JP2011526754A - メディアコンテンツ配置基準の指定 - Google Patents
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Abstract
コンテンツにおける宣伝広告またはその他のメディアコンテンツ配置を制御するために、コンテンツ保有者またはその他の関係者が、広告またはメディアコンテンツ配置メタデータをコンテンツアイテムに含めてもよい。メディアコンテンツ配置メタデータは、最長メディアコンテンツ(例えば広告)継続時間、メディアコンテンツレーティング、メディアコンテンツサイズ、支払い情報、スクリーン(すなわちビデオまたはイメージに関して)上の配置位置、および同様のものなどの指定を提供してもよい。メディアコンテンツメタデータは、抽出されて、対応するコンテンツアイテムの再生中に含める宣伝広告などの一致するメディアコンテンツを取得するために使用されてもよい。
【選択図】図5
【選択図】図5
Description
本発明の一部の側面は、全般的に、宣伝広告などのメディアコンテンツを提供する方法およびシステムに関する。
多数の産業において、宣伝は、次第に重要な資金源となってきた。例えば、電子メディアおよびコンテンツプロバイダは、無料または少ない費用でユーザにサービスを提供できるよう、宣伝に大きく依存する。
この摘要は、詳細な説明において下記でさらに説明する一連の概念を簡単に紹介するものである。この摘要は、特許請求される主題(subject matter)の重要な特徴または必須の特徴を特定することを目的とはしておらず、特許請求される主題の範囲を限定するために用いられることも目的としていない。
本開示のいくつかの側面は、コンテンツアイテムの宣伝広告配置基準を定義するために、コンテンツアイテムに関連するメタデータを使用することに関する。広告配置基準は、映画のシーン中での広告の物理的位置、コンテンツアイテム内での時間的位置(例えば宣伝広告スロットの開始時間)、サイズ指定、継続時間制限、透明度レベル、レーティングおよび同様のものを含んでもよい。メタデータはさらに、種々の宣伝広告スロットに適した宣伝広告を定義する複数セットの広告配置基準を含んでもよい。1つ以上の設定において、コンテンツアイテムがリクエストされると、コンテンツプロバイダが、リクエストされたコンテンツアイテムから広告配置メタデータを抽出してもよい。次に、メタデータが宣伝広告ブローカーまたはプロバイダへ送信され、メタデータ内で指定されている1つ以上の基準に一致する1つ以上の宣伝広告がリクエストされてもよい。次に、この1つ以上の一致する宣伝広告が、広告ブローカーからコンテンツプロバイダへ返送されるか、または直接ユーザへ送られてもよい。コンテンツプロバイダへ送られる場合、宣伝広告は、リクエストされたコンテンツアイテムと結合されて、リクエストしているユーザへ送信されてもよい。一側面によれば、広告プロバイダとコンテンツプロバイダとの間で、広告配置に対して支払いのやりとりがあってもよい。あるいは、コンテンツアイテムはピアノードに最初に投入され、それからコンテンツアイテムはピアツーピアネットワークを介して配布されてもよい。したがって、広告は、コンテンツプロバイダの代わりにユーザによりリクエストされてもよい。
別の側面によれば、宣伝広告を選択するために、メタデータにおいて指定される広告配置基準に加えて、ユーザプリファレンスまたは他のプロファイル情報が使用されてもよい。広告リクエストの中で、広告ブローカーにユーザプロファイル情報が提供されてもよく、または、代わりにもしくは追加として、広告ブローカーがデータベースからユーザ情報を取得してもよい。したがって、一例では、広告ブローカーは、コンテンツアイテムメタデータにおいて指定されている継続時間およびサイズ基準を満たす一方で、ユーザの人口統計学的情報にも一致する宣伝広告を選択してもよい。
さらに別の側面によれば、広告は、コンテンツアイテムの再生中にリクエストされてもよい。例えば、映画の再生中、宣伝広告スロットがあるときに、スロットに達する時間までに宣伝広告を受信するようスロットの十分に前に広告リクエストが広告ブローカーへ送られてもよい。複数の宣伝広告スロットが、1つ以上の宣伝広告の開始時間としてコンテンツメタデータにより定義されてもよい。
別の側面によれば、本願明細書に記載される各側面は、宣伝広告以外に、他のタイプのメディアコンテンツに同じように使用されても、または適用されてもよい。
特定の実施形態が、添付の図面に例として示され、限定はされない。図面では同じ参照数字は同様の構成要素を示す。
以下の様々な実施形態の記載において添付の図面が参照されるが、図面は本願明細書の一部を形成し、図面には、本発明が実施されてもよい様々な実施形態が例として示されている。当然のことながら、本発明の範囲から逸脱することなく他の実施形態が利用されてもよく、構造および機能上の変更が加えられてもよい。
図1は、様々な発明原理が実施され得る例示通信ネットワークを示す。モバイル通信デバイス105、モバイル電話110、携帯情報端末(PDA:personal digital assistant)またはモバイルコンピュータ120、パーソナルコンピュータ(PC:personal computer)115、サービスプロバイダ125、およびコンテンツプロバイダ130を含むいくつかのコンピュータおよびデバイスが、ネットワーク100を介して互いに、さらに他のデバイスと通信してもよい。ネットワーク100は、有線および無線接続、ならびにネットワーク構成要素を含んでもよく、ネットワーク上の接続は永続的または一時的接続を含んでもよい。ネットワーク100を介した通信は、図示されているデバイスに限定されず、ビデオ記憶システム、オーディオ/ビデオプレーヤ、デジタルカメラ/カムコーダ、GPS(Global Positioning System:衛星航法システム)デバイスまたは衛星などの位置決めデバイス、テレビ、オーディオ/ビデオプレーヤ、無線ブロードキャスティング受信機、セットトップボックス(STB:set-top box)、デジタルビデオレコーダ、リモートコントロールデバイス、およびその任意の組み合わせなどの追加のモバイルまたは固定デバイスを含み得る。
簡単にするために図1では単一のネットワークとして示されているが、ネットワーク100は、ネットワーク間相互接続通信を提供するよう連結された複数のネットワークを含んでもよい。そのようなネットワークは、1つ以上の私設または公衆パケット交換網(例えばインターネット)、1つ以上の私設または公衆回線交換網(例えば公衆交換電話網)、モバイル通信デバイス105と110との間の通信を促進する(例えば基地局、モバイル交換局などを使用することによって)よう設定されたセルラネットワーク、短距離または中距離ワイヤレス通信接続(例えばBluetooth(登録商標)、超広帯域無線(UWB:ultra wideband)、赤外線、WiBree、電気電子学会(IEEE:Institute of Electrical and Electronics Engineers)標準第802.11号の1つ以上のバージョンによるワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN:wireless local area network))、またはエボリューションデータオプティマイズド(EV-DO:Evolution-Data Optimized)ネットワーク、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)ネットワーク、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)ネットワークまたはGSM進化型高速データレート(EDGE:Enhanced Data rates for GSM Evolution)ネットワークなどの高速ワイヤレスデータネットワークを含み得る。デバイス105〜120は、当該技術分野で既知のものが数ある中でも特に、インターネットプロトコル(IP:Internet Protocol)、伝送制御プロトコル(TCP:Transmission Control Protocol)、簡易メール転送プロトコル(SMTP:Simple Mail Transfer Protocol)など、様々な通信プロトコルを使用し得る。ショートメッセージサービス(SMS:Short Messaging Service)および/またはマルチメディアメッセージサービス(MMS:Multimedia Message Service)などの様々なメッセージサービスも含まれ得る。
デバイス105〜120は、相互に、またはコンテンツサーバ130もしくはサービスプロバイダ125などの他のデバイスと対話するよう設定されていてもよい。一例では、モバイルデバイス110は、コンテンツプロバイダ/サーバ130との間での情報の送受信を調整するよう設定されているクライアントソフトウェア165を含んでもよい。一構成では、クライアントソフトウェア165は、コンテンツサーバ130のコンテンツをリクエストおよび受信するアプリケーションまたはサーバ特有プロトコルを含んでもよい。例えば、クライアントソフトウェア165は、ウェブブラウザまたはそのモバイル版を含んでもよく、コンテンツプロバイダ/サーバ130は、ウェブサーバを含んでもよい。提供されているサービスのアクセスまたはデータ料金を請求するために、請求サービス(図示せず)も含まれてもよい。サービスプロバイダ125がセルラネットワークアクセスを提供する(例えばワイヤレスサービスプロバイダ)一構成では、クライアントソフトウェア165は、セルラネットワークを介したアクセスおよび通信のための命令を含んでもよい。クライアントソフトウェア165は、デバイス110内の読み取り専用またはランダムアクセスメモリなどのコンピュータ可読メモリ160に記憶されてもよく、デバイス110の1つ以上のコンポーネント(例えばプロセッサ155、送受信機、およびディスプレイ)に、本願明細書に記載された機能および方法を含む様々な機能および方法を実行させる命令を含んでもよい。
図2は、図1のネットワーク100内で使用されてもよいモバイルデバイス212などの例示コンピューティングデバイスを示す。図に示すように、モバイルデバイス212は、ユーザインターフェースコントロール230、ディスプレイ236、およびその他の構成要素に接続されたコントローラ225を含んでもよい。コントローラ225は、1つ以上のプロセッサ228およびソフトウェア240を記憶するメモリ234を含んでもよい。モバイルデバイス212はさらに、バッテリー250、スピーカ253、およびアンテナ254を含んでもよい。ユーザインターフェースコントロール230は、キーボード、タッチスクリーン、音声インターフェース(例えばマイクロホン256を介する)、ファンクションキー、ジョイスティック、データグローブ、マウス、および同様のものなどから入力を受け取るよう、またはそれに出力を提供するよう設定されたコントローラまたはアダプタを含んでもよい。
モバイルデバイス212のプロセッサ228および他のコンポーネントにより使用されるコンピュータ実行可能命令およびデータは、メモリ234などの記憶場所に記憶されてもよい。メモリ234は、揮発性メモリおよびディスクなどの不揮発性メモリ両方を含む、読み取り専用メモリ(ROM:read only memory)モジュールまたはランダムアクセスメモリ(RAM:random access memory)モジュールの、任意のタイプまたは組み合わせを含んでもよい。ソフトウェア240は、プロセッサ228に命令を提供するようメモリ234内に記憶され、この命令が実行されると、プロセッサ228、モバイルデバイス212、および/またはモバイルデバイス212の他のコンポーネントが、本願明細書に記載される機能または方法などの様々な機能または方法を実行させられてもよい。ソフトウェアは、アプリケーションおよびオペレーティングシステムソフトウェアの両方を含んでもよく、コードセグメント、命令、アプレット、事前コンパイル済みコード、コンパイル済みコード、コンピュータプログラム、プログラムモジュール、エンジン、プログラム論理、およびその組み合わせを含んでもよい。コンピュータ実行可能命令およびデータはさらに、電気的消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(EEPROM:electrically erasable programmable read-only memory)、フラッシュメモリ、またはその他のメモリ技術、CD−ROM、DVD、またはその他の光ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気記憶装置、および同様のものを含むコンピュータ可読媒体に記憶されてもよい。
モバイルデバイス212またはその様々なコンポーネントは、例えば、DVB−H、DVB−H+、またはDVB−MHPなどのデジタルビデオブロードキャスト(DVB:Digital Video Broadcast)標準に基づくデジタルブロードバンドブロードキャスト送信信号を含む様々なタイプの送信信号を、特定のブロードキャスト送受信機241を介して受信、復号および処理するよう設定されていてもよい。その他のデジタル伝送フォーマットが、コンテンツと、補助サービスの利用可能性の情報とを配信するために代わりに使用されてもよい。さらに、または代わりに、モバイルデバイス212は、FM/AM無線送受信機242、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)送受信機243、および電気通信送受信機244を介して送信信号を受信、復号および処理するよう設定されていてもよい。あるいは、送受信機241、242、243および244は、個別の送信機および受信機コンポーネントを含んでもよい。
図2の上記記載は、全般的にモバイルデバイスに関するが、他のデバイスまたはシステムが同じまたは同様のコンポーネントを含み、同じまたは同様の機能および方法を実行してもよい。例えば、PC115(図1)などの固定コンピュータが、上述のコンポーネントを含んでもよく、モバイルデバイス212およびそのコンポーネントと同じまたは同様の機能を実行するよう設定されていてもよい。
本願明細書に記載される1つ以上の側面によれば、モバイルデバイス212などのデバイスは、ビデオ、オーディオ、イメージ、テキストおよび同様のもの、ならびに上記のものの任意の組み合わせを含む様々なタイプのコンテンツを表示または他の形でレンダリングするよう設定されていてもよい。そのようなコンテンツは、収益を生み出す(例えば宣伝時間および/またはスペースに関し広告主に請求することによる)ために、1つ以上の宣伝広告に関連付けられることが多い。図3は、宣伝広告が広告ブローカー301を介して配布され、その一方で、コンテンツアイテムがコンテンツプロバイダ303を介してコンテンツ保有者307aおよび307bにより提供される、広告およびコンテンツ配布環境の例示実施形態を示す。コンテンツ保有者307aおよび307bは、映画スタジオ、配給業者、個人、および同様のものを含んでもよい。広告ブローカー301は、ユーザデバイス305aまたは305bによりリクエストされたコンテンツアイテムに含める宣伝広告をコンテンツプロバイダ303に提供してもよい。一例では、広告ブローカー301は、広告リクエストに応答して、データベース309などのローカル記憶装置から、または広告主311から広告を取得してもよい。広告ブローカー301から宣伝広告が受信されると、広告は、リクエストされたコンテンツアイテムに埋め込まれるか、または他の形で関連付けられてもよい。その後、コンテンツプロバイダ303は、コンテンツアイテムを、デバイス305aまたは305bなどのリクエストしているユーザのデバイスに配信してもよい。あるいは、広告ブローカーは、コンテンツプロバイダ303をとばして、宣伝広告をユーザデバイス305aまたは305bに自ら提供してもよい。続いて、ユーザデバイス305aおよび305bは、プロバイダ303から受信されたコンテンツアイテム(単数または複数)と、受信された宣伝広告(単数または複数)とを結合してもよい。コンテンツアイテムは、ビデオ、オーディオ、テキスト、イメージ、および/またはその組み合わせを含んでもよく、さらにストリーミングコンテンツ、ブロードキャスト/マルチキャスト/ユニキャストプログラミング、ダウンロードされたコンテンツ、および同様のものを含んでもよい。1つ以上の構成において、広告ブローカー301は、ユーザプリファレンスを宣伝広告の選択の要因として考慮してもよい。
広告が配信される方法は、宣伝環境に効率性を提供し得るが、広告の配置も、多くの場合非常に重要なものである。広告配置は、スクリーン上(例えばビデオに関して)の広告の位置のみではなく、サイズ、継続時間、頻度、時間的配置、音量、外観、および同様のものにも関する。図4は、ビデオコンテンツにおける宣伝広告配置の1つの例示実施形態を示す。図に示すように、宣伝広告405a〜fは、継続時間、位置、サイズおよび開始時間が異なってもよい。例えば、広告405cおよび405fなどの一部の宣伝広告はスクリーン全体を占有してもよく、その一方で、広告405a、405b、405d、および405eは、表示の一部のみを占有してもよいであろう。同様に、広告405eなどの一部の広告が、他(例えば広告405c)よりも長い継続時間を有してもよい。宣伝広告の配置は、様々な基準および検討事項に基づき定義されてもよい。例えば、コンテンツ保有者は、そのコンテンツに関連する宣伝広告のタイプ、配置および長さに関心があるかもしれない。要するに、家族向けプログラムの保有者は恐らく、性的表現を帯びた宣伝広告とそのプログラムとを関連させることは避けたいであろう。コンテンツ保有者に加えて、広告主も、広告主の収入がその広告の魅力に密接に関連するため、どのように、およびどこに広告が配置されるかにかなりの関心を有すると考えられる。
広告配置プリファレンスは、コンテンツ保有者(または配給業者および制作者などのその他のコンテンツの利害関係者)ごとに大きく異なる可能性がある。例えば、一部のコンテンツ保有者は、広告がコンテンツの一部の上にオーバーレイされても嫌がらないこともあるであろうが、その一方で他のコンテンツ保有者は、所定の宣伝広告スロットにのみ宣伝広告を配置されることを望むこともあるであろう。図5は、容認できる、または所望の宣伝広告属性を定義するメタデータを含むコンテンツアイテムデータ構造の1つの例示実施形態を示す。コンテンツアイテム500は、ビデオトラック503、オーディオトラック505、および字幕データ507などの1つ以上のコンテンツトラックを含んでもよい。コンテンツアイテム500をレンダリングするとき、様々なトラック503、505および507が結合および同期され、シームレスなマルチメディア体験が提供されてもよい。さらに、広告配置基準などの宣伝広告メタデータ509が、コンテンツアイテム500の再生中の広告の選択および包含に関して満たされるべき1つ以上の基準を指定してもよい。例えば、メタデータ509は、サイズ制限、広告長さ/継続時間制限、コンテンツレーティング(例えばG、PG、PG−13、R)指定、支払い指定、透明度指定(例えば広告がコンテンツプログラミングにオーバーレイすることが許可されるかどうか)、および同様のことなどを指定してもよい。支払い指定は、コンテンツアイテム500における配置の費用、支払い先口座、および同様のことを定義するために使用されてもよい。したがって、コンテンツ保有者は、メタデータ509において、コンテンツアイテム500における広告配置の費用が$300であると指定して、資金が送られる銀行口座または他の支払口座を示してもよい。一例では、メタデータ509は、宣伝広告スロットの宣伝広告は、例えば継続時間が30秒で、コンテンツレーティングがPGまたはそれ以下であり、2分32秒にコンテンツ内にレンダリングする準備が整っていなければならないと指定してもよい。
メタデータ509は、広告が許可されるコンテンツアイテム500内の複数の位置および宣伝広告スロットを定義してもよい。そのような位置は、再生時間、コンテンツ表示またはウィンドウにおける縦横の位置、サイズ、すなわちコンテンツ表示の高さおよび幅、および/またはその組み合わせにより定義されてもよい。例えば、コンテンツ保有者は、コンテンツアイテム500のメタデータ509において宣伝広告スロット511a、bを定義して、広告配置が当該指定部分に限られるようにしてもよい。さらに、各宣伝広告スロット511a、bは、一連の配置基準を含んでもよい。例えば、広告スロット511aは、再生1分20秒から開始する第1の宣伝広告スロットの基準を定義してもよく、その一方で、広告スロット511bは、再生3分から開始する第2の宣伝広告スロットの広告配置基準を定義してもよい。別の例では、広告スロット511bは、広告が配置されるべき座標(すなわち150,50)を指定してもよい。
広告配置基準が定義され、特定のコンテンツアイテムに関連付けられると、基準が評価されて、基準に基づき1つ以上の広告が選択されてもよい。図6は、コンテンツアイテムにおける広告配置方法の例を示す流れ図である。ステップ600で開始し、コンテンツプロバイダが、コンテンツ所有者または配給業者などのコンテンツソースからコンテンツアイテムを受信してもよい。ステップ605にて、コンテンツアイテムと関連して、1つ以上の広告配置基準がコンテンツプロバイダにより受信されてもよい。広告配置基準は、コンテンツ保有者、コンテンツ配給業者、コンテンツの他の利害関係者、コンテンツプロバイダなどにより指定されてもよい。さらに、カスタマイズされた基準が受信されなければ、広告配置基準は既定の指定を含んでもよい。コンテンツサーバはその後、ステップ610において、1つ以上の広告配置基準をコンテンツアイテム内に埋め込んでもよい。例えば、コンテンツサーバは、本願明細書において説明されているように、指定または他の基準をコンテンツアイテム内にメタデータとして追加してもよい。代わりの実施形態では、広告配置基準は、コンテンツ保有者によりコンテンツアイテム内に既に含められていてもよい。
ステップ615において、コンテンツプロバイダは、コンテンツアイテムのリクエストを受信してもよい。リクエストは、例えばリクエストしているユーザの通信デバイス(例えば図2のモバイルデバイス212)から受信されてもよい。コンテンツプロバイダは、ステップ620において、リクエストに応答して、リクエストされたコンテンツアイテムのメタデータに記憶されている広告配置基準を抽出または発見して、メタデータを広告サーバまたはブローカーへ転送し、指定の基準に一致する1つ以上の宣伝広告をリクエストしてもよい。さらに、いくつかの構成では、コンテンツプロバイダは、追加の広告選択基準としてユーザプリファレンスまたはプロファイル情報を広告ブローカーに提供してもよい。ユーザプロファイル情報およびプリファレンスは、ユーザのブラウジング履歴、関心、1つ以上のプレイリスト、性別、年齢、地理的位置、ユーザが保有するデバイス、および同様のものを含んでもよい。ステップ625において、コンテンツプロバイダは、コンテンツアイテムにおいて指定されている基準を満たす1つ以上の宣伝広告を広告サーバまたはブローカーから受信してもよい。ステップ630において、コンテンツプロバイダは、リクエストされたコンテンツアイテムを1つ以上の宣伝広告とともに送信することによって、リクエストに応答してもよい。1つ以上の設定において、コンテンツプロバイダは、コンテンツアイテムをリクエストしているユーザまたはデバイスへ送信する前に、埋め込みを行うか、またはその他の形で宣伝広告とコンテンツアイテムとを結合してもよい。コンテンツプロバイダは、例えばサイズ、時間、縦横の配置などの広告配置指定に従い、コンテンツアイテムに宣伝広告を挿入してもよい。一例では、コンテンツプロバイダは、リクエストされたストリーミングコンテンツに対応するコンテンツストリームに宣伝広告を配置してもよい。別の例では、コンテンツプロバイダは、イメージ、オーディオまたはテキスト処理技術を使用して、コンテンツアイテムに宣伝広告を追加してもよい。いくつかの例では、ステップ635において、コンテンツプロバイダはさらに、広告サーバまたはブローカーから支払いを受け取ってもよい。
別の構成では、コンテンツプロバイダは、ステップ620において1つ以上の宣伝広告をリクエストすると、ステップ640においてコンテンツアイテムを、リクエストしているユーザまたはデバイスへ宣伝広告なしで送信してもよい。したがって、コンテンツプロバイダは、コンテンツアイテムを宣伝広告とともに送信するのではなく、リクエストしているユーザまたはデバイスへ、広告ブローカーが宣伝広告(単数または複数)を直接送信するようリクエストしてもよい。同様に、ステップ635において、支払いが広告サーバまたはブローカーから受け取られてもよい。
図7は、リクエストしている1人以上のユーザに宣伝広告およびコンテンツを配布する例示ネットワークフローを示す。ネットワーク700において、広告ブローカー705は、広告主703から宣伝広告を受信してもよく、その一方で、コンテンツプロバイダ707は、コンテンツアイテムをコンテンツ保有者709および711から受信してもよい。ユーザデバイス713および715は、ユーザから所望のコンテンツアイテムの選択を受け取り、その後、コンテンツプロバイダ707からの所望のコンテンツをリクエストしてもよい。コンテンツプロバイダ707は、ユーザデバイス713および715からコンテンツアイテムリクエストを受信すると、広告配置および選択基準を提供することによって、広告ブローカー705の宣伝広告をリクエストしてもよい。任意選択で、広告ブローカー705に、広告リクエストの一部としてユーザプリファレンスおよびその他のプロファイルデータも提供されてもよい。広告ブローカー705は、1つ以上の一致する宣伝広告を取得すると(例えば、1以上の広告主からの広告をリクエストすることによって)、一致する宣伝広告によってコンテンツプロバイダ707に応答してもよい。続いて、リクエストされたコンテンツアイテムが、コンテンツプロバイダ707からリクエストしているユーザデバイス713および715へ、受信された宣伝広告とともに送られてもよい。
図8は、コンテンツプロバイダ807の代わりに広告ブローカー805が、ユーザデバイス813または815などのリクエストしているユーザデバイスに宣伝広告を提供してもよい、代わりのネットワークフローの例を示す。したがって、コンテンツプロバイダ807が広告ブローカー805から宣伝広告を受信して、それをリクエストしているユーザデバイス813または815(図7に示されているように)に、リクエストされたコンテンツアイテムとともに送信するのではなく、広告ブローカー805が、宣伝広告を直接ユーザに送信してもよい(すなわち、コンテンツプロバイダ807を使用せずに)。コンテンツプロバイダ807からの広告リクエストに含まれている情報によって、ユーザデバイス813もしくは815、または両方が広告ブローカー805に対し特定されてもよい。例えば、コンテンツプロバイダ807は、ユーザデバイス813または815のインターネットプロトコル(IP)アドレスを広告ブローカー805に提供してもよい。したがって、コンテンツアイテムは、コンテンツプロバイダ807により配信されてもよく、その一方で、コンテンツアイテムに配置されるべき宣伝広告は、広告ブローカー805から別に送信されてもよい。さらに、または代わりに、広告ブローカー805は、データベース817などのユーザプロファイルまたはプリファレンスデータベースを含んでも、またはそれにアクセスできてもよい。ユーザプロファイルまたはプリファレンスを使用する場合、広告ブローカー805は、リクエストしているユーザデバイス813または815の関心およびそれとの関連性に合わせて、広告選択および配置をより細かく調整してもよい。一致する宣伝広告が広告ブローカー805から受信されると、宣伝広告は、ユーザデバイス813または815において指定の時間にコンテンツアイテムと結合されてもよい。例えば、デバイス813などのユーザデバイスは、コンテンツアイテムの宣伝広告スロットに宣伝広告を配置するためのビデオまたはオーディオ処理のためのソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはその組み合わせを含んでもよい。
別の側面によれば、コンテンツをピアデバイスに最初に投入する以外にコンテンツプロバイダがコンテンツの配布のためにオンラインでいる必要がないよう、コンテンツアイテムがピアツーピアネットワークにおいて配布されてもよい。図9は、コンテンツプロバイダ903からユーザデバイス901aに最初にコンテンツが投入された後に、ユーザ901a〜cが自分たちの間でコンテンツアイテムを共有する例示ピアツーピアネットワーク環境を示す。ユーザ901a、bおよびcの間でのコンテンツアイテムの共有は、ユーザ間のコンテンツアイテムの通信および転送を促進するピアツーピアトラッカー905により促進されてもよい。一部のピアツーピアネットワーク構成では、トラッカーのない共有が使用されてもよい。配布されるコンテンツアイテムに配置されるべき宣伝広告が、ユーザデバイス901a、bもしくはc、またはコンテンツプロバイダ903によってリクエストされ、ブローカー907から受信されて、その後、デバイス901a、bまたはcに配布されてもよい。図7のネットワークの設定に似て、広告ブローカー907はさらに、ユーザプロファイルデータベース909のユーザプロファイル情報を広告の配置に使用してもよい。
図10は、本願明細書に記載される開示の1つ以上の側面による、コンテンツアイテムおよび関連する宣伝広告を受信する例示方法を示す流れ図である。ステップ1000において、図2のモバイルデバイス212などのデバイスが、所望のコンテンツアイテムの選択に対応するユーザ入力を受け取ってもよい。ステップ1005において、デバイスはコンテンツアイテムをリクエストしてもよい。コンテンツアイテムは、種々の方法で、種々のソースからリクエストされてもよい。例えばピアツーピア構成では、デバイスは、ピアツーピアトラッカーの支援により、コンテンツアイテムを既に有する他のユーザのコンテンツアイテムをリクエストしてもよい。他の設定では、デバイスは代わりに、コンテンツプロバイダからのコンテンツアイテムをリクエストしてもよい。ステップ1010においてデバイスは、リクエストに応答して、リクエストしたコンテンツアイテムを受け取ってもよい。
リクエストされたコンテンツアイテムに配置されるべき宣伝広告は、コンテンツアイテムが再生される前、または再生中にリクエストおよび/または受信されてもよい。例えば、ステップ1015においてデバイスは、コンテンツアイテムを再生または他の形でレンダリングする前に、受信されたコンテンツアイテムに関連する広告配置メタデータに基づき、広告ブローカーからの宣伝広告をリクエストしてもよい。一部の構成では、デバイスの代わりにコンテンツプロバイダが既に宣伝広告を広告ブローカーからリクエストしていれば、デバイスが宣伝広告をリクエストする必要はないこともあるであろう。あるいは、ステップ1020においてデバイスは、宣伝広告をリクエストする前にコンテンツアイテムの再生またはレンダリングを開始してもよい。代わりに、ステップ1025においてデバイスは、コンテンツアイテムに関連する広告配置メタデータに基づき、宣伝広告スロットが近づきつつあるかどうかを決定してもよい。例えばデバイスは、メタデータにより示されている開始時間を検査することによって、コンテンツアイテムのこれから30秒間の間に、1つ以上の宣伝広告スロットが定義されているかどうかを決定してもよい。コンテンツがストリーミングされている場合、コンテンツプロバイダは、近づきつつある宣伝広告スロットの指示を(ストリームの一部として、または独立して)デバイスに提供してもよい。宣伝広告スロットが近づいていなければ、ステップ1050においてデバイスは、コンテンツアイテムの再生を継続してもよい。一方、宣伝広告スロットが近づいていれば、デバイスは、前もってステップ1030において、その宣伝広告スロットに関連する広告配置基準に一致する宣伝広告がデバイス内に記憶されているかどうかを決定してもよい。一致する宣伝広告がデバイス内に記憶されていれば、その一致する宣伝広告が、ステップ1035において記憶装置から取得されてもよい。一方、一致する宣伝広告がデバイス内に記憶されていなければ、デバイスはステップ1015にあるように、広告ブローカーからの1つ以上の宣伝広告をリクエストしてもよい。リクエストは、関連性のある広告配置メタデータ、および任意選択でユーザプリファレンスまたはプロファイル情報を含んでもよい。
ステップ1040においてデバイスは、宣伝広告リクエストに応答して、1つ以上の一致する宣伝広告を広告ブローカーから受信してもよい。一致する宣伝広告が特定され、デバイス記憶装置または広告ブローカーから取得されると、ステップ1045において宣伝広告は、広告配置メタデータに従ってコンテンツアイテムと結合およびレンダリングされてもよい。例えば、デバイスは、指定の宣伝広告スロットタイム、指定の透明度レベルおよび/またはサイズ、コンテンツアイテム内の所定の物理的位置、さらに/またはその組み合わせで、コンテンツアイテム内に、取得された宣伝広告をオーバーレイしてもよい。場合によっては、デバイスは、宣伝広告が十分な透明度であること、または正確なサイズであることを保証する編集機能を実行してもよい。メディアコンテンツにおける宣伝広告などの情報の結合またはオーバーレイは、次の非特許文献に記載されている。
3GPP TS26.142 V7.2.0, DIMS:Dynamic and Interactive Multimedia Scenes, 2007/12http://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/26_series/26.142/26142-720.zip
3GPP TS26.142 V7.2.0, DIMS:Dynamic and Interactive Multimedia Scenes, 2007/12http://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/26_series/26.142/26142-720.zip
図11は、広告ブローカーまたはプロバイダが宣伝広告リクエストに応答する例示方法を示す流れ図である。ステップ1100において、広告ブローカーは、宣伝広告リクエストを受信してもよい。リクエストは、本願明細書に記載されるように、コンテンツアイテムをリクエストするユーザデバイスから、またはユーザにコンテンツアイテムを提供するよう設定されているコンテンツプロバイダから受信されてもよい。ステップ1105において広告ブローカーは、広告配置メタデータおよび/またはユーザプロファイル/プリファレンス情報がリクエストに含まれているかどうかを決定してもよい。そうであれば、ステップ1110において当該データがリクエストから抽出されてもよい。ステップ1115において広告ブローカーは、広告配置メタデータ、ユーザプロファイル/プリファレンス情報、または両方に一致する1つ以上の宣伝広告を特定してもよい。一例では、広告ブローカーは、利用可能な宣伝広告のインデックスをその特徴とともに記憶するデータベースを含んでもよい。したがって、広告ブローカーは、宣伝広告の長さ、宣伝広告のレーティング、閲覧者の性別、宣伝広告の物理的サイズ、宣伝広告のコンテンツ、および同様のものなどのプリファレンスおよび配置情報と、既知の広告特徴とを照合して、一致する1つ以上の広告を特定できる。広告ブローカーは、適切な1つ以上の広告を特定すると、ステップ1120において、ローカルデータベースまたは特定された広告に関連する広告主から、特定された広告を取得してもよい。例えば、利用可能な宣伝広告のインデックスに関する上記の例では、広告ブローカーは、インデックスの一部として記憶されている位置情報を使用して、一致する広告を広告主にリクエストしてもよい。広告ブローカーは次に、ステップ1125において、リクエストしているパーティに広告を送信してもよい。一方、配置メタデータまたはユーザプロファイル情報が利用可能に含まれていなければ、ステップ1130において宣伝広告が、他のパラメータに基づき他の技術を使用して特定されてもよい。
1つの例示実施形態である図12は、ビデオ1203の右上四半分にオーバーレイされた宣伝広告1205の例を示す。宣伝広告1205のサイズ、配置位置および透明度レベルは、ビデオコンテンツ1203と関連して記憶されている広告配置メタデータにより定義されてもよい。
多数の非コンテキスト広告配置基準および指定について説明してきたが、本願明細書に記載される各側面は、コンテキスト属性にも同様に適用され得る。例えば、広告配置メタデータは、以下でさらに詳しく記載されるコンテキスト情報を含んでもよい。宣伝広告とコンテンツとのコンテキストの一致は、宣伝および製品収益を増やす助けとなり得る。一例では、映画のシーンが結婚式の計画およびドレスの選択に関係すれば、映画のシーンと関連したウエディングドレスデザイナーまたは店に関係する宣伝広告を配置することが、特に関連性があり好ましいと考えられる。
1つの例示実施形態である図13は、再生中にレンダリングされるべきデータ(例えばビデオトラック1303、オーディオトラック1305、および字幕1307)のみでなく、キーワードまたは時間に基づきコンテンツに合わせた他のデータを使用してコンテンツアイテムの1つ以上の部分のコンテキストを特定するコンテキストデータトラック1309も記憶するよう設定されている、コンテンツデータ構造1300を示す。すなわち、キーワード、メタデータ、またはその他のタイプのコンテキストデータが、コンテンツの特定の実行時間と関連して記憶されていてもよい。したがって、買い物のシーン1303aの間、コンテキストデータトラック1309は、コンテンツの現在のシーンまたは部分が、小型車でスーパーマーケットにて買い物をすることに関係していると示すキーワードまたは説明1311および1313を提供してもよい。したがって、清掃サービス広告またはそのほか買い物とは無関係の広告ではなく、スーパーマーケットの宣伝広告もしくは自動車の宣伝広告、または両方が、コンテンツの当該部分に配置されてもよい。キーワードは、例えば専門的職業、アクティビティ、製品のタイプ、音楽アーティストの名前、楽曲またはアルバムタイトル、ブランド名、旅行先、および同様のものに関してもよい。コンテキストデータトラック1309は、コンテキストデータに加えて、他の広告配置情報を含んでもよい。例えば、本願明細書で説明されているように、他の広告配置情報は、宣伝広告の開始時間(すなわち宣伝広告スロットの始まり)、宣伝広告の継続時間、広告の物理的サイズおよび広告の透明度を含んでもよい。したがって、広告は、コンテキスト一致に加え、1つ以上の他の広告配置基準に一致するよう要求またはリクエストされてもよい。1つの例示実施形態では、コンテキストデータトラック1309が、例えば図5の宣伝広告メタデータ509などのコンテンツアイテムのメタデータとして記憶され、宣伝広告の選択に使用されてもよい。
さらに、トラック1309およびその他の広告配置指定などのコンテキストデータトラックは、コンテンツアイテムの配布またはレンダリングの前に定義されて、閲覧用デバイスにより必要とされる処理を削減してもよいが、そのようなデータは、オンザフライで(すなわちレンダリング中に)生成されることも可能である。例えば、モバイルデバイス212(図2)などのレンダリングデバイスは、オーディオまたはイメージ処理を実行して、オーディオ、ビデオ、および字幕トラックに基づきキーワードを特定するよう設定されていてもよい。具体的には、1つ以上のキーワードが、光学式文字認識(OCR:optical character recognition)などの自然言語認識またはイメージ認識方法を使用して決定されてもよい。別の例では、コンテキストデータおよび/または他のメタデータは、コンテンツプロバイダ、保有者、または配給業者などの別のエンティティによって自動的に生成されてもよい。処理は、取得および配置の適時性を確保するために、コンテンツの先の部分に対して実行されてもよい。
1つの例示実施形態である図14は、少なくとも部分的にコンテキストデータに基づき宣伝広告を取得する方法を示す流れ図である。ステップ1400において、レンダリングデバイスは、コンテンツアイテムの再生を開始してもよい。コンテンツは、オーディオ、ビデオ、テキスト、および/またはその組み合わせを含んでもよい。ステップ1405において、レンダリングデバイスは、コンテンツアイテムが1つ以上の宣伝広告スロットを含むかどうかを決定してもよい。レンダリングデバイスは、そのような決定を、コンテンツアイテム全体または所定部分に関して下してもよい。例えば、コンテンツの再生中に、レンダリングデバイスは、所定時間先を確認して(例えば30秒、1分、5分)、任意の宣伝広告スロットが近づいているかどうかを決定してもよい。宣伝広告スロットは、コンテンツの或る部分に合わせたコンテキストキーワードなどの広告配置メタデータを評価することによって特定されてもよい。
レンダリングデバイスが、コンテンツアイテムは1つ以上の宣伝広告スロットを含むと決定すると、ステップ1410においてレンダリングデバイスは、関連性のあるコンテキストデータをコンテキストデータトラックから抽出してもよい。コンテキストデータは、キーワード、フレーズ、イメージ、名前、および同様のものを含んでもよい。ステップ1415においてレンダリングデバイスは、抽出されたコンテキストデータに少なくとも部分的に基づいて宣伝広告を取得してもよい。取得は、広告プロバイダから宣伝広告をリクエストすること、または代わりに、もしくはそれに加えて、レンダリングデバイスがコンテキストデータに一致する、記憶されている1つ以上の宣伝広告を有するかどうかを決定し、有すればその宣伝広告を記憶装置から取得することを含んでもよい。取得されると、宣伝広告は、ステップ1420において、指定の時間(すなわち、宣伝広告スロットメタデータにおいて指定されている時間)にレンダリングデバイスによってレンダリングされてもよい。
非コンテキスト広告配置メタデータに関して本願明細書で説明されるように、いくつかの実施形態において広告処理は、コンテンツのレンダリングの前に実行されてもよい。さらに場合によっては、コンテキスト広告処理は、コンテンツプロバイダがコンテンツアイテムを、一致する宣伝広告とともにレンダリングデバイスに提供するように、コンテンツプロバイダによって実行されてもよい。あるいは、宣伝広告は、広告ブローカーからレンダリングデバイスへ別に送られてもよい。
1つの例示実施形態である図15は、コンテンツレンダリングの間に宣伝広告を取得する例示データフローを示す。ビデオプレーヤ1500は、ビデオコンテンツ1503を再生するのみではなく、コンテキスト情報および広告配置指定などの広告配置データの特定、ならびにデータに少なくとも部分的に基づく宣伝広告の取得も行うよう設定されていてもよい。したがって、ビデオコンテンツ1503の再生中、ビデオプレーヤ1500は、ビデオコンテンツ1503のメタデータからキーワードを抽出して、広告ブローカーまたはサーバ1505に対して宣伝広告をリクエストしてもよい。抽出およびリクエストは、広告配置データに対応する宣伝広告スロットの開始より所定時間前に実行されて、宣伝広告が確実に時間通りに受信およびレンダリングされるようにしてもよい。プレーヤ1500のリクエストに応答して、1つ以上の宣伝広告1507が広告サーバ1505から受信されてもよい。ビデオプレーヤ1500は、ハードウェアコンポーネント、ソフトウェアコンポーネント、ファームウェアコンポーネント、および/またはその組み合わせを含んでもよい。
1つの例示実施形態である図16は、コンテンツアイテムおよび宣伝広告を配布するネットワーク環境内のエンティティを示す。ネットワーク1600は、コンテンツプロバイダ1603、ユーザデバイス1605、および宣伝広告サーバ1607を含む。コンテンツプロバイダ1603およびユーザデバイス1605は、プロセッサ(1611、1613)、RAMなどのメモリ(1617、1619)、およびROM(1621、1623)、コンテンツ分析エンジン(1625、1627)、コンテンツ処理エンジン(1629、1631)、および通信インターフェース(1633、1635)を含め、同じコンポーネントを多数含み得る。プロセッサ1611および1613は、命令を実行して、それぞれコンテンツ分析エンジン1625および1627などの様々なコンポーネントに様々な機能を実行させるよう設定されていてもよい。コンテンツ分析エンジン1625、1627は、コンテンツアイテムを検査して、そこからコンテキスト情報またはその他の広告配置メタデータを抽出するよう設定されていてもよい。コンテキスト情報およびその他の広告配置メタデータは次に、通信インターフェース1633、1635を介して、宣伝広告リクエストの一部として宣伝広告サーバ1607へ送信されてもよい。コンテンツ処理エンジン1629、1631は、宣伝広告サーバ1607から1つ以上の宣伝広告を受信すると、受信された宣伝広告(単数または複数)を挿入するか、または宣伝広告(単数または複数)と、コンテンツアイテムとをその他の形で関連付けるよう設定されていてもよい。
コンテンツプロバイダ1603はさらに、プリファレンスおよびユーザについてのその他のプロファイル情報を記憶するよう設定されたユーザ情報データベース1639と、コンテンツアイテムがローカルで取得可能なように1つ以上のコンテンツアイテムを記憶するよう設定されたコンテンツ記憶装置1637とを含んでもよい。あるいは、リクエストされたコンテンツアイテムがコンテンツ記憶装置1637に記憶されていなければ、コンテンツ保有者または他のプロバイダからのコンテンツアイテムがリクエストされてもよい。ユーザデバイス1605はさらに、ダウンロードされたコンテンツ、宣伝広告ユーザ情報および同様のものなどの様々なデータを記憶する記憶デバイス1640を含んでもよい。1つ以上の設定において、デバイス1605の通信インターフェース1635は、ピアツーピアネットワーキング用に設定されていてもよい。
宣伝広告サーバ1607は、プロセッサ1651、メモリ1653および1655、ならびに通信インターフェース1657など、ユーザデバイス1605およびプロバイダ1603に含まれているコンポーネントに似たコンポーネントを含んでもよい。さらに、宣伝広告サーバ1607は、広告選択エンジン1659、宣伝広告データベース1661、およびユーザ情報データベース1663を含んでもよい。通信インターフェース1657は、ユーザデバイス1605またはプロバイダ1603または両方から宣伝広告リクエストを受信して、それに応答するために使用されてもよい。さらに、通信インターフェース1657は、1以上の広告主から宣伝広告をリクエストおよび受信するよう設定されていてもよい。宣伝広告データベース1661は、取得時間を短縮するために宣伝広告を記憶するよう設定されていてもよい。例えば、データベース1661は、より頻繁に配布される宣伝広告、または他よりも多くのリクエストに一致する傾向がある宣伝広告を記憶してもよい。
一方、ユーザ情報データベース1663は、関心、性別、地理的位置、年齢、および同様のものを含むユーザプロファイル情報を記憶してもよい。広告選択エンジン1659は、宣伝広告リクエストにおいて受信された基準(例えばコンテキスト情報またはその他の広告配置基準)、ユーザプロファイル情報、または両方に少なくとも部分的に基づいて宣伝広告を選択するよう設定されてもよい。宣伝広告データベース1661は、広告主により供給されたすべての宣伝広告のインデックスを、宣伝広告がデータベース1661に記憶されていてもされていなくても、記憶してもよい。インデックスはさらに、宣伝広告の位置、ならびにその1つ以上の属性(例えばコンテンツレーティング、主題、キーワード)を特定してもよい。他のコンポーネントも、ニーズまたは所望の機能性に従い宣伝広告サーバ1607に含まれてよい。
宣伝広告配置メタデータおよびコンテキストデータトラックは、コンテンツアイテム内に記憶されるよう記載されたが、そのようなデータは、別に、例えば別のファイルとして記憶されることも可能である。したがって、1つ以上の設定において、宣伝広告配置メタデータは、コンテンツアイテムファイルとは別に送信または処理されてもよい。別に記憶される場合、メタデータおよびコンテンツアイテムは、論理リンク(例えば対応する識別番号)またはその他の識別情報およびリンクメカニズムを使用して関連付けられてもよい。さらに、宣伝広告に加えて他のメディアコンテンツが、代わりに、または追加として、メタデータおよびコンテキストトラックを使用して配置されてもよい。例えば、音楽、字幕、公共広告、および同様のものが、1つ以上のメディアコンテンツスロットにおいて、コンテキストデータトラック情報および/またはメディアコンテンツ配置メタデータ(media content placement metadata)を使用して映画に追加されてもよい。メディアコンテンツスロットは、宣伝広告スロットの定義と同じように定義されればよい。したがって、1つ以上の構成において、広告ブローカーは、メディアコンテンツブローカーまたはサーバであっても、それを含んでもよい。
当然のことながら、本願明細書に記載された方法ステップ、手順または機能の任意のものが、プロセッサおよび他のコンポーネントに方法ステップ、手順、または機能を実行させる実行可能命令と組み合わせて1つ以上のプロセッサを使用して実装されてもよい。当然のことながら、本願明細書で使用される、「プロセッサ」および「コンピュータ」という用語は、単独で使用されても、メモリまたはその他のコンピュータ可読記憶媒体に格納されている実行可能命令と組み合わせて使用されても、限定はされないが1つ以上のマイクロプロセッサ、専用コンピュータチップ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:field-programmable gate array)、コントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC:application-specific integrated circuit)、ハードウェア/ファームウェア/ソフトウェアの組み合わせ、またはその他の専用もしくは汎用処理回路を含め、様々なタイプの周知のコンピューティング構造の任意のものを含む。
本願明細書に列挙された方法および特徴はさらに、コンピュータ可読命令を記憶することができる様々なコンピュータ可読媒体によって実装されてもよい。使用され得るコンピュータ可読媒体の例には、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、またはその他のメモリ技術、CD−ROM、DVD、またはその他の光ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気記憶装置、および同様のものが含まれる。
さらに、あるいは代わりに、少なくとも一部の実施形態では、本願明細書に列挙された方法および特徴は、1つ以上の集積回路(IC:integrated circuit)によって実装されてもよい。集積回路は、例えば、読み取り専用メモリ(ROM)に格納されているプログラミング命令またはその他のデータにアクセスするマイクロプロセッサとしてもよい。一部のそのような実施形態では、ROMは、本願明細書に記載された方法の1つ以上による動作をICに実行させるプログラミング命令を記憶する。少なくとも一部の他の実施形態では、本願明細書に記載された1つ以上の方法は、ICに物理的に組み込まれる。言い換えれば、そのような場合ICは、計算およびその他本願明細書に記載された動作専用のゲートおよびその他の論理を有する特定用途向け集積回路(ASIC)である。さらに他の実施形態では、ICは、ROMまたはRAMから読み取られるプログラミング命令の実行に基づき一部の動作を実行し、他の動作は、ICのゲートおよびその他の論理に物理的に組み込まれていてもよい。さらにICは、イメージデータを表示バッファに出力してもよい。
本発明を実行する具体的な例を記載してきたが、当業者には当然のことながら、添付の特許請求の範囲に記載の本発明の意図および範囲内に含まれる上記のシステムおよび方法の多数の変形および置換がある。さらに、この開示を再考することで、添付の特許請求の範囲に記載の範囲および意図の中で、その他多数の実施形態、変更および変形を、当業者は着想するであろう。
Claims (24)
- コンテンツアイテムに関連するメディアコンテンツ配置メタデータを特定することと;
前記メディアコンテンツ配置メタデータ内の1つ以上のメディアコンテンツ配置基準に一致するメディアコンテンツを取得することであって、前記1つ以上のメディアコンテンツ配置基準は、前記コンテンツアイテム内のメディアコンテンツスロットと、少なくとも1つのメディアコンテンツ選択基準とを特定する情報を含む、前記取得することと;
を含む方法。 - 前記少なくとも1つのメディアコンテンツ選択基準は、前記メディアコンテンツに関する支払金額を含む、請求項1に記載の方法。
- 前記メディアコンテンツ配置メタデータは前記コンテンツアイテムから抽出され、前記メディアコンテンツを前記取得することは、メディアコンテンツサーバへ前記メディアコンテンツをリクエストすることを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記メディアコンテンツはさらに、前記コンテンツアイテムをリクエストするユーザのユーザプリファレンス情報に基づき取得される、請求項1に記載の方法。
- 前記メディアコンテンツ配置基準は、1つ以上のメディアコンテンツの表示位置をさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記メディアコンテンツ配置基準は、メディアコンテンツ透明度レベルをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記コンテンツアイテムを、ピアツーピアネットワークを介してリクエストすることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記少なくとも1つのメディアコンテンツ選択基準は、メディアコンテンツ最長継続時間を含む、請求項1に記載の方法。
- 前記メディアコンテンツと、前記コンテンツアイテムとを、前記メディアコンテンツ配置メタデータに従って結合することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記メディアコンテンツスロットを特定する前記情報は、前記メディアコンテンツスロットの開始時間を含む、請求項1に記載の方法。
- 前記少なくとも1つのメディアコンテンツ選択基準は、コンテンツレーティングを含む、請求項1に記載の方法。
- プロセッサと;
コンピュータ可読命令を記憶するメモリと
を含む装置であって、前記コンピュータ可読命令は、実行されると前記プロセッサに、
コンテンツアイテムに関連するメディアコンテンツ配置メタデータを特定することと;
前記メディアコンテンツ配置メタデータ内の1つ以上のメディアコンテンツ配置基準に一致するメディアコンテンツを取得することであって、前記1つ以上のメディアコンテンツ配置基準は、前記コンテンツアイテム内のメディアコンテンツスロットと、少なくとも1つのメディアコンテンツ選択基準とを特定する情報を含む、前記取得することと;
を行わせる、装置。 - 前記少なくとも1つのメディアコンテンツ選択基準は、前記メディアコンテンツに関する支払金額を含む、請求項12に記載の装置。
- 前記メディアコンテンツ配置メタデータは前記コンテンツアイテムから抽出され、前記メディアコンテンツを前記取得することは、メディアコンテンツサーバへ1つ以上のメディアコンテンツをリクエストすることを含む、請求項12に記載の装置。
- 前記メディアコンテンツはさらに、前記コンテンツアイテムをリクエストするユーザのユーザプリファレンス情報に基づき取得される、請求項12に記載の装置。
- 前記方法は、
前記取得されたメディアコンテンツと、前記コンテンツアイテムとを結合することと;
リクエストしているユーザへ、前記コンテンツアイテムを前記メディアコンテンツとともに送信することと
をさらに含む、請求項12に記載の装置。 - 前記コンテンツアイテムはストリーミングコンテンツを含む、請求項12に記載の装置。
- コンピュータ可読命令を記憶する1つ以上のコンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ可読命令は、実行されるとプロセッサに、
コンテンツアイテムに関連するメディアコンテンツ配置メタデータを特定することと;
前記メディアコンテンツ配置メタデータ内の1つ以上のメディアコンテンツ配置基準に一致するメディアコンテンツを取得することであって、前記メディアコンテンツ配置基準は、前記コンテンツアイテム内のメディアコンテンツスロットと、少なくとも1つのメディアコンテンツ選択基準とを特定する情報を含む、前記取得することと;
を含む方法を実行させる、1つ以上のコンピュータ可読媒体。 - 前記少なくとも1つのメディアコンテンツ選択基準は、前記メディアコンテンツに関する支払金額を含む、請求項18に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
- 前記メディアコンテンツ配置メタデータは前記コンテンツアイテムから抽出され、前記メディアコンテンツを前記取得することは、メディアコンテンツサーバへ前記メディアコンテンツをリクエストすることを含む、請求項18に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
- 前記メディアコンテンツはさらに、前記コンテンツアイテムをリクエストするユーザのユーザプリファレンス情報に基づき取得される、請求項18に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
- 前記取得されたメディアコンテンツと、前記コンテンツアイテムとを結合することと;
リクエストしているユーザへ、前記コンテンツアイテムを前記メディアコンテンツとともに送信することと
の命令をさらに含む、請求項18に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。 - 前記メディアコンテンツ配置基準は、メディアコンテンツ透明度レベルをさらに含む、請求項18に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
- 前記1つ以上のメディアコンテンツ配置基準に一致するメディアコンテンツを取得することは、前記1つ以上のメディアコンテンツ配置基準に一致する前記メディアコンテンツを求めてローカルデータベースを検索することを含む、請求項18に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
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