JP2012001090A - 燃料タンクの配置構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】左右のサイドシル13,13と、燃料を貯留する燃料タンク23と、この燃料タンク23の両側と左右のサイドシル13,13との間にそれぞれ配置され、車体前後方向に延ばした左右の補強メンバ12,12と、左右のサイドシル13,13から車体内側に突出させ、スライドドアのレールを収納するレール収納部71と、を備えた燃料タンクの配置構造20において、レール収納部71に、左右のサイドシル13,13から車体後方に且つ車幅方向内側に傾斜する収納部側傾斜部71aを備え、燃料タンク23に、燃料タンク23の側方に車幅方向内側に傾斜するタンク側傾斜部87を備え、タンク側傾斜部87を、収納部側傾斜部71aに沿わせて形成するとともに、平面視で収納部側傾斜部71aが形成される範囲内に形成した。
【選択図】図10
Description
このように、スライドドアのレールを収納するレール収納部を左右のサイドシルから車体内側に突出させた構造がある。
例えば、スライドドアを有し、燃料タンクを車体中央に配置される車両では、車体内側に突出させたレール収納部の横に燃料タンクが配置される。従って、側突(車体側方からの衝突)により、レール収納部が車幅方向内方に移動し、レール収納部が燃料タンクに当たる虞がある。すなわち、レール収納部から燃料タンクを保護することが望まれる。
請求項1に係る発明では、車体前後方向に延ばされた左右のサイドシルと、車幅方向の略中央に配置され、燃料を貯留する燃料タンクと、この燃料タンクの両側と左右のサイドシルとの間にそれぞれ配置され、車体前後方向に延ばした左右の補強メンバと、左右のサイドシルから車体内側に突出させ、スライドドアのレールを収納するレール収納部と、を備える。
レール収納部に、左右のサイドシルから車体後方に且つ車幅方向内側に傾斜する収納部側傾斜部を備え、燃料タンクに、燃料タンクの側方に車幅方向内側に傾斜するタンク側傾斜部を備える。
タンク側傾斜部を、収納部側傾斜部に沿わせて形成するとともに、平面視で収納部側傾斜部が形成される範囲内に形成したので、燃料タンクの体積の減少を最小限に止め、側突安全性能の向上を図ることができる。すなわち、側突の際にレール収納部が燃料タンクに当たることを防ぐことができる。
タンクバンドが、断面視で円弧状に形成され、円弧状の外周面を断面視略台形の溝に当接させたので、燃料タンクに側突荷重が作用した場合には、燃料タンクがタンクバンドから外れ易くすることができる。
図1〜図6に示すように、車体フロア構造10は、車体前後方向に延出された左右のフロントサイドフレーム11と、左右のフロントサイドフレーム11の後端部11aから車体後方に向けてそれぞれ延出された左右のフロアフレーム12と、左右のフロアフレーム12の車体外側に設けられるとともに車体前後方向に延出された左右のサイドシル13と、左右のサイドシル13に架け渡された後クロスメンバ14と、後クロスメンバ14の左右の端部14a,14aから車体後方に向けて延出された左右のリヤフロアフレーム15と、後クロスメンバ14、左右のフロアフレーム12および左右のリヤフロアフレーム15に載置されたフロアパネル16と、フロアパネル16に載置されるとともに左右のサイドシル13に架け渡された上部前クロスメンバ17と、上部前クロスメンバ17の下部前方で左右のサイドシル13に架け渡され、燃料タンク23を保持する前クロスメンバ82と、を備えている。
左サイドシル13内に、スライドドア18をスライド自在に案内するレール(ガイドレール)19(図4、図5参照)が設けられている。
図4、図6に示すように、燃料タンク23は、平面視略矩形状に形成され、左右の補強メンバ(フロアフレーム)12,12及び前後のクロスメンバ82,14間には空間25が設けられている。
この燃料タンク23は、後部左端23aから車体後方に延出された給油配管26と、上面(上部)23bから車体後方に延出されたブリーザ管27と、後部右端23cから延出され燃料タンク23の右側を経て車体前方に延出された燃料供給管(不図示)とを備えている。
給油配管26は、給油口(図示せず)から燃料タンク23に連通される給油用の配管である。ブリーザ管27は、燃料タンク23内の内圧を好適に保つための管である。燃料供給管(不図示)は、エンジン(図示せず)に燃料を供給する供給管である。
左フロントサイドフレーム11の後端部11a近傍および左サイドシル13の前端部13aが左アウトリガー34で連結されている(図2、図3も参照)。
右フロントサイドフレーム11の後端部11a近傍および右サイドシル13の前端部13aが右アウトリガー34で連結されている(図2、図3も参照)。
左のレール収納部71は、左サイドシル13から車幅方向内側に張り出されることで、後クロスメンバ14の端部14aに連結されるとともに、左の補強メンバ(フロアフレーム)12の後端部12aに連結されている。
収納部側傾斜部(前傾斜部)71aは、上部前クロスメンバ17に対して傾斜している。
すなわち、右のレール収納部71は、右サイドシル13および上部前クロスメンバ17の端部17bの連結部73から右フロアフレーム12の後端部12aに向けて傾斜状に延出された収納部側傾斜部(前傾斜部)71aと、後クロスメンバ14の端部14aから右サイドシル13に向けて車体後方に傾斜状に延出された後傾斜部71bとを有している。
レール19は、ロアレール袋体75の上部75aに設けられている。このロアレール袋体75の上部75aは、左のレール収納部71の上部71dに設けられている。
この状態で、レール19が左のレール収納部71の後傾斜部71bに沿って設けられている(図4参照)。
このように、左後傾斜部71bに沿ってレール19が設けられることで、レール19で左後傾斜部71bが補強されている。
燃料タンク23の底81には、燃料タンク23を車体側に保持するための左右の溝94,94が形成されている。左右の溝94,94は、車体前方に開いたハ字状に形成される。図8に示されたように、左右の溝94,94は、断面視略台形に形成される。
図8に示されたように、タンクバンド95は、断面視で円弧状に形成され、円弧状の外周面98が断面視略台形の溝94に当接している。
図9(c)に示されたように、燃料タンク23の側方から矢印a3の如く荷重が作用する場合に、燃料タンク23は、矢印a3方向に移動を開始する。
Claims (5)
- 車体前後方向に延ばされた左右のサイドシルと、車幅方向の略中央に配置され、燃料を貯留する燃料タンクと、この燃料タンクの両側と前記左右のサイドシルとの間にそれぞれ配置され、車体前後方向に延ばした左右の補強メンバと、前記左右のサイドシルから車体内側に突出させ、スライドドアのレールを収納するレール収納部と、を備えた燃料タンクの配置構造において、
前記レール収納部は、前記左右のサイドシルから車体後方に且つ車幅方向内側に傾斜する収納部側傾斜部を備え、前記燃料タンクは、該燃料タンクの側方に車幅方向内側に傾斜するタンク側傾斜部を備え、
前記タンク側傾斜部を、前記収納部側傾斜部に沿わせて形成するとともに、平面視で前記収納部側傾斜部が形成される範囲内に形成したことを特徴とする燃料タンクの配置構造。 - 前記燃料タンクの両側と前記左右の補強メンバとは、車幅方向に関してのそれぞれ間隙部を有し、
前記燃料タンクは、前記左右の補強メンバの一方が該燃料タンクに当接した際に、前記左右の補強メンバの他方に移動可能に支持されたことを特徴とする請求項1記載の燃料タンクの配置構造。 - 前記燃料タンクは、該燃料タンクの底に断面視略台形の溝が車体前後方向に形成され、前記溝に該燃料タンクを保持するタンクバンドを通し、タンクバンドの両端を前記左右のサイドシル若しくは前記左右の補強メンバに渡される前後のクロスメンバに固定することで支持され、
前記タンクバンドは、断面視で円弧状に形成され、該円弧状の外周面を前記断面視略台形の溝に当接させたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の燃料タンクの配置構造。 - 前記左右のサイドシルに車体フロアが渡され、前記燃料タンクの上面と前記車体フロアとの間に、該燃料タンクを保持するとともに該燃料タンクの横移動を可能にする弾性部材が設けられたことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の燃料タンクの配置構造。
- 前記燃料タンクは、前記タンク側傾斜部に連続させてタンク幅を縮小した幅狭部が設けられたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の燃料タンクの配置構造。
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