JP2012000991A - 偽造防止用フィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】熱可塑性樹脂を含有する基材層(A)の片面に偽造防止処理が施されており、該偽造防止処理が施されている面の上に、熱可塑性樹脂を含有する表面層(B)が形成されており、前記偽造防止処理が前記基材層(A)の片面に溶融熱転写、電子写真方式またはインクジェットによる印刷を行った後に延伸処理することによりなされていることを特徴とする偽造防止用フィルム。
【選択図】なし
Description
例えば、外観で偽造を見破るようにする技術がある。具体的には、印刷物内に蛍光発色物質を存在させる技術;磁性インキを用いて印刷し、磁気作用によるインキの濃度の変化を視覚的に検知できるようにする技術(特許文献1);フォトクロミックの感光色素を含む印刷インキを用いて印刷する技術(特許文献2);特定の反射分光特性を持つインキや、反射率に所定値以上の差がある2種以上のインキを用いて印刷する技術;一定の角度から見たときに色が変わって見える印刷物(特許文献3);すかし模様(潜像)を施した印刷物(特許文献4および特許文献5)などがある。
さらに、複写物を判別機にかけたときにエラーが出るように、特殊な磁性インキを用いて印刷した印刷物;複写物の印刷の網点の粗密差が原本(真券)と異なるように複写されるような印刷を施したもの(特許文献7および特許文献8;肉眼では判読できない文字を印字し、隠蔽文字が判別機で読み取れるようにしたもの(特許文献9)もある。
これらの従来技術の問題点を考慮して、本発明は、複写した偽造品と容易に区別することができ、皺になりにくく、かつ、印刷の密着性に優れる偽造防止用フィルムを提供することを課題とした。
すなわち本発明は、熱可塑性樹脂を含有する基材層(A)の片面に偽造防止処理が施されており、該偽造防止処理が施されている面の上に、熱可塑性樹脂を含有する表面層(B)が形成されていることを特徴とする偽造防止用フィルムを提供する。
本発明の偽造防止用フィルムは、基材層(A)の裏面に裏面層(C)が形成されていることが好ましく、特に基材層(A)の両面に偽造防止処理が施されており、各面の上に表面層(B)と裏面層(C)がそれぞれ形成されていることが好ましい。また、偽造防止処理は、基材層(A)の表面に施されたエンボス加工または印刷であることが好ましい。基材層(A)は複層構造を有していてもよい。また、本発明の偽造防止用フィルムは不透明度が1〜60%であることが好ましい。
本発明の偽造防止用フィルムは、偽造防止処理が施された基材層(A)の上に表面層(B)が形成された構造を有し、さらに裏面層(C)を有することが好ましい。そこで、本発明の偽造防止用フィルムを構成する各層について順に説明し、さらにその製法や適用について説明する。
本発明の偽造防止用フィルムを構成する基材層(A)は、少なくとも熱可塑性樹脂を含む層である。
基材層(A)に用いられる熱可塑性樹脂としては、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン等のエチレン系樹脂、あるいはプロピレン系樹脂、ポリメチル−1−ペンテン、エチレン−環状オレフィン共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ナイロン−6、ナイロン−6,6、ナイロン−6,10、ナイロン−6,12等のポリアミド系樹脂、ポリエチレンテレフタレートやその共重合体、ポリエチレンナフタレート、脂肪族ポリエステル等の熱可塑性ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート、アタクティックポリスチレン、シンジオタクティックポリスチレン、ポリフェニレンスルフィド等の熱可塑性樹脂が挙げられる。これらは2種以上混合して用いることもできる。これらの中でも、ポリオレフィン系樹脂を用いることが好ましい。更にポリオレフィン系樹脂の中でも、コスト面、耐水性、耐薬品性の面からプロピレン系樹脂、高密度ポリエチレンを用いることがより好ましい。
かかるプロピレン系樹脂としては、アイソタクティックないしはシンジオタクティックおよび種々の程度の立体規則性を示すプロピレン単独重合体(ポリプロピレン)、プロピレンを主成分とし、これと、エチレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン,4−メチル−1−ペンテン等のα−オレフィンとの共重合体を好ましく使用することができる。これらの共重合体は、2元系でも3元系でも4元系でもよく、またランダム共重合体でもブロック共重合体であってもよい。
無機微細粉末としては、平均粒径が通常0.01〜15μm、好ましくは0.01〜8μm、更に好ましくは0.03〜4μmのものを使用することができる。具体的には、炭酸カルシウム、焼成クレイ、シリカ、けいそう土、タルク、酸化チタン、硫酸バリウム、アルミナなどを使用することができる。
有機フィラーとしては、分散後の平均粒径が通常0.01〜15μm、好ましくは0.01〜8μm、更に好ましくは0.03〜4μmのものを使用することができる。有機フィラーとしては、主成分である熱可塑性樹脂とは異なる種類の樹脂を選択することが好ましい。例えば熱可塑性樹脂がポリオレフィン系樹脂である場合には、有機フィラーとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ナイロン−6,ナイロン−6,6、環状オレフィンの単独重合体や環状オレフィンとエチレンとの共重合体等で融点が120℃〜300℃、ないしはガラス転移温度が120℃〜280℃であるものを用いるいことが好ましい。
安定剤としては、例えば立体障害フェノール系やリン系、アミン系等の安定剤を0.001〜1重量%配合することができる。光安定剤としては、例えば立体障害アミンやベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系などの光安定剤を0.001〜1重量%配合することができる。無機微細粉末の分散剤としては、例えばシランカップリング剤、オレイン酸やステアリン酸等の高級脂肪酸、金属石鹸、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸ないしはそれらの塩等を0.01〜4重量%配合することができる。蛍光増白剤としては、例えばイミダゾール型、イミダゾロン型、トリアゾール型、チアゾール型、オキサゾール型、オキサジアゾール型、クマリン型、カルボスチリル型、チアジアゾール型、ナフタルイミド型、ピラゾロン型等、具体的には2.5−ビス[5−t−ブチルベンゾオキザゾリル(2)]チオフェン、ジシクロヘキシルフタレート、4−メトキシナフタル酸−N−メチルイミド、ジアミノスチルベンジルスルホン酸誘導体、ジアミノスチルベン誘導体等を0.001〜1重量%配合することができる。着色剤としては、各種顔料で着色されたカラーペレットを5〜30重量%配合することができる。
基材層(A)が層(A1)、層(A2)、層(A3)の3層構造[A1/A2/A3]を有する場合、(A1+A3)の厚みは1μm以上であり、(A1+A3)とA2の厚みの比は1:40〜1:10であることが好ましい。基材層(A)の厚みは25〜100μmであることが好ましく、30〜75μmであることがより好ましく、40〜60μmであることが特に好ましい。
本発明の偽造防止用フィルムを構成する基材層(A)の片面には、表面層(B)が形成されている。また、基材層(A)の反対側の面には、裏面層(C)が形成されていることが好ましい。
これらの表面層(B)および裏面層(C)は、いずれも熱可塑性樹脂を含有する。また、表面層(B)および裏面層(C)には、無機微細粉末および/または有機フィラーを好ましく配合することができる。表面層(B)および裏面層(C)に用いられる熱可塑性樹脂、無機微細粉末、有機フィラーとしては、基材層(A)に用いられるものと同じものを使用することができる。さらに、表面層(B)および裏面層(C)には、上記安定剤、光安定剤、分散剤、滑剤、蛍光増白剤、着色剤等を配合してもよい。
表面層(B)および裏面層(C)はそれぞれ単層構造を有していても、2層以上の複層構造を有していてもよい。また、表面層(B)および裏面層(C)を構成する層の一部は、少なくとも一軸方向に延伸されていてもよい。表面層(B)および裏面層(C)の厚さは、それぞれ5〜50μmであることが好ましく、10〜40μmであることがより好ましい。
本発明の偽造防止用フィルムを構成する基材層(A)と表面層(B)の間、基材層(A)と裏面層(C)の間、表面層(B)の上、裏面層(C)の上には、それぞれ他の層を設けてもよい。
本発明の偽造防止用フィルムを構成する基材層(A)の片面または両面には、偽造防止処理が施されている。偽造防止処理は、基材層(A)の表面に直接処理を行うものであってもよいし、基材層(A)の上に偽造防止処理を施された層を形成するものであってもよい。好ましいのは、基材層(A)の表面にエンボス加工または、印刷を施す態様である。
この際エンボスロールの凸部が接触したフィルム部分は、延伸時に白化する。また、冷却フィルム上に、霧吹きなどを用い、噴霧状の水を吹き付けることにより水滴のついたフィルム部分が急激に冷却され延伸時に白化する。
印刷による偽造防止処理は、基材層(A)を延伸する前の未延伸状態のときに行うことが好ましい。基材層(A)を一軸延伸する場合は縦延伸前、二軸延伸する場合は縦延伸前または横延伸前に印刷を実施する。
これらの加熱または常温での刻印加工は、上記のような偽造防止効果があるだけでなく、目の不自由な人にも、指先の感覚だけで容易に紙幣等の種類が判断可能であり有用である。
本発明の偽造防止用フィルムは、当業者に公知の種々の方法を組み合わせることによって製造することができる。いかなる方法により製造された偽造防止用フィルムであっても、請求項1に記載される条件を満たすものである限り本発明の範囲内に包含される。
典型的な製造方法として、偽造防止用フィルムを構成する層を成形した後に延伸する方法を挙げることができる。
成形方法は特に限定されず、公知の種々の方法が使用できる。具体的には、スクリュー型押出機に接続された単層または多層のTダイやIダイを使用して溶融樹脂をフィルム状に押し出すキャスト成形、カレンダー成形、圧延成形、インフレーション成形、熱可塑性樹脂と有機溶媒やオイルとの混合物のキャスト成形またはカレンダー成形後の溶剤やオイルの除去、熱可塑性樹脂の溶液からの成形と溶媒除去などによって成形することができる。
また、延伸速度は20〜350m/分にすることが好ましい。
好ましい製造方法は、複数の層を積層した後にまとめて延伸する工程を含むものである。別個に延伸して積層する場合に比べると簡便でありコストも安くなる。
表面酸化処理としては、フィルムに一般的に使用されるコロナ放電処理、フレーム処理、プラズマ処理、グロー放電処理、オゾン処理などを単独または組み合わせて行うことができる。これらのうちで好ましいのはコロナ処理、フレーム処理である。コロナ処理の処理量は、600〜12,000J/m2(10〜200W・分/m2)であることが好ましく、1,200〜9,000J/m2(20〜180W・分/m2)であることがより好ましい。フレーム処理の場合は、8,000〜200,000J/m2であることが好ましく、20,000〜100,000J/m2であることがより好ましい。
帯電防止ポリマーの分子量は、重合温度、重合開始剤の種類および量、溶剤使用量、連鎖移動剤等の重合条件により任意のレベルとすることができる。得られる重合体の分子量は一般に1,000〜1,000,000であるが、中でも1,000〜500,000の範囲が好ましい。
表面処理剤に架橋剤を添加することにより、さらに塗膜強度や耐水性を向上させることができる。架橋剤としては、グリシジルエーテル、グリシジルエステル等のエポキシ系化合物、エポキシ樹脂、イソシアネート系、オキサゾリン系、ホルマリン系、ヒドラジド系等の水分散型樹脂が挙げられる。架橋剤の添加量は、通常、上記の表面改質剤の溶媒を除いた有効成分100重量部に対して100重量部以下の範囲である。
さらに、表面改質剤には、界面活性剤、消泡剤、水溶性或いは水分散性の微粉末物質その他の助剤を含ませることもできる。これらの任意成分の量は、通常、上記の表面改質剤の溶媒を除いた有効成分100重量部に対して20重量部以下である。
塗工方法はロールコーター、ブレードコーター、バーコーター、エアーナイフコーター、サイズプレスコーター、グラビアコーター、リバースコーター、ダイコーター、リップコーター、スプレーコーター等により行われ、必要によりスムージングを行ったり、乾燥工程を経て、余分な水や親水性溶剤が除去される。
塗工量は乾燥後の固形分として0.005〜5g/m2、好ましくは0.01〜2g/m2である。
表面処理のタイミングは、縦または横延伸の前後のいずれであってもよい。また、表面処理剤は一段の塗工でも多段の塗工でも構わない。
本発明の偽造防止用フィルムの物性は、その使用目的や使用環境等に応じて適宜調節することができる。
本発明の偽造防止用フィルムの不透明度(JIS P8138)は、1〜60%であることが好ましく、5〜55%であることがより好ましく、15〜50%であることが特に好ましい。不透明度が60%を超えると、基材層(A)に対して行うエンボス加工による白化縞や印刷が明瞭に見えず、偽造防止性が低下する傾向がある。
また、本発明の偽造防止用フィルムの白色度(JIS L1015)は、60〜100%であることが好ましく、70〜100%であることがより好ましい。白色度がこの範囲を外れると、表面層(B)、裏面層(C)に印刷される文字や画像が不鮮明になって識別が困難になり、また、外観も好ましくなくなる傾向がある。
さらに、本発明の偽造防止用フィルムの厚さは、50〜200μmであることが好ましく、60〜150μmであることがより好ましく、80〜120μmであることが特に好ましい。厚さが50μm未満では強度が不十分で耐久性に劣り、200μmを超えると例えば銀行券(紙幣)としては腰がありすぎて取り扱いにくくなる傾向がある。
これらの物性は、周知の方法を適宜組み合わせることによって調整することができる。
例えば、エンボス加工による偽造防止を施した本発明の偽造防止用フィルムを用いて作製した真券を、銀塩写真紙、熱転写画像受容紙、ポリエチレンテレフタレート二軸延伸フィルム等よりなるOHPシート等を用いての複写すると、複写機のコピー押さえ蓋がアルミニウム板製である場合は、真券の半透明部分が複写物では青黒く印刷される。このため、真券と複写物の半透明部分を目視で比較すれば、両者を容易に区別することができる。また、複写機のコピー押さえ蓋が白色のプラスチック板、布地、または白ボール紙である場合は、真券の透かし部にある基材模様が、コピー紙上では紙の色だけになって消失し、コピーしたOHPフィルム上では透明になって消失してしまう。このため、真券と複写物のすかし部分を目視で比較して基材模様の有無を確認すれば、容易に両者を区別することができる。
なお、本発明の偽造防止用フィルムの偽造防止効果を確実に発揮させるために、記録層などへの印刷が施されていない部分(すかし部分)を意図的に設けておくことが好ましい。
メルトフローレート(MFR)4g/10分のプロピレン単独重合体87重量部に対し、平均粒径3μmの重質炭酸カルシウム3重量部、MFRが10g/10分の高密度ポリエチレン10重量部、プロピレン単独重合体と重質炭酸カルシウムの合計量100重量部に対して3−メチル−2,6−ジ−t−ブチルフェノール0.05重量部とフェノール系安定剤(チバガイキー社製、商品名イルガノックス1010)0.08重量部、リン系安定剤(ジー・イー・プラスチック社製、商品名ウエストン618)0.05重量部を配合し、組成物(A)とした。この組成物(A)を250℃に設定した押出機にて混練した後、230℃に設定した押出機に接続したTダイより鏡面状キャストロールに押し出し、裏面を冷却装置にて冷却しながら、100℃に加熱された深さ0.5mmのエンボスロールにてヘリンボーン柄のエンボス加工を行って無延伸フィルムを得た。このフィルムを160℃に加熱して、周速の異なるロール群からなる縦延伸機で縦方向に4.6倍延伸した。
このフィルムの両面に、印加エネルギー密度90W・分/m2にてコロナ放電処理を行い、両面に、ブチル変性ポリエチレンイミン、ポリアミンポリアミドのエチレンイミン付加物、および第4級アンモニウム塩構造を有するアクリル酸アルキルエステル系重合体の等量混合物を含む水溶液を、ロールコーターを用いて、乾燥後の塗工量が片面あたり約0.1g/m2となるように塗工し、乾燥した。得られた3層積層フィルムの各層の厚さ(B/A/C)は、25μm/50μm/25μmであった。
得られた偽造防止用フィルムは、基材層(A)と表面層(B)の間、および基材層(A)と裏面層(C)の間にエンボス加工に由来する規則正しいパターンの白化縞を有していた。また、偽造防止用フィルムの不透明度、白色度、空孔率は表1に示すとおりであった。
カラー複写機(富士ゼロックス社製、Docu Color 1250)を用いて、上記偽造防止用フィルムをコピー原紙としてカラーコピーした。コピー被写体として、パルプ紙、ポリエチレンテレフタレート二軸延伸フィルムよりなるOHPフィルムを用い、すかし部の白化縞がコピーされるかどうかを以下の基準で評価し、結果を表1に示した。
○:すかし部の不定形の白化縞がコピーされない。被写体にパルプ紙を
用いた場合はすかし部が白色のままに、OHPフィルムの場合はす
かし部が透明のままになる。
×:すかし部の不定形の白化縞がコピーされる。
実施例1と同様に組成物(A)を250℃に設定した押出機にて混練した後、230℃に設定した押出機に接続したTダイより鏡面状キャストロールに押し出し、裏面を冷却装置にて冷却して無延伸フィルムを得た。このフィルムを160℃の温度に加熱し、縦延伸直前のロール近傍に設置した装置にて水を噴霧し、周速の異なるロールで縦方向に4.2倍延伸した。以下、実施例1と同様の操作を行い、厚さ90μmの3層積層フィルムを得た。得られた3層積層フィルムの各層の厚さ(B/A/C)は、20μm/50μm/20μmであった。 得られた偽造防止用フィルムは,基材層(A)と表面層(B)の間、および基材層(A)と裏面層(C)の間に不定形の白化縞を有していた。また、偽造防止用フィルムの不透明度、白色度、空孔率は表1に示すとおりであった。
実施例1と同様の偽造防止性評価を行った結果を表1に示す。
実施例1と同じ組成物(A)と、MFRが4g/10分、融点が137℃(DSCピーク温度)のエチレン・プロピレン共重合体(b)、MFRが4g/10分、密度が0.91g/cm3、融点が110℃(DSCピーク温度)のメタロセン・ポリエチレン(c)を230℃に設定した押出機に接続したTダイより共押し出しし、(b)/(A)/(c)の3層積層物を得た。この積層物を155℃に加熱して、周速の異なるロール群からなる縦延伸機で縦方向に4.6倍延伸した後、ロール状に巻き取った。このようにして厚み50μm、不透明度20%の一軸延伸フィルム(D)を得た。このロール状フィルム(D)の(b)面側に、TEC社製オンサイトカラープリンタCB−418−T1にて、延伸方向に対し垂直方向に1/9倍縮小された画像を印字した。
○:すかし部の内部印刷部が不鮮明になり、コピー原紙と異なる。
×:すかし部の内部印刷部が鮮明であり、コピー原紙と見分けがつか
ない。
Claims (6)
- 熱可塑性樹脂を含有する基材層(A)の片面に偽造防止処理が施されており、該偽造防止処理が施されている面の上に、熱可塑性樹脂を含有する表面層(B)が形成されており、前記偽造防止処理が前記基材層(A)の片面に溶融熱転写、電子写真方式またはインクジェットによる印刷を行った後に延伸処理することによりなされていることを特徴とする偽造防止用フィルム。
- 前記基材層(A)の裏面に裏面層(C)が形成されていることを特徴とする請求項1の偽造防止用フィルム。
- 前記基材層(A)の両面に偽造防止処理が施されており、該偽造防止処理が施されている各面の上に表面層(B)と裏面層(C)がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項2の偽造防止用フィルム。
- 前記基材層(A)がポリオレフィン系樹脂50〜97重量%と、無機微細粉末および/または有機フィラー50〜3重量%を含有し、前記表面層(B)と前記裏面層(C)がポリオレフィン系樹脂30〜97重量%と、無機微細粉末70〜3重量%を含有することを特徴とする請求項2または3の偽造防止用フィルム。
- 基材層(A)が複層構造を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の偽造防止用フィルム。
- 不透明度が1〜60%であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の偽造防止用フィルム。
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