JP2011509239A - (シクロプロピルフェニル)フェニルオキサルアミド、その製造方法、及び薬剤としてのその使用 - Google Patents

(シクロプロピルフェニル)フェニルオキサルアミド、その製造方法、及び薬剤としてのその使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、(シクロプロピル−フェニル)−フェニル−オキサミド及びその生理学的に適合する塩に関する。本発明は、また式(I)
【化1】
Figure 2011509239

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8およびmは、言及されている指定を有する)の化合物、そしてその生理学的に適合する塩に関する。これらの化合物は、例えば、糖尿病の処置に適している。

Description

本発明は、(シクロプロピルフェニル)フェニルオキサミド及びその生理学的に許容される塩に関する。
同様な構造の化合物及び抗血栓剤としてのその使用は、先行技術(特許文献1参照)に述べられている。
US 2005/0124667
本発明は、治療的に有用な作用を示す化合物を提供する目的に基礎を置いた。この目的は、特に高血糖及び糖尿病の処置に適した新規な化合物を見出すことであった。
それ故、本発明は、式I:
Figure 2011509239
{式中、
R1、R2、R3、R4、R5は、互いに独立して、H、F、Cl、Br、CN、CF3、OH、OCF3、OCHF2、SCH3、SCF3、フェニル、Oフェニル(Ophenyl)、COOH、COO−(C1−C6)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、O−(C1−C6)−アルキル、OBn、SO2−(C1−C4)−アルキル、SO3H、SO2NR9R10、NR9R10又はSO2−N−ピペリジニル[ここで、アルキル及びフェニルは、R12によって1回又はそれより多い回数置換されていてもよい]であり;
R7、R8は、互いに独立して、H又は(C1−C6)−アルキルであり;
mは、0、1、2、3又は4であり;
R6は、OH、F、Cl、Br、CN、OCH3、OCF3、CH3、CF3、(C1−C6)−アルキル又はO−(C1−C6)−アルキル[ここで、アルキルは、OH、F、Cl、Br又はCNによって1回又はそれより多い回数置換されていてもよい]であり;
R9、R10は、互いに独立して、H、(C1−C6)−アルキル又はフェニル[ここで、アルキルは、F、Cl又はBrによって1回又はそれより多い回数置換されていてもよく、そしてフェニルは、R6によって1回又はそれより多い回数置換されていてもよい]
であり;
R11は、F、Cl、Br、CN、OH、O−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル又はNR9R10であり;
R12は、F、Cl、Br、CN、OH、O−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル、NR9R10、COOH、COO−(C1−C4)−アルキル、SCH3、SCF3、SO2−(C1−C4)−アルキル、SO3H又はSO2NR9R10である}
の化合物及びその生理学的に許容される塩に関する。
式Iにおいて、一つ又はそれより多いラジカルが次の意味を有している式Iの化合物及びその生理学的に許容される塩が好ましい:
R1、R2、R3、R4、R5は、互いに独立して、H、F、Cl、Br、CN、CF3、OH、OCF3、OCHF2、SCH3、SCF3、フェニル、Oフェニル、COOH、COO−(C1−C6)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、O−(C1−C6)−アルキル、OBn、SO2−(C1−C4)−アルキル、SO3H、SO2NR9R10、NR9R10又はSO2−N−ピペリジニル[ここで、アルキル及びフェニルは、R12によって1回又はそれより多い回数置換されていてもよい]であり;
R7、R8は、Hであり;
mは、0、1、2、3又は4であり;
R6は、OH、F、Cl、Br、CN、OCH3、OCF3、CH3、CF3、(C1−C6)−アルキル又はO−(C1−C6)−アルキル[ここで、アルキルは、OH、F、Cl、Br又はCNによって1回又はそれより多い回数置換されていてもよい]であり;
R9、R10は、互いに独立して、H、(C1−C6)−アルキル又はフェニル[ここで、アルキルは、F、Cl又はBrによって1回又はそれより多い回数置換されていてもよく、そしてフェニルは、R6によって1回又はそれより多い回数置換されていてもよい]であり;
R11は、F、Cl、Br、CN、OH、O−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル又はNR9R10であり;
R12は、F、Cl、Br、CN、OH、O−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル、NR9R10、COOH、COO−(C1−C4)−アルキル、SCH3、SCF3、SO2−(C1−C4)−アルキル、SO3H又はSO2NR9R10である。
式Iにおいて、一つ又はそれより多いラジカルが次の意味を有している式Iの化合物及びその生理学的に許容される塩が特に好ましい:
R1は、H、F、Cl、Br、CN、CF3、OH、OCF3、OCHF2、SCH3、SCF3、フェニル、Oフェニル(Ophenyl)、COOH、COO−(C1−C6)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、O−(C1−C6)−アルキル、OBnであり;
R2は、H、F、Cl、Br、CN、CF3、OCF3、OCHF2、SCH3、SCF3、フェニル、Oフェニル、COOH、COO−(C1−C6)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、O−(C1−C6)−アルキル、OBnであり;
R3は、H、F、Cl、Br、CN、CF3、OH、OCF3、OCHF2、SCH3、SCF3、フェニル、Oフェニル、COOH、COO−(C1−C6)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、O−(C1−C6)−アルキル、OBnであり;
R4は、H、F、Cl、Br、CN、CF3、OCF3、OCHF2、SCH3、SCF3、フェニル、Oフェニル、COOH、COO−(C1−C6)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、O−(C1−C6)−アルキル、OBnであり;
R5は、H、F、Cl、Br、CN、CF3、OH、OCF3、OCHF2、SCH3、SCF3、フェニル、Oフェニル、COOH、COO−(C1−C6)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、O−(C1−C6)−アルキル、OBnであり;
上記において、ラジカルR1〜R5の少なくとも一つは、水素以外の意味を有する;
R7、R8は、互いに独立して、H又は(C1−C6)−アルキルであり;
mは、0であり;
R9、R10は、互いに独立して、H又は(C1−C6)−アルキル[ここで、アルキルは、F、Cl又はBrによって1回又はそれより多い回数置換されていてもよい]である。
ラジカル又は置換基が式Iの化合物中に1回より多く存在する場合は、これらは互いに独立して、言及した意味をすべて有することができ、そして同一又は相異なっていてもよい。
ラジカルR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11及びR12中のアルキル、アルケニル、及びアルキニルラジカルは、直鎖状でもよいし又は分枝状でもよい。
本発明は、その塩、ラセミ体、ラセミ体混合物、及び純粋なエナンチオマー、及びそのジアステレオマー及びその混合物の形態の式Iの化合物に関する。
本発明は、更に式Iの立体異性体の混合物及び式Iの純粋な立体異性体、及び式Iのジアステレオマーの混合物及び純粋なアステレオマーのいずれにも関する。この混合物は、例えば、クロマトグラフィー手段によって分離される。
本発明は、式Iの化合物の可能な互変異性体形態をすべて含む。
薬学的に許容される塩は、水の中でのその溶解性が元の又は基礎の化合物のそれと比較して大きいので、医学的応用に特に適している。こうした塩は、薬学的に許容されるアニオン又はカチオンを有しなければならない。本発明化合物の適切な薬学的に許容される酸付加塩には、塩酸、臭化水素酸、リン酸、メタリン酸、硝酸及び硫酸のような無機酸の塩があり、そして例えば酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グリコール酸、イセチオン酸、乳酸、ラクトビオン酸、マレイン酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、コハク酸、p−トルエンスルホン酸及び酒石酸などの有機酸の塩がある。適切な薬学的に許容される塩基塩には、アンモニウム塩、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム及びカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えば、マグネシウム及びカルシウム塩)、トロメタモール(2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール)、ジエタノールアミン、リシン又はエチレンジアミンがある。
例えば、トリフルオロ酢酸塩などの薬学的に許容されないアニオンとの塩も、薬学的に許容される塩の製造又は精製のための有用な中間体として、及び/又は非治療的(例えばインビトロ)適用における使用のため同様に本発明の枠内に属する。
本発明の化合物は、また、様々な多形形態、例えば無定型及び結晶多形形態で存在することがありうる。本発明の化合物のあらゆる多形形態も、本発明の枠内に属し、そして本発明の更なる局面である。
下記の“式Iの化合物”への言及は、すべて、上述の式Iの化合物、及び本明細書中で述べられるその塩及び溶媒和物を指している。
アルキルラジカルは、直鎖又は分枝状の炭化水素鎖を意味し、例えばメチル、エチル、イソプロピル、tert−ブチル、ヘキシルなどがある。アルキルラジカルは、上述のように1回又はそれより多い回数置換されていてもよい。
本発明は、また式Iの化合物の溶媒和物、水和物及びアルコール付加物を含む。
式Iの化合物は、また更なる活性成分と組み合わせて投与することもできる。
所望の生物学的作用を得るのに必要な式Iの化合物の量は、いくつかのファクター、例えば選択される特定の化合物、使用目的、投与方式及び患者の臨床状態に左右される。一般的に日用量は、一日当たり、そして体重1kg当たり0.3mg〜100mg(通例3mg〜50mg)の範囲であり、例えば、3〜10mg/kg/日である。静脈内用量は、例えば、0.3mg〜1.0mg/kgの範囲でありえ、これは1分当たり1kg当たり10ng〜100ngの注入として適切に投与され得る。この目的のための適切な注入液剤は、例えば1ミリリッター当たり0.1ng〜100mg、通例1ng〜100mgを含むことができる。単回の投与剤では、例えば1mg〜10gの活性成分を含みうる。従って、注射用のアンプル剤には、例えば1mg〜100mgを含むことができ、そして、経口的に投与することができる単回投与製剤、例えば錠剤又はカプセル剤などは、例えば1.0〜1000mg、通例10〜600mgを含むことができる。上述した状態を治療する場合、式Iの化合物は、化合物自体として使用することができるが、それらは許容される担体と一緒に薬剤組成物の形態であることが好ましい。担体は、組成物の他の成分と適合性があり、患者の健康に有害でないという観点から許容されなければならないことは当然である。担体は、固体でも、あるいは液体でも、又はその両方でもよく、そして単回投与剤として、例えば錠剤として化合物と一緒に製剤化するのが好ましく、これは、活性成分を0.05%〜95%(質量)含むことができる。式Iの他の化合物を含めて、他の医薬的に活性な物質も同様に存在していてもよい。本発明の薬剤組成物は、公知の製薬方法の一つによって製造することができ、これは、成分を薬理学的に許容される担体及び/又は賦形剤と混和することから本質的に成る。
最も適切な投与形式は、各個体の症例において、その処置しようとする状態の性質及び重症度、及び各症例において使用される式Iの化合物の性質に左右されるけれども、本発明の薬剤組成物は、経口、直腸、局所、口腔(peroral)(例えば、舌下)及び非経口(例えば、皮下、筋肉内、皮内又は静脈内)投与に適した組成物である。被覆製剤及び被覆徐放性製剤もまた、本発明の枠内に属する。耐酸及び胃液性製剤が好ましい。耐胃液性のある適切なコーティング剤は、酢酸フタル酸セルロース、ポリビニルアセテートフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、及びメタクリル酸とメチルメタクリレートのアニオン性ポリマーを含む。
経口投与の場合の適切な薬剤化合物は、例えばカプセル剤、カシェ剤、サッカブル錠剤(suckable tablet)又は錠剤のような個別単位の形態でありえ、それぞれが、散剤若しくは顆粒剤として;水性若しくは非水液体中の液剤又は懸濁剤として;又は水中油型若しくは油中水型乳剤として、一定量の式Iの少なくとも一つの化合物を含む。こうした組成物は、すでに言及したように、組成物中で活性成分と担体(一つ又はそれより多い更なる成分から成っていてもよい)が接触をもたらされる工程を含む、任意の適切な製薬学的方法によって調製することができる。通例、この組成物は、活性成分を液体及び/又は微粉砕固体担体と一様に且つ均一に混和し、その後、この生成物を必要により成形することによって製造される。すなわち、例えば、錠剤は、化合物の粉末又は顆粒を、適宜、一つ又はそれより多い更なる成分と一緒に、圧縮又は成型することによって製造することができる。圧縮錠剤は、適切な機械で、結合剤、流動促進剤、不活性希釈剤及び/又は一つ(又はそれより多い)界面活性/分散剤と混和した、例えば粉末又は顆粒のような自由流動形態にある化合物を、適宜、打錠することによって製造することができる。湿製錠剤は、粉末形態にあり、不活性な液体希釈剤を用いて湿らせた化合物を、適切な機械で成型することによって製造することができる。
口腔(舌下)投与に適している薬剤組成物は、式Iの化合物を、矯味矯臭剤、通例ショ糖及びアラビアゴム又はトラガントと一緒に含むサッカブル錠剤、ならびに化合物を、例えばゼラチン及びグリセロール又はショ糖及びアラビアゴムのような不活性基剤中に含むトローチ剤を含む。
非経口投与に適する薬剤組成物は、好ましくは、式Iの化合物の滅菌水性製剤を含み、これらは好ましくは意図するレシピエントの血液と等張性である。これらの製剤は好ましくは静脈内投与されるが、皮下、筋肉内又は皮内注射により投与することもできる。これらの製剤は、好ましくは、化合物を水と混合し、その結果得られた溶液を滅菌し、そして血液と等張にすることにより製造することができる。本発明の注射用組成物は、一般的に0.1〜5重量%の活性化合物を含有する。
直腸投与に適する薬剤組成物は、好ましくは単回投与の坐剤の形態である。これらは、式Iの化合物を一つ又はそれより多い通常の固体担体、例えばカカオ脂と混合し、そしてその結果得られた混合物を成形することにより製造することができる。
皮膚上の局所使用に適する薬剤組成物は、軟膏、クリーム、ローション、パスタ、スプレー、エアゾール又はオイルの形態が好ましい。使用できる担体は、ワセリン、ラノリン、ポリエチレングリコール、アルコール及びこれらの物質の2種又はそれより多い組み合わせである。活性成分は、通例、組成物の0.1〜15質量%、例えば0.5〜2%の濃度で存在する。
経皮投与もまた可能である。経皮使用に適する薬剤組成物は、患者の上皮との長期間の密接な接触に適する単一のパッチ剤の形態であり得る。こうしたパッチ剤は、適宜緩衝化し、活性成分を接着剤中に溶解及び/又は分散するか、又はポリマー中に分散した水溶液中に活性成分を含む。適切な活性成分濃度は、約1%〜35%、好ましくは約3%〜15%である。特別な可能性としては、活性成分を例えばPharmaceutical Research, 2(6): 318 (1986)中に述べられているようにエレクトロトランスポート又はイオントフォレーゼにより放出させることである。
組み合わせ物(composition product)に適した更なる活性成分は次のものである:
the Rote Liste 2007,第12章中に言及されているすべての抗糖尿病薬;the Rote Liste 2007,第1章に言及されているすべての減量薬/食欲抑制剤; the Rote Liste 2007,第58章中に言及されているすべての脂質低下剤。こうしたものは、特に効果を相乗的に改善させるために式Iの本発明化合物と組み合わせることができる。活性成分の組み合わせの投与は、患者に活性成分を別々に投与するか、又は複数の活性成分が一つの医薬製剤中に存在する組み合わせ物の形態で投与するかのどちらかによって行うことができる。本明細書中、下記に言及されている活性成分は、the USP Dictionary of USAN and International Drug Names, US Pharmacopeia, Rockville 2001に、大部分開示されている。
抗糖尿病薬には、インスリン及びインスリン誘導体、例えば、ランタス(R)(www.lantus.com参照)又はHMR 1964又はレベミル(R)(インスリン デテミル)又はWO 2005005477(Novo Nordisk)中に述べられている誘導体、速攻型インスリン(US 6,221,633参照)、吸入式インスリン、例えばエクスベラ(R)など、又は経口インスリン、例えばIN−105(Nobex)又はOral-lynTM(Generex Biotechnology)など、GLP−1誘導体及びGLP−1アゴニスト、例えばエクセナチド(exenatide)、リラグルチド又はWO 98/08871又はWO 2005027978、WO 2006037811、WO 2006037810(Novo Nordisk A/S)、WO 01/04156(Zealand)又はWO 00/34331(Beaufour-Ipsen)に開示されているものなど、プラムリンチド酢酸塩(Symlin; Amylin Pharmaceuticals)、BIM−51077、PC−DAC:エキセンディン−4(Exendin-4)(組み換え型ヒトアルブミンと共有結合的に結合するエキセンディン−4 アナログ)、例えば、D. Chen et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 104 (2007)943中に述べられているもののようなアゴニスト、WO 2006124529中に述べられているもの、及び経口的に有効な血糖降下活性成分が含まれる。
抗糖尿病薬には、また、例えば、WO 2006121860中に述べられているもののようなグルコース依存性インスリン分泌性ポリペプチド(GIP)受容体アゴニストが含まれる。
経口的に有効な血糖降下活性成分は、好ましくは、
スルホニル尿素、
ビグアニジン(biguanidenes)、
メグリチニド、
オキサジアゾリジンジオン、
チアゾリジンジオン、
グルコシダーゼ阻害剤、
グリコーゲンホスホリラーゼ阻害剤、
グルカゴンアンタゴニスト、
グルコキナーゼ活性化剤、
フルクトース 1,6−ビスホスファターゼ阻害剤、
グルコース輸送体4(GLUT4)モジュレーター、
グルタミン−フルクトース−6−リン酸アミドトランスフェラーゼ(GFAT)阻害剤、GLP−1アゴニスト、
カリウムチャネル開口剤,例えばピナシジル、クロマカリム、ジアゾキシド、又はR. D. Carr et al., Diabetes 52, 2003, 2513, 2518, J. B. Hansen et al., Current Medicinal Chemistry 11, 2004, 1595-1615, T. M. Tagmose et al., J. Med. Chem. 47, 2004, 3202-3211 又はM. J. Coghlan et al., J. Med. Chem. 44, 2001, 1627-1653中で述べられているもの、又はWO 97/26265及びWO 99/03861(Novo Nordisk A/S)中に開示されたもの、
ジペプチジルペプチダーゼ IV(DPP−IV)阻害剤、
インスリン感受性改善薬、
グルコネオゲネシス及び/又はグリコーゲン分解の刺激に関与する肝酵素の阻害剤、
グルコース取り込み、グルコース輸送及びグルコース再吸収モジュレーター、
11β−HSD1阻害剤、
タンパク質チロシンホスファターゼ1B(PTP1B)阻害剤、
ナトリウム依存性グルコース輸送体1又は2(SGLT1,SGLT2)モジュレーター、
抗高脂血活性成分及び抗脂血活性成分のような脂質代謝を改変する化合物、
食物摂取を減少させる化合物、
熱産生を増加させる化合物、
PPAR及びRXRモジュレーター(レチノイドX受容体)及び
ベータ細胞のATP依存性カリウムチャネルに作用する活性成分
を含む。
本発明の一つの実施態様では、式Iの化合物は、HMG CoA還元酵素阻害剤(3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル補酵素A)、例えばシンバスタチン、フルバスタチン、プラバスタチン、ロバスタチン、アトルバスタチン、セリバスタチン、ロスバスタチン又はL−659699と組み合わせて投与される。
本発明の一つの実施態様では、式Iの化合物は、コレステロール吸収阻害剤、例えば、エゼチミブ、チクエシド、パマクエシド、FM−VP4(シトスタノール/カンペステロールアスコルビルホスフェート;Forbes Medi-Tech, WO 2005042692,WO 2005005453)、MD−0727(Microbia Inc., WO 2005021497,WO 2005021495)などと、又はWO 2002066464、WO 2005000353(Kotobuki Pharmaceutical Co. Ltd.)中に、 又はWO 2005044256又はWO 2005062824(Merck & Co.) 又はWO 2005061451及びWO 2005061452(AstraZeneca AB)、及びWO 2006017257(Phenomix)又はWO 2005033100(Lipideon Biotechnology AG)、又はWO 2004097655、WO 2004000805、WO 2004000804、WO 2004000803、WO 2002050068、WO 2002050060、WO 2005047248、WO 2006086562、WO 2006102674、WO 2006116499、WO 2006121861、WO 2006122186、WO 2006122216、WO 2006127893、WO 2006137794、WO 2006137796、WO 2006137782、WO 2006137793、WO
2006137797、WO 2006137795、WO 2006137792、WO 2006138163中に述べられている化合物などと組み合わせて投与される。
本発明の一つの実施態様では、式Iの化合物は、エゼチミブとシンバスタチンとの固定された合剤であるバイトリンTMと組み合わせて投与される。
本発明の一つの実施態様では、式Iの化合物は、エゼチミブとアトルバスタチンとの固定された合剤と組み合わせて投与される。
本発明の一つの実施態様では、式Iの化合物は、エゼチミブとフェノフィブラートとの固定された合剤と組み合わせて投与される。
本発明の更なる実施態様では、式Iの化合物は、フェノフィブラートとロスバスタチンとの固定された合剤と組み合わせて投与される。
本発明の更なる実施態様では、式Iの化合物は、フェノフィブラートとメトホルミンとの固定された合剤であるシノルディア(R)と組み合わせて投与される。
本発明の一つの実施態様では、式Iの化合物は、アポリポタンパク質B遺伝子を調節することができるアンチセンスオリゴヌクレオチドであるISIS−301012と組み合わせて投与される。
本発明の一つの実施態様では、式Iの化合物は、PPAR(ペルオキシソーム増殖剤活性化受容体)ガンマアゴニスト、例えば、ロシグリタゾン、ピオグリタゾン、JTT−501、Gl 262570、R−483又はCS−011(リボグリタゾン)などと組み合わせて投与される。
本発明の一つの実施態様では、式Iの化合物は、ピオグリタゾン・塩酸塩とメトホルミン・塩酸塩との固定された合剤であるコンペタクトTMと組み合わせて投与される。
本発明の一つの実施態様では、式Iの化合物は、ピオグリタゾンとグリメピリド(glimepride)との固定された合剤であるタンデマクトTMと組み合わせて投与される。
本発明の更なる実施態様では、式Iの化合物は、ピオグリタゾン・塩酸塩と、例えば、TAK−536などのアンジオテンシンIIアゴニストとの固定された合剤と組み合わせて投与される。
本発明の一つの実施態様では、式Iの化合物は、例えば、GW9578、GW−590735、K−111、LY−674、KRP−101、DRF−10945、LY−518674又はWO 2001040207、WO 2002096894、WO 2005097076中に述べられているものなどであるPPAR(ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体)アルファアゴニストと組み合わせて投与される。
本発明の一つの実施態様では、式Iの化合物は、例えば、ナベグリタザール、LY−510929、ONO−5129、E−3030、AVE 8042、AVE 8134、AVE 0847、CKD−501(ロベグリタゾンサルフェート)など、又はPCT/US00/11833、PCT/US00/11490、DE 10142734.4又はJ.P.Berger et al., TRENDS in Pharmacological Sciences 28(5), 244-251, 2005 中で述べられている混合型(mixed)PPAR(ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体)アルファ/ガンマアゴニストと組み合わせて投与される。
本発明の一つの実施態様では、式Iの化合物は、例えば、GW−501516など、又はWO 2006059744、WO 2006084176、WO 2006029699、WO 2007039172−WO 2007039178中で述べられているPPAR(ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体)デルタアゴニストと組み合わせて投与される。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、メタグリダセン又はMBX-2044又は他の部分的PPAR(ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体)ガンマアゴニスト/アンタゴニストと組み合わせて投与される。
本発明の一つの実施態様では、式Iの化合物は、フィブラート系薬剤、例えば、フェノフィブラート、クロフィブラート、ベザフィブラートなどと組み合わせて投与される。
本発明の一つの実施態様では、式Iの化合物は、MTP阻害剤(ミクロソームトリグリセリド転移タンパク質)、例えばインプリタピド、BMS−201038、R−103757、AS−1552133、又はWO 2005085226、WO 2005121091、WO 2006010423中に述べられているものなどと組み合わせて投与される。
本発明の一つの実施態様では、式Iの化合物は、CETP阻害剤(コレステロールエステル転送タンパク質)、例えばトルセトラピブ又はJTT−705など、又はWO 2006002342、WO 2006010422、WO 2006012093、WO 2006073973、WO 2006072362、WO 2006097169、WO 2007041494中に述べられているものなどと組み合わせて投与される。
本発明の一つの実施態様では、式Iの化合物は、胆汁酸吸収阻害剤(例えば、US 6,245,744、US 6,221,897又はWO 00/61568参照)、例えばHMR 1741、又はDE 10 2005 033099.1及びDE 10 2005 033100.9、WO 2007009655−56中で述べられているものなどと組み合わせて投与される。
本発明の一つの実施態様では、式Iの化合物は、高分子胆汁酸吸着剤(polymeric bile acid adsorber)、例えばコレスチラミン又はコレセベラムなどと組み合わせて投与される。
本発明の一つの実施態様では、式Iの化合物は、LDL受容体インデューサー(低比重リポタンパク質;US 6,342,512参照)、例えばHMR 1171、HMR 1586又はWO 2005097738中で述べられているものなどと組み合わせて投与される。
本発明の一つの実施態様では、式Iの化合物は、例えばWO 2006072393中に述べられているABCA1発現エンハンサーと組み合わせて投与される。
本発明の更なる実施態様では、式Iの化合物は、PCSK9(プロタンパク質転換酵素 スブチリシン/Kexinタイプ9)を対象とするRNAi治療剤と組み合わせて投与される。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、オマコール(R)(オメガ−3 脂肪酸;高濃度エイコサペンタエン酸及びドコサヘキサエン酸のエチルエステル)と組み合わせて投与される。
本発明の一つの実施態様では、式Iの化合物は、ACAT阻害剤(アシル−CoA:コレステロールアシルトランスフェラーゼ)、例えばアバシミブ又はSMP−797などと組み合わせて投与される。
本発明の一つの実施態様では、式Iの化合物は、抗酸化剤、例えばOPC−14117、プロブコール、トコフェロール、アスコルビン酸、β−カロチン又はセレンなどと組み合わせて投与される。
本発明の一つの実施態様では、式Iの化合物は、例えばビタミンB6又はビタミン12などであるビタミンと組み合わせて投与される。
本発明の一つの実施態様では、式Iの化合物は、例えばイブロリピム(NO−1886)などであるリポタンパク質リパーゼモジュレーターと組み合わせて投与される。
本発明の一つの実施態様では、式Iの化合物は、ATPクエン酸リアーゼ阻害剤(アデノシントリホスフェート)、例えばSB−204990などと組み合わせて投与される。
本発明の一つの実施態様では、式Iの化合物は、例えばBMS−188494、TAK−475など、又はWO 2005077907、JP 2007022943中に述べられているスクワレン合成酵素阻害剤と組み合わせて投与される。
本発明の一つの実施態様では、式Iの化合物は、例えばゲムカベン(CI−1027)などであるリポタンパク質(a)アンタゴニストと組み合わせて投与される。
本発明の一つの実施態様では、式Iの化合物は、GPR109Aのアゴニスト(HM74A受容体アゴニスト;NARアゴニスト(ニコチン酸受容体アゴニスト))、例えばMK−0524Aと併用するニコチン酸又は徐放性ナイアシン、又はWO 2006045565、WO 2006045564、WO 2006069242、WO 2006124490、WO 2006113150、WO 2007017261、WO 2007017262、WO 2007017265、WO 2007015744、WO 2007027532中に述べられているそれらの化合物などと組み合わせて投与される。
本発明の別の実施態様では、式Iの化合物は、例えばWO 2006067531、WO 2006067532中に述べられているGPR116アゴニストと組み合わせて投与される。
本発明の一つの実施態様では、式Iの化合物は、例えばオルリスタット、又はセチリスタット(ATL−962)などであるリパーゼ阻害剤と組み合わせて投与される。
本発明の一つの実施態様では、式Iの化合物は、インスリンと組み合わせて投与される。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、スルホニル尿素、例えばトルブタミド、グリベンクラミド、グリピジド、グリクラジド又はグリメピリドなどと組み合わせて投与される。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、インスリン分泌を促進する物質、例えばKCP−265(WO 2003097064)、又はWO 2007026761中に述べられているものなどと組み合わせて投与される。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、グルコース依存性インスリン分泌性受容体(GDIR)のアゴニスト、例えばAPD−668などと組み合わせて投与される。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、ビグアナイド、例えばメトホルミンなどと組み合わせて投与される。
更に別の実施態様では、式Iの化合物は、メグリチニド、例えばレパグリニド、ナテグリニド又はミチグリニドなどと組み合わせて投与される。
更なる実施態様では、式Iの化合物は、ミチグリニドをグリタゾン、例えばピオグリタゾン・塩酸塩との組み合わせで投与される。
更なる実施態様では、式Iの化合物は、ミチグリニドをアルファ−グルコシダーゼ阻害剤との組み合わせで投与される。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、チアゾリジンジオン、例えばトログリタゾン、シグリタゾン、ピオグリタゾン、ロシグリタゾンなど又はWO 97/41097(Dr. Reddy’s Research Foundation)中に開示されている化合物、特に5−[[4−[(3,4−ジヒドロ−3−メチル−4−オキソ−2−キナゾリニルメトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンと組み合わせて投与される。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、α−グルコシダーゼ阻害剤、例えばミグリトール又はアカルボースなどと組み合わせて投与される。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、ベータ細胞のATP−依存性カリウムチャネルに作用する活性成分、例えばトルブタミド、グリベンクラミド、グリピジド、グリメピリド又はレパグリニドなどと組み合わせて投与される。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、一つより多い上述の化合物と組み合わせて、例えばスルホニル尿素とメトホルミン、スルホニル尿素とアカルボース、ラパグリニドとメトホルミン、インスリンとスルホニル尿素、インスリンとメトホルミン、インスリンとトログリタゾン、インスリンとロバスタチンなどと組み合わせて投与される。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、グリコーゲンホスホリラーゼ阻害剤、例えばPSN−357又はFR−258900、又はWO 2003084922、WO 2004007455、WO 2005073229−31若しくはWO 2005067932中に述べられているものなどと組み合わせて投与される。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、例えばA−770077又はNNC−25−2504など、又はWO 2004100875又はWO 2005065680中に述べられているグルカゴン受容体アンタゴニストと組み合わせて投与される。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、グルコキナーゼ活性化剤、例えばR−1511、R−1440、LY−2121260(WO 2004063179)、PSN−105、PSN−110、GKA−50、又は、例えば、WO 2004072031、WO 2004072066、WO 2005080360、WO 2005044801、WO 2006016194、WO 2006058923、WO 2006112549、WO 2006125972、WO 2007017549、WO 2007017649、WO 2007007910、WO 2007007040−42、WO 2007006760−61、WO 2007006814、WO 2007007886、WO 2007028135、WO 2007031739、WO 2007041365、WO 2007041366、WO 2007037534、WO 2007043638、WO 2007053345、WO 2007051846、WO 2007051845、WO 2007053765、WO 2007051847中に述べられているものなどと組み合わせて投与される。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、例えばFR−225654などであるグルコネオゲネシス阻害剤と組み合わせて投与される。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、フルクトース−1,6−ビスホスファターゼ(FBPase)阻害剤、例えばCS−917(MB−06322)又はMB−07803、又はWO 2006023515、WO 2006104030、WO 2007014619中に述べられているものなどと組み合わせて投与される。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、グルコース輸送体4(GLUT4)モジュレーター、例えば、KST−48(D.-O. Lee et al.: Arzneim.-Forsch. Drug Res. 54 (12), 835 (2004) )などと組み合わせて投与される。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、TNFアゴニスト(腫瘍壊死因子)と組み合わせて投与される。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、CRFアゴニスト(副腎皮質刺激ホルモン放出因子)と組み合わせて投与される。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、5HTアゴニスト(セロトニン再取り込み)と組み合わせて投与される。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、TR−βアゴニスト(甲状腺受容体)と組み合わせて投与される。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、例えばWO 2004101528中に述べられているグルタミン−フルクトース−6−ホスファートアミドトランスフェラーゼ(GFAT)阻害剤と組み合わせて投与される。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、ジペプチジルペプチダーゼIV(DPP−IV)の阻害剤、例えばビルダグリプチン(LAF−237)、シタグリプチン(MK−0431)、シタグリプチン・リン酸塩、サキサグリプチン(BMS−477118)、GSK−823093、PSN−9301、SYR−322、SYR−619、TA−6666、TS−021、GRC−8200、GW−825964X、KRP−104、DP−893、ABT−341、ABT−279又はその別の塩、又はWO 2003074500、WO 2003106456、WO 2004037169、WO 200450658、WO 2005058901、WO 2005012312、WO 2005/012308、WO 2006039325、WO 2006058064、PCT/EP2005/007821、PCT/EP2005/008005、PCT/EP2005/008002;PCT/EP2005/008004、PCT/EP2005/008283、DE 10 2005 012874.2、DE 10 2005 012873.4、JP 2006160733、WO 2006071752、WO 2006065826、WO 2006078676、WO 2006073167、WO 2006068163、WO 2006090915、WO 2006104356、WO 2006127530、WO 2006111261、WO 2007015767、WO 2007024993、WO 2007029086中に述べられているそれらの化合物などと組み合わせて投与される。
本発明の一つの実施態様では、式Iの化合物は、シタグリプチン・リン酸塩とメトホルミン・塩酸塩との固定された合剤であるジャヌメットTMと組み合わせて投与される。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、11−ベータ−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ1(11β−HSD1)阻害剤、例えばBVT−2733、JNJ−25918646、INCB−13739、又は例えばWO 200190090−94、WO 200343999、WO 2004112782、WO 200344000、WO 200344009、WO 2004112779、WO 2004113310、WO 2004103980、WO 2004112784、WO 2003065983、WO 2003104207、WO 2003104208、WO 2004106294、WO 2004011410、WO 2004033427、WO 2004041264、WO 2004037251、WO 2004056744、WO 2004058730、WO 2004065351、WO 2004089367、WO 2004089380、WO 2004089470−71、WO 2004089896、WO 2005016877、WO 2005097759、WO 2006010546、WO 2006012227、WO 2006012173、WO 2006017542、WO 2006034804、WO 2006040329、WO 2006051662、WO 2006048750、WO 2006049952、WO 2006048331、WO 2006050908、WO 2006024627、WO 2006040329、WO 2006066109、WO 2006074244、WO 2006078006、WO 2006106423、WO 2006132436、WO 2006134481、WO 2006134467、WO 2006135795、WO 2006136502、WO 2006138695、WO 2006133926、WO 2007003521、WO 2007007688、US 2007066584、WO 2007047625、WO 2007051811、WO 2007051810中に述べられているものなどと組み合わせて投与される。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、例えばWO 200119830−31、WO 200117516、WO 2004506446、WO 2005012295、WO 2005116003、PCT/EP 2005/005311、PCT/EP 2005/005321、PCT/EP 2005/007151、DE 10 2004 060542.4、WO 2007009911、WO 2007028145中に述べられているタンパク質チロシンホスファターゼ1B(PTP 1B)阻害剤と組み合わせて投与される。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、例えばKGA−2727、T−1095、SGL−0010、AVE 2268、SAR 7226及びセルグリフロジン(sergliflozin)など、又は例えばWO 2004007517、WO 200452903、WO 200452902、PCT/EP 2005/005959、WO 2005085237、JP 2004359630、WO 2005121161、WO 2006018150、WO 2006035796、WO 2006062224、WO 2006058597、WO 2006073197、WO 2006080577、WO 2006087997、WO 2006108842、WO 2007000445、WO 2007014895中に、又はA. L. Handlon in Expert Opin. Ther. Patents (2005) 15(11), 1531-1540によって述べられているナトリウム依存性グルコース輸送体1又は2(SGLT1、SGLT2)モジュレーターと組み合わせて投与される。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、例えばWO 2004041274中に述べられているGPR119bのモジュレーターと組み合わせて投与される。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、例えばWO 2005061489(PSN−632408)、WO 2004065380、WO 2007003960−62及びWO 2007003964中に述べられているGPR119のモジュレーターと組み合わせて投与される。
更なる実施態様では、式Iの化合物は、GPR120のモジュレーターと組み合わせて投与される。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、例えばWO 2005073199、WO 2006074957、WO 2006087309、WO 2006111321、WO 2007042178中に述べられているホルモン感受性リパーゼ(HSL)及び/又はホスホリパーゼの阻害剤と組み合わせて投与される。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、アセチル−CoAカルボキシラーゼ(ACC)阻害剤、例えばWO 199946262、WO 200372197、WO 2003072197、WO 2005044814、WO 2005108370、JP 2006131559、WO 2007011809、WO 2007011811、WO 2007013691中に述べられているものなどと組み合わせて投与される。
更なる実施態様では、式Iの化合物は、キサンチン酸化還元酵素(XOR)のモジュレーターと組み合わせて投与される。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ(PEPCK)阻害剤、例えばWO 2004074288中に述べられているものなどと組み合わせて投与される。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、例えばUS 2005222220、WO 2005085230、PCT/EP 2005/005346、WO 2003078403、WO 2004022544、WO 2003106410、WO 2005058908、US 2005038023、WO 2005009997、US 2005026984、WO 2005000836、WO 2004106343、EP 1460075、WO 2004014910、WO 2003076442、WO 2005087727又はWO 2004046117中に述べられているグリコーゲン合成酵素キナーゼ−3 ベータ(GSK−3 ベータ)阻害剤と組み合わせて投与される。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、例えばWO 2006072354中に述べられている血清/糖質コルチコイド調節キナーゼ(SGK)阻害剤と組み合わせて投与される。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、例えばWO 2007035355中に述べられているRUP3受容体のアゴニストと組み合わせて投与される。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、タンパク質キナーゼCベータ(PKCベータ)阻害剤、例えばルボキシスタウリンなどと組み合わせて投与される。
別の実施態様では、式Iの化合物は、例えばクロロキンである血管拡張性失調変異(ATM)タンパク質キナーゼをコードしている遺伝子の活性化剤と組み合わせて投与される。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、エンドセリンA受容体アンタゴニスト、例えば、アボセンタン(SPP−301)などと組み合わせて投与される。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、例えばWO 2001000610、WO 2001030774、WO 2004022553、WO 2005097129中に述べられている“I−カッパBキナーゼ”阻害剤(IKK阻害剤)と組み合わせて投与される。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、例えばWO 2005090336、WO 2006071609、WO 2006135826中に述べられているもののような糖質コルチコイド受容体(GR)のモジュレーターと組み合わせて投与される。
更なる実施態様では、式Iの化合物は、以下のものと組み合わせて投与される:
CARTモジュレーター(“Cocaine-amphetamine-regulated transcript influences energy metabolism, anxiety and gastric emptying in mice” Asakawa, A. et al. : Hormone and Metabolic Research (2001), 33(9), 554-558参照);
NPYアンタゴニスト(ニューロペプチドY)、例えばナフタレン−1−スルホン酸{4−[(4−アミノキナゾリン−2−イルアミノ)メチル]シクロヘキシルメチル}アミド・塩酸塩(CGP 71683A)など;
L−152804、又は例えばWO 2006001318中に述べられているもののようなNPY−5受容体アンタゴニスト;
例えば、WO 2007038942中に述べられているもののようなNPY−4受容体アンタゴニスト;
例えば、WO 2007038943中に述べられているもののようなNPY−2受容体アンタゴニスト;
ペプチドYY 3−36(PYY3−36)又は類似化合物、例えばCJC−1682(Cys34を介してヒト血清アルブミンとコンジュゲートされているPYY3−36)、CJC−1643(イン・ビボで血清アルブミンとコンジュゲートされているPYY3−36の誘導体)、又はWO 2005080424、WO 2006095166中に述べられているものなど;
WO 2006096847中に述べられているペプチドであるオベスタチンの誘導体;
CB1R(カンナビノイド受容体1)アンタゴニスト(例えばリモナバント、SR 147778、SLV−319、AVE−1625、MK−0364若しくはその塩、又は例えばEP 0656354、WO 00/15609、WO 02/076949、WO 2005080345、WO 2005080328、WO 2005080343、WO 2005075450、WO 2005080357、WO 200170700、WO 2003026647−48、WO 200302776、WO 2003040107、WO 2003007887、WO 2003027069、US 6,509,367、WO 200132663、WO 2003086288、WO 2003087037、WO 2004048317、WO 2004058145、WO 2003084930、WO 2003084943、WO 2004058744、WO 2004013120、WO 2004029204、WO 2004035566、WO 2004058249、WO 2004058255、WO 2004058727、WO 2004069838、US 20040214837、US 20040214855、US 20040214856、WO 2004096209、WO 2004096763、WO 2004096794、WO 2005000809、WO 2004099157、US 20040266845、WO 2004110453、WO 2004108728、WO 2004000817、WO 2005000820、US 20050009870、WO 200500974、WO 2004111033−34、WO 200411038−39、WO 2005016286、WO 2005007111、WO 2005007628、US 20050054679、WO 2005027837、WO 2005028456、WO 2005063761−62、WO 2005061509、WO 2005077897、WO 2006047516、WO 2006060461、WO 2006067428、WO 2006067443、WO 2006087480、WO 2006087476、WO 2006100208、WO 2006106054、WO 2006111849、WO 2006113704、WO 2007009705、WO 2007017124、WO 2007017126、WO 2007018459、WO 2007016460、WO 2007020502、WO 2007026215、WO 2007028849、WO 2007031720、WO 2007031721、WO 2007036945、WO 2007038045、WO 2007039740、US 20070015810、WO 2007046548、WO 2007047737中に述べられているそれらの化合物など);
例えば、WO 2007001939、WO 2007044215、WO 2007047737中に述べられているもののようなカンナビノイド受容体1/カンナビノイド受容体2(CB1/CB2)をモジュレートする化合物;
MC4アゴニスト(メラノコルチン−4);例えば1−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−カルボン酸[2−(3a−ベンジル−2−メチル−3−オキソ−2,3,3a,4,6,7−ヘキサヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル)−1−(4−クロロフェニル)−2−オキソエチル]アミド;(WO 01/91752))又はLB53280、LB53279、LB53278又はTHIQ、MB243、RY764、CHIR−785、PT−141、又はWO 2005060985、WO 2005009950、WO 2004087159、WO 2004078717、WO 2004078716、WO 2004024720、US 20050124652、WO 2005051391、WO 2004112793、WOUS 20050222014、US 20050176728、US 20050164914、US 20050124636、US 20050130988、US20040167201、WO 2004005324、WO 2004037797、WO 2005042516、WO 2005040109、WO 2005030797、US 20040224901、WO 200501921、WO 200509184、WO 2005000339、EP 1460069、WO 2005047253、WO 2005047251、WO 2005118573、EP 1538159、WO 2004072076、WO 2004072077、WO 2006021655−57、WO 2007009894、WO 2007015162、WO 2007041061、WO 2007041052中に述べられているもの;
オレキシン受容体アンタゴニスト(例えば1−(2−メチルベンゾオキサゾール−6−イル)−3−[1,5]ナフチリジン−4−イル尿素・塩酸塩(SB−334867−A)、又は例えば、WO 200196302、WO 200185693、WO 2004085403、WO 2005075458、WO 2006067224中に述べられているもの);
ヒスタミンH3受容体アゴニスト(例えば3−シクロヘキシル−1−(4,4−ジメチル−1,4,6,7−テトラヒドロ−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−5−イル)プロパン−1−オン・シュウ酸塩(WO 00/63208)、又はWO 200064884、WO 2005082893、WO 2006107661、WO 2007003804、WO 2007016496、WO 2007020213中に述べられているもの);
ヒスタミンH1/ヒスタミンH3モジュレーター、例えばベタヒスチン又はその二塩酸塩など;
CRFアンタゴニスト(例えば[2−メチル−9−(2,4,6−トリメチルフェニル)−9H−1,3,9−トリアザフルオレン−4−イル]ジプロピルアミン(WO 00/66585));
CRF BPアンタゴニスト(例えばウロコルチン);
ウロコルチンアゴニスト;
ベータ−3 アドレノセプターのアゴニスト(例えば1−(4−クロロ−3−メタンスルホニルメチルフェニル)−2−[2−(2,3−ジメチル−1H−インドール−6−イルオキシ)エチルアミノ]エタノール・塩酸塩(WO 01/83451)又はソラベグロン(GW−427353)又はN−5984(KRP−204)、又はJP 2006111553、WO 2002038543、WO 2007048840−843中に述べられているものなど);
MSH(メラニン細胞刺激ホルモン)アゴニスト;
MCH(メラニン凝集ホルモン)受容体アンタゴニスト(例えばNBI−845、A−761、A−665798、A−798、ATC−0175、T−226296、T−71、GW−803430、又はWO 2005085200、WO 2005019240、WO 2004011438、WO 2004012648、WO 2003015769、WO 2004072025、WO 2005070898、WO 2005070925、WO 2004039780、WO 2004092181、WO 2003033476、WO 2002006245、WO 2002089729、WO 2002002744、WO 2003004027、FR 2868780、WO 2006010446、WO 2006038680、WO 2006044293、WO 2006044174、JP 2006176443、WO 2006018280、WO 2006018279、WO 2006118320、WO 2006130075、WO 2007018248、WO 2007012661、WO 2007029847、WO 2007024004、WO 2007039462、WO 2007042660、WO 2007042668、WO 2007042669、US 2007093508、US 2007093509、WO 2007048802、JP 2007091649中に述べられている化合物など);
CCK−Aアゴニスト(例えば{2−[4−(4−クロロ−2,5−ジメトキシフェニル)−5−(2−シクロヘキシルエチル)チアゾール−2−イルカルバモイル]−5,7−ジメチルインドール−1−イル}酢酸(WO 99/15525)又はSR−146131(WO 0244150)又はSSR−125180など)、又はWO 2005116034中に述べられているものなど;
セロトニン再取り込み阻害剤(例えばデクスフェンフルラミン);
混合型セロトニン/ドーパミン再取り込み阻害剤(例えばブプロピオン)又はブプロピオンとナルトレキソンとの固定された合剤;
混合型セロトニン作動性及びノルアドレナリン作動性化合物(例えばWO 00/71549);
5−HT受容体アゴニスト、例えば1−(3−エチルベンゾフラン−7−イル)ピペラジン・シュウ酸塩(WO 01/09111);
混合型(mixed)ドーパミン/ノルエピネフィリン/アセチルコリン再取り込み阻害剤(例えば、テソフェンシン);
5−HT2C受容体アゴニスト(例えばロルカセリン・塩酸塩(APD−356)若しくはBVT−933、又はWO 200077010、WO 200077001−02、WO 2005019180、WO 2003064423、WO 200242304、WO 2005035533、WO 2005082859、WO 2006077025、WO 2006103511中に述べられているものなど);
5−HT6受容体モジュレーター、例えばE−6837又はBVT−74316、又は例えば、WO 2005058858、WO 2007054257中に述べられているものなど;
ボンベシン受容体アゴニスト(BRS−3アゴニスト);
ガラニン受容体アンタゴニスト;
成長ホルモン(例えば、ヒト成長ホルモン又はAOD−9604);
成長ホルモン放出化合物 tert−ブチル(6−ベンジルオキシ−1−(2−ジイソプロピルアミノエチルカルバモイル)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボキシラート(WO 01/85695));
成長ホルモン分泌促進因子受容体アンタゴニスト(グレリンアンタゴニスト)、例えばA−778193又はWO 2005030734中に述べられているものなど;
TRHアゴニスト(サイロトロピン放出ホルモン(thyrotrophin-relaeaing hormone)、例えばEP 0 462 884参照);
脱共役タンパク質(uncoupling protein)2又は3モジュレーター;
レプチンアゴニスト(例えば、 Lee, Daniel W. ; Leinung, Matthew C.; Rozhavskaya-Arena, Marina; Grasso, Patricia. Leptin agonists as a potential approach to the treatment of obesity, Drugs of the Future (2001),26(9),873-881参照);
DAアゴニスト(ドーパミンアゴニスト;ブロモクリプチン、ドプレキシン);
リパーゼ/アミラーゼ阻害剤(例えばWO 00/40569);
例えば、BAY−74−4113に述べられているか、又は例えば、US 2004/0224997、WO 2004094618、WO 200058491、WO 2005044250、WO 2005072740、JP 2005206492、WO 2005013907、WO 2006004200、WO 2006019020、 WO 2006064189、WO 2006082952、WO 2006120125、WO 2006113919、WO 2006134317、WO 2007016538中に述べられているジアシルグリセロール O−アシルトランスフェラーゼ(DGATs)阻害剤;
脂肪酸合成酵素(FAS)阻害剤、例えばC75又はWO 2004005277中に述べられているものなど;
例えば、WO 2007009236、WO 2007044085、WO 2007046867、WO 2007046868、WO 20070501124中に述べられているもののようなステアロイル−CoAデルタ9脱飽和酵素(SCD1)の阻害剤;
分泌のプロモーター;
オキシントモデュリン;
オレオイル−エストロン;
又は甲状腺ホルモン受容体アゴニストのアゴニスト又は部分アゴニスト、例えば:KB−2115など又は例えばWO 20058279、WO 200172692、WO 200194293、WO 2003084915、WO 2004018421、WO 2005092316、WO 2007003419、WO 2007009913、WO 2007039125中に述べられているものなど。
一つの実施態様では、更なる活性成分は、バレニクリン酒石酸塩、アルファ4−ベータ2 ニコチン性アセチルコリン受容体の部分アゴニストである。
一つの実施態様では、更なる活性成分は、トロズスクエミンである。
一つの実施態様では、更なる活性成分は、酵素SIRT1のモジュレーターである。
本発明の一つの実施態様では、更なる活性成分は、レプチンである;例えば、“Perspectives in the therapeutic use of leptin”, Salvador, Javier; Gomez-Ambrosi, Javier; Fruhbeck, Gema, Expert Opinion on Pharmacotherapy (2001), 2(10), 1615-1622参照。
一つの実施態様では、更なる活性成分は、デキサンフェタミン又はアンフェタミンである。
一つの実施態様では、更なる活性成分は、フェンフルラミン又はデクスフェンフルラミンである。
別の実施態様では、更なる活性成分は、シブトラミンである。
一つの実施態様では、更なる活性成分は、マジンドール又はフェンテルミンである。
一つの実施態様では、更なる活性成分は、例えばUS 6,992,067又はUS 7,205,290中に述べられているジフェニルアゼチジノン誘導体である。
一つの実施態様では、式Iの化合物は、膨張性薬剤、好ましくは不溶性の膨張性薬剤と組み合わせて投与される(例えば、Carob/Caromax(R)(Zunft H J; et al., Carob pulp preparation for treatment of hypercholesterolemia, ADVANCES IN THERAPY (2001 Sep-Oct), 18(5), 230-6参照)。Caromaxは、Nutrinova, Nutrition Specialties & Food Ingredients GmbH, Industriepark Hoechst, 65926 Frankfurt/Mainに起源するカロブ(carob)を含んでいる製品である)。Caromax(R)と組合せることは、一つの製剤中でか、又は式Iの化合物とCaromax(R)を、別々に投与することによって可能である。Caromax(R)は、これに関連して、また例えばベーカリー製品、又はムースリバーなどの食品の形で投与することができる。
当然ながら、本発明の化合物を、一つ又はそれより多い先に言及した化合物、及び場合により一つ又はそれより多い他の薬理学的に活性な物質と適切に組み合わせることは、この発明によって与えられる保護の範囲内に、すべて属するものとされる。
Figure 2011509239
Figure 2011509239
Figure 2011509239
Figure 2011509239
Figure 2011509239
Figure 2011509239
Figure 2011509239
Figure 2011509239
下記の詳細な実施例は、発明を例証するのに資するが、しかしながら、これに限定されない。
Figure 2011509239
化合物の活性は、次のように試験した:
GPCR GPR40を発現する組み換え型細胞を用いるインビトロFLIPRアッセイ
FLIPR手法(“蛍光イメージングプレートリーダー(fluorescence imaging plate reader)”, Molecular Devices Corp.)によって機能試験アッセイを行った。この目的のために、GPCR GPR40を発現する組み換え型HEK293細胞におけるCa2+の細胞内濃度のアゴニストによって誘発される変化を測定した。
検討のために、細胞を96ウェルマイクロタイタープレート(60000細胞/ウェル)中に播種して、終夜増殖させた。培地を除き、そして細胞を、蛍光色素Fluo−4を含んでいるバッファー中でインキュベートした。色素充填後、この細胞を洗浄し、試験物質を加え、細胞内のCa2+濃度の変化をFLIPR機器で測定した。結果は、用量/活性プロットを計算するのに使用されるコントロール(0%:試験物質をまったく加えない;100%:10μMの基準アゴニスト、リノール酸を加えた)と比較しての変化パーセントとして示されており、そしてEC50値が決定された。
Figure 2011509239
この表から式Iの化合物はGPR40受容体を活性化し、従って、高血糖及び糖尿病の処置に極めて適していることが明らかである。インスリン分泌は、式Iの化合物によって増加される(Itoh et al., Nature 2003, 422, 173-176参照)。
GPR40受容体を活性化するため、式Iの化合物は、また別の疾患の処置又は予防のために使用することができる。
この発明の化合物は、特に以下の処置及び/又は予防に適している。
1.−脂肪酸代謝障害及びグルコース利用障害
−インスリン抵抗性が関与している障害
2.真性糖尿病、特に2型糖尿病、それに関連する続発症の予防を含む。
−これに関連する特別な側面は、次のものがある。
−高血糖
−インスリン抵抗性の改善、
−耐糖能の改善、
−膵臓のβ細胞の保護
−大血管及び微小血管障害の予防
3.メタボリック症候群又はシンドロームXに関連しうる様々な他の状態、例えば:
−腹囲増加
−脂質異常症(例えば、高トリグリセリド血症及び/又は低HDL)
−インスリン抵抗性
−凝固能亢進
−高尿酸血症
−ミクロアルブミン尿(microalbuminemia)
−血栓症、凝固能亢進及び血栓形成前の状態(prothrombic state)(動脈及び静脈)
−高血圧
−例えば、心筋梗塞、高血圧性心疾患又は心筋症の後など(しかし、これらに限定されない)の心不全
4.記憶障害、知的欠陥、CNS障害、例えば、
−老人性認知症
−アルツハイマー病
−注意力低下又は覚醒状態の処置(diminished attention or vigilance)
−統合失調症
式Iの化合物は、例えば式II:
Figure 2011509239
の適切な出発物質を、例えば酢酸エチル又はアセトニトリルなどの適切な溶媒中、塩化オキサリルで、式III:
Figure 2011509239
のオキサモイルクロリドに変換することによって製造することができる。
このように製造された式IIIの化合物を、式IV;
Figure 2011509239
のアミノフェニル置換カルボン酸と、例えばアセトニトリル、1,2−ジクロロエタン又はジクロロメタンなどの適切な溶媒中、適切な温度、好ましくは沸点で反応させて、式Iの化合物を得る。
実施例の一般製造を、以下に詳細に説明する:
実験部分:
実験の一般法:
オキサモイルクロリドの製造:
50mgのアニリンを3mlのジクロロエタンに溶解し、そして38μlの塩化オキサリルと混和した。この反応溶液を100℃で16時間撹拌し、次いで濃縮した。
式Iのオキサミドの製造
アミノフェニル置換シクロプロピルカルボン酸を3mlのアセトニトリル中のオキサモイルクロリドの懸濁液に加え、そして90℃で15時間撹拌した。この結果生じる沈澱を吸引ろ過し、そして必要によりフラッシュクロマトグラフィー(SiO2,ジクロロメタン−イソプロパノール)によって精製した。
本化合物は、LC/MSによって解析した。すべての実施例について、LC/MSによって適切な分子ピーク(M+H)+が検出できた。

Claims (14)

  1. 式I:
    Figure 2011509239
    {式中、
    R1、R2、R3、R4、R5は、互いに独立して、H、F、Cl、Br、CN、CF3、OH、OCF3、OCHF2、SCH3、SCF3、フェニル、Oフェニル、COOH、COO−(C1−C6)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、O−(C1−C6)−アルキル、OBn、SO2−(C1−C4)−アルキル、SO3H、SO2NR9R10、NR9R10又はSO2−N−ピペリジニル[ここで、アルキル及びフェニルは、R12によって1回又はそれより多い回数置換されていてもよい]であり;
    R7、R8は、互いに独立して、H又は(C1−C6)−アルキルであり;
    mは、0、1、2、3又は4であり;
    R6は、OH、F、Cl、Br、CN、OCH3、OCF3、CH3、CF3、(C1−C6)−アルキル又はO−(C1−C6)−アルキル[ここで、アルキルは、OH、F、Cl、Br又はCNによって1回又はそれより多い回数置換されていてもよい]であり;
    R9、R10は、互いに独立して、H、(C1−C6)−アルキル又はフェニル[ここで、アルキルは、F、Cl又はBrによって1回又はそれより多い回数置換されていてもよく、そしてフェニルは、R6によって1回又はそれより多い回数置換されていてもよい]であり;
    R11は、F、Cl、Br、CN、OH、O−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル又はNR9R10であり;
    R12は、F、Cl、Br、CN、OH、O−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル、NR9R10、COOH、COO−(C1−C4)−アルキル、SCH3、SCF3、SO2−(C1−C4)−アルキル、SO3H又はSO2NR9R10である}
    の化合物及びその生理学的に許容される塩。
  2. R1、R2、R3、R4、R5は、互いに独立して、H、F、Cl、Br、CN、CF3、OH、OCF3、OCHF2、SCH3、SCF3、フェニル、Oフェニル、COOH、COO−(C1−C6)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、O−(C1−C6)−アルキル、OBn、SO2−(C1−C4)−アルキル、SO3H、SO2NR9R10、NR9R10又はSO2−N−ピペリジニル[ここで、アルキル及びフェニルは、R12によって1回又はそれより多い回数置換されていてもよい]であり;
    R7、R8は、Hであり;
    mは、0、1、2、3又は4であり;
    R6は、OH、F、Cl、Br、CN、OCH3、OCF3、CH3、CF3、(C1−C6)−アルキル又はO−(C1−C6)−アルキル[ここで、アルキルは、OH、F、Cl、Br又はCNによって1回又はそれより多い回数置換されていてもよい]であり;
    R9、R10は、互いに独立して、H、(C1−C6)−アルキル又はフェニル[ここで、アルキルは、F、Cl又はBrによって1回又はそれより多い回数置換されていてもよく、そしてフェニルは、R6によって1回又はそれより多い回数置換されていてもよい]であり;
    R11は、F、Cl、Br、CN、OH、O−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル又はNR9R10であり;
    R12は、F、Cl、Br、CN、OH、O−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル、NR9R10、COOH、COO−(C1−C4)−アルキル、SCH3、SCF3、SO2−(C1−C4)−アルキル、SO3H又はSO2NR9R10である、
    請求項1に記載の式Iの化合物及びその生理学的に許容される塩。
  3. R1は、H、F、Cl、Br、CN、CF3、OH、OCF3、OCHF2、SCH3、SCF3、フェニル、Oフェニル、COOH、COO−(C1−C6)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、O−(C1−C6)−アルキル、OBnであり;
    R2は、H、F、Cl、Br、CN、CF3、OCF3、OCHF2、SCH3、SCF3、フェニル、Oフェニル、COOH、COO−(C1−C6)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、O−(C1−C6)−アルキル、OBnであり;
    R3は、H、F、Cl、Br、CN、CF3、OH、OCF3、OCHF2、SCH3、SCF3、フェニル、Oフェニル、COOH、COO−(C1−C6)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、O−(C1−C6)−アルキル、OBnであり;
    R4は、H、F、Cl、Br、CN、CF3、OCF3、OCHF2、SCH3、SCF3、フェニル、Oフェニル、COOH、COO−(C1−C6)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、O−(C1−C6)−アルキル、OBnであり;
    R5は、H、F、Cl、Br、CN、CF3、OH、OCF3、OCHF2、SCH3、SCF3、フェニル、Oフェニル、COOH、COO−(C1−C6)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、O−(C1−C6)−アルキル、OBnであり;
    上記において、ラジカルR1〜R5の少なくとも一つは、水素以外の意味を有する;
    R7、R8は、互いに独立して、H又は(C1−C6)−アルキルであり;
    mは、0であり;
    R9、R10は、互いに独立して、H又は(C1−C6)−アルキル[ここで、アルキルは、F、Cl又はBrによって1回又はそれより多い回数置換されていてもよい]である、
    請求項1又は2に記載の化合物及びその生理学的に許容される塩。
  4. 薬剤としての使用のための請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の一つ又はそれより多い化合物を含んでなる薬剤。
  6. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の一つ又はそれより多い化合物及び少なくとも一つの更なる活性成分を含んでなる薬剤。
  7. 更なる活性成分として、一つ又はそれより多い、抗糖尿病薬、血糖降下活性成分、HMGCoA還元酵素阻害剤、コレステロール吸収阻害剤、PPARガンマアゴニスト、PPARアルファアゴニスト、PPARアルファ/ガンマアゴニスト、PPARデルタアゴニスト、フィブラート系薬剤、MTP阻害剤、胆汁酸吸収阻害剤、MTP阻害剤、CETP阻害剤、高分子胆汁酸吸着剤、LDL受容体インデューサー、ACAT阻害剤、抗酸化剤、リポタンパク質リパーゼ阻害剤、ATP−クエン酸リアーゼ阻害剤、スクワレン合成酵素阻害剤、リポタンパク質(a)アンタゴニスト、HM74A受容体アゴニスト、リパーゼ阻害剤、インスリン類、スルホニル尿素、ビグアニド、メグリチニド、チアゾリジンジオン、α−グルコシダーゼ阻害剤、ベータ細胞のATP−依存性カリウムチャネルに作用する活性成分、グリコーゲンホスホリラーゼ阻害剤、グルカゴン受容体アンタゴニスト、グルコキナーゼ活性化剤、グルコネオゲネシス阻害剤、フルクトース−1,6−ビスホスファターゼ阻害剤、グルコース輸送体4モジュレーター、グルタミン−フルクトース−6−ホスファートアミドトランスフェラーゼ阻害剤、ジペプチジルペプチダーゼIV阻害剤、11−ベータ−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ1阻害剤、タンパク質チロシンホスファターゼ1B阻害剤、ナトリウム依存性グルコース輸送体1又は2モジュレーター、ホルモン感受性リパーゼ阻害剤、アセチル−CoAカルボキシラーゼ阻害剤、ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ阻害剤、グリコーゲン合成酵素キナーゼ−3ベータ阻害剤、タンパク質キナーゼCベータ阻害剤、エンドセリン−A受容体アンタゴニスト、IカッパBキナーゼ阻害剤、糖質コルチコイド受容体のモジュレーター、CARTアゴニスト、NPYアゴニスト、MC4アゴニスト、オレキシンアゴニスト、H3アゴニスト、TNFアゴニスト、CRFアゴニスト、CRF BPアンタゴニスト、ウロコルチンアゴニスト、β3アゴニスト、CB1受容体アンタゴニスト、MSH(メラニン細胞刺激ホルモン)アゴニスト、CCKアゴニスト、セロトニン再取り込み阻害剤、混合型セロトニン作動性及びノルアドレナリン作動性化合物、5HTアゴニスト、ボンベシンアゴニスト、ガラニンアンタゴニスト、成長ホルモン、成長ホルモン放出化合物、TRHアゴニスト、脱共役タンパク質2又は3モジュレーター、レプチンアゴニスト、DAアゴニスト、リパーゼ/アミラーゼ阻害剤、PPARモジュレーター、RXRモジュレーター又はTR−βアゴニスト又はアンフェタミンを含んでなる、請求項6に記載の薬剤。
  8. 血糖を低下させる薬剤を製造するための、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物の使用。
  9. 糖尿病を処置する薬剤を製造するための、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物の使用。
  10. インスリン分泌を増加させる薬剤を製造するための、請求項1〜3のいずれか1項に記載の使用。
  11. 活性成分を薬学的に適切な担体と混和し、そしてこの混合物を投与に適する形態に変換することを含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の一つ又はそれより多い化合物を含む薬剤の製造方法。
  12. CNS障害を処置する薬剤を製造するための、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物の使用。
  13. 統合失調症を処置する薬剤を製造するための、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物の使用。
  14. アルツハイマー病を処置する薬剤を製造するための、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物の使用。
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