b,5cの配置状態(光学構成)は、式(1)他に示したように第1実施形態および第2実施形態と同様である。したがって第1実施形態の光ファイバモジュール1-1と同様に、複数の各光源5a,5b,5cから1つの光ファイバ3に入射光ha,hb,hc光を入射させる構成でありながらも、各光源5a,5b,5cから照射される光に迷光によるノイズ成分が加わることが防止され、1本の光ファイバ3から波長精度の高い光照射を行うことが可能になる。
この結果、本第3実施形態の光ファイバモジュール1-3であっても、複数の光源5a,5b,5cからの光をノイズなく高精度に1本の偏波保存ファイバ3’に入射可能となる。このため、先の第1実施形態の適用例1〜3で詳細に説明したように、また次の適用例で詳細に説明するように、低コストでありながらも光照射のハイパワー化や、カラーバランスの調整、光源の長寿命化などを容易に達成することが可能となる。
さらに本第3実施形態の光ファイバモジュール1-3は、第2実施形態のファイバモジュール1-2と同様に、各光源5a,5b,5cに対して、それぞれ個別に集光レンズ9を設けた構成であって、各光源5a,5b,5cの光軸に対して、集光レンズ9の光軸を一致させている。これにより、偏波保存ファイバ3’の受光面3sには、各光源5a,5b,5cからの入射光ha,hb,hcをより小さいスポット径に集光させて照射することが可能になる。集光レンズ9を非球面レンズとすることで、さらに効果的にスポット径を小さく集光可能である。
したがって、コア31の径がより小さい偏波保存ファイバ3’に対しても、光源5a,5b,5cからの入射光ha,hb,hcを効率よく受光面3sに結合させることができる。
また特に本第3実施形態の光ファイバモジュール1-3は、光ファイバとして偏波保存ファイバ3’を用いたことにより、入射光ha,hb,hcの偏光状態を安定に維持して搬送することが可能になる。本第3実施形態においては、偏波保存ファイバ3’の受光面3sに対して、各入射光ha,hb,hcを異なる方向から受光面3sに対して入射させている。これにより、全ての入射光ha,hb,hcの偏波方向を一致させながらも、光源5a,5b,5cから放出された光をビームススプリッタで分割して無駄にすることなく偏波保存光ファイバ3’に入射させることが可能である。
<光ファイバモジュールの適用例1〜3>
本第3実施形態の光ファイバモジュール1-3は、第1実施形態で説明した光ファイバモジュールの適用例1〜3と同様に用いることができる。
<光ファイバモジュールの適用例−4>
また本第3実施形態の光ファイバモジュール1-3においては、検査光として偏光光を用いる変位検出装置の光源として利用できる。このような変位検出装置は、例えば可干渉光源から出射された可干渉光を2つの可干渉光に分割して回折格子に照射し、回折格子からの2つの1回回折光を反射して再度回折格子に照射し、回折格子からの2回回折光を干渉させて受光部し、受光部からの干渉信号に基づき回折格子の移動位置を検出する(特開2009−257841参照)。
以上のような変位検出装置における可干渉光源として、光ファイバモジュール1-3を用いる。
このような構成の変位検出装置においては、変位測定部を真空内に配置した場合であっても、可干渉光源として用いている光ファイバモジュール1-3の光源5a,5b,5cを大気中に配置することにより、光源5a,5b,5cのメンテナンスが容易になる。尚、光源5a,5b,5cのメンテナンスは、光源5a,5b,5cからの入射光の光量を検出し、検出した値に基づいて光源の劣化状態を把握し、光源の寿命が来る前に光源を交換することも可能である。また光源5a,5b,5cでの発熱に起因する変位測定部の温度上昇を防止できるため、精度の高い変位検出を行うことが可能になる。
≪4.第4実施形態≫
<光ファイバモジュールの光学構成>
図9は、第4実施形態の光ファイバモジュール1-4の光学構成を説明する斜視図である。この図に示す光ファイバモジュール1-4は、第3実施形態の光ファイバモジュールにおいて、集光レンズ9と偏波保存ファイバ3’との間に偏光板11を設けた構成であり、他の構成は第3実施形態と同様である。
すなわち偏光板11は、光源5a,5b,5cから放出される偏光光の偏波方向に、透過軸方向を一致させた状態で、集光レンズ9と偏波保存ファイバ3’との間に配置される。
このような構成の光ファイバモジュール1-4においても、集光レンズ9を伴う光源5a,5b,5cの配置状態は、第1〜3実施形態と同様である。
<光ファイバモジュールの組み立て構成>
上述した光学構成を有する光ファイバモジュール1-4の組み立て構成は、第2実施形態において図6(1)の斜視図および図6(2)の要部断面図を用いて説明した構成において、筐体101の内部空間A’に、偏光板11を内設させた構成である。ただし、光源5,5b,5cの偏波軸は、偏波保存ファイバ3’の偏波軸と平行または垂直である。また、筐体101の内部空間A’においての偏光板11の固定状態は、光源5a,5b,5cから放出される偏光光の偏波方向に、偏光板11の透過軸方向を一致させた状態である。
<効果>
以上のような光ファイバモジュール1-4であっても、集光レンズ9を伴う光源5a,5b,5cの配置状態は、第1〜3実施形態と同様である。したがって第1実施形態の光ファイバモジュール1-1と同様に、複数の各光源5a,5b,5cから1つの光ファイバ3に入射光ha,hb,hc光を入射させる構成でありながらも、各光源5a,5b,5cから照射される光に迷光によるノイズ成分が加わることが防止され、1本の光ファイバ3から波長精度の高い光照射を行うことが可能になる。
この結果、本第4実施形態の光ファイバモジュール1-4であっても、複数の光源5a,5b,5cからの光をノイズなく高精度に1本の偏波保存ファイバ3’に入射可能となる。先の第1実施形態の適用例1〜3で詳細に説明したように、また次の適用例で詳細に説明するように、低コストでありながらも光照射のハイパワー化や、カラーバランスの調整、光源の長寿命化などを容易に達成することが可能となる。
また、本第4実施形態の光ファイバモジュール1-4は、第2、第3実施形態の光ファイバモジュールと同様に、各光源5a,5b,5cに対して、それぞれ個別に集光レンズ9を設けた構成であって、各光源5a,5b,5cの光軸に対して、集光レンズ9の光軸を一致させている。これにより、偏波保存ファイバ3’の受光面3sには、各光源5a,5b,5cからの入射光ha,hb,hcをより小さいスポット径に絞って照射することが可能になる。
したがって、コア31の径がより小さい偏波保存ファイバ3’に対しても、光源5a,5b,5cからの入射光ha,hb,hcを効率よく受光面3sに結合させることができる。
また本第4実施形態の光ファイバモジュール1-4は、第3実施形態の光ファイバモジュール1-3と同様に、光ファイバとして偏波保存ファイバ3’を用いたことにより、入射光ha,hb,hcの偏光状態を安定に維持して搬送することが可能になる。本第4実施形態においても、偏波保存ファイバ3’の受光面3sに対して、各入射光ha,hb,hcを異なる方向から受光面3sに対して入射させている。これにより、全ての入射光ha,hb,hcの偏波方向を一致させながらも、光源5a,5b,5cから放出された光をビームススプリッタで分割して無駄にすることなく偏波保存光ファイバ3’に入射させることが可能である。
そして特に本第4実施形態の光ファイバモジュール1-4は、各集光レンズ9と光ファイバの間に偏光板11が配置される。これにより、光源5a,5b,5cからの入射光ha,hb,hcのうち、特定の偏光軸のみが通過して偏波保存ファイバ3’に入射するため、消光比の高い直線偏光を作るのに有効である。例えば、光源5a,5b,5cとして半導体レーザを用いる場合、一般には消光比が20dB程度であるが、偏光板11を設けることにより、さらに高い消光比をもった直線偏光として、入射光ha,hb,hcを偏波保存ファイバ3’に結合することができる。
尚、本第4実施形態においては、レンズ9と偏波保存ファイバ3’との間に偏光板11を設けた構成を説明した。しかしながら、偏光板11は、光源5a,5b,5cと各レンズ9との間に配置しても良い。この場合であっても、光源5a,5b,5cから放出される偏光光の偏波方向に、偏光板11の透過軸方向を一致させる。これにより、第4実施形態と同様の効果を得ることができる。
<光ファイバモジュールの適用例>
本第4実施形態の光ファイバモジュール1-4は、第1実施形態で説明した光ファイバモジュールの適用例1〜3および第3実施形態で説明した光ファイバモジュールの適用例と同様に用いることができる。
≪5.第5実施形態≫
<光ファイバモジュールの光学構成>
図10は、第5実施形態の光ファイバモジュール1-5の光学構成を説明する平面図であり、光ファイバ3の受光面3sを光の入射方向から見た平面図である。この図に示す光ファイバモジュール1-5は、第2実施形態の光ファイバモジュールにおいて、光源と集光レンズとのセットの数を増加させた例である。ここでは、1つの光ファイバ3に対して、9個の光源5a〜5iと集光レンズ9とのセットを設けた。
このように、1つの光ファイバ3に対してさらに複数の光源5a〜5iを設けた構成の光ファイバモジュール1-5においても、集光レンズ9を伴う光源5a,5b,5cの配置状態は、第1〜第4実施形態と同様である。
つまり、9つの各光源5a〜5iは、これらから放出された受光面3sに入射せた入射光ha〜hiが、光ファイバ3で伝搬されるように、上述した光ファイバ3の最大受光角の範囲内に配置されている。このような状態において、各光源5a〜5iは、それぞれの光源5a〜5iからの入射光軸φha〜φhiの全てが、反射光軸φRa〜φRiの何れとも重ならずにずれるように、配置されている。
また、各光源5a〜5iは、受光面3sに対する各入射光ha〜hiの入射角θ1a〜θ1iが、各集光角θa〜θiよりも大きく、θ1a>θa,θ1b>θb,…θ1i>θiとなるように配置されている。
さらに9つの各光源5a〜5iは、これらの各光源5a〜5iに対して設定される各挟角θ2が、目的とする入射光の集光角θa〜θiと各反射光の発散角θa’〜θi’との和のそれぞれの値よりも大きくなるように配置されている。例えば光源5aであれば、他の光源からの光の反射光との間の全ての(8つの)挟角θ2が集光角θaと各反射光の発散角θb’〜i’とのそれぞれの和よりも大きいことが必須である。尚、n個の光源を用いた場合、各光源にはn−1個の設定される挟角θ2が設定される。そして各光源について設定されたn−1個の挟角θ2の全てが、その光源からの入射光の集光角と挟角θ2を構成する反射光の発散角との和よりも大きいことが必須である。
<光ファイバモジュールの組み立て構成>
上述した光学構成を有する光ファイバモジュール1-5の組み立て構成は、第2実施形態において図6(1)の斜視図および図6(2)の要部断面図を用いて説明した構成において、光源および集光レンズを筐体101に固定するための固定用冶具102を、光源の数だけ設けるようにする。また筐体101には、これらの固定用治具102の全てを固定するための外壁面を設ける。
<効果>
以上のような光ファイバモジュール1-5であっても、集光レンズ9を伴う光源5a〜5iの配置状態(光学構成)は、第1〜4実施形態と同様である。したがって第1実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
<光ファイバモジュールの適用例>
本第5実施形態の光ファイバモジュール1-5は、第1実施形態で説明した光ファイバモジュールの適用例1〜3と同様に用いることができる。
尚、上述した第5実施形態においては、第2実施形態の構成において光源を増加させた構成を説明したが、第1実施形態〜第5実施形態の全てで、光源の数を任意に増加させることが可能である。光源を増加させた場合であっても、光学構成を同様とすることにより、各実施形態と同様の効果を得ることが可能であり、各実施形態と同様に適用することが可能である。
また、上述した第1〜第5実施形態においては、光源からの光がレンズを介して直線的に光ファイバの受光面に入射光として入射する構成を説明した。しかしながら、本発明は各実施形態で説明した光学構成を満足すれば、このような構成に限定されることはない。例えば、各光源からの光を反射板で反射させたりプリズムで屈折させて光ファイバの受光面に入射させても良い。この場合、最終的に光ファイバの受光面に入射される光を、上述した入射光として各実施形態の光学構成を成立させれば良く、各実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
1-1,1-2,1-3,1-4,1-5…光ファイバモジュール
3…光ファイバ
3’…偏波保存ファイバ(光ファイバ)、
5a,5b,5c…光源、
3s…受光面
ha,hb,hc…入射光
φha,φhb,φhc…入射光軸
θa,θb,θc…集光角(入射光)
θ1a,θ1b,θ1c…入射角
Ra,Rb,Rc…反射光
φRa,φRb,φRc…反射光軸
θa,θb,θc…発散角(反射光)
Φ3…ファイバ軸(光ファイバの軸)
θ2,θ2a−b’,θ2a−c’,θ2b−a’,θ2b−c’,θ2c−a’,θ2c−b’…挟角

Claims (2)

  1. 光ファイバと、当該光ファイバに対して光を入射させる複数の光源とを有し、
    前記複数の光源は、当該各光源から前記光ファイバに入射させる各入射光の光軸と、当該各入射光が当該光ファイバで反射した各反射光の光軸とをずらして配置されている
    光ファイバモジュール。
  2. 前記光ファイバは、当該光ファイバの軸に対して垂直をなす受光面を有し、
    前記各入射光は、前記光ファイバの最大受光角の範囲内で当該光ファイバの受光面に入射すると共に、
    前記受光面に対する前記各入射光の入射角θ1は、当該入射光の光軸に対する集光角θよりも大きく、
    前記各入射光の光軸と前記各反射光の光軸とのなす挟角θ2は、当該入射光の集光角θと前記各反射光の光軸に対する発散角θ’との和よりも大きい
    請求項1記載の光ファイバモジュール。

JP2010139973A 2010-06-18 2010-06-18 光ファイバモジュール Active JP5542539B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010139973A JP5542539B2 (ja) 2010-06-18 2010-06-18 光ファイバモジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010139973A JP5542539B2 (ja) 2010-06-18 2010-06-18 光ファイバモジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012003161A true JP2012003161A (ja) 2012-01-05
JP5542539B2 JP5542539B2 (ja) 2014-07-09

Family

ID=45535172

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010139973A Active JP5542539B2 (ja) 2010-06-18 2010-06-18 光ファイバモジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5542539B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016133737A (ja) * 2015-01-21 2016-07-25 ウシオ電機株式会社 光ファイバ装置
JP2018137164A (ja) * 2017-02-23 2018-08-30 三菱電機株式会社 照明装置
JP6467098B1 (ja) * 2018-08-21 2019-02-06 株式会社住田光学ガラス 光源システム及び光源装置
WO2019188264A1 (ja) * 2018-03-29 2019-10-03 シチズン時計株式会社 光照射装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002202442A (ja) * 2000-11-06 2002-07-19 Fuji Photo Film Co Ltd 合波レーザー光源および露光装置
JP2006041055A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Sony Corp 半導体発光装置及び半導体発光アレイ装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002202442A (ja) * 2000-11-06 2002-07-19 Fuji Photo Film Co Ltd 合波レーザー光源および露光装置
JP2006041055A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Sony Corp 半導体発光装置及び半導体発光アレイ装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016133737A (ja) * 2015-01-21 2016-07-25 ウシオ電機株式会社 光ファイバ装置
WO2016117484A1 (ja) * 2015-01-21 2016-07-28 ウシオ電機株式会社 光ファイバ装置
JP2018137164A (ja) * 2017-02-23 2018-08-30 三菱電機株式会社 照明装置
WO2019188264A1 (ja) * 2018-03-29 2019-10-03 シチズン時計株式会社 光照射装置
JP6467098B1 (ja) * 2018-08-21 2019-02-06 株式会社住田光学ガラス 光源システム及び光源装置
TWI667007B (zh) * 2018-08-21 2019-08-01 日商住田光學玻璃股份有限公司 Light source system and light source device
WO2020039600A1 (ja) * 2018-08-21 2020-02-27 株式会社住田光学ガラス 光源システム及び光源装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5542539B2 (ja) 2014-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100480786B1 (ko) 커플러를 가지는 집적형 광 헤드
TWI544234B (zh) A lens array and an optical module with it
JP2011039151A (ja) 光モジュール
JP5542539B2 (ja) 光ファイバモジュール
JP2018077462A (ja) 波長変換のための装置
US9912437B2 (en) Optical transmitters
US7822304B2 (en) Laser beam multiplexer
JP2021034501A (ja) 発光装置
JP5511718B2 (ja) 光コネクタおよび内視鏡システム
TW201918734A (zh) 用於高功率光纖照明源之光譜濾波器
WO2022168934A1 (ja) 光学装置、光源装置、および光ファイバレーザ
JP7213499B2 (ja) 光結合器
JP2019079896A (ja) レーザ装置
JPS58150146A (ja) 光デイスク用光ピツクアツプ
JP2018004834A (ja) 光デバイスおよびレーザ装置
JPH0284605A (ja) 光検出装置
JP2012211939A (ja) レーザ光照射装置、レーザ光照射モジュール調整装置、およびレーザ光照射モジュール調整方法
JP2011158867A (ja) 通信用光モジュールおよびそれに用いる非球面レンズ
JP2007179636A (ja) 光ピックアップ装置
JP2008003211A (ja) インライン型ハイブリッド光デバイス
KR100734106B1 (ko) 광픽업 장치
WO2014077068A1 (ja) 光合波装置
JP2005189677A (ja) ビーム整形偏光ビームスプリッタ及び光ピックアップ
KR100421009B1 (ko) 광축 및 색수차 보정용 광학소자 및 이를 구비하는광픽업장치
JP2010271476A (ja) 光部品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130404

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131030

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140311

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140331

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140422

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140507

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5542539

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250