JP2012001135A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】着座者の重心を低い状態と高い状態とに切り替え可能となっていても、空調機能を備えた車両用シートを簡素な構造で提供すること。
【解決手段】車両用シート1は、着座者の重心が低い状態となるように幅方向の中央が凹設されているベースパッド20と、このベースパッド20の凹設された中央に嵌め込むことで着座者の重心を高い状態に切り替え可能なサブパッド50とを備えている。ベースパッド20には、エアを導入するダクト22(24)と、このダクト22(24)から導入したエアを表面に向けて吹き出し可能な吹出孔30、32、34(40、42、44)を備えている。サブパッド50をベースパッド20の中央部に嵌め込んだ状態にしても、ベースパッド20の吹出孔30、32、34(40、42、44)から吹き出されるエアを表面に向けて吹き出し可能となるように、サブパッドにも、吹出孔60、62、64(70、72、74)を備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用シートに関し、詳しくは、空調機能を備えた車両用シートに関する。
従来、各種の空調機能を備えた車両用シートが既に知られている。ここで、下記特許文献1には、クッションパッドの着座面に形成されている複数の吹出孔からエアを吹き出すタイプの空調機能を備えた車両用シートが開示されている。これにより、車両用シートの構造を複雑化することなく、空調機能を備えることができる。
特開2004−8334号公報
しかしながら、上述した特許文献1の技術を、例えば、着座者の重心を低い状態と高い状態とに切り替え可能なシートクッションに適用して、着座者の重心が高い状態でシートクッションを使用すると、すなわち、ベースパッド(下側のパッド)と、このベースパッドに対して着脱可能なサブパッド(上側のパッド)との2重構造から成るクッションパッドに適用して、ベースパッドにサブパッドを組み付けた状態でシートクッションを使用すると、ベースパッドに形成されている複数の吹出孔がサブパッドに塞がれるため、空調機能を動作させることができなかった。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、着座者の重心を低い状態と高い状態とに切り替え可能となっていても、空調機能を備えた車両用シートを簡素な構造で提供することである。
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。
請求項1に記載の発明は、着座者の重心が低い状態となるように幅方向の中央が凹設されているベースパッドと、このベースパッドの凹設された中央に嵌め込むことで着座者の重心を低い状態から高い状態に切り替え可能なサブパッドと、を備えた車両用シートであって、ベースパッドには、エアを導入するダクトと、このダクトから導入したエアを表面に向けて吹き出し可能な複数の吹出孔とを備えており、サブパッドをベースパッドの中央部に嵌め込んだ状態にしても、ベースパッドの吹出孔から吹き出されるエアを表面に向けて吹き出し可能となるように、サブパッドにも、複数の吹出孔を備えていることを特徴とする構成である。
この構成によれば、ベースパッドにサブパッドを着脱させることで、着座者の重心を低い状態と高い状態とに車両用シートを切り替えることができる。そして、それぞれの状態で車両用シートを使用しても、空調機能を動作させることができるため、空調機能を備えていても車両用シートの構造を簡素化できる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用シートであって、隣り合う吹出孔の間には、エアの導入側に位置する吹出孔からのエアを導入可能な渡りダクトが形成されていることを特徴とする構成である。
この構成によれば、渡りダクトが無い場合と比較すると、サブパッドの吹出孔から吹き出されるエアを多く確保できる。そのため、エアの導入側から遠く離れている吹出孔でも、吹き出されるエアを多く確保できる。
図1は、本発明の実施例1に係る運転席の全体斜視図であり、シートクッションとシートバックの両サブパッドをそれぞれ両ベースパッドから取り外した状態を示した図である。 図2は、図1の両サブパッドをそれぞれ組み付けた状態を示した図である。 図3は、図2の縦断面図である。 図4は、本発明の実施例2に係る運転席の縦断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を用いて説明する。
(実施例1)
まず、本発明の実施例1を、図1〜3を用いて説明する。なお、以下の説明にあたって、「車両用シート」の例として、「運転席1」を例に説明していく。また、以下の説明にあたって、上、下、前、後、左、右とは、上述した図に記載した、上、下、前、後、左、右の方向、すなわち、この運転席1を基準にしたときの上、下、前、後、左、右の方向を示している。なお、上述した図1〜3において、各吹出孔(30、32、34、・・・、174)を見易くするために、シートクッション2とシートバック3の表面をカバーリングするシートカバーの構造を省略している。このことは、後述する実施例2の図4においても同様である。
はじめに、図1を参照して、本発明の実施例1に係る運転席1の概略構成を説明する。この運転席1は、主として、シートクッション2と、シートバック3とから構成されている。以下に、これらシートクッション2とシートバック3を個別に説明していく。
まず、シートクッション2から説明していく。シートクッション2は、主として、その骨格を形成するクッションフレーム(図示しない)と、このクッションフレームに包着状に組み付けられるクッションパッド12とから構成されている。ここで、このクッションパッド12について詳述すると、クッションパッド12は、クッションフレームに包着状に組み付けられるベースパッド20と、このベースパッド20の表面に重ね合わせる格好で組み付けられるサブパッド50とから構成されている。
このベースパッド20は、着座者の尻部を受け可能に薄肉状に形成された天板メイン部20aと、この天板メイン部20aで受けた着座者の尻部をサポートするために大きく盛り上がった左右の天板サイド部20b、20bとから一体的に構成されているクッション部材である。
このように構成されていると、天板メイン部20aの表面を、左右の天板サイド部20b、20bの表面より大きく凹んだ形状(以下において、「凹部20c」と記す)にできる。そのため、このベースパッド20のみでシートクッション2を使用すると、着座者の重心を低い状態にできる(図1参照)。これらの記載が特許請求の範囲に記載の「着座者の重心が低い状態となるように幅方向の中央が凹設されているベースパッド」に相当する。
また、このベースパッド20の内部には、左右に対を成すダクト22、24が前後方向に沿って形成されている。これら両ダクト22、24の前端は、ベースパッド20の外部からエアを取り込み可能となるように開口した状態となっている。そして、これら両ダクト22、24の前端には、ベースパッド20の外部のエアを取り込み可能なファン22a、24a(図示しない)が設けられている。これにより、両ダクト22、24にエアを取り込むことができる。
また、このベースパッド20の内部には、これら左右のダクト22、24と表面とを連通させる複数の吹出孔(第1の吹出孔30、40、第2の吹出孔32、42、第3の吹出孔34、44)がそれぞれ形成されている。これにより、両ダクト22、24に取り込んだエアを表面から吹き出させることができる。
また、これら両ダクト22、24の後端は、後述するシートバック3の両ダクト122、124にエアを送り込み可能となるように開口した状態となっている。これにより、両ダクト22、24に取り込んだエアをシートバック3の両ダクト122、124に送り込むことができる。
一方、サブパッド50は、上述したベースパッド20の凹部20cに嵌め込み可能に構成されているクッション部材である。このサブパッド50をベースパッド20の凹部20cに嵌め込むと、ベースパッド20の着座面(サブパッド50の表面)を、左右の天板サイド部20b、20bの表面より僅かに凹んだ状態にできる。そのため、ベースパッド20の凹部20cにサブパッド50を嵌め込んだ状態で使用すると、着座者の重心を高い状態にできる(図2参照)。
また、このサブパッド50の内部には、サブパッド50をベースパッド20の凹部20cに嵌め込んだとき、ベースパッド20の複数の吹出孔(第1の吹出孔30、40、第2の吹出孔32、42、第3の吹出孔34、44)と表面とを連通させる複数の吹出孔(第1の吹出孔60、70、第2の吹出孔62、72、第3の吹出孔64、74)がそれぞれ形成されている。これにより、ベースパッド20の表面から吹き出されたエアを表面から吹き出させることができる。
また、ベースパッド20の左の第2の吹出孔32と、サブパッド50の左の第3の吹出孔64との間には、ベースパッド20の左の第2の吹出孔32からのエアをサブパッド50の左の第3の吹出孔64へと導入可能な左の渡りダクト80が形成されている(図3参照)。この記載が、特許請求の範囲に記載の「隣り合う吹出孔の間には、エアの導入側に位置する吹出孔からのエアを導入可能な渡りダクトが形成されている」に相当する。これにより、サブパッド50の左の第2の吹出孔62から吹き出されるエアの一部をサブパッド50の左の第3の吹出孔64から吹き出させることができる。
なお、この左の渡りダクト80は、その軸心とベースパッド20の左の第2の吹出孔32の軸心との角度θが45°以下となるように形成されている。これにより、ベースパッド20の左の第2の吹出孔32からのエアをサブパッド50の左の第3の吹出孔64へとスムーズに導入できる。
また、ベースパッド20の右の第2の吹出孔42と、サブパッド50の右の第3の吹出孔74との間にも、上述した左の渡りダクト80と同様に、ベースパッド20の右の第2の吹出孔42からのエアをサブパッド50の右の第3の吹出孔74へと導入可能な右の渡りダクト82(図示しない)が形成されている。これにより、サブパッド50の右の第2の吹出孔72から吹き出されるエアの一部をサブパッド50の右の第3の吹出孔74から吹き出させることができる。
クッションパッド12は、上述したベースパッド20とサブパッド50とから構成されている。このように構成されたクッションパッド12をクッションフレームに組み付けてシートクッション2は構成されている。
次に、シートバック3を説明していく。シートバック3も、上述したシートクッション2と同様に、主として、その骨格を形成するクッションフレーム(図示しない)と、このクッションフレームに包着状に組み付けられるバックパッド112とから構成されている。ここで、このバックパッド112について詳述すると、バックパッド112は、上述したシートクッション2のクッションパッド12と同様に、クッションフレームに包着状に組み付けられるベースパッド120と、このベースパッド120の表面に重ね合わせる格好で組み付けられるサブパッド150とから構成されている。
このベースパッド120は、上述したシートクッション2のベースパッド20と同様に、着座者の背中部を受け可能に薄肉状に形成された天板メイン部120aと、この天板メイン部120aで受けた着座者の背中部をサポートするために大きく盛り上がった左右の天板サイド部120b、120bとから一体的に構成されているクッション部材である。
このように構成されていると、天板メイン部120aの表面を、左右の天板サイド部120b、120bの表面より大きく凹んだ形状(以下において、「凹部120c」と記す)にできる。そのため、このベースパッド120のみでシートバック3を使用すると、着座者の重心を低い状態にできる(図1参照)。これらの記載が特許請求の範囲に記載の「着座者の重心が低い状態となるように幅方向の中央が凹設されているベースパッド」に相当する。
また、このベースパッド120の内部にも、上述したシートクッション2のベースパッド20の内部と同様に、左右に対を成すダクト122、124が上下方向に沿って形成されている。これら両ダクト122、124の下端は、ベースパッド20の後端からエアを取り込み可能となるように開口した状態となっている。これにより、両ダクト122、124にエアを取り込むことができる。
また、このベースパッド120の内部にも、上述したベースパッド20の内部と同様に、これら左右のダクト122、124と表面とを連通させる複数の吹出孔(第1の吹出孔130、140、第2の吹出孔132、142、第3の吹出孔134、144)がそれぞれ形成されている。これにより、両ダクト122、124に取り込んだエアを表面から吹き出させることができる。
一方、サブパッド150は、上述したベースパッド120の凹部120cに嵌め込み可能に構成されているクッション部材である。このサブパッド150をベースパッド120の凹部120cに嵌め込むと、ベースパッド120の背凭れ面(サブパッド150の表面)を、左右の天板サイド部120b、120bの表面より僅かに凹んだ状態にできる。そのため、ベースパッド120の凹部120cにサブパッド150を嵌め込んだ状態で使用すると、着座者の重心を高い状態にできる(図2参照)。
また、このサブパッド150の内部にも、上述したシートクッション2のサブパッド50と同様に、サブパッド150をベースパッド120の凹部120cに嵌め込んだとき、ベースパッド120の複数の吹出孔(第1の吹出孔130、140、第2の吹出孔132、142、第3の吹出孔134、144)と表面とを連通させる複数の吹出孔(第1の吹出孔160、170、第2の吹出孔162、172、第3の吹出孔164、174)がそれぞれ形成されている。これにより、ベースパッド120の表面から吹き出されたエアを表面から吹き出させることができる。
また、ベースパッド120の左の第2の吹出孔132と、サブパッド150の左の第3の吹出孔164との間には、上述したシートクッション2の左の渡りダクト80と同様に、ベースパッド120の左の第2の吹出孔132からのエアをサブパッド150の左の第3の吹出孔164へと導入可能な左の渡りダクト180が形成されている(図3参照)。これにより、サブパッド150の左の第2の吹出孔162から吹き出されるエアの一部をサブパッド150の左の第3の吹出孔164から吹き出させることができる。
なお、この左の渡りダクト180は、その軸心とベースパッド120の左の第2の吹出孔132の軸心との角度θが45°以下となるように形成されている。これにより、ベースパッド120の左の第2の吹出孔132からのエアをサブパッド150の左の第3の吹出孔164へとスムーズに導入できる。
また、ベースパッド120の右の第2の吹出孔142と、サブパッド150の右の第3の吹出孔174との間にも、シートクッション2の右の渡りダクト82と同様に、ベースパッド120の右の第2の吹出孔142からのエアをサブパッド150の右の第3の吹出孔174へと導入可能な右の渡りダクト182(図示しない)が形成されている。これにより、サブパッド150の右の第2の吹出孔172から吹き出されるエアの一部をサブパッド150の右の第3の吹出孔174から吹き出させることができる。
バックパッド112は、上述したベースパッド120とサブパッド150とから構成されている。このように構成されたバックパッド112をバックフレームに組み付けてシートバック3は構成されている。そして、運転席1は、これらシートクッション2とシートバック3とから構成されている。
続いて、上述した構成から成る運転席1の作用を説明する。サブパッド50、150を使用することなく、ベースパッド20、120のみで運転席1を使用すると、運転席1を着座者の重心が低い状態(スポーツタイプのシートの状態)で使用できる。そして、この状態で、シートクッション2のベースパッド20の左右の吹出孔(第1の吹出孔30、40、第2の吹出孔32、42、第3の吹出孔34、44)と、シートバック3のベースパッド120の左右の吹出孔(第1の吹出孔130、140、第2の吹出孔132、142、第3の吹出孔134、144)とからエアを吹き出させることができる。すなわち、この状態で、シートクッション2の着座面と、シートバック3の背凭れ面とからエアを吹き出させることができる(空調機能を動作させることができる)。このように、着座者の重心が低い状態で運転席1を使用しても、特許文献1の技術と同様に、空調機能を動作させることができるため、空調機能を備えていても運転席1の構造を簡素化できる。
一方、ベースパッド20の凹部20cとベースパッド120の凹部120cにサブパッド50とサブパッド150とをそれぞれ嵌め込んだ状態で運転席1を使用すると、運転席1を着座者の重心を高い状態(通常タイプのシートの状態)で使用できる。そして、この状態で、シートクッション2のサブパッド50の左右の吹出孔(第1の吹出孔60、70、第2の吹出孔62、72、第3の吹出孔64、74)と、シートバック3のサブパッド150の左右の吹出孔(第1の吹出孔160、170、第2の吹出孔162、172、第3の吹出孔164、174)とからエアを吹き出させることができる。すなわち、この状態で、シートクッション2の着座面と、シートバック3の背凭れ面とからエアを吹き出させることができる(空調機能を動作させることができる)。このように、着座者の重心が高い状態で運転席1を使用しても、特許文献1の技術と同様に、空調機能を動作させることができるため、空調機能を備えていても運転席1の構造を簡素化できる。
本発明の実施例1に係る運転席1は、上述したように構成されている。この構成によれば、ベースパッド20の凹部20cとベースパッド120の凹部120cとにサブパッド50とサブパッド150とをそれぞれ着脱させることで、着座者の重心を低い状態と高い状態とに運転席1を切り替えることができる。そして、それぞれの状態で運転席1を使用しても、空調機能を動作させることができるため、空調機能を備えていても運転席1の構造を簡素化できる。
また、この構成によれば、ベースパッド20の左の第2の吹出孔32と、サブパッド50の左の第3の吹出孔64との間には、ベースパッド20の左の第2の吹出孔32からのエアをサブパッド50の左の第3の吹出孔64へと導入可能な左の渡りダクト80が形成されている。これと同様に、ベースパッド20の右の第2の吹出孔42と、サブパッド50の右の第3の吹出孔74との間には、ベースパッド20の右の第2の吹出孔42からのエアをサブパッド50の右の第3の吹出孔74へと導入可能な右の渡りダクト82が形成されている。そのため、左右の渡りダクト80、82が無い場合と比較すると、サブパッド50の左右の吹出孔64、74から吹き出されるエアを多く確保できる。したがって、ファン22a、24aから遠く離れている吹出孔(この場合、サブパッド50の左右の第3の吹出孔64、74)でも、吹き出されるエアを多く確保できる。このことは、シートバック3においても同様である。
(実施例2)
次に、本発明の実施例2を、図4を用いて説明する。この実施例2の運転席101は、既に説明した実施例1の運転席1と比較すると、シートクッション2とシートバック3とにおいて、左右の渡りダクト80、82、180、182を設けなくても、サブパッド50、150の左右の吹出孔64、74、164、174から吹き出されるエアを多く確保できる形態である。そのため、以下の説明にあたって、実施例1で説明した部材と同一もしくは均等な構成の部材には、図面において同一符号を付すことで重複する説明は省略することとする。
シートクッション2のベースパッド20の内部に形成されているダクト22、24は、その前端側から遠ざかる方向に向けて段階的(この例では、3段階)に先細りする形状となっている。また、上述したように、ベースパッド20の内部には、左右の渡りダクト80、82が設けられていない。
一方、シートバック3のベースパッド120の内部に形成されているダクト122、124は、その下端側から遠ざかる方向に向けて段階的(この例では、3段階)に先細りする形状となっている。また、上述したように、ベースパッド120の内部には、左右の渡りダクト180、182が設けられていない。
本発明の実施例2に係る運転席101は、上述したように構成されている。この構成によれば、実施例1の運転席1と同様に、着座者の重心を低い状態と高い状態とに運転席101を切り替えることができる。そして、それぞれの状態で運転席101を使用しても、空調機能を動作させることができるため、空調機能を備えていても運転席101の構造を簡素化できる。
また、この構成によれば、ダクト22、24は、ファン22a、24a側から遠ざかる方向に向けて段階的に先細りする形状となっているため、エアの風圧を上げていくことができる。そのため、実施例1の運転席1と同様に、サブパッド50の左右の吹出孔64、74から吹き出されるエアを多く確保できる。このことは、シートバック3においても同様である。
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
各実施例では、シートクッション2において、左右のダクト22、24がそれぞれ独立している例を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、シートクッション2において、左右のダクト22、24の一部が連通していても構わない。
また、各実施例では、シートクッション2において、左右のダクト22、24の前端にファン22a、24aが設けられている例を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、シートクッション2において、左右のダクト22、24の前端を連通させ、この連通箇所に1個のファンを設ける構成でも構わない。
また、各実施例では、シートクッション2およびシートバック3において、左右に吹出孔が3個ずつ形成されている例を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、2個ずつ、4個ずつ、5個ずつ等、複数であれば、何個ずつであっても構わない。
1 運転席(車両用シート)
20 ベースパッド
22 左のダクト
24 右のダクト
30 左の第1の吹出孔
32 左の第2の吹出孔
34 左の第3の吹出孔
40 右の第1の吹出孔
42 右の第2の吹出孔
44 右の第3の吹出孔
50 サブパッド
60 左の第1の吹出孔
62 左の第2の吹出孔
64 左の第3の吹出孔
70 右の第1の吹出孔
72 右の第2の吹出孔
74 右の第3の吹出孔
80 左の渡りダクト
82 右の渡りダクト

Claims (2)

  1. 着座者の重心が低い状態となるように幅方向の中央が凹設されているベースパッドと、このベースパッドの凹設された中央に嵌め込むことで着座者の重心を低い状態から高い状態に切り替え可能なサブパッドと、を備えた車両用シートであって、
    ベースパッドには、エアを導入するダクトと、このダクトから導入したエアを表面に向けて吹き出し可能な複数の吹出孔とを備えており、
    サブパッドをベースパッドの中央部に嵌め込んだ状態にしても、ベースパッドの吹出孔から吹き出されるエアを表面に向けて吹き出し可能となるように、サブパッドにも、複数の吹出孔を備えていることを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1に記載の車両用シートであって、
    隣り合う吹出孔の間には、エアの導入側に位置する吹出孔からのエアを導入可能な渡りダクトが形成されていることを特徴とする車両用シート。




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