JP2011527022A5 - - Google Patents
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Description
本発明は、サウンドトラックを作成してプレイする方法及びシステムに関する。特に、サウンドトラックは、テキストソース、例えば、本(書籍)、電子ブック、雑誌、携帯電話テキスト、レポート、コミックブック、フィルムスクリプト等のためのものであるが、これらに限られるわけではない。
本及びテキストの他のブロックは、通常、黙読されるが、テキストの難解さ及び読者の通常の読み速度に応じて種々の読み速度で読まれる。
発行者の中には、あらかじめ記録されたオーディオカセット、コンパクトディスク又はその本の完全な又は要約したナレーションを提供するインターネットダウンロードの形態でオーディオブックを提供しているものがある。これらオーディオブックは、読書の代替手段であり、これらは、オーディオブックを聴くことにより目の見えない人により用いられ或いは読むよりも聴くほうが好みの人によって用いられる。
本又は他のソーステキストのサウンドトラックは、これらが示唆されたバックグラウンドミュージックを提供するが、ページ上のテキストには同期されず、したがって読みの経験にほとんど追加されるものがないので、成功裏には終わっていない。
特許文献、他の外国特許文献又は他の情報源を参照する本明細書においては、これは、一般に、本発明の特徴を説明する技術背景を提供する目的のためである。別段の指定がなければ、このような外国特許文献を参照することは、このような文献又は他の情報源が管轄区域内において、先行技術であり又は通常の知識の一部をなすという承認として解されるべきではない。
本発明の目的は、テキストソースのためのサウンドトラックを作成すると共に/或いはプレイする方法及び/又はテキストソースのための改良型サウンドトラックを提供し、或いは、少なくとも公衆に有益な選択肢を提供することにある。
第1の態様では、本発明の要旨は、広義には、テキストソースを読みながらユーザがプレイすべき複合可変持続時間型サウンドトラックであって、サウンドトラック持続時間がサウンドトラック時間線により定められ、サウンドトラックは、サウンドトラック時間線にわたり同時にプレイするよう構成された多数のサウンド層を有し、各サウンド層は、サウンドトラック時間線中のプリセット開始時刻でプレイするよう構成された1つ又は2つ以上の音声特徴から成る配列体を有し、少なくとも1つのサウンド層は、その音声特徴のプリセット開始時刻を変更して読み速度入力に基づいてユーザの読み速度にマッチさせるようになっていることを特徴とする複合可変持続時間型サウンドトラックにある。
好ましくは、各音声特徴は、この音声特徴がサウンドトラック時間線中でプレイするのを停止する時期を定めるプリセット停止時刻を更に有し、少なくとも1つのサウンド層は、その音声特徴のプリセット開始及び停止時刻を変更して読み速度入力に基づいてユーザの読み速度にマッチさせるようになっている。
好ましくは、少なくとも1つのサウンド層は、その音声特徴のプリセット開始及び停止時刻を変更して元の音声特徴のサウンド品質、ピッチ又はテンポが変更されないように読み速度入力に基づいてユーザの読み速度にマッチさせるようになっている。
好ましくは、サウンドトラック時間線は、テキストソースの一連のテキストチャンクに対応した一連のタイムスロットセグメントに分割され、各タイムスロットセグメントは、タイムスロットセグメント期間を有し、サウンド層の音声特徴は、所定のタイムスロットセグメントで開始するよう構成されている。
好ましくは、サウンド層は、音声特徴のプリセット開始時刻が読み速度入力とは独立した固定読み速度サウンド層と、音声特徴のプリセット開始及び停止時刻が読み速度入力に依存して音声特徴のプリセット開始及び停止時刻をユーザの読み時間にマッチさせることができるようにする可変読み速度サウンド層との混合体を有する。
好ましくは、可変読み速度サウンド層は、タイムスロットセグメント期間の百分率として定められているプリセット開始及び停止時刻を備えた音声特徴を有し、タイムスロットセグメント期間は、音声特徴の開始及び停止時刻を変更してこれらをユーザの読み速度にマッチさせることができるよう読み速度入力に基づいている。
好ましくは、各音声特徴は、音声特徴のプレイバックと関連した1つ又は2つ以上のプレイバック効果を定める関連の音声プロパティを有する。より好ましくは、プレイバック効果は、以下のもの、即ち、フェードイン/フェードアウト効果、ルーピング効果、移行効果の任意の1つ又は2つ以上を含む。
好ましくは、各音声特徴の音声プロパティは、ユーザがサウンドトラック時間線中の1つのタイムスロットセグメントから別のタイムスロットセグメントへの移行を開始したときに音声特徴がプレイしている場合、音声特徴と関連した移行効果を定める設定値を含み、移行効果は、音声特徴の残りの部分のプレイバックを定める。
好ましくは、各音声特徴の音声プロパティは、サウンドトラック時間線中のタイムスロットセグメントの終わりの間に音声特徴がプレイしている場合、音声特徴と関連した移行効果を定める設定値を含み、移行効果は、音声特徴の残りの部分のプレイバックを定める。
好ましくは、移行効果は、次のもの、即ち、プレイの続行、プレイの停止、フェードアウト又はループの任意の1つを含む。より好ましくは、移行効果は、読みプロセスが妨害されないようにタイムスロットセグメント移行相互間のギャップレスサウンドトラックプレイバックを生じさせるよう構成されている。
好ましくは、各テキストチャンクは、サウンドトラック時間線中の各タイムスロットセグメントがテキストソース中のテキストのページに対応するようテキストソース中のテキストのページに対応している。
好ましくは、サウンドトラックプレイバックは、移行入力に応答して一連のテキストチャンク中の1つのタイムスロットセグメントから次のタイムスロットセグメントの開始に移行するよう構成されている。一形態では、移行入力は、ユーザにより動作可能な遠隔装置によって生じる。別の形態では、移行入力は、サウンドトラックがプレイされるオーディオプレーヤのユーザによる作動によって生じる。
第2の態様では、本発明の要旨は、広義には、テキストソースを読みながらユーザがプレイすべき複合サウンドトラックを作成する方法であって、サウンドトラックの長さは、サウンドトラック時間線によって定められ、この方法は、(a)サウンドトラック時間線中に同時にプレイするよう配置された多数のサウンド層を作るステップを有し、(b)1つ又は2つ以上の音声特徴の配列体を各サウンド層中に挿入してサウンドトラック時間線中のプリセット開示時間でプレイするようにするステップを有し、少なくとも1つのサウンド層の音声特徴のプリセット開始時刻は、これらが読み速度入力に基づくユーザの読み速度に応じるよう構成されるように可変であり、(c)サウンド層及び音声特徴を、読み速度入力に基づくユーザの読み速度にマッチするよう適合可能なサウンドトラック中にコンパイルするステップを有することを特徴とする方法にある。
好ましくは、この方法は、サウンドトラック時間線をテキストソースの一連のテキストチャンクに対応した一連のタイムスロットセグメントに分割するステップを更に有し、各タイムスロットセグメントは、タイムスロットセグメント期間を有し、ステップ(b)は、各音声特徴をコンフィグレーションして所定のタイムスロットセグメントで開始するようにするステップを含む。
好ましくは、ステップ(a)は、音声特徴のプリセット開始時刻が読み速度入力とは独立した固定読み速度サウンド層と、音声特徴のプリセット開始及び停止時刻が読み速度入力に依存して音声特徴のプリセット開始及び停止時刻をユーザの読み時間にマッチさせることができるようにする可変読み速度サウンド層との混合体を作るステップを含む。
好ましくは、ステップ(b)は、タイムスロットセグメント期間の百分率として定められているプリセット開始及び停止時刻を定めるステップを含み、タイムスロットセグメント期間は、音声特徴の開始及び停止時刻をユーザの読み速度にマッチさせることができるよう読み速度入力に基づいている。
好ましくは、この方法は、サウンドトラックをコンパイルした後、サウンド層の1つ又は2つ以上の音声特徴を変更するステップを更に有する。好ましくは、サウンド層の1つ又は2つ以上の音声特徴を変更するステップは、ユーザが新たな音声特徴を挿入すると共に/或いはサウンドトラック時間線中の音声特徴を置換することができるようにするステップを含む。より好ましくは、新たな音声特徴は、ユーザ自身のミュージックライブラリからの歌又はミュージックを含む。
第3の態様では、本発明の要旨は、広義には、テキストソースのためのサウンドトラックを作成する方法であって、サウンドトラックは、多数のサウンド層を有し、各サウンド層は、1つ又は2つ以上の音声特徴を有し、この方法は、テキストソースのためのサウンドトラックの所要のサウンド層を記録するステップと、サウンドトラックを選択されたオーディオフォーマットで作成するステップと、サウンドトラック及び音声特徴移行を制御するソフトウェアファイルを作成するステップと、テキストソースの読者に利用可能なサウンドトラック及びソフトウェアファイルを作成するステップとを有し、サウンド層の少なくとも1つの音声特徴の開始及び停止時刻位置を顧客の読み速度にマッチするよう変化させることができることを特徴とする方法にある。
第4の態様では、本発明の要旨は、広義には、特に本、電子ブック又は他のテキストソースのための可変持続時間型複合サウンドトラックを作成する方法であって、サウンドトラックは、サウンド層中にコンパイルされる多数の音声特徴を有し、この方法は、テキストソースのためのサウンドトラックの所要のサウンド層を記録するステップと、サウンドトラックを選択されたオーディオフォーマットで作成するステップと、サウンドトラック及び音声特徴移行を制御するソフトウェアファイルを作成するステップと、テキストソースの読者に利用可能なサウンドトラック及びソフトウェアファイルを作成するステップとを有し、サウンドトラック中の各音声特徴の開始及び停止時刻を変更することにより読者の読み速度にマッチするようサウンド層の少なくとも1つのプレイバックを変化させることができることを特徴とする方法にある。
第5の態様では、本発明の要旨は、広義には、特に本、電子ブック又は他のテキストソースのための可変持続時間型複合サウンドトラックを提供する方法であって、サウンドトラックは、チャンクに分割される多数のサウンド層を有し、各チャンクは、1つ又は2つ以上の個々の音声特徴を有すると共にテキストソース中のテキストの長さに対応しており、この方法は、少なくとも1つのサウンド層が、サウンドトラック中の位置が代表的な読者の読み速度にマッチするよう変化可能である音声特徴を有するようテキストソースのためのサウンドトラックの所要の層を記録するステップと、サウンドトラックを選択されたオーディオフォーマットで作成するステップと、ソフトウェアファイルを音声特徴のチャンク相互間のサウンドトラック移行を制御するソフトウェアファイルを作成するステップと、サウンドトラック及びソフトウェアファイルを読者に利用可能にするステップとを有することを特徴とする方法にある。
第6の態様では、本発明の要旨は、広義には、本又は他のテキストソースのためのサウンドトラックを販売する方法であって、サウンドトラックは、多数のサウンド層を有し、各サウンド層は、1つ又は2つ以上の音声特徴を有し、サウンド層の少なくとも1つのプレイバックは、サウンド層中の各音声特徴の開始及び停止時刻を変更し、顧客の読み速度を測定し、顧客の読み速度に実質的にマッチしたサウンドトラックのバージョンを配信することにより顧客の読み速度にマッチさせることができるよう可変であることを特徴とする方法にある。
好ましくは、可変サウンド層は、テキスト中に記載されたイベントを読んでいるときにこれらイベントと一致するようタイミングが取られた音声特徴を有し、音声特徴のタイミングは、顧客の測定読み速度に一致する。
第7の態様では、本発明の要旨は、広義には、本、電子ブック、携帯電話テキストメッセージ又は他のテキストソースのためのサウンドトラックであって、サウンドトラックは、テキストソース中に記載されたイベントと一致するようタイミングが取られたサウンド効果を含む少なくとも1つの層を含む多数のサウンド層を有し、タイミングは、読者の予想読み速度に関連しており、サウンドトラックは、バックグラウンド又はシーンミュージックを含む少なくとも1つの他のサウンド層を更に有することを特徴とするサウンドトラックにある。
第8の態様では、本発明の要旨は、広義には、テキストソースのための可変持続時間型サウンドトラックを作成する方法であって、サウンドトラックは、多数のサウンド層を有し、サウンド層の少なくとも1つのプレイバックは、サウンドトラックを構成するオーディオファイル及び音声特徴の開始及び停止時刻を調節することによって読者の読み速度に調節可能であり、この方法は、サウンド層の少なくとも1つのプレイバックを調節可能にすることができるようにするテキストソースのためのサウンドトラックの所要層を記録するステップと、サウンドトラックを選択されたオーディオフォーマットで作成するステップと、サウンドトラック移行を制御するためのソフトウェアファイルを作成するステップと、サウンドトラック及びソフトウェアファイルを読者に利用可能にするステップとを有することを特徴とする方法にある。
別の態様は、本発明の要旨は、広義には、特に本、電子ブック、携帯電話テキストメッセージ又は他のテキストソースのためのサウンドトラックを作成する方法であって、前記サウンドトラックは、多数のサウンド層を有し、各サウンド層は、1つ又は2つ以上の音声特徴を有し、この方法は、テキストソースのためのサウンドトラックの所要の層を記録するすると共にミキシングするステップと、サウンドトラックを選択されたオーディオフォーマットで作成するステップと、音声特徴移行を制御するソフトウェアファイルを作成するステップと、サウンドトラック及びソフトウェアファイルを読者に利用できるようにするステップとを有し、サウンド層の少なくとも1つの音声特徴の開始時刻位置を読者の読み速度にマッチするよう変化させることができることを特徴とする方法にある。
別の態様では、本発明の要旨は、広義には、特に本又は電子ブックのためのサウンドトラックを提供する方法であって、サウンドトラックがチャンクに分割された多数のサウンド層を有し、各チャンクは、多数の個々の音声特徴を有し、各チャンクは、テキストの長さ(典型的には、長さがページ)に対応し、この方法は、本のためのサウンドトラックの所要の層を記憶すると共にミキシングするステップを有し、各チャンクの長さは、各チャンク中の音声特徴の開始時刻を変更することにより代表的な読者の読み速度にマッチするよう変化可能であり、この方法は、サウンドトラックを選択されたオーディオフォーマットで作成するステップと、サウンドトラックチャンク移行を制御するためのソフトウェアファイルを作成するステップと、サウンドトラック及びソフトウェアファイルを読者に利用できるようにするステップとを有することを特徴とする方法にある。
好ましくは、多数の個々の音声特徴は、互いに同時にランするが、個々の可変速度、持続時間及び移行プロパティを保持する。
好ましくは、サウンド層の1つ又は2つ以上は、サウンド効果、ミュージック及びシーン関連サウンドを表す音声特徴を含み、各このような音声特徴は、チャンク中の各有意のサウンド効果又はシーン変化相互間の測定比に基づく開始位置を有し、したがって、サウンド効果及びシーン変化を代表的な読者の読み速度にマッチするよう開始させたり停止させたりすることができるようになっている。
好ましくは、読者は、オーディオプレーヤ又は電子ブック上で自分の読み速度を選択することができ、各チャンク中のサウンド効果及びシーン関連音声特徴の開始位置は、読み速度の変化にマッチするよう設定された比によって調節可能である。
好ましくは、サウンド層は、少なくとも1つの可変持続時間型サウンド層を有し、このような層の音声特徴のプリセット開始及び停止時刻は、読者の読み速度を表す読み速度入力に依存しており、したがって、このようなサウンド層中の音声特徴のプレイバックタイミングをユーザの読み速度にマッチさせることができるようになっている。より好ましくは、各音声特徴は、サウンドトラックのチャンク相互間のギャップレス移行を生じさせるよう音声特徴相互間の移行を制御する関連のプロパティを有する。例えば、これらプロパティは、フェードイン/フェードアウト又はサウンドトラックの一チャンクから次のチャンクへの移行時にプレイする音声特徴相互間の突然の停止/開始移行を含むのが良い。各音声特徴の移行プロパティは、ページ又はテキストチャンクの終わりに達した場合又は選択した場合、例えばフェードアウトし又はこれが続行する場合、どのオーディオファイルがプレイされているかに関する規則を含むのが良い。
好ましくは、サウンドトラックは、読者が、どの歌(以下、「ソング」という場合がある)が置換されるべきかを選択することにより或いは選択基準、例えば歌の人気若しくはジャンル又はミュージック特性、例えばビート、テンポ又はピッチに基づいて歌に自動的に取って代わるサウンドトラックソフトウェアを選択するかによって幾つかの層の幾つかの音声特徴を読者の既存のミュージックライブラリからの歌を含むオーディオ特徴で置き換えることができるにするよう構成されるのが良い。好ましくは、読者がサウンドトラックを自分のミュージックライブラリからの自分自身のミュージックで再構成しようと決めた場合、これにより、新たなサウンドトラックが作られ、ユーザは、異なるミュージックテイスト又はランゲージに応える別のサウンドトラックとしてアップロードして再販売するオプションを得ることになる。
好ましくは、購入時において、読者の平均読み速度が定められ、読者は、自分の平均読み速度にほぼマッチした自分の選択された本のためのサウンドトラックのバージョンを手に入れる。
好ましくは、外部リモートコントローラオーディオプレーヤ又は電子ブックを用いると、テキストソースのページからページへのサウンドトラックの移行を制御することができる。
好ましくは、オーディオプレーヤ、リモートコントローラ又は電子ブックをページをめくったときにトリガすることができ、それにより、開始するのに先に設定された読み速度によってあらかじめ定められている速度及びタイミングでそのページに関連している種々の音声特徴のきっかけが与えられる。
別の態様では、本発明の要旨は、広義には、本、電子ブック又は他のテキストソースのためのサウンドトラックを販売する方法であって、サウンドトラックが多数のサウンド層を有し、サウンド層の少なくとも1つのサウンドトラックオーディオファイルの開始及び停止時刻を顧客の読み速度にマッチさせることができ、この方法が顧客の読み取り時間を測定し、顧客の読み速度にほぼマッチしたサウンドトラックのバージョンを配信するステップとを有することを特徴とする方法にある。
好ましくは、「少なくとも1つのサウンド層」という表現は、本又は他のテキストソースに記載されたイベントと一致するようタイミングが取られたサウンド効果又は周囲のサウンドを含み、タイミングは、顧客の測定読み速度に関連している。
好ましくは、サウンドトラック又は少なくとも「少なくとも1つのサウンド層」という表現は、種々の予想読み取り時間にマッチする1つ又は2つ以上の変形例の状態で作られ、販売のために選択されたバージョンは、できるだけ近い状態で顧客の測定読み速度にマッチされる。
別の態様では、本発明の要旨は、広義には、本又は他のテキストソースのためのサウンドトラックであって、サウンドトラックが本又は他のテキストソース中に記載されたイベントと一致するようタイミングが取られたサウンド効果を含む少なくとも1つの層を備えた多数のサウンド層を有し、タイミングは、顧客の予想読み取り時間に関連しており、サウンドトラックは、バックグラウンドミュージックを含む少なくとも1つの他のサウンド層を更に有することを特徴とするサウンドトラックにある。
別の態様では、本発明の要旨は、広義には、本又は他のテキストソース及びこの本又は他のテキストソースのためのマッチするサウンドトラックであって、サウンドトラックが本又は他のテキストソース中に記載されたイベントと一致するようタイミングが取られたサウンド効果を含む少なくとも1つの層を備えた多数のサウンド層を有し、タイミングは、顧客の予想を読み速度に関連しており、サウンドトラックは、更に/或いは、バックグラウンドミュージックを含む少なくとも1つの他のサウンド層を有することを特徴とするサウンドトラックにある。
別の態様では、本発明の別の要旨は、広義には、特に本のためのサウンドトラックを作成する方法であって、サウンドトラックが、多数のサウンド層を有し、サウンド層の少なくとも1つのサウンドトラックオーディオファイルのプレイバック開始及び停止時刻が読者の読み速度に合わせて調節可能であり、この方法が、サウンド層の少なくとも1つのサウンドトラックを構成する個々のオーディオファイルの各々のプレイバック開始及び停止時刻が調節可能であるようにすることができる本のためのサウンドトラックの所要層を記録するステップと、サウンドトラックを選択されたオーディオフォーマットで作成するステップと、サウンドトラック移行を制御するためのソフトウェアファイルを作成するステップと、サウンドトラック及びソフトウェアファイルを読者に利用できるようにするステップとを有する方法にある。
好ましくは、サウンドトラックは、オーディオプレーヤ又は電子ブックによりプレイ可能であると共に遠隔装置、電子ブック又はオーディオプレーヤによって制御可能である。
好ましくは、オーディオプレーヤ又は電子ブックは、直接に又はワイヤレスで接続された遠隔装置及び/又はコンピュータとインターフェイス可能である。
好ましくは、遠隔装置は、サウンドトラックを本のページに同期させることができる。
好ましくは、選択されたオーディオフォーマットは、ディジタルオーディオフォーマット、例えばmp3、wma、aac及び他の公知のディジタルオーディオフォーマットである。
好ましくは、サウンドトラックは、多数のサウンドトラックファイルを含む。
好ましくは、サウンドトラックは、単一のサウンドトラックファイル及び関連のデータファイルを含む。
好ましくは、サウンドトラックは、オーディオプレーヤ又はコンピュータ上に存在するミュージックライブラリからの歌を含むのが良い。
好ましくは、歌は、ビート、テンポ又はピッチにより本のチャプタ又はページにマッチ可能である。
本明細書及び特許請求の範囲で用いられている「テキストソース」という用語は、別段の指定がなければ、読み物がハードコピー印刷形態であるにせよ電子コピーであるにせよいずれにせよ任意形態の読み物を意味し、このような電子コピーとしては、本、電子ブック、携帯電話テキストメッセージ、雑誌、レポート、コミックブック、フィルムスクリプト等が挙げられるが、これらには限られない。
本明細書及び特許請求の範囲で用いられている「テキストチャンク」という用語は、テキストソース中の既定長さのテキストを意味し、テキストソースは、実施形態において種々の仕方で定め得る所定長さの一連のテキストチャンクに分割され又はセグメント化され、このような種々の仕方としては、一例を挙げるに過ぎないが、テキストのページ、ページのグループ、チャプタ、携帯電話テキストのページ、既定数の単語又は特定のテキストソースに適したテキスト長さの任意他の尺度が挙げられる。
本明細書及び特許請求の範囲で用いられている「オーディオプレーヤ」という用語は、サウンドを生じさせるディジタルオーディオファイル又はサウンドトラックをプレイすることができる携帯可能又はそうではないあらゆる装置及びシステムを意味し、このような装置及びシステムとしては、例えば、パーソナルコンピュータ、PDA、MP3プレーヤ、携帯電話、i‐Podのような装置及び電子ブックシステム又は任意他のオーディオシステムが挙げられる。
本明細書及び特許請求の範囲で用いられている「音声特徴」という用語は、サウンドトラックのためのサウンドを構成するディジタルオーディオファイル又は記録から成るオーディオサウンドを含む。
原文明細書及び原文特許請求の範囲で用いられている、「〜を有する」、「〜を備えている」は、「少なくとも一部は〜から成る」を意味している。「〜を有する」、「〜を備えている」という用語を含む本明細書及び特許請求の範囲における各記載を解釈する場合、この用語の後に位置する特徴以外の特徴も又存在する場合がある。例えば「〜を有し」、「〜を備え」のような関連用語は、同様に解釈されるべきである。
原文明細書及び原文特許請求の範囲で用いられる「及び/又は」という用語は、「及び」または「又は」、「及び」および「又は」の両方を意味している。
原文明細書及び原文特許請求の範囲で用いられている名詞の後に続く“(s)”は、名詞の複数形及び/又は単数形を意味している。
本明細書の内容は、上記記載から成り、更に、以下に例示として与えられる構成例を含む。
次に、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明するが、これらは例示に過ぎない。
本発明は、テキストソース、例えば本、電子ブック、携帯電話テキストブック又は任意他の形式の読み物のための複合サウンドトラック並びに複合サウンドトラックを作成してプレイする関連の方法及びシステムに関する。特に、ユーザがテキストソースを読んでいるときにサウンドトラックがユーザによってプレイされるのが良く、それにより読書の喜びが大きくなる。サウンドトラックは、特定のテキストソースに合わせてカスタマイズされているが、サウンドトラックをユーザの読み速度及びミュージックに対する嗜好にマッチするようカスタマイズできる。
図1〜図4を参照して、複合サウンドトラック、方法及びシステムの第1の好ましい実施形態及び変形例について説明する。その後に、複合サウンドトラック、方法及びシステムの第2の好ましい実施形態について図5〜図20を参照して説明する。第1の好ましい形態としての複合サウンドトラック、システム及び方法の観点及び特徴を第2の好ましい形態に採用して利用することができ、又その逆の関係が成り立つことが理解できる。
第1の好ましい実施形態
図1は、サウンドトラックを作成するために書籍出版社との契約を得た時点から始まってサウンドトラックを読者に利用できるようにする時点まで本の形態のテキストソースのコンテキスト中にサウンドトラックを作成する方法を示している。ステップの記載順序は、非限定的な例に過ぎず、これらステップは、任意の順番で実施できる。また、幾つかのステップを作成したサウンドトラックの用い方及び具体化に応じて省くことができることは注目されるべきである。以下の段落は、各ステップ及び各ステップに役立つ種々のオプションを説明している。
図1は、サウンドトラックを作成するために書籍出版社との契約を得た時点から始まってサウンドトラックを読者に利用できるようにする時点まで本の形態のテキストソースのコンテキスト中にサウンドトラックを作成する方法を示している。ステップの記載順序は、非限定的な例に過ぎず、これらステップは、任意の順番で実施できる。また、幾つかのステップを作成したサウンドトラックの用い方及び具体化に応じて省くことができることは注目されるべきである。以下の段落は、各ステップ及び各ステップに役立つ種々のオプションを説明している。
図1のステップ1に示されているように、本のためのサウンドトラックを作成する前に、書籍出版社にサウンドトラックを書籍(本)と共にプロモートするための契約に至ることができるようアプローチするのが良い。書籍出版社が単一のサウンドトラックが発行されるあらゆる書籍バージョンについて有効であることができるようにするために同一のテキストコンテンツ及び同一のページ番号付けで書籍の全てのバージョン(版)を発行するのに同意すれば有利である。
第1の好ましい実施形態では、サウンドトラックは、好ましくは、本の各ページについて別々のサウンドトラックファイルを有する状態で作成される。ただし、オプションとして、別々のサウンドトラックファイルが本の各チャプタ又はひとまとまりのページにマッチしても良い(ステップ2)。サウンドトラックは、好ましくは多くのサウンド層から成る複合サウンドトラックであり、各サウンド層は、1つ又は2つ以上の音声特徴、例えばサウンド効果(例えば、発砲の際の音、ドアがバタンと閉まる音、電話が鳴る音)、バックグラウンドミュージック(例えば、オーケストラミュージック、バンドソング)及び雰囲気ノイズ又は周りのノイズ(例えば、天候に関する音)を有する。サウンド層は、互いに異なる層からの多数の音声特徴が一緒に同時にプレイすることができるよう互いに同時にプレイする。音声特徴は、読者がテキストを読んでいるときに本の中で起こる出来事にマッチするようこれらそれぞれの層内に巧妙に配置される。次に、これら層を全て互いに結合して単一のサウンドトラックを形成する。音声特徴の正確な位置決め及びタイミングは、本のテキストへのサウンドトラックの適正なマッチングにとって重要である。好ましくは、プロフェッショナル用オーディオ機器、例えばミキシング及びダビング機器をこのステップについて利用するのが良い。
サウンドトラックをいったん調製すると、サウンドトラックは、様々な読者によって必要とされる1つ又は2つ以上の好ましいオーディオフォーマット、例えば、mp3、wma、aac及び他の公知のディジタルオーディオフォーマット(これらは例示に過ぎない)にコード化される(ステップ3)。第1の好ましい実施形態では、サウンドトラックのバリエーションは、多種多様な読み速度でランするよう作成される。単純化していえば、3通りの速度、即ち、読むのが遅い(低速)読者、読むのが中程度の(中速)読者及び読むのが速い(高速)読者(これらは例示に過ぎない)が本明細書において説明されている。しかしながら、実際には、顧客の予想読み速度に基づいて各サウンドトラックについて無限の数の変形例を作成できることは理解できる。
これを達成するため、サウンドトラック中のサウンド層の1つ又は2つ以上の中への音声特徴の配置場所を種々の読み速度の必要に応じて一ページ内で変化させても良い。第1の好ましい実施形態では、これら「可変読み速度層」の1つは、シーンの変化が起こる場合にサウンドトラックのサウンド効果層又は他の層である場合がある。したがって、遅い読み速度サウンドトラックのサウンド効果層中の音声特徴は、速い読み速度サウンドトラックの音声特徴よりも広がりが極めて大きい。しかしながら、種々の読み速度サウンドトラックの音声特徴相互間の時間の比は、互いに等しい。この方法により、サウンド効果は、読者が本のページ上の適当なテキストを読んでいるときにプレイするよう正確にタイミングが取られる。サウンドトラックの他の層、例えば、ページの始まりからランする或る特定のバックグラウンドミュージック及びシーンノイズを含む層中の音声特徴の位置は、種々の読み速度について作成されたサウンドトラック中で同一であっても良く、これは、「一定読み速度層」と呼ばれる。第1の好ましい実施形態では、バックグラウンドミュージック及びシーンノイズ層は、一ページを読むのに要する時間が長いことを考慮に入れて速い読み速度サウンドトラックよりも遅い読み速度サウンドトラックの方が長い時間にわたってプレイするよう構成されている。
次のステップは、サウンド層のページ、チャプタ、セクション及び音声特徴相互間のサウンドトラックの移行を制御するソフトウェアファイルを作成することである(ステップ4)。このソフトウェアは、複合サウンドトラックのサウンド層の音声特徴相互間の移行を制御することができ、したがって、ページ相互間のギャップレス移行、フェードイン/フェードアウト又は音声特徴相互間の急な停止/開始移行が存在するようになる。ソフトウェアファイルは、本の関連テキストチャンク、例えばチャプタの持続時間全体を通じて連続サウンド出力を提供するよう構成されている。さらに、ソフトウェア回路は、読者がサウンドトラックの幾つかの層又は1つの層の特定の音声特徴を自分自身のミュージックライブラリからのサウンド層又は音声特徴で置き換えることができるよう構成されているのが良い。例えば、ソフトウェアファイルは、読者がサウンドトラックのバックミュージック層全体又はその層内の特定の音声特徴を読者の既存のミュージックライブラリからの歌で置き換えることができるよう構成されているのが良い。読者は、どの歌が置き換えられるべきであるかを選択することができ又はソフトウェアファイルは、選択基準、例えば歌の人気若しくはジャンル又はミュージック特性、例えばビート、テンポ又はピッチに基づいて歌に自動的に取って代わることができる。この機能により、読者は、サウンドトラック内に正に自分自身の個々の又はカスタマイズされたソング層を作成することができ、次に、このソング層をウェブサイトにアップロードして後述するように再販することができる。
次のステップでは、サウンドトラック及びソフトウェアファイルを顧客に配信する(ステップ5)。サウンドトラックは、インターネットを通じて直接的に若しくはワイヤレスで又は店舗から販売される。サウンドトラックがインターネットを通じて販売される場合、サウンドトラック及びソフトウェアファイルは、インターネットにより直接又はワイヤレスでダウンロードされるのが良く、店舗から販売される場合には、全てのサウンドトラックファイルは、記憶媒体に格納され又は店舗でダウンロードされることになる。
サウンドトラック及びソフトウェアファイルがいったん作成されて読者に販売されると(ステップ6)、サウンドトラック及びソフトウェアファイルは、図3に示されているように、コンピュータ10から直接又はワイヤレスでオーディオプレーヤ11にダウンロードされても良く、或いは、本又は電子ブックを読みながらコンピュータから直接聴き取っても良い。オーディオプレーヤ11は、読者にサウンドトラックから可聴音を提供することができる任意市販のオーディオプレーヤ11であって良い。好ましくは、オーディオプレーヤ11は、利用可能なディジタルオーディオフォーマット、例えば、mp3、wma又はaacをプレイすることができると共に例えばサウンド及びページ移行効果を含むサウンドトラックのプレイバックを制御するサウンドトラックのために作成されたソフトウェアファイルを実行することができる。オーディオプレーヤにロードされたソフトウェアファイルは、好ましくは、バックグラウンドミュージック層のためのサウンドトラックのデフォルトソングを用いるというオプションを読者に提供し又はバリエーションセクションの例5で後で説明するようにオーディオプレーヤのミュージックライブラリ中の既存の歌を用いる(ステップ7)。
図4は、オプションとしてオーディオプレーヤからプレイされたサウンドトラックファイルを制御するために使用可能なリモート又は遠隔装置13を示している(ステップ8)。遠隔装置13は、好ましくは、手持ち型装置であり、或いは、変形例として、これを例えばクリップ又はフックによって本12に取り付け可能である。第1の好ましい実施形態では、遠隔装置13は、読者が本12の次のページを読むことを決めたときに押すことができるボタンを有し、このボタンは、ソフトウェアファイルをトリガしてそのページに対応したサウンドトラックファイルを選択してプレイし又はそのページに関連したサウンドトラックの対応の部分にスキップする。変形例として、遠隔装置13は、ページをページめくりセンサによりめくった時点を自動的に検出することができる機能を有するのが良い。遠隔装置は、プレイ、ポーズ、次ページ、前ページボタン及び読まれているページ番号を表示するLCDディスプレイを更に有するのが良い。幾つかのソフトウェアデータファイルも又遠隔装置13上にロードしてサウンドトラックファイルの移行を制御し又はサウンドトラックを通じた移行を行なうのが良い。遠隔装置13は、オーディオプレーヤ11からの短い長さのサウンドをバッファすることができる内蔵型オーディオバッファメモリを更に有するのが良く、したがって、次のサウンドトラックファイルがプレイのために選択された場合、この次のサウンドトラックファイルは、サウンドトラックファイル相互間でクロスフェーディングを行なうことができるようになっている。遠隔装置は、先のサウンドトラックファイルを次のサウンドトラックファイルとシームレスでミックスし、フェードし又はマージすることができる。オーディオプレーヤ11は、このオプションが実行可能である場合、サウンドトラックファイルのクロスフェーディングを実行することが必要とされてはいない。
ステップ9では、オーディオプレーヤ11上にロードされたソフトウェアファイルは、本12のページ、チャプタ及び/又はセクション中のサウンドトラックの移行を含むサウンドトラックのサウンド層の音声特徴相互間の移行を用意し、その結果、本12を読んでいる間にサウンドトラックをプレイする場合に移行がシームレスで実行されるようになっている。理解されるように、サウンドは、遠隔装置13から一対のヘッドヘッドホン14又は別個の1組のスピーカを通して読者に伝達される。
図2は、サウンドトラックを読者に配信する際に実施されるプロセスの一例を示している。読者は、用いられる個々の販売方法に応じて、これらステップの全てを完了する必要はない。
図2のステップ1では、読者は、テキストソース、例えば本、電子ブック、オンラインテキスト、可聴ブック又は任意他のテキスト付きの刊行物を購入する。読者は、選択した本のためのサウンドトラックがその本に含まれている広告を探すことにより利用可能であるかどうかをインターネット又は他の広告媒体でチェックすることができる(ステップ2)。次に、読者は、ウェブサイト又はどこかほかの場所に掲載されている書面による又は聴くことができる指令に従うことにより自分の読み速度を評価することが迫られる(ステップ3)。これは、ウェブサイト上にタイミングが取られた段落を読むことによって実施されるのが良い。読者は、サウンドトラック及び自分の読み速度に対応した任意の関連のソフトウェアデータファイルをインターネットオンラインストア又は店舗からダウンロードすることができる(ステップ4)。読者は、必要なサウンドトラックファイルの全て及び関連のソフトウェアを自分のオーディオプレーヤにロードすることができる(ステップ5)。次に、サウンドトラックと関連したソフトウェアにより、読者は、オーディオプレーヤのミュージックライブラリに含まれている歌をサウンドトラックの歌の代用物として使用することができるようサウンドトラックを変更するオプションを得ることができる(ステップ6)。読者がミュージックライブラリに含まれている歌を用いる方が好みである場合、読者は、自分のミュージックライブラリのどの歌をサウンドトラックで用いるかを選択することができ又は最近のプレイリスト、聴いたうちで最も人気のある歌、歌のジャンル、歌のビート又はこれら要因の組み合わせに基づいて歌の選択項目を自動的に選択するソフトウェアファイルを有することができる。ステップ7において、読者は、オーディオプレーヤ11を遠隔装置13に接続するのが良く、この遠隔装置は、図3に示されているように本12に取り付けられる。サウンドトラック及びソフトウェアファイルがコンピュータ10からいったんオーディオプレーヤ上にロードされると、読者は、自分の読み速度を選択し、サウンドトラックをオーディオプレーヤでプレイし、読書を開始する。読者は、ページをいったん読むと、読者は、ページをめくって次のページに移る際にオーディオプレーヤ11又は遠隔装置13のボタンを押すことにより次のサウンドトラックファイルを選択することができる(ステップ8)。ステップ9では、ソフトウェアファイルは、各サウンドトラックファイルが本について読まれているテキストに応じてプレイされているときにサウンドトラックファイル相互間の移行を制御する。このような移行は、シームレスサウンドトラックを読者に提供し、ついには、読者は、本の最後のページを読み終えるようになる。読者がステップ6においてサウンドトラックのサウンドについて自分自身のサウンドを用いることを選択した場合、読者は、ステップ10で説明するように、サウンドトラックを自分自身の歌と共にウェブサイトにアップロードするオプションを得る。サウンドトラックは、いったんアップロードされると、様々なミュージック嗜好又は言語を提供するよう本の元のサウンドトラックの代替物として再販できる。
第1の好ましい実施形態の変形例
以下の実施例は、上述の第1の好ましい実施形態としてのサウンドトラック、方法及びシステムの考えられる変形例に関する。
以下の実施例は、上述の第1の好ましい実施形態としてのサウンドトラック、方法及びシステムの考えられる変形例に関する。
実施例1
この実施例では、サウンドトラックファイルは、上述したように本、例えば小説の各ページについて作成される。各ページサウンドトラックファイルは、ページのムードと環境にマッチするミュージック及びバックグラウンドのサウンドの層とページ上で起こっているときに本の中のイベントにマッチするサウンド効果の層の組み合わせである。様々な読み速度にマッチするよう作成された多数のバージョンが存在し、したがって、サウンド効果及びシーンサウンドは、読者がページを読んでいるときに本中で起こるイベントにマッチするようになる。
この実施例では、サウンドトラックファイルは、上述したように本、例えば小説の各ページについて作成される。各ページサウンドトラックファイルは、ページのムードと環境にマッチするミュージック及びバックグラウンドのサウンドの層とページ上で起こっているときに本の中のイベントにマッチするサウンド効果の層の組み合わせである。様々な読み速度にマッチするよう作成された多数のバージョンが存在し、したがって、サウンド効果及びシーンサウンドは、読者がページを読んでいるときに本中で起こるイベントにマッチするようになる。
読者は、タイミングが取られた段落を読むことによって自分の読み速度をウェブサイト上で評価する。すると、ソフトウェアファイル及び所要の読み速度のためのサウンドトラックファイルを含むサウンドトラック一式をオンラインミュージック小売業ウェブサイトから購入してこれらをダウンロードすることができる。
本のためのダウンロードされたサウンドトラックファイル全ては、オーディオプレーヤ上にロードされる。読者は、読者が本に取り付け可能なオーディオプレーヤ又は遠隔装置上でページにマッチするトラックを選択することによって、各ページの読みを開始した場合にプレイされる各ページサウンドトラックファイルを選択する。
サウンドトラックと関連したソフトウェアファイルは、これらを選択したときにページサウンドトラックファイルを自動的にクロスフェードすることができる。これにより、次のトラックのボリュームがゆっくりと大きくされているときに先のトラックのボリュームがフェードアウトされ、その結果、ページサウンドトラックファイル相互間のオーディオギャップが存在しないようになる。というのは、これは、本中のシーンのムードを壊す場合があるからである。
実施例2
この実施例では、単一サウンドトラックファイルがこれ又関連のデータファイルを有する本全体について作成される。データファイルは、オーディオプレーヤがサウンドトラックファイルをどのようにして本の各ページについて分割するかを定めることができるようにする詳細を含む。このファイルは、オーディオプレーヤ上にロードされてサウンドトラックファイルを索引付けして、そのセグメントをユーザによって選択されたときに本の各ページについて表示できるようにする。読者は、遠隔装置を用いて又は実施例1において説明したのと同一の仕方でオーディオプレーヤ上で直接本の各ページに対応したサウンドトラックのオーディオセグメントを選択する。この実施例の他の全ての観点は、上述した観点と同一である。
この実施例では、単一サウンドトラックファイルがこれ又関連のデータファイルを有する本全体について作成される。データファイルは、オーディオプレーヤがサウンドトラックファイルをどのようにして本の各ページについて分割するかを定めることができるようにする詳細を含む。このファイルは、オーディオプレーヤ上にロードされてサウンドトラックファイルを索引付けして、そのセグメントをユーザによって選択されたときに本の各ページについて表示できるようにする。読者は、遠隔装置を用いて又は実施例1において説明したのと同一の仕方でオーディオプレーヤ上で直接本の各ページに対応したサウンドトラックのオーディオセグメントを選択する。この実施例の他の全ての観点は、上述した観点と同一である。
実施例3
この実施例について作成されたサウンドトラックは、サウンド効果及びバックグラウンドミュージックを層状に重ねたベーストラックを含み、この場合、ベーストラックは、本を読んでいる間に適当な箇所、例えば、チャプタの終わり又は新たなシーンの開始のところで変わる。ベーストラックを多くのグループをなすテキスト又はページにわたってプレイすることができる。オーディオプレーヤ及び遠隔装置は、読者が遠隔装置上の次ページボタン又はオーディオプレーヤ上に設けられているボタンをクリックすると本の各頁についてサウンド効果を同期させる。サウンドトラックと関連していて、所要のグループをなすテキスト又はページについて適当なベーストラックをプレイするようオーディオプレーヤに指令を出すデータファイルをロードすることによってこの特徴に対応し、ベーストラックの上部で各ページ及びミュージックのサウンド効果を同期させるソフトウェアファイルが作成される。この実施例の他の全ての観点は、上述した観点と同一である。
この実施例について作成されたサウンドトラックは、サウンド効果及びバックグラウンドミュージックを層状に重ねたベーストラックを含み、この場合、ベーストラックは、本を読んでいる間に適当な箇所、例えば、チャプタの終わり又は新たなシーンの開始のところで変わる。ベーストラックを多くのグループをなすテキスト又はページにわたってプレイすることができる。オーディオプレーヤ及び遠隔装置は、読者が遠隔装置上の次ページボタン又はオーディオプレーヤ上に設けられているボタンをクリックすると本の各頁についてサウンド効果を同期させる。サウンドトラックと関連していて、所要のグループをなすテキスト又はページについて適当なベーストラックをプレイするようオーディオプレーヤに指令を出すデータファイルをロードすることによってこの特徴に対応し、ベーストラックの上部で各ページ及びミュージックのサウンド効果を同期させるソフトウェアファイルが作成される。この実施例の他の全ての観点は、上述した観点と同一である。
実施例4
この実施例では、サウンドトラックについて作成されたソフトウェアファイルは、読者が本の次のページにページめくりするのに要する時間に基づいて読者の読み速度を自動的に計算する能力を備えている。この時間は、読者がサウンドトラックファイルをプレイするのに選択した時点から読者が次のサウンドトラックファイルを選択した時点までの時間を計ることによりオーディオプレーヤ又は遠隔装置から測定される。この時間は、次に、次のサウンドトラックファイルの少なくとも1つのサウンド層、好ましくはサウンド効果層のタイミングを自動的に調節し、その結果、これが全ページを読むのに要した時間にマッチするようにする。次ページのサウンド効果のタイミングは、前ページを読むのに要した時間に従ってソフトウェアにより自動的に調節され、その結果、サウンド効果が次ページで起こるイベントにほぼマッチするようにする。他の層、例えばバックグラウンドミュージック及びシーンノイズの開始時刻も又、前ページを読むのに要した時間の長さにマッチするよう伸縮される。この実施例は、本を読んでいる間に読者の読み速度の変化を可能にすると共に最後のページが読まれるまで連続方式で読者の読み速度にマッチする。この実施例の他の全ての観点は、上述した観点と同一である。
この実施例では、サウンドトラックについて作成されたソフトウェアファイルは、読者が本の次のページにページめくりするのに要する時間に基づいて読者の読み速度を自動的に計算する能力を備えている。この時間は、読者がサウンドトラックファイルをプレイするのに選択した時点から読者が次のサウンドトラックファイルを選択した時点までの時間を計ることによりオーディオプレーヤ又は遠隔装置から測定される。この時間は、次に、次のサウンドトラックファイルの少なくとも1つのサウンド層、好ましくはサウンド効果層のタイミングを自動的に調節し、その結果、これが全ページを読むのに要した時間にマッチするようにする。次ページのサウンド効果のタイミングは、前ページを読むのに要した時間に従ってソフトウェアにより自動的に調節され、その結果、サウンド効果が次ページで起こるイベントにほぼマッチするようにする。他の層、例えばバックグラウンドミュージック及びシーンノイズの開始時刻も又、前ページを読むのに要した時間の長さにマッチするよう伸縮される。この実施例は、本を読んでいる間に読者の読み速度の変化を可能にすると共に最後のページが読まれるまで連続方式で読者の読み速度にマッチする。この実施例の他の全ての観点は、上述した観点と同一である。
実施例5
この実施例は、ソフトウェアファイルにより、読者がサウンドトラックの幾つかの層、例えばバックグラウンドミュージック層をオーディオプレーヤ又はコンピュータ内の既存のパーソナルミュージックライブラリからの歌で置き換えることができる上述の実施例の任意のものと関連して利用できる。読者は、自分がソフトウェアファイルの使用により好みの歌をプレイするのを望むサウンドトラックの特定の場所を選択するオプションを得る。変形例として、歌は、歌のカテゴリ、例えば人気、ジャンル、ビート又は他の尺度に基づいて、ソフトウェアファイルによって自動的に選択されても良い。ソフトウェアファイルは又、特定のサウンドトラックファイルに対応したシーンで生じるムード又は行動の形式を示唆することができ、それにより、読者は、サウンドトラックファイルのバックグラウンドミュージック層に追加されるべき適当なミュージックをより正確に取り上げることができる。
この実施例は、ソフトウェアファイルにより、読者がサウンドトラックの幾つかの層、例えばバックグラウンドミュージック層をオーディオプレーヤ又はコンピュータ内の既存のパーソナルミュージックライブラリからの歌で置き換えることができる上述の実施例の任意のものと関連して利用できる。読者は、自分がソフトウェアファイルの使用により好みの歌をプレイするのを望むサウンドトラックの特定の場所を選択するオプションを得る。変形例として、歌は、歌のカテゴリ、例えば人気、ジャンル、ビート又は他の尺度に基づいて、ソフトウェアファイルによって自動的に選択されても良い。ソフトウェアファイルは又、特定のサウンドトラックファイルに対応したシーンで生じるムード又は行動の形式を示唆することができ、それにより、読者は、サウンドトラックファイルのバックグラウンドミュージック層に追加されるべき適当なミュージックをより正確に取り上げることができる。
さらに、サウンドトラックファイルをバックグラウンドミュージック層又はソング層中に意図的なギャップを備えた状態で作成でき、その結果、これらサウンドトラックファイルには、読者が自分のオーディオプレーヤ上にロードした歌を自動的にファイルすることができるようになる。オーディオプレーヤ上にロードされたソフトウェアファイルは、選択基準、例えば歌の人気又はジャンルに基づいてサウンドトラックのギャップ中に配置可能な歌の選択項目を定める。また、ソフトウェアファイルは、歌のビート、テンポ又はピッチに基づいてオーディオプレーヤから歌を自動的に選択することが可能である。この実施例の他の全ての観点は、上述した観点と同一である。
さらに、読者は、読者が自分自身のミュージック選択項目からサウンドトラックのユーザ生成ミュージックサウンド層中に導入していて、ユーザ生成「サウンドトラックソング」について指定された本中の時点でプレイする個別化ミュージックを除き、サウンドトラック中の他の全てのサウンド層をプレイすることから選択解除するオプションを得る。これは、ユーザの選択の「サウンドトラックソング」から恩恵を受けるテキストの強調表示された重要な又は感動をもたらす一片のある本の一部であるのが良い。これにより、読者は、上述したように自分のオーディオプレーヤに耳を傾けることができるが、読者が何ら背景又はシーンオーディオサウンド層がプレイされない状態で、本又はテキストの最も重要な又は感動的な部分を読んでいるときに自分の選択した又は好みの歌をプレイさせることができる。
ユーザがミュージックを変えようと決めた場合、ユーザは、自分自身のサウンドトラックを作成し、ユーザにはこれを再販売のためにウェブサイドにアップロードして戻すオプションが与えられる。
実施例6
この実施形態は、読者がウェブサイトを利用して読み速度を含む自分の個別化サウンドトラック選択項目を作成し、サウンドトラックの幾つかの層、例えばバックグラウンドミュージック層をウェブサイトへのアップロードを介して自分自身の既存のミュージックライブラリ又はウェブサイト上のオプションの選択項目、例えば作者の選択、最も人気のあるもの、カントリーミュージックテーマ等からの歌で置き換えることを除き、上述の実施形態の任意ものと関連して利用できる。必要な歌の形式のリスト、例えば悲哀、アクション、恐怖もの等を提供することができ、これらから、読者は、自分がサウンドトラック中の各スポットにどの歌をファイルするかを決定することができる。読者が全ての選択項目をいったん作ると、サウンドトラックは、ウェブサイトにより作成され、そして読者がダウンロードできるようにされる。このサウンドトラックは、上述の実施例において説明したように単一のサウンドトラックでも良く、多数の層を有しても良い。読者は、料金を課すことができるようこのサウンドトラックを第三者のアップロードのために利用できるようにするオプションを得る。
この実施形態は、読者がウェブサイトを利用して読み速度を含む自分の個別化サウンドトラック選択項目を作成し、サウンドトラックの幾つかの層、例えばバックグラウンドミュージック層をウェブサイトへのアップロードを介して自分自身の既存のミュージックライブラリ又はウェブサイト上のオプションの選択項目、例えば作者の選択、最も人気のあるもの、カントリーミュージックテーマ等からの歌で置き換えることを除き、上述の実施形態の任意ものと関連して利用できる。必要な歌の形式のリスト、例えば悲哀、アクション、恐怖もの等を提供することができ、これらから、読者は、自分がサウンドトラック中の各スポットにどの歌をファイルするかを決定することができる。読者が全ての選択項目をいったん作ると、サウンドトラックは、ウェブサイトにより作成され、そして読者がダウンロードできるようにされる。このサウンドトラックは、上述の実施例において説明したように単一のサウンドトラックでも良く、多数の層を有しても良い。読者は、料金を課すことができるようこのサウンドトラックを第三者のアップロードのために利用できるようにするオプションを得る。
実施例7
この実施形態は、上述の実施例の任意のものと関連して利用でき、ここでは、サウンドトラックは、電子ブック又は電子印刷媒体のテキストのために特別に作成される。好ましくは、サウンドトラックをダウンロードするオプションは、電子ブック又は電子印刷媒体の購入時点で利用可能である。サウンドトラックファイルのプレイバックは、ソフトウェアファイルの使用によりコンピュータディスプレイ上に表示される電子ブックのテキストに合わせて較正可能である。ソフトウェアファイルは、各サウンドトラックファイルのプレイバックを読者が電子ブックのページを選択する速度にマッチさせることができる。サウンドトラックファイルは、電子ブックを読むために用いられるコンピュータから又はオーディオプレーヤを操作する別個の遠隔装置によりプレイできる。遠隔装置は、読者が電子ブックのページをめくるときに電子ブックを読むために用いられるコンピュータからキュー信号を接続ケーブルにより又はワイヤレスで受信することができる。これは、読者が実施例1において遠隔装置の次ページボタンをクリックして次のサウンドトラックファイルをプレイするようにする仕方とほぼ同じである。この実施例の他の全ての観点は、上述の観点と同一であるのが良い。
この実施形態は、上述の実施例の任意のものと関連して利用でき、ここでは、サウンドトラックは、電子ブック又は電子印刷媒体のテキストのために特別に作成される。好ましくは、サウンドトラックをダウンロードするオプションは、電子ブック又は電子印刷媒体の購入時点で利用可能である。サウンドトラックファイルのプレイバックは、ソフトウェアファイルの使用によりコンピュータディスプレイ上に表示される電子ブックのテキストに合わせて較正可能である。ソフトウェアファイルは、各サウンドトラックファイルのプレイバックを読者が電子ブックのページを選択する速度にマッチさせることができる。サウンドトラックファイルは、電子ブックを読むために用いられるコンピュータから又はオーディオプレーヤを操作する別個の遠隔装置によりプレイできる。遠隔装置は、読者が電子ブックのページをめくるときに電子ブックを読むために用いられるコンピュータからキュー信号を接続ケーブルにより又はワイヤレスで受信することができる。これは、読者が実施例1において遠隔装置の次ページボタンをクリックして次のサウンドトラックファイルをプレイするようにする仕方とほぼ同じである。この実施例の他の全ての観点は、上述の観点と同一であるのが良い。
実施例8
この実施例も又、上述の実施例の任意ものと関連して利用でき、この場合、サウンドトラックは、オーディオブックの場合のように本の音読を含む追加のボイス層を含む。ソフトウェアファイルは、オーディオプレーヤの使用によりサウンドトラックのボイス層をオンオフにする選択肢を読者に提供する。これにより、サウンドトラックを聴きながらテキストを読み又はこれ又サウンドトラックを聴きながら本を読んで読者に聴かせる選択肢が読者に与えられる。この実施例の他の全ての観点は、上述した観点と同じである。好ましくは、サウンドトラックの各バージョン(顧客の予想読み速度に合わせて較正されている)は、音読層を同一速度に設定し又は音読速度に合わせて調節することができる。
この実施例も又、上述の実施例の任意ものと関連して利用でき、この場合、サウンドトラックは、オーディオブックの場合のように本の音読を含む追加のボイス層を含む。ソフトウェアファイルは、オーディオプレーヤの使用によりサウンドトラックのボイス層をオンオフにする選択肢を読者に提供する。これにより、サウンドトラックを聴きながらテキストを読み又はこれ又サウンドトラックを聴きながら本を読んで読者に聴かせる選択肢が読者に与えられる。この実施例の他の全ての観点は、上述した観点と同じである。好ましくは、サウンドトラックの各バージョン(顧客の予想読み速度に合わせて較正されている)は、音読層を同一速度に設定し又は音読速度に合わせて調節することができる。
実施例9
この実施例は、上述の実施例の任意のものに組み込み可能な追加の特徴を備えており、この場合、サウンドトラックは、プレイし又はミュートするよう選択可能な作者又は別の人からの注釈又は説明上の解説を含む追加のサウンド層を有する。これは、教育目的で又は読者に本の性格又は物語上のプロットに対する洞察を与える上で有用である。この実施例の他の全ての観点は、上述した観点と同一であるのが良い。
この実施例は、上述の実施例の任意のものに組み込み可能な追加の特徴を備えており、この場合、サウンドトラックは、プレイし又はミュートするよう選択可能な作者又は別の人からの注釈又は説明上の解説を含む追加のサウンド層を有する。これは、教育目的で又は読者に本の性格又は物語上のプロットに対する洞察を与える上で有用である。この実施例の他の全ての観点は、上述した観点と同一であるのが良い。
実施例10
この実施例では、作成されたサウンドトラックは、子供又は第二言語を習得した人への読書を教えるのを助けるために使用できる。本の音読を含むボイス層を備えたサウンドトラックが作成され、このようなサウンドトラックは、読書しながら読者を助けて音声が大声で始まり、次に読者が本のページを進むにつれて経時的にボリュームが減少するようにする。実施例4に記載のサウンドトラック層用自動可変読み速度コンポーネントを利用すると、サウンドトラックを仮想補助器具として機能させることができ、困難が生じる恐れのある箇所を予測し、本のページを読むのに要する時間で判断してページを読むのに要する時間が所定値よりも長い場合、読者を援助する。読者に与えられる援助は、難しい言葉との妥当な実際の音との関連付け(例えば雌牛の場合「モー」という鳴き声)、各単語音の分解を助けるボイスオーバー音声(例えばbecause(ビコーズ)、be-cause(ビー・コーズ))、読み上げていきながら徐々に減衰し、その後は注意を要する言葉についてのみ援助するボイスオーバー音声を含んでもよく、リーディングスコアは、遠隔装置を通じて読者が入力することができ、サウンドトラックは、読者がどのくらい援助を受けるかを自動的に調整する。この実施例の他の全ての観点は、上述した観点と同一であるのが良い。
この実施例では、作成されたサウンドトラックは、子供又は第二言語を習得した人への読書を教えるのを助けるために使用できる。本の音読を含むボイス層を備えたサウンドトラックが作成され、このようなサウンドトラックは、読書しながら読者を助けて音声が大声で始まり、次に読者が本のページを進むにつれて経時的にボリュームが減少するようにする。実施例4に記載のサウンドトラック層用自動可変読み速度コンポーネントを利用すると、サウンドトラックを仮想補助器具として機能させることができ、困難が生じる恐れのある箇所を予測し、本のページを読むのに要する時間で判断してページを読むのに要する時間が所定値よりも長い場合、読者を援助する。読者に与えられる援助は、難しい言葉との妥当な実際の音との関連付け(例えば雌牛の場合「モー」という鳴き声)、各単語音の分解を助けるボイスオーバー音声(例えばbecause(ビコーズ)、be-cause(ビー・コーズ))、読み上げていきながら徐々に減衰し、その後は注意を要する言葉についてのみ援助するボイスオーバー音声を含んでもよく、リーディングスコアは、遠隔装置を通じて読者が入力することができ、サウンドトラックは、読者がどのくらい援助を受けるかを自動的に調整する。この実施例の他の全ての観点は、上述した観点と同一であるのが良い。
第2の好ましい実施形態
図5〜図20を参照して、好ましい形態の複合サウンドトラック並びにサウンドトラックを作成すると共にプレイする方法及びシステムの第2の好ましい実施形態について説明する。第2の好ましい実施形態は、複合ディジタルサウンドトラックファイルフォーマット並びにサウンドトラックを作成してプレイする関連の方法及びシステムに関する。
図5〜図20を参照して、好ましい形態の複合サウンドトラック並びにサウンドトラックを作成すると共にプレイする方法及びシステムの第2の好ましい実施形態について説明する。第2の好ましい実施形態は、複合ディジタルサウンドトラックファイルフォーマット並びにサウンドトラックを作成してプレイする関連の方法及びシステムに関する。
複合サウンドトラック概要
図5を参照すると、好ましい形態のサウンドトラック20の略図が示されている。複合サウンドトラック20は、多層のものであり、この複合サウンドトラックは、サウンドトラックのプレイ中に同時にランする2つ又は3つ以上のサウンド層を有している。一例を挙げると、3つのサウンド層22,24,26が示されているが、任意個数の層を複合サウンドトラックの他の形態で利用できることは理解できる。好ましい形態のサウンドトラック20では、ミュージック層22は、バックグラウンドソングのために設けられ、バックグラウンド層24は、雰囲気ノイズのために設けられ、効果層26は、テキストソース中で起こるイベントとタイミングが取られたサウンド効果のために設けられている。例えば、ミュージック層22は、所望のバックグラウンドミュージック、例えばオーケストラミュージック又はバンドソングから成るのが良く、バックグラウンド層24は、天候に関する音、シーンノイズ等から成るのが良く、効果層26は、テキストソース中に起こるイベントと同期するようタイミングが取られたサウンド効果、例えば発砲の際の音、ドアがバタンと閉まる音、稲妻等を含む。
図5を参照すると、好ましい形態のサウンドトラック20の略図が示されている。複合サウンドトラック20は、多層のものであり、この複合サウンドトラックは、サウンドトラックのプレイ中に同時にランする2つ又は3つ以上のサウンド層を有している。一例を挙げると、3つのサウンド層22,24,26が示されているが、任意個数の層を複合サウンドトラックの他の形態で利用できることは理解できる。好ましい形態のサウンドトラック20では、ミュージック層22は、バックグラウンドソングのために設けられ、バックグラウンド層24は、雰囲気ノイズのために設けられ、効果層26は、テキストソース中で起こるイベントとタイミングが取られたサウンド効果のために設けられている。例えば、ミュージック層22は、所望のバックグラウンドミュージック、例えばオーケストラミュージック又はバンドソングから成るのが良く、バックグラウンド層24は、天候に関する音、シーンノイズ等から成るのが良く、効果層26は、テキストソース中に起こるイベントと同期するようタイミングが取られたサウンド効果、例えば発砲の際の音、ドアがバタンと閉まる音、稲妻等を含む。
好ましい形態では、サウンドトラック時間線中のサウンド層22,24,26は、一連のタイムスロットセグメント30a,30b,30cにセグメント化されている。同様に、関連のテキストソースは、一連のテキストチャンクに分割され又はセグメント化されている。サウンドトラック中の各タイムスロットセグメント30a,30b,30cは、テキストソース中のテキストチャンクに対応している。図5では、例示として3つのタイムスロットセグメント30a,30b,30cが示されている。ただし、一連のタイムチャンク中のタイムスロットセグメントの数は、サウンドトラック及びその関連のテキストソースの長さで決まり、サウンドトラック時間線は、任意所望の長さのものであって良いことは理解できる。説明の便宜上、テキストソースは、1冊の本であり、各テキストチャンクは、その本の1ページに対応している。しかしながら、理解されるように、テキストチャンクセグメント化は、テキストソースの種々の形式及び要件に合うよう様々であって良い。例えば、テキストソースは、連続ページ、チャプタ、語数に基づくテキストの長さのグループから成るテキストチャンク又は任意他の適当なセグメント化方式にセグメント化されるのが良い。好ましい形態では、各テキストチャンクの長さは、実質的に等しい。ただし、テキストソースのセグメント化は、他の形態において必ずしも等しくある必要はない。
好ましい形態では、各タイムスロットセグメント30a,30b,30cの持続時間又は長さは、テキストソースに関するユーザの読み速度に対応するよう構成される。例えば、タイムスロットセグメントが1ページの長さを持つテキストソース中のテキストチャンクに対応すると共に読者が1ページを読むのに30秒このようなとした場合、各タイムスロットセグメントの長さは、30秒に設定される。事実、一連のタイムスロットセグメントから成るサウンドトラック時間線は、一連のテキストチャンクから成るテキストソースについてユーザの読み時間線に実質的に等しい。
タイムスロットセグメントは、時間マーカT1,T2,T3,T4によって互いに区切られており、これらタイムマーカは、サウンドトラック時間線の長さに沿って互いに間隔を置いたインタバルで位置している。各々の対をなす隣り合うタイムマーカは、サウンド層22,24,26を横切って延びる対応のタイムスロットセグメントを定める。一連のタイムスロットセグメント、タイムマーカ及び対応のテキストチャンク相互間のこの関係は、図6の表に示されている。図示のように、各タイムスロットセグメント30a,30b,30cは、この例では1ページであるテキストソースの関連のテキストチャンクに対応している。タイムスロットセグメント期間と呼ばれるタイムスロットセグメントの持続時間は、各タイムスロットセグメントに対応したタイムマーカの位置によって設定される。例えば、タイムスロットセグメント30aは、開始時刻マーカT1及び停止時刻マーカT2によって区切られる。同様に、タイムスロットセグメント30bは、開始時刻マーカT2及び停止時刻マーカT3によって区切られ、一連のタイムスロットセグメント中の残りのタイムスロットセグメントについても同様である。
図5に戻ってこれを参照すると、各サウンド層22,24,26は、1つ又は2つ以上の音声特徴を有する。音声特徴は、サウンドトラックの時間線中に特定の選択された時点でプレイするよう構成されたオーディオファイルである。サウンド層の単一のタイムスロットセグメント内に多数の音声特徴が存在する場合があり又は所与の音声特徴が多数のタイムスロットセグメントにわたって延びる場合がある。
一例を挙げると、ミュージック層22は、タイムスロットセグメント30a中で開始し、タイムスロットセグメント30b中で終了する単一の音声特徴32、例えば歌を備えた状態で示されている。バックグラウンド層24は、タイムスロットセグメント30a中のプレイで始まり、タイムスロットセグメント30b,30c全体を通じてプレイを続行する音声特徴34、例えば雰囲気ノイズ又はシーンノイズを有する。ミュージックサウンド層22及びバックグラウンドサウンド層24の性状は、これらの音声特徴が本の多数の連続ページにわたって、及び多数の連続したタイムスロットセグメントにわたって連続してプレイする可能性が多分にあるようなものである。これとは対照的に、効果層26は、各タイムスロットセグメント内に多数の音声特徴を有する傾向がある。というのは、多数のイベントが1ページ内で起こる傾向があるからである。
好ましい形態では、サウンドトラックの種々の層中の音声特徴の各々は、サウンドトラック時間線中に所定の又は指定された開始位置を有する。図5のサウンドトラック20中の音声特徴の開始位置は、サウンドトラック時間線中に符号S32,S34,S36,S38,S40,S42,S44,S46として示されている。音声特徴の端位置は、音声特徴と関連したオーディオファイルの長さで決まり、音声特徴は、オプションとして、読み速度につれて変化する場合のあるあらかじめ設定された停止位置を備えるのが良い。
サウンドトラック20は、サウンド層の1つ又は2つ以上をユーザの読み速度にマッチさせることができるよう構成されている。具体的に説明すると、サウンドトラックの層は、「一定読み速度サウンド層」か「可変読み速度サウンド層」かのいずれかとして定められる場合があり、幾つかの形態では、サウンドトラックは、一定読み速度サウンド層と可変読み速度サウンド層の組み合わせを有する場合がある。他の形態では、サウンドトラックは、全てが「可変読み速度サウンド層」型のものであるサウンド層から成る。サウンド層のタイプは、その層の音声特徴の開始/停止位置がどういうものであるかを定める。一例を挙げると、一定読み速度サウンド層は、ユーザの読み速度とは独立したサウンドトラック中のあらかじめ設定された位置でこれらの音声特徴をプレイし、これに対し、可変読み速度サウンド層は、テキストソース中で起こるイベントとタイミングが取られたオーディオ効果のために用いられ、したがって、このような層中の音声特徴のタイミング又は位置は、ユーザの読み速度にマッチされると共にこれに依存する。
一定読み速度サウンド層に関し、各音声特徴は、音声特徴がユーザの読み速度又はタイムスロットセグメント期間とは無関係に、サウンドトラック時間線内の又は特定のタイムスロットセグメント内の所定の時間で開始するよう絶対開始位置を有する。例えば、ミュージックサウンド層22及びバックグラウンドサウンド層24は、音声特徴がサウンドトラック時間線中又はユーザの読み速度とは独立した特定のタイムスロットセグメント内の所定の時間で開始するようそれぞれの音声特徴32,34が絶対開始位置を有するよう一定読み速度サウンド層であるのが良い。同じことは、これらが音声特徴について設定されている場合にもオプションとしての停止位置に当てはまる。
可変読み速度サウンド層の場合、各音声特徴は、タイムスロットセグメントのタイムスロット期間(このタイムスロット期間内において、音声特徴のプレイが始まる)に基づく可変開始位置を有する。この点に関し、サウンドトラック時間線のタイムスロットセグメントは、ユーザの読み速度に基づいて設定される調節可能な又は可変タイムスロットセグメント期間を有する。この点に関し、複合サウンドトラックは、ユーザの読み速度に依存した可変全持続時間を有するものと考えることができる。好ましい形態では、可変開始位置は、音声特徴が開始するタイムスロットのタイムスロットセグメント期間に基づいて定められる百分率又は比開始位置であるのが良い。例えば、音声特徴、例えばサウンド効果がページの中間で生じるイベントに応じてプレイされるべき場合、タイムスロットセグメント期間の50%の可変開始位置が設定されることになる。図5を参照すると、効果層26は、ユーザの読み速度にマッチされた可変読み速度層であるのが良い。効果層26の音声特徴36,38,40,42,44,46の各々は、これらのタイミングを説明されるべき読み速度マッチング関数に応じてユーザの読み速度に従って変更できるよう可変開始位置を有するのが良い。同様に、可変読み速度サウンド層の各音声特徴は、ユーザの読み速度に依存した可変停止位置を有するのが良く、但し、このようなオプションとしての停止位置が音声特徴について設定されていることを条件とする。
図7を参照して、サウンドトラックと関連した読み速度マッチング機能について説明する。作用を説明すると、読み速度マッチング機能は、可変読み速度サウンド層中の音声特徴の絶対開始位置をこれらの百分率又は比開始位置及びユーザの読み速度にマッチするよう変更することができるタイムスロットセグメント期間に基づいて計算するよう構成されている。一例を挙げると、図7は、ユーザの読み速度が1ページ当たり30秒である場合に効果層26を全体として50aとして示しており、この読み速度は、30秒のタイムスロットセグメント期間に変換される。タイムスロットセグメント30aは、各々がタイムスロットセグメント期間の15%、50%及び75%のところにそれぞれの百分率開始位置を備えた3つの音声特徴36,38,40を有するものとして示されている。したがって、読み速度マッチング機能は、次の公式(1)、即ち、絶対開始位置=タイムスロットセグメントの開始時刻マーカ+(百分率開始位置×タイムスロットセグメント期間)を用いて各タイムスロットセグメント中の音声特徴の開始位置を計算する。
一例を挙げると、音声特徴36は、時刻T1+0.15×(T2−T1)で始まり、音声特徴38は、時刻T1+0.5×(T2−T1)で始まり、音声特徴40は、時刻T1+0.75×(T2−T1)で始まり、これは、それぞれ、タイムスロットセグメント30aの開始時刻マーカT1以後4.5秒、15秒及び22.5秒の開始時刻に変換される。これよりも遅い読者は、サウンドトラックを用い、読者の読み速度が1ページ当たり60秒である場合、タイムスロットセグメント期間は、60秒に変更されるのが良く、そして、上述の公式(1)は、符号50bで示されている修正効果層で示されているように音声特徴36,38,40の絶対開始位置を9秒、30秒、45秒として再計算するよう読み速度マッチング機能によって用いられる。
サウンドトラックファイルフォーマットに関して以下に更に説明するように、各音声特徴は、関連のオーディオプロパティを有する。プロパティとしては、少なくとも、可変であるにせよ一定であるにせよいずれにせよ、サウンドトラック時間線内の開始位置が含まれると共にプレイされるべき関連のオーディオファイルへのリンク又はファイル経路が挙げられる。さらに、オーディオプロパティは、可変又は一定終了位置、開始効果、停止効果、例えばフェードイン、フェードアウト、タイミングが取られたフェードアウト、ボリューム、ルーピング及びユーザインタラクション、例えば次ページ入力、ユーザによるページスキッピング又は次ページがユーザによって選択されなかった場合においてページの終わりに達したときにどのようなアクションが取られるかに応じたプレイステータスを含むのが良い。以上要約すると、これらオーディオプロパティは、個々の音声特徴のオーディオファイルのそれぞれのオーディオファイルがサウンドトラック時間線中にどのように始まったり停止したり移行するか、例えば、フェードインし、ルーピングし、テキストソースのテキストチャンク相互間の連続且つギャップレスサウンドトラックを達成するのに必要な場合のある移行、停止及び他の特性を通じて続行するかを制御するために個々の音声特徴に割り当てられる。
サウンドトラックファイルフォーマット
複合サウンドトラックは、対応のオーディオソフトウェアがオーディオプレーヤ上でランすることにより解釈及びプレイを行なうための種々のファイルフォーマット及び配列にパッケージ化されることが良いことは理解できる。一例を挙げるに過ぎないが、好ましい形態のサウンドトラックファイルフォーマットを対応の好ましい形態のサウンドトラック作成及びプレイシステムと共に説明する。ただし、これらファイルフォーマット及び配列は、種々のフォーマット及びオーディオソフトウェア要件に合うよう変更可能である。
図8を参照すると、好ましい形態のサウンドトラックは、ファイルのパッケージを有している。このファイルパッケージは、好ましくは、メインデータファイル52、サウンドトラックのサウンド層の各々に対応した1つ又は2つ以上の層データファイル54及びオプションとしてサウンドトラックの種々の音声特徴に対応した1組のオーディオファイル56を有している。理解されるように、サウンドトラックは、変形例として、データファイル52,54だけを有しても良く、又、オーディオファイル56をサウンドトラックのプレイ中、データベース又はメモリから取り出すことができ、このような形態では、データファイルは、オーディオファイルをメモリ、データベースから又はネットワークにより取り出すためのリンキング又はファイル経路情報を含むのが良い。
好ましい形態では、メインデータファイル52は、好ましくは、一般的なサウンドトラックデータ、例えばサウンドトラックの名称、サウンドトラックの長さ又は持続時間、関連のテキストソース名称及び任意他の識別情報又は必要なオーディオ情報若しくはサウンドトラック情報を含む。さらに、メインデータファイルは、サウンドトラック中のサウンド層の数及びサウンド層の名称に関する情報を含む層データを有する。層データは、ファイルネーム、ファイル経路又はサウンド層の各々の対応の層データファイル54へのリンクを更に有するのが良く、これらについては次に説明する。メインデータファイルは、好ましくは、読み速度データを更に含み、この読み速度データは、好ましい形態では、サウンドトラック時間線に関連したタイムスロットセグメント情報を含み、例えば、タイムスロットセグメントの数、タイムスロットセグメント期間及びサウンドトラック時間線中の時刻マーカ配置場所を含む。作用にあたり、メインデータファイルは、種々のサウンド層及びサウンドトラック時間線セグメントを含むサウンドトラックのフレームワークを設定する情報を含む。次に、特定の音声特徴及び各サウンド層中におけるこれら音声特徴の位置を層データファイル54中の対応の情報に応じてサウンドトラック上に配置する。
好ましい形態では、サウンドトラックパッケージは、サウンドトラック中のそれぞれのサウンド層の各々に関する層データファイル54を含む。各層データファイル54は、層タイプデータを含み、このような層タイプデータは、サウンド層が一定読み速度サウンド層か可変読み速度サウンド層かを指定する。上述したように、可変読み速度サウンド層は、読み速度マッチング機能により計算されたタイムスロットセグメント期間の百分率又は比に基づく関連の可変開始位置を備えた音声特徴を含む。一定読み速度サウンド層の場合、関連の音声特徴は、サウンドトラック時間線に沿う絶対又は一定開始位置を備える。
各層データファイル54は、音声特徴データを更に含む。この音声特徴データは、サウンド層と関連した特定の音声特徴に関する情報を提供する。サウンド層の各音声特徴は、その音声特徴に関するオーディオプロパティを含んだ関連の音声特徴データセットを有する。一例を挙げると、効果層26の音声特徴36,38,40に関する音声特徴データセットが示されている。好ましい形態では、各音声特徴データセットは、音声特徴の一定又は可変開始位置、音声特徴が始まるサウンドトラック時間線中の関連のタイムスロットセグメント、関連のオーディオファイルへのリンク又はファイル経路及びオプションとして、他の音声特徴プロパティを含み、このような他の音声特徴プロパティとしては、例えば、開始及び停止効果、例えばフェードイン、フェードアウト、タイミングが取られたフェードアウト、ボリューム、ルーピング及びユーザインタラクション、例えば次ページ入力、ユーザによるページスキッピング又は次ページがユーザによって選択されなかった場合においてページの終わりに達したときにどのようなアクションが取られるかに応じたプレイステータスを含むのが良い。
サウンドトラック並びにそのサウンド層及び各サウンド層の音声特徴に関するデータ及び情報を種々のファイルフォーマット及びデータファイル構成で配列することができ、上述のことは、一例として与えられているに過ぎないことが理解できる。
サウンドトラックシステム
好ましい形態では、サウンドトラックは、対応のサウンドトラックシステムにより作成されてプレイされる。一般に、サウンドトラックシステムは、ハードウェアシステム上でランするソフトウェアを有する。一例を挙げると、サウンドトラックシステムは、サウンドトラックをコンパイルするためのサウンドトラック作成システム及びサウンドトラックをプレイするためのサウンドトラックプレイバックシステムを有する。分かりやすくするために、作成システムとプレイバックシステムの両方を別々に説明するが、両方のシステムは、所望ならば全体的サウンドトラックシステムに組み込み可能であることが理解できる。
好ましい形態では、サウンドトラックは、対応のサウンドトラックシステムにより作成されてプレイされる。一般に、サウンドトラックシステムは、ハードウェアシステム上でランするソフトウェアを有する。一例を挙げると、サウンドトラックシステムは、サウンドトラックをコンパイルするためのサウンドトラック作成システム及びサウンドトラックをプレイするためのサウンドトラックプレイバックシステムを有する。分かりやすくするために、作成システムとプレイバックシステムの両方を別々に説明するが、両方のシステムは、所望ならば全体的サウンドトラックシステムに組み込み可能であることが理解できる。
サウンドトラックシステム用ソフトウェアは、任意適当なハードウェアシステム又はプラットホーム上でランするよう構成されているのが良い。一例を挙げるに過ぎないが、ハードウェアシステムは、デスクトップ型であれラップトップ型であれ或いはPDA型であれいずれにせよ汎用コンピュータ、携帯電話、電子ブック、携帯型オーディオプレーヤ、例えばi‐Pod又はmp3プレーヤ又はスタンドアロン型ハードウェアシステムであるのが良い。要するに、ハードウェアシステムは、ソフトウェアをランさせるプロセッサ、メモリ、好ましくは出力ディスプレイ、出力リスニング装置又はオーディオ出力、例えばスピーカ又はヘッドホン、ユーザインターフェイス及び他の外部装置と接続可能な入力/出力インターフェイスを必要とする。ハードウェアシステムは、オプションとして、オーディオファイルをダウンロードすることができ又はこれにアクセスすることができるデータベース又は他のネットワークへのアクセスを有するのが良い。また、サウンドトラックシステムは、ウェブサイト上でランするソフトウェアアプリケーションの状態で提供されても良いことは理解できる。さらに、全体的ハードウェアシステムは、互いに通信するネットワーク上の1つ又は2つ以上の装置間で分散して配置されても良い。
サウンドトラック作成システム
図9を参照すると、好ましい形態のサウンドトラック作成システム60が示されている。上述したように、サウンドトラックシステム60は、ハードウェアシステム62上でランするソフトウェアの形態をしている。上述したように、ハードウェアシステムは、汎用コンピュータ、携帯電話、電子ブック、携帯型オーディオプレーヤ、携帯手持ち式コンピュータ型装置を含む種々の形態で提供できる。要約すると、ハードウェアシステムは、ソフトウェアをランさせるプロセッサ64、メモリ66、ユーザがソフトウェアと対話することができるようにするユーザインターフェイス68、ユーザインターフェイスの一部をなす場合のある出力ディスプレイ70及びサウンドトラックファイルをダウンロードしたりアップロードしたりするための外部装置に接続可能な入力/出力インターフェイス72を有する。ハードウェアシステムは、ネットワーク76、例えばインターネットに接続可能な関連のデータベース74から成り又はこれを有するのが良い。スピーカ又はヘッドホンの形態をしたオーディオ出力65も又、サウンドトラックオーディオ出力信号を可聴音に変換するために設けられる。
図9を参照すると、好ましい形態のサウンドトラック作成システム60が示されている。上述したように、サウンドトラックシステム60は、ハードウェアシステム62上でランするソフトウェアの形態をしている。上述したように、ハードウェアシステムは、汎用コンピュータ、携帯電話、電子ブック、携帯型オーディオプレーヤ、携帯手持ち式コンピュータ型装置を含む種々の形態で提供できる。要約すると、ハードウェアシステムは、ソフトウェアをランさせるプロセッサ64、メモリ66、ユーザがソフトウェアと対話することができるようにするユーザインターフェイス68、ユーザインターフェイスの一部をなす場合のある出力ディスプレイ70及びサウンドトラックファイルをダウンロードしたりアップロードしたりするための外部装置に接続可能な入力/出力インターフェイス72を有する。ハードウェアシステムは、ネットワーク76、例えばインターネットに接続可能な関連のデータベース74から成り又はこれを有するのが良い。スピーカ又はヘッドホンの形態をしたオーディオ出力65も又、サウンドトラックオーディオ出力信号を可聴音に変換するために設けられる。
次に、一例を挙げると、サウンドトラック作成システム60の主要モジュール及び機能について説明する。サウンドトラック作成システムは、出力ディスプレイ上でユーザインターフェイスとして働くよう構成されたグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)80を有する。ユーザがサウンドトラックデータ、例えばタイトル、関連のテキストソース、持続時間等を設定することができるようにするためのサウンドトラック一般的設定値モジュール82が設けられている。好ましい形態では、設定値は、ユーザの読み速度設定値を更に含み、このようなユーザの読み速度設定値は、速い読み速度から遅い読み速度までのインデックス目盛からの読み速度選択又は読み速度指標の任意他の形態、例えば1ページを読むのに要する時間を含むのが良い。直接的に又は間接的に、読み速度設定値は、タイムスロットセグメント期間を定める場合がある。上述したように、各タイムスロットセグメントは、関連のテキストソースのユーザにより特定されたテキストチャンクに対応する。好ましい形態では、テキストチャンクは、テキストソースの1ページであるのが良く、したがって、タイムスロットセグメント期間は、ユーザがテキストの1ページを読むのに要する時間の長さに対応している。また、一般的設定値により、ユーザは、タイムスロットセグメントの数及び期間を含む一般的サウンドトラック時間線をコンフィグレーションすることができ、テキストチャンクのタイプは各々、例えば1ページに対応している。この情報をコンフィグレーションすると、サウンドトラック時間線をページ及び例えばチャプタを形成するページのグループに区分し又はセグメント化することができる。
ユーザがサウンドトラック中のサウンド層の数をコンフィグレーションすることができるようにするためのサウンド層コンフィグレーションモジュール84が設けられ、このようなコンフィグレーションとしては、サウンド層の追加及び削除並びにサウンド層設定値の設定、例えば、サウンド層が一定読み速度サウンド層であるか可変読み速度サウンド層であるかの設定が挙げられる。
音声特徴コンフィグレーションモジュール86は、ユーザがサウンドトラック時間線にわたりサウンド層の各々の各タイムスロットセグメント内における所望の開始位置にオーディオ効果を配置することができるようにするよう構成されている。ユーザが新たな音声特徴サウンド層中に挿入すると、ユーザは、その音声特徴でプレイされる関連のオーディオファイルを選択し、サウンド層の所望のタイムスロットセグメント中のその音声特徴の一定又は可変開始位置を設定すると共に他の音声特徴プロパティ、例えば開始及び停止効果を設定することができ、これらについては後で詳細に説明する。
最後に、サウンドトラック作成システムは、サウンドトラックコンパイラ88を有し、このサウンドトラックコンパイラは、サウンドトラック時間線コンフィグレーション、サウンド層コンフィグレーション及びユーザにより上述した所要のサウンドトラックデータファイル中に設定されてこれらファイルをサウンドトラックパッケージ50の状態で出力する音声特徴に関連したデータ及び情報をコンパイルするよう構成されている。
一例を挙げると、サウンドトラック作成システムのための好ましい形態としてのGUI100が図10に示されている。GUI100は、サウンド層102を備えた複合サウンドトラックを示している。各サウンド層102は、タイムスロットセグメント106を示す一連の等間隔を置いて位置する時刻マーカ104を備えている。陰影付きの種々のブロック108は、サウンド層の各々の中のプレイするよう設定された音声特徴を表している。上述したように、ユーザは、サウンド層コンフィグレーションモジュール84を用いて層の数及び層の名称をコンフィグレーションすることができる。好ましい形態のGUI100では、各タイムスロットセグメント106は、関連のテキストソースの1ページのテキストチャンクを表すよう設定されている。したがって、各時刻マーカ104は、新たなページの開始を表している。便宜上、一連の連続したタイムスロットセグメントをページのチャプタにグループ分けすることができ、その結果、サウンドトラック時間線の特定のチャプタ内の音声特徴を容易にナビゲートすることができるようになっている。一例を挙げると、チャプタ選択能力は、パネル110に示されている。サウンドトラックをプレイしたときのサウンドトラックの進捗状況バー112も又設けられている。特に、進捗状況バー112は、サウンドトラック時間線を横切って左から右に動いてサウンドトラックがサウンドトラック時間線中でプレイしている場所を示す。ユーザが作成中のサウンドトラックを試験するときに必要に応じてサウンドトラックのプレイバックをプレイし、早送りし、巻き戻し、ゆっくりと巻き戻し、停止させ、一時停止させることができるようにするためのプレイバック制御部114が設けられている。「次ページ」ボタン116も又設けられており、これにより、ユーザは、プレイバックを次のタイムスロットセグメントの開始点にジャンプさせることができ、これは、ユーザが次ページを選択する状況にそっくりである。
図11は、ユーザが新たなサウンドトラックを作成し、既存のサウンドトラックを開き、サウンドトラックをメモリ、例えばハードドライブに保存することができるようにするGUI100のファイルプロパティメニューを示す図である。
図12は、サウンドトラックプロパティのためのインフォメーションボックスを示しており、このインフォメーションボックスにより、ユーザは、サウンドトラックタイトル、著者、カテゴリ及びサウンドトラックが作られた関連のテキストソースのタイトルを含む場合のある説明をエンターすることができる。また、読み速度目盛入力118が設けられており、これは、タイムスロットセグメント期間を設定してユーザの読み速度に対応させるサウンドトラック一般的設定値モジュール82によって用いられる。理解されるように読み速度入力は、必ずしも、インデックス目盛の形態で提供する必要はなく、所望ならば期間としてエンターすることができる。一例を挙げると、好ましい形態の読み速度目盛入力は、1ページを読むのに30秒必要であることを示し、整数当たり30秒刻みで増える最も速い読み速度5から1ページを読むのに150秒このようなことを表す最も遅い読み速度1までの範囲にわたる。この目盛は、連続しているのが良く、必ずしも整数の目盛で提供される必要のないことは理解できる。作用を説明すると、読み速度目盛入力118は、ユーザの読み速度にマッチするよう変更可能であり、これにより、読み速度マッチング機能は、サウンドトラック時間線及び可変読み速度サウンド層、例えば効果層の音声特徴開始位置を修正する。特に、サウンドトラック時間線中の時刻マーカ104及びタイムスロットセグメント106の期間は、新たな読み速度を反映するよう変更され、可変読み速度サウンド層中の音声特徴の絶対位置は、これらの百分率開始位置に従って再計算されると共に再位置決めされる。図13及び図14は、サウンド層コンフィグレーションモジュール84に従ってページ及びチャプタセグメントをサウンドトラック時間線に追加し、編集し及び削除するためのチャプタ及びページメニューを示している。
図15を参照すると、サウンド装置の各音声特徴のためのオーディオプロパティメニューがアクセス可能である。好ましい形態では、オーディオプロパティメニュー100は、ユーザが自分の新たな音声特徴を開始させたいと思う位置でサウンド層をクリックしたときに現われる。サウンド層中の開始位置がいったん選択されると、オーディオプロパティメニュー120が現われ、音声特徴の開始位置が自動的に記録される。開始位置の種類は、例えば、これが絶対であるにせよ可変であるにせよいずれにせよ、サウンド層が一定読み速度タイプのものであるか可変読み速度タイプのものであるかで決まる。例えば、ユーザが可変読み速度サウンド層中のタイムスロットセグメントの途中で開始位置を選択した場合、50%の可変開始位置が音声特徴に対して記録される。
すると、ユーザは、オーディオプロパティメニューを用いて、ファイルエクスプローラボタン122にアクセスしてオーディオファイルのこれらデータベースをナビゲートすることによってその位置でプレイされるべきオーディオファイルを選択することができる。次に、ユーザは、次に更に説明するように、その音声特徴124に関連した種々のプロパティを設定することができる。図16を参照すると、開始効果選択126は、オーディオファイルが始まるときにオーディオファイルに適用される何らかの効果が存在するかどうかを判定する。「デフォルト」選択は、通常の開始に従ってオーディオファイルを開始させる。「フェードイン」選択は、所定のフェード期間、例えば5秒でオーディオファイルをサウンドトラック中に次第にフェードインさせるが、これは調節可能である。
図17を参照すると、停止効果選択128は、オーディオファイルが停止する際にオーディオファイルに適用される効果があるかどうかを判定する。音声特徴は、これがオーディオファイルの終わりに達した場合又は次のページが選択された場合に停止可能であり、読者は、オーディオファイルを聴いているさなかにある。「デフォルト」選択は、オーディオファイルを即座に終了させる。「フェードアウト」選択は、所定のフェード期間、例えば5秒でオーディオファイルをフェードアウトさせるが、これは調節可能である。「タイミングが取られたフェードアウト」選択は、ファイルのプレイ開始時点から定められた調節可能な「停止時刻」がいったん経過すると、所定の調節可能なフェード期間でオーディオファイルをフェードアウトする。他のオーディオプロパティ特徴、例えばページ、チャプタ又は設定時間の終了までのオーディオファイルのルーピングも又、システムの変形形態で提供できる。
図18を参照すると、ページスキップ効果選択130は、ユーザが「次ページ」ボタンをクリックしたときにオーディオファイルがプレイしている場合にオーディオファイルに何が起こったかを判定する。「デフォルト」選択は、オーディオファイルのプレイを即座に停止させる。「続行」選択は、オーディオファイルが終了するまで(又は、ページの終わりに達するまで)プレイし続けるようオーディオファイルを設定する。「フェードアウト」選択は、ユーザが「次ページ」を選択したときにオーディオファイルを所定のフェード期間で、例えば、5秒でフェードアウトするよう設定する。図16を参照すると、「停止時刻」選択132は、オーディオファイルがプレイする持続時間を定めるよう設定可能である。オーディオファイルのためのボリューム設定値選択134も又設けられている。
サウンドトラックプレイバックシステム
図19を参照すると、サウンドトラック50は、サウンドトラック音声出力信号を可聴音に変換するためのスピーカ又はヘッドホンの形態をしたオーディオ出力145を備えるオーディオプレーヤとして動作可能なハードウェアシステム又はプラットホームの任意の形態上でプレイ可能である。ハードウェアシステム140は、好ましくは、サウンドトラックプレイバックシステムソフトウェアをランさせるプロセッサ142、サウンドトラック及びソフトウェアファイルのための関連のメモリ144、出力ディスプレイ146、ユーザがオーディオプレーヤを操作してサウンドトラックナビゲートすると共に修正することができるようにするためのユーザインターフェイス148及びオーディオプレーヤを外部装置、例えばリモートコントロール装置152、ネットワーク、例えばインターネット154又は記憶データベース156に接続することができるようにする入力/出力インターフェイス150を有している。一例を挙げると、ハードウェアシステムは、汎用コンピュータ、携帯型オーディオプレーヤ、例えばmp3プレーヤ又はi‐Pod、携帯電話、電子ブック又はソフトウェアアプリケーションをランすることができる任意他の携帯型装置であるのが良い。
図19を参照すると、サウンドトラック50は、サウンドトラック音声出力信号を可聴音に変換するためのスピーカ又はヘッドホンの形態をしたオーディオ出力145を備えるオーディオプレーヤとして動作可能なハードウェアシステム又はプラットホームの任意の形態上でプレイ可能である。ハードウェアシステム140は、好ましくは、サウンドトラックプレイバックシステムソフトウェアをランさせるプロセッサ142、サウンドトラック及びソフトウェアファイルのための関連のメモリ144、出力ディスプレイ146、ユーザがオーディオプレーヤを操作してサウンドトラックナビゲートすると共に修正することができるようにするためのユーザインターフェイス148及びオーディオプレーヤを外部装置、例えばリモートコントロール装置152、ネットワーク、例えばインターネット154又は記憶データベース156に接続することができるようにする入力/出力インターフェイス150を有している。一例を挙げると、ハードウェアシステムは、汎用コンピュータ、携帯型オーディオプレーヤ、例えばmp3プレーヤ又はi‐Pod、携帯電話、電子ブック又はソフトウェアアプリケーションをランすることができる任意他の携帯型装置であるのが良い。
次に、サウンドトラックプレイバックシステムソフトウェア160の主要モジュールについて説明する。このソフトウェアは、好ましくは、出力ディスプレイ上でランするGUI162の形態をしたユーザインターフェイスを有し、このGUIは、特定のオーディオプレーヤに合うよう種々の形態で提供可能である。例えば、GUIは、トラック又はページ番号を含むサウンドトラック進捗状況の単純なディスプレイであっても良く、又は、図10に示されているのと同じ、より複雑なグラフィカルディスプレイであっても良い。理解されるように、サウンドトラックプレイバックシステムは、必ずしも、GUIを有する必要はなく、ユーザインターフェイスは、制御パネル又は動作可能なボタンの形態をしていても良い。
ユーザが搭載型メモリ、接続状態にあるデータベースに記憶され又はワイヤレスで接続され又はハードワイヤード接続のネットワークからダウンロードされるサウンドトラック50をロードすることができるようにするサウンドトラックセットアップモジュール164が設けられている。サウンドトラックセットアップモジュール164は、サウンドトラックファイルを検索し、データファイルをサウンドトラックのプレイバック可能に解釈するよう構成されている。特に、サウンドトラックのデータファイルは、サウンドトラック時間線中の所望の開始位置でサウンドトラックのサウンド層中の種々の音声特徴を呼び出してこれらをプレイするために用いられる。効果的には、データファイルは、多数のサウンド層中の音声特徴の並行プレイバックを協調させるための情報を含む。オーディオファイルは、サウンドトラックデータファイルと共にメモリに記憶されるのが良く又はネットワークデータベース又は他の記憶媒体からバッファされても良い。好ましい形態では、サウンドトラックの各音声特徴と関連したオーディオファイルの少なくとも幾つかは、サウンドトラックファイルのパッケージと共に提供される。
ユーザが対応のテキストソース、例えば本の中の適当な位置までサウンドトラック時間線をナビゲートするためにプレイ、ポーズ、早送り、早巻き戻し、ページスキップ、ページ後方機能又は他のボタンを利用することができるようにするナビゲーションモジュール166が設けられている。例えば、ユーザがページ4を読んでいる場合、ユーザは、サウンドトラック中のそのページに関連した対応の4番目のタイムスロットセグメントにスキップすることができる。
上述したように、ナビゲーションモジュール166は、2つのタイムスロットセグメント相互間のサウンドトラックプレイバックの移行を制御してユーザが読んでいる次のページに対応させるよう構成されている。デフォルトモードでは、サウンドトラック層は、次ページ(タイムスロットセグメント)の始まりで一時停止し、そのタイムスロットセグメント内の音声特徴のオーディオプロパティの影響を受け、「次ページ」入力が続行するのを待つ。ページ移行がユーザによりそのページに関するタイムスロットセグメントの終了に先立って「次ページ」入力によって開始される場合、サウンドトラックは、次のタイムスロットセグメントの開始点にジャンプする。この状況では、音声特徴の幾つかは、上述のオーディオプロパティの影響下においてプレイを続行することができる。「次ページ」ボタンにより、ユーザは、サウンドトラックのプレイバックをその本の読書と同期することができる。
上述したように、ページ移行信号をソフトウェアGUI162上の「次ページ」ボタンの操作によって生じさせることができ又は変形例として、制御パネル上の割り当てボタン、例えば大抵の携帯型オーディオプレーヤ上に設けられている「次トラック」ボタンを用いて生じさせても良い。ページ移行信号をハードウェアシステム又はプラットホームにより提供されるユーザインターフェイスに応じて種々の仕方で生じさせることができるということは理解できる。幾つかの形態では、ワイヤレスで又はケーブルを介してハードウェアシステム140に接続された遠隔装置は、ユーザによる遠隔装置上の「次ページ」ボタンの操作に応答してページ移行信号を出力するよう構成されているのが良い。追加的に又は代替的に、遠隔装置は、本に取り付け可能であっても良く、この遠隔装置は、ページめくりに応答してページ以降信号を自動的に出力するページめくりセンサを備えるのが良い。本との関連において、電子ブック読書ソフトウェアは、ユーザが次ページにスクロールしたときにページ移行信号を自動的に発生させるよう構成されていても良く、或いは、ソフトウェアアプリケーションが電子作品の形態をしたテキストソースのためのページナビゲーションを検出するよう設けられても良い。好ましい形態では、遠隔装置は、サウンドトラック時間線中でプレイされているタイムスロットセグメントに対応した現在のページ番号を表示する出力ディスプレイ、例えばLCDスクリーンを有するのが良い。
サウンドトラックプレイバックシステムは、好ましくは、読み速度マッチングモジュール168を更に有する。読み速度マッチングモジュールは、ユーザから読み速度入力を受け取るよう構成され、そして、ユーザによって設定された読み速度にマッチするようサウンドトラックの可変読み速度サウンド層中の音声特徴の位置を修正する。上述したように、読み速度入力は、インデックス目盛上に又はテキストチャンクのための読み速度、例えばテキストの1ページを読むのに必要な時間を表示する任意他のシステム上に設定されるのが良い。これは、ユーザが例えばユーザインターフェイスを用いることによって調節可能である。
図20を参照して、読み速度マッチングモジュールについて詳細に説明する。読み速度マッチング機能は、読み速度入力170を受け取り、サウンドトラック時間線のための新たなタイムスロットセグメント期間を直接的又は間接的に導き出す。読み速度マッチング機能168は、新たな読み速度入力の開始時に、可変サウンド層172に関連した音声特徴データセットを検索する。上述したように、可変読み速度サウンド層の音声特徴データセットは、音声特徴が始まるタイムスロットセグメント期間の百分率に基づく可変開始位置を含む。読み速度マッチング機能は、新たなタイムスロットセグメント期間に従ってサウンドトラック時間線を短くし又は長くし、次に、これらの百分率開始位置に基づいて音声特徴の絶対開始位置を変更するよう構成されている。次に、読み速度マッチング機能は、全てのサウンド層に関して修正されたサウンドトラック時間線を新たな音声特徴開始位置174と共に生じさせる。次に、修正されたサウンドトラックをユーザによってプレイすることができる。理解されるように、読み速度マッチング機能は、所望ならばサウンドトラック時間線の幾つかの部分、例えば、読み速度がプレイバック中に変更される場合、残りのサウンドトラックの非プレイ部分を変更するよう構成されても良い。
プレイパックシステムの一形態では、動的又は自動読み速度入力を提供することができる。自動読み速度入力は、読み速度が計算され、サウンドトラック時間線が読者の読み速度に磨きをかけるよう多数のページにわたって利用される平均値及び重み付けで新たなページ移行の各々の際に動的にアップデートされると共に修正されるようユーザからの「次ページ」信号相互間の平均時間に基づいて計算される。
プレイパックシステムの幾つかの形態では、サウンドトラック修正モジュール180が図19に示されるように提供される。このモジュールにより、ユーザは、サウンド層及びサウンド層の音声特徴を修正することができる。サウンドトラック修正モジュール180は、好ましくは、上述したサウンドトラック作成システムの能力全体又はその機能の減少バージョンを有するのが良い。例えば、ユーザは、ユーザが特定のサウンド層、例えばミュージック層中の或る特定の音声特徴を自分のミュージックライブラリ又はデータベースからの既存のオーディオファイルで置き換えることができるよう歌置き換え機能を有することができるのが良い。さらに、或る特定のオーディオファイルをユーザのミュージックライブラリ又はデータベースからの好みの歌で置き換える自動機能が設けられても良い。ユーザは又、サウンド層を選択解除してこれらがサウンドトラック中でプレイされず又はミュートされるようにすることができるのが良い。
複合サウンドトラック及びシステムの利点及び利益
複合サウンドトラックにより、本の読者は、新規且つ新たな仕方で読書の経験を楽しむことができる。サウンド効果、雰囲気ノイズ及びバックグラウンドミュージックを含む複合サウンドトラックは、本の読み持続時間全体を通じてプレイし、これら層の幾つかの中の音声特徴のタイミングは、ユーザの読み速度にマッチするよう調節可能であり、したがって、イベントを読んでいるときにサウンドトラックがイベントに厳密にマッチするようになる。複合サウンドトラックにより、各サウンド層は、互いに同時にランするが、これらの独立したオーディオプロパティ、例えば開始/停止位置及び移行効果を失わないでランすることができる。複合サウンドトラックは、サウンドトラック全体を通じて音声特徴のプレイバックを支配する組み込みプロパティを含み、これにより、読書プロセスを中断しないようにサウンドトラックを一定の流れで配信することができる。好ましい形態では、サウンドトラックフォーマットにより、サウンドトラックを元の音声特徴の音質、ピッチ又はテンポを変えないでユーザの読み速度にマッチするよう構成できる。例えば、サウンドトラック時間線中の音声特徴の配列又は位置を、個々の音声特徴の音質、ピッチ又はテンポを変えないでユーザの読み速度にマッチさせることができる。
複合サウンドトラックにより、本の読者は、新規且つ新たな仕方で読書の経験を楽しむことができる。サウンド効果、雰囲気ノイズ及びバックグラウンドミュージックを含む複合サウンドトラックは、本の読み持続時間全体を通じてプレイし、これら層の幾つかの中の音声特徴のタイミングは、ユーザの読み速度にマッチするよう調節可能であり、したがって、イベントを読んでいるときにサウンドトラックがイベントに厳密にマッチするようになる。複合サウンドトラックにより、各サウンド層は、互いに同時にランするが、これらの独立したオーディオプロパティ、例えば開始/停止位置及び移行効果を失わないでランすることができる。複合サウンドトラックは、サウンドトラック全体を通じて音声特徴のプレイバックを支配する組み込みプロパティを含み、これにより、読書プロセスを中断しないようにサウンドトラックを一定の流れで配信することができる。好ましい形態では、サウンドトラックフォーマットにより、サウンドトラックを元の音声特徴の音質、ピッチ又はテンポを変えないでユーザの読み速度にマッチするよう構成できる。例えば、サウンドトラック時間線中の音声特徴の配列又は位置を、個々の音声特徴の音質、ピッチ又はテンポを変えないでユーザの読み速度にマッチさせることができる。
サウンドトラック及びシステムの幾つかの形態では、読者は、自分のミュージックライブラリからの歌を本のサウンドトラックに追加することによりサウンドトラックを個別化することができる。これは、各読者がミュージック又は別の言語で独特の嗜好を持つのでその読者にとっては有利な場合があり、1つのサウンドトラックは、あらゆる年齢の読者の嗜好に合うように適してはいないであろう。
複合サウンドトラックは、種々の用途を有する。これは、読者の楽しみを促進するためのテキストソースアクセサリであるが、小さな子供又は目の見ない人にとって読書補助手段としても使用できる。サウンドトラックは、オーディオブックの場合のように本の音読を含む余分の可変読み速度サウンド層を有するのが良い。小さな子供は、自分達が読書することを学ぶと共に大人の居なくても読書しようとする気持ちになるので非常に有用であることに気づくであろう。
上記説明は、本発明を好ましい実施形態により説明したものである。本発明は、これら好ましい実施形態には何ら限定されない。というのは、これら実施形態は、純粋に本発明を例示しているに過ぎないからである。特許請求の範囲に記載された本発明の範囲から逸脱することなく、これら実施形態の変形例及び改造例を想到できる。
Claims (32)
- テキストソースをユーザが読む間にユーザのためにプレイするデジタル複合可変持続時間型サウンドトラックであって、前記サウンドトラックはサウンドトラック時間線と前記ユーザの読み速度を示す読み速度入力に依存する持続時間を有し、前記サウンドトラックは、
前記サウンドトラック時間線にわたり同時にプレイするよう構成された複数のサウンド層であって、各サウンド層は、音声特徴が前記サウンドトラック時間線の各々のプリセット開始位置でプレイするように構成された1つ又は2つ以上の音声特徴からなる配列体を有するサウンド層を有し、
少なくとも1つのサウンド層は、前記読み速度入力に依存した可変プリセット開始位置を提供することによって、テキストソースが読まれる際に前記テキストソース中で起こるイベントに同期するようにそのプレイバックが時間合わせされている音声特徴を有し、前記ユーザの前記読み速度にそのような音声特徴のプレイバックタイミングがマッチさせられる、
デジタル複合可変持続時間型サウンドトラック。 - 1つ又は2つ以上の音声特徴がさらに、前記音声特徴が前記サウンドトラック時間線中でのプレイを停止する時を定めるそれぞれのプリセット停止時刻を有し、少なくとも1つのサウンド層は、前記読み速度入力に依存した可変プリセット開始及び/又は停止位置を備えた音声特徴を有し、このような音声特徴のプレイバックタイミングが、前記テキストソースが読まれる際に前記テキストソース中で起こるイベントに同期するように、前記ユーザの前記読み速度にマッチさせられる、
請求項1記載のデジタル複合可変持続時間型サウンドトラック。 - 可変プリセット開始及び/又は停止位置を有する前記音声特徴のサウンド品質、ピッチ及び/又はテンポは、前記読み速度の変化にも関わらず維持される、
請求項2記載のデジタル複合可変持続時間型サウンドトラック。 - 前記サウンドトラックは、前記テキストソースのテキストチャンクにそれぞれ対応したタイムスロットセグメントを有し、前記サウンド層の音声特徴はそれぞれの所定のタイムスロットセグメント中でプレイバックするように構成されている、
請求項2又は3記載のデジタル複合可変持続時間型サウンドトラック。 - 各タイムスロットセグメントの前記持続時間は、前記読み速度入力に基づいた前記対応テキストチャンクの予想読み時間に対応する、
請求項4記載のデジタル複合可変持続時間型サウンドトラック。 - 各タイムスロットセグメントは、前記タイムスロットセグメントに関連した前記テキストチャンクに対応する開始マーカ及び停止マーカにより定められる、
請求項4又は5記載のデジタル複合可変持続時間型サウンドトラック。 - 音声特徴の前記可変プリセット開始及び/又は停止位置は、前記音声特徴がその中でプレイバックする前記それぞれの所定のタイムスロットセグメントの持続時間に依存する、
請求項4ないし6のいずれか1項に記載のデジタル複合可変持続時間型サウンドトラック。 - 各テキストチャンクは、前記テキストソース中のテキストの長さによって定められる、
請求項4ないし7のいずれか1項に記載のデジタル複合可変持続時間型サウンドトラック。 - タイムスロットセグメントを有し、異なる長さのテキストチャンクに対応する、
請求項4ないし8のいずれか1項に記載のデジタル複合可変持続時間型サウンドトラック。 - タイムスロットセグメントの各音声特徴は、前記タイムスロットセグメント中のプレイバックのための関連する音声ファイルを有する、
請求項4ないし9のいずれか1項に記載のデジタル複合可変持続時間型サウンドトラック。 - 前記サウンドトラック時間線中で重なり合うプレイバック持続時間を有する音声特徴を有する、
請求項1ないし10のいずれか1項に記載のデジタル複合可変持続時間型サウンドトラック。 - 前記サウンド層は、前記音声特徴のプリセット開始及び/又は停止位置が前記読み速度入力とは独立した固定読み速度サウンド層と、前記音声特徴のプリセット開始及び/又は停止位置が前記読み速度入力に依存した可変読み速度サウンド層との混合体を有する、
請求項2ないし11のいずれか1項に記載のデジタル複合可変持続時間型サウンドトラック。 - 前記サウンドトラックは、前記音声特徴の前記プレイバックと関連した1つ又は2つ以上のプレイバック効果を定める関連の音声プロパティを備えた音声特徴を有し、
前記プレイバック効果は、音量、フェードイン/フェードアウト効果、ルーピング効果、移行効果の任意の1つ又は2つ以上を含む、
請求項4ないし12のいずれか1項に記載のデジタル複合可変持続時間型サウンドトラック。 - 前記サウンドトラックは、ユーザが前記サウンドトラック時間線中の1つの位置から別の位置への移行を開始したときに前記音声特徴がプレイしている場合、前記音声特徴と関連した移行効果を定める設定値を備えた音声プロパティを有する音声特徴を有し、又は、前記サウンドトラック時間線中のタイムスロットセグメントの終わりの間に前記音声特徴がプレイしている場合、前記音声特徴と関連して、前記音声特徴の残りの部分のプレイバックを決定する移行効果を定める設定値を備えた音声プロパティを有する音声特徴を有し、
前記移行効果は、プレイの続行、プレイの停止、フェードアウト又はループの任意の1つ又は2つ以上を含む、
請求項13に記載のデジタル複合可変持続時間型サウンドトラック。 - 前記音声特徴の前記音声プロパティは、前記テキストソースのテキストチャンク間の移行中にギャップレスサウンドトラックプレイバックを生じさせるよう構成されている、
請求項13又は14に記載のデジタル複合可変持続時間型サウンドトラック。 - 前記サウンドトラックは、サウンドトラックプレイバックシステム上でのプレイバックのために構成され、前記サウンドトラックプレイバックシステムによって生成された移行入力信号に応答して、1つのタイムスロットセグメントからもう1つのタイムスロットセグメントに移行するように構成されている、
請求項4ないし15のいずれか1項に記載のデジタル複合可変持続時間型サウンドトラック。 - 前記サウンドトラックプレイバックシステムは、電子ブックシステムであり、前記テキストソースは前記電子ブックシステムに表示された電子ブックであり、前記移行入力信号は、前記電子ブックシステムのユーザインタフェースのユーザ操作に応答して生成され、又は前記電子ブックシステム上の電子ブックのユーザナビゲーションに応答して前記電子ブックにより自動的に生成される、
請求項16に記載のデジタル複合可変持続時間型サウンドトラック。 - 前記テキストソースはオンラインテキストであり、前記サウンドトラックは、ソフトウェアアプリケーション形式のサウンドトラックプレイバックシステム上でのプレイバックのために構成されている、
請求項1ないし17のいずれか1項に記載のデジタル複合可変持続時間型サウンドトラック。 - 前記サウンドトラックは前記ユーザにより修正可能に構成され、前記ユーザは新たな音声特徴を挿入し及び/又は現存する音声特徴を音楽ライブラリ、データベース、ウェブサイト、ネットワーク及び/又はインターネットからの音声ファイルで置きかえることが可能である、
請求項1ないし18のいずれか1項に記載のデジタル複合可変持続時間型サウンドトラック。 - 前記サウンドトラックは、新たな音声特徴を挿入し及び/又は現存する音声特徴を音楽ライブラリ、データベース、ウェブサイト、ネットワーク及び/又はインターネットからの音声ファイルで置きかえる自動機能により修正可能に構成されている、
請求項1ないし19のいずれか1項に記載のデジタル複合可変持続時間型サウンドトラック。 - 前記自動機能は、新たな音声特徴として挿入するため又は現存する音声特徴を置きかえるために、前記音声ファイルの人気、ジャンル、ビート、テンポ、ピッチ、及び/又はムードのうち任意の1つ又は2つ以上を含む基準に基づいて、及び/又は、前記音声特徴が同期する、対応する前記テキストソースのシーンで生じる行動のタイプに基づいて、音声ファイルを選択する、
請求項20に記載のデジタル複合可変持続時間型サウンドトラック。 - バックグラウンドミュージックに対応する1つ又は2つ以上の音声特徴を備えたミュージック層と、シーンに関連したサウンドに対応する1つ又は2つ以上の音声特徴を備えたバックグラウンド層と、前記テキストソースが読まれる際に起こるイベントにタイミングが取られたサウンド効果に対応した1つ又は2つ以上の音声特徴を備えた効果層とを有する、
請求項1ないし21のいずれか1項に記載のデジタル複合可変持続時間型サウンドトラック。 - 前記サウンドトラックは、1つ又は2つ以上のサウンド層がプレイバックの間ミュートされるように、ユーザにより選択解除され得るよう修正可能に構成されている、
請求項1ないし22のいずれか1項に記載のデジタル複合可変持続時間型サウンドトラック。 - 関連するテキストソースを読みながらユーザのためにプレイすべきデジタル複合可変持続時間型サウンドトラックを作成する方法であって、前記サウンドトラックは、サウンドトラック時間線と、前記ユーザの読み速度を表す読み速度入力に依存した持続時間を有し、前記方法は、
(a)前記サウンドトラック時間線中に同時にプレイするよう配置された複数のサウンド層を作るステップと、
(b)前記サウンドトラック時間線中のプリセット開始位置でプレイするように、1つ又は2つ以上の音声特徴の配列体を各サウンド層中に挿入するステップであって、少なくとも1つのサウンド層は、前記読み速度入力に依存した可変プリセット開始位置を提供することによって、テキストソースが読まれる際に前記テキストソース中で起こるイベントに同期するようにそのプレイバックが時間合わせされている音声特徴を有し、前記ユーザの前記読み速度にそのような音声特徴のプレイバックタイミングがマッチさせられ、
(c)音声特徴の前記サウンド層を、前記読み速度入力に基づく前記ユーザの前記読み速度にマッチするよう適合可能なプレイバック持続時間を有するデジタルサウンドトラックにコンパイルするステップと、を備えている、
ことを特徴とする方法。 - 前記サウンドトラックを、各々が前記テキストソースのテキストチャンクに対応する複数のタイムスロットセグメントに区切るステップをさらに有し、前記ステップ(b)は、各音声特徴を前記サウンドトラックの所定のタイムスロットセグメントでプレイバックするようにコンフィグレーションするステップを有する、
請求項24記載の方法。 - 各タイムスロットセグメントに区切るステップは、各タイムスロットセグメントに関連した前記それぞれのテキストチャンクに対応する開始及び停止マーカを定めるステップを有する、
請求項25記載の方法。 - 前記方法はさらに、前記読み速度入力に基づいて、前記対応するテキストチャンクのための予想読み時間に対応させるため、開始及び停止マーカの間の前記タイムスロットセグメントの前記持続時間をコンフィグレーションするステップを有する、
請求項26記載の方法。 - 前記ステップ(b)はさらに、1つ又は2つ以上の音声特徴のためのプリセット停止位置をコンフィグレーションするステップを有し、各停止位置は、前記関連する音声特徴が前記サウンドトラック時間線中でのプレイを停止する時を定め、少なくとも1つのサウンド層は前記読み速度入力に依存した可変プリセット開始及び/又は停止位置を有し、このような音声特徴のプレイバックタイミングが、前記テキストが読まれる際に前記テキスト中で起こるイベントに同期するように、前記ユーザの前記読み速度にマッチさせられる、
請求項25ないし27のいずれか1項に記載の方法。 - 前記ステップ(b)はさらに、音声特徴の前記可変プリセット開始及び/又は停止位置を、前記音声特徴がその中でプレイバックする前記それぞれの所定のタイムスロットセグメントの持続時間に依存するようにコンフィグレーションするステップを含む、
請求項28記載の方法。 - 前記ステップ(a)は、前記音声特徴の前記プリセット開始及び/又は停止位置が前記読み速度入力とは独立した固定速度サウンド層と、前記音声特徴の前記プリセット開始及び/又は停止位置が前記読み速度入力に依存している可変読み速度サウンド層との混合体を作るステップを含む、
請求項28記載の方法。 - 前記ステップ(b)はさらに、前記音声特徴の前記プレイバックと関連した1つ又は2つ以上のプレイバック効果をコンフィグレーションするステップを有し、前記プレイバック効果は、音量、フェードイン/フェードアウト効果、ルーピング効果、移行効果の任意の1つ又は2つ以上を含む、
請求項24ないし30のいずれか1項に記載の方法。 - ギャップレスサウンドトラックプレイバックを生じさせるように前記音声特徴の移行効果をコンフィグレーションするステップを有する、
請求項31記載の方法。
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