JP2012000853A - インク供給装置及びインクカートリッジ - Google Patents

インク供給装置及びインクカートリッジ Download PDF

Info

Publication number
JP2012000853A
JP2012000853A JP2010137805A JP2010137805A JP2012000853A JP 2012000853 A JP2012000853 A JP 2012000853A JP 2010137805 A JP2010137805 A JP 2010137805A JP 2010137805 A JP2010137805 A JP 2010137805A JP 2012000853 A JP2012000853 A JP 2012000853A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
cartridge
mounting
ink cartridge
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010137805A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirotake Nakamura
宙健 中村
Toshihiro Kanbe
智弘 神戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2010137805A priority Critical patent/JP2012000853A/ja
Publication of JP2012000853A publication Critical patent/JP2012000853A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】インクカートリッジがカートリッジ装着部へ挿入される速度を抑え、かつ、インクカートリッジのアクセス部と、カートリッジ装着部の被アクセス部との位置関係がバラツキ難い手段を提供する。
【解決手段】インクカートリッジ30は、中心線54に対してオフセットした位置に配置された第2突起46を有する本体31と、本体31の内部に設けられたインク室36と、本体31に設けられており、装着過程においてカートリッジ装着部110と物理的に関係する係合部43、リブ48、被検出子49、インク供給口71と、を具備する。カートリッジ装着部110は、インクカートリッジ30の本体31を案内するガイド溝109と、係合部43、リブ48、被検出子49及びインク供給口71と物理的に関係するロック部材145、光センサ114,116及びインクニードル122と、脱抜向き55へ付勢力を生じさせるスライド部材135と、を具備する。
【選択図】図6

Description

本発明は、カートリッジ装着部にインクカートリッジが装着されるインク供給装置、及びインクカートリッジに関する。
いわゆるチューブ供給方式の画像記録装置では、インクカートリッジが、記録ヘッドを搭載するキャリッジの外部に配置されている。このインクカートリッジと記録ヘッドとがチューブを介して接続されている。インクカートリッジは、例えば、装置本体の正面に開口を有するカートリッジ装着部に対して、開口を介して水平方向へ装着される(特許文献1参照)。カートリッジ装着部は、インクカートリッジを着脱可能に収容する。カートリッジ装着部にインクカートリッジが装着されると、インクカートリッジから記録ヘッドに至るインク通路が形成される。このインク通路を通じてインクカートリッジから記録ヘッドにインクが供給される。
インクカートリッジにおいてインクの残量を検出するための残量検知部が設けられ、カートリッジ装着部には、インクカートリッジの残量検知部を検出するためのセンサが設けられることがある(特許文献2)。また、カートリッジ装着部には、インクカートリッジが装着されているかを検出するためのセンサが設けられることがある。また、インクカートリッジに貯留されるインクの色や容量などのインクカートリッジの種別を検知するためのセンサがカートリッジ装着部に設けられることもある。
また、カートリッジ装着部からのインクカートリッジの取り出しを容易にするために、装着状態のインクカートリッジがカートリッジ装着部から脱抜される向きへ付勢された構成が知られている。カートリッジ装着部にインクカートリッジが装着された状態においては、インクカートリッジと係合するロック部材により、脱抜される向きへの付勢力に抗してインクカートリッジがカートリッジ装着部に装着された状態に保持される。
特開2009−132098号公報 特開2007−15393号公報
インクカートリッジがカートリッジ装着部に装着される過程において、インクカートリッジには装着向きの加速度が作用する。この加速度は、ユーザの操作に依存する。インクカートリッジがあまりに素早くカートリッジ装着部へ挿入されると、センサがインクカートリッジの検出子等を正確に検知することができないおそれがある。
また、インクカートリッジがカートリッジ装着部に装着される過程において、インクカートリッジには、ガタツキによる上下動が生じ得る。このガタツキにより、センサと検出子の位置関係や、インク供給口とインクニードルとの位置関係、ロック部材と係合部分との位置関係が不安定となり、センサの検出不良や、インクニードルの破損、不完全なロックなどが生じ得る。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、インクカートリッジがカートリッジ装着部へ挿入される速度を抑え、かつ、インクカートリッジのアクセス部と、カートリッジ装着部の被アクセス部との位置関係がバラツキ難い手段を提供することを目的とする。
本発明は、カートリッジ装着部(110)へ挿入される装着向き(56)の前側に配置された前面(40)と、上記前面(40)と対向して配置された後面(42)と、上記前面に配置されており、カートリッジ装着部(110)への装着過程においてカートリッジ装着部(110)と物理的に関係するアクセス部(43,48,49,71)と、上記前面(40)において上下方向(52)の中心に対してオフセットした位置に配置された当接部(75)と、を有する筐体(31)と、当該筐体(31)の内部に設けられており、インクが貯留されるインク室(36)と、を具備したインクカートリッジ(30)が装着可能であるカートリッジ装着部(110)を備えたインク供給装置(100)に関する。上記カートリッジ装着部(110)は、上記インクカートリッジ(30)の筐体(31)を装着姿勢として装着向き(56)に沿ってスライド可能に案内するガイド部(109)と、上記アクセス部(43,48,49,71)と物理的に関係する被アクセス部(114,116,117,122)と、装着過程において上記当接部(75)と当接して装着向き(56)へ姿勢変化可能であり、かつ装着向き(56)への姿勢変化によって装着向き(56)と反対向き(55)へ付勢力を生じさせる付勢部材(135)と、を具備する。上記当接部(75)が上記付勢部材(135)と当接した状態で、上記アクセス部(43,48,49,71)が被アクセス部(114,116,117,122)と関係する。
また、本発明は、カートリッジ装着部(110)にインクカートリッジ(30)を装着する過程において、インクカートリッジ(30)と物理的に関係する被アクセス部(114,116,122,145)と、インクカートリッジに当接して装着向き(56)と反対向き(55)へインクカートリッジ(30)を付勢する付勢部材(135)と、を備えたカートリッジ装着部(110)に装着可能なインクカートリッジ(30)であって、インクが貯留されるインク室(36)を有する筐体(31)と、上記筐体(31)に設けられており、カートリッジ装着部(110)への装着過程においてカートリッジ装着部(110)と物理的に関係するアクセス部(43,48,49,71)と、を具備し、上記筐体(31)は、カートリッジ装着部(110)へ挿入される装着向き(56)の前側に配置された前面(40)と、上記前面と対向して配置された後面(42)と、上記前面(40)において上下方向(52)の中心に対してオフセットした位置に配置されており、カートリッジ装着部(110)への装着過程においてカートリッジ装着部から付勢力を受ける当接部(75)を有し、上記当接部(75)は、上記前面(40)から装着向き(56)へ突出された突起であるインクカートリッジ(30)として捉えられてもよい。
カートリッジ装着部(110)へインクカートリッジ(30)が挿入されるときに、ユーザは、筐体(31)の後面(42)を押す。この後面(42)に対して、当接部(75)が上下方向(52)の中心に対してオフセットしているので、当接部(75)に付勢力が付与されると、インクカートリッジ(30)がカートリッジ装着部(110)内でのガタツキの範囲内で最大限に回転する。この回転によって、インクカートリッジ(30)の筐体(31)は、常にガタツキの範囲に対して一定の姿勢の維持される。これにより、インクカートリッジ(30)のアクセス部(43,48,49,71)とカートリッジ装着部(110)の被アクセス部(114,116,117,122)との位置関係が安定する。また、インクカートリッジ(30)がカートリッジ装着部(110)に装着される過程において、筐体(31)が付勢部材(135)から反対向き(55)への付勢力を受けるので、インクカートリッジ(30)がカートリッジ装着部(110)に挿入される速度が抑えられる。
本発明によれば、インクカートリッジ(30)の筐体(31)の後面(42)に対して、当接部(75)が上下方向(52)の中心に対してオフセットしているので、インクカートリッジ(30)がカートリッジ装着部(110)に挿入される過程においてインクカートリッジ(30)の筐体(31)がガタツキの範囲に対して一定の姿勢の維持される。また、付勢部材(135)からの付勢力によって、インクカートリッジ(30)がカートリッジ装着部(110)に挿入される速度が抑えられる。これにより、インクカートリッジ(30)がカートリッジ装着部(110)へ挿入される速度が抑えられ、かつ、インクカートリッジ(30)のアクセス部(43,48,49,71)と、カートリッジ装着部(110)の被アクセス部(114,116,117,122)との位置関係が安定する。
図1は、本発明の実施形態に係るインク供給装置100を備えたプリンタ10の内部構造を模式的に示す模式断面図である。 図2は、インクカートリッジ30の外観構成を示す斜視図である。 図3は、インクカートリッジ30の内部構成を示す縦断面図である。 図4は、カートリッジ装着部110の構成を示す斜視図である。 図5は、カートリッジ装着部110の正面図である。 図6は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着された状態を示す縦断面図である。 図7は、制御部90の構成を示すブロック図である。 図8は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に挿入された直後の状態を示すカートリッジ装着部110の断面図である。 図9は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に挿入されて第1突起45のリブ48が検知された状態を示すカートリッジ装着部110の断面図である。 図10は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に挿入されてスライド部材135のリブ138が検知された状態を示すカートリッジ装着部110の断面図である。 図11は、第2突起46の寸法が長いインクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に挿入されて第1突起45のリブ48が検知された状態を示すカートリッジ装着部110の断面図である。 図12は、被検出子49の寸法が長いインクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に挿入されて第1突起45のリブ48が検知された状態を示すカートリッジ装着部110の断面図である。 図13は、光センサ114,116,117の出力信号を示すタイミングチャートである。 図14は、光センサ114,116,117の出力信号を示すタイミングチャートである。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明が具体化された一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
[プリンタ10の概要]
図1に示されるように、プリンタ10は、インクジェット記録方式に基づいて、記録用紙に対してインク滴を選択的に吐出することにより画像を記録するものである。プリンタ10は、インク供給装置100を備えている。インク供給装置100には、カートリッジ装着部110が設けられている。カートリッジ装着部110には、インクカートリッジ30が装着され得る。カートリッジ装着部110には、その一面が外部に開放された開口112が設けられている。インクカートリッジ30は、開口112を介してカートリッジ装着部110に挿入され、或いはカートリッジ装着部110から抜き出される。
インクカートリッジ30には、プリンタ10で使用可能なインクが貯留されている。カートリッジ装着部110に装着された状態において、インクカートリッジ30と記録ヘッド21とがインクチューブ20で接続されている。記録ヘッド21にはサブタンク28が設けられている。サブタンク28は、インクチューブ20を通じて供給されるインクを一時的に貯留する。記録ヘッド21は、インクジェット記録方式によって、サブタンク28から供給されたインクをノズル29から選択的に吐出する。
給紙トレイ15から給紙ローラ23によって搬送路24へ送給された記録用紙は、搬送ローラ対25によってプラテン26上へ搬送される。記録ヘッド21は、プラテン26上を通過する記録用紙に対してインクを選択的に吐出する。これにより、画像が記録用紙に記録される。プラテン26を通過した記録用紙は、排出ローラ対22によって、搬送路24の最下流側に設けられた排紙トレイ16に排出される。
[インクカートリッジ30]
図2,3に示されるように、インクカートリッジ30はインクが貯留される容器である。インクカートリッジ30の内部に形成されている空間がインクを貯留するインク室36である。インク室36は、インクカートリッジ30の外観を形成している本体31により形成される空間であってもよいし、本体31とは別の部材によって形成される空間であってもよい。本体31が、筐体に相当する。
インクカートリッジ30は、図2,3に示された起立状態、つまり、同図の下側の面を底面とし、同図の上側の面を上面として、カートリッジ装着部110に対して矢印50で示される方向(以下「挿抜方向50」と称する。)に沿って挿抜される。インクカートリッジ30は、起立状態のままカートリッジ装着部110に挿抜される。この起立状態が、装着姿勢に相当する。インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着される向きが装着向き56であり、抜き出される向きが脱抜向き55である。また、起立状態における高さ方向52が、重力方向に相当する。すなわち、インクカートリッジ30は、挿抜方向50に沿ってカートリッジ装着部110に挿入され、また、挿抜方向50に沿ってカートリッジ装着部110から抜き出される。なお、本実施形態では、起立状態のインクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に対して挿抜される態様が示されているが、インクカートリッジ30が横に寝かされた状態で、つまり、幅方向51を重力方向として、カートリッジ装着部110に挿抜される態様であってもよい。
インクカートリッジ30は、略直方体形状の本体31を有する。本体31は、幅方向(左右方向)51に細く、高さ方向(上下方向)52と奥行き方向(前後方向)53が幅方向51よりも大きい扁平形状である。インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110へ装着されるときに装着向き56前方側となる本体31の壁が前壁40であり、装着向き56後方側となる本体31の壁が後壁42である。前壁40と後壁42とは、挿抜方向50において対向している。前壁40及び後壁42は、挿抜方向50に延びる左右一対の側壁、側壁と前壁40及び後壁42とを接続し、かつ前壁40の上端から後壁42の上端に向けて延びる上壁39、及び前壁40の下端から後壁42の下端に向けて延びる下壁41、の4つの壁によりそれぞれ区画されている。なお、挿抜方向50は奥行き方向53と平行である。幅方向51が、水平方向に相当する。高さ方向52が、上下方向及び重力方向に相当する。前壁40により構成される本体31の外面が前面に相当する。後壁42により構成される本体31の外面が後面に相当する。上壁39が、連結部材に相当する。
本体31の前壁40における高さ方向52の中央付近には、残量検知部33が設けられている。残量検知部33は、後述される第1突起45のリブ48の装着向き56の先端、第2突起46の装着向き56の先端、及び被検出子49より装着向き56の後ろ側に配置されている。残量検知部33は、インク室36に通ずるように、一方が開口である箱形である。また、残量検知部33は、光センサ114(図4参照)から出射された光を透過させる透光性の樹脂からなる一対の壁を有する。
図3に示されるように、残量検知部33の左右一対の壁の間は、インクを貯留可能とするために中空である。残量検知部33の左右一対の壁の間にはセンサーアーム60のインジケータ部62が位置している。センサーアーム60は、板状のアーム本体61の両端に、インジケータ部62及びフロート部63とがそれぞれ設けられたものである。センサアーム60は、インク室36において、幅方向51に沿って延びる支軸64により回動可能に支持されている。センサーアーム60は、インク室36に存在するインク量に対応して、インジケータ部62が残量検知部33の重力方向下側に位置する下位姿勢と、インジケータ部62が残量検知部33の重力方向上側に位置する上位姿勢に姿勢変化可能である。なお、図3では、インジケータ部62が下位姿勢である状態が示されている。
インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着された状態において、カートリッジ装着部110に設けられた光センサ114に対して、残量検知部33は、赤外光を所定量以上透過させる状態と、残量検知部33が赤外光を所定量未満に遮光又は減衰させる状態とに変化する。インジケータ部62が上位姿勢であれば残量検知部33は赤外光を透過させ、インジケータ部62が下位姿勢であれば、残量検知部33は赤外光を遮光又は減衰させる。この残量検知部33の透光状態に応じて、インク室36内のインク残量が所定量未満になったことが判定される。
なお、残量検知部33には、センサーアーム60がなくてもよい。後述されるように、光センサ114は、発光素子118と受光素子119とが水平方向に対向されている。そして、発光素子118から出射された光は受光素子119に受光される。そして、残量検知部33内にインクがある状態では、発光素子118から出射された赤外光が遮断又は減衰され、残量検知部33内にインクがない状態では、発光素子118から出射された赤外光が所定量以上透過されるように構成されていてもよい。さらに、残量検知部33が柔らかいフィルムで構成されていてもよい。つまり、残量検知部33内にインクがある状態ではフィルムが膨らんでおり、このフィルムに回動可能なレバーが接触することによって、レバーが赤外光を遮断する位置に保持される。一方、残量検知部33内にインクがない状態ではフィルムが萎んでおり、回動可能なレバーが下方又は上方へ回動して赤外光を遮断しない位置へ回動するように構成されていてもよい。また、残量検知部33内にインクがある状態では、発光素子118から出射された赤外光が受光素子119に到達しないように反射され、残量検知部33内にインクがない状態では、発光素子118から出射された赤外光が受光素子119に到達するように反射されるように構成されていてもよい。
図3に示されるように、本体31の前壁40における残量検知部33の上側に前壁40を奥行き方向53へ貫通する開口34が形成されており、その開口34よりも挿抜方向50における後壁42側に、大気連通口32が設けられている。大気連通口32は、インク室36を形成している壁を奥行き方向53へ貫通する貫通孔である。大気連通口32を介してインク室36の空気層と大気とが連通され得る。
大気連通口32は、大気連通バルブ80によって開閉可能に構成されている。大気連通口32が開かれることによって、負圧に維持された状態のインク室36の気圧が外気圧となる。この大気連通口32は、必ずしも前壁40側に設けられる必要はなく、インク室36の内部と外部とを連通させるものであれば配置は限定されない。また、インク室36内が負圧に維持された状態でインクカートリッジ30が使用される場合は、大気連通口32は必ずしも設けられなくてもよい。
図3に示されるように、本体31の前壁40における残量検知部33の下側に、インク供給部37が設けられている。インク供給部37は、円筒形状の外形をなしており、前壁40から挿抜方向50に沿って外側へ突出している。インク供給部37の突出端にはインク供給口71が形成されている。このインク供給口71からインク供給部37の内部空間を通じて、挿抜方向50に延びてインク室36へ通ずるインク流路38が形成されている。インク供給口71は、インク供給バルブ70によって開閉可能に構成されている。インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着されると、カートリッジ装着部110に設けられたインクニードル122(図6参照)が、インク供給口71に挿入されてインク供給バルブ70を開く。これにより、インク流路38を通ってインク室36から、カートリッジ装着部110に設けられたインクニードル122へインクが流出される。インク供給部37が、アクセス部に相当する。
なお、インク供給口71は、必ずしもインク供給バルブ70によって開閉可能な構成に限定されず、例えば、インク供給口71がフィルムなどで閉塞されており、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着されると、インクニードル122がフィルムを突き破ることによりインク供給口71が開かれる構成であってもよい。
本体31の上壁39における奥行き方向53の中央付近には、係合部43が形成されている。係合部43は、インクカートリッジ30の幅方向51及び高さ方向52に拡がる平面を有する突起である。係合部43には、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着された状態で、後述されるロックレバー145が係合する。この係合部43は、インクカートリッジ30を脱抜向き55に押し出させる付勢力を受けるものである。係合部43が、アクセス部に相当する。
本体31には、第1突起45及び第2突起46が設けられている。第1突起45は、本体31の前壁40の上端に、前壁40から奥行き方向53に沿ってインク室36から離れる向きへ延びるように設けられている。第1突起45の幅は、前壁40の幅と同じである。第1突起45は、前壁40から後壁42から離れる向き(装着向き56)へ突出されている。第1突起45の先端は、インク供給部37の先端であるインク供給口71より後壁42から離れる向き(装着向き56)の前側まで突出されている。本実施形態においては、この第1突起45は、前壁40の幅と同幅としているが、前壁40の幅より狭い幅(縦、横)の板状のものであってもよい。第1突起45における幅方向51の中央には奥行き方向53へ延びる溝47が形成されている。溝47は、第1突起45において高さ方向52の上向きに開口している。溝47の高さ方向52に沿った断面形状は凹型である。また、溝47においてインク室36から離れる向きの先端は開口している。
溝47の内部空間において、溝47の底面の幅方向51の中央には、高さ方向52及び奥行き方向53へ延びるリブ48が設けられている。リブ48は、溝47の底面から上向きに起立されている。リブ48における幅方向51の両側面は、溝48において幅方向51に対向する一対の側面とそれぞれ対向し、かつ平行である。リブ48は、幅方向51へ進む光を遮断又は減衰させるものであり、光センサ116によって検知され得る。第1突起45のリブ48が前壁40から後壁42から離れる向き(装着向き56)へ突出される寸法は、インクカートリッジ30の種別に応じて変更される。インクカートリッジ30の種別とは、インクの色や成分の違い、インク室36に最初に貯留されるインクの量の違いなどである。リブ48が、アクセス部及び被検知部に相当する。
第2突起46は、本体31の前壁40の下端に設けられている。したがって、第2突起46は、インク供給部37の下方に配置されている。換言すれば、第2突起46は、高さ方向52の中心を通り、かつ奥行き方向53に沿った中心線54(図3参照)に対して下側へオフセットして配置されている。中心線54は、本体31の後壁42における上端及び下端(一対の縁)の中心を通る仮想直線である。
第2突起46の幅は、前壁40の幅と同じである。第2突起46は、前壁40から装着向き56へ突出されている。第2突起46の先端75は、インク供給部37の先端であるインク供給口71より後壁42から離れる向き(装着向き56)の前側まで突出されている。第2突起46が前壁40から後壁42から離れる向き(装着向き56)へ突出される寸法は、インクカートリッジ30の種別に応じて変更される。インクカートリッジ30の種別とは、インクの色や成分の違い、インク室36に最初に貯留されるインクの量の違いなどである。第2突起46の先端75が、当接部に相当する。なお、本実施形態では、カートリッジ装着部110において、第2突起46が間接的に検知されているが、前述された第1突起45のリブ48のようになリブが第2突起46に設けられて、第2突起のリブが光センサ117により直接検知されるように構成されてもよい。
本体31の前壁40において、高さ方向52における第1突起45と第2突起46との間であって、残量検知部33の後壁42から離れる向き(装着向き56)の前側に、幅方向51に進む赤外光を減衰又は遮断する被検出子49が設けられている。被検出子49は、幅方向51において残量検知部33とほぼ同じ幅である。この幅は、光センサ114の発光素子118と受光素子119(図4参照)との間に進入可能な寸法である。被検出子49が、アクセス部及び被検知部に相当する。なお、被検出子49は、残量検知部33の一部として光透過性樹脂により構成されていてもよい。また、この光透過性樹脂は、赤外光を減衰又は反射する程度の厚みを有したり、着色剤を含んだりするものであってもよい。
被検出子49と残量検知部33とは、奥行き方向52において所定の間隔が隔てられて配置されている。この間隔は、幅方向51に進む赤外光が所定量未満には減衰されることなく通過するものである。被検出子49の奥行き方向53に沿った寸法は、インクカートリッジ30の種別に応じて変更される。インクカートリッジ30の種別とは、インクの色や、顔料又は染料など成分の違い、インク室36に最初に貯留されるインクの量の違いなどである。
第1突起45、第2突起46及び被検出子49は、いずれもが残量検知部33よりも装着向き56へ突出されている。つまり、インクカートリッジ30において、第1突起45、第2突起46及び被検出子49は、残量検知部33よりも装着向き56の前側に配置されており、残量検知部33は、第1突起45、第2突起46及び被検出子49よりも後壁42に近づく向き(装着向き56の後ろ側)に配置されている。残量検知部33及びインク供給口71は、高さ方向52においていずれもが第1突起45と第2突起46との間に配置されている。
図2に示されるように、本体31の上壁39には、奥行き方向53に渡って延びるガイド部35が設けられている。ガイド部35は、上壁39から上方へ突出されたリブ又は突片によって構成されている。ガイド部35において幅方向51に対向する一対の側壁の間の距離は、本体31において幅方向51に対向する一対の側壁の間の距離より短い。つまり、ガイド部35の幅方向51の寸法は、本体31の幅方向51の寸法より小さい。
本体31の下壁41には、奥行き方向53に渡って延びるガイド部44が設けられている。ガイド部44は、下壁41から下方へ突出されたリブ又は突片によって構成されている。ガイド部44において幅方向51に対向する一対の側壁の間の距離は、本体31において幅方向51に対向する一対の側壁の間の距離より短い。つまり、ガイド部44の幅方向51の寸法は、本体31の幅方向51の寸法より小さい。ガイド部35,44は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110へ挿抜される際に、後述されるガイド溝109に挿入されて移動されるものである。
[インク供給装置100]
図1に示されるように、インク供給装置100は、プリンタ10に設けられている。インク供給装置100は、プリンタ10が備える記録ヘッド21へインクを供給するものである。インク供給装置100は、インクカートリッジ30を装着可能なカートリッジ装着部110を備えている。なお、図1においては、カートリッジ装着部110にインクカートリッジ30が装着された状態が示されている。
[カートリッジ装着部110]
図4,5に示されるように、カートリッジ装着部110の筐体を形成するケース101は、プリンタ10の正面側に開口112を有する。開口112を通じてケース101へインクカートリッジ30が挿抜される。インクカートリッジ30は、ケース101の内部空間の天部を画定している天面に設けられたガイド溝109にガイド部35が挿入され、ケース101の内部空間の底部を画定している底面に設けられたガイド溝109にガイド部44が挿入されることによって挿抜方向50へ案内される。ケース101には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に対応する4つのインクカートリッジ30が収容可能である。ガイド溝109が、ガイド部に相当する。
ケース101には、内部空間を縦方向に長い4つの空間に仕切り分ける3つのプレート102が設けられている。このプレート102によって仕切り分けられた各空間それぞれにインクカートリッジ30が収容される。プレート102は、ケース101において開口112と反対側となる終面側に設けられている。
図5に示されるように、ケース101の終面の下部に接続部103が設けられている。接続部103は、終面において、ケース101に装着された各インクカートリッジ30のインク供給部37に対応する位置にそれぞれ配置されている。本実施形態では、ケース101に収容可能な4つのインクカートリッジ30に対応して4つの接続部103が設けられている。
接続部103は、インクニードル122と、保持部121とを有する。インクニードル122は、管状の樹脂針からなる。インクニードル122は、ケース101の終面と表裏をなす外面側でインクチューブ20に接続されている。各インクニードル122からケース101の終面と表裏をなす外面側へ引き出された各インクチューブ20は、ケース101の当該外面に沿って上方へ引き上げられたのち、プリンタ10の記録ヘッド21へインクを流通可能に延出されている。
保持部121は、円筒状に形成されている。保持部121の中心にインクニードル122が配置されている。図6に示されるように、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着されると、インク供給部37が保持部121の円筒の内側に挿入される。このとき、インク供給部37の外周面が保持部121の円筒の内周面に密着する。これにより、インク供給部37が保持部121へ所定の間隔をもって挿入される。インク供給部37が保持部121へ挿入されると、インクニードル122がインク供給部37のインク供給口71に挿入される。これにより、インク室36に貯留されているインクが外部へ流出可能となる。インク室36から流出されたインクは、インクニードル122へ流入する。インクニードル122が、インク導入管に相当する。
図5,6に示されるように、ケース101の終面において、接続部103より重力方向の上側にセンサユニット104が設けられている。センサユニット104は、基板113と、光センサ114とを備える。基板113に光センサ114が装着されることで、センサユニット104が構成されている。センサユニット104には、4つの光センサ114が設けられている。これら4つの光センサ114は、ケース101に収容可能な4つのインクカートリッジ30に対応している。4つの光センサ114は、各プレート102の間において、ケース101の幅方向に(幅方向51と一致する)に一列に配列されている。
各光センサ114は、LEDなどの発光素子118と、フォトトランジスタなどの受光素子119とをそれぞれ有する。発光素子118及び受光素子119は、それぞれが筐体に囲まれている。光センサ114は、この筐体により形成される外形が馬蹄形である。発光素子118は、筐体から一方向へ光を照射可能である。受光素子は、筐体に対して一方向から照射された光を受光可能である。このような発光素子118と受光素子119とが、馬蹄形の筐体において所定の間隔を空けて対向配置されている。発光素子118と受光素子119との間の空間には、インクカートリッジ30の残量検知部33及び被検出子49が進入可能とされる。光センサ114の光路に残量検知部33又は被検出子49が進入すると、光センサ114は、残量検知部33又は被検出子49による光量の変化を検知し得る。この光センサ114が、被アクセス部に相当する。
図6に示されるように、ケース101の天面の終面側にはセンサユニット105が設けられている。センサユニット105は、基板115と、光センサ116とを備える。基板115に光センサ116が装着されることで、センサユニット105が構成されている。センサユニット105には、4つの光センサ116が設けられている。これら4つの光センサ116は、ケース101に収容可能な4つのインクカートリッジ30に対応している。4つの光センサ116は、各プレート102の間において、ケース101の幅方向に(幅方向51と一致する)に一列に配列されている。
ケース101にインクカートリッジ30が装着されると、光センサ116の光路に第1突起45のリブ48が進入する。このときの光センサ116の信号の変化を検知することで、インクカートリッジ30の装着状態が判定され得る。光センサ116は、光センサ114と同様に、発光素子及び受光素子を有するものなので、ここでは、光センサ116の詳細な構成の説明が省略される。光センサ116が、被アクセス部に相当する。
図6に示されるように、スライド部材135は、カートリッジ装着部110の終面の下端側に形成された空間130に配置されている。本実施形態では、ケース101に収容可能な4つのインクカートリッジ30に対応して4つのスライド部材135が設けられている。空間130は、カートリッジ装着部110の内部空間と連続している。スライド部材135は、空間130において挿抜方向50に沿って延出された支持ロッド133によって挿抜方向50に沿ってスライド可能に支持されている。スライド部材135は、概ね直方体の外形をなす。スライド部材135の上端には、挿抜方向50に沿って延びるリブ136が設けられている。スライド部材135は、インクカートリッジ30の第2突起46の挿入経路に配置されており、第2突起46の先端75と当接可能である。スライド部材135が、付勢部材に相当する。
空間130にはコイルバネ139が設けられている。コイルバネ139は、スライド部材135を開口112側、つまり、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110から抜き出される向きへ、つまり開口112へ向かって、インクカートリッジ30を弾性付勢するものである。コイルバネ139は、空間130において挿抜方向50に沿って延出された支持ロッド133に外嵌されて、空間130の終端を画定している終壁131とスライド部材135との間に介在されている。コイルバネ139が自然長である場合、つまり、スライド部材135に外力が加えられていない状態では、スライド部材135は、開口112側の所定の位置(図8参照)に配置される。インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に挿入される過程で、インクカートリッジ30の第2突起46がスライド部材135に当接して、スライド部材135が空間130の終壁131側へ押圧される。これにより、コイルバネ139が収縮されるとともに、スライド部材135が終壁131側の位置(図6参照)へスライドされる。収縮したコイルバネ139は、スライド部材135を介してインクカートリッジ30を脱抜向き55へ付勢する。
図6に示されるように、ケース101の終面において、接続部103より重力方向の下側であって、スライド部材135より重力方向の上側にセンサユニット107が設けられている。センサユニット104は、基板111と、光センサ117とを備える。基板111に光センサ117が装着されることで、センサユニット107が構成されている。センサユニット107には、4つの光センサ117が設けられている。これら4つの光センサ117は、ケース101に収容可能な4つのインクカートリッジ30に対応している。換言すれば、4つの光センサ117は、4つのスライド部材135に対応している。4つの光センサ117は、空間130の上側において、ケース101の幅方向に(幅方向51と一致する)に一列に配列されている。
ケース101にインクカートリッジ30が装着されると、スライド部材135が空間130の終壁131側へスライドされて、リブ136が光センサ117の光路(検知位置)に進入して、光センサ117に検知され得る。光センサ117は、光センサ114と同様に、発光素子及び受光素子を有するものなので、ここでは、光センサ117の詳細な構成の説明が省略される。
ケース101には、ロックレバー145が設けられている。ロックレバー145は、カートリッジ装着部110に装着されたインクカートリッジ30を、コイルバネ139の付勢力に抗して、装着状態に維持するためのものである。ロックレバー145は、ケース101の開口112の上側に設けられている。本実施形態では、ケース101に装着可能な4つのインクカートリッジ30に対応して4つのロックレバー145が設けられている。
ロックレバー145は、全体がアーム状に形成されている。ロックレバー145の中央付近に支軸147が設けられている。この支軸147がケース101に支持されている。これにより、ケース101の開口112の上側においてロックレバー145が支軸147を中心に回動可能に支持されている。ロックレバー145は、大別すると、操作部149と、被係合部146とに大別される。操作部149は、ケース101の開口112から外側へ突出されている。操作部149は、ロックレバー145を回動させるための操作を受け付ける部分である。被係合部146は、ケース101の内部へ進入している。被係合部146は、インクカートリッジ30の係合部43と係合可能である。被係合部146が係合部43と係合することにより、コイルバネ139に付勢されているインクカートリッジ30が、ケース101に対して装着状態に維持される。被係合部146が係合部43と係合可能な位置となるロックレバー145の回動位置(図6参照)がロック位置と称され、被係合部146が係合部43と係合しない位置(図8参照)がアンロック位置と称される。ロックレバー145が、ロック部材に相当する。
ロックレバー145には、コイルバネ148が取り付けられている。コイルバネ148によって、ロックレバー145は、ロック位置側へ付勢されている。ロック位置のロックレバー145に対して、操作部149が重力方向下向きへ押し下げられると、ロックレバー145がロック位置からアンロック位置へ回動される。
[制御部90]
以下、図7が参照されつつ、制御部90の概略構成が説明される。
制御部90は、プリンタ10の全体動作を制御するものである。制御部90は、CPU91、ROM92、RAM93、EEPROM94、ASIC95を主とするマイクロコンピュータとして構成されている。
ROM92には、CPU91がプリンタ10の各種動作を制御するためのプログラムや、後述する判定処理を実行するためのプログラムなどが格納されている。RAM93は、CPU91が上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記録する記憶領域、或いはデータ処理の作業領域として使用される。EEPROM94には、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納される。例えば、被検出子49及びスライド部材135のリブ138の出力信号の組み合わせとインクカートリッジ30の種別との対応関係を示すデータ(ルックアップデータ)が格納されている。
ASIC95には、光センサ114,116,117が接続されている。なお、図7には示されていないが、給紙ローラ23や搬送ローラ対25等の各ローラを駆動させる駆動回路や、プリンタ10に画像記録指示等を入力するための入力部や、プリンタ10に関する情報を表示する表示部なども接続されている。
光センサ114,116,117は、受光素子が受光した光の強度に応じたアナログの電気信号(電圧信号又は電流信号)を出力する。制御部90は、各光センサ114,116,117が出力する電気信号を、所定のタイミングで監視して、その電気信号のレベル(電圧値又は電流値)が所定の閾値以上の場合にHIレベル信号と判定し、所定の閾値未満の場合にLOWレベル信号と判定する。なお、本実施形態では、各光センサ114,116,117の各検知位置において光が遮断又は減衰されている場合の出力信号がLOWレベル信号と判定され、遮断又は減衰されていない場合の出力信号がHIレベル信号と判定されるが、HIレベル信号又はLOWレベル信号の判定は相対的なものなので、電気信号のレベル(閾値)に対応する出力信号の種類が逆になってもよい。
[インクカートリッジ30の装着動作]
以下、図8〜10が参照されつつ、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着される動作が説明される。
図には示されていないが、カートリッジ装着部110の開口112は、プリンタ10の筐体に設けられた開閉可能なカバーによって閉じられている。インクカートリッジ30が装着されるときには、このカバーが開かれる。カバーの開閉はセンサにより検知される。このセンサの検知信号に基づいて、制御部90はカバーが開かれたことを検知し得る。制御部90は、カバーが開かれたことをトリガーとして、光センサ114,116,117から光が発光されるように制御を行う。
図8に示されるように、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に対して装着向き56へ挿入される。ユーザは、インクカートリッジ30の挿入に際して、本体31の後壁42側を挟み持つ。ユーザが、高さ方向52における本体31のいずれの位置を挟み持つかは必ずしも一定ではない。しかしながら、プリンタ10が机などに設置されており、ユーザは重力方向の上側からカートリッジ装着部110の開口112を見ながら、インクカートリッジ30を挿入することが多いと想定される。したがって、ユーザは、本体31の高さ方向52の中心付近から上端までの間を挟み持って、インクカートリッジ30をカートリッジ装着部110に装着すると想定される。また、インクカートリッジ30の本体31において、ユーザが持つべき位置が印刷されていたり、滑り止めとなる部材や形状があるときには、その位置をユーザが挟み持つと想定される。
インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に挿入されると、まず、ガイド部35の装着向き56の先端に形成された装着向き56前側へ傾斜する案内面が、ロックレバー145の被係合部146に当接する。更にインクカートリッジ30がカートリッジ装着部110へ挿入されると、ロックレバー145の被係合部146がガイド部35に乗りあがる。これにより、ロックレバー145が図8における反時計回りに回動して、ロック位置からアンロック位置へ移動する。
また、インクカートリッジ30の第2突起46の先端75がスライド部材135に当接する。このとき、スライド部材135は、コイルバネ139に付勢された、空間130における開口112側に位置されている。ユーザは、さらにインクカートリッジ30をカートリッジ装着部110に挿入するために、コイルバネ139の付勢力に抗して、本体31の後壁42側を開口112へ押し込む。ユーザが、カートリッジ装着部110にインクカートリッジ30を挿入する速度は、このコイルバネ139の付勢力によって緩められる。
第2突起46の先端75は、ユーザが挟み持つであろう本体31の後壁42側の高さ方向52の位置に対して、下側へオフセットされているので、第2突起46の先端75に脱抜向き55への付勢力が付与されると、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110内でのガタツキの範囲内で、図8における時計回り(矢印57)へ最大限に回転する。このガタツキは、カートリッジ装着部110のガイド溝109と、インクカートリッジ30のガイド部35,44との間の隙間により決定される。インクカートリッジ30の第2突起46の先端75とスライド部材135とは、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に完全に装着されるまで当接した状態に保たれるので、ユーザが装着向き56へインクカートリッジ30を押し込むことによって、インクカートリッジ30の本体31は、常にガタツキの範囲に対して時計回りに最大限回転した一定の姿勢の維持される。
更にインクカートリッジ30がカートリッジ装着部110へ挿入されると、図9に示されるように、被検出子49が光センサ114の検知位置を通過する。このとき、残量検知部33は、光センサ114の検知位置に到達していない。図13に示されるように、光センサ114が被検出子49を検出した後、残量検知部33が光センサ114の検知位置に到達する前に、光センサ114の出力信号がHIレベル信号からLOWレベル信号となり、再びHIレベル信号となる。制御部90は、光センサ114の出力信号の変化を監視しており、光センサ114の出力信号がLOWレベル信号からHIレベル信号に変化したことを条件として、被検出子49を検知したことを示すフラグを記憶する。
更にインクカートリッジ30がカートリッジ装着部110へ挿入されると、図9に示されるように、第1突起45のリブ48が、光センサ116の検知位置へ進入する。光センサ116がリブ48を検知することによって、光センサ116の出力信号がHIレベル信号からLOWレベル信号となる(図13(A)におけるタイミングT1)。制御部90は、光センサ116の出力信号の変化を監視しており、出力信号がLOW信号であることに基づいて、第1突起45のリブ48を検知する。
制御部90は、光センサ116の出力信号がHIレベル信号からLOWレベル信号となったことを条件としてトリガー信号を発生する。このトリガー信号に基づいて、光センサ114,117の出力信号を判定する。
インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着される過程において、第2突起46はスライド部材135と当接する。インクカートリッジ30が更にカートリッジ装着部110に挿入されることにより、空間130において開口112側に位置されていたスライド部材は、コイルバネ139の付勢力に抗して、空間130の終壁131側へ押圧される。これにより、スライド部材135のリブ136が光センサ117の検知位置へ近づいていく。
図9に示されるように、このインクカートリッジ30においては、光センサ116の出力信号がHIレベル信号からLOWレベル信号となったときに(タイミングT1)、つまり、トリガー信号が発生されたときに、スライド部材135のリブ136が光センサ117の検知位置に到達していない。したがって、光センサ117の出力信号はHIレベル信号である(図13(A)におけるタイミングT1)。
制御部90は、光センサ116の出力信号がHIレベル信号からLOWレベル信号となったとき(タイミングT1)の、光センサ114,117の各出力信号を記憶する。
図10に示されるように、インクカートリッジ30が更にカートリッジ装着部110に挿入されると、スライド部材135のリブ136が光センサ117の検知位置に到達する。これにより、光センサ117の出力信号がHIレベル信号からLOWレベル信号に変化する。制御部90は、光センサ117の出力信号がLOWレベル信号であることに基づいて、スライド部材135のリブ136を検知する。
図10に示されるように、インクカートリッジ30が更にカートリッジ装着部110に挿入されて、カートリッジ装着部110の装着位置にインクカートリッジ30が到達すると、残量検知部33が光センサ114の検知位置に到達する。また、インクニードル122がインク供給部37のインク供給口71に挿入されてインク供給口71が開かれる。この装着状態において、インク室33に貯留されたインクがインクニードル122を通じてインクチューブ20へ供給可能となる。
インクカートリッジ30が装着位置に到達すると、係合部43がロックレバー145の被係合部146を装着向き56へ通り過ぎる。これにより、ロックレバー145の被係合部146がガイド部35に支持されなくなるので、ロックレバー145が図10における時計回りへ回動し、被係合部146が係合部43と係合する。この被係合部146と係合部43との係合により、インクカートリッジ30は、スライド部材135から脱抜向き55へ受ける付勢力に抗して、装着位置に保持される。これにより、カートリッジ装着部110へのインクカートリッジ30の装着が完了する。
また、インクカートリッジ30が装着位置に到達すると、インクカートリッジ30の第1突起45のリブ48、残量検知部33、及びスライド部材135のリブ138は、いずれも各光センサ114,116,117の検知位置へ進入する(図13,14のタイミングT2)。したがって、センサーアーム60が下位姿勢であれば、各光センサ114,116,117の出力信号はいずれもLOWレベル信号となる。
制御部90は、第1突起45のリブ48及びスライド部材135のリブ139を検知したことを条件として、つまり、光センサ116,117の出力信号が、いずれもLOW信号である場合、インクカートリッジ30の種別を判定する。この種別の判定は、光センサ116の出力信号がHIレベル信号からLOWレベル信号に変化したとき(タイミングT1)におけるフラグの有無と、光センサ117の出力信号とに基づいて行われる。
光センサ114の出力信号は、図9,10に示されるように、被検出子49の挿抜方向50に沿った寸法が短いインクカートリッジ30であれば、光センサ116の出力信号が変化する(タイミングT1)前に、LOWレベル信号からHIレベル信号へ変化する(図13(A),(B)参照)。これに基づいて、制御部90にはフラグが記憶されている。一方、図12に示されるように、被検出子49の挿抜方向50に沿った寸法が長いインクカートリッジ30であれば、光センサ116の出力信号が変化した(タイミングT1)後に、LOWレベル信号からHIレベル信号へ変化する。このときは、制御部90にはフラグが記憶されていない(図14(A),(B)参照)。
図9,12に示されるように、第2突起46が装着向き56へ突出する寸法が短いインクカートリッジ30であれば、光センサ116の出力信号が変化したとき(タイミングT1)の光センサ117の出力信号は、HIレベル信号である(図13(A),図14(B)参照)。一方、図11に示されるように、第2突起46が装着向き56へ突出する寸法が短いインクカートリッジ30であれば、光センサ116の出力信号が変化したとき(タイミングT1)の光センサ117の出力信号はLOWレベル信号である(図13(B),図14(A)参照)。
前述されたフラグの有無及び光センサ117の出力信号に対して、インクカートリッジ30の種別が対応されており、ルックアップデータとして制御部90に格納されている。図9に示されるインクカートリッジ30では、各光センサ114,116,117の出力信号は図13(A)に示されるようになり、タイミングT1においてフラグが記憶されているので、制御部90において、カラーインクが貯留されたインクカートリッジ30と判定される。また、光センサ117の出力信号がHIレベル信号なので、制御部90において、インク室36に貯留される初期のインク量が通常の量のインクカートリッジ30であると判定される。
図11に示されるインクカートリッジ30では、各光センサ114,116,117の出力信号は図13(B)に示されるようになり、タイミングT1においてフラグが記憶されているので、制御部90において、カラーインクが貯留されたインクカートリッジ30と判定される。また、光センサ117の出力信号がHIレベル信号なので、制御部90において、インク室36に貯留される初期のインク量が大容量のインクカートリッジ30であると判定される。
なお、インクカートリッジ30において、通常の容量であるか、大容量であるかは、相対的な概念である。また、インク室36に貯留可能なインクの量は、インクカートリッジ30の幅方向51の寸法が変更されることによって異なるものであってもよいし、幅方向51の寸法が同じであって同じ容量のインク室36を有するインクカートリッジ30に対して、初期に充填されるインク量が変更されることによって、通常の容量と、大容量とが設定されてもよい。また、プリンタ10と共に梱包されるインクカートリッジ30においては、初期に充填されるインクの量が、交換用のインクカートリッジ30における初期のインク量より多い。これは次の理由による。購入直後のプリンタ10においては、チューブ20や、チューブ20から記録ヘッド21までのインク流路にインクが充填されていない。このようなインク流路においてインクが存在しない領域を無くすために、購入後に最初にプリンタ10の電源が入れられたときに、吸引(パージ)動作を行うように制御部90のプログラムが設定されている。この初期の吸引動作により消費されるインク量だけ、プリンタ10と共に梱包されるインクカートリッジ30には多くのインクが充填されている。
図12に示されるインクカートリッジ30では、各光センサ114,116,117の出力信号は図14(A)に示されるようになり、タイミングT1においてフラグが記憶されていないので、制御部90において、黒インクが貯留されたインクカートリッジ30と判定される。また、光センサ117の出力信号がLOWレベル信号なので、制御部90において、インク室36に貯留される初期のインク量が通常の容量のインクカートリッジ30であると判定される。
また、各光センサ114,116,117の出力信号が図14(B)に示されるようになるインクカートリッジ30であれば、タイミングT1においてフラグが記憶されていないので、制御部90において、黒インクが貯留されたインクカートリッジ30と判定される。また、光センサ117の出力信号がHIレベル信号なので、制御部90において、インク室36に貯留される初期のインク量が大容量のインクカートリッジ30であると判定される。
前述されたように、インクカートリッジ30の種別の判定が、インクカートリッジ30が貯留するインクの色であるとすれば、インクカートリッジ30が装着されたカートリッジ装着部110の位置が、カラーインクの位置であるか否かが判定される。例えば、カラーインクを貯留するインクカートリッジ30が装着されるべきカートリッジ装着部110の位置に装着されたインクカートリッジ30が、黒インクを貯留するものであると制御部90が判定したときは、制御部90は、インクカートリッジ30が適切な位置に装着されていないとして即時にエラー報知を行う。予め定められた装着されるべきインクカートリッジ30の種別であると制御部90が判定したときは、制御部90は、プリンタ10の画像記録動作を許可する。
前述されたように、インクカートリッジ30の種別の判定が、インクカートリッジ30が貯留するインクの容量であるとすれば、カートリッジ装着部110に装着されたインクカートリッジ30の初期容量が通常の容量であるか大容量であるかによって、制御部90は、そのインクカートリッジ30によって記録ヘッド21から吐出可能なインク滴の量(カウント数)を選択的に設定したり、最初に電源が入れられたときの吸引動作において消費されるインク量を設定したりする。
前述されたようにして、カートリッジ装着部110へのインクカートリッジ30の装着が完了するが、制御部90は、装着過程において、光センサ114,116,117のいずれかにより、被検出子49、残量検知部33、第1突起45のリブ48、スライド部材135のリブ136のいずれが検知されたことによる出力信号に基づいても、残量検知部33を検知しない。つまり、制御部90は、カートリッジ装着部110にインクカートリッジ30が装着された直後においては、残量検知部33を検知しない。なお、残量検知部33を検知しないとは、残量検知部33が光センサ114の出力信号に基づいて残量検知部33からの受光量を判定しないことをいい、光センサ114から残量検知部33へ光が発光されており、光センサ114が信号を出力していても、その出力信号に基づいて制御部90が何らの判定を行っていない状態が含まれると解釈される。
[インクカートリッジ30の残量判定]
以下、インクカートリッジ30の残量判定が説明される。
図6に示されるように、カートリッジ装着部110にインクカートリッジ30が装着された状態で、光センサ114の発光素子118から光が出射されると、その光は残量検知部33に照射される。インク室36にインクが所定量以上満たされている状態では、残量検知部33に照射された光は、センサーアーム60のインジケータ部62によって遮られる。インク室36のインクが所定量未満になると、センサーアーム60が回動して、残量検知部33に照射された光が、センサーアーム60のインジケータ部62によって遮られない。つまり、インク室36が貯留するインク量によってセンサーアーム60の姿勢が変化し、センサーアーム60の姿勢変化によって残量検知部33の透光状態が変化する。受光素子119の受光量は、発光素子118から照射された光がインジケータ部62によって遮られるか否かによって異なる。この違いによって、受光素子119は、異なる電気信号を出力する。つまり、残量検知部33に照射された光がセンサーアーム60のインジケータ部62によって遮られている場合には、光センサ114はLOWレベル信号を出力し(図13,14において実線で示される光センサ114の出力)、残量検知部33に照射された光がセンサーアーム60のインジケータ部62によって遮られていない場合には、光センサ114はHIレベル信号を出力する(図13,14において点線で示される光センサ114の出力)。このような光センサ114から出力される電気信号の違いによって、インク室102内のインクが所定量未満であるか否かが制御部90により判断される。
制御部90は、前述されたインクカートリッジ30の装着過程において発生する光センサ114,116,117の出力信号以外の信号をトリガーとして、インクカートリッジ30の残量判定を行う(タイミングT2)。また、制御部90は、光センサ116,117が第1突起45のリブ48及びスライド部材135のリブ138が検知されていることを条件として残量判定を行う。光センサ116,117が第1突起45のリブ48及びスライド部材135のリブ138が検知しているか否かは、トリガーが発生した段階で判定されればよい。
インクカートリッジ30の残量判定を行うためのトリガーとして、例えば、プリンタ10においてカートリッジ装着部110の開口112へアクセスするカバーが設けられており、そのカバーの開閉を検知するセンサが設けられているのであれば、そのセンサの出力信号に基づいてカバーが閉じられたときに、制御部90は、インクカートリッジ30の残量判定を行う。
また、制御部90がインクカートリッジ30の残量判定を行うトリガーとしての電気信号は、プリンタ10が記録用紙1ページ分の画像記録を終了したタイミングで発生されてもよい。また、記録ヘッド21のクリーニング動作が終了したときや、プリンタ10のコンセントが接続されたとき、プリンタ10の電源スイッチがONにされたとき、スリープ状態にあるプリンタ10が動作状態に復帰したときなどに、トリガーとなる電気信号が発生されてもよい。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、インクカートリッジ30の本体31において、中心線54に対して第2突起46の先端75がオフセットしているので、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に挿入される過程において、インクカートリッジ30がガイド溝109のガタツキの範囲に対して一定の姿勢に維持される。これにより、インクカートリッジ30における第1突起45のリブ48や被検出子49と、カートリッジ装着部110における光センサ114,116の各検知位置との位置関係にバラツキが生じ難くなり、光センサ114,116により第1突起45のリブ48や被検出子49が安定して検出される。また、インクカートリッジ30における係合部43と、カートリッジ装着部110におけうるロック部材145の被係合部146との位置関係にバラツキが生じ難くなり、係合部43と被係合部146とが係合する位置が安定し、ひいては、装着状態においてインクカートリッジ30のロックが安定する。また、インクカートリッジ30におけるインク供給口71と、カートリッジ装着部110におけるインクニードル122との位置関係が安定し、インクニードル122が安定してインク供給口71に挿入される。
また、インクカートリッジ30における第1突起45のリブ48や、被検出子49、スライド部材135のリブ136が光センサ114,116,117の各検知位置に到達する前に、第1突起46の先端75がスライド部材135と当接してコイルバネ139の付勢力を受けるので、ユーザによってインクカートリッジ30がカートリッジ装着部110へ挿入される速度が緩められる。これにより、例えば図12に示されるように、被検出子49と残量検知部33との空間の挿抜方向50に沿った距離が比較的短い場合であっても、その空間を光センサ114が検出可能な程度に、インクカートリッジ30の挿入速度が緩められるので、被検出子49の検出が安定する。また、インク供給口71を閉じているインク供給バルブ70にインクニードル122が衝突する速度が緩められるので、インクニードル122やインク供給バルブ70の破損が生じ難い。
30・・・インクカートリッジ
31・・・本体(筐体)
36・・・インク室
40・・・前壁(前面)
42・・・後壁(後面)
43・・・係合部
46・・・第2突起(突起)
48・・・リブ(被検知部、アクセス部)
49・・・被検出子(被検知部、アクセス部)
71・・・インク供給口
75・・・先端(当接部)
100・・・インク供給装置
109・・・ガイド溝(ガイド部)
110・・・カートリッジ装着部
114,116・・・光センサ
122・・・インクニードル(インク導入管)
135・・・スライド部材(135)
145・・・ロック部材

Claims (10)

  1. カートリッジ装着部(110)へ挿入される装着向き(56)の前側に配置された前面(40)と、上記前面(40)と対向して配置された後面(42)と、上記前面に配置されており、カートリッジ装着部(110)への装着過程においてカートリッジ装着部(110)と物理的に関係するアクセス部(43,48,49,71)と、上記前面(40)において上下方向(52)の中心に対してオフセットした位置に配置された当接部(75)と、を有する筐体(31)と、当該筐体(31)の内部に設けられており、インクが貯留されるインク室(36)と、を具備したインクカートリッジ(30)が装着可能であるカートリッジ装着部(110)を備えたインク供給装置(100)であって、
    上記カートリッジ装着部(110)は、
    上記インクカートリッジ(30)の筐体(31)を装着姿勢として装着向き(56)に沿ってスライド可能に案内するガイド部(109)と、
    上記アクセス部(43,48,49,71)と物理的に関係する被アクセス部(114,116,117,122)と、
    装着過程において上記当接部(75)と当接して装着向き(56)へ姿勢変化可能であり、かつ装着向き(56)への姿勢変化によって装着向き(56)と反対向き(55)へ付勢力を生じさせる付勢部材(135)と、を具備し、
    上記当接部(75)が上記付勢部材(135)と当接した状態で、上記アクセス部(43,48,49,71)が被アクセス部(114,116,117,122)と関係するインク供給装置(100)。
  2. 上記前面(40)は、装着姿勢における上下方向(52)が幅方向(51)より長いものであり、
    上記当接部(75)は、上下方向(52)の下側に配置されたものである請求項1に記載のインク供給装置(100)。
  3. 上記アクセス部は、被検知部(48,49)であり、
    上記被アクセス部は、上記被検知部(48,49)を検知するセンサ(114,116)である請求項1又は2に記載のインク供給装置(100)。
  4. 上記アクセス部は、上記インク室(36)に貯留されたインクを外部へ流出するインク供給口(71)であり、
    上記被アクセス部は、上記インク挿入口(71)に挿入されるインク導入管である請求項1又は2に記載のインク供給装置(100)。
  5. 上記アクセス部は、上記前面(40)と上記後面(42)とを連結する連結部材(39)に配置された係合部(43)であり、
    上記被アクセス部は、上記係合部(43)を係脱可能であり、上記係合部(43)と係合することにより、上記付勢部材(135)の付勢力に抗して、上記筐体(31)を装着位置に保持するロック部材(145)である請求項1又は2に記載のインク供給装置(100)。
  6. カートリッジ装着部(110)にインクカートリッジ(30)を装着する過程において、インクカートリッジ(30)と物理的に関係する被アクセス部(114,116,122,145)と、インクカートリッジに当接して装着向き(56)と反対向き(55)へインクカートリッジ(30)を付勢する付勢部材(135)と、を備えたカートリッジ装着部(110)に装着可能なインクカートリッジ(30)であって、
    インクが貯留されるインク室(36)を有する筐体(31)と、
    上記筐体(31)に設けられており、カートリッジ装着部(110)への装着過程においてカートリッジ装着部(110)と物理的に関係するアクセス部(43,48,49,71)と、を具備し、
    上記筐体(31)は、カートリッジ装着部(110)へ挿入される装着向き(56)の前側に配置された前面(40)と、
    上記前面と対向して配置された後面(42)と、
    上記前面(40)において上下方向(52)の中心に対してオフセットした位置に配置されており、カートリッジ装着部(110)への装着過程においてカートリッジ装着部から付勢力を受ける当接部(75)を有し、
    上記当接部(75)は、上記前面(40)から装着向き(56)へ突出された突起であるインクカートリッジ(30)。
  7. 上記前面(40)は、装着姿勢における上下方向(52)が幅方向(51)より長いものであり、
    上記当接部(75)は、上下方向(52)の下側である請求項6に記載のインクカートリッジ(30)。
  8. 上記アクセス部は、カートリッジ装着部(110)に設けられたセンサ(114,116)により検知可能な被検知部(48,49)である請求項6又は7に記載のインクカートリッジ(30)。
  9. 上記アクセス部は、インク導入管が挿入されることによって上記インク室(36)に貯留されたインクを外部へ流出するインク供給口(71)である請求項6又は7に記載のインクカートリッジ(30)。
  10. 上記アクセス部は、上記付勢力に抗して、上記筐体(31)を装着位置に保持可能にカートリッジ装着部(110)と係合する係合部(43)である請求項6又は7に記載のインクカートリッジ(30)。
JP2010137805A 2010-06-17 2010-06-17 インク供給装置及びインクカートリッジ Pending JP2012000853A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010137805A JP2012000853A (ja) 2010-06-17 2010-06-17 インク供給装置及びインクカートリッジ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010137805A JP2012000853A (ja) 2010-06-17 2010-06-17 インク供給装置及びインクカートリッジ

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013001525U Continuation JP3183798U (ja) 2013-03-21 2013-03-21 インク供給装置及びインクカートリッジ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012000853A true JP2012000853A (ja) 2012-01-05

Family

ID=45533398

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010137805A Pending JP2012000853A (ja) 2010-06-17 2010-06-17 インク供給装置及びインクカートリッジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012000853A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6019697B2 (ja) 印刷流体収容装置及び印刷流体供給装置
JP5974439B2 (ja) 印刷流体カートリッジ及び記録装置
JP2012000856A (ja) インク供給装置及びインクカートリッジ
JP5990995B2 (ja) 印刷流体カートリッジ
JP5488239B2 (ja) 画像記録装置
EP2397333B1 (en) Ink cartridge and recording apparatus
JP2013129178A (ja) 印刷流体カートリッジ
JP2013049166A (ja) 印刷流体カートリッジ及び記録装置
JP5929166B2 (ja) 印刷流体カートリッジ及び規制部材
JP2013049164A (ja) 印刷流体カートリッジ及び記録装置
JP3197114U (ja) 印刷流体カートリッジ
JP2013049165A (ja) 印刷流体カートリッジ及び記録装置
JP2010228378A (ja) インク供給装置
JP2010228386A (ja) インク供給装置
JP2008246999A (ja) インクカートリッジ判定装置、及びインクカートリッジ判定方法
JP2010228374A (ja) インク供給装置
JP2019025818A (ja) インクジェット記録装置
EP2397329B1 (en) Recording apparatus and ink cartridge
JP2010228380A (ja) インク供給装置
EP2397332B1 (en) Ink cartridge and recording apparatus
JP3194165U (ja) 印刷流体カートリッジ及び記録装置
JP2010012608A5 (ja)
JP3183798U (ja) インク供給装置及びインクカートリッジ
JP2012000855A (ja) 画像記録装置及び画像記録装置梱包体
JP2012000854A (ja) インク供給装置及びインクカートリッジ