JP2011523671A - メタン抽出のためのバイオガス精製方法およびシステム - Google Patents

メタン抽出のためのバイオガス精製方法およびシステム Download PDF

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Abstract

本発明は、バイオガス中に含まれる成分(例えば、二酸化炭素、硫黄化合物およびアンモニアゴム)が複数の異なるプロセス工程において分離される、メタン抽出のためのバイオガス精製方法、およびこの方法の実施に適したシステムに関する。低エネルギー消費と少なくとも10%のメタン含有率の上昇を可能にすることとを特徴とするメタン抽出のためのバイオガス精製方法を提供するという目的が、以下の特徴により達成される。第1精製工程において、未精製ガス中に含まれる二酸化炭素、硫化水素、アンモニアゴム、および他の水溶性有機物質が、真水により標準圧力または6バールまでの過剰圧力で洗浄カラムK1において除去され、少なくとも65%のメタン含有率を有するメタンガスがこの洗浄カラムK1の塔頂から抜き出される。この洗浄水に溶解したメタンおよび二酸化炭素が、順次、第1ストリッピングカラムK2において、続いて第2ストリッピングカラムK3において、標準圧力下でストリッピング空気を加えることにより、洗浄段階K1から排出された汚染洗浄水から分離される。燃料ガス品質を有する酸素含有ストリッピングガスが、第1ストリッピング段階K1で生ずる。第2ストリッピング段階で生じた精製洗浄水は、洗浄段階K1に戻される。

Description

本発明は、バイオガス中に含まれる成分(例えば、二酸化炭素、硫黄化合物およびアンモニア)が複数の異なるプロセス工程において分離させる、メタン抽出のためのバイオガス精製方法、および上記方法の実施に適したシステムに関する。
バイオガスは、有機物の嫌気性(無酸素)消化により形成され、再生可能エネルギー源として用いられる。生成されたガスは、それぞれの用いられた原料(例えば、下水汚泥、スラリー、有機質肥料、植物または動物起源の廃棄物、および生物材料)によって、下水ガス、消化槽ガス、埋立地ガス、およびバイオガスとして分類される。
以下、上記のガスを全てバイオガスと呼ぶ。
バイオガスの主成分はメタンおよび二酸化炭素であり、他に窒素、硫黄化合物、酸素、水素およびアンモニアを含む微量成分が含まれる。
したがって、バイオガス中に含まれるメタンを利用するためには、多段階プロセスでバイオガスを処理して不要な成分を除去する必要がある。
概してそれぞれ別個に行われる通常のプロセス工程自体には、脱湿(水分除去)、脱硫、ならびに二酸化炭素およびアンモニアの除去が含まれる。
(微生物を用いる)生物学的吸着方法および化学的吸着による脱硫方法が知られており、硫化水素が異なる方法で硫黄元素に転化される。
少量の硫化水素ばかりでなく二酸化炭素もまた、物理的または化学的手段、例えば、圧力水スクラビング、膜プロセス、セレックズゾール法(Selexol process)(高圧下)、圧力スイング吸着法またはアミンスクラビングにより除去される。
これらの方法のなかには、水またはアンモニアをも除去するものもある。
上で名前を挙げた方法のほとんどが、エネルギー集約的であり、メタン損失をもたらす。
圧力水スクラビングおよび圧力スイング吸着方法を用いると、相対的に大きなメタン損失が生じ、その損失はバイオガス中に含まれるメタンの約2〜5%に上る。さらに、除去された二酸化炭素中に含まれるこのメタンは、非常に低い濃度で存在するため、補助燃焼システムによってしか燃料として用いられ得ない。また、圧力スイング吸着システムの動作方法のせいで、大幅なメタン排出量の変動が生じ、平滑化を必要とする。さらに、未精製ガスは極めて低い濃度のHSしか含んでいないものであり、多くの時間および費用を要する使用済み活性炭の処理が必要となる。
スクラビング溶液を用いるスクラビング(例えば、アミンスクラビング)は、汚染スクラビング溶液が再生される場合にのみ、経済的に正当化され得る。
独国特許出願公告第10 200 051 952(B3)号明細書により、精油所ガスおよび/またはバイオガスからメタンおよび液体二酸化炭素を生成するためのプロセスが知られている。未精製ガスは事前段階(不純物(例えば、NH、HSO、HS、SOおよびCOS)の除去)において精製され、続いて吸収カラムに供給され、そこで、未精製ガス中に含まれる二酸化炭素は、アミン含有スクラビング溶液を用い、好ましくは5〜30バールの圧力にてスクラビング溶液中に束縛される。生じた精製ガスは約98容量%のメタンを含んでおり、他の目的に直接利用され得る。汚染スクラビング溶液は、ストリッピングカラムにおいて、加圧下で高温(180〜230℃)にて再生処理される。
圧力を用いた方法は、装置への高水準の支出を必要とする。
加圧せずに二酸化炭素を除去することを可能にし、99.5%を超える純度のメタンガスを生ずる、バイオガスからメタンおよび二酸化炭素を取り出す方法が、国際公開第2008/034473(A1)号パンフレットにより知られている。
あらゆるアミンスクラビングの場合と同様に、0.5〜0.8kW時/Nmバイオガスに達する比較的大きなエネルギー量が、スクラビング溶液を再生するために消費される。
本発明の目的は、低エネルギー消費を特徴とし、低メタン損失でメタン含有率を少なくとも10%上昇させることを可能にするメタン抽出のためのバイオガス精製方法を考案することである。また、この方法の実施に適したシステムが考案されることになる。
上記目的は、本発明によれば、請求項1に規定された特徴により解決される。本方法の有利な実施形態は、請求項2〜11の主題である。本方法の実施に適したシステムの特徴は、請求項12に規定されている。本システムの有利な発展は、請求項12〜18の主題である。
精製プロセスは、提案された方法によれば、少なくとも3つの精製工程において行われる。それらの工程は、回路内に導かれる無添加の真水を用い、次々と間断なく連続して行われる。地域供給網から引き出された水または井戸水または用意された雨水が、真水として用いられ得る。用いられる水は添加剤を全く含んでいない。実施することが絶対的に不可欠な3つの精製工程は以下の通りである。
バイオガスプラントまたは他のプラント(例えば、消化槽ガス、下水ガスまたは埋立地ガスを生成するためのプラント)から放出された精製されることになるバイオガス(未精製ガス)は、標準圧力下でまたは6バールまでの過剰圧力で供給真水と向流して、充填層を有するスクラビングカラムを通って流れる。本処理において、未精製ガス中に含まれる二酸化炭素、硫化水素、アンモニアおよび他の有機水溶性物質が、真水中に束縛される。少なくとも65%のメタン含有率を有するメタンガスが、スクラビングカラムの塔頂から抜き出される。
このガススクラビングは、概して標準圧力下で行われる。しかしながら例外的な場合に、本システムは、最大6バールを条件として3ないし4バールまでの過剰圧力を用いても稼働させ得る。より高い圧力では、より多くの二酸化炭素がスクラビング溶液に溶解し、3バールでは3倍にもなり得る。したがって、必要とされるスクラビング溶液の量は3分の1に減少し、ガス容積が小さくなるためスクラビングカラムを規模の小さいものにし得る。従来の圧縮ガススクラビング方法はすべて、96容量%を超えるメタン濃度を経済的に生成するために6バールを超える圧力を必要とする。しかしながら、圧力を高くすることは、その後システムを再び減圧しなければならないため、エネルギー消費の著しい増加に繋がる。さらに、メタン損失が大きくなる。
ストリッピングカラムによって行われる以下に述べる2つの精製工程は、本方法が成功裏に実施されることを確実にするために不可欠である。スクラビング段階から排出される汚染スクラビング溶液は、充填層または充填物を有する第1ストリッピングカラムにおいて、標準圧力下、向流原理で60℃までの温度にて供給される、バイオガス(未精製ガス)量に基づき0.1〜10%のストリッピング空気またはストリッピング空気および酸素を加えることにより精製され、スクラビング溶液に溶解していたメタンがそのスクラビング溶液からほぼ完全に(少なくとも90%)除去される。燃料ガス品質の酸素含有ストリッピングガスがこの処理において排気ガスとして形成され、このガスは、バイオガスプラントの消化槽に戻されるか、スクラビング段階から取り出されたメタンガス流にメタン含有率を高めるために供給されるか、または燃料ガスとして利用され得る。
第1ストリッピングカラムはまた、好ましくは、酸素が第1段階で供給され、ストリッピング空気が第2段階で供給されるか、またはその逆である二段階カラムとして構築され得る。これは、異なる酸素含有率の2つの異なる燃料ガスが生成されることを可能にする。酸素含有率の高い燃料ガスは、例えば、消化槽内部または外部のいずれかでバイオガスの生物脱硫の酸素源として用いられ得る。
第1ストリッピングカラムから排出される汚染スクラビング溶液は、充填層または充填物を有する第2ストリッピングカラムにおいて、標準圧力下、向流原理で供給バイオガス(未精製ガス)量に基づき少なくとも25%のストリッピング空気を加えることにより精製され、スクラビング溶液に溶解していた二酸化炭素が少なくとも残留含有量200mg/L未満にまで除去される。精製されたスクラビング溶液はガススクラバーのスクラビング段階に戻され、排気ガスは周囲に放出されるかまたは他の目的に利用される。
提案された方法は、0.05%未満という比較的小さいメタン損失という結果をもたらす。本システムを標準圧力下で稼働させる場合、3つの精製工程のエネルギー消費量は0.03kW時/Nmバイオガス未満であり、本システムを非常に経済的に稼働させることを可能にしている。また、第1ストリッピング段階において生じ、燃料ガス品質を有する排気ガスは、エネルギー生産に用いられ得る。これは、天然ガス網に供給するためまたは燃料を生成するためにバイオガスが用いられることになる場合に特に重要である。そのような場合は、発電からの排熱が利用され得ない。バイオメタン圧縮からの排熱は、消化槽を温めるのに十分ではない。その場合、補足的に化石燃料が供給されなければならない。副産物として生成される燃料ガスは、消化槽を温めるために有効に利用され得る。
あるいは、消化槽中のメタン濃度およびバイオガス貯蔵能力を上昇させるためにスクラビングカラムから抜き出された精製バイオガスが、バイオガスプラントの消化槽に直接導入され得る。
このように本発明に従う方法をバイオガスプラントと連結することにより、メタン含有率が著しく高まったバイオガスが消化槽において生成され得、バイオガスの貯蔵能力が大きく引き伸ばされ得る。メタン濃度が上昇した消化槽から抜き出されたバイオガスは、次いでさらなる処理を行うことなく商業的利用に直接用いられ得る。
スクラビング段階から抜き出された精製バイオガス(メタンガス)は、既に、直接のさらなる(例えば、天然ガス網に供給するため、または熱電併給プラントを稼働させるための)使用に十分なほど純粋である。より純度の高い天然ガスが要求される場合は、現在のメタンガスが、アミンスクラビングによるさらなる処理または精製により要求される純度に調節され得る。このメタンガスは、単独で、または第1ストリッピングカラムから排出されるストリッピングガス(燃料ガス)と共に、メタン含有率を上昇させるためにさらなる処理段階に供給され得る。その後のアミンスクラビングおよびスクラビング溶液の再生は、不純物の大半が既にバイオガスから除去されているため、極めて少ないエネルギー消費で且つ極めて小さいメタン損失で行われ得る。
次に、第1精製段階(スクラビングカラム)に、65℃までの、好ましくは20℃より低い温度にて真水が供給される。10〜15℃の温度の地下水が、真水として用いられ得る。
スクラビング溶液の温度が低いほど、二酸化炭素を分離する能力は高くなる。したがって、暖かい室温を用いる場合は、スクラビング溶液は、ガススクラバーに導入される前に冷却されることが望ましい。スクラビング溶液に溶解した二酸化炭素を分離する能力は、スクラビング溶液量/時間およびスクラビングカラム内のスクラビング溶液温度というパラメータを通して調整され得る。より多くのスクラビング溶液量およびより低いスクラビング溶液温度が、より高い分離能力に繋がる。
2つのストリッピングカラムに供給されることになるストリッピング空気量に関し、第1ストリッピングカラムにはごく少量のストリッピング空気しかスクラビング溶液からメタンを分離するために供給されず、第2ストリッピングカラムにはそれよりも著しく多い量がCOを除去するために供給されることに留意されたい。
それらの割合は、ストリッピングカラムの寸法決定(dimensioning)およびバイオガス(未精製ガス)中のメタン含有率に依存する。
したがって、第1ストリッピング段階におけるストリッピング空気量とバイオガス(未精製ガス)量の比率は、1:50〜1:1000、好ましくは1:100となることが望ましい。小さい比率の1:50である場合、より大きな比率の場合よりも高いメタン濃度がストリッピングガス(排気ガス)中に達成される。同時に、メタンスリップ(methane slip)が生じ得ることに留意されたい。第二ストリッピング段階におけるストリッピング空気量とバイオガス(未精製ガス)量の比率は、1:0.3〜1:10、好ましくは1:2であることが望ましい。
この比率が大きいほど、精製スクラビング溶液中の溶解CO残留含有量は多くなる。第1ストリッピング段階におけるストリッピング空気量と第2ストリッピング段階におけるストリッピング空気量の比率は、1:200〜1:3000であることが望ましい。酸素および窒素は共に、単独でまたは混合物として好適であるが、好ましくは、普通の空気がストリッピング空気として用いられることが望ましい。
供給されたバイオガスは、スクラビング段階またはガススクラバーに導入される前に、硫黄含有率が<5ppmとなるように調整されることが望ましい。これは、消化槽においてそれ自体は公知の脱硫ユニットにより行われるか、または別個の事前脱硫ユニットによって行われ得る。スクラビング段階の汚染スクラビング溶液中の硫黄含有率があまりにも高い(例えば、30ppmを超える)場合には、回路に導かれたスクラビング溶液を、真水と部分的にまたは完全に取り換える必要があり得る。これを回避するために、第2ストリッピングカラムの塔底から抜き出されたスクラビング溶液の一部を回路から取り出し、硫化水素と結合する反応物(例えば、塩化鉄(III)または酸化鉄(III))を前記スクラビング溶液に加えることにより溶解硫化水素を化学的に結合させ、二硫化鉄(II)の沈殿後にこのスクラビング溶液を回路に戻し得る。バイオガス中の硫化水素濃度が30ppmを超える場合は、ガススクラビングが外部脱硫のために同時に用いられ得、その場合は好適な脱硫ユニット(例えば、バイオフィルターによる)が、第2ストリッピング段階からのストリッピングガスの下流に置かれることになる。
本発明の方法を実施するためのこの提案されたシステムは、簡単且つ安価に構築されるものであり、下記により詳細に説明される。
図面は以下の詳細を示す。
図1は、本発明の方法を実施するためのシステムの最初の実施形態の変形例を、単純化した図で示している。 図2は、精製ユニットAの別の実施形態の変形例を、単純化した図で示している。
図1に示されるシステムは、バイオガスからメタンを抽出するための本発明に従う精製ユニットAと、それ自体は公知の方法でその後のアミンスクラビングのために必要に応じて連結され得るアッセンブリーBとを含む。このアミンスクラビングのためのアッセンブリーBの主要な構成要素は、精製ユニットAで予め精製されたバイオガスから二酸化炭素をさらに除去するための吸収ユニットAEと、回路に導かれたアミンを含有する生じた汚染スクラビング溶液を再生するための再生ユニットREとを含む。
精製ユニットAは、直列に連結された3つのスクラビングカラムを含み、それらはスクラビングカラム(ガススクラバー)K1、第1ストリッピングカラムK2および第2ストリッピングカラムK3であり、バイオガス(未精製ガス)中に含まれる成分(例えば、二酸化炭素、硫黄化合物、アンモニアおよび他の水溶性物質)がスクラビングカラムK1において除去される。スクラビングカラムK1は、要求されるCO除去の程度に応じて表面積が200〜850m/mであり層高さが2〜16mであるポリエチレン粒子でできた充填層または充填物F1を有するスクラビング塔を含む。第1ストリッピングカラムK2および第2ストリッピングカラムK3は、各々、ポリエチレン粒子でできた充填層F2またはF3を有する塔を含む。第1ストリッピングカラムK2は、表面積が250〜900m/m、好ましくは300〜790m/mであり、層高さが2〜4mであるポリエチレン粒子を含む。第2ストリッピングカラムK3において、表面積が100〜480m/mのポリエチレン粒子が充填物として用いられ、その層高さは2〜8mである。スクラビングカラムK1、K2およびK3は、循環ライン04、05、06により相互に連結されており、ポンプP1がライン04に組み込まれている。ポンプP1は、井戸または地域供給網または雨水採取からから汲み出されて供給されたスクラビング溶液を循環させる。
精製されることになるバイオガスは、充填層F1の下にあるライン01によりスクラビングカラムK1に導入される。スクラビング溶液は、ライン04によりスクラビングカラムK1の塔頂から供給され、供給されたバイオガスと向流して充填層または充填物F1を通って流れる。精製バイオガス(メタンガス)は、ライン02によりスクラビングカラムK1の塔頂から抜き出される。汚染スクラビング溶液は、ライン05によりスクラビングカラムK1の塔底から抜き出され、第1ストリッピングカラムK2にその塔頂から導入される。第1ストリッピング空気流は、ライン09を通って前記ストリッピングカラムの充填層F2の下方でストリッピングカラムK2に入る。形成されたストリッピングガス(排気ガス)は、ライン10によりストリッピングカラムK2の塔頂から抜き出される。ストリッピングカラムK2の塔底から生ずる汚染スクラビング溶液はライン06により抜き出され、第2ストリッピングカラムK3にその塔頂から導入される。第2ストリッピング空気流は、ライン07により第2ストリッピングカラムK3の充填層F3の下方に供給される。生ずるストリッピングガス(排気ガス)は、ライン08によりストリッピングカラムK3の塔頂から抜き出される。このストリッピングカラムK3の塔底から生ずる精製スクラビング溶液は、ポンプで汲み上げられてライン04により最初のスクラビングカラムK1の塔頂に供給される。スクラビングカラムK2およびK3におけるストリッピングガスとスクラビング溶液との間の接触は、向流により行われる。メタンを含有するストリッピングガスは、ライン01と繋がれた分流ライン11によりライン02に供給され得る。ストリッピング処理は、標準圧力下で行われる。
操作者がライン02により抜き出されたメタンガスのさらなるメタン富化を必要とする場合、このガスは下流のアミンスクラビング(構成部分B)に供給され得る。アミンスクラビング後に、高純度メタンガスがライン03により吸収ユニットAEの塔頂から抜き出される。精製ユニットAは、その後のアミンスクラビングがなくても稼働させ得る。図2に示される精製ユニットAと図1に示されるスクラビングユニットAとの間の唯一の違いは、前者のユニットにおける個々の精製工程K1〜K3が単一の段塔内に配置され、ストリッピングカラムK2が上方のカラム部K2Aと下方のカラム部K2Bとに分けられる2つの部分で構成されており、その各々が充填層F2AまたはF2Bを有することである。
酸素がライン09bによりカラム部K2Aに供給され、空気がライン09aによりストリッピング媒体としてカラム部K2Bに供給される。
例えば僅か0.5Nm/時間の酸素がカラム部K2Aに供給される場合、4Nm/時間の溶解メタンがスクラビング溶液から取り出される。バイオガス(未精製ガス)の生物脱硫の酸素源といて用いられる酸素含有率の高いメタンガスが、ライン10bにより抜き出される。
汚染スクラビング溶液に依然として含まれる残留メタンは、下流のカラム部K2Bにおいて前記スクラビング溶液から空気により取り出される。ライン10aにより放出される燃料ガスは、熱利用システムに供給される。
生じた汚染スクラビング溶液は、4つの排水路11の各々を通じて、スクラビングカラムK1から第1ストリッピングカラムK2に、そしてこの第1ストリッピングカラムK2から第2ストリッピングカラムK3に導入される。
個々のカラムの間に配置される分離板は、気体装入物については厳密に漏れを防ぎ、液体装入物については完全に浸透させ得るように構築される。また、スクラビング溶液を冷却するための熱交換器W1が、ポンプP1の下流の循環ライン04に組み込まれている。
これらのシステムの動作の態様を、以下に述べる実施例により説明する。
実施例1
バイオガスプラントの消化槽から生じ、消化槽において既に脱硫された、空気または酸素を加えていないバイオガスは、以下の組成を有する。
Figure 2011523671
38〜45℃の温度のバイオガス(500Nm/時間)が、スクラビングカラムK1の消化槽から直接供給され、充填層(高さ6m)を通って流れ、その過程において、地域供給網から汲み出され、回路に導かれ、向流方向で供給されるスクラビング溶液と接触する。スクラビング処理は、標準圧力(−10〜+20ミリバール)下で行われ、供給されるバイオガスの量に基づき400m/時間の水が供給される。短時間の稼働後、スクラビング溶液は約50mg/Lの残留負荷量のCOを含んでいる。
無加圧ガススクラビングの間にCO、HSおよびNHがバイオガスから除去され、スクラビング溶液に溶解する。除去されるCOの割合は約80%に上る。以下の組成を有する333Nm/時間の精製バイオガス(メタンガス)が、スクラビングカラムK1の塔頂から抜き出される。
Figure 2011523671
スクラビング溶液に溶解した同伴メタン(いわゆるメタンスリップ)を含むスクラビングカラムK1の塔底から生ずる汚染スクラビング溶液は、第1ストリッピングカラムK2による次の第2精製工程に直接導かれ、この第2精製工程において、ストリッピング空気を加えることにより向流中のメタンの一部が汚染スクラビング溶液から取り出される。
少量の供給ストリッピング空気(5Nm/時間)があれば、第1ストリッピングカラム(充填層の表面積790m/m;層高さ2m)を構築したため、汚染スクラビン溶液に溶解した約6.8Nm/時間のメタンの98%より多くがストリッピング空気によって前記溶液から確実に取り出される。第1ストリッピングカラムK2の塔頂から抜き出されるストリッピングガス(排気ガス)は、CO(約4Nm/時間)を依然として含む。生じたストリッピングガス(排気ガス)は43容量%のメタン含有率を有しており、発熱量74.5kWの歴とした燃料と同様の品質を有する。
これは、スクラビングカラムK1から抜き出されたメタンガス流を富化するために用いられ得るか、またはエネルギー源として燃料もしくは加熱ガスとして用いられ得る。したがって、第2精製工程は、バイオガス中に含まれるメタンの全損失が比較的低いレベルに保たれ、0.5%の値を超えないことを確実にする。第1ストリッピング段階K2において生ずるメタン非含有の汚染スクラビング溶液が、さらなる精製工程である第2ストリッピング段階K3に直接供給され、この精製工程において、向流方向に供給されるストリッピング空気により、COがスクラビング溶液から除去される。第1ストリッピング段階K2におけるよりもはるかに多いストリッピング空気が、第2ストリッピング段階K3において用いられる。
スクラビング溶液中に束縛されている二酸化炭素を吸収する300Nm/時間の暖かいストリッピング空気(25℃)が、ストリッピングカラムK3(充填層の表面積480m/m;層高さ4m)に供給される。これらの条件下では、スクラビング溶液中の二酸化炭素負荷量は、915g/Lから50mg/Lに減少する。ストリッピングカラムK3の塔底に生じた精製スクラビング溶液は、ライン04を通ってポンプP1によりスクラビングカラムK1に供給される。
ストリッピングカラムK3から出る排気ガスは、さらなる処理なく直接周囲に排出され得る。
僅か12.5kWの電気エネルギーが精製工程K1、K2およびK3のプロセス制御全体に必要とされるに過ぎず、このことは、本方法を経済的に実施する上で非常に重要である。この低いエネルギー消費量は、バイオガス投入量(500Nm/時間)に基づく比消費量が0.025kW時/Nmであることを意味している。
スクラビングカラムK1の塔頂から抜き出された精製バイオガス(メタン含有率76.8容量%)が直ちにさらなる商業的利用に利用可能であり、必要ならば、さらに精製してそのメタン含有率を上昇させ得る。
さらなる精製は、例えば、例えば公開文献である独国特許出願公告第10 200 051 952(B3)号明細書および国際公開第2008/034473(A1)号パンフレットに記載されるように、それ自体は公知のアミンスクラビングにより実施され得る。スクラビングカラムK1の塔頂から抜き出されたメタンガスがアミン含有スクラビング剤を用いたアミンスクラビングにより精製された後には、以下の組成を有する精製バイオガス(メタンガス)が生成されている。
Figure 2011523671
バイオガス中に依然として含まれている水分を下流の脱湿段階において除去し、精製バイオガスを露点2℃に調整した後、このバイオガスは以下の組成を有する。
Figure 2011523671
さらなる冷却、および残留水分含有量の除去、および/または窒素含有量の低減により、メタン含有率をなおさらに上昇させ得る。しかしながら、精製バイオガス(メタンガス)を利用するほとんどの技術分野はこれを必要としない。アミンスクラビング(スクラビング溶液再生を伴う)は、その他の場合にバイオガスを未精製ガスとして精製するのに必要であるよりもかなり少ないエネルギー消費で実施され得る。これは、バイオガスが精製工程K1〜K3において既に精製されているので、その後のアミンスクラビングにおいてはほんの僅かな不純物だけが依然として除去されずに残っているためである。
その結果、アミンを含有するスクラビング溶液を精製するのに必要とされる熱エネルギーは、250kWから72kWに削減される。したがって、バイオガス量に基づく比必要熱量は、0.5から0.144kW時/Nmに削減され得る。さらなる利点は、従来のアミンスクラビング(0.1%)と比較して小さいメタン損失(0.03%)である。アミンスクラビングに用いられる72kWのうち、約85%の熱エネルギーが、排熱回収によりさらなる利用のために再び利用可能にされ得る。これは、消化槽を58℃の温度に温めるために用いられ得る。
実施例2
下水プラントの消化塔から得られた以下の組成を有する下水ガスを、実施例1と同様に処理する。
Figure 2011523671
投入量:500Nm/時間、温度38〜45℃;
ガススクラビング−スクラビングカラムK1
−充填層の表面積:740m/m
−標準圧力;スクラビング溶液量:350m/時間;
−スクラビングカラムK1の塔頂から333Nm/時間の量で抜き出された精製バイオガス(メタンガス)の組成:
Figure 2011523671
ストリッピングカラムK2
−充填層の表面積:840m/m
−供給されるストリッピング空気の量:6Nm/時間;
−4.9Nm/時間の溶解メタン(=99.7%)が汚染スクラビング溶液から取り出される。
−抜き出されるストリッピングガス(排気ガス)は4Nm/時間のCOおよび飽和と一致する水蒸気を含んでいる;
−ストリッピングガス(燃料ガス)のメタン含有率:32.2容量%;
−ストリッピングガス(燃料ガス)の発熱量:54kW
ストリッピングカラムK3
−充填層の表面積:220m/m
−供給されるストリッピング空気の量:570Nm/時間;
−CO負荷量は845g/Lから50mg/Lに減少
カラムの充填層高さの比率:K1:K2:K3は3:1:2である。
K1〜K3のエネルギー消費量
電気エネルギー:10.5kW
比エネルギー消費量:0.021kW時/Nm
メタン損失は僅か0.3%となる。

Claims (18)

  1. バイオガス中に含まれる成分(例えば、二酸化炭素、硫黄化合物、アンモニアおよび他の水溶性物質)が多段階精製プロセスにおいて除去される、メタン抽出のためのバイオガス精製方法であって、前記精製プロセスは、回路に導かれる無添加の真水を用い、次々と間断なく連続して行われる少なくとも3つの精製工程において実施され、前記回路において:
    a)第1精製工程として、バイオガスプラントから抜き出された精製されることになるバイオガス(未精製ガス)が、供給される真水と向流して標準圧力または6バールまでの過剰圧力で充填層を有するスクラビングカラム(K1)を通って流れ、前記未精製ガス中に含まれる二酸化炭素、硫化水素、アンモニアおよび他の有機水溶性物質は前記真水中に束縛され、少なくとも65%のメタン含有率を有するメタンガスがスクラビングカラム(K1)の塔頂から抜き出され、
    b)前記スクラビング段階(K1)から排出される汚染スクラビング溶液に溶解したメタンが、充填層または充填物を有する第1ストリッピングカラム(K2)において、標準圧力下で向流方向に60℃までの温度で供給される、バイオガス(未精製ガス)量に基づき0.5〜10%のストリッピング空気またはストリッピング空気および酸素を加えることにより、前記スクラビング溶液からほぼ完全に(少なくとも90%)取り出され、その過程において燃料ガス品質の酸素含有ストリッピングガスが生成され、
    c)前記第1ストリッピングカラム(K2)から排出される前記汚染スクラビング溶液に溶解した前記二酸化炭素が、充填体または充填物を有する第2ストリッピングカラム(K3)において200mg/L未満の残留含有量となるように、標準圧力下で向流方向に供給される、バイオガス(未精製ガス)量に基づき少なくとも25%のストリッピング空気を加えることにより除去され、精製されたスクラビング溶液はスクラビング段階(K1)に供給され、排気ガスは放出される
    ことを特徴とする方法。
  2. 前記回路に導かれる前記真水が65℃までの温度を有する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1ストリッピングカラム(K2)から抜き出された前記ストリッピングガス(排気ガス)が、前記バイオガスプラントの消化槽に戻されるか、前記第1スクラビング段階において取り出された前記メタンガス流に供給されるか、または燃料ガスとして用いられる、請求項1または2のいずれか1項に記載の方法。
  4. 前記汚染スクラビング溶液からメタンを取り出すための前記第1ストリッピングカラム(K2)が2段階で構成され、酸素が第1段階で供給され、ストリッピング空気が第2段階で供給されるか、またはその逆であり、異なる酸素含有率を有する2つの異なる燃料ガスが生成される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 酸素含有率の高い前記燃料ガスが、前記バイオガスの生物脱硫の酸素供給源として用いられる、請求項4に記載の方法。
  6. 前記ストリッピングカラム(K1)から抜き出された前記メタンガスが、メタン含有率を上昇させるために、前記第1ストリッピングカラム(K2)から抜き出された前記ストリッピングガスと別個または一緒にさらなる処理段階に供給される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 供給される前記バイオガスが、前記スクラビング段階(K1)に導入される前に、<5ppmの硫黄含有率に調整される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. スクラビング段階(K1)から抜き出される前記汚染スクラビング溶液中の硫黄含有率が50ppmを超える場合は、前記回路において循環する前記スクラビング溶液が、特定の稼働時間後に部分的または完全に真水と取り換えられる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記第2ストリッピングカラム(K3)の塔底から抜き出された部分量のスクラビング溶液が前記回路から取り出され、硫化水素と結合する反応物が前記溶液に加えられ、そして二硫化鉄(II)の沈殿後に前記スクラビング溶液が前記回路に戻される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記スクラビング溶液に溶解した前記二酸化炭素を分離する能力が、前記スクラビングカラム(K1)中のスクラビング溶液量/時間およびスクラビング溶液温度というパラメータにより調節可能であり、より多くのスクラビング溶液量およびより低いスクラビング溶液温度がより高い分離能力に繋がる、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記消化槽中のメタン濃度およびバイオガス貯蔵能力を上昇させるために、前記スクラビングカラム(K1)から抜き出された精製された前記バイオガスが、前記バイオガスプラントの前記消化槽に直接導入される、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. バイオガス中に含まれる成分(例えば、二酸化炭素、硫黄化合物、アンモニアおよび他の水溶性物質)をスクラビング溶液により除去するためのガススクラバーとして構成されるスクラビングカラム(K1)と、汚染された前記スクラビング溶液に溶解したメタンを取り出すための第1ストリッピングカラム(K2)と、前記第1ストリッピングカラムの塔底から生ずる汚染された前記スクラビング溶液から二酸化炭素を除去するための第2ストリッピングカラム(K3)とを含む請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法を実施するためのシステムであって、前記スクラビングカラムおよび2つの前記ストリッピングカラムは直列に連結されており、前記スクラビングカラム(K1)は表面積が300〜900mm/mであり層高さが2〜16mである充填層または充填物を有し、前記第1ストリッピングカラム(K2)は表面積が350〜900mm/mであり層高さが1〜4mである充填層または充填物を有し、前記第2ストリッピングカラム(K3)は表面積が100〜300mm/mであり層高さが1〜10mである充填層または充填物を有しており、前記第2ストリッピングカラム(K2)の塔底は前記スクラビング溶液を運ぶライン(04)により前記スクラビングカラム(K1)の塔頂に連結され、ポンプ(P1)が前記循環ラインに組み込まれている、システム。
  13. 熱交換器(W1)が前記スクラビング溶液を冷却するために前記循環ライン(04)に組み込まれている、請求項12に記載のシステム。
  14. 前記スクラビングカラム(K1)および2つの前記ストリッピングカラム(K2、K3)は同じカラム径を有し、精製工程(K1)の層高さ:第1ストリッピングカラム(K2)の層高さ:第2ストリッピングカラム(K3)の層高さの比率が3:1:2〜3:0.5:1となる異なる充填層高さを有する、請求項12または13のいずれか1項に記載のシステム。
  15. 前記第1ストリッピングカラム(K2)の充填層の表面積:前記第2ストリッピングカラム(K3)の充填層の表面積の比率が、1:0.2〜1:0.8であり、好ましくは1:0.5である、請求項12〜14のいずれか1項に記載のシステム。
  16. 前記第1ストリッピングカラム(K1)が2つのカラム部(K2A、K2B)に分けられており、各カラム部(K2A、K2B)には充填層または充填物が備え付けられ、上方の前記カラム部(K2A)は酸素を供給するライン(09b)に連結され、下方の前記カラム部(K2B)は空気を供給するライン(09a)に連結されている、請求項12〜15のいずれか1項に記載のシステム。
  17. 前記スクラビングカラム(K1)および2つの前記ストリッピングカラム(K2、K3)が1つの塔内に配置されている、請求項12〜16のいずれか1項に記載のシステム。
  18. 前記スクラビングカラム(K1)および前記ストリッピングカラム(K2、K3)の分離板が、気体装入物については厳密に漏れを防ぎ、液体装入物については完全に浸透させ得るように構築されている、請求項12〜17のいずれか1項に記載のシステム。
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